PowerPointを使うとバカになる?

プレゼンに関する記事を定期的に配信しているSEO Japanですが、プレゼンといえば世界共通で使われているのがPowerpoint。便利なツールであることは間違いありませんが、時にその便利さによる弊害が批判の的になることもある存在、今回はそんなPowerpointについてカリスママーケッターでもありプレゼンターでもある(Google本社でデジタルマーケティングについて講演!)ミッチ・ジョエルが語ります。– SEO Japan

ビジネスや人生の中で、あなたはどれくらい多くの愚かなプレゼンテーションを見てきただろうか?

円グラフもしくはものすごい量の言葉が詰め込まれたグラフに耐えなければならない退屈なスライドがどれ位あっただろう?話し手が文字通りあなたの目の前にあるスライドの中身を声に出して読んでいるだけのプレゼンテーションを何回見てきただろう?演台の後ろで口ごもりながらスピーチを(下手くそに)読んでいるのを聞いたことは何度あるだろう?PowerPointによる死に関するコンテンツ(従来メディアとオンラインの両方で)は膨大な量だ。

なぜ私たちは―社会として―我慢するのだろう?

それは、私たちが真剣に目を向け、内破し、再発明する必要がある最後のメディアフロンティアの1つだ。そう、プレゼンテーションソフトウェア(PowerPoint、KeynotePreziなど)は、メッセージを伝えるのに役立つ単なるツールであるのに、それを超えてプレゼンテーションソフトウェアがメッセージであるという所にまで行ってしまったのだ…そして、それは真のメッセージではない(そのことはMarshall McLuhanを泣かせるだろう)。最近発売されたWalter Isaacson著のスティーブ・ジョブズの伝記の中で、ジョブズは、ミーティングでのプレゼンテーションソフトウェアの使用を撤廃することによってどのようにiMacフェーズの間Appleを再発明したかを説明している。彼は、人々がビジネスの問題やそれをどのように解決するかについて考えるのではなく、その制作物とスライドデッキのプレゼンテーションに依存していると感じた。伝記の337ページで、ジョブズはこう言っている:“自分が何を話しているのか分かっている人にはPowerPointは必要ない。”

それがコンテンツなのだ。

それは当たり前のことのようだが、プレゼンテーションはコンテンツと同程度にしか良くならないという考えは忘れ去られてしまった。それはかなり基本的なことだが(それに当たり前だ)、事実なのだ。結局のところ、人々は何かを忘れるかもしれないことを心配して箇条書きを使用したり(つまり自分のコンテンツを十分に分かっていないということだ)、手の込んだチャートを使用したり(視覚化しなければ何かをきちんと説明することができないことを意味する)、しゃれた写真や動画を使用する(彼ら独自のコンテンツがつまらないという事実に対する気晴らしとしての役割を果たすため)。

優れたプレゼンテーションを作って提供する簡単でてっとり早い方法が1つある…

自分のコンテンツを知ること(徹底的に)。もしそうでないなら、自分にこう尋ねるのだ:“もし自分自身が心から分かっていなくて、箇条書きや下手なグラフの裏に隠さなければならないのなら、私はこのネタを主題専門家として話すべきなのだろうか?” つまりこういうことだ。すごい画像、面白い動画、パワフルなインフォグラフィック、箇条書き、棒グラフは、プレゼンテーションがそれらなしでも―100%そっくりそのまま―完了されることができる限りは、いかなるプレゼンテーションにおいても組み込むべき素晴らしいコンポーネントなのだ。大部分の人は、何らかのマルチメディア形式を使用したが、その全てのメディアはボーナスだった。それは話し手のメッセージをより明るくよりパワフルな形で押し出すための船の役目を務めていたのだ。

問題は、多くのプレゼンターがプレゼンテーションはプレゼンテーションであると感じていることだ。そうではないのだ。

プレゼンテーションは、そのコンテンツとプレゼンターがそれをどのように届けるかで始まる(そして終わる)。あなたはPowerPointを捨てなければならないわけではないが、それを必要としていない。もしもそれを加えることによって自分のプレゼンテーションを増強することができるのなら、ぜひともそうすることだ。もしもソフトウェア、オーディオビジュアル、マイクの種類などが、あなたのプレゼンテーションがどのように受け取られるかに影響を与えるのなら、あなたは自分が伝えていることのルーツやそもそもなぜ自分はそれを伝えているのかに立ち返る必要がある。それについて考える簡単な方法がある…

優れたプレゼンテーションの3つのC:

  1. Content(コンテンツ): 私は何を示すように頼まれているのか?ここでのストーリーは何か?どのようにしてそれを簡単な方法で伝えることができるのか?どのようにしてそれを全てまとめるシンプルなストーリーを作ることができるのか?
  2. Compelling(説得力): 私はどれくらい自分のコンテンツをよく知っているのか?私は、ボディーランゲッジや言葉を使って自分のコンテンツを届けることにどれくらい長けているのか?自分のプレゼンテーションを記憶に残り実行可能なものにするために他に何ができるのか?私はこのネタを自分のプレゼンテーションの中で説得力のあるものにすることにどれくらい上手か?
  3. Compassion(共感): どのようにして人々を感情的に私と繋がらせることができるのか?私はオーディエンスについてどれくらい気にかけているか?私はコンテンツについてどれくらい気にかけているか?どれ位感情を伝えることができるか?

優れたプレゼンテーションは偶然起こるものではない。

人々は、最高のプレゼンテーションも能力であるということを忘れている。それらは技術なのだ。最高のプレゼンター(最高の俳優やアーティストやミュージシャンのように)は、プレゼンテーションの練習、研究、パフォーマンスに尽力する。それは簡単に習得できる技術ではない(人によっては何年もかかるし、適切なコーチング、メンタリング、インストラクションを必要とする)。スティーブ・ジョブズは、ぶらりとステージに出て、うまくいくように願っていたわけではなかった。彼は、コアメッセージから部屋の照明がどのように設置されるかまで全てのことに異常なほどに取り組んだ。彼は、これに時間と努力を注がない人を愚か者だと感じていた(つまり、彼は、ほとんどの人は愚か者だと思っていたのだ)。スティーブ・ジョブズは最上のプレゼンターだった。あなたも、コンテンツに焦点を合わせてPowerPointから一歩離れれば、そうなれる。

あなたが追加したいプレゼンテーションの秘訣は何だろう?


筆者について:ミッチ・ジョエルは数々の受賞歴を誇るカナダ発のデジタルマーケティング/コミュニケーションエージェンシー、Twist Imageの代表です。2008年にはカナダで最もソーシャルメディア上で影響力のある人物、そして40歳以下で最も有名な40人の一人、さらに世界で最も影響力のあるオンラインマーケッター100人の一人に選ばれました。著書である「Six Pixels of Separation」(Grand Central Publishing – Hachette Book Group)は、ビジネス/マーケティング書として英語圏で大ベストセラーになっています。ミッチのブログはこちらから。


この記事は、Six Pixels of Separationに掲載された「Is PowerPoint Making Us Stupid?」を翻訳した内容です。

とりあえずジョブスの「自分が何を話しているのか分かっている人にはPowerPointは必要ない。」にやられました m(_ _)m 記事本文もミッチ・ジョエルだけにシンプルながら深くてタメになる内容。最近流行の画像多用、1ページ1メッセージのビジュアルプレゼンもいいですけど、やっぱり大事なのはその内容ありきだよね、と同じく最近注目のコンテンツマーケティングにも通じる話でした。Slideshareを使ってパワポでコンテンツマーケティング、ってややこしい話もあるんですが、表面上のテクニックや手法はあれど、最後はコンテンツの内容と質が勝負です。– SEO Japan [G+]

顧客は獲得するのではない、産み出せ。

顧客獲得、、、全てのビジネスの基本&重要課題として当たり前のように使われるこの言葉ですが、自らのスタートアップ起業の経験から「獲得」という言い方に疑問を感じた筆者が語る、新しい顧客の作り方のお話を。 — SEO Japan

自分の会社を成長させる最も簡単な方法は何だろうか?顧客を獲得すること、だろうか?

私は初めて起業家になった時、その基本原理に従って行動していたが、始めたばかりの頃は顧客を獲得する作業にはとてもお金がかかる。さらには、どうやってあなたは自分が獲得するべき顧客が誰なのか知るのだろう?

Google AdWordsキャンペーンやFacebook広告を始めることは、簡単そうに聞こえるかもしれないが、自分が獲得すべき顧客の種類を正確に知らなければ、あなたはたくさんのお金を失うことになるだろう。さらに、たとえあなたがどんな顧客を求めるべきか知っているとしても、お金を失うことがあるのだ。

だから、もしあなたがまだ始めたばかりなら、顧客を獲得することではなく、顧客を産み出すことに自分のエネルギーを集中させるのだ。では、どうやって顧客を産み出すのか?

その製造過程には3つのステップがある:

  1. 自分の市場を注意深く選択する
  2. 約束を果たす
  3. 自分の秘密のソースを加える

それでは、顧客を産み出す方法を紹介していこう:

自分の市場を注意深く選択する

あなたのターゲット市場は誰なのか?

カリフォルニア州ロサンゼルス在住の年収100,000ドル~150,000ドルの18歳~35歳の男性だろうか?それは、古典的なターゲット設定の例だ…しかし、たとえあなたがそのニッチにターゲットを絞ったとしても、それは上手くいかないだろう。

なぜ?

ロサンゼルスに住む年収100,000ドル~150,000ドルの18歳~35歳の男性がみんな同じ問題に直面しているわけではない。

これが重要である理由は、もしあなたが間違った層にターゲットを絞って、自分が作ろうとしている製品もしくはサービスに対するフィードバックを得ても、あなたのビジネスを脱線させる可能性のある情報を得ることになるからだ。最もしたくないのは、自分の理想の客が買いたいと思わないものを作ることだ。

APPfogがどのように姿を現したかのストーリーは、自分の市場を注意深く選択することの良い例だ。Hack Newsによく出入りしている創設者のLucasは、アプリケーションの開発と展開のこととなると自分と同じような問題を抱えた人たちがいることに気が付いた。しかし、これらの人々が自分のターゲット市場にいると仮定する代わりに、彼はテストしてみることにしたのだ。

彼は、人々が彼のAPPfogサービスに登録することができるランディングページを開設した。実際にはその製品は作られておらず、ただ彼は、どれくらいの人がアプリケーションの開発と展開に役立つサービスを求めているかを理解することができるように、そう思わせるようにしたのだ。

24時間以内に800人が彼のサービスに登録した。そして、4週間後には4000人がそれに登録した。

Lucasは自分のソリューションには需要があることを知ったため、彼らにベータ版をお知らせして欲しいかどうかのアンケートに答えてもらうことにした。そのアンケートは、主にフリーアンサーの質問が含まれていて、完了するのに30分の時間が必要だったため、伝統的なマーケティングの常識には反していた。

当然あなたは、多くの人がそれに回答しなかったと思うだろう。しかし、彼のソリューションに対する需要はとても高く、彼は2000人の人から回答を得ることができたのだ。これによって、彼は、自分のターゲット層にいない人々を取り除くこともできた。なぜなら、深い痛みを抱えた人だけがそのようなアンケートに答えたからだ。

驚いたことに、4000人中2000人がこのアンケートに回答したのだ!彼は同じ問題を共有し、それを深く受け止めている人のグループを見つけた。

そして、それはウェブベースの製品もしくはサービスだけに留まらない。Betabrandは、適切な市場を見つけることにとても注意深い会社だ。それが顧客を産み出す最初のステップであることを彼らは知っているのだ。

新しい衣料品を発売することを検討する時にはいつも、彼らは、最初に顧客グループを見つけ、その後で彼らを使って服のアイディアをテストする。

彼らは、“自転車通勤パンツ”のコンセプトをテストした。後ろポケットに入っている旗を垂らして、ハンカチを折り上げると、路上での可視性を向上する反射物になる。それらをしまえば、仕事に適したスラックスになる。

洋服の一つ一つの新しい記事が、実用最小限の商品だ。彼らは100着くらいしか作らず、ターゲット市場に手を差し伸べて、様子を見る。そして、自転車通勤パンツは人気爆発したが、気が付くべき重要なことは、全てのアイディアを成功させることではない。失敗を最小限にするために、新しいアイディアに向けた衣料品を少ない量で試しに作って、上手くいったら、その製品を継続して改善するのだ。上手くいかなければ、そのアイディアをお払い箱にする。

同じような種類の成功を作り出したいのなら、あなたは、自分の情熱的なアーリーアダプターになるかもしれない人を描く必要がある。つまり、あなたの製品が完璧ではないとしても気にせず、今それを欲しがる人達のことだ。

そして、彼らを探しに行き、彼らと付き合い、彼らのことを深く理解すること。10人をあなたの“顧客諮問機関”に迎え入れるのだ。そうしている時には、あなたがその中の1人であることだけでは十分ではないことに気が付くこと。世間にあなたと同じような考えの人が多くいることを確かめに行き、そして実際に彼らの問題を理解するのだ。

約束を果たす

顧客製造の次のステップは、彼らの痛みを解決する手助けをすることだ。つまり、あなたは自分が約束したことを果たさなければならない。この時点であなたはすでに、深く受け止めている痛みもしくは情熱を持っている人々のグループを特定しており、あなたはどうにかしてそれに対処することになる。

その痛みを解決して約束を果たすには、あなたのブランドおよび会社全体がその一部でなければならない。あなたが顧客とする全てのやり取りがその約束、そしてあなたがそれを守る能力に影響を与える。これには、製品が含まれるが、マーケティング、販売、流通、返品プロセス、サポートなども入る。

これの良い例がZapposだ。彼らはただ靴を売るだけではなく、最高の買い物体験をあなたに提供する。彼らはランダムに翌日配送料金を無料にアップグレードする。もしくは、自分が購入した靴に満足しなければ、たとえ6か月履いた後でも、質問を尋ねられることなく返品させてくれる。

では、どうやってあなたはZapposのように約束を守るのか?あなたは、痛みまたは情熱に対処する必要があるが、機能に焦点を合わせないこと。どのように彼らを感じさせる必要があるのかに集中し、それを提供するものだけを作る計画をするのだ。

Appfogは、2000人のアンケート回答者を満足させ続けるために絶対に必要とされるものを作ることだけでこれを行った。彼は、フロントエンドに3つか4つの機能、そしてそれをサポートするバックエンドを作った。これは、情熱的な顧客は産み出さなかったが、学び続ける顧客を産み出した。

製品を築く時には、シンプル・イズ・ベターを頭に入れておくこと。全ての人に全てのことを、というのは失敗のレシピだ。大企業は、シンプルな価値命題を届ける複数の製品ラインと複数のモデルに向かって成長することによって大企業になる。世界全体のために問題を解決する複雑な製品を作ることによってではない。

あなたは、顧客の生活にプラスに影響を与えるどんな約束をするのだろうか?自分の約束を果たすために必要な最小限の機能は何だろうか?それらの疑問について解明し、自分の顧客諮問機関に投げ入れて自分が順調に進んでいることを確かめるのだ。

あなたの秘密のソースは何?

もしあなたが満足した顧客を産み出したいのなら、彼らはその約束は自分たちのために作られたことに気が付かなければならないし、もしあなたが情熱的な顧客を求めるのなら、彼らは並外れてすごいものが作られたと感じなければならない。それは、喜びかもしれないし、安心かもしれないし、お世辞かもしれない。あなたは何かしら意義のある方法で彼らの生活を変えなければならない。顧客は、特別に感じる時に情熱的で、それは彼らが自分の体験を共有する時だ

大きな成長を達成するためには、あなたはこの情熱を呼び起こさなければならない。あなたは望ましい行動を誘導することによってしばらくの間情熱を見せ掛けることができるが、それは持続可能なことではない。大幅なディスカウントを提供したり共有すると表彰したりするソーシャルメディアプログラムは、人々にあなたのFacebookページを“いいね!”してもらったり、友人に伝えてもらったりするかもしれないが、そのプログラムがなくなったとたんに、うわさもなくなる。

あなたが使っていて、気に入っている製品について考えるのだ。あなたが好きな製品におけるあなたの行動は何が違うのか?その製品または会社の何があなたに一線を越えさせるのか?

ここに、情熱的な行動を作り出すことに企業が取り組むための方法がいくつかある:

  • チャリティーにお金を寄付したり、社会的大義を導入するTomsは、購入されるごとに1足靴を寄付することによってこれをしている。
  • 並外れたカスタマーサービスを提供する – ZapposとNordstromは、素晴らしいカスタマーサービスを提供することで有名な会社だ。例えば、Nordstromは一生涯の返品ポリシーを持っている。
  • 役に立つ製品を作る – 人々がBasecampを好むのは、最も多くの機能を有するからではなく、それが使い易いからだ。
  • 信条に訴えるAmerican Apparelは、他の国で作られた服を着ることはアメリカ経済を傷つけると感じる人がいるために、アメリカ製の洋服だけを販売する。
  • 要求されている以上の働きをする – つまり、期待以上の体験もしくは期待以上に機能するもの。

情熱を作り出すことは、あなたの製品またはサービスに直接関係する必要はない。私が運営しているサービス、KISSmetricsCrazy Eggでは、ブログを通して情熱喚起を作り出す。それが私たちの秘密のソースだ。人々は私たちのコンテンツをとても気に入っている。なぜなら、たとえライバルの製品について教えることを意味するとしても、私たちが理想の顧客を教育するからだ。

CopybloggerのBrian Clarkは、これを最小実現可能オーディエンスと呼ぶ。

あなたは以下の時に最小実現可能オーディエンスを持つ:

  • 自分のコンテンツがよりオーディエンスの役に立つように適用及び進化するために、コメント、Eメール、ソーシャルネットワーク、ソーシャルメディアニュースサイトから十分なフィードバックをもらっている時。
  • 既存のオーディエンスやアーンドメディアによるソーシャルメディア共有のおかげで自然とオーディエンスを増やしている時。
  • あなたが提供している無料の教育以外にオーディエンスが問題を解決するため、もしくは欲求を満たすために何を必要としているかについて十分な見解を得ている時。

最初にオーディエンスを築くことは、あなた独自のマーケットセグメントを作るようなものだ。

あなたは、説得力があり価値を追い求めるコンテンツによって引き寄せられた似たような人々のグループを作っているのだ。次第にあなたはこれらの人々を深く理解するようになり、彼らが望む製品に対する見解を得るようになるだろう。

顧客諮問機関にも自分の秘密のソースを使うべきだ。もし彼らがそれに情熱的になれば、他の人も同じようになる可能性が高い。

最後に

顧客を獲得しようとすることは何も悪いことではないが、始めたばかりの時は顧客を産み出すことに焦点を合わせるべきだ。ほんの少しのお金で顧客を産み出せるというのに、新しい会社が顧客を買うことに焦点を合わせるのはお金がかかりすぎるし、危険すぎる。

さらに、私はそれが大企業と張り合う最高の方法であることが分かった。あなたはGoogleやMicrosoftよりも多くの金を手にすることは決してないが、もしあなたが起業家の原則を学び、それらを自分のビジネスに適用すれば、競争で優勢になるだろう。

あなたは、顧客を獲得することに対比して顧客を産み出すことについてどう思うだろうか?


この記事は、Quick Sproutに掲載された「Don’t Acquire Customers, Manufacture Them+」を翻訳した内容です。

言葉遊びといえば遊びかもしれませんが、ターゲット顧客を掘り下げ、その顧客層に響く製品サービスを提供していくことの重要性を理解できる記事でした。確かに「獲得」という響きは既にそこにあることが前提の言葉に聞こえますし、ともすれば間違ったり曖昧なターゲット顧客設定のまま、事業を進めかねない危険性も孕んでいるかもしれません。実際に多くの新製品がそれで失敗するわけですし。もちろんターゲットを正確に見極めたとしても、今日のような多種多様な製品サービスが存在する市場で勝利していくには「秘密のソース」でいかに他社と差別化していけるかが大事なのでしょうね。 — SEO Japan [G+]

アクセンチュアのトップコンサルタントが語るデジタルマーケティングの最新トレンド

日本でもお馴染みアクセンチュアのグローバル部門でデジタルコンサルティングを担当指定しているコンサルタントに最新のデジタルマーケティングのトレンドについて色々聞いてみた気になる記事をAd Exchangerから。ウェブに囚われない上流レベルからの視点がウェブマーケッターにも新鮮であり勉強にもなります。 — SEO Japan

glen-hartmanアクセンチュア・インタラクティブのデジタルコンサルティング部門でグローバルマネッジングディレクターを務める、グレン・ハートマン氏は、テクノロジーとマーケティングの融合を目の当たりにしている。2013年になってさらに競争が激化する中、アクセンチュア・インタラクティブは、CMO(マーケティングの責任者)が変化する課題に取り組む上で支援する活動に焦点を絞り、クライアントの規模に合わせた適切なデジタルマーケティングを策定している。

「適切なメッセージを提供する取り組みは、素晴らしく、また、重要であり、ブランドに対して、または、製品のローンチに対して、キャンペーンベースでこの取り組みを実施することが可能な企業が数多く存在します。しかし、規模に合わせてこの取り組みを実施する必要があるのです… これは大きな問題であり、顧客がマーケティングサービスのプロバイダーに求めている点です。」とハートマン氏はアドエクスチェンジャーに述べている。

2013年が幕を開ける中、どのようなマーケティングおよび広告のトレンドが現れていますか?

グレン・ハートマン: マーケティングが成長している点が、色濃く表れています。「マーケティングの4つのPを見つける取り組み」が最も重要視される時代は、幕を閉じました。CMOの課題は拡大しています。今後数年間で、CMOがCIOよりもテクノロジーに多くの資金を投じるのではないかと言われています。メディア、データを介したクリエイティブ、分析、そして、テクノロジーの集中が進んでおり、この集中に対処することで、マーケティングはテクノロジーと表裏一体である – と言う新たな真実に向き合うことになります。

この取り組みは、消費者の経験、そして、消費者がブランドと交流する仕組みを中心に据えて動いています。今までとは大きく仕組みが変わっているのです。一時的なキャンペーンを脱し、継続的なコミュニケーションを行うと言う考えが生まれています。また、エンゲージメントが、マーケティングのパフォーマンスと効果を計測する新たな手段として採用されているのです。

大きくトレンドが変化しています — 当たり前のことですが — モバイル、特にモバイルを避雷針のように用いて、全てのアイテムをまとめるトレンドが生まれています。キャンペーンから継続的な経験への移行に関するコンセプトにおいて、モバイルは原動力であり、欠かせない存在なのです。モバイルは、別のチャンネルとして扱うのではなく、このようなキャンペーンの拡大(または継続的な経験)を実現する上で貢献しています。

テクノロジーとマーケティングのコンサルティング業界は、Sapient、Cognizant、そして、WPP等の企業が投資を増やしていることもあり、競争が激化しています。2013年、このマーケットはどのように展開していくと思いますか?

とても興味深いです。CMOは、CFOに対して、どのように投資に対する利益を得るのか、そして、CEOに対して、どのようにビジネスのインパクトを与えたのかを説明する難題、さらには、テクノロジーのチームとCIOを結びつける難題を抱えています。また、以前は気にする必要も、解決する必要もなかった様々な課題が生じています。

そのため、CMO、ブランドマネージャー、そして、マーケッターは、新しいタイプのマーケティングサービスプロバイダーを探しているのです。私達が話題に取り上げているトレンド、つまり、データおよび分析を介したメディアとテクノロジーの集中に対処することが可能な会社やサービスが必要とされています。このような領域の中心に存在し、CMOが新しい課題に向き合うことが出来るように支援するサービスが求められているのです。

マーケティング戦略は、激増するデータソース – ソーシャル & モバイル – そして、このデータソースと店内の購入のデータ、販売地点管理のデータ、そして、場所によるデータの違いと相互参照する方法を理解する取り組みに焦点を絞っています。このデータ、そして、このデータを取り扱う分析サービスは、クリエティブおよびブランド戦略に力を入れていた以前のサービスの能力とは大幅に異なります。このような新しいサービスは、新しいタイプの基準の厳格さ、そして、この厳格な基準を支えるテクノロジーを必要としているのです。

親会社のテクノロジーサービスとの提携、または、買収や統合に注目すると、この業界が、クリエイティブのプロセスを理解する取り組み(重要)、テクノロジーサイド、そして、データと分析の活用の間の中心に向かって競争していることが分かります。割と複雑であり、このような — 3つ、もしくは、4つの領域を全て理解する製品の中心 — を提供することが出来るようになるのは、まだ時間がかかりそうです。

この統合を介して、そして、マーケットに参入するエージェンシーを介して、多くの会社が、独自のシステムを売り、独自のプラットフォームを作ろうとしています。これは良い傾向だと言えるでしょう。しかし、この分野では、クライアントに代わって、既に多くの投資が行われています。私達は、プラットフォームにとらわれないアプローチを中心に採用しており、また、既に行われた投資を活用することが出来るように、そして、無理強いするのではなく、クライアントに見合った最善のソリューションを特定することが出来るように、このようなシステムを詳細に調査し、専門的な見解を得られるよう努力しています。速やかに行動を起こしたいのなら、…既に投資済みの取り組みを足場とする手段を見つける一方で、この取り組みを革新する必要があるのです。

アクセンチュア・インタラクティブとして、デジタルマーケティングにどのように対処していますか?また、どのように企業名やブランドを宣伝していますか?

このビジネスに参入したのは、クライアントの要請がきっかけでした。クライアントは、アクセンチュアを熟知しており、アクセンチュア、そして、複雑なグローバルレベルのテクノロジーの問題を処理する私達のスキルを信頼しています。私達は、この評判に基づいて取り組みを行い、CMOが抱える課題に向け、この評判をマーケティングに活用しています。CMOが、徹底的なマーケティングソリューションの全て – 戦略、顧客分析、キャンペーン、先程取り上げたその他の全体的なチャンネル – にアクセスし、さらに、規模に応じて利用することが出来る手段を作り出す: これが私達にとっての大きな強みです。

アクセンチュアのルーツを考慮し、テクノロジーのプロバイダーと見られることが多いため、この点はなかなか伝わらないかもしれませんが、私達は以前からCMOと行動を共にしています。私達は強固なCRM、分析ツール、そして、顧客サービスを用意しています。 アクセンチュア・インタラクティブは、現在、メディアおよびマーケティングの支出を合わせると100億ドルを超えるクライアントを抱えています。これは、マーケティングの課題の最前線であり、アクセンチュアインタラクティブの成長の要素であり、CMOと共に前に進むため、力を入れている分野でもあるのです。


この記事は、AdExchangerに掲載された「Accenture Interactive On Convergence of Creative, Data, And Tech」を翻訳した内容です。

アクセンチュアの場合、規模の大きいグローバル企業、大企業がクライアントの中心とは思いますが、日本企業、中小企業でもエッセンスとしては全く同じ話だと思いますし、日本のウェブマーケティング会社、広告代理店も1サービスエージェンシーからステップアップするにはこういう思考と行動をしていくことが大事なのでしょう。 — SEO Japan [G+]

SEOとソーシャルを駆使して最強のTwitterマーケティングを実現する7ステップ

ちょっと出張が多くてパソコンの前に座る時間がなく更新停滞中です。公開できる時にまとめていきますのでご容赦ください。。ということで、今回はSEOとソーシャルを駆使して日本でもすっかりインフラ化したTwitterをマーケティングに活用しようというお話を。限りなくベタなタイトルですが、内容は一読の価値あることは保障します。 — SEO Japan

多くのトラフィックをサイトに送り込み、コンバージョンを増加させ、大勢のユーザー達とソーシャルメディアで交流する。ソーシャルネットワークでの取り組みをさらにレベルアップさせたいだろうか?それなら、ソーシャル-SEOグループを結成し、相乗効果を活かし、コラボレーションを促進し、そして、ソーシャル & SEOの双方の分野で、さらに良好な成果を出す試みを行おう。

オンラインでのマーケティングの取り組みを統合する上で最も重要なのは、縦割りの構成を破壊し、ブランドおよびエージェンシーに良い結果をもたらすことだ。ここで鍵を握っているのが、ソーシャルマーケッターとSEOマーケッターである。

マーケッターとしての最終的な目標は、PPC、SEO、ソーシャル、そして、ディスプレイのグループをシームレスに連動させることだ。しかし、今回は、SEOのデータを活用して、SEO-ソーシャルチームを組織する方法に焦点を絞って説明していく。

SEOチームとソーシャルチームの連携

多くの会社においては、ソーシャルチームが、オーディエンスが何を求めているのかに関する理解を基に、ユーザー、顧客、そして、インフルエンサーに対応する。ソーシャルメディアマーケッター達は – 交流の目標を考慮し、何をツイートすればいいのか – と言う大きな疑問を抱えている。この問いに対して、私は常に – オーディエンスにとって重要なことは何か – と逆に質問を返すようにしている。

マーケッター達は、通常、ツイッターのストリームに目を通して、オーディエンスが何に興味を持っているのかに関して、キーワードとハッシュタグを探す。この取り組みを行うと、ある程度、アイデアを得ることが出来る。また、フォロワー全体を見渡し、コンテンツと興味を分析しようと試みる。しかし、大勢のフォロワーを持つと、規模に関する問題が生じる。このアプローチは、ユーザーが少なく、ある程度興味の範囲が絞られる場合は効果を上げるが、数百名のフォロワーが対象になっている場合、現実的ではない。

それでは、SEOサイドを見ていく。SEOのチームが、オンページの最適化を巧みに行い、競合者よりも優れたリンクプロフィールを構築していると仮定する。すると、当然の流れとして、次にソーシャルメディアを使って、さらにランキングをアップさせる取り組みを行う。オンページの最適化とリンク獲得の試みだけでは、トップ10入りが難しい可能性がある。この壁を打ち破る鍵がソーシャルメディアであり、ここでコラボレーションを行う機会が生まれる。

SEO & ソーシャルチームを結成するには

 

ステップ 1 – キーワードを考える

キーワードはオーディエンスに関連する用語であり、オーディエンスはキーワードを使って、興味があるトピックやテーマを検索している。また、このようなキーワードを持つコンテンツには、オーディエンスの注目、関心、そして、マインドシェアを獲得する可能性を高める効果が見込める。そこで、ユーザーにとって何が重要なのかを考える際は、キーワードを使って表現してもらいたい。

SEOの担当者はキーワードを把握している。ページのランクとコンバージョンを高める取り組みを行う上で、キーワードに対する詳細な分析を実施しているためだ。この知識を活用し、ユーザーにとって重要なキーワードを特定しよう。SEOチームが多数のキーワード、特にロングテールのキーワードを持っているなら、リストに目を通して、ユーザーにとって最も重要な関連するキーワードのグループを選んでいく。

このステップでは、単純にキーワードを特定するだけでなく – キーワード、つまりオーディエンスが関心事を表現する上で実際に利用しているワードの観点から、オーディエンスの興味を検討する考え方を身につけてもらいたい。

ステップ 2 – ソーシャルメディアでトレンドになっているキーワードを特定する

ステップ 1で特定したキーワードの中で、キーワード/テーマが、ユーザーの関心にどれだけ存在するかを評価する上で役に立つ基準を探す。以下にこの取り組みを行う際に役立つメトリクスを2つ挙げる:

  1. キーワードが含まれたツイートの絶対数 - 各キーワードに対して、今週、当該のキーワードが含まれたツイートの絶対数を確認する – ツイッターのキーワード量と呼ぶ。
  2. ツイートの本数の週ごとの変化 – トレンドを探す。先週または先々週よりもツイッターのキーワード量が多いキーワードはあるだろうか? ちなみにこの記事では「トレンド」とは、週ごとのツイッターのキーワード量が増加している状況を意味する。また、トレンドのレベルを定義しておく必要もあるだろう – キーワード量が50-100%変化したキーワードは、「並」、100%以上変化したキーワードは「強」と考える。絶対数が多い場合のみ、大規模な変化は重要な意味を持つ。

ツイッターのキーワード量は、リアルタイムでユーザーにとって何が重要なのかを示唆している。あるキーワードに対するキーワード量が増加していると言うことは、当該のトピックがトレンドになっており、ユーザーにとっての重要度が上がっていることを意味する。これは当該のトピックの勢いを利用する絶好のチャンスと言えるだろう。

それではデータを集めよう:

  1. ステップ 1で選んだキーワードのポートフォーリオから取り掛かる。
  2. 全てのキーワードに対するツイッターのキーワード量を計測する。
  3. 次に強のトレンド、並のトレンド、そして、弱のトレンド、ゼロのトレンドの割合を確認する。
  4. このデータを使って優先順位をつける(次のステップで説明する)。

Total Twitter Keyword Volume By Trend Strength

 

ステップ 3 – ツイッターのアクティビティを活性化させるための、キーワードの優先順位をつける

ユーザーにとって何が重要なのかに基づき、適切なキーワードを選択する取り組みは、このプロセスの鍵であり、また、ソーシャルメディアの取り組みに優先順位をつける上でも役に立つ。以下にこの取り組みのアプローチを幾つか挙げていく:

  1. 強のトレンドを示すキーワードをすぐに活用する。このキーワードを最優先する必要がある。早ければ早いほど良い。強と並が混じっている場合、最初に強のトレンドのキーワードを全て選び、次に、量に応じて、並のキーワードを選ぼう。
  2. トピックが既存のキャンペーンと重なっているかどうか確認する。重複しているなら、キャンペーンに関連するキーワードの一部を優先することも可能だ。ここでも、トレンドのデータを用いて、どのキーワードを重視するかを判断していこう。
  3. 時間とリソースが無限に存在するなら、次のステップに進んでもらって構わない。限りがあるなら、ツイッターのアクティビティに利用することが出来る量を算定する。キーワード/トピックを選ぶ時は、1日/1週間/1ヶ月に何本のツイートを送信しているのか、そして、どれだけの作業が必要なのかを考慮しよう。最初は少量でスタートし、この作業に慣れ、成果を把握してから、ターゲットのキーワードの量を増やしていくことを薦める。

このステップを終える頃には、ツイッター戦略のコアとなるキーワードのリストが出来あがっているはずだ。

ステップ 4 – 既存ページをトレンドのキーワードに割り当てる

SEOの担当者は、キーワードのページマッピングを熟知している。ターゲットのキーワードを共有し、それぞれのキーワードに対して最も最適化されているページを尋ねよう。

また、このタイミングでキーワードの優先順位を練り直すことも出来る – 一部のページが、ランキングまたはコンバージョンに関して、良好なパフォーマンスを見せているなら、当該のページに散りばめられたキーワードの優先順位を上げることが出来る。

既に入手したデータをまとめる – これで、ユーザーにとって重要なトピックに関連するキーワードのリスト、また、ツイッターの取り組みに優先順位をつける上で役に立つキーワードのリスト、そして、キーワードに対して最適化されたページ(コンテンツ)を持っていることになる。

Keyword Content Mapping For Twitter Campaigns

 

ステップ 5 – ツイートを作成する

ステップ 5の小見出しでは、意図的に「作成」と言う言葉を使った。なぜなら、ただ単に大量のツイートを送ればいいわけではなく、適切なタイミングで、適切な言葉を使って、適切な内容のツイートを送信する必要があるためだ。また、適切な配置も重要である。

適切なタイミング: リアルタイムでトレンドになっているキーワードを利用しよう。時間、曜日等、テストしてタイミングを絞り込むことも可能だ。

適切な言葉: ユーザーが関心を持つトピックに関して、連想する言葉を把握しているはずだ。このようなキーワードをツイートに盛り込む必要がある。このキーワードを持つツイートがトレンドになっているためだ。ツイートの本文、または、ハッシュタグに掲載することが出来る。この点に関してはテストを実施する必要がある – ステップ 6で詳しく説明する。

適切な内容: キーワードに対して最適化されたページ上に存在する。このページのURLをツイート内に盛り込もう。

内容は重要 – 言いたいことをツイートするには、ツイートの構成に関するアイデアが幾つか紹介されている。

適切な配置: プロモツイートは、ユーザーがトレンド(キーワード)の検索を行った際に検索結果ページの上、そして、ツイートがユーザーに関連している場合、ホームのタイムラインの上部に掲載される。

プロモツイートは、ツイートのビジビリティを改善するだけでなく、アドワーズを使ってキーワードを見つける取り組みと同じように、ツイートがユーザーの共感を呼ぶかどうかをテストする上でも効果的である。ツイッターに用意されているこのプロモツイートに関する説明には、この取り組みを始める上で必要な情報が掲載されている。予算に余裕があるなら、プロモツイートの利用を検討してもらいたい。

ステップ 6 – 成果を測定し、微調整を行う & 今後のキャンペーンに反映させる

ステップ 1から6を振り返っていく。適切なキーワードを含み、適切な内容が盛り込まれたツイートは、関連するトピックがトレンドになっているタイミングで、ユーザーの注目を集め、その結果、より多くのユーザーがクリックする。また、ツイートを送信する度にフォロワー(重要なフォロワー)が増加し、ランディングページのコンバージョンが増えるようになり、ユーザーエンゲージメントも高まる。

それでは、実際にこの成果をどのように測定すればいいのだろうか?ターゲットのオーディエンスに関する知識、そして、繰り返しA/Bテストを実施する取り組みが鍵を握る。このステップの最終目標は、以下の問いに対する答えを得ることだ:

  1. キーワードを冒頭に掲載するべきか?
  2. ツイートをハッシュタグとしてキーワードに含めるべきか?
  3. どのトーンが最も効果が高いのか?
  4. どの時間・曜日が最も効果が高いのか?
  5. プロモツイートを行う価値はあったか?

何がうまくいくのかをテストする時間が限られている点を忘れないでもらいたい。簡素で、実行に移しやすいテストプランを策定するべきである。このテストを実施し、何がうまくいっているのかを把握するためには、メトリクス(ツイッターと自分のサイト)、そして、メトリクスを記録する追跡メカニズムが必要である。

ツイッターのメトリクス: ツイッターで直接メトリクスとアクティビティを分析することを薦める。ツイートのURLがクリックされた回数、RTの数、そして、お気に入りの数を確認して、ツイートがユーザーを引きこんでいるかどうかを感じ取ってみよう。

また、フォロワーの人数の変化にも注視する必要がある。変更がツイッターの取り組みの結果である点を把握する際は、あまり多くの変数を一度に取り扱わないように注意しよう。

加えて、このプロセスの一環として、次のように主観的なフィードバックを集める取り組みを薦める:

  1. どのツイートがコメントを獲得し、どのツイートがリアクションを得ていないか?
  2. どのように分類されているのか?
  3. コンテンツをどのように言及しているのか?
  4. ハッシュタグがあるか?幾つあるのか?
  5. 新たなキーワードのアイデアを得られたか?

サイトのメトリクス: ユーザーにRT、お気に入り、または、ツイート/RT内のリンクをクリックしてもらえたら、第一段階をクリアしたことになる – つまり、ツイートは、オーディエンスに注目してもらえたのだ。ただし、あくまでも

第一関門

を見事に突破しただけである。ユーザーを実際に引き込んでいるかどうかを知るには、サイトで有意義な行動を起こしているかどうか – つまり、コンバートしているかどうかを確かめなければならない。サイトで計測することが可能なメトリクスの例を以下に幾つか挙げていく:

  1. ページビュー
  2. サイトでの滞在時間
  3. 直帰率
  4. コンバージョン – ダウンロード回数、登録した人数、投稿されたフォームの数

ランディングページに対する上述したメトリクスが改善しているなら、喜ばしい限りだ。

測定メカニズム: 何が功を奏しているのか、何が失敗しているのかを把握するため、ツイッターの取り組みの影響を特定するには、テストの結果を測定し、功績を振り分けていく必要がある。トラフィックが発生している場所を表示する、ウェブ分析プラットフォームのリンク短縮サービスやマーカーは、便利である。

さらに正確な測定を行うため、少数のキーワードとページを選び、期間を設定し、上のメトリクスから一つ、または幾つか選択し、念入りに計測していこう。この期間中は測定に集中し、速やかに実施するべきである。

思い出してもらいたい。オーディエンスの注目をピーク時に獲得することが理想である。ただし、タイミングを逃しても、落胆しないでほしい – 学んだことを次のキャンペーンに活かせばいいのだ。

ステップ 7 – コラボレーション: ソーシャルチームとSEOチームの双方が得をする

SEOチームは恩恵を施すだけでなく受ける側でもある。グーグルとビングが明確に指摘(日本語)しているように、ソーシャルのシグナルはSEOにおいて重要である。このようなツイートを理解するサイトによるハロー効果は、検索エンジンのランキングに影響を与える。

ソーシャルはSEOにプラスに作用するだけでなく、トラフィックも呼び込む力を持つ。従って、SEOチームが、一部のページに対して、ソーシャルメディアでの勢いを求めているなら、上述したようにソーシャルチームと協力し、より戦略的にツイートを送信することが可能である。

すると、SEOチームは、ページに対するツイートの本数とランキングを関連を見出し、何がうまくいっているのかを評価することが出来るようになる。例えば、ソーシャルチームと共有するページに対するツイートの本数が増加しているなら、ランキングとの前向きな相関関係が存在するかどうか確かめてもらいたい。

 

Tweets vs Keyword Rank

 

ランキングに影響を与える上で、大量のツイートが必要なわけではない点に留意しよう。例えば、「アドビが検索データを使って、クロスチャンネルのセールスを増加させた方法」の中でも指摘されているように、アドビはたった7本のツイートを介して、28位から2位にジャンプアップしている。

例: Performics & Feeding America

一流のデジタルマーケティングエージェンシーのPerformicsは、Feeding Americaがツッターを使って、同団体の活動に関心をもってもらい、寄付や奉仕活動等の行動を起こしてもらえるように支援を行った。

適切なトラフィックを特定のページに送り込むことが、一つ目の課題であった。Performicsはステップ 1からステップ 6で紹介したプロセスに従って、キーワードをベースとしたオーディエンスに接触し、飢餓問題に関するページに導くことに成功した。その結果、ツイッターからのトラフィックは、キーワードベースのプロセスを実施する前と比べ、250%増加した。

Performicsの偉業に関する詳細は、ツイッターのディベロッパー向けのサイトに掲載されている。

結論

ツイッターのデータの「ファイヤーホース」を確認し、キーワードおよび検索に最適化されたページを求めることで、ソーシャルメディアに大きなインパクトがもたらされるだろう。ソーシャルを重用し、検索への影響を計測する取り組みは、今年、ますます重要性を高めていくだろう。

検索とソーシャルの取り組みを統合することで、ブランドのビジビリティおよびコンバージョン率は改善される。適切なコンテンツを、オーディエンスが必要としている時に、オーディエンスが訪問する全てのチャンネルで、魅力的な方法で提示することが出来るか否かが重要な鍵を握るだろう。

SEOチームと協力することで、ソーシャルチームは、ユーザーにとって重要なことを把握し、適切な時期に支援するコンテンツを提供することが出来るようになる。一方、SEOチームは、ソーシャルメディアによるプロモーションから利益を受けることが出来る。こうして、正確なデータを基に検索チームとソーシャルチームのコラボレーションがさらに前進していく。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Take Twitter Campaigns To The Next Level With SEO Data」を翻訳した内容です。

Twitterのトレンドワードを眺める習慣がある人もいるのでは?と思いますが、それをマーケティングに活用しようという姿勢が素晴らしいと思いますし、具体的な手法まで公開されているのは志高い人にはありがたく、早速トライあるのみ、といった感じでしょうか。

それがTwitterのトレンドワードかはともかく、リアルタイムに旬のトレンドを追いかけてそこに対応するマーケティングを仕掛けていく心意気が素敵ですし、実際それで大成功する場合もあるんですよね。この記事を読んで先日行われたアメリカのスーパーボウルで起こった停電を速攻でCMに反映させたオレオの例が頭に浮かんだ人もいるのではないでしょうか。

ウェブのリアルタイム性が革新的に進みつつある、これからはリアルタイムウェブの時代だ、なんてことが数年前まで叫ばれていたのを思わず懐かしく思い出してしまいましたが、ソーシャル、コンテンツ、インバウンド等のキーワードが注目されているウェブマーケティング業界、今日のウェブが持つリアルタイム性にも改めて注目してみる価値は十分にありそうです。 — SEO Japan [G+]

心理学に学ぶ購買プロセスを最適化する6つの説得技術

サイトの色合いについて心理学に学んだり、究極の交渉術を考えたりしてきたSEO Japanですが、今回はユーザーの購買プロセスを最適化するために必要な「説得の技術」を心理学的に考えてみよう、という中々に興味深い記事をSEO Bookから。 — SEO Japan

説得を最適化する方法は数多くある。

SEO業者は、検索エンジンのアルゴリズムを考慮してサイトを最適化し、ランキングを改善する試みを行う。その結果、トラフィックが増える。他の分野の最適化は、ビジターがページにアクセスした後に効力を発揮する。

その一つが説得の最適化である。

ビジターをページに迎える取り組みを行ったものの、「戻る」をクリックされてしまうようでは、それまでの努力が無駄になる。ビジターにはサイトに留まり、メッセージを読んでもらい、そして、行動を起こしてもらいたいのだ。

説得する方法は多い

アリゾナ州立大学で心理学を教えるロバート・チャルディーニ教授は、一般的な説得の手法の6つのカテゴリを特定している。それは、返報性、一貫性、社会的証明、好み、権威、そして、希少性である。

このような手法を用いて、コンテンツとサイトのデザインを最適化し、ビジターがサイトに留まる確率および理想的な行動を取る確率を高めることが出来る。

ビジターの心理を操っているように見られるかもしれないが、それは、利用方法に左右される。善意で利用するなら、自分の意見を他の人達に訴えかける取り組みの一部になり得る。いずれにせよ、このような手法の存在を知っておくことで、自分達に対して使われた時に容易に見つけ出すことが出来るようになる。

1. 返報性

返報性とは、誰かに何かを与えると、恩を返しをしたくなる心理を意味する。返報性を意識した行動は私達の文化に刷り込まれており、頼みごとをしてもしなくても、もしくは、お互いを知っていてもいなくても起こり得る。

返報性は義務感を生み出す。

製品を確認して、何かしら価値を与えることが出来るかどうか調べてもらいたい。例えば、情報製品のベンダーなら、製品の一部を無償で提供したり、もしくはトライアル期間を延長する手が考えられる。受け取る側は、残りのセクションや製品全体を買うことで、報いるかもしれない。ベンダーが何も与えていないなら、このような行動を取ってもらえる可能性は低い。オーディエンスに何をしてもらうのかよりも、オーディエンスに対して何が出来るのかを考えよう。

譲歩も返報性を利用する方法の一つである。何か小さなことを譲歩すると(ただし分かりやすく)、相手側はもっと大きなことを後ほど譲歩するべきだと感じる可能性がある。

例えば、まずは何か大きな願い事をしてみよう。その願いが断られたら、今度は、前から望んでいた適度な願い事をしよう。2度目のリクエストは、既に譲歩しているため、こちらも譲歩しなければならないと言う感情が生まれ、受け入れてもらえる可能性が高い。

2.約束と一貫性

人は相手に一貫性を求める。

一貫性のない人物は、信頼できない人物、もしくは嘘つきと見られる可能性がある。一貫性があると、難易度は下がる。なぜなら、相手が決定を下す度に評価を繰り返さなくなるためだ。一貫性があるなら、過去の評価、そして、過去の決定を変える必要はない。しかし、行動に変化が生じると、再び評価が行われるようになる。

ウェブサイトにも同じことが言える。

メッセージが矛盾している場所を探してみよう。製品に関するコピーの過ちのような明白なものもあれば、意見のトーンの変化のように目立たないものもある。一貫性のあるトーンおよびデザインを用いて、ページの流れに一貫性を持たせ、また、メッセージの矛盾や脱線を避ける必要がある。

当然ながら例外はある。驚かせようとしているなら、あるいは通常とは違うことをして注目を集めようとしているなら、一貫性に逆行する価値はある。しかし、一貫性に反する行動を取る前に、まずは一貫性を確立する必要がある。

3. 社会的証明

他の人達が価値を認めている証拠がそのサイトには掲載されているだろうか?推薦、レビュー、つながり等が社会的証明に挙げられる。

社会的証明は、既存の信頼関係を活かすことで、手っ取り早く信頼関係を構築する効果がある。サイトで紹介したつながり – 例えば「ニューヨークタイムズでも取り上げられていたように」 – を信頼してもらえるなら、もしくはユーザーが自分の判断よりも大勢の判断を信じるなら、信頼してもらえる可能性は高い。

早く信頼関係を構築する取り組みはオンラインでは非常に重要である。なぜなら、ユーザーは「戻る」をクリックする権利を持っているからだ。そのため、社会的証明は、とても力強い助っ人になり得る。

ただし、怪しいと思われてしまうと瞬く間に信頼関係は崩れる。サイトが提供する社会的証明が有名な人物である場合、オーディエンスが説得に応じる可能性は高い。オーディエンスがよく知り、信頼しているのは誰だろうか?誤って存在感の薄い人の推薦を利用するサイトが一部見受けられる。

4. 好み

誰もが自分の好きな人と仕事をしたいはずだ。

良くも悪くも魅力的な人達は説得力がある。受け手が前向きな特徴を当てはめようとするためだ。身体的に魅力的な男性や女性のモデルは広告業界にとって欠かせない。これは基本である。また、高度なレベルでは、受けては自分と同じような人の言動に反応する。魅力は、類似に基づいているのだ。

ウェブマーケティングにおいては、「好感度」のレベルはオーディエンスに左右される。流行りの洋服を売るサイトは憧れが中心的な役割を担う – 実際のオーディエンスとは似ていなくても、オーディエンスが憧れる魅力的な特徴を提示している。テクノロジーによるソリューションを販売しているサイトは、共感と親近感に力を入れるべきだろう。重いテーマのサイトは知性をクローズアップするのではないだろうか。これは、好きなってもらうために、オーディエンスをそのまま、あるいは、オーディエンスが持つイメージを反映する手法である。

好みの別の領域として、つながりが挙げられる。ビジターが好きな団体や人物に自分を関連付ける手段を考えてもらいたい。一般的に用いられているのは、チャリティ、セレブ、または業界のイベントとの提携である。

5. 権威

権威のある人物に反応する人は多い。

「適切な振る舞い」は権威に左右される。例えばSEO業界での「ホワイトハット/ブラックハット」の位置づけは、権威のある人物、この場合は検索エンジンと検索エンジンの代表者によって決まる。

ウェブサイトでは、シンボル、資格、そして、つながり等を使って、権威を表すことが出来るものの、過去と比べると、現在は権威を軽視する傾向が見られる。オーディエンスは権威の主張を疑って、主張の証拠を提示せよと要求し、与えられた情報が信頼に値する場合、関係の構築を望むようになるだろう。

そのウェブサイトには、主張の証言や証拠が用意されているだろうか?

6. 希少性

私達は豊富なものを過小評価し、希少なものを過大評価する癖がある。

この手法に関しては、とりわけ詐欺の世界で、人為的に希少な状態を作るあからさまな手法が存在する。希少性をアピールするため、場所/製品が~個しか残っていないことを主張するマーケッターを皆さんも見たことがあるはずだ。これは衝動的な行動を期待した手法である。

チャルディーニ氏は、希少性について次のように指摘している:

「心理的な反応の論理により、人々は自由の欠如に反応し、自由をさらに求める。特定の製品やサービスを手に入れる自由もその一つである。動機を与える要因として、心理的な反応は人生のほとんどの場面に存在する。なかでも顕著に現れるのが魔の2歳児(第一反抗期)と10代である。 この期間では、個性が芽生え、抑制、個人の権利、そして、自由等の問題が気になり始める。そのため、この2つの期間を迎えると、人々は制限に特に敏感になる。」

通常は、今までは希少ではなかったものが希少になった時に最も引き付けられ、次に他の人が同じリソースを欲しがっている時に魅力を感じる。ウェブサイトにおいては、この2つのコンセプトを組み合わせることが出来る。期限が近づき、供給が追いつかない状態である。当然ながら、これは社会的証明の形式でもある。

まとめ

カリスママーケッターのセス・ゴーディン氏は、かつて「マーケッターは嘘つきだ」と語ったことがある。

マーケティングには操作およびストーリーテリングの要素が存在する。ウェブマーケティングの大きな失敗例の中に、この要素が関わっていることは疑いようもない。しかし、優れたマーケティングに中にも存在する。また、毎日の生活の中で、場合によっては、知らないうちにこのような手法を誰もが用いている。

ウェブサイトでこういったアイデアを組み合わせるとプラスに働く可能性がある。競合者を今回紹介した6つのカテゴリで評価してみよう。うまく活用しているだろうか?過剰に利用しているだろうか?その後、自分のサイトを調べ、実験を行い、変化を記録しよう。

説得の取り組みを少し強化すると、既に手に入れたトラフィックの価値を活用する上で大きな効果が見込める可能性がある。


この記事は、SEO Bookに掲載された「Persuasion Optimization」を翻訳した内容です。

いきなり「返報性」という専門用語で重たそうな記事だな、、、と思いましたが意外とそうでもなく、読み物としても面白く、勉強にも参考にもなる内容でした。どれも普通に納得できるものでしたが、気になるのはやっぱり最初の「返報性」ですかね。これが例えばネットサービスで、どのように適応できるのか、という点は気になります。例えば無償で何かを提供して、その後に有償サービスへの登録をお願いする、といったギブ・アンド・テイク的手法がわかりやすいのでしょうか。デパートで試食したものを、つい店員に押されて(気兼ねして?)買ってしまう心理は日本人らしくてわからなくもないですが、ネットの場合は対面効果がないですし。。。さり気ない仕掛けや卓越したライティング能力が求められそうです。 — SEO Japan [G+]

定期購入型EコマースのCraveboxが成功を収めた仕組み

中国の旧正月?でお休みをいただいており失礼しました。さて休み明け最初の記事は、Eコマースの新しい形として昨年から日本でも話題になった定期購入モデルに関する話題を。日本でも幾つかの試みがあるものの、大きな成功例はまだないこの分野ですが、米国では既に何百億円、何十億円と売り上げるサービスも登場しているこの「サブスクリプションコマース」こと定期購入コマース。今回は、新興サービスとして注目を集めているCraveboxのCEOが語る定期購入コマースの成功のさせ方について。 — SEO Japan

フラッシュセールや一日限定のソーシャルな買い物が、飽和状態に達しつつあるなか、「ディスカバリー」と「キュレーション」がeコマースのスタートアップで注目を集めている。バーチボックスやポップシュガー、そして、設立後間もないクレイブボックスは、よりターゲットを絞った仕組みでブランドと買い物客を結びつけることを狙い、消費者にサンプルを送信する購読ベースモデルを用いて、消費者を誘惑しようと試みている。

昨年の春、クレイブボックスはブログネットワークのSheSpeaks(シースピークス)のスピンオフとして生まれた。CEOを務めるキティ・コルディング氏は、ハウスパーティーと言う名のソーシャルマーケティング会社を率いた経験を持つ。

休暇シーズンは、ショッピングサイトが乱立するこのカテゴリーにおいては、多くのコマースサイトの運命を左右する可能性がある。他社との差別化を図るため、そして、キュレーションの選択の取り組みをバックアップするため、「クレイブボックス」で取り上げられるブランドには、たとえ配送が1万箱以下でも、少なくとも100万人に接触し、最低でも250万から400万のインプレッションを提供することが約束された、配送付きの5部構成の一連のプロモーションプログラムが提供される。今回、アドエクスチェンジャーはコルディングCEOにインタビューを行い、インプレッションをコマースサイトのROIを計測するアイデアについて話しを聞いた。

アドエクスチェンジャー: クレイブボックスのサービスの内容を教えて下さい。また、現在、購読ベースの「今月の製品」をプッシュする取り組みが人気を集めている理由を聞かせて下さい。

キティ・コルディング: クレイブボックスはディスカバリーサービスであり、ターゲットを徹底的に絞った消費者と、テーマを絞った贈り物ボックスを送るブランドとを結びつけることを使命として活動しています。私達は、毎月、中身が異なる5通りから10通りの箱の配送を行っています。配送される箱の中身は、私達が接触する消費者に関連するアクティビティや興味や状況に合わせてテーマが決められています。例えば、「愛犬家」のクレイブボックスの作成を今後行う予定があります。また、過去には「新学期」や「夏のバーベキュー」のクレイブボックスを配送しました。現在は、先日提供した「最高の感謝祭」ボックスに続き、「休暇シーズンのギフト」ボックスの準備を進めています。

ターゲットが絞られたアイテムが送られてくるため、購読料金を支払う価値はあります。まず、オプトインのマーケティングによるメリットが存在します。購読者は月に10ドルか15ドルを支払います。大金ではありませんが、料金を支払ったかどうかは、私達にとっては、顧客が予選を通過したかどうかを意味します。料金を支払ってもらうのは、これが宣伝であり、そして、ブランドによるマーケティングプログラムであり、強い関心を持つ消費者を迎え入れるためです。従って、お得な無料の商品を求める“景品を探している”人は対象から外れます。また、箱自体、美しく、贈り物のようなデザインであり、選び抜かれ、特別な印象をもたらします。一つの箱に5点から6点の製品を詰め、顧客に印象深く、尚且つ効果が長続きする紹介を行うことがクレイブボックスの目標です。そして、消費者と新しい製品の間に生まれた新たなつながり – ディスカバリーと言うアイデア – が最大の効果を発揮するのが購読モデルなのです。

そもそも、どのようにしてボックスの宣伝を行うのですか?

それぞれのボックスに対して、このクレイブボックスの“経験”を考案するキュレイターが関わっています。それぞれの箱を公開する準備が整った時点で、30日間のプロモーションを実施します。これは砂時計のようなものです – つまり、まず、大勢の消費者にプロモーションをかけ、箱を欲しいかどうか多くの人々に考えてもらいます。当該の箱を望む場合、ランディングページにアクセスし、詳しい内容を把握し、そして、基本的に抽選に参加してもらいます。

私達は希少性と言う考えを重要視しています。クレイブボックスは、常に配送可能な箱の数よりも箱を求める消費者の方が遥かに多く、この概念を最大限に利用しています。希少性により、私達はゲームの構造を意図的に活用することが出来るのです。また、希少性には、このプログラムを支えるマーケティングおよびプロモーションの強度と速度を大幅に高める効果があります。

「ゲームの構造」とはどういうことですか?

クレイブボックスが、共有するデータを介して消費者をターゲットにする仕組みです。例えば、「私もコーヒー愛好家ボックスが欲しい」と願うのが、この構造の1つ目の層です。抽選に参加するには、アンケートに答える必要があります。この答えを介して、私達は多くのデータを獲得します。一週間にわたってデータを集めていきます。

データの収集が終わったら、次に抽選の参加者を確認し、2つの作業を行います。まず、この箱に適していない参加者を回避します。例えば、「新学期」ボックスでは、5歳から12歳の子供を持っていない参加者を抽選の対象から外しました。残ったグループの中から、今度は特に活発で、社交的な参加者を選びました。箱を5000個用意したら、このグループから5000人を選びます。ユーザー層として資格があるため、私達は箱を送付します。これが砂時計が最も細くなる中間の部分に当たります。

箱の配送を終えた時点で、私達は残りのプロモーションに取り掛かり、さらにゲームの構造を活用していきます。例えば、ブログのコンテストを開催します。ツイッターパーティーを開催します。そして、フェイスブックでも様々な取り組みを行います。ピンタレストでも、そして、インスタグラムでもコンテストを行い、また、顧客による動画の作成も奨励しています。基本的に、箱を受け取った顧客に対して、製品および感想に関して手際良く話をする手段と理由を与えることを私達は目指しています。何もしなくても大勢の顧客は実際にこのような行動を起こします。例えば、友達に直接紹介したり、フェイスブックで箱に関する投稿を行います。

個人的には、これはブランドにとって大きなプロモーションになると考えており、箱を受け取った方が出来るだけ大勢の人達に製品を紹介する機会を可能な限り与える試みを行っています。配送する5000箱が実質的に100万人もしくはそれ以上の消費者に届くようにすることを目標としているため、感想を共有する手段を出来る限り提供したいのです。これはこのプログラムを動かす数式のようなものです。

このプログラムが終了した後、ブランドからクレイブボックスに参加するための料金を徴収しているため、そして、私達自身、素晴らしい経験を作り出し、適切な顧客を探し、当該の顧客に対して、製品を力強く紹介するこの優れた箱を送りたいため、さらには、ソーシャルプラットフォームを使って出来るだけ製品を宣伝したいため、プログラム終了後のレポートを作成に全力で取り組みます。私達は、ブランドに送る“プログラムのパフォーマンス”を示すレポートを3週間かけて作成しています。このレポートは、容易にその他の戦略や実施中のイニシアチブと比較することが可能です。

どのようにパフォーマンスを計測するのですか?

最も広範囲に渡って計測するのは、リーチとインプレッションの結果です。そのため、私達はSimply Measured等の第三者のツールを用いて、各種のソーシャルプラットフォームを追跡して、結果を数値化し、マーケッターの事前の目標値と比較します。 クレイブボックスは広くエンゲージメントを計測しています。また、ブランドに対して費やされた時間を基にエンゲージメントを特定しています。市場に溢れるガラクタをシャットアウトして、箱の中の5つまたは6つの製品とブランドとの間の記憶に残るつながりを作る取り組みを私達は得意にしています。

調査を行ったところ、箱を受け取った当日に顧客は45分から75分間製品を利用することが判明しています。箱を受け取り、別の場所に運び、それぞれのアイテムを開封し、目を通し、すべての資料を読み始め、インターネットにアクセスし、受け取った箱に関する情報や感想を投稿します。長時間に渡って、この行動は行われています。

計測に関して4番目に長い時間をかけて調査するのが、「ブランドコンシダレーション」(ブランドの考慮)の増加です。ブランドコンシダレーションにおいて私達は5つの計測値に注目します。それは、認知、製品知識、好感度、推奨する意図、そして、購入する意図です。

箱が到着する前から到着した後の期間で、特定の顧客に対して変化をもたらす推移を見せようと心掛けています。そのためには、詳細な顧客調査が必要になります。私達は顧客に様々な項目で評価をお願いしており、ブランドコンシダレーションの増加を分析しています。その中には、すべてのブロガーの記事、そして、感情分析も含まれています。そうすることで、マーケッターは製品に関して交されているソーシャルな会話のトーンと趣旨を理解することが出来るようになるのです。

リターゲティングの重要性は、ここ数年間において、通常のコマースサイトの間で高まりつつあります。このメソッドは、クレイブボックスの購読モデルと両立することが可能でしょうか?

その可能性はあります。しかし、現時点ではリターゲティングを行っていません。回りくどい言い方になりますが、その質問に答えさせてもらいます。今年の始めにクレイブボックスを始めた頃、独自の顧客のコミュニティにこのプログラムを宣伝したところ、大いに成功を収めることが出来ました。ユニリーバ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、クラフト等、誰もが提携を憧れる多くの大きなブランドにこのプログラムを販売しました。私達の戦略における一つ目の段階は、単純にブランドにこのプログラムを利用してもらうことでした。

次の段階で、様々な消費者に接触したかったため、メディアの提携契約を多数結びました。ブランドが交流を望むすべてのユーザー層に接触したかったのです。例えば、私達はTime社との大きな提携を実現させています。この提携では、有用性を証明することが狙いであり、[Time社が所有する] Cooking Lightのクレイブボックスを作成しました。私達はこの箱の有用性をアピールし、クレイブボックスのコミュニティに売り込んでいます。しかし、最も重要な取り組みは、やはりソーシャルプラットフォームを活用して、Cookinglight.comのウェブサイトで宣伝を行い、この箱に興味を持ってもらい、買いたくなるかどうかを確認することでした。

この箱の広告はCooking Lightのウェブサイトで表示されており、次はリターゲティングの手法を使って、この広告が持続し、ウェブユーザーが異なるサイトに向かっても追いかける層を加える予定です。そのため、私達は間違いなくリターゲティングを活用します。ただし、現在はその他のメソッドを介して成功を収めているため、リターゲティングに頼る必要性がないのです。今後の取り組みでは、娯楽業界におけるマーケティングに私達は力を入れることになります。先日、ブッククラブのプログラムを立ち上げたばかりであり、新人の作家の本、または、現役の作家の新作の発売を行う取り組みにおいて、多くの大手出版社と提携する予定です。また、ABC ファミリーやCNN等の大御所とも話し合いを行っており、番組の宣伝を行うかもしれません。このような計画が具体化し、何らかの形でディスプレイ広告を掲載するようになったら、リターゲティングをより深く応用する方法を精査することになると思います。


この記事は、AdExchangerに掲載された「Subscription E-Commerce Player Cravebox Counts Impressions For Retail ROI」を翻訳した内容です。

まず、贈る商品のジャンルが特定カテゴリに集中せず多岐に渡っているのが意外でした。「商品ディスカバリーサービス」とは言いえて妙ですね。内容見るに一種の有料(格安)のサンプル配布サービスのようなものでしょうか。日本でもサンプル系のサービスは以前からオンライン・オフライン共にあったと思いますが、記事にもあるような「ゲーム」要素を加えるなど、上手く今風にアレンジ(サブスクリプションコマース+ゲーミフィケーション!)させているのが新しいです。

さらにアイデアに加え、きちんと効果測定をし改善につなげているのが、既にブログネットワークの運営経験がある会社だけに実績0のスタートアップ起業家とは一味違うところでしょうか。後半にあるマーケティング戦略も既存の会員ネットワークや大手企業にサービスをパッケージ化して売り込んでいくなどネット1本でB2C勝負!になりがちなスタートアップとは一味違う中々のビジネスセンス。日本では定期購入コマースは盛り上がらないままなのでは、という声も最近聞きますが、こうした直球勝負だけではに市場に即した柔軟なアプローチで花咲くものもあるかもしれません。 — SEO Japan [G+]

2013年スタートアップに贈るたった1つのアドバイス : 約束を果たせ

2013年も気づいてみれば2月に突入、2013年誓いの記事を紹介できるのもタイムリミットということで、今回は簡潔ながら心に響く人も多いであろうスタートアップに贈る応援歌的記事を。 — SEO Japan

シリーズAクランチ(註:初期出資を得たスタートアップに対して次のシリーズA投資をするVCが減った2012年のトレンド)、消費者サービスへの投資の人気低下、VCの保守化、ユーザーより利益に焦点を合わせる必要性などなど、投資に関するたくさんの議論がされてきた。

この全てが今も続いており、確実に起業家にとって環境はさらに厳しいものになっている。前にも言ったように、私たちは過去7年の間ほとんど背中に風を受けてきたが、私はその風が変わっているように感じる。今現在は、追い風ではなく向かい風なのだ。

このような時には、自分のビジネスにとって最も重要なことに一心に焦点を合わせることが重要であると思う。それは収益かもしれないし、そうではないかもしれない。それはユーザーけん引かもしれないし、そうではないかもしれない。

私が1つ話をしよう。この話に出てくる会社の名は明かさない。それはこの話に重要なことではない。私たちは、1年前に彼らがちょうどローンチしていた時にこのチームと出会った。彼らは2012年に向けた大きな野望を持っていたが、私たちはそれらを妄想じみていると思った。私たちはそのチームとその市場をかなり気に入ってはいたが、投資は見送った。その彼らが1か月前に戻ってきたのだ。そして、彼らはやると言っていた全てのことを成し遂げていただけでなく、2011年の終わりには彼らの計画に入ってさえもしなかったことまでもいくつかやり終えていたのだ。私たちは彼らの次のラウンドをフルバリュエーションで引き受けることを約束した。このようなチームや話には常にお金があるものだ。

しかし、より広範なスタートアップ市場を見回すと、2012年にはこのような話はあまり目にしていない。私は、重要な新製品構想の発表の遅れを目にしている。収益が計画をはるかに下回っているのを目にしている。新しい小さな競合相手が台頭してシェアを獲得し、焦点の喪失と目標値の未達を引き起こしているのを目にしている。予測されえなかった“ブラック・スワン”イベントが短期的な混乱を引き起こしているのを目にしている。

これらのどれもがスタートアップにとって致命的なことではないが、私たちがいる環境の中では、それらがあなたに役に立つことはないだろう。投資家は、このような市場における疑わしい点を好意的に解釈することはない。それに、あなたの従業員だって永遠に我慢することはないだろう。

だから、もし私が起業家に2013年に向けて1つアドバイスをするとしたら、それは約束を果たすということだ。単に投資家に対してだけでなく、自分のチームに対しても、突き詰めると自分自身に対しても。現実から目をそらしている場合ではない。それは、このような時には致命傷である。


この記事は、MyVenturePadに掲載された「Advice for 2013: Deliver On Your Promises」を翻訳した内容です。

厳しいながら心引き締まる愛情あふれるアドバイスでした。思えば私も2012年に予定していた新規事業を結局リリースできないまま2013年を迎えてしまいました。。。夏までには必ずリリース、まずはこの約束を果たしたいと思います。 — SEO Japan [G+]

2013年、コンバージド・メディアが全てを収束させる年

来ました2013年バズワード第一弾。というわけではありませんが、日本でもトリプルメディアでお馴染みのペイド・アーンド・オウンドメディアの概念は既に古い、これからはコンバージドな視点でメディアを考えることが重要だ、というマーケッターなら気になる記事をMy Venture Padから — SEO Japan

メディアの観点から見ると、マーケッターは、物事がどのようになされるかに従って戦略と戦術を並べるのを好む。人気のフレームワークはこんなふうになる:ペイド(広告)、アーンド(口コミ)、オウンド(企業)、そして他の全てのことは少々グレーな領域に入り、私の考えではこれが2012年以降の活動拠点になる。上の図で説明されているように、Altimeter社はこの重複する領域を“コンバージド・メディア / 収束メディア(Converged Media)”と呼ぶ。それが異なるメディアダイナミクスが一緒になった集合体だからだ。私に言わせれば―つまりマーケティングの観点から見ると、これこそが、これまで私たちが“ソーシャル”と呼んできたものの未来である。

あなたは、自分のFacebookニュースフィードの中で友人によって共有された画像を目にする。その画像はブランドによって作られたものだ。あなたがそれを目にしたのは、あなたの友人がそれを共有したからだ。あなたの友人がそれを共有したのは、彼らがそれを気に入ったからだ。彼らがそれを気に入ったのは、そのコンテンツが心に響くものだったからだ(そして彼らはそれを見た)。彼らがそれを見たのは、そのブランドがそれを宣伝するためにFacebookにお金を支払ったからだ。

ペイド?
アーンド?
オウンド?

その全てだ。ソーシャルプラットフォームは単にエンジンに動力を供給するにすぎず、上記のことが全てモバイルなコンテクストの中で行われていたかもしれない。私が自分のチームを増築するために、この領域についていろいろ考えているのは、すでに誰かがこの“収束した”部分を完全に把握したとは思っていないからだ。才能の観点から見ると、私はすでに社内の広告エージェンシー側からソーシャルとデジタルとコンテンツを理解する人たちを取り込み始めている。私は心の中で、チームの機能がどのように異なるかのダイナミクスについて考えてきた:

従来

テレビ中心のマーケティングアプローチは今でも、規模のインフラによって支えられたディレクターとコピーライターから成る力強いクリエイティブチームを燃料とし、それがチームに洞察を注ぎ、キャンペーン指向のマーケティングメッセージが見られ聞かれるようにどのようにお金が使われるかを決めるかなりの数のメディアサービスの人間を所有する。

デジタル

従来のチームと似ているが、デジタルチームはマーケティング構想に経験的レイヤーを追加するもの(アプリ、サイト、プラットフォーム)を“築く”ことが多い。デジタルチームにとってのコピーは、いくぶん複雑だ。彼らが作るものにはオフラインマーケティング戦術を通して転換できること以上のものを含んでいることが多く、そのためにコンテンツへの包括的なアプローチが要求されるからだ。

ソーシャル・デジタル

これが新参者だ。多くのブランドは今、社内ソーシャルの基本を理解しているが、上記のモデルはそれが社内だろうとエージェンシーであろうと(もしくは混合)、良いマーケティング(価値のあるコンテンツ)の基本をソーシャルニュースフィードの特性であるリアルタイム性(または会話をサポートするコミュニケーションのタイムリーな炸裂)と合併するためにデザインされている。ここでも、チームをメディアの観点から見ると、収束したメディアスペースをターゲットにした中核となるソーシャル・デジタルチームは、クリエイティブとコミュニティ管理と編集の専門知識のニュース編集室的なセンスをもたらさなければならない。

私は、2013年は物事がこれまで以上に互いの境界線がぼやける年になり、さらには、ブランドとそのエージェンシーパートナーがその重複部分にどのように対処するかを見つけるために一緒になって取り組むため、両方にとってたくさんの課題を作り出す年になると思う。私たちのクリエイティブ、戦略、メジャメントの能力を支えることに加えて、私はさらに、ペイド、オウンド、アーンドの間の重なり合う部分やこの全てがどのように私たちのクライアントのために進化するかについて考えることも自分のチームの誰かに任せてきた(収束メディアサービスのディレクター)。特にデジタルにとっては、これが活動拠点になると考えている。


この記事は、MyVenturePadに掲載された「2013: The Year Everything Converged」を翻訳した内容です。

簡単に言えば従来のメディアプランニング&構築に、ユーザーとのインターアクションやコミュニケーション自体を取り込んでいく必要がある、という話ですが、実際に企業がそれを実践していこうとすると、それぞれの専門家に加え、全体を統括する管理・編集チームも必要になってくるわけで、規模の大きい会社であればある程、一筋縄ではいかなさそうな話ではあります。

とはいえ冒頭で紹介されたペイド/アーンド/オウンド・メディアの概念、前半の例を読んでも既にそのメディアの枠組みでさえボーダーレスというかコンバージされた状態でユーザーに利用されているわけです。コンバージドメディアという概念が流行るか、バズワードするかはともかく、そもそもメディアの違いをユーザーは気にしていないわけですし、ユーザー視点・行動を理解し、ユーザーとのコミュニケーションを織り込んだ上でソーシャルキャンペーンなりマーケティングに取り組んでいく必要は自然とありそうです。

しかし、このコンバージという単語、これまた翻訳しにくい言葉ですね。収束ではピンと来ないですし・・・集約でもないですし。かといってコンバージドでも意味不明というか。日本で何か良い言葉がないと概念自体が流行らなそうです。最も、トリプルメディアという言葉も日本でのみ使われている気がしますし、どなたがまた良い言葉を思いついてくれることでしょう? — SEO Japan [G+]

ドラッグディーラーに学ぶビジネスを成功させる7つの極意

セックス・アンド・ザ・シティからデペッシュ・モード、さらには孔子子猫まで、様々な存在に教えを受けてきたSEO Japanですが、今回はお金儲けのことならこの業界とばかりに、禁断のドラッグ・ディーラーに学んでみたビジネスのアドバイスを。ネタ記事かと思いきや、思った以上にリアルで学べることが多く、思わず息を飲んでしまうかも。 — SEO Japan

違法ドラッグ市場が2.5兆ドル産業であることをあなたは知っていただろうか?そう…ビリオンダラー産業ではなく、トリリオンダラー産業である。

あなたが考えていることは分かっている。ドラッグ取引は違法だ。確かにあなたは正しいが、だからと言ってそこからいくつかのことを学ぶことができないということではない。なぜなら、違法ドラッグ市場は全くの偶然からこんな大きな産業になったわけではないからだ。

それでは、ドラッグディーラーから学べる7つのレッスンを紹介しよう:

自分の製品を軽く見ない

あなたは、ドラッグディーラーは場所を取り合って争うと思うだろうか?彼らはみんな最高の製品を求めているため、製品をめぐる争いにもなる。彼らは、あなたがあなたの製品次第だということを知っている。

優れた製品を持っていれば、それを販売するために無理をする必要がない。

つまり、あなたのビジネスにおいては、自分の製品を軽く見ないことだ。市場の中で最高の製品を作るようにするのだ。もしそれができれば、人々はそれに夢中になるだろう。もしあなたがポンコツ製品を作れば、彼らは少しの間はそれを使うかもしれないが、遅かれ早かれ他にもっといい物を見つけてそれを投げ捨てるだろう。

口コミがマーケティングの最高の形

ドラッグディーラーが自分たちの製品を野外広告板や雑誌やテレビで宣伝しているのを見たことがあるだろうか?もちろん、ない…。それは彼らが捕まりたくないと思っているからではない…マーケティングの最高の形が口コミであるということを知っているからだ。

もしあなたが、人々が好む素晴らしい製品を持っているなら、彼らはそれについて話題にし、それを他の人に共有する。ドラッグディーラーは、自分の顧客が自分の製品について他の人達に話すことが最高のマーケティングの形であることを知っている。

ビジネスオーナーとしてあなたは、広告にお金を費やしたいと思うだろう…ぜひともそうすべきだ。しかし、あなたの製品がどのように市場そのものを助けることができるかを忘れてはならない。口コミマーケティングに勝てるものはない!

フリーミアム・モデルはもうかる

あなたは、ウェブの人間がフリーミアム・ビジネスモデルを最初に開発したと思っているだろうか?ドラッグディーラーは、インターネットが誕生する遥か前からこのフリーミアム・アプローチを使っている。

彼らは人々に無料で少しだけ体験させるのが好きだ。一度試すともっと欲しくなるということを知っているからだ。そして、彼らはその後にもう少しだけ無料で経験させることさえあるかもしれないが、あなたが中毒になると、彼らはお金を請求し始め、あなたで金を稼ぐ。

もっとたくさんの顧客を獲得することを求めているのなら、フリーミアム・アプローチを検討しよう。少しだけ無料で経験させて、人々がもっと欲しがったら、それに対してお金を請求するのだ。

会社の顔よりも会社の頭脳になる方が良い

単調で辛い仕事をする方がいいか、人々を管理する方がいいか?賢いドラッグディーラーは道で販売している人物ではなく、その業務の頭脳である。彼らはドラッグを手に入れる方法や、流通のためにそれらを誰に供給するのか、お金の計算をしながら控えめな運営を維持する方法を見つけ出す。

彼らは、もし自分が道で売る人だったら、捕まって牢屋に入る可能性が高いことを知っている。だからその代わりに、販売人から距離を置いてお金が入って来るのをただ見ている。

金持ちになりたいのなら、あなたには単調で辛い仕事をするための時間はない。その代わりに、仕事を委任して戦略と実行に焦点を合わせなければならない。単調でつまらない仕事をするために雇うことができる人は常にいるが、あなたは、自分の時間とエネルギーをもっと大変なことに集中させなければならない。全体的な戦略を思い付くように誰かを教育することは、仕事をするように誰かを教育することよりもずっと大変だ。

いつでもアップセルをすることができる

ドラッグディーラーが稼ぐことを決して止めないということに気付いていただろうか?彼らは常にあなたで金を稼ぐ方法を見つけ出そうとしている。それがあなたにより良い製品を売ることであろうと、新しいドラッグを売ることであろうと、彼らは決して売ることを止めない。

ドラッグディーラーのように、あなたも売るのを決して止めるべきではない。相手がすでに客だからといって、その人たちがあなたにもっとお金を払うことができないということにはならない。あなたは、彼らがあなたの製品から他に何を求めているかを把握するためにアンケートを取ることによって、自分の顧客ベースからもっとたくさんのお金を手に入れることができる。もしくは、あなたが解決することができてそれに対して請求することができる問題を彼らが自分たちの組織の中で他に何か抱えていないかどうか確かめることができる。

あなたが何をしているにしろ、アップセルについて忘れないこと。それがあなたの収益の大きな部分になり始めるかもしれないのだ。

価格を上げるために供給をコントロールする

もしバイヤーよりも多くのドラッグが市場に存在していたら、どうなるだろう?価格は下がるに違いない。そうでしょう?自分の製品の価格を上げ続ける最高の方法の1つが、供給をコントロールすることだ。

ドラッグディーラーはいつもジャンキーに対してこれをする。供給をコントロールすることで、ジャンキーがドラッグに対して払うつもりの金額を上げることができるからだ。そして、ドラッグディーラーがこれをする時、ジャンキーはすぐに薬物を手に入れるためにどんな金額でも支払うのだ。

あなたは同じことを自分のビジネスですることができる。例えば、Gmailが初めて市場に登場した時、彼らはそれを全ての人に公開しなかった。彼らが自分たちの無料サービスの供給をコントロールし、人々はその招待状をオークションで最大50ドルで販売していたのだ。それは無料とされる製品にとってはなかなかのことだ

新しい顧客を獲得するよりも既存顧客を満足させ続ける方が簡単

あなたがどんな業界にいるとしても、顧客を獲得するのは常に大変なことだ。ドラッグディーラーさえも苦戦している。だから彼らは既存顧客を満足させ続けるために必要なことなら何でもする。時々無料ドラッグで彼らを釣ったり、買ったばかりのドラッグを使うための道具を無料で与えたり、ドラッグディーラーは自分の顧客を満足させ続けるためにできることを何でもしようとする。

あなたは新しい顧客を獲得することにだけ焦点を合わせるべきではなく、既存の顧客を満足させ続けることにも焦点を合わせるべきだ。もしあなたが今顧客を失っていたり、高い解約率を持っているなら、新しい顧客の獲得にあまり多くのお金を使いすぎる前にそれを修正するようにすること。それがあなたのビジネスの真の価値が横たわる場所であるため、顧客の生涯価値を最大限にすることが全てなのだ。

最後に

このブログ記事があなたにドラッグの取引を始めるように説得しなかったといいのだが。それはもうかるビジネスだけれど、違法でもあるのでね。その代わりに、あなたがこの記事からビジネスを次のレベルへと持って行く方法について学んだことを願っている。フリーミアム戦略に目を向けることからアップセルに取り組むことまで、あなたが自分のビジネスを成長させる余地はたくさんある。

ドラッグディーラーから学ぶことができるビジネスレッスンは他に何があるだろうか?


この記事は、Quick Sproutに掲載された「Do Business Like A Drug Dealer」を翻訳した内容です。

ネタ記事かと思って気軽に読み始めたのですが、途中から恐ろしくなってきて思わずガクガクブルブルの顔文字を書きたくなる内容でした。。。口コミマーケティング、フリーミアム、、、ネットマーケティングの最新手法をはるか昔から実践しているのですね。その他にも価格コントロールからアップセル、顧客ロイヤリティ重視など、ビジネスに学べる部分が多すぎるというか、ある種徹底的にビジネスを追及し尽くした形がドラッグディーリングともいえるのでしょうか。

ソーシャル時代にはさらに活かせそうなものばかりですね。って実際、最近爆発的にブレイクしているソーシャルゲームなどはここに書かれているマーケティングの大半を実践しているような気も。別に意識したわけじゃないでしょうけど、最初は無料で始められるも中毒要素がありハマってしまう、かつ口コミで一気に広まるビジネスって、何にしても強いのですよね。。。そんな新しいビジネス(もちろん合法)、考えたいです。 — SEO Japan [G+]

情報と知識の大きな違い

2013年も始まったばかりですが、これまで以上に激動のウェブ業界、そこで働く皆さんであれば日々様々な情報を収集していることでしょう。とはいえ、その情報、実際に自身の知識となり役に立っているでしょうか?情報収集はしているけど、成果に今一つつながらない、、、そんな悩みを感じている人もいるかもしれませんし、そもそも大量の情報収集活動に疲れ気味の方もいると思います。そんなあなたにも、そうじゃないあなたにも是非読んでほしいのが今回の記事。 — SEO Japan

ビジネスでは、誰もが情報と知識を混同し続けている。それらは異なるものだ。辞書でさえもそう言っている:

情報:物または人について提供されるまたは知らされる内容。

知識:経験または教育を通して獲得される情報と技術;あるテーマの理論的もしくは実践的理解。

情報は、1と0だ。生のデータ、もしくは事実のリストだ。事業免許を記入するための説明や、Adwordsに登録する際にGoogleが提供する説明を言う。明らかなことだ。あなたは情報を無料で獲得できる場合が多い:生の分析されていないニュースならAP通信社に行けばいい。もしくは、自分で車を作る方法に関する“ハウツー”を読むのだ。

知識は、全く別のものだ。情報が分析経験と組み合わさった時に得るものだ。知識は、行動に集約された情報だ。それは、お金、もしくは時間、もしくは他の何かを犠牲にすることがあるし、犠牲にするべきだ。例えば、もしあなたがAP通信社からつかんだニュースの真の分析が欲しいなら、New York Timesで有料の記事を読むかもしれない。実際にあなたの利益を手助けすることができるAdWordsのトリックを学ぶには、本を買ったり、セミナーにお金を支払ったり、コンサルタントを雇ったりするだろう。

あなたは、知識に対してお金もしくは努力で支払わなければならない。これを理解しなければ、あなたは失敗することになる。

情報はあなたをここまでしか連れてこない

なぜ理解しない?

それはシンプルなことのように思える。では、なぜ私たちはそれを理解しないのか?私たちはみんな子どもの頃に頭を打ったのか?砂糖を取りすぎたのか?あまりに多くの政治的な広告を耳にしている?何?

私は3年間、自分の帳簿をつけようとした。その前の3年間は自分の税金申告をしようとした。それというのも、会計ソフトのTurboTaxとQuickenを買ったからだ。しかし、それらのプログラムは綺麗な包装紙にくるまれた単なる情報にすぎない。私が会計士と結婚したことは、とてもとても幸運なことだった。彼女は、“IAN、あなたバカじゃないの、会計士を雇いなさい”と言うだけの知性を持っていた。だから私はそうした。そして、ほんの1年後、辛うじて私の会社は破産を免れた。

さらに、航海をしようとしたカップルの話がある。名前は明かすつもりはないが、15年程前、素敵な夫婦がヨットを借りた。彼らは航海に関する面白い本を読んで、自分達にもできそうだと思った。彼らは順調だった。しかし、船が停泊所に戻る時、彼らは典型的な初心者の間違いを犯し、帆を張ったままにしていた。わずかな突風が船を加速させ、桟橋に衝突し、大きな物置箱を壊滅させた。怪我も深刻な損傷もなかった。そこには、苦労して手に入れた知識があった。それは簡単なレッスンを通してもっと簡単に獲得できていたことだった。

そして、当然ながら、優れたコピーライターやマーケッターを雇うことを拒否する人が存在する。彼らは馬鹿なことにも、「3つの製品説明に250ドルも支払うつもりはない!高すぎる!自分で書くからいい。」と言う。そして、彼らは本当にそうする。そして、なぜ何も売れないのか不思議に思うのだ。

私はその理由を知っている:情報は売れない。売れるのは知識だ。

一体ここで何が起きているんだ?

誰もが逆に理解しているのだ!!!

企業は情報に何百万ドルも投資する。巨大なデータベースとイントラネットと‘知識’共有システムを使用して、たくさんの情報をみんなの手元に置く。

しかし、これらの企業はいまだに、各々の陰部を踏みつけている:不適切な価格をつけたり、マルクス兄弟に値するマーケティングの大失敗をしたり、何年も遅れて新しい航空機(ボーイングなんちゃらかんちゃら)を完成させたり。そして、彼らの情報管理ツールは、会社に追い打ちをかける事柄を忠実に記録する。

なぜか?情報システムはデータを維持するからだ。情報システムはそれに関して何もしない。プログラマーやマーケッターやメカニストの前に情報を置くことは、“それを使う”知識を彼らに与えることと同じではないのだ。

企業は、知識が理由で成功する

Microsoftは、Appleと全く同じ情報を入手できる:マーケットリサーチや、開発スキルや、何もかも。だが、Steve Jobsが指揮を執ったことで、AppleはMicrosoftを置き去りにした。Jobsは情報の使い方やその枠を超越する方法を知っていた。それを超越してしまうと、彼のチームはデザインの知識に基づいて本当に見事なものを作ることができた。Microsoftは?彼らは、全ての人がTPSレポートを記入するようにするという本当に良い仕事をしている。

知識は勝つ。情報は維持する。しかし、企業は前者を無視して後者に何百万ドルも浪費する。一体どうなっているのか?

知識はあなたを唯一無二にする

もしあなたが情報(つまり無料)を使ってビジネスを築くなら、あなたは単なる群れの一部にすぎない。あなたの周りにいる全ての人が同じことをしている。彼らはみんな、同じウェブサイトを訪問した。彼らはみんな、“知識を借りる”ためにコンサルタントをディナーに招いた。彼らはみんな、自分に成功する権利を与える理解されていない事実のリストを持っていると仮定する。だから彼らはみんな、‘ゾンビプレナー’の軍隊に加わる。そして彼らはみんな、同じ粉砕機に足を踏み入れる。

ちょっと言ってみただけ

そうではなく、自分自身を唯一無二にするのだ。本当の知識を獲得するのだ:

l  事実を記憶するよりも学ぶこと(絶対に)。ビジネスタスクが何であるにせよ、必ずそれを本当に理解し、自分の行動の意味を理解すること。時間がないのなら、それはそれほど重要なことではないのかもしれない。もしくは、

l  あなたが必要としている知識をすでに持っている人を雇う。あなたは全てのことを知ることはできない。優れたチームを築くのだ。そうすれば、あなたが全てを知る必要はない。

最高の会社が最高なのは、その知識が理由だ。Appleのデザイン、Zapposのカスタマーサービス、FedExの効率性。

何があなたを最高にするのだろうか?

知識だ。それを手にし、それを守り、それに投資するのだ。


この記事は、Portentに掲載された「Information is free. Knowledge is not.」を翻訳した内容です。

情報と知識の違いに関してたまに議論されることがあると思いますが、今回の記事は非常にしっくりきました。特に「知識は勝つ。情報は維持する。」というシンプルな定義は、素直に納得です。しかし確かに、知識を無視したまま情報に無駄に投資している企業が多いのも事実ですよね。ウェブ業界もビッグデータが注目されていますが、重要なのはその膨大な情報を知識として活用できるか、つまり実際の行動に移せるかですよね。英語で「Actionable Data」(行動できるデータ)という言葉がありますが、ビッグデータがバズワードに終わらないためには情報をいかに知識に変えられるかが勝負でしょうか。

SEO Japanやその他業界ブログを読んで情報を得ることももちろん大事とは思いますが、それをいかに自分の知識へと落とし込んで仕事に活かしていけるか、そのためには、斜め読みで終わらせたりブックマークやリツイートして読んだ気分になるだけでなく、そこに書かれていることを自ら考え実践していくことが知識化への第一歩です。 — SEO Japan [G+]

情報洪水に溺れない為のたった一つの秘訣

サーチにソーシャルメディア、アドテクにスタートアップ関連の話題まで、、、ウェブマーケッターが時代についていくために追いかけないといけない情報量の多さに若干疲れ気味の人も多いのではないでしょうか。そんなあなたに迫りくる情報に圧倒されず、上手に乗り切っていくためのアドバイスをトップマーケッター、ミッチ・ジョエルのブログから。 — SEO Japan

あなたは何を成し遂げようとしているのか?

素晴らしいビジネス書『Freakonomics』の中で、何が良い両親を作るのかを探るために行われた研究に関して、語られている話がある。発端は、育児本の巨大ビジネスだった。あなたも親なら、何世紀にもわたって多くの人々が親であったのにも関わらず、良い親になるための真のマニュアルが存在しないということを知って意外に思うだろう。あなたより以前に親だった人のほとんどが、ありふれた格言(“1人は1人、2人は10人”のようなこと)を言ったり、新生児や幼児が家にいた頃がどんな感じだったか何も覚えていなかったり(本当にその経験を忘れてしまったのだろうか?)で、めったに具体的なアドバイスを持っていない。そこで、こんな疑問が出てくる:たくさんの育児本を読むことがあなたを良い親にするのか?答えはノーだ。しかし、話はそこでは終わらない。Freakonomicsの著者が明らかにしたことは、あなたが本を読むか読まないかは関係なく、本を買うと言う単純な行動そのものが変化をもたらすということだ。それは的を射ている。私たちが優れた両親であると考える人々は、そういった本を購入したことはあるが、それを一度も読んでいないのだ。

意思は強力なもの。

この話と私たちのビジネスライフには相関がある。もしも親が、より良い親になるために読む必要のあるコンテンツについて考えているなら、彼らはより良い親になろうという意思と自己認識を持っているということだ。それでは、より良いマーケッターになることとは、1つ1つのブログや業界誌を読んだり、全てのマーケティングポッドキャストを聞いたり、FacebookTwitterで著名な人をフォローしたり彼らとやりとりしたりすることなのだろうか?より良いマーケッターになることは、自分のブログを持ったり、今年の最も素晴らしい印刷広告に関してPinterestにボードを持つという優れたマーケティング構想についてtumblrを作ることなのだろうか?

たぶん、それは、消費や作成というよりは、単純に気付いていることなのではないだろうか。

私はもうかなり長い間、自分のGoogle Reader RSSを見ていない。私は必要な情報をeニュースレター(これがかなり保守的であることは分かっている)もしくは自分が尊敬する人やFacebookやGoogle PlusやTwitterのような場所でフォローしている人から仕入れる傾向がある。私には、フォローしたり、読んだり、さらにはそれらのやりとりを基にコンテンツを作るという意思があるが、実際にはしていない。Instapaperフィードの中には読みたいと思っている未読記事がたくさんあるが(誰か私に余った3週間を貸してくれないだろうか?)、この世界には知るべきことがたくさんありすぎるということに私は気が付き始めている。(それについて詳しいことは、David Weinbergerとのポッドキャストを聞いて欲しい。彼は、『The Cluetrain Manifesto』および最新本『Too Big To Know: SPOS #301 – Knowing Things With David Weinberger』の共同著者である。)もしかすると、学びたい、成長したいという私の意思が一番重要なのではないのだろうか?

これはあなたにとって何を意味するのか。

私が関わりを持っているビジネスプロフェッショナルのほとんどは、何の消費プランも持っていない。彼らは、自分の業界に関する情報に溺れる人ではないし、自分が勝ち取っているものに関して時間で厳格に管理されてもいない。とても多くのコンテンツをかなり頻繁に作り出す私の能力に人々が驚く時、自分は全てのものを読んでいるわけでも、聞いているわけでも、見ているわけでもないけれど、それをしようという自分の意思がそのようなことをどうにか簡単にしている(もしかすると、実際よりも多くのコンテンツと関わり合っているという認識を生み出している)ということを自覚させられる。あなたはそれを情熱や注意のたまものとすることもできるが、(私にとっては)それは、その一部がより価値のあるものへと流れ落ちるという期待を持ってコンテンツの中に身を置くことなのだ。つまり、全てを読まなかったり、全てにコメントしないことに対して自分に厳しくしないということだ。このような優れたコンテンツにあえて身をさらそうともしない場合にのみ自分に厳しくするのだ。

これは当たり前のように聞こえるかもしれないが、多くの人が意思さえも持っていないことには驚かされる。


筆者について:ミッチ・ジョエルは数々の受賞歴を誇るカナダ発のデジタルマーケティング/コミュニケーションエージェンシー、Twist Imageの代表です。2008年にはカナダで最もソーシャルメディア上で影響力のある人物、そして40歳以下で最も有名な40人の一人、さらに世界で最も影響力のあるオンラインマーケッター100人の一人に選ばれました。著書である「Six Pixels of Separation」(Grand Central Publishing – Hachette Book Group)は、ビジネス/マーケティング書として英語圏で大ベストセラーになっています。ミッチのブログはこちらから。


この記事は、Six Pixels of Separationに掲載された「Intent Is Everything」を翻訳した内容です。

情報感度を高く保っていれば必ずしも全ての情報を消費する必要はない。情報を得よう、学ぼうという意思があることがあなた自身を成長させる。という内容でした。

私も情報感度は高いつもりですが、良く考えると以前は何十というサイトをRSSリーダーで毎日チェックしてリーディングだけでかなりの時間をかけていましたが、最近はSEO Japan用の記事を探す以外は日々RSSリーダーをチェックすることもありませんし、Twitterやまとめサイトで話題のニュースをチェックする程度です。仕事や情報収集を通して自分の世界観というか基礎知識+自分自身で考える力がついてくると、必ずしも日々新しい情報を全てキャッチアップしていかなくとも、ある程度は大事な情報や変化は見逃さず追っていけるようにも思います。もちろん、感度を保っていることが大事なんですけど。

記事の最後にあるように(情報を得よう、情報から学ぼうとする)「意思さえも持っていない人が多すぎる」実態もあるわけですが、マニアック気味な記事連発のSEO Japanを読んでいる方であればその点は心配なさそうです?!今後もタイトルや冒頭の数文で気になった記事だけお楽しみいただければ幸いです m(__)m — SEO Japan [G+]

ディスプレイ広告と検索広告の4つの違い

アドテクの進化で昨年注目が高まったディスプレイ広告の復権ですが、RTB等、検索広告で培われてきた入札型の仕組みもあるせいか、検索広告の延長オプション的に利用しているマーケッターが多いようです。今回は検索広告とディスプレイ広告の違いについて、マーケティング上の位置付けから考え直したみた記事をサーチエンジンランドから。今年ディスプレイ広告に本格的に取り組んでいきたいあなたにはピッタリな内容です。 — SEO Japan

昨年、ディスプレイが検索に似ていると言う誤解を何度も耳にした。SEO業界の関係者なら、誰でも一度や二度は聞いたことがあるはずだ。この(一部においては的を射ている)誤解は1つのファクターが原因となり、発生している。それは、ディスプレイにおいて台頭した、オークションベースのマーケットである。

これから説明していくが、この理由が誤解を招くには幾つか訳があると私は考えている。

ディスプレイはオーディエンス&リーチが全て

広告ターゲティングの増加によって、ディスプレイにおいて、今まで以上にオーディエンスが重要視されるようになった。行動広告および検索リターゲティングは、ブランドがディスプレイ広告を使って、消費者を購入ファネルに動かそうとする、または、動かす取り組みを支援する、ファネルの中間または上部のアクティビティに焦点を絞っている。

一方検索に関しては、広告の精度は高いものの、接触範囲は限られている。キーワードベースの入札 vs 検索アクティビティ、オンラインの行動、心理学等から引き出すオーディエンスをベースとした入札も重要な違いの一つである。

リアルタイムのメディアはダイレクトレスポンスとは異なる

適切な広告を、適切なタイミングで、適切なオーディエンスに提供すると言うコンセプトは、検索およびディスプレイにおいて存在する。しかし、リアルタイム広告のレスポンスは異なる。

検索は、明確に決められたダイレクトレスポンスチャンネルそのものである。ユーザーが検索を行うと、直後に検索クエリに関連する広告が返され、その時点でアクションを起こしてもらうことを期待する。

ディスプレイ、具体的に言うならデータベースのディスプレイ広告においては、オーディエンスの情報に応じて、ディスプレイ広告のターゲティングが行われる。ウェブサイトを訪問したり、詳しい情報を求めたりして、すぐにアクションを起こさなくても、数日後、または数週間後にアクションを起こす可能性がある。

その間、他のディスプレイ広告が表示される。このタイプのリアルタイムのメディアでは、優先順位付け、頻度の制限、そして、検討期間中に消費者に影響を与えることが重要な鍵を握る。

ディスプレイにおいては、最高のタイミングで消費者に接触することが出来るかどうかは、クリエイティブ、メディア、そして、データの最適化の組み合わせに大きく左右される。

ディスプレイ & 検索は異なるメトリクスで計測される

簡潔に言うと、ディスプレイは検索とは異なるため、検索と同じクリックベースのメトリクスで測定するべきではない。検索マーケティングは複雑なトピックであり、厳格な規律が生まれている。キーワードの検索マーケティングは、電話帳の広告にとてもよく似ている。70年代では、会社を探す際は誰もが電話帳を使っていた。

ディスプレイは、クリックほど単純に、そして、容易にメトリクスに頼るタイプの広告ではない。ディスプレイは、マーケッターが利用可能な様々な接点を考慮する場合、最も計測しやすいチャンネルと言っても過言ではない。まず、接触範囲が広い。ディスプレイキャンペーンは、インプレッションをベースに購入が行われ、そして、露出を最大限に拡大することに焦点を絞っている(ターゲットが絞られているかどうかは別として)。

次にエンゲージメントだ。ディスプレイにおいては、クリエイティブにおける機会があり、この点においても、メトリクスを加えることが出来る。一部のディスプレイキャンペーンはサイトのビジター数に注目している – どの広告がサイトのコンバージョン、そして、コンバージョンとROIに貢献しているのかを把握するため。

要するに、ディスプレイに対するメトリクスは広告主によって、そして、キャンペーンによって異なるのだ。そのため、キャンペーンの目標と実際に利用するメトリクスを合わせることが肝要である。

例えば、ある小売業者がある製品の販売を望んでいる場合、1つの広告のみが売り上げに貢献していると言う状況は考えにくい。

検索でのキーワードの購入はキーワードレベルのディスプレイ広告とは異なる

検索リターゲティングは検索ではない。検索リターゲティングのコンセプトは、ディスプレイの戦略である。キーワードの利用においても、違いが見られる。

ディスプレイにおいては、検索履歴を基にターゲットに選んだオーディエンスに応じて、インベントリを購入する。一方の検索では、キーワードに入札する。

基本的な違いを説明しよう。まず、検索広告では、キーワードリストを使って、選択したワードに入札する。ディスプレイの場合、CPMで支払う金額が決まり、当該のワードだけでなく、関連するワードやカテゴリで検索を行ったオーディエンスをターゲットにすることで範囲を拡大する。

次にディスプレイにおいてだが、ディスプレイはファネルの早い時期に消費者に接触することが出来る。なぜなら、検索エンジンだけでなく – 複数の検索の要素全体で検索用語を活用するためだ。ほとんどの場合、検索リターゲティングは、純粋にディスプレイ戦略として利用されるが、検索を拡大するために、検索チームによって活用されることもある。

ディスプレイは、確かに今まで以上に検索のような特徴を持つようになったかもしれないが、基本的に品種が異なる。オーディエンスのリーチ、認識、そして、メトリクスの違いを見れば、この2つのチャンネルに異なる戦略が採用される点は一目瞭然である。

ディスプレイが検索に似ていると言う考えは2012年限りで引退させ、2013年からは様々なチャンネルを連動させる取り組みを取り入れてもらいたい。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「The Most Common Misconception Of 2012: Display Looks Like Search」を翻訳した内容です。

広告価値も違えばメトリクスも違う、それぞれの良さを理解して活用していきたいですね。記事にもあるようにファネルモデルを適用すれば、それぞれの意義も活用法、効果測定の値も比較的考えやすいかもしれません。目指せ相乗効果で一歩上のウェブマーケティング。 — SEO Japan [G+]

2013年のモバイル、ソーシャル、ビッグデータ、ジオロケーション、マーケティングはこうなる

2013年の予測記事シリーズを続けて、ということで、今回はソーシャル界隈の様々な予測を業界の識者にまとめた聞いてみたタイトルを見ればわかる通り「てんこ盛り」な記事を。1つ1つの内容がかなり濃いので時間がある時をじっくり読むことをおススメします。 — SEO Japan



スクロールモーションのタブレット向けエンタープライズセールスツール

モバイル、ソーシャル、ジオロケーション、ビッグデータ、マーケティング – Sicialmedia.bizのストラテジスト達は未来を見据えている。

ソーシャルメディアを巡る状況は、2009年に現在のSocialmedia.bizのストラテジストがタッグを組んだ頃から大幅に変化している。2013年も始まったばかりであり、ソーシャルメディア、モバイル、ソーシャルビジネス等にとって、2013年がどのような1年になるのかを推測するには、今が最高のタイミングだと言える。それでは、9つの大胆な予想(現状、今後の展望、そして、推薦事項を含む)を紹介していく。

迷ったら、モバイル – 特にタブレット

現状

モバイルの利用はここ数年で増加し、また、2012年においてはアメリカ人の大半が、携帯電話としてスマートフォンを持つようになったが、タブレットの利用は、アップルのiPadとiPhoneにおいては、スマートフォンを3倍上回るペースで増加している。(ソース: 2012 KPCB インターネットのトレンド)。 現在、大人の55%が携帯電話からインターネットにアクセスしており、3年前と比べても、2倍に増えている(ソース: ピューインターネット & アメリカンライフプロジェクト)。帯域幅の改善とともに、モバイルデバイスからウェブページにアクセスする人達が増加しており、世界のトラフィックの13%はモバイルを経由している(ソース: 2012 KPCB インターネットトレンド)。

今後の展望

- 私達の生活のように – コンピュータの利用環境は、デスクトップ、さらにはラップトップからモバイルへと移っており、仕事、インターネット接続、そして、共有する行為をスマートフォンやタブレットに依存する人達が増加の一途を辿っている。さらに、出張の多い人達もまたラップトップを捨ててタブレット、ブルートゥースのキーボード、そして、一連のアプリを使い、仕事を乗り切り、そして、セミナーに参加している。そのため、タスクを完了する、購入を行う、あるいは、寄付をする等、インフォメーショナルな目的におけるサイトのナビゲーションに関しては、ユーザーの期待は非常に高い。ユーザーは、アマゾンで本を買う上での簡素且つ直観的なナビゲーションのような閲覧経験、あるいは、フェイスブックのストリームをフリップボードアプリを介して吸収するような手際の良いビジュアル面での経験を期待している。

推奨事項

モバイルユーザーが期待することを考えながらサイトをデザインしよう。ページの一番上には、サイトのモバイルバージョンへのハイパーリンクを用意するべきである。サイト専用のアプリを提供することが出来るならそれに越したことはないが、ナビゲートがとことん簡単なモバイルサイトは、様々な利用において役に立ち、また、アプリのビジネスニーズを評価する間、開発コストを下げる効果も見込める。アプリのようなビジュアルでコンテンツを配信することが可能な無料のサービス オンスワイプを使って、タブレットでスワイプ可能なサイトを作るべきである(JDが1年前に設立者にインタビューしている)。スクロールモーションもまたモバイルにおいて革新的な配信を可能にするサービスである。スクロールモーションは、ニューヨークのスタートアップであり、セールス、マーケティング、そして、トレーニングのアプリケーションをタブレットで息吹を与え、よりインタラクティブで、しかも動的なコンテンツの資源に変えることが出来る。ユーザーエクスペリエンスは強化され、複雑なテーマにはより多くのビジュアルの要素が与えられる。ルックアンドフィールの観点では、サイトが何を伝えようが、何を売ろうが関係なく、エンドユーザーは、エンターテイメントのような仕組みで、コンテンツを見て、触れあうことを望んでいる(モバイル関連の話題に関する詳細は、Socialmedia.bizのモバイルのセクションを参考にしてもらいたい)。

レコメンデーションサービスを提供するスタートアップが大挙し、その後、大きな合併が起きる

現状

フォースクエアでのメイヤーシップおよび頻繁なチェックインは、1年後には廃り、時代遅れになる。

私は2年間に渡ってiPhone 4を愛用し、4Sとシリ(ズーイー・デシャネルが出演するCMを見たら誰でも欲しくなる)の魅力を何とか振り切り、今週、iPhone 5を手に入れた。しかし、アップルがボスのような顔つきで睨みをきかせていたものの、レコメンデーション(推奨)サービスの分野は数多くの新人が現れた。あまりにも多く、一つの業界になったほどだ。イェルプの新種である。そもそも、イェルプ自体がザガットの新種である。

今後の展望

ジオロケーション写真共有アプリのトロバーは、レコメンデーションエンジンの役目も兼任している。

数多くのスタートアップに追われているイェルプにとって、赤の他人や宣伝屋の信用できないレビューばかりのサイトと言うレッテルを振り払うのは難しいかもしれない。そのため、ソーシャルレコメンデーションサイトの新しい世代が付け込む隙が十分にある。先日、ソーシャルレコメンデーションエンジンのSnooxのローンチに関する記事を投稿したばかりである(「他人ではなく、友達の推薦」)。また、今週、バッグズアップと呼ばれる新たなサービスの噂を耳にした(「最高の食べる場所、買い物する場所、遊ぶ場所、泊まる場所を探す」)。まさか、イチャイチャするにはうってつけの場所、浮気するにはうってつけの場所を紹介するレコメンデーションエンジンがないことに苛立っている人はいないだろうが、このニッチは、トロバー(「アップル/アンドロイド」の二刀流モバイルアプリ)、RavedVillij、ライブスター、あるいは、スタンプト(ヤフー!に買収されたばかり)が埋めてくれるかもしれない。いずれにせよ、新たに多くの写真共有アプリが入り込む余地が、マーケットに残されていないことだけは確かである。

その一方で、ジオロケーションサービスの現在のチャンピオン、フォースクエアは、レコメンデーションエンジンに生まれ変わるべく、全力を尽くしている。チェックインとメイヤーシップは2010年に流行した活動であり、一年後には時代遅れ、もっと言えばダサくなってしまう。しかし、ジオロケーションは一時のブームではなく、今後の数年間で大きく発展するはずだ。そのため、フェイスブックやアップル(ダークホースはマイクロソフトやヤフー!)が2013年の第4四半期までには、フォースクエアを買収しているだろう。唯一の疑問は、デニス・クラウリーCEOが億万長者になっているのか、それとも、百万長者になっているのかだけである。

推奨事項

フェイスブックは、ソーシャルレコメンデーションの分野を必死で手中に収めようとしている。しかし、アップリもまた、セクシーな知的エージェントのシリを投入し、ライバルをけん制している。また、グーグルも参入を望んでおり、マップ機能を強化して、建物の「入り口」だけではなく、内部を紹介するようになるだろう。また、写真共有アプリは、グーグルのストリートビューと事実上、同じである。さらに、ヤフー!の新しいCEO、マリッサ・メイヤー氏は、壊滅状態にあるこの巨大な企業が生き残る道として、賢明にもモバイルとローカルを選んでいる。

例えば、私達はフェイスブックにログインして、Bed Bath & Beyondで買ったばかりの商品について熱く語ったりしないものの、iPhone 5やアンドロイドで新しい電気鍋を写真に撮って、インスタグラムにアップロードし、フォースクエアやツイッターでシェアする可能性はある。レコメンデーションテクノロジーは、生活の見えない一部になりつつあるソーシャル共有アクティビティを通じて、日常生活に入り込んでいるのだ。

「ポッタリバーンで布が40%オフで売ってる!早くしないと売り切れちゃう!」このようなメッセージを皆さんも目にしたことがあるのではないだろうか。

プライバシーの一点張りは終わりにしてくれ!過剰共有のメリットが分かる人もいる

現状

私は自分をつけまわすアプリケーションを常に受け入れてきた。懐かしきグーグルラティテュードから、急激に頭角を現しつつあるハイライトに至るまで、私は常に過剰にシェアするように心掛けている。ソーシャルネットワークでのチェックインは珍しくなくなった。フェイスブック、グーグル+、そして、その他の様々なサービス(その多くは気前の良いフォースクエア APIのおかげ)によって、それぞれのソーシャルネットワークのプロフィールにログインして、自分がいる場所、一緒にいる人を特定し、友達、そして、望むなら赤の他人とその情報を共有することが出来る。人気に火がついていないものの、次のステップに進んでいるスタートアップも幾つかある。友達、または友達以外のユーザーと居場所に関する情報を自動的に共有し、その一方で、ソーシャルなデータを集め、広告スポンサー、ビジネスパートナー等とシェアするのだ。

さらに、プライバシーに関する下らない論争が収まり、ユーザーがプライバシーの一部を利便性と価値に交換することを学ぶと、デバイスはその他の多くのメリットをユーザーに提供するようになるだろう。私はつい先日、ネクサス 7 タブレットを購入した。現在、私のようなユーザーは、今、何を知る必要があるのか、周りに何があるのか、交通状況に基づき、次の約束の場所までどれぐらい時間がかかるのか、どのルートを辿ればいいのか、周りでどんな楽しいことが行われているのか、そして、どこで飲めば、または食べればいいのか等、グーグルがユーザーに関して解明することが出来るあらゆる情報を得られる。私はこのタブレットを常に持ち歩き、グーグルに付け回してもらい、さらに便利なデバイスにすることに夢中になっている。シリ、そして、カレンダー、検索エンジン、そして、受信箱を統合する、ロケーション認知型、またはコンテクスト認知型プラットフォームを利用しているアップルデバイスのオーナーにも同じことが言える。


ランキーパーアプリ: 自動アップデート

今後の展望

私はネクサス 7タブレットを常に持ち歩き、グーグルに付け回してもらい、さらに私にとって便利なデバイスにすることに夢中になっている。

ソーシャルストーキングソフトウェアを開発する会社は、プライバシーの侵害を指摘されるのをおぞれ、意図的に友達とシェアすることが出来る情報の量を制限してきた。この傾向にもうすぐ終止符が打たれる。積極的に且つ受動的に、どこにいるのか、何をしているのか、さらには、いつ自宅にいるのかを共有することが出来る点の価値はあまりにも高く、勇敢なユーザー達は喜んでシェアしている。 しかし、「自動的にチェックイン」することが可能なグーグルラティテュードでさえ、私が既につながりを持つグーグルラティテュードの仲間としか情報を共有してくれない。それでも、グーグルマップ、フォースクエア等のアプリを統合するソーシャルネットワークが増えるにつれ(ゲットグルー、フェイスブック、グーグル+、そして、インスタグラム等)、積極的且つ意図的に店、レストラン、ジム、カフェ、そして、家にチェックインしたことを共有する力が与えられている(ただし、明確に共有を行い、そして、独自の目的を持っていることが前提)。 また、GPSを電話で有効にしておくと電池の減りが早いことは周知の事実だが、バッテリーは改良されており、また、外部のバッテリーパックが浸透しつつあるため、すぐに障害はなくなるだろう。ちなみに、走っている、または歩いているときに、ランンキーパーに追跡させ、ランキーパーコミュニティだけでなく、フェイスブックとツイッターでつながりを持っている人全員、さらにはそれ以外の人達とルートとパフォーマンスをシェアするアクティビティが私は好きでたまらない。

私達アメリカ人はカエルのようなものだ。鍋に直接放り込むよりも、湯加減の丁度良いバスタブに入れ、その後、過熱していく方が、煮る手法としては適している。そのため、グーグル、フォースクエア、そして、その他のサービスは、時間をかけて魅力的なサービス、病みつきになる機能、そして、一度設定するだけで後は何もしなくてもよい利便性を出し惜しみしている。2013年は、フェイスブック、ツイッター、フォースクエア、グーグル、そして、ビングが、カレンダー、eメール、検索履歴、そして、プラバイシーの設定を、ロケーションの認知おおびコンテクストの認知に対して、ちょっとした、 – 一瞬で終わる – 簡単な方法でプラットフォーム間で統合することをユーザーに説得する1年になり、何をしているのか、どこにいるのか、そこにどれぐらいの時間いるのか、そして、定期的にそこに行くのか(メイヤー)等、あらゆる情報を共有する機会が生まれる。それとなく、問題を起こすこともなく、そして、私の意見がどうであれ、このような状況を迎えるのではないだろうか。

推奨事項

ソーシャルメディアでの受動的な参加、そして、問題視されない共有は、大きなうねりであり、必ずやって来る。それでも、自称プライバシー警察の人達は、グーグル、フェイスブック、そして、その他のサービスを冬眠に追い込むことに成功してきた。とりわけ、フォースクエアが事業および収益の面で苦戦していることが原因である。そのため、慎重および安全を必要以上に優先する過ちによって、ロケーション認知およびコンテクスト認知の大きな利便性にスポットライトが当てられることはなかった。

正直に言うと、私達が情報を公開することに対して、こういった企業が躊躇しているのは、- コンテクストの情報、ロケーションベースの情報、過去の情報、そして、検索、eメール、閲覧履歴、さらには、オンラインショッピング等から得る情報等、非常に多くの情報が存在し、ユーザーに関して、非常に多くの情報を把握していることを明かすのが怖いからである。

しかし、この取り組みは間違いなく実を結ぶことになる。そして、ユーザー側がジレンマを克服したその瞬間から、パーソナルウェブの素晴らしさを実感するようになるだろう。障害は技術的な問題ではなく、文化的な問題である。今年は、重大なヤマ場を迎え、プライバシーの問題が邪魔をすることはなくなるだろう。

ビッグデータの分析、メトリクス & セールスリードが役に立つ

現状

IBMによると、私達は毎日250京バイトのデータを作っているようだ – これは膨大な量であり、世界中の90%のデータは過去2年間で作られている。 しかし、ビッグデータの問題は、量が多過ぎることだけではなく、これだけ多くのデータの意味を理解する難しさもその一つである。現在、従来型のデータ分析ツールは役に立たず、ビッグデータの問題に見合う頑丈なインフラも整っていない。

この問題に対処するためのツールは存在するが – 例えば、IBM ビッグデータプラットフォーム、クラウデラ、ハドゥープ – コストの問題、そして、専門的な知識の欠如によって、多くの企業がビッグデータの流れに乗り切れていないのが現状である。

今後の展望

グーグル ビッグクエリ: ギャップを埋める上で効果が見込める

ビッグデータへの投資およびデータの分析者の不足に関する大袈裟な主張がやたら目立つが、2012年のビッグデータテクノロジーの進歩についてはあまり語られていない。しかし、昨年からクラウドが台頭している。クラウドコンピューティングテクノロジーの進歩によって、今年、ビッグデータを分析する力に大きな注目が集まるのではないだろうか。アマゾンのウェブサービスビッグデータやグーグルのビッグクエリ等のIaaS(infrastructure-as-a-service)クラウドサービスは、小規模な会社がギャップを埋める上で役に立つだろう。

クラウドテクノロジーは、台頭するビッグデータプラットフォームに対して、より安価で、より強固な保存の選択肢を与えており、さらにこのタイプのプラットフォームが増え、また、既存のプラットフォームは発展していく可能性が高い。

推奨事項

ビッグデータテクノロジーおよび予測解析の進歩に関しては、今も大企業がリードしている。しかし、小規模~中規模の企業もメリットを得られる。リアルタイム分析、アプリケーション追跡、事業のメトリクス、そして、ロングテールのセールスリードに対して、ビッグデータを活用するためのツールが開発されている。

以下に注目するべきツールを挙げておく:

- インフォチンプス

- アップファースト

- ブルームリーチ

また、学習することを厭わないなら、グーグルのビッグクエリ等のIaaSテクノロジーに適用することが可能なビッグデータのオープンソーステクノロジーが存在するので、是非、注目してもらいたい。

モバイル広告をユーザーの目標を支援するための広告として考え直す

現状

ウェブサイトやソーシャルネットワークは、2010年から2012年にかけて、「3つ目のスクリーン」(モバイル)が2つ目のスクリーン(コンピュータ)を圧倒し、事実上、主要な収益源 – ディスプレイ広告 – が締め出されてしまったことに、本気で悔しがっているはずだ。しかし、邪魔な広告は勢力を弱めつつある。

今後の展望

2013年は、モバイル広告の収益は減り続ける。しかし、タブレット人気のおかげで、一時的に減益に歯止めがかかるだろう。タブレットはモバイル機能を持ちながら、データの消化に使われることが多い。その結果、邪魔な広告でもある程度は我慢してもらえる。しかし、邪魔な広告が「ユーザーに与えるだけだ」と言うことに気づいた広告スポンサーが、「ユーザーと行動を共にする」広告に方針転換し、大きく躍進することになる。重要なサイトに参加している(デバイスやサイトの)ユーザーを支援するソフトウェアとして「広告」を見直すことで、このシフトチェンジが可能になる。すると、邪魔な広告が姿を消し、代わって“ソフトウェア広告”がユーザーをサポートする時代がやって来る。

推奨事項

最低でも、ディスプレイ広告の一部にフェイスブックの選択肢を実装する取り組みに着手してもらいたい。アジャイル開発を広告デザインに適用し、本気で取り掛かるのが理想である。エンゲージしたいユーザーを特定して、ワークストリームを計画しよう。独自の方法でユーザーを支援する上で役に立つ知識やツールを考え、支援を提供する“広告”をデザインしてもらいたい。ユーザーを最優先して初めて、この取り組みは効果を上げる。このアプローチを採用すれば、2013年以降、ユーザーと協調し、他社との差別化を成功に導くことが出来るだろう。

ツイッターはピークに達し、後退を始める

現状

新たなソーシャルネットワークが、数週間おきに生まれている – 毎日のようにも思える。それは問題ないが、すべてが生き残れるわけではない。

今後の展望

まだ生まれていないメジャーなソーシャルネットワークが頭角を現し、その一方で、現在人気の高いネットワークが転落を始めるだろう。昨年、ピンタレストの人気が劇的に高まったように、瀕死の状態からメジャーなソーシャルネットワークが台頭するのではないだろうか(マイスペースを思い浮かべる人もいるかもしれないが、恐らくその可能性は低い)。しかし、そのあおりを受けて、あるメジャーなソーシャルネットワークの人気に陰りが見られるようになる。それは、ツイッターである。事実、ツイッターは徐々に価値を失いつつある。

ただし、私の言葉を鵜呑みにせずに、ご自身の目で確かめてもらいたい。ブログやウェブサイトの分析データを調べ、ツイッターから寄せられているトラフィックを分離してみよう。直帰率が平均よりも遥かに高く、サイト滞在時間が平均よりも遥かに短いのではないだろうか。ツイッターは、トラフィックの供給源として役に立たなくなりつつある。その大半が、興味を持っていない無駄なトラフィックだからだ。また、ツイッターに氾濫するノイズによって、シグナルが掻き消されてしまう。現在、ハッシュタグやその他の検索をフォローしない限り、ツイッターを本当の意味で消化することは出来ない。しかし、スーパーボウル等の放映イベントにおいては、大量のコンテンツが一つのハッシュタグに集まるため、この方法すら効果がない。

推奨事項

ツイッターのノイズはあまりにも大きく、このノイズがツイッターを間もなく乗っ取るだろう。そのため、ブランドの予算の大半をツイッターにつぎ込む行為は控えるべきである。多様化が必要だ。ソーシャルプラットフォームが生まれては消えていくこの分野では、もともと多様化が求められている。

コミュニティカンパニーが増える


ベータブランドは顧客にデザインおよび製品の選択を任せる

現状

大量生産される製品は20世紀色が濃く、また、B2Cの企業は、製品に顧客のニーズを反映させない限り、利益を維持することは出来なくなる。

今後の展望

2013年は、コミュニティカンパニーのソーシャルビジネスモデルが躍進する1年になるだろう。コミュニティカンパニーは、会社の重要な事業のプロセスの1つまたは複数を顧客に任せる。例えば、スレッドレスベータブランドは、顧客に作成する製品のデザインと選択を任せている。スレッドレスは、顧客が製品のプロセスを動かす最も“ストレート”なアプローチを採用し、ベータブランドは「シンクタンク」が顧客に情報提供を呼びかけるハイブリッドなサービスである。

推奨事項

顧客にとって意義深く、尚且つ会社の核となる強みと調和する様々な役割を作ることを勧める。ソーシャルアクションとワークストリームの序列を用いて、様々な熱意のレベルを持つ関係者に働きかけてもらいたい。(オンライン)ツール、機能、そして、見返りを用いて、それぞれの役割をサポートしよう。イノベーションのプロセスを策定し、時間の経過とともに関係者の関与を少しずつ増やしていくのだ。ソーシャルチャンネルでは、製品を利用した際の顧客の体験が、製品の意義を左右する。そのため、積極的に関係者に会社の仕組みにおいて重要な役割を与えて、ビジネスの強みを高めていってもらいたい。

企業はクロスプラットフォーム化を促進し、ソーシャルビジネスのハードルが高くなる

現状

幾つか例外はあるが、大半の企業のソーシャルメディアのプロセスは、主にプラットフォームを中心に組織されている。このアプローチは顧客にいくらか価値をもたらすものの、資金を有効に活用しているとは言い難い。マーケッターは、メトリクスによって判断を下し、そして、プラットフォームのソーシャルアクションは、その多くは事業にインパクトを与えるわけではないものの、計測を行うことは可能である。

今後の展望

2013年、インパクトを与えることを望む企業は、プラットフォーム中心の考え方を捨て、ワークストリームに力を入れるようになるだろう。ワービーパーカー(メガネメーカー)がそのお手本を示している。同社はツイッターを使って、一般的なカスタマーサービスの問題を明らかにして、ユーチューブでレスポンスをデジタル化し、その後、ツイッターでユーチューブの動画に向かうリンクを投稿している。動画によって、ワービーパーカーは、スケールを高めつつも、個性的で、楽しく、それでいて、役に立つカスタマーサービスを提供することに成功しているのだ。

推奨事項

この手法を使って、さらにパフォーマンスを高めるには、「問題」を分類する方法、そして、多くの動画やリンクが溜まった段階で、増え続ける動画に対するネーミングが必要になる。また、ブランドを反映し、顧客の役に立つように、動画に対するデザインの標準化も必要である。ただし、公式を用意する必要はない。顧客はプラットフォームに執着しているわけではない。問題または目標を抱えており、そして、最も早い解決策を求めているのだ。そのため、企業は、プラットフォームを組み合わせ、顧客を支援するシームレスなプロセスを作ることで、顧客のニーズに合わせる必要がある。

成功するための計画が解決策になる

現状

インターネットには、ツイッターのフォロワー、フェイスブックのファン、そして、ブログの読者を増やす方法に関するアドバイスが溢れている。「How to」記事は、ソーシャルメディアで成功を収める方法を伝授するために作られている。

今後の展望

ソーシャルメディアで成功するには、他の人のアドバイスに従うだけでなく、成功へのロードマップを誰よりも早く策定する必要がある。この難題を解決するためには、何度も実験を行う必要がある。2013年には「革新的か保守的か」を見極めるアプローチが若干増えるだろう。TiVo等の一部の会社は、ソーシャルメディアの実験に対する比較的安全な場所を確立している。試して、また試すと言うのが同社の哲学である。失敗するなら、早く、そして、安く失敗するべきである。これはTiVoが本拠地を構える(偶然ではなさそうだ)シリコンバレーの鉄則でもある。

推奨事項

ソーシャルメディアマーケティングで今後も成功を収める企業は、必要な行動に関する証拠を探すのではなく、自分自身が成功したマーケッターとして他社に挙げられる証拠になる。

他には?

当然だが、私達は今年の展望の一部を取り上げただけである。皆さんの大胆な予想をコメント欄で聞かせてもらいたい。


この記事は、Socialmedia.bizに掲載された「Mobile, social, geolocation, big data, marketing ? Socialmedia.biz’s strategists eye the future」を翻訳した内容です。

圧巻のボリュームに加え、内容も各専門家が語っているだけあり、読み応え十分の記事でした。私もまだ一読しただけですが、週末に改めて読み直して今後のネット業界の進化について考えてみたいです。 — SEO Japan [G+]

SlideShareを本気で使うべき14の理由

日本でもちらほら見る機会が増えてきたウェブページ上のパワーポイント等によるプレゼンファイル埋め込み。特にB2Bにおいては有益な機能と思いますが、そのバックエンドを担っているのがご存じ(?)Slideshare。世界最大のプレゼンファイル共有サービスであり、多種多様なメディアを使ったコンテンツマーケティングが進んでいる英語圏では日本と比較にならない程、利用されているようです。今回はそんなSlideshareの秘密に迫った記事を。これを読めばあなたもSlideshareを使ってみたくなる? — SEO Japan

オンラインマーケッターは、異なる理由から異なるソーシャルメディアを好む(“楽しむ”などの目的で)。奇妙なことに、登場からちょうど6年経ち、最近LinkedInに買収されたSlideShareは、その多くの“必携”リストの中に入っていない。

入っているべきなのに。SlideShareは最高だ。

彼ら自身のプレスリリースによると、SlideShareは、専門家がコンテンツを通して人を、人を通してコンテンツを発見するのを手助けする。確かにこれは私がこのサービスを使って経験したことであるため、私がそれを保証する。実際、私にはSlideShareが本気であることを示すかなり長いリストがある。

真剣なユーザーたち

大部分のソーシャルメディアにおいて、あなたは様々な種類や規模のユーザーを見つけることとなる。それには、もちろん、遊び場を見つけた10代の若者もたくさん含まれる。SlideShareではそのようなことがない。かなり専門的なオーディエンスから毎月6,000万人のビジターを獲得しているのだ。実際に、LinkedIn、Facebook、Twitter、YouTubeと比べて、SlideShareは、ビジネスオーナーからのトラフィックが3,4倍から5倍多い。(“Quiet Giant”インフォグラフィック参照)

ROI

オンラインマーケッターは、様々な多くの角度から投資収益率に対処する。はっきり言って、それは私が念入りに注意を払う論点ではない。とは言うものの、大部分のB2Bマーケッターは、SlideShareがリード獲得機能を提供し、壮健で簡単に測定可能な投資収益率を届けるということを認めている。

リード生成

無料版から卒業してSlideShare Proに進むと、プレゼンテーションやドキュメントやビデオを使って自分のビジネスにリードを生成することが可能になる。お問合せフォームを少しカスタマイズしたり、自分のニーズやスタイルに最もフィットするオプションを選択することもできる。

分析

さらに、月19ドルのProバージョンの一部として、SlideShareはアナリティクス・ダッシュボードを提供する。それは大したことないように聞こえるかもしれないが、あなたはそのシンプルで分かりやすくて使い易いデータに嬉しい驚きを感じるだろう。一目見ただけで、トラフィックがどこから来たのかや、自分のコンテンツを見つけるために使用されたキーワードを知ることができ、自分の資料が共有されたかどうかなどが分かるのだ。

インテグレーション

申し訳ない。私はここでいきなりギークっぽくなるつもりはないのだが、SlideShareは簡単にマーケティング・オートメーションとCRMシステムに統合するということを指摘しないのは道義に反するだろう。さらに、たった数回クリックするだけで、自分のSlideShareチャンネルをLinkedInのプロフィールページに埋め込むことができる。私のを見せよう。

埋め込み

YouTubeのように、SlideShareは自分のドキュメントをウェブサイトやブログに埋め込むのを驚くほどシンプルにしている。コピー&ペイストの操作だ。そして、それはこんな風になる:

Barry Feldmanより、マグネティックなコンテンツで顧客を引き付ける21の方法

全てのソーシャルメディアは本質的にコンテンツを共有することが全てであるが、当然のこととして、SlideShareは、マーケティングコンテンツを共有することに焦点が合わせられている。その目的は、見込み客に関与することだ。私の考えでは、もしコンテンツマーケティングがあなたの会社で地位を占めるなら、SlideShareを使用しているべきだ。私が今週あげたプレゼンテーション(マグネティックなコンテンツで顧客を引き付ける21の方法)は、人気コンテンツを紹介するSlideShareのフロントページにおける地位を得て、1日目にして500回以上視聴された。

検索

SlideShareは検索エンジンを活用する。あなたのスライドショー全体のコンテンツがインデックスされ、検索結果に登場する。

ダウンロード

あなたがアップロードする全てのものを、ビジターはダウンロードすることができる。もしくは、あなたは、コンテンツのそれぞれのピースに対してダウンロード機能をオンまたはオフにすることができる。

信頼性

確かに、あなたは、自分が読む全てのものを信じるべきではないし、明らかにソーシャルメディアの蔓延は、あなたに“真の”フィルタリングと事実チェックをきちんとすることを強いる。しかしながら、私の考えでは、SlideShareユーザーは、一般的に信頼性のおけるコンテンツを配信している。

価格

月19ドル。長期契約をすれば、料金はもっと安くなる。SlideShareコンテンツを使ってリードを獲得することができるのなら、それは簡単なことのように思える。

動画

SlideShareプレゼンテーションには、YouTube動画を含めることができる。または、直接動画をアップロードすることも可能だ。

ブランディング

Pro版を選べば、SlideShareは広告を削除し、自分のページの外観をカスタマイズする機能を提供する。ここにPew Internetからの良い例がある。SlideShareプロフィールには、自分のウェブサイトやソーシャルメディアアカウントへのリンクを含めることもできる。

アラート

SlideShareは、様々なEメール選択権を提供することによってあなたに情報を伝え、あなたが自分の知りたいアクティビティに関するお知らせだけを受け取ることを可能にしている。私の場合、自分のプレゼンテーションがSlideShareの“Twitterで人気”および“LinkedInで人気”のチャンネルで取り上げられたことをEメールで何回かお知らせをもらった時には、嬉しい驚きだった。

サポート

よく聞いて:私は、SlideShareの有料版が提供している機能についていくつか質問があったため、受話器を取って電話をすると、生身の人間が出て、私の全ての質問が回答されるまで電話を切らなかった。そして、この珍しいサービスに料金は一切かからなかった。さらに、もしあなたがフォームを介して彼らに連絡をした場合には、1日以内に返事を返してくれる。ほら、彼らは約束しているのだ。

質問は?

分からないことがあれば、質問して欲しい。あなたがSlideShare、さらには、それを真剣に受け止めるべきだと私が考える多くの理由を理解するために、私は最善を尽くすつもりだ。


この記事は、Social Media Todayに掲載された「SlideShare: 15 Reasons Why It Means Business」を翻訳した内容です。

私も新ジャンルについて学ぶ時、Slideshareでキーワード検索して関連プレゼンを一通り読むことでウェブサイトやブログを読む以上に凝縮された情報をビジュアル的にわかりやすく学ぶことができ、重宝しています。しかし日本語となると余りファイルが公開されていないのが残念です。

日本でもプレゼンファイル自体はそれなりに作られていると思うのですが、プレゼンをウェブで一般公開するというアイデアというかマーケティング手法が余り普及していないのでしょうか。ユーザーとしても特定ジャンルやテーマのプレゼンファイルで情報を学べるのは便利ですし、配布側もマーケティングに上手く活用できると思うのですが。最近のコンテンツマーケティング・インバウンドマーケティングの流れに乗ってもう少し利用が進んでもらえるとありがたいですね。って、お前がやれって話ですが。。

話は変わりますがSlideshareってリンクトインが昨年春に買収していたんですね。価格を調べてみましたが100億円強位でした。プレゼンファイルの共有というアイデアプラットフォームとしては十分な金額でしょうか?リンクトインとどう連携されているのか・いくのか未知数ですが、今後のさらなる発展に期待したいです。 — SEO Japan [G+]

スタートアップが知っておくべき10のトレンド

スタートアップはもちろん、大企業の新規事業担当者や事業責任者が激動の現代を理解する上で、知っておきたい10のトレンドをまとめた記事をソーシャルメディアの論客ブライアン・ソリスから。どれも現在進行形で進化中のモノばかりですが、現在のトレンドを大枠で理解する、頭の中を整理するためには簡潔でちょうど良いリストになっています。 — SEO Japan

この投稿はスモールビジネスに焦点を絞った継続中のシリーズの一部である

この記事を読んでいる間にも、ビジネスを巡る状況は代わり、その会社の基盤を揺るがしている可能性がある。消費者が決定を下す経緯、発見する経緯、そして、共有する経緯、影響を与える経緯および与えられる経緯は、大きく進化を遂げつつある。事実、消費者の行動は、変化しているだけでなく、バラバラになり、新たな接点への扉を開いている。今後は、既に把握している消費者に対して、さらには把握する必要がある新しいタイプの消費者に対して、他の会社と競わなければならない。消費者の注目、そして、最終的には忠誠心を獲得するためには、優れたテクノロジーのトレンド、そして、そのテクノロジーが消費者の行動に影響を与える仕組みを深く理解する必要がある。

消費者の分裂を引き起こす最大の原因がテクノロジーである。ただし、テクノロジーと言っても、PC、ラップトップ、iPod、eブックリーダー、DVR等の既知のテクノロジーではない。消費者の行動の変化は、ディスラプティブテクノロジーの登場、そして、ディスラプティブテクノロジーが行動に影響を与え、期待を作り直したことによる当然の結果である。スマートフォン、ソーシャルネットワーク、アプリ、ゲーミフィケーション、グーグルメガネ、自動運転する車、スマート電子機器等、挙げればきりがないが、このようなディスラプティブテクノロジーは、経験の共有によってお互いにつながる環境の中で、消費者を消費者自身の世界で中心に据える。このようにつながりを持つ、常時オンの消費者は、異なった見方で世界を見る方法を学びつつある。力および権利を与えられているのだ。その結果、ディスラプティブテクノロジーによって、自分自身を探し出す情報や機会を消費者が期待するようになった。

どのように消費者に接触しているのか、そして、消費者の行動と期待がどのように変化しているのかを調べることから全てが始まる。しかし、この取り組みにおいては、現時点で接触していない消費者が鍵を握っている。このリサーチは、新しいタイプの消費者にアピールする方法を理解する上でも役に立つだろう。

ソーシャルメディア戦略、そして、特に人気の高いソーシャルネットワークでページを用意すれば十分だと考えているなら、その考えを改める必要がある。ウェブサイトやeメールブラストにソーシャルボタンを加えれば十分だろうか?iPhoneとアンドロイドのプラットフォームのアプリを開発すればいいのだろうか?残念ながら、どれも適切なアプローチとは言えない。

消費者の分断がどのように実現しているのか、そして、新しいテクノロジーがそれぞれのグループと効果的に交流する機会をどのように導入しているのかを理解するためには、リサーチを実施する必要がある。また、このような新しい機会を認識および優先し、交流する機会があるうちに行動を起こすためには、イノベーションの解釈、戦略、そして、文化が必要とされる。

カスタマーサービス、セールス、そして、マーケティングのように、テクノロジーおよびトレンドを機会に変える力は、日常的な事業戦略の一部になっている。消費者の状況にディスラプティブテクノロジーが与える影響の程度は業界によって異なり、どこに焦点を絞ればいいのか、そして、焦点と投資のバランスをどのように取ればいいのかを明らかにするためには、やはりリサーチが必要である。そこで、リサーチを支援するため、評価するべき10点の現在のトレンドをまとめた。しかし、これはほんの序の口であり、このリストを使って、リサーチ、そして、社内のイノベーションを現在および今後ともに推進する部隊を構築していってもらいたい。

チャンスを特定するべき10のトレンド…

1. フェイスブックから、ツイッター、そして、グーグル+等のソーシャルネットワーク、そして、ソーシャルネットワークがインフルエンサーと企業につながる仕組み(注: Pathやインスタグラム等のニッチワークにも注目しよう)。

2. ロケーションを共有し、褒美や値引きの機会を獲得する、フォースクエア等のジオロケーションチェックインサービスやフェイスブックのロケーションアップデート。

3. グルーポンやリビングソーシャル等のクラウドソースディスカウント、そして、何が価値があるのか、および、その理由。

4. ショップキックやArmadealo等のソーシャルコマースサービス、そして、共有する価値のあるパーソナライズされたユーザーエクスペリエンスが作られる仕組み。

5. 情報を得た上で決定を下すことが可能な、イェルプ、サービスマジック(現ホームアドバイザー)、そして、アンジーズリスト等の推奨ベースのソリューション、および、経験の共有がビジネス、製品、そして、サービスをどのように改善することが出来るのか。

6. バッジビルやファンゲイガーのようなゲーミフィケーションプラットフォーム、および、見返りを与えるエンゲージメントが売買と忠誠心を改善するのはなぜか。

7. 現在、消費者はモバイルデバイスをどのように利用しているのか、また、どのアプリをインストールしているのか。移動中にどのように選択肢を比較し、経験を精査し、そして、決定を下しているのか。

8. タブレット、スマートフォン、ラップトップ、デスクトップ等、様々なプラットフォームで提供するオンラインのプレゼンス。自分が作成したオンラインのプレゼンスを消費者がどのように経験しているのか、そして、そのプレゼンスはそれぞれのプラットフォームで総合的且つ最適化された経験を提供しているかどうかを把握する必要がある。

9. 消費者が利用しているプラットフォームに応じた消費者のクリックパス。消費者の期待を基にユーザーエクスペリエンスを導いているだろうか。クリックパスが始まり、終わるデバイスやネットワークを考慮しているだろうか。フェイスブックのFコマースやモバイルコマースをカスタマージャーニーに加えているだろうか。

10. つながっている消費者の期待、それぞれのチャンネルやプラットフォームで何を重要視しているのか。どこで交流を行っているのか。ユーザーエクスペリエンスを改善し、共有する価値をもたせるにはどうすればいいのか。

他に加える項目はあるだろうか?

会社の規模は失敗や成功には関係ない。消費者を知る点においても規模は関係ない。つながっている消費者は、従来の消費者にとって代わるわけではなく、ビジネスを成長させる新たな機会をもたらすだけである。現在のマーケティングの方法、販売の方法、そして、カスタマーサービスの方法は、このような重要な消費者を見逃していることが多く、従って、エンゲージメントと成長の力を制限している。

つながっている消費者がどのように決定を下しているのかを理解することで、より有意義な戦略、そして、最終的には効果的で魅力的なプログラム、製品、そして、サービスをもたらすことが可能になる。ビジネスの未来を自分一人で作るのではなく、共同で作る時代を迎えつつあると言えるだろう。

この記事は以前AT&T’のNetworking Exchange Blogで配信されている。

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この記事は、Brian Solisに掲載された「Small Business Strategy: 10 Trends to Watch」を翻訳した内容です。

例で出されているサービス名含め、米国のネットサービス事情に明るくないとわからないものもあったと思いますが、トレンドをざっくり把握するには十分だったのではないでしょうか。次々に進化し続けるテクノロジーとユーザーに翻弄されてしまいそうな気もしますが、「つながっている消費者は、従来の消費者にとって代わるわけではなく、ビジネスを成長させる新たな機会をもたらすだけである」と考えればこれは大きなチャンスでもあるわけです。この中に新しいビジネスの、既存ビジネス拡大のヒントがきっとある。 — SEO Japan [G+]