Google Mapsがとくに発表もなく実装した新しい機能により、ユーザーはほかの人が推薦している場所を見つけられる。それは、レビューの中でハッシュタグを使えるようになったことだ。たとえば、今レビューを書いてるレストランがすてきな#datenight(夜のデート)スポットなら、そんなハッシュタグを加えるとよい。あるいは、あるお店が#familyfriendly(家族向き)で#wheelchairaccessible(車いす可)なら、そのことをタグで注記しよう。
ひとつのレビューに最大5つまでのハッシュタグを入れられるし、それらをレビューの末尾に置いて本文を読みやすくしてもよい。
同社によると、ハッシュタグのサポートは1週間前に全世界的にAndroidデバイスに展開された。しかしこれまで発表は、Google MapsのLocal Guidesだけで行われている。これはユーザーが訪ねたお店などの場所のレビューや写真や知識を共有してごほうびがもらえるプログラムだ。
その発表によると、ハッシュタグは前に書いたレビューにも入れられるし、もちろん新しいのにも含められる。
Googleのおすすめによると、レストランなら#vegetarian(ベジタリアン)のように、その種類やタイプを示してもよいし、#goodforselfies(自撮りに好適)とか#sunsetviews(夕日が絶景)などでもよい。車いす用の斜路や音声メニューがあるなど、バリヤフリーの親切機能を知らせてもよい。
しかしInstagramやそのほかのソーシャルアプリと違って、Google Maps上のハッシュタグはあくまでも実用性が目的だ。あまり意味のない#loveや#foodなどは役に立たない、とGoogleは言っている。
Google Mapsの機能として、これ自体はあまりにもささやかな機能だが、でもGoogleはFacebookのPagesに対抗してこのところ、Mapsのソーシャル化に努めているのだ。そういう細かいアップグレードの一環だ、と思えばよい。
たとえば10月に加わった“follow”機能では、ユーザーがお店などをフォローして、ニュースや売り出し、お買い得品、イベントなどを知ることができる。また今月改作したMy Businessアプリでは、お店のオーナーがMapsのプロフィールを容易にアップデートできる。たとえば、フォロワーとシェアする新しいニュースを書き加えてもよい。このアプリで、レビューやメッセージを見たり、返事を書いたりもできる。
ハッシュタグが加わったことによってGoogle Mapsはお店などの発見プラットホームとして使いやすくなったし、ソーシャルなリコメンデーション(推薦)プラットホームにもなった。Google Guidesでハッシュタグ#LetsGuideを使うと、お気に入りの場所のパーソナルなリコメンデーションを見ることができる。その、Googleが勝手に選んだリコメンデーションを採用するか否かは、もちろんあなたの自由だ。
ハッシュタグを利用するためには、マウスをホバーすると青いリンクになるタグをクリックすると、同じタグがレビューにある近くのほかの店などのリストが表示される。このハッシュタグ機能がiOSとWebにも提供されるのはいつか、その日程はまだ明らかでない。
画像クレジット: TechCrunch