Instagramにポートレートモード発見――近くアプリ内から高度な人物写真が撮れるようになる

BoomerangやSuperzoomといった機能が大人気のInstagramではさらにSnapchatの上を行こうとして撮影モードのオプションを拡大するようだ。InstagramアプリのAPK(Android Application Package)の中に、Portrait というシャッターモードのアイコンが含まれていることがわかった。どうやらユーザーはStoriesのカメラを使って背景にボケなどの他洗練された効果を加えたポートレートを撮れるようになるらしい。

TechCrunchは読者のIshan AgarwalからAPK中に含まれているPortraitアイコンの画像を独占的に提供された。APKというのはWindowsでいえば.exeファイルに相当するファイルでAndroidで実行することによってアプリがインストールされる。PortraitモードのアイコンはInstagram Storiesでで撮影する際にオーバーレイされるオプションの一つになり、スワイプすることでそのモードを利用できるようになる。

われわれの取材に対してInstagramはコメントを控えたが、GiphyというGIF共有機能が1月に発見されたときも同じ対応だった。Giphyはわずか1週間後に正式に公開された。 もちろんInstagramは正式公開以前であれば(ベータテストの結果が悪かったり、戦略の変更があった場合など)波風を立てずしまい込むことができる。

われわれは先週もInstagramアプリ中にダイレクト・メッセージでビデオ通話をサポートする部分が隠されているのを発見している。

最新のiPhoneを含め、現在のスマートフォンはデフォールトのカメラでポートレート撮影モードをサポートしている。多くのユーザーがこのモードを使って撮影した写真をInstagramなどにアップしている。しかし最近はInstagramが高度なフィルターをサポートするにつれ、アプリ内のStoriesカメラを使う例が多くなっていた。

Snapchatもさまざまな撮影オプションを用意しているが、InstagramはPortrait機能で差をつけようとするらしい。Snapchatには現在アプリ内のポートレート・モードのオプションはない。Appleの場合はiPhone 7 plusに基本的な機能を実装して反響をみた後、iPhone 8 plus、iPhone Xで各種の照明効果を含むポートレート撮影機能を搭載するという手順を踏んでいる。

Instagramのポートレート機能の内容は詳しく分かっていないが、これまでもInstagramは高級一眼レフでないと撮れないような各種の効果を提供してきた。ただし実際に公開されるときはデバイスのカメラ自体のポートレート・モードとの混同を避けるためにPortraitではなく、別の名前になるかもしれない。

Instagramは常に話題となるような新しい機能を追加し続けねばならない。しばらく前にはセピア色のラテアートや彩度をむやみに高めた夕陽の写真がインターネットを席巻していたが、あっという間に時代遅れになってしまった。Instagram対Snapchatの軍拡競争はARやGIF機能の追加といった方向に進んでいたが、ポートレート撮影がサポートされればInstagramは「共有して楽しめる写真を簡単に撮れるようにする」という初心に戻ることになる。これは今後Storiesがどうなろうと、Instagram自体に価値ある機能となるだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

今度のAppleのiPhone 7 Plusポートレートモードのコマーシャルは大量の髪の毛をチャリティに寄付

Appleの今日(米国時間5/15)からのコマーシャルは、最後に“practically magic”(まるでマジック)というキャッチフレーズがある。それはまたまたポートレートモードの宣伝で、ニューオリンズの床屋さんが舞台だ。

ポートレートモードは、iPhone 7 Plusのソフトウェアの機能で、二つのカメラを使って互いに異なる奥行き感を表現する。背景は自動的にぼかされるので、短焦点のカメラなのに高価なDSLRで撮ったような写真になる。

このコマーシャルでは、ポートレートモードが小さな床屋さんの秘密兵器になる。散髪が終わるとお客さんの写真を撮り、それらのポートレートを額に飾る。そのことが知れ渡り、この床屋さんの前の道路には長い待ち行列ができるようになる。

古い下町を思わせるセピア色の映像。ちょっとふざけた演出。そしてWilliam Onyearborの“Fantastic Man”が流れる。しかし、撮影はたいへんだった、と思う。わずか1分の映像の中に、大量のショットと額入り写真がある。

その撮影では24人が散髪して、AppleはそのヘアをLocks of Love(愛の頭髪)に寄贈した。病気等の理由でウィグを使う子どもたちのための、非営利チャリティだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))