#NoHacked 3.0: サイトがハッキングされているかどうかを確認する方法

先週、#NoHacked が Google+Twitter に帰ってきました!#NoHacked とは、ハッキング攻撃に対する認識を高め たり、サイトをハッカーから守るためのおすすめの方法をお知らせしたりすることを目的とした、Google のソーシャル キャンペーンです。今回はこのブログで、#NoHacked キャンペーンの内容についてご紹介します。

サイトがハッキングされる原因とは何でしょうか。ハッカーがウェブサイトに不正アクセスする目的はさまざまであり、ハッキング攻撃はそれぞれまったく異なるため、いつも簡単に見つかるとは限りません。ハッキングされたサイトを見つけるのに役立つヒントをいくつかご紹介します。

  • はじめに:
    Google や他のサービスからセキュリティに関する通知を受け取った場合は、まず、「サイトがハッキングされているかどうかを確認する方法」のガイドをご覧ください。このガイドでは、サイトに不正アクセスの形跡がないかチェックするための基本的な手順をご案内しています。
  • Google 検索で表示されるアラートについて:
    Google は様々な方法でマルウェアや不正なハッキングを検出しています。マルウェアの検出ツールでは、不正なハッキングは検出されません。つまり、セーフ ブラウジングのサイト ステータスで問題がなくても、それはあなたのサイトがハッキングされていないとは限りません。
  • 「アクセス先のサイトで不正なソフトウェアを検出しました」と表示された場合、サイトがマルウェアの配布に利用されていることが Google で検出されています。
  • 「アクセス先のサイトには有害なプログラムがあります」と表示された場合、サイトで望ましくないソフトウェアが配布されていると見なされています。
  • 「偽のサイトにアクセスしようとしています」という警告は、サイトでフィッシングやソーシャル エンジニアリングが行われている可能性があることを示しています。サイトがハッキングされ、このような行為に利用されているおそれがあります。
  • マルバタイジングとハッキングの違い:
    マルバタイジング(悪意ある広告)による悪質なサイトへのリダイレクトは、あなたのサイトに掲載している悪質な広告によって引き起こされます。サイトの閲覧者を他のサイトにリダイレクトしてしまうため、あなたのサイトがハッキングされたと感じるかもしれませんが、実際には悪質な広告による仕業です。
  • オープン リダイレクト: サイトでオープン リダイレクトが有効になっていないかどうかを確認する
    ハッカーは、自身の URL を隠すために正規のサイトを悪用する場合があります。その方法の 1 つに、オープン リダイレクトを利用して、サイトにアクセスしたユーザーをハッカーの選んだ URL にリダイレクトさせるという手法があります。こちら(英語)で詳細をご覧いただけます。
  • モバイル チェック: 必ずモバイル ブラウザからシークレット モードでサイトを表示してみましょう。不正なモバイル広告ネットワークがないかチェックしてください。
    広告や他のサードパーティ要素などの不正なコンテンツによって、知らないうちにモバイル ユーザーがリダイレクトされることがあります。こうした行為は、特定のブラウザからしか見えないため、検出されにくいものです。必ず、サイトのモバイル端末向けバージョンとデスクトップ向けバージョンで同じコンテンツが表示されることをご確認ください。
  • Search Console を利用して通知を受け取る:
    Search Console は、Google がウェブサイトについてウェブマスターと連絡をとるための手段となります。また、Search Console には他にも、ウェブサイトの改善や管理に役立つさまざまなツールが含まれています。サイトの主要な開発者でない場合でも、必ず Search Console でサイトの確認手続きを済ませてください。Search Console のアラートやメッセージは、サイトで重要なエラーが検出された場合にウェブマスターに知らせるためのものです。
  • 上記の方法をお試しになってもハッキングの形跡を見つけられない場合は、セキュリティ担当者にお問い合わせいただくか、ウェブマスター ヘルプ フォーラムに投稿していただき、再確認してください。


    #NoHacked キャンペーンは、今後 3 週間にわたって実施されます。毎週初めにここで 1 週間のまとめを掲載しますので、Google+Twitter で Google をフォローしていただくか、このブログの内容をチェックしてください。今後ともよろしくお願いいたします。

    「イベント」マークアップに関するお知らせ

    最近ユーザーから、検索結果の「イベント」スニペットが表示されるべき場所に、イベントと関係のない情報(たとえばクーポン情報)が表示されるとの報告が寄せられています。

    このような表示はユーザーにとって非常に紛らわしく、Google のガイドラインにも反します。そのため、ガイドライン(英語)に修正を加え、より明確にしましたのでご確認ください。

    問題となっているのは、以下のような場合です。

    クーポンなどを表示する場所に「イベント」マークアップを使用して、特典について記述しているサイトをよく見かけます。割引クーポンはユーザーにとって特別なものではありますが、やはりそれを「イベント」としてアピールするべきではありません。イベント マークアップ(英語)を使用してイベント以外の情報を記述すると、実際には何のイベントも開催されないにもかかわらず、時間になると何かが始まるかのようにリッチ検索結果が表示されるため、ユーザーのエクスペリエンスは確実に低下します。

    どのようなサイトが問題なのか、いくつか例を見てみましょう。

    このようなサイトは、ユーザーに誤解を与えるおそれがあるということで、手動による対策の対象となることがあります。その場合は、Search Console アカウントに通知が届きます。手動による対策の対象になった場合、サイト全体の構造化データ マークアップが検索結果に反映されなくなることもあります。

    このブログ記事では特にクーポンを取り上げましたが、これ以外にもイベントと無関係な情報を「イベント」としてマークアップすると、このガイドラインが適用されます。つまり、マークアップをタイプの異なる情報に使用すると、手動による対策の対象になるおそれがあるということです。十分にご注意ください。

    詳しくは、デベロッパー向けドキュメント(英語)をご覧ください。ご不明な点がありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムでご質問ください。

    ユーザーに高品質の AMP ページを

    AMP 形式の検索結果に関するユーザーの利便性を改善するため、AMP のコンテンツの同一性に関するポリシーの適用方法を変更します。2018 年 2 月 1 日以降、AMP ページのコンテンツを(オリジナルの)正規ページのコンテンツと同等にすることがポリシーによって義務付けられます。AMP はランキング要素ではなく、AMP に関する掲載順位のポリシーに変更はありません。

    オープンソースの Accelerated Mobile Pages プロジェクト(AMP)は 2015 年に開始されて(英語)以降急速に成長しており、2,500 万超のドメイン(英語)で AMP 形式が導入されています。AMP を導入することで、最終的にはコンテンツへのエンゲージメントの促進につながる利便性が高まります。この急成長には、コンテンツを利用するユーザーにしっかりとこの利便性を提供し続けるという責任も伴います。

    サイトによっては、非 AMP の正規ページと AMP ページという 2 つのバージョンのコンテンツが公開されている場合があります。このような場合、ユーザーが同じコンテンツを利用できるよう、両方のページでコンテンツを同等にしつつ、AMP ページ経由では利用が高速かつスムーズになるようにするのが理想的です。しかしながら、一部のサイトにおいて AMP ページのコンテンツとオリジナル(正規)ページのコンテンツが異なるケースが見られます。

    ごく少数ながら、AMP ページがティーザー ページとして使用されている場合があります。そうしたページでは最小限のコンテンツしか含まれていないため、ユーザーの利便性が著しく低下してしまっています。そのような場合、ユーザーは実際のコンテンツにアクセスするためにもう一度クリックしなければなりません。次の画像は、AMP ページではメインの記事のテキストが少しだけ表示され、記事全体を読むにはクリックして別のページにアクセスするよう要求される、といったページの例となります。

    AMP は、ウェブのパフォーマンスの大幅な向上と、高速で一貫したコンテンツ利用のエクスペリエンスの提供を目指して導入されました。こうした目標を踏まえて、今後、ページを Google 検索結果に AMP ページとして表示するためには、AMP ページと正規ページのコンテンツを同等にすることを要件として義務付けます。

    非 AMP ページに含まれる重要なコンテンツが AMP ページに含まれていない場合、ユーザーには非 AMP ページが表示されます。検索結果での掲載順位には影響しませんが、こうしたページは AMP を必要とする検索機能(AMP のトップニュース カルーセルなど)の対象にはなりません。また、ウェブマスターには Search Console を通じて手動による対策のメッセージで通知され、サイト運営者が問題を修正すると AMP ページが再び配信されるようになります。AMP オープンソース プロジェクトのウェブサイトでは、高速で見やすく、成果の高い AMP ページの作成に役立つガイドを掲載しています。

    今回の変更によって、正規ページと AMP ページの間でコンテンツ の同一性を保つ流れが促進されることを願っています。コンテンツの同一性を実現することによってサイトの利便性が高まり、最終的にはユーザーの満足度の向上につながるのです。

    より良質のコンテンツをユーザーに

    Google は、世界中の情報を整理するという使命(英語)のもと、検索品質評価ガイドライン(英語)に準拠した質の高いコンテンツをユーザーに届けたいと考えています。ユーザーの役に立つ質の高いコンテンツは、その大部分がプロとして情報提供するサイトによるコンテンツです。このようなサイト運営者様の成功を Google としても後押ししたいのです。

    情報提供のエコシステムは、主に広告と定期購読といった収入源によって支えられていますが、定期購読を採用する場合は、検索を有効に活用するうえで微妙なバランス感覚が必要になります。定期購読コンテンツはペイウォール方式を採用するのが通例であるため、定期購読を利用していないユーザーはコンテンツにアクセスできません。ペイウォールの向こう側に良質なコンテンツがあっても、そのことを知らないユーザーは、無料コンテンツを提供する別のサイトに移ってしまう傾向が強いことが評価を行う中で明らかになっています。定期購読コンテンツの有益さがユーザーに認識されていなければ、定期購読を申し込んでもらうことは容易ではありません。実際、定期購読が必要なサイトを敬遠するユーザーが一定数いることが、Google が行った調査の結果からわかっています。したがって、定期購読コンテンツが有益であることをユーザーに知ってもらうために、コンテンツの一部を無料サンプルとして提供することが不可欠なのです。

    Google ウェブ検索(英語)ニュース(英語)に適用される First Click Free(FCF)ポリシーは、この問題に対処するために作成されました。FCF は、サイト運営者様には定期購読コンテンツのプロモーションとユーザー獲得の機会を、Google ユーザーには質の高いコンテンツに出会える機会を提供するものです。Google はこの一年にわたり、サイト運営者様にもご協力をいただいて、ユーザーの満足度や情報提供エコシステムの持続可能性といった面から FCF の効果を調査してきました。その結果、FCF そのものは妥当なサンプル提供モデルであるものの、効果的なサンプル提供モデルの選択は、各サイトで独自にご判断いただく方が良いということがわかりました。そこでこのたび、検索に含める要件から FCF を除外し、最新のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に違反しない限りは、無料サンプルをさまざまな方法で提供できるようにすることにしました。この方式を「Flexible Sampling(フレキシブル サンプリング)」と呼ぶことにします。

    そもそも FCF の導入に至った理由の 1 つは、クローキングの問題に対処することでした。クローキングとは、ユーザーに配信するコンテンツと Googlebot がクロールするコンテンツを異なるものにする行為です。スパマーがよく使う手は、検索結果の掲載順位を操作する目的で、検索エンジンに対してはその評価が高そうなコンテンツ(たとえば健康に良い料理のレシピ)を表示する一方、ユーザーに対しては別のコンテンツ(たとえばダイエット薬の販売ページ)を表示するという方法です。こうした「おとり」手法は、期待していたのと違うコンテンツを見せられるという不快感をユーザーを与えます。ペイウォール方式を採用するサイトには、ページに新しい構造化データを追加することを強くおすすめしています。この構造化データを追加していないと、ペイウォールがクローキングの一種と解釈され、ページが検索結果から削除される可能性があるためです。

    Google では、今回の調査結果に基づいて、フレキシブル サンプリングを実装するためのおすすめの方法(英語)を解説したガイドを作成しました。Google が提案するサンプル提供方法は 2 種類あります。1 つは、ユーザーに一定数の記事を無料で提供し、その後にペイウォールを提示する「メータリング」、もう 1 つは記事を完全には公開せず、一部だけを無料で見せる「リードイン」です。

    メータリングについては、1 日単位ではなく 1 か月単位で設定する方が柔軟性が高く、安定した環境でテストできると考えています。たとえば、1 日に 3 件のサンプルを提供するよりも 1 か月に 10 件提供する方が、件数の変更がユーザーに及ぼす影響が小さく、件数を柔軟に調整できるからです。最適な無料サンプル数は、それぞれのサイトやそのユーザー層によって異なりますが、Google では、無料サンプルの数を 1 か月あたり 10 件から始めることを推奨しています。これは、定期購読の可能性があるユーザーに、サイトのコンテンツを十分に体験してもらうためです。まずは 10 件からテストしてみて、コンバージョンを最大化できるサンプル件数を特定することをおすすめします。

    リードインの場合は、記事の一部(たとえば冒頭の数文)のみを表示します。これによりユーザーは、定期購読コンテンツの質の高さを体験できます。完全にブロックされているページとの比較で考えれば、リードインの方がコンテンツの有用性や価値を実感しやすいことは明らかです。

    今回の変更が、良質なコンテンツを提供するサイト運営者様のさらなる成長を可能にし、ユーザーにより質の高いコンテンツを提供することにつながるものと期待しております。

    モバイル専用サイトからレスポンシブ サイトに移行する方法

    レスポンシブ ウェブ デザインを導入するサイトが増えるにつれて、ウェブマスターの方々の間で、モバイル用に別途設定する URL(英語)からレスポンシブ ウェブ デザインの利用に移行することへの関心が高まっています。ここでは、あなたのサイトが Google の検索結果でよいパフォーマンスが出せるよう、別々の URL から 1 つのレスポンシブ URL へ移行する際のおすすめの方法をいくつかご紹介します。

    Googlebot にわかりやすい形でレスポンシブ サイトに移行する

    レスポンシブ サイトの準備ができたら、移行時に考慮するべきポイントはひとつです。サイトの URL はデスクトップ向けバージョンでは変わらないので、必要な作業は、モバイル用の URL からレスポンシブ ウェブ デザインの URL への 301 リダイレクトを設定することだけです。

    詳しい手順は次のとおりです。

    1. レスポンシブ サイトの準備をします。
    2. これまでお使いのモバイル用 URL からレスポンシブ バージョン(新しいページ)への 301 リダイレクトを設定します。このリダイレクトは、URL ごとに(モバイル用の各 URL からレスポンシブ URL に対して個々に)行う必要があります。
    3. 条件付きのリダイレクトや Vary HTTP ヘッダーなど、モバイル用 URL 固有の設定をサイトで利用していた場合は、すべて削除します。
    4. レスポンシブ URL については、rel=canonical を設定してその URL 自体を指すようにすること(自己参照型の正規 URL)をおすすめします。

    現在、動的な配信を利用している場合は、レスポンシブ デザインへの移行にあたって、リダイレクトの追加や変更を行う必要はありません。

    レスポンシブ ウェブ デザインに移行するメリット

    レスポンシブ サイトに移行すると、今後のメンテナンスやレポート作成が簡単になります。すべてのページについて別々の URL を管理する必要がなくなるだけでなく、さまざまな手段や技術(国際化のための hreflang、高速化を実現する AMP、検索機能の向上に役立つ構造化データなど)も取り入れやすくなります。

    ご不明な点などがありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムをご利用ください。

    Google Dance Tokyo 2017 を開催しました

    2017 年 8 月 25 日、Google 東京オフィスにおいて、Google の検索チームとウェブマスターやサイト運営に関わるみなさんを結ぶイベント、Google Dance Tokyo 2017 を開催しました。

    Google Dance Tokyo は、米国 Google 本社で開催されている、検索などオンライン マーケティングの担当者を対象としたソーシャル イベントである Google Dance の日本版です。昨年行った第一回が大変好評でしたので、今年も開催する運びとなりました。

    昨年同様、イベントには当ブログでのオープンな告知からご応募いただいた方々や、 Advanced Hosting Meetup の参加者、ウェブマスター ヘルプ フォーラムトップ レベル ユーザーや注目ユーザーの皆さんをご招待し、約 100 名の方々にご参加いただきました。

    イベントはセッション タイムとソーシャル タイムの二部構成で行いました。セッション タイムでは製品開発本部長の徳生裕人が AI First の観点からアシスタントなどの最新情報をご紹介した後、Ninja Spamologist の長山一石が「Webmastering 101」と題して初心者ウェブマスターが知っておくべき検索エンジンとウェブ、そして SEO に関わる知識をご紹介しました。また、Live Q&A では、金谷武明と小川安奈が司会を務め、Gary Illyes (Webmaster Trends Analyst)、大倉務(Software Engineer)、徳生、長山が参加し、Mobile First Indexing や AI First などに関して活発な質疑応答が行われました。

    Q&A で回答しきれなかったご質問は、後日実施したウェブマスター オフィスアワーで回答いたしましたので、ぜひご覧ください。

    ソーシャル タイムでは会場を拡大し、Gary の乾杯音頭の後、Google の検索チームと参加者のみなさんとで軽食をつまみながら交流を深めました。同時に開催した参加者によるライトニング トークは大変盛り上がり、特に、「役に立たない検索結果の探し方(バカ毛)」、「私の考えるこれからの SEO (サイバーエージェント 木村 賢)」、「Twitter 廃人による Twitter 活用術(ちょまど)」(すべて敬称略)などのセッションが好評を博し、笑いと関心を誘っていました。

    その他、当日の会場の様子に関しては、ハッシュタグ #GoogleDanceTokyo を作成しましたので、ぜひ Twitter をご覧ください。

    みなさんから様々なご意見やご質問、コメントを直接いただき、Google の検索チームとしても、非常に有意義なイベントとなりました。頂いたフィードバックはできるだけ検索エンジンの開発に役立てていきたく思います。

    お越しいただいた皆さん、ありがとうございました!また、当日お越しいただけなかった方々も、どこかのイベントでお会いできることを楽しみにしております。

    画像検索にバッジを表示して必要な情報を見つけやすく

    たとえば、カップケーキを作りたいとしましょう。どんなカップケーキを作るか迷ったときは、画像検索でいろいろな写真を見ると良いアイデアが浮かぶかもしれません。ただし、画像検索からレシピを見つけるのはなかなか大変です。おいしそうな写真をクリックしてみたら、ケーキ屋さんのメニューが表示されるかもしれませんし、お気に入りのカップケーキを集めただけでレシピは載せていないサイトにたどり着くかもしれません。

    このたび Google では、ユーザーが必要な情報を簡単に見つけられるようにするため、モバイル端末で画像検索を実行したときのサムネイルにバッジ(英語)が表示されるようになりました。現時点では、レシピ、動画、商品、アニメーション画像(GIF)のバッジを用意しています。

    サイトに画像を掲載している場合は、ウェブページで適切な構造化データを使用することで、その画像がどのような内容なのかユーザーが簡単に把握できるようになります。これにより、ユーザーが必要としているコンテンツを簡単に見つけられるようになるだけでなく、ターゲットとしているユーザーがサイトにアクセスする可能性も高くなります。

    サイトでレシピを公開しているなら、ページにレシピ マークアップ(英語)を追加します。商品を販売しているなら商品マークアップ(英語)、動画を公開しているなら動画マークアップ(英語)です。GIF の場合はマークアップ不要で、アルゴリズムによって自動的にバッジが追加されます。画像検索の画像に必ずバッジが表示されるとは限りませんが、必須のフィールドに加えて推奨の構造化データ フィールドを追加することで、その可能性が高まります。

    なお、ページにエラーがあると画像検索バッジは表示されませんのでご注意ください。ページのエラーは、構造化データ テストツールでチェックできます。マークアップに関する統計情報は、Search Console のリッチカード レポートで確認できます。

    この機能についてご不明な点などありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムでお気軽にご質問ください。

    Chrome の HTTP 接続におけるセキュリティ強化に向けて

    この記事は Chrome セキュリティ チーム、Emily Schechter による Google Online Scurity Blog の記事 "Next Steps Toward More Connection Security" を元に翻訳・加筆したものです。また、Google Developers Japan ブログに投稿された記事のクロスポストです。詳しくは元記事をご覧ください。

    Google は 1 月に、Chrome で HTTP ページの接続セキュリティが通知される方法の改善に着手しました。Chrome では現在、パスワード フィールドまたはクレジット カード フィールドがある HTTP ページを「Not secure」とマークしています。2017 年 10 月からは、新たに 2 つの状況(ユーザーが HTTP ページにデータを入力した場合と、HTTP ページにシークレット モードでアクセスした場合)において「Not secure」の警告が表示されるようになります。

    Chrome 62 での HTTP ページの扱い

    HTTP サイトを安全でないと明示するという Google の計画は、段階的により幅広い基準に基づいて進められる予定です。Chrome 56 での変更以来、PC からパスワード フォームまたはクレジット カード フォームがある HTTP ページにアクセスする割合は 23% 減少しました。今後は、さらに対策を講じていきます。

    秘密にする必要のあるデータは、パスワードとクレジット カードの情報だけではありません。ユーザーがウェブサイトに入力するあらゆる種類のデータに対して、ネットワーク上のその他のユーザーがアクセスできないようにする必要があります。そのため、Chrome バージョン 62 以降では、ユーザーが HTTP サイトにデータを入力すると、「Not secure」警告が表示されます。

    Chrome 62 でユーザーがデータを入力したときの HTTP ページの扱い

    ユーザーが Chrome のシークレット モードで HTTP ページを閲覧する場合、プライバシーが確保されていると考えられるかも知れませんが、HTTP ページの閲覧は、ネットワーク上の他のユーザーに対して非公開になっているわけではありません。そのため、Chrome バージョン 62 では、シークレット モードで HTTP ページにアクセスする場合も警告が表示されます。

    最終的には、シークレット モードではないときも、すべての HTTP ページに対して「Not secure」警告を表示する予定です。今後のリリースが近づいた際にアップデートを公開しますが、HTTPS への移行はできる限り早く進めてください。HTTPS は今までになく簡単かつ安価に導入できるようになっており、HTTP では実現できない最高のパフォーマンスや強力な新機能を提供します。導入にあたっては、Google のセットアップ ガイドをご確認ください。

    Posted by Eiji Kitamura - Developer Relations Team

    Advanced Hosting Meetup プログラム、その後の経過報告と新規参加企業のお知らせ

    ホスティング サービス運営者のみなさまと、Google 検索と相性の良いサービス運営や、サービス上のスパムサイト対策について情報交換、対策実施を進める Advanced Hosting Meetup プログラム。本プログラムについて前回のご報告から 1 年が経過しました。その間、参加メンバーも増え、スパムサイト対策もさまざまな進展がありました。そこでこの 1 年間の活動報告と新規参加企業についてご報告いたします。


    2016 年 Advanced Hosting Meetup プログラムの成果

    昨年 1 年間を通し、スパム対策手法の情報交換やスパムサイト情報の相互共有にとどまらず、共同でスパム手法の分析やスパムサイト対策を実施するなど参加メンバーの力を合わせさまざまな対策を実施しました。その結果、それぞれのサービス単独では実現できないような成果が、それぞれのホスティングサービスや、Google の検索結果上で確認できました。個々の取組み詳細については、スパム対策のための手の内を明かすことになってしまうので、ここで詳細を語ることはできません。ただ、参加企業が運営するブログサービス上ではスパム行為はやりにくくなっており、そして今後もますますやりにくくなっていくということです。今後も共同でのスパム対策を継続していきます。

    新規参加企業のご紹介


    前回のアナウンス以降、エキサイト株式会社、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社、LINE 株式会社の 3 社が新たに参加されました。そこで改めて現在の参加企業をご紹介します。

    ※ プログラム参加企業一覧 (敬称略・50 音順、カッコ内は主な提供サービス名)
    プログラム参加メンバー

    Google とプログラム参加企業は、情報を探す検索ユーザーと情報を発信するウェブマスターのどちらにとってもより良い、より健全なウェブ エコシステムの維持、発展を目指して、Advanced Hosting Meetup プログラムを 2017 年も継続して実施していきます。

    Google Dance Tokyo 2017 開催のお知らせ

    Google Dance Tokyo を今年も開催します。本イベントは Google の検索チームと、ウェブマスターやサイト運営に関わる皆さんを結ぶことを目的にしたもので、昨年、米国以外では初めて東京で開催されました。昨年は約 100 名の方々にご参加いただき検索をテーマに交流を深めることができました。

    今年の Google Dance Tokyo では昨年に引き続き Webmaster Relations から Gary Illyes、長山一石、金谷武明が参加し、Google 検索についてのセッションや Q&A の時間を設けるほか、Google 社員と参加者のみなさんの交流タイムなどを予定しています。開催概要は次のとおりです。

    開催概要
    日時:2017 年 8 月 25 日(金)
             17 時 00 分開場、18 時 00 分開始
             22 時 00 分終了予定
    場所:Google 東京オフィス
    費用:無料
    定員:100 名(招待枠含む)

    お申し込みフォームはこちら!

    今年は参加者のみなさんからの Lightning Talk タイムも設ける予定です。みなさまのご応募お待ちしております!

    ※ 応募多数の場合は、抽選とさせていただきます。
    ※ 当選者は 8/1 以降メールにてご連絡致します。なお、抽選の場合、当選者のみのご連絡とさせていただきます。

    大規模な記事キャンペーンのリンクに関する注意点

    最近、サイトに投稿された記事にスパムリンクが含まれているケースが増えています。投稿者からの投稿、ゲストやパートナーによる投稿、シンジケーション提供された投稿などの形で、あるウェブサイトの名前で書かれた記事が別のウェブサイトに掲載されるケースが一般的です。

    こうした投稿記事が好ましくないというわけではありません。他のサイトのユーザーに情報を提供したり、ご自身の活動や企業への認知度を高めたりするうえで効果的な方法の 1 つと言えます。ただし、投稿元のサイトへのバックリンクを大量に獲得することを意図している場合は、リンク プログラムに関するウェブマスター向けガイドラインに違反します。極端な例ですが、問題となるのは以下のような場合です。

    • 大量のキーワードを含んだリンクが、記事の中で乱用されている
    • 記事が大量のサイトに公開されている、または少数の大規模サイトに大量の記事が公開されている
    • 対象分野の知識が乏しい人に記事を書かせている
    • 複数の記事で同じかよく似たコンテンツを使用している、またはサイトに掲載されている記事の内容を完全に複製している(このような場合は、rel=”nofollow” に加えて rel=”canonical” を使用することを推奨しています)

    スパムリンクが設定された記事を公開しているサイトが見つかった場合、Google はそのサイトの品質に対する認識を改め、その認識を掲載順位に反映します。サイトへの投稿を許可し、記事として公開している場合は、寄せられた投稿をしっかり吟味する必要があります。その投稿者は知り合いか、投稿の内容がサイトのユーザー層に合っているか、役に立つ内容が含まれているかなどを確認してください。記事内に疑わしいリンクがある場合は、投稿者が rel=”nofollow” を使用しているかどうかを確認するとよいでしょう。

    リンク獲得を目的として記事を作成しているウェブサイトについては、ウェブ全体への悪影響を防ぐためにも厳正に対処します。リンク獲得を最優先にすれば、記事の品質は二の次になり、ユーザー エクスペリエンスが低下することは目に見えています。こうしたサイトから記事掲載リクエストがしつこく繰り返し届く場合は、スパム報告フォームから報告してください。最後に、ユーザーからの支持のほとんどはサイト管理者自身が築いていくものであり、リンクはその一形態にすぎません。スパムリンクをなくすことが、サイトの印象を改善する最適な方法ではないでしょうか。リンク獲得に関してアドバイスするとすれば、サイトのコンテンツをより魅力的にすることが最も効果的です。リンクを含め、他のものはみな後からついてきます。

    ユーザーに役立つ検索スニペット

    本を買う前に、自分の時間を割いて読む価値があるかを見極める方も多いですよね。あらすじや前書きに目を通したり、序章を読んだりして、自分が求めている情報がその本に含まれているかどうかを判断します。

    検索結果のスニペットも、これと似ています。そのスニペットが含まれているページに時間を割く価値があるかどうか、ユーザーが判断するのに役立つのです。


    検索結果のスニペットの説明がわかりやすく、また検索キーワードとの関連性が高いほど、ユーザーのクリック数は増え、表示されたページへの満足度が高まります。これまでスニペットは、以下の 3 か所から取得されていました。
    1. ページのコンテンツ
    2. メタ ディスクリプション
    3. DMOZ リスティング
    ページのコンテンツは、検索結果のスニペットとして最適です。多くの場合、抽出されるコンテンツはユーザーの検索キーワードと最も関連性が高いと言えます。ただし、コンテンツがスニペットの最適なソースとならない場合もあります。たとえばユーザーがある本の出版社を検索するとします。検索結果には関連性の高いホームページが表示されるかもしれませんが、そのページに会社の画像、ロゴ、リンクしか含まれていない場合、これらはいずれもスニペットとしては役に立ちません。

    検索スニペットとして使えるテキスト コンテンツがページに多く含まれていない場合は、代わりにメタ ディスクリプションを使用することができます。これはコンテンツを簡潔にまとめた、短い宣伝文です。

    スニペットの生成に使用されるテキスト コンテンツが多く含まれておらず、かつメタ ディスクリプションがない、ページとの関連性が低い、質が低いといった場合は、これまでは DMOZ(Open Directory Project)を利用することができました。Google は 10 年以上にわたって、スニペットとして DMOZ を活用してきました。DMOZ スニペットは、ウェブマスターの皆様にメタ ディスクリプションでご提供いただく内容よりも良質で、またページ内から抽出されるコンテンツよりもしっかりと説明されている場合が多かったためです。

    DMOZ の終了にともない、Google もスニペットに DMOZ のリスティングを使用することを停止しております。そのため、ウェブマスターの皆様から、ページにコンテンツを追加できない場合には、適切なメタ ディスクリプションを提供していただくことがより重要になりました。

    どのようなメタ ディスクリプションが適していますか?

    メタ ディスクリプションとして適しているのは、ページのコンテンツについて正確に説明している短い宣伝文です。そのページがまさに探していたものだとユーザーに確信させる、宣伝文句のようなものです。さらに詳しいヒントとして、このトピックに関する記事をヘルプセンターにご用意していますので、ぜひご覧ください。また、必ずパソコン向けとモバイル向けの両方のページに、タイトルとメタ ディスクリプションの両方を含めるようにしてください。

    メタ ディスクリプションについて、よくある問題を教えてください

    メタ ディスクリプションは通常、検索エンジンやその他のソフトウェアでしか見えないため、ウェブマスターの皆様がその存在を忘れ、空白のままになっていることがあります。同様の理由で、同じメタ ディスクリプションが複数の(そして多数の)ページで使われていることも多くあります。また、メタ ディスクリプションの内容が的外れである、質が低い、スパムのように見えるというケースも比較的見うけられます。Google はそのようなメタ ディスクリプションは使用しないことにしています。ユーザーが最適な検索結果を得られない原因となるためです。

    メタ ディスクリプションに文字数制限はありますか?

    メタ ディスクリプションの長さに制限はありません。ただし検索結果のスニペットは必要に応じて切り詰められます(端末の幅に合わせる場合など)。

    「NOODP」robots ディレクティブを使用するとどうなりますか?

    DMOZ(ODP)の終了にともない、Google では DMOZ データの利用を停止しています。そのため NOODP ディレクティブは処理することができません。

    ページのコンテンツをスニペットとして使用されないようにすることはできますか?

    「nosnippet」robots ディレクティブを指定すると、Google はスニペットを生成しなくなります。ページのコンテンツのみをスニペットに使用しないように指定することはできません。

    ご不明な点がありましたら、フォーラムTwitter でお気軽にお問い合わせください。

    Google 検索における最新の品質向上について

    検索には、必ず、いつもどこかに改善の余地がある。1999 年に Google 検索の提供を開始したときから、覚悟していたことです。当時のインターネットは驚異的な速さで拡大しており、情報の爆発的な増加を考慮したうえで、情報を整理し、ユーザーが探している情報にたどり着けるように、Google の検索結果をデザインする必要がありました。当時、これらの取組みは、「ページランク」という、ページの重要さを測るアルゴリズムに関連するものが中心でした。情報を整理する以外にも、低品質なコンテンツファームや隠しテキストといった手法で検索エンジンを騙し、検索結果上で不正に上位表示を狙う個人やシステムとの駆け引きも絶えず存在しています。Google はアルゴリズムの改善や新機能を導入することで、長年に渡り、そうした問題への対応を続けています。

    毎日毎分、大量のページがインターネット上に出現するようになった今日、検索エンジンを出し抜こうとする新たな手法も登場しました。この中でも、もっとも顕著なものの一つが、明らかに誤解を招く内容や、低品質かつ攻撃的なコンテンツ等によって、悪意のある情報を広める「フェイクニュース(偽ニュース)」です。このような「フェイクニュース」は、これまでにあった問題とは異なった様相を呈してはいるものの、Google が実現したいと思っていること -- 「利用可能な最も信頼できるソースにもとづく、関連性の高い情報にユーザーがアクセスできるようにする」ことは依然として変わりません。必ずしも全て思ったとおりにならないこともしばしばですが、この目標を実現するために日々、努力し、改良を続けてきました。一方で、長期的に、インパクトのある形で検索を改善するために、より構造的なアプローチが必要だと考えています。

    長期的な改善の取組みを念頭に、本日 Google では、より高品質なコンテンツを表示されやすくしていくための諸々の変更を加えました。この変更の中には検索ランキングの改善や、ユーザーがより簡単にフィードバックを提供できるシンプルなツールの導入が含まれます。

    検索ランキング

    Google の複数のアルゴリズムは、インデックスされた数千億のページの中から、信頼性の高い情報源を検出することに使われています。しかし、毎日のトラフィックのごく一部(約 0.25% )のクエリにおいて、ユーザーが求めていないような攻撃的な内容や明らかに誤解を招く情報が表示されていることが明らかになりました。このようなコンテンツが、この一部のクエリにおいて表示され、拡散されることを防ぐために、Google では、評価方法の改善及びアルゴリズムのアップデートを実施しました。
    • 新しい検索品質評価者ガイドライン: 検索に変更を加える場合、「実験」というプロセスが必要になります。このために、Google では、検索結果の品質を評価する人、「評価者」を置いており、彼らは「実験」に対して、フィードバックを返す役割を担っています。「評価者」による評価は、個別ページのランキングを直接決定することはありませんが、Google は、この評価を検索結果の品質を把握するためのデータとして収集し、改善が必要な部分を特定するために利用しています。先月、Google では、この評価者向けに公開している検索品質評価基準を改訂し、誤解を招く情報、予期せぬ不快な検索結果、悪意のある行為、根拠のない陰謀説などを含む低品質なウェブページについて、より詳細な例を追記しました。これにより、評価者の方たちは、Google に対して、より適切にフィードバックを返すことができるようになります。改訂した評価基準は、今後、こういった品質の低いコンテンツを表示させないようにしたり、検索の改善を行うために役立ちます。
    • ランキングの変更: 検索クエリを受取ると、Google のシステムは、”コンテンツの新しさ”や、”検索されているクエリがページ内に現れる回数” 等を含む、数百ものシグナルを組み合わせて、そのクエリに対して表示する結果を決定しています。今回、より信頼性の高いページを表示し、低品質のコンテンツのランキングを下げるように、シグナルを再調整しました。これにより、昨年 12 月に話題となった ホロコーストを否定するような類のコンテンツが表示されにくくなります。

    フィードバックのためのツール

    Google では、必要な情報にすばやくアクセスできるように、検索しようとしているクエリを予測して、入力をサポートするオートコンプリート機能や、関連する情報をハイライトして検索結果ページの上部に表示する強調スニペットを提供しています。これらの機能で表示される項目は、アルゴリズムによって自動的に生成されており、多くのユーザーが検索していることが反映されていたり、ウェブ上に存在しているものが表示されます。そのため、時として予期しない結果や、不正確または不快な内容が表示されることがあります。これらについても、本日から、オートコンプリート機能に表示されるクエリ候補に、ユーザーがフィードバックを返せる仕組みを追加しました。さらに、強調スニペットについても、フィードバック画面の項目に、明確にラベル分けしたカテゴリを記載することで、より簡単に不適切なコンテンツを Google にお知らせいただくことが出来るようになります。Google は、お寄せいただいたフィードバックを今後のアルゴリズムの改善に活用して参ります。

    オートコンプリートの新しいフィードバックリンク
    オートコンプリートの新しいフィードバックリンク


    更新された強調スニペットのフィードバックリンク
    更新された強調スニペットのフィードバックリンク


    製品に関する透明性の向上

    ここ数カ月間、オートコンプリートに衝撃的な内容や不快な予測が表示されることについて、厳しいご意見をいただきました。これらのご批判を踏まえ、Google ではコンテンツポリシーを見直し、改善の必要な部分について修正しました。この内容を ヘルプセンターに本日公開します。オートコンプリート及び、削除ポリシーについてはこちらをご確認下さい。

    Google では年間に数兆もの検索が行われています。しかも、Google で行われる検索のうち、毎日 15% は、これまでに一度も検索されたことのない、まったく新しいクエリです。つまりは、検索クエリに対して、幅広い信頼できるソースから、ベストな答えをお返しするためには、常に新しい課題に挑戦し続けなくてはならないということを意味します。残念ながら、Google の検索結果が、真に「完璧」になることはこれからもないでしょう。しかし、私たちは、皆さんの信頼にお応えし、ユーザーの皆さん全員にとって役立つ製品の開発と提供に尽力してまいります。

    Google が実施したウェブスパム対策 – ウェブスパム レポート 2016

    2017 年に入って早くも数か月が過ぎましたが、ここで 2016 年のウェブスパム対策を通じて得た気づきをお伝えしてみたいと思います。Google は昨年も、スパムによって検索の品質が低下しないよう新たな方法を探し続けるとともに、世界中のウェブマスターと協力してウェブのさらなる改善に努めてきました。

    世界中のすべての人に適切な検索結果を提供する、という使命を果たすためには、ユーザーにとって有害な(または単純に不快な)ウェブスパムとの戦いを放棄するわけにはいきません。ユーザーの皆さんがウェブを最大限活用できるようにするための Google のさまざまな取り組みをご紹介します。

    2016 年のウェブスパムの傾向

    2016 年の Google のウェブスパム対策

    より快適なウェブの実現に向けたユーザーやウェブマスターとの連携

    • 2016 年に世界中のユーザーから寄せられたスパムレポートは 180,000 件を数えます。これらの妥当性を慎重に確認した結果、報告されたサイトの 52% がスパムと判定されました。よりクリーンで安全なウェブ エコシステムの実現にご協力いただきありがとうございます。
    • 世界中で 170 回以上のウェブマスター オフィスアワーやライブイベントを開催し、150,000 人以上のウェブサイト所有者、ウェブマスター、デジタル マーケティング担当者と交流する機会を持つことができました。
    • ウェブマスター ヘルプ フォーラムを 15 言語で運営し、世界中のウェブサイト所有者を継続的にサポートしています。これらのフォーラムには 67,000 件以上の質問が寄せられ、その大部分において、トップレベル ユーザー、注目ユーザー、Google 社員のコミュニティから「ベストアンサー」が得られたと評価されています。
    • ウェブマスター ヘルプ フォーラムでは、119 人のトップレベル ユーザーと注目ユーザーがボランティアで活躍してくれています。Google では、4 つの大陸(アジア、欧州、北米、南米)の 11 都市でトップレベル ユーザー ミートアップを開催しました。
    • 日本では、11 のブログサービスを中心としたホスティングサービスの方々と連携し、共同でスパム対策を実施しました。こちらの取り組みは 2017 年も続けていきます。

    より品質の高い検索結果のために、今年も Google はスパム対策に取り組んでまいります。

    Google 画像検索の「似ている商品」機能で、商品をもっと見つけやすく

    画像検索で「似ている商品」というサービスを、モバイルウェブと Android 版検索アプリで開始しました。「似ている商品」は、ユーザーが写真の中で気になった商品を Google 画像検索で見つけやすくする機能です。この機能は画像認識技術を使用しており、日常生活で目にする画像の中で商品を識別し、類似する商品をユーザーに表示します。「似ている商品」が現在サポートしているのはハンドバッグ、サングラス、靴ですが、今後数か月以内に衣料品やホーム&ガーデンといった他のカテゴリにも対応する予定です。

    この機能は、ユーザーが目に留まったファッションの写真をブラウジングしてショッピングしたり、興味がある商品の情報を見つけたりするのに役立ちます。「ブランド ハンドバッグ」のようなクエリで検索結果を開くと、実際の機能をお試しいただけます。

    画像検索の機能に対するユーザーからのリクエストで多かったもののひとつは「価格や在庫状況を見つけやすいこと」でした。 「似ている商品」のカルーセル表示では、毎日世界中で何百万というインプレッションとクリックが発生しています。

    サイトで扱っている商品を「似ている商品」に対応させるには、schema.org の商品メタデータをページに追加して管理します。schema.org の商品マークアップを使用すると、Google がウェブ上で商品を見つけられるようになり、商品情報の概要をユーザーに表示できるようになります。

    サイトの商品を「似ている商品」の表示対象にするには、以下の操作を行ってください。

    • ページに掲載している商品に、schema.org の商品マークアップ(画像参照を含む)を追加します。ホストページで商品の名前、画像、価格と通貨、在庫の各メタデータを記述すると、「似ている商品」の表示対象となります。
    • Google の構造化データ テストツールでページをテストして、商品マークアップの形式が正しいことを確認します。
    • 画像検索で「site:<ドメイン名>.com」というクエリを入力し、商品の画像を確認します。検索結果にマークアップが正しく適用されている場合は、サイトの商品画像をタップすると商品情報が表示されます。なお、Googlebot がウェブサイトを再クロールするまでに 1 週間程度かかることがあります。
    現在、「似ている商品」は全世界のモバイル ブラウザと Android 版 Google 検索アプリでご利用いただけます。2017 年には、さらに多くのプラットフォームに拡大する予定です。

    ご不明な点がありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムまでお寄せください。商品の画像が「似ている商品」に表示されないようにしたい場合は、Google 画像検索からオプトアウトすることができます。

    購入可能な商品をショーケースのようにして紹介することで、皆さんのサイトの商品がユーザーにとって見つけやすくなれば幸いです。さらに手軽なオンライン ショッピングを実現するために、今後ともご協力をお願い申し上げます。

    Google セーフ ブラウジングのサイト ステータス ツールが更新されました

    Google セーフ ブラウジング(英語)で提供するツールは、マルウェア、望ましくないソフトウェア、ソーシャル エンジニアリングなどのインターネット上の脅威からユーザー自身を保護する目的でご利用になれます。Google の警告はよく知られているとおり、ユーザーが危険なサイトに移動しようとしたときや、危険なファイルをダウンロードしようとしたときに表示されます。Google は他にも、サイト ステータス ツールのように、ユーザーがウェブページの安全性の現状を、そのページにアクセスしなくても確認できるツールを提供しています。

    このツールは Google のセーフ ブラウジングに関する透明性レポート内でご利用になれます。Google の透明性レポートの他のセクションと同様に、このサイト ステータスのデータを提供することで、オンライン エコシステムのセキュリティと健全性に関して、一般ユーザーがよく見通せるようになります。サイト ステータス ツールを使用するには、ツールにウェブページを(URL、ウェブサイト、またはドメインとして)入力します。そのウェブページに関するセーフ ブラウジングの最新の解析結果に加えて、トラブルシューティングのヘルプと関連資料への参照情報が表示されます。

    Google はこのたび、サイト ステータス ツールの新バージョンをリリースしました。新しいバージョンでは、結果の表示が簡潔で明確になり、設計が調整されています。この変更により、セーフ ブラウジングの警告を受け取ってからツールにアクセスするユーザーや、Google でのマルウェアやフィッシングの検出についてオンラインで調べようとするユーザーにとってより使いやすいツールになりました。ツールのユーザー インターフェースも整理され、説明はわかりやすく、結果はさらに正確になりました。また、連携している自律システムの詳細な技術的データの一部を、透明性レポートの不正なソフトウェア ダッシュボードに移動しました。

    インターフェースこそ整理されましたが、診断情報の詳細が表示されなくなったわけではありません。詳細について調べようとするユーザーは、セーフ ブラウジングの透明性レポートの他のセクションで深く掘り下げることができます。一方、サイト所有者は Search Console で詳細な診断情報について確認することができます。透明性レポートの目標の 1 つは、ポリシーとセキュリティの複合的な問題を明らかにすることであり、今回の設計の調整によって実際に、ユーザーにとって明瞭さが増す結果となることを願っております。

    リッチカードが世界中で利用できるようになりました

    リッチカードが英語の検索結果に表示できるようになったのが 2016 年 5 月。この度、Google がサポートするすべての地域でリッチカードをご利用いただけるようになりましたのでお知らせします。

    リッチカードは、ご好評いただいているリッチ スニペットをもとに開発した新しい検索結果形式です。リッチ スニペットと同様、schema.org 構造化マークアップを使用して、より視覚に訴えかける魅力的な形式でコンテンツを表示します。オープンソースの AMP 形式にも対応しており、モバイル ユーザーに高速なエクスペリエンスを提供できます。


    リッチカードを実装すると、検索結果の表示は大きく変わります。たとえばユーザーが [餃子 レシピ] のような料理のレシピを検索すると、結果がカルーセル形式のリッチカードとして表示され、左右にスクロールしながらさまざまなレシピを簡単に閲覧できます。

    サイトを所有している方は、リッチカードを活用して検索結果を目立たせることで、ターゲットとするユーザーからのページアクセスを増やすことが可能です。たとえばレシピサイトを運営しているなら、おいしそうな料理の画像をカード形式で表示してユーザーの目を引くことができます。探しものが画像ですぐに見つかるため、「特定の料理のレシピ」を探しているターゲット ユーザーをより確実にサイトに誘導できます。

    現時点でリッチカードが表示されるカテゴリは、レシピ、映画、飲食店の 3 つで、すべて AMP 形式に対応しています。各種のリッチカードをギャラリーで紹介しています。スクリーンショットや、マークアップのコードサンプルも用意していますので、コンテンツに合ったタイプを見つける場合はこちらをご利用ください。リッチカードをサポートするカテゴリやデータ形式は、今後も積極的に増やしていく予定です。

    サイト所有者やデベロッパーの皆様にリッチカードの実装から掲載結果の確認までをお試しいただけるよう、デベロッパー向けドキュメントを更新し、充実したツールを用意いたしましたのでいくつかご紹介します。

    • 構造化データ テストツールを使用すると、マークアップ エラーを確認したり、検索結果に表示されるカードをプレビューしたりできます。
    • Search Console のリッチカード レポートを見ると、どのカードにエラーがあるか、マークアップを追加して拡張できるのはどのカードか、などがわかります。
    • AMP テストでは、AMP ページだけでなく、ページ上のマークアップも検証できます。

    何かご不明な点がありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムで質問してください。

    サイトを一時停止する場合の対応方法

    : この投稿は、Google のウェブ検索に固有のものです。Google の他のサービスについては、適切なヘルプセンター(Google ショッピングなど)またはヘルプ フォーラムに問い合わせてください。


    今や「年中無休」が当たり前となっている世の中ですが、オンラインサービスでは、サイトを一時的に停止しなければならない場合もあります。今回は、検索結果の掲載順位に影響を及ぼすことなく、サイト(またはその一部機能)を一時停止する方法をご紹介します。

    方法 1: カート機能をブロックする

    ユーザーによる購入のみを停止したい場合は、その特定の機能だけを無効にする方法が一番簡単です。ほとんどの場合、ショッピング カート ページのクロールかインデックス登録のどちらかをブロックすることで対応できます。クロールは robots.txt ファイルで、インデックス登録は robots メタタグでブロックできます。検索エンジンによるコンテンツの検出またはインデックス登録が停止するため、それを適切な方法でユーザーに伝える必要があります。たとえばカートへのリンクを無効にする、適切なメッセージを表示する、カートの代わりに情報ページを表示するなどの方法があります。

    方法 2: インタースティシャルやポップアップを常に表示する

    ユーザーがサイト全体にアクセスできないようにする場合は、サイトが一時的に利用できないことを示すメッセージ、情報ページ、またはポップアップを表示し、サーバーから 503 HTTP ステータス コード(「サービスはご利用いただけません」)を返します。503 ステータス コードを返すことで、ユーザーに表示する一時的なコンテンツが Google にインデックス登録されるのを防ぐことができます。503 ステータス コードを返さないと、インタースティシャルなどがウェブサイトのコンテンツとしてインデックス登録されてしまうことがありますのでご注意ください。

    Googlebot は 503 を返すページに対して、最長で 1 週間ほどクロールを再試行します。その期間を過ぎても 503 を返すページはパーマネント エラーとして扱われ、検索結果から除外されます。Retry-After ヘッダーを追加すると、サイトが利用できない期間を示すことができます。ただしサイトのブロックが 1 週間を超えると、サイトを停止している方法に関わらず、サイトの検索結果に悪影響が及ぶ可能性があります。

    方法 3: ウェブサイト全体をオフにする

    サーバーを完全にオフにするという方法もあります。サーバーを別のデータセンターに物理的に移動する場合などはこの方法がよいでしょう。この方法を使用する場合は、一時的なサーバーを用意してユーザー向けの情報ページを表示し、すべての URL で503 HTTP ステータス コードを返します。その期間中は DNS を切り替えて、この一時的なサーバーを経由するようにします。

    1. 切り替えの数日前に、DNS TTL の時間を短く(5 分など)設定しておきます。
    2. DNS を一時的なサーバーの IP アドレスに変更します。
    3. リクエストが一時的なサーバーに送信されるようになったら、メインサーバーをオフラインにします。
    4. ... サーバーがオフラインになりました ...
    5. 戻す準備ができたら、メインサーバーを再びオンラインにします。
    6. DNS をメインサーバーの IP アドレスに戻します。
    7. DNS TTL を通常の設定に戻します。

    これらの方法が、ウェブサイトを一時停止するときにお役に立てば幸いです。ご不明な点などありましたら、ウェブマスター ヘルプフォーラムでお気軽にご質問ください。

    なお、地域密着型のビジネスを展開されている方は、ローカル リスティングの営業時間にビジネスの停止期間を設定することも忘れないでくださいね。

    Posted by John Mueller, Webmaster Trends Analyst, Switzerland

    3/24 開催イベントのお知らせ「オンラインメディアのための Google 検索入門&コンテンツ制作のベストプラクティス」

    Google では、インターネットでコンテンツ制作に携わる方々を対象に「オンラインメディアのための Google 検索入門&コンテンツ制作のベストプラクティス」を開催します。第 1 部では、Google 検索の基本的な話とモバイル対応の最新情報についてお話します。そして第 2 部では、Google 社外のコンテンツクリエイター、オンラインメディア運営者の方をお招きし、ユーザーに支持されるコンテンツの作り方について、その秘訣とベストプラクティスをお話しいただきます。


    開催概要

    日時 : 2017 年 3 月 24 日(金)
       17 時 00 分開場、18 時 00 分開始
       22 時 00 分終了予定
    場所 : Google 東京オフィス
    費用 : 無料
    定員 : 100 名
    想定している対象者 : 初級者
    スピーカー :
    • 金谷武明(Google シニア サーチ エヴァンジェリスト)
    • ダンカン ライト(Google パートナーシップ マネージャー)
    • 安田英久さん(株式会社インプレス Web担当者Forum編集長・ネットショップ担当者フォーラム編集統括)
    • ヨッピーさん(ライター)
    • 宮脇淳さん(有限会社ノオト 代表)
    • 青木耕平さん(株式会社クラシコム 代表取締役 CEO)


    スケジュール

    17:00 : 開場、受付開始
    18:00 : イベント開始、挨拶(5 分)
    18:05 : 「オンラインメディアのための Google 検索入門」金谷武明(30 分)
    18:35 : 「優れた顧客体験を作るための最新ウェブ技術」ダンカン ライト(30 分)
    19:15 : 「ユーザーに支持されるコンテンツの作り方」ヨッピーさんセッション(45 分)
    20:00 : 「ネットでメディアやる人が知っておかなきゃいけないこと」パネルディスカッション(45 分)
        ファシリテーター:安田英久さん
        パネリスト:ヨッピーさん、宮脇淳さん、青木耕平さん
    20:45 : 質疑応答(30 分)
    21:15 : ネットワーキングタイム
    22:00 : イベント終了


    ゲストスピーカー紹介

    安田英久さん(株式会社インプレス Web担当者Forum編集長・ネットショップ担当者フォーラム編集統括)

    情報サイト「Web担当者 Forum」編集長。プログラミング・サーバー・データベースなどの技術系翻訳書や雑誌『インターネットマガジン』などの編集や出版営業を経て、現職に。情報サイト「ネットショップ担当者フォーラム」を編集長として創刊し、現在は編集統括としてメディア運営全体をみている。


    ヨッピーさん(ライター)

    東京都在住のライター。大阪府出身。お笑いポータルサイト「オモコロ」やYahoo!ニュース個人など、様々な WEB メディアで活動中。企業や自治体の広告案件も多数手がける。好きな雲はちぎれ雲。


    宮脇淳さん(有限会社ノオト 代表)

    1973 年 3 月、和歌山市生まれ。雑誌編集者を経て、25 歳でライター&編集者として独立。5 年半のフリーランス活動を経て、コンテンツメーカー・有限会社ノオトを設立した。主力事業は、オウンドメディアのコンテンツ制作。品川経済新聞編集長、東京・五反田のコワーキングスペース「CONTENTZ」管理人、コワーキングスナック「CONTENTZ分室」店主を兼務している。


    青木耕平さん(株式会社クラシコム 代表取締役CEO)

    1972 年生まれ。株式会社クラシコム代表取締役。2006 年、実妹と株式会社クラシコム共同創業。07 年、賃貸不動産のためのインターネットオークションサイトをリリースするが、1 年ほどで撤退。07 年秋より北欧雑貨専門のECサイト『北欧、暮らしの道具店』を開業。現在は、オリジナル商品開発、広告、出版(リトルプレス発行)事業なども展開中。


    お申し込みフォームはこちら!
    みなさまのご応募お待ちしております!


    ※ 応募多数の場合は、抽選とさせていただきます。
    ※ 当選者は 3/13 以降メールにてご連絡を致します。なお、抽選の場合、当選者のみのご連絡とさせていただきます。
    ※ 取材目的、記事執筆のみを目的としたお申し込みは対象外とさせていただきます。

    日本語検索の品質向上にむけて

    Google は、世界中のユーザーにとって検索をより便利なものにするため、検索ランキングのアルゴリズムを日々改良しています。もちろん日本語検索もその例外ではありません。

    その一環として、今週、ウェブサイトの品質の評価方法に改善を加えました。今回のアップデートにより、ユーザーに有用で信頼できる情報を提供することよりも、検索結果のより上位に自ページを表示させることに主眼を置く、品質の低いサイトの順位が下がります。その結果、オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようになります。

    今回の変更は、日本語検索で表示される低品質なサイトへの対策を意図しています。このような改善が、有用で信頼できるコンテンツをユーザーに提供する皆さんを、正当に評価するウェブのエコシステム作りの助けとなることを期待しています。

    この変更で、Google が認識する日本語検索の問題すべてを解決できるとは考えていません。検索品質向上のために、継続的にサイトの品質評価アルゴリズムのさらなる改善を行って参ります。