コンテンツマーケティングが新しいSEOである理由

日本は昨日からネット業界の扉を開けた新社会人の方も多いのでしょうか。新社会人、転職組問わず検索マーケティングの世界に新しく入った方であればリスティングからSEOまで覚えることはたくさんありますが、SEOに限れば絶対的な正解がないものも多く、また最近はコンテンツを活用したマーケティングが真のSEOといわれ、混乱に拍車をかけかねない状況、、、。ベースの知識を元に、経験を通して自らの答えを導き出していくしかないのがSEOの世界ですが、今回は、私が個人的に米国No.1のウェブマーケッターと評価しているニール・パテルがコンテンツマーケティングとSEOの関係について説明した初心者はもちろんベテランマーケッターにも気になる記事を。– SEO Japan

SEOはかつての姿と同じではない。醜いウェブサイトを開き、二流のコンテンツを放り投げ、いくつかのリンクを築いて、上位に表示されることを期待することはできない。近頃では、あなたは実際に良いウェブサイトを作って、人々の問題を解決するハイクオリティなコンテンツを書き、何千ものリンクを築き、何千ものソーシャルシェアを獲得しなければならない。

しかし、1つ大きな問題がある。この全てを拡大するのは困難だ。数千ものハイクオリティなリンクを手動で築くのには相当なお金がかかるし、たとえお金を持っているにしても、それらのリンクを築くのには数年までいかないにしても数か月はかかるだろう。そして、もしあなたがソーシャルウェブ上で共有する価値のあるものを持っていなければ、スパムのようなアカウントからそれらを買わない限り、あなたがソーシャルシェアを獲得することはない。

それでは、どのようにして数千ものリンクを自然に築き、数千ものソーシャルシェアを獲得するのだろうか?コンテンツマーケティングを介してだ。

コンテンツマーケティングは、近頃、SEOをするための最も安くて最も効果的な手段だ。ハイクオリティなコンテンツは、手動でリンクを築くよりも早いペースでリンクを生み出すだけでなく、より安価だ。さらに、あなたのコンテンツは自然にTwitterやFacebookやGoogle PlusやPinterestでシェアされるだろう。

私のコンテンツマーケティング体験

私は常にコンテンツマーケティングからオーガニック検索トラフィックを築いてきた。なぜかって?それはより安価で、より早く結果を出すからだ。

私たちは、KISSmetricsをローンチして、ブログを書くことおよびインフォグラフィックを作ることだけを介して、1年も経たないうちに月100,000のオーガニックビジターを獲得することができた。私たちは1つたりとも手動でリンクを築かなかった…ただコンテンツマーケティングに時間とお金を費やしただけだ

私は同じことをQuick Sproutでもした。Googleはこのブログに月90,000人近くのビジターをもたらし、私は1つたりとも手動でリンクを築く必要がなかった。ただハイクオリティなコンテンツをたくさん書いただけだ…正確に言うと311件のブログ記事である。

それでもまだあなたがコンテンツマーケティングを新しいSEOだと思わないのなら、数字に目を向けてみよう:

数字で見るコンテンツマーケティング

KISSmetricsでは、合計で47個のインフォグラフィックを作成した。1つのインフォグラフィックには平均して600ドルかかるため、私たちは、過去2年間で28,200ドルをインフォグラフィックに費やしたことになる。

2年という期間の中で、私たちは、それら47個のインフォグラフィックから、3741のユニークドメインからの2,512,596人のビジターと、41,142のバックリンクを生み出した。

そして、この過去2年間をソーシャル的な観点から見れば、これらのインフォグラフィックは41,359のツイートと20,859のいいね!をもたらした。

もしあなたが、2,512,596人のビジターを買おうとしたら、ビジター1人につき5セントを払う場合は125,629ドルかかる。もしSponsored Reviewsのようなサイトからリンク当り20ドルで41,142個のリンクを買ったなら、882,840ドル支払うことになる。そして、それはあなたにハイクオリティなリンクを与えすらしない。私たちはHuffington PostやForbesのようなサイトからも自然にリンクを獲得した。

もしあなたが41,359のツイートを買おうとしたら、ツイート当り2ドル支払うと仮定して82,718ドルかかる。もしも、いいね!当り2ドルを支払うとしたら、さらに41,718ドルかかる。

つまり、もしあなたがGoogleを操作して私たちがKISSmetricsで得たのと同じ結果を得ようとするなら、合計1,072,905.80ドルを支払うことになる。それは大金だ。私たちがインフォグラフィックを作るために費やした28,200ドルと比べると特に…。

コンテンツマーケティングと有料SEOの大きな違い

上記全てのことをするためにお金を支払うこととコンテンツマーケティングにお金を費やすことには1つの大きな違いがある。それが何だか想像つくだろうか?

いいや、それは1,047,705.80ドルという価格の違いではない。もう一度考えよう…

コンテンツマーケティングはアルゴリズムのアップデートによって影響を受けないが、有料SEOは影響を受ける。検索エンジンは、あなたが価値を提供する時を見分けることができ、長い目で見ると、それはランキングで上位を維持するサイトに対して彼らが確かめたいことなのだ。

だから、全体的なランキングやトラフィックを上げるかもしれない短期的なソリューションに投資をするのではなく、コンテンツマーケティングという長期的なソリューションに投資をするのだ。

結論

コンテンツマーケティングが新しいSEOであることを知った今、それにお金を費やすことが結果を保証するわけではない。過去数年にわたって、私は様々なタイプのコンテンツをテストし、あるタイプが他よりも良い結果を生み出すことが分かった。

  • 詳細なコンテンツ – 短いブログ記事は、徹底した詳細なコンテンツよりも獲得するリンクが少ない傾向がある。Huffington Postの真似をして毎日数百もの新しいコンテンツを生み出そうとしないこと…クオリティに焦点を合わせるのだ
  • 消化されやすいインフォグラフィック – 複雑なデータを理解しやすいビジュアル形式にすることができれば、あなたは自分のウェブサイトに何百万ものビジターを獲得することができるだろう。
  • ソーシャルプロフィール – コンテンツマーケティング戦略の成功の重要要件は、力強いソーシャルプロフィールを持つことだ。TwitterおよびFacebookのプロフィールを必ず築くこと。自分のコンテンツを広めるためにはそれらが必要になる。
  • Eメールを集める – オプトイン形式のメール配信をサイドバーに用意し、より多くのEメールを集めるためにポップアップを活用する。確固たるEメールリストを持っていれば、あなたが新しいブログ記事やコンテンツを発行するたびに彼らにEメールを送ることができる。これは、バイラリティーのプロセスを促進する簡単な方法だ。
  • 着実に – もしあなたが定期的にコンテンツを配信することができなければ、コンテンツがどんなに良いものだろうと、コンテンツマーケティングから優れたROIを獲得するのは難しい。必ず定期的にコンテンツを配信すること。
  • 見出しが重要 – あなたのコンテンツがどんなに良いものだろうと、魅力的な見出しを書くことができなければ、誰もあなたのコンテンツを読まない。優れた見出しを書く方法を学ぼう。

あなたはコンテンツマーケティングについてどう思うだろうか?それは新しいSEOなのだろうか?


この記事は、Quicksproutに掲載された「Why Content Marketing is the New SEO」を翻訳した内容です。

内容はタイトル以上にシンプルで、インフォグラフィックを活用したコンテンツマーケティングと有料リンクを比較した記事でした。とはいえ、有料リンクが中心に行われてきたこれまでの日本のSEO市場だからこそ、コンテンツマーケティングの価値と可能性について考えるべき、と改めて思わせられる内容でもありました。言葉としては話題になっていますが、実際の導入はまだまだ進んでいない日本のコンテンツマーケティング。昨日のエイプリルフールでは米国以上に様々な企業がネタ発表をしていて驚きましたが(個人的には辟易気味ですが・・・)、そのコンテンツ企画力・開発力を日常的なウェブマーケティングにもっともっと活用していってほしいと願う私でした。これからどうなる、日本のコンテンツマーケティング。 — SEO Japan [G+]

2013年、東南アジアがスタートアップとテク業界に一番アツい理由

最近、シンガポールやインドネシアなど、東南アジア進出を目指すネット企業が日本で増えているようですが、さて数年後に大成功している会社は出てくるのでしょうか。今回は、東南アジア進出をしている・これから考えている日本のネット企業&スタートアップのために、東南アジアのテク業界の今について解説した記事をThe Next Webから。実は2013年初頭に書かれたこの記事ですが、今でも十分通じる内容、東南アジアに興味がある人に是非。 — SEO Japan

アジアではテクノロジーとスタートアップがどのように変化したかに関するシリーズ記事の準備のために、2012年を振り返ってみて、私は、それが東南アジアにとってどれほど意義深いものだったのかを感じた。

10億人を超える人口を持つ中国とインド、もしくは日本と韓国のハイテク市場に焦点を合わせる人達には無視されることが多いが、東南アジアは恐らく、テクノロジー市場が世界最速で発展している地域の1つだ。テクノロジーがこんなにも生活に欠かせず目に見える影響を与えている場所は他にはなく、それは2013年も継続する準備がすっかり整っている。

私がなぜ東南アジアにおける今年の可能性に興奮したのかにはいくつかの理由がある(順不同)。私なら世界のその他の場所に住むことを選ばないだろう。

マーケットとして気付かれている東南アジア

外部刺激は、新興成長市場の発展を助ける重要な要因である。2012年以前、東南アジアは海外プレイヤーからの流入はほんの少ししか見られなかった。大部分の人は、もし海外で危険を冒して試みるとしたら、もっと大きな機会や市場に焦点を合わせることを好んだ。

東南アジアには6億人ほどの住人がいるにもかかわらず、インターネットとテクノロジーは、アメリカやヨーロッパほどには広く取り入れられていない。確かに、私が2011年に指摘したように、この地域のテックの足跡を測定することは簡単ではないし、そのことは、企業が可能性のあるターゲットオーディエンスがもっと明らかな他の市場を支持して東南アジアを無視する傾向にある主な理由だ。

今日まで話を進めると、東南アジアは人口が多く金になるだけでなく、競合相手によって未開発の場所であるということに、より多くの企業が気付いている。この気付きは2011年末に始まり、インドネシアやマレーシアやタイなどの国におけるTwitterとFacebookの使用がニュースになった2012年まで続いた(中には欧米市場よりもアクティブな国さえあった)。

今日のマルチデバイス時代では、ソーシャルメディア使用は、インターネット普及率のような従来メトリクスとは対照的に、国内でのWebの発展を測定するのにより正確な手段だ。インドネシアのTwitterとFacebookの高い使用やタイでのInstagramの人気などの要因が、見かけによらず低い有線インターネット率にもかかわらず、Web企業にこの地域を知ってもらう手助けをしている。

去年だけでも、東南アジアでRocket Internetが5つの企業をローンチし、LazadaとZaloraが東南アジアの発生期のeコマース市場におけるAmazonのような市場サービスの未来について強気な投資家たちから何百万ドルも資金調達した

音楽サービスのAirbnbDeezerTencentのWeChatメッセージングアプリNaverのLineアプリなどその他の国際的に有名な名前が、ユーザーベースを成長させるためにこの地域への焦点を鋭くした。中国のBaiduは、シンガポールを拠点としたリサーチセンターへのドアを開くと同時に、タイベトナムの可能性を探るために新しい製品をローンチし、その穏やかで緩やかなアプローチを継続した。このセンターは言語学を専門に扱い、東南アジア市場のためのローカルサービスを発展するために使われる。それは、中国の検索大手がここでの可能性を認識していることを示す。

スマートフォンの成長とインターネットアクセス

東南アジアを有名にしているその成長の証の中心となっているのは、スマートフォン所有の増加だ。それは、インターネットアクセスの増加をもたらすのに役に立ってきた。東南アジア全域でモバイルデバイス唯一最大の推進力になっているのがAndroidだ。その影響力に関する調査は様々だ:EricssonによるとGoogleが所有するそのオペレーティングシステムは、31パーセントものマーケットシェアを占めるが、GfKはその数字を49パーセントと言いっている

別の調査では、この地域でのスマートフォンの売上は前年比で78パーセント上昇しているとGfKは見積もっている。7つの主な市場―シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、ベトナム、カンボジア、フィリピン―で、2011年7月から2012年6月の間に累積137億ドルに値する携帯電話が販売されたことが明らかになった。

GfKデータで最も興味深いことは、スマートフォンがそれらの7つの市場で販売された全ての携帯電話のほんの25%にしかならないことだ。それは、さらなる成長が豊富にあることを意味する―いつかは、ますます多くの初めてのインターネットユーザーが、Webへの主な/唯一のアクセスポイントであるモバイルフォンと共にオンラインにやって来るだろう。

今のところは、まだ多くの人にとって価格の壁が存在する―前払いが標準で、多くのオペレーターがデバイスに補助金を支払わないためだ。もし2年契約のために獲得する値引きがなかったら、あなたはロックされていないiPhone 5を買うだろうか?

デバイスがどんどんと安くなり古くなり、ディスカウントされたモデル―iPhone 3Gのように―が、消費者の予算に該当するようになる中、人々の手にデータをもたらすのを手助けするその他の組織が存在する。先週、MYR500(US163ドル)以下の3Gスマートフォンを購入する時に若い人がMYR200(US65ドル)の払い戻しを受けることができるスマートフォン割引の詳細をマレーシア政府が発表した

この動きは、テクノロジーへのアクセスを向上することによって突き動かされ、このアイディアは“古い第二世代の携帯電話をもった人々を基本の3Gスマートフォンに移行させること”だと、スポークスパーソンは言った。全体人口ではなく、デバイスにお金を支払う余裕のない人達に向けたこの動きは、モバイルが本当の変化をもたらして、この巨大市場の利益となることができるという全体的感情を示している。

助けを出しているのは政府だけではなく、インターネット企業がより低くなった壁に飛び付いてきた。10月には、Googleがフィリピンでモバイル所有者にサービスを無料で使わせる‘Free Zone’構想をローンチしOperaのWeb Passは、モバイルWebユーザー初心者が費用を抑えたまま自らの活動を管理するのを手助けしている。そのサービスは11月にマレーシアでローンチし、それ以降世界中の新興市場に拡大してきた。

さらには、低い料金でWebサービスの使いたい放題を可能にするバンドル契約を提供するために、サービスプロバイダー(メッセージング企業のWhatsAppやOperaThenなど)とチームを組んだ数えきれないほどのモバイルオペレーターが存在する。タブレットの導入はゆっくりだが、Kindleの新しいFire rangeやGoogle Nexus 7のようなより安価なデバイスが成長して、この地域にやってくることが期待できそうだ。

この全ては、より多くの人々のためのより多くのアクセスを意味する。それは情報の利点を東南アジアの住民にもたらすだけでなく、eコマースや電子政府やリモート学習のようなWebサービスのための豊かな環境も作る。

より多くのスタートアップが地域的に考えている

私は、主に消費者の立場からこの変化に目を向けてきた。よく言われるように、スタートアップは魚のいる場所で魚釣りをしなければならないという正当な理由で、全てのエコシステムは捕らわれの聴衆を持つことを頼りにする。東南アジアのインターネット人口は力強く成長しているため、この地域のスタートアップは、自国市場の外に出てローカル市場を越えてリーチする可能性をより高く評価して前進してきた。

単純化しすぎないようにしよう。東南アジアは、その多様性のおかげでかなり複雑に込み入っている。言語、文化、民族性は、たとえあなたが最大の国々を査定しても、地域によって異なる。しかし、成功するスタートアップの新しい波は、初日から地域の考え方を採用することによって大きな報いを受けることができることを示してきた。

大部分の企業がまだ自国市場で勝つことに焦点を合わせていた頃、たくさんのビジネスが、幅広い視野から得るべきものが豊富にあることを示した。Paul Srivorakulは、バンコクを拠点とする民間投資会社Ardent Capitalの会長だが、Admax Networks(2012年2月、Komliに買収された)とEnsogo(2011年6月、LivingSocialに買収された)の創設者として最も有名だ。

Srivorakulは、早くから両方のビジネスを複数の市場で経営し、これまでで最も有名な東南アジアの2つの買収で分け前を手に入れた(その契約金は未公開のままだ)。Ensogoは、タイランドで85%、フィリピンで50~60%、インドネシアで45~50%のマーケットシェアを誇った―Grouponがあまりにそれを買収したがり、それが実現しなかった時にあまりに攻撃的だったのも驚くに値しない。

どちらのビジネスもタイに焦点を合わせたままにしておくこともできたはずだ。しかしながら、この2つのビジネスは、境界線を押し上げて、多くの起業家が東南アジアに企業を作る時に身に着ける傾向のあるその地域のブリンカーを通り越して、2つの業界リーダーにとって明らかに有益な買収となった会社へと発展したのだ。

当然ながら、Srivorakulは、地域的アプローチの支持者だ。Ardentは、東南アジアの投資コミュニティへの新規参入者だが、すでにそのポートフォリオ企業をこの地域の主要市場にわたって拡大するのを手助けするシステムを作っていて、もっと成長する可能性、そして、―恐らく重要なことに―資金を調達して求婚者を引き付ける可能性を与えている。

管理上のサポートを蓄積したり、そのポートフォリオ企業の間でリソースと知識を共有したり、Srivorakulのコンタクトのネットワークに手をつけることによって、彼はArdentが支援したスタートアップが素早く効果的に拡大することができると確信している。

‘初日から地域的になる’モデルを申請する企業に勧めているのはArdentだけではない。地域的に考えている企業数の増加は、競争を増やし、より良いサービスを提供し、この市場に参入することやプレゼンスを押し上げることを決めた大企業に魅力的な買収を提供することによって、東南アジアの利益になる。

ローカルで始めて基盤を確立したら拡大するというのは、いまでも企業が進む有効な道筋のままだが、それにはいくつかのリスクも伴う。特定の市場に進出するのに時間をかけることによって、スタートアップは早期進出者のアドバンテージを失うかもしれないし、地元にもっと定着した国内企業からの競合相手の増加に直面するかもしれない。サービスが最新の消費者トレンドを基盤にしている場合や、世界のどこかで確立されたビジネスからヒントを得ている場合には、それが特に当てはまる。

スタートアップと起業家のためのより多くの機会

大企業の関与やインターネットアクセス率や地域的思考とは関係なく、東南アジアのスタートアップシーンは猛烈な勢いで成長してきた。そして、それは、他の要因とは関係なく、確実に2013年も継続する。これの大きな理由の1つは、機会の増加だ。

アクセラレーター

去年のJFDIアジアの初ブートキャンプは、欧米スタイルのアクセラレーターを汎東南アジアスタートアップにもたらし、大きな前進となった。100日間のプログラムは、会社の創設に成功した人達からの指導と専門知識と共にビジネスを発展させることに完全に焦点を合わせていた。その結果、半分以上のスタートアップが資金を獲得した。実に、参加者15人のうち60パーセント以上が最低でもSG650,000ドル(US530,000ドル)を獲得したのだ。それは、JFDIアジアのCEOであり共同創設者のHugh Masonが(当然のことながら)誇りに思い、励まされることだ。

このプログラムは週末のスタートアップイベントを利用して、参加者を探して特定するのを手助けした。ブートキャンプがけん引力を持った今、その要素は今年は取り除かれているが、これらのイベントが、この地域にわたって定期的なミートアップやコミュニティの引き金となったとMasonは私に言った。このようにして、それは実際に参加した企業以外にも影響を与え、スタートアップの認知とビジネスを築く可能性を促進するのを助けている。

今年、JFDIアジアは、二つのプログラムを実施するつもりだ。それは、Goldengate Venturesと連携し、急速に発展する将来有望なスタートアップがシード・ファンディングステージとその先に進むのを手助けする。JFDIは100以上のスタートアップが卒業することを目指していて、その中の1つが1億ドルのスタートアップ(本当の影響力を持ったゲームチェンジャー)になると楽観しているのだと、Masonは言う。

それは、JFDIがその当初の成長から、Techstarsアフィリエイトの成長の平均より上回っているという事実に大いに基づく。Masonは、これらのマクロ要因が一緒になってこの地域の起業家に大きな機会と参入すべき市場を提供するのだと考える。

今現在、どこで何がどのようにして東南アジアから大企業が台頭するのかは明らかではないが、エコシステムの成長と指導へのアクセスとファンディングと情報が、これが起こる可能性を増やすことは間違いない。同様に、失敗およびシリアル・アントレプレナー精神―会社を始めて、それが確立したら去ること―から学ぶことは、東南アジアにわたって今も種をまいている2つのことだ。これらの要因は、より経験豊富な熟練した起業家から出現する未来のサービスとビジネスにとって重要になるだろう。

スタートアップハブと地域を越えた投資家の成長

私はこの言葉が嫌いなのだが、‘スタートアップハブ’がアジアのいたる所で台頭してきた。例えば、バンコクは今、少なくとも3つのコワーキングスペースを持っているし(1年前にはほぼゼロだった)、TNWは、ベトナムやカンボジアやその他の風変りな地域などの盛況なコミュニティにあるスタートアップから定期的に話を聞いている。

低い生活費に加えてインターネットの接続性が、明らかにこれの理由だ。しかし、それについて申し訳なさそうにするというより、これはこの地域への才能と投資の可能性を引き付ける大きな機会なのだ。

シンガポールは―数多くの政府プログラムのおかげで―VCキャッシュの中心点であり続けるが、取引は、ベトナム、インドネシア、フィリピン、マレーシアなどこの地域にわたるスタートアップで為されている。同様に、この地域に特に夢中な日本の投資家がいて、VCはシンガポールの外で出現している。

最も精選された最高のものは、シリコンバレーを去って東南アジアに向かうことはなさそうだが、Goldengate Venturesの創設チームの2人は、アメリカでの成功を見て、アジアを選んだ。同様に、DoctorPage現在Googleが所有するDailyDeal共同創設者Max Scheichenostのヘルスサービス)のようなスタートアップが、グローバルな野望を持ってアジアで始まり、この地域がビジネスを築くのに素晴らしい場所としてますます見られることを示している。

課題

しかしながら、東南アジアはたくさんの課題と戦っている。外国人にとっての市場の開示性は、この地域全体では広く異なり―ビジネスフレンドリーなシンガポールから、ビザや就労の許可が厳しいベトナムまで―、多くのスタートアップが質の高い地元の才能を採用して持ち続けることが大きな課題であることを知った。

同様に、多くの人の考え方は、スタートアップに不利な立場にある。多くの東南アジア諸国における社会は、多国籍企業やその他の大企業が提供することができる給料と待遇に張り合うことができるスタートアップがほとんどないことはさておき、大企業で働くことを高く評価する。それはいくらかのアドバンテージを保持するかもしれないが(給与を狙った金目当ての人を除外するのに役立つため)、多くの起業家志望が、外に出てスタートアップを築いて経験から学ぶというよりも、リスクの低い仕事や環境に閉じこもっていることはほとんど間違いない。

そして、継続中のテック問題、むらのある所得分配、給与体系の互換性難、この地域全体にわたる低い銀行使用率がある。

東南アジアがやってきたという甘い考えは持たないようにしよう。まだなされるべき仕事はたくさんある。しかし、最初に言ったように、私は、東南アジアは、成長と変化の可能性のある世界で最もエキサイティングな地域であると考えている。2013年、東南アジアに幸と進歩あれ!

画像ソース:ThinkstockThinkstocktratong/Shutterstock、calsidyrose/Flickr、ThinkstockAfrica Studios/Shutterstock、keithroper/Flickr


この記事は、The Next Webに掲載された「Why Southeast Asia is the world’s most exciting region for startups and tech in 2013」を翻訳した内容です。

どちらかというと、データ寄りの基本情報でしたが、潜在的可能性が高いことは間違いないので、チャレンジャーなあなたなら真剣に検討する価値はあると思います。課題にもありましたが、大半の国はまだまだ新興国、お金持ちになることや安定した生活を求めて大企業で働きたい人が大半でしょうし(ま、今の日本もそうですけど・・・)、現地でスタートアップで働きたい人を探すことは難しい気はしますけどね。だからこそ、現地人でスタートアップにチャレンジする人も少なく、外国人にチャンスがあるともいえますが。実際、東南アジア諸国のスタートアップって意外と外国人が行っているケースが多いですし。

後は東南アジアと一括りにすることは簡単ですが、実際は異文化、多言語で国間で関係性・関連性が余りなかったりすることもあり、全体を一気に取りに行くことはまず不可能ですよね。とはいえ単一国のシングルマーケットではインドネシアを除けば規模が少なすぎますし(流行のシンガポールなんて日本の地方都市みたいなものですし・・・)、1つ1つ攻略していくのには時間もお金もリソースもかかりそうです。その覚悟があれば別ですが、「日本が飽和状態だから次は一気に東南アジア制覇!」と勢いで進出すると痛い目に会うかも。その意味ではネットビジネスはそれに近いことができる最も可能性ある分野と思いますが、さてさて数年後に東南アジアを制覇した日本のベンチャー&スタートアップは出てくるのでしょうか?

否定的なことばかりを書いてしまいましたが、その成長性を考えれば、潜在市場と可能性は圧倒的な東南アジア、これからの時代はその地で勝負する選択肢は個人にとっても企業にとっても確実に有力な選択肢の一つとは思います。 — SEO Japan [G+]

ランディングページに死を

最近、SEO以上にLPOに力を入れている私の会社ですが(テレビ東京のWBSでも紹介されました!)、サーチエンジンランドにて気になるタイトルの記事を見つけたので思わず翻訳&ご紹介。 — SEO Japan

今週、SMX Advancedカンファンレスで、私はプレゼン「ワンパターンのランディングページに死を」(リンクをクリックすると、スライドシェアでデックが開く)を行った。このスライドは、ほとんどがグラフィックで構成されているため、このサイトで詳しく説明させてもらう。

実は、私はランディングページ推進派であった。7年間に渡って、ランディングページの構築に携わってきた。弊社は、多くの一流の企業に対して、ランディングページの作成およびテストを行うソフトウェアを販売している。つい最近は、ランディングページの素晴らしさを絵で表現していた。ランディングページは、パフォーマンスマーケティング、コンテンツマーケティング、そして、テクノロジーが交差する部分である。これでは、好きにならずにはいられない。

しかし、これほどランディングページを愛しいても(少なくとも理想的なランディングページに関しては)、大半のランディングページは質が低く、毎日、胸を締め付けられるような思いをしている。

劣悪なランディングページの原因

ランディングページの質を下げる理由は次の2つのうちの1つであることが多い。(a)マーケッターが具体的なインタラクションについて考慮せず、ユーザーエクスペリエンスがひどい。(b)具体的なインタクションを考慮しているものの、ビジターが求めることではなく、自分達が求めること(コンバージョン)ばかり考えている。このモバイル支払い処理サービスは、その典型的な例だ(社名を隠している):

Landing Page Assault

このタイプのランディングページは、誘い文句のようなものだ。浅はかであり、「取引を成立させるために」最適化されている。正直に言うと、大半のビジターは、このようなアプローチに親切に反応することはない。だからこそ、大抵の場合、ランディングページの直帰率は95%前後に達するのだ。

この点について深く考えてもらいたい。何も問題がないなら、広告をクリックした20人のうち19人が、いきなり戻るボタンをクリックしないはずである。バーでナンパしたところ、20人のうちの19人に拒絶されるなら、誘い文句を変えるだけでは不十分である。全く異なる – そして、より誠実な – アプローチを採用する必要がある。新しいデオドラントを試した方がいいかもしれない。冗談はさておき、この拒絶反応は、ブランドにとって死に等しい。

しかし、幸いにもこの状況を変えることが出来る。

救済への道は – 直観とは相容れないかもしれないが – ランディングページについて考える行為を止めることだ。ランディングページは、マーケッターが生み出した作品である。「早く、あの企業のランディングページを見てみたい」等と願う人はいない。

その代わりに、エクスペリエンス/経験について考えよう。顧客候補の視点になって考えよう。広告をクリックしてランディングページにアクセスした際、求めているものを与えているだろうか?自分のことを好きになってもらえる理由を与えているだろうか?

コンテンツマーケッターは、望ましいブランドのインパクトを作る上での適切なエッセンスを持っている。しかし、良質なコンテンツが、必ずしも十分な勢いを得ているとは言い切れない。

コンバージョンの最適化の原則は、顧客候補の背中を押すことだが、優れたコンテンツが存在しない状況では、中古車のディーラーの戦術に成り下がってしまう。しかし、この戦術自体は問題ではない。この2つを連動させることが可能である。これが、卓越したポストクリックマーケティングの秘訣である。

ランディングページの既成概念を突き破る

様々な方法が考えられるが、ここでは1つの方法に焦点を絞って説明する: 1つのページのみに制限する必要はない。ランディングページはページである。ランディングページのユーザーエクスペリエンスを、型にはめる必要はなく、ビジターにとって最適な形式を採用するべきである。

先程紹介したひどいページは、いろいろな意味で、典型的なリード生成型のランディングページだと言える。このランディングページは、「無料」や「保証」等の用語、箇条書きした機能やメリット、Verisignやベター・ビジネス・ビューローからの信頼の目印、受賞経験による社会的証明、「start here」に導く赤い大きな矢印、コール・トゥ・アクション、500ドルを提供するオファー等、所謂ベストプラクティスを所狭しと詰め込んでいる。

しかし、自分がビジターだった場合、少し落ちつかない気分になるのではないだろうか?店に入って、店内を見渡した瞬間に、店員からしつこく購入を求められるケースを想像してもらいたい。これはマーケティングにおける攻撃とも言える。コンバージョンが一部発生する可能性はあるが、購入しない人達は、当該ブランドと決別するだろう。

1ページ – 顧客をコンバートさせるページが1ページしかないと考えていると、このような集中砲火型の攻撃につながる可能性がある。

同じキーワードフレーズで見つけたIntuitのランディングページと比較してもらいたい(クリックすると拡大する):

Microsite Example

ビジターが到着するページには、全てランディングページのDNAが共有されている。ヘッドライン – Get paid on the spot – があり、「start now」ボタンが用意され、無料のカードリーダーに対するコール・トゥ・アクションが提供されている。また、メディア「Wired」と「Wall Street Journal」に取り上げられており、社会的証明が存在する。プロセスと対応する電話機に関する箇条書きのような文章が用意されている。iPhoneを使ったハロー効果が用いられている。また、どこにでもあるようなストック写真ではなく、動画が用いられており、このデバイスを実際に利用するデモを見ることが出来る。

レベルの高いランディングページだと言えるだろう。

単一のページのランディングページとこのランディングページの違いは、コンテクストに沿ったナビゲーションを上部に用意している点である。これはマイクロサイトである。大変な作業を要すると思う方もいるかもしれないが、実は割と簡単に作ることが出来る。一つのページに全ての要素を詰め込もうとするのではなく、複数の関連するページを利用しているのだ。HTMLでページを結びつけるのは、難解な作業ではない。

こうすることで、顧客候補にとって、1つ目のページで納得した場合、「start now」をクリックする選択肢が生まれる。 しかし、コンバージョンする前にさらに情報が欲しい場合、より深く情報を追求することが出来る。

製品の利用を説明するために1ページまるまる割かれている。価格を詳細に説明するページ(通常は小さな活字で済ましてしまうか、あるいは、提供しないページもある)も用意している。このような詳細な情報を提供するページは、強力なコンテンツの役目を務めている。Intuitは、会社の経営者が知りたい情報: 月額料金、スワイプ利用料金、キー利用料金、手数料 – を全て明確に提示することで、信頼を構築している。

コール・トゥ・アクションが全てのページに登場している点に注目してもらいたい。ビジターに向かって叫んでいるわけではないが、忍耐強く待っている – 準備が済んだら、すぐに取引に移ることが出来る。

それだけではない。社会的証明にうんざりしている人もいるだろう。顧客候補の一部は、確実に飽きている。Wall Street Journalのロゴは、同紙がサービスを高く評価していることを示唆している。しかし、必ずしも、高く評価しているとは限らない。酷評している可能性もある。このようなマイクロサイトは、本当の意味での、社会的証明を提供する余地を得ている。ロゴだけではなく、ヘッドライン、配信された日付、そして、実際の記事に向かうリンクを加えることも出来る(クリックすると拡大する):

Genuine Social Proof

顧客の推薦広告にも同じことが言える。どこの誰かも分からない人物が「最高の製品だ!」と推奨するいかにも怪しい広告は避けるべきである。そうではなく、証言者の名前と組織を明かすべきである。この会社は、動画の証言も組み込んでいる。これは本物の推薦であり、信頼構築およびブランド構築の効果が見込める。

その他のランディングページを振り返ってもらいたい。顧客を獲得する点において、どのランディングページが優れていると思うだろうか?

マイクロサイトの形式にこだわる必要もない

確かにマイクロサイトは効果が高いかもしれない。しかし、このフォーマットに拘る必要もない。1つのページに執着する姿勢を正せば、オーディエンスを魅了する様々な方法が思い浮かぶはずだ。

例えば、California Closetsが提供するこの相談ガイドを見てもらいたい。専門用語で表現すると、所謂「コンバージョンパス」と言われるアイテムである(クリックすると拡大する):

California Closets

このクリックパスは、対立しない一連の選択肢をビジターに与え、求めている製品に導く。このガイドでは、まず「クローゼットの整理」か「部屋の整理」を選択する。クローゼットを選択すると、今度は「ウォークイン」か「リーチイン」を選択する。ビジターの関心に合わせて、既にイメージとコピーが調整されている。ウォーキンクローゼットを欲しい場合、ショールームに足を運ぶか、または、お宅訪問相談を選ぶ。

このインタラクティブな会話は、当該のビジターの求めに応じて完全に調節されたコール・トゥ・アクションのページでクライマックスに達する。理想のウォークインクローゼットに関する相談を自宅で無料で受けることが出来る。3-Dのレンダリングを実施し、予算内で見積もりを立て、忙しい生活にスケジュールを合わせると謳い、そして、短いフォームを用意している。

注記: これは多目的のウェブサイトではなく、PPCのランディングページである。ちなみに、このようなユーザーエクスペリエンスは、タブレットやスマートフォンでも抜群の効果を発揮する – タップに向いているからだ。

また、マルチページのランディングページによるユーザーエクスペリエンスは、「進行形のコンバージョン」を可能にする – BlukeCross BlueShieldの例に見られるように、会話のようなコンバージョンを介して、ビジターをゆっくりと進ませる(クリックすると拡大する):

Progressive Conversion

「少なければ少ないほど、得られるものは多い」と言うデザインの有名な原則が存在する。大量の要素を投じて、大声で注目を呼び込む行為を回避することで、本当の意味で有意義なコミュニケーションが生まれる。ジョージア州の85000の中小企業。活発なフェイスブックのコミュニティ – 社会的証明。郵便番号の入力 – シンプルな3つの手順の1つ目の段階 – でこのランディングページはスタートする。

ステップ2でも手間はかけていない: 何人の従業員が働いているのか?また、規模に応じた補償や解決策等、主なメリットが幾つか取り上げられている。

最後のステップに到達する頃には、勢いが増しており、ここで、簡素な見積もりのフォームを提供する。ちなみに、このページのコンテンツはビジターに合わせて調整されており – 郵便番号、会社の規模等 – 各種のプランが用意される仕組みになっている。ビジターは、この会話のそれぞれの段階で提供した情報の量よりも、多くの情報を入手する気になっている。「Finish」と記された緑色のボタンが、これが最後のステップであることを強調している。

コンバートだけでなく、印象を与え、刺激し、説得する

最後にもう1つ例を紹介したい。再びマイクロサイトを取り上げるが、このサイトは、マルチページのカンバスを巧みに利用している。

The Center for Arts and Technologyは、芸術関連の複数のプログラムを用意する専門学校である。このマイクロソフトは、Fashion Design & Merchandisingプログラム向けであり、生徒候補に対するリード生成を考慮している(クリックすると拡大する):

A Very Creative Microsite

1つ目のページに到着すると、まず何が目に入るだろうか?ファッション性の高い美しいイメージが視界に飛び込んでくる。単なるモデルの写真ではなく、ページの構造に組み込まれている。このページでは、情熱に従い、クリックしてさらに情報を得る – または、上部のナビゲーションバーで、何を学びたいかを自分で選ぶことも出来る。

プログラムの詳細を調べることも可能だ。単なる箇条書きではない。ファッション業界での輝かしい未来を語る心躍るストーリーである。コール・トゥ・アクションには「Start My Future!」が用いられ、イメージにシームレスに統合された短いフォームが用意されている。しかし、ここでも最大の要素はファッション自体である。

それでも、コンテンツは十分に用意されている。就業の機会を紹介するためだけのページがあり、このプログラムが導く可能性のある、様々な仕事がリストアップされている。実際に何を学ぶのだろうか?必修科目から選択科目、パターンのドラフトから、ファッションショーの演出に至るまで、提供されているコースの全容を紹介するページが用意されている。

各ページにメインのイメージが掲載されている。このイメージは、ショーの本質を表現しており、言葉ではなく、プログラムの面白さを直観的に伝えている。私はファッションとは無関係の人間だが、それでも、興味をそそられた。単一のページのランディングページでは、このような気分にさせるのは不可能である – 単純に物理、または、概念におけるスペースが足りないのだ。

創造性の面での自由が生まれるが、技術的な難易度は決して高くはない。必要とされているのは、HTML、CSS、そして、複数の良質なイメージだけである。

ただし、多目的のウェブサイトでもなければ、スライドショーでもない点を忘れないでほしい。これは、コンバートさせるための、PPCのランディングページのユーザーエクスペリエンスである。このユーザーエクスペリエンス全体を通じて、コール・トゥ・アクションとコンバージョンのメカニズムは一貫している必要がある。ビジターの準備が整い次第、次のステップに進んでもらうためだ。ただし、ビジターを説得するのはボタンのラベルではなく、あくまでもコンテンツである。

ワンパターンのランディングページを拒絶する意欲が湧いてきただろうか?競合者との差別化を行い、好印象を残すことで、ビジターをコンバートさせるだけではなく – 当該の分野で最も優れた製品としてビジターの心に深く刻まれることになるだろう。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Death To The Cliche Landing Page」を翻訳した内容です。

最初の事例のランディングページが凄すぎましたが、まぁ、日本でもチラシの延長で情報過多、デザインも意味なく派手すぎるランディングページもなくはないですけどね。記事の内容自体は色々書いてありますが、結論からいうと、ランディングページ作るなら、テスト&効果検証もね、という話なんですが、それもないまま、何となく「広告経由のユーザーを受けるページが必要」という前提の元、自身の感性でデザインしたランディングページを作成し、ユーザーに訴求したい要素をテンコ盛りにしてしまった挙句、良い結果も出せず悶々としているマーケッターも意外と多いのでしょうか。。。

それはともかく、途中からの事例は、単一のランディングページではなくマイクロサイトを多数紹介していましたが、確かにこのアプローチは日本ではあまり見られませんよね。記事タイトルは単一ランディングページだけでなくマイクロサイトもリードジェネレーションの選択肢として考慮すべき、という意味でつけられたことも同時に分かるわけですが、記事でも触れられているようにタブレットやスマホ時代にマイクロサイトは改めて注目したいアプローチであることは間違いないと思います。 — SEO Japan [G+]

SEOのプロでも犯す5つの間違い

先週は忙しすぎてSEO Japanの更新が全くできず失礼しました。さて今週は4月に突入、記事も頑張って上げていきたいと思います。まずは、SEOの記事から、ということで、SEO Japanを読んでいただいている方の多くがそうであろうSEOのプロであっても、思わず間違えかねないSEOのミスについて。– SEO Japan

seo mistakes

SEO業界は、過去1年の間に大きく変化した。1年前には効果のあった多くの手法が、使えなくなった。残念ながら、新人のSEO担当者だけではなく…長年この業界で活躍しているエキスパートでさえも過ちを犯している

以下にエキスパートですら誤る5つの点を挙げていく:

間違い #1: キーワードが豊富なアンカーテキストのリンクを構築する

キーワードリッチなアンカーテキストのリンクが望ましくない点は、既にご存知なのではないだろうか。ペンギンが行われた後、アンカーテキストに対する調査が行われ、キーワードが豊富に用いられたリンクを大量に構築しなくても、上位にランク付けされることが明らかになっている。

ウェブサイト「Doctor650」は以下のアンカーテキストを使って13本のリンクを構築した:

  1. Here
  2. Doctor 650
  3. My site
  4. Dissecting The 650 Credit Score
  5. Here
  6. Doctor650.com
  7. Here
  8. http://www.doctor650.com/ (no-followed link from YouTube)
  9. Resource on 650 credit scores
  10. Doctor650.com
  11. Clicking here
  12. Doctor650.com
  13. 650 credit score

このサイトは、サイトを立ち上げてから54日間で、「650 credict score」で4位を獲得した。これで、新しいサイトでも、あらゆる用語で上位に食い込むことが出来るものの、アンカーテキストを交互に利用していく必要がある点が証明された。

そこで、キーワードリッチなアンカーテキストの割合を30%以下に抑え、アンカーテキストのバリエーションを試すべきである。なぜなら、毎回、キーワードリッチなアンカーテキストを使って自然にリンクを張るケースはゼロに等しいからだ。

私は関連するキーワードが少ないアンカーテキストを構築して、「online poker」や「insurance quotes」で上位にサイトをランクインさせたことがある。また、キーワードが豊富に詰まったアンカーテキストのリンクを構築する際は、バリエーションを多く盛り込むようにしている。

間違い #2: 異常に早いペースで過剰な量のリンクを構築する

競争の激しい用語で上位にランクインするために、何本のリンクが必要だろうか?実は本数はさほど重要ではない。それよりも時間が必要である。じっくり、着実に進む戦略が、SEOの戦いを制する。

Doctor650を見てみると、必要以上に多くのキーワードリッチなアンカーテキストのリンクを構築しているだけでなく、あまり多くのリンクを獲得していないことが分かる。私もこの手法を競争の激しい用語で試したことがあり、上位に楽に食い込むためには、大量のリンクを獲得するよりも、オーソリティリンクを狙う方が効果が高いことに気づいた。

大量のリンクを構築する方が効果が高いと考えているなら、マーカス・タイラー氏が実施したケーススタディに目を通してもらいたい。タイラー氏は、24時間以内に1万本のリンクを構築することに成功した。その結果、グーグルで1位を獲得したものの、あまりにも多くのリンクを獲得したために、3週間でランキングを下げてしまった。

グーグルのアルゴリズムは高度であり、ウェブサイトがリンクを構築する通常のペースを把握している。リンクのカウントが不自然なペースで増えているなら、上位にランクインすることは出来ない。

間違い #3: ホームページに大量のリンクを構築する

同じ分野の他のサイトのリンクプロフィールを確認したことがあるだろうか?.govと.eduのサイトのリンクの割合はどれぐらいだっただろうか?ホームページに寄せられたリンクと内部のページに張られたリンクの割合はどれぐらいだろうか?

ホームページにリンクを構築する代わりに、主に内部のページにリンクを集中させることを私は薦める。ウィキペディアが良い例だ。このサイトはほとんどの用語で上位にランクインしており、世界で6番目に人気が高いサイトである。

Majestic SEOは、ウィキペディアが合計で6億本の被リンクを獲得しており、そのうちホームページに向けられているリンクは約600万本だと指摘している。要するに、ホームページに向けられているリンクは全体の1%のみであり、残りの99%は内部ページに向けられている。

上位にランク付けしてもらいたいなら、ホームページよりも内部のページにリンクを構築する方針を検討しよう。

間違い #4: 大量の二流のコンテンツを作成する

eHow等のサイトでコンテンツを読んだことがあるだろうか?eHowは5億ページを抱えており、数多くの用語でグーグルのSERPで上位にランクインしている…そして、大量の被リンクを得ている

eHowは健闘しているものの、同サイトのコンテンツ戦略をコピーする価値はない。なぜなら、eHowのコンテンツは二流レベルであり、大ざっぱ過ぎるからだ。例えば、グーグルで「how to install a bidet」を検索すると、eHowのこのページがトップ10入りしていることが分かる。

何がいけないのか分かるのだろうか?

このページの「how to install bidet」(ウォシュレットの設置方法)の説明はひどい。2400文字を超える記事を書き、ウィキペディアのように詳細にわたる内容であったら、遥かに上位にランク付けされていたはずであり、得られるトラフィックも多かったはずだ。

この記事からも、グーグルは2000ワード以上で構成されるウェブページを1ページ目の上位にランク付けすることを好む点が分かる。

過ち #5: リンクがオーソリティを作る

オーソリティサイトと見なされると、上位にランク付けされる。それでは、どうすれば普通のサイトをオーソリティサイトに変えることが出来るのだろうか?リンクを増やせばよい、と言うのが基本的なセオリーである。確かにリンクはオーソリティを築く上で役に立つものの、他にも道はある。

  • ソーシャルメディア – ソーシャルメディアのプロフィールを構築し、ツイート、いいね!、共有等を増やすことで、ウェブサイトは上位にランク付けされる。グーグルとビングは共にソーシャルシグナルに注目していることを明言している。
  • オーサーランク – グーグルはオーサーを確認することが出来る。つまり、グーグルは、誰が優れた記事を投稿しているのか、そして、誰が二流の記事を投稿しているのかを突き止めることが出来るのだ。そのため、被リンクが少なくても、オーソリティの高いオーサーが記事を投稿しているなら、今後、ランクが上がっていく。
  • 期間 – 期間は、容易にコントロールすることが出来るわけではないが、古いサイトは、被リンクの本数があまり多くなくても、上位にランクインする傾向が見られる。そのため、新しいサイトをスタートさせようと思っているなら、少なくとも開設から5年が経過している既存のウェブサイトを買うことを検討してもらいたい。より早く上位にランクインする効果が見込めるためだ

サイトのランクを上げたいなら、ウェブサイトをオーソリティサイトに変える努力をしてもらいたい。リンク構築以外にもオーソリティサイトを作る手段はあるため、全ての労力をリンク構築に注ぐべきではない。

結論

SEOは常に変化しており、変化に対応することが出来なければ、成功を収めることは難しい。急ぐのではなく、じっくりと、着実に進むことで、SEO競争を勝ち抜くチャンスが到来する。

グーグルのアップデートを介して、私は質の高いコンテンツが上位のランク、そして、得られるトラフィックを維持する点を学んだ。例えば、私が運営する全てのブログは、グーグルがアップデートを行った1月1日にトラフィックを15-41%増やしていた。

その他にSEOはどのような過ちを犯しているだろうか?


この記事は、Quicksproutに掲載された「5 SEO Mistakes That Even Experts Miss」を翻訳した内容です。

プロの定義にも色々ありますが、2番の早すぎるリンク構築などは未だに多くのSEO会社(リンク専用業者?)がリスクを知ってか知らずかやっていますよね。確かにそれでそのまま上がってしまうこともありますが、ペナルティを受ける確率は高まるのでご注意を。。。1番目は、これを意図的に行うのはかなりの高度テクニックと思いますが、同一アンカーテキストによるペナルティ回避を狙う意味も含めて、今後こういった「あえて上げたいキーワードでリンクしない」アプローチも増えていくのかもしれません。

他は比較的ストレートな内容でしたが、最後の古いサイトの順位が上がりやすい、というのは個人的に最近、余り実験していないのでわかりませんが今でもそれなりの真実なのでしょうか。とはいえ、既存サイトを再利用する時はリンクプロフィールの精査はきっちりしておかないと、何をしても上がらない、なんてことになりかねませんからご注意を。 — SEO Japan [G+]

検索順位が下がる要因と上がらない要因


今回は主にSEOの基本を知っている人に読んでもらいたい記事である。

SEOにとってネガティブな要因は二種類あるということを言いたいのである。

  • 検索順位が上がりにくくなる要因
  • 検索順位が下がる要因

である。
SEOの基本的な知識を知っている人などは、この二つを混同しているときが多い。
そのため検索順位が大きく下がった場合に、考えるべきポイントを誤るのである。
検索順位が大きく降下したり、あるいは検索結果に全く表示されなくなってしまうといったケースでは、

検索順位が下がる要因

に焦点を当てて考えねばならない。
「検索順位が上がりにくくなる要因」を改善しようとして、その改善に時間を多くの時間を費やしているケースがたまに見られる。
いうなれば的外れな努力なのだ。

普段の状況で、もっと検索順位を上げたいと考える場合には両方を改善する必要があるが、上記のような緊急時には下がる要因を主に考えるべきなのだ。

具体的にこの二つはどのようなもおか?

1.検索順位が上がりにくくなる要因

最も重要な要因として重複コンテンツの問題が挙げられる。
WordPressなどのCMSを使っていたりすると、自然にURLが異なるだけの重複コンテンツができる。
例えばタグページ、日付ページなどだ。

当ブログでいえばこんなページが挙げられる。

http://minnano-seo.com/introduction/post912/

http://minnano-seo.com/date/2013/02/25/

二つのページの内容は全く同じである。
後者のページは前者にcanonicalで正規化するか、noindexを指定してインデックスさせないことが好ましい。
本来そうするべきなのだ。
これをやっていないのは、このブログは単に趣味でやっているからである。
面倒なのでやっていないわけだ。

さて、いささか脱線したのだが、重複コンテンツというものはネガティブな要因ではあるものの、ペナルティを受けるような深刻な問題ではない。

当ブログも重複コンテンツが大量にあり、実際の記事数の3倍程度のページがGoogleにインデックスされている。
それでも顕著な問題は生じていない。
そんなもんである。

とは言え、重複コンテンツは排除したほうが絶対にいい。
WordPressのタグアーカイブや日付アーカイブなどでnoindexにする
この方法などは簡単で細かく設定できるようなのでよいと思う。

KENさんの運営しているRe:veryというSEOブログがあり、「インデックスされているサイトのページ数は多いほうが良い?」の記事中に、重複コンテンツ対策を行った際のアクセスの増減が示されている。

Googleが認識しているインデックス数が減少していくグラフとほぼ逆に、検索エンジン経由のアクセス数がモリモリ上がっているのがわかる。
検索エンジン経由のアクセスが増えたのは、これだけが原因ではないだろうがポジティブな影響があったと考えるのが普通である。

もし業務でサイト運営を行っているならば重複コンテンツ対策は絶対に行うべきなのである。
(私もそのうちやります。そのうち・・・)

2.検索順位が下がる要因

下がる要因は数多く存在し、大きく分けると二つある。
一つがSEOスパムを自覚的に実施しているケース。
もう一つは過剰なSEOを実施しているケースである。

前者であれば対処は容易だ。
自分で行った箇所を自覚しているので、そこを修正すればいいからだ。

後者については対処は難しい。

これに関しては住太陽氏のGoogleガイドライン違反ペナルティの解除方法が参考になるだろう。

私からは一言だけアドバイスをするならば、

「一般ユーザーのつもりになってコンテンツを読んでみるべき」

これを書いておきたい。
SEOを過剰に意識すると、不自然な個所が多数生じてくる。
キーワードの詰め込み過ぎや、検索対象キーワード部分だけを変えたページが多数存在するという場合。
後者については、単なる重複コンテンツではなく、ドアウェイページあるいはゲートウェイページと呼ばれるスパム行為に相当する。これは対応しなくてはならない。

言い換えれば、人間が見て「変だ」と感じる個所をまずすべて修正するべきということである。


さて、今回も最後にまとめてみる。

検索順位を下げる要因と上がりにくくなる要因があり、検索順位が大きく下がった場合は前者の要因を疑わなくてはならない。
下げる要因の中には重複コンテンツは含まれず、それ以外の要因を疑うべきである。

それ以外の要因を特定するのは難しいが、一般ユーザーのつもりになって見たときに不自然だと感じる場所に原因がある可能性が高い。過剰なSEOが不自然だと感じる個所を修正することが、回復の道筋になることが多いのだ。

中古住宅リフォームが今、支持されている理由を可視化したインフォグラフィック

「リノベーション」や「リクレイム」と言った言葉がオシャレなワードとして話題を獲得している中古住宅リフォーム市場。住友林業ホームテックがその社会的背景を、空家率の深刻な増加数などのデータを用いて読み解いたインフォグラフィックを公開しているのでご紹介します。– SEO Japan

住友林業ホームテック 中古住宅とリフォームが今選ばれている理由※画像をクリックすると「住友林業ホームテック」のサイトに飛びます。

住友林業ホームテックによると、昭和38年は52万戸だった空き家の数は平成20年には757万戸と、増加し続けています。その背景には、「憧れのマイホーム」=「新築一戸建て」という、日本人特有のステータス感情があるようです。

住友林業ホームテック 中古住宅とリフォームが今選ばれている理由

海外と比べると、日本の住宅の寿命はたったの26年。まだまだ現役で建っている家も、新築が良いという理由で売れず、結果潰してしまっているという数字が顕著に表れています。

住友林業ホームテック 中古住宅とリフォームが今選ばれている理由※インフォグラフィックのデザインは弊社がお手伝いさせて頂きました。

住友林業ホームテック 中古住宅とリフォームが今選ばれている理由

数年前からメディアなどで紹介されて話題になるのは、新築よりも中古マンションや団地をオシャレにリノベーションしたような物件の方が多いように感じます。デザインがオシャレというだけでなく、古い物の価値を再生・再発見するのが先鋭的、という流れがあるのでしょうか。単純に予算の問題かもしれません。 詳しい方がいたら教えていただきたいです。 — SEO Japan [G+]

日本のウェブマスターの皆様へ!ウェブマスター アカデミーへようこそ。

昨年 5 月に英語版での提供を開始したウェブマスター アカデミー は、初級から上級まで様々なレベルの 100 万人近くのウェブマスターの方々にご利用いただいています。

ウェブマスター アカデミーは、ウェブマスターの皆さんが Google 検索と相性の良いサイトを制作、運営するためのガイドとして開設いたしました。ここでは、ウェブマスター ツール の基本的な機能の紹介や、Google の検索エンジンがコンテンツを発見し、きちんと理解できるようにするためのサイトの設定といった初級レベルのトピックから、より上級レベルのウェブマスター向けの様々な情報や、みなさまのビジネスのオンライン上での存在感を高めるためのヒントなど幅広い内容を扱っています。

そして今回、全世界のウェブマスターの皆さまに向けて、ウェブマスター アカデミーを日本語を含む 20 言語で公開しました。日本語のウェブマスター アカデミーはこちらからご覧ください!(ウェブマスター アカデミーはウェブマスター セントラル からもアクセス可能です)。

ご利用になられたご感想やご質問がありましたら、ぜひ ウェブマスター ヘルプ フォーラム までお知らせください。

Webサーバ移転に失敗した場合のリカバリー方法


今回の記事はほとんどの人に関係ないように感じられるかもしれないが、読んでおくともしもの場合に役に立つかもしれない。

先日なのだが某上場企業のWeb担当者から相談を受けたのである。

「AWSにWebサイトを移転したのですが、まったく表示されなくなってしまいました。どうすればいいでしょう?」

という質問である。
AWSとはちなみにそもそも何だろうか?

AWSとはアマゾンウェブサービスの略である。
アマゾンというのはあのアマゾンだ。
実はアマゾンは、通販を行っているだけではなくレンタルサーバー事業を行っている。

アマゾンという会社は実は世界最大のレンタルサーバー事業者だったりする。
サーバーを1時間単位でレンタルしてくれることがすごい。

1インスタンス(仮想的なコンピュータの台数)あたり1時間6セント(約6円)で借りられる。

この料金体系は、ビジネスの根幹を変える可能性がある。
サーバーは買うより借りる時代になっているが、借りるという表現もあまりふさわしくない。
必要に応じて「使う」という表現がふさわしい。

イメージ的にいうなら、水道の蛇口みたいなものだ。

水道は必要な時だけ蛇口をあけて、必要な量だけ使う。

サーバーもこれと同じだ。
CPUの能力が必要な量だけ用意して使えばいいのだ。

こんな使い方が可能だ。

ちょっとしたお遊び系のWebサイトを開設していて、会社員らが昼休みに集中して使うといったケース。
今までのレンタルサーバーであれば、負荷が最大の状況に合わせて台数を用意する必要があった。

夜は7台程度、早朝は2台でいいが、12時から13時の間だけ負荷をさばくために20台を要する場合は、結局のところ20台常に借りておく必要がある。ほとんどのサーバーは大体が処理能力が余りまくって無駄になる。

しかし、AWSを使えば、早朝は2インスタンス、昼の1時間は20インスタンスに拡張し、そのほかの時間は負荷に合わせて調整するといった使い方が可能になる。
また、Auto Scalingを使えば負荷が高まれば自動的にインスタンス数を増やし、負荷が減ればインスタンス数を減らすといった機能も提供されている。

まさに水道の蛇口と同じだ。
このような負荷の変動が激しいサービスにはAWSはうってつけだ。

さて、冒頭の話に戻ろう。

AWSにサイトを移転したのは、会社の公式Webサイトである。
会社概要やその会社の展開しているサービスの一覧などが掲載されているな普通のWebサイトだ。

このサイトをAWSに移行したら、URLを入れても真っ白な画面が出るだけ。

しかも、
site:サイト名

で検索しても1ページもヒットしない。そんなだった。
サイトを移転したのは5日前が経過したのが今回の状況。
移転した時点ではちゃんと見られていたのだという。

担当者の方はどうしていいかわからなくて狼狽していた。
こういう場合は、まずは復旧させなくてはならない。

サーバの移転に失敗した場合は、時間がたてばたつほど検索エンジンからの評価が失われる可能性が高くなる。
一分一秒でも早く復旧を目指さなくてはならない。
だから、新サーバで動かない原因の追究をするよりも、使い慣れている旧サーバでまずは復旧させたほうがいい場合が多い。

特に今回はAWSといったやや特殊な技術を使っているため、元のWebサーバーにデータを戻して、DNSをそっちに向けてもらった。

正常にアクセスできることを確認したら、ウェブマスターツールから、

この二つをやってもらった。

「これで大丈夫でしょうかね?」
「うーん、site:でまったくヒットしないっていうのが、かなり心配ですね。復旧するかしないかは運ですね。」
「他にできることはないでしょうか?」
「んー、あとは、祈るぐらいでしょうかね。」

運よく、4時間後ぐらいにsite:で検索してみたら検索結果に復活した。
検索順位も見た限りでは戻った感じである。

さて、話を元に戻すのだ。
AWSの話である。

普通のWebサイトについてAWSを使うことはお勧めしない

のである。
一般的には負荷が著しく変わるものではないので、AWSを使うメリットが少ない。
かつ、運用が一般のサーバーに比べると難しく、今回のように復旧にてこずる場合がある。

流行りものだからという理由だけでAWSを導入するならやめておいたほうがよい。
普通の場合は普通のホスティングを使うのがよいのである。

「携帯端末に最適化されたウェブサイトの構築方法」日本版をご紹介します

スマートフォンの普及やタブレット ユーザーの急激な増加に伴い、みなさんのサイトのユーザーのアクセス環境も大きく変わってきているのではないでしょうか。Google は、これまで モバイルサイトの構築方法 について様々な情報を公開して来ましたが、本日は スマートフォン最適化の記事 の中でご紹介していた 「携帯端末に最適化されたウェブサイトの構築方法」について日本語版をご用意しましたのでご紹介します。

このサイトではスマートフォンやタブレット、そして従来の携帯電話を組み合わせたサイトについて Google が推奨する構築方法や Tips を、一箇所にまとめています。スマートフォンやタブレットを組み合わせたサイトの構築方法に関心のある方は、ぜひご覧ください。

また、今回 日本語 以外にも アラビア語ポルトガル語オランダ語フランス語ドイツ語イタリア語ポーランド語ロシア語中国語(簡体)スペイン語 にも対応しましたので必要に応じてセレクトメニューより言語を選択してご利用いただければと思います。

この記事に関するコメントやご質問は、ウェブマスター ヘルプフォーラム までお寄せください。

科学的根拠に基づいたコピーライティングの7つの秘訣

コンテンツマーケティング全盛時代、マーケッターにもコピーライティング技術がかつて以上に求められるようになったわけですが、ともすれば文章のセンスや表現能力など右脳的要素が重要視されがちになるこの分野。今回はあえてコピーライティングを科学的観点から見つめ直し、ライティングレベル向上のヒントになることがないか考えて記事をコンテンツマーケティングの大御所コピーブロガーから。 — SEO Japan

製品、サービス、アイディアをオンラインで販売したいのなら、説得力のあるコピーライティングの実施が必要不可欠だ。

優れたライティングはまさに一つの技術ではあるのだが、コピーライターとして自分の作品を改善したいと思っている人達は、行動心理学と神経科学の研究から多くの助けを見つけることができる。

唯一の問題は、多くの場合良いライターは忙しく、興味深い金の塊を見つけるために事実に即した研究報告に苦労して取り組む時間がないことだ。

幸運にも、私があなたのために重労働を行ったので、今日あなたは7つの素晴らしい研究を目にすることになる…そして、それらの発見をより説得力のあるコピーを生み出すためにどのように適用するのかを知るのだ。

いい話ではないだろうか?

では、早速始めよう!

1. 何かを感じさせる

私と一緒に想像しよう…

あなたはアメリカンフットボールの試合を見ている。あなたが応援するチームのクオーターバックが骨までしびれるタックルを食らい、あばら骨が折れる。

おおお…

それを考えると自分自身の身がすくむように感じることができるのでは?

それがミラーニューロンの力であり、そうやって人間の脳に影響を与える。

このテーマに関する調査によると、この神経細胞は、あなたが何かが起きているのを“観察する”時に活性化し、その感情の一部(もしそれが十分に強力であれば)をあなたに伝達する。

それは、共感や“他の人の立場になって考えること”のような、必要な進化的特徴に生物学的に役立ちそうである。

ミラーニューロンに関する現在の調査の大部分は、文字通りの観察に焦点を合わせているが、優れたライターも、強い感情は言葉を通して伝えられることができることを知っている。

私の最初の例について考えてみるのだ…もしあなたがあばら骨を折った男のことを考えて身がすくんだのなら、あなたはすでにこの効果を経験している!

説得力のあるコピーを書く時には、自分の読者を夜寝かせないでおくことが何であるのかを理解しなければならない。

私が“これを想像するのだ…”と書くのは簡単だが、人々に注意を払わせるのは簡単ではない。

あなたは、読者にある感情を強いようとするのではなく、すでにそこにある感情に話しかけなければならない。

もしあなたが、コンテンツ最適化の面倒なことを引き受けるソフトウェアを販売しているのなら、Googleのあら探しをしたり操作したりすることに疲れている、そして書くことに戻りたいと思っている、不満を抱いた起業家候補生に語りかける必要がある。

もしあなたが、ビールを販売しているのなら、よく冷えたビールを飲みながら友人と良い時間を過ごした記憶を思い起こさせる必要がある。

望ましい感情を読者に移すためにミラーニューロンに関するこの情報を使うことは効果的であるが、それはあなたが、何が彼らを動かすのかを知っている場合にのみ機能するのだ。

2. 節約を“売りにすること”に注意する

あなたが知っておくべきことがある…もしあなたが自分の低価格について胸をたたくために高価な不動産を引き合いに出しているのなら、あなたは間違っている。

顧客に価格を直接比較してもらうことは悪い考えであるということを示した調査があるというだけでなく、スタンフォード大学の新しい調査が、“時間”を売りにすることはお金を売りにすることよりもずっと効果的である(大部分のビジネスにとっては)ことを明らかにした。

主任調査員のJennifer Aakerは、なぜMillerのような会社が以下のようなスローガンを使用するのかを説明しようとした…

It’s Miller Time! (ミラーの時間だ!)

安価なビールなのだから、代わりにその手頃な値段を宣伝すべきではないのか?

しかし、そうではないのだ…

人の製品体験は、それとの個人的つながりの気持ちを強める傾向があり、時間に言及することは、一般的により好ましい態度とより多くの購入を導く。

これが優れたコピーを書くことにどう関係するのか?

シンプルだ…購入者にとって本当に大切なこと、彼らの時間、問題、目的に語りかけるのに役立つ。

私たちは、顧客が並外れたサービスにはもっと支払う意思があるということを知っている。しかし、顧客が成し遂げたいと望むことに自分が価値を置いていることを示すやり方で語りければ、彼らがあなたの示した価格を支払うつもりがあることを理解する必要もある。それは、最低金額で売ろうとするよりもずっと誠実な(そして効果的な)やり方だ。

もしくは、Mogliner教授ならこう言う

結局のところ、時間がより乏しいリソースなのである―それは一度過ぎてしまえば、戻って来ない―だから私たちにとってより意義のあるものなのだ。

3. わずかなことを気にする

これはコピーライターとコンバージョンの専門家にとってものすごく重要な研究だ。

カーネギーメロン大学の素晴らしい調査は、特にコンバートするコピーを生み出すこととなると、悪魔は本当に細部に宿るということを示した。

この研究の中で、調査員たちは1つのフレーズの変更が長い目で見てコンバージョンにどのように影響を及ぼすかを検証した。

彼らは、顧客が登録することができる無料DVDトライアルプログラム(DVDを覚えている?)を設定し、2つの異なるフレーズを検証することによってこれを行った…。

  1. “a $5 fee(料金5ドル)”
  2. “a small $5 fee(料金わずか5ドル)”

…ちょっと待って、本当に?そう、ここからがいいところだ:

2つ目のフレーズが登録率を20%増やすことができたことが分かったのだ。

その科学的根拠は、実際とても興味深い:“small(わずか)”な料金を重視することが、お金を使うことに保守的な人つまり“けちな”客が取引をするのをずっと簡単にしたのだ。

しかしながら、優れたコピーライティングのこととなると、この教訓は“科学”というよりも優れたライティングの技術の中にある。

あなたは、自分の作品の出来を測定し、改善し、追跡する時間を取らなければならない。今日の優れたライターが自分の仕事を検証しないことに弁解の余地はない。わずかなことを気にして、それがどう機能するのか把握しているようにすることだ。

4. 自分の悪の側面を受け入れる

多くのコピーライターがおかす大きな過ちは、本物であるための努力をほんの少ししかしないことだ。

世界はハイレベルだ:多くの消費者は、ひたすら褒め言葉で覆われたコピーに心を奪われることはなく、常にあなたのコピーに上塗りをかけ斜めに見る。

答え?

彼らの目的に真っ向から取り組む力強いコピーを作るのだ。

あなたは、主張を裏付けるためにあえて賛成をしない“悪魔の代弁者”という言葉に馴染みがあるかもしれない。

かつてカトリック教会が誰かを聖人に美化する時に“列聖調査審問検事”と呼ばれる人間を使っていたことは、あなたは知らないかもしれない。彼らの仕事は、その人物の欠点を見つけて、それらに関する議論を公平にすることだった。

彼らはその慣行を止めた…もっともな理由で。なぜならあなたは、悪魔の代弁者のように振る舞うことが、実際にはもともとの主張の説得力を強化するのを目にすることになるからだ!

社会心理学者Charlan Nemethによる研究では、“悪魔の代弁者”スタイルの中で形作られた主張は、聞き手を反対意見よりも元々の主張を支持するように説得する可能性が高いことを示すことができた。

Nemeth(および何人かの他の調査員)は、これが起こるのは、悪魔の代弁者スタイルで関与する時には、話し手もしくは無意識的に聞き手のどちらかによって潜在的な欠陥と懸念が持ち上がる(そして後で対処される)からだと結論付けた。

説得力のある主張を聞いている時に、あなたはこう考える:

でもそれは____に対処するのだろうか?

…もし話し手がこんなことを言えば、あなたが説得される可能性はかなり高くなる:

多くの人は今____について心配しているかもしれません。

…なぜなら、あなたの懸念が決して取り上げられないのではなく、脚光を浴びているからだ。

コピーライターの皆さん、聞いているだろうか?

絶対確実なオファーを言葉で表現しようとするのではなく、顧客が持っているかもしれない共通した懸念について指摘し、心配する必要はないという事実と証拠で彼らを安心させるのだ。

5. 形容詞だけに頼らない

これに賛成しないライターもいるかもしれないが、大学生はあなたにこう言うだろう:入学願書はあなたが書くことができる説得力のあるコピーであり、もっともストレスフルなものの1つだ。

それは正真正銘の販売促進コピーなのだ―あなたは自分の未来の運命を決める人に自分を売り込んでいるのだ。

面白いことに、説得力のある入学願書の分析では、入学願書を読むハーバードMBAの入学選考ディレクターによって説明されているように、動詞が形容詞に勝ることが多い。

動詞は具体的でより無視しにくい。特に、みんなが同じ陳腐な形容詞を使って自分を説明するつまらない世界では。

こんな例はどうだろう…

私は、賢く、勤勉で、本当に洞察力に飛んだBrian(註:CopyBlogger創業者)という男を知っている。

それはすごい。

ではもし私が、彼は成功を収めた企業を創立し、人気ブログを作り、才能のあるチームを率いている、と言ったらどうだろう。

もっと印象的なのでは?

実際、あなたが彼に対して非難すべき唯一のことは、彼がかつて弁護士だったことだけだ。

動詞はあなたの前に姿を見せる。そして、あなたのライバルは類語辞典の中で見つけた形容詞を使って自分たちのコピーを膨らませるため、あなたは自分が実際にすることを説明することによって人々の賛同を得ることができるのだ。

6. “パワー”ワードを含める

賢いコピーライターは、他の言葉よりも幅をきかせる説得力のある言葉が存在することを知っている。

あなたは、そのトップ5が以下のようになることをCopybloggerの以前の記事(日本語)から思い出すだろう:

  1. “あなた”(実際は、Eメールを送る時のように、相手の名前)
  2. 無料
  3. なぜなら
  4. すぐに
  5. 新しい

詳しく説明すると…

“あなた” – 脳の活動を検証した最近の調査によると、印刷物の中もしくはスクリーン上に自分の名前を見ることのように、いくつかのことが私たちを生き生きとさせる。名前は本質的に自己認識と結びついており、自分の名前が登場すると、私たちはより関与するようになり、そのメッセージをもっと信用するようになる。

無料 – Dan Arielyは、著書のPredictably Irrationalの中で、チョコトリュフとハーシーズのキスチョコを使った研究がかなり驚くべきものだったことを明らかにした:キスチョコが無料と宣伝された時に、トリュフよりもそっちを選んだ人が38%増えたのだ…キスチョコがたったの1ペニーだった時にはほとんどの人がトリュフを選んだのに!

なぜならRobert Cialdiiの古典的研究では、“なぜなら”という言葉を使った場合には、要求(この場合は列に割り込むこと)を進んで聞き入れる傾向が強いことが分かった。たとえその要求が理不尽なものだったとしても(例えば、“コピーを取らなければならないので、コピー機を先に使ってもいいですか?”)。

すぐに – 私たちは物事を大至急欲しがる。あるMRIの研究によると、素早い報酬を呼び起こすような言葉が中脳を照らし出す。人々にあなたが彼らの問題を素早く解決することを知らせれば、人々が購入する傾向は高くなる。

新しい – 目新しさは、脳の報酬中枢を活性化して自分の買い物に満足させ続けることにとても重要な役割を果たす。認識された“新しさ”は製品にとって重要であるが、実際にはブランドにダメージを与えることがあるということを調査が示している(人々は長く存在してきたブランドを信頼する)。

7. 説得のための輸送手段を利用する

なぜ良いストーリーは私たちを完全に夢中にさせるのか?

ストーリーのように真夜中まであなたを寝かせない(積極的に!)文章形態は他にない。

社会心理学者Melanie GreenとTimothy Brockの調査によると、ストーリーにこんなにも説得力があるのにはとても簡単な理由がある:

輸送手段が説得力をもたらす。

人々はセールス・ピッチをブロックすることができる…しかし、誰もがストーリーを聞くことを好む。

彼らの調査は、ストーリーは“気付かれないように”差し込んで、私たちを別の場所へと連れて行く傾向があり、この場所では、私たちは厳しい“現実世界”では一蹴するかもしれない物事を受け入れるかもしれないことを示した。

これは魅力的な話を伝えることに熟達している人にとっては素晴らしいニュースだが、それ以外の私達はどうやってより説得力のあるストーリーを書くことができるのだろうか

この2人によるさらなる調査によると、以下のような戦術がうまく機能する:

  1. きめ細かいイメージ: イメージはストーリーを生き生きと説明する。トールキンが不毛の地や滅びの山の迫りくる存在やナズグルの身の毛もよだつ叫び声を詳しく説明しなかったら、モルドール(指輪物語の国)がどれだけ恐ろしいかを理解するのは難しい。
  2. サスペンス: あなたはどのようにして人々にストーリーを終わりにしてもらうだろうか?最初に最後を知りたい気持ちにさせるのだ。注意を引く物事を終わらせないことは難しいため、後ではなく先にワクワクすることで導くのだ。
  3. 比喩と皮肉:動物農場のような小説がいまだに人気があるのは、彼らが比喩を通して隠された話を伝えるからだ(スターリンの台頭を描いているように)。多くの良いストーリーは、これらの要素を含んでいるために、読者は“なるほど”という瞬間を経験することとなり、著者のメッセージを掴むことを可能にするのだ。
  4. モデル提示: もしあなたが誰かの行動を変えさせたい(または望ましい行動を取って欲しい)のなら、ストーリーを介してその行動を“モデル提示する”ことができる。調査によると、私たちが変身物語を聞く時、私たちは自分が主人公であるように想像し、それがその行動を理解しやすいものにする。

この記事は、CopyBloggerに掲載された「7 Scientifically-Backed Copywriting Tips」を翻訳した内容です。

どこまで科学的かはともかく、アプローチとして面白い記事でしたし、内容も普段目にしない種類のものも多くそれなりに参考になりました。特に2番目の「価格を売りにすることに注意」は、単純な価格訴求の危険性を再認識。もちろん価格が商品購入の重要要素であることは疑いないと思いますが、それが何らかのメッセージと連動していることが重要なのかな、、、と感じました。形容詞より動詞、という言葉も響きましたし、実はもうすぐ新規ECサービスを始めようと思っている私ですが、ここに書かれたメッセージを心に留めてライティングに励みたいと思います。 — SEO Japan [G+]

科学的根拠に基づいたコピーライティングの7つの秘訣

コンテンツマーケティング全盛時代、マーケッターにもコピーライティング技術がかつて以上に求められるようになったわけですが、ともすれば文章のセンスや表現能力など右脳的要素が重要視されがちになるこの分野。今回はあえてコピーライティングを科学的観点から見つめ直し、ライティングレベル向上のヒントになることがないか考えて記事をコンテンツマーケティングの大御所コピーブロガーから。 — SEO Japan

製品、サービス、アイディアをオンラインで販売したいのなら、説得力のあるコピーライティングの実施が必要不可欠だ。

優れたライティングはまさに一つの技術ではあるのだが、コピーライターとして自分の作品を改善したいと思っている人達は、行動心理学と神経科学の研究から多くの助けを見つけることができる。

唯一の問題は、多くの場合良いライターは忙しく、興味深い金の塊を見つけるために事実に即した研究報告に苦労して取り組む時間がないことだ。

幸運にも、私があなたのために重労働を行ったので、今日あなたは7つの素晴らしい研究を目にすることになる…そして、それらの発見をより説得力のあるコピーを生み出すためにどのように適用するのかを知るのだ。

いい話ではないだろうか?

では、早速始めよう!

1. 何かを感じさせる

私と一緒に想像しよう…

あなたはアメリカンフットボールの試合を見ている。あなたが応援するチームのクオーターバックが骨までしびれるタックルを食らい、あばら骨が折れる。

おおお…

それを考えると自分自身の身がすくむように感じることができるのでは?

それがミラーニューロンの力であり、そうやって人間の脳に影響を与える。

このテーマに関する調査によると、この神経細胞は、あなたが何かが起きているのを“観察する”時に活性化し、その感情の一部(もしそれが十分に強力であれば)をあなたに伝達する。

それは、共感や“他の人の立場になって考えること”のような、必要な進化的特徴に生物学的に役立ちそうである。

ミラーニューロンに関する現在の調査の大部分は、文字通りの観察に焦点を合わせているが、優れたライターも、強い感情は言葉を通して伝えられることができることを知っている。

私の最初の例について考えてみるのだ…もしあなたがあばら骨を折った男のことを考えて身がすくんだのなら、あなたはすでにこの効果を経験している!

説得力のあるコピーを書く時には、自分の読者を夜寝かせないでおくことが何であるのかを理解しなければならない。

私が“これを想像するのだ…”と書くのは簡単だが、人々に注意を払わせるのは簡単ではない。

あなたは、読者にある感情を強いようとするのではなく、すでにそこにある感情に話しかけなければならない。

もしあなたが、コンテンツ最適化の面倒なことを引き受けるソフトウェアを販売しているのなら、Googleのあら探しをしたり操作したりすることに疲れている、そして書くことに戻りたいと思っている、不満を抱いた起業家候補生に語りかける必要がある。

もしあなたが、ビールを販売しているのなら、よく冷えたビールを飲みながら友人と良い時間を過ごした記憶を思い起こさせる必要がある。

望ましい感情を読者に移すためにミラーニューロンに関するこの情報を使うことは効果的であるが、それはあなたが、何が彼らを動かすのかを知っている場合にのみ機能するのだ。

2. 節約を“売りにすること”に注意する

あなたが知っておくべきことがある…もしあなたが自分の低価格について胸をたたくために高価な不動産を引き合いに出しているのなら、あなたは間違っている。

顧客に価格を直接比較してもらうことは悪い考えであるということを示した調査があるというだけでなく、スタンフォード大学の新しい調査が、“時間”を売りにすることはお金を売りにすることよりもずっと効果的である(大部分のビジネスにとっては)ことを明らかにした。

主任調査員のJennifer Aakerは、なぜMillerのような会社が以下のようなスローガンを使用するのかを説明しようとした…

It’s Miller Time! (ミラーの時間だ!)

安価なビールなのだから、代わりにその手頃な値段を宣伝すべきではないのか?

しかし、そうではないのだ…

人の製品体験は、それとの個人的つながりの気持ちを強める傾向があり、時間に言及することは、一般的により好ましい態度とより多くの購入を導く。

これが優れたコピーを書くことにどう関係するのか?

シンプルだ…購入者にとって本当に大切なこと、彼らの時間、問題、目的に語りかけるのに役立つ。

私たちは、顧客が並外れたサービスにはもっと支払う意思があるということを知っている。しかし、顧客が成し遂げたいと望むことに自分が価値を置いていることを示すやり方で語りければ、彼らがあなたの示した価格を支払うつもりがあることを理解する必要もある。それは、最低金額で売ろうとするよりもずっと誠実な(そして効果的な)やり方だ。

もしくは、Mogliner教授ならこう言う

結局のところ、時間がより乏しいリソースなのである―それは一度過ぎてしまえば、戻って来ない―だから私たちにとってより意義のあるものなのだ。

3. わずかなことを気にする

これはコピーライターとコンバージョンの専門家にとってものすごく重要な研究だ。

カーネギーメロン大学の素晴らしい調査は、特にコンバートするコピーを生み出すこととなると、悪魔は本当に細部に宿るということを示した。

この研究の中で、調査員たちは1つのフレーズの変更が長い目で見てコンバージョンにどのように影響を及ぼすかを検証した。

彼らは、顧客が登録することができる無料DVDトライアルプログラム(DVDを覚えている?)を設定し、2つの異なるフレーズを検証することによってこれを行った…。

  1. “a $5 fee(料金5ドル)”
  2. “a small $5 fee(料金わずか5ドル)”

…ちょっと待って、本当に?そう、ここからがいいところだ:

2つ目のフレーズが登録率を20%増やすことができたことが分かったのだ。

その科学的根拠は、実際とても興味深い:“small(わずか)”な料金を重視することが、お金を使うことに保守的な人つまり“けちな”客が取引をするのをずっと簡単にしたのだ。

しかしながら、優れたコピーライティングのこととなると、この教訓は“科学”というよりも優れたライティングの技術の中にある。

あなたは、自分の作品の出来を測定し、改善し、追跡する時間を取らなければならない。今日の優れたライターが自分の仕事を検証しないことに弁解の余地はない。わずかなことを気にして、それがどう機能するのか把握しているようにすることだ。

4. 自分の悪の側面を受け入れる

多くのコピーライターがおかす大きな過ちは、本物であるための努力をほんの少ししかしないことだ。

世界はハイレベルだ:多くの消費者は、ひたすら褒め言葉で覆われたコピーに心を奪われることはなく、常にあなたのコピーに上塗りをかけ斜めに見る。

答え?

彼らの目的に真っ向から取り組む力強いコピーを作るのだ。

あなたは、主張を裏付けるためにあえて賛成をしない“悪魔の代弁者”という言葉に馴染みがあるかもしれない。

かつてカトリック教会が誰かを聖人に美化する時に“列聖調査審問検事”と呼ばれる人間を使っていたことは、あなたは知らないかもしれない。彼らの仕事は、その人物の欠点を見つけて、それらに関する議論を公平にすることだった。

彼らはその慣行を止めた…もっともな理由で。なぜならあなたは、悪魔の代弁者のように振る舞うことが、実際にはもともとの主張の説得力を強化するのを目にすることになるからだ!

社会心理学者Charlan Nemethによる研究では、“悪魔の代弁者”スタイルの中で形作られた主張は、聞き手を反対意見よりも元々の主張を支持するように説得する可能性が高いことを示すことができた。

Nemeth(および何人かの他の調査員)は、これが起こるのは、悪魔の代弁者スタイルで関与する時には、話し手もしくは無意識的に聞き手のどちらかによって潜在的な欠陥と懸念が持ち上がる(そして後で対処される)からだと結論付けた。

説得力のある主張を聞いている時に、あなたはこう考える:

でもそれは____に対処するのだろうか?

…もし話し手がこんなことを言えば、あなたが説得される可能性はかなり高くなる:

多くの人は今____について心配しているかもしれません。

…なぜなら、あなたの懸念が決して取り上げられないのではなく、脚光を浴びているからだ。

コピーライターの皆さん、聞いているだろうか?

絶対確実なオファーを言葉で表現しようとするのではなく、顧客が持っているかもしれない共通した懸念について指摘し、心配する必要はないという事実と証拠で彼らを安心させるのだ。

5. 形容詞だけに頼らない

これに賛成しないライターもいるかもしれないが、大学生はあなたにこう言うだろう:入学願書はあなたが書くことができる説得力のあるコピーであり、もっともストレスフルなものの1つだ。

それは正真正銘の販売促進コピーなのだ―あなたは自分の未来の運命を決める人に自分を売り込んでいるのだ。

面白いことに、説得力のある入学願書の分析では、入学願書を読むハーバードMBAの入学選考ディレクターによって説明されているように、動詞が形容詞に勝ることが多い。

動詞は具体的でより無視しにくい。特に、みんなが同じ陳腐な形容詞を使って自分を説明するつまらない世界では。

こんな例はどうだろう…

私は、賢く、勤勉で、本当に洞察力に飛んだBrian(註:CopyBlogger創業者)という男を知っている。

それはすごい。

ではもし私が、彼は成功を収めた企業を創立し、人気ブログを作り、才能のあるチームを率いている、と言ったらどうだろう。

もっと印象的なのでは?

実際、あなたが彼に対して非難すべき唯一のことは、彼がかつて弁護士だったことだけだ。

動詞はあなたの前に姿を見せる。そして、あなたのライバルは類語辞典の中で見つけた形容詞を使って自分たちのコピーを膨らませるため、あなたは自分が実際にすることを説明することによって人々の賛同を得ることができるのだ。

6. “パワー”ワードを含める

賢いコピーライターは、他の言葉よりも幅をきかせる説得力のある言葉が存在することを知っている。

あなたは、そのトップ5が以下のようになることをCopybloggerの以前の記事(日本語)から思い出すだろう:

  1. “あなた”(実際は、Eメールを送る時のように、相手の名前)
  2. 無料
  3. なぜなら
  4. すぐに
  5. 新しい

詳しく説明すると…

“あなた” – 脳の活動を検証した最近の調査によると、印刷物の中もしくはスクリーン上に自分の名前を見ることのように、いくつかのことが私たちを生き生きとさせる。名前は本質的に自己認識と結びついており、自分の名前が登場すると、私たちはより関与するようになり、そのメッセージをもっと信用するようになる。

無料 – Dan Arielyは、著書のPredictably Irrationalの中で、チョコトリュフとハーシーズのキスチョコを使った研究がかなり驚くべきものだったことを明らかにした:キスチョコが無料と宣伝された時に、トリュフよりもそっちを選んだ人が38%増えたのだ…キスチョコがたったの1ペニーだった時にはほとんどの人がトリュフを選んだのに!

なぜならRobert Cialdiiの古典的研究では、“なぜなら”という言葉を使った場合には、要求(この場合は列に割り込むこと)を進んで聞き入れる傾向が強いことが分かった。たとえその要求が理不尽なものだったとしても(例えば、“コピーを取らなければならないので、コピー機を先に使ってもいいですか?”)。

すぐに – 私たちは物事を大至急欲しがる。あるMRIの研究によると、素早い報酬を呼び起こすような言葉が中脳を照らし出す。人々にあなたが彼らの問題を素早く解決することを知らせれば、人々が購入する傾向は高くなる。

新しい – 目新しさは、脳の報酬中枢を活性化して自分の買い物に満足させ続けることにとても重要な役割を果たす。認識された“新しさ”は製品にとって重要であるが、実際にはブランドにダメージを与えることがあるということを調査が示している(人々は長く存在してきたブランドを信頼する)。

7. 説得のための輸送手段を利用する

なぜ良いストーリーは私たちを完全に夢中にさせるのか?

ストーリーのように真夜中まであなたを寝かせない(積極的に!)文章形態は他にない。

社会心理学者Melanie GreenとTimothy Brockの調査によると、ストーリーにこんなにも説得力があるのにはとても簡単な理由がある:

輸送手段が説得力をもたらす。

人々はセールス・ピッチをブロックすることができる…しかし、誰もがストーリーを聞くことを好む。

彼らの調査は、ストーリーは“気付かれないように”差し込んで、私たちを別の場所へと連れて行く傾向があり、この場所では、私たちは厳しい“現実世界”では一蹴するかもしれない物事を受け入れるかもしれないことを示した。

これは魅力的な話を伝えることに熟達している人にとっては素晴らしいニュースだが、それ以外の私達はどうやってより説得力のあるストーリーを書くことができるのだろうか

この2人によるさらなる調査によると、以下のような戦術がうまく機能する:

  1. きめ細かいイメージ: イメージはストーリーを生き生きと説明する。トールキンが不毛の地や滅びの山の迫りくる存在やナズグルの身の毛もよだつ叫び声を詳しく説明しなかったら、モルドール(指輪物語の国)がどれだけ恐ろしいかを理解するのは難しい。
  2. サスペンス: あなたはどのようにして人々にストーリーを終わりにしてもらうだろうか?最初に最後を知りたい気持ちにさせるのだ。注意を引く物事を終わらせないことは難しいため、後ではなく先にワクワクすることで導くのだ。
  3. 比喩と皮肉:動物農場のような小説がいまだに人気があるのは、彼らが比喩を通して隠された話を伝えるからだ(スターリンの台頭を描いているように)。多くの良いストーリーは、これらの要素を含んでいるために、読者は“なるほど”という瞬間を経験することとなり、著者のメッセージを掴むことを可能にするのだ。
  4. モデル提示: もしあなたが誰かの行動を変えさせたい(または望ましい行動を取って欲しい)のなら、ストーリーを介してその行動を“モデル提示する”ことができる。調査によると、私たちが変身物語を聞く時、私たちは自分が主人公であるように想像し、それがその行動を理解しやすいものにする。

この記事は、CopyBloggerに掲載された「7 Scientifically-Backed Copywriting Tips」を翻訳した内容です。

どこまで科学的かはともかく、アプローチとして面白い記事でしたし、内容も普段目にしない種類のものも多くそれなりに参考になりました。特に2番目の「価格を売りにすることに注意」は、単純な価格訴求の危険性を再認識。もちろん価格が商品購入の重要要素であることは疑いないと思いますが、それが何らかのメッセージと連動していることが重要なのかな、、、と感じました。形容詞より動詞、という言葉も響きましたし、実はもうすぐ新規ECサービスを始めようと思っている私ですが、ここに書かれたメッセージを心に留めてライティングに励みたいと思います。 — SEO Japan [G+]

ビッグ・データは必要か?

近年のネット、いやIT業界を代表するバズワードの1つがこのビッグ・データ。その可能性は誰もが感じつつも、とりあえずビッグ・データといえばお金になるかも、とビッグ・データという言葉だけが先行した製品サービスが世の中に溢れつつあります。今回はそんなビッグ・データの現状と可能性について、カリスマデジタルマーケッターのミッチ・ジョエルが冷静に見つめ直した記事を。 — SEO Japan

この大量のデータをどうすればいいんだ!

マーケティング系ブロガーを揺り動かせば、“ビッグデータ”という言葉がそのポケットから転がり落ちるのを目にすることが増えてきた。最近マーケッターを最も興奮させているもの、それがビッグデータの概念だ。しかし、ビッグデータの定義に関する一致した見解もなく、どのようにそれが効果的に利用でき、ブランドの経済価値にどう影響を与えるのかについては、事例も含めて、理解している人が余りいないのが悲しい現実だ。つまり、ビッグデータは高校でのSEXのようなものだ:みんながそれについて話すが、実際にそれをやっているのはほんの少しの人だけなのだ・・・

ビッグデータとは?

私の大局的な視点から見ると、ビッグデータは2つの方向で話されているように感じる:

  1. 将来性。以前はできなかった方法で消費者の行動を理解することができる世界を想像しよう。人口統計や心理学のような基本的なメジャメントの範囲を超えることができる世界を想像しよう。自分の習慣に関して消費者自身さえも知らないような消費者に関することをあなたが知っている世界を想像しよう。あなたのデータが3次元になり、それを以前は思いもよらなかったような方法で切り刻むことができる世界を想像しよう。
  2. 言い訳。ビッグデータへのアクセスがなければ、私たちは救いようがない。みんながビッグデータを使用しているため、もしもビッグデータへのアクセスを持たなければ、私たちはライバルと同じくらいに賢くはなれない!もし私たちだけがビッグデータへのアクセスを持っていれば、恐らく私たちはもっと自分たちのビジネスをよく理解し、改善された結果を得ることができただろう。

ビッグデータはただのデータ。

ビッグデータの将来性と現実は、軽くあしらうものでも、忘れるものでも、はねつけるものでもない。そのパワーと将来性はとても現実的だが、一つ言っておく:データは単なるデータにすぎない。私の友人、Avinash KaushikGoogleのデジタルマーケティング・エヴァンゲリストであり、Web Analytics – An Hour A DayWeb Analytics 2.0の著者)は、データから実用的な洞察を引き出して本当に意義のある結果をもたらすものにするスキルを持つ力に焦点を合わせることを好む。私は彼に賛成だ。私たちのデータの取り扱い方と分析力は業界全体で良くなってきているが、いまも間違ったデータを見て憶測を立て、ビジネス戦略やより良い結果に基づかない行動をとっている人が圧倒的多数いるのだ。データの力やリアルタイムWeb、マーケティング最適化に重点を置いて何を成し得るかを理解している人はわずかだ。もしあなたが、この状況に苦しんでいるのなら、AvinashのブログOccam’s Razorをチェックしよう(彼は、実用的な洞察がデータの反吐(彼の言い方を借りると)について何ができるかに関してもっと深く書いている)。

では、どうすればいいのか?

ビッグデータではなくビッグ・インサイト(大きな洞察)について考え始めたらどうだろうか?より数の多いデータやビッグデータというのは、大部分の専門家が理解しない事柄がいっそう多くなる(いっそう大きくなる)ことを意味する。私は時々、ビッグデータへのアクセスをマーケッターに与えることは彼らの頭を爆発させることになるのではと心配する。一歩下がってみたらどうだろうか?私たちが今手に入れているデータを実際に見て、それが意味すること、それによって私たちにできることをもっと理解したらどうだろうか?(これは、顧客の生涯価値、顧客の獲得単価戦略、パフォーマンスベースのメディアがどのように具体的な結果をもたらすことができるかのようなことを解き明かすためのハードな道のりを私たちに強いるだろう。)こんな風に考えるのだ:私たちはみんな、Microsoft Word(もしくは、文字を打つために使用するソフトウェアなら何でもいい)が装備している機能にワクワクするが、おそらく90パーセント以上の人がその機能の5%しか使っていないというのが現実だ。私たちは、ビッグデータに進むことができるほど十分に、今現在自分たちが手にしているアナリティクスに上達したのだろうか?

それは間違った質問ではない。

今後の年月の中で、ビッグデータは、理論と“手にしたいもの”からすぐ手の届くところにあるアクセスと情報へと変わっていく。もし私たちが(今のように)自分が手にしたものについて適切な行動を起こすことを要求されたなら、どのように私たちは、想像もできないような規模と重要さのデータをより上手に対処することを予期できるのだろうか?ビッグデータを今機能していないことの言い訳として見たり、あり得た可能性として見ないことだ。その代わりに、自分が持っているものに焦点を再び合わせて、頭を草むらへと突っ込み、自分が今現在獲得しているアナリティクスを研究し、本当に実用的な洞察を発見して、できる限りほぼリアルタイムでそれを行動に起こすのだ。あなたがそれをマスターすれば、ビッグデータはもっと多くの扉とチャンスを開くだろう。

ビッグデータの現状についてあなたの意見も聞かせて欲しい。


筆者について:ミッチ・ジョエルは数々の受賞歴を誇るカナダ発のデジタルマーケティング/コミュニケーションエージェンシー、Twist Imageの代表です。2008年にはカナダで最もソーシャルメディア上で影響力のある人物、そして40歳以下で最も有名な40人の一人、さらに世界で最も影響力のあるオンラインマーケッター100人の一人に選ばれました。著書である「Six Pixels of Separation」(Grand Central Publishing – Hachette Book Group)は、ビジネス/マーケティング書として英語圏で大ベストセラーになっています。ミッチのブログはこちらから。


この記事は、Six Pixels of Separationに掲載された「Who Needs Big Data?」を翻訳した内容です。

ビッグデータがデータに過ぎず、そこからいかにインサイトを得るかが重要。わかっていても、ビッグデータという言葉だけが独り歩きしているのは、新しい概念やサービスの普及過程で仕方のないことともいえますが、そもそもビッグデータって取得できるデータが増えただけの話なんですけどね。全国各地で「これからはビッグデータですよ!」と活用方法や事例も示せないままビッグデータ関連の製品サービスが売られているのでしょうけど、さてさて3年後どうなっているやら。

しかし流石ミッチ・ジョエル、最後のパラグラフにあった文章は唸らせてくれました。「ビッグデータは、理論と“手にしたいもの”からすぐ手の届くところにあるアクセスと情報へと変わっていく。」「もし私たちが(今のように)自分が手にしたものについて適切な行動を起こすことを要求されたなら、どのように私たちは、想像もできないような規模と重要さのデータをより上手に対処することを予期できるのだろうか?」検索エンジンが登場し、検索エンジンマーケティングが普及した時、マーケッターはマーケティング市場初めてユーザーの興味を検索キーワードという形で知ることができたわけですが。。。それ以上に無限の可能性を持つビッグデータ、チャレンジングではありますが、開拓にし甲斐はありそうですね。 — SEO Japan [G+]

Googleの立場でSEOを考える

SEOに携わっていると、ついついどうGoogleを攻略するか?という視点で物事を考えてしまいます。とはいえ敵を倒すには、相手の気持ちになって考えることが大事、ということで、今回はGoogleの立場からSEOを考えてみようというお話を。「GoogleにしてみればSEOは順位を操作される面倒な存在に過ぎない」と言い切ることは簡単ですが、一歩踏み込んで考えてみると新しい気づきがあるかもしれません。 — SEO Japan

think like google

毎日、星の数ほどの検索がグーグルで行われている。また、グーグルは検索マーケットの65%以上を占めている。そのため、グーグルの行動に注目する必要がある点は、火を見るよりも明らかである。グーグルの検索エンジンの仕組み、探しているターゲット、そして、検索エンジンを進化させる計画を知ることは、競合者に勝つ上で欠かせない。

グーグルのように考えることで、世界最大の検索エンジンの原動力だけでなく、ランキングを高めるためにサイトを改善する方法を学ぶことも出来る。

しかし、その前に、検索エンジンの仕組みを理解することが先決である:

検索の仕組み

検索を実施する際は、気づいていないかもしれないが、ミリ秒以内に答えを提供するべく、背後で、無数のチャンネル、プログラム、そして、スクリプトが動いている。

グーグルは、検索の仕組みを簡素化し、説明するインタラクティブなインフォグラフィックを提供している。当然だが、長年に渡って、この公式に多数の変更が加えられている。とりわけ、一部のサイトがシステムを操作し、バックリンクの本数、そして、ソーシャルマーケティングの取り組み等、グーグルが注目する重要な要素を人為的に誇張しようと試みているためだ。

それぞれのアルゴリズムの内容、さらには、サイトのランク付けを行うアリゴリズムの数を正確に把握しているのはグーグルのみである。しかし、グーグルの過去の取り組みに着目することで、良質な情報をある程度集めることが出来る。

グーグルの良さが、サービスの善し悪しに左右される点に留意しておいてもらいたい。大勢のユーザーが検索を実施したとしても、探している情報が見つからないようでは、グーグルに対する信頼感は薄れ、最悪の場合、二度と使ってもらえなくなる。そのため、ユーザーが求めているものを提供することを、グーグルは最も重要視しているのだ。.

過去から得られる手掛かり

過去の取り組みを振り返って、グーグルの今後の方向性を探る手がある。SEOmozは、2000年からグーグルがアルゴリズムに加えてきた変更点をリストにまとめている。このリストには、グーグルのインデックスおよびランク付けの変更における、マイナーな修正から、主要な修正まで全て挙げられている。このリストを見ていると、共通するパターンが幾つか存在する点に気づく:

  • グーグルは、マルウェアの温床となっていることで知られているサイトを特定し、また、キーワードスタッフィング、ドアウェイページ、そして、テキスト隠し等、廃れた手法を利用しているサイトの価値を下げることで、スパマーおよび詐欺師の次の手を推測している。よって、このような手法は、長続きしないため、利用するべきではない。ランキングを押し上げる手っ取り早い解決策は、グーグルの過去の取り組みを見る限り、やがて禁止されるため、賢い選択とは言えない。
  • グーグルは、コンテンツが最も重要だと考えていたが、ここ数年の間に、二流のコンテンツを量産することで、システムを操作しようとする人達が激増した。そこで、重複するコンテンツや役に立たないコンテンツに対抗するため、グーグルは、読者に価値を与える豊かなコンテンツを抱えるサイトを推奨し、最終的に優れたコンテンツを用意していないサイトのランキングを下げる取り組みを継続している。大量のコンテンツを作成するのではなく、質の高いコンテンツの作成に焦点を絞るべきである。なぜなら、後者は、より多くの被リンクを集め、様々なアルゴリズムのアップデートを通じて、上位にランク付けされる傾向が見られるためだ。
  • リンクは、ランキングにおいて常に重視されており、今後もこの方針は継続されるだろう。時間の経過とともに、ウェブマスター達は、リンクを構築する方法を理解するようになったものの、関連するオーソリティサイトからのリンクは、今でもなかなか手に入れることが出来ない。リンク構築を計画しているなら、量より質を優先させるべきだ。リンクが関連しているなら、キーワードが少なくても、長期的により多くのプラスの効果をもたらすはずだ。また、リンクのコンセプトも変わりつつある。ツイッター等のソーシャルメディアサイトからのリンクが、効力を発揮しつつあるのだ共起もまた、長い目で見れば、ランキングを向上させる効果があるのではないだろうか。
  • 1日に大量のページが閲覧されているなら、スピードに力を入れておきたいところだ。グーグルのインデックスは、サジェストやカフェイン等のアップデートの導入により、スピードアップしており、また、サイトのスピードは、主要な要素であり、サイトの適性およびコンバージョン率に影響を与える。サイトのスピードは、グーグルが、サイトのランク付けを行う際に考慮するために利用する、200種類上あるアルゴリズムの要素の一つである。ランキングを改善したいなら、ロード時間の最適化を検討してもらいたい。読み込みの時間を改善した結果、私はトラフィックを2倍に増やすことに成功した

また、グーグルの仕組みを正確に把握する方法として、現在の取り組みを徹底的に調査する手が考えられる。SEO by the Seaは、グーグルの特許から得た興味深い特徴や情報を紹介している。グーグルグラスから、リッチスニペットの活用に至るまで、同サイトの記事からは、グーグルの今後の取り組みについて、多くの情報を仕入れることが可能だ。

グーグルの好き嫌い

この記事の中で、グーグルが嫌うものを既に幾つか挙げている: スパム(コメントスパム等)、マルウェア、重複するコンテンツ、質の低いインバウンドリンク、大量のアウトバウンドリンク等。しかし、グーグルが好む特徴についても知っておくべきである。

  • 評価の高いコンテンツ – ただ単に良いだけではなく、関連するオーソリティサイトからの被リンク、そして、仲間のブロガーによるレビューを受けたコンテンツが必要である。この記事で紹介している手順を踏むと、容易にコンテンツへのリンクを獲得することが出来る。また、2000ワード以上のコンテンツは、より高いランクを得る傾向が見られる。
  • 基礎となるコンテンツ – つまり、その他のサイトから頻繁にリソースとしてリンクを張ってもらえる情報である。このタイプのコンテンツは、完成されており、また、適切であるため、最小限のメンテナンスで済む、アップデートをほとんど必要としない。上級者向けのSEOガイドが典型的な例である。オンラインで提供されているSEOガイドの中では最も綿密なガイドであるため、日に日にトラフィックを増やしている。
  • ソーシャルシグナルグーグルは、ソーシャルネットワークを別の基準で計測しており、様々なシグナルに注目している。票(いいね!)、共有、投稿、そして、ブックマーク以外にもグーグルは多くの基準を設けている。ソーシャルネットワークでの共有される回数が増えると、ランキングが高くなる。グーグルがグーグルプラスに労力、そして、資金を投じているため、この分野の重要度はますます高くなっていくだろう。
  • パーソナライズ – グーグルは、検索および製品のユーザーエクスペリエンスにおいて、パーソナライズ化を進めている。多額の資金を投じているモバイルデバイスから、パーソナライズド検索に至るまで、グーグルは、それぞれのユーザーのニーズに合わせた経験を提供しようと試みている。ウェブサイトをユーザーのニーズに合わせることが出来れば、長いスパンでより高いランキングを獲得することが出来るようになるだろう。レスポンシブデザインの利用から、Yelpのように、履歴を基づく経験の調整まで、それぞれのユーザーに固有の経験を提供することが最も重要である。

グーグルがそこまで賢いと言うなら、なぜ _______ は今でも有効なのか?

確実にブラックハットな手法やその他の姑息な手段を利用しているサイトよりも、下位に甘んじている人もいるかもしれない。ここである疑問が湧く: グーグルがとても賢く、高度な検索エンジンを構築しているなら、なぜこのような手法は今でも有効なのだろうか

それは、グーグルのインデックスが繊細なバランスを必要としているためだ。グーグルは、質の高いサイトをサンドボックス化したり、2009年にインターネットにマルウェアが氾濫していると宣言した際に行った誤検出する過ちを犯したくないのだ。

グーグルのエンジニア達は、変更が何も悪いことをしていないサイトに誤って影響を与えることなく、質の高い結果を維持する方法を必死で探している。そのため、ブラックハットの競合者の真似をせずに、正当なホワイトハットな手法に徹していれば、最終的により高いランクを得ることが出来るようになる可能性が高い。

倫理に欠ける手法を用いているサイトは、数ヶ月、または、1年もしくは2年間に渡って上位にランクインするものの、最終的にグーグルに捕まる傾向が見られる。一方、質の高いコンテンツを作成し、正当なリンクの獲得に力を入れているなら、手っ取り早い、安易なルートを辿るサイトよりも、最終的に上位にランク付けされるだろう。私自身、以前、手っ取り早い方法を選び、一旦は、用語「online poker」で上位にランクインすることに成功したものの、結局、グーグルに捕まり、ペナルティーを科された経験がある。

「グーグル」が審判を務める試合では、ゆっくりと着実に進むサイトが勝利を収めるのだ。

商売道具

グーグルが提供するツールを用いて、グーグルに関する有益な情報を得る手もある。その中でも特にチェックしてもらいたいのがウェブマスターツールだ。以下に、グーグルの考えに関する有意義な情報を得ることが可能なウェブマスターツールの機能を幾つか挙げていく:

  • ページスピード – 以前、グーグルは、ウェブマスターツールにページスピードのデータを掲載していた。現在、グーグルは、ページスピードプログラムを提供しており、ロード時間の重要性の高さが窺える。グーグルがページスピードを重要視している理由は、読み込みの遅いサイトを上位にランク付けすると、ユーザーがグーグルを利用する頻度が落ちる相関関係にの存在に気づいたためだ。
  • 誤り – エラーだらけのサイトにユーザーを出来るだけ送りたくないのが、検索エンジンの本音である。グーグルは、ウェブマスターツール上に、サイトで見つけたエラーをリストアップしている。
  • 検索クエリ – トラフィックが上がるか下がるかどうかのトレンドを把握したいなら、検索クエリのインプレッションの数に注目しよう。 インプレッションが多ければ多いほど、トラフィックも増えるはずである。従って、マーケティング戦略を修正し、インプレッションの数が増加しているなら、さらに徹底するべきである。逆に数が減っているなら、その取り組みを抑える必要がある。
  • 価値の高いコンテンツ – サイトマップを利用することで、グーグルは、サイト上でインデックスしているページの数をユーザーに伝えている。この情報は、コンテンツに対するグーグルの感想を知る上で役に立つ。コンテンツの多くをインデックスしている場合、ほとんどページがインデックスされていない場合と比べ、高く評価されていると思われる。
  • メッセージ – 個人的に好きな機能である。このメッセージエリアで、グーグルは、ウェブサイトの誤りを伝える。また、グーグルが警告を送るのもこのエリアである。

グーグルの方向性を理解し、変更に適応する方法を知りたいなら、ウェブマスターツールは絶対に欠かせない。

グーグルの次の一手

上述したプログラムとサービス、そして、グーグル+等のその他の機能を利用することで、グーグルの今後の方針をある程度理解することが可能だ。フェイスブックは、検索を追求し、独自の広告ネットワークを展開することで、グーグルのマーケットシェアを徐々に奪う試みを行っているが、グーグルは状況に適応し、応戦を続けている。

グーグルプラスに関しては、惜しいけど、失敗に終わったと考えることも出来るが、それはあくまでも、人気においてフェイスブックと比較しているためだ。グーグルは、グーグルプラスを普段利用するサービスと統合する取り組みを進めている。これは、フェイスブックのユニバーサルログインシステムに通じるところがある。先日、グーグルは、ブランドのプラスページの宣伝を始め、グーグルプラスをより多くの会社に受け入れてもらうための手段として、+1ボタンをアピールしていた。

グーグル+以外にも、フェイスブックが誇るソーシャルスフィアでのリーチの長さに対抗し、ナレッジグラフをグーグルは導入している。ナレッジグラフは、検索とソーシャルにおけるWho、What、Where、When、そして、Howを集め、つなげる機能である。

この情報とソーシャルコミュニティ、そして、グーグルマップと組み合わせると、アンドロイドスマートフォンのパーソナルアシスタント、グーグル ナウ(Google Now)が完成する。グーグルは、このサービスの導入により、適切なタイミングで適切な情報をユーザーに与えることで、「どこにいても、ローカル化」することが出来ると期待している。例えば、好きなスポーツのチームが試合をしている最中に、スコアを教えてもらったり、駅のプラットフォームにいるときに最新の電車のスケジュールを知らせてもらったり、空港に入口に着いた瞬間にフライトの詳細を教えてもらうことが出来る。グーグルナウがユーザーのことを深く知れば知るほど、推薦の精度は高くなる。

このような変更から、グーグルが、ローカリゼーションの視点からパーソナライゼーションを進めているだけでなく、それぞれのユーザーに別の結果を与えようとしている点は明白である。このようにして、グーグルは、ユーザー本人、ユーザーの友達、好きなもの、場所に関する情報を集めようとしている。グーグルは、検索経験をユーザーに対してカスタマイズしようと試みているのだ

要するに、会社として、戦略を調整する必要がある。ヘッドタームを追い求めるだけでは不十分である。ローカルの検索結果に狙いを定め、理想を言えば、コンテンツを調節して、ユーザーが実施する可能性のある検索のタイプに近づける試みを始めるべきだ。

結論

全ての変更に注目し、アルゴリズムを徹底的に研究しなくても、グーグルのように考えることは出来る。顧客が求めているものを提供する取り組みに力を入れてもらいたい – つまり、様々なソーシャルネットワークで共有される、優れた、適切なコンテンツが求められているのだ。友達や同僚に広めてもらえるように頼み、1本のブログの記事だけではなく、様々な形式で情報を提供しよう。多少ランキングに影響を与える可能性があるため、アルゴリズムのアップデートに注目する価値はあるが、オーディエンスが求めているものを与えている限り、意識しなくても、グーグルが求めているものも与えることが出来るはずだ。

最後に、グーグルに対する最適化に関して、皆さんの意見を聞いてみたい。最近のアップデートによって、サイトのランキングは上がっただろうか、それとも、下がってしまっただろうか?


この記事は、Quicksproutに掲載された「How to Think Like Google」を翻訳した内容です。

 

別視点でSEOを解説する記事かと思いきや、SEO(今日ではほぼGoogle対策と同じですが)の全体像を的確に解説した初心者にも上級者にも参考になる素晴らしい記事でした。中々ここまで包括的にSEOを理解できる記事もないのではないでしょうか。筆者のニール・パテルが米国でもトップクラスのウェブマーケッターであることもさながら、相手の立場になって考えることが何を理解・攻略するにも効果的なアプローチなのでしょうね。 — SEO Japan [G+]

3つ以上の複合キーワードを簡単に作成する方法

2つの複合キーワードの組み合わせを簡単に作る方法については、以前このブログでご紹介させて頂きました。

今回は、3語の複合キーワードを、簡単に作成する方法(組み合わせもそうですし、順番をそれぞれ入れ替えたキーワードリストの作成方法も含めて)をご紹介したいと思います。

3語の複合キーワードの組み合わせを、エクセルを使って簡単に作成する方法

例えば、下記のA列・B列・C列にあるキーワードをそれぞれ組み合わせることを考えると、

3語の複合キーワードの組み合わせ

4 x 5 x 5 = 100

となり、100通りもの組み合わせが出来る事になります。もちろん、気合とマニュアルでやることも可能ですが、ツールやエクセルなどで簡単にできるに越したことはありません。

その方法ですが、まずはエクセルのA列・B列・C列に、それぞれ組み合わせたいキーワードがある状態からはじめます。

次にD列の1行目に、下記をコピペします。

=INDIRECT(“A”&ROUNDUP((ROW())/PRODUCT(COUNTA($B$1:$B$98),COUNTA($C$1:$C$98)),0))&” “&INDIRECT(“B”&MOD(ROUNDUP((ROW())/COUNTA($C$1:$C$98),0)-1,COUNTA($B$1:$B$98))+1)&” “&INDIRECT(“C”&MOD(ROUNDUP((ROW()),0)-1,COUNTA($C$1:$C$98))+1)

INDIRECT

あとは、その数式を100行目までコピー(右下のフィルハンドルを100行目までドラッグなど)するだけです。

3語の複合キーワードの組み合わせ完成

これで、3語の複合キーワードの組み合わせは完成です。

3語以上の複合キーワードで、順番を入れ替えたキーワードリストを簡単に作成するツール

例えば、[賃貸 東京 マンション] の順番を入れ替えたリストを作りたい場合、

  • 賃貸 東京 マンション
  • 賃貸 マンション 東京
  • 東京 賃貸 マンション
  • 東京 マンション 賃貸
  • マンション 賃貸 東京
  • マンション 東京 賃貸

3 x 2 x 1 = 6 通りのリストが必要です。

まあ、6通りならマニュアルでも何とかなりますが、その6通りを何回もとなると苦痛ですし、それ以上になると、ツールを使いたくなってくると思います。

そんなとき こちらのサイト(英語)が便利です。

3語以上の複合キーワードで、順番を入れ替えたキーワードリストを簡単に作成するツール

他にもいろんな使い方ができるようですので、英語ができる方はこのサイトでもう少し遊んでみても良いと思います。

人前で話すことに慣れて最高のプレゼンテーションを行う方法

プレゼンテーションのコツを何度も紹介してきたSEO Japanですが、実はテクニック以前に、人前で話す行為自体に緊張してしまう人が数多くいる、という根本的な問題があったりします。もちろん最初から緊張しない人の方が珍しいわけで、皆、何度も恥をかきながら人前で話すことになれ、テクニックも学んでいくわけですが、、、今回は、「人前で話すことに慣れる」ことを意識したプレゼンテーションのコツについて考えた、これまでなかったアプローチの記事を。手の平に人の文字を書いて飲み込む、、、以上の実践的ノウハウが詰まっています。 — SEO Japan

例えどれだけ恐ろしくても、あなたには、いかにして人前で話すことをスケジュールに組み入れるべきかを見つけ出す必要がある。その理由を話そう。

多くの起業家は、人前で話すことを自分のビジネスの成功にとって非常に重要な意味を持つ部分として認めている。実際、彼らはそれをビジネスのためのリード生成マシンとして扱う。

彼らの多くは、講演の仕事から新しいクライアントやビジネスを獲得するが、それらのリードの大部分は熟成するのに長い時間がかかる…。

だから彼らの多くは、すぐに自分たちのビジネスを必要としないそれらの人々と連絡を取り続けるためにある種のマーケティング自動化ツールを使っているのだ。

そして、人前で話すことは、あなたの注目度を高めるのに大変優れた方法ではあるものの、大変多くの起業家がそれをすることを嫌って、それをしないことへのあらゆる種類の言い訳を使用している。

あなたは人前で話すことが嫌いだろうか?人前で話すことに対する恐怖を克服して、自分のブランドとメッセージを拡大するために実際に講演の仕事を受ける方法を学びたくはないだろうか?

それならこのガイドが役に立つ。

人前で話すことに徐々に慣れる方法

まずは、人前で話すという世界に入って、一対一で自信を持って話すことから大きなカンファレンスの中央ステージを思い通りに使いこなすまでになるはどうすればいいのかを見ていくとしよう。

さあ、スピーキングのキャリアを始める準備はいいかい?出発だ!

  • インタビューを進んで受ける – オーディエンスの前に立って明確かつ説得力を持って話すにはかなりの自信を要するということに疑いの余地はない。しかし、いくつか威嚇的ではないやり方から始めることによって人前で話す恐怖を和らげることができる。そのようなやり方の1つが、インタビューを受けることを志願することだ。自分の業界のブロガーでビデオインタビューをしている人を見つけて(例えば、Writer ViewsMixergyなど)、あるトピックのエキスパートとして話をすることを申し出るのだ。彼もしくは彼女があなたの申し出を受ける保証はないが、“ノー”と言うのを難しくするような魅力的な情報をそのブロガーに与えるのだ。つまり、誰もがインタビューをしたくなる人物になるということだ。招待を受けたなら、必ずブロガーと一緒にそのインタビューについて話すこと。可能ならば、リハーサルができるようにインタビューの前に質問のリストをもらおう。準備をすればするほどあなたは心地よく感じるだろう。
  • バーチャル・カンファレンスを作るウェビナーのようなバーチャル体験を作れば、オーディエンスと顔を合わせる必要もない。実際、ウェビナーは、カンファレンスのスピーチで使用する可能性のあるスライドをまとめるのに良い場所だ。一方、テレセミナーは、より質疑応答セッションに近いが、あなたに他者の前で話すことに心地よく感じさせることに有効に働く。さらに、Google + Hangoutは人前で話すための控えめな手段だ。
  • パネルディスカッションの一員になる – 人前で話すということをもう少し先に進めたのが、円卓会議やパネルディスカッションの一員になることだ。あなたは自分の業界においてはエキスパートなのだから、価値のある情報を提供したり、質問に答えたりできるだろう。これは、自分のオーディエンスが何に興味を持っているかを知る素晴らしいチャンスでもある。彼らが尋ねる質問と特定の回答に対する反応に注意を払うこと。彼らが何に情熱を持っているかを見つけ出すのだ。あなたはこの情報を自分自身の講義の準備をする際に使用することができる。ほら、人前で話すことは、あなたやあなたのブランドのために露出することが全てではないのだ…オーディエンスと繋がることと等しいのだ。あなたがオーディエンスと感情的な結びつきを上手に作ることができればできるほど、あなたのメッセージは聞き手の心により強く響く。
  • 地元から始める – ウェビナーを作り、インタビューを受けて、1,2度パネルディスカッションに参加したなら、もうあなたは大きな行動に出てカンファレンスやイベントで話す準備ができているかもしれない。しかし、超大きな行動に出る必要はない。自分の地元地域で小さなことをするのだ。地元のビジネス・ジャーナルを1冊選んで、カレンダーのセクションをめくれば、あなたが話すのを待っているグループのリストを見つけるだろう。自分の専門分野から1つ選んで、申込書を送るのだ。忘れてはならないのは、必ず特定のオーディエンスに合わせてスピーチを作るようにすることだ。人々は似たり寄ったりのスピーチを見破るだろう。もっと言うと、スピーチを自分のビジネスの宣伝にしないこと…あなたは、オーディエンスに価値を追加しなければならないのだ。
  • カンファレンスを見つける – 何度か地元のカンファレンスで経験を積んだら、大物になる準備は整った。もし自分の地域で開催される大きなカンファレンスを知らないなら、“カンファレンス[自分の業界]”でGoogle検索をしよう。これらの大きなイベントやカンファレンスの良い点は、それらがイベントを宣伝する独自のPRとマーケティングマシンを持っていることだ…そして、あなたはスピーカーとして、そのPRとマーケティングの一部になるのだ。無料の広告というわけだ。これらのイベントで話す競争は厳しい…だから、説得力のあるプレゼンテーションの概要と共にスピーチの申請書を送るのだ。さらに、その1週間後に電話でフォローアップしよう。

人前で話す世界にゆっくりと慣れる方法に関してアイディアを得た今、次は、史上最高のプレゼンテーションを作って行うための8つの秘訣を教えよう。

初めての講演の仕事を乗り切るための8つの秘訣

  1. オーディエンスを知る - 人前で話すときの1番のルールは、自分のオーディエンスを徹底的に理解することだ。見当違いのスピーチをすること以上に、恥ずかしくて、あなたの評判を早く汚すものは何もない。必ず、オーディエンスのバックグラウンド、ニーズ、知識のレベル、期待を調査すること。毎年開催されるカンファレンスのほとんどが、前回のスピーカーの動画を持っている。その中でも最も人気があるものを見て、彼らの言葉の選び方やユーモアの使用、スライドのビジュアルを取り入れてみよう。
  2. 設備をテストする – これは、自分がその日一番に話す人物である場合は、特に当てはまる。自分より先に話す人が1人か2人いる場合は、マイクチェックをするだけでいいかもしれない。しかし、電気設備はほんの一瞬の間に何が起きてもおかしくない…だから全ての設備がきちんと動いていることをテストするのだ。それに、PowerPointが動かないなど、何かがうまくいかないと、人々はがっかりすることになる。
  3. オーディエンスを即座に楽しませる – 優れたスピーチは、歓喜で始まり歓喜で終わる。大部分の人はあなたがスピーチの最初と最後で言ったことだけを覚えているため、これが重要なのだ。素晴らしい引用句、質問、統計データを使ってオーディエンスの注意を引くことができる。そして、優良ブログ記事のように、説得力のある行動喚起で締めくくりたい。人々に何かをするように働きかけることが、あなたのメッセージを人々の記憶に強く印象付けるだろう。
  4. 単調に話すことを避ける – 話しをする時の音の高さ、速さ、大きさを変化させる練習しよう。これが、人々があなたのプレゼンテーションの最中に居眠りをするのを防ぐ。さらに、話すのが速すぎたり遅すぎたりするのも避けること。私は、緊張している時に超高速で話す人を多く知っている。自分自身をコントロールして平静を保つようにしよう。
  5. 専門用語を避ける専門用語を使いたくない1つの理由は、オーディエンスの全てがあなたの話していることを知っているわけではないからだ。これは、あなたとオーディエンスとの間に不必要な壁を作る。もう1つの理由は、専門用語は単に退屈で乱用されているからだ。それに、あなたが自分を賢く見せようとしているようにも見える。
  6. オーディエンスに焦点を合わせる – 長期間オーディエンスとのアイコンタクトを失うことがないようにすること。演台でスライドを見上げたりメモを見下ろしたりすることは、人々を興ざめさせる。加えて、もしあなたがオーディエンスを見ていなければ、彼らが不穏状態になったり退屈しているかどうかが分からない。退屈の兆しが見えたら、彼らの注意を取り戻すまでスピーチを調整するのだ。
  7. 自信を見せる – 良い姿勢は、あなたが完璧なオーソリティであるということをオーディエンスに伝える。足は6インチ開いて立ち、胸を張る。さらに、あごは地面と平行にすること。そして、自由に動き回る。それが、オーディエンスと繋がる手助けをするだろう。
  8. リラックスして自分らしく – 言うは易し、行うは難し、そうでしょう?自分自身を落ち着かせてリラックスするためにあなたが使用すべき1つのテクニックは、時々深く息をすることだ。さらに、フレンドリーそうに見える1人か2人の人物に視線を合わせるのもよい。そして、楽しむことと、自分らしくあることを忘れずに。他の誰かになろうとしないことだ…あなたがでっち上げようとすれば、オーディエンスには分かるのだ。

最後に

人前で話すことに飛び込むのを怖がらないことだ。実際、今すぐに誰かに電話もしくはメールをして、話す機会について尋ねることをあなたに勧める。聞いてみない限りは、どんなチャンスがあるかは決して分からない。

そして、人前で話すことの金銭的な恩恵は一晩で現実にはならないかもしれないということを頭に入れておくこと。リード生成のボールが転がるには時間が必要なのだ。

加えて、あなたは、人前で話すことから大きな個人的恩恵を得るだろう。それは、学習し成長するための素晴らしい手段なのだ…なぜこんなレッスンをわざわざ見逃そうというのか?

起業家が恐れを克服するのに役立ちそうな人前で話すための秘訣をあなたも共有してほしい。


この記事は、Quick Sproutに掲載された「How to Speak in Public… Even If You Hate Public Speaking」を翻訳した内容です。

人前で話すことの慣れ方ばかりか、プレゼンテーションのテクニックにも言及された一粒で二度美味しい記事でした。私も数年前まではよくセミナーやイベントで話す機会が多かったのですが、最近はすっかりご無沙汰しています。次回、どこかで話す機会があった際にはこの記事を読み直して心新たにプレゼンに臨みたいと思います。。。 — SEO Japan [G+]

ディスプレイ広告にはディスプレイ広告、検索広告には検索広告の基準を

アドテクの進化で盛り上がりを見せているディスプレイ広告ですが、過去10年サーチに侵食されきった結果、多くのマーケッターが検索広告の延長線上でディスプレイ広告を理解・活用しようとしている人が多いようです。今回は、ディスプレイ広告を活用する際に考えるべきディスプレイ広告ならではの基準について、ディスプレイ広告の歴史から紐解いて考えてみた記事を。業界ベテランにも新人マーケッターにも興味深い記事です。– SEO Japan

1990年代が懐かしい – インターネットが登場したばかりで、IPOが容易に行うことが可能であり、CPMが50ドルに到達するのが普通だった時代だ。残念ながら、絶頂を極めた90年代が去り、ITバブルがはじけると、CPMは急激に下落していった。その結果、バナー広告、続いて、ディスプレイ広告が“消滅”すると推測する専門家が大勢現れた。しかし、幸いにも、ここ数年で事態は好転し始めている。

事実、ディスプレイ広告は、堅調に成長を続けている。先日ニューヨークで開催されたAppNexus Summitに参加したところ、フォレスターで主席アナリストを務めるジョアンナ・オコネル氏が、プログラマティックバイイング(註:いわゆるRTB取引全般)の収益は、2007年まで増加を続けるのではないかと推測していた。これは朗報だと言えるだろう。

CPMの平均値もまた上昇を続けており、最新のMediaPostの記事では、2017年までにCPMの平均は3.17ドルから6.64ドルに上がると推測しているフォレスターの見解が引用されていた。

もう少し深く検証してみよう。なぜ、CPMは上がってきたのだろうか?なぜ、ディスプレイは突然再び注目を集めるようになったのだろうか?この業界をリサーチすると、ディスプレイ広告が復活した理由が幾つか見えてくる。 – エクスチェンジが台頭し、マーケットの「安定感」が増した。新しいターゲティングの選択肢(消費者のプライバシーに関する懸念の影響を受けやすい)によって、大量のデータがエクスチェンジの構造に組み込まれた。このターゲティングの選択肢の登場によって、優れた広告主は、ターゲットのオーディエンスに接触する新しく、独自の手段を得た。

個人的には、- ディスプレイが検索とは異なり、同じ“クリック数”ベースの基準で測定するべきではない点を大勢のマーケッター達が理解するようになったことが、最も重要な理由だと思う。

検索の基準とディスプレイの基準の違い

検索マーケティングは、複雑なテーマであり、厳格な領域に発展した。キーワード検索マーケティングは、電話帳の広告によく似ている。1970年代では、会社を見つけたい時は、分厚い電話帳を調べるのが普通であった。電話帳に掲載する広告が大きければ大きいほど、より多くの電話がかかって来る仕組みである。電話の回数を記録することで、大きな広告のパフォーマンスを容易に調べることが出来た。売り上げにつながらなかった場合、広告を出した場所を誤ったか、あるいは、消費者への対応を誤ったかのいずれかが原因であった。

残念ながら、検索広告において単純な基準が採用されたため、大勢のマーケッター達が、ディスプレイベースの広告も同じ基準で計測するべきだと考えるようになった。しかし、このタイプのマーケッター達は、現在、ディスプレイの真価とは、接触、認識、そして、顧客を購入ファネルで動かし、最後まで進ませる力である点を理解しつつある。

通勤中に毎日目にする広告掲示板について考えてもらいたい – 電話帳の広告と同じ基準で掲示板の広告を計測するマーケッターはいないはずだ。メディアが異なれば、計測する方法もまた異なるのだ。

従来のメディアは、オーディエンスを最も重要視している – ディスプレイは、いろいろな意味で従来のメディアに似ていると私達は考えるようになってきた。検索リターゲティングを例にとって考えてみよう。この手法は、革新的なテクノロジーをベースとしたディスプレイターゲティングの戦略である一方で、非常にオーディエンスに焦点を絞った手法でもある。

過去7日間の私の検索履歴を見ると、海外渡航者、テクノロジーに詳しい消費者、さらには、自動車の購入を真剣に検討している消費者のカテゴリに当てはまる。新車、海外のホテルのプラン、そして、最新のアップルのガジェットの広告を掲載する完璧なターゲットだと言えるだろう。

しかし、大半のケースでは、広告を見せることで、消費者の行動を一度止めて、別の行動を取ってもらうことを目指すのは現実的とは言えない。同じように、テレビのCMの視聴者に対して、好きな番組の視聴を今すぐに止めて、行動を起こしてもらえるとは、スポンサーも期待していない。ディスプレイ、とりわけ、広告ターゲティングは、独自の基準で成果を計測するべきである。

ディスプレイの復活について考える時、ディスプレイが何をもたらしたのかを考慮するべきである。検索の直接的なレスポンスとも、広告掲示板や30秒間のテレビCMによる認知度を高めるタイプとも異なるものの、ディスプレイ広告は、急ピッチでこの2つの世界の長所を集めた広告になりつつある。ディスプレイは、認知度とオーディエンスのターゲティングに橋をかけ、広告業界を変えた広告と言えるだろう。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「What Does The Re-emergence Of Display Mean For SEM?」を翻訳した内容です。

若干、ディスプレイ褒めすぎな終わり方な気がしなくもないですが、インターネット歴10年以上のベテランマーケッターには懐かしいネット広告の歴史を再確認、新人ウェブマーケッターにはディスプレイ広告が今に至る過程を学べる良い記事だったと思います。後半書かれているディスプレイ広告のマーケティング手法はまだまだ試行錯誤の段階のものとは思いますが、技術の進化でこういうことが簡単に実現できるようになったのです。スマホなどモバイルデバイスも普及し、24時間体制で(流石に言い過ぎですが)ユーザーの生活を追うことができるようになった今日のデジタル社会。ディスプレイ広告の本格的な活用は始まったばかりです。 — SEO Japan [G+]

あなたを驚かせる起業家に関する12の真実

起業家というと、最近はIT・ネット系の若き挑戦者的なイメージばかりを思い浮かべてしまいますが、最近アメリカで行われた起業家に関する調査によると、実態はかなり違っているようです。起業は若者のモノ、起業するならリーンスタートアップができるネット系、、、そんなあなたの固定観念を覆す興味深いデータが満載の記事を。 — SEO Japan

私には、平均的な起業家がどんな感じであるか頭の中で描いているイメージがある。とても若く、FacebookやTwitterを使いこなし、小豆と米を主食としたライフスタイルで1週間に80時間以上働き机で睡眠を取るような人だ。いくつかの部分では、私は正しいのかもしれない―しかし、多くの場合、私は全く間違っている。このことが起業家のためのカウフマン財団からの最近の調査によって示された。この調査のタイトルは、“起業家の解剖学”である。それは、様々な業界にわたる(それこそが私の最初の間違いだ―結局のところ、起業家はインターネットソフトウェア会社以外の会社を始めているのだ―知ってた?)549人の会社創設者に対するアンケートを基にしている。

とにかく、この調査から私が最も興味深いと思った点をいくつか紹介する。

1. 会社創設者が現在の会社を始めた時の年齢の平均および中央値は40だった。

2. 回答者の95.1%が学士号、47%がそれ以上の学位を持っていた。

3. 超裕福もしくは超貧乏な環境からやって来た人は1パーセント未満。

4. 創設者の15.2%が、自分より前にビジネスを始めた兄弟姉妹を持っていた。

5. 回答者の69.9%が、最初のビジネスをローンチした時に結婚していたと答えた。さらに5.2%が離婚、別居、死別していた。

6. 回答者の59.7%が、最初のビジネスをローンチした時に少なくとも1人の子どもがいたと答えた。また、43.5%は2人以上の子どもがいた。

7. サンプルとなった起業家の大部分は、複数回起業していた。回答者によってローンチされたビジネスの平均数は、およそ2.3。

8. 74.8%が、起業家になることの重要なモチベーションとして富を築く願望を挙げた。

9. 従来の雇用を見つけることができないことがビジネスを始める際の重要な要因であると言ったのはたったの4.5%のみ。

10. 起業家は、通常、その両親よりも良い教育を受けている。

11. 起業家精神は、必ずしもその家族に流れるものではない。回答者の半分以上(51.9%)が、家族の中で初めてビジネスをローンチした人物だった。

12. 回答者の大部分(75.4%)は、自分の会社をローンチする前に他の会社で従業員として6年以上働いた経験があった。

上の結果のどれがあなたを最も驚かせ、あなたの持つ起業家のイメージを変えただろうか?


この記事は、OnStartupsに掲載された「12 Facts About Entrepreneurs That Will Likely Surprise You」を翻訳した内容です。

私が思っていたイメージと違うものが多く、何度も「へぇー」と一人で感心?してしまった記事でした。まず平均年齢が40歳というのは、最近のネット界隈の若手起業家を見て不安になっていたアラフォー世代の起業志望の人にも安心?の内容でした。起業時に結婚していたり子供がいる人が半数近くいるのも年齢を考えれば当然かもですが、驚きといえば驚き。複数回起業している人が大半というのはアメリカらしい気もします。4人に3人がお金儲けを起業のモチベーションにしているのも、理想論が語られがちな日本と比べると現実的というか。

さて、皆さんの起業家に対するイメージを変えるデータはあったでしょうか? — SEO Japan [G+]

Googleタグマネージャ 初期設定の手順、使い方まとめ

Googleタグマネージャは、2012年10月1日(日本だと10月2日)にgoogleから公開された新ツールです。10月26日には日本語インターフェースがリリースされました。(タグマネージャー、と書きたくなりますが公式に合わせて「タグマネージャ」と書いておきます。)

タグマネージャに関してはGoogleアナリティクスなどとは違い、まだまだそこまで世の中に情報が出回っているという状況ではないため、個別に細かな設定をしようかなと思った時には結構試行錯誤しながらやっていく、ということも出てくると思います。今後もう少し実用的な使い方についても解説したいと思いますが、今回はひとまず基本的な使い方、特に初期導入時の設定方法や手順をまとめておきました。

Googleタグマネージャとは何か?

名前の通り、タグの管理(タグマネジメント)が出来るツールです。
※参考: タグマネジメント、きちんと理解できてる? 【タグマネジメント概論第1回目】

具体的には、googleアナリティクスやAdWordsなどでwebサイトに埋め込まないといけないタグやFacebookやtwitterなどJavascriptを使用するタグなど、今まで個別にサイトに埋め込んでいたような様々なタグを一括で管理することができます。

例えば、今までGoogleアナリティクスのタグを変更したい場合(eコマース設定等でトラッキングコードを書き換えなければならない場合等)はウェブサイトの管理者にお願いして、全ページまたは指定箇所のタグ入れ替えを行わないといけませんでした。タグマネージャを利用することで、こうした変更が今までよりも簡単に行えるようになる、といったメリットがあります。

analytics

SEOやアクセス解析、リスティング広告などのマーケティングに関わっている方が、必ずしも自社のサイトを管理・更新しているわけではなく(というか管理していないことの方が圧倒的に多いと思いますが)、多くの場合は別の担当者か外部の管理会社にまかせていると思います。

その場合、いちいち何かを変更する際にも、担当者間での依頼のやりとりが発生しますし、解析をより高い精度で、よりスピーディに行おうとすればなるほどそのコストもかさんでしまいます。

tag_manager

タグマネージャを使用することによって、何か変更が起きた時でもサイトに直接変更を加えるのではなく、タグマネージャの管理画面の情報を変更することでサイトに直接トラッキングコードを埋め込み直した状態と等しくなりますので、アクセス解析やマーケティングに関わる方が直接そうした変更を行えるようになります。

とても便利!なのですが、例えば、既にアナリティクスのコードが直接サイトに埋め込まれている場合は、一度既存のトラッキングコードを削除してからタグマネージャのコードを埋め込まなければなりません。

ちょっと手間な上に一時的に解析ができなくなります。また、サイト毎に設けている細かな指標の測定など、オリジナルな測定をしたい場合にはJavascriptなどの知識が必要になったり、導入に際してのコストが膨らんでしまうこともあります。

ですので、何でもかんでもタグマネージャを使用する価値があるかないかといわれると、大きなメリットがある場合もあれば、メリットがそんなにない場合もあるんじゃないでしょうか?と思います。

導入メリットが少なさそう

以下のような場合では今時点では敢えて導入する必要もないんじゃないかと思います。

タグの種類が少なく、変更頻度も少ない場合

1種類のタグ以外は使用していないし定期的に変更する必要もない、そして今後も当分使用する必要がない場合などには、そもそも大した管理コストは割いていないはずですのでわざわざタグマネージャのタグを埋め込み直したりする方が手間だと思います。

既に多くのタグが埋め込まれ、更に細かなオリジナルの設定を加えている場合

タグマネージャは他のgoogleプロダクトに比べ新しいので、そこまで情報が多くありませんし、まさに改良が加えられている最中のものなので今世の中に出ている情報以外のことを行おうとする時に必ずしも誰でも設定が行えるわけではありません(今後はもっと使いやすくなるとは思いますが)。

ですのでエンジニア(というかJavascriptが不自由なく使える人)のいない環境で、カスタマイズされた設定を必ずしもタグマネージャを使用して実現できるわけではないかもしれません。

・・・とは言え思いつくのはこの位でしょうか。。

導入したほうがいい場合

以下のようなケースでは導入する価値は十分にあるように思います。

様々なタグが埋め込まれていて何がなんだかわからなくなってしまっている場合

タグマネージャを使用すれば、全てのタグを一つの管理画面上で一元管理出来ますので、ごちゃごちゃしていて状況がサッパリ、という状態は改善できると思います。

今後ウェブサイトの解析をしっかりと行なって行きたいと考えている場合

それなりに細かな解析を行っていく場合、必要に応じて様々なタグを追加で埋め込む必要が出てくることがありますので、予めタグマネージャでの管理を行なっておけばより効率的にタグを運用していくことが出来ると思います。

サイト内のタグ変更などを行う場合に、外部の管理会社とやり取りをして変更しなくてはならない場合

タグマネージャを使用すれば、都度発生したタグ変更などの作業もいちいち管理会社に依頼しなくても変更が行えるようになります。
(ただし先ほど述べた通り、それなりに細かな設定を行う場合はJavascript等の知識が必要になることもあります)

ページ毎に異なるタグを埋め込む必要があるタグを使用している場合や、そのタグが発動するページを指定する場合

「カテゴリページにはこのタグを埋め込むけど、TOPページには埋め込まない」などといった条件があるようなタグ、またそういったタグが多岐にわたってサイト内にバラバラと埋め込まれている場合には管理がかなりややこしくなってしまうと思うのですが、タグマネージャで管理することで、それぞれのタグが発動するページや条件を指定することができるので管理、整理がしやすくなります。

新しいもの好きな方(おまけ)

まだそんなに世の中に情報が多くないので、自分で調べて設定してテストして、を繰り返すことになると思います。そういう作業が好きな方にはとても楽しいツールだと思うのでお勧めです。実利が伴うのであれば使い倒して見るのもよいのではないでしょうか。

つまり、長期的なタグの管理とか更新の手間や時間を考えれば、多くのケースでは入れておいた方が後々いいんじゃないでしょうか?と思います。

タグマネージャでGoogleアナリティクスを計測できるよう設定する

さて、ここからは、実際にタグマネージャを使ってGoogleアナリティクスの計測を行えるように設定してみます。(機会があれば、別途AdWordsの設定方法、アナリティクスeコマース設定、facebook等のアイコンの設定等もご紹介させて頂きます。)

※5/28追記※
ちょっとした応用で、Googleタグマネージャーを用いてアナリティクスのeコマースやイベントトラッキングを設定する方法の記事を書きました

今回は、最もよくあるタグの設置です。Googleアナリティクス側の設定の話は省きます。

1.ログインします

Google タグマネージャ公式サイトにて右上のログインボタンをクリック

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2.アカウントを作成します

Googleアナリティクス等でも最初にアカウント登録を行いますがそれと同じような感じで企業毎に1アカウント作成します。
※名前は 該当アカウント > 設定 から後で変更可能です。
アカウント名

3.コンテナを作成します

Googleアナリティクスでいう”プロパティ”みたいな感じでウェブサイトごとに1つのコンテナを作成します。タイムゾーンを選択してドメインを記入します。
※名前は 該当アカウント > 該当コンテナ > ユーザーと設定 > 設定 から後で変更可能です。
コンテナ名

4.利用規約に同意します

敢えて書くまでのことでもないですが同意しないと次に進めません。

利用規約

5.コードを取得します

これが色々なタグの変わりにサイト内に埋め込むタグマネージャのタグになります。
(固有のIDが割り振られているため一部画像を加工してあります。)

コード

6.コンテナにタグを追加します

今回はGoogleアナリティクスなのでアナリティクスを選択。タグの追加は後で行っても問題ありません。
タグ追加

7.タグ名を記入します

今回はタグの種類をGoogleアナリティクスにしたのでウェブプロパティIDを記入する枠が出てきます。ここにウェブプロパティIDを記入しましょう。
※アナリティクスの該当アカウント > 該当プロパティ > トラッキング情報 に表示されているUA-から始まるIDです。

GA新規タグ追加

ちなみにアナリティクス以外にも下図のタグを登録出来るようになっています。登録できるタグの種類はリリース直後よりも増えています。機会があればまた別で紹介しますが、ここに書かれていない種類のタグに関しては全て「カスタムHTMLタグ」で設定します。

タグの種類選択

さて、カタカナが多くてそろそろ混乱しそうです。

ここで一回配信の流れに関して説明しますと、先ほど「タグマネージャの管理画面の情報を変更するだけでサイトに直接トラッキングコードを埋め込み直した状態と等しくなります。」と説明させて頂きましたがそこに関してもう少し具体的にみてみます。

タグマネージャルール配信の流れ

今、[7.タグ名を記入します]まで設定しましたが、これはタグマネージャの中にあるコンテナの1つに1つのタグを追加した。という状態です。

この後各ページにコンテナ([5.コードを取得します]で発行したコード)を埋め込みますが、埋め込んだだけでは何も変わりません。なぜかというとそのコンテナが空っぽだからです。コンテナ単体では何かを計測することはできません。

ではどうやって計測出来るようにするかというと、次の[8.ルールを設定します]で設定するルールによってコンテナの中にタグを入れてあげるイメージです。ルールはページ単位ではなくタグ単位で設定します。

上の図でいうとGoogleアナリティクスのタグは「1、2、4ページ目のコンテナに入れてあげてね」というルールが設定されています。

逆に「全ページのコンテナに入れてね、でも3ページ目にはいれないでね」というルール設定をすることもできます。

その他にも「3ページ目のyahooプロモーション広告のタグは2ページ目にアクセスしたことのある場合のみコンテナにタグをいれてね」といった設定も可能です。

最初にタグマネージャはタグを管理するツールとお伝えしましたが、もう少し具体的にいうと、ルールによってタグを管理・制御しているツール。という感じでしょうか。

8.ルールを設定します

「タグを配信するルールを追加」をクリックすると下図の様な画面に遷移します。
ここでは最も普通なアナリティクスのタグの追加を行うので、「既存のルールから選択」でデフォルトで登録されている、「すべてのページ」をチェックし、「保存」をクリックします。

ルールの追加

9.登録情報を確認します

トラッキングタイプは最も一般的なアナリティクスのタグの設置なのでページビューのままで問題ないです。

プルダウンをクリックすればその他の種類がでてきます。イベントの設定に関しては今度記事にします。

タグ名、タグの種類、トラッキングタイプ、配信のルールの4項目が記入されていることを確認したら「保存」ボタンをクリックしてください。

ルール追加元

10.コンテナの中身を確認します

設定したコンテナに何のタグが入っていてどういうルールが入っているか確認できます。マクロに関してはちょっと分かりにくいので、ひとまず今回は触れないでおきます。

11.バージョンを作成します

バージョンを作成することでやっとタグ配信の準備が整います。
バージョンを作成をクリックしてください。

バージョン作成と言われてもピンと来ない方もいるかもしれませんが、ブログとかでもある「下書きで保存」と似たようなイメージをしていただければわかりやすいかと思います。[10.コンテナの中身を確認します]までの状態ではコンテナにタグとルールをいれただけで放置した状態になります。

また、バージョンとは履歴。と考えてもらえればいいと思います。バージョン管理とか聞いたことあるかと思いますがそれと同じ様なことだと思っていただければいいかと思います。

なので、何か新しいタグの設定を行ったけれど今までうまく計測できてたものがうまく行かなくなった。といった場合にはきちんと動いていた時のバージョンに戻せば前の状態できちんと動くことになります。

タグの中身

12.バージョン公開前にチェックします

下書き状態のこのコンテナの内容が正常に公開されるかをチェックするためにプレビューを見てみましょう。プレビューをクリックしてください。

バージョン公開

13.プレビューとデバックを選択します

自分ではよくわからない等、何か理由がある場合はプレビューを共有で他の人にもチェックしてもらうことができます。また、プレビューのみでもいいですが、両方できるプレビューとデバックを選択していいと思います。

プレビューとデバッグ

14.プレビューを確認します

ドメインをクリックしてください。
プレビュー確認

15.プレビュー確認画面を見ます

下図のように該当サイトの半分にタグマネージャが配信されているかどうかが表示されます。配信されている場合は「配信」と表示され、配信されていない場合は「未配信」と表示されます。

配信されているということは、そのタグがそのページで読み込まれている状態なので、この場合だとGoogleアナリティクスの計測ができていることになります。

未配信ということは、コンテナからきちんとタグが表示されていない状態なので、タグかルールの設定をどこかしらで間違えているということになります(基本的には。)

プレビュー中

16.ようやく公開!

新しいタブでプレビューが開かれているはずですので、元のタブにもどってください。
「プレビューモードを終了」をクリックしてください。[12.バージョン公開前にチェックします]の画面に戻ってきたかと思うので、「公開」ボタンをクリックしてください。
下図が表示されるので、特に問題がなければ「はい」をクリックしてください。

公開の確認

17.バージョン一覧

一番最初に作成したバージョンは恐らく2になると思います(最初から1が登録してあるので)。

version

これでアナリティクスが計測される状態になりました!!ひとまずお疲れ様でした。

おまけ

最後に、バージョン名の変更等に関しても少し触れておこうと思います

バージョン名の設定

バージョン > 該当バージョン > 編集

バージョン名とメモを記入することができます。ここでバージョン名をきめておくと左側のメニュバーみたいなところに表示されるバージョンがIDではなくバージョン名で表示されます。

バージョン名を設定せずにたくさんのバージョンを作成してしまうと数字が並んでいて意味わからなくなってしまいます。わかりやすいバージョン名を設定しておきましょう。

また、複雑な設定を行ったバージョンの場合はメモにどういう設定したかを記入しておくと良いです。こうした管理は一人だけが把握できている、ではなくて他の人が見た時にもわかりやすい状態にしておいた方が良いと思います。

ユーザー管理

ユーザーと設定 > ユーザー

ここでアカウントに対する権限とコンテナごとに対するユーザー権限の設定が行えます。

以上になります。

最後に注意点

とても便利なツールなのですが、いろんな細かい設定をしたい、とかこれとこれを組み合わせてこういうことをしたい、とかいう場合に、ちょっとまだ情報が少なく調査やテストなどに時間がかかってしまってしまうなあというところが悩みどころです。

例えば社内で導入に向けて提案するとき、或いはクライアントに提案するときに「今大変なのがめちゃくちゃ簡単になりますよ」みたいな感じで安易に伝えてしまうと、特に初期の導入時には「全然カンタンじゃないじゃないですか」ということになりかねません。導入するときにかかるコスト、或いは運用にかかるコストもある程度はかかるということは前提に導入されると良いのではないかと思います。

とはいえ、まだリリースしてそこまで時間も経っていないなかでも徐々に使いやすくなってきている印象はあるので、ぜひ機会がありましたら早い段階で導入を検討してみてはいかがでしょうか。

文責:ヴォラーレ株式会社 三好

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起業家が経験するスタートアップ売却の悲しみ

アメリカの起業家といえば、自ら創業したスタートアップも適切な時期にドライに売り抜け、一獲千金を獲得し、次の起業に挑む、、、そんなイメージがありますが、実際は皆がそういうわけではないようです。今回はスタートアップを売却する際に、世界共通の起業家の悲しみについて書き連ねた、余り他で見ない種類の告白的記事を。以前、起業家の妻の告白という記事を紹介したことがありますが、それにも負けて劣らない何か感じる部分のある内容です。 — SEO Japan

ファックス機に72ページ中34ページ目を差し入れた時、各ページのフッターを飾る“売主のイニシャル: _______”という大切な文面がぼんやりとかすみ、指が震えた。私は、このポンコツ野郎が一度に2ページをサッとつかんだり、斜めにしたりしないように、器用に各ページの上側を時代遅れの口に押し込んでいた。

これは過去6年の集大成だ。たくさんの苦労。たくさんのリスク。大勢のために平静を装った顔。サポートする証拠もないにも関わらず自分自身に課す変わらぬ楽観主義。給料を支払うことについて心配したあの眠れない夜。何かのエキスパートになることの養育。学ぶことによって立ち直らなければならない厳しい教訓。必要な時の後になって手に入る経験。チームのモラルのために鎮圧された内なる懸念。無賃に続く低賃金。“自分たちが殺したものを食べる”という精神。ほんの少しの収益、ひとかけらのバリデーションのためのろくでなしとの競争、物乞い、もがき、たかり。

それが終わった。やったのだ。やったぞ。これがアメリカンドリームなのか?

前の72ページの送信が成功したことを確かめて吐き出された73番目のページ。

そして…悲しみ

深い悲しみ。落ち込みではなく―絶望でも、かじがないわけでもない―、自分の犬が車に轢かれた、もしくは父親が末期患者であることが分かってみぞおちにパンチを食らって肺が胃に沈む時のような純粋な悲しみ。

“一体なんなのだ?何で私はこんな気持ちになっているのか?幸せな気持ちになるはずなのでは?こんな気持ちじゃなくて。”と私は思った。

ほぼ全てのスタートアップ創設者が、自分の会社を売却した後に深く長い悲しみを経験する。その売却がとてつもない成功である時にさえ。なぜだろう?

その答えは、全てのスタートアップ創設者にとって、会社を売る意思があるないに関わらず、大切で基本的なことである。

“私、Estyで自分の作品を販売してるの。見たい?”
- オースティンのコーヒー店のバリスタ

“あなたは誰?”と聞けば、彼女はこう答えるだろう:“私はアーティストよ。”

“あなたは生きるために何をしているの?”と聞けば、彼女はこう答えるだろう:“私はバリスタよ。だけど、それは私の昼間の仕事。私の作品を見たい?”

お金のためにコーヒーを注ぐから、彼女はバリスタなのか?自分のアパートを綺麗にするから、彼女はメイドなのか?

いいや、彼女はアーティストなのだ。なぜならそれが彼女の本当の姿だから。“バリスタ”は、目的のための数多くの必要な手段の1つだ。その“目的”は、人間の基本的要求に続いてアートを作ることだ。

スタートアップ創設者には、このような個人のアイデンティティと仕事のアイデンティティの区別が欠如している。そして、これが“売却ブルー”現象とその他の行動のカギなのだ。

スタートアップは創設者の個人的なアイデンティティだ。スタートアップは、目的を達成させるためにあなたがすることでも、あなたが“本当に”やりたいことの途中にある“必要悪”でもない。

スタートアップは執着だ。あなたは自分を抑えることができないからそれをする。他のことをしている時にもそれについて考えていたからだ。それは“あなたが誰であるか”の印だ。インタビューアーは私に“なぜあなたは2つ目のスタートアップそしてそのうちに4つ目のスタートアップをやることを決めたのですか?”と尋ねる。そして、その答えは、“最初のスタートアップを始めたのと同じ理由です―なぜなら、それが私のDNAで、私はそうしなければならないから”、である。

あなたは、スタートアップを持っている時、空き時間に何をしているだろうか?どの空き時間?これは、あなたの全ての時間である。それはあなたが眠りにつく前に考える最後のことではない。あなたを眠らせないことでもない。それは、マトリックスが空虚を埋めるように朝あなたの頭に流れ出る最初のことだ。そして、マトリックスは、実際にあなたの現実であり、そこにあなたは存在する。

それが、私がおんぼろのファックス機に法律用語を送り込む間に私の耳を通して口笛を吹いている出来事のような、苦痛な出来事をあなたが乗り切ることができる理由だ。あなたは消費されている、これがあなたの人生だ、これがあなただ。他のことが入る余地はない。

あなたが自分の会社を売ると、他の人はすぐに、“あなたは自分の子どもを売ったの?”のようなジャブを投げる。それはこういう意味だ:“あなたは裏切り者だ。”

それは自分の子どもを売るようなものだ。しかし、それはむしろ自分自身を売るようなものなのだ。もちろん、ビジネスは物理的にあなたとは別物であるし、間違いなくその成功はあなたのおかげというよりもあなたの信頼できる従業員のおかげだが、感情的にはそのビジネスは別個の存在ではない。

子どもを売ることについて言えば、これは、女性の70%が出産後に経験する“ベビー・ブルー”―モノアミンオキシダーゼAの上昇によって引き起こされる鬱状態―によく似ている。それらの女性の3分の1が、これを最大1年間経験する(産後鬱)。

それは、喪失と哀悼の気持ちと位置づけられる。それは、一見したところ、獲得と祝福という新しい命の到来とは食い違う。この知的な不一致は、2つ目の感情的効果、具体的に言うと、“新しい命を授かったのに悲しいなんて私は悪い母親に違いない”という破滅的な信条を生み出す。

ベビー・ブルーは会社を売るのと同じ感情的な影響なのか?そうではないかもしれない―私は、すでに“スタートアップは子どものようである”と言うのが好きではない。もしあなたがベビーとスタートアップの類似点を主張するのなら、産後鬱は責任の到来によって引き起こされるが、会社を売ることは責任の終わりである。

しかし、絶対に同じ1つのことは、“喪失と哀悼の気持ち”である。自分自身の一部が取り出されたのだ、決定的に。

これは通常の感覚であるだけでなく、圧倒的に大多数のケースである。コロンビアビジネススクール(Life after Exit)の長ったらしいがハイクオリティな研究が、22人の起業家にインタビューをしたところ、全員がこの影響を経験していた。中にはそのエネルギーを次のこと(ほとんどの場合は新しいベンチャー)に焦点を定め直す人もいたが、大部分の人はワクワクだけでなくアイデンティティを置き換えることができるものを見つけるのに何年もかかり、多くの人はその次のことをまだ見つけていなかった。

自分の会社を売ることは、彼らに別の疑問に回答することを強いる:もし何でもできるとしたら、あなたは何をしますか?仕事とは対照的に、あなたにとって本当に大切なことは何ですか?自分が本当に成長した時に、本当になりたいものは何ですか?

問題は、スタートアップがすでにそれだったということだ!それは、過酷な、とんでもなくクレイジーで、リスキーで、理不尽で、壮大な冒険である。それがあなたのしたかったことでなかったのなら、そもそもあなたはそんなことをしていなかっただろう。スタートアップは決して簡単なキャリアパスではない。

これは、大抵の場合はスタートアップを売ることが間違った選択であるという結論を導くのか?いいや。自分が“次のことを始めるのが待ち遠しい”と考えているのか、“自分の身の振り方が分からない”と考えているかに気付かないまま売るべきではないのは真実だ。また、何百万ドルを手に入れることがあなたを満たすもしくは幸せにすると信じたいという衝動を避けるべきであるのも真実だ。“お金はあなたを幸せにはしない”というのが決まり文句であるのは、それが真実だからだ。

しかしそれは、売ることが間違っているという意味ではない。

終わらせるのが辛いとしてもそうしなければならない悪い関係のように、特にあなたがその相手を心から愛している場合、それが感情的に辛いからと言ってあなたがそうする必要がないという意味ではないのだ。

1年目に会社を築くことは、5年もしくは10年通してその会社を築くこととは全く異なる。CEOの職務明細書は、時間と共に変化するし、それは会社も同じだ。あなたがそれを売却しようとしまいと関係ない。あなたは感情的にこれの準備ができているだろうか?

あなたは、拡張性のある成長プロセスを進めることを優先して後回しにされるイノベーションは構わないだろうか?日々のオペレーションのコントロールをマネージャーに引き渡し、マネージャーのコントロールを自分の実行チームに引き渡すことは構わないだろうか?自分からTextMateや、Adwardsや、ライブチャットや、営業電話をもぎ取って、自分のマネージャーを信頼して、あなた自身が嫌っているおせっかいで細かいことまでコントロールする上司にならずにいることは構わないだろうか?共同創設者と一緒にコードを完了させるために“週90時間を費やす”というよりも、多数の家族の生活の責任を背負うことは構わないだろうか?

事実、スタートアップは成長する。スタートアップはビジネスへと成長して、持続可能性とリスク回避とHR制度と戦略計画とエグゼクティブミーティングなどの束縛にがんじがらめになる。まだ創設者CEOが船を操縦しているが、それは違う種類の船だ。

これは悪いことなのか?そのような質問に対する回答はいつも、“時と場合による”、である。

私の場合、それは時間と共に変化した。Smart Bearでは、私は大きな会社を率いたくなかった。コードをチェックする自分の能力と環境を手放したくなかった。マネージャーを管理したり、年間1億ドルを稼ぐためにどんな変化、戦略、雇用、製品、マーケティング、販売が必要とされるかを算出したくなかった。だから私にとっては、私がC_Oを必要とする前、会社がFreedom Lineを渡るのに十分なお金を蓄えるほどの大きさになった後という良い時に売ったのだ。

新しい会社WP Engineでは、私には新しい野望と意思がある。私は今、マネージャーを管理し、ビジョンと方向性を設定するが日々のオペレーションは操作せず、会社の文化について心配するが全てのサーバーへのSSHアクセスは持たず、年間1億ドルを生み出すことができると信じている製品と市場とチームのある会社に向かって進んでいるCEOである。

それは私にとってエキサイティングなことだ。これが私の新しいチャレンジなのだ。私は今後も常に、コードを書くことや、会社を0ドルから年間100万ドルにすることを好むだろう。

しかし、今日、今現在、私にさえも分からない理由で、これが私という人間なのである。

私は夢のような宝を探しに行った。
虹の先にはそれが待っている。
探して、探して、探して、探して、
さらに探して、探して、そして―
そこにあったのだ。深い草むらの中、
古く曲がりくねった大きな枝の下に。
ついに私のものに、私のものに、私のものになった…
今、私は何を探すのか?
- Shel Silverstein, Where the Sidewalk Ends


この記事は、a smart bearに掲載された「Startup identity & the sadness of a successful exit」を翻訳した内容です。

感じ方は読む人次第と思いますが、どこか感傷的になってしまうと共に、スタートアップ起業、日米問わず人の全エネルギーを使うものであり、だからこそその苦労も喜びもひとしおなんだろうな、と感じた記事でした。失敗するにせよ、成功するにしろ、だからこそ止められないわけですが。。。無理に進めはしませんが、止めたくとも止められない魅力がある世界であることは間違いありません。 — SEO Japan [G+]

 

思わず手に取りたくなる超クリエイティブな食品パッケージデザイン

月曜朝からネタ記事かと嘆くことなかれ、あなたの想像力を刺激する食品パッケージをまとめたクリエイティブジュースに溢れた記事を堪能してください。 — SEO Japan

パッケージは、製品を棚から取って買い物かごに入れさせるのに非常に重要な要素であるが、それをさせるのに革新的なデザインに勝る方法があるだろうか?私たちは、これまでも様々なクリエイティブな容器を目にしてきたが、ここで紹介する15個のパッケージは創作力を全く新しいレベルへと連れて行く。これらの商品は鮮やかに身を包まれているだけでなく、そのデザインはパッケージと商品自体の境界線をぼやかしている。既成概念にとらわれず考え、アーティスティックな境界線を押し広げることによって、これらのビジネスは、全くユニークなものを生み出したのだ―それがとてつもなく魅力的であることは言うまでもない。

15. 日本製のブラックメロンパン

パッケージが素晴らしいという理由だけで、私たちはこの日本製のブラックメロンパンを買ってしまうだろう。このデザインは、そのクリエイティビティとユーモアで客を驚かせると同時に喜ばせる。ユニークなものにすることで注目を集めているのだ。Packaging.comは、消費者の圧倒的多数は店にいる間にその場で特定の商品を購入することを選択すると述べている。ほんの2.6秒で、彼らは製品を手に取るかどうかを決めるのだ。だから、“私を選んで!私を選んで!”と叫ぶパッケージが極めて重要なのだ。

14. ブラッド・エナジー・ポーション

血を吸うことも、このフルーツ味のエナジードリンクのおかげで美味しくなった。このドリンクは血液と同じ色と濃度を持つだけでなく、私たちの血管を流れている赤いものと似たような栄養成分が入っている。Harcos Laboratoriesは、ニッチな市場を見つけて、“ポップカルチャーを現実のものにすること”を可能にする食べ物や飲み物を作っている。点滴バッグに入った鉄分と電解質とプロテインとカフェインでいっぱいの恐ろしいエナジー・ポーションは、バンパイアファンのために作られた。それはハロウィンにもうってつけだ。点滴バッグなしでは、この商品はこれほど魅力的ではなかっただろう。

13. パルメザンチーズ・ペンシル

ドイツの広告代理店Kolle RebbeがThe Deli Grageとチームを組んでパルメザンチーズ・ペンシルを作った。新しく思い付かれたこの書く道具には、チーズを削る鉛筆削りまでついてくる。また、バジルソースかチリかトリュフで作られた黒い中心部分が特徴的だ。デザインの銀獅子賞を獲得したこのペンシルは、すぐに売り切れ完売となった限定版だった。2011年10月、Deli Garageは、いつかもっと広範囲にこのペンシルを売り出したいと思っているという投稿をブログに書いたが、そうするために必要な国際的な食品、流通、包装の規制に対応するにはしばらく時間がかかるだろうと付け加えている。

12. ハンガー・ティー

ティーバッグのラベルは、カップの中に落ちるという苛立たしいクセを持っているが、このクリエイティブなアイディアがその問題を完全に解決する。目新しいことが、このアイディアの主なセールスポイントだが、色分けされたハンガー(フレーバーによって異なる)に付いたTシャツの形をしたバッグが、お茶を飲むという体験に全く新しい側面を追加する。“形は人々の知覚価値にとても強力な影響を与える”と、シカゴを拠点とするDistant Village Packagingのプレジデント、Rich Cohenは言う。これが理由で、あるビジネスオーナーは、自分のメープルシロップをお酒のボトルに入れて販売することにした。それがより洗練されたハイエンドな商品であり、ただパンケーキにかけるだけものではないことを伝えたのだ。

11. フィット・バンズ

このクリエイティブなパッケージのアイディアは、ウクライナの広告代理店MEXの発案だ。あるジムが常連客を増やしたがっていたため、MEXがパン屋と手を組んでこれらの高プロテインのシックスパック・バンズを作って地元商店で販売したのだ。パッケージの内側は、このワークアウトセンターへの無料クーポンになっていた。発売された最初の月におよそ3,000個のフィット・バンズが売れ、658人の無料トライアルを呼び、217人のメンバーシップ購入をもたらした。今、それは私たちが効果的なビジネスアイディアと呼ぶものだ―それは店にとっても、ジムにとっても、客にとっても良いことだった。

10. チョコレート・ピル

イギリスを拠点とする会社、Chocolate On Chocolateが作ったこの美味しいピルは、“Doctor Indulgence(医者の甘やかし)”と書かれた薬箱に入っている。30粒のピルが入った箱には、このピルは病気の友人や楽しいことが好きなチョコ中毒にぴったりのギフトだと書いてある。最高なのは、一日当たりの推奨服薬量を越えてもいいことだ。ミルクチョコまたはダークチョコ味のこのピルは、どんな人の気分も盛り上げることは間違いない。それに、もしピルだけでは物足りない場合は、チョコレートのバンドエイドやチョコレートの体温計などを備えたこの会社のファースト・エイド・キットを買うことができる。

9. ポップアップ・ポップコーン

フィンランド出身でPacklabのデザイナー、Anni Nykanenが、油っぽい電子レンジバッグに手を突っ込む必要性をなくして上品さと洗練さを加えたこのしゃれたポップアップ・ポップコーンを生み出した。パッケージに機能性を加えることが、さらに心を引き付ける役割を果たし、この製品をもっと価値のあるものにしている。Orville RedenbacherのGourmet Popping Cornもポップアップ・ボールのコンセプトを思い付いたが、Nykanenほどには洗練されていない。アイルランドのポテトチップ会社、Boxerchipsも大皿としても使えるポテトチップの袋を提供している。

8. パスタ・ツールボックス

The Deli Garageから生まれたもう一つのクリエイティブなパッケージのアイディアが、この完璧なパスタ・ツールボックスだ。オーストラリアの家族経営企業によって作られた、セモリナとオーガニック卵でできたこれらのパスタは、美味しいソースがたっぷりかけられるのをただ待っている。この面白いとっぴな商品が魅力的なのは、それが他とは異なるからだ。そして、それこそがまさにThe Deli Garageが目指していることだ。オイル交換のようなオリーブオイルや、塗装スプレーのようなフードスプレーや、チョコレートのりなどのDIYにインスパイアされた目新しい食品を提供することによって、The Deli Garageは料理を楽しいものに(もしかするとより男性っぽいものに)する。

7. 胸をサポートするパン

広告代理店Envisionが、オランダの一流パン製造会社のKohbergのために、この革新的なパッケージを作った。Kohbergは、ライ麦パンの収益の1パーセントをオランダがん学会の乳がんイベントに寄付する。これらの“胸をサポートする”パンは、乳がんの認知と製品の売上を増やすためにデザインされた。このアイディアは、クリエイティブなパッケージが企業と大義のためになるということを示す。同様に、商品を包装する地球にやさしい素材は、ブランドイメージと認知を向上し、あなたの商品を購入することに関して人々を良い感情にさせることができる。

6. 卵の殻に入ったプリン

台湾のHow Sweet Bakeryは、卵の殻を使うことによって、パッケージをクリエイティブで環境に優しくエッグプリンに完璧にフィットするものにした。その結果は、見た目にも可愛らしくて楽しい。この会社が、卵の殻のパッケージのコンセプトを現実にするのはそれなりに大変だった。卵を潰さずに上の部分だけを切り取る特別な機械を手に入れなければならなかったし、生後350~500日のニワトリが生んだ卵しか使えなかった。それ以外のニワトリの卵は品質と厚みに一貫性がなかったためだ。2012年にこの工場を見学したブロガーによると、生産から最初の3年間でHow Sweet Bakeryは4200万個以上のプリンを販売した。

5. タイポ・トウフ

子どもはアルファベットのスープが大好きなのだから、大人はアルファベット・トウフに惚れないわけがないでしょう?学生のJean-Maxime Landryが、授業の中でこのクリエイティブな豆腐パッケージのアイディアを思い付いた。このアイディアは、豆腐は味が薄くてつまらないけれど、それを文字にすると急に親しみやすくなるしもっとそれを使いたくなる気がするという、Landryの物思いから生まれた。広告世界でも、大胆でユニークなパッケージが人々の注意を引くのにとても役立つと信じている。結局のところ、豆腐の退屈な塊か、QやOの形を食べることになると、自分達がどちらを選ぶことになるのか私たちには分かっているのだ。

4. ノーム・ブレッド

このチャーミングなノーム・ブレッドはシンプルだが効果的で、クリエイティブなパッケージのアイディアが必ずしも複雑もしくは高価である必要はないことを示している。秘訣は大胆になること。しかし、うまく目立つことは、私たちの多くが想像する以上にデリケートで微妙な課題だ。ボルチモアにあるプライベートリサーチ大学のビジネスプロフェッサー、John Hopkinsによる2011年の調査では、一部の消費者は大胆に包装された商品を、退屈なライバルよりもずっと効果的だと感じたことが分かった。それ故に、彼らはより節約してそれらを用いた。そのことが長期的な売上に影響した。この結果は食料品には当てはまらないかもしれないが、これは企業が気が付くべき目立つパッケージの1つの結果である。

3. テキーラ・ガン

トイレ用洗剤や虫除けスプレーとは違って、一般的には、食べ物と飲み物は、効果があると宣伝される必要はない。銃の形をしたテキーラは、客を酔わせるのに成功すると豪語する必要はないのだ。セールスポイントは、テキーラを人に(自分に)向けて撃って楽しむことだ。この限定版テキーラピストルは、メキシコの名高い酒造会社Licores Veracruzを所有するVillanueva-Barraganファミリーに対する敬意を表して作られた。

最終的には、食べ物と飲み物の価値は、味と栄養と楽しみの中にある。その他の企業に対しては、John Hopkins調査団は、商品の効果を誇大宣伝しすぎずに販売を促進する広告を使用することを勧めている。そのような方法なら、消費者はその製品を購入したい気になり、自分がそれを使うことを抑制することもない。

2. オリジナル・ペパーミント

この賢い製品デザインは、言葉遊びをしているだけでなく、デザイナー経験とユーモアのあふれる方法でペパーミントを提示する。恐らく、商品をお金と比較することは、消費者にとってミントをもっと価値のあるものに思わせることを目的としているのだろう。オンラインビジネスコミュニティMeylah.comは、パッケージは第一印象として重要で、製品そのものと同じくらいに楽しいものであるべきだと言っている。デザイナーのCory Etzkornは、このユニークなペパーミントのデザインを手がけ、これらの“連邦準備金ミントには、2種類の味があり、あなたの内なる資本主義者を満足させること間違いない”と述べている。

1. ゲータレード

ボトルを手でつかんでゴールまで走るのはかなり大変なことがある。そのことを踏まえて、ロンドン在住のデザイナー、Cadu Gomesは、ゲータレードのためにこの便利な解決策を思い付いた。このボトルは簡単に握れるようにデザインされていて、ゲータレードにあるパワーとブランディングを伝える。その結果は、説得力があり、人目を引き、奇抜である。

この事例は、他の全ての例と同じように、もしビジネスが大勢の中から目立つことを求めていて、過密した商品棚で注目を得ようと画策しているのなら、パッケージが必要不可欠であることを示している。


この記事は、Business Punditに掲載された「15 Most Creative Food Packaging Designs」を翻訳した内容です。

どれもそれなりにユニークでしたが、とりあえずパルメザンチーズの鉛筆、ほしいです。。。パスタしか作れない(自称)料理上手な男性にぴったりの盛り上げアイテムですね。ハンガー・ティーもセンスあるな、と思いましたが、何よりフィット・バンズのアイデアとインパクトには脱帽しました。個人的にはこの中で圧倒的。 — SEO Japan [G+]