ソニーSpresense向けのアドオンボード「SPRESENSE用ELTRESアドオンボード」をスイッチサイエンスが販売中

ソニーSpresense向けのアドオンボード「SPRESENSE用ELTRESアドオンボード」をスイッチサイエンスが販売中

スイッチサイエンスは1月20日、LPWAとGNSSアンテナコネクターを実装した「SPRESENSE用ELTRESアドオンボード」の販売を同社ウェブショップで開始した。直販価格は1万2650円(税込)。

また同製品は、通信に必要なアンテナ(別売)を組み合わせ、ELTRES通信機能を搭載したエッジAIユニットとして利用可能。LPWA用「SPRESENSE用ELTRESアドオンボード対応 LPWAアンテナ」、GNSS用「uFL接続 15mm GPS用アンテナ」の2種類を用意している。直販価格は、LPWAアンテナが770円(税込)、GPS用アンテナは616円(税込)。

画像左が「SPRESENSE用ELTRESアドオンボード対応 LPWAアンテナ」、画像右は「uFL接続 15mm GPS用アンテナ」

画像左が「SPRESENSE用ELTRESアドオンボード対応 LPWAアンテナ」、画像右は「uFL接続 15mm GPS用アンテナ」

SPRESENSE用ELTRESアドオンボードは、ソニーセミコンダクタソリューションズが開発したIoT用ボードコンピューター「Spresense」(スプレッセンス。別売)に追加して使用する拡張ボード。最大4カ月のELTRES回線とデータ解析ツール(CLIP Viewer Lite)が付属している。ELTRESは、ソニーセミコンダクターソリューションズが開発した、長距離安定通信・高速移動体通信・低消費電力という特徴を備えるLPWA(Low Power Wide Area)の無線通信規格。ソニーSpresense向けのアドオンボード「SPRESENSE用ELTRESアドオンボード」をスイッチサイエンスが販売中ソニーSpresense向けのアドオンボード「SPRESENSE用ELTRESアドオンボード」をスイッチサイエンスが販売中

ELTRES回線とデータ解析ツール(CLIP Viewer Lite)利用料

  • 最大4カ月無料(ELTRES通信間隔:1分)
  • 別途1年間の契約により、通信間隔を1分と3分から選択可能(税込)
    ・初期登録料 1分間隔:5940円、3分間隔:4752円
    ・年間利用料 1分間隔:3960円、3分間隔:2178円

データ解析ツール(CLIP Viewer Lite)機能

  • 時系列のデータ閲覧
  • 制御用ドライバーやサンプルソースのダウンロード
  • APIによるアプリケーション連携

クリエイティブジャパンが大学・高専生対象の「IoT・エッジAIアイデアコンテスト2021」詳細を発表

クリエイティブジャパンが大学・高専生対象の「IoT・エッジAIアイデアコンテスト2021」詳細を発表

ITソリューションやクラウドソリューションなどを手がけるクリエイティブジャパンは10月18日、日本全国の大学、高専の学生を対象としたIoTおよびエッジAIの実用化のためのアイデアコンテスト「IoT・エッジAIアイデアコンテスト2021」の詳細を発表した。このコンテストで、学生の技術教育支援を通じてエンジニア育成に貢献し、日本のIoTとエッジAIの技術発展と普及を目指すとしている。

IoT・エッジAIアイデアコンテスト2021は、クリエイティブジャパンのグループ会社であるクレスコと共同で開催される。具体的には、ソニーセミコンダクタソリューションズ製IoT用ボードコンピューター「SPRESENSE」(スプレッセンス)と、ソニーネットワークコミュニケーションズが提供するLPWA無線通信規格「ELTRES」(エルトレス)を利用した、IoTおよびエッジAIの実用化のためのアイデアを募集する。

アイデアが一次審査を通過すると、応募チームには、クリエイティブジャパン製「ELTRESアドオンボード」、最大4カ月の「ELTRES」IoTネットワークサービス、クラウド上でデータ解析できる「CLIP Viewer Lite」の無償利用、ソニーのボードコンピュータ「SPRESENSE」と拡張ボードをセットにしたIoT・エッジAI開発キットが無償で提供される(20セットを予定)。

クリエイティブジャパンが大学・高専生対象の「IoT・エッジAIアイデアコンテスト2021」詳細を発表

Spresense用ELTRESアドオンボード

これらの機材やサービスを使ってアイデアの実験を行ってYouTube動画で結果を発表し、二次審査の結果を待つという流れだ。

「IoT・エッジAIアイデアコンテスト2021」概要

  • 集内容:SPRESENSEとELTRESを利用したIoT・エッジAIの実用化を目的としたアイデア(一次審査)。優秀なアイデアの組は二次審査に進める。二次審査では、提供されたIoT・エッジAI開発キットを使ってアイデアの実現に向けた実験を実施し、その結果をYouTube動画で説明する
  • スケジュール
    アイデア募集期間:2021年11月1日〜11月30日午後8時のタイムスタンプまで
    一次審査発表:2021年12月上旬
    実験結果発表締め切り:2022年3月1日午後8時のタイムスタンプまで
    二次審査発表:2022年3月中旬
  • 参加資格:日本国内の大学、高等専門学校に在籍する学生(個人またはチーム)
  • 参加費:無料
  • 申し込み方法:申し込み情報をメールで期限までに提出(詳細を参照

賞品

  • 一次審査:一次審査を通過した20組には「ELTRESアドオンボード」、「ELTRES」と「CLIP Viewer Lite」の最大4カ月の無料利用権、「SPRESENSE」、拡張ボードを授与
  • 二次審査:最優秀3組には金賞、銀賞、銅賞が、それ以外のチームには特別賞が贈られる。
    金賞(1組):ソニー・デジタルカメラ「VLOGCAM ZV-1」
    銀賞(1組):ソニー・ワイヤレス・ノイズキャンセリング・ステレオヘッドセット「WF-1000XM4」
    銅賞(1組):ソニー・ワイヤレス・ネックバンドスピーカー「SRS-NB10」
    特別賞:ソニー・ワイヤレス・ポータブルスピーカー「SRS-XB13」

ソニーSpresenseなどIoT機器の利用を想定した学生対象アイデアソン・ハッカソンがオンライン開催、エントリー受付中

ソニーSpresenseなどIoT機器の利用を想定した学生対象アイデアソン・ハッカソンがオンライン開催、エントリー受付中ソニーセミコンダクタソリューションズは10月1日、IoTデバイスの利用を想定した、社会解決や生活改善のためのアイデアを提案し共創する「Sensing Solution アイデアソン・ハッカソン 2021」のオンライン開催を発表。10月1日からエントリーの受け付けを開始した。対象は、日本国内の大学等に在籍する学生(大学・大学院、短期大学、大学校、専門職大学、専門学校、高等専門学校本科4年生以上)、1名以上5名以下のチーム。参加費は無料。

今年のテーマは「IoTがひらく未来」。「IoTデバイスから得られる⾳声、画像、位置情報といったデータやAIなどの最先端の技術を活⽤することによるイノベーティブな提案を幅広く募集」する。技術的アプローチだけでなく、インタラクティブアートやエンタテインメントによって生活を豊かにさせるアイデアも「大歓迎」とのことだ。

概要は以下のとおり。

アイデアソンの課題

2021テーマ「IoTがひらく未来」に即したアイデアの提案

SPRESENSEなど、2021年10月時点で実在するIoTデバイスを想定し、アイデアを実現する方針までを提案テンプレートに記述して提出。

ハッカソンの課題

1次審査:2021テーマ「IoTがひらく未来」に即したアイデアの書類審査

SPRESENSEで実現可能なアイデアを提案テンプレートに記述して提出。1次審査通過チームには、Spresense開発キット2セットを無償貸与。

Spresense開発キット内容(*の使用は任意)
・Spresense メインボードCXD5602PWBMAIN1
・Spresense 拡張ボードCXD5602PWBEXT1*
・Spresense カメラボードCXD5602PWBCAM1*
・Mic&LCD KIT for SPRESENSEAUTOLAB-001*
・その他ケーブル・SDHCカード

2次審査:デモンストレーション動画による審査(アイデアの実装を含む)

1次審査で提案したアイデアをSpresenseメインボード(1台以上)を用いて実装。実装した制作物のデモ動画を提出。

スケジュール

アイデアソンの提案申し込み期間は10月1日から10月31日まで、ハッカソンは10月1日から10月15日までとなっている。発表会・表彰式(オンライン開催)は12月19日。

アイデアソン審査基準

提案の独創性:独創的な発想であり⼈に感動を与えられる作品なのか?
提案の社会的必要性:いかに⽣活を豊かにするか。⼈を幸せにするか?
作品の実現性:実在する機器などにより、アイデアの実現に向けた方針が述べられているか?
IoTデバイスによる実現の適合性:IoTデバイスの利用ならではの提案となっているか?

ハッカソン審査基準

提案の独創性:独創的な発想であり⼈に感動を与えられる作品なのか?
提案の社会的必要性:いかに⽣活を豊かにするか。⼈を幸せにするか?
作品の実現性:実在する機器などにより、アイデアの実現に向けた方針が述べられているか?
Spresenseの適合性:Spresenseの特徴を活かした提案となっているか?

副賞

ソニー製品が購入できるギフト・ポイントが贈られる予定。

アイデアソン
・最優秀賞:10万円相当
・優秀賞:5万円相当
・審査員特別賞:3万円相当

ハッカソン
・最優秀賞:20万円相当
・優秀賞:10万円相当
・審査員特別賞:5万円相当

詳細および申し込みはこちらから。問い合わせはこちらのフォームから

このイベントは、ソニーセミコンダクタソリューションズとSensing Solution アイデアソン・ハッカソン 2021実行委員会によって主催される。

ソニーのボードコンピューターSpresense向けにIoT/エッジAI開発用「ELTRESアドオンIoT開発キット」が提供開始

ソニーのボードコンピューター「Spresense」向けに税別9980円のIoT/エッジAI開発用「ELTRESアドオンIoT開発キット」が提供開始

IoT・クラウドなどのITソリューションを提供するクリエイティブジャパンは9月24日、「ELTRESアドオンIoT開発キット」を研究機関、大学・高専などの研究開発用に提供すると発表した。このキットは、ソニーセミコンダクタソリューションズが開発したIoT用ボードコンピューター「Spresense」(スプレッセンス)に追加して使用する「Spresense向けELTRESアドオン・ボード」と、アプリケーションとのAPI連携が可能なクラウドデータ解析ツール、最大4カ月間利用可能なELTRES IoTネットワークサービスがセットになっている。価格は9980円(税別)。

Spresense向けELTRESアドオン・ボードは、Spresenseに通信機能を与える拡張ボード。さらに、オプションのカメラモジュールなどの拡張基板類を追加することで、大容量のデータ分析をローカルで処理するエッジAI機能を持つIoTデバイスが構築できる。

現在、IoTでバイスを独自開発しようと思えば、設計製造だけでも数百万円はかかるとクリエイティブジャパンは話す。このキットを使うためにはSpresense(6000円程度)が別途必要になるが、それでもキットと合わせて2万円以内で済んでしまう。通信には、ソニーネットワークコミュニケーションズが提供するLPWA無線通信規格ELTRES(エルトレス)IoTネットワークサービスが使用でき、アプリケーションとAPI連携が可能なデータ解析クラウドサービス「CLIP Viewer Lite」が最大4カ月間利用できる。まずは電気通信大学で、10月からの演習で試験的に導入される。

またクリエイティブジャパンでは、このキットの提供にともない、大学と高専生を対象とした「IoT/エッジAIアイデアコンテスト」を開催するという。参加者には「ELTRESアドオンIoT開発キット」と「Spresense」がセットで提供されるとのことで、詳細は10月中旬に発表予定となっている。

JAXAが有人与圧ローバー実現に向け変形型月面ロボットによる月面データ取得の実施決定、タカラトミー・ソニー・同志社大と共同開発

JAXAが「有人与圧ローバー」実現に向け変形型月面ロボットによる月面データ取得の実施を決定、タカラトミー・ソニー・同志社大と共同開発

変形型月面ロボット(左:変形前、右:変形後)

JAXAは5月27日、月面での人の移動に使われる「有人与圧ローバー」の実現に向け、月面でのデータ取得を行うと発表した。これには、JAXA、タカラトミー、ソニー、同志社大学と共同開発する変形型月面ロボットが使われ、月面投入はispace(アイスペース)が2022年に打ち上げを予定している月着陸船が使われる。

JAXAは、2019年から有人与圧ローバーの概念検討を行っており、自動運転技術や走行技術の詳細を検討するためには月面の画像データなどが必要だと判断した。そこでispaceの月着陸船で変形型月面ロボット1機を月面に送り込み、レゴリス(月面の砂)の挙動や画像データを月着陸船経由で地上に送ることを決めた。取得したデータは、有人与圧ローバーの自己位置推定アルゴリズムの評価、走行性能へのレゴリスの影響評価などに用いられる。ispaceの月着陸船は、変形型月面ロボットを月に送り込みデータ通信を行わせる目的で、競争入札により選定され2021年4月に契約を締結したもの。

ispaceの月着陸船

変形型月面ロボットは、2016年に実施された第1回JAXA宇宙探査イノベーションハブ(Tansax)の研究提案公募でタカラトミーによって提案された重量約250gの自走型の超小型ロボット。月着陸船には、直径約8cmの球状になって搭載され、月面に展開された後に走行用の形状に変形して活動を行う。

2016年よりJAXAとタカラトミーが筐体の共同研究を開始し、2019年にソニー、2021年に同志社大学が参加した。タカラトミーと同志社大学の筐体の小型化技術、ソニーによるSPRESENSEを使った制御技術、JAXAの宇宙環境下での開発技術と知見がそれぞれ生かされている。

関連記事
日本の宇宙企業ispaceの月着陸船がカナダ宇宙庁とJAXAからペイロード輸送を受託
JAXAと鹿島建設が月面有人拠点建設のための遠隔施工実験を実施、好成績を確認
日本の宇宙開発スタートアップispaceが月着陸船「HAKUTO-R」の最終デザイン公開、2022年の初ミッションに向け

カテゴリー:宇宙
タグ:ispace(企業)宇宙(用語)SPRESENSE(製品・サービス)Sony / ソニー(企業)JAXA / 宇宙航空研究開発機構(組織)タカラトミー(企業)同志社大学(組織)日本(国・地域)