Puma、1986年の最高にマニアックなシューズRS-Computerを再発売

今どき自分の歩数を測定するのに困ることはない。しかし、自分がそうしていることを他の人に確実にわからせるにはどうすればいいだろうか? これみよがしにスマホや時計を5分毎に見るのは面倒だ。では、今ここに歩数管理コンピュータが靴の外に飛び出していて誰が見てもわかるようになっている靴があると言ったらどうだろうか? それはPuma。1986年に生まれ、2018年に再び生まれる——ほんの少し。

RS Computerはパーソナルコンピューター時代初期に起きたつまづきのひとつだ。みんなAmigaやMacを買っているのだから、コンピューターシューズも買うに違いないと誰もが思った。そうはならなかった。言うまでもなく。

しかし、1986年にまったくクールでなかったものが、30数年たった今、不思議と人を引きつける。しかも、歩数をチェックしたくなるたびにコマンドラインインターフェースのパソコンと専用16ピンケーブルでつなぐ必要がなくなった。

そう。再発売されたRS Computer(RSは “running system”の意味で “robo-shoe” ではない)は明後日、限定小売店舗でごく限られた数だけ販売される。エレクトロニクスは小さくするのではなく(その気になれば実際完全に隠すこともできた)、現代のデバイスで使えるようにするためにのみ変更された。そのとおり——Apple IIeやCommodore 64を引っ張り出す必要はない。

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あのケーブルの代わりにBluetoothがあり、ユニットの中にある加速度センサーば歩数や距離をもっと正確に測ってくれるだろう。最大30日分のデータを保存可能で、micro USB経由で充電する。

私はこの巨大コンピューターに文字通りネジがついていているのが気に入っている、赤と黒のボタン(バッテリーの端子に似ている)はおそらく何の役目も果たしていないだろうがそこにある。これは間違いなく人々の注目を集める靴だ。調子に乗ってCasioの電卓時計をはめてZack Morrisの巨大携帯電話を持ったりしないこと。それはやりすぎと言うもの。限度を知ることが大切だ。

86足のRS Computerが明後日(米国時間12月13日)、ロンドン、ベルリン、東京のPumaストアおよびKithを始めとする少数の小売店で販売される。今すぐ地元の店に電話をして在庫を確認すべきだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Atomsは、究極のフィット感を提供するミニマリズムのスニーカー

Atomsは1/4刻みのサイズを揃えたスニーカーだ。私はこの2ヶ月間毎日Atomsを履いている。これはセミフォーマルな場面でも使える初めてのスニーカーでありながら、何時間歩いても快適で、ハイキングにも行ける。

Atomsが届ける最新のフットウェア体験のしくみはこうだ。

  • サイズを1/4単位でたとえば10.25を選ぶ。するとAtomsは10s、10.25s、10.5sの3足と靴下を送ってくる。
  • 試しに履いてみて、気に入ったペアを選ぶ。左右別々のサイズでもいい。残りは送り返す。
  • ロゴはついていない。Atomのカラーはジェットブラック、ピュアホワイト、または上が黒下が白の3種類で、あなたの足に広告を載せない。
  • 編み込まれた銅の糸が細菌を防ぎ防臭する。
  • 伸縮性の靴紐と楕円形の紐通し穴のおかげで、Atomは紐をほどかずに履くことができ、めったに紐を占める必要がない。
  • 古いAtomsを分析と寄付のために送り返すと、次の一足がディスカウントされる。

Image via Jeff Macke

179ドルのAtomは、100ドルのNikeや79ドルのAllbirdより高価だ。しかしバスケットボールシューズの巨人は1/2サイズ刻み、Allbirdは整数サイズしかないのでぴったりと足に合う人は稀だ。左右それぞれの足によく合った1/4サイズの靴は、体と一体化しているように感じられる。

「より良い靴を作るためには、なぜ人は靴を履くのかを知る必要がある」とAtomsの共同ファウンダー、Waqas Aliが私に言った。「人は決して履くことのないファンシーなドレスシューズを買い、子供っぽいデザインとブランディングに失望する。私たちはAtomsを日々の生活で使うことを念頭に開発してきた。歩く、立つ、通勤する。消費者は人間であり広告塔ではない。だからロゴはつけない。

それでもAtomsはベータテスト中からバイラルに広まった。一番に欲しい人たち4000人が 予約待ちの行列に並んだ。米国でのAtomsの発売は今年の夏だが、第一群の予約客たちは6月末から7月はじめに靴を手に入れる。

ビッグバン

Waqas AliとSidra Aliの夫婦ペアは、2012年にパキスタンのオカラでMarkhorという最初の靴の会社をスタートさせた。彼らは起業家にとって最大の特性ともいえる「好奇心」を武器に市場に挑戦した。先入観を捨て、世界中を回って人がどのように靴を履いているのかを調べた。「みんな『イタリアではみんな革靴を履いている』と思うかもしれないが、若者たちは皆スニーカーを履いていた」とWaqasは言う。

Kickstarterでプロジェクトを立ち上げたあと、Ali夫妻はシリコンバレーに来て、定評あるスタートアップアクセラレーター、Y Combinatorの2015年夏学期に参加した。

履き心地とスタイルがスニーカー購入の大きな決定要素だったので、ふたりはそこで差別化を図った。調査の結果70%以上の人たちが、左右の足で少なくとも1/4サイズ以上、7%以上が1/2サイズ違うことがわかった。だったらなぜ靴メーカーは1/4サイズを作らないのか?山ほどの種類の靴を作っているのに」とWaqasは言う。。

2つの基本方針が急遽一致した。男女兼用のモデルを1種類だけ限られたカラーでデザインすることで余分な布地や型紙を排除し、1/4刻みのサイズを作ることができる。事実、顧客の35%は左右で別のサイズを選んだ。こうしたブレークスルーによって、56万ドルのシード資金を元LinkedInのグロース責任者Aatif AwanとShrug Capitalから調達した。

しかしAtomsはシリコンバレーのシューズというラベル付を避けようと決意をした。プログラマーたちではなく、画家やグラフィックデザイナーのようなクリエイティブタイプの人たちにアーリーアダプターになって欲しいと考えている。目標は、コック長が一晩中履いても痛くならず、それでいてシックなダイニングルームに自信を持って立ち入れるエレガントなスニーカーを作ることだ。

フットウェアの未来

「市場にある履き心地の良い靴のほとんどが、心地よいのは試着したときだけだ」とWaqasは嘆く。別の靴スタートアップであるAllbirdsを見てみよう。超ソフトなウール製で、最初の何歩かはまるで雲のスリッパを履いているように感じる。しかし10ブロックも歩くと、曲がりやすい靴底はあまり足を保護していてないことがわかる。

そこでAtomsは靴ビジネス18年のベテランでポートランドと韓国でAdidasとPumaに勤めていたSangmin Leeを雇った。彼は大量の試作品を作り、その結果生まれたのが堅牢だが軽く、滑り止めと軽量化のための切れ込みの入った靴底だった。一方靴上部に使われている丈夫なメッシュ素材は通気性を保ちつつ形状を維持し、汚れにくい。

Image via Adam Bain

「靴メーカーは持続可能な材料を使っていると言うが、工場に履いていくとバラバラになってしまう」とSidraが私に言った。われわれの靴が環境の優しいのは、長持ちするからだ」とWawasが笑いながら言った。

現在Atomsは、購入者を永久利用者に変えるためのコマース・イノベーションを起こそうとしている。インソールに特殊なパターンを印刷し、体重のかかる位置のパターンが消えるようにする。利用者がディスカウントを受けるために古い靴を送ってきたら、インソールのパターンを分析して将来のモデルの形状を改善するのに役立てようという考えだ。

大手靴メーカーがミニマリストの1/4サイズスニーカーに進出してきたときのために、顧客ロイヤリティーが必要だ。1スタイルでカラーも限られていることから、テイストに合わないという人も多いだろう。ジムに行くのにもスーツにも似合わないかもしれない。しかし、しかし、控えめで丈夫で余計なことを考える必要のない靴がほしい人にはAtomsは最適だ。

膨大な広告とリアル店舗の流通力によって大ブランドが支配する市場で、スタートアップが手がかりをつかむためには、迅速さと完璧な顧客体験に頼るほかはない。ライバルの靴スタートアップに感謝すべきなのは、「世界はNikeとAdidasだけが支配しているのではないことをAllbirdsが示した」ことだろう。。

幸いAtomsには、交換可能なスニーカーの世界で強力な差別化要因を持っていることだ。「1/4刻みのサイズなんてジョークかギミックだと思っていた。10.25sを試すまでは」とAirbnbのデザイナー、Bryce Danielがツイートした。「10.25がこんなにぴったりなのに10.5には戻れない」。個人的には、過去十年間に私の生活にここまで深く浸透したIT製品やスタートアップ製品は、AppleのAirPods以来だ。

「靴をハックする方法はない」とWaqasは結んだ。「良い靴を作るしかない」。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

グラフェンを使ったランニングシューズは早々と来年市販される、奇跡のように

ランニングシューズとグラフェンは相性抜群だ。いつも最新の技術に飢えている前者に、後者は最近の記憶にあるかぎり最高の結果をもたらした。この、原子一個ぶんの厚さしかない素材を長年世界のリーダーとして研究してきたマンチェスター大学が、イギリスのスポーツウェアブランドinov-8とパートナーして、グラフェンのフットウェアを作ったのだ。

‘奇跡の素材’と呼ばれるものがときどき、派手な報道とともに登場するが、それらと違ってこのグラフェンのランニングシューズは、今の世代中に製品化される。これぞまさに、奇跡かもね。発売予定は来年で、お値段は高いが140〜150ポンド、最高級製品で200ポンドだから、それほど高嶺の花でもない。

靴への実装に奇跡らしきものは見当たらないが、グラフェンによって蹴りの柔軟性が増し、強度も従来の靴より大幅にアップする。グラフェンは、世界でいちばん薄い素材でありながら鋼鉄の200倍強い。研究者たちは、靴底部分にグラフェンを加熱して小さな粒子にしたものを加えている。

“inov-8’s G-Seriesのシューズに使われているゴムにグラフェンを加えると、強度をはじめ、グラフェンの特徴のすべてを持つようになる”、と同大のDr. Aravind Vijayaraghavanは言っている。“われわれ独自の配合により、これらの本底は、グラフェンのない業界標準のゴムの50%強く、伸展性が50%増す”。

ものすごく小さめに見積もれば、グラフェンのの採用は、イノベーションが重要な競争材料になっている衣料雑貨の世界で目立つための良策、と言えないこともない。Adidasの3Dプリントで作ったスニーカーや、Nikeの自力で紐を結ぶシューズのように。

でもマンチェスター大学の研究者たちはかなり前から、人間の着用物におけるグラフェンの可能性を語ってきた。上述の超能力のほかにも、透明でしかも銅などより伝導性が良い、という特性がある。これは、未来の電子製品にも向いてる特長だ。同大は、センサーの素材としての適性を最近デモしたし、また今度のスニーカーは、もっと大きなことの始まりにすぎないかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

アシックス、マイクロ波を利用してカスタムミッドソールを15秒で作成

ここ数年のハイテクスニーカーは、Nikeの自動ひも締め靴やAdidasの3Dプリントミッドソールの実験から 生分解性の糸まで目覚ましい発展を見せている。こうした最先端技術競争にはあまり関わってこなかAsicsが、魅力的な新製造プロセスを提供する。

台湾のTayin Research & Development Co.と共同開発したこの新技術は、カスタマイズ性と比較的持続可能な靴製造ソリューションという、衣料業界で共存が難しいとされる2つのコンセプトを提供する。Asicsによると、本方式はマイクロ波が生成する熱を使って様々な材料を溶かし合わせて靴底の中間部分(ミッドソール)を作る。

新技術はまだテスト段階にあり、Asicsはごくわずかな部分を公開しただけだが、計画通りに運べば小売店で展開される可能性はある。同社はどこかの段階で実際のマイクロ波製造装置を店舗に配置して客が自分でカスタムシューズを選べるようする計画だ。これは現在Adidasがニューヨークの旗艦店で行っているカスタマイズと似てなくもないが、加工プロセスは最低15秒で終わるので、店内を見回る時間を著しく減らすことができるはずだ。

これは多くの会社がスニーカーの開発に使おうと研究している3Dプリント方式と比べても大幅な時間短縮だ。また、現在同社が使用しているミッドソール製造技術と比べてエネルギー消費を90%近く削減できる。

今のところAsicsは、上に貼ったチーズの塊のようなビジュアル以上の情報は提供していない。スケーラビリティーもかなり大きな問題だ。将来は「一部のフットウェア店舗」で展開すると同社は言っているが、3Dプリントと同じく、少なくとも当面は限定ノベルティ商品になりそうだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

アディダスの新型ランニングシューズ、Springbladesは飛躍できるか?

私がTC読者にミニマルランニングシューズ、別名crazy monkey shoesを紹介したことは、私の誇りであると共に少々恥かしくもある。 2009年に奇妙なシューズをレビューして以来、できる限りトレンドを追いかけてきた。私の探求の最新版は? Adidas Springbladeだ。

なぜこれをTechCrunchで、と思うかもしれない。これがハイテクシューズだからであり、シリコンバレーやアレーの中にはランニング好きもいるだろうからだ。

この鮮やかに燃え盛るオレンジ色の本体だけても注目を引くには十分だが、このシューズには靴底の代わりにプラスチックのバネが入っている。このバネは一歩踏むごとにちょっとした「跳躍力」を与えてくれ、着地するたびに実質的に足を空中に跳ね戻す。

私は2009年以来のミニマリストランナーで、Vibramを皮切りに、Brooks、Adidas、最近ではSkoraなどさまざまなモデルを試してきた。マラソン練習中にかなりひどい意気消沈させられる怪我を負った後、私の長距離走の日々はかなり縮小されたが、それでも週に10マイル以上を走ろうと試みている。長い距離ではないが、私はミス・ブログUSAのために走っているのではない。ちなみに走る早さかなり遅い。

そんな私にとってSpringbladeは、驚愕の新事実、でないにしてもかなりの驚きだった。これで走るのはミニマリストシューズで走るよりも少し疲れる。これは普通だ。重量は約340グラムで、片足よ16本ずつ付いているのバネがちょっとした重量を加えている。しかし、私の最高速度はマイル当たり8分から7分50秒へと改善された — 測定はナイキのGPSウォッチによる私のピーク速度。私のようなノロマにとっては重要な違いだ。すねと足首の痛みも減り、3マイル走った後の疲労度は明らかに違っていた。

これが決定版だと思うかって? もちろん。靴底は私が慣れていたものより遥かによく弾むし、最後に買った本格的ランニングシューズのNew Blance M1080v2よりも正直気に入っている。これまでより疲れるのもずっと早く、ふくらはぎにこれまで経験したことのない明らかな痛みを感じた。要するに、すくなくともこの靴は私のストライドを少し変化させたということだ。

ミニマリストシューズよりこちらを薦めるのかと聞かれると、それはわからない。Vibramは私を足裏の筋膜炎から救ってくれた。すねやその他の膝の問題とも戦っているが、体重に関係していると信じている。また、足首や関節の負担を減らすためにもっと頑丈な靴が良いこともわかっている。

このシューズはエネルギーを前方に押し出すので、コンクリートを走る時に最大の力を発揮し、砂やトレイルなどの柔らかい地面には向いていない。ブルックリンの荒れた歩道にひっかかるのではないかと心配したが問題なかった。パネは壊れたり折れたりしないよう十分検査されているようで、見た目もワイルドだ。

シューズは 180ドルで予約可能 – 重さのわりにかなり高価だが、私が長年避けてきた厚底のランニングシューズからは飛躍的に改善されている。

専門家たちがこのシューズを評価するのをまだ見ていないし、Runner’s Wolrd誌でさえまだ意見を控えている。私はこれが最高速度を数秒削ってくれる興味深いギミック以上のものだという幻想は持っていない。しかし、変わりばえのしないランニングシューズに本物の技術改善を試みたAdidasの勇気に拍手を送りたい。今後何ヶ月かのうちに、デザインの新奇性だけからでも試す人が出てくれば、Nike Freeレベルのヒットが期待できる。今後私が長期間これをはき続けるかどうかはまだわからないが、疑わしきは罰せずの気持ちで見守りたい。

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