定期購入ページの説明が不十分な場合は警告が表示されるようになります

モバイル向け定期購入ページの説明が不十分だと感じる Chrome ユーザーが増えています。 きちんと説明された覚えもなく、月末の請求書を見て驚くというのは、ユーザーにとって非常に不愉快な体験です。Google では、ユーザーが十分な情報に基づいて定期購入できるように努めています。そこで Chrome 71 (2018 年 12 月公開) 以降、Chrome ユーザーが説明が不十分な定期購入ページを開こうとした場合に警告を表示することにしました。警告が表示された場合は、定期購入ページに進むかどうかをユーザーが明示的に選択することになります。料金が発生することに気付いていなかった場合は、前のページに戻ることができます。

説明が不十分なモバイル向け定期購入

次のようなケースを考えてみましょう。隆史さんが、モバイル端末でブラウジングしていてゲームサイトにアクセスしたところ、携帯電話番号の入力を求めるページが表示されました。

携帯電話番号を入力して [Continue] をクリックすると、コンテンツにアクセスできました。

翌月届いた携帯電話の請求書には、身に覚えのない請求が含まれていました。オンラインのゲームサービスの定期購入はこんなに高額なのでしょうか。この金額を支払うことに本当に合意したのでしょうか。コンテンツの利用料金としていくら払うことに合意したのでしょうか。

料金に関する情報を Chrome ユーザーに

Chrome ユーザーがウェブ ブラウジング中に請求手続きに移行するときは、そのことをきちんと理解し、十分な情報を得たうえで意思決定できるようにしたいと考えています。

ユーザーに十分な情報を提供するためには、Google が新たにまとめたモバイルでの料金請求のベスト プラクティスに沿って、十分に詳細な情報を請求ページに記載することが重要です。以下にチェックポイントを挙げておきますので、ユーザーに十分な情報を提供できているかどうかを確認してみてください。

  • 料金に関する情報がユーザーに明示されていますか?たとえば、定期購入ページに料金に関する情報が表示されていない(または見つけるのが難しい)と、支払いが必要だと認識しないまま手続きを進めてしまうおそれがあります。ユーザーが料金に関する情報を確認してから定期購入に同意できるようにしてください。
  • ユーザーが利用規約に同意する前に、料金を簡単に把握できますか?たとえば、料金に関する情報がグレーの背景にグレーの文字で記載されていては、ユーザーが見過ごしてしまうおそれがあります。ユーザーが料金を簡単に把握できるよう、わかりやすく表示してください。
  • 簡単に理解できる料金体系になっていますか?たとえば、サービスの料金がいくらになるかを計算式で示す場合は、できる限りシンプルでわかりやすい式になるよう工夫してください。

モバイル版 Chrome、PC 版 Chrome、Android の WebView では、料金に関する情報が不十分なページが検出されると、ユーザーに対して次のような警告が表示されます。

説明が不十分な請求ページにアクセスしようとすると警告が表示される。

このようなページが検出された場合は、Search Console を通じてウェブマスターに通知します。変更を加えて料金に関する情報が明確になりましたら、通知から再審査をリクエストしてください。Search Console での確認が済んでいないウェブサイトにつきましては、ウェブマスターと連絡が取れるよう最善を尽くします。なお、ウェブマスター ヘルプ フォーラムでは、15 の言語で質問を受け付けています。Search Console 経由で再審査リクエストが届きましたら、変更後のページを審査し、基準を満たしていれば警告を削除します。

料金に関する情報が Google のベスト プラクティスに沿ってわかりやすく明示されていれば、特に変更を加える必要はありません。また、今回 Chrome に表示されるようになった警告が、Google 検索でのウェブサイトの掲載順位に影響することもありません。

ご不明な点がございましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムをご利用ください。

海外のリスティング情報

久しぶりのブログ更新なので、少し驚いてる読者もいるかも知れません。

まず、ブログを書かずに今まで何をやってきたのか、それ以前にそもそもなぜブログ更新をストップしたのかという話から。

なぜブログ更新をストップしたのか?

このブログを通していろんな関係者と知り合うことができました。それは非常に光栄なことでありがたかったのですが、いろんな人の顔がみえると、発言にも責任が生まれるようになりました。

自分では意見を言ってるつもりでも、それが批判になってしまったりすることで、発言をすることが消極的になったのだと思います。(今思うと自分の弱さでしかないのですが。)

それからもう一つ。

日本にリスティングの情報を増やしたいという理由で始めたのですが、次第に仲間も増えて、その仲間が情報発信するようになって、自分がやらなくてもこの業界は大丈夫だと思えたから。

これは僕がリスティングをはじめたときに、成し遂げたかったことだったから、本当に嬉しかったです。

今まで何してたのか?

公の場での発言を減らしただけで、普通にリスティングの仕事はしてました。運営代行もしているし、コンサルもしています。

ただ、好きな会社にもっと時間を使いたかったので、時間の使い方は少し変わったところかもしれません。あと、チームビルディングやマネージメントにも興味を持ってしまったことは自分では驚きました。(ずっと専門家気質でやっていくもんだと思ってたので。)

これからは?

今までもこれからも、広告の業界にいることは間違いないと思うんだけど、ちょっと思ってることいくつか…

情報は増えても、議論の場は減ってる気がします。上にも書いたけど、意見を言う(言い続ける)のは容易ではないよね。

チームビルディングやマネージメントをやる中で、自分が期待されてることを改めて考えるようになりました。

やっぱり今までやってきたことを、みんなに伝えていくことをやらないといけないのかもしれない。

ということで、この続きはこちらで

コンテンツマーケティングで爆発的な売上を生み出すコンバージョンコンテンツの作り方

“売上を生まないコンテンツマーケティングが増えている?” ここ数年でコンテンツマーケティングに取り組む企業が増えています。 しかし聞こえてくるのは、 コンテンツマーケティングに取り組んでいるけど売 […]

コンテンツマーケティングで爆発的な売上を生み出すコンバージョンコンテンツの作り方

“売上を生まないコンテンツマーケティングが増えている?” ここ数年でコンテンツマーケティングに取り組む企業が増えています。 しかし聞こえてくるのは、 コンテンツマーケティングに取り組んでいるけど売 […]

コンテンツマーケティングで爆発的な売上を生み出すコンバージョンコンテンツの作り方

“売上を生まないコンテンツマーケティングが増えている?” ここ数年でコンテンツマーケティングに取り組む企業が増えています。 しかし聞こえてくるのは、 コンテンツマーケティングに取り組んでいるけど売 […]

reCAPTCHA v3 をご紹介します。Bot の活動を阻止する新しい方法

本日は、ユーザーが操作することなくウェブサイトへの不正なトラフィックを検出できる最新の API、reCAPTCHA v3 についてご紹介します。確認用画像を表示するキャプチャとは異なり、reCAPTCHA v3 ではスコアが返されます。サイト所有者は、このスコアに基づいてウェブサイトに最適なアクションを選択できます。

スムーズなユーザー エクスペリエンス

ここ 10 年の間、reCAPTCHA のテクノロジーは常に進化を遂げてきました。reCAPTCHA v1 では、歪められた文字を読み取ってボックスに入力し、確認用画像のテストをパスすることがすべてのユーザーに求められていました。その後、ユーザー エクスペリエンスとセキュリティの両方を改善するために reCAPTCHA v2 が導入されました。reCAPTCHA v2 では、リクエストが人間によるものなのか、それとも bot によるものなのかを判別するために、他にも数多くの要素が使用されるようになりました。これにより、reCAPTCHA の確認用画像は、不正行為の検出においてメインの機能ではなく二次的な機能として利用されるようになり、ユーザーの約半数が 1 回のクリックでパスできるようになりました。そして今回、reCAPTCHA v3 により、人間と bot を判別する方法が根本的に変わります。reCAPTCHA v3 では、サイトに対するアクティビティがどの程度不審であるかを示すスコアが返され、確認用画像によってユーザーを妨げる必要がなくなります。バックグラウンドで適応型リスク分析が実行されるため、ユーザーにはスムーズなエクスペリエンスを提供しながら、不審なトラフィックがあった場合には通知を受け取れます。

「アクション」を使ったより正確な bot 検出

reCAPTCHA v3 では、「アクション」タグという新しいコンセプトが導入されています。このタグを使用することで、ユーザーの一連の操作における主要なステップを定義でき、コンテキストをふまえたリスク分析が reCAPTCHA によって実現します。reCAPTCHA v3 はユーザーの操作を妨げることがないため、複数のページに追加することをおすすめします。複数のページに追加することで、適応型リスク分析エンジンで複数のページにまたがるアクティビティを分析し、より正確に攻撃パターンを特定できるようになります。reCAPTCHA の管理コンソールでは、reCAPTCHA スコアの分布状況に関する全概要を確認でき、サイトの上位 10 件のアクションに関する統計情報も確認できます。これにより、どのページが bot の標的にされているかを正確に把握し、そのページへのトラフィックがどの程度不審なのかについても確認できます。

サイトに適した方法で bot に対処する

reCAPTCHA v3 のもう 1 つの大きな利点は、スパムや不正行為を防ぐ方法をウェブサイトに合わせて柔軟に選べるという点です。これまでの reCAPTCHA システムでは、多くの場合、いつ、どのようなキャプチャをユーザーに提示するかが決められており、限定的にしかウェブサイトのユーザー エクスペリエンスに関与できませんでした。reCAPTCHA v3 では、操作がどの程度不審であるかを示すスコアが返され、そのスコアを 3 つの方法で活用できます。1 つ目はしきい値を設定し、ユーザーをパスさせるか、さらに確認が必要かを判断する方法です。追加の確認手順としては 2 段階認証プロセスや電話での確認などを使用できます。2 つ目は、reCAPTCHA が利用できない要素(ユーザー プロファイルやトランザクション履歴など)とスコアを組み合わせる方法です。3 つ目は、不正行為に対抗するための機械学習モデルのトレーニングにおいて、reCAPTCHA のスコアを指標の 1 つとして活用する方法です。このように、新しいバージョンでは新たな方法を利用できます。さまざまなタイプのトラフィックに応じてアクションをカスタマイズすることで、ウェブサイトのニーズに基づいてサイトを bot から保護し、ユーザー エクスペリエンスを改善できます。

reCAPTCHA v3 を利用することで、ユーザーの操作を妨げることなくサイトを保護し、危険性の高い状況においてどのように対処すべきかをさらに正確に判断できます。今後も Google では、攻撃者に先んじて、インターネットを快適に、そして安全に使えるように取り組んでまいります。

reCAPTCHA v3 の利用に関心をお持ちの場合は、デベロッパー サイトで詳細をご確認ください。

サーチエクスペリエンス時代、「いかに再検索させないか」と「いかに再検索のニーズに答えるコンテンツを用意するか」が重要説

お久しぶりです。ナイルのデジタルマーケティング事業部ディレクターグループマネージャーとSEO責任者を担当しております平塚です。3ヶ月強ほど更新ができずにいたのですが、先日登壇したBtoBオウンドメディアセミナーにて更新できていないことに恥ずかしさを覚えましたので、本日はお堅い感じではなく私が最近SEOに対して思っていることについてお話したいと思います。

今回お話したいこととしては記事タイトルに書いてあるとおり今のSEOは「いかに再検索させないか」と「いかに再検索のニーズに答えるコンテンツを用意するか」が重要なのではないか?ということです。

  • 小手先のSEOに疲れ始めている方
  • 本質的なSEOとかサーチエクスペリエンスとか言うけど結局どう考えればいいのよと思ってる人
  • コンテンツの価値を高めましょうとかいうけど結局どういうことなの?と思ってる人

安心してください。私含めみんな同じ悩みを持っています。

そういう悩みを持っている方に読んでいただき、ちょっとしたヒントになればと思います。

ビッグワードでマンガコンテンツが上位表示。なんで?

そもそもこのテーマを書こうと思ったきっかけはとあるキーワードでの検索結果です。

FXの検索結果

※2018/10/23時点の検索結果です

こちらのじぶん銀行さんの「マンガでわかるFX」ですが、特にSEOにおける施策をしているわけではなさそうです(代替テキストなども記述されていません)

私がこの上位表示サイトを見て、このサイトが上位表示している理由は

  • 「FX」と調べるユーザーはFXの中上級者ではなく初級者であると思われる(中上級者はもっと専門的なキーワードで調べる)
  • FXというのは初心者には分かりづらい。わかりやすいコンテンツが求められる
  • じぶん銀行さんのこのマンガページは初心者にわかりやすい
  • 初心者のニーズ=FXをわかりやすく解説している情報を見つけたい=マンガコンテンツ

だったのではないかと思いました。

小難しく、初心者にわかりやすさを求められるキーワードでマンガは有効?

という仮説を持ち、もう少し調べてみることにしました。すると下記のキーワードでマンガコンテンツが上位表示していることがわかりました。

アルコール依存症の検索結果

経済入門の検索結果

もしかしたら他にもあるかもしれませんが、金融商品や医療系のキーワードでマンガコンテンツが有効なのかもしれません。

検索エンジンが最も恐れることは「検索ユーザーが離れること」である

本題に戻します。私がマンガコンテンツのことを挙げたのは「これからのSEOはマンガコンテンツがアツい!」と言いたいわけではありません。先程述べたとおり、マンガコンテンツが上位表示しやすいのは「知識のない初心者が調べそうで」かつ「小難しい内容なのでわかりやすさが求められる」ということです。

検索エンジンが最も恐れるのは「検索ユーザーが離れること」であり、それは「検索せど検索せど求める答え(良いサイト)が出ない」ということで発生します。なので検索エンジンは出来るだけストレートに答えを出したい。だからこそ検索エンジンは日々アルゴリズムの改善を行っているわけです。

このような検索結果をよく見ませんでしょうか?

ナレッジグラフ

 

参考:強調スニペットとは


ナレッジグラフ_渋谷 五反田 - Google 検索

参考:ナレッジグラフとは

加えて最近では検索してサイトにアクセスしたあと、検索結果に戻ると「他の人はこちらも検索」という表示がでます。

他の人はこちらも検索

これらはすべて検索せど検索せど求める答え(良いサイト)が出ない」というユーザーのサーチエクスペリエンスを損ねることを避けるためにGoogleが実施しているアルゴリズムです。

検索エンジンはできるだけユーザーに再検索を繰り返させたくない

再検索の流れ

こちらの図のように、大多数のユーザーが初級者で最初から再検索することが確定しているような、小難しい答えが出てきそうなキーワードであれば検索エンジンからしてみれば、その小難しいキーワードでわかりやすい答えが書かれているコンテンツを上位表示させればいいですよね。

そのヒントを検索エンジンはきっと「ユーザーが検索結果に戻ってきたあとの再検索内容、その後アクセスしたサイト」で見ているのではないでしょうか ※あくまで私の仮説です

どうしても上位表示・キープしたいなら考え方を変えてみる

従来のSEOのセオリーは「上位表示しているところから、検索意図を読み取り、コンテンツを作る」というものかと思います。私もそれに対して異論はありません。ただし、それってユーザーからしてみるとどうでしょうか?

同じような内容、同じようなボリューム、同じような構成のサイトが10個並んでいて、ユーザーは本当に良い検索体験を得られるのでしょうか?

私の仮説によると検索エンジンはきっと「ユーザーが検索結果に戻ってきたあとの再検索内容、その後アクセスしたサイト」を見ています。つまり同じようなページを作っても意味がないと思うのです。

もう”SEO対策”を行ったサイトたちと競い合うのは辞めにしませんか?

→狙ったキーワードで上位表示狙いたいなら

「このキーワードでいま上位表示している記事で満足しなかったユーザーはなんて再検索し、それで満足するんだろう」と考えてみましょう。

この検索結果だと、「○○を知りたい」というニーズを持ったユーザーは満足しないはず。そう考えたら次に検索するのは△△というキーワードのはずで、その時ベストなコンテンツ内容はきっとこんな機能を持ったランキングページなんじゃないだろうか。みたいな感じです。

→どうしても今の順位をキープしたいなら

「このキーワードで検索して、自分のサイトに入ってきたユーザーがGoogleの検索結果に戻り、再検索をかけないようにするにはどのようにサイト内の導線設計を行えばいいのだろう」と考えてみるといいのではないでしょうか。

弊社の例でいうと「SEO」で今1位を獲得しているけど、もし離脱して再検索をかけるとしたら「SEO コンサル」かもしれない。だったら記事内にSEOコンサルへの導線を確保しておいて、ユーザーをガッチリ掴んでおこう。という感じですかね。

検索結果に疑問を投げかける

「ものによるのでは?」「それだけじゃないでしょ」「再検索することによって徐々に理解が深まるジャンルもあるよね」というコメントもありそうですし、別に再検索云々がなくても、例に上げた2つの対策はユーザーニーズに答える良質なコンテンツを構築するためにやっておくべきことではあると思います。

いわゆるSEO対策って「上位表示しているサイトを参考にして、それよりも20%増の質・量で勝負する」みたいなところがあると思っていますが、私としてはいつまでもそれが続くとは思えません

マンガコンテンツがその最たる例かとおもいますが、みなさんももっと「ほんとうにこの検索結果でユーザーは満足するの?」と検索結果に疑問を投げかけてみましょう。そして自分が思う最高の答えを用意すれば、上位表示するのはきっと時間の問題だと思います。

そうやってみなさんでもっとSEOを面白いものにしていきませんか?

※ちなみにマンガコンテンツは弊社でも作れます。くわしくはこちらからお問い合わせください

サーチエクスペリエンス時代、「いかに再検索させないか」と「いかに再検索のニーズに答えるコンテンツを用意するか」が重要説ナイル株式会社 - SEO HACKSで公開された投稿です。

本日より Google プロダクト エキスパート プログラムを開始します!

ウェブマスター フォーラムでの質問やフィードバックの受け付けを開始してから 12 年以上が経過しました(当初はサイトマップに関するご質問を Google グループで受け付けていました。その頃のブログ投稿はこちら)。小さなメーリング リストから始まったウェブマスター フォーラムも今では 15 言語に対応し、年間のスレッド数が 50,000 件を超える活発なフォーラムへと成長しました。Google にとってこのフォーラムは、ご報告いただいたさまざまな事例から多くを学び、フィードバックを収集してチームに伝えるプラットフォームとして欠かせない存在となっています。

ウェブマスター フォーラムで積極的にユーザーの力になってくれているのが、Google のトップレベル ユーザー tc と注目ユーザー tc です。ウェブマスター フォーラムだけで 100 人以上、すべてのプロダクト フォーラムを合わせると 1,000 人以上のメンバーからなるエキスパート コミュニティが、Google のプロダクトを誰もが最大限に活用できるよう知識を共有してくれています。

本日、このトップレベル ユーザー プログラムのブランドを変更し、Google プロダクト エキスパート プログラムとしてリニューアルすることをお知らせいたします。エキスパートのコミュニティはそのままに、新たなブランドとして生まれ変わることになります。

今後数日の間にフォーラムのバッジを更新し、プロダクト エキスパートを簡単に識別できるようにします。バッジの種類は以下のとおりです。

シルバー プロダクト エキスパート: プロダクトに関する知識を深めている、比較的新しいメンバー

ゴールド プロダクト エキスパート: 豊富な知識を持ち活発に活動する、信頼のおけるメンバー

プラチナ プロダクト エキスパート: ユーザーを助けるだけでなく、メンターとしての活動やコンテンツの作成などを通じてコミュニティに貢献している経験豊富なメンバー

歴代プロダクト エキスパート: 現在は積極的に活動していないが、かつて頼りになるメンバーとして認められた歴代のメンバー

新しいバッジと名称について詳しくはこちらをご覧ください。

プロダクト エキスパートは、Google プロダクトを積極的に活用していて、他のユーザーの質問や悩みの解決に喜んで手を貸してくれる方々です。また、Search Console など、ユーザー向けのツールのフィードバックをくれたり、Google が答えるべきだと思われる質問を知らせてくれたりもしています。ユーザーからのフィードバックは Google が重視している情報の 1 つであり、プロダクト エキスパートは何が多くのユーザーに影響するかをしっかり理解しています。その一例として、新しい Search Console(英語) の開発につながったプロダクト エキスパートからのフィードバックについてブログに投稿しています。

新しいプロダクト エキスパート プログラムのウェブサイトでは、プロダクト エキスパートになる方法をご紹介しています。ぜひウェブマスター フォーラムで共に活動しましょう。皆様の参加を心よりお待ちしております。

Google Dance Osaka 2018 開催のお知らせ

Google の検索チームと、ウェブマスターやサイト運営に関わる皆さんを結ぶことを目的にしたイベント Google Dance、日本でも 2016 年より 3 年にわたって毎年開催してまいりました

今回、日本では初めて東京以外での開催となる Google Dance Osaka を開催することになりました!今回の Google Dance Osaka では、Google 画像検索、Search Console についてのセッションや Q&A の時間を設けるほか、Google 社員と参加者のみなさんの交流タイムなどを予定しています。開催概要は次のとおりです。

開催概要

日時:2018 年 11 月 15 日(木)
   13 時 00 分 : 開場
   14 時 00 分 : 開始
   18 時 00 分 : セッション終了
   20 時 30 分 : 懇親会終了

スピーカー:
   ・Juan Felipe Rincón
   ・Gary Illyes
   ・Idan Avraham
   ・金谷 武明
   ・小川 安奈

場所:グランフロント大阪
費用:無料
定員:最大 200 名(招待枠含む)
お申し込みはこちらから!
(締め切り:2018 年 10 月 21 日(日) 深夜 24 時まで)

今回は Lightning Talk に加えて、一般の方によるセッションタイムを設けたいと思います。登壇を希望される方は、ぜひお申込みフォームからお知らせください!

みなさまのご応募お待ちしております!

※ 応募多数の場合は、抽選とさせていただきます。
※ 参加者は 10/25 以降メールにてご連絡致します。なお、抽選の場合、参加者のみのご連絡とさせていただきます。
※ 会場までの交通費等のサポートはありませんのでご了承ください。

Takeaki Kanaya, Senior Search Evangelist, Google

コンバージョンを増加させるためのサイトリンク活用法

「Googleの検索結果下に表示されてるリンクって、どうやって決まっているの?」
「重要じゃない求人ページが、サイトリンクに表示されてしまっているのを変更したい…」
「ブログページをサイトリンクに入れて、もっとブログを読んでもらいたい」
サイト運営者であれば、サイトリンクを自分の思い通りに設定したいと願ったことがあるでしょう。
残念ながら、サイトリンクはGoogleのアルゴリズムで自動的に決まるものなので、自由に設定を行うことはできません。

しかしながら、サイトリンクの調べ方、仕組み、改善法を学ぶことで、ユーザーのエンゲージメントを高めることはできます。
サイトリンクを上手く活用し、流入数とコンバージョンを増加させましょう!
— SEO Japan

目次

mobile-ecommerce-conversion

検索エンジンのトラフィックに依存している場合、コンバージョン最適化は訪問者がサイトにアクセスする前に開始している。なぜだろうか?

そこにはサイトリンクの存在がある。

ほとんどのサイトでは、ブランドクエリ(例:キングアーサーフロー(映画名) など)において、メインのリンク(多くの場合TOPページ)の下に、サイト内の他ページへのサイトリンクが生成される。モバイル検索においてはサイトリンクは拡張可能で、訪問者は検索画面上でサイト内の様々な箇所へアクセスすることが出来る。

これらのショートカットは、ユーザー体験を合理化し、訪問者を自分が行きたい場所や行きたい場所に素早く行くための助けとなる。

あなたのホームページでは、どれくらいの数のユーザーが目標を達成しているだろうか?

私の知る範囲では、

  • どのようなサイトリンクが、自サイトでは表示されているか
  • サイトリンクで表示されているページがどのように変わっているのか
  • なぜそれらは変わっているのか
  • 表示されるサイトリンクに対して、どのようにすれば影響を与えられるか

これらを把握している人は少ない、というのが実情である。

これらの答えを知りたければ、ぜひこの記事の続きを読んでほしい。

サイトリンクがコンバージョンにとって重要な理由

Google独自の調査によると、非ブランドキーワードとブランドキーワードでは、コンバージョン率は2倍も違うと言われている。また別の調査でも、ブランドのクエリにおいて一貫して高いコンバージョン率が得られることが示されている。

この結論は、ブランドキーワードを使用している検索者が、既にブランドを認知していて、ブランドへの親しみを感じていることを示しており、またこれらのユーザーに対して素晴らしいユーザー体験を提供することの重要性も表している。

ブランド検索をしたユーザーの一部は、これらのサイトリンクに基づいて次のステップを選択している。
サイトリンクをうまく処理することにより、非ブランドクエリへの最適化以上に、リードと売上に対して大きな影響を与えることができる。

逆にそれらの訪問者に対して対策をしないと、容易にコンバージョンを生み出すのは難しくなるかもしれない。

検索エンジンはどのようにサイトリンクを選択するか?

サイトリンクは「ナビゲーショナル」クエリ、もしくはユーザーが特定のWebサイトを探している場合において、メインリンクの下に表示される。全クエリのうち、約18%がナビゲーションクエリだと言われている。そしてほとんどのナビゲーショナルクエリは、ブランド名のクエリである。

※サイトリンクのイメージ
google-sitelinks
①メインリンク ②サイトリンク(引用元)

サイトリンクはユーザーの時間を節約し、探している情報をすばやく見つけるためのショートカットである、とGoogleは述べている。
Bingはサイトリンクを「人気のある訪問先」、もしくは訪問体験における離脱ページと呼んでいる。

重要なのは、サイトリンクは単なる人気ページのキャッシュではないということだ。「選ばれるのは、検索エンジンで上位表示されていないページだったり、検索キーワードを含んでいなかったり、検索エンジンにインデックスされていないページの可能性すらある。

では、それらはどうやって選んばれたのか?

サイトリンクはアルゴリズムで生成される。

検索エンジンの特許を監視しているBill Slawski氏は、考えうる可能性をまとめている

  • ページが何回アクセスされたか
  • 訪問者がページにどれだけ長く滞在したか
  • 訪問者がページ内でスクロールをしたか、もしくはスクロールをせずにクリックをしたか
  • 検索キーワードとページ内容の関連性に基づく検索スコア
  • 検索者がページで購買を行う可能性
  • 検索者がページに興味を持つことを示す別の指標

2016年までは、サイトオーナーはサーチコンソールからサイトリンクに出現している関連のないページの順位を90日間下げることが出来た。
Bingは未だにサイト所有者がウェブマスターツールの「ディープリンク」をブロックする機能を提供している。

サイトリンクのラベルはどのように選択されているのか?

理想的なサイトリンクを選択されていたとしても、サイトリンクの見出しは、情報が不足していたり、コンテンツの内容と合ってなかったりすることがある。

ミスサイトリンク
紛らわしいことに、メジャーリーグサッカーのウェブサイトには、「ニュース」という見出しの付いたサイトリンクがRSSフィードも含めて3つもある。

Yahooが認めたように、クリックを獲得するためには正確で有益なラベルが不可欠である。

アイトラッキング調査によると、検索エンジンユーザーは検索結果のタイトルに強く注意を払っており、内容のサマリーよりもリンク見出しが注目を集めていることが分かりました。

最終的に、サイトリンクの見出しはいくつかの要素に基づいて選択される。再びBill Slawskiは、特許出願に基づいて潜在的な要因を要約している。

  • サイト内外からのリンクに付与されたアンカーテキスト
  • そのページが特に上位に表示されている検索クエリ
  • 検索結果上で実際にクリックされた検索クエリ
  • ソーシャルブックマークのタグから抽出されたキーフレーズ

モバイル検索の継続的な成長により、サイトリンクとその見出しがますます重要になっている。

サイトリンクがモバイルでのコンバージョンに不可欠な理由

Googleは2006年にサイトリンクを導入した。当時は、ナビゲーショナルクエリにおける検索1位ページの下のみに掲載されていた。

Googleは過去10年間で、検索結果下に1行で複数のサイトリンクを入れたり、ホームページ以外のページにもサイトリンクを表示させたり、など様々な変更を加えた。
さらにコンバージョンに関するところでいうと、最も重要な変更である「拡張サイトリンク」はモバイルで発生している。

拡張サイトリンクは2017年に最初にテストされ、その後大規模に展開された。ユーザーは検索結果上にいながらサイト内を閲覧し、サイト内の様々なページへ直接アクセスすることが可能になった。
拡張サイトリンク
※拡張サイトリンクが表示されるためには、一貫したサイト構造が必要である。

特にeコマースサイトでは明確で一貫した階層が不可欠だ。 毎月190万件のブランドクエリを取得している(Ahrefsデータより)REIは、サイト内が構造化されていない場合に、どうなってしまうかを体現している。
REIサイトリンク

まず女性の服を探してみても、サイトリンクが存在しない。そして男性用品を購入しようとした場合も、選択肢を絞り込むための拡張サイトリンクは存在しない。 しかしながら、これはREIが各種メンズウェアのページを持っていないからではない。

REI紳士服モバイルページ

これらのページがネストされた階層構造ではなく、フラットなサイト構造になっているためである。

■メンズ服のサイトリンクURL:
https://www.rei.com/h/mens-clothing

■サンプル商品カテゴリのURL:
https://www.rei.com/c/mens-boots
https://www.rei.com/c/mens-casual-jackets
https://www.rei.com/c/mens-pants

しっかりとした階層構造を持っていないと、メインのページと、商品カテゴリ間の検索エンジンによる結び付けが弱くなり、そのセクションにおいて拡張サイトリンクが表示されづらくなる。

対照的に、「教室&イベント」ページには、メインURL移行に個別のロケーションが含まれている。

■「教室、イベント」サイトリンクURL:
https://www.rei.com/events

■個別の「教室、イベント」のURL:
https://www.rei.com/events/p/us-ga-atlanta
https://www.rei.com/events/p/us-ca-los-angeles
https://www.rei.com/events/p/us-wa-seattle

もちろん、最上位のカテゴリには拡張サイトリンクがある。

REI「教室、イベント」サイトリンク

REIでは一貫性のないサイト構造により、モバイルショッピングを利用しているユーザーに対して不必要なクリックが発生している。 (女性のギアを探している人は一度ホームページを見るしかない。)

当然これらの問題は、あなたのブランドの検索結果上で表示されているサイトリンクがわからない限り、解決することはできない。

自サイトのサイトリンクの調べ方

実際に検索をしてみる、という逸話的でパーソナライズされた証拠のほかに、あなたは自サイトに現れるサイトリンクについてどれだけ把握しているだろうか?

Googleサーチコンソールでは、どのサイトリンクが表示されるかを簡単に確認することが出来る。まず、自ブランドクエリのみを含めるようにクエリの絞り込みを行う。

GSCクエリ絞り込み

ブランド名によっては、「次と一致するクエリ」ではなく「次を含むクエリ」を使用する必要がある〈ブランド名に複数の単語が含まれている、よくつづりが間違われる、地域に関連する語句が含まれている場合などは特に)。すべてのブランドクエリを取得することは不可能だが、大部分に対してフィルタリングが出来れば十分だ。

Googleサーチコンソールは最大16ヶ月のデータを提供する。その中で最も関心のある期間を選択する(そして次セクションで説明するように、期間毎に結果を比較する)。

GSC期間指定

ここから「ページ」タブに移動し、「検索順位」を「1.5より小さく」なるようにフィルタリングする。これにより、ブランドクエリでページが上位表示されたときのデータに制限することができる。 (サーチコンソールはサイトリンクとして表示された時の順位を、「約1位〈1.~)」として表示する)
1.5位以下

そうすれば、特定期間におけるサイトリンクが表示回数順にソートされて表示されていることを確認できるはずだ。

サーチコンソール位置フィルタ

デスクトップ、モバイル、タブレットのデバイスカテゴリ別に同じ分析を実行すると、モバイルユーザーにのみ異なるサイトリンクが表示されていないか、などを判断することもできる。

しかしここで確認できることは、始まりに過ぎない。

サイトリンクの変化を調べる方法

前セクションと同様の条件を使用して、サーチコンソールから月単位または3か月毎のデータをエクスポートすると、表示されているサイトリンクどのように変化したかを見ることができる。これは、サイト内の変更がサイトリンクにどのような影響を与えたか、を判断する場合に特に便利だ。

各ページのインプレッション数を、ホームページのインプレッション数で割ってみよう。その割合は、各ページがサイトリンクとして表示される頻度を示している。
例えば、サービスページの表示回数が20,000回でホームページの表示回数が40,000回の場合、サービスページは50%の確率でサイトリンクとして表示されると言える。

CXLの場合、Agencyページ、Instituteページ、およびBlogページは、去年1年間でみると、ほぼ100%のサイトリンクとして表示され、Aboutページがその後に続いた。
また、他のサイトリンクは最近表示され始めた。
サイトリンクのインプレッション数のグラフ
(きれいなチャートを作成するには、表示回数の少ないページは除外した方が良い)

同様に、各サイトリンクのクリック率をグラフ化することが出来る。特定のページへのクリック数を、全体のクリック数で割るだけである。

サイトリンククリック数のグラフ

これらのチャートは、ブランドクエリで検索したユーザーが、自サイト内のどこに行くのかを明らかにしている。 「conversionxl」を検索しているユーザーのうち4〜8%がブログページにランディングしているとしたら、ブログ用のランディングページではユーザーのニーズに応える十分な情報を提供し、エンゲージメントを高めなければならない。

我々(CXL)を例にサイトリンクを紹介したが、あなたのサイトで重要なページがサイトリンクに表示されていなかったり、不要なぺージがサイトリンクとして表示されていた場合にはどう対処するのが良いのだろうか?

dell sitelinks google

ニュージーランドのDellで表示されているサイトリンクは、ユーザー体験を改善する機会を無駄にしている。
(SEOJapan補足)「ラップトップ」「ラップトップとノートPC」という重複した内容のサイトリンクが存在していたり、いきなり「ショップ」という抽象度の高いサイトリンクが登場したりと、サイトリンクの粒度がばらばらになっている。

求人ページはしばしばサイトリンクの無駄使いをしている。人員の採用が急務でなくまた他社の求人サイトを通じて募集をかけている場合は、顧客ではない検索者のためのページに貴重なサイトリンクの枠を使う必要はない。

グレーターアイスクリームサイトリンクGoogle
※ジョブページには多くのユーザーシグナルがあるが、ROIは低い。

何らかの理由でサイトリンクが最適化されていない場合にも、できることはある。

サイトリンクを改善する方法

2011年にGoogleが述べたように、多くの検索シグナルが、表示されるサイトリンクとその見出しに影響している。

ランキングの観点から言うと、「通常」の検索結果とサイトリンクは、もはや別物ではない。
サイト内リンク構造のベストプラクティスは、質の良いサイトリンクを生成して訪問者の体験を改善する事に対して、影響を持っている。

したがって、何か一つを最適化することでサイトリンクの変更を保証することはできない。しかし、そのためには何もできないという事でもない。

Googleのサイトリンクを改善するためのアドバイスは、いくつかの標準的なSEOのベストプラクティスを含んでいる。

  • 繰り返しがなく、コンパクトで、関連性と情報に富んだ内部リンクとアンカーテキストを用いて、ウェブサイトの構造を明確にする。
  • Googleがサイト内の重要なページをクロール、インデックスできるようにしておく。フェッチ&レンダーを使って、それらが正しくレンダリングされていることを確認する。
  • もしページを検索結果から完全に削除する必要がある場合は、そのページに「noindex」メタタグを使用する。

またGoogleは、ユーザーを複数トピックを含んでいるページの該当セクションに直接誘導するサイト内リンク(スニペット内サイトリンク)を目次に設置する事を勧めるなど、サイトとページの構造の重要性について繰り返し述べている。

サイト上に複数のトピックがある長いページがある場合は、まずきちんと内容を整理し、セクションが論理的に分割されていることを確認してください。そして各セクションに、関連性が高く説明的なアンカーテキスト(「セクション2.1」だけでなく)があり、個別のセクションにきちんとリンクする「目次」を設置されていることを確認しましょう。

セクションがページに含まれ、ページがサブディレクトリに含まれ、サブディレクトリがWebサイトに含まれているように、ページ構造の重要性に関する推奨事項は、スニペット内サイトリンク以外にも適用される。

モバイル検索での拡張サイトリンクが増えると、明確で階層的なサイト構造の重要性が高まる。ユーザーは検索結果ページでリンクをクリックする前に、複数のサブディレクトリを確認することができる。 (もし必要な内容が見つからない場合は、彼らはクリックをしない)

明確で階層的なサイト構造に加えて、改善のためには他の選択肢もある。

サイトリンクに影響を与える別の方法

  1. まずはブランド名を持とう。既存のブランドをすでに持っている場合は適用されないが、新しいブランド名を選択する際は他サイトとの競争は避けるべきである。検索エンジンがあなたのブランドのクエリをナビゲーショナルクエリとして判断しない場合、サイトリンクを返す可能性は低い。
  2. 無関係なページを「noindex」に設定する。「noindex」タグを使用し、価値の低いページ(プライバシーポリシーや求人ページなど)をサイトリンクとして表示しないようにする。しかしながら、サイトリンクとして貧弱なページの中にも、バックリンクなど重要な検索シグナルを持つページもあるので、慎重に行う必要がある。
  3. 堅牢な内部リンク構造を作る。内部リンクはサイト構造を強化する必要がある。親ページは子ページにリンクし、子ページは親ページにリンクにするようにする。
  4. ページ内容に合わせたアンカーテキストを選択する。アンカーテキストは、検索エンジンがリンクされたページの内容を理解するのに役立つ。
    これらのアンカーが、一貫していても同一ではない(つまり、類義語を用いている)場合、検索エンジンがサイトリンクの見出しに含めるテキストを判断するのに役立つ。
  5. 深い階層のページへのバックリンクを獲得する。ほとんどのサイトはホームページをはじめとした、トップに近いページに被リンクを受けている。内部の深い階層への被リンクは、ページがサイト内でオーソリティを得るのに役立ち、検索エンジンがそれらをサイトリンクとして含める可能性が高くなる。

サイトリンクからの訪問ユーザーのエンゲージメントとコンバージョン率を高める方法

  1. 「事実上のホームページ」であるサイトリンクが訪問者を誘導するようにする。最も人気のあるサイトリンクを事実上のホームページとして扱おう。これらのページは、訪問者に良いファーストインプレッションと、サイト内を回遊してもらうための関連する内部リンクを与えなければならない。商品やサービスページに誘導しないような「About Us(我々について)」ページを設置することは避けよう。
  2. クーポンやセールページがあることを確認しよう。クーポン、ディスカウント、およびセールスクエリには、しばしばブランド名が含まれており、ナビゲーション検索として扱われることがある。
    例:「aftershokz(=ブランド名) クーポン」など
    クーポンを提供しない場合でも、そのポリシーを説明しているページは、一般的なブランドクエリのホームページの下にあるサイトリンクとして表示されることがある。そのサイトリンクが、サードパーティのクーポンサイト以上に、購入意欲の高いユーザーのクリックをもたらしてくれる可能性もある。

結論

ブランドクエリを入力する検索エンジンユーザーは、サイトにとって最も価値のあるユーザーの一人だ。しかし彼らはしばしば無視されてしまう。ホームページに飛ばされたり、購入客と求人者を区別することもできないアルゴリズムによって選ばれたページを提供されたりするのである。

Googleサーチコンソールでは、サイト運営者がサイトリンクを特定し、その変化を確認するために必要なデータを提供している。こうした洞察は、サイトリンク最適化の影響を評価するのに役立つ。

その結果より多くのユーザーが目的地ページに素早くアクセスできるようになり、コンバージョンをより素早く、簡単に行うことができ、ウェブサイトの収益性を高めることができるのである。


この記事は、CXL Blogに掲載された「How to Curate Sitelinks to Increase Conversions」を翻訳した内容です。


この記事で述べられている通り、サイトリンクは検索エンジンからの訪問者への入り口となることもある重要なページです。Googleで自社ブランド名を検索する事のみで確認するのではなく、まずは自社のサイトリンクをきちんと把握する事から始めましょう。サイトリンク以外にもSEOに関する改善でお悩みの方は、ぜひ弊社までお問い合わせください。
— SEO Japan

「コンテンツマーケティング実践会議2018」

バズ部が今年初めて主催するイベント「コンテンツマーケティング実践会議 2018」。 ユーザー主義を徹底して貫き、かつ大きな成果を出している企業だけを集めて、その手法を具体的に再現できるレベルまで解明していきます。 さらに […]

「コンテンツマーケティング実践会議 2018」

徹底的に成果をあげることにこだわって開催するイベント、それが「コンテンツマーケティング実践会議 2018」です。 ユーザー主義を軸に据えながら、かつ大きな成果を出しているスピーカーだけを集めました。そして、その手法を惜し […]

「コンテンツマーケティング実践会議 2018」

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コンバージョン率最適化のための9つのベストプラクティス

コンバージョン率最適化(CRO)は、訪問者の抱える課題に左右されるため、様々なサイトで通用する普遍的な改善手法はないと考えられてきました。
しかし今回SEO Japanがメディアの紹介権をいただいたInvespでは、それを可能にする方法を紹介していました。
CROを米国で2番目に提供開始したInvesp、そんな彼らのノウハウの一部をご紹介します。
— SEO Japan

9 Best Practices For Conversion Rate Optimization

コンバージョン率最適化は複雑で、取っ付きづらいものだろうか?
コンバージョン率最適化がそのように思われるのには、いくつか理由がある。

この記事を読む事で、コンバージョン最適化の計画と実装の見方が変わり、CROの取り組みを加速させることが出来るはずだ。CROは計画をしっかりと練ることで、恩恵を受けることが出来る。
過去の記事で紹介したようにコンバージョン率最適化は、まずはコンバージョンさせようとしている訪問者を理解することから始まり、そして顧客の反応を計測し仮説を検証することで実現する。
このCROのプロセスは、時間や、リソース、予算を必要とするものである。

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画像出典元:Invesp

このチャプターを読み、コストとリターンの計算と技術要件の理解をする事で、スムーズなコンバージョン率の改善が可能になるであろう。
この記事を読むことは、あなたのビジネス、そしてコンバージョンを加速させるに違いない。

1. 正しく予測を立てる

コンバージョンは一晩では上昇しない。これは事実である。

Webサイトのコンバージョンを上昇させるには、努力、献身、そして何より忍耐が重要となる。

マーケターの中には、コンバージョン率最適化のプロセスを見くびる人もいる。CROプログラムによって収益的を劇的に上げたというケーススタディを読んで、自分たちの会社でも実際にやってみようとするのである。
ものすごい成功を夢見て始めた取り組みでは、思っていた結果が得られない事により、徐々に情熱が薄れていってしまう。

誤った期待は、失望を生み、投資を無駄にしてしまう。

一方で合理的な目標は、熱意、時間、リソースを有意義なものにする。

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画像出典元:Invesp

過去十年間にわたって、我々は多くの企業や組織とのパートナーシップを通して、良い予測には二つの要素が必要であると学んだ。

  1. 良い計画は、最低でも年間に30%コンバージョンを上昇をさせる。
  2. しっかりとした計画はコンバージョン上昇以外の副産物ももたらす。学びや体験が様々なチャネルで良い結果をもたらすであろう。これにより最終的な効果は10倍にもなる。

2. 計画のリターンを試算する

既にコンバージョン率が20%を超えているようなサイトでない限り、年間で30%のコンバージョン数上昇は妥当な予測である。
コンバージョン最適化のインパクトの試算方法は2つある。

  • 30%のコンバージョン上昇をドルに変換すると、収入に対していくらの効果になると推測されるか?収益はどれくらい上昇するか?その収益は投資への健全なリターンとなるか?
  • CROプログラムへの投資額を決定した後に、現在の年間の収入と収益に基づいて、以下の2つの数字を計算する。
    1. 損益分岐のために必要な、収入の増加幅
    2. 同様の主旨のプログラムにおける投資対効果を上回る基準値

以下はこれらの例である。

まず、あなたの会社には500万ドルのオンラインでの収入があるとしよう。売上総利益率は35%であり、マーケティング計画においては300%の投資対効果を期待している。そして、CRO計画にかけられる総予算は15万ドルである。

  • アプローチ1:まずは収入が30%上がると仮定する。これは150万ドルの収入の増加を意味する。総利益率が35%なので、150万ドル × 35% = 52.5万ドルの収益が全体で上がると試算される。
    つまり15万ドルの投資が52.5万ドルのリターンを生むということになる。
  • アプローチ2:15万ドルの予算を投資したとした時、最低でも収入を42.8万ドル(≒15万ドル/35%)増加させる必要がある。
    1. 損益分岐のために必要な、収入の増加幅:42.8万ドル/500万ドル ≒ 8.6%
    2. 期待された投資対効果を上回る基準値:15万ドル × 3 = 45万ドル

45万ドルを生み出すために必要な収入の増加は、約128万ドル(≒45万ドル/35%)
期待された投資対効果を上回るために必要な収入の増加幅は、128万ドル/500万ドル = 26% となる。

さて、ここまでに出てきた数字を要約しよう。

  1. 投資額の回収のためには、最低でも8.5%の収入の増加が必要(アプローチ2)
  2. 期待された投資対効果を得るためには、26%の収入増加が必要(アプローチ2)
  3. 30%の収入増加する見込みがあれば、マーケティング計画に期待される投資対効果を上回る。(アプローチ1)

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画像出典元:Invesp

3. 総投資費用を試算する

多くの会社はCROを成功させるのに必要な詳細情報に注意を払わず、見るべき指標を含めずに投資計画を作成してしまう。

CROへの投資は、テストソフトウェアの利用料はもちろんの事、マーケティングと開発チームのための費用を含めなければならない。

漏れを無くすために、以下の項目を含めることを忘れないようにしよう。

  • 開発費用
  • デザイン費用
  • A/Bテストツール利用料
  • CROプログラムの運用費用

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画像出典元:Invesp

4. 適切なリソース配分を行う

7割のCROプログラムは、プロジェクトオーナーのリソース配分によって失敗をする。我々も10年以上、世界中の様々な業種の企業と働く中で、このことが最も大きなチャレンジだと感じた。
実際、成功を望みながらも不適切なリソース配分をしているというケースは驚くほど多い。考えうるテストを全て実現できるような、無限のリソースを確保するプランは正しい答えではない。

成功のカギは、予算の調整を適切に行う事である。

CROプログラムを始める前に、1~2個のスプリットテスト※を月に行うためのリソースを確保するとよいだろう。ここから得られた結果によって他のプロジェクトの優先順位が変わるはずだ。これがコンバージョン率を改善する唯一の方法である。

5. システム要件を理解する

コンバージョン率最適化のプログラムの過程において、技術的な出来事が発生した際には対応できるようにしておかなければならない。

またバグはコンバージョンを殺すものであるというのは胸に刻んでおいた方が良い。それを排除するだけで、コンバージョン率が上昇する可能性は増加する。

こんなシナリオを考えてみてほしい。新しいCROプログラムが始まり、リソースの割り当て、テストの準備も完了している。最初のプランがチームに送られたが、それは実装することができない内容であった。
なぜこのようなことが起きたのだろうか?プラットフォームによって、技術的な限界が異なるという事を忘れてはならない。もし技術的な限界点を確認しそびれてしまうと、実装不能なプランになってしまったり、実装するのにものすごい期間を要してしまう事もある。

自社プラットフォームの限界や問題点を事前に理解しておく事で、後々の胸やけや頭痛を回避することが出来るのである。

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画像出典元:Invesp

6. コンバージョン改善のロードマップを策定する

思い付きのテストを行って、コンバージョン率の改善を望むことは、間違いなく時間と労力の無駄である。
大多数とは言わないものの、ある程度の割合の企業は、ランダムにテストを行っているというのが事実だ。ある月にはホームページにテストを行い、翌月には商品ページ、3か月目にはカテゴリーページにテストを行うのである。

成功するプログラムは初期に訪問者を理解し、訪問者が離脱しているページ、改善の余地が大きいページ、そのままにしておくべきページを見抜くことに時間を使うのである。この事を大半の企業は理解していない、もしくは無視してしまっている。
改善するページに優先順位をつけ、CROのロードマップを策定することは、基礎中の基礎である。
ロードマップは6か月で、8~15のテストを実施するようなものにした方が良い。

7. 勝ちパターンとオリジナルで再テストを行う

我々はこれまで様々なA/Bテストや多変量テスト、そして必要であれば繰り返しテストを行ってきた。この経験から言えることは、テスト結果を利用する方法は複数あるという事だ。

A/Bテストで勝利したデザインと現在のデザインをぶつけて検証するのは、良い手法であり、効果的かつ実施する価値のあることだ。自分が見ているのは、外れ値ではないという自信を与えてくれる。

この種のテストを行う事で、テスト結果に影響をもたらすような外部要因を排除することが出来る。
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画像出典元:Invesp

8. テストでの学びを分析する

コンバージョン最適化は単なるスプリットテスト以上のものである。テストの後に詳細な分析を行い、以下の質問に答えていく。

  1. 負けパターンはなぜコンバージョン率の向上に失敗したのか?
  2. 負けパターンを評価することで、見込み顧客に関してどのような学びがあるか?
  3. 勝ちパターンを評価することで、顧客に関してどのような学びがあるか?
  4. このテストの結果、訪問者に対して新しく聞かなければならない質問は出来たか?
  5. 別のチャネルやプラットフォームで、同様の仮説を展開するにはどのようにすれば良いか?

これらの質問に対する論理的な回答を探すのも基礎的である。これにより、単なるコンバージョンの最適化を超えるための洞察やデータを得ることが出来る。

9. 新しいテストを計画する

我々はよく「1つの特定のページでいくつのテストをすべきか?」という質問を受けることがある。コンバージョンを妨げている上位の問題を解決するためならば必要なだけテストを行う、というのが我々の回答である。正しいアプローチは以下の点を含むことを思い出してほしい。

  1. コンバージョンフレームワーク要素を考慮し、ページの分析を行う
  2. そのページでの最大の問題を特定する
  3. 問題の優先順位付けを行う
  4. 各問題を解決する方法の仮説を作成する
  5. A/Bテスト、多変量テストを実施し仮説を検証する

このアプローチに従えば、A/BテストもWebぺージのコンバージョン改善のための1歩になるのである。

コンバージョン率最適化はプロセスである。電気のスイッチのようにON/OFFで切り替えるものではない。

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画像出典元:Invesp

まとめ

コンバージョン最適化はプロセスである。長期的な取り組みであり、努力、献身、そして細かい分析が必要になる。

限られた期間でコンバージョン最適化を行い、大きな改善を最初から期待してしまう人には失敗が待ち構えている。

計画をしっかりとたて、プロセスに対してコミットすれば、その先には素晴らしい報酬が待っている。


この記事は、Invesp Blogに掲載された「9 Best Practices For Conversion Rate Optimization」を翻訳した内容です。


思い付きのA/Bテストをいかに多く回したとしても、大きな効果を得られる保証はありません。
A/Bテストの成功率は高くても25%、低いと10%とも言われています。A/Bテストの事例として話されるような大きな成功は、この中のさらに一部です。
CROで大きな成果を出すためには、しっかりと計画を行い、技術面の限界を理解した上で、テストの実施と分析を通して次のテストへとつなげることが重要です。
Web解析、コンバージョン改善の取り組み方でお悩みの方は、ぜひ弊社までお問い合わせください。
— SEO Japan

Chrome のセキュリティにとって大きな一歩: HTTP ページに「保護されていません」と表示されるようになります

Google では、Chrome を最初にリリースした時から、セキュリティを Chrome の基本原則の 1 つと考え、ウェブを閲覧するユーザーの安全を守る(英語)ために常に取り組んできました。Chrome で HTTPS によって暗号化されていないサイトに「保護されていません」と表示し、最終的にはすべての非暗号化サイトにこの警告を表示すると発表(英語)したのは、およそ 2 年前のことです。この警告により、ウェブ上で銀行口座の確認やコンサート チケットの購入などを行う際に、個人情報が保護されるかどうかを簡単に知ることができます。7 月 25 日より、Google はすべての Chrome ユーザーを対象にこの変更のロールアウトを開始しました。

Chrome の最新バージョン(68)から、HTTP ページにアクセスすると、「保護されていません」という通知が新たに表示されるようになります。

暗号化された接続が増えれば、セキュリティが高まる



ウェブサイトを通常の HTTP で読み込む場合、サイトへの接続は暗号化されません。つまり、ネットワーク上にいる誰もが、やり取りされる情報を見ることができ、コンテンツが表示される前に内容を改ざんすることさえできます。HTTPS ではサイトへの接続が暗号化されているため、通信を盗み見ようとしてもアクセスできず、サイトに送信される情報(パスワードやクレジット カード情報など)が開示されることはありません。

Chrome に「保護されていません」という警告を表示することで、ユーザーはアクセスしているサイトへの接続が安全でないことを確認でき、同時にサイトの所有者がサイトのセキュリティを強化するための動機付けとなります。約 2 年前の発表以来、HTTPS の使用は驚異的な伸びを見せました。Google の透明性レポートでは、次のような結果が出ています。
  • Android の Chrome トラフィックは、現在 76% が保護されています(2 年前は 42%)
  • ChromeOS の Chrome トラフィックは、現在 85% が保護されています(2 年前は 67%)
  • 上位 100 位中 83 のウェブサイトが、デフォルトで HTTPS を使用しています(2 年前は 37)
すべての HTTP ページに警告表示を開始するまでに時間がかかることは明らかでしたので、暗号化されていないページでパスワードやクレジット カード情報が収集される場合にマークを付けることから始めました。その後、「保護されていません」という警告が表示される状況をさらに 2 つ追加しました。ユーザーが HTTP ページにデータを入力するときと、シークレット モードで HTTP ページにアクセスしたときです。

Google の最終的な目標は、サイトが安全でない場合にのみ Chrome でマークを表示し、デフォルトのマークのない状態は安全であるようにすることです。2018 年 9 月から「保護された通信」の表示の削除を開始し、徐々にこの目標を実現していく予定です。さらに 2018 年 10 月からは、ユーザーが HTTP ページにデータを入力するときに表示される「保護されていません」の警告を赤に変更する予定です。

10 月に公開される Chrome のバージョン(70)では、HTTP ページにデータを入力すると「保護されていません」という通知が赤字で表示されます。

暗号化を容易にする



Google では、サイトを HTTPS に移行(または新たに構築)しようとしているサイト所有者ができるだけシンプルにコストをかけずに実現できるように、サポートを提供しています。これまで、Google App Engine でのマネージド HTTPS の提供、すべての .app ドメインでの HTTPS 接続の必須化および自動化、(Chrome がプラチナ スポンサーである)Let’s Encrypt による証明書の無料発行と自動認証などの改善を図ってきました。なお、HTTPS への移行中は、Search Console からのメッセージに記載された詳細情報とガイダンスを確認してください。

これからは、サイトが HTTPS でデータを保護していない場合は警告が表示されますので、コンサート チケットを購入したり、オンライン バンキングを利用したりするときもご安心ください。皆様が最も安全なブラウザを使用していると確信できるよう、Google では今後も Chrome のセキュリティを強化していきます。

Google 画像検索の参照元 URL の変更について

Google 画像検索を使って日々ウェブ上のコンテンツを視覚的に探索するユーザーはかなりの数に上ります。次に焼くクッキーのアイデア、視覚的にわかりやすいタイヤ交換の手順など、ときおりテキスト検索より画像検索のほうがずっと役立つ場合があります。

参照元 URL の変更

これまで、サイトへのトラフィックのうち Google 画像検索がどれだけ貢献しているかを把握するのは簡単ではありませんでした。そこで Google では、Google 画像検索専用の新しいリファラー URL を導入し、これから数か月かけて順次ロールアウトしていくことにしました。リファラー URL とは HTTP ヘッダーの一部で、これを見るとユーザーが 1 つ前にいたページ(目的のウェブページを訪れるためにクリックしたページ)がわかります。

ウェブサイトへのトラフィックの追跡や分析を行うソフトウェアを開発している場合は、ぜひこの変更にご対応いただければと思います。新しいリファラー URL を取り入れて、Google 画像検索からのトラフィックを識別できるようにしてください。新しいリファラー URL は https://images.google.com です。

サイトデータを Google アナリティクスで追跡している場合は、特に対処の必要はありません。新しいリファラー URL が自動的に適用され、Google 画像検索からのトラフィックを正しく識別できるようになります。なお、この変更は Search Console には影響しません。サイトへのトラフィックに貢献している上位検索クエリの集計リストは、これまでどおりご利用いただけます。

国別のクエリへの影響

新しいリファラー URL には、Google 画像検索で使用する URL と同じ国別コード トップレベル ドメイン(ccTLD)が含まれています。つまり、世界中のほとんどのユーザーは images.google.com からのアクセスとなります。昨年実施した変更(英語)で、世界中のユーザーが検索するとき、デフォルトで google.com が選択されるようにしたのはそのためです。ただし、一部のユーザーは引き続き、国別のサービス(日本なら google.co.jp)に直接アクセスしている可能性があります。その場合は、その国の TLD(たとえば images.google.co.jp)が使用されます。

この変更により、ウェブ上の視覚的なコンテンツがさらに充実することを願っております。ウェブページを Google 画像検索に最適化する方法については、画像公開に関する Google のガイドラインをご覧ください。ご質問、ご意見、ご提案などございましたら、ウェブマスター  ヘルプ フォーラムからお寄せください。

【告知】海外CRO/WEBマーケティング最先端事例セミナー

SEO Japan編集部は、これまで海外のカンファレンスに参加する中で、SEOだけではなくCRO(コンバージョン率最適化)のエキスパートとの知見交換を行ってきました。

そんな中で今回DLPO株式会社様と共同で、海外のCROの海外の知見や事例をご紹介するセミナーを開催することとなりましたので、告知させていただきます。

アイオイクス株式会社からはSEO Japan編集、執筆担当の大谷が登壇させていただきます。

「もっとWebの売上、問い合わせ数を伸ばしたい!」というWeb担当者様はぜひこちらのページよりお申込みください。

croseminar

セミナー詳細
セミナー名称 GROWTH! 海外のCRO/WEBマーケティング最先端事例【無料】
日時 2018年7月26日(木)16:00~19:00(受付開始15:30~)
会場 GOBLIN.代官山店 ( 東京都渋谷区恵比寿西1-33-18 コート代官山B1F )
対象 Webサイトの企画・運営や、広告・宣伝などのプロモーションに携わるご担当者。
広告代理店、制作会社、コンサルティングなど支援事業者のご担当者。

※同業社の参加はお断りさせていただく場合がございます。

※当日の様子を撮影させていただく場合がございます。

※会場受付にてお名刺を頂戴いたします。
定員 60名 ※お申込多数の場合、抽選とさせていただきます。
費用 無料
申込期限 2018年7月24日(火) ※定員がございますので、お早めにお申し込みください。

参加ご希望の方は、こちらのページよりお申込みください。

現在アイオイクスではSEOコンサルティングだけではなく、CROコンサルティングサービスもご提供しております。
コンバージョン率改善をご希望の方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

SEOとCROの両立は可能か?共に取り組む意義とその障害とは

Webページ改善には、SEO(検索エンジン最適化)とCRO(コンバージョン率最適化)があります。
SEOが「検索エンジン」に対して、Webサイトを最適化する取り組みならば、
CROは「ユーザー」に対して、Webサイトを最適化する取り組みと言えます。

Googleをはじめとした検索エンジンが、ユーザーを満足させることを望んでいるのならば、究極的にこの二つの考え方はどこかで交わりを持つはずです。

しかし、この二つを同時に実現することは本当に可能なのでしょうか?
「ABテストって、SEO的に考えるとクローキングにならないの?」
「SEOでは見出しにキーワードを含めるけど、ユーザー体験としてはどうなの?」
世界のエキスパートは、この問いにどう答えるのでしょうか。

— SEO Japan

SEOとCROの交点

読者の方々は、CRO(コンバージョン最適化)とSEO(検索エンジン最適化)の相性は良いはずである、と思っているだろう。

理論的には、コンバージョン最適化が狙いとしているのはユーザー体験(UX)の改善であり、ありがたいことにGoogleが検索トップの結果で実現したいと思っていることでもある。そのため、サイトのテストと改善を行えば行うほど、検索順位も高くなるだろうということなのだ。まるで終わりのないホッケーのスティック型のようなサイクルの中で、トラフィックやコンバージョンが増加し、収益も増えるだろうというわけだ。

もちろん、ことはそこまで単純ではない。

CROとSEOとの間の矛盾はどこにあるのかというマーケターからの質問を耳にしたことがある。加えて、チームの役割が明確化され、予算に制約がある環境では、CROとSEOのどちらに投資をするかについて、取捨選択しなければならない場面もあるはずだ。最終的にはウェブサイトのテストと最適化をどのように実行するのか重要なのだ。

そこで、私はCROとSEOの交点はどこにあるのか探るべく、成長と最適化において長い経験を持つ人たちに、「トラフィック獲得とコンバージョン最適化のバランスをどのようにとっているか」という質問をしてみた。

CROとSEOは完璧なパートナーなのか?

CROとSEOの相性は完璧なはずで、矛盾などはないはずである。

Googleにとって、ユーザーにとって最適な検索結果を提供することは自己利益のうちだ。そのため、アルゴリズムを宗教的なまでに熱心にアップデートをしている。また、最近の傾向では、UX要素のほうがキーワード密度など従来の要素よりも重要視されている。管理者によってページ読み込み速度が速められると、同様に検索結果も改善される。なぜなら、読み込みが速いページは人々に好まれるし、Googleもそれがより良い体験につながることを知っているからだ。

ほとんどのケースでは、CROがSEOと矛盾することはありません。むしろ、お互いを補完し合う存在なのだ。

この古典的な例が、「人間向けに書くか、それともGooglebot向けに書くか」という問題だ。Googleのアルゴリズムも進化してきているので、両者はかなり同じレベルに達しています。ありがたいことに、キーワードスタッフィングはGoogleから見ると(そして読む人にとっても)愚かな行為となっており、自分が売っている商品を買ってくれる人向けに書くべきなのだ。

俯瞰してみても、SEOとテスティングに矛盾はもともと存在しない。Googleには独自のテスティングツールがあり、A/Bテストも行っている。Googleが、自分たちでサービスとして提供しているものに対してペナルティを与える理由はないだろう。

Googleはより良いUXにペナルティを与えたいわけではない

SEOとCROの相性が良いというのは直感的には理解できるであろう。それでも、これを信じられないというマーケターは少なくない。あるいは少なくとも、テストやSEOの技術的な側面については懐疑的に感じているマーケターはいるようだ。

VWOの創設者であるパァラァ氏が、Quoraでこの問題について答えてくれた。彼によると、A/BテストがSEOに影響を与えることはないそうだ。

Paras Chopra

パァラァ・チョップラ氏

「Google自体がA/Bテストをしていて、またそのためのツールも持っているのだから、Google側でも他社が同様にA/Bテストを行うことは十分想定していると考えられるだろう。

そのため、Google(ほかの検索エンジンも同じように)がA/Bテストを行っているウェブサイトにペナルティを与える可能性はとても低い。万が一に備えて、テスト結果から検索ボットをフィルタリングしたいというのはあるかもしれない(でも、検索エンジンのほとんどはテストのバリエーションではなくオリジナルのページだけを見るので、これもあまり必要ないだろう)。」

基本的にはとてもシンプルな「とあるルール」を守っているならば、A/Bテストによってせっかくの検索順位が台無しになるという心配は無用だ。

Googleのテスティング「ルール」に従う

昨今では減少傾向にあるものの、かつてA/Bテストによって検索結果に悪影響があるのではないかという声は多くあった。多くの場合、心配されていたのは次の4項目だった。

  • コンテンツクローキング
  • URLとコンテンツの重複
  • リダイレクトの誤り
  • ウェブページの読み込み問題

第一に、JavaScript経由で要素を大幅に変えるA/Bテストの実行は、コンテンツクローキングではない。コンテンツクローキングとは、1990年代において効果的で一般的だったSEO手法であり、Googleボット向けに大量のキーワードを詰め込んだバリエーションが作られていた。そして、実際の訪問者にはそれとは違うよりユーザーフレンドリーなバージョンを表示するようしていた。もしあなたがA/Bテストを行っているなら、コンテンツクローキングとみなされる心配は不要だ。Googleがあなたに求めているのはダイナミックな体験を提供することであるのだから。

第二に、コンテンツの重複も問題ではない。パァラァ・チョップラ氏の数年前の記事投稿を見てみよう

Paras Chopra

パァラァ・チョップラ氏

「ここで注目したい重要ポイントは、検索エンジンからのペナルティがあるのは、異なるドメインからコンテンツを盗んだり転用したりしたときだけだということだ。バリエーションページすべてが自分のサイト上でホストされていて、なおかつそのコンテンツが「自分の」ものなら、何をしても良いのだ。

現在、ダイナミックウェブサイト(ショッピングカートやディレクトリなど)の多くが、さまざまなフォーマットで同じコンテンツをホストしている。あるコンテンツがそのドメイン内だけに置かれているものであれば、検索エンジンがそうしたサイトにペナルティを与えることはない。A/BテストURLについても同様である。コンテンツを盗んだわけではないので、悪いことは起こらない。すべてあなたのものなのだから!」

もし心配なら、canonicalタグを使うと良いだろう。

第三に、301(恒久的な)リダイレクトを避け、302リダイレクトを使おう。

最後にページの読み込み速度だ。これが唯一、懸念事項と呼べそうなものであるが、ほとんどの場合これも大して重要ではないと言える。

まとめると、テスティングには問題なく、それどころか推奨されているくらいだが、次の基本ルールは守らなければならないということだ。

  1. クローキングしないこと
  2. rel=”canonical”を使うこと
  3. 301リダイレクトではなく302リダイレクトを使うこと
  4. 実験は必要なときだけすること

クライアント側、サーバー側どちらの実験をしているかも問題になるのかという問いについては、マット・カッツ氏がノーと言っている。マット氏は数年前、HackerNewsのスレッドに、「A/Bテストはサーバー側、クライアント側どちらの技術でも可能だ。ただどちらのケースでも、Googleボットだけ違う扱いはしないようにした方が良い。Googleボットをほかのユーザーと同じように扱い、我々のユーザーエージェントやIPアドレスをはじいたりするためにコーディングを行うのはやめてほしい。」と書いていた。

ほかの点については、A/BテストについてのGoogleの公式声明を読んでみるとよい。基本的なルールに従っていれば心配することはほとんどない。

コンバージョンを伴わないトラフィックは無意味である

vanity metrics(=無益な指標)
の内容と、これを避ける方法はよくご存じだろう。

コンバージョンや収益がなければ、Twitterのフォロワー数もダウンロード数も、ページビューも意味を成さない。

そのため、SEOが効果的ではなく、よりインパクトのある「現在のトラフィックへの最適化」に集中すべきケースもあるだろう。

例を挙げるとすると、ランク入りしているキーワードがバリュープロポジションとまったく関係がない場合、少なくともページ単位でみると最適化しづらいミスマッチが潜在的に存在する。これはたいていSEOのトラフィックのコンバージョン率が、他の流入チャネルよりかなり低いときに見られるケースである。テストを実行していて、オーガニックでのみ上昇が見られない場合、キーワードのインテントは低くなっていると言える。

ところで、無関係なトラフィックが必ずしも悪いものということではない。収益への悪影響がないからだ。しかし、それがテスト実行を通じたRPV(1人当たり売上高)を増やすうえでの障壁になることがあってはならない。

さらに、オーガニック流入が最もコンバージョンしやすいチャネルであるという点も押さえておいてほしい。Googleがそのアルゴリズムをますます洗練させているため、インテントとマッチは非常に高くなってきている。

トラフィックとコンバージョントラフィック

出典

では、SEOとCROはどこで矛盾するのか?

Googleの検索順位で1位から陥落したらどうなるだろうか。ビジネスを成長させる上では、間違いなく阻害要因となるだろう。検索順位1位のではトラフィックの33%を得られるとされていることからも分かるように、見込み客の多くを失う可能性がある。
Percentage of Traffic by Google Result Position

出典

さて、これまで見てきた通りSEOとCROの間に矛盾はないはずだ。しかし、実際には矛盾が存在している。ランド・フィッシュキン氏に聞いてみたところ、矛盾はごくまれに発生するとのことだ。

Rand Fishkin

ランド・フィッシュキン氏

「確かに矛盾はあるが、それはほんのわずかだ。SEOに関していうと、ページ上でキーワードや文言を、検索者が使う言葉に合わせて賢く用いること(たとえば、「あなたの本の収納に関する問題を解決します」よりも「ランドの本棚」のほうが賢明と言える)は今でもとても大切だ。

ときにCROテストによって、あまり明確・ダイレクトでない言葉のほうが実際のコンバージョン率が高い、という結果が出てくることが稀にある。そうはいっても9割以上のケースでは、ちょっと妥協すれば良いバランスを見つける方法がある(たとえば、「ランドの本棚はあなたの本の収納に関する問題を解決します」など)。」

リアルな世界の例としてLawnStarter Lawn Careを挙げてみよう。LawnStarterは地元の芝生ケア会社を検索する人々から多くのSEOトラフィックを得ているので、Googleでの牽引力を失うというのは同社の顧客獲得において悪影響をもたらすことになる。より顧客対し価値をもたらすバリュープロポジションを見出しでテストすることは可能だろうか?答えは、イエスである。しかし、H1タグに特定のキーワードを含めなければならないという条件の下で、かつ明確で価値提供型の見出しへと変更する場合、トラフィックを失う可能性は現実にある。

LawnStarter Lawn Care

出典

LawnStarter Lawn Care創設者のライアン・ファーリー氏が語ってくれたところによると、Googleのアルゴリズムは確かにある一定の流れでは進歩しているかもしれないけれど、完璧なUXと一致しているとは言えないそうだ。

Ryan Farley

ライアン・ファーリー氏

「SEOとは可能な限り訪問者に合わせてにウェブサイトを作るべきであると、SEOコミュニティ界隈ではよく言われている。それが本当なら、SEOとCROはぴったり合うはずだ。しかし、実際にはそれほどうまくはいかない。

現実では、GoogleのアルゴリズムはまだH1タグ内やbodyテキスト内のキーワードなど、非UX系のシグナルに大きく依存している。H1タグ内にキーワードを入れていなければ、SEOでは負けを喫することになるだろう。そうでなければページを適切にカテゴライズできないからだ。

たとえば、当社のJacksonvilleのページを見てもらうと分かるように、Adwordsでもっとコンバージョン率の高い見出しがあったとしても、見出しに「芝生サービス」や「Jacksonville」というキーワードを含めないわけにはいかない。

検索順位のブーストから得るものとコンバージョンで失うものとを計算しなければならないのだ。」

コンバージョンの最適化だけに焦点を絞ってしまうと、この2つのバランスを取って十分な情報に基づく決定を下すのは難しいことだ。たとえば、検索順位が上がったことによって得られるトラフィック量とコンバージョン量の増加の方が、コンバージョン率を高めることよりも、収益の増加に寄与するのならば、収益が高いほうに徹するべきなのは非常に明白だ。

Optimize Smartのヒマンシュー・シャーマ氏は、「本当の意味で収益を最適化するには、マーケットセグメント、製品カテゴリ、その他成果のポートフォリオごとに、平均注文額(AOV)とトランザクション数を増加させる必要がある。」と話している。

しかしご存知の通り、コンバージョン「率」最適化は行うべきではない

それでもランド氏も言及しているように、簡単な妥協方法はおおよそ常に(90%以上のケースにおいて)存在する。クリエイティブに考え、検索エンジンと顧客の両方を満足させることが求められる限り、二者択一で済む話ではない。

テストアセットは残しておくべきである

実際、「テスト実施時にSEOトラフィック量をもたらしている要素を、新しい要素を配置する代わりに削除した場合、トラフィックを失うリスクがあるのではないか」という懸念はある。

これに対し、Mozの記事ではこのように書かれている

「SEOの観点から言うと、たとえばきれいなモデルよりもトラフィック量の多い私の画像などを削除した場合、Googleに対して空白を生み出してしまう。そこでGoogleが削除されたアセットを再スキャンしようとすると、サーバー側が404エラーが表示し、そのページまたは画像、動画は存在しないとGoogleに伝えてしまう。

テストに使った商品画像がGoogleの画像検索で1位に表示され、それで月間100人の訪問者が生まれるかもしれない。そのため、画像を削除すればGoogleもそれを検索結果から削除をするので、100件のユニークユーザーが失われるということになる(そして訪問者がその商品を探している場合、売上もかなり落ちるだろう)。

こうした理由から、私自身はほとんどのテストアセット(動画、画像、音声)を残すようにしている。唯一の例外は、単純にテストのためだけにユニークページを設定し、あとで消去して301リダイレクトで元に戻す場合だ。それはもちろん、Googleにこのようなテストページに注意を払ってほしくはないからだ。テストアセットを消去するというのは、私にとっては戦略的目的というよりはクリーンなシステムをキープしたいという強迫観念に近いものがある。URLの正規化とnoindexの使用をしっかりしていれば問題ないだろう。」

もう一度言うが、少なくともアーカイブと学習が目的なら、テストアセットは残しておくべきである。しかし、SEO的な見方からすれば、正規化とnoindexの使用が万全であれば、心配することは何もないと言えるだろう。

製品レビューがコンバージョンに悪影響を与えている場合

これは私が今まで考えさえもしていなかった問題だ。Experiment Engineルイス・センチネリオ氏が、この分野にはたまに矛盾が生じることもあると教えてくれた。

Luiz Centenaro

ルイス・センチネリオ氏
「多くの人びとが論じてこなかった問題の一つに、製品レビューがある。製品レビューはSEOとCROに効果的だといつも言われている。しかし次の場合はどうだろう?製品詳細ページ(PDP)で複数のバリエーションのテストを行ったとする。その結果、コンバージョンや1人当たり売上(RPV)に貢献していた、レビューやソーシャルプルーフなどを削除したバリエーションが最も良い結果であったとしよう。

それを実装するだろうか。それとも構造化マークアップや、製品レビューを設置することで得られるSEOメリットを失うというリスクを負うだろうか。

月間数千件の訪問を生み出す30件以上の製品レビュー(リッチコンテンツを含む)が、裏でコンバージョン率を10%低下させていたらどうだろうか。それでも成果の高いバリエーションをキープするだろうか。

その答えは各eコマース企業によって異なるが、SEOトラフィックを頼りにしている場合、製品レビューを削除してまでそのバリエーションを実装することはないだろう。」

しかし、私自身はこのケースに関してはやり方次第だと言いたい。レビュー内容がひどく、レビューによってコンバージョンが低下しているならば、駄目な点を修正して、さらに良いレビューを得るべきである。それを価値のある定性データとして利用すれば良いのだ。

そして、もしそれが何らかの理由によって邪魔になってしまっているなら、もっとうまく実装しなければならない。レビューを使ってコンバージョンを増やす方法はそれこそ星の数ほどあるのだ。

バランスを取ること

RoverPassの成長部長のベンジャミン・ベック氏は、コンバージョン最適化やSEOに詳しい。ベンジャミン氏は、過去には大企業に勤め、長期成長を最大化するためのトレードオフまたはバランスがあるのではと考えた。ベンジャミン氏に聞いてみよう。

Benjamin Beck

ベンジャミン・ベック氏
「通常、SEOとCROは企業が成功するためのワンツーパンチ的存在だ。SEOはコストを掛けずにトラフィックをもたらし、CROはそのコンバージョンを行う。

SEOとCROの間には適切なバランスがなくてはならない。どちらか一方に偏りすぎると、もう一方は劇的なダメージを被ってしまう。

CROに偏りすぎてSEOが犠牲になる例:

  • コンバージョンに注力しすぎて、コンバージョンが行われない限り価値を得られないページ。たとえば、フォームに入力しなければ価値のあるレポートが見られないなど。ページそのものに価値がないと、フォームページを自然検索結果でランクインさせることは難しい。
  • ページ(特にタイトルやURL)に主なキーワードが含まれていない。

SEOに偏りすぎてCROが犠牲になる例:

  • コンテンツにあまりにも多くのキーワードを入れようとする。商品を買うのはロボットではないので、人間によるコンバージョンを得られるようなキャッチコピーを書くこと。
  • リンクを含めたことにより、ユーザーがコンバージョンする代わりにページを離れてしまう。

どうすればCROとSEOが相性良く機能するようになるのか

たとえ大規模でセグメント化された組織内であったとしても、CROとSEOのワンツーパンチが相性良く機能する方法が存在することは明らかだ。大企業と中小企業の両方でコンサルタントとし勤務したことのあるベンジャミン氏が、これは通常どのように行われるのか、自身の経験を披露してくれた。

Benjamin Beck

ベンジャミン・ベック氏

「私がさまざまな企業と関わった経験からすると、たいていトラフィックに従事する部門とコンバージョンに従事する部門に分けられており、両方を担当していることはあまりなかった。

  • SEO - トラフィックがゴール
  • ソーシャル - トラフィックがゴール
  • コンテンツ - トラフィックがゴール
  • Eメール - コンバージョンがゴール
  • PPC - トラフィックとコンバージョンがゴール(コンバージョンへの投資対効果を見る)

チームがゴール別にセグメント化されているということでOKだろう。しかし、これは全体の成長にとっては良いことだろうか。悪いことだろうか。利害衝突が生じることはないのだろうか?

Benjamin Beck

ベンジャミン・ベック氏
「利害衝突が起こるのは良い考えとも、必須であるとも思わないが、コンバージョンユーザーの元をたどるのはとても大変だ。

PPC広告はたいていランディングページを隔離させており、オン・オフの切り替えができるので、追跡したり辿ったりすることは簡単だ。

ソーシャル、Eメール、SEOなどはすべてコンバージョンに貢献しうるが、どのチャネルがコンバージョンをもたらすかは企業によって大きく異なる。

RoverPassの場合は、Facebookチャネルが多くのユーザーをもたらすものの、コンバージョンには至らない。しかし、そうしたユーザーのEメールアドレスを取得してまとめると、将来のコンバージョンにつながる。それでも半分はソーシャル(Facebookコミュニティ)によってもたらされたものと考えなければならない。」

セグメント化されたチームの外に出てみると、SEOとCROの共存はさほど想像に難くない。我々はこの2つがお互い助け合っている例を目にしている。どちらか一方を無視しないことが大切になってくる。ランド氏も次のように述べている。

Rand Fishkin氏

ランド・フィッシュキン氏
「SEOは今でもウェブ上で最大のトラフィック流入元の一つである(SimilarWebによると、ウェブ上の口コミによる全アクセスの最大28%は検索によるもの)ので、訪問者を得たいと考えているものにとって、検索で良い順位を取るのは必須である。ここではCROが助けとなる。というのは、GoogleはポジティブなUXと有望なクエリを非常に重視しており、CROはこれに強いのだ。検索で訪問者を獲得し、CROでコンバージョンさせるというのが基本である。」

ところで、SEOチームとCROチームがしっかりと意思疎通を取れているなら、障壁を取り除いて双方で成功を収めることが可能だ。例としてV9SEOが、コンバージョン最適化につなげるための3つの主要なクエリの使い方について説明してくれた。

「SEOとしてはクエリを非常に重視している。クエリには主に3種類あり、それぞれが別々のユーザーインテントによって支えられている。

  • ナビゲーショナル(案内型)クエリ - ウェブサイト名の検索に使われる。インテントは特定のウェブサイトへのアクセス。
  • インフォメーショナル(情報型)クエリ - 特定のトピックについて情報を検索する。インテントはあるトピックについての情報取得。
  • トランザクショナル(取引型)クエリ - 購入する製品やサービスについて検索する。インテントは購入すること。

これら3種類のクエリはコンバージョン最適化に影響力を持つ。コンバージョン最適化を行うならば、(1)最適なコンバージョンアクションは何か、(2)コンバージョンを引き起こすコンバージョンアクションは何か、(3)コンバージョンに至るようユーザーを説得するための最適な方法は何か、を知るために特定のページにランディングしたユーザーのインテントを理解しなければならない。」

CROとSEOはいろいろな面でつながっている。分断されたチーム内の溝を埋め、上で説明したような情報を共有することにより、双方のマーケティングテクノロジーを育てることができる。

SEOとCROの未来

自然の摂理では、このブログ記事も短命だ。Googleのアルゴリズムは常にアップデートされていて、2年以内(または2カ月以内)には上で挙げた問題の多くが存在しなくなっているということもあり得るだろう。また、新しい問題が生じてくる可能性もある。

しかしSEOと最適化の現状すら、大変に楽観的なものである。ランド氏にSEOとCROはどのようにお互いを補完しているのか聞いたところ、希望を持てる答えを返してくれた。

Rand Fishkin氏

ランド・フィッシュキン氏
「CROは質の低い文言やユーザービリティー、良くないUXの識別に役立つ。これらはすべて、検索者にとってのより良いエクスペリエンスにつなげることができ、すると検索エンジンでもパフォーマンスが良くなる。すばらしい相互利益サイクルが生まれるのだ。」

私は何も未来を透視しているのではない。毎年数百件もの記事が投稿され、さまざまな業界について新しい予測を披露しているにもかかわらず、物事がどこへ向かっているのか確実に予想することは、誰にとっても不可能なのだ。

そうは言っても、「検索エンジン最適化(SEO)」と呼ばれるもの全体の方向性については、今日でもそのヒントを示してくれるものがいくつかあるようだ。

これは大まかに言ってしまえば、SEOとCROとの間の矛盾が少なくなっていき、一方にとってのメリットがもう一方にとってもメリットになるということだ。ベンジャミン氏も、物事がそちらの方向に向かっているのが見えると述べている。また飽和によってSEOが混雑した高額なチャネルとなるため、将来的にはコンバージョン最適化への投資が増えるとも確信しているそうだ。

Benjamin Beck

ベンジャミン・ベック氏
「SEOとCROは今後もどんどん密接になっていくと思う。

SEOは通常「無料のトラフィック」として見られているが、検索順位とトラフィックを得るための時間とコストは甚大なものになるだろう。SEOの競争が激しくなり続ける限り、コストをコンバージョンによって相殺しなければならないPPCのようになっていくであろう。

そのため、企業は多くのオーガニックトラフィックを獲得できているページから、より多くの利益を得るためにCROへの投資を増やしていくと思う。」

検索体験最適化(Search Experience Optimization)

今年の2月にForbesに記事を寄せたマイク・テンプルマン氏は、検索エンジン最適化の時代は終わったと述べている。その代わりに、SEOの略語の代わりとしての意味を含めて台頭してきているのが、「検索体験最適化(Search Experience Optimization)」最適化だ。その理由がこちらだ。

Mike Templeman

マイク・テンプルマン氏
検索エンジンがロジックを書き、大量のユーザー行動指標に基づく機械学習アルゴリズムを統合し始めことによって、ウェブサイト上のUXはどうあるべきかということが予想されるようになった。

現在測定されている基準としては、サイト読み込み速度やモバイル最適化、サイトの構造、コンテンツ、そして検索ユーザーがウェブサイトに期待しているものを得られているかの大量のシグナルなどがある。」

テンプルマン氏の未来予想には、「質問に対して答えを提供する」「モバイルを重視する」ということが含まれている。これは一般的な顧客体験にとっては良いことになるだろう。テンプルマン氏は例として、「スノータイヤ」という検索用語が「2008 Ford F150にとって最適なスノータイヤはどれか」に進化したことを挙げてくれた。

そのため、顧客からの質問に答える企業は検索順位も勝ち取っている。これは、サイト内でのキーワードの言及回数について悩むのをやめ、代わりに顧客が探しているものを見つけるためのサポートにより集中するべきだということである。

結論

必ずしも共にあるとは言えないコンバージョン最適化と検索エンジン最適化は、敵同士などではまったくない。事実、コンバージョン最適化への投資によって検索順位は上がるはずだし、実際そうしたことはよくあるのだ。同じように、SEOへの戦略的なブローチによりコンバージョン量やターゲット訪問者の数も増加する。

H1タグ内のキーワードや、コンバージョンには悪影響だが SEOには効果的なレビュー、テスト要素の欠落といったわずかな問題も、簡単に解決することができる。それに加え、A/BテストによってSEOが犠牲になる可能性を恐れる合理的な理由はないのだ。むしろ、より良いユーザーエクスペリエンスの提供は、Googleにも推奨されていることだ(そしてそれこそがGoogleがユーザーに届けたいサービスなのだ)。

最大の障害となるのは、結局のところ組織的なものだろう。ゴールが別々でコミュニケーションが不足しているチームなら、せっかくのポテンシャルを発揮できない可能性もある。成長の最適化に対し、双方の面からアプローチを取れば、コンバージョン獲得と流入獲得の両方で成功することができる。


この記事は、CXLに掲載された「The Intersection of SEO and CRO (and How to Maximize Long Term Growth)」を翻訳した内容です。


おわりに

弊社アイオイクスはSEO黎明期よりサービスを提供して参りましたが、Googleのアルゴリズムの進化に合わせ、より深くユーザーの分析に踏み込んだCROサービスの提供を開始いたしました。

そんな中でこの度、DLPO株式会社様と共同で海外CRO最先端事例セミナーを開催することとなりました。
日本ではまだ一般的ではないコンバージョン改善のフレームワークや、米国CRO業界を牽引してきたトップストラテジストが語るベストプラクティスをご紹介いたします。
croセミナー

お申込み、詳細の確認はこちらのページより。

URL 検査ツールなど、Search Console に新機能を追加しました

数か月前に新しい Search Console をリリースしましたが、その後も機能の拡充を続けています。ここでは、その最新の状況についてお知らせします。

「URL 検査」ツール

Search Console に関するご要望で最も多かったものの 1 つが、「Google 検索が特定の URL をどう認識しているのか、もっと詳しく知りたい」というものでした。こうした声にお応えし、Google 検索をより透明性の高いものにするため、本日新しいツール「URL 検査」のリリースを開始いたしました。URL 検査ツールを使用すると、各ページのクロール、インデックス登録、検索結果の配信に関する詳細情報を Google のインデックスから直接入手できます。

所有するページの URL を入力すると、最終クロール日とそのステータス、クロールやインデックス登録のエラー、そのページの正規 URL などがわかります。ページが正常にインデックス登録されていれば、ページ内で検出された拡張機能(リンクされている AMP バージョン、レシピや求人のリッチリザルトなど)の情報やステータスもわかります。

有効な AMP 拡張機能でインデックス登録されている URL

ページがインデックス登録されていない場合は、その理由を調べることができます。新しいレポートには、ページの noindex robots メタタグと Google の正規 URL に関する情報が追加されています。

HTML 内の noindex メタタグが原因でインデックス登録されていない URL

ワンクリックで同じ問題が発生しているページの一覧が開きますので、問題を分析して、修正するのに役立ちます。

新しい URL 検査ツールが、Google インデックス内の新規ページや既存のページの問題解決に役立つことを願っております。本日より順次リリースを開始し、数週間以内にはすべての方にご利用いただけるようにする予定です。

その他の変更点

URL 検査ツールのほかにも、Search Console に新しい機能やレポートを追加しています。

フィードバックをありがとうございます

Google では、皆様からお寄せいただいたフィードバック、アンケートの回答、使用統計情報などに常に注意を払い、Search Console の改善に役立てています。インデックス カバレッジ レポートや AMP レポートの新しい問題検証フローも多くの方にご利用いただいていており、これまでより迅速に問題を修正できているように思います。また、メールや [検証の詳細] ページによる検証プロセスの改善も高く評価いただき、チーム一同大変喜んでおります。

こうしたフローの改善やバグの修正には、皆様からのご意見、ご要望が欠かせません。フィードバックをお寄せいただいたすべての方に感謝いたします。

今後の展開

新しい Search Console はまだベータ版ですが、毎月のように機能やレポートを追加しています。さまざまなフィードバック方法を用意しておりますので、今後もご意見、ご要望などございましたらぜひお知らせください。