970万人の開発者を擁するGitHubが「ギットハブ・ジャパン」を始動、法人向けでマクニカが販売

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「ギットハブ」と書くと、Javaをジャバと書くのと同じぐらい椅子から転げ落ちそうになるエンジニアも少なくないと思うのだけど、「ギットハブ・ジャパン」設立のニュースが届いた。GitHubは今日、東京・代官山で記者発表会を行い、米国外で初めてとなる海外支社の日本法人「ギットハブ・ジャパン合同会社」を芝・大門に設立して法人営業を本格化すると発表した。

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GitHubは2008年のサービス開始以来、年率100%という成長率で登録ユーザー数やレポジトリ数を伸ばしてきて、オープンソースの世界ではデファクトのプラットフォームとなっている。2015年6月現在、GitHubの登録ユーザー数は970万、レポジトリ数は2330万。最近ではMicrosoftやOracleといったトラディショナルなIT企業もGitHubにレポジトリを用意するようになってきているし、広く知られたメジャーなオープンソース製品の多くがGitHubをプロジェクトのホスト先に選ぶのがここ数年のトレンドだ。

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GitHubは「プルリクエスト」と呼ぶソフトウェアの差分情報のやり取りを使った分散開発スタイルを広めた。オープンソース開発のスタイル自体を変革したのはGitHubが採用するGitという分散バージョン管理システムだが、人間(プログラマ)同士の言語コミュニケーションやチケット管理を含めた協業モデルを「ソーシャル・コーディング」という標語とともに広めたのはGitHubだ。

オープンソース・プロジェクトで分散開発の良さが認識されるにつれて、法人内のプロジェクトでも、それまで使われていたSubversionやMercurialといったソースコードのバージョン管理システムに取って代わる利用が出てきた。

GitHubを企業内プロジェクトで利用するには、GitHubそのものを利用するのとは別に、GitHub Enterpriseというオンプレミスの仮想環境上などで動かすバージョンを使う方法がある。GitHubはパブリックなWebサイトであるため、クリティカルなソースコードの置き場所に相応しくないと考える企業が少なくない。これまでにグリー、ヤフー・ジャパン、日立システムズ、サイバーエージェント、クックパッドなどで導入例があるが、支払いがクレジットカード決済による海外送金のみで、テクニカルサポートが英語のみなど、日本法人で使いづらい面もあった。今回、ギットハブ・ジャパンはマクニカネットワークスと総代理店契約を締結。日本の営業時間内で日本語でのテクニカルサポートを提供を開始する。今後も直接、米GitHubからのサポートも受けられる。マクニカネットワークスは今後国内で販売パートナーを構築していく。

日本支社のジェネラルマネージャーに就任した堀江大輔氏はアマゾン、ヤフー・ジャパン、シックス・アパート、クックパッドなどで製品開発部長や国際事業部などエンジニア畑「以外」を歩いてきた人物。「あらゆる職種を経験してきたが、コードだけは書けなかった。それで3年前からプログラミングを始めたところGitHubを毎日使うようになり、GitHubという会社自体に関心を持つようになった」と入社の経緯を説明した。

GitHub共同創業者でCEOのクリス・ワントラス氏は、「いずれすべての企業はソフトウェア企業になる。そして、すべてのソフトウェア企業はオープンソースの一員になる」として、今後のGitHubのポテンシャルを説明。また、堀江氏はオープンソースのコラボレーションスタイルは、ソフトウェア開発を超えてリモートワークに適用できるのではないかと話す。堀江氏によれば、GitHubでは社員の7割がリモート環境で働いている。GitHubを使ってコミュニケーションしていて、法務が扱う文書やマーケ資料なども、すべてGitHubを利用しているという。開発者のプロジェクトにマーケの人がコメントしたり、コード上のバグに対して法務が指摘を入れるというようなことが起こっているのだそうだ。

日本だとスタートアップ企業で、1200万DLを超えたゲーム「BrainWars」を開発・運用するトランスリミットが就業規則をGitHubで公開している。これは別の企業が「フォーク」(分岐して別バージョンを作ること)してもいいし、社員がプルリクエスト(気に入らない条項に変更要求を送る)こともできる。実際トランスリミットの高場大樹氏によれば就業規則は名古屋にある開発会社が作ったものをトランスリミットがフォークして自分たちに合う形にしたものという。ソフトウェアが得意でGitHubを自然に使っているような企業では、こうした利用も出てきている。デジタルの文書やデータを扱うコラボレーションの世界では、Dropboxが多くのスタートアップを買収してストレージからコラボへ軸足を移しているし、巨人MicrosoftもSharePointとクラウドで企業向けソリューションを提供していて、「開発者ネイティブ」のGitHubが今後大きくなるこの市場でどれほど存在感を示せるかは未知数だ。

GitHubはサービススタートの時点から黒字経営で、自己資金によるブートストラップの成功事例として知られているが、技術系スタートアップへの投資で知られるVCのAndreesen Horowitzから2012年に1億ドルという巨額の資金を受け入れている。

GitHubが毎日ぶっ続けでDDoS攻撃に遭う…どうやら“中国がらみ”のよう

オンラインのコードリポジトリGitHubが月曜日(米国時間3/30)に、継続的に分散型サービス妨害(distributed denial-of-service, DDoS)攻撃に遭っている。同社によると、それはGitHub.comの歴史上最大の攻撃だ。攻撃は木曜日(米国時間3/26)に始まり、今も続いている、とGitHubのステータスページとTwitterアカウントで言っている。今現在同社のすべてのシステムが100%を報告しているが、攻撃のやり方が進化し続けているので、GitHubとしては“高い警戒度”を維持しなければならない、ということだ。

先週のブログ記事でGitHubは、攻撃のベクターが複数あり、何も疑ってないユーザのWebブラウザを利用してGitHubのサイトを大量のトラフィックで圧倒するなど、新しい高度なテクニックもある、と書いている。このトラフィックの洪水によって、GitHubの可利用性が落ちる。ステータスページ(下図)でスパイクになっているところが、妨害が起きた時点だ。

[このDDoS攻撃は進化しており、われわれは被害の緩和に努めている。]

セキュリティのエキスパートによると、攻撃は、中国の検索エンジンBaiduの海外ユーザからの検索トラフィックを、とくに2つのページへリダイレクトしている。ひとつは中国政府による検閲を報じているサイトGreatfire.orgのページ、もうひとつはThe New York Timesの中国語のWebサイトへのリンクがあるページだ。(GitHub上の)Greatfireのページには、中国でブロックされている10のWebサイトのコピーへのリンクがある。なお、Greatfire自身も今月初めに、DDoS攻撃を食らった

GitHubはどのページが攻撃されたかを確認していないが、ブログ記事ではこう言っている: “われわれが受け取ったいくつかの報告によると、この攻撃の意図は、われわれに、特定の種類のコンテンツの削除を決心させることにある、と思われる”。

一方Baiduは、システムが悪用されたことと、攻撃への関与を否定した。“Baiduのセキュリティ技術者による細心の検査により弊社は、弊社のプロダクト上のセキュリティ問題やハッカー攻撃の可能性を排除した”、とBaiduの声明文は述べている。

セキュリティのエキスパートたちがThe WSJに語ったところによると、攻撃は中国の当局と結びついているようだ。なぜならハッカーたちは中国のインターネットインフラストラクチャの高いレベルでトラフィックを操作できており、それは、その国にやってくるすべてのトラフィックに手を加える(==リダイレクトなど改悪する)能力を持った誰かの仕業(しわざ)でしかありえないからである、ということだ。

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GreatFire.orgの関連記事(未訳)〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

YC出身のGitLabはエンタプライズ向けのGitHub…そう、GitHub Enterpriseみたいに

GitLabは、自称、企業が自分のサーバで動かすことのできるオープンソースのGitHubだ。GitHub同様、オープンソースのgitリポジトリを提供しているし、GitHubと同じく猫がシンボルだ。

“しかし、自分のハブを自分のサーバで守りたいときがあるし、地政学的な理由でそれをファイヤーウォールのこっちに置きたいこともある”、オランダ人の協同ファウンダSytse Sijbrandijは、同じく協同ファウンダのDmitriy Zaporozhetsと共有しているカリフォルニア州Mountain Viewのアパートから、電話で語った。もちろん、GitHubも同じ機能をそのEnterpriseバージョンで提供している。

私はプログラマでないから、何か見落としているかもしれないが、GitHubの方が歴史が長くてコミュニティが大きい、という点を除けば、〜Labと〜Hubは違いがほとんどないように思える。GitLabのホームページには、”better than GitHub”とあり、両者の違いを説明するブログ記事まである。

“GitLabは容易にスケールでき、変更も容易だからGitHubよりベターなんだ”、とSijbrandijは説明する。たとえばGitLabはユーザが変更を加えることができるし、Enterprise Editionのライセンスもあり、いろんなタイプのWebサーバにインストールできる。でも…、GitHub Enterpriseではこれもできる。

どーもよくわからないので、私はプログラマに助けを求めた。GitLab vs. GitHubに関しては、RedditQuoraProduct Huntなどにたくさんの議論がある。友だちが、Slackの上のプライベートディスカッションも見せてくれたが、やはりLab vs. Hubを議論している。

GitLab派に共通している論点は、DigitalOceanのサーバとの相性が良いことと、コストが安いこと。GitHub派は、長期的に見れがサポートとコミュニティが優れているし、費用もそれほど高くはないことを挙げている。そして両派ともに、二つはとてもよく似ている、と言っている。

GitLabの料金はユーザ一人につき年額19ドル90セントからだ。そしてDigital Oceanのユーザ数のいちばん多いプランは月額10ドル。GitHubはEnterpriseの利用料金をサイトに載せていないが、あるGitHubユーザがQuoraのポストで、GitHub Enterpriseは月額21ドルと言っている。

GitLabは、NASAやSpaceX、O’Reilly Media、AT&T、Comcast、IBMなどをユーザの例として挙げている。2011年以来、50万回ダウンロードされたそうだ。

アップデート: GitLabはオープンソースのホスティングとエンタプライズ向けgit管理サービスを提供している競合他社Gitoriousを買収した。

GitoriousのCEOがGitLabのブログで、“最近ではGitLabを採用する企業や組織がますます多いことに気づいていた”、と述べている。そして、“オンプレミスの顧客からの収入が減ったため、無料サービスのGitorious.orgを維持することは不可能になった”、と。

GitLabは、Gitoriousのサイトを6月1日に閉鎖する予定だ。

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ZappyLabは、科学研究のGitHubを目指す


科学者は大変だ。人類を別次元の巨大モンスターから守る(パシフィック・リムのクローバーフィールドを見よ)だけでなく、実験室の中で、再現可能な実験や技術を創造しなくてはならない。そこで、 ZappyLabの登場である。

TechCrunch Radioのピッチオフで優勝したZappyLabは、初めての製品Protocols.ioで、研究者たちが実験の「レシピ」を共有する手助けしようとしている。

「[共同ファウンダーの]Alexei Stoliartchoukは2012年1月7日に私に電話をかけ、生物学者のためのアプリを作れないかと尋ねた」と共同ファウンダーのLenny Teytelmanは言った。「そこでレシピのチェックリストのアイデアが浮かんだ。3週間後、彼に電話してこう尋ねた、『科学者に〈シェア〉ボタンを渡したら、クラウドソースによる保管庫が作れるだろうか』。あれが決定的瞬間だった」。

チームは、実験生物学、ウェブ開発、およびマネジメントの経験を持つ。自己資金10万ドルとシード資金80万ドルで会社は立ち上げられた。彼らはKickstarterキャンペーンでも5万ドル以上を集めた。

「科学者のために、ウェブだけでなくiOSとAndroidのネイティブアプリも本気で開発しているのは、われわれくらいだ。作りたいのはGitHubライクな科学コミュニケーションのためのリソース ― クラウドソースのオープンで常に最新な、科学的手法の貯蔵庫」とTeytelmanは言った。

しくみは? Teytelmanの説明によると、このサービスを使うと研究プロトコルや技術を協業的に共有することができる。例えば、Teytelmanは論文誌を読んでいて実験手順が抜けていたり、不正確に書かれているのを見ることがよくあると言う。オンラインで共有することによって、研究者同志で実験を再現したり、協業したりが、よりタイムリーに行えるようになる。

チームは、彼の大きな目標にとても興奮していた。

ワクチン、気候変動、老化、がん ― あらゆる人と物に影響を与えるもの ― の研究は、われわれのサービスがあれば、今よりはるかに早く進むだろう」とTeytelmanは語った。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


自殺に関するページを禁ずるためロシア政府がGitHub全体をブロック

【抄訳】

ロシアのデベロッパたちは今日、コンピュータの前で呆然とした。床をどんどん踏みつけたところで、無駄だった。ロシアの規制当局RosComNadzorが、GitHubをブロックしたのだ。彼らは、この、デベロッパたちのコラボレーションのためのサイトに、自殺をする32種類の方法を詳細に印したファイルを見つけたからだ。

今回のブロックは、ロシアのISPたち全員に、このサイトへのアクセスを禁じさせることだった。しかも、GitHubは全面的にHTTPSを使っているから、ISPのレベルで個別のページへのアクセスだけを封じることはできない。だから、GitHub全体をブロックするしかない。ロシアのブログMeduzaによると、Beeline、MTS、MGTS、Megafonなどロシアの主要ISPの一部はすでに当局の命令に従っている。

このブロックは、インターネット上のコンテンツに対するロシア政府の規制方針に関する疑念に再び火をつけた。この国のファイアウォールは2012年に作られたが、そのときからすでに議論のマトになっている。それは言論の自由に反しているだけでなく、その実装のされ方が鈍重で融通が効かず、不必要に厳しすぎるからだ。

今ロシアに住む人たちがgithub.comにアクセスしようとすると、こんなものを見る:

ロシアの検閲当局は、数か月前にもGitHubをブロックした。HackerNewsの投稿からリンクされているOpenNetのポストによると、GitHubは10月にも短期間、アクセスしないよう要請されていた。その問題のコンテンツがいつまでも取り外されないから、今回のブロックに至った、と政府の声明文は述べている。

【中略】

ロシアで自殺関連のコンテンツがブロックされたと聞いて、あれっ?前にも…、と思った方は正しい。2013年にはYouTubeが、自殺をほのめかすようなビデオで同じ目に遭ったことがある。

以下の図表は、RCNから得られた、今回ブロックされたページのリストだ。表の左端は10月にブラックリストされた日付、右端が今回のブロックの日付だ。

今GitHubに詳細を問い合わせているので、情報が得られ次第このページをアップデートしたい。

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GitHub EnterpriseをこれからはAWS上で利用できる、企業の”クラウド慣れ”に対応

GitHub Enterpriseの最新バージョンでは、大企業がこのサービスの仮想マシンにアクセスして、スケーラビリティのきわめた高いGitHubのサービスをAmazonのクラウドコンピューティングプラットホーム上に立ち上げることができる。

7年前にローンチしたGitHubは、今ではクラウド上で自分のソースコードを開示提供/管理しようとする多くのデベロッパにとって、デファクトスタンダードになっている。しかし大企業は自分たちのコードが会社のファイアウォールの外にあるという状態に不安を感じるため、数年前にGitHubはサービスのオンプレミスバージョンを大企業向けにローンチした。

今日では、約10万名の技術者が毎日、自社(等)にインストールしたGitHub Enterpriseを毎日利用している。しかし企業がクラウドの快適さに慣れてくるにつれて、今度は、その自社専用のGitHubをAWSのようなパブリッククラウドに置いて展開管理したい、という欲求が生まれた。

GitHubのストラテジ担当VP Brian Dollによると、AmazonはヘルスケアサービスのHIPAAや合衆国政府のFEDRAMPなどの規格に準拠しているので、GitHubのコードをクラウドに移すことに不安はなかった。GitHubをAWSに載せるにあたっては若干の技術的課題はあったが、結果的に、企業ユーザにとってスケールしやすく可利用性の高いGitHubインスタンスを提供できた。

“うちでは、いつも言っている。そのうち、すべての企業がソフトウェア企業になるのだ、と”、とDollは言う。大企業のIT部門は保守的、と思いがちだが、でもGitHub Enterpriseを使うようなところは違う。“いちばん意外なのは、企業の中でクラウドをフルスケールで採用しようとしているのは、大企業中の大企業であることだ”、とDollは言う。

今日からAWS上で提供されるのはGitHub Enterprise 2.0で、その新しい機能等はAWSからホストされる/されないに関わらず同じだ。たとえば既存のシングルサインオン方式をそのまま使いたい企業は、LDAPやSAML互換のソリューションをそのために利用できる。また新たに導入されるセキュリティオーディットログによって、アドミンは個々のアカウントやチーム、それにリポジトリへのアクセスを経時的に監査できる。

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GitHubによるプロジェクト管理を独自のGUIで便利&多機能にするZenHub

人気の高いGitHubは今、本来の直接的な使い方以外に、それをラップしたサービスを事業化する、という使い方も増えている。今回ご紹介するZenHubは、GitHubをもっとはやく容易に使えるようにする一種のインタフェイスサービスで、GitHub(Git)が行うプロジェクト管理サービスを、Trello的なドラッグ&ドロップのタスクボードから提供する。またアップロードできるファイルはGitHubのインタフェイスのように画像ファイルだけでなく、どんなファイルでもできる。そのほか、コミットに関するフィードバックやプルリクエスト、提案、コメントなどを手早く送れる[+1]ボタンもある。

ZenHubを開発したAxiom Zenは、バンクーバーとサンフランシスコにオフィスのあるインキュベータ〜スタートアップ育成企業だ。今はChromeのエクステンションのみだが、Firefoxのプラグインも出す予定だ。料金は個人のデベロッパや非営利団体、それにオープンソースのプロジェクトなら無料。商用利用には、課金される。

主な対象ユーザはデベロッパだが、本来Git/GitHubはソフトウェアのソースコード以外のものの進捗や枝分かれ的進化や改版履歴を管理できるので、企業がワークフローの管理に使うことも十分にできる。そうすれば、サードパーティ製の管理ツールは要らなくなるだろう。

このサービスの正式ローンチは今日(米国時間10/27)だが、ベータ段階ですでに300社が登録ユーザになっている。有名どころでは、NBC News、Microsoft、Xamarin、不動産サービスのRetsly(最近Zillowが買収)などがいる。Retslyの協同ファウンダKyle Campbellは、“ZenhubはGitHub上のわれわれのアジャイルなワークフローの最適化を実に良く助けてくれた。ほかのプロジェクト管理ツール/サービスにように、工程やオーバヘッドがむやみに増えることがない”、と賛辞を述べている。

GitHub上の開発過程を助けるオープンソースのプロジェクトとしては、ほかにWaffle.ioなどがあり、最近ではMicrosoftもVisual Studioのツールの一環としてGitをサポートしている。しかし、それらがあくまでもデベロッパツールであるのに対して、ZenHubはもっと広い意味でのプロジェクト管理を志向しているようだ。GitHub自身もかねてから、ソースコードのバージョン管理以外の多様で幅広い利用を訴求している。

 

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GitHubがDigitalOceanやUnreal Engineなど12社を結集して総合開発環境の”インターネット学割”を実現

ソフトウェアが箱入りの商品だったころ、学生たちはAdobeのCreative SuiteやMicrosoftの開発ツールなど高価なソフトウェアパッケージを学割で買えることが多かった。でも今ではほとんどのデベロッパツールがSaaSで提供されているから、学割はそれほど一般的ではなくなった。

そこで、学生たちがもっと気軽にソフトウェアのプロジェクトに取り組めるために、GitHubを筆頭にBitnami、Crowdflower、DigitalOcean、DNSimple、HackHands、Namecheap、Orchestrate、Screenhero、SendGrid、Stripe、Travis CI、Epic GameのUnreal Engineの計13社がパートナーしてGitHub Student Developer Packという、学生のための無料利用プランを立ち上げた。

GitHubによると、同社の既存の無料プランはすでに約10万名の学生が利用しているが、Developer Packでは、学生であるかぎり、月額7ドルのマイクロアカウント(プライベートリポジトリ最大5つまで)を無料で使える。

ほかの参加企業も、1年とか、学生(13歳以上)である期間、などの年限で特典を提供する。たとえばUnreal Engineの場合は、月額19ドルのプランが無料になり、Digital Oceanは、通常の100ドルぶんの利用が無料になる。学生のプロジェクトが成功してお金が得られるようになると、決済/支払サービスのStripeを最初の1000ドルまで無料で利用できる。

プロジェクトを立ち上げたいがお金がない、という学生にとってこの企画は良いチャンスだ。この企画に加わっていないAWSや、Azure、Googleなどにはかねてから無料プランがあるので、 GitHub Student Developer Packは、相当複雑なプロジェクトにも十分なリソースを提供できるだろう。

このPackを利用するためには、学校のメールアドレスや正しい学生IDなどの身分証明が必要だ。GitHubの今のスチューデントアカウントの保有者は、現状のままでPackを利用できる。

以下が、各社の特典のリストだ:

Bitnami
ワンクリックでクラウドアプリケーションをインストール
月額49ドルのBusiness 3プランが1年無料

Crowdflower
クラウドソーシングとデータ濃縮
月額2500ドルのCrowdflowerプラットホームにアクセスして50ドルぶんの利用が無料

DigitalOcean
デベロッパのためのシンプルなクラウドホスティング
100ドルぶんの利用が無料

DNSimple
ワンクリックのサービスと堅牢なAPIでシンプルなDNS管理を提供
月額3ドルのブロンズプランが2年間無料

GitHub
強力なコラボレーションとコードリビューとコード管理でオープンソースとプライベートプロジェクトを支援
プライベートリポジトリ5つのマイクロアカウント(月額7ドル)が学生である間無料

HackHands
24/7ライブで利用できるプログラミングヘルプ
25ドルぶんの利用が無料

Namecheap
ドメイン登録とSSL証明
年額8ドル99セントの.meドメインと年額9ドルのSSL証明が1年無料

Orchestrate
キー/ヴァリュー、グラフなど、各種データベース
月額49ドルのデベロッパアカウントが学生である間無料

Screenhero
チームのコラボレーションのためのスクリーン共有
月額9ドル99セントの個人アカウントが学生である間無料

SendGrid
メールインフラとメールサービス
月額4ドル95セントの学生プランが1年無料

Stripe
Webとモバイルの支払決済、デベロッパ向け
最初の売上1000ドルについては手数料無料

Travis CI
オープンソースとプライベートプロジェクトのための継続的インテグレーション
月額69ドルのプライベートビルドが学生である間無料

Unreal Engine
ゲーム開発用のツール集合、ゲームデベロッパのためにゲームデベロッパが制作
月額19ドルの通常プランが学生である間無料

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GitHubの各種言語対応コーディング用テキストエディタAtomが完全にオープンソース化

今年初めにGitHubは、拡張の容易なテキストエディタAtom非公開ベータでローンチした。そのとき同社は、そのエディタのライブラリとパッケージのうち80をオープンソースにしたが、エディタ本体はクローズドソースにされた。それから10週間後の今日(米国時間5/6)公開ベータに移行し、エディタのすべてのコードをMITオープンソースライセンスのもとにオープンソースにした。各種のプログラミング言語に対応するためのパッケージやライブラリもすべて含まれる。さらに、サードパーティの拡張をエディタにインストールするためのパッケージエディタや、ChromiumベースのデスクトップアプリケーションフレームワークAtom Shellも含まれる。

同社によると、このエディタはこれまでの10週間で25万回あまりダウンロードされた。その間に40以上のアップデートがリリースされ、Atomの機能を拡張するための、コミュニティによるパッケージは800以上ローンチされた。Atomの拡張機能はJavaScriptとCSSだけで書ける。

GitHubによれば、このアプリケーションは今後も開発を維持するつもりで、そのための専属チームも設けたが、しかし、“オープンソースコミュニティの創造性とサポートと熱意により”、さらに良いエディタになり、チームの開発努力が促進されることを期待する、とも言っている。

現状のAtomは、1.0に達していないバージョン、という扱いだ。今チームは、今可利用なOS Xバージョンに加えて、LinuxとWindows用バージョンのリリースおよびAPIの安定化に注力している。

 

 

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GitHubがブラウザ上でWebデザインができるEaselを買収, ノンデベロッパのユーザ獲得へ

GitHubがEasel買収した。Easelは、ブラウザ上でWYSIWYGでWebサイト/ページをデザインできるツールで、2012年にY Combinatorから世に出た。買収額などは、公表されていない。

EaselのチームはGitHubの社員にはなるけど、サービスは従来どおり続く。サポートも継続するし、それまでの有料ユーザ向けの有料サービスの内容も変わらない。

Easelを作ったBen OgleMatt Colyerは、本誌のBryce Durbinによると、二人がAdrollのエンジニアだったとき知り合った。彼らは、WebのデザインはWeb上で行われるべきだ、と信じている。だって、ユーザがページやサイトを見るのはWebの上だから。

Easelの最大の威力は、ブックマークレットとChromeのエクステンションを使って既存のWebサイトを簡単にインポートできることだ。何もかも、最初から最後までブラウザ上にあるから、プロトタイプのテストもすぐできる。また共同作業のためのコラボレーション機能(編集、コメントなど)もある。Bootstrapをサポートしているので、レスポンシブな(応答性の良い)サイトのデザインができる。

有料プランは、個人は月額15ドルから、小さなチームは50ドルからだ。

GitHubはもともとデベロッパ向けの技術的サービスだが、Easelがその上で使えることによって、ユーザ層をデベロッパ以外にも拡大できるだろう。

GitHubの買収は、これが初めてではない。2011年にはOrdered Listを買収し、そのプロダクトであるSpeaker DeckとHarmonyにより、オンラインのWebサイト構築とコンテンツ管理サービスの機能を持つことになった。今でもこの二つは使えるから、Easelの将来にとっても好都合だ。

以下は、Easelからの発表声明の全文だ:

Easelを始めたのは、これまでのWebデザインのワークフローが不満だったからだ。デザインの段階的な磨き上げはもっと単純明快であるべきで、同じことの繰り返しであってはならない。GitHubに加わっても、この目標は変わらない。

そのほか、あらゆる点でEaselは今までどおりに利用できる。有料プランのサポートも継続するし、その内容も前と同じだ。これからも、Easelを楽しく使っていただきたい。

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GitHub for Windows、UI部分などをアップデート。更新時刻も相対時刻表示へ

GitHub for Windowsがアップデートされたようだ。GitHubのブログでは、今回のアップデートにより、一層軽快でわかりやすい仕組みを採用したとしている。細かな修正がいろいろと加えられてはいるようだが、目立つのはUI部分だ。

まず、基本的な動作を、たいていの人の世間常識に合わせた。すなわち古いものが左側に、そして新しいものが右側にくる配置としたのだ(たいていの国では、文字を左から右に記述する)。レポジトリにおいても、過去のコミットが左側に表示され、そして現在作業中のものが右側に表示される。

さらに、GitHub for Windowsからは横スクロールバーが消えることとなった。個人的には横スクロールバーもあまり気にならないが、しかし開発者の視点からみると異なるのかもしれない。長い「diff」表示ラインも折りたたまれて表示されるようになった。おかげで、あちこちにスクロールして表示を見る必要がなくなったわけだ。

また、作業の様子をよりわかりやすく把握できるようになった。たとえば、改変作業が行われた場合、作業の行われた日時を示すのではなく、相対時間が表示されるようになったのだ。つまり何らかの作業が行われたのが「たった今」(just now)なのか、15分前なのかが表示されるのだ。おかげで、属しているタイムゾーンによらずに作業の流れが把握できるようになった。

今回のアップデートは、さほど大きな変更が加えられているわけではない。開発者からリクエストの多かった使い勝手の面での改善を行ったというところだ。これまでよりも一層、メインの開発チームが所属するタイムゾーンなどを気にせずに、さまざまなプロジェクトの進行具合を把握しやすくなったと言うことができるだろう。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


ユーザ数400万に達したGitHubが「コラボレーションサービスの百貨店」になることで未来の成長を目指す

デベロッパたちが共にコードをポストし、貸し借りし、コラボレーションするためのオンラインリポジトリとして有名になったGitHubは、今やアクティブユーザ数が400万に達したが、今後はこのモデルを他の領域にも広げ、あらゆる種類のオンラインコラボレーションの拠点にしたい意向だ。

TechCrunch Disrupt SFのステージに登場したGitHubの協同ファウンダでCEOのTom Preston-Wernerは、“弁護士や公務員など、誰もがGitHubを使うようにしたい”、と言った。そのねらいは、“GitHubのユースケースを広げることだ。ソフトウェア開発だけでなく、あらゆる目的にGitHubを使ってもらいたい”、である。

2007年に自己資本で始まった同社は、今年の初めにAndreessen Horowitzから1億ドルの資金を調達して世間をあっと言わせた。

同社はこの資金をてことして、エンタプライズ方面と有料サービスの開拓に力を入れている。Preston-Warnerの今日の話によると、GitHub EnterpriseとメインのGitHub.comのサービスとの違いは、前者がオンプレミスのソリューションであることだ。その有料ユーザは今、“数十万”のオーダーに達している。

同社は2012年から黒字化しているが、しかし1億ドルを成長のために使ってしまった今現在は赤字だ。社員は現在、209名である。

最近の同社の成長は、相当急ピッチだった。2011年にユーザ数100万の道標を通過した同社は、今年の1月にはユーザ数300万に達した。8月に到達したユーザ数400万は、RedMonkのDonnie Berkholzが描いた成長カーブと完全に合致する。彼のそのカーブでは、年内に500万に達する、となっている。

GitHubがその原点であるデベロッパサービスの枠をこれから大きく越えていくことは、業界に対してさまざまな含意を持つだろう。まず、BoxやDropboxのような、同じく急成長したスタートアップたちは、GitHubと同じ拡大パターン…エンタプライズ路線…をねらってくるかもしれない。また、従来のような小規模なデベロッパやスタートアップたちだけでなく、Microsoft、Google、Oracle、Ciscoなどの大企業もGitHubに着目せざるをえなくなるだろう。

その出自がコードを軸とするコラボレーションであるPreston-Wernerは、コラボレーションはあくまでもプロジェクトがベースであり、プロジェクトをめぐって人びとがコラボレーションするのだ、という見方だ。

“今でもメールを使って文書を共有している企業があると思うが、それはものすごく効率が悪い”、と彼は言う。GitHubは、こういうところにも機会を見出し、人びとがそれらのドキュメントに互いにアクセスしながらコミュニケーションする方法を提供していく。彼は、“ファイルがあればそこには必ずコミュニケーションがある”、という言い方をする。GitHubは、ソフトウェア開発に限らず、至る所にあるそのようなコミュニケーションを支えるつもりだ。競合他社は?という質問には直接には答えず、“最大の敵は今のやり方(メールなど)だ”、と言った。

しかしステージには彼の前に、GitHubのライバルになるかもしれないBoxとZendeskのCEOたちが立った。エンタプライズの分野でどんなコラボレーションサービスを提供するのか、それ次第では彼らは将来、互いに戦う仲になるだろう。

1億ドルの投資ラウンドは相当大きな評価額を前提としているはずだが、Preston-Wernerは、IPOにより公開企業になるという至近の可能性を否定した。“今はそういうことは全然頭にないし、話題にもなっていない”、と彼は言う。“今集中しているのは、一緒に仕事をする人たちのためのプロダクトを作ることだ。IPOなどには、まったく関心がないし、考えたこともない”、ということだ。


舞台裏インタビュー

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GitHubにトレンドページが登場: プロジェクト別, 言語別, デベロッパ別など

GitHubが、同サービス上で今何がトレンドかを知るための方法をローンチした。ユーザは期間別、プロジェクト別、デベロッパ別、プログラミング言語別などでトレンドを知ることができる。

そのGitHub Trending Pageと呼ばれるサブサービスは、日別、週別、および月別のトレンドデータを1日に8回計算する。ユーザは、自分が見たい期間を指定できる。

プログラミング言語はランク付けされ、デフォルトではすべての言語のトレンドアイテムが表示される。ユーザは、自分自身のリポジトリに基づいてトレンド言語を見られる。リポジトリがまだないユーザは、GitHub全体の上位言語を見る。

言語は、つねにリポジトリベースで計算される。GitHubのブログは、こう説明している: “リポジトリ(repositories)タブではユーザが選んだ言語フィルタによる主要言語のリポジトリが見られる。デベロッパタブでは、選んだ言語における上位トレンドのリポジトリを持つデベロッパを見られる”。

リポジトリのトレンド情報は、リポジトリの説明や言語、上位5名の寄与貢献者、そしてFacebookのLikeなどに相当する星印ボタンがある。デベロッパのトレンド情報では、そのデベロッパが抱えるすべてのリポジトリと、そろぞれの所属組織や団体も表示される。

GitHubがトレンドを求めるとき利用するデータは、星印の数、フォーク数、コミット数、フォロー数、ページビューなどだ。またそれらの各項目は、新しいものほど点が高くなる。トレンドページには、上位25のリポジトリとデベロッパが表示される。それより多いと結果がより希薄になり、またデータ分析の負荷が大きすぎる、と彼らは言っている。つまり、25がちょうどよいところである、と。

GitHubは、デベロッパのためのデータ駆動型のソーシャルネットワークだ。トレンドページによって、これまで検索を何回も繰り返さないと分からなかったデータが、一目で分かるようになった。

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GitHubが発表したOctokitはGitHub APIを使いやすくするRuby/Objective-Cラッパー

GitHubが今日、GitHub APIの、GitHub自身がメンテナンスするライブラリOctokit 発表した

Octokitには、Rubyデベロッパ向けとObjective-Cデベロッパ向けの2タイプがある。Ruby向けは、GitHub APIの単純なラッパーだ、という。Objective-CバージョンはCocoaとCocoa Touchを使用し“GitHub APIと対話でき、AFNetworkingMantleReactiveCocoaを使って構築されている”。

どちらも、主にGitHubのコミュニティによるコラボレーション努力の成果だ。

私はデベロッパではないので、Octokitのようなものを詳しくご紹介できる資格はないが、有能な人たちによる、良いもの(API)をさらに良いものにするための、優れた作品だ、という実感はある。APIは便利なものだが、裸のまま使うにはもろく、複雑で分かりにくい部分もある。それらの問題に対して、APIの利用状況を管理できるRunscopeのようなツールもある。3月に書いた記事では、 TasktopのSoftware Lifecycle Integration(SLI)プロジェクトを取りあげた。それは、複数のツールをリアルタイムに同期化することによって、デベロッパたちが目の前の問題について話し合えるための、普遍的なデータメッセージバスだ。

しかし新しいものはつねに、最初は個人が作る。GitHub APIのためのOctojitラッパーは、数年前にWynn Netherlandが作ってメンテナンスしてきたものだ。ブログTreehugのインタビューでNetherlandは、Twitter Ruby GemLinkedIn Gem*のメンテナンスも自分が手伝った、と言っている。〔*: Twitter APIとLinkedIn APIのRubyラッパー〕

OctokitはGitHubコミュニティの長年の成果であり、ボトムアップの取り組みでアプリケーション開発におけるAPIの利用が、よりやりやすくなった、ということの好例だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


コマンド一発で買ったばかりの新品Macを強力な開発マシンにセットアップするBoxen, GitHubがオープンソース化

boxen

GitHubが”Boxen”をオープンソース化した。Boxenは、新品のMacをデベロッパ用にセットアップするツールだ。

この、ワンコマンドの自動化ツールを使うと、デベロッパは30分でGitHub上でハッキングできるようになる。

デベロッパ向けにあらかじめセットアップされたラップトップを提供することは、一種のトレンドでもある。たとえばDellは、Project Sputnikでデベロッパ専用に作られたラップトップを開発した。そのラップトップはすでに、一般市販されている。

GitHubは今日(米国時間2/15)のブログ記事で、Boxenは1年前に“The Setup”というプロジェクトとしてスタートした、と述べている。文字どおり、セットアップだ。それは、どんなコンピュータでも、コマンド一発でGitHubを利用する開発マシンに変身させる、夢のようなツールだ。そして、その‘どんなコンピュータでも’を、‘買って箱から出したばかりのMac’に変えたものが、今のBoxenである。なんとすばらしい。

要するにBoxenは、Macをデベロッパが管理するためのフレームワークだ。GitHubのチームは、Puppetモジュールの標準ライブラリを作った。それは、“MySQLを動かすことからMinecraftをインストールすることまで”、何でもやる。やってみたい人は、ここへどうぞ。

そんな状況は、とてもよくある。スタートアップは、自分のニーズに合ったツールを揃えなければならない。だから、ツールを自作することが多い。Boxenも、始まりはそうだった。ユーザはGitHubのデベロッパ、という想定で作られている。ブログ記事によると、アップデートは起動するたびに自動的に行われ、GitHub自身の問題はその場で即座に解決される。ユーザであるデベロッパの負担が、軽い。

ブログ記事でGitHubはこう言っている:

Boxenでは、開発環境をプロダクションと同格に扱っている。コードをテストし、継続的インテグレーションにより変更をデプロイしている。

このようにインターネット企業からデベロッパ向けの新しいソフトウェアが生まれ、同時に開発用のハードウェアもMacやPCのような(消費者も使う)一般市販製品になっていくのは、とってもクールなトレンド、だと感じるね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))