Amazonは、この夏の大日食イベントに向けて販売した日食用サングラスが偽物である可能性があるとして、購入者に返金した。
多くの人々が、8月21日に北米大陸を横切る日食 ーー 場所によって、完全な暗黒になるか部分的に太陽が隠れる ーー を前に準備を進めている。そして多くの人が、この太陽現象が頭上を通過する間に直接空を見上げるのに必要な保護メガネを入手するために、手軽なAmazonを使った。
しかしAmazonは、同サイトで売られているメガネが信頼ある製造元で作られているものばかりではないことを認識し、安全のため、疑わしいメガネを使用しないよう顧客に通知した。Vergeが最初に報じた。
「安全は当社の最優先事項の一つです」とAmazon広報担当者がこの件についてTechCrunchに語った。「当社は多数の警告に加え、業界標準をみたしていない可能性のある日食メガネの購入者に連絡して返金を行ないました。お客様にはAmazon.comで常に安心して買い物していただきたいと考えています。また、Amazon.comで販売される日食用メガネは、関連するISO標準を必ず満たようにいたします。」
安全問題についてはここ数ヶ月間話題になっている。最近Amazonから返金を受けた女性は、中国のメーカーからまとめて500個購入し、会社からは安全だと聞かされていた。後に、その会社が意図的に偽の安全表示をして彼女を騙そうとしたことがわかった。
言うまでもないが、不適切なメガネで直接日食を見ると視力に深刻な損傷を与える場合がある。「自作のフィルターや一般のサングラスは、たとえ色の濃いものであっても太陽を見るには適していない。許容される何千倍もの太陽光を透過させるからだ」と、米国宇宙航行学会(AAS)は警告している。
報道によるとAmazonは、検証不可能な日食用サングラスを販売している店舗を閉鎖するとともに、商品を使用しないよう顧客に注意を喚起しているがすでに遅すぎる可能性がある。プライムメンバーでない人は、間に合うよう購入するためには今がギリギリのタイミングだ。
もちろん、Amazonサイトには幅広いセレクションの日食用メガネがある。しかし、購入に際してはISO 12312-2国際安全基準の表示があることを確認されたい。認証済みのメガネは太陽光を10万分の1に減衰し、イベントを楽しむ間あなたの目を保護してくれる。
NASAおよびAASは、必要な安全基準を満たすブランドをごくわずかしか認めていないことにも注意されたい。認定済みメーカーの一覧は ここで見られるので、購入前に確認することをお勧めする。
製品の安全性についてAmazonから通知を受けていない人は、購入した製品がISO準拠であることをAmazonが確認されている。それでも自分が認定外製品を購入したのではないか心配な人は、Amazonのカスタマーサービスに連絡して、A-to-Z Guaranteeによる返金を受けることができる。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)