AWS EC2にさらに高速、大容量の新インスタンス登場

今日(米国時間7/17)はAmazonからAWSクラウド・コンピューティングについてビッグな発表がいくつかあった。EC2をSnowball Edgeデバイスで作動させることができるようになっただけでなく、新しいEC2のインスタンスも多数発表された

このためデベロッパーは新しいタイプのインスタンス(Z1d)をカスタムXeon CPU(最大4.0GHz)で作動させることができる。メモリ最適化が行われた新しいインスタンス(R5)の場合は3.1GHzだ。この場合、従来に比べてCPUの能力は50%、メモリは60%それぞれアップする。ベアメタルサーバーの一種であるインスタンスを作動させることもできる。またR5dバージョンはNVMeを通じてSSDストレージを利用できる。

AmazonのJeff Barrが今日の発表で述べたところによれば、こうした新しいインスタンス・タイプはAWSのNitroシステムをベースとしている。このシステムはEC2を構成する要素を従来とは異なる方式で統合することを可能にした。

今回発表された新しいZ1dインスタンスは極めて大きなコンピューター・パワーを必要とする(かつそのためにGPUを利用することが不適当な)アプリケーションを作動させることが目的なのは明らかだ。Amazonでは電子回路設計のオートメーション、金融業における大容量コンピューティング、RDBなどをユースケースとして挙げている。

R5インスタンスは最大でコア96、メモリ768GiBが利用でき、ビッグデータ分析など主としてメモリ内キャッシングを使うアプリケーションを作動させるのが目的だ。

〔日本版〕GB=10^9、GiB=2^30だが、サイズはほぼ同じ。コンピューティング関係ではGBと表記されていても実際のサイズはGiBの場合が多い。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

AWSがベアメタルのEC2インスタンスを立ち上げ、しかもカスタムチップで

Amazonのクラウドコンピューティングサービス部門AWS(Amazon Web Services)が今日、待望のベアメタルインスタンスをそのEC2サービスで提供する、と発表した

ベアメタルは、ソフトウェアの働きで提供される仮想マシンと違って、コンピューターのハードウェア本体そのものなので、ユーザーはハードウェアに直接アクセスでき、とくに大きなオーバヘッドもなくハードウェアのリソースを100%利用できる。またユーザーはその上で独自の仮想化を構築できるので、クラウドサーバーの自主的コントロールが増す。さらにまた、これまでライセンスやサポートの事情などで仮想マシンの上では動かせなかったアプリケーションを、EC2で動かせるようになる。

このベアメタルインスタンスは当面AWSのi3インスタンス系列の一環として提供されるが、将来的にはそのほかの系列でも提供される予定だ。現在このインスタンスは公開プレビューの段階だが、公開といってもデベロッパーは登録してユーザーになる必要がある。

ベアメタルといってもとくに制約はなく、EC2の通常のサービスをすべて利用できる。AWSのグローバルインフラストラクチャ担当VP Peter Desantisが、今日の同社のre:Inventカンファレンスのキーノートで、そう述べた。

Desantisは、これと関連する話題として、Amazonにおけるカスタムチップの開発努力についても触れた。数年前にAWSは、EC2プラットホームのアーキテクチャの現代化を決意した。それはネットワークもストレージも一体化させた新たなプラットホームで、AWSはそれを“Nitro Architecture”と呼んでいる。そのためにAWSはAnnapurna Labsを買収してそのカスタムチップの製造に関する専門的能力を利用し、これまでもっぱらソフトウェアでやっていたことの多くを、高速な専用ハードウェアで行うことにした。同社はまた、同社独自のハイパーバイザーを、LinuxのKVMをベースに作った。

Desantisの説では、カスタムのシリコンを作る前には、“それだけの投資に見合う問題と、スケールが存在する必要がある”。具体的にそういうものがないのに、新規ハードウェアに投資することはありえない。この件に関してAWSが明らかに感じているのは、AWSというユースケースにとってはカスタムチップの方がFPGAよりも有利であることと、そして、スケールに関しては、AWSのスケールに疑問を差し挟む余地はない。



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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

AWSのEC2が秒単位の課金制になった…GCPやAzureの分単位課金に対抗だ!

2006年にAmazonがAWSのクラウドコンピューティングサービスEC2立ち上げたときには、時間制の課金が画期的に感じられたが、でもそれは、端数がわずか数分でも1時間と数えられてしまうことを意味していた。しかしこのところAWSのコンペティターたちはより柔軟な課金形式を採るようになっている(分制が多い)ので、AWSも10月2日に彼らの上を行って、そのLinuxベースのEC2インスタンスには秒制の課金方式を導入することになった。

この秒制の課金形式は、オンデマンド、リザーブド、スポットの各インスタンスタイプに適用されるほか、EBSボリューム用に手配されたストレージにも及ぶ。Amazon EMRとAWS Batchもこの秒制に移行するが、各インスタンスの最低料金は1分ぶんであり、また、Windowsや、独自の時間制料金のLinuxディストリビューションを使うマシンには適用されない。

AWS Lambdaのようないわゆる“サーバーレス”のプラットホームが急伸し、これらが秒未満の課金制を導入している今となっては、古い時間制の課金形式は多くのデベロッパーにとってナンセンスと感じられる。しかし単純な事実としては、EC2はGoogleやMicrosoftなど分制の課金に移行したプラットホームに比べて割高である、という評判がこのところ広まっていたのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

クラウド上でバッチ処理ができるAWS Batchツール、自作のバッチシステムより(たぶん)高機能

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Amazonの新しいツールAWS Batchは、クラウド上の複数のジョブを自動的に順次実行する。そのジョブは、EC2のインスタンスの上のアプリケーションやコンテナイメージである。

Amazonは、顧客の多くが独自に工夫したバッチコンピューティングシステムを自作していることを、知っていた。ユーザーは、EC2のインスタンスやコンテナ、通知、CloudWatchによるモニタリングなどを連結していた。しかしAmazon独自の方法を提供すれば、そのプロセス全体がもっと容易に、そしてもっとアクセスしやすいものになるだろう。〔下図に特長を列記〕

クラウドでバッチをやることの最大のメリットのひとつは、多様なインスタンスへのアクセスだ。ノン・クラウドの物理的世界では、計算処理を行うクラスターが多数の重複した(==無駄な)プロセッサーを配備する。これを避けることができれば、計算効率は大幅に向上し、コストも下がり、サービスの料金も大幅に安くできるだろう。

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ユーザーは容量を自分で決められるから、支出を最小化できる。お金の節約だけでなく、リソースのスケールアップもニーズの変化に合わせていつでも容易にできる。物理的コンピューティングクラスターの、そのまるまる全体をオーダーしてインストールすることに比べれば、クラウド上のリソースの一時的なアップグレードは、短時間で済む。

これまで、AWSの必要なリソースを正規の料金で使っていたユーザーは、このAWS Batchツールを無料で使用できる。今それは、US.Eastリージョンでプレビューが提供されている。今後は、そのほかのデータセンターでも提供されるし、AWS Lambdaのファンクションもバッチに加えられることが、期待される。

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クラウド上でバッチ処理ができるAWS Batchツール、自作のバッチシステムより(たぶん)高機能

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Amazonの新しいツールAWS Batchは、クラウド上の複数のジョブを自動的に順次実行する。そのジョブは、EC2のインスタンスの上のアプリケーションやコンテナイメージである。

Amazonは、顧客の多くが独自に工夫したバッチコンピューティングシステムを自作していることを、知っていた。ユーザーは、EC2のインスタンスやコンテナ、通知、CloudWatchによるモニタリングなどを連結していた。しかしAmazon独自の方法を提供すれば、そのプロセス全体がもっと容易に、そしてもっとアクセスしやすいものになるだろう。〔下図に特長を列記〕

クラウドでバッチをやることの最大のメリットのひとつは、多様なインスタンスへのアクセスだ。ノン・クラウドの物理的世界では、計算処理を行うクラスターが多数の重複した(==無駄な)プロセッサーを配備する。これを避けることができれば、計算効率は大幅に向上し、コストも下がり、サービスの料金も大幅に安くできるだろう。

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ユーザーは容量を自分で決められるから、支出を最小化できる。お金の節約だけでなく、リソースのスケールアップもニーズの変化に合わせていつでも容易にできる。物理的コンピューティングクラスターの、そのまるまる全体をオーダーしてインストールすることに比べれば、クラウド上のリソースの一時的なアップグレードは、短時間で済む。

これまで、AWSの必要なリソースを正規の料金で使っていたユーザーは、このAWS Batchツールを無料で使用できる。今それは、US.Eastリージョンでプレビューが提供されている。今後は、そのほかのデータセンターでも提供されるし、AWS Lambdaのファンクションもバッチに加えられることが、期待される。

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Amazon、EC2用ファイルストレージサービス”EFS”を発表

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本日(米国時間4/9)サンフランシスコで行われたAWS Summitで、Amazonは新しいストレージサービス、Amazon Elastic File System (EFS)を発表した。AWSで複数のEC2バーチャルマシンを横断する共通ファイルシステムを、NFSv4標準プロトコルを通じて提供する。この新サービスのプレビュー版は「近い将来」公開される予定。

EFSは、標準NFSプロトコルをサポートしているため、殆どの既存ファイルシステムツールやアプリケーションで使用できる。つまりデベロッパーは、どんな標準ファイルシステムにもこれをマウントして管理することができる。

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Amazonによると、このサービスの代表的な利用形態は、コンテンツ保管庫、開発環境、ウェブファーム、ホームディレクトリー、ビッグデータ・アプリケーション等 ― 基本的に大量のファイルを扱うものなら何でも。

AmazonのAWS責任者、Andy Jassyは今日の基調講演で、同社の顧客は以前からこの種のサービスを要望していたと語った。Jassyによると、現在はファイルサーバーの容量を予測することが難しく、利用可能率や性能の管理を困難にしている。何か問題が起きればすぐに広がる、なぜなら複数のアプリケーションが同じファイルシステムを使っていることが多いからだ。

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EFSを使えば、企業はファイルシステム全体を、今AWSでオブジェクトを扱っているのと同じように管理できる。

EFSストレージはすべてSSDベースなので、スループットと遅延は問題にならないはずだ。さらにデータは、異なる有効ゾーン間で自動的に複製される。

他のAWSサービスと同じく、ユーザーは実際に使用したストレージに対してのみ料金を支払う。Amazonによると、EFSサービスの料金は、月間1GB当たり0.30ドルだ。

EFSは、Amazonの既存のファイルストレージサービスであるオブジェクトストレージのS3、ブロックストレージのElastic Block Store、およびアーカーバルストレージのGlacierを置き替える。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

AWSが最速のEC2インスタンスC4をローンチ…Microsoft Azureに対抗

昨年のre:InventデベロッパカンファレンスでAmazonは、もうすぐEC2の最速のインスタンスをローンチする、と発表した。そして今日からAWSを使って高度に計算集約的なアプリケーションを動かすデベロッパは、その新しいC4インスタンスを利用できる。

Amazonによると、この新しいインスタンスはCPUの性能がきわめて重視されるアプリケーション向けに設計されている。それらはたとえば、“トラフィックの多いフロントエンド集合、MMOゲーム、メディア処理、コード変換、HPC(High-Performance Computing)アプリケーションなど”、だ。この新しいインスタンスにかぎって、プロセッサはIntel Xeon E5-2666 v3プロセッサ、ベーススピード2.9GHzを使用する。Turbo Boostを利用すると、最大3.5 GHzにまで高速化できる。それは主に、プロセッサのコアをすべては必要としないようなアプリケーションにとって有利だ。C4インスタンスの仮想CPUは最大で36基(物理CPUは18基)だが、オペレーティングシステムによってはそのすべてを使えない場合もある。

最大のインスタンスc4.8xlargeでは、プロセッサのパワーを直接設定して、アプリケーションのニーズに合わせることもできる。Amazonによるとこのインスタンスはまた、ストレージサービスEBSの利用に向けて最適化されている。

Amazonの今回のローンチは、Microsoftが同様の発表をしてからわずか1週間後だ。Microsoft AzureのGシリーズのインスタンスもやはり最大32の仮想CPUを提供、使用CPUはAmazonのC4と同じだ。Amazonが‘計算集約的’なアプリケーションを主な対象にしているのに対し、Microsoftは幅広いユースケース(データベースサーバなど)を想定し、RAMは最大448GBまでをサポートする。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Amazonがこれまでで最速のEC2インスタンスをローンチ、IntelがAmazon専用に作ったプロセッサを使用

Amazonが今日、計算処理速度がこれまでで最速のEC2インスタンスを発表した。そのc4と呼ばれるインスタンスは2.9GHzのHaswellプロセッサを使用し(Turboブーストで最大3.5GHz)、最大36の仮想CPUと最大60GBのRAMをサポートする。

IntelはHaswellプロセッサをAmazon専用として作った。そのためEC2に関するAmazonの要求を完全に満たすように、チューニングされている。さらにまた最大のc4インスタンスでは、デベロッパがプロセッサのパフォーマンスとパワーマネージメントP-stateとC-stateの制御により微調整できる。

Amazonは、この高速プロセッサがSSDによるElastic Block Storage(EBS)によく合っている、と特記している。EBSも今日、ややアップデートされ、たとえば最大データ容量16TBまでの汎用ボリュームを作れることになった(最大ベースラインIOPSが1万)。これまでの最大は1TBで3000IOPSだった。もっとIOPSを必要とするアプリケーションのためにAmazonは、スループットレベルをユーザが指定できるプロビジョンドIOPSでは最大2万までを提供する(従来は4000IOPS)。これによりデータ伝送レートは最大で汎用ボリュームでは160MBps、プロビジョンドIOPSでは320MBpsとなる。

 

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Amazon、超低価格のEC2インスタンス、T2をリリース―Google Compute Engineに対抗

今日(米国時間7/1)、Amazon はEC2クラウド・コンピューティングにこれまでで最も低料金のインスタンスを追加した。このT2インスタンスはオンデマンドの場合、1時間あたり0.013ドル(月極なら9.50ドル)で、予約インスタンスの場合はさらに安い。ただし若干の注意事項がある。

まずこのインスタンスの処理能力はかなり限定されている。いちばん小さいt2.microインスタンスのデフォールト(Amazonはベースライン・パフォーマンスと呼んでいる)は最大CPU能力の10%となる。ただしユーザーには毎日一定のクレジット・ポイントが与えられ、一定時間に限ってインスタンスをフルパワーで作動させることができる。

たとえばt2.microインスタンスの場合、利用1時間ごとに6CPUクレジット・ポイントが与えられる(t2.small、t2.mediumの場合、それぞれ12ポイント、24ポイント)。使用されなかったポイントは24時間に限って蓄積でき、1ポイントでCPUを1分間フルパワーで作動させるために使える。

たとえばt2.microのユーザーがベースライン・パフォーマンスでインスタンスを起動したまま10時間にわたってCPUを使わなかった場合、CPUを1時間フルパワーで作動させることができる(10時間x6ポイント=60ポイント)。

Amazonの他のインスタンスと違って、T2の料金体系はシンプルなので予測がしやすく、またクレジット・ポイントを蓄積することによって、短時間なら大きなパワーを得ることができる。0.013ドル/時というのはGoogle Computeエンジンのローエンドのインスタンスとほぼ同じレベルの料金だ。

AWSのチーフ・エバンジェリストのJeff Barrは「このようなインスタンスはトラフィック量の比較的少ないウェブサイトのホスティングの他に実験的なプロジェクトを開発しているデベロッパーにも好適だ」と述べた。

つまりT2が主なターゲットとしているのは〔ポイントを貯めておいて〕日に何度かプロジェクトを走らせることができるホスティング能力を完備したサーバーを必要としているようなデベロッパーだろう。このような場合、Amazonの通常のインスタンスは高価すぎ、クライアントはこれまでもっと低料金のLinodeDigital Oceanなどのプライベート・バーチャル・サーバーに流れていたただろう。

新インスタンスは現在ほとんどのリージョンで利用可能だ(北カリフォルニア、中国、AWS GoveCloudの各リージョンでは利用できない)。

〔日本版〕Amazonによれば、CPUは2.5 GHz Xeon、Asia Pacific (Tokyo)リージョンから利用可能。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Googleに負けじとAmazonがS3, EC2, ElastiCache, Elastic MapReduce, RDSを大幅値下げ

Amazonが今日(米国時間3/26)、同社のクラウドプラットホーム上の一連のサービスの料金値下げを発表した。値下げの対象となるサービスは、ストレージサービスS3、クラウドコンピューティングプラットホームEC2、ElastiCache、Elastic MapReduce、およびクラウドデータベースRDSで、この値下げによりAmazonのプラットホーム上でアプリケーションを運用する費用が、Googleが今週初めに発表した額に接近する。

S3の場合は、標準ストレージの料金が、最初の1テラバイトまでは1ギガバイトあたり3セント、低冗長性ストレージでは2.4セントになる。EC2は、クラウドコンピューティングのインスタンスの価格が最大40%値下げされる。

データ保存料が49テラバイトを超えるユーザには、さらにストレージの料金値下げが適用されるが、標準ストレージの場合の最低料金は2.6セントで、これより安くはならない。2.6セントはGoogleの今の料金と同じで、Googleはいろんな区分けをなくして単一の料金制にした。

標準ストレージの最初の1テラバイトに関しては、それまでの使用料が85セント/GBだから、ものすごい値下げだ。Amazonによると、今回の値下げ幅は全体として36%から65%のあいだとなる。

EC2は、最大の値下げ幅が40%になる。たとえば標準のm3.mediumインスタンスは、これまでの1時間11.3セントが1時間7セントになる。それはGoogleのベーシックなインスタンス、n1-standard-1インスタンスと同額だ。

値下げされないインスタンスもある。たとえばメモリの最適化を伴う高額なインスタンスcr1.8xlargeインスタンスは、1時間3.5ドルのままだ。メモリ最適化インスタンスでもlargeでないインスタンスは、大きく値下げされる。また最小のインスタンスであるマイクロインスタンスも、1時間2セントに据え置きだ。

なお、予約インスタンスも大幅に値下げされる。

データベースサービスRDSも、多くのインスタンスタイプが40%値下げされる。キャッシュノードElastiCacheは34%安くなり、Elastic MapReduceは27~61%の範囲内で値下げされる(EC2の値下げに加えてさらに、という意味)。

値下げの適用開始日はGoogleの値下げと同じく4月1日だ。

明らかに、Googleの値下げ攻勢がクラウド業界に大地震を発生させたようだ。Amazonの次は、当然ながら、Microsoftだろう。

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AmazonがEC2の報告ツールをローンチ…使用状況, 料金などを視覚化

Amazon Web Servicesのユーザは今日から、クラウドコンピューティングプラットホームEC2の報告ツールを使える。EC2の通常インスタンスや予約インスタンスが今どのように使われているのか、料金はどれぐらいになっているか、などが、簡単に分かる。

Amazonはこれまで、そのクラウドコンピューティングプラットホームのパワーを、New Relicみたいに美麗なグラフや使用状況リポートの背後に隠すことを、あまりしてこなかった。しかし最近では、徐々にユーザの要望に応えるようになってきた。今月初めにはBilling Console(課金情報コンソール)をローンチして、ユーザが利用しているAmazonのサービス全域にわたるクラウドコンピューティングの費用を、ユーザ専用のダッシュボード上で、AWSらしくないきれいなグラフなどで見せるようにした。

今日のアップデートは、サービス全域ではなくEC2だけが対象だ。Amazonによると、今度ローンチした使用状況報告機能は、“インスタンスの使われ方や利用パターンに関する情報をユーザに提示して、EC2の使い方の最適化を図っていただく”、というものだ。

この新たなツールで使用状況が分かるのは、EC2の通常のインスタンス(レギュラーインスタンス)と予約インスタンス(リザーブドインスタンス)の両方だ。報告内容は、タイムフレームや可利用性ゾーン、インスタンスタイプ、購入オプション、タグ、プラットホームなどで分類できる。予約インスタンスに関しては、使用状況と累積料金、オンデマンドのインスタンスを使った場合との費用比較、などが表示される。

費用(料金)や使用状況に関する現状データをユーザに親切に見せる、という点では、最近のAWSはCloudabilityや、RightScaleのCloud Analyticsなどに近くなった。これらの専門ツールは、AWSだけでなく利用しているすべてのクラウドについて現状を見せてくれるが、とにかくAWSがこういう報告ツールを提供して、ユーザの声に耳を傾けるようになったのは、とても良いことだ。

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Amazonがスーパーコンピュータなみの最速EC2インスタンスC3を主要リージョンで提供開始

Amazonが今日(米国時間11/14)のre:Inventカンファレンスで、EC2の最速のインスタンスタイプを発表した。その改良版C3インスタンスは、AmazonのCTO Werner Vogelsによると、処理能力のパフォーマンスが最高である。今日はストレージにSSDを使うなど、ストレージとI/Oに関して最適化されたI2インスタンスも発表されたが、C3はそれと並ぶ新たなインスタンスタイプだ。

Amazonの説明によると、このインスタンスタイプは、Hadoopなどを使ってビッグデータの分析を行う、3Dのレンダリングをする、工学系やシミュレーションのアプリケーションを動かすなど、計算集約的なワークロードを抱えるデベロッパに向いている。

この新しいC3インスタンスは、プロセッサとして2.8 GHzのIntel E5-2680 v2 Ivy Bridgeを使用し、最小のc3.largeインスタンスはRAM 3.75GB、ヴァーチャルコア2、EC2コンピュートユニット7から成る(==Amazon独自のインスタンスのスピード分類概念)。最大のc3.8xlargeインスタンスは、ヴァーチャルコア32、RAM 60GB、ECU 108から成る。プロセッサは、ベクタ指向のデータ処理を効率化するためにIntelのAdvanced Vector Extensionsをサポートする。

この高性能なインスタンスタイプはネットワークのパフォーマンスも向上し、またストレージはすべてSSDを使用する。Amazonはこれらのインスタンスを使った26496コアのクラスタを立ち上げて、その性能をスーパーコンピュータの上位500のスコアと比較した。その結果このクラスタは481.18テラフロップを達成して56位にランクされた。

これらの新しいインスタンスが可利用となるリージョンは、US East(Northern Virginia)、US West(Oregon)、EU(Ireland)、Asia Pacific(Singapore)、Asia Pacific(Tokyo)、Asia Pacific(Sydney)である。

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EC2の新しいGPUインスタンスタイプはクラウドから高性能な3Dグラフィクスを提供できる

Amazonが今日(米国時間11/5)、クラウドコンピューティングプラットホームEC2の新しいタイプのインスタンスをローンチした。それは、3Dグラフィクスを必要とするアプリケーション向けに設計されている。クラウドコンピューティングと高性能な3Dグラフィクスが頭の中ですぐ結びつく人は少ないと思うが、3Dによる視覚化や、グラフィクス集約的なアプリケーションが行うストリーミングなどは強力なコンピューティングパワーを必要とするので、この新しいインスタンスタイプはAWSにとってきわめて当然の展開だ。

Amazonによると、このタイプのインスタンスを使うとユーザは、“高性能なDirectX、OpenGL、CUDA、OpenCLなどのアプリケーションやサービスを、巨額な先行投資を要さずに構築できる”。

Amazonが提供する新しいGPUインスタンスタイプは、当面、二種類ある。g2.2xlargeと呼ばれるバージョンは、メモリ15GB、ローカルストレージ60GB、EC2コンピューティングユニット26で構成され、2.6GHzのIntel Sandy Bridgeプロセッサと、NVIDIA Kepler GK104グラフィクスカード(1536 CUDAのコアあり)1基が使用される。さらに大きいcg1.4xlargeと呼ばれるバージョンは、メモリ22GB、ローカルストレージ1690GB、EC2コンピューティングユニット33.5で構成され、NVIDIA Tesla “Fermi” M2050 GPU2基を使用する。オンデマンド料金(1時間あたり)は小さいインスタンスタイプが65セント、大きいタイプが2ドル10セントからとなる。

Amazonによると、一つのGPUが720pのリアルタイムビデオストリームを30fpsで最大8つサポートできる(1080pなら4つ)。

この新しいインスタンスが可利用になるのは、当面、AmazonのU.S. East、West (カリフォルニアとオレゴン)、そしてEU(アイルランド)のデータセンターだ。Amazonはこれらのインスタンスタイプをサポートするいくつかのマシンイメージを、近く作成して提供する予定だ。

“2年前にCluster GPUインスタンスをローンチして以来、多くの顧客が、GPUインスタンスのパワーを拡張できるような、より大きい機能性を、従来のHPCコンピューティングを超えたグラフィクス集約的なワークロード…ビデオ制作サービス、3Dによる視覚化、ゲームのストリーミングなど…のために求めてきた”、とEC2担当VPのMatt Garmanが今日の声明文の中で言っている。“今回のG2インスタンスではDirectXやOpenGLが利用できるので、デベロッパはAmazon EC2の上でスケーラブルで高速な3Dアプリケーションを低コストで構築でき、クラウドを利用する高性能な3Dグラフィクスを顧客に提供できる”。

さらに、これらのGPUインスタンスではOTOYのORBX.jsがサポートされる。この、ダウンロードして使用できるHDコーデックはJavaScriptとWebGLで書かれていて、プラグインやコーデックなどクライアントサイドのソフトウェア不要で、クラウドからブラウザへ直接、3D集約的なアプリケーションをストリーミングできる。このプロジェクトはMozilla、Autodesk、そしてOTOYも支えているので、今日の声明文の中にはMozillaが一文を寄せている: “Amazon Web Services(AWS)の顧客は、クラウド内のグラフィクス処理能力とOTOYのORBX.jsによるストリーミング技術を利用して、高性能なゲームやデスクトップアプリケーションをWebへ送り出せる…しかもHTML5とJavaScriptだけを使って”。

たとえばAutodeskの3DS Max、Autodesk Maya、Autodesk Inventorなどのアプリケーションは、この技術を利用しているため、現代的なブラウザならどれをどのプラットホーム上で使っても正常に使用できる。OTOYは今日行ったデモの中で、Photoshop CS6やValveのゲームなどを、ORBX.jsの使用によりブラウザの上で動かして見せた。OTOYはすでに、Autodeskのアプリケーションをはじめ、ORBX.js対応のEC2用マシンイメージをいくつか公開している。

Amazonの今日の発表では、Playcast Mediaがg2インスタンスを使ってビデオゲームを近くストリーミングし、またAgawi True Cloudはモバイルデバイスにゲームやアプリをストリーミングする予定だ。

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AmazonがEC2の専用インスタンスを最大80%値下げ

Amazonが今日(米国時間7/10)、クラウドコンピューティングプラットホームEC2の専用インスタンスを最大で80%値下げする、と発表した。たとえば、EC2の通常の料金にプラスして課金されるリージョン専用料金は、1時間あたり10ドルから2ドルに値下げされる。これは、クラウドサービスの薄利多売を常とするAmazonとしても、相当大幅な値下げだ。Amazonによると今日の値下げは、“コスト削減の方法を絶えず模索し、その節約効果を顧客に還元する弊社の伝統の”一環だそうだ。新価格の適用開始は7月1日にさかのぼり、すべてのインスタンスタイプとAWSリージョンに適用される。

専用インスタンスの‘専用’とは、ハードウェアがその顧客専用、という意味だ。通常のインスタンスのような、どこかの仮想マシン上のインスタンスではない。このタイプのインスタンスを設けている理由は、同社によれば、“企業のポリシーや業界の規制等によりEC2のインスタンスがほかの顧客に属するインスタンスから、ホストのハードウェアのレベルで隔離されている必要がある場合”に対応するためだ。

リージョン専用の料金だけでなく、オンデマンドの専用インスタンスも値下げされる。それは長期契約がなくて、時間あたりで課金されるインスタンスだが、最大で37%の値下げとなる(例: 合衆国東部リージョンのm1.xlargeインスタンスが$0.840から$0.528へ)。また、長期利用の専用予約インスタンスも大幅値下げとなり、前金の額が57%値下げされる。

今日の発表の前には4月に、EC2の通常のインスタンスの小幅な値下げが行われた。そのときは、Windows用のオンデマンドインスタンスが最大で26%値下げされた。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))