OUYAのAndroidゲーム機の筐体をMakerBotでユーザーが3Dプリントできるようになった

今日(米国時間3/27)、3Dプリンター・メーカーのMakerBotとオープンソースAndroidゲーム機のOUYAは提携を発表した。これにより、OUYAゲーム機のユーザーはMakerbotの3Dプリンタでカスタムメイドの筐体を家庭でプリントすることができるようになる。OUYAが3Dデザイン・ファイルをMakerBotの3Dデザイン・レポジトリであるThingiverse.comに提供する。ユーザーはこのファイルをMakerBotReplicator 2 Desktop 3Dプリンタに読み込ませる。

The OUYAのゲーム・コンソール筐体には蓋、スプリング式の開閉ボタンなどが付属する。MakerBot Replicator 2X Experimental 3Dプリンタを利用すれば、素材にバイオプラスチックのPLAではなくABS樹脂を利用することができる。

OUYAはすでにオープンソースのSDKを発表しているが、MakerBotとの提携によってユーザーがカスタム・デザインの筐体を簡単に入手できる道が開かれた。ハードウェアを3Dプリントできるようになれば、たとえばゲームデザイナーがゲームの内容に合わせてカスタマイズした筐体のデザイン・ファイルを提供するなども可能になる。

MakerBotは自社サイトで、OUYAコンソール筐体のデザインについて触れ、ユーザー自身も3Dプリント・ファイルをカスタマイズできるだろうと述べている。Yves Beharデザインの角を面取りした立方体がこれからどのようにカスタマイズされていくのか楽しみだ。

〔日本版:OUYAゲーム・コンソールはAndroidをOSとしTegra 3プロセッサを利用したオープンソースの低価格ゲーム専用機で近く発売が予定されている。〕

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google、#ifihadglassキャンペーンの当選通知を送付開始。いよいよGoogle Glass関連の動きが加速か?!

Googleは数日のうちに#ifihadglass campaignの当選者に対する案内を開始することになったとアナウンスしている。キャンペーンでは、Google+やTwitter経由で数多くのアイデアが集まった様子。この中でGoogleにより選ばれた人たちは1500ドルでGoogle Glassを購入できることになる。そしてサンフランシスコ、ニューヨーク、およびロサンゼルスなどで年内に開催が予定されているイベントの中で、当選者たちのGoogle Glassの使い方などが紹介される予定になっている。今のところ、詳細な出荷予定日などはまだわからない。

ちなみに昨年のI/Oで、GoogleはGlassに対するプレオーダーの受け付けを行なっていた。しかしそれについての新たな動きは伝えられていなかった。今回#ifihadglassプログラムについての新たな動きが出てきたことで(また、次のI/Oも数週間後に迫っていることもあり)、いよいよプレオーダー済みの人びとにとっても新しい動きが出てくるものと思われる。

ところで、もしかすると組織として#ifihadglassキャンペーンに申し込んだ人もいるかもしれない。残念ながらそうした人びとは選外となる。「企業の方々からも、面白そうな内容のご応募をいただきました。しかし今回のプログラムは個人の方のみを対象としたものです。ビジネス系の方とは、また別の試みを行いたいと考えております」とのことだ。

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(翻訳:Maeda, H)


Amazing Jellybeanは、ボタン1つで正しい順番、正しい間隔で機械をリセットしてくれる魔法の箱(Bluetoothにも対応)

何年か前のこと、しばらく会っていない友人が取り乱して電話をかけてきた。インターネットがダウンして、明日までに終らせなくてはいけない〈大きな〉プロジェクトがあるという。プロバイダーに電話してもだめで、彼いわく「コンピュータを知っている」(*) 唯一の知り合いである私に助けを求めてきた。

「モデムはリセットしたよね?」

「うん、Comcastにそうしろって言われた」

「ルーターもリセットしたよね?」

「ああ、それでもダメだった」

「わかった、今から行くから待ってろ」

彼の家に着くと、ネットワーク関連の機械はリビングルームのテレビの後ろにあった。壁から同軸ケーブルが出てきているのはここだけだそうだ。

私はもう一度モデムをリセットするように言った。友人は手を伸ばしてモデムのプラグを抜いた。ここまではよし。

今度はルーターをリセットするように言った。彼は手を伸ばしてルームメイトのAppleTVの電源を抜いた。

やっちまった。


どこのギークにもこんな経験の1回(や10回)はあるだろう。この “Amazing Jellybean” は進行中のKickstarterプロジェクトで、こういう出来事を減らそうとしている。

Amazing Jellybeanは、一言でいうなら電源スイッチだ。ただし頭がいい。

ご存じの通りモデムとルーターのリセットダンスは、必要以上に込み入っている。両方の電源を抜く。60秒待つ。モデムの電源を入れる。60秒待つ。ルーターの電源を入れる。60秒待つ。これで合計180秒。ニコラス・ケージならその間に車を3回は盗める。

このAmazing Jellybean(いい加減タイプするのがバカバカしくなる名前だ)は、ボタン1つでまとめて面倒を見てくれる。ボタンを押したら、放っておくだけ。あとはこいつがモテムとルーターを両方切った後、正しい順番に正しい間隔をおいて電源を再投入してくれる。

これだけでも、そう、例えば君のママにとってはちょっとしたキラープロダクトだ。おじさんにも。あるいは、妙にベトベトしたDellでブラウズした〈完全に〉まともなサイトからどうしてスパイウェアが侵入したのか〈見当がつかない〉と言っていたあの友達にも。
もちろん〈きみ〉にはこれは必要ない、よね? テクノロジーの神であるきみには。モデムをリブートしてくれるヘンテコな箱なんか欲しくないだろう。そうだ言い忘れていたけど、これにはBlootoothもついているので、通信が途絶えた時に椅子から降りてホコリと戦う必要もない。そう、そこに私もやられた。

これは大きな問題に対する完治法ではなくバンドエイドなのではないかって? その通り、しかし、これは消費者規格のネットワーク機器に〈何十年〉来潜んでいる問題だ。おそらく当分なくならないだろう。

なぜこれがジェリービーンの形をしているか? 私には皆目見当かつかない。

Kickstarterページはこちら

[* プロのためのヒント:会話が「パソコン詳しいよね?」で始まった時、〈唯一〉の正しい対応は、真顔でこう答えること「パソコンって?」]

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(翻訳:Nob Takahashi)


Adafruit Industriesの本社工場でLimor FriedとAdabotに会う

本誌がMakersシリーズを始めて以来ずっと、Adafruit Industriesをぜひ取材したいと思っていた。Limor Friedが経営しているニューヨークマンハッタンのすばらしいエレクトロニクスショップ(shop, 工房)だ。彼女は自分の会社をMITの学生寮で興し、クールな電子工作キットを友人たちに売っていた。そして徐々に、Arduino基板用のいろんなアドオンなど、ホビイストのための多様な製品を作るようになった。今では電子工作のハウツー本や、ケース類も作っている。今、製品の点数(品目数)は1302で、毎日約600の注文がある。

年商は1500万ドル。VCからの支援はいっさいない。Fried(愛称Ladyada)の一人舞台だ。

本誌はマンハッタンのソーホー地区にある彼女の新しい社屋…倉庫兼デザインセンター兼工場を訪れた。ここで彼女とそのチームが、見事なガジェットを作っているのだ。同社はまた、Circuit Playgroundという楽しいiPhone/iPadアプリで*、子どもたちにSTEM(science, technology, engineering, mathematics)のおもしろさを伝えようとしている。〔*: Android用も制作中。Android上の類似アプリ。〕

今回の訪問では、同社のミニ組み立てラインや、自家製のCRMシステムなどを見学した。そしてもっとも重要な、同社のマスコットAdabotにも会えた。

ビデオシリーズTechCrunch Makersには、クールな「物」を作っている人たちが出演している。ぜひ自分も出たい、という方はメールをください!

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


GoogleのSergey BrinがTEDのカンファレンスでスマートフォンは人を骨抜きにしていると語る

Googleの協同ファウンダSergey Brinが2月のTED ConferenceのステージでGoogle Glassについて語り、その中で今や悪名高い“スマートフォンは人間を無力にしつつある”という説を述べている*。その完全なビデオを本誌はこのほど入手したので、ここにご紹介しよう(Business Insiderより)。そのかんじんの箇所は4:26あたりだが、ほかにもGlassとその起源に関するBrinの考えを聞くことができる。〔*: スマートフォンが毎日、人間の注意や時間を奪いすぎている、ということ。〕

Google Glassのプロモーションビデオの部分を除くとおよそ10分の短いスピーチだが、けっこうおもしろい。たとえば彼は、Google Glassがあればスカイダイビングのときの装備が簡単になる、と言っている。またeBayのオークションににせもののGlassが登場した件について聞かれた彼は、話題を変えてSocially Awkward Penguinの話をした。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


気圧変化を読み取り天気予測にも使える15万ドルの機械式腕時計(405個の手造りパーツ)

気温や気圧、方位を測ることのできる電子センサーを内蔵した腕時計というのも、昨今ではかなり安価に手に入れることができる。カシオのちょっと格好良いものでも200ドルも出せば購入することができる。しかし、たとえばあなたがテック業界でIPOを成し遂げてかなりの資産を手にし、またフィリアス・フォッグのような気分を味わいたいと考えているのなら、15万ドルのBreva Génie 01を手に入れるべきだ。機械式腕時計でありながら登載したムーブメントの働きで、標高、温度を計測し、そして天気予報を行うことができるのだ。

なぜ機械式時計でそんな仕組みを実現しなくてはならないのだと思う人もいるだろう。その質問は野暮というものだ。作れるから作ったのであり、そしてそれを買う人もいるのだ。

Génie 01の外見は、ひとつで大衆車なら2台以上も買えるような、いかにも高級腕時計らしいものとなっている。ホワイトないしローズゴールドのケースに身を包み、気圧に反応するガス充填式のチェンバーを搭載している。これにより雨を予測することもできるわけだ。またメインスプリングの状態を示すパワーインジケーターも備えている。もちろん、腕時計であるので時分秒を読み取ることも出来る。

かくも高額なのはなぜかと腹立たしく思う人もいるかもしれない。しかし405個の部品がいずれもハンドメイドで、ひとつひとつがアートのようなものであると知れば納得できるのではなかろうか。限定生産であり、入手できる人も非常に限られている。カシオのように「落としても平気」というわけにはいかないが、周囲の男性や美しい女性たちが、下にも置かない扱いをしてくれるようになるのは間違いなかろう。

詳細についてはこちらのサイトをご覧頂きたい。生産台数は110台。馴染みの時計屋で触ってみるのも良いだろう(おそらくは入荷していないかとは思う)。

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(翻訳:Maeda, H)


走行中のスピードを投影してくれるRaspberry Piを活用した自転車ヘッドライト

ブルックリンのMatt RichardsonがRaspberry Piを使って自転車のヘッドライトを作ってみたそうだ。走行中に現在のスピードを路面に表示してくれるというものだ。現在のところワーキングプロトタイプとなっている。Richardsonは、本プロダクトを「Raspberry Pi Dynamic Headlight」と命名したそうだ。商品化されていても不思議ではないDIYプロダクトなのではないだろうか。少なくとも、同じような製品が売られていればぜひ買ってみたいものだと思う。

プロダクトの構成物であるプロジェクターはハンドルバーに取り付けて、Raspberry PiとはHDMIケーブルで接続している。両者の電源はUSBバッテリーパックから供給している。Raspberry Piおよびバッテリーパックは3角形の板の上に配置して、それを自転車に取り付けるようになっている。これは相当に邪魔になりそうだが、もちろん発案者のRichardsonも同様に感じている。将来的にはこれらのコンポーネントをひとつにまとめて、ハンドルバーに取り付けられるような大きさにしたいとのことだ。

現在のところ、このDynamic Headlightは速度を表示するだけの機能しかない。しかしRichardsonは、GPSを搭載したりあるいは何らかのアニメーション機能やビジュアル的な要素も取り入れて行きたいと述べている。これまでのまとめはMAKEに公開する予定で、同様のものを作ってみようとする人に作り方を示したいとも考えているそうだ。

投資を受け入れるようなことになれば大人気になるかもしれない。投資してみようかと考えている人は、急いだ方が良さそうだ。

(本稿執筆者はMichael Seo)

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(翻訳:Maeda, H)


iPhoneを落としたときのダメージを最小化する未来的技術をAppleが特許出願

Appleは、iPhoneを落としたときのダメージを少なくするために講ずる巧妙な仕組みの数々を、最近の特許出願書類の中で説明している。AppleInsiderが見つけたそのUSPTO(合衆国特許局)出願書類には、たとえば、落下時のiPhoneの向きを変える回転の仕組みや、オンデバイスのスラスター*、落下が検出されたときに挿入されていたケーブルを固着する方法(後述)、などが載っている。〔*: thruster, 制御ロケット(圧縮空気利用か?)…下のパラグラフでは“ガス利用”とある。〕

その特許は、落下中にデバイスの方向を変える方法が複数説明されている。最終的には、いちばん衝撃に強い面が下になるのだ。たとえば、内部のガジェットは質量をiPhoneの一方の端へとシフトする、“ガス容器”すらある“スラストのメカニズム”、自由落下時にアクチベートされるエーロフォイル*、外部の出っ張りをケース内でスイッチのように縮めて保護する方法、ヘッドフォンなどのケーブルを一瞬抜けないようにして、iPhoneが落ちないようにする仕組み、などなどだ。〔*: air foil,翼,プロペラなど。〕

落下時に落下と衝撃のデータを集めて保存するブラックボックスを、iPhoneの基板上に置く。そのデータを見るとデバイスの落ち方が分かるので、メーカーは今後の設計の参考にできる、とAppleは言っている。もちろんそのような基板上のツールは、修理保証内容との合致を調べる技士たちも利用する。

この特許出願書類の内容は相当濃密で、イノベーションに充ち満ちており、しかも内容の多くが市場で前例のないものだ。だから一般市販の製品にこれらが実装されるのは、遠い先だとぼくは思う。でも、モバイルデバイスをうっかり落としたときのダメージ、という、よくある問題をAppleがここまで真剣に考えているのは、見事だ。将来、一般市販製品に実装されることはない、とは決して言えない。位置制御のできるスラスターを搭載したiPhone、なんて、欲しくない?

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


スマートフォンを風速計に変身させるVavuudは電子回路をまったく使わない珍品

スマートフォンの中にはいろんなセンサーがある。でも、それで十分だろうか? 多くのハードウェアスタートアップたちが、声を揃えて「ノー!」と言う。デンマークのVavuudも、最近その合唱に加わった。VavuudはKickstarterで資金を集めて、スマートフォンを使う風速計を作ろうとしている。しかもそれは、不思議なことに電子回路をいっさい使わずにiPhoneやGalaxyに正確な風速値を伝える。

Vavuudの風速計を使うと今いる場所の風速を簡単に計ることができ、しかもその装置は格安でうそみたいに単純だ。ケーブルなどをまったく使わずに、スマートフォンのヘッドフォンジャックに直接装着するのだが、そのためむしろ安定感がある。回転子に二つの磁石が付いていて、回転によって起きる磁界の変化をスマホ側が拾って、ふつうは音響処理に使うアルゴリズムがそれを風速データに翻訳する。Vavuudの協同ファウンダThomas P. Helmsによると、テストはiPhone 4, 4S, 5, それにGalaxy S IIとS IIIで行い、デンマーク大学にある風洞を使って精度を正確にした。

“スマートフォンで磁力計をこのように利用したのは、うちが初めてだと思う。われながら、クールだと思うね”、Helmsがメールでそう言った。“また、機械的な部分でも、とてもシンプルだからクールだね。アルゴリズムは相当複雑な数学を使ってるんだけど”。

Vavuudは磁界センサーのある最新のスマートフォンならどの機種でも使えるはずだ(つまりほとんどの機種で)。だからこれまでのテストのサンプル数が少なくても、支援者はそれほど気にしないだろう。Vavuudは、風速を知る必要のある人なら誰でも使える。ウィンドサーファーとか、ヨットや船に乗る人、パラグライダー、模型飛行機を飛ばす人、などなど。

“サーファーや船乗りたちはこれまでずっと、オンラインの風力計を求めていた。クラウドソースな風情報を、そこで共有したいと思っていたのだ”、とHelmsは説明する。“風は、まわりの状況、たとえば山があるとかや、気温などの気象条件で変わるからね”。

VavuudのWind Meterは、今年の6月に発売予定だ。予約価格は、15ポンドから。iOSやAndroid用のアプリも、同時期に提供される。それに、温度計Thermodoの場合のように、Vavuudも、それが集める外界の情報を利用する、いろんなおもしろいアプリも今後登場するだろう。

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Wacomが4月に発売のCintiq 13HDは13インチでフルHD, お値段は999ドル

Wacomのドローイング(drawing, お絵描き)タブレットCintiqシリーズは、デジタルグラフィクスの制作ツールとしては最高の製品で、中でも12WXはエントリレベルのすばらしい小型低価格機として市場を支配してきた。でも12WXはすでに5歳になり、その間にディスプレイやドローイングタブレットの技術は進んだ。そこで今日Wacomは、完全な新製品Cintiq 13HDを発表した。

13HDは最近出たより大型の22HDや24HDに近くて、去りゆく12WXとの共通点は少ない。13インチの液晶ディスプレイは1920×1080のHD、2048段階の感圧機能を有する。12WXは最大解像度が1280×800、感圧能力は1024段階だ。13HDの画素数は22HDと同じなので、後者より40%小さな画面では画素密度が高く、テキストも画像もよりくっきり表示される。

Cintiq 13HDはスタンド付きで、角度は4段階にロックできる(フラット、22度、35度、50度)。サイズ的にもラップトップ的に使える唯一の機種なので、ポータブルでもある。

発売はWacomのオンラインストアと、数社のパートナーから4月初めに開始される。お値段は999ドル95セント。これはMacやPCを要するドローイングタブレットだから高価に感じるかもしれないが、上位機種22HDの2000ドルに比べればお買い得だ。ぼくは12WXを持っていて大ファンだが、13HDを早く試してみたくて、うずうずしている。

なお、前にも本誌で報じたように、WacomはMacもPCも要らないスタンドアロンのドローイングタブレットを出す予定で、それとデジタルアートのコミュニティで長年待望されていた仕様の13HDを合わせると、今年は同社にとって、とてもビッグな年になりそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google Nexus 5は、ニコンのカメラ内蔵との報道

Googleの次期標準スマートフォンはここ数週間多くの噂の的となっているが、そう突飛でもない情報が一つだけある。Phonearenaは、ある情報筋によると次期NexusにはNikonの「トリプルセンサー」付カメラ機構が内蔵されるらしい。このカメラ機能はNexus 5の「目玉」とされていると情報筋は伝えている。

本件のタレコミ人は、1080p対応の5インチディスプレー、Snapdragon 600プロセッサー、RAM 2GB、8または16GBのストレージなど、Nexus 5の比較的妥当なスペックについても語っている。3140mAhの強力バッテリーを内蔵し、デイスプレイの所要電力次第では現行機よりも持続時間が伸びるだろう。これらの情報は、以前AndroidandMeが主張していた、次期Nexus製品群にはスーパーパワー5.2インチLG機が入り、RAM 3GBを塔載するという噂を否定している。

対照的に、この最新Nexus 5仕様情報は、これまでGoogleが展開してきたフラグシップAndroid機群とつじつまがあう。Nikonカメラ技術の採用に関しても、GoogleのVic Gundotraが先月Google+でで、Googleは「Nexusをめちゃめちゃすごいカメラにすると約束する」と言い、消費者はこれが真実かどうかを「見守ってくれる」だけでいい、と思わせぶりな態度を見せたこととも一致する。

昨年秋にGoogleが発売し殆どの点で魅力的なNexus 4で、一点残念だったのがカメラだった。多くのレビュアーが、iPhoneや他のAndroid機のカメラと比べて、普通か普通以下と判定した。このため、Googleが次期Nexusでカメラの改善に焦点を当てるのは、Googleブランド愛好家に格好のアップグレード理由を与えると共に、Googleとして標準機Nexusの主要目的の一つである、Androidの内蔵カメラ機能のアピールができることから考えても、理にかなっている。

GoogleとNikonは過去にも共同作業をしたことがあり、Nikon Coolpix S800cにはAndroidベースのファームウェアが塔載されている。またGoogleが昨年買収したNik softwareは、Snapseedの開発元で、Nikonが以前多額の出資をした会社でもある。

新しいカメラのセンサーは、トリプルセンサーと言われており、HTCのUltrapixelやSigmaのFoveon X3のセンサーと同様に、メガピクセル数の小さいセンサーを3層に重ねることによって、カラーレンダリングと感度の優れた高解像度画像を作るものと考えられる。まだまだ大部分が噂の段階ではあるが、興味深い内容であると共にGoogleがNexus製品群で目指しているところともよく一致している。

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(翻訳:Nob Takahashi)


(パソコン+ゲーム専用機)÷2=Xi3社のPiston, 予約受付を開始

Xi3が最近、ゲーム用パーソナルコンピュータPistonの予約受付を開始した。先週のSXSWの会場で、同社のCMO David Politisをつかまえて話を聞く機会があった。彼は、PistonはPCの良いところ+ゲーム専用機の良いところだ、と語った:

ゲーム専用機は小型でしかもゲーム環境が充実している。でもそれらはクローズドでアップデートできない。一方コンピュータは、いろんなソフトウェアがあるし、ベーシックなコンピューティングのほかに、Webサーフィンなどもできる。でも図体が大きいし電気も食う。それに、醜い。

Politisに言わせるとPistonは両者の中間だ。サイズとエレガンスではゲーム専用機、モジュール的でアップデート可能な点はPCだ。Xi3社は今、デベロッパたちにPiston専用のゲームを作らせているらしい。

Politisは発売日を明言しなかったが、今年のクリスマス商戦には、ということだった。予定価格は999ドル99セント、予約価格は899ドル99セントだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Thermodoは、iPhoneのヘッドホンジャックに差さる小さな温度計


デンマークのスタートアップ、RobocatはAppleのiOSデバイス向けに数多くのソフトウェアを開発してきたが、今日(米国時間3/7)同社は新分野に手を広げ、iPhone、iPad、およびAndroidデバイス用に新しいハードウェアを発表した。Thermodoは、非常に小さな温度計で、デバイスのヘッドホンジャックに差すと、本物の温度データをアプリに送り込む。

c881ba11f5cb2b723e9a7ef1b3c5fea0_largeThermodoのハードウェアは、受光式温度センサーをオーディオジャックの中に組み込み、少さな円筒状のキャップで保護したもので、デバイスからわずか1/4インチ[6~7mm]しか突出しない。専用の電源を必要とせず、気象データを音声信号にして端末に送信し、API経由で対応する温度に変換される。同APIはThermodoの専用アプリで最初に利用される他、同社が過去に発売したHazeThermoの両アプリでも使用できる。

Thermodoはオフラインで室内でも室外でも動作し、付属のキーホルダー型ケースを使えば、使用していない時にもこの小物体をなくさずにすむ。Robocatは、同社のオープンソースSDKを使えば、究極的には、Raspberry Pi、Mac、ArduinoベースのガジェットなどどんなデバイスでもThermodoを利用可能だと言っている。

b6aae6d8bcc4e4be866bfbfeec7c4d8b_large私はRobocatのファウンダー、Willi Wuにこのプロジェクトについて、そもそも何がきっかけで始まったかを聞いた。彼によると、会社が元々中核としていたモバイル天気アプリから、ユーザーのフィードバックに基づいて多角化した結果だという。

「実はThermodoのアイディアは、ユーザーからの間接的な要望が基になっている」と彼は言った。「われわれは多く人から星1つの評価を受け、それはユーザーの求めていたものがその場の温度自体だったからだった。現在iPhoneにはデバイス内の温度を読み取る機能も、そのための専用センサーもない。そこでわれわれはこの問題に挑戦し、考えられる最もシンプルな解として見つけたのがThermodoだった」

SquareのクレジットカードリーダーやJawboneのUPフィットネスバンドも、ヘッドホンジャックを使ってスマートフォンと通信しているが、WuによるとThermodoのアプローチは全く異なるという。これによって今後同社がこの技術を使ってさまざまな種類のセンサーを作る可能性が大きく広がった、と彼は言った。

a107d2e1de07888013b3f3780d428858_large「ThermodoはSquare等のソフトモデムベース製品のように、音声をデータに変換しているのではない」と彼は言う。「われわれはこの手法をあらゆる種類のアプリケーションに応用できることに気付いた。やっているのは、温度を電気インピーダンスに変換することで、このインピーダンスはわれわれが『Thermodo原理』と呼んでいるものによって決定する。今では、あらゆる種類のデータをこの電気インピーダンスに変えることができるようになった。例えば、風速、圧力、明るさ等だ」

Wuによると、Robocatの技術責任者はすでにこの方法で抵抗やコンデンサーを測定しており、会社ではこれらの新しい検知能力の実験段階に入っている。いずれThermodoは、太陽の下のあらゆるもの(太陽の明るさを含む)を測るための姉妹デバイスをいくつも作ることができるだろう。

Thermodoの目標金額はわずか3万5000ドルで、予約購入のためのプレッジはThermodo1台19ドルから。これはすぐに目標を達成するプロジェクトなので、Robocatの新たなハードウェアへの取り組みから、次に何が出てくるか楽しみだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)

Lumio ― 美しく装丁された書籍のような外観を持つランプ

lumioKickstarterでの素晴らしいプロジェクトというのは、非常にシンプルなものであるケースが多い。今回ご紹介するLumioも、やはりシンプルな美しさをまとったものでると言える。木製のカバーのついたハードカバー書籍のような姿をしたランプだ。灯りをともすには、その書籍風のカバーを開く。もちろん閉じれば灯りは消える。誰でもわかる仕掛けに、万人が認める美しさを備えているプロダクトだ。

Lumioを考案したのは建築家兼デザイナーであるMax Gunawanだ。彼はコンパクトカーに搭載できるモジュラー型住宅を作ろうと考えた。しかし、ワーキングプロトタイプを作るにもかなりの費用がかかることがわかった。そこで彼は、まずは他のプロダクトを世に出すことを決意したのだった。

「モジュラー住宅をひとまずおいておいて、コンパクトさという特徴を引き継いだ折りたたみ式ランプを作ることにしました。スケッチブックのように折りたためるランプを作りたいと考えて、今のデザインが頭に浮かんだのです」とMaxはKickstarterページに記している。「こうしてLumioが生まれたのです」。

LumioはLEDで灯りをともす。フル充電時で8時間の点灯が可能となっている。カバーはダークウォルナット、ウォームチェリー、そしてブロンドメイプルが用意されている。カバーには磁石が埋め込まれており、Lumioは金属部分に容易にくっつけることができるようにもなっている。

Kickstarterページでこれまでに調達できた額は40万ドル。当初は6万ドルが目標であったので、これを大きく上回ることとなった。投資募集期間は残り僅かだ。今回の募集に応じてLumioをゲットするならば、すぐに申し込みをした方が良さそうだ。

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(翻訳:Maeda, H)

iWatchはiOSを採用か。バッテリー寿命が課題(The Verge報道)

AppleのiWatchには本格的iOSが載るらしい、と最新レポートが伝えている。また同社は年末の発売を目標にしているが、まずはバッテリー寿命問題を解決する必要がある。The Vergeの情報筋によると、Appleのプロトタイプ版腕時計ハードウェアは、現在1~2日間しかバッテリーが持たないため、同社は一般公開までに最低でも4~5日間(Pebble並み)にすることを目標としている。

AppleがiWatch用に別OSではなくiOSに手を加えたものを使うというニュースは、本当であれば大変興味深い。2010年に発売された第6世代のiPod nanoで、AppleはiOSに似ているがより軽量ではるかに制限の大きい専用モバイルOSを採用した。今回nanoのOSではなくiOSを使うことは、Appleにとっていくつか利点がある(モバイル製品ラインでコードを統一できる、サードパーティー開発者が参入しやすい、新規ユーザーにとって親しみがある等)。これは大きな挑戦であることに加え、AppleモバイルOSに新たな断片化が加わるというリスクもある。

Appleが当初iPhoneのOSをOS Xと同じものであると発表したことは注目に値する。混乱を招く行動だったが、同社は結局これをiPhone OS、後にiOSの呼ぶようになった。iWatch発表時にも似たようなことが起こるかもしれない。このリストトップ・コンピューターのOSは、様々な異なる機能に対応するために、結局同社のスマートフォンやタブレット用とは大きく異なるものへと分化している可能性がある。

仮に報道が正確だとすれば、Appleがバッテリー寿命改善を目指しているのは正しい道だ。腕時計型コンピューターの価値は、無意識に使えるかどうかに大きく関わってくる。そもそも着用可能コンピューティングの魅力は目立たないことで、スマートフォンやタブレット以上に日常生活に溶け込みやすい点にある。毎日充電器に繋がなければならないiWatchは価値の大部分を失ってしまう。

さらにThe Vergeは、iPhoneとiWatchの間で情報や通知を交換する適切な方法についても、Appleはまだ作業が必要であると書いている。現在このデバイスとその開発状況に関する唯一最大の情報源は同誌だが、今後は開発者やAppleウォッチャーたちがiOSの開発者バージョンをくまなく探して、iWatchに関係する痕跡を見つけにかかることだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi)

銃製造集団のDefense Distributed、AR-15用600連射可能の部品を3Dプリント

鉄砲工のCody Wilsonを中心とするグループ、Defense Distributedは、自動小銃AR-15に3Dプリントで作ったロアレシーバーを装着し、600発以上連射するところを映したビデオを公開した。3Dプリント部品の世界では稀な出来事だ。この部品はAR Lower V5と呼ばれ、600発の連射をほぼ完璧にこなし、Wilsonに言わせると「弾丸がなくなったのでテストを止めたが、このロアレシーバーなら1000発以上は楽に射てる」そうだ。

AR-15はモジュール式の銃で、Wilsonらはこれを3Dプリンターを使って改造、最終的には複製しようとしている。鉄砲工らは何十年も前から銃の部品を作っており、これは決して新しい話ではない。しかし、3Dプリンターの普及により銃製造者がデザインしモデルを共有することが容易になった今、銃の3Dプリンティングは急増しつつある。

このレシーバーは今すぐDEFCADでダウンロード可能。そこは鉄砲工たちが自分のデザインを共有する「社会不適応物体の宝庫」だ。

Ars TechnicaがWilsonをインタビューした

「私は現状を回避して中抜きすることを信じている。そのための組織を作ることが出来ると思っている。Bitcoinがが金融機構を回避できるのと同じように。これは、賛否両論を引き起こす政治的に重要な何か作ることもできるという意味だ。単なる派手なクッキー型ではなくもっと重要なものを。そのためにはそうした管理体系の一部を完全に迂回することが必要だが、そのために出来ることは益々少なくなっている。もやはそれは正当な答えではない」と彼は言った。

「メッセージは、われわれのやっていることの中にある。この銃をダウンロードせよ」と付け加えた。

これは3Dプリント銃か?ノー。これは、50万ドルはする軍仕様のフライス盤がなくても本物の銃を作れる未来を予言しているのだろうか?イエス。そして、これが銃器の歴史で非常に興味深い時代の始まりであることは間違いない。

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(翻訳:Nob Takahashi)

Microsoft自製のSurface RTが日本で3月15日に発売

Microsoftがスマートフォン、タブレット市場に乗り遅れ昨年から挽回を試みている。そして本日、Microsoftはタブレット端末、Surface RTの国内販売日が3月15日と決まったことを発表した。価格は32GBモデルが49,800円、64GBが57,800円だ。

Surfaceはアメリカでは昨年10月に販売され、Microsoftのハードウェア事業参入ということもあり、話題になった。初期ロットは予約しかし、Surfaceの販売台数は非公開のもののアナリスト達はかなり大幅に販売台数を下方修正している。

現在Surfaceが販売されているのは、アメリカ、中国、イギリスなど比較的タブレットが浸透している地域なので、先進国の中ではタブレット保有率が低い日本で巻き返しを図りたいところだろう。

Surface RTのレビューはすでにたくさんあるが、ご存じない方のため簡単に紹介しておこう。

搭載されているOSはWindows RTで、タイル上のインターフェイス(メトロUI)が特徴的なWindows 8をモバイルに最適化したOSだ。スマートフォンのように常時インターネットに接続できる。常時接続ができるとバッテリーの駆動時間が心配だが、Surfaceは最大約8時間使用可能だ。

画面サイズは10.6インチなので、iPadの9.7インチよりやや大きい。

SurfaceとiPadとの最大の違いはPCのように使える点だ。搭載OSであるWIndows RTはタブレットととしてはもちろん、他のタブレットではPCのように使いにくい点もカバーしているという。また、標準でOffice 2013 RTもインストールされている。

PCとしても使いやすいようにSurface RTのタブレットカバーにはキーボードとしての機能もある。他にもUSBポートやmicroSDのスロットなんかも付いている。

さて、MicroSoftがハードウェア事業に参入すると、これまでパートナーとしてWindowsのハードウェアを製造していたメーカーとの関係はどうなるのか気になるだろう。MicroSoftが販売する方が互換性は良いだろうし、何よりインパクトがある。

この点に関しては、今までと変えるつもりも無いし、これからもパートナーとして協力していく、と日本マイクロソフト代表執行役社長の樋口泰行氏はいう。Windows 8搭載のデバイスはすでに約250種類も市場にあるため、その中の1つとして考えてもらいたいとのこと。

また、Windows製品の中で競争をするというよりはWindows陣営とその他(Android、iOS)との勝負だと思っているそうなので、Surfaceを含めトータルでWIndowsが盛上がることが重要なのだろう。

発売時期がアメリカよりも半年ほど遅れたの理由に関しては色々な理由が考えられるが、樋口氏によるとWindowsストアの充実という点も考慮したという。

Windowsストアのアプリ数は公開されていないものの、AndroidのGoogle Play、iOSのApp Storeに比べるとまだまだアプリの数が少ない。そのため、パートナーのメーカーがデバイスを販売し、Windowsストアを利用するユーザーの拡大と同時にデベロッパーの数をある程度増やしてからSurfaceを販売したかったようだ。

その他、商用利用が可能なOffice 2013 RTをプリインストールしておくことも重要なポイントだったようだ。

3月15日の発売に向け、Surface RTとWIndows 8のテレビCM、屋外などで過去最大級のマーケティングを行うという。

なお、Surface Proの発売はまだアナウンスされていない。

合衆国国防総省は兵士のバイオメトリックス(身体情報収集)に消費者向けスマホを利用

スマートフォンは世界中のポケットや財布を侵略しているが、しかしAOptixはもうすぐ、それらのモバイルデバイスを遠方の交戦地帯に持ち込むかもしれない。カリフォルニア州Campbellの同社が、政府系ITパートナーCACIと共同で今朝(米国時間2/13)発表したところによると、同社は“スマートモバイルアイデンティティ”なるものを実現するための研究開発を、合衆国国防総省から300万ドルで受託した。

同社のプレスリリースは技術の詳細を明らかにしていないが、Wired誌に詳しい記事がある。その大きな目標は、市販のスマートフォンを利用した一種のアクセサリで、それが高精度なバイオメトリックデータを捕捉する。たとえば親指の指紋、顔や目のスキャン、録音された声、など。

ちょっと話を聞いただけでは、それほど画期的な研究開発テーマとは思えない。スマートフォン自身が数年前に比べて格段に強力になっているし、その傾向はこれからもますます続くだろう。だから近い将来は、スマートフォンと外部センサー群の組み合わせから継続的に大量のデータを送れる、と考えても無理ではない。しかも同社がWired誌に語っているところによると、今のスマートフォンを自分でも持って使っている兵士なら誰でもすぐに使えるような、“直感的なインタフェイス”をそのバイオメトリックシステムは備えるという。

AOptix社はモバイルのプラットホームを特定していないが、おそらくセンサーデバイスとAndroidデバイスを一体化したような最終製品になるのだろう。合衆国国防総省とGoogleのモバイルOSは、互いに他人の関係ではない。2011年の終わりごろには、DellのAndroidタブレットStreak 5 を、政府は公式に採用した。最近国防総省は、iPhoneがペンタゴンで広く使われていることを率直に認めたが、軍用の大量調達品ではコストの点からいっても、iPhoneは無理、Androidで行く、と考えるのが自然だ。コストだけでなく、Androidは開発面でもきわめてオープンなアーキテクチャだから、その点でも有利だ。

しかし、Androidスマートフォンという消費者製品を利用する兵士用バイオメトリックアクセサリ、という考え自体は、ちょっとおどろきだ。しばらく前から‘ITの消費者化’が流行語になっているが、その流れで、これからは‘軍用情報技術の消費者化’が進むのかもしれない。今年のCTIA MobileConカンファレンスでCIO副官Robert Wheeler少佐が、国防総省のモバイル戦略には、既存の問題に革新的なマスマーケット向け技術を利用することも含まれる、と言った。だから今回のAOptixのお話は、今後の長期的な傾向の端緒、にすぎないのだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

webOSで痛い失敗をしたHP、Androidスマートフォンとタブレットを開発中との報道

ReadWriteの最新の記事によると、HPはモバイル・ハードウェア市場に再参入しようとしているという。Vergeもこの報道を別の情報源から確認したとしている。HPはwebOSを買収してPalmプラットフォームを搭載するタブレットの製造に乗り出し、TouchPadをリリースした。しかしこの製品は無残な失敗に終わり、HPはモバイル・ハードウェア事業から早々に撤退した。

HPはwebOSを使ったスマートフォンVeer 4Gも売りだしたこともある。 しかしこれも消費者の関心を呼ぶことはできなかった。HPはこの失敗後もモバイル・ハードウェア市場への復帰を狙っていたようだ。ReadWriteの情報源によると、NVIDIATegra 4チップを搭載したAndroidタブレットが間もなくリリースされるという。またAndroidベースのスマートフォンも計画されているらしい。Vergeは「順序ほぼそのとおりだが、スケジュールはまだ変更の可能性がある」としている。

Meg WhitmanはHPのCEOに就任した際に、「途上国の多くの人々にとってスマートフォンが入手しうる唯一のコンピュータとなっている事実をも考え合わせ、HPは最終的にこのような人々をも助けるようなスマートフォンを提供していく」と語った。しかし、しかし後にWhitmanは製品のリリースは2013中には行われないと述べた。

しかし2011にWhitmanは「HPはwebOSベースのタブレットを2013年に再リリースする」という意味の発言をしている。HPがWhitmanのスケジュールに合わせるために、自社の独自OS(webOSは現在オープンソースになっている)ではなく、Androidベースの製品の開発に方針を転換した可能性は十分ある。

最初に痛い失敗を経験したとはいえ、HPがモバイル・ハードウェア市場に復帰を試みるのは不思議ではない。モバイルはまさにコンピュータ産業の未来であり、AppleのiPadは一夜にしてほとんど独力でノートなどの既存のモバイル・コンピュータを圧倒して巨大なタブレット市場を成立させた。HPは2012年第4四半期の業績が予測を下回るなどハードウェア事業の不振が続いている。

しかしタブレットもHPにとって救いの神となるかどうかは不明だ。Android版タブレット市場にはまだiPad’シリーズに対抗できるような人気機種が出ていない。しかも市場にはライバル製品は無数に出まわって消費者の注意を分散させている。HPであろうと誰であろうとAndroidタブレットで成功するには既存のライバルよりはっきり高性能で価格にも魅力がある製品を開発しなければならない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

Autodesk、iPadアプリ、123D Creatureを公開―誰でも3Dでモンスターをデザイン、彩色して、3D出力できる

私はモンスターと3Dプリントが大好きだ。そこでAutodeskの新しいiOSアプリ、123D Creatureに大いに興味をそそられた。これは3Dモデリングのビギナー向けのツールで、バーチャル粘土を画面上でつまんだり、ひっぱったり、回転させたりして自由にかわいい(それとも恐ろしげな)モンスターをデザインすることができる。

このアプリは無料だ(Autodeskはこれまでにも無料の3Dをシリーズで発表している)。 AutodeskはMaya、3ds maxなどの非常に高価で高機能な3Dソリューションを販売している。しかし123Dなら3Dモデリングにまったく経験のない初心者でも3Dオブジェクトをバーチャル空間でデザインして彩色できる。しかもそのファイルをエクスポートして3Dプリンタで出力することができ、3Dプリンタを持っていなくてもアプリ内から3Dプリント出力を発注することができる。

一般に3Dモデリングは難しいと思われているので、Autodeskが若い初心者層に自社のツールを無料で使わせ、将来もっと高価で利益の上がるアプリの販売への地ならしをしようというのは賢い戦略だろう。

さて、では本当に誰でも簡単に3Dモデリングができるのか? まずまず簡単だといってよい。

私は今日、短時間このアプリを試した。トンガリ頭の緑色の人形をデザインして手持ちのMakerbotで出力してみた(上の写真)。残念ながら腕の出力には失敗してしまったが、脚と頭はうまくいった。もちろん私は3Dアーティストではない。それでも、かわいい人形をデザインしてすぐに3Dプリンタで現実のものとして成形できたのはたいへん愉快な経験だった。

初心者が3Dデザインとはどんなものか手軽に体験するのによいだけでなく、作成したファイルをシームレスに3Dプリンタに送り込める点、3Dプリンタのオーナーたちにもうれしいアプリだろう。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook