Microsoft、Build 2015カンファレンスで新ブラウザはMicrosoft Edgeと発表―ビデオ予告編公開

2015-04-30-microsoft-edge

Internet Explorerが終了することは分かっていた。

後継のブラウザが近くリリースされることも分かっていた。

しかしブラウザの名前はProject Spartanという開発コードネームしか分からなかった。

その新ブラウザのプロダクト名がさきほど公開された。Microsoft Edgeだ。

Microsoftのデベロッパー向けカンファレンス、BuildでMicrosoft EdgeがWindows 10のデフォールト・ブラウザになると発表された。

Edgeに関する詳細はまだ不明だが、少なくとも以下のような特長があるという。

  • パーソナル・アシスタントのCortanaの組み込み
  • ブラウザ内でのメモ書き込みと共有
  • デザインはシンプル第一のミニマリズム
  • レンダリングは独自のEdgeHTMLエンジン

今回もフルサイズのスクリーンショットは公開されなかったが、何枚かデモ画面から撮影した画像を下に貼っておこう。

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映画予告編スタイルのイメージ・ビデオ

〔日本版〕表示中のウェブページに直接書き込みができるのが特長の一つのようだ。下のビデオでMicrosoftは「Edgeではユーザーが積極的に行動を起こせる」と強調している。

Microsoft Build 2015の関連記事〔原文〕

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

MicrosoftがWindows 10の最新ベータビルドで新ブラウザ‘Project Spartan’をプレビュー

MicrosoftがWindows 10のビルドをもっと早く出すと言ったのは、嘘ではなかった。今日(米国時間3/30)は前回からわずか2週間後だが、重要な新機能であるProject Spartanを含むビルドがリリースされた。

今回のビルド番号は10047 10049で、前回のリリースから6つ上がっている。〔6つではなく8つ。〕

Windows Insiderの”Fast ring”の人たちにとって、この新しいコードは大歓迎だ。もっと保守的なビルドサイクルを望む人は、まだ待つべきだ。もちろん”ring”の設定を変えて早いサイクルにしてもよい。今回のビルドは、まだ多くのWindows Phoneハンドセットをサポートしていない。このビルドの呼び物は、もっぱらProject Spartanだ。

Project Spartanは、Microsoftの新しいブラウザのコードネームで、今の古くからあるブラウザを一挙にではなく徐々にリプレースする。このことが、やや混乱を招いている。

Project Spartanには何ができるのか? Cortanaがある。これは同社のデジタルアシスタントで、Windows PhoneとWindows 10の今のビルドにある。Cortanaをブラウザに持ち込むことによって、同社の暗黙の目標である、すべてのスクリーンにCortanaを、が実現する。Xboxももちろん、そのプラットホームの一つだ。

このほか、ペン機能、シンプルなテキスト画面、このブラウザの‘売り’とされているレンダリングエンジンなども強調されている。

Project Spartanの一般公開リリースは、今回が初めてだから、実質的にプレビューだ。Microsoft自身が、まだ未完成だと言っているが、ベータだから当然だろう。Project Spartanのストレステストをやるのには、良いタイミングなのだ。

別のブログ記事には、ビルド10047 10049のバグフィクスと、残っている問題が紹介されている。もちろんそれは、Windows 10のことだ。

MicrosoftのデベロッパカンファレンスBuildが、来月行われる。ということは、次のビルドのリリースは、そのときまでお預けかもしれない。そのとき、何を見せるか…? 今回のは、ごくふつうのビルドだったが。

アップデート: 本誌が最初に入手したのはビルド10047だったが、その後Microsoftは、さらに最新のビルド10049をリリースした。そこで本稿では、10047を消し線にして、そのまま残した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Internet Explorerは死なず―しかしエンタープライズの闇に消えていくらしい

一部の報道とは違ってInternet Explorerは死ぬわけではない。 しかし、いわば、シュレディンガーのブラウザとなり、半分生きて半分死んだ状態になる。

意味がわからない? テクノロジーの奇妙な世界にようこそ! つまりこういうわけだ。MicrosoftはコードネームSpartanという新しいブラウザを開発中で、これは現在プレビュー版が公開されている次世代OS、Windows 10の一部として提供される予定だ。

同時にMicrosoftはWindows 10でInternet Explorerのサポートを続けることを約束している。1月のブログ記事にはこう書かれている。

一部のエンタープライズはレガシー・テクノロジーを用いInternet Explorerのみをサポートするウェブサイトを運営している。カスタマイズされたActiveXコントロールやBHO(Browser Helper Objects)を用いたサイトはIE以外で動作しない。こうしたユーザーはWindows 10でもInternet Explorerを利用できる。Windows 10のIEはSpartanと同じデュアル・レンダリング・エンジンを用いており、デベロッパーは最新のウェブ標準を利用して開発が行える。

そういうわけで、Internet Explorerは消えていくものの、死ぬわけではないという状況だった。

今日(米国時間3/17)、MicrosoftのChris CaposselaがSpartanについて語った発言がThe Vergeに掲載された(フォーマットはTechCrunch)。

われわれはWindows 10で提供される新しいブラウザの名前というかブランドを決める必要に迫られている。Internet Explorerの提供は続けるが、Project Spartanという新しいブラウザを開発している。Spartanというのは開発コードネームなので、正式な名前を考えなくければならない。

この発言はいろいろなニュアンスで解釈できる。The Vergeは「MicrosoftはInternet Explorerを捨てるつもりだ。Internet Explorerというブランドは消える」と見出しに打った。これは方向としてはそのとおりだろうと私も認めるが、いささか先走りの感もある。

私の予想では、Microsoftは一般ユーザー向けWindows 10ではInternet Explorerの提供を止め、Spartanだけをバンドルするつもりではないかと思う。一方で、エンタープライズ向けにはSpartanに加えてIEの提供とサポートを続ける。つまり一般ユーザーに関する限りではMicrosoftはInternet Explorerというブランドを最終的には廃止するのではないか? ただしそれは相当先のことだろう。

今後かなりの期間、IEは生き続けるが、しだいに過去に主流だったテクノロジーの置き場へと消えていくのだろう。ただしWindows 10に移行jしないユーザーのためにはIEは残るしサポートも続けられる。

つまりIEは死んだわけではないが、かといって活発に生きているともいいにくい。ニール・ゲイマンのSFの傑作、American Godsに出てくるローラの霊のような存在になるのかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Windows 10はIE11とSpartanの両方をサポート…前者はレガシーコードを抱える企業への対応

昨日(米国時間1/21)Microsoftは、Windows 10が、今“Spartan”というコードネームで呼ばれている新しいブラウザを搭載する、と発表した。でもそのとき詳しい情報はほとんどなくて、今朝、やや詳細な説明がポストされた。

そこから分かることは、たとえば、Active Xなどのレガシーの機能をまだ必要とする人たちのために、Internet Explorer 11も提供される。Windows 10のIEは新旧両方のレンダリングエンジンをサポートし、Spartanもやはり、レガシーなサイトではIEの古いエンジンを使う。

というややこしい話だが、でもデフォルトのブラウザはSpartanになり、新しいインタフェイスと、IEにはない数々の改良が盛り込まれる。Spartanはクロスデバイスなアプリケーションで、スマートフォンからデスクトップまで、すべてのWindows 10デバイスで使える。ふつうのユーザは、Windows 10の上で古いIEを見る機会が、全くないかもしれない。MicrosoftがIEをサポートするのはあくまでも、どうしてもその必要がある企業ユーザのためだ。

現時点では、IEが最初からWindows 10に含まれているのか、それとも必要な人が後からダウンロードするのかも、はっきりしない。両方のブラウザをサポートすることだけは、確かだけど。デフォルトで二つのブラウザがインストールされるのはちょっとわずらわしいが、Microsoftならやりかねないね。

では、Spartanはどこが違うのか? Microsoftによると、相互運用性とWebの今日的な規格をサポートすることがキモだ(上図)。次回のテクニカルプレビューではSpartanが登場しないが、そのレンダリングエンジンは使われる。Windows 10では、この前のプレビューに比べていろんなところを変更され、内蔵するデベロッパツールもアップデートされた。

Microsoftはまだ、ブラウザのパフォーマンスデータを発表していない。今回のリリースでも、やはり無視されているようだ。詳しく説明されているのは、ブラウザ閲覧のわき見運転防止モードやCortanaの統合、Webページに注釈文を書けるなど、便利機能ばかりだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


MicrosoftがWindows 10上の新しいブラウザSpartanを発表

予想どおり、Microsoftは今日(米国時間1/21)、同社の新しいブラウザを披露した。それに使われている新しいレンダリングエンジンは、同社のVP Joe Belfioreによると、“Windows 10を使う次世代のWindowsユーザの能力を高める”ものだそうだ。

その新しいブラウザは、前々から言われていたとおり“Spartan”という名前で、残念ながらWindows 10の次のプレビュー用ビルドには含まれず、デベロッパやユーザがいつ初体験できるのかも明らかでない。また、新しいエンジンに関する詳しい技術的説明もなかった。

Spartanには、あとで読むのリスト(ブラウザがPocketを内蔵しているようなもの)や、わき見運転防止用の閲覧モード、PDFビューワなどがある。

Cortanaもサポートされる。だからブラウザはユーザの次のフライトを知っていてブラウザの検索バーの右端にそれがポップアップする。また、今見ているサイトの関連情報も表示される。レストランのページを見ていたら、Cotanaがそこへの行き方を教えてくれるし、予約も取らせてくれる。

Spartan自身のタブがつねにトップ(左端)にあって、そこに、今見ているタブの小さなプレビューが一覧される。“各ページのコンテンツが分かるように”、とBelfioreは言う。このブラウザのデザインが単純化を意識していることは明らかだが、現状ではブックマークなどの機能の詳細が分からないので、現物を見ないかぎり評価はできない。

今でもInternet Explorerは全世界で約58%ののシェアを占めており、1年前と変わっていないし、2年前(55%)よりは増えている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))