Microsoftが.NETをオープンソースにしてLinuxとMacにポート

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昨年11月にMicrosoftは、これまでWindowsオンリーだった.NETプラットホームの中核的機能の一部をLinuxとMacに持ち込む、と発表した。今日(米国時間4/29)同社のデベロッパカンファレンスBuildで同社は、LinuxとMac OS X用の.NET Coreランタイムの完全な形のプレビューを披露した。

さらにMicrosoftは、Windows用.NETフレームワークの完全な形のリリースキャンディデート(リリース候補)を、デベロッパが即使える状態で発表した。

しかしもちろん最大の呼び物は、Windows以外のプラットホーム向けに.NET Coreがリリースされたことだ。Microsoftのデベロッパ部門担当VP S. “Soma” Somasegarによると、これからのMicrosoftは従来のようにデベロッパにWindowsを使わせるのではなくて、Microsoftがデベロッパが今使っているものに合わせていく。.NET Coreももちろん、そういう動きの一部だ。

Microsoftによると、.NETをクロスプラットホームにするのは、そのエコシステムを大きくすることから、メリットを得たいからだ。同社は最初の発表の直後に、.NETをクロスプラットホームにし、しかもオープンソースのプロジェクトとしてそうする、と述べた。そのための推進組織としてMicrosoftは昨年、.NET Foundationを立ち上げた。

オープンソースの世界で活発に振る舞うMicrosoftの姿を、異様と感じる人もいるかもしれないが、実は最近のMicrosoftは、いろんなオープンソースプロジェクトに積極的にコードを寄与貢献している。

.NETフレームワークの発表の前にも同社はすでに、Roslyn .NET Compilerプラットホームをオープンソースにした。今年の初めにMicrosoftが、オープンソース担当の子会社MS OpenTechを閉鎖したのも、これからはオープンソースプロジェクトへの取り組みをMicrosoftの本体内に位置づけるためだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Microsoftはクラウド企業への変身を志向する…2018会計年度の商用クラウドの売上を$20Bと予測

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Microsoftが今日(米国時間4/29)のデベロッパカンファレンスBuildで、2018会計年度(2017年半ば以降)に同社の商用クラウドの売上(年商)が200億ドルに達する、と発表した。Microsoftがここで“商用クラウド”と言っているのは、Azureと企業向けのOffice 365などのことで、その売上が一四半期あたり約50億ドルになる、というのだ。

それは、大金だろうか? まさに、そのとおりだ。同社の商用クラウドの今の年商は63億ドルだ。これは前年比で8億ドルの増になる。Microsoftの2017会計年度は今からほぼ9四半期後だが、それまでに各四半期ごとに10億ドルあまりの成長を達成する必要がある。今のペースから、大きく飛躍しなければならない、ということだ。

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ということはMicrosoftは、商用クラウドがなるべく早く同社の収益の柱になってほしい、と期待しているのだ。同社の最新四半期の総売上は、217億ドルだった

企業としてのMicrosoftは、WindowsやOfficeのユーザをオンラインの有料会員に変えたいと画策している。消費者向けのOffice 365は急成長して、最新四半期では会員が前四半期比で35%も増えた。Office 365の1250万の消費者会員ユーザは、同社にとって重要な継続的売上源だ。

つまりMicrosoftのクラウド化は、今や実際に起きていることであり、同社は投資家たちに、その成長がはやいのだ、と訴求している。これまでクラウドでは影が薄かったMicrosoftは、今やクラウド化に積極的に挑戦しようとしている。もしも目標の200億ドルに達しなかったら、同社のクラウド化はまだ道半ば、ということになる。

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Microsoftはクロスプラットホームな開発とホログラフ技術HoloLensに大きく賭ける

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Microsoftはこれまで、何をしてきたのか? 実は、いろんなことをやってきた。今日(米国時間4/29)のBuildカンファレンスは、キーノートが3時間半以上にもおよび、多様なプロダクトが紹介された: Office、Windows、Azure、そしてまだリリース前のHoloLensホログラフヘッドセットとオペレーティングシステム。

HoloLensは、ベーパーウェアではないことが明らかになった。Microsoftは集まったデベロッパたちに、HoloLensおたくたちのためのヘルメットを100基以上用意した、と告げた。 それで、ホログラフWindowsがエイプリルフールのジョークだ、という説が一掃された。

ぼく(Alex Wilhelm)とFrederic Lardinoisの二人は、イベントのあとで会場を歩きまわり、写真を撮った。今回の内容豊富なBulidを、ぼくらなりに総括すると、こうだ:

Microsoftは依然としてデベロッパに、Windows向けの開発を期待しており、今ではそのために提供するツールが、これまでになく充実している。たとえばAndroidやiOSのアプリをWindows 10のプラットホームにポートするツールがある。また、新しい(無料の)コードエディタは、WindowsとMacとLinuxの上で使える。ここまでのマルチプラットホーム化は、数年前までは考えられなかったことだ。

しかし今日は、Windows 10についてはあまり話が聞けなかった。でもMicrosoftは公開ベータを一定のペースでずっと出してきたから、年に一回の大きなイベントでまとめて発表するようなことは、ないのかもしれない。Windows 10のリリース予定日すらまだ発表しないことは、やや意外だったけど。

明日も本誌TechCrunchはBuildカンファレンスを取材する予定だが、今日ほど大きな発表は、もうないだろうな。

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Mesosphereの総合化プロダクトDatacenter Operating System(DCOS)がMicrosoft AzureとAWSに上陸

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さまざまなサーバで構成されるデータセンターを単一のエンティティとして扱えるためのサービスを提供しているMesosphereが、重要な結実期を迎えた。今日(米国時間4/29)同社は、Microsoft AzureとAmazon Web Services(AWS)の両クラウド上で、同社のDatacenter Operating System(DCOS)の公開ベータローンチした。オープンソースのApache Mesosをベースとする同社の技術にとって、これは大きな前進だ。

デベロッパはDCOSを使ってHadoopやCassandra、Jenkins、Googleのコンテナ管理サービスKubernetesなどのLinuxアプリケーションをクラスタ上で容易に動かすことができ、処理需要の増減に応じてのスケーリング、そのためのリソースプロビジョニングは、DCOSが自動的に行う。Mesosの基本機能により、これらのアプリケーションにとってデータセンターは、共有リソースの単一のプールになる。〔データセンター全体を一台のPCのように操作/管理できる。〕

TwitterやYelp、NetflixはすでにMesosを使っており、AppleもSiriのバックエンドをMesosの上で動かしている。

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今日行われたMicrosoftのデベロッパカンファレンスBuildで、AzureのCTO Mark Russinovichが、Mesosphereを使ってAzure上でクラスタをローンチするやり方を見せた。彼はその、200のノードから成るクラスタを素早く始動し、その上で2000のDockerコンテナをローンチした。Azureは今日、ややカスタムなデモを見せたが、AWSを使っているデベロッパもそれと同じ機能を同プラットホーム上で利用できる。

これまでMesosphereという名前だったはずのプロダクトがなぜ今日から急にDCOSになるのかというと、それまで同社はそのサービスを、Mesosの“スタック”に焦点を当てて語っていたのに対し、昨年の終わりごろからはそれらの関連サービスのすべてをDCOSへとパッケージングして、選ばれた少数のデベロッパにアーリーアクセスを提供し始めていたからだ。そして今日からは、すべてのデベロッパがここを窓口として、公開ベータにサインアップできる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Microsoft、Windows 10は2~3年以内に10億台のデバイスで動くと予想

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Microsoftは今日(米国時間4/29)のBuildデベロッパーカンファレンスで、次期オペレーティングシステムWindows 10が2~3年のうちに10億台のデバイス上で動くと予想していることを発表した。

目標は理にかなっている。同社はWindows 10を現行のWindows 7, 8および8.1ユーザーに1年間無料で配布する決定を下したのだから。これに通常のパソコン販売サイクルとWindows Phoneユーザーのアップグレードを加えることによって、Microsoftは10億台という数字に致った。

留意点が2つある:Microsoftは自らにかなり大きな猶予を与えている ― 複数年のタイムフレームによる丸1年の幅は相当広い。しかし、Micsrosoftが何らかのリスクを抱えていることを考えればそれも驚くことではない。もし同社が逸早く大量のユーザーを引きつけることができなければ、デベロッパーはプラットフォームから逃げてしまう。

そしてもしデベロッパーがWindows 10を選ばなければ、消費者はWindowsストアの利用を控えるかもしれない。その結果ダウンロードは減り、Microsoftの売上、そしてもちろんデベロッパーの収入はダウンする。これは負の強化サイクルである。

10億の数字はMicrosoftの未来に向けた良い挑戦であり、達成されなければならない基準である。Windows 10は数ヵ月後に登場し、その時Microsoftにとってこの特別な時計が動き始める。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Microsoft、Windows PhoneをデスクトップPCに変える”Continuum”をデモ

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Microsoftは、Windows 10のシングルプラットフォーム/複数フォームファクター化アプローチの興味深い可能性を披露した:スマートフォンをデスクトップパソコンとして使う。

Appleの “Continuity” が電話、タブレット、およびデスクトップをシームレスにつなぐのに対し、MicrosoftのContinuumは、使用環境に合わせてスマートフォンのインターフェースを順応させる。

MicrosoftのJoe Belfirreが壇上のデモでWindows Phone端末にモニター、キーボード、マウスをつなぐと、瞬時にUIがに新たな入出力に対応した。画面のOSインターフェースは、ノートやデスクトップパソコンのWindows 10と全く同じには見えなかったが、アプリ(特にPowerPoint)はそっくりだ。5インチ画面用にプレゼンテーションを微調整するよりも、スマートフォンをHDMI対応モニターにつなげばデスクトップと同じスペースとツールが使える。

Belfioreは、PowerPointのプレゼンをあらゆるフォームファクターにスケーリングされるよう作っておくと最も効果的だと指摘していたので、この機能を多くのユーザーが利用したくなるかどうかは、Windows 10対応を約束しているデベロッパーたちの努力にかかっている。

もちろんスマートフォンのハードウェアは本格的デスクトップインターフェースを動かすようには作られていない(Motorolaに聞いてみるといい!)。それを踏まえBelfioreは、この機能が将来のデバイスで動作するものであることを示唆した ― Continuumが来たるべきLumiaシリーズのセールスポイントになる兆候だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook