HBOの人気ドラマ“Silicon Valley”、今年のキャストを見るとストーリーが分かりそう

HBOの“Silicon Valley”は、今度の日曜日(米国時間4/23)から4期目が始まる。

最初の二話を試写会で見たけど、とってもおかしい(笑える)ことは保証できる。本誌TechCrunchの名前も、頻繁に出てくる。試写会には今期の出演者たちも同席したが、その顔ぶれからどんな内容かある程度分かる。

Thomas Middleditchが演じるRichardは、自分が創った会社Pied Piperを去り、“自分だけがピボットする”〔pivot, 方向替え〕、とMiddleditchは説明する。Zach Woodsが演じるJaredとRichardとの関係に“特別の意味があり”、Richardと、Kumail Nanjiani演ずるDineshとのあいだにも“ドラマがある”。

前の3期では、Pied Piper社の一連の試練と苦難がストーリーの中心で、同社は生き残るために何度もコースを変える。スタートアップや彼らが遭遇するVCの人物像は、ここのコミュニティに実際にいる人たちと、気味が悪いぐらい似ている。

エグゼクティブプロデューサーのMike Judgeは、“Office Space”, “Beavis and Butt-Head”, “Idiocracy”などの喜劇で知られている人だが、大学を出た直後は短期間、シリコンバレーで働いていた。その体験が、“Silicon Valley”のヒントになっている。

で、このドラマがここシリコンバレーで熱心なファンを獲得しているのは分かるけど、世界中で人気があるのは、なぜだろう?

Nanjianiはこう説明する: “誰もがテクノロジーを使っているし、アプリも使っている。そんなアプリを作ってるのは、一体どんな人たちなのか、興味がある。アプリは、どのように作られているのか、どうやってヒットし、どうやって自分のところに届くのか、いわゆる楽屋裏を知りたいんだよ”。

一部の出演者たちには、実際にスタートアップで働いた経験があり、それが役作りに貢献している。女優のAmanda Crewは、数社に個人的に投資したこともある。Middleditchが今とくに好きなのは、WaterFXWright Electricだそうだ。

でも彼らは、テクノロジーのニュースに常時接してはいないようだ。TechCrunchを読んでるか、と訊(き)いたら、Nanjianiは、“読んでると言わせたいのかい?”、とこっちをからかった。

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カリフォルニア州、ハンドルのない自動運転車に向けて法整備

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真の「ドライバーレス」車のテストを可能にする法案の検討が、カリフォルニア州議会で進められている。

具体的には、米国時間8/29に改訂されたカリフォルニア州議会法案 1592が通ると、近々次のことが可能になる。

「運転席に運転手が座らず、ハンドル、ブレーキ、あるいはアクセルを装備していない自律走行車によるテスト走行」

このパイロットテストが許可されるためには、いくつか条件を満たしている必要がある。例えば、自動運転車はパイロットテスト中時速35マイル以上で走ることがてきない。また、走行できる場所は、「当局が指定する私有のビジネスパーク、および敷地内の公道」等に限定される。

Tesla、Apple、GoogleをはじめとするシリコンバレーのIT企業だけでなく、ライダー(*) を製造するQuanergyやVelodyneも次世代自動車業界のリーダーを目指して競っている。さらにはFordらの巨大自動車メーカーも、イノベーションハブをカリフォルニアに置いている。[訳注:LIDAR、レーザーを使ったレーダーの一種]

州が、地元で作った自動運転車を地元の道路でテストしやすくすることによって、企業は有利な規制環境を求めて、社員や研究開発チームや製造拠点を海外や他の州に必要がなくなる。

自動運転車を路上でテストするための法を整備した州や地域は、他にもネバダ、フロリダ、ミシガン、ハワイ、ワシントン、ワシントンDC、およびテネシーがある。

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Dropboxのロスレス画像圧縮ソフトウェアLeptonは、あの‘middle-out’アルゴリズムを使っている

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Pied Piperではないが、でも似ている。

“middle-out”(ミドルアウト)アルゴリズムは、テレビドラマ「シリコンバレー(Silicon Valley)」のもっとも劣悪な(そしてたぶんもっともおかしい)シーンで有名になったが、Dropboxが最近作ったクールなロスレス画像圧縮ソフトウェアLeptonでは、それがフィクションではなくて本物だ。

Leptonは、JPEGで圧縮した画像のファイルサイズのほとんどをさらに最大22%縮小するが、それでいてオリジナルのビットを一つも失わない。どうやれば、それが可能なのか?…ミドルアウトを使うのだ。

本当は、話はもっと複雑で、Leptonのサイズ節減のある部分は、JPEGではきわめて画一的に保存される明度の値を、より効率的にエンコードする。その詳細はふつうの人には(ぼくみたいなブロガーにも)難しすぎるが、このブログ記事に書かれている。

ミドルアウトされたビットは、解凍されたビットの終端にある。このアルゴリズムは、JPEGが作る8×8ピクセルのブロック2つの境界を見る。そのとき、片方のブロックはすでにデコードされている。まだデコードされていない方のブロックはその明度が、それの中央部(middle)からの…middleからoutにかけての…グラデーションに合っている傾向がある。そこでアルゴリズムは、その前提に従って明度値を予測する。そして、その予測値と実値のデルタのみを保存する。VP8コーダーの演算に適した形式で。

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中央(middle)から……..外(out)へ。

この方法でエンコードされた明度係数は、Dropboxのチームが遭遇した画像の平均約8%で正しいが、彼らはその8%を約61%縮めることにより、この方法だけで全体的なファイルサイズの5%を縮減した。22%のうちの残る17%は、そのほかのさまざまなテクニックで実現しているが、あなたがぼくを信じてくれるならば、それらのお話はそれほどおもしろくはない。

しかもユーザーがそれらのどれかに気づくことはない。Leptonによる圧縮はDropboxのサーバー上でのみ行われ、そのデータはコールドストレージに保存される。ユーザーが画像をリクエストするとLeptonはその逆の仕事を(しかも高速に)して、ユーザーにはふつうのJPEGを渡す。しかしDropboxの上では、数ペタバイトものスペースが節約される。

Leptonはオープンソースで、DropboxはそのコードをGithubに置いている。それをいじくるのは自由だし、この記事を最後まで読めた人なら、きっと遊びたくなるだろう!

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サイバーテロとシリコンバレーの役割

Hand working at laptop computer illustrating cyber crime

【編集部注:執筆者のBrian Michael Jenkinsは、RAND Corporationのシニア・アドバイザー。】

少なくとも現時点で、サイバーテロリストたちは世界のどこかの地下室から欧米文明を破壊するのに必要なテクノロジーを利用していない。

国家情報長官のJames Clapperは、「サイバー・ハルマゲドン」シナリオの可能性を当面否定しているが、新たな技術進歩はテロリストたちを、注目されることがる目的のローテクな殺人から、社会の資源や組織を破壊する目的のハイテクな破壊行為へと走らせる可能性をもっている。

先進社会の多くが防衛費を縮小する中、テロリズムの脅威は国土安全の懸念を高めている。テロリストは最前線と家庭も、戦士と一般市民も区別しない。

テロの脅威は、時には誇張されて、実際に起きる前から政府にテロ攻撃を防ぐよう圧力を与える。これは、意思が行動に移る前に介入することを意味している。テロリスト予備軍の心に悪が潜んでいることを知る一つの方法は、人々が話し、書いている内容を監視することだ。警察は常にそうしていると宣言しているが、民主主義には、それがいつ、どんな条件で許されるかに関する厳格な規則がある。

テロリストは最前線と家庭も、戦士と一般市民も区別しない。

情報技術の進歩は、市民と政府との関係を再定義し、新たな緊張を生み出した。現在政府は、我々のプライベートなやり取りや個人の生活に関する情報を大量に取得し、保管し、分析する、過去に類を見ない能力を持っている。そのようなデータを政府が所有することだけでも、アメリカ流の政治形態に反する、統制と脅威の可能性を意味していると指摘する人々もいる。

国家の安全と戦争が、デジタル時代にあわせて再定義される中、シリコンバレーは反テロリズムの先鋒に立つ必要がある。情報革命を駆り立てている発明家や起業家たちは、悪意ある侵入から最重要システムを守る方法を見つけ出す必要がある。そこは、政府の社会を守る取り組みと、個人の権利とプライバシーとの戦いの中心でもある。

テロリストの戦術は何世紀にもわたって用いられてきたが、1960年代後半の技術進歩は、新たな脆弱性と能力を生み出した。近代のジェット機による航行は世界中のテロリストに移動能力を与え、人質と被害者の空飛ぶ収容場所を提供した。地方テロリストのキャンペーンは容易に国際的になる。小型の武器や爆発物が広く一般に入手可能になった。何よりも重要なのは、通信技術 ー 無線、テレビ、通信衛星 ー によってテロリストが国際舞台への足がかりを得たことだ。

テロリズムは演劇であり、恐怖と警戒の雰囲気を作り出すように演出された暴力によって、テロリストと彼らがもたらす脅威の重要性と威力を人々に誇張させる。テロリズムの実際の被害者は、テロリストとは無関係だ。われわれが敵対してするテロリストはコミュニケーションが戦いの半分を占めていることを知っている ー 重要なのは何をするかではなく、それがどう認識され、描かれるかだ。

1970年代の終わりに、私たちアナリストは、テロリストがどんな新兵器を入手し、戦闘に利用するかを探ろうとした。われわれは、精密誘導地対空ミサイルや、化学、生物兵器、さらには核兵器までも心配したが、最も重要な進歩を見逃していた ー 近代インターネットの始まりは、テロリスト兵器庫て最重要な武器となっていたのだ。

シリコンバレーはすでに自らをテロリズムとの戦いの中心に位置づけているのかもしれない。

宣伝プラットフォームとしてのインターネットは、編集や政府の介入を受けることなく膨大な聴衆と直接やりとりする機会をテロリストに与えた。それはまたテロリスト同士が容易に連絡を取り合うことも可能にし、志を同じくする狂信者たちの仮想コミュニティーを作り上げた。標的に関する情報や、爆弾製造や他の暴力技術の方法も提供した。

ソーシャルメディアはさらにそれを助長し、今日のテロリストは無数の若者たちに好まれる方法を使って直接通信する能力を持っている。いわるるイスラム国は、ソーシャルメディアを効果的に利用して、その目的を宣伝し、兵士予備軍を惹きつけている。

しかしインターネットは、あからさまに急進化することなく、代理となって参加することも可能にしている。グループの仲間に入らなくてもよい。参加者は仮想的だが実生活の体験を得ることができる。心理的満足感はネット上でテロリストのふりをするだけでも得られる。

インターネット以前の1970年代、米国は年間平均50〜60のテロリスト爆破事件を扱っていた ー 振り返ってみれば驚くべき数字だ。9/11攻撃以降の約15年間、米国内のテロ爆破は年間2〜3件であり、致命的なものはほとんどない。

そうした攻撃は、海外で進行中の紛争に関連した過激派思想や不和に動機づけられた様々なグループによって引き起こされていた。しかし9/11以降、米国で起きた聖戦士テロリスト事件約60件のうち、2/3が一人の人間によって起さられている。グループのメンバーという概念は事実上なく、制度化された教えもない。新しい首謀者はほぼ常に素人である。

今のテロリストたちが与える脅威は未だに原始的で手動でローテクだが、同時期のテロリストたちはインターネットのナビゲーションにも長けていて、ハイテク敵となって経済的妨害行為で脅しをかけるようになる可能性を持っつている。個人を人質に取る代わりに、システムを人質にするかもしれない。

1970年代、テロリズムアナリストたちの「レッドチーム」は、どうやってそれが行われるかは考え、社会を著しく破壊するためには、膨大な資源が必要であるという結論をくだした。しかし、モノのインターネットの成長するネットワークはそれを変えるかもしれない。

破壊、妨害、恐怖によって社会の膨大な資源を安全対策に転用することを強要する能力は、いつも解決できるとは限らない不満を持ついっそう小さなグループへと下りていった。この傾向に民主主義がどう対応し、民主主義であり続けるかは、われわれテクノロジー時代の主要な課題の一つだ。

シリコンバレーはその課題に挑戦するべく意気込んでいる、というのが最近カリフォルニア州サンタクラリタで行われたイノベータと起業家の年次カンファレンス、TiEconで私が感じた兆候だ。参加者の中には、セキュリティ支援に現在使われているテクノロジーをすでに作ったところもあった。他にも刺激的な新技術やアイデアがすでに開発されている。それらは、武器や爆発物、放射性物質その他危険物の検出、分析、その他の対策方法など、物理的セキュリティおよび情報保護に対する新たなアプローチだ。。

このような進歩の可能性を武器に、シリコンバレーはすでに自らをテロリズムとの戦いの中心に位置づけているのかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple本社で死体で見つかった社員の身元が判明

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[筆者: Kate Conger]
Santa Clara County(サンタクララ郡)の検視官事務所は、水曜日にAppleのCupertino本社で死体で発見された男を、25歳のEdward Mackowiakと同定した、とReutersが報じている。

Mackowiakの遺体は水曜日の朝、会議室で発見された、と報じられている。Santa Clara Countyの保安官事務所はその死を“単発的な事件”と説明し、死因や武器の関与については口をつぐんでいる。初期の報道は、Mackowiakの頭部の負傷と、遺体とともに銃があったことを示唆している。

Appleは、Mackowiakが同社の社員であったことを確認し、今は削除されているLinkedInのページは、彼をソフトウェアエンジニアと記載している。

Appleのスポークスパーソンは本誌にこう語った: “私たちは若い有能な同僚を失った悲劇に心を痛めている。彼の家族と友人、そしてAppleで彼が共に仕事をした多くの人びとに、私たちの想いと、深いお悔やみの気持ちをお届けしたい。この困難な時において私たちは、彼らを支援するために、できることは何でもいたしたい”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Appleクパチーノ本社の会議室内で死体が発見される

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【本稿の執筆者はKate Conger】
今日(米国時間4/27)午前、Appleクパチーノ本社の会議室内で死体が発見された。複数のニュース記事による。

サンタクララ群警察署が事件を捜査している。同署広報官にコメントを求めているが返答はない。通信指令係が緊急連絡を受取ったのは午前8:35だったと San Jose Mercury Newsの記事が伝えている。

サンタクララ群消防署はTechCrunchの問い合わせに対して、ラテン系男性が頭部を負傷したという連絡を受けたことを認めたが、消防は警察に止められて、Appleキャンパスへは行っていない。消防署広報官は男性が命を取りとめたかどうかを知らなかった。

サンタクララ群警察はMercury Newsの記者に、男性はApple従業員であったことを伝えた。

TMZが入手した警察無線の音声は、女性従業員が負傷し、Appleキャンパスの建物から同社警備員によって運び出されたことを示唆している。音声は、会議室内で死体が発見され拳銃も見つかった可能性があることも示している。警察は録音を確認しておらず、不正確な内容が含まれている可能性がある。

Appleは本件についてまだコメントしていない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Tシャツ用プリンタを持ってない人にお好みのテク系スローガンをプリントしてくれるSiliconvictsはスタンフォードのデザイン専科卒

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[筆者: Nitish Kulkarni]
シリコンバレーに関するジョークで、自分のTシャツにプリントしたいなと思ったやつって、たくさんあるよね。カリフォルニア州Malibuでシャツを作っているSiliconvicts Clothing Co.が、きみより先にそれをやってしまった。‘Unicorn Hunter’(一角獣(10億ドル企業)ハンター)や‘Coding Is My Cardio’(プログラミングがぼくのランニング)など、スタンフォードを卒業したばかりのCameron Lindsayの副業作品は、きっと、きみの次のお気に入りTシャツになるだろう。

今日の午後スタンフォードのデザイン学科の前のキャンパスに立っていると、自転車ですいすい通り過ぎる学生たちはみなスタートアップのロゴ入りのTシャツを着ているが、GoogleFacebook の求人用ノベルティ(無料提供品)が多い中に、バズワードが風刺的に使われてるのを見つけると、とても新鮮に感じる。‘Hacker Chick’のような意味が二とおりありそうなのや、‘Coffee + Coding’のようなさりげないユーモアもある。ひとつを除いて色はすべてグレーか白だったが、そこに真っ赤な文字で‘Tindered Spirit’なんてあると、誰もが笑ってしまうね。

   Chick … 初心者、女の子
   Coffee + Coding … コーヒーに合うのはプログラミング
   Tindered Spirit … Tinderは人気のデートサイト

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Lindsayは昨年ロサンゼルスに行ったとき、ストリートアートにとりつかれた。その後ロスに頻繁に行くようになり、Plastic Jesusなどの有名なストリートアーチストの仕事を手伝った。テクノロジにも関心のあった彼はスタンフォードでプロダクトデザインを勉強し、二つの関心を結びつけようと決めた。“テクノロジをテーマとするストリートアーチストになりたかったけど、壁にペンキを塗りまくる度胸はぼくにはなかった”、と彼は告白する。

そこで彼は、壁ではなく織物に色を塗ることに決めて、Malibuにいたころの幼なじみCole Arutianとチームを作った。最初は完璧に地下室操業タイプのスタートアップだった。“Coleの家の地下室に球撞き台を2台並べて、その上に大量のシャツと織物用のプリンタを置いた”。

Arutianと彼の職場の同僚Tynan Danielsが、シャツの製造と流通を管理し、社名を#YOURBRANDにした。

現代のテクノロジはシャツのテーマを次々と作り出してくれる。だから、アイデアに困って行き詰まることはない。“何もせずに座っていた方が、アイデアがたくさん湧いてくる”、とLindsayは語る。今日の午後キャンパスで話をしているときも、シャツのための新しいスローガンを10ぐらい着想していた。“うちはTシャツプリントの産直だからね”、と言う彼は、今はTシャツのベータテスト中で、デザインを何度も変えて試している、と、まるでシャツがシステム製品であるかのようなジョークを言った。

今の社名は分かりにくいが、Lindsayが学生時代に作ったアート作品の題名だ。“最先端でクールな名前にしたかった”、と彼は言うが、深い意味はなさそうだ。

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今は二年前に立ち上げたばかりのサイドプロジェクトだが、計画は大きい。同社は今、HBOの人気番組Silicon ValleyがTシャツを提供するよう、交渉中だ。“Caffeinate, Incubate, Iterate”(カフェイン中毒になってインキュベートして試行錯誤する)のようなスローガンなら、バレー族に受けるだろう。彼らもまた、サンフランシスコでFour BarrelやBlue Bottle Coffeeに入り浸っていたカフェイン中毒人間だ。まさに、このスローガンどおりに。

シャツは同社のWebサイトで32ドルで売っている。ただしラベルを見ると、綿100%ではない。にもかかわらず、肌触りはソフトだ、それだけは保証する。

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調査報告:数学関連業務の採用活動では、男女ともに男性を採用する率が2倍程度

女性がガラスの天井を打ち破れない理由について、新たな研究結果が発表された。意思決定者が男性である場合のみならず、女性であっても、数学の関係する仕事については、2倍の確率で男性の方を雇うことにする傾向があるようなのだ。

紹介する内容はコロンビア大学、ノースウェスタン大学、およびシカゴ大学が共同して行った調査によるものだ。数学能力を必要とする(架空の)人材採用活動について、被験者の先入観をはかるものだ。

「応募者の性別のみを明らかにした場合、採用担当者が男性であっても、あるいは女性であっても、男性を採用する率が女性を採用する率にくらべて2倍ほども高い」と、報告書には記されている。シリコンバレーにおける男女アンバランスについえてはいろいろと言われているところだ。National Center for Women and Information Technologyによる調査で、女性ソフトウェアエンジニアの率が22%であったことを裏付けるものと言うこともできる。

調査は採用にあたって差別的意識が混入することを明らかにしている。まず被験者に、数学に関連する仕事について、求職者の中から適当な人材を採用するように命じる。的確な人材を採用することができたかどうかで、被験者は評価されることになる。そして、面接者について全く情報を与えずに実験を行ったところでは、被験者(採用担当者)たちは、男性の方を2倍の割合で選んだのだそうだ。求職者グループが数学能力に低い場合でも同様な結果だった。

これは、一般的に男性の方が理系科目に強いという先入観のせいであるとも考えられる。そうした先入観が思い込みに過ぎないと考えてはいても、他に区別要因がなければ採用担当者(被験者)は男性を選びがちであるということがわかる。

この「先入観」は、他の評価基準が不明な場合にのみ発動されるものではないらしい。たとえば被験者たちに求職者たちの能力について正しく説明しておいても、依然として差別的な採用スタイルが現れるのだとのことだ。「性別についての情報しかない場合(女性が採用される率は33.9%)よりは低くなるものの、求職者たちの実績について客観的事実を伝えておいても、それでも女性が選ばれる割合は大幅に低くなってしまう(このケースでは女性が選ばれる率が39.1%)」ということである様子。

「数学関連」の仕事についての「自己評価」が影響している面もある様子。「数学を必要とする仕事に対して、男性は自分の脳力を過大気味に評価する傾向があり、女性の方はむしろ控えめに評価する傾向がある」とのことだ。

テック業界にては給与面の男女平等が進んでいるという話もあるが、しかしそもそも雇われにくい傾向があるわけだ。こうした傾向の中、業界における女性率を高めようとするプロジェクトもいろいろと進行中だ。Googleも、まずは女性の比率を25%にまで高めようとするインキュベーションプログラムを支援している。

今回の調査結果はこちらから購入することができる(PDFアイコンをクリックすると会員ログイン画面やレポート購入画面が表示される)。

[Image Credit: Flickr User brewbooks]

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(翻訳:Maeda, H


新刊『シリコンバレーの秘密:世界のイノベーションの中心からわれわれが学べること』の著者に聞く

われわれの秘密がついに暴露された。今日(米国時間4/2)、デボラ・ペリー・ピシオーネ(Deborah Perry Piscione) による期待の新刊 シリコンバレーの秘密:世界のイノベーションの中心からわれわれが学べること(Secrets of Silicon Valley: What EveryoneCan Learn From The Innovation Capital Of The World)が出版された。ピシオーネによれば、シリコンバレーの強さの本当の秘密は、ハイアラーキーによる硬直した上下関係のなさにあるという。

ニューヨークが貪欲と権力によって動かされているのに対してシリコンバレーはアイディアに固執しそれを原動力としている。新しいアイディアへの強い愛好の存在が、東海岸ではなく西海岸がアメリカのイノベーションの大半を生んでいることの原因だとピシオーネは主張する。しかしこれには東海岸の住民は反発するかもしれない。

シリコンバレーの秘密の刊行を機に、アメリカ経済の全体にイノベーションを浸透させるにはどうすればよいか、変化を恐れ、現状にしがみつこうとする経営者の意識をどうやったら変えられるか、全国的な議論が巻き起こることが期待される。

〔日本版:デボラ・ペリー・ピシオーネはジョージタウン大学卒業後、米議会の議員スタッフ、ホワイトハウス・スタッフなどを務めた後、ワシントでニュースショーのホスト、コメンテーターとして活動。2006年からシリコンバレーに移住して執筆、講演、テレビ出演のかたわら女性向けウェブサイト、BettyConfidential他を創立している。〕

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+