Google Meet、ホストが参加者を個別にミュートできるAVロック機能を追加

Google Meetに新しい音声・ビデオロック機能が追加され、主催者が他の参加者のマイクやカメラをオフにできるようになった。この新機能は、特定のユーザーをミュートにし、主催者が許可するまでそのユーザーがミュートを解除できないようにするものだ。

2021年初め、Google(グーグル)は、主催者がグループ通話中に参加者全員を一度にミュートにする機能を提供開始した。今回の機能ではさらに一歩進んで、通話中に参加者が自分のミュートを解除できないようにした。

主催者がメインの会議で音声またはビデオのロックを有効にすると、ブレイクアウトルームにも適用される。ただし、ブレイクアウトルーム内でロック設定を変更しても、他のブレイクアウトルームやメインミーティングの設定には影響しない。

Googleによると、音声ロックとビデオロックを利用することで、主催者はユーザーの参加レベルを必要に応じて変更でき、会議をより細かくコントロールできるようになるという。また、会議の秩序を乱す参加者に対処することも可能になる。

なお、この新機能に対応していないバージョンのAndroidおよびiOSアプリを使用している参加者は、ホストが音声ロックまたはビデオロックをオンにした場合、その会議から削除される。ユーザーがロックを有効にしている会議に参加しようとすると、参加を許可するためにアプリをアップデートするよう促される。しかし、ホストがロックをオフにすると、参加者は再び会議に参加できるようになる。

新しい音声およびビジュアルロック機能は、米国時間10月22日より、すべてのGoogle Workspaceユーザー、およびG Suite BasicとBusinessのユーザーに提供される。

Googleは、パンデミックがもたらしたテレワーク時代の中で、Zoom(ズーム)やMicrosoft Teamsに対抗するために、ここ数カ月の間にMeetのための数多くの機能を展開してきた。例えば同社は、ウェブカメラの明るさを自動的に調整する新機能を2021年9月に発表している。Googleは4月にも、MeetのUIといくつかの機能を刷新した。また、このビデオ会議プラットフォームは、より多くのユーザーを維持・獲得することを目指し、Otter.aiなどの他のサービスと提携している。

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画像クレジット:Google

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(文:Aisha Malik、翻訳:Aya Nakazato)

Google Meetブラウザ版にウェブカメラの明るさを自動調節する機能追加

Google Meet(グーグル ミート)は間もなく、ビデオ通話の際に同僚や友人の全員の姿を、もっとよく見ることができるようになる。このアプリのウェブ版では、照明が暗くて露出が不足している人を検出し、自動的に明るさを上げてその人の顔がよく見えるようにする機能が導入される。また、あなたが使っているウェブカメラの性能が低い場合にも、あなたの姿を鮮やかに調整してくれるはずだ。

低照度モードはすでに2020年、Google MeetのiOSおよびAndroid用モバイルアプリに搭載されている。このモードではAIを使って光量を検知し、映像の明るさを調整する。管理者がコントロールできるわけではないが、ユーザーはこの機能をオフにすることもできる。Google(グーグル)はこの機能を有効にすると、デバイスの動作が遅くなることがあると述べている。

この機能は、すべてのGoogle Workspace(グーグル ワークスペース)とG Suite(Gスイート)のBasic(ベーシック)およびBusiness(ビジネス)ユーザーが利用できるようになる。

Googleはこの機能を、即時リリース方式では米国時間9月20日より、計画的リリース方式では10月4日より、順次展開していくという。ただし、どちらの場合も実際に使えるようになるまで、最大15日かかる場合があるとのこと。10月中旬になれば、オンライン会議でウェブカメラの映像が暗くて相手の表情が見えづらいなんてことは、過去の話になるかもしれない。

編集部注:本稿の初出はEngadget。執筆者Kris HoltはEngadgetの寄稿ライター。

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(文:Kris Holt、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

マイクロソフトがTeamsのアップデート予告、アップルCarPlay対応やパワポ映像へのピクチャー・イン・ピクチャー合成も

マイクロソフトがTeamsの大幅アップデート予告、アップルCarPlay対応やパワポ映像へのピクチャー・イン・ピクチャー合成機能も

米マイクロソフトはビデオ会議ツール「Microsoft Teams(以下、Teams)」における、今後の機能追加のスケジュールを明かしています。

今年5月に企業向けだけでなく、個人向けにも提供が始まったTeams。また同月には大画面スクリーンや専用カメラ、空間オーディオなどを組み合わせた未来のビデオ会議のコンセプトも披露されています。

さて今回の発表によれば、Teamsにはプレゼンテーションツール「PowerPoint」の画面共有ツール「PowerPoint Live」におけるカメオ機能が追加されます。これはピクチャー・イン・ピクチャーのように、PowerPoint資料映像に自分の顔や上半身映像(動画)を合成する機能で、来年初頭にリリースされる予定です。マイクロソフトがTeamsの大幅アップデート予告、アップルCarPlay対応やパワポ映像へのピクチャー・イン・ピクチャー合成機能もマイクロソフトがTeamsの大幅アップデート予告、アップルCarPlay対応やパワポ映像へのピクチャー・イン・ピクチャー合成機能も

さらに2022年初頭には、AI(人工知能)を利用したスピーチの改善機能「スピーカーコーチ」も導入されます。同機能ではスピーチのペースや出席者に確認するタイミングをアドバイスしてくれたり、あるいは聴衆にチェックインするようにリマインダーを表示したりします。

今月末には、米アップルのCarPlayによる音声での会議参加が可能に。自動車の中からでも、Siriを利用してミーティングに加わることができます。マイクロソフトがTeamsの大幅アップデート予告、アップルCarPlay対応やパワポ映像へのピクチャー・イン・ピクチャー合成機能もマイクロソフトがTeamsの大幅アップデート予告、アップルCarPlay対応やパワポ映像へのピクチャー・イン・ピクチャー合成機能も

照明の自動調整ツールも、数ヶ月以内に導入されます。Teams Mobileのコンパニオンモードも改善され、チャットやライブリアクションなどの機能への簡単なアクセス、さらにカメラなどの接続デバイスのコントロールが可能になります。

Jabra、Neat、Poly、Yealinkなどが提供する、インテリジェントカメラへの対応も予定。AIによる会話者の判断機能では音声だけでなく視覚的な合図も利用し、画面を切り替えられます。また同じ場所にいる会話者をそれぞれのビデオペインに配置する複数ビデオストリームや、会話者のプロフィールを下部に表示する人物認識ツールなども、数ヶ月以内に導入される予定です。2022年に導入されるOutlookのRSVP(簡易返答)機能では、自分が会議に直接参加するのか、あるいは遠隔地から参加するのか、勤務時間にいつ、どこで仕事をできるのかを記入できるようになります。

このように、新機能が次々と導入される予定のTeams。ビデオ会議ツールとしてはTeamsだけでなく、Zoomや米GoogleのGoogle Meetが激しいシェア争いを繰り広げており、今後もさらなる機能改善が業界全体で実施されることになりそうです。

(Source:MicrosoftEngadget日本版より転載)

Google Workspaceにいつでも会話の履歴、内容などすべてを確認できるSpaces、withコロナのハイブリッドワーク環境に対応

オフィスに戻る人もいれば、リモートで働く人もいて、スタッフの勤務地は昨今、少し複雑なことになっている。このようなハイブリッド環境に対応するため、Google(グーグル)はGoogle Workspaceにさらなる変更を加え、すべてのユーザーにGoogle Chatの中でSpacesを提供開始した。

Spacesはカレンダー、ドライブ、ドキュメントなどのWorkspaceツールと統合され、ユーザーがどこにいても、会話の履歴、内容、文脈をすべて確認できる、よりハイブリッドなワークエクスペリエンスを提供する。

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Googleの製品管理担当シニアディレクターであるSanaz Ahari(サナズ・アハリ)氏は、米国時間9月8日のブログ記事で、同社の顧客はSpacesを「リアルタイムおよび非同期コラボレーションのためのセントラルハブのようなものにすることを望んでいました」と書いている。「Eメールチェーンを始めたり、ビデオ会議をスケジュールする代わりに、チームはSpacesを使い直接集まってプロジェクトやトピックを進めることができます」とも。

以下は、Spacesで使えるようになった新機能の一部だ。

  • 受信トレイ、チャット、Spaces、ミーティングなど、すべてを1つのインターフェイスで管理できる
  • Spacesとそこに含まれるコンテンツは、人々が見つけて会話に参加できるように発見可能にすることができる
  • チームのナレッジベース内での検索性が向上
  • Spaces内のすべてのメッセージに返信することができる
  • コミュニケーションをモニタリングするためのセキュリティおよび管理ツールの強化

従業員は、カレンダー上の特定の日に、バーチャルと対面のどちらでコラボレーションを行うかを指定できるようになった。また補完的にGoogle Meetでは、モバイルとデスクトップデバイスの両方で同僚と通話できる。

画像クレジット:Google

また11月には、すべてのWorkspaceユーザーがGoogle Meetのコンパニオンモードを利用して、個人デバイスからミーティングに参加し、会議室内のオーディオやビデオを利用できるようになる。また、2021年後半には、英語からフランス語、ドイツ語、ポルトガル語、スペイン語へのライブ翻訳キャプションが利用できるようになり、今後さらに多くの言語が追加される予定だ。

さらにGoogleは、Google Meetのハードウェアポートフォリオを拡充し、2つの新しいオールインワン型ビデオ会議デバイス、サードパーティ製デバイス(Logitechのビデオバー、Appcessoriのモバイルデバイス用スピーカードック)を加え、CiscoのWebexとの相互運用性を提供する。

また、Googleはこれらのニュースにあわせ、5つの一般的なハイブリッド会議に関するベストプラクティスが掲載されているワークスペースハンドブックを発表した。

画像クレジット:Nicolas Economou / Getty Images

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(文:Christine Hall、翻訳:Aya Nakazato)

Otter.aiの自動文字起こし機能がMicrosoft Teams、Google Meet、Cisco Webexにも対応

AIを利用して音声の書き起こしをするサービスOtter.aiが、そのOtter Assistantプロダクトの機能をMicrosoft TeamsとGoogle Meet、そしてCisco Webex向けに拡張する。当初、5月にはZoomのユーザー向けのプロダクトだったが、今後はいろいろなプラットフォームに参加して会議の書き起こしができる。会議にOtterのユーザーがいなくてもよい。

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Otter Assistantはカレンダー上の会議に自動的に参加して書き起こしを行い、会議の参加者に共有する。会議に出られなかった人も、後でその内容がわかる。複数の会議が重なっているときや、長い会議のごく一部を知りたいときなどにも、Otter Assistantは便利だ。

この最新のツールを利用するためには、まず自分のカレンダーとOtter Assistantのサービスを同期させる。そうするとAssistantは自動的に今後のすべての会議に参加する。透明性を確保するために、会議ではAssistantも1人の参加者として記録される。

Otter.aiの共同創業者でCEOのSam Liang(サム・リャン)氏が声明で「自宅やモバイルなどのリモートを併用するハイブリッドの仕事スタイルがますます普及しているため、Otterはチームのコミュニケーションとコラボレーションを改善するツールとして重宝されています。しかもこれからは、いろいろな人がいろいろなやり方で会議に参加していてもOtterは簡単確実に対応できるため、すごく便利になったと思います」と述べている。

今回の統合により、1つの会議にいろいろな人がさまざまなプラットフォームから参加していても、Otter Assistantは1カ所で十分に内容を記録できる。Otter Assistantを使えるのは、Otter.ai Businessのユーザーだ。その料金は月額20ドル(約2200円)からで、二要素認証や高度な検索、音声のインポート、ボキャブラリーのカスタム化、共有している発話者の識別などの機能がある。

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画像クレジット:Otter

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(文:Aisha Malik、翻訳:Hiroshi Iwatani)

グーグルが「Workspace」をすべての人に無料開放、アプリ間の統合がさらに深化、個人向け新有料プランも

Google(グーグル)は米国時間6月14日、以前G Suiteと呼ばれていたサービスであり、いくつかの新機能を備えたGoogle Workspaceを、無料のGoogleアカウントを持つ消費者を含む、すべての人が利用できるようにすると発表した。Workspaceの基本理念は、ユーザー間のより深いコラボレーションを可能にすることだ。多くの人がすでに利用しているGoogleの生産性向上アプリ(Gmail、Googleカレンダー、ドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、Meet、Chatなど)と同じと考えることもできるが、新たなラッピングが施され、異なるアプリ間での統合がより深まっている。

Workspaceの機能をさらに充実させたい個人ユーザー向けに新しい有料サービスも用意されており、Google Workspace Individual subscriptionは月額9.99ドル(約1100円)、初期価格は月額7.99ドル(約880円)となっている。

これにより、ユーザーはスマートな予約サービス、プロフェッショナルなビデオ会議、パーソナライズされたメールマーケティングといったプレミアム機能を利用できるようになり、さらに多くの機能が追加される予定だ。これに関しては、2021年後半に発表される予定となっている。新しい有料サービスは、米国、カナダ、メキシコ、オーストラリア、ブラジル、日本で「間もなく」利用可能になる。

本サービスを利用するには、従来のハングアウト(RIP)から新しいGoogle Chatに切り替える必要があるが、今回のアップデートにより、すべてのユーザーが新しいGoogle Chatも利用できるようになる。これまでは、有料のWorkspace(G Suite)ユーザーのみが、この新しいWorkspaceユーザーエクスペリエンスにアクセスできた。

Google Workspaceの副社長兼GMであるJavier Soltero(ハビエル・ソルテロ)氏は「コラボレーションは職場にとどまりません。私たちのプロダクトは当初から、幅広い参加、共有、支援のために最適化されています」と述べている。「私たちが重視しているのは、消費者、労働者、教師、学生のすべてに平等なコラボレーションのアプローチを提供することであり、同時に、これらの異なるユーザーがコミュニケーションやコラボレーションに対して独自のアプローチを取ることができる柔軟性を提供することです」。

画像クレジット:Google

この機能が有効になると、ユーザーインターフェイスはかなり変わる。例えば、左のレールは、現在のiOSおよびAndroidのGmailの下部にあるバーのようになり、Gmail、Chat、Meet、Spaces(詳しくは後述)を切り替えることができるようになる。右側のレールには、Googleカレンダー、Tasks、Keepといった機能へのさまざまなプラグインやショートカットが表示される。

多くの人、特にGmailがGmailであることを望んでおり、私生活でこのような共同作業に関心がない人は、これを嫌うだろう。しかし、少なくとも当面は、ハングアウトから新しいGoogle Chatに切り替えないことで、これまでのエクスペリエンスを維持することができる。しかし、GoogleにとってこれはWorkspaceが進むべき道を明確に示している。

画像クレジット:Google

「2020年10月、コミュニケーションとコラボレーションのためのプロダクトラインとビジネスを大幅にアップデートしたことを発表しました。その中で、Google Workspaceの新しいブランドとアイデンティティから始めましたが、これは私たちが信じているプロダクトの将来の方向性と真のチャンスを表すものです。個々のプロダクトではなく、仕事の未来を象徴する統合されたエクスペリエンスを提供することが重要なのです」と今回の発表に先立ち行われたプレスブリーフィングで、ソルテロ氏は説明している。

次に「Spaces(スペース)」について。これまでGoogle Workspaceには「Room」というツールがあった。この「Room」が「Spaces」になる。理由はよくわからないが、Googleは「Google ChatのRoom体験を、Google Workspaceで人やトピック、プロジェクトを整理するための専用の場所へと進化させる」と述べている。

これはSlackのようなチャンネルで、チームは特定のトピックについて会話をするだけでなく、関連するファイルや今後のタスクを整理することができ、すべて統合されたGoogle Meetエクスペリエンスとファイルへの直接アクセスが可能となっている。それは結構なことだが、なぜGoogleが名称を変える必要性を感じたのかはわからない。おそらくSlackの「Room」とGoogleの「Room」を混同されたくないのだろう。また「Google Workspace」という名前である以上、Work「room」は「ない」。

Googleによると、Spacesの新機能は、インラインのトピックスレッディング、プレゼンスインジケーター、カスタムステータス、表現力豊かなリアクション、折りたたみ可能なビューなどがあるという。

新しいSpacesは、無料・有料問わず2021年後半にサービスが開始されると誰でも利用できるようになる。

もう少し待って欲しい。新しいWorkspaceの機能はまだある。例えば、Google Meetには「ハイブリッドな世界でのコラボレーションの公平性」を促進することを目的としたコンパニオンモードが追加された。これは、物理的な会議室にいて遠隔地の参加者と対話している参加者に、画面共有、投票、会議中のチャット、挙手、Q&Aのライブキャプションなどの機能を個人のデバイスで利用できるコンパニオン体験を提供するというものだ。また、コンパニオンモードを利用するすべての参加者には、自分専用のビデオタイルが提供される。本機能は2021年9月に提供開始予定だ。

画像クレジット:Google

また、参加者がリモートで参加するのか、会議室で参加するのか(あるいはまったく参加しないのか)を選択できるRSVPオプションや、ホストが会議中のチャットを使用できないようにしたり、個々の参加者のミュートやミュート解除を行うことができる新しいモデレーションコントロールも追加されている。

また、セキュリティ面では、Googleは、ユーザーが自分の暗号化キーを持ち込めるようにすることも発表している。現在、Googleはユーザーのデータを暗号化しているが、キーの管理は同社が行っている。セキュリティを強化するために、ユーザーは自分のキーをサービスに持ち込みたいと思うかもしれない。そこでGoogleは今回、FlowcryptFuturex、Thales、Virtruといったプロバイダーと提携し、これを可能にした。

「クライアント側の暗号化により、Googleは顧客データを解読できなくなりますが、ユーザーは引き続きGoogleのネイティブなウェブベースのコラボレーションを利用したり、モバイルデバイスでコンテンツにアクセスしたり、暗号化されたファイルを外部と共有したりすることができます」と、Googleの製品管理担当ディレクターであるKarthik Lakshminarayanan(カルティーク・ラクシュミナラヤナン)氏とErika Trautman(エリカ・トラウトマン)氏は本日の発表で述べている。

画像クレジット:Google

さらに、同社はGoogleドライブに「Trust Rules」を導入し、管理者が組織内や組織外でファイルを共有する方法をコントロールできるようにした。また、本物のフィッシングの脅威(社内のセキュリティ組織が数週間ごとに送信する偽物ではない)から保護するために、Googleは管理者に対して、社内コンテンツに対して現在提供しているものと同じフィッシング保護を有効にし、内部からのの脅威からもデータを保護できるようにしている。

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(文:Frederic Lardinois、翻訳:Katsuyuki Yasui)

Google Meetに複数ピン留めや明るさ自動調整、背景置き換えなどの新機能追加

Google(グーグル)は米国時間4月21日、ビデオ会議サービス「Google Meet(グーグル・ミート)」のメジャーアップデートを発表した。デスクトップユーザー向けにはいくつかユーザーインターフェース(UI)の調整が行われた他、1人ではなく複数の発言者をピン留めする機能や、AIを活用した明るさ自動調整、オートズーム、低速なモバイルネットワークでのデータ使用量を制限するデータセーバー機能など、多くの新機能が追加されている。

筆者のようにビデオ会議にうんざりしている人は多いに違いない(しばしばカメラをオフにしているくらいだ)。しかし現実には、好むと好まざるとにかかわらず、このようなスタイルの会議は今後も続いていくだろう。

画像クレジット:Google

Googleは、このアップデートがビデオ会議を「より没入的で、包括的で、生産的」にすると述べている。UIの変更は抜本的なものではないが、多くの操作や機能をメニューの中に隠すのではなく、指の届く場所に置くようになった。従来のシステムではメインメニューバーと上部の小さなメニューに分散されていた機能も、最下段に集約された。

自分の姿を映したくない会議参加者は、自分のビデオフィードを最小化したり、完全に隠したりすることもできる。あるいは自分の姿を常に横目でチェックしたければ、自分のフィードの位置をグリッドに固定することも可能だ。Googleは近日中にすべてのMeetの通話で自分の映像をオフにできるようにすることも計画しているという。

画像クレジット:Google

ピン留めに関しては、特に便利だと思われる機能は、複数の発言者(またはグループ)の映像を同時に強調表示する機能だ。この新しいマルチピン機能を使えば、例えば、最もアクティブな数名のチャット参加者に、常に注目し続けることが容易になる。この機能は数カ月以内に導入される予定だ。

さらに数カ月後には、大きなサイズで表示された映像の中に、よりおもしろく(見方によっては鬱陶しく)見えるものが現れるかもしれない。Googleは今後、ビデオの背景を置き換える機能の導入も予定している(まだすぐには採用されない)からだ。最初に用意される背景は「教室」「パーティー」「森」の3種類だけだが、後からさらに追加されるという。ただし、自分で用意した映像を背景に使うことは、当面はできないようだ。

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その他の新機能としては、周囲が暗かったり、あるいは強い照明の前に座っている場合にも、自動的に画面の明るさを調整して自分の姿がよく見えるようにする機能が追加される。これは数週間以内に利用可能になる予定だ。また、AIを活用して自動的にズームし、自分の姿を画面の中央に配置する「Autozoom(オートズーム)」機能も導入されるが、こちらはGoogle Workspace(グーグル・ワークスペース)の有料会員向けに、今後数カ月以内に提供される。

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タグ:GoogleGoogle Meetビデオ会議アプリ

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(文:Frederic Lardinois、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

AIを利用したリアルタイム音声文字起こしサービスOtter.aiがGoogle Meetでも利用可能に

すでにZoomでオンラインミーティングやウェビナーの録音に使われているAIを利用した音声文字起こしサービスのOtter.ai(オッターエーアイ)は米国時間1月21日、Google Meetのユーザー1億人超へのサービス提供を開始した。しかし今回の場合、Otter.aiはChromeウェブブラウザエクステンションとしてライブでインタラクティブな文字変換とビデオキャプションを行う。

インストールすると、Google Meetのコール中に「Live Notes」パネルがChromeウェブブラウザ上卯で直接起動し、Google Meetインターフェースの横に表示される。パネルは移動させることができ、ミーティングが行われている間スクロールできる。

ユーザーは、オンラインミーティングのライブで翻訳されるテキストを同時進行で確認することができる。さらに文字サイズの調整や、ミーティング終了後に翻訳されたテキストの保存・共有も可能だ。

こうした機能は、事業者がコミュニケーションのミスを減らすのに利用でき、特に英語の話し言葉を理解するのに苦労している非ネイティブにとって役立つ、とOtter.aiは話す。ライブミーティングのコンテンツもより扱いやすくなる。

音声を文字起こししたものはミーティング終了後に共有できるため、ミーティングに参加しなかった人もミーティング内容をキャッチアップできる。これは家事や育児で、いつもの業務ができないこともあるパンデミックによるリモートワーク時代に需要が高まって機能ものだ。

文字起こしされたものは後に画像やハイライトを追加するなど編集でき、キーワード検索をかけることもできる。

加えて、ユーザーはカスタムボキャブラリーをサポートするOtter.aiのライブキャプション機能を使うことも可能だ。Google Meetではすでに他のライブキャプショニングの選択肢もあるが、他サービスとの違いは、Otterのシステムではミーティングが終わった時にコラボ可能な翻訳テキストを作成できることだと同社は指摘する。一方、他のシステムはミーティングの間のみライブキャプションを提供する傾向にある。

新機能を使うには、ChromeユーザーはOtter.aiのChromeエクステンションをChromeウェブストアからインストールし、Otter.aiのアカウントにサインインする。ベーシック、プロ、ビジネスプランのすべてのOtter.ai顧客が新機能を利用できる。

過去にOtterは、無料プランの顧客を有料プランに引きつけようとZoomでのサービス提供に踏み切ったが、今回のGoogle Meetサポートでも同じことを試みたいようだ。Otterの有料プランでは、1カ月あたりの録音できる時間が多く、音声起こしのために音声と動画のインポート、さまざまなエクスポートオプション、高度な検索機能、Dropboxのシンク、追加のセキュリティ対策などさまざまな機能が用意されている。

新型コロナウイルスパンデミックにともなうオンラインミーティングへの移行により、事業は好調だ。同社は2020年4月、2500万ものミーティングの音声文字変換を行い、売上高ランレートは2019年末に比べて倍増した、と述べている。2020年のOtter.aiの売上高は前年の8倍だった。これまでに同社は1億超のミーティング、3000億分を文字起こしした。

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タグ:Otter.aiGoogle Meetビデオ会議文字起こし

画像クレジット:Otter.ai

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(翻訳:Mizoguchi

Googleハングアウトユーザー全員を無料でChatへ移行可能に

Google(グーグル)のメッセージングアプリを巡る戦略は、Google Meet、Google Chat、Google Duoなど、どうみても混沌としている。しかし来年に少し改善されそうだ。Googleハングアウトの時代が終わろうとしていることは我々はもう知っているが、同社は10月15日、現在のハングアウトユーザー全員がChatに移行できるようにすると発表した(Googleブログ)。このサービスは当初Slackライクなビジネスユーザー向けサービスとして考えられていた。移行は2021年の前半の予定となる。

1つ興味深いのは、Chatは一般ユーザーは無料で使えること。現在はG SuiteあるいはWorkspaceの有料ユーザーしかChatを利用できない。なぜか私の無料個人アカウントでは有効になっているが。

Chatはハングアウトを1対1で置き換えるものではなく、グループチャットやファイル、タスクのコラボレーションから新しいセキュリティーツールにいたるまで山ほどの追加機能がある。ChatはRooms、Meetとともに、GoogleのWorkspace移行の一環としてGmailアプリと密に統合される予定だ。

画像クレジット:Google

同社は、ハングアウトの会話、連絡先、履歴はすべてChatへ自動的に移行されると言ったが、詳細は明らかにしなかった。「最終的な時期は変わる可能性がある」とのこと。いつ全員を移行させて、ハングアウトサーバーを完全に停止するつもりなのかもわかっていない。

いくつかまだ情報がある。ハングアウトをGoogle Fiで使っている人は、ハングアウトのサポートは「来年早く」に消滅する。従来、Fiユーザーはハングアウトの中で電話をかけたりテキストメッセージを管理したりすることができた。その機能はMessagesアプリに移行される予定だ。

Google Voiceのユーザーにもちょっとした変化が起きつつある。音声通話とテキストメッセージに関して、今後ハングアウトユーザーはVoiceアプリへの移行を促され、Voiceのサポートは来年早くにハングアウトから取り除かれる。

そして米国およびヨーロッパの全ユーザーは、ハングアウトよ通話機能が来年始めに使えなくなり、ハングアウトのグループビデオ通話は11月にMeetへ移行する。

なんともややこしいことたが、これはグーグル自身が起こした問題だ。数年前、ハングアウトユーザーはAlloとDupアプリへ、ビジネスユーザーはChatとMeet(当時何と呼ばれていたのか知らないが)へと移行させるというのが彼らの考えだった。しかし、Alloはバッタリと倒れ、Duoをほぼ誰も使っていなかった。老朽化しつつあるハングアウトプラットフォームを当面維持するという厄介な仕事が残ったことで、全体の移行はいっそう困難で複雑になり、もはやいったい何が起きているのかユーザーには理解不能な状態になっている。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Google、Googleハングアウト

画像クレジット:David Paul Morris/Bloomberg / Getty Images

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

GoogleがAIを利用した新しい会議室ハードウェア群「Google Meet Series One」を発表

Google(グーグル)は米国時間9月15日、会議室向けの新しいビデオ会議ハードウェア製品群であるGoogle Meet Series One(グーグル・ミート・シリーズ・ワン)を発表した。Lenovo(レノボ)と共同開発が行われたこのSeries Oneは、ハイエンドのカメラとマイクを使用し、グーグル独自のCoral M.2アクセラレータモジュールならびに同社のEdge TPSとともに、グーグルのAI機能との融合が行われている。

ASUS(エイスース)、Acer(エイサー)、Logitech(ロジテック)といった企業による、これまでのGoogle Meetハードウェアへの取り組みは、基本的にChromebox(クロームボックス)を中心に構築されていた。今回の新しい取り組みでは、特製コンピューティングシステムをコアに使用し、それをGoogle Nestのようなタブレットサイズの画面、8つの内蔵マイクを備えたサウンドバー、追加のマイクポッド、2種類のカメラのうちの1つと組み合わせる。

画像クレジット:Google

おそらくここで最も興味深いのはカメラだ。2種類のうちの1つ、SmartCamera XLは20.3メガピクセルのセンサーと4.3倍の光学ズームを備えている。こうした仕様のおかげで、デジタルPTZ(パン、チルト、ズーム)カメラとして使用することができる。このカメラを使うことで、システムは常に自動的にズームを行い部屋の全員をフレームに収めることができ、次の人が参加したときは、必要に応じてズームとパンを行って、全員が見え続けるようにする。

もう1種類のSmart Cameraを使っても、こうしたことはほぼ実現可能だが、こちらは光学ズームを備えていないため、より小さな部屋向けのソリューションだ。グーグルはHuddlyと提携してこのカメラシステムを開発した(両企業は以前にもMeetハードウェアプロジェクトで協力している)。

しかしグーグルは、オーディオシステムにも力を大きく注いでいる。サウンドバーに組み込まれた8つのビームフォーミングマイクと、グーグルのAIチップで実行される高度なノイズキャンセレーション技術により、システムはほとんどの雑音を除去できるはずだ。利用企業はさらに大きな部屋をカバーするために、AIチップを搭載しないスピーカーとマイクのみのサウンドバーを追加することができる。これらのユニットに追加のAIハードウェアがともなわず、スピーカーとマイクだけが搭載されている理由は、すべての処理を集中的に行う必要があるためだ。

画像クレジット:Google

ここでの良い点の1つは、PoE(Power-over-Ethernet)が使われているおかげで、システムを簡単にインストールできるようになっていることだ。そのため、システムを会議室に設置するのは簡単だ。

もちろんこれはグーグル製なので、Googleアシスタントを使用して会議室全体をハンズフリーでコントロールすることができても不思議はない(このことは、これまでになく重要になっている)。

ベーシックなSmart Cameraを備え、タブレット型の会議コントローラーとマイクポッドを含まない最小ルームキットは、2699ドル(約28万4000円)で販売される。2999ドル(約31万6000円)払えば、1つの標準的なカメラ、サウンドバー、マイクポッドおよびコントローラーを備えた完全なセットを手に入れることができる。そしてとても大きな会議室がある場合には、追加のサウンドバー、2つのマイクポッド、およびSmart Camera XLを備えた3999ドル(約42万1000円)のバージョンを選択できる。

関連記事:Google is making Meet free for everyone(未訳記事)

カテゴリー:ハードウェア

タグ:Google Google Meet

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(翻訳:sako)