GoogleがChromecast Audioをお蔵入り

Chromecast Audioは、もうない。“無能な”スピーカーでもGoogleのChromeCast族の一員にできるオーディオドングルの生産を、Googleは停止した。欲しい人はお急ぎを。Googleは今残っている在庫を、定価の35ドルではなく$15ドルで売っている

Googleの声明文は曰く: “弊社のプロダクト群は進化を続けており、ユーザーがオーディオを楽しめるための製品も今や多様化している。したがって当社は、Chromecast Audio製品の生産を停止した。今後も当社はChromecast Audioデバイスのサポートを続けるので、ユーザーは音楽やポッドキャストなどを引き続きエンジョイできる”。

ChromecastそのものはGoogleの大ヒットになったが、Chromecast Audioはつねにニッチにとどまっていた。

明らかにGoogleの今の関心は、人びとがGoogle HomeプロダクトとAssistant、あるいはパートナー製のCast対応スピーカーを買ってくれることにある。Google HomeデバイスはBluetoothスピーカーに接続できるが、今ユーザーの家にあって彼らが気に入っているスピーカーは高い確率でBluetooth非対応だ。Googleは当時、“Bluetoothアダプターは不格好だ”と言っていたが、これからはその逆を言わなければならないだろう。

Chromecast Audioがローンチしたのは2015年で、Chrome Castの第二世代と同時発売だった。その後Chromecast Audioは何度もアップデートされ、マルチルームなどの機能もサポートされた。Googleは今、Chromecast Audioユーザーのサポートは当面続ける、と言っているから、すでに持ってる人も、あと数年は大丈夫だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google CastがChromeブラウザーに直接統合された…今やインターネットはテレビのチャンネルのひとつだ!?

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Googleが、われわれ一般ユーザーのコンピューティング環境に自分をくくりつけるための、大きな一歩を踏み出した。Google Cast(の能力)を、Chromeブラウザーの中へ直接、 統合したのだ。これは過去2年間のCastエクステンションからの格上げで、これによりユーザーは、Chromeブラウザーで閲覧しているコンテンツを、ChromecastのようなCast対応デバイスにブロードキャストできる。これからは、そのためのソフトウェアをダウンロードしなくても、CastをサポートしているコンテンツサイトではCastアイコンが表示され、またChromeのメニューから何でもCastできる。

Castはこの2年間でかなり普及し、Google自身のChromecastやChromecast Audioドングルだけでなく、最初からCastをサポート(内蔵)しているサードパーティ製のスピーカーやテレビもある。また、 Google HangoutsやCast for EducationなどのアプリケーションにもCastできるから、学校のクラスや仮想ミーティングなどで集団でCastを視聴できる。

Googleによると、今回の統合以前にも、Chromeからの“キャスティング”は人気のアクティビティだった。先月だけでも、3800万以上のキャストがChromeから送られた、と同社のブログは言っている。そののべ視聴時間は、5000万時間以上だそうだ。Chromeブラウザーにその機能が組み込まれたこれからは、もっと増えるだろう。とりわけGoogle Play MusicやNetflixではアイコンがアドレスバーの右に表示されるから、メニューを操作する必要もない。

Chromeへの直接統合は確実に、Castのリーチと利用率を拡大し、ユーザーのデジタル生活における、ひまつぶしチャンネルが一つ増えることになる。しかもネットワークの帯域が拡大した未来においては、テレビでもスマート家電でも何でも、単一の脳(あなたのポケットのスマートフォン?)から情報を受け取れるようになる。しかし今のところは、パーティーでみんなに、大きなテレビであなたの曲を見せる/聞かせることに、もっぱら利用されるかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

GoogleがChromecastのアプリをGoogle Castと改名、デバイスの多様化に対応(今ではスピーカーも)

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Googleが今朝(米国時間3/22)、Chromecastのアプリを”Google Cast”に改名する、と発表した。それは、デバイスが今や、Chromecastドングルだけでなく、テレビ、ディスプレイ、スピーカーなどへと多様化してきたからだ。同社によると、アップデートされたアプリはiOS、Androidどちらも今週、全ユーザーに展開される。

ご存知のようにChromecastは、Roku, Fire TV, Apple TV, Google自身のAndroid TVなど、高度なストリーミングメディアに対抗する、低価格のコンペティターとしてスタートした。2013年に登場したそのデバイスは、インターネットのコンテンツをスマートテレビでないふつうのテレビにも、簡単に持ち込む。その使いやすさとお値段の安さで、最初のChromecastドングルは2000万台以上売れて、2015年には人気最高のストリーミングデバイスになった

しかし最近のGoogleは、その製品と技術的プラットホームを拡張してきた。昨年の秋にはChromecastの第二のバージョン、Chromecast 2をリリースし、そのデザインはスティック状から小さな円盤状に変わって、テレビに差し込みやすくなった。同時期にChromecast Audioというものも発売して、インターネットの音声コンテンツをAUX入力のあるスピーカーに送り込めるようにした。

また、Sony, LG, B&O Play, Harman Kardon, Onkyo, Philips, Pioneer, Raumfeld, Frontier Silicon, StreamUnlimitedPlusなどのパートナーと組んでChromecastの技術を彼らの製品に組み込んだ。最後に挙げたStreamUnlimitedPlusが作ったのは、Chromecast Audioを利用するソフトウェアとハードウェアだ。Vizio, Sharp, Sonyなどのテレビメーカーは、一部の機種でGoogle Castの技術をサポートしている(ドングルなしで)。

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さらにGoogleが今日(米国時間3/22)発表したVIZIOのSmartCast P系列のディスプレイと、VIZIOのサウンドバーおよびスピーカーも、Google Castの技術をサポートする。つまりスマートフォンやタブレットからNetflixやGoogle Play Musicを取り込んだり、ラップトップ上のChromeブラウザーからWebサイトをテレビの大画面に映したりできる。なお、Googleによれば、SmartCast Pディスプレイは、4KウルトラHDやDolby Vision High Dynamic Rangeの高品質映像にも対応している。

アプリの改名はすでに進行中だが、まだそのアップデートができないプラットホームも一部にはあるようだ。

新しいアプリと並行してGoogleは、Google CastのWebサイトも更新した。そこには、特殊なアクセサリなしでキャスティングをサポートしているスピーカーやテレビのリストがある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))