a16zが出資しているuBiomeが歯のバクテリア収集のためIndiegogoでクラウドファンディング

自分の胃腸の中のバクテリアのフロラやファウナに関心を持ったことある?

歯は、どう?

Y Combinatorのバイオ系育成企業uBiomeは、かつてAndreessen Horowitz(a16z)から資金を調達したが、今度は歯のバイオームに着目して二度目の資金募集を開始した。

バイオーム(biome, 生物群系)とは、体の中の何兆というバクテリア全体の生態系のことだ。人間の体の細胞の数は10兆ぐらいだが、微生物の細胞はその10倍ある。100兆のそれらすべてが、人体のバイオームを構成している。

通常それらは無害だが、体重や健康状態や消化やそのほかの疾病に、予測困難な影響を与えることもある。

uBiomeは人間のバイオームの配列を決定するためのサンプリングを、2年前にクラウドファンディングにより開始した。彼らは35万ドルを集め、資金提供者は2500名にのぼった。この研究でuBiomeは、UCSF(カリフォルニア大学サンフランシスコ校)の歯科医学の教授で、生物情報科学の博士号を持つJeremy Horstとパートナーする。

Indiegogoの資金募集キャンペーンでは、サンプルを採取するためのキットを79ドルで支援者に買ってもらう。同社はサンプルを処理し、配列を求め、その微生物学的成分を理解する。そして発見された微生物と、それらが次の研究に与える影響について、報告書を共有する。

uBiomeの長期的なビジョンは、市民科学者や市民研究者たちの大きなコミュニティを育てることだ。

uBiomeの協同ファウンダJessica Richmanによると、同社の顧客の多くがこれまで何度も試験に協力し、プロバイオティクス(善玉菌)サプリメントの効果や、彼らのバイオームの構成などの研究に貢献してくれた。

“大きなデータ集合からインサイトを得て、それらを今後、治療や診断のためのツールにしていかなければならない”、と彼女は言う。そのデータ収集はもちろん、理解と合意の上で行われなければならない。

たとえとしては、23andMeが遺伝子に対して行うことを、uBiomeは個人のマイクロバイオーム(体内微生物叢)に対して行う。それは消費者製品だが、今後のもっと大きな研究コラボレーションの基盤になる。マイクロバイオームにはどんな個人差があり、それが健康にどんな影響を及ぼすのか…それはまだ、ほとんど未知の研究分野だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa


Apple、噂のレティナMacBook Airを発表。1299ドルから

今日(米国時間3/9)サンフランシスコで行われたイベントで、Appleは長らく続いて1月に再浮上した噂を肯定した。MacBookの次の主要製品ラインは、12インチのレティナスクリーンで、Appleのこれまでの最先端デザインよりも薄くて軽い。

今日Appleがステージ上で披露したノートパソコンは、今年報じられた噂とほぼ一致していた。画面まわりのベゼルは細くキーボードは本体の両端に届く。トラックパッドは、従来の意味でのクリックをしない ― 代わりに、Apple Watchで使われるのと同じ”Taptic Engine”がクリックの感覚をシミュレートしてフィードバックする。さらに、通常より強く押すことによって別のシェスチャーとして解釈させることができる。Watchと同じように。

初代MacBook Airが従来のポートやDVDドライブを取り払って拡張に対する概念を変えたのと同じように、新しい12インチMacBook Airは、主要なコンピューティング機器はノートパソコンではなく、スマートフォンであることを前提に作られている。

新しいMacBookには、ヘッドホン端子以外たった一つしかポートがない。それは新しい反転可能なUSB-Cコネクターで、充電、外部ディスプレイの接続、およびUSB 3速度による転送が可能だ。この新しいコネクターに移行することでAppleはこのノートをいっそう薄くすることができた。ただし、周辺機器をつなぐためには外付けUSBハブが必要になる(おそらく来年くらいには新しいAirの充電/アクセサリーの接続ができる新しいAppleディスプレーが出てくることが期待できるだろう)。

ファイルや写真を共有する必要があれば、殆どのユーザーはWiFiかBluetoothでiCloudやAirDropを使うことをAppleは想定している。

新しいMacBook Airの重さはわずか2ポンド(約908 g)で、厚さは13.2 mmと11インチMacBook Airより24%薄い。2304 x 1440のディスプレイはAir製品ラインで初めてのレティナ品質だ。プロセッサーのCore MはIntelの超低消費電力チップの一つで、最近のWindows OEMタブレット・ノート・ハイブリッド機に使用されている。Appleは「オールデー・バッテリー」と称して、 ウェブ利用9時間、HDビデオ10時間を約束した。

新MacBook Airは4月10日発売で、8GB RAM、256 GB SSDの入門モデルが1299ドル。iPad、iPhoneと同じく新しいMacBookにはシルバー、スペースグレー、ゴールドの3種類がある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Googleの新本社は巨大な温室のようにフレキシブル、しかも可搬性あり

Googleが今日(米国時間2/27)公表した、Mountain Viewの新しい本社社屋のデザインは、日よけテントの集合のようでもあり、あるいは測地線ドームのような構造物でもある。

Googleが自分で新しいオフィスを作るのはこれが初めてだが、BIGのBjarke IngelsとHeatherwick StudioのThomas Heatherwickを起用しているらしいから、いいものができそうだ。

IngelsとHeatherwickが得意なのは恒久的なビルではなくて、移動可能な軽量のブロック的構造体だ。Googleは過去にも、自己運転車やスマートコンタクトレンズのとき、新しい場所にオフィスを設けたから、今後もそんなことがありえる、と考えているのだ。

また同社は、敷地と建物の全体がまわりの環境に溶け込むような形を構想している。社員だけでなく、一般人の出入りや行き来も自由にする。

上のビデオでは、“Mountain Viewの近隣社会の一員でなければならない”、と言っている。でもそれは、異論を招くだろう。Googleは前からこの地域に、5000棟あまりの住宅を建てる気でいるが、市議会は反対している。しかし企業の成長に住宅の供給が追いつかないため、サンフランシスコのような都市では行政に対するプレッシャーが高まっている。

このビデオは、あの地区を取り巻く大量の自動車中心のインフラストラクチャ(Highway 101など)を批判している。Mountain Viewやそのほかの近隣都市は20世紀半ばに都市開発が行われ、そのころは郊外とハイウェイのセットを国の政治と、当時の人びとの好みが歓迎した。しかし若いテク企業がサンフランシスコの北部に立地するようになった15年前ぐらいから、嗜好は変わった。

一方、FacebookやGoogleのような、やや古参の企業はいわゆる郊外のSouth Bay地区に居座っている。そしてAppleはCupertinoに円形の本社をすでに建築中だし、FacebookはMenlo ParkにFrank Gehry設計によるビルを建てている。Googleも、そんな流れに乗ってきたわけだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa


Anki Overdriveは、AI塔載の次世代レーシングカーキット

人工知能内蔵のリコモン自動車メーカー、Ankiが、次世代のプレイセットAnki Overdriveを本日(米国時間2/10)発表した。子供たち(および必然的に子供と一緒に遊ばなくてはならない大人)は様々なタイルを使って自分専用のコースを作れる。

これは、同社が従来から販売している固定の周回コースが描かれた布製ロールマットと比べて大きな飛躍だ。組み立てや片付けは簡単ではないだろうが、この新しいセットなら、新しいマットを買うまで何ヵ月も同じコースでレースしなくてよい。

Overdriveの発売は9月で、150ドルのスターターキットには、新型車が2台とコースタイル10枚が入っている ― 8種類のレーストラックを作れる。個々のタイルは光沢のある合成樹脂製で縁には磁石がついているので簡単に組み立てたり外したりできる。

先週Ankiのサンフランシスコオフィスで行われたデモで、われわれは新しいコースに4台の新車を走らせる機会を得た。様々に変化したコースに合わせてをAIがレーサーを走らせるのは、コース自体が単純なループでないだけに目を見張らせる。ジャンプが上手になったり、コーナーに入る角度を工夫するAnkiのクルマは、ちょっと複雑な思考マシンを見ているようだ。

このクルマはAnkiの巨大なコースの2周目で、ジャンプの前にスピードを上げることを覚えてタイムを上げた。

クルマ一台一台は、Ankiの第一世代レーサーの一般的なデザインに比べて、少々スタイリッシュになった。形状やカラーのバリエーションは、プレイヤー毎の好みに合わせるのに十分だ。車体の周囲に装備されたLEDは様々な色とスピードで点滅する。

Anki Overdriveは、リアル世界のマリオカートというより、境界付きラジコンレーストラックだ。新たに加わったトラックオプションのおかげで、異なるレベルのプレイが楽しめる。Ankiは、キャラクターに「お気に入り」のレベル(およびクルマ)を設定することで新たなしくみを活用している。相手の条件でキャラクターを倒せば、より多くの星を獲得できる。ここでもビデオゲームとリアルなおもちゃのコンセプトが融合されている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


月25ドルの会費でいくつでもコンサートに行けるJukelyがサンフランシスコにもやってきた

会員になれば月に何回でもいろんなコンサートに行ける、というサービスJukelyは、昨年10月にローンチして以来、対象都市(ほとんど合衆国内)を着実に増やしてきた。最初はニューヨーク、それからロサンゼルス、等々(下表)。私を含め多くの人が、そろそろベイエリアにも来てほしい、と願っていた。

そしてついにそのときが来た。Jukelyのコンサートに、サンフランシスコでも行けるのだ。

このサービスは小規模な音楽会場や大スターではないミュージシャンの中から選んで契約し、ユーザは月に25ドルを払うとその都市で行われるそれらのコンサートにいくつでも行ける。Jukelyだけでなくコンサートの主催者も、空席がうまることによる売上が得られる。一方、無名のバンドやミュージシャンの中に明日のスターや掘り出し物を探すタイプの音楽ファンは、安い料金でたくさんのコンサートを聴ける。

Jukelyには、音楽で出会いを作るという側面もある。このプラットホーム上でユーザは、自分と同じ音楽趣味の人たちに出会ったり、またシステムの個人化機能により、自分の好きなタイプの音だけどまだ知らなかった、という新人のコンサートを知って行けたりする。

ファウンダたちは、誰でも無差別に会員にしてシステムをぶっ壊したくない、と思っている。協同ファウンダのBora Celikは昨年11月のSF Music Tech Conferenceで、今では入会申込者をひそかに審査している、と言っていた。対象都市を増やすペースが遅いのも、良質なシステムを維持したいからだ。

さて、今夜(米国時間2/6)のサンフランシスコのコンサートは、Slim’sでLondon Richards、そしてGreat American Music HallでThe Warfield and Particleだ。

【Jukelyのこれまでの展開都市】

Atlanta
Austin
Boston
Chicago
Denver
Las Vegas
Los Angeles
Miami
Nashville
New York
Philadelphia
Portland
San Francisco
Seattle
Toronto
Washington, D.C.

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))