Uber、乗客レイプ疑惑を受けニューデリーで営業停止に

アップデート:Uberはニューデリー市で禁止されたとEconomic Timesが報じた。先週金曜日の夜に一人の運転手が女性乗客を強姦した疑いの事件が引き起こした結果だ。当局は同サービスが利用者を欺いていると言っている。

Uberはコメントを拒否したが、本誌は何らかの情報が入り次第、記事を更新する。

以下は、アップデート前の記事

今日(米国時間12/8)Uberは、ニューデリーで同社の運転手となった前科のある性犯罪者が、乗客を強姦した疑いで逮捕されたことを受け、インドの輸送業者免許システムを批判した。

先週末、警察は容疑者を逮捕した。女性乗客の証言によると、彼女は金曜の夜自宅までUberを利用する間に強姦された。その後の報道によると、運転手は以前性犯罪で7ヵ月間収監されていた。

これを報じたHuffington Post Indiaには、彼がニューデリーの有効な運転免許証を所持していなかったことも書かれている。運転手は犯行を認めていると最新記事は伝えているが、正式発表は今日後ほど行われる予定だ。

土曜日にUberは当局と協力していることを発表し、今日CEOのTravis Kalanickが声明を公開した:

週末にニューデリーで起きたことを大変遺憾に思っている。この卑劣な犯罪の被害者に対してチーム一同お見舞申し上げる。われわれはこの犯人に法の裁きを受けさせると共に、被害者の回復に向けて彼女とその家族を助けるためには、どんなことでも、文字通りどんなことでもするつもりだ。

われわれは当局と協力して、現在当地の商用輸送免許システムに欠けている身元調査を制度化する考えである。さらに、ニューデリーを含む同国における女性の安全を推進するグループと密に協力して、ニューデリーを女性にとって安全な都市にすべく、テクノロジーに投資していく。

Uberは、この運転手を含めたインドにおける採用事前調査に関する本誌に質問に対して、回答を拒んだ。

同社は公式ブログに掲載された声明の中で、「当社は商用免許を受け、政府発行のIDを持ち、州発行の許可証を持ち、完全補償の自動車保険に加入している登録委託運転手のみと契約を結んでいる」と言っている。米国では、過去7年間の様々な項目をチェックしていることを謳っている。

Kalanickの回答は、インドの現行システムが過去の性犯罪者 ― および運転免許証を持たない者 ― が運転手となり会社を代表することを許している点を、明確に非難している。

昨日本誌が指摘したように、Uberは争い、口論、その他運転手と乗客の間で起きた事象に関わるあらゆる責任から、自社が免れるよう、注意深く利用規約を構成している。ライバルのLyftとSidecarの規約も同様だ。しかし、インド当局はこの規約にかかわらず、Uberには顧客の受けた被害の責任があるとして、同社を訴訟する可能性がある。

インドで女性が夜遅く外出するのが危険であることは事実であり、ニューデリーでは特にそうであるとQuartzが指摘している ― しかし、もしUberが自社サービスを女性に安全であると宣伝しながら、実際の運転手がどんな人間であるかを完全に管理できていなかったとしたらどうだろう?

同社はインドにおける状況改善のためにどんな策があるかの詳細を明らかにしていないが、この悲しい事件は、同社の世界戦略に対する(またもうひとつの)警鐘となるだろう。小人数のチームと「グローバル戦略」によって急速に事業をスケールアップするやり方は、スタートアップ/シリコンバレー視点では魅力的かもしれないが、現場の人数を増やすことが、将来このような問題繰り返さないためには得策かもしれない。

先月私が書いたように、Uberはユーザーデータの扱い方に関してもプレッシャーをかけられているが、何とか事態を好転させてくれることを願っている。なぜなら、同社は驚くべきサービスを提供しており、多くの人々がそれに依存しているからだ。そして、新たに獲得した12億ドルの資金とアジア太平洋市場への重点的取り組みの中、インドが同社にとって重要な市場であることは明らかだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Uber、12億ドルの新たな資金調達を発表―会社評価額400億ドル

新しい自動車交通システムのスタートアップ、Uberは先ほど、12億ドルの資金を新たに調達したことを 発表した。われわれが別途Uberに取材したところでは、今回の資金調達ラウンドでの会社評価額は400億ドルだったという。

現在まだUberは参加した投資家の名前を挙げていないが、噂に上っているのはSequoia、TPG、Fidelity Investments、Wellington Management、Kleiner Perkins Caufield & Byers、 Menlo Venturesなどだ。

さらに驚くべきことに、資金調達はこの12億ドルで終わりではないという。CEOのTravis Kalanickはブログ記事で、「戦略的投資のためにさらに資金調達の枠がある」と述べている。そのような「戦略的投資家」がどこから来るのかといえば東方だろう。「今回資金調達によって、Uberはアジア太平洋地域に相当額の投資が可能となった」とKalanickは書いている。

われわれはしばらく前からUberの資金調達ラウンドと400億ドルの会社評価額の噂を聞いていた。同時に最近Uberは幹部の不用意な発言とユーザーのプライバシーを軽視したビジネス慣行によって集中砲火を浴びる事態となった。

感謝祭直前にBuzzFeedがワンツーパンチを繰り出した。一つは上級副社長の一人(依然Uberに雇用されている)が、同社に批判的なジャーリストの「都合の悪い過去を暴いてやったらいい」と発言した問題で、もう一つはGod View(神の目)と称されるリアルタイムで全ユーザーの利用状況を見られるシステムがビジネス上正当化できないような目的で利用されていたという問題だ。Kalanickはこの問題についてもブログ記事で触れ「問題を正していく」と約束した。

Uberはこれまでも積極的にアジア進出を進めてきた。特にここ数ヶ月は既存ライバルからシェアを奪うために巨額の投資を行いサービスの拡大、料金の引き下げを行っている。GrabTaxiを始めライバルも 資金調達を急いている。 GrabTaxiは昨日(米国時間12/3)、2億5000万ドルの資金調達を発表、インドのOlaも2億1000万ドルを調達した。どちらのラウンドに対しても日本のSoftbankが参加していることが注目される。

Kalanickは「1年前、Uberは21カ国の60都市をカバーしていた。現在は50カ国、250都市だ。われわれは12ヶ月で6倍に成長した」と書いている。しかも成長の速度は加速しているようだ。

今回のラウンドでUberの資金調達総額は27億ドルに達した。投資家のリストは次のようにたいへんに長いものになっている。 Menlo VenturesGoogle VenturesKleiner Perkins Caufield & ByersSummit PartnersBlackRockWellington ManagementBenchmarkTPG Growth, Troy CarterJeff BezosCrunchFundGoldman Sachs等々。

さらに取材中だ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Uber、相次ぐ幹部のスキャンダルに大揺れ―モラルの立て直しが即刻必要

このところ毎日のように新たなUberスキャンダルが発覚する。最新のスキャンダルはゼネラル・マネージャーの一人が「ゴッド・ビュー」と呼ばれる全ユーザーの乗車状況を閲覧できるデータベースを不当に利用したという疑いでUberが社内調査を行っているというものだ。

これに先立って、Uberの上級副社長、Emil Michealが著名人が多数参加したディナーの席で、Uberの批判記事を書くジャーナリストの過去を調査して悪事を暴いてやればいいという意味の発言を行って大問題となっている。

今日、新たに問題となったのはUber New Yorkのゼネラル・マネージャー、Josh Mohrerで、BuzzFeedの報道によれば、 MohreはBuzzFeedのライターの乗車ログに少なくとも2回にわたって正当な理由なくアクセスしたという。MohrerがアクセスしたのはGod Viewと呼ばれる社内ツールで、全ユーザーのリアルタイムの利用状況と個々のユーザーの利用履歴にアクセスできる。

TechCrunchではUberに2回にわたってこの問題へのコメントを求めたが、現在まで回答を得られていない。[われわれはUberがこの問題に関する社内調査を行っていることを別のソースから確認した。]

Uberの社会的責任は大きい

巨大な価値のあるデータを取得したものは巨大な責任を負う。しかしGod Viewの管理はまったくいい加減なものだという情報を得ている。情報源によれば、Uberの管理職なら誰でもGod Viewを使い放題だというのは公然の秘密だそうだ。それでもこれまでは大きな問題は起きなかった。

God Viewのウェブサイト はGoogle検索で簡単に見つかる。 [アップデート: Uberは現在このページをオフラインにした。すくなくとも外部からは閲覧できない。] ともかくGod Viewは秘密でもなんでもなかった。Uberはリアルタイムの利用状況の画像を話題づくり余興として何度も公開している。

9月には『小さく賭けろ! 世界を変えた人と組織の成功の秘密』の著者で、ベンチャーキャピタリストのピーター・シムズが自分の乗車状況をUberに勝手に公開されてしまった経験を報告している。Uberがシカゴで開催したイベントで、巨大スクリーンにシムズの乗車位置がリアルタイムで表示されてしまったのだという。もちろんシムズはそんな許可を与えたことはなく、会場にいた知人からの通報で知ったという。

実はTechCrunchの記者の一人もその会場におり、Uberの車に乗って会場に向かっている参加者の位置がリアルタイムでスクリーンに表示されるのを見た。おそらく彼らはUberのファンで、こうした余興に協力することを厭わなかったのだろう。しかしわれわれの記者はやはり違和感を覚えた。

God Viewは他のイベントでも似たようなやり方で公開されている。Uberが保有する個人データの量とそれがプライバシーに重大な関係があることを考えると、こうした無神経な扱いは憂慮すべきものだ。

モラルの羅針盤は即刻、調整が必要

Uberはこれまでにも、犯罪率や売春とUber乗車データの相関や、異性と短時間夜を過ごす行動をRides Of Glory〔栄光の乗車〕という悪趣味な名前で呼び、詳しい統計データを公開している。またアメリカの議員のUber利用率が非常に高いことから、悪意ある者が政治家の乗車履歴にアクセスできたら、 ありとあらゆる問題が起きるだろうとDigiphileは警告している。

Uberのモラルの羅針盤は即刻、調整が必要だ。今やUberは「ごめん、ごめん」といってそのまま済ませられるような小さなスタートアップではない。

〔中略〕

この数日で明らかになったスキャンダルは、Uberの社内がバブルに浮かれていることを強く想像させる。世界の運輸ビジネスのあり方を変えるのだというそれ自体は正当な使命の意識が、無責任な思いあがりに変質しているのではないか? (ベンチャーキャピタルからの10億ドル以上の資金 が手元にあること、日々繰り返される外部から賞賛も、誇大妄想を育むのに一役買っているだろう)。

この状況がとりわけ残念なのは、Uberのビジネスは全体として見れば価値あるものだからだ。Uberは交通分野において満たされていない需要があることを発見し、それを埋めている。ことにアメリカではそうだ。私が会ったUberのドライバーは全員が親切で、誠実そうだった。しかし最近のUberの行動を見ていると、そのある部分は腐っている、すく少なくとも一部の幹部は(神様のように)誰にも責任を追わないですむと思い込んでいるようだ。

Uberは問題の幹部社員を解雇すべきだし、God Viewを閉鎖するか、すくなくともアクセスを厳格に管理すべきだ。CEOも交代させた方がいいだろうが、これは実現が難しいだろう。いずれにせよ、Uberが大きな問題を抱えていることがユーザーの目に明らかになった。Uberが自己改革してわれわれが信頼できるような人間性を取り戻せるか、そもそもそういうことがUberに可能なのか、というのが現在残された問題である。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


UberのCEO曰く:UberPoolのような相乗りサービスが成立するためには膨大な規模が必要


オンライン配車サービス業界は、1台の車に多くの客を乗せるために、同じ行先の客同志をつなげる方法を模策している。しかし、今日のDisrupt SF 2014で、Uberのファウンダー・CEO、Travis Kalanickは、この種のサービスが成り立つためには膨大な規模が必要だと語った。

今年Uberは、12億ドルの調達ラウンドを完了し、評価額は180億ドルに上った。その資金でUberは、配車サービスのライバル、Lyftとの激しい価格競争を展開しており、両社ともに新規顧客の獲得に奔走している。

Uberは、機能面でもLyftと争っている。新サービスのUberPoolは、行先が同じ客同志が相乗りできるしくみだが、同じく最近サンフランシスコで開始された類似サービスのLyft Lineと競合する。いずれも他の客と相乗りする利用者には割引料金が適用される。

「要するに、ボタンを押すと車が来て拾ってくれて、目的地へ向かう間、他の誰かも同じ方角に向かっているということ」とKalanickは話した。「何が違うかと言えば、バスは家から半マイル離れた角に停車すること」。

Kalanickは、LyftがUberPoolを真似していなと認めたが、誰であれ、この種の相乗りサービスを成功させるのは難しいと語った。「結局のところ、問題は流動性だ」。

「もし事業を始めたばかりだったら、とても無理だったろう」と彼は言った。「たくさんの人々とたくさんの経路を確保する必要がある。一つには流動性、一つにはサービスそのもの ― 失敗する可能性のある要素は多い。

Uberにとって、この新サービスは彼らがこの数ヶ月間試みてきた数多くの実験の一つにすぎない。ニューヨークでは、UberRUSHという運送サービスを実験中で、ロサンゼルスではUberFRESHという食品配達サービスをテストしている。これらは、同社が運用しているUber X、UberBLACK、UberSUV等の配車サービスに加えて実施されているものだ。

Uberは、将来の製品ライン多様化を見据えるのかもしれないが、今のところその中核である配車サービスに焦点を絞っている。

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Uber、相乗りサービスのUberPoolをサンフランシスコで正式提供開始

Uberは過去4年間を費し、いわゆる「ぜいたく」な人々が黒塗りの車に安く乗るためのサービスから、ほぼ誰もが日常的に使えるサービスへと転換をはかってきた。そして今、UberPoolと呼ばれる割勘サービスによって、街中を移動するコストをさらに下げようとしている。

UberPoolは、Uberの乗客が同じ経路を使う他の利用者を募って相乗りし、料金を安く上げることのできる新サービスだ。同機能はUberアプリにタブの1つとして組み込まれ、ユーザーは最大40%料金を節約できる。

Uberは8月の始めに同サービスの提供をアナウンスし、数週間前にベータサービスを開始した。そして今、過去数週間に約10万人の乗客がテスト利用した後、Uberはサンフランシスコで誰もが利用できるようUberPoolを正式公開した。

ただし、相乗りサービスを提供しているのはUberだけではない。ライバルのLyftは、UberPoolの発表翌日にLyft Lineという類似サービスを導入した。サンフランシスコでこの3週間サービスを提供しているLyft Lineも、同じ方向へ行く客同志が料金を分担し、最大60%の割引きを受けられる。

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Uberがランチ・デリバリーのuberFRESHのテストを開始

Ubeは自動車のオンデマンド活用についてあらゆる可能性を試そうとしているようだ。今度はuberFRESHというランチ宅配サービスのテストを始めた。現在対象となっている地区はサンタモニカで、サービス時間は午前11時30分から午後2時30分まで。何種類かのセットメニューから選べて料金は一律12ドル。メニューは週変わり。サービスが提供されるのは月曜から金曜まで、土日祝祭日はサービスを休む。

uberFRESHの宅配は既存のUberアプリから申し込める。アプリの画面右下隅のスライダーにこのオプションが追加された。ベータテストなので当面利用できるのはサンタモニカの一部地区のみだ。テストの実施期間は今日(米国時間8/26)から9月日までを予定しているが、評判がよければ延長されるかもしれない。

ユーザーは12ドル払えばよく、別途配達料は請求されない。またチップも必要ない。受け渡しは住所地先の道端で行われる。ドライバーは家のドアの前やオフィスまでは運んでくれない。およその配達時間は10分くらいだそうだ。

uberFRESHはUberの数多い実験の一つだ。現在ワシントンDC地区では歯磨きなどの日用品を配達するUber Corner Storeが実施されている。仕組みはuberFRESHとほぼ同様だ。ランチ配達のライバルにはPostmatesなどがある。

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UberがAPIを公開―TripAdvisor、UAなど外部アプリ内からUberが呼べるようになった

先週、われわれのJosh Constineは「Uberはサードパーティーのアプリ内からUberの車を呼べるようにAPIを公開する準備をしている」という記事を書いた。今日(米国時間8/20)、Uberは11社のサードパーティーのパートナーに対してAPIを提供したことを発表した

APIの公開はUberにとって多くの新しい潜在顧客の目に触れるチャンスを増やすことが期待できる。同社は現在50カ国の150都市でサービスを展開中だが、サービス地域でまだUberの存在を知らない人々の数は膨大だろう。多くの人々がすでにインストールしている人気アプリ内に「Uberを呼ぶ」ボタンが表示されればプロモーション効果は絶大だ。

5月にはGoogleマップ・アプリにUberが統合され、マップからUberが呼べるようになっている。しかし今回のAPIの公開は多数のサードパーティー・アプリを対象にしている点ではるかに野心的なビジョンだ。

最終的にはUberはクリエーティブな方法でUberのサービスをエンベッドしたいと望むデベロッパー全てにAPIを提供していく計画だ。ユーザーは開いているアプリを離れることなく、Uberに行き先を告げ、Uberはそれに対して料金概算と待ち時間を返す。一部のパートナーの場合、ユーザーはUberアプリを開く必要がない。

今回のAPIのローンチでパートナーとなったのは、Expensify、Hinge、Hyatt Hotels & Resorts、Momento、OpenTable、Starbucks、Tempo、Time Out、TripAdvisor、TripCase、United Airlinesの各社だ。

私の電話インタビューに対して「これはすごいことだ」とUberのビジネス担当上級副社長のEmil Michaelは繰り返した。

Michaelによれば、Uber APIを利用した新しいアプリは合計2億回程度ダウンロードされたはずという。またUberはサードパーティーのアプリからUberに新たなサインアップしたユーザーに対して30ドル分のクーポンをプレゼントしている。

パートナーによってユースケースはさまざまだ。OpenTableアプリでレストランを予約したユーザーは店までの送り迎えにUberを使うだろう。UAで飛ぶ旅行者は空港からホテルまでのUberを予約するだろう。あるいはHyattホテルを予約するとき同時にUberも予約するかもしれない。スマートカレンダーのTempoの場合、会議の時間に合わせてUberを手配しておけば遅刻せずにすむ。

170億ドルの評価額で12億ドルの資金を調達したUberはできるかぎり急速にユーザーを増やそうとしている。そのためには人々がすでに使っているアプリにUber呼び出しボタンをエンベッドさせるのがもっとも効率的だ。Uberはできるかぎり多くのアプリをパートナーとするために努力を惜しまないだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Uber、ヨーロッパで既存勢力が地団駄踏む間に加速中

ヨーロッパの多くの国々で、人気の、かつ一部で物議を醸している乗り合いサービスのUberに対する、大規模な抗議行動が起きている中、同社のサービスには著しい関心が寄せられている。ストライキに関する報道を見る限り、Uberは何の罰を受けていない。むしろ、需要は急増し、Uberはロンドン市場で新たにサービスを開始した。

何がそうさせたのか?おそらく、一般的興味(「いったい何が抗議されているんだ?」)と利便性(「タクシー運転手が運転しないなら、Uberを使えばいい」)の組み合わせだ。

アプリストアのランキングツール、AppFiguresがまとめた美しいグラフによると、iOS App Storeで過去数日間Uberが急上昇している。実にテレビ向きだ:私の好みからすると、少々出来すぎなので、App Annieのグラフで、時間毎のランキング変動の詳細を見てみよう。

英国(7日間、1時間毎、以下同じ):スペイン:フランス:イタリア:ドイツ:オランダ:これを見ると、Uberがヨーロッパで間違いなく良い時間を過ごしていることがわかる。反対する既存勢力が団結して戦っている時期と正確に一致している。

消費者は、自らの足で意志を表明している。ストライキに参加したタクシー運転手たちが何を求めていたのかよくわからないが、Uberの成長を助けるためでないことは間違いない。

写真提供:DAN GRECH

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Lyft、Uberを押しのけて日本人ファウンダーの福利厚生サービス、AnyPerkと独占契約

LyftとUberの間での運転手のリクルート競争が一段と激しさを増す中、両社はともにAnyPerkと福利厚生契約を結ぼうと試みた。AnyPerkが提供する数々の割引特典が運転手の募集に大きな効果があるからだ。この競争にはLyftが勝った。Lyftの運転手になればAT&T料金の15%割引を始め、ジムの会員料金、レストランの割引などさまざまな特典を享受できる。

事情に詳しい情報源によれば、Uberも同様の特典提供を求めていたが、LyftがAnyPerkと運輸ビジネス部門での独占契約を結んでしまったために果たせなかったという。AnyPerkはLyftの運転手にホテル、映画、スパ・リゾート、さては獣医までさまざまな割引を提供する。

AnyPerkとの独占契約を発表する前の週にもLyftはUberと競争するために攻撃的な手を打っている。LyftはUberのサンフランシスコ支社の前に「ただの数字になることはない」と書かれた巨大な看板“を載せたトラックを駐車して運転手にUberではなくLyftへの参加を呼びかけるキャンペーンを行った。

Lyftには攻勢に出なければならない事情がある。Uber Xは、少なくとも私の住むサンフランシスコでは、Lyftとほぼ同料金だがLyftよりずっと早く来る。運転手リクルートのために自動車ローンの一部負担、サインアップ・ボーナスなどのさまざまな手を打ったのが功を奏して、UberはこLyftより多くの運転手を確保してきた。車が入り用なら、即刻入り用なのだ。Uberは待ち時間短縮競争で勝利しつつある。しかしLyftの反撃で競争はさらに激しくなりそうだ。

[画像:TheAgencySD]

〔日本版:福山太郎氏がファウンダー、CEOを務めるAnyPerkの背景についてはこちらの記事を参照

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+