GoogleのChromebook App Hubは教育者のための実用性重視のリソースセンター

Googleは米国時間3月4日、教育事業であるGoogle for Educationの拡張として、Chromebook App Hubを発表した。今年後半に立ち上がるこのリソースは、教師などのカリキュラム管理者に、教室で使用するツールやアプリを見つけたり選別するためのセンターのような機能を提供する。

これまで教師たちは、Webをあちこちサーフィンして授業に使えそうなアイデアやアクティビティを見つけていた。また学校のITやカリキュラム担当者は、教師からのアプリのリクエストに頻繁に応えていたが、教師が使いたいと思うプログラムが校区のポリシーに合っているなど、いくつかの要件を満たす必要があった。Chromebook App Hubの存在意義を、Googleはこのように説明している。

一方、エドテックのアプリケーションを作る側も、そのソフトウェアが提供するソリューションに関する情報が、教師や教育者に確実に届く必要がある。

Chromebook App Hubは、そのための場所でもある。それは、アプリのリストと検索機能を提供するだけの従来のマーケットプレースと違って、アプリの具体的な使い方を見せたり教えたりする。

Googleは、教師のためのツールを開発しているEdTechTeamや、そのほかの教育者たちと協力して、「Idea Sparks」(アイデアの火花)というものを作ろうとしている。それは、アプリの使い方の例やコツ、さまざまな状況に応じた多様な教え方、そしてビデオやアクティビティ、役に立つWebサイトなどのリソースへのリンクなどの集まりだ。つまり、単にアプリ/アプリケーションの集合を与えて、さあ選べ、と言うのではなく、それらのアプリケーションを教室で活用するためのさまざまなツールや情報を提供して、教育者たちが(孤立せず)互いに学び合えるようにする。

EdTechTeamの教育者の学習部門のディレクターKate Pettyは、こう説明する。「私の経験では、先生たちはアプリケーションについて、2つの方法で学んでいる。ひとつは、新しい授業のやり方を勉強したとき、そこにアプリも付随している場合。もうひとつは、すばらしいアプリの話を口コミで聞いたとき、それの使い方を知りたくなる場合。Idea Sparksで先生たちは新しいアイデアの火花を見たり触れたりするだけでなく、そこで先生たちが作ったもの…授業アイデアなどを共有する機会と場が提供される」。

Googleはまた、非営利団体Student Data Privacy Consortium(SDPC、児童生徒学生のデータプライバシー協会)と協力して、デベロッパーたちに、アプリケーションが持つべきプライバシー保護機能について啓蒙している。以上のような仕組みで、各校区はApp Hubを検索して自分たちのプライバシーポリシーに合ったソリューションを見つけられるようになる。

App Hubは、アイデアのカテゴリーや、主題、年齢層、学習目標などでも検索できる。

今年後半に立ち上げられるApp Hubの前にも、GoogleはChromebookを教室に持ち込むためのさまざまな事業を展開する。それは、教室で使うために設計された新しいデバイスであったり、ClassroomFormsQuizzesのような、教師のためのブラウザー上のソフトウェア、そしてG Suite for Educationだ。

Googleは今年の年頭に、G Suite for Educationを使っている教育者と児童生徒学生は8000万人、Google Classroomは4000万人、教室の内外でChromebookを使っている者は3000万人、と発表した。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

GoogleのClassroomがデザインを一新、先生のための便利機能も

Googleが、教師と児童生徒のための学習管理システムClassroomを立ち上げたのは、もう何年も前だ。9月の新学年を控えた今日(米国時間8/7)Googleは、Classroomのデザインを一新し、ルックスをリフレッシュするとともに、教師のための新しい機能をいくつか導入した。

たとえば、新しくなった成績ツールは、Google DocsのファイルだけでなくOfficeやPDF、ビデオなどさまざまなファイルタイプを扱える。また、児童生徒は同じ間違いを繰り返すことが多いので、先生は“コメントバンク(銀行)”というものを作っておいて、よく使うフィードバックをすぐに送れるようにできる。Googleによると、これによって、(機械的な対応に時間と手間を取られないので)、児童生徒へのよく考えた対応ができるようになる。

先生のための新しいトレーニング教材サイトができたので、Classroomを使うための教材の発見選択にあまり時間を取られなくなる。

また、新たにできた“Classwork”というページでは、先生が宿題を、グループ、モジュール、ユニットといった単位でまとめることができる。これにより前のクラスでやったことを、新しい担当クラスで容易に再利用や部分的変更ができる。また通知などの音に邪魔されたくないクラスでは、それらをoffにできる。

Googleによると、今度からClassroomは、小テストを作るGoogle Form使えるようになり、児童生徒を小テストに集中させるためのロックドモードも使える。またデバイスを管理するためのChrome OSのアドミン機能の一部も、利用できる。

誰にとっても良いニュースとしては: Docsのマージンとインデントの扱いが改良され、MLA準拠の文書を作りやすくなった。MLAか…、アメリカの学校の先生は、たいへんだね。インデントの改良は、秋から発効する。

画像クレジット: TechCrunch

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google Classroom、一般公開――誰でもクラスを作って教えることができる

Google Classroomがさらに拡張された。先月はG Suite for Educationのアカウントを持たない一般ユーザーでもClassroomに参加することができるようになった。今回はさらにGoogleの個人アカウントさえ持っていれば誰でもClassroomでクラスを作って教えることが可能になった

つまり一般ユーザーがGoogleのプラットフォームを利用してクラスを作り、誰もがそのクラスに参加して学ぶきことができるわけだ。運営者はコースを創設するだけなく、対面でもオンラインでリモートからでもコースの管理ができる。Classroomはウェブ・サービスなのでOSを問わずに利用可能だ。使い方もごく簡単だ。Classroomが誰でも使えるようになったことは小規模な教育機関、さまざまなスキルやホビー等の教室、個人を対象とするコーチングなどに大きな影響を与えそうだ。

Googleは学校教育の場以外でClassroomを利用するサンプルをいつくか作って公開している。これにはガールスカウト教室やロボティクスのコースなどが含まれる。これには学校で教える科目ではあるが、伝統的な教室での授業ではないクラスを運営する方法が含まれる。Classroomのベースは教育用にカスタマイズされたGoogleドキュメントだという点は注意しておく必要がある。もちろん利用の可能性は無限で、ダンジョン・マスターが自分が管理するロールプレイングゲームのメンバーに守るべきルールやエチケットを教えるなどということもできる。

今回のバージョンアップにより、教育機関で利用されている既存のClassroomもスタティスティクスが充実されるなど改良された。また教育をテーマとするビジネスモデルも可能になった。Googleの教育機関のアカウントでは広告収入を得ることが許されていない。しかし一般のアカウントでClassroomが開設できるならもちろん通常のサイトのように広告を掲載することができるわけだ。

GoogleはChromebookの普及で既存の教育機関に多大な影響を与えている。ChromebookはウェブブラウザをOS化したプロダクトであるため、Classroomのようなウェブサービスが拡張されることはChromebookとの相乗作用を促し、Googleビジネス全般にもプラスの影響を与えるかもしれない。

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〔日本版〕Google Classroomは日本からも通常の個人アカウントで利用できるようになった。作成、参加はこちらから。ただし一般アカウントで作成したクラスは学校の教室では利用できない。学校版ではセキュリティーやプライバシー保護の面で強化された機能が利用できる。


(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google Classroomの新しいChrome拡張機能を使えば、クラス全員とすぐにリンクを共有できる

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Googleは、Classroomを「教師のためのミッションコントロール」と呼び、教育用のあらゆるGoogle Appsを一箇所からアクセスできるようにしている。教師はこの製品を使って生徒とチャットしたり、教室内の日々の進捗を追跡することができる。

今日(米国時間9/2)、同製品に大変便利な機能が導入され、教師はURLを渡すことなく生徒とすぐにリンクを共有できるようになった。生徒全員がCromeブラウザーを使っていてログインしてさえいれば、教師はウェブページに飛んだ後、この拡張機能をクリックしてクラスを選ぶだけでページをシェアできる。

教室がどこであっても、クラス全体にアラートがポップアップして、ページが読み込まれる。

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教師は黒板にURLを書いたり、インスタントメッセージに書いたリンクを全員が見たかどうか心配する必要がなくなる。あるいは…大声を出す必要も。あれはいやなものだ。

Share To Classroomは、ちょうど新学期に間に合うよう今日公開された。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

教師と生徒の便利ツールGoogle Classroomが9月の新学年開始に備えてまたアップデート

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Googleの教育プラットホームClassroomが、9月の新学年開始に向けて、先生の仕事をまたすこし楽にするアップデートを二つローンチした

Classroomはすでに、Google DocsとSheetsとSlides(文書作成、スプレッドシート、プレゼンテーション)を統合しているが、今回のアップデートでは各クラスのGoogle Calendarが自動的に作られるので、先生は野外授業や、ゲスト講師などのイベントをスケジュールしやすくなる。

児童生徒にとっていちばん重要な変化は、Q&Aやディスカションの新しい機能だろう。これからは、先生がポストした質問に対する答を、クラスで議論できる。先生は答をランク付けすることもできる。

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GoogleのエンジニアWill Phanは説明する、“たとえば、ビデオとそれに関する質問をポストしたり、記事をポストして、それに対する感想を書かせたりできる。宿題と同じように、答をランク付けできる(優・良・可など)”。

先生は、宿題や発表文や質問などを、去年のとか、ほかのクラスのなどから再利用できる。あらゆるものを、必ずしも新たに考えなくてもよいから、先生の仕事は相当楽になるだろう。

そのほかの新しい機能として、古いポストを改作したり、締め切りの日付や時間を設定したり、Google Formsを利用して試験問題や小テスト、アンケートなどを作れる。

全体として今度のアップデートにより、先生も児童生徒も便利な機能が増える。Googleがこのプラットホームを発表したのは1年前だが、今年の5月にもいくつかのアップデートローンチしている。これまでに児童生徒たちが提出した宿題の累計は、7000万あまりに達するそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa