PCとウェブカメラだけで3Dキャラクターを動かせる、Vtuberツール「RiBLA Broadcast (β)」が無料提供開始

PCとウェブカメラだけで3Dキャラクターを動かせる、Vtuberツール「RiBLA Broadcast (β)」が無料提供開始

エイベックス・テクノロジーズは2月16日、ウェブカメラとPCだけでVRM形式3Dキャラクターモデル(アバター)を全自動で動かして遊べるPC用ソフト「RiBLA Broadcast (β)」の無料提供を開始した。創作物の総合マーケット「BOOTH」(ブース)上で公開している(ダウンロードにはpixiv IDが必要)。対応OSはWindows10以降、macOS 10.15.7以降(10.12以前は動作しない)。

合わせて、RiBLA初のオリジナルキャラクターのアバターを無償配布し、キャラクターグッズの予約販売も行っている。PCとウェブカメラだけで3Dキャラクターを動かせる、Vtuberツール「RiBLA Broadcast (β)」が無料提供開始

RiBLA Broadcast (β)は、ウェブカメラの撮影映像を基に、VRM形式アバターを操作できるというVtuberツール。ユーザーの動作・表情の情報をカメラ映像から自動で取得しており、骨格推定・AIによる表情認識を行っているため、専用のトラッキング機材を導入することなく、初期コストなしで全自動でアバターを動かせる。表情切り替えや細かな動きの調整については、手動でも行える。

また、任意のVRM形式アバターをドラッグ&ドロップですぐに導入できるほか、背景としてクロマキーや好きな画像を設定可能。

このほか、オープンソースソフトウェアの配信ツールOpen Broadcaster Software(OBS)と組み合わせることで、YouTubeやTwitchなど動画配信プラットフォームでの生配信に利用できる。

無償提供のオリジナルキャラクターは、「生駒ミル」(いこまみる)、「九条フレカ」(くじょうふれか)の2種類で、イラストレーターのkonomi(きのこのみ)氏がデザインしている(九条フレカは後日公開)。フォーマットはVRM形式で、今後もラインナップを追加予定という。

PCとウェブカメラだけで3Dキャラクターを動かせる、Vtuberツール「RiBLA Broadcast (β)」が無料提供開始

画像左側キャクターが九条フレカ(くじょうふれか)で、右側が生駒ミル(いこまみる)。キャラクターデザインは、konomi(きのこのみ)氏が担当している

またこれらアバターは、RiBLA Broadcast (β)以外にも、3Dモデルを扱えるソフトウェアやVR向けSNSなど、様々なサービス・用途で利用可能。


©Avex Technologies Inc.

OBS経由でZoomビデオ会議に利用可能、PCとウェブカメラだけでVTuber用アバターが使えるシステムが無償公開

ユーザーローカルは1月28日、ウェブカメラの映像を基にPC用ウェブブラウザー上にVTuberで使われるVRMキャラクターを表示する「ユーザーローカルWebcam VTuber」の無償提供を開始した。ソフトウェアをインストールするといったことは必要ない。利用者によるオリジナルVRMモデルのアップロードをサポートするほか、オープンソースソフトウェアの配信ツールOBS(Open Broadcaster Software)やHDMIキャプチャーと組み合わせることで、YouTubeでの配信やZoom通話に利用できる。

Webcam VTuberは、ウェブカメラを搭載したPCのウェブブラウザーで「ユーザーローカルWebcam Tuber」サイトにアクセスするだけで利用可能なサービス。

同サービスでは、AIアルゴリズムによってカメラ映像から利用者の顔の動きやまばたきを読み取り、画面内のVRMキャラクターにリアルタイム反映させる。ハンドトラッキングにも対応しており、腕や手のひら、指の動きを3Dモデルに反映できる。なお、AIによる顔のトラッキングや骨格推定はすべてウェブブラウザー内でのみ行われ、利用者のカメラ映像がインターネット上に送信されることはない。

顔の表情は「笑顔」「困り顔」「怒り顔」などがプリセットされており、画面上の表情アイコンやショートカットキー(1~5の数字)により変更可能。キャラクターアバターも複数モデルに切り替え可能で、利用者によるオリジナルVRMモデルのアップロードにも対応する。

動画配信ツールOBSなどで画面合成して配信したい場合、背景をグリーンバックに変更する必要がある。画面上の操作ボタンは非表示にできる。配信中のキャラクターのサイズ変更は、ショートカットキーとして「i」(ズームイン)、「o」キー(ズームアウト)を利用する。

対応OSは、Windows、Mac(M1以降推奨)、対応ブラウザーはChrome、Firefox。利用マニュアルも同時に配信している。

ロボット学者・石黒浩教授が大阪大学発スタートアップ「AVITA」を設立し5.2億円の資金調達

ロボット学者・石黒浩教授が大阪大学発スタートアップ「AVITA」を設立し5.2億円の資金調達

ロボット学者として知られる石黒浩教授は9月7日、大阪大学発スタートアップとして「AVITA株式会社」を設立するとともに、5.2億円の資金調達を実施したと発表した。引受先は、大阪ガス、サイバーエージェント、塩野義製薬、凸版印刷、フジキン。各社と事業連携を行いながら、アバターの社会実装に取り組む。ロボット学者・石黒浩教授が大阪大学発スタートアップ「AVITA」を設立し5.2億円の資金調達

大阪大学大学院基礎工学研究科の石黒浩教授は、20年以上に渡り、人と関わるロボットやアバターを研究・開発してきた。今回、これまでの研究成果と、石黒教授がプロジェクトマネージャーを務めるムーンショット型研究開発制度、テーマ事業プロデューサーを務める大阪・関西万博などの様々なプロジェクト、また企業との連携によって新たに生み出す研究成果を社会に実装するための新会社としてAVITAを設立した。

AVITAは、「Virtualize the Real World」というビジョンのもと、アバター技術によって人々の可能性を拡張するという。人は、複数の自分(働く自分、家庭の自分、友達との自分など)で活動しており、アバターを用いれば、その自分を実世界でさらに多様に拡張し、状況や目的に応じた様々な自分として自由に活動できるとしている。このことを、アバターを用いた実世界の仮想化と多重化(virtualize the real world)と呼ぶという。

AVITAは、大学発スタートアップとして実世界の仮想化と多重化により、人々を解放する新たな世界を創造するとしている。

グリーが子会社REALITY中心とする「メタバース」事業参入を発表、グローバルで100億円を投資し数億ユーザーを目指す

グリーが子会社REALITY中心とする「メタバース」事業参入を発表、グローバルで100億円を投資し数億ユーザーを目指すグリーは8月6日、グリー100%子会社REALITYを中心に「メタバース事業」に参入すると発表した。今後2~3年で100億円規模の事業投資を行い、グローバルで数億ユーザーを目指す。

メタバース事業の加速に向け、バーチャルライブ配信アプリ「REALITY」(Android版iOS版)は、今後グローバルで数億人のユーザー獲得を目指す。その第1歩として、8種類のバーチャル空間の中で自由に歩き回り、アバター同士でコミュニケーションをとれる「ワールド」機能をアプリ内において、8月6日より期間限定で公開する。

グリーが子会社REALITY中心とする「メタバース」事業参入を発表、グローバルで100億円を投資し数億ユーザーを目指す

メタバースとは、同時に多くの人が参加してアバターを通じた交流や仕事、遊びなど実社会に近いレベルの自由な活動ができるデジタル世界のこと。現実と仮想の隔たりを超えて社会活動ができる、次のインターネット空間などとされる。

グリーでは、REALITYを通じスマートフォン向けバーチャルライブ配信アプリのサービスを展開し、全世界63の国・地域において数百万人にアバターを通じた自己表現とコミュニケーション体験を提供してきた。コロナ禍において世界中で生活のデジタルシフトが進んだことや、5GネットワークやVRデバイスの普及、ブロックチェーンをベースにした経済圏の拡大が加速している状況をかんがみ、REALITYが展開してきたライブエンターテインメント事業をメタバース事業と再定義し、さらに積極投資を行う。

REALITYが作るメタバースでは、REALITYアプリが提供してきた体験に加え、仮想空間を自身の手で創造・拡張し、オリジナルアイテムの作成や販売を通じて現実世界の収入を得られるクリエイターエコノミーの実現を目指す。

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Brave groupがバンダイナムコアーツと提携、RIOT MUSICのコンテンツ開発・海外展開強化

Brave groupがバンダイナムコアーツと提携、RIOT MUSICのコンテンツ開発・海外展開強化

VTuberを軸としたIP開発事業を展開するBrave groupは12月22日、同社の構想「エンタメ(IP)3.0構想」の「タイバン!」「virtualtalk」に続く第3弾発表として、バンダイナムコアーツとの事業提携契約を締結したと発表した。

今回の提携により、Brave groupの強みである、「VTuberの再生数No.1(2018年6月同社実績)を獲得した企画・制作技術」および「YouTubeマーケティングのノウハウ」と、バンダイナムコアーツの強みである「映像・音楽・ライブという立体的な総合プロデュース力」を活かし、事業連携していく。具体的な取り組みに関しては、随時発表予定。

エンタメ系スタートアップBrave groupと、多数の映像・音楽コンテンツ企画・制作を生み出してきたバンダイナムコアーツがタッグを組むことでスマホ発のBIG IPの創出を目指す。

またBrave group代表取締役 野口圭登氏は、同社バーチャルアーティストプロダクションRIOT MUSICについてコメント。RIOT MUSICは、プロダクション全体の視聴ユーザーの5割が海外ユーザーとなっていること、今後海外の音楽ファンやオタク文化に向けて発信を強めたいと考えている中で、同社の力だけでは足りないとしていたことを課題として挙げた。

短期的な取り組みでは、同社規模では実現が難しいライブイベントや様々な事業開発。中長期的は、グローバル市場に向けたRIOT MUSICの海外展開。最終的な目標としては、同社の世界一のバーチャルアーティストプロダクションの地位を築き、豊富なアニメ製作委員会経験を持つバンダイナムコアーツとの協力のもと、アニメ映画の主題歌に同社アーティストが起用されることを目指すとしている。

「エンタメ(IP)3.0構想」とは、「スマホ発のBIG IPの創出」と「BIG IPが生まれやすい環境を作る」ことを目指すもの。接触デバイスの主流がスマホに変わってきた中で、YouTubeやライブ配信プラットフォームをはじめとするSNSを起点としながら、ユーザーとの相互創作により、キャラクターを一緒に育て、エンゲージメントを高めていくことでBIG IPを生み出すという考え方という。また、BIG IPを生み出す過程で必要な、彼らが活躍する土壌となるサービスの創出も積極的に行っていくとしている。

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タグ:バンダイナムコアーツVTuber(用語)Brave group(企業)日本(国・地域)

バーチャルYouTuberの人数が1万3000人突破、人気1位はファン数286万人のキズナアイ

バーチャルYouTuberの人数が1万3000人突破、人気1位はファン数286万人のキズナアイ

ユーザーローカル バーチャルYouTuberランキング」提供のユーザーローカルは11月9日、バーチャルYouTuberの人数が同日1万3000人を突破したと発表した。同社運営のバーチャルYouTuberランキングに申請があったVTuberと、主要VTuberのチャンネル数をもとにカウントしている。

YouTube上でCGキャラクターが動画配信を行うバーチャルYouTuber(VTuber)は、2017年12月から増え始め、2018年3月1000人、2018年9月5000人、2020年1月1万人というペースで増加してきたという。

  • 2018年3月19日:1000人
  • 2018年9月12日:5000人
  • 2020年1月15日:1万人
  • 2020年5月24日:1万1000人
  • 2020年8月17日:1万2000人
  • 2020年11月10日:1万3000人

バーチャルYouTuberの人数が1万3000人突破、人気1位はファン数286万人のキズナアイまた、11月9日時点におけるVTuberトップ10(VTuber 1万3000人中)と、その現在のファン数は以下の通り。

ファン数トップ10 (VTuber 1万3000人中)

  1. キズナアイ:286万人(ゲームchは153万人)
  2. ガウル・グラ:126万人
  3. 戌神ころね:104万人
  4. 白上フブキ:101万人
  5. 輝夜月:99万人
  6. 兎田ぺこら:88万人
  7. 湊あくあ:80万人
  8. 桐生ココ:78万人
  9. 宝鐘マリン:76万人
  10. 赤井はあと:73万人

2007年8月設立のユーザーローカルは、早稲田大学の研究をもとに生まれた、人工知能・ビッグデータ分析に特化した技術ベンチャー企業。「ビックデータ×人工知能で世界を進化させる」を経営理念として掲げている。

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カテゴリー: VR / AR / MR
タグ: ユーザーローカルVTuber(用語)日本

福岡ソフトバンクホークスが12球団初のバーチャルYouTuberプロジェクト始動、オーディションを開催

福岡ソフトバンクホークスは9月4日、12球団初となる「バーチャルYouTuber(VTuber)プロジェクト」の発足を発表した。プロジェクト始動にともない、オーディションを開催する。応募期間は9月22日23:59まで。

VTuberとは、動画サイト上で、CGモデルを使用して動画投稿や配信活動を行うキャラクター(アバター)のこと。福岡ソフトバンクホークスと一緒に、同球団および野球界全体を盛り上げてくれる、様々な分野のエンターテインメントに積極的に臨めるチャレンジ精神旺盛な方を求めているという。

同プロジェクトでは、VTuberを通じ野球の楽しさを広げ、イベントやバーチャル空間での各種活動をはじめとする、新分野のエンターテインメントに挑戦するとしている。

オーディションに関する詳細や問い合わせは、「12球団初!バーチャルYouTuberプロジェクト始動 オーディション開催決定!」ページを参照。

  • 応募締め切り: 9月22日23:59
  • 応募資格: 福岡県内に住むことが可能な20歳以上の女性。継続的に優先して活動が可能であること、月に5日以上活動スケジュールを確保できること(活動当初。将来的に稼働数増)
  • 活動内容: YouTube上での動画配信、放送スタジオを活用した番組出演、バーチャル空間でのイベント出演など
  • 応募方法: 応募フォームより、必要事項を記入の上応募。また、テーマに沿った内容の撮影動画を送付する必要がある

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