‘ニュースのまとめ屋’DiggがSlack用のボットをローンチ、ほかのメッセージングアプリにももうすぐ

diggbot

ニューズアグリゲーターのDiggも最近はやや影が薄くなっているが、それでも今なお、科学とテクノロジーやインターネット上の口コミ情報など、いろんなカテゴリーのおもしろくて厳選されたニュース記事やビデオを提供している。そして今度からは、そんな同社のニュースサービスを、メッセージングやコミュニケーションのアプリから見ることができるようになる。その手始めはSlackで、ユーザーはSlackを使ってる状態のまま、Diggのホームページへ行かなくてもDiggを楽しめる。

そのいわゆるボット、DiggBotのローンチは、本誌TechCrunchなどもまさに含むニュースやメディアサービスの最近の大きなトレンドの一環であり、ニュースをまるでメッセージのように読めるのだ。モバイルのユーザーはとにかく短いコンテンツが好きだし、しかもメッセージングアプリの人気が今や高い。そこでこれらのボットは、ニュースをユーザーがモバイル上でいちばん多くの時間を過ごす場所、すなわちメッセージングアプリに運んでくるのだ。

いまどきの、チャットをしながら読めるニュースは、Huffington Pos(Viber Public Chats), Washington Post(Kik), BBC(WhatsApp), BuzzFeed(LINE), などなど、たくさんある。そしてQuartzなんかは、メッセージングアプリふうの専用アプリで、対話的チャット的な記事を提供している。

というわけだから、Diggがこのトレンドに乗ってきても不思議ではない。

diggbot-slack

同社は、DiggBotはまだ初期的な段階だ、と言っているが、すでにコンテンツをキーワードで見つけられるし、トレンドっぽくて重要と思われる記事を一日中いつでも送ってくる。しかも一日に二回、記事とビデオの‘まとめ’を送ってくるから、仕事で忙しい人も重要なニュースを見落とすおそれがない。

使い方は、下図のように、/diggに続けて、キーワードやコマンドを書く。下の、 “trending” (on/off), “edition”, “fun”などがコマンドだ。March Madnessを追いたい人は、キーワード”madness”を書く(下図のいちばん上)。

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このボットはDiggが集めたコンテンツの全体、1000万を超えるRSSフィードや、2億件のツイート(そのうち4000万にはリンクがある)などにアクセスする。これらをDiggのアルゴリズムが毎日、750万の記事とビデオに整理して、ランク付けする。そして最終的な整理〜編集(キュレーション)は、人間のチームが行う。

DiggBotは最初、Slcakでローンチするが、そのほかのメッセージングサービスにも“もうすぐ”提供されるそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Digg(およびDigg Reader)のAndroid版アプリケーションが登場

ソーシャルニュースサービスおよびGoogle Readerの代替としてのDigg Readerを提供しているDiggが、Androidアプリケーションをリリースした。Digg.comで提供されているサービスと、Digg Readerの機能が提供され、またFacebook、Twitter、Tumblr、Google+などのサービスとも連携させることができる。

Diggブログの記事によると、Digg Readerをリリースしてからの2ヵ月のうちに届けられた利用者からのリクエストでは、Android版アプリケーションのリリースを望む声が最も大きかったのだそうだ。Diggは、今はなきGoogle Readerの代替となるRSSリーダーの開発に必死に取り組み、6月に暫定版のような形でウェブ版をリリースし、そして数日して、iOS版アプリケーションを投入している。

今回リリースされたAndroid版では、iOS版と同様に、Diggが以前から扱っていた人気記事リンクとRSSの双方を扱う。特徴については、ブログ記事中に以下のような説明がある(当たり前のことが多いが)。

  • Diggのトップストーリーや記事、あるいはフォルダ間はスワイプ動作で簡単に行き来可能。記事はウェブビューとパースされたテキストビューのいずれかを選択可。
  • 記事はDiggしたり保存したりすることができる。後で読むためのサービスはInstapaper、Pocket、およびReadabilityに対応(設定により、Digg Reader内で保存した記事を自動的に外部サービスにも保存することもできる)。またFacebook、Twitter、Google+、LinkedIn、Tumblr、WordPress、Buffer、Dropbox、Google Drive、メール、ショートメッセージなどで記事の共有可能。
  • Digg Top Storiesは検索可能
  • 記事を人気順に並べ替えることが可能。Digg上で注目を集めている記事をまとめて読むことができる。
  • Google、Facebook、あるいはTwitterアカウントでログインできる。
  • フィード情報の検索、追加が可能。フィードはフォルダ単位での管理が可能。
  • 設定により、Diggした記事を自動的にFacebookに投稿可。

ただ、まだアプリケーションは完成という段階にはないようだ。たとえば未読アイテムのみを表示するという機能はまだテスト中ということで利用できない。またテキストサイズやディスプレイモードの変更、バックグラウンドでのアップデートなども、将来の実装予定ということで、今回のバージョンでは利用できない。今後数ヶ月をかけて定期的にアップデートを行っていくことにしているそうだ。

Android利用者はこれまではHTML5で作られたウェブ版を利用していた。iOSないしAndroid以外の利用者は、今後もそちらのウェブ版を利用することとなる。

運営母体としては、Digg.comおよびDigg Readerを双極とする、人気リンクを集めてくる仕組み全体を「Digg」と称していきたい考えだとのこと。RSSフィードを読むためのReaderというのは、パワーユーザー向けのプロダクトだと言えるだろう。各利用者に、自力で面白い記事(リンク)を探してもらうための仕組みだ。一方でDigg.comの方は、クラウドソースによる投票や、その他のアルゴリズムを使ってフィルタリングした後のリンク集を提供するものだ。ちなみにこの中間のサービスも提供されている。それは、記事を後で読むために利用するInstapaperだ。今月に入って最初のメジャーアップデートを行い、一般公開されている。

Android版DiggはGoogle Playより入手できる。

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(翻訳:Maeda, H)


iOS版Digg Readerアプリケーションが、いよいよApp Storeで公開中

Google Readerがシャットダウンしてしまう7月1日がいよいよ近づいてきた。そんな中、RSSが大好きな人々のためのDigg ReaderiOS版アプリケーションがiTunesストアに登場した。Android用アプリケーションの方は、3週間ないし4週間のうちにデビューする予定なのだそうだ。

尚、Digg Readerは単体のアプリケーションとしてではなく、従来のDiggアプリケーションと統合される形でリリースされた。これはDigg.comおよびDigg Readerが補完的に魅力を発揮するようにしたいという狙いによるものだ。たとえばReaderで読んでいるフィードを「digg」することもできるし、それによりDiggに人気コンテンツ情報が集約されることにも繋がるわけだ。

これによりDigg内でコンテンツを人気度順に管理できるようになり、その時点における人気コンテンツを利用者に提示できるようになる。また、特定の期間ないし地域におけるソーシャルサークル内での人気記事の提示なども行えるようになる。これはDigg.comの魅力を大いに高めることになるだろう。Digg Readerから集めた情報に基いて、Digg.comでより面白いエクスペリエンスを提供できるようになる。たとえば、自分でフィードを探してくるのではなく、人気の記事を読むことができたりするわけだ。

今回のiOSアプリケーション版に先立って、少し前にDigg Readerはベータ版としてリリースされている。Google Readerのサービス停止に伴って、Google Reader同様の操作速度と信頼性を提供することがまず最初の目的だ。但し、DiggとしてはGoogle Readerの代替としてのみではなく、Diggによるサービス全体にわたる魅力を高めて、一時期のような影響力を取り戻したいと考えている。現在の運営会社であるBetaworksは昨年Diggを買収してから、Diggに大改造を施している。原型を留めるのはDiggという名前と、有名になったサムアップのアイコンだけと言っても過言ではないかもしれない。これまでのところは改造もまずまず機能しているようで、4月のBuzzFeedのレポートによるとDiggからのリファラルはこの12ヶ月で93%の伸びを示しているのだそうだ。

DiggのGMであるJake LevineはDigg Readerについて次のように述べている。すなわちDigg Readerは「自分のニュースエクスペリエンス向上のために、多くの労力を投入するハイパー・パワーユーザーに使って貰いたいのです」とのこと。RSSフィードを自ら集めてくるユーザーというのは、Digg、Reddit、ないしTwitterなどにおいて、大きく話題になる記事を最初に掘り起こしてくるという役割を担うことも少なくない。そういう利用者にサービスを活性化してもらおうという狙いもあって、DiggはReaderにも注力しているわけだ。

Digg ReaderはGoogle Reader不在となる時代の標準RSSツールとしての地位を狙ったものだが、競合は数多く存在する。たとえばFeedly、Reeder、そしてFlipboardなども競合と呼んで良いだろう。Digg Readerの詳細や、Google Readerなどとの比較についてはこちらにレビュー記事(英文)が投稿されている。

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(翻訳:Maeda, H)


Digg曰く、開発中のGoogle Reader代替ツールはRSSリーダー「以上」を目指す

DiggがGoogle Readerの代替プロダクトを開発中であることは既にご存知だろう。この度Diggは寄せられるコメントに応える形で、自社ブログに開発の目的などを掲載していた。その記事によると、まず4つの柱があるのだとのこと。柱とはすなわち、シンプルであること、軽快に動作すること、デバイス間で同期がとれること、そしてもちろんGoogle Readerからのインポートが簡単に行えることだ。但し、Diggとしてはこの要望を実装するReaderクローンの制作で満足するつもりはないようだ。将来的には、ソーシャルメディアやReddit、Hacker Newsなどさまざまな場所から、利用者にとって重要な情報を抜き出して提示するようにもしたいのだとのこと。

Google Readerがサービスを停止するという情報が流れて、RSSフィード関連のサービスを手がけているスタートアップには数多くの新規利用者が流入することとなった。たとえばFeedlyは先週、モバイル系で最も人気のあるRSSリーダーの地位に立った。但しNewsBlur、TheOldReader、Reeder、NetNewsWireなども新しい利用者を集めており、勝負はまだまだこれからといった様相ではある。

そのような中、現在はBetaworksの出資を受けて再編したサービスを提供しているDiggが、RSSリーダーの世界に参入するという話が出て注目を集めている。Diggのメンバーたちは自らのことを「病的な情報中毒」と定義していて、これまではGoogle Readerを使ってきていたそうなのだ。しかし多くの人がDiggの参入に期待しているのはそれだけではない。新しくなったDiggがクリーンで、非常に簡単なインタフェースで動作しているという事実によるものでもあるのだ。多くの人が、新しいReaderにもそうしたシンプルさを求めているようだ。便利さを実現して、「雑誌風」などといった飾り付けについては必要ないと思っている人が多いのだ。

Diggがそうした利用者の声に耳を傾けているらしいのは非常に良いことだと言えよう(Reader開発をアナウンスした投稿には800件以上のコメントが寄せられているのだそうだ)。しかし、より大事なのはやはり将来的にどのようなプロダクトを生み出すのかということだ。

冒頭でもリンクしたブログ記事にてDiggは、将来的なプランについて次のように記している。

GoogleはReaderにて非常に素晴らしい世界を展開してきたと言って良いでしょう。ただ、今回の我々のアナウンスに対して寄せられたコメントを見ると、まだまだ進化の余地もあるようです。私たちはさまざまなユーザーニーズに応えられるような、クリーンでフレキシブルなプロダクトを作りたいと考えています。

多くの人にとって、Twitter、Facebook、Tumblr、Reddit、LinkedIn、ないしHacker Newsなどの情報ソースが非常に重要なものとなってきています。しかしそれらの中の情報をきちんと便利に組織化するということがまだまだできていない現状があると思うのです。我々のプロダクトでは、その辺りにも力を入れたいと考えています。もちろん最初の段階から全てを盛り込むのは無理としたものです。しかし、一層の進化を目指して開発に取り組んでいきたいと考えているのです。

Diggは、利用者には長い目で見て欲しいという考えを持っているようだ。Googleのサービス停止に間に合わせて最初のプロダクトをリリースしなければならないことを考えれば、それも当然のことと言えよう。しかし最初のプロダクトにて、上に掲げた4つの柱は実現する予定でいる。そこにさまざまな機能を付け加えていく予定にしているようだ。

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(翻訳:Maeda, H)