TechCrunch Disrupt NY 2016の優勝はゲームの中継に視聴者が対話参加できるBeam、次位は途上国でも使えるお値段の本格浄水器WaterO

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今年は厳しい勝負だったが、やっと勝者が決まった。最初は、22社がニューヨークにやってきた。

本誌主催のスタートアップ大会TechCrunch Disruptの、メインイベントが、その名もStartup Battlefield(戦場!)と呼ばれるコンペだ。テクノロジー業界のリーダーたちが審査員を務める中で出場社はプレゼンとデモを競い、優勝賞金50000ドルと優勝カップDisrupt Cupを争った。

本誌TechCrunchの編集者たちが審査員たちの意見を数時間かけて審議し、まず6社のファイナリストをピックアップした:

  • 子どもの安全をネットから見守るBark
  • Twitchに対話性を加えたようなBeam
  • 途上国のためのブロックチェーンによるクレジットBitPagos
  • 正しいビタミンをDIYするRitual
  • 超安価な水中ドローンSeaDrone
  • 同じく超安価な浄水器WaterO

そして彼らは、決勝の審査員たちの前で、最後のデモをした。その審査員とは:

だ。

サンフランシスコのStartup Battlefieldも、もうすぐ出場受付が始まる。Startup Battlefield Hubをチェックし、質問はBattlefield担当編集者Sam O’Keefeへ(sam@techcrunch.com)。

それでは、今年のニューヨークの優勝者と入賞者を見ていこう。

優勝: Beam

Beamは、人気沸騰中のeスポーツの要素と、遅延の少ないチャットを結びつけてゲームをライブでストリーミングする。またビューワー(視聴者)とゲーマーが、コメントを通じて対話できる。まあTwitch WePlayみたいなものだが、実際に動くところがすごい。

本誌の紹介記事はここにある

準優勝: WaterO

WaterOは、逆浸透を利用する。それは浄水技術の定番で、きれいな水を家族にもたらす。しかしそれはとても高価な技術で、工事もたいへん、しかも80%の水を無駄にする。借家人には無理だ。でも、WaterOなら無駄になる水は約20%、工事も要らない。費用はハードウェアのお値段399ドルだけだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

養殖業などのための海の中の検査点検作業を無人で行う水中ドローンSeaDrone

ドローンはこのところ、あっという間にメジャーな存在になってきて、人気の製品はますます安くなり、コントロールしやすくなっている。でも、ドローンは空中だけに限定されるべきものか? 今日(米国時間5/10)のDisrupt NYのステージでデモをしたSeaDroneは、複数回転翼の航空ドローンの単純さが持つ利点を、水中で生かそうとする。

O-Robotixの協同ファウンダーEduardo Morenoはこう語る、“水中用のクァッドコプター(4翼ヘリ)だから、ミサイルに似ていないし、そのほかの水中ドローンにも似ていない。自己安定化能力がある。われわれが取り組んだイノベーションは、人間がコントロールしないロボットが水中で長時間、非常に安定した映像を撮れることだ”。

彼の水中ドローンは今の空中ドローンに似たスタイルだが、タービンは同社の特製だ。それは一般市販品よりも小型軽量でシンプルで、しかも耐久性がある。あらゆる部分でコスト削減に努め、操縦性を改良した結果だ。

ケースに収めると、車のシートの収まる大きさだ(下図)。これも重要な特徴のひとつ。

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SeaDroneはタブレットのアプリでコントロールし、製品自体もカスタム化したLinuxを搭載して、リモコンの水中機によくある“きわめてアナログな”コントロール方式を避けようとしている。機自身がOSを動かしているため、プログラマブルな動きができる。たとえば漁業用や養殖海域のネットの自動点検とか、360度の水中撮影などだ。

一見、ホビイスト用にも見えるが、実際には仕事用をねらっている。とくに、養殖業や海中農業がターゲットだ。

“養殖業はこれまで、人間が頻繁に水中に潜って点検する必要があった”、とMorenoは述べる。そのほか、船やドックや網、パイプラインの点検なども、これまでは高価な遠隔操作機や専門のダイバーを必要とした。SeaDroneなら、それらの数分の一〜数十分の一の費用で点検でき、専門家でなくても操作できる。

今後O-Robotixは、水中ドローンを売るだけでなく、それらが集めてくるデータを保存し、組織化し、分析するプラットホームも作る予定だ。とくに養殖場や孵化場などは、大量のデータ収集と分析を要する。お役所に提出すべき文書も、少なくない…それらの作成もたいへんな作業だ。

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“人間が自分で文書を作ったり、写真やビデオを自分で撮らなくても、この水中ドローンが必要な情報収集をやってくれる”、とMorenoは語る。SeaDroneユーザーのためのデータプラットホームは、同社のもうひとつの重要な収益源になるだろう。

同社は今のところ外部資金を導入していないが、本番の製造は開始している。もちろんそのために当然、資金が必要になるはずだ。ハードウェア企業は軌道に乗るまでがたいへんだが、でもO-Robotixは、競合相手の少ない、まだ混み合っていない市場で、有利にやっていけそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))