AI業績予測のゼノデータ・ラボが日銀短観など6指標の日次予測サービスを提供開始

xenodata lab xenoNowcast

AI業績予測のxenodata lab.(ゼノデータ・ラボ)は6月24日、金融情報のSaaS型AI分析サービス「xenoBrain」(ゼノブレイン)の機能のひとつとして、月次発表の業界統計値を日次で予測する独自の予測値「xenoNowcast」(ゼノナウキャスト)を発表した。

初回リリースとして、日銀短観(大企業・先行き・製造業)、日本製半導体製造装置(SEAJ速報値)、「景気の現状判断DI(季節調整値)」(全国、合計)を含む6指標について日次予測値の提供を開始する。また4指標の予測値を期間限定で無料公開。今後は、予測対象指標をユーザーの要望に応じ追加する予定。

xenoBrainは、AIにより経済ニュースや決算情報を自然言語処理技術で解析し、さまざまな経済事象の関連性を読み解き、経済・企業の将来予測をリアルタイムで提供するSaaS型AIサービス。

xenoBrain

xenoNowcastは、ニュースから学習した経済状況ベクトルを用いて、月次や四半期で発表される基準指標(日銀短観など)の今日時点の数値を毎日予測する独自の指標。xenoBrainの1機能として、希望ユーザー向けに毎日その前日の予測数値をメールで配信する。

予測数値の信頼性については、2014年1月1日以降のニュースをもとに基準指標の学習を行った結果を用いて日次で過去指数を算出し、基準指標と高い相関があることを確認しているという。

xenodata lab xenoNowcast

日銀短観や各種業界統計は、経済全体・各業界の景況感を判断する指標として用いられているものの、新型コロナウイルス感染拡大により業界環境や経済の先行きが不透明となっており、統計の数値が大きく変動する「変化点」を捉える重要性が増している。xenodata labは、xenoNowcastについて月次統計の数値を日次予測することで、統計発表前に変化点を捉えられる指標と位置付けており、xenoBrainユーザーの投資判断、事経営判断などをサポートするとしている。

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右がxenodata lab.の代表取締役、関 洋二郎氏

「ニュースから企業の未来を予測する」金融情報のAI分析サービス「xenoBrain(ゼノブレイン)」開発のxenodata lab.(ゼノデータ・ラボ)は6月20日、ウォール・ストリート・ジャーナルなどで知られるダウ・ジョーンズとの業務提携関係の強化、そしてxenoBrain正式版の提供開始を発表した。

xenoBrainは、経済ニュースや決算情報を自然言語処理により解析し、企業の業績への影響を予測するサービスだ。

ゼノデータは2018年7月、ダウ・ジョーンズとの業務提携契約の締結を発表。同社のニュースをもとに、三菱UFJ銀行など、一部のユーザーにxenoBrainを提供してきた。2019年4月には時事通信との業務提携も発表されている。

今回、ダウ・ジョーンズとの業務提携関係を強化し、国内外の主要の新聞、業界紙、雑誌、通信社などのコンテンツを包括的に提供するデータプラットフォーム「ダウ・ジョーンズDNA」を活用することで、将来予測の解析対象ニュースの「大幅な拡充」を実現する。

正式版のコンテンツには、「ニュース分析による将来予測機能」、「直近決算分析機能」、そして「業種別トレンドランキング」がある。

今後は「部材など事象カテゴリ別の分析機能により需給予測を効率化」する「事象分析機能」、英語メディアの追加、未上場企業や海外企業分析・統計情報の取り込みなど、データの拡充や機能の追加が予定されている。

ニュースからAIで業績予測を行うゼノデータが7.8億円を資金調達

写真前列中央:ゼノデータ・ラボ 代表取締役 関洋二郎氏

金融情報のAI分析サービス「xenoBrain(ゼノブレイン)」を開発するxenodata lab.(ゼノデータ・ラボ)は3月25日、総額7億8000万円の資金調達を実施したことを明らかにした。

同社が展開するxenoBrainは、経済ニュースや決算情報を自然言語処理により解析し、企業の業績への影響を予測するサービス。2018年11月から提供開始された。ウォール・ストリート・ジャーナルなどで知られるダウ・ジョーンズの持つ過去10年分以上のグローバルニュースデータを中心に、30万本を超える記事に含まれる過去の経済事象の連関から企業の利益影響を自動で分析し、業績予測を行う。

金融機関出身者を中心に開発されたxenoBrainには、ニュースをリアルタイムに分析し、ニュースに関連して将来影響を受ける企業や経済情報が把握できる機能や、上場企業3600社超の決算内容を発表後1分で分析し、レポートする機能などが搭載されている。

ゼノデータ・ラボは2016年2月の設立。MUFG Digitalアクセラレータの第1期に採択され、グランプリを受賞し、三菱UFJ銀行、帝国データバンクなど9社と資本提携を行っている。また2018年7月にはBloombergとのデータ連携、ダウ・ジョーンズとの業務提携も実施し、同年xenoBrainをリリースした。

今回の調達金額のうち6億8000万円は第三者割当増資、残りは融資によるもの。第三者割当増資の引受先は慶應イノベーション・イニシアティブ、第一生命保険、時事通信社、ジャパンインベストメントアドバイザー、ナントCVCファンドなど合計13社と、レオス・キャピタルワークス代表取締役社長の藤野英人氏ら4名の個人投資家だ。

■出資先一覧

<第三者割当増資>
慶應イノベーション・イニシアティブ
第一生命保険
時事通信社
ジャパンインベストメントアドバイザー
帝国データバンク
DBJキャピタル
内藤証券
ナントCVCファンド(南都銀行とベンチャーラボインベストメントの共同設立によるファンド)
フリービットインベストメント
横浜キャピタル
三井住友海上キャピタル
静岡キャピタル
山梨中銀経営コンサルティング
他、藤野英人氏含む個人4名

<融資>
商工組合中央金庫

調達資金により、ゼノデータ・ラボではxenoBrainの機能・コンテンツ拡充を図る。xenoBrainの分析対象ニュースの拡充やサプライチェーン分析といった機能開発を行う。機能拡張により、現在は大手金融期間を中心に展開されているxenoBrainの対象ユーザーを一般の事業会社にも広げ、より幅広い利用を目指す。また、出資先各社との業務提携、連携も順次発表するとのことだ。

金融情報分析AI開発のゼノデータラボがダウ・ジョーンズと提携、企業の業績予測サービス開発へ

金融情報分析AI開発のゼノデータラボは7月27日、ウォール・ストリート・ジャーナルなどで知られるダウ・ジョーンズと業務提携し、将来予測AIの開発、営業を開始したと発表した。

開発中の新しいプロダクトはSaaS型のWebサービス、「xenoBrain(ゼノブレイン)」。これはダウ・ジョーンズ社の持つ過去10年以上分のグローバルニュースデータに、ゼノデータラボの保有する自然言語処理技術を応用することで、ニュース記事に含まれる過去の経済事象の連関から企業の利益影響を自動で分析し、企業の業績予測を行うAIだ。β版はこの秋にリリースされる予定だという。

同社には「xenoFlash(ゼノフラッシュ)」というサービスがある。これは高度な自然言語処理を用いたAIを使って決算発表資料の全自然文データを解析し、財務数値の背景となる文章を自動で解析、解説文を出力するものだ。

今回のxenoBrainは何が違うのか。代表取締役社長の関洋二郎氏は「xenoFlashがなぜ増益だったのか、なぜ減益だったのか、という過去の分析に焦点を当てているのに対し、新サービスでは将来どうなっていくのか、今後増益なのかというところを解析する」のだと説明した。

「我々の自然言語処理は現在、決算短信だけだが、これからはニュースを含めて自然言語処理対象にし、分析を広げていく」(関氏)

xenoBrain上では左側にニュースが流れ、好きなニュースをクリックすると、「ニュースがどの企業のどの会計科目にどうインパクトを及ぼしうるのか」というところを、理由や背景なども含めて自動で解析する。

xenoBrainのイメージ画像

今後ゼノデータラボの株主でもある三菱UFJ銀行でxenoBrainの実証実験をする予定。三菱UFJ銀行の法人取引の部門に同サービスを展開し、上場企業の分析業務効率化に役立て、企業分析シーンにおける早期の実用化を目指すのだという。また、同サービスの最初期ユーザーとしてレオス・キャピタルワークスの先行利用が決定している。

「(ターゲットユーザーは)毎日のニュースから株式ポートフォリオの影響を分析するファンドマネージャー、担当顧客に対してより付加価値のある提案を模索する大企業営業やコンサルタント、より説得力のある提案で個別銘柄の取引を活性化させたい証券営業担当」(関氏)

関氏はxenoBrainで「風が吹けば桶屋が儲かるをビジュアライズ化した」と語っていた。