【WWDC20速報】新iPadOSとApple Pencilで手書き文字認識が可能に、複数言語が混在してもOK

WWDC20で披露された新iPadOSには、Scribble、Shape recognition、Smart Select、Data detectors、Scratch to deleteなどの機能も搭載される。これらの機能はアップル純正のスタイラス(デジタルペン)であるApple Pencilで利用可能だ。なお、iPadOS側に搭載される機能なので、Apple Pencil自体を新しいものに買い替える必要はない。

Scribble

Scribble(落書き)機能は、Apple Pencilで書いた文字をテキストデータに変換してくれる。つまり、iPad上で手書き文字の認識が可能になるわけだ。Apple Pencilを使ってiPadで絵を描いている最中に調べ物をしたいという場合に、Apple Pencilでそのままキーワードを手書きすれば検索できて便利。

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Smart Select

Apple Pencilで書いた文字をオブジェクトとして認識してくれる機能。具体的には、手書き文字の色をあとから変更することなどが可能だ。

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Shape recognition

Apple Pencilで描いた図形や線を認識して清書してくれる機能。丸や四角をキレイな線で自動的に描き直してくれるほか、歪んだ線も綺麗な直線に変えてくれる。

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Data detectors

Apple Pencilで描いた住所や電話番号を認識してくれる機能。該当する手書き文字を選んで、地図を開いたり電話をかけたりすることが可能だ。

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Scratch to delete

Apple Pencilで書いた文字の上から取り消し線を書くと消せる機能。間違えて書いた文字を波線などで消すと画面から消去される。

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iOS 14はホーム画面にウィジェットが来るなど大幅アップデート

オンライン・オンリーで開催されたWWDCのキーノートで、Appleは今年後半にリリースされる予定のiOSのメジャーバージョンアップ、iOS 14について初めて公式に詳細を発表した。ビジュアルでいちばん目立つ変化は、ホーム画面にウィジェットが追加されることだ。

Appleのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長、クレイグ・フェデリギ(Craig Federighi)氏は「今年は、iPhoneの視覚的体験を再構築することに集中した。AppleはiOSのコアとなる要素のいくつかを再考した」と述べた。

周知のように、iOSにはすでに「今日」のビューでウィジェットを使っている。ウィジェットにアクセスするには、ホーム画面を左にスワイプすればよい。こうしたウィジェットは完全に新しく設計されており、 ディスプレイの全幅を使うものもあるし小さな正方形に制限できるものもある。ウィジェットは2列に表示できる。

しかしiOS 14ではウィジェットは「今日」のページに限定されない。「今日」からドラッグして、ホーム画面にドロップすることができる。 ホーム画面でアイコンを移動するときに新しく設けられたウィジェットギャラリーからウィジェットを追加できる。

 

ホーム画面の整理する場合、多くのユーザーが無数のアイコンを表示してしまうためかえってホーム画面を使いにくくしていることにAppleは気づいていた。そこでいくつかのスマートな整理機能が追加された。

フェデリギ氏は「今日のホーム画面の機能は素晴らしいが、アプリを追加するとすべて表示される。そのためページも増えていく」と述べている。

ホーム画面の最後にApp Libraryと呼ばれる新しいページが追加された。 ホーム画面に配置されないアプリはApple Arcadeなど、自動的にカテゴリ分類されてここに置かれる。

マルチタスクとホーム画面に関連する新機能のひとつは、iPadと同じようにiPhoneでピクチャーインピクチャーを使用できるようになった点だ。画面の隅にビデオを表示したままiPhoneで別の処理を行うことができる。

 

メッセージのグループ会話が改良された

Appleのメッセージは、WhatsApp、Telegramなど人気あるメッセージングアプリと競争するためにアップデートが必要だと以前からみられていた。今回、メッセージ・アプリを画面上部に固定して簡単にアクセスできるようになった。

会話機能そのもののアップデートとしては、個別のメッセージに返信できるようになった。また返信をタップして、会話を別のスレッドにすることができる。ユーザーは別のユーザーをメンションできるようになったので、「自分がメンションされたメッセージ」のみをフィルターして通知を受け取ることができる。

会話自体もさらにリッチ化され、写真や絵文字を挿入できるようになった。また、特定の連絡相手はアイコン表示される。メッセージに最も頻繁に現れる相手は大きなアイコンで表示される。

Appleの「ミー文字」には、新しい髪型、年齢、各種フェイスカバーなどの新しいオプションが追加された。 ハグする、こぶしバンプ、頬を赤らめるなどの新しい絵文字ステッカーも提供された。

マップなどのアプリ

Appleは地図アプリにも新機能を追加した。アメリカのマップは新データに更新されたが、他の国も独自データに基づくさらに優れたマップを展開する計画だという。イギリス、アイルランド、カナダでは新しくさらに詳細な地図が表示されるようになる。Appleは新しいデータセットによって新たな可能性を切り開く予定であり「これは最初のステップにすぎない」という。

バーチャル・カンファレンスにはマップのデザイン担当ディレクター、メグ・フロスト(Meg Frost)氏が登場し「iOS 14では、マップチームが信頼性の高いブランドと協力して各種のガイドを提供する予定だと述べた。フロスト氏にyろえばAppleマップは近々、AllTrailsやZagatなどの有名なソースからの情報をリアルタイムで見ることができるようになるという。

一部の都市では、Appleは移動手段に自転車を取り入れる予定だ。移動時間の推定には現地の標高も考慮される。自転車移動はまずニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、上海、北京に導入される。徒歩の経路案内では階段や急な坂道を避けるように設定することができる。

自動車のドライバー向けについてもEV向けルート設定や市街地の自動車進入制限情報の提供など機能が強化されている。自動車がCarPlayをサポートしている場合、駐車アプリ、EV充電アプリ、食品注文アプリなど、今後さらに多くのアプリが登場するはずだ。

iPhoneを車のキーとして使える機能を提供する自動車メーカーも出る。これには最新のiPhoneモデルのU1チップが利用される。iMessageを通じてこうした車のキーを送信し、自動車を友達と共有することができるようになるのは興味深い。

 

Siriと翻訳機能もリニューアル

Siriの精度にはややむらがあるが、Appleはこの音声アシスタントの改良を続けている。 Siriは起動時に画面全体を占有しなくなる。画面の下部にある小さなバブルで表示されるので画面の他の部分を隠さない。作動の結果は画面の上部に通知として表示される。

またSiriにiMessageでボイスメッセージを送るよう命令できるようになった。実は私自身はボイスメッセージが好きではないが、ディクテーションによるテキスト化が改善されている。音声の処理はローカルデバイス上で実行されるようになったのでスピードが改善されたはずだ。

Siriにはすでに単語の翻訳機能があるが、Appleはこれを一歩進めて翻訳アプリをリリースする。Google翻訳と同様、2言語で双方向の会話ができるようになる。音声からテキスト化し、翻訳語さらにテキストから音声化できる。iPhoneを横向きモードで使えばそれぞれが画面の片側を使える。

アプリ疲れ

これは多くの読者が感じているだろうと思う。 友達からなにか新しいアプリのダウンロードを求められてもApp Storeに行くのに乗り気になれない。そこでAppleはApp Clipsを発表した。これはアプリをインストールせずに起動できる一種のミニアプリだ。これはアプリの一部を切り出して簡単に共有できるようにしたものだ。

App Clipsはさまざまな方法で共有できる。ウェブサイト上やメッセージからはもちろん、マップ、NFCタグ、QRコードからも起動できる。 カフェでの注文、キックスクーターのレンタル、ミュージアムで説明を見る、などさまざまな場面で活用できそうだ。コードをスキャンしたりスマートフォンをタップしたりすると、アプリの機能の一部がすぐに利用できる。全機能を利用したければライブラリからアプリ全体をダウンロードしてインストールすればよい。

いつものように、iOS 14は夏にテストが行われ、9月に一般公開されるというスケジュールが予定されている。

 

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カテゴリー:ソフトウェア

タグ:Apple  WWDC

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滑川海彦@Facebook

【WWDC20速報】新iPadOSはUI/UXをiPadにさらに最適化、検索機能も大幅強化

アップルは米国時間6月22日、開発向けイベントWWDC20の基調講演で、次期iPadOSの新機能を発表した。先に発表されたiOS14の機能を盛り込みつつ、各アプリの操作画面がiPadで使いやすいように洗練された。WWDCでデベロッパー向けのプレビュー版が配布され、正式バージョンは例年同様に9月ごろになるようだ。

UI/UX最適化

昨年9月にiOSから独立したiPadOSだが、新機能の多くはiOS14に準じる。iPadOSならではの注目ポイントは、ユーザーインターフェースの刷新だ。「写真」「メモ」「ファイル」「カレンダー」「ミュージック」などのアプリがiPadの大きな画面を生かしたレイアウトや操作性に改良されている。

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Siri

音声アシスタントのSiriについては、iOS14と同様にホーム画面やアプリの画面に溶け込んだインターフェースになっている。iOS14では画面の下部中央に表示されるSiriのマークが、iPadOSでは右下になるという違いがある。

通話

FaceTimeやSkypeなどの通話機能を備えるアプリを利用する際のインターフェースも刷新された。別アプリを開いている状態で着信があった場合は上部に通知され、そのまま応答することができる。

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検索

新iPadOSにはさまざまな検索機能が加わっている、アプリ画面上からの検索はもちろん、アプリ名を検索して検索窓から起動、人物名を検索して検索窓から発信、ファイルの種類の提示、質問を入力することで結果欄に答えを表示、推測変換などの機能を備える。

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そのほか基調講演では詳しく触れられなかったが、ARKit4やDepth API、ツールバーなどの新機能も搭載される。

アップルがAirPods Proに空間音声の機能を追加、WWDC20で発表

AirPods Studioの発表はなかった。だがAppleは昨年発表したAirPods Proにかなりエキサイティングなアップグレードを施す。空間音声(あるいは3Dオーディオ)だ。聞こえてくる方角のようなものがオーディオに加わるようになる。

この機能は、サウンドのロケーションがストーリー演出の一部になっているような映画を視聴するときにあると素敵なものだ。しかしAppleの将来を考えたときに何よりも重要なのは、同社のAR推進においてこの機能が重要な役割を果たすということだ。同社はデベロッパー向けのARKitを通じてこの分野を開拓中で、ARヘッドセットにも取り組んでいると噂されている。ARヘッドセットは間違いなくヘッドトラッキングイヤホンとしっくりくるはずだ。

また、AirPodsのデバイスとの接続が自動で切り替わるようになることも発表された。同じイヤホンを複数のデバイスで使う人にとっては大きなボーナスだ。AirPodsとAirPods Proは、タスクに応じて iPhoneやMacBookを使うときに自動で接続するデバイスが切り替わるようになる。

この新機能は、ファームウェアのアップデートで使えるようになる見込みだ。

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カテゴリー:ハードウェア

タグ:Apple WWDC AirPods

Apple Watchに睡眠トラッカー機能が近日追加、WWDC20で発表

Apple(アップル)は長らく要望の多かった睡眠トラッキング機能を、Apple Watchに搭載すると発表した。これにより、ユーザーは睡眠状態を追跡できるだけでなく、アップルによると睡眠を改善するための総合的なアプローチを作成することもできる。

睡眠トラッキング機能はiPhoneと連動して、より良い睡眠習慣を習得するのに役立つ。この機能は「Wind Down」と呼ばれ、iPhoneやApple Watchによる邪魔を減らすためのものだ。機能を有効にすると、電話はロック画面に就寝までの残り時間(ユーザーがあらかじめ設定した時間)などの追加情報を表示し、おやすみモードがオンになる。そして画面では、ユーザーにウェブブラウジングではなくリラックスして瞑想するように促す。 そして目覚める時間になるとアラーム画面が復帰し、Shortcutsへのリンクが表示され、日常的なアプリの起動が簡単になった。

Apple WatchでWind Downを有効にすると、ユーザーのデフォルトのコンプリケーションがシンプルな文字盤に置き換えられる。

睡眠を追跡するために、Apple Watchはユーザーの細かな動きや呼吸を追跡する。この情報は、Apple WatchまたはiPhoneで表示できる。

アップルが睡眠トラッキング機能に参入するのは、これが初めてではない。2017年に同社は、マットレスで寝起きを記録するデバイスを開発していたBedditを買収した。会社はまだ営業しており、購入も可能だ。現時点では、アップルの内部でなんらかの技術や戦略が共有されているかどうかは不明だ。

睡眠トラッキング機能は今年後半にiOS 14とwatchOS 7でリリースされる。iPhoneとはApple Watchは独立して動作し、Apple Watchを持っていないユーザーでもベッドタイム・起床機能を利用できるようになる。

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タグ:Apple WWDC Apple Watch

【WWDC20速報】iOS 14新機能公開、App Libraryやウィジェット、翻訳機能などが加わる

アップルは米国時間6月22日、開発向けイベントWWDC20の基調講演で、次期iOSであるiOS 14の新機能を発表した。WWDCでデベロッパー向けのプレビュー版が配布され、正式バージョンは例年同様9月ごろになるようだ。

App Library

iOS14ではまず、多くのアプリをインストールした場合に画面の視認性や操作性が低下する問題を解消するために、App Libraryと呼ばれる新機能が加わった。従来も複数のアプリをフォルダーにまとめてホーム画面に配置できたが、App Libraryでは専用画面でジャンル別に一覧できるほか、検索も可能だ。複数のホーム画面から一部を非表示にすることも可能だ。

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Widgets

AndroidではおなじみのWidgets(ウィジェット)がiOSでようやく使えるようになった。具体的には天気予報やスケジュールなどの情報をホーム画面に固定配置できるようになり、わざわざアプリを開かなくても必要な情報をホーム画面上でチェックできる。

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Picture in Picture

macOSなどのでおなじみのPicture in Picture(ピクチャー・イン・ピクチャー)機能がiPhoneに最適化された。再生中の動画を縮小表示してホーム画面や別のアプリ画面の上に重ねて表示できる。ドラッグで表示位置の変更や表示サイズの拡大・縮小が可能だ。画面の端に寄せて一時的に収納することもできる。

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そのほかの機能については追って記載する。

アップルはiPhoneをクルマの鍵に変える、WWDC20で発表

米国時間6月22日にApple(アップル)はWWDCにて、iPhoneで車をコントロールする機能を発表した。まもなくリリースされるソフトウェアアップデートにより、iPhoneは車のロックを解除したり、あるいは標準的なキーのように車を始動できるようになる。もしあなたの車がサポートしていれば、だ。なお、詳細はまだ明らかになっていない。

当面からこの機能をサポートするのは次期BMW 5シリーズだけだ。Apple(アップル)は将来的には、他のメーカーも機能をサポートすることを期待している。

もちろん、セキュリティが最優先だ。アップルは、いわゆるデジタルキーは所有者のiPhoneの安全な領域に保存されると主張している。つまりクラウドには保存されず、ローカルのiPhoneに保存されるのだ。これは、FaceIDやWalletと同じセキュアな隔離された環境だ。

車のキーがiPhoneに追加されると、オーナーはiMessageをつうじて他のiPhoneと鍵を共有できる。共有する際には、所有者はキーの権限を制限することもできる。詳細はまだ不明だが、これにより親がティーンエイジャーへと車の使用を制限することができるようになりそうだ。自動車メーカーは以前から同様のオプションを提供しており、オーナーは運転速度やラジオの音量、その他の機能に上限を設けることができる。アップルの制限の範囲は、現時点では不明だ。

アップルは自動車メーカーと協力して、iPhoneの超広帯域チップ「U1」をこのシステムに統合しようとしている。もしこれが実現すれば、通信範囲は大幅に拡大されるだろう。一方でU1チップがなければ、所有者はスマートフォンを車に近づけ、スマートフォンのNFCチップを読み取ラセル必要がある。アップルはオーナーが車に近づき、バッグから携帯電話を取り出さずにロックを解除する例を示した。

この機能はiOS 14でロールアウトされるが、iOS 13搭載のデバイスにも提供される。

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カテゴリー:ハードウェア

タグ:Apple WWDC

Appleも翻訳アプリ投入、オフラインで日本語など11言語に対応

翻訳は何百万という人が毎日スマホで使っている機能だ。しかしいくつかのマイナーな機能を除き、Apple(アップル)は概ねライバルに遅れをとっている。しかしこうした状況は一変する。同社は「Translate」という機能そのままの名称の新たなiOSアプリを発表した。11言語に対応し、インターネット接続は不要だ。

このアプリは話し言葉あるいは短いテキストで使用するためのものだ。言語のセレクター、テキスト入力スペース、録音ボタン、そのほかお気に入りや辞書といった追加のウィジェットが用意されている。

差し当たってTranslateが対応する言語は英語、北京語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、日本語、韓国語、アラビア語、ポルトガル語、ロシア語で、今後他の言語も追加される。使うには、言語2つを選び、文言をペーストするか音声を録音する。すると、翻訳されたものがすぐに表示される。

インターフェースをシンプルにできるランドスケープモードもある。

このアプリの最も優れている点は、他の翻訳アプリと異なり完全オフライン仕様となっていることだ。つまり通信状況に関係なく、あるいは普段使っている通信会社のサービスが届かないところでも利用できる。通信データ量を節約するのにもいい。

リリース詳細はまだ明らかになっておらず、おそらくiOS 14へのアップグレードで使えるようになる。

[原文へ]

(翻訳:Mizoguchi

【随時更新】WWDC20関連記事まとめ

ついに今年もWWDCの季節がやってきた。TechCrunch JapanではWWDCでの発表を逐一記事としてみなさんにお伝えしていく予定だ。この記事では、今年のWWDCに関連する記事をまとめて随時更新していく。

更新中…

アップルのメッセージアプリでグループ返信とMemojiがアプデ フェイスカバーも登場

米国時間6月22日に開催されたWWDCの基調講演は、いつもよりずっとMemojiが強調されていた。招待状のイラストもMemojiをフィーチャーし、イベント動画のイントロにも登場した。そしてiOS 14のメッセージアプリでも、大きな改良が発表された。

Apple(アップル)によると、メッセージアプリは前年比で40%使用が増加したという。同アプリの最大のアップデートには、特定のメッセージをトップにピン留めして簡単にアクセスできる機能や、グループチャットでメッセージに直接返信できる機能などだ。また、応答している相手にアラートが表示されるようになり、メッセージアプリを使って大規模なグループと連絡を取りあう人にとっては、大きなアップグレードだ。

さらにMemojisに20の新しいヘアスタイルや年齢層が追加され、新たな肌の色やヒゲ、化粧が用意された。また世情を反映したフェイスカバーが追加されており、その中には画像のような外科用マスクも含まれている。それだけでなく昨年のAirPods、メガネ、帽子など、アバター用のアクセサリも追加されている。

 

原文へ

(翻訳:塚本直樹 Twitter

アップルのWWDC20基調講演はYouTubeやApple TV、各種ウェブブラウザーで視聴できる

Apple(アップル)は同社が主催する開発者向けカンファレンスの初日に基調講演を行う。そこでは山ほどのソフトウェア・アップデートについて語られることが予想される。今年のWWDCはバーチャルイベントだが、例年と同じ数のニュースが、違う形式で提供される。太平洋夏時間6月22日午前10時(日本時間6月23日午前2時)から、ライブストリーミングで見ることができる。

噂によるとOSの新しいバージョンが発表されるらしい。iOS 14とiPadOS 14、macOSの新バージョンにwatchOS、tvOSのアップデートも発表が予想される。

そして今年一番の興味深い噂は、同社がMacのメジャーアップデートを発表する可能性があることだ。これまでのIntel(インテル)プロセッサーを自社製のARMプロセッサーに置き換えるかもしれない。そうなればMacで動いているサードパーティー製ソフトウェアには山ほど影響が出るだろう。しかし、バッテリーがiPad並に持続するMacBookを想像してほしい。iMacの新しいデザインや、Tile風の追跡デバイス(忘れ物防止タグ)などのハードウェアも出てくるかもしれない。

アップルはカンファレンスをYouTubeで中継するので、ライブストリーミングは該当ページで直接見ることができる。

Apple TVを持っている人は、TV用のApp StoreでApple Eventsアプリをダウンロードすれば、本日のイベンとだけでなく過去のイベントを見ることもできる。アプリのアイコンはイベントに合わせて数日前に変更された。

Apple TVを持っていなくて、YouTubeも使いたくない人は、アップルのウェブサイトにあるApple Eventsセクションでライブストリーミングを視聴できる。このストリーミングは、Safari、Microsoft Edge、Google Chrome、Mozilla Firefoxといった主要ブラウザーで見られるようになった。

もちろん、すべてを中断してビデオを見るつもりのない人は、 TechCrunchのライブブログ(英語版)を読むこともできる。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

新型コロナ感染者の増加でオープンしたアリゾナ、フロリダなどのアップルストアがまたも閉鎖に

Apple(アップル)は米国時間6月19日、4つの州で再オープンした店舗をまた閉鎖するという噂を確認した。その対象となるのはアリゾナの6店舗、フロリダの2店舗、ノースカロライナの2店舗そしてサウスカロライナの1店舗だ。

同社はTechCrunch宛ての声明で「私たちがサービスを提供しているコミュニティの一部における、現在の新型コロナウイルス(COVID-19)の状況により、一時的に店舗を閉鎖する。これは状況を仔細に監視し、チームと顧客が可及的速やかに戻ってこれることを期待している」と述べている。

同社が州の再開努力に呼応して一部の店舗を再オープンさせてから、まだ1カ月強しか経っていない。再オープンにあたり同社は、マスク着用の義務化や検温、社会的距離の強制といったいくつかの安全策を採っており、清掃の強化も行っている。

関連記事:アップル直営店が米国で一部店舗の営業再開、マスク着用義務や体温チェックなどの安全対策も

当時、小売担当の上級副社長Deirdre O’Brien(ディアドラ・オブライエン)氏は「これらは拙速で決めたわけではない。そして再オープンは、今後2度と閉鎖しないという意味ではない。地域の状況によっては、予防策として再度、閉鎖することもある」と記している。

同社は、そのときと同じ方法で店舗を再々オープンさせるかもしれない。しかし、いくつかの州では州政府が再開の手続きを開始して以降、新型コロナウイルスの患者が増加している(CNBC記事)。先週、アリゾナ、フロリダ、オクラホマ、ネバダ、オレゴン、テキサスの各州は感染の記録的な増加を報告した。ウイルスの拡散には不確実性があるため、アップルAppleなどの小売店が方針を転換するのはこれが最後ではないだろう。

米国時間6月21日から、以下の店舗が再度閉鎖される。

フロリダ州
  • Waterside Shops
  • Coconut Point
ノースカロライナ州
  • Southpark
  • Northlake Mall
サウスカロライナ州
  • Haywood Mall
アリゾナ州
  • Chandler Fashion Center
  • Scottsdale Fashion Square
  • Arrowhead
  • SanTan Village
  • Scottsdale Quarter
  • La Encantada

それぞれの店舗に関する詳しい情報はアップルのウェブサイトにある

画像クレジット:Apple

[原文へ]
(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

日本時間6月23日午前2時に開催迫る、アップルのWWDC 2020で期待できること

iOS、macOS、そしてARMプロセッサーが、初めてのオンラインオンリーのイベントに組み込まれている

さて、何よりもまず 、これは奇妙なイベントになるだろう。その主な理由は、なんと言っても今年が2020年で、すべてがただ奇妙な状況にあるからに他ならない。そして次にさらに奇妙な出来事が起こるまでは、それに対処して行かなければならないのだ。しかし、オンラインのみのWorld Wide Developer Conference(WWDC、世界開発者会議)がApple(アップル)にとって前例のないものであることは確かだが、どのようなものになるかを予感させるライバルたちのオンライン事例がいくつか存在している。

Microsoft(マイクロソフト)のBuildは、企業がホストするオンラインのみの開発者会議の先例として、さまざまな要素が寄せ集められていた。なおGoogle(グーグル)は開発者会議のI/Oを完全にスキップしている。CEOのSatya Nadella(サティヤ・ナディラ)氏からの講演は、直接的なスタイルで直接的に開発者に届けられるという、本来そうあるべき形に収まっていた。このイベントは、数日間にわたるショーをぎこちなくつないでいく、2人の従業員によって進行が行われた。くだらない開発者向けユーモアもちりばめられていた。ときどき困った事態に落ち込むこともあったが、ほとんどは無事に進行した。

ビデオを使った有名人のカメオ出演は、近年のアップルのイベントにおける一種の定番になっているので、今回もそうなることが期待される。実際、Apple TV+の発表と、事前に準備されたイベントの単調さを解消したいという一般的な衝動との間で、アップルがそのコンテンツの充実にさらに傾倒する可能性は高い。

ともあれ、奇妙な感じのものになることは間違いない。さまざまなことが、例年ならスタッフと開発者たちの間のいきいきとしたやり取りとなるようにデザインされている。聴衆なしでは物事は奇妙に感じられることになるだろう。このあとで、NetflixでMASHのエピソードを観てほしい。プロデューサーが、時間をかけてゆっくりと笑いの路線に進み始めたために、奇妙な移行状況を見ることになる。1つのやり方が他のやり方よりも優れているということではない。この種の移行を処理するのが私たちの脳にとって難しいということなのだ。

もちろん、アップルのイベントのオープニングは、マイクロソフトのものよりもさらに消費者向けのものになっている。会議本体に踏み込む前に、アップルはTim Cook(ティム・クック)氏の基調講演を、新製品発表のための数少ない重要なプラットフォームの1つとして利用している。原則的に、ニュースは一般にアップルのさまざまなオペレーティングシステムのアップデートを中心に展開する(なにしろ、これは開発者会議なのだ)が、ハードウェアの話題がそこにしばしば差し込まれる。16インチMacBook Proへの最近のアップデートと、Mac Proのストレージをアップグレードするための新しいシステムのことを考えると、アップルがイベントでより大きな発表を行なう余地を作っている可能性は高い。

私はハードウェア野郎なので、そちらから始めよう。これまで今回のイベントに向けて流されている最大の噂は、長い間囁かれ続けてきた自社製ARMプロセッサへの移行だ。このことで10年以上続いたIntel(インテル)チップへの依存から脱却することになる。 Mac ARMへの移行は、モバイル側ではすでに大きな前進を見せている同社の半導体独立性に向けた、また別の重要な動きを示すものである。

新しいチップには、アップルが関連部品を含めてより大きな取り分を占めることができるようになるというだけに留まらず、電力効率の向上やラップトップの薄型軽量化などの、いくつかの決定的な利点がある。実際には、ARMベースのMacの実機が登場するのは来年になるだろう。むしろここでの目的は、参加している開発者たちに、差し迫った変更に備えてソフトウェアを調整し始めるチャンスを与えるロードマップを概説することだ。

その他に登場が噂されているハードウェアには、アップルの人気の高いオールインワンデスクトップの、再設計されたバージョンが含まれている。この方面でのアップデートはたしかに遅れている。iMacのデザイン言語は2012年以降ほとんど変更されていない(それ以前のユニボディデザインと比べると比較的小さな変更だった)。審美的な観点からは、再設計されたシステムは、iPad Proの路線に沿うものになることが期待される、すなわちベゼルがより薄くなっているということだ(デスクトップは、アップルにとってベゼルの名残が残されたままのものの1つだ)。T2チップもついに製品ラインに入ると言われている(@SonnyDicksonツイート)。

そのほかのあり得るハードウェアの噂の中には、Tile(タイル)の製品に似たハードウェア追跡タグであるAirTagsの登場がある。これはここしばらく開発が噂されていたものだが、ここに来て急に事態が熱気を帯びてきた、これはTileからEUに対して提出された、アップルによる反競争的行為に対する異議申し立てのためだ。またかなり大きな噂になっているのがAirPods Studio(Bloomberg記事)だ。アップルは、自分自身の成功したBeatsブランドよりも、音質に優れた競合製品を立ち上げると噂されている。モジュール式の磁気コンポーネントとともに、ハイエンドのノイズキャンセルプレミアムサウンドの登場が予定されている。また発表リストには、いくつかのiPadやHomePodへの待望のアップデート、またはスマートスピーカーのより小型で安価なバージョンの追加も含まれる可能性がある。

そして常に重要なオペレーティングシステムに関して言えば、iOS 14、iPadOS 14の詳細を知ることができるようになるのは間違いない。主なアップデートとしては、未読の通知やその他のさまざまな方法で並べ替えることができるリストビューを含む、自動的に並べ替え可能な新しいホーム画面が含まれている。オペレーティングシステムの他の噂としては、iPadスタイルのマルチタスクの採用が含まれている。画面サイズが小さいと、タブレットの場合よりも実行が難しくなるものの、Androidデバイスでは同様の機能がすでに実現されている。また、新しい拡張現実(AR)とフィットネスアプリも準備されていると噂されている。

さらには、少なくとも噂が正しければ、macOSは10.16への比較的軽いアップデートになるようだ。macOSとiPadOSの間でソースコードを共有するCatalystのおかげで、より多くのiOSから移植されたアプリがリストの一番上に並ぶ。また開発者によってカスタマイズ可能なSiriもある(これもまたiOSのアップデートの1つだ)。一方、アップルのハードウェアを使って車のドアのロックを解除する機能が提供されるCar Keyは、iOSに加えてwatchOSにも登場する可能性がある。子供向けモードや改善された睡眠トラッキングも、開発中であると噂されている。

基調講演の開始は、米国太平洋夏時間6月22日午前10時(日本時間6月23日午前2時)だ。その週の残りは、オンラインイベントが続く。それはこれまでのものとは違うものになるだろうし、アップルが再びまったく同じ方法でそれを行うことはおそらくないだろう。そういった奇妙さを楽しもう。

画像クレジット: David Paul Morris / Bloomberg / Getty Images

 

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(翻訳:sako)

AppleのApp Store全体における2019年売上は約56兆円

米国の監査当局による独占禁止の調査が厳しくなっている(Axios記事)最中に、Apple(アップル)はApp Storeエコシシテムについての最新情報を発表した(Appleリリース)。通常、同社はWWDCキーノート中にApp Storeに関する数字を発表するが、米国6月15日にApp Storeエコシステムにおける2019年の売上は5190億ドル(約56兆円)だったと明らかにした。これまで発表されてきた数字よりも広範を網羅した数字であり、Appleが手数料を取るものだけでなくApp Storeが絡む全決済を含む。

Analysis Groupのエコノミストが実施した調査は、App Storeエコシステムを完全分析しようという初の試みだ。App Storeエコシステムは今や200万近くのアプリを扱っている。App Storeは2008年に始まり、毎週175カ国の5億人が利用する。ユーザーはこれまでに合計で何千億回もデバイスにアプリをダウンロードした。一方、Apple Developerエコシステムは2300万人のデベロッパーをサポートしている。

調査では、App Storeで行われる決済も調べている。これまでにデベロッパーに1550億ドル(約16兆6000億円)を直接支払ったとAppleは発表したが、その額は物理的な商品やサービスといった他のソースからの売上を含めたときの総額の「ごく一部」と調査は位置付けている。

言い換えると、例えばTargetやBest BuyのiOSアプリで買い物したときのようなApp Storeを通じた小売売上高の数字も調査では考慮されている。ここにはUberを予約したり、DoorDashやGrubhubで料理を注文したりしたときの売上高も含まれている。

Appleはデジタルの商品やサービスに関連する売上からのみ手数料をとっているため、「総額5190億ドルの85%超がサードパーティーのデベロッパーやあらゆるサイズの事業者に渡っている」と調査は指摘している。

5190億ドルの内訳を説明しよう。

物理的な商品やサービスの売上高の割合が最も大きく、4130億ドル(約44兆3000億円)と推計している。Mコマース(モバイルコマース)アプリが売上の大半を生み出し、中でも小売が2680億ドル(約28兆8000億円)で最大だった。小売部門にはTargetのような実在店舗やEtsyのようなバーチャルマーケットプレイスが含まれるが、グローサリー配達サービスは対象外だ。

他の上位Mコマースアプリとしては、ExpediaやUnitedのような旅行アプリがあり、570億ドル(約6兆1000億円)だった。UberやLyftの配車サービスアプリの売上は400億ドル(約4兆3000億円)で、GrubhubやDoorDashなどのフードデリバリーアプリは310億ドル(約3兆3000億円)だった。グローサリー配達はわずか140億ドル(約1兆5000億円)だったが、ただしこの調査は2019年新型コロナウイルス(COVID-19)前のデータに基づいている。

一方、デジタルの商品やサービスの売上高は2019年に610億ドル(約6兆5000億円)だった。ここには音楽やビデオのストリーミングサービス、フィットネス、教育、電子書籍、オーディオブック、ニュース、雑誌、デートなどのアプリが含まれる。ゲーム部門はデジタル商品、サービスの部門で最大だが、610億ドルにおけるゲームや他のアプリの割合についてはこの調査では明らかにしていない。Appleがゲーム、音楽ストリーミングサービス、ビデオストリーミングサービス、オーディオブック、電子書籍、サブスクニュースサービスを扱っていることを考える、サブカテゴリーデータの欠如は興味深いものだ。

アプリ内広告の売上高は450億ドル(約4兆8000億円)でその44%である200億ドル(約2兆1000億円)はゲーム内広告によるものだった。アプリ内広告で相当な売上をあげているゲーム以外のアプリは、大体がTwitterやPinterestのように無料のものだが、一部のアプリは MLB.comやThe New York Timesのようにサブスク型だと調査にはある。

この調査結果発表のタイミングは偶然の一致ではない。

Amazon(アマゾン)やGoogle(グーグル)の親会社Alphabet(アルファベット)、そしてFacebook(フェイスブック)とともに、米下院の独禁法調査委員会は司法委員会のテック企業の競争証明の一環として、アップルに証言するようにプレッシャーをかけているというAxiosが最近報じた。テック大企業4社のうち、アマゾンだけが議会証言に応じることを明らかにしている(The Washington Post記事)。

これに関しては、アップルは反競争的なアプリマーケットプレイスを運営していると非難されてきた。そのアプリマーケットプレイスでは自前のサービスがライバルと競争を展開している。これらの競合相手はアップルにApp Storeでの決済手数料を払わなければならない。アップルはまた、Epic Games Storeのように他のアプリがアプリ販売することを認めていない(AppleInsider記事)。OSをしっかり統合できる似たようなプロダクトを立ち上げ、競争相手を一掃するために有利な立場を利用している。例えばアップルは紛失したものを探し出すAirTagを今後リリースする予定だが、同社はファーストパーティーであり、この事実は現在この分野をリードしているTileよりも有利に働く。

そうしたことから、この調査の視点がアップルがいかにデベロッパーに恩恵をもたらしているかというところから、App Storeでは事業決済が自由に行われていることを強調するものへとシフトしようとしていることが明らかだ。いわばAppleが関わることなく業界が何十億ドル(何千億円)も生み出しているという絵を描いている。

しかしこれは、アップルの手数料を回避するために事業所が取らなければならなかったすべてのワークアラウンドを無視している。

例えばアマゾンは何年もの間、電子書籍やオーディオブック、最近ではビデオを購入できるウェブへとユーザーを誘導してきた。Spotify(Spotifyリリース)やNetflixを含む多くのトップデベロッパーは「Apple tax」を回避するためにアプリから「アプリ内ユーザー登録」をなくした(未訳記事)。結果として、ときに購読者の減少につながることもある。

調査では、こうしたワークアラウンドはデベロッパーの「選択」とみなしている。

5190億ドルの地理的分布を調べているという点でも、この調査は注目に値する。例えば中国が2460億ドル(約26兆4000億円)なのに対し、米国は1380億ドル(約14兆8000億円)だ。そして欧州の510億ドル(約5兆5000億円)、日本の370億ドル(約3兆9000億円)が続き、その他の国の合計は470億ドル(約5兆円)だ。

2019年のApp Storeに関するこの調査は新型コロナパンデミックの最中に発表され、パンデミックにより2020年以降はかなり異なる数字になることが予想される。

「App Storeは、世界で最も安全で活気のあるアプリマーケットプレイスだ」とアップルはニュースリリース内でいう。「あらゆる年齢のさまざまなバックグラウンドを持ったクリエイターやドリーマー、学習する人に、明るい未来やより良い世界を構築するために彼らが必要とするツールや情報を提供している」と述べた。

画像クレジット:Bryce Durbin

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(翻訳:Mizoguchi

WWDC参加に最適なApple Developer AppがMacでも利用可能に、新ステッカーなどアップデート多数

オンラインで開催されるAppleの開発者向けカンファレンスであるWWDCを控えてApple Developer Appがバージョンアップされ、Macからも利用できるようになった。同時にデザインも一新され多数のアップデートも行われている。

これはWWDCそのものを含めデベロッパーにとって有用なApple関連の情報を提供するアプリだが、参加者が完全にバーチャルとなったことを考慮して、アプリケーションの「Discover (見つける)」セクションがリニューアルされた。「これによりデベロッパーは関連あるニュース、コラム、ビデオなどを見つけやすくなった」とAppleは述べている。「見つける」セクションには、最新ニュースに加えて新機能の実装に関する推奨事項、エンジニアやデザイナーにヒントを与える情報、ビデオなど「実行可能」なコンテンツが収集され定期的に更新される。

画像クレジット:Sarah Perez

また「ブラウズ」タブも一新された。ユーザーはこのセクションではさまざまなセッション、セミナー、ビデオ、記事、ニュースが検索できる。またWWDCタブ内にすでに存在するテクノロジー、デザインを紹介する100本以上のビデオも検索できる。米国時間6月22日から始まるオンライン配信を控えてWWDCタブ自体もアップデートされた。

今回のリニューアルでは、セッションやビデオに加えて個別記事を「お気に入り」に追加できるようになった。また各種機能強化とバグ修正に加えてスクリーンショットのように新しいiMessage用のステッカーも追加された。

画像クレジット:Sarah Perez

Apple Developer AppはこれまでiPhone、iPad、Apple TVで提供されていたが、今回のアップデートでMac App Storeにも登場した。

アップデートの発表でAppleは「30年以上にわたり、世界中の開発者が人々を楽しませ、文化に影響を与え、生活を変えるような優れたアプリを生み出してきた。Apple Developer Appは開発者全員がより良いアプリを開発するための最新のテクノロジ-を学び、最新の情報を得ることを助ける」と述べている。

現在のApple Developer Appは既存のWWDCアプリの後継として2019年11月にリリースされた。 新アプリのリリースノートには「Appleのデベロッパーコミュニティーを助けるために、WWDC関連コンテンツだけでなく、デザイナー、デベロッパー向け最新ニュース、ビデオなどの主要なリソースに広くアクセスできるようにした」と書かれていた。新アプリはインド、ブラジル、インドネシアなどの新興市場で成長中のデベロッパーにAppleのリソースを提供するのが目的だった。

ただし、この認識は2019年秋のことで、2020年に入って新型コロナウイルス(COVID-19)によるパンデミックが発生して以後、デベロッパー向けアプリははるかに大きな役割を果たすようになった。

Appleは2020年3月にWWDCを対面で開催することを止めて、セッションの内容をすべてビデオで共有するオンライン開催に切り替えた。先週、AppleはWWDCの詳細を発表したが、これにはキーノート講演、テクノロジーセッションに加えてAppleのエンジニアがデベロッパーの個別の質問に直接に答えるDeveloper Labsのバーチャル版も含まれる。WWDCのスペシャルコンテンツの多くはApple Developer App経由で視聴するのが便利だ。

来週のWWDCは単に現実のイベントを補完するものではなく、オンライン開催がWWDCそのものとなる。つまりアプリにはWWDCに興味ある世界のデベロッパーが殺到することが予想される。今後数日のうちに、アプリは開催中の膨大な負荷に耐えて安定した動作を保てるよう十分な準備をすませておかなければならない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

検閲により中国のApple App Storeから2つのポッドキャストアプリが消える

毎年6月前になると、中国政府が天安門事件を記念する動きにつながる情報へのアクセスを取り締まるため、中国のコンテンツやメディアのプラットフォームは新な検閲を懸念する。

2020年、中国のユーザーは2つのポッドキャストアプリが使えなくなった。Pocket CastsとCastro Podcastsだ。この記事執筆時点で、Apple(アップル)の中国App Storeで検索してもどちらも出てこない。

2018年に米国の大衆ラジオ企業グループに買収されたPocket Casts(未訳記事)は、中国のインターネット監視当局である「国家インターネット情報弁公室(CAC)からの要求に基づき、アップルが中国App Storeから削除した」とツイート(未訳記事)した。

Pocket Castsが説明を求めると、アップルのアプリレビューチームはCACに直接連絡するよう案内した。TechCrunchが確認したメールにそう書かれていた。

「我々にはアプリ削除を阻止する手立てはなく、唯一の解決策はアプリの復活だが、詳細を求めてCACにコンタクトを取るつもりだ。問題視され、そして中国App Storeから完全に削除されるまでの間、ほとんど警告が与えられていないというのは問題だ」とPocket Castsの広報担当はTechCrunchに語った。「我々に削除させたかったものは特定のポッドキャストと、我々が投稿した一部のBlack Lives Matterコンテンツかもしれないと想像している」。

2018年にDribbble(未訳記事)のオーナーTinyに買収されたCastro Podcasts(9to5Mac記事)は、中国での削除について説明はないが、「抗議者のサポート」が削除につながったのかもしれない、とツイートで述べた。

アップルにコメントを求めようとしたが、すぐには連絡がつかなかった。

2つのポッドキャストアプリの削除は、2019年のこの時期にあったアップルによる中国語ポッドキャスト締め付け(未訳記事)を思い出させる。中国の独立した多くのポッドキャストクリエイターにとって、表現の自由の終焉の始まりだった。国内のポッドキャストプラットフォームが自己検閲するという政府のルールに則っている一方で、Apple Podcastのような中国外のプラットフォームには締め付けがある。

サービスを主催するというより、RSSフィードとして機能するアップルのアプリは、オーディオコンテンツに対しどちらかというとハンズオフアプローチを取っている(未訳記事)ために当局をイラつかせてきた。公開するためにコンテンツすべてをチェックしている中国における同様のサービスとは対照的な点だ。アップルはコンテンツを配信するだけだが、中国のポッドキャスト企業であるJustPodのブログ投稿にあるように、アップルが競合する中国企業は、同国の規制と何年もの商業開発の結果、コンテンツホストとコンテンツ配信、ユーザーリスニングを組み合わせている。

中国では、海外のポッドキャストのほとんどがアップルで利用できない。コンテンツを精査する政府認証のホスティングパートナーを欠いた中国番組をアップルが淘汰し始めたとき、多くの人が法を遵守する動きと見せかけている検閲をアップルが肯定したととらえた。

同社の株主たちは抗議し、同社が検閲に関する中国政府の要求にいかに対応しているか、より透明性を確保しなければならないという提案(Appleリリース)に40%が賛同した(Financial Time記事)。

Pocket CastsとCastro Podcastsは検閲がなく、2019年の粛清以来、多くの中国のポッドキャストクリエイターが利用してきた。Pocket Castsは、中国が世界で7番目の急成長中のマーケットになっていると述べた。しかしこれらの選択肢はもうない。

最近の動きは、アップルがマーケットに残るために中国政府の圧力に屈しつつあるのかもしれない、ということをうかがわせる。2020年2月に同社は大ヒットとなったシミュレーションゲームのPlagueを削除した。「CACが定めた中国では違法となるコンテンツ」が含まれていた、とされた。また2017年にアップルは、中国本土のユーザーがウェブサイトにアクセスするのに使う何百ものVPN(仮想プライベートネットワーク)を削除した際(未訳記事)にかなりの議論を巻き起こした。

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(翻訳:Mizoguchi

アップルが人種間の公平と正義のためのイニシアチブを創出して1億ドルを拠出

Apple(アップル)は米国時間6月11日、新たにRacial Equity and Justice Initiative(人種間の公平と正義のためのイニシアチブ)の創出と、1億ドル(約106億8400万円)の拠出を発表した。

画像クレジット:Denise Taylor/Getty Images

このイニシアチブを先導するのは、アップルの環境、政策、社会的イニシアチブ担当副社長のLisa Jackson(リサ・ジャクソン)氏だ。ジャクソン氏は、これまでのアップルでの在任期間中にも、同社のサプライチェーンの環境持続可能性を向上させるなど、数々の目覚ましい成果を上げてきた。

「私たちは人類の歴史の中の重要な分岐点に立っています。これまではあまりにも遅い動きだったものが、突如して飛躍的な前進を遂げる準備が整ったように感じられるような瞬間です」と、アップルのCEOであるTim Cook(ティム・クック)氏は、Twitterによる声明の中で語っている。「物事は変化する必要があります。アップルはその変化の原動力となることを誓います」。

クック氏によれば、アップルは1億ドルを出資して、教育、経済的平等、刑事司法の改革に取り組むこのイニシアチブを財政的に支えるという。まずは米国で始めて、世界的にも展開するつもりだ。

また同社は歴史的に、黒人のカレッジや大学、コミュニティカレッジ、科学、技術、工学、数学教育など、特に正当な扱いを受けてこなかったような、黒人を中心とするコミュニティに協力してきた経緯があるが、そうした既存の関係を大切にするつもりだとしている。

アップルが新たに築いた協力関係として、アラバマ州のモンゴメリーを拠点とするEqual Justice Initiativeとも協働するつもりだとクック氏は語った。このイニシアチブは、刑事司法の改革と人種による不公平の解消に取り組んでいるNPOだ。

同社はまたWWDCに先立ち、有望な起業家のために、デベロッパーと起業家のキャンプを開催するという。

最後にクック氏は、アップルは黒人がオーナーとなっているビジネスパートナーに対する支出を増やす努力をし、取引先のすべての企業に対する責任分担を増やすよう取り組むことを約束すると述べた。

クック氏によれば、アップルのイニシアチブは、代表として動くこと、多様性を受け入れること、説明責任を果たすことに注力するという。

その一環として、こうした変化に対する最終的な責任は、会社のリーダーシップが引き受けるとクック氏は言う。それによって、すでに不当な責任を負わされているような社員や協力会社に要求したり、仕事を押し付けたりすることのないようにするのだという。「変化に対する責任が、不公平に扱われている人々にかかるようなことがあってはなりません」とクック氏は強調した。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

アップルがWWDCの詳細日程を発表、6月22日にはバーチャル基調講演も

新型コロナウイルスのパンデミックは、Apple(アップル)が毎年開催しているWWDC(ワールドワイド・デベロッパーズ・カンファレンス)の予定を引っかき回してしまったものの、今年は31年目となる。衛生上の理由から同社は3月、ほかの多くの企業に倣い、実際に人を集めて行うはずだったWWDC20をバーチャル開催に移行すると発表していた。本日、同社はこのバーチャル開発者会議の詳細な日程を公開した。6月22日には、多くのユーザーが楽しみにしている特別イベント基調講演もある。

アップルが発表したWWDC20の内容は、基調講演、製品の最新情報を発表するPlatforms State of the Union、100を超えるエンジニア・セッション、開発者の質問に1000名を超えるAppleエンジニアが個別に答えるDeveloper Labs(開発者ラボ)、「オールニュー」Apple Developer Forums(開発者フォーラム)と、開発者たちが毎年のイベントに期待するものとほぼ同じものになっている。

開発者フォーラムの「オールニュー」とは、6月18日にアップルのこれまでの開発者フォーラムのデザインが一新されることを意味している。開発者が、これまでのように個人で手続きを踏むことなく同社のエンジニアとバーチャル環境でつながれることに重点を置いてデザイン変更される。

同社によると、WWDC初日から1000人以上のエンジニアが質問や技術的な討論に対応できるよう待機するとのことだ。Apple Developer Program(開発者プログラム)のメンバーも、エンジニアに質問を提出して答えてもらうことができる。

同様にアップルは、今年の開発者ラボもバーチャル化する。同社のエンジニアと対面して座るのではなく、開発者が自らのアプリに採り入れたい先進的技術の担当エンジニアを指名して、予約が取れるようになる。ラボは6月23日から26日まで開かれるが、開発者プログラムのメンバーも、空きがあれば利用できる。

6月23日からアップルは、エンジニアによる100を超える技術とデザインに特化したセッションの動画を配信する。動画は毎日、米国太平洋夏時間の午前10時(日本時間で翌日午前3時)に公開され、iPhone、iPad、Apple TVの新しいApple DeveloperアプリとDeveloperウェブサイトで見ることができる。

もちろん、開発者のみならず、一般の人にとっても大きな楽しみはSpecial Event Keynoteだろう。

今年は、米国太平洋夏時間6月22日午前10時(日本時間6月23日午前3時)に予定されている。Apple Parkからのストリーミング配信が、apple.com、Apple Developerアプリ、Apple Developerウェブサイト、Apple TVアプリ、そして今回もYouTubeで視聴できる。中国では、Tencent、iQIYI、Bilibili、Youkuで視聴できる。ライブ配信の後は、さまざまなプラットフォームでオンデマンド視聴が可能になる。

開発者を対象としたPlatforms State of the Union(各プラットフォームの状況報告会)の基調講演は、米国太平洋夏時間午後2時(日本時間の6月23日午前7時)から。同社エンジニアのリーダーたちが、新機能や iOS、iPadOS、macOS、tvOS、watchOSの技術面の深い話を聞かせてくれる。この基調講演は、Apple DeveloperアプリとApple Developerウェブサイトでオンデマンド配信される。特別イベント基調講演と同じく、Platforms State of the Unionでも Tencent、iQIYI、Bilibili、YouKuを通じて中国でも視聴できる。

WWDC20に先立つ6月16日に同社は、Swift Student Challenge(Swift学生チャレンジ)の最終選考組の発表も行うとしている。

同社もこれで、自社イベントをオンラインで行おうと努力する企業のひとつに加わった。しかし、WWDCのような人気イベントのバーチャルかには難しい点もある。生のリアクション、偶然の出会い、人と人が直接触れ合っての人脈の構築、対面での技術サポートといった、同社が以前からずっと提供してきたものが失われるからだ。開発者の動画やフォーラムはいつでも見られるのだが、それでも世界中の開発者たちは同社のイベントで集いたいと願っている。

アップルによると、今年のWWDCに関するさらなる詳細はApple Developerアプリ、Apple Developerウェブサイト、または電子メールで事前に公表されるという。

スケジュールの概要をここに示すので、ご参照まで(日時は米国太平洋夏時間、カッコの中は日本時間)。

  • Special Event Keynote(基調講演):6月22日午前10時(6月23日午前2時)
  • Platforms State of the Union(プラットフォームごとの状況報告会):6月22日午後2時(6月23日午前6時)
  • Engineering Sessions(エンジニアリング・セッション):6月23日〜26日
  • New Apple Developer Forums(新Apple開発者フォーラム):6月18日に新デザインに切り替え、エンジニアのQ&Aは6月22日
  • 1-on-1 Developer Labs(個別開発者ラボ):6月23日〜26日
画像クレジット:Apple

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(翻訳:金井哲夫)

アップルが教育プラットフォームのiTunes Uを2021年に閉鎖へ

Apple(アップル)の教育コース用プラットフォームであるiTunes U(アイテューンズ・ユー)を使っている先生は、新しい場所を探さなくてはならなくなった。数年間の放置状態を経て、同社はiTunes Uを2021年末に閉鎖することを静かに発表した。最後の更新は「安定化の改善」のみで2017年だった。

このニュースはAppleのサポートページに書かれていたもので、MacRumorsが発見した。

なぜか?早い話がサポートする意味がなくなったからだ。いまやiTunesは、かつての全方向全機能満載の怪物アプリではなく、名前も意味をなさなくなった。同社は、単体アプリのClassroom(クラスルーム)やSchoolwork(スクールワーク)が、教材の配布や生徒の評価に利用できると説明する。一方、デジタル教育をメイン機能として押し出しているサードパーティーアプリも山ほどある。

同社は2007年にiTunes Storeの1セクションとしてiTunes Uを公開し、「米国トップクラスの大学」のコースやコンテンツ配信を目的にしていた。2013年には、同プラットフォームのコースが10億回以上ダウンロードされたことを発表した。しかし2019年半ば、同社は多くのコンテンツを別のプラットフォームに移行するなど、最終的な閉鎖を準備していたようだ。例えば、オーディオのみのコンテンツは「ポッドキャスト」アプリに移行していた。

アップルは、現在iTunes Uにあるコンテンツはすべて「2020~2021学校年度いっぱい」存続するが、利用者は自分の教材をバックアップすることを推奨している。ちなみに、iTunes Uの講座で学習している学生は、今後の予定について講師に問い合わせる必要がある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

アップルが6月22日のオンラインWWDCでMacのARMベース移行を発表か

Bloomberg(ブルームバーグ)は、「Apple(アップル)は早ければ今月下旬にもMacのCPU変更を正式に発表する」と報じた。発表は6月22日からオンラインで開催されるWWDCで行われる可能性もあるということだ。アナリストや業界の噂は何年も前から同社がMacのチップをIntel(インテル)製からARMベースの独自製品に変えようとしているといっていた。

同社はWWDCでこれまで何度もmacOSやiOSなど重要ソフトウェアのバージョンアップの将来計画を発表している。実施に先立ってデベロッパーがソフトウェアを準備するのを助けるためだ。またWWDCは長年にわたって新しいMacBookやiMacなど、多数のMacハードウェアの発表の場となってきた。

ブルームバーグは「ARMベースのMacへの移行計画がここで発表されるなら、デベロッパーへの事前通知になる」と述べている。すぐに利用できるハードウェアの発表ではないが、2021年にリリースされるはずのARMベースのMac向けソフトウェアを準備する時間をデベロッパーに与えるために役立つだろうという。ただしARMベースのMacハードウェアが製造されるのははるか先であるため、発表のタイミングは変わる可能性もあると記事は注意している。

アップルがMacのプロセッサのアーキテクチャを全面的に変更するのはこれが最初ではない。2006年に同社はCPUベースをPowerPCからIntelに変えた。 切り替えが発表されたのは前年、2005年のWWDCだったが、これもデベロッパーに約半年の準備期間を与えるためだった。

ブルームバーグは4月に「アップルはARMベースのMacの販売を来年開始する計画だ」と報じている。アップルはARMアーキテクチャに基づいて、3種類のプロセッサを社内で開発しMacの試作機でテストしているという。同社はARMベースの独自開発のプロセッサをiPhone、iPadなどのiOSデバイスで数世代前から使っている。同社のエンジニアリングの能力は極めて優れており、独自CPUは、Macシリーズで使われているインテルチップよりもはるかに電力効率が高く、ほとんどあらゆる点で優れているという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook