PelotonのフィットネスアプリがついにApple TVに登場

3月に無料トライアル期間を30日間から90日間に延長したことを発表して以来、Peloton(ペロトン)はテレビのサポートを拡大している。4月にはAndroid TVへの対応を追加し、米国時間6月2日にはApple TVアプリを正式にローンチしたと発表した。

屋内シェルターの設置や全国のジムの閉鎖により、家庭用ジム機器の売上は急増しており、Pelotonもその恩恵を受けている。同社の株価は、屋内への退避(家ごもり)が定着して以来急騰しており、3月初めからほぼ2倍になっている。

それ以来Pelotonは、家庭向けハードウェアを安全に届ける方法の変更や、ソーシャルディスタンスを保ったままでのエクササイズクラスの記録方法の変更など、予想外の調整に対処しなければならず、また利用方法の変化からより多くのプラットフォームへと拡大する必要に迫られていた。

当初、ユーザーはiOSやAndroidデバイスからテレビにコンテンツを配信できたため、専用のテレビアプリはあまり意味がなかった。しかしPelotonがデジタル専用の定額制プランの利用者を増やしていくうちに、テレビの前にヨガマットを置いてクラスに参加するというユースケースは少なくなっていた。

Pelotonのデジタル専用プランの価格は月額12.99ドル(約1400円)で、Apple TVアプリは本日からダウンロード可能だ。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

自宅でフィットネスが増えてPelotonのQ3の決算報告は売り上げも会員も大幅増

コネクテッドフィットネス(インターネットに接続するフィットネス)のPelotonが、ウォール街の高い期待をさらに上回った。水曜日(米国時間5/6)に発表されたでっかい四半期決算は、66%増の売上を記録していた。そして時間外取引では、同社の株価は乱高下し、これまでの最高値よりも下に落ち着いた。

同社の四半期売上は5億2460万ドルで、予想の4億8850万ドルを上回った。同社の一株あたりの損失は0.20ドルになった。会員数はQ2の200万からQ3は260万になり、前期比で30%の増加となった。3月に同社は、エクササイズバイクやトレッドミルなど同社のハードウェアと結びつかないデジタル会員の無料試用期間を30日から90日に増やした。

同社のコネクテッドバイクは2245ドル、トレッドミルは4295ドルだ。

Pelotonは、COVID-19が商機となった数少ない上場企業の一つだ。ジムが閉鎖し、屋内避難が行政の命令だから、自宅の室内でフィットネスに励む人が増えたのだ。Pelotonは売上が増えただけでなく、営業マーケティング経費も53%増えて、Q3では1億5480万ドルになった。

同社にもネガティブな影響はある。ショウルームの閉鎖を余儀なくされたし、専用スタジオでのライブのクラスも中断した。最近同社は、インストラクターの自宅からのエクササイズクラスを、ユーザーのコンピューターやスマホの画面にライブでストリーミングしている。

しかし投資家にとっての疑問は、パンデミックの収束後にどうなるかだ。同社のハードウェアを買って使っているユーザーは逃げ出さないだろうが、ウォール街が気にするのは、無料試用のユーザーの何割が今後実買ユーザーになるかだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

自宅エクササイズのPelotonがAndroid TVアプリをリリース

米国内のジムが軒並み休業している中、自宅でエクササイズを可能にするPelotonのような会社に、予期していなかったような好機が訪れている。このオンライン・フィットネスの会社は、新規の顧客を獲得することを見込んで、プラットフォームのサポートを充実させている。米国時間4月2日には、何百万台というスマートTVが採用するOS,Android TV用のアプリをリリースすることを発表した。

Pelotonは先月、新型コロナのパンデミックに対応して、月額12.99ドル(約1400円)のエクササイズアプリの無料トライアル期間を、30日から90日に延長すると発表した。Pelotonも、ウイルスの影響を受けていないわけではない。先月、同社はビジターに対してスタジオを閉鎖し、インストラクターだけでクラスを開催することにした。また、オンラインのバイクとルームランナーの宅配事業を休止している。

Pelotonは、これまでもFire TV、Chromecast、AirPlayをサポートしていることを宣伝してきたが、今回のアプリの追加により、ほとんどの新しいスマートTVのユーザー向けサポートも加わることになる。アプリは、すでにAndroid TVのGoogle Playストアで入手可能となっている。

すでにPelotonのユーザーで、Android TVの画面にエクササイズを表示しようと考えている人は、知っておくべきことがある。このアプリは、心拍数モニターや、Peloton製以外のバイクのケイデンスセンサーなど、Bluetooth接続による外部センサーをサポートしていない。また同社は、最高のパフォーマンスを得るためには、Android 6以降でアプリを実行することを勧めている。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

在宅フィットネスPelotonの株価が新型コロナによる外出制限を受け急上昇

米国中の地方自治体が、ジムのようなそれほど重要ではない公的施設の営業中止を検討しているのに伴い、これまでになく多くの人がPelotonの高価なギアの購入を検討している。

株式市場はこのところ明らかにかなりの下落に直面しているが、上場したばかりのPelotonは他のテック株よりもいい位置につけている。3月16日、このエクササイズブランドの株価は13%上昇した。参考までにいうと、Nasdaqは同日12%超下落した。

公共施設の一時閉鎖に伴い、社会的責任としてより多くの人が家で過ごすようになっていて、当然のことながら、在宅でのエクササイズを専門とするPelotonは今後数カ月間の成長が見込まれる。もちろん、マーケット全体が(願わくば)回復するなかでも、いかに成長を維持していくかが、今後の同社における課題となる。

より多くの客を引きつける試みとしてPelotonは16日に、米国、英国、カナダでのアプリの無料お試し期間を30日から90日に拡大すると発表した。同社のライブクラスの多くは、高価なハードウェアで体験するのがベストだが、ヨガやカーディオトレーニング、瞑想などのオンデマンドクラスも提供している。また自転車の30日トライアルを継続しているのも特筆に値するだろう。

Pelotonは新型コロナの負の影響にも直面してきた。ショールームを月末まで閉鎖し、ライブスタジオの一般公開も中止している。ニューヨークにあるショールームからのライブクラスは、今週前半は中止され、3月19日の木曜日から再開される予定だ。

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(翻訳:Mizoguchi

FlywheelがPelotonとの特許訴訟で和解、オンライン授業を中止し自転車の下取りを提案

フィットネス・スタートアップのFlywheel(フライホイール)は、Peloton(ペロトン)により起こされた特許侵害に関する訴訟を解決した後、3月27日に同社のオンライン授業 「At Home」の提供を終了する。FlywheelのAt Homeを契約している現在の顧客には、Pelotonの自転車の下取りオファーがメールで送信された。

Pelotonによると、交換用の自転車は整備再生品だが、新品と同様に動作するという。下取り用のフォームは3月27日までに記入する必要がある。

Flywheelは顧客へのメールで、従来型のフィットネスセンターは今後も運営を続けると述べた。Flywheel At Homeの利用者はすぐに課金されなくなり、プリペイド契約者は3月27日以降、あるいはPelotonの交換用の自転車をアクティベートした時点で返金される。Flywheelのライブクラスは2月29日まで、そしてオンデマンドクラスは3月27日まで続く。ただし、Apple(アップル)経由のサブスクリプションの場合は、個別に解約する必要がある。

2018年と2019年にFlywheelを特許侵害で訴えた後、PelotonはFlywheelが同社のFly Anywhere自転車とサービスに関するPelotonの特許を侵害していることを認め、和解に達したと今月発表した。

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(翻訳:塚本直樹Twitter

フィットネスのPelotonがIPO公募価格を29ドルに設定

エクササイズバイクとトレッドミルのPeloton(ペロトン)がIPO公募価格を29ドルに設定した。IPOでPelotonは4000万株のクラスA普通株式をマーケットに放出する。

1株当たり26〜29ドルが予想されていたため、この公募価格はレンジの最大価格となる。4000万株のクラスA普通株式の販売でPelotonは11億6000万ドル(約1250億円)を調達してバリュエーションを80億ドル(約8600億円)超とすることが見込まれている。

Pelotonは8月にIPO目論見書を提出し、そこには2019年6月30日までの1年間の売上高は9億1500万ドル(約985億円)と記載されていた。この数字は前年比110%増だった。今回のIPOに先駆けてPelotonはプライベートマーケットで9億9400万ドル(約1070億円)を調達し、これによりバリュエーションは41億5000万ドル(約4470億円)となっていた。

PTON株はナスダックで明日から取引される。

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(翻訳:Mizoguchi)

フィットネスのPelotonがナスダックIPOで約1290億円調達を計画

先月IPOの目論見書を発表したPeloton(ペロトン)が、Nasdaq上場の想定価格を1株当たり最大29ドルに設定した。

米国時間9月10日午後にリリースされた修正S-1で、インターネットに接続するフィットネスバイクとトレッドミルの開発企業であるPelotonは、1株当たり26〜29ドルとする想定価格を発表し、2019年の株式公開で最大12億ドル(約1290億円)の調達を見込む。

想定価格の上限では、Pelotonのバリュエーションは80億ドル(約8620億円)を超える。ブルームバーグによると、同社はIPOに向け9月11日にロードショー(機関投資家への説明)を開始する予定。

ニューヨーク拠点のPelotonは、ティッカーシンボルPTONで取引される。ゴールドマンサックスとJPモルガン証券がIPOの主幹事を務める。

2012年創業のPelotonは、ベンチャーキャピタル投資で昨年5億5000万ドル(約593億円)を調達し、バリュエーションは41億5000万ドル(約4470億円)だった。PitchBookによると、Pelotonはこれまでにベンチャーキャピタル投資で9億9400万ドル(約1070億円)を集めた。S-1には、主要株主または同社の持分を少なくとも5%保有する投資家として、プライベートエクイティファンドのCattertonの関連会社であるCP Interactive Fitness(IPO前で5.4%の持分)、TCV(6.7%)、Tiger Global(19.8%)、True Ventures(12%)、Fidelity Investments(6.8%)の名がある。

Pelotonは、2019年6月30日に終了する事業年度(2019年度)に総売上高9億1500万ドル(約986億円)を計上し、2018年度の4億3500万ドル(約469億円)から110%増加した。2017年度は2億1860万ドル(約236億円)だった。一方純損失は、2019年度は2億4570万ドル(約265億円)となり、前年度の4790万ドル(約52億円)から大幅に増えた。

同社のIPOによってマーケットに放出される浮動株は今年最大の規模になると見込まれる。

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(翻訳:Mizoguchi)

【今週のスタートアップ】フィットネスのユニコーンPelotonの秘密兵器は人材

Startups Weeklyでは、注目のスタートアップやベンチャーキャピタルのニュースをお知らせする。

最新情報

Pelotonは今週S-1書類を提出し、今年中に予定しているIPOに向けて大きく前進した。書類には興味深い情報が満載だった。インターネットに接続するフィットネスバイクを製造し、フィットネスコンテンツをオンデマンド配信する同社は、年間9億ドル以上を売り上げている。まだ利益は上げておらず、営業とマーケティングの出費は増える一方だが、当初は多くの人たちから失敗するだろうと言われて会社にとって印象的な実績だ。

同社は、ハードウェア、メディア、インタラクティブ・ソフトウェア、製品デザイン、ソーシャル・コネクション、アパレル、物流などさまざまな業種を扱っているが、S-1書類によると、Pelotonの未来は人材にかかっているという。バイクやソフトウェアを開発する人材ではなく、同社のデジタルフィットネス・コースを教えている29人のインストラクターのことだ。Ally Love(アリー・ラブ)氏、Alex Toussaint(アレックス・トゥーサン)氏とその他27人の指導者たちは、カルト的な支持者グループを形成し、ファンはPelotonの月額39ドルという高額なコンテンツ使用料を喜んで払い、毎日お気に入りインストラクターの指導を受けている。

「Pelotonを作るためには、市場で最高のインドアバイクを作り、世界最高のインストラクターを集め、すべてを結びつける最先端ソフトウェアを開発する必要があった」とファウンダーでCEOのJohn Foley(ジョン・フォリー)氏がIPO目論見書に書いた。「社会通念に反し、懐疑的な投資家たちが多いなか、Pelotonはすべてをシームレスにつなぎ、実際にジムで受けるクラスのように魅力的な体験を提供するために、垂直的に統合されたプラットフォームを作ろうと決意した」。

Pelotonは最高の人たちを集めることに成功した。問題は、それを続けられるかどうかだ。急成長するフィットネス技術分野のライバルたちは、Pelotonのスターたちを引き抜きにかかるのではないだろうか?

関連記事:フィットネスユニコーンのPelotonIPO申請書類を公開

今週のスタートアップ

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

フィットネスユニコーンのPelotonがIPO申請書類を公開

インターネットに接続するフィットネスバイクやトレッドミルのメーカーで、これまでに十分な資金調達を行ってきたニューヨーク拠点のPelotonがようやく、来たるIPOに向けた書類を公開した。同社は6月、米国証券取引委員会にS-1(証券登録届出書)のドラフトを非公開で提出していた。

Nasdaq上場で5億ドルの調達を計画しているPelotonのティッカーシンボルはPTONとなる見込みだ。

Pelotonの今年6月30日までの1年間の総売上高は9億1500万ドル(約970億円)で2018年の4億3500万ドルから110%増えた。2017年の売上高は2億1860万ドルだった。一方、損失のほうはというと、2019年は2億4570万ドル(約260億円)で、昨年の4790万ドルの赤字から大きく増えた。

同社のアカウントを持つ個人メンバーの数は140万人に達した。

顧客は、2200〜4295ドルするハードウェアの購入に加え、Pelotonのフィットネスコンテンツやストリーミング、オンデマンドのデジタルライブラリーを月額39ドルで購読できる。同社によると、2019年会計年度にPelotonのユーザーは5800万回のワークアウトを行った。購読者ベースは過去最多の51万1202人だった。

2019年会計年度の購読の売上は1億8100万ドルで、前年の8000万ドルから大きく増えた。

6700万世帯が接続するフィットネス機器を所有するという現状について、Pelotonの共同創業者でCEOのJohn Foley(ジョン・フォーリー)氏はS-1に「Pelotonは幸福を販売している」と書いている。

「Pelotonはただのバイクではない。現代で最もイノベーティブなグローバルテクノロジープラットフォームのひとつを作るチャンスを手にしていると確信している」とフォーリー氏は記している。「世界で最も重要で、影響力の大きいインターラクティブなメディア企業のひとつを作るチャンスだ。人々の暮らしを変え、重要さをインスパイアし、人々を結びつける」。

2012年創業のPelotonは昨年ベンチャーキャピタル投資で5億5000万ドル(約538億円)を調達し、企業価値は41億5000万ドル(約4400億円)になった。描くビジョンで当初ベンチャーキャピタルを説得するのに苦労した同社は「Mirror」という名称のスマートミラー企業などを含むフィットネステック企業が次々に生まれる新たな波の先駆けとなった。

PitchBookによると、Pelotonはこれまでにベンチャーキャピタルで計9億9400万ドル(約105億円)の資金を調達した。S-1書類には主要株主、あるいは同社の株を5%以上所有する投資家として、CP Interactive Fitness(IPO前で5.4%)、TCV(6.7%)、Tiger Global(19.8%)、True Ventures(12%)、そしてFidelity Investments(6.8%)の名を挙げている。

ゴールドマンサックスとJPモルガン証券がIPO引受人を務める。

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(翻訳:Mizoguchi)