空き家の維持管理・⽬視点検サービス「COSOJI」が上天草市および古⺠家再⽣協会と空き家の課題解決へ向け協定

空き家の維持管理・⽬視点検サービス「COSOJI」(コソージ)を提供するRsmileは6月25日、熊本県上天草市および古⺠家再⽣協会熊本と空き家などの適正な管理・発⽣抑制・利活⽤などを通じ、地域の⽣活環境の保全や雇⽤創出と地域活性化に寄与することを⽬的に、相互に連携・協⼒することに合意し、3者間で協定を締結したと発表した。

今回の協定においてRsmileおよび古⺠家再生協会熊本は、上天草市の空き家課題の解決において、経営資源・情報・ノウハウを活用したCOSOJIの推進、共同推進可能な事業の企画・推進を行う。「空き家の発⽣抑制や保全・再⽣」「空き家の保全を地域住⺠の⽅々で⾏うことによる雇⽤創出」「空き家の保全促進のための空き家バンクへの登録数増加」を推進し、地域活性化に寄与する。またCOSOJIを通じて、空き家の所有者が、空き家の点検や掃除を地域住⺠の方に依頼する仕組みを提供する予定。

空き家の維持管理・⽬視点検サービス「COSOJI」が上天草市および古⺠家再⽣協会と空き家の課題解決へ向け協定

熊本県中⻄部に位置する上天草市の⼈⼝は、1960年国勢調査の5万1349⼈をピークに年々減少の⼀途をたどり、2015年国勢調査では2万7006⼈となっているという。また2018年度の住宅⼟地統計調査によると、市の空き家は2920⼾、空き家率は23.3%とされ、人口減少とともに空き家が増加している。

このような状況を受け同市では、空き家の利活⽤の推進・移住定住の促進を⽬的に「空き家バンク制度」を2016年度より運⽤しているという。これにより空き家対策や移住者の増加が進む⼀⽅で、「移住者に紹介可能な物件が不⾜」「登録された物件の中でも成約しやすい物件としにくい物件があり格差が⽣じている」などの課題がある。今回の連携協定は、その解決を目指すものとしている。

またCOSOJIは、「不動産業界の軽作業」と「地域住⺠のライフスタイル」をつなげる、ワークシェアリングサービスとなっている(依頼者向け仕事依頼フォーム働き手向け仕事応募フォーム)。アパート・マンション・戸建てなどの所有者が不動産に関する軽作業(共⽤部清掃、⽬視点検、草むしりなど)を地域住⺠へスマートフォンで依頼可能だ。

COSOJIは3つの特徴として、「地域の不動産業務があつまるプラットフォーム」「スマホで全て完結」「不動産の『今』がわかる報告」を挙げている。空き家の維持管理・⽬視点検サービスは「リーズナブルな金額(1500円/回〜)」で利用でき、「タイムリーな写真報告」が得られ、「物件の問題点・改善提案を受けられる」点がメリットという。

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起業家と投資家が自分の時間の都合に合わせてつながれる非同期ピッチ動画プラットフォーム「GoToPitch」がリリース

起業家と投資家が自分の時間の都合に合わせてつながれる非同期ピッチ動画プラットフォーム「GoToPitch」をScientistPageがリリース

「アカデミックの隠れた情報を可視化する」研究成果専門の動画プラットフォーム「ScientistPage」(サイエンティストペイジ)を展開するScientistPageは6月24日、スタートアップの投資活性化を目指したピッチ動画プラットフォーム「GoToPitch」(ゴートゥーピッチ)のリリースを発表した。

同サービスは、ピッチ動画の作成と録画機能にマッチング機能を組み合わせたもの。登録制のクローズド動画プラットフォームで、全世界の起業家と投資家を対象にしている。大きな特徴は次の3つ。

動画で伝える
スタートアップが投資家に初めて連絡する際は、テキストと添付資料を送るのが一般的だが、動画をメインに使うことで「起業家のリアルな声や表情を通して、テキストだけでは伝わりきらない人柄や熱量をそのまま伝える」ことができる。

ピッチ動画に特化した独自の録画機能
余計なものや音が入り込まないよう、決められたフォーマットで「起業家本人とピッチ資料のみを同時に映しながら、自身の声と合わせて簡単に録画」できるため、録画後の編集の手間も省ける。

マッチング機能
起業家はピッチ動画を公開し、目指す投資家にアポイント申請を行える。投資家は、スタートアップのピッチ動画を検索・視聴し、気になったスタートアップに個別にメッセージを出せる。

スタートアップが資金調達を行うには、多くの投資家と面談する必要があり、その都度、時間調整・アポイントメント・資料の提示、そしてピッチを各投資家の前で行わなければならなず、その時間と労力は本業を圧迫しかねない。GoToPitchを使えば時間的・金銭的コストを大幅に効率化でき、投資家も投資先を探し回る労力を削減できるとしている。

ScientistPageは、大学などの研究機関にも積極的に展開し、大学発スタートアップを支援したいと話している。

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登録建設業者数が5万社突破、建設業マッチングの「ツクリンク」が約3億円を調達

全国の元請会社と協力会社・職人をつなぐ建設業マッチングプラットフォーム「ツクリンク」を提供するツクリンクは5月20日、第三者割当増資による約3億円の資金調達を発表した。引受先は、DG Daiwa Ventures、CAC CAPITAL、ドーガン・ベータ、西武しんきんキャピタル。

調達した資金は、ユーザーニーズに応える新機能の開発などサービスの拡充や営業組織・マーケティングおよび採用強化に用いる。また首都圏以外の地域に対しても、営業組織やマーケティングの強化により事業成長の加速を図るとしている。

ツクリンクは、登録無料で利用できる、建設事業者をつなぐマッチングプラットフォームだ。リフォームや内装、 塗装などの建築工事や土木工事の情報をサイト上に登録すると、施工可能な会員から取引連絡が届き、交渉できる。また無料で自社のプロフィールページを作成でき、業者間ネットワークの拡大や営業の効率化およびコストの削減を促進する。

またツクリンクの登録建築業者数は、2021年3月末現在で5万社超という。今後も会員数や建設工事案件数の増加はもちろん、マッチングの質を高めるサービスの拡充に努めるとしている。

登録建設業者数5万社が突破、建設業マッチングの「ツクリンク」が約3億円を調達

ツクリンクは「産業構造を変え、豊かな未来をつくる」をミッションとし、人手不足といわれている建設業界の限られたリソースの効率的な活用を促進し、建設業界のDXに貢献するとしている。建築業界のマッチングサービスにより、よりどれだけ業界の効率化を図れるのかに注目したい。

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歯科医療人材をマッチングする「HANOWA」が総額6000万円を調達、ライフスタイルに合った働き方を支援

左から2番目がHANOWAの新井翔平代表

歯科医療人材のシェアリングプラットフォーム「HANOWA」を運営するHANOWAは4月30日、第三者割当増資によりプレシリーズAラウンドで総額6000万円の資金調達を行ったと発表した。調達した資金は開発体制・顧客サポート体制の強化や、マーケティング費用に充てていく。

引受先はANOBAKAと日本スタートアップ支援協会、G-STARTUPファンド、守屋実氏、端羽英子氏、大冨智弘氏、遠藤健治氏、ガゼルキャピタルの他、複数の歯科医師を含む個人投資家となる。

歯科衛生士らと歯科医院をマッチング

滑らかに働き続けることが可能に

歯科衛生士国家試験の合格者に対する免許登録事務などを行う登録歯科医療振興財団によると、歯科衛生士名簿登録者数は約29万人となっている。一方、厚生労働省の調査によると、実際に就業している歯科衛生士は13万人程度しかいない。アクティブ率は5割を切っている状況だ。

結婚や妊娠、出産、育児、介護などを機に、うまく家庭と仕事を両立させることができないでいる『潜在医療従事者』が日本には大勢いるという。歯科医療も含めて医療業界の人材不足は大きな課題となっているのだ。

これらの課題を解決するため、HANOWAを2019年1月に設立した。同社は大阪府大阪市に拠点を構える。同社が2019年12月にローンチしたHANOWAは、自身のライフスタイルに合った働き方をしたい歯科衛生士らと、働き手が欲しい歯科医院をマッチングするプラットフォームとなる。歯科衛生士はHANOWAを通じて、転職するための一歩としても、スキマ時間に単発で働くことも、メインの仕事として週に何度も働くことも可能になるのだ。

歯科衛生士の登録者数は4月30日時点で700人を超えているという。現在は東京都23区と大阪市内でサービスを利用できるが、2021年度中には全国展開を目指している。

HANOWAの新井翔平代表は「歯科医院としては、通常は固定費になる人件費をHANOWAによって変動費にできます。歯科衛生士が就職を希望するのであれば、単発で働いてもらった後にミスマッチのない人材だけを採用できるなどのベネフィットもあります」と話した。

歯科衛生士にもメリットはある。「面接だけでは見えづらい現場も実際に働いて知ることができます。地域のいくつかの歯科医院で実際に働いて自分に合うかを選び、最終的には就職を希望することも可能です。また、常勤勤務というかたちをとらなくても、結婚、妊娠、出産などのライフイベントに合わせて、キャリアを分断せずに滑らかに働き続けることができます」と新井氏は説明した。

HANOWAでは、歯科衛生士のサービス利用料や登録料は無料となる。専用アプリをダウンロードする必要はなく、PCやスマホ経由でブラウザからサービスを使うことができる。

登録後は希望自給や勤務可能な日程、自己PRといった情報をオンライン上に入力していく。地域の歯科医院はそれらの情報から、HANOWAに登録する歯科衛生士にメッセージを送り、実際に勤務可能かすり合わせていく流れだ。もちろん、歯科衛生士から仕事の依頼を行うこともできる。

また、マッチングし終わった歯科医院の院長と歯科衛生士はレビューを交換するようになっており、HANOWAではこのレビューを「アリガトウ」と呼んでいる。

HANOWAに登録している歯科医院で働いた人からのレビューも閲覧でき、安心して働く場所を選べる。歯科衛生士側もHANOWAで働くたびにレビューが積み重なっていくため、自身のキャリアに自信が持てるようになる。新井氏は「今はレビューが多くなるほど、希望自給の提示金額が上がる傾向にあります」という。

なお、マネタイズの部分では月額利用料やマッチング手数料を歯科クリニックから得ている。

看護師や薬剤師へと領域を横展開

新井氏は今後の展望について「歯科領域の人材やシフト管理や労務管理など、アナログな医院経営などをDXしていきます。具体的にはシフト管理SaaSを次に提供することで、我々の登録人材を自動で人材不足の日程に埋め込み、経営者が人材不足について考えなくて済むようなかたちにしていきます。そして歯科業界で蓄えたナレッジを基に、歯科領域と同じスキームで看護師や薬剤師へと領域を横に展開していきます」と語った。

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画像クレジット:HANOWA

複業マッチングプラットフォーム「Another works」が1.6億円調達、AI技術活用しプロダクトの機能拡充

複業マッチングプラットフォーム「Another works」が1.6億円調達、AI技術活用しプロダクトの機能拡充

複業マッチングプラットフォーム「Another works」(Android版iOS版)を展開するAnother worksは4月16日、第三者割当増資による総額1億6000万円の資金調達を発表した。引受先は、ベクトル、個人投資家の梅田裕真氏(メディカルノート代表取締役CEO)、複数の個人投資家など。シードラウンドを含めた累計調達額は約2億円となった。

調達した資金は、主にAI技術を活用したプロダクトの機能拡充、プロモーション、新規事業開発、および質の高いサービス提供のための人材採用に充てる予定。

同社はすでに単月黒字化を実現しており、ビジネスモデルが成立していることから、さらなる事業成長と技術投資を企図して資金調達に至ったという。無料トライアル期間の利用も含めると累計500社以上がAnother worksを導入しており、地方自治体との連携も推進するとしている。

複業マッチングプラットフォーム「Another works」が1.6億円調達、AI技術活用しプロダクトの機能拡充

Another worksは、複業したい人と企業をつなぐSaaS型の複業マッチングプラットフォーム。企業は毎月定額料金で、登録している全タレントから求める人材を探し、無制限にアプローチできる。採用が実現しても成約手数料は一切かからないため、採用コストが削減できる今までにないサービスとしている。

またタレントは登録・利用が一切無料で、求人へ直接エントリーが可能。企業からのスカウトが届くこともあるので、複業の機会を最大化させられるという。

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Yahoo! JAPANが副業マッチングサービス「Yahoo!副業(ベータ版)」の先行登録受付を開始、5月に本格稼働へ

副業マッチングサービス開始へ

副業マッチングサービス開始へ

ヤフー(Yahoo! JAPAN)は3月3日、副業マッチングサービス「Yahoo!副業(ベータ版)」の先行登録受付を始めたと発表した。Yahoo! JAPANは自社への副業人材の受け入れに加え、ニーズが高まる副業を始めるきっかけ作りを進めていく狙い。実際に応募可能な状況になるのは、求人情報を掲載する5月上旬を予定している。ユーザーは先行登録を行うことで、5月上旬以降に「Yahoo!副業(ベータ版)」上で掲載の見通しが立った企業の情報を、随時メールで受け取ることができる。

「Yahoo!副業(ベータ版)」では、Yahoo! JAPANのほかにPayPayといったZホールディングスのグループ企業など、5月上旬から求人を掲載する企業を一覧で確認できるようにした。また、具体的な求人の業種などは明らかにしていないが、グループ企業外の求人情報の掲載も視野に入れているという。Yahoo! JAPANの広報は「企業やユーザーのニーズも含めて考慮していく」と話した。

また、ベータ版の段階では、求人情報を掲載する企業からマッチング報酬や広告掲載料は取らない方向で進めている。正式版のリリースに合わせてマッチング報酬や広告掲載料も取っていく考えで動いているが、「現状、正式版のリリースの時期は決まっていない」というのがYahoo! JAPANの回答だ。5月上旬の求人情報掲載についてもベータ版で行うため、副業人材を求める側からすればいまが好機といえる。

Yahoo! JAPANは新型コロナウイルスの影響で、世の中で副業への関心が高まっているとみる。政府の調査によると、副業を行っている人の割合は2017年には4.0%だったが、2020年には9.7%となった。

実際、Yahoo! JAPAN自身も副業ニーズの高まりを肌で感じている。2020年7月に約100人の副業人材(ギグパートナー)の募集を発表すると、応募人数は4500人を超えた。また、同社がギグパートナーに就任した人を対象に行ったアンケートでは、回答者の85%がYahoo! JAPANでの副業にポジティブな回答をしたという。なお、今回の「Yahoo!副業(ベータ版)」とギグパートナー事業は別々のサービスとして展開していく。

先行登録のユーザー数は3万人ほどを想定している。先行登録したユーザーは事前に、求人情報が掲載される予定の企業情報をメールで受け取ることができる。5月上旬以降、実際に「Yahoo!副業(ベータ版)」上に求人情報が更新されたときにも通知が来るため、先行登録をしたユーザーはいち早く求人情報を確認できるようにしている。

店舗とユーザーのマッチングを自動で行う「オトコロAIマッチング」、店舗比較サイトのオトコロドットコムが提供開始

ユーザーと店舗を自動でマッチング

ユーザーと店舗を自動でマッチング

店舗比較サイト「オトコロドットコム」を運営するオトコロドットコムは2月25日から、店舗とユーザーを自動でマッチングする「オトコロAIマッチング」の提供を始めた。マッチングすると、候補に挙がった店舗のスタッフとチャット上でやり取りをすることができる。何かしらのサービスを受けようとスマホで調べてみると、検索結果が多く、情報過多におちいりがち。「オトコロAIマッチング」は、現代人が抱える「検索疲れ」の軽減や、自分の受けたいサービスと現実との齟齬(そご)をなくす手助けをする。

オトコロドットコムは2019年3月に設立した。IT×人力により消費者が求める店舗や施設をデータベース化し、見やすい店舗の比較一覧を提供する。ネット上にフラグメント化(断片化)しているさまざまなローカル店舗情報を1つの場所に集約することが特徴だ。現在は約12万店舗が掲載されている。

オトコロAIマッチングはニッチなところまでさまざまなジャンルを取り扱う。王道のヨガスタジオをはじめ、メンズ脱毛や動物病院、タピオカ、浮気調査・探偵調査、結婚相談所といったモノまで計37項目をそろえている。例えばヨガスタジオを選んでみると「初心者歓迎」「用具貸出し」「夜間営業」「男性歓迎」「マタニティ」などと、それぞれのジャンルからさらに条件を絞ることができる。

ジャンル選定は新規顧客のLTVや検索ボリュームなどを軸に進める。「動物病院や料理教室といったジャンルで利用者が増えている」という。

「最終的には美容院や宿泊施設、飲食店などのレッドオーシャンジャンルも含めて、数百ジャンルを有する国内最大の店舗検索サイトを目指したい」と同社の斉藤翔代表は意気込む。

簡単な店選びを後押し

「オトコロAIマッチング」で自分に合ったサービスを簡単に

「オトコロAIマッチング」で自分に合ったサービスを簡単に

「とにかく簡単に自分に合った店舗を見つけて、スムーズに問い合わせしたい!」。そんなユーザーのニーズに応えていくのが、オトコロAIマッチング。

斉藤代表は「『候補数が多すぎて店舗を選ぶのが大変、おすすめを表示して欲しい』『一括見積など、連絡先を知られずにやりたい』といったユーザーの声があった」とサービス開発のきっかけを語る。

ユーザーが店舗や施設を探すとき、受けたいサービスの具体的な内容や手段などの質問に答えていくと、候補となる店舗一覧と自動でマッチングする。口コミや料金のほか、編集部によるおすすめ情報なども載せている。マッチングした店舗のスタッフとは、チャットで質問や予約もできる。

また、ユーザーは店舗に連絡先を知られることはないので、気兼ねなく自分に合ったサービスなのかを判断できるようにした。気になる複数の店舗から見積もりを出してもらい、サービス内容だけでなく自身のお財布との相談もこっそりできる。

店舗側からすれば、「公式サイトを見てくれても、なかなか問い合わせまでしてくれない」といったユーザーとのタッチポイントのハードルを低くすることができる。

現在は東京都と大阪府、愛知県(2月22日現在)の地域で占いジャンルのみの対応となるが、今後はオトコロドットコム内の対応可能なすべてのジャンルで展開を予定している。

一方で、サービス拡張の手を緩めない。「ローカル店舗とユーザーをつなぐだけでなく、ユーザーがオトコロドットコム上でローカル店舗のサービスをオンラインで受けられるようにしていきたい」と斉藤代表は新たな構想に向けて動き出している。

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