住宅購入の大きな選択肢、新築と中古の比較をスゴロク風にまとめたインフォグラフィック

住まいに関するインフォグラフィクを配信しているLivinGraphics(リビングラフィックス)にて新作インフォグラフィックが公開されました。第二弾となるテーマは、住宅購入の大きな選択肢である“新築と中古の比較”。プロの視点でそれぞれのメリット・デメリットを記載しながら、購入にいたるまでの道のりをスゴロク風に解説しています。– SEO Japan

新築・中古 どちらを選ぶ?※画像をクリックすると「アート・クラフト・サイエンス株式会社の運営するLivinGraphics(リビングラフィックス)」のサイトに飛び、全体をご覧いただけます。

例えば自分は絶対新築が良い!と思って新築ルートをたどると、メリットも沢山あるのですが、モデルルームで内外装は確認できても、実際の景観・日照条件を確認できないなど、検討しなければならないリスクがあることが分かります。一方で中古物件については、既に出来上がっているコミュニティに溶け込んでいくための努力が必要ですが、事前にお隣さんが分かるし将来環境の変化が少ないというメリットがあるということを視覚的にまとめています。

本インフォグラフィックは弊社がデザインをお手伝いさせて頂きました。

国土交通省発表のデータによると、新築物件を購入した理由の一位は「新築だから(63.2%)」。以前空家の数が増加し続けているというデータをご紹介した通り、日本には新築一戸建て=夢のマイホームという慣習があるため、海外より住宅の寿命が短いそうです。人生で最も高い買い物である「住宅」。検討をしている方がいましたら、少しでもヒントになればと思います。- SEO Japan [G+]

コンテンツSEO|私が検索流入を倍増させるためにやっている事まとめ

現在は、読者に対して、とにかく良質なコンテンツを届け続けるというコンテンツSEOをおこなっていると、SEOの成果は、過去に類を見ないスピードで伸びて行く。 そして、今までコンテンツを作ることができないなどの理由があって、 […]

キーワード選定|圧倒的SEOサイトを作るために絶対欠かせない5つの事

SEOに強いサイトを作るためには、最初にしっかりとキーワード選定を行うことが重要だ。 なぜなら、キーワードを知ることで検索ユーザーのニーズを理解することができるからだ。そして、どのようなコンテンツを作れば検索エンジンで上 […]

ウクライナ人が解説するクリミア半島の歴史と現状

今週投稿したウクライナ人が語るウクライナ情勢(その1その2)。現在の紛争の舞台はクリミア半島に移っているようですが、ウクライナについてはそれなりに詳しいつもりの私ですが、クリミア半島についてはほぼ知識がありません。また普段、ウクライナ人と話していてもクリミア半島の話題が上がることもなずなかったです。そこで今回、ウクライナ人の友人にクリミア半島について聞いてみた所、返事をもらえましたのでここに紹介します。 — SEO Japan

クリミアについて説明することは歴史的にも経済的にもとても複雑だ。できる限り簡潔に説明したい。

クリミア半島は18世紀半ばにロシアに征服された。その前はトルコの保護領であるクリミア公国の一部だった。ソ連時代からの歴史に止めると、内戦後、クリミア半島は1921年10月18日から1954年2月19日までロシア内の自治共和国だった。その後、フルシチョフがウクライナに帰属を移した。

クリミアの土着民族はタタール人だ。第二次世界大戦中、ドイツのナチにクリミア半島のタタール人が加担したことを理由に、1944年、スターリンはタタール人を国外追放し、その後、クリミア半島にロシア人が増えた。タタール人の多くはナチスドイツ第三帝国の制服を着、ドイツ国防軍やドイツ警察に属していた。

タタール人の国外追放の結果、クリミア半島の一部(山間部や南側の沿岸部)の値域には人がほとんど住んでいなかった。その後、数年をかけて、中央、そして東ロシアからロシア人が移住してきた。最近の人口属性は下記で見ることができる。ただし2001年の情報であり、今はより多くのタタール人が住んでいると思う。

赤 – ロシア人
黄色 – ウクライナ人
緑 – タタール人

1991年のウクライナ独立後、クリミアのタタール人は国外追放から徐々にクリミア半島に戻ってきた。当初は30万人程度だったが、高い出産率や移民率もあり、タタール人の人口は急速に増えた。これらのタタール人はロシアに融合されることには強い抵抗があり、独立性を重視している。

クリミア半島のロシア人も、常にウクライナからの独立を求めてきたが、ロシアに帰属したいという意味ではない。クリミア半島がロシアに帰属していた20世紀前半に既に自治共和国だった。1991年のウクライナ独立の際、クリミアで行われた住民投票では54%がウクライナの独立を支持した。1992年2月26日、クリミア自治ソビエト社会主義共和国の議会の賛成により、クリミア自治共和国と名前を変えた。1992年5月5日、クリミア自治共和国はウクライナからの独立を宣言した。翌日5月6日、クリミア自治共和国は最初の憲法を制定した。

しかし、クリミア半島の政治的に独立したい意思とは別に、その経済的な状況から完全にウクライナから独立することは難しかった。クリミア半島の大半は砂漠であり、雨がほとんど降らない。200万人の生活、そして農業や観光客を支えるために、ドニエプル川の水路を通じてウクライナの水が必要なのだ。例えばロシア黒海艦隊があるセヴァストポリでは、水道水が全く使えない日が定期的にある。水そして電気の供給の問題から、ウクライナからのクリミア半島の独立は、その立場を非常に不安定なものにする。

この状況を利用して、第2代ウクライナ大統領のレオニード・クチマは90年代半ば、クリミア自治共和国の議会の権限を大幅に制限し、キエフへの依存度を高めた。

今日、クリミアは大幅な赤字であり、水と電気だけでなく、ウクライナ本土からの予算に共和国の運営を依存している。

つまりクリミアはウクライナ、またはロシアからの支援なしに、完全に独立することは極めて難しいということだ。何故そのような状況に陥っているのか?クリミア半島の問題は、他の旧ソ連から独立した国々と全く同じだ。国の経済政策や政治が全く機能していない。ウクライナと同じく、クリミア自治共和国も政治腐敗の問題は根深く、政治家は国ではなく自分のことしか考えていない。この問題は日本人には理解できないかもしれない。

クリミア半島はバケーション先として観光には最適だが、誰も将来については考えていない。旧ソビエト連邦時代からの資産は全て剥奪され、新しい産業やインフラ整備も全く行われていない。沿岸部の観光産業だけが唯一伸びているといってもいいが、地域全体を賄えるレベルではない。

君の最初に質問に戻る。「何故、ウクライナはクリミア半島を欲しがるのか?」正直、私にはわからない。国家財政を考えれば、クリミアを切り離した方が得策ともいえる。過去22年、ウクライナはこの土地のリソースを全く活かし切れなかった。

今回の紛争では、ウクライナはクリミア半島を分離させた方が良いと結論を出す可能性も十分にある。しかしクリミアの住民が、完全な独立を望むかはわからない。今後の政治情次第だろう。

君が次回ウクライナに来た際、実はクリミア半島に連れて行こうと思っていた。もし安全であるならだが、その機会があれば、君自身の目で全てを見ることができるだろう :)

Slawa Gorobets

民族的には元々の人種も違いますし、クリミア半島のウクライナにとっての存在意義が余り理解できなかったので彼に聞いてみたのですが、彼自身もクリミアがウクライナに帰属すること自体へのこだわりは余りないようですね。ロシアにとっては軍港もあり、重要拠点なのでしょうが、今回のロシアの介入は、ウクライナのデモと欧米寄りの政権交代が成功、そして自身の支援が失敗したことに対する、嫌がらせというか、このままでは済ませられないという報復行動にもみえなくはないですけどね。実際はもっと高度な話と思いますが、そういう感情的な側面もあるように思えます。クリミア議会がロシア編入を認めたなどの報道もありますが、さて今後どうなっていくのでしょうか。軍事衝突なしに平和な解決が行われることを心から願います。 — SEO Japan [G+]

狙ったワードで検索上位を実現するために抑えておくべきSEOキーワードの基礎知識

「狙ったキーワードで検索エンジンで上位表示を実現できるようになれたら・・・」 おそらく、WEBマーケティングを行っている方は、誰もが、そのような状態を夢見ていることだろう。 実は、SEOキーワードの基本さえ抑えておけば、 […]

3分で読める米国発ウェブマーケティング界隈の重要ニュース – 3月初旬号

以前、翻訳記事を何度か掲載したフォードのソーシャルメディア責任者スコット・モンティが、毎週メディア界隈を中心とした米国の最新デジタルニュースを投稿してくれていたので、ここに紹介します。好評なら毎週続けます。 — SEO Japan

Should Bitcoin be regulated?

今週のThis Week in Digitalでは、Bitcoinの障害、・WhatsAppの買収後の情報、・FacebookがLinedeInのビジネスに口を出す、・Twitterが成長を求めて製品を調整、・New York Timesが意外なデータアナリストを採用、・ソフトウェアベンダー向けの従業員による推薦ガイド、・ジャーナリズムとコンテンツマーケティングの交差点、・今でも有効な1866年の会話のアドバイス等の話題を提供する。

それでは、下記にデジタルマーケティング業界に影響を与える関連するリンクをまとめて紹介していく。

毎週、経営者の方々が、最新の変化、報道する価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。

他にも、役に立ちそうなリンク、ソース、または、アイデアを持っているなら、コメント欄で加えてもらいたい。また、Flipboardを利用しているなら、「This Week in Digital Magazine」を購読すると、リンクを入手することが出来るようになる。

業界情報

Email marketing priorities in 2014

プラットフォーム

  • 先週のWhatsAppの買収に関する情報がさらに舞い込んできた:
  • 昨年12月、Facebookはニュースフィードの見た目を決定するアルゴリズムに変更を加えた。会社のFacebookページの担当者なら、この変更に関する情報をチェックする必要がある(Business Insider)。
  • コンテンツに対して広告を活用する方法を決定する際は、このFacebook広告を確実に成功に導く8つの黄金律を参考にすると良いだろう(Arik Hanson)。
  • Facebookは仕事の肩書きをベースにした広告のターゲティングを始めた。これは、LinkedInへの挑戦状である(AdAge)。
  • Facebookページが、その他のページを投稿内でタグ付けすると、ニュースフィードに表示されるようになった。複数のページを持ち、ページ間でコンテンツを宣伝したい会社にとって、特に大きな意味を持つ(The Next Web)。
  • Facebookは新世紀世代にとっては、過去のサービスなのか?よく利用するソーシャルネットワークを3つ挙げてもらったところ、Facebookを挙げる若者がダントツで多かった(SHIFT Communications)。
  • 驚くようなことではないが、Twitterを利用する多くのブランドは、大勢のフォロワーを集めることが出来るものの、会話を交わす段階までには至っていない(MediaPost)。
  • Twitterで優れたパフォーマンスを見せているブランドをチェックしてみよう。Fordは、顧客への対応率で1位に君臨している。一方、対応が早い企業には、Microsoftの名が挙げられている(AllTwitter)。
  • 利益と成長を促すため、Twitterは製品に調整を加えている(Bloomberg Businessweek)。
  • 計測/基準/ビッグデータ

    法律/人事

    Top Gun Twitter account DMCA

    コンテンツ



    ブックマーク/後で読む

    画像提供元: Antana(Flickr)


    この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital – 2/26/2014」を翻訳した内容です。

    米国の最新デジタル業界ニュースが簡潔に分かって結構良いかも?PV多ければ来週も続けます!(なので気に入った方は是非シェアを・・・) — SEO Japan [G+]

    広告表示オプションを追加しても品質スコアはアップしません

    昨年の 10 月に Google より 広告表示オプションと広告ランク: 広告ランクの算出方法が変わります という記事が公開されて以来、

    広告表示オプションを追加すれば、品質スコアもアップするんですよね?

    こんな質問を耳にするようになりました。

    でも、この記事 をよく読んでもらえれば分かるんですけど、そんなこと一文も書いてないんですよね。(まあ、そう誤解する理由もよく分かりますが…)

    結論から言うと、広告表示オプションを追加しても品質スコアはアップしません。

    品質スコアではなく、広告表示オプションを追加することで、広告ランクに影響する可能性があります。

    今までは 広告ランクの計算は、入札単価と品質スコア でしたが、それに加えて広告表示オプションが考慮されるようになりました。

    そもそも広告ランクが高くないと、広告表示オプションが表示されないのでは?

    そもそも広告ランクが高くないと広告表示オプションは表示されないのですが、広告表示オプションが表示される条件下で、広告表示オプションのパフォーマンスが追加でプラス要因となるという意味です。

    つまり、入札単価と品質が全く同じ広告 A と B があった場合に、広告表示オプションの効果が高いと見込まれる広告の方が上位に掲載されるという意味です。

    でも広告表示オプションを追加したら、クリック率が良くなるのでは?

    広告表示オプションのクリック率は、品質スコアの計算には考慮されません。

    通常の広告のクリック率は品質スコアの計算に使われますが、広告表示オプションのクリック率は除外されます。

    何だかよく分からなくなってきたんだけど…

    上にも書きましたが、広告表示オプションを追加しても品質スコアに影響しないというだけで、広告ランクには影響する可能性がありますので、設定しなくても良いという意味ではありません。

    それよりも、こちらも上に太字で書きましたが、広告表示オプションを追加することで、プラスの影響はあっても、マイナスに影響することはありませんので、今まで以上に活用するべきです。(もちろん、より便利性の高い広告表示オプションを追求することが効果的ですが。)

    細かいことかも知れませんが、間違った理解から無駄なアクションを取らないためにも、正しく理解しておきましょう。

    コンテンツマーケティングの7つの誤解

    コンテンツマーケティングのコンセプト自体はかなり普及してきた日本、まだまだ手つかずながら知識だけは十分持っている人も相当数増えてきたと思います。ただ同時に考え方だけが先走りしており結果的に勝手な誤解を産んでいることもまたある模様。今回はThe Next Webからそんなコンテンツマーケティングに関する誤解を解くべき記事を。 — SEO Japan

    problem solving solution

    ブライアン・ホニグマンは、マーケティングコンサルタント、フリーランスライター、そして、ソーシャルメディアのヘビーユーザーである。この記事は、もともとPopdittoに投稿されたものである。

    コンテンツマーケティングは、オリジナル、または、収集したコンテンツを介して価値を与えることで、既存の顧客、そして、顧客候補とのつながりを構築する効果が見込める。

    コンテンツマーケティングへの関心が、ここ数年間で大幅に高まり、自称エキスパートの人達が、うまくいく取り組み、そして、うまくいかない取り組みに関して、矛盾するアドバイスを贈る事態が発生するようになった。

    ContentMarketingMythsPopditto 730x730 7 content marketing myths debunked

    Yehyon Chung作 Poptip

    そこで今回は、特に浸透している7つの誤解、そして、その裏にある真実を解明していく。

    1. 質と量を両立させることは不可能

    作成するコンテンツに関して、質と量のどちらが重要なのか、必ず議論が起きる。 どちらか一方を選ぶのではなく、対象市場で求められる一定量まで有益なコンテンツを作成することに、より多くの資金と人材を割くべきである。

    2. ソーシャルメディアは成功の唯一の目安

    マーケティングチャンネルとしてのソーシャルメディアは、コンテンツの接触範囲を拡大する上で、そしてオーディエンスに支持されるコンテンツのタイプに関して貴重なフィードバックを得る上で、極めて効果的である。

    しかし、成功の判断基準はソーシャルメディア以外にも存在する — サイトに初めてアクセスするビジターの増加、そして検索エンジンのランキングの改善は、ソーシャルメディアでの高評価およびフォローの増加を凌駕する、重要な目安である。

    3. 現在の出来事に関連するコンテンツを作成せよ

    現在の出来事に関連するコンテンツを作成すると、確かに良い成果を得られるものの、すべてのトレンドや出来事が自分の事業に関連しているわけではない。適切な背景を見出す試みは、コンテンツの成功を判断する際に特に重要な要素の一つとなる。

    コンテンツを作る前、またはコメントを残す前に、アカデミー賞やスーパーボウル等の大々的に報じられているイベントが、自分のビジネスの利益に関連しているかどうかを判断するべきである。関連していると判断した場合のみ、継続中の会話に参加するように心掛けよう。

    4. 長文形式のコンテンツは時代遅れだ

    長文のコンテンツは健在だが、マイクロコンテンツの成長が著しいため、効果はなくなったと誤解してしまう人がたまに現れる。

    長文のコンテンツは、適切なコンテキストの中で提供すれば — 例えば、企業のブログでは、レポート、eブック、または、記事等 — 短文のコンテンツと比べて、同じぐらい(または、それ以上に)効果的に反響する。長文のコンテンツを活用する際に最も重要なことは、プラットフォームのオーディエンスが長文のコンテンツを期待しているチャンネルで、配信、もしくは掲載する点だ。

    5. ブログのコンテンツの作成は不可欠

    コンテンツマーケティング戦略にとって、ブログは重要である。なぜならブログは、オーディエンスと定期的にコミュニケーションを取ることが出来るためだ。しかし、その他のタイプのコンテンツを戦略に盛り込むことも、同じぐらい重要である。

    視覚的なコンテンツ、インフォグラフィック、レポート、eブック、ユーザーが作ったコンテンツ、動画、プレゼン、GIF、マンガ、ミーム、オリジナルのデータ、ポッドキャスト等は、従来のブログの記事に代わるコンテンツであり、適切なオーディエンスに接触する上で役に立つ。

    6. 真面目で、素晴らしいコンテンツを作らなければならない

    すべてのコンテンツで真面目なトーンを採用する必要はない。なぜならビジネスや業界によっては、オーディエンスは、様々なタイプ、またはトーンを望んでいる可能性があるためだ。ユーモア溢れるコンテンツ、あるいは風変りなコンテンツは、消費者に与えるメッセージに深みと多様性をもたらす。

    また、毎回素晴らしいコンテンツを投稿する必要もない。 作成するコンテンツは、ストーリーを伝え会社にとって重要なトピックを考察する大きなメッセージの一翼を担っているべきである。

    7. コンテンツマーケティングを行う目的はリードの生成とセールスの獲得のみ

    コンテンツマーケティングは、最終的にセールスとリードを増やす可能性がある。しかし、既存の顧客、顧客候補、そして顧客と関わりのある人達の間で、親近感、好感度、そして信頼感を築くことが最も重要な目的である。

    コンテンツを提供する取り組みを、収益を増やすためだけの取り組みだと考えると、オーディエンスにとって最高のメッセージを作る上では、効果的ではない。顧客にとって有益な情報に焦点を絞り、適切なコンテキストで、適切な量の良質なコンテンツを提供するべきである。

    試行錯誤の末、どのようなコンテンツマーケティングの誤解に気づいただろうか?コメント欄で意見を発表してもらいたい。

    画像提供元: alphaspirit/Shutterstock


    この記事は、The Next Webに掲載された「7 content marketing myths debunked」を翻訳した内容です。

    誤解というか、少しでもコンテンツマーケティングの理解を深めればどれもわかりそうな内容ですが、実際まだまだ重要性は認識していても何も手を付けられていない方も多いでしょうし、多少の参考になればと。個人的には妙にコンテンツマーケティング(インバウンドマーケティング含む)を大きく構えすぎずとも、とりあえずまずは始めてみることが大事とは思いますけどね。ユーザーとの関係性を構築するための、最終的にリードにつなげるための、入念なシナリオ設計から始める、などは後で良い気もします。とりあえずユーザーが困っていそうな関連トピックをプロとしてブログで週1回記事にするとかでも良いんじゃないでしょうか。1年我慢してやればそれでも50記事ですからね。いずれにしても短期で圧倒的な効果が出るわけじゃありませんし、中長期的に気長に取り組んでいくことが大事かと思います。 — SEO Japan [G+]

    “ホワイトハットSEOが上手くいかない”という人へのアドバイス

    少し前に個人ブログでこんな記事 (「ホワイトハットSEO」という言葉に感じる何とも言えない違和感とか気持ち悪さとか) を書いていながらちょっと気持ち悪いですがこの記事では便宜的に使わせてください。

    リンクを使わないSEO(≠ホワイトハットSEO)なるものをしているけど上手くいかない、という相談が最近特に多いのですが、そういう方と話していると結構考え方に共通点あるなと感じています。

    “ホワイトハットSEOが上手くいかない”という人によく見られる特徴

    いろいろあると思いますけど大半の場合、これらに当てはまるかなと思います。

    • 「ホワイトハットSEO=リンクを買わないこと」と思っている
    • コンテンツを増やすことがリンクを増やすことの代替になると思っている
    • SEOの目標を特定の商用ワードの上位表示のみに据えている

    これにどれも当てはまらない、という方であれば有料リンクに頼らないSEOというのはごく自然なものなのでしょうし、そういう取り組みの中で何を成果目標とするか、どういうスパンで物事を考えるべきか、などもサイト毎にある程度定めやすいと思います。

    一方、ここに2つないし3つが当てはまるような感覚であれば、本来的な意味での「ホワイトなSEO」というのは非常に遠回りな施策になりがちです(目指しているものと得られるものが極めて一致しにくい)。

    そしてこういう人が目標とプロセスのミスマッチを認識しないまま「ホワイトって所詮は理想論だよね」って言ってるのを見るとそれはさすがにちょっと違うなあと思うんですね。見据える目標によっては「ホワイトが限りなく理想論」であるということもあるのは事実ですが、今の時代は決してそうではないことも多いのです。

    さて、ひとつずつ解説を。

    「ホワイトハットSEO=リンクを買わないこと」と思っている

    間違っても「ホワイトハットSEO=リンクを使わずに上位表示する方法」なんていう意味ではないんですよね。

    たとえばですが、順位を上げるためにサイトにとって価値のないコンテンツをガツガツ投下してるならそれは普通にガイドラインに抵触する行為です。でもその認識がない人も多いようです。

    ちなみにそういう方に特徴的なこととして、ページの情報量を「文字数」で表したり、サイトの情報量を「ページ数」で表したり、コンテンツの品質を「オリジナルテキストかどうか」などで判断したりする傾向があるなあと感じます。

    少なくとも、ユーザーが何を求めてサイトをどう利用するのか、どんな態度変容やアクションを求めるか、みたいな視点があれば、もうちょっと有機的な捉え方が出来るようになると思いますが。

    話を戻すと、あくまでもガイドラインに抵触しない範疇でサイトを展開し、総合的に検索エンジンからの評価を高めていくための一連の取り組みをホワイトハットSEOとかって呼ぶわけですので、「リンクを買わない」とかっていうのはその前提条件のひとつでしかないわけです。

    リンク買ってないのに順位が下がったとかいう話もありますけどリンクを買った買ってないとかその事実自体は割とランクには関係ないことです。そのキーワードに関してサイトやページを上位に掲載するに値すると算出されるかどうか、検索結果を決めるのは結局それだけです。

    コンテンツを増やすことがリンクを増やすことの代替になると思っている

    これも多いんじゃないかなと思います。簡単に言えば「リンク買うんじゃなくてページ増やそう」的な発想ですね。結論としてはコンテンツを増やすことはリンクを増やすことの代替ではありません。それはそれ、これはこれ、です。

    コンテンツを増やすことにはもちろん意味があります。サイトの情報量を増やすという意味でも情報の鮮度を保つという意味でもSEOとしての価値もあります。ただ、それ自体はSEOというよりもコンテンツを作って公開するという普通のことですよね。

    それなりのキーワードで上位にランクさせたいなら少なくとも今のGoogleではサイトにリンクを集めることは必須です。リンクを買ったり自分で貼ったり交換したりしないから正しい、のではなく、買ったりしないのであれば正当なアプローチでリンクを集めていかないとダメなのです。

    継続的に新しいコンテンツを公開することはトラフィックや自然リンク獲得の起点となりますし、リピート訪問の動機にもなります。そういうことの積み重ねによって、検索エンジンからの評価が次第に高くなり検索結果上での露出が増えていく、結果として更にトラフィックやリンク獲得機会が増える、そういうサイクルに乗せなければいけないのです。

    SEOの目標を特定の商用ワードの上位表示のみに据えている

    結構、ここが根本的で根深い問題だと思っていまして。上位表示ビジネスとしてSEO市場が出来あがっていて、それがロクに修正されずにここまで来ているのでなかなか「SEO=上位表示」の感覚って市場全体から抜け切らないと思うんですよね。

    ホワイトなSEOを行っていく上では、人気のキーワードで上位表示される、というのは色々やった上で「結果的に」出てくる成果だったりするんですよね。

    少なくともそれ「だけ」をターゲットとして施策を打とうとすると、技術的なことも、マーケティング的なことも、コンテンツにしても、本来とても重要な色々な項目があまりSEO的に価値のないものに見えてしまうわけです。なぜなら「上がったか?上がってないか?」の判断基準しかないためですね。

    参考までに2012年8月に公開したApplivという自社メディアのデータを一部公開します。綺麗なSEOと言い切れる自信は全くありませんが、少なくともこのサイトに自分たちでリンク作ったりとかそういうことはやっていませんので、都合良く解釈すれば「ホワイトなサイト」と言えると思います。

    たとえば「iphoneアプリ」「ipadアプリ」みたいなキーワードのサイト公開時からの推移はこんな感じです。

    applivのランキング推移「ipadアプリ」「iphone」アプリ 1年半かけて徐々に上昇、上位にランクしてからは半年間安定

    まともに上位にくるのはリリースしてから1年くらいかかっていますね。ただ上がったのちは安定です。

    これは「ホワイトハットだから」とかそういうことでは全然なくて、特に大きくランクを下げるような爆弾を抱えているわけではないですし、このワードで追随してくる競合サイトがそこまで多くない、ブラックハットに支配された検索市場ではない、などの理由からです。

    じゃあ上がるまでの1年間どうするんですかという話でいえば、別に検索は他でもたくさんされていますし検索以外の流入経路もありますのでちゃんとサイトを運営していればトラフィックは増えていきます。(実際に上にあげたようなワードでの流入の影響って2つ合わせても検索トラフィック全体の1%にも満たない僅かなものです)

    徐々に伸びる検索トラフィック

    参考1:当社事例:SEOを集客の軸とした自社メディア「Appliv」でリリースから1年強で月間1000万PVを達成
    参考2:SEOで月間1000万PVを集めたサイトの「SEOノウハウ」を公開します | Find Job ! Startup

    で、蛇足なのですがこういう話をすると「やっぱり大事なのはロングテールキーワードなんですか?」ということを思われる方も多いとは思います。

    でも、ロングテールからの流入が増えるってのもやっぱり必要なことを色々やった上での結果そうなりますよ、という話でしかなくて、何とかしてロングテールの流入を増やそう!とか思ってやるようなことでは本来はないと思うんですよ。それがゴールになることはないですし。

    “ホワイトハットSEOが上手くいかない”という人へのアドバイス

    もし、「目標とする成果」と「結果として得られるであろう成果」がマッチしないのであれば、それは何かを見直すべきです。失敗しているケースの多くがここに起因すると感じます。

    具体的には、そのアプローチで得られるであろう妥当な目標設定に変えるか、やり方を改善するか、あるいはアプローチの方法自体を変えるか、そういうシフトが必要になると思います。

    また少なくとも「短期間で特定のワードで上位表示を実現する」という点だけで言えば、誤解を恐れずに言ってしまえば、(検索連動型広告の出稿以外では)巧妙なブラックハットSEOほど目標に直結するものは現時点ではないと思います。

    ただし、その成功率や、どれほど維持することが期待できるか、とか本当にそこだけでビジネスが完結するのか、という視点を取り入れたときに、特に企業サイトにおいてはやはりブラックハット依存の手法は非常に推奨しづらい、または推奨し得ない場合が多いものなのです。

    ここまでお伝えしてきたことをまとめます。

    • コンテンツの投下をリンク購入の代わりにしようとしても上手くいきません。
    • リンクを買わなければOKではなく、リンクは継続的に獲得していかなければいけません。
    • ホワイトなSEOで特定ワードの上位表示だけを重要指標にすると大抵失敗します。

    こうした点がボトルネックになって、なかなか上手いこと望んでいた成果にたどりつけていなかったりするのではないでしょうか、というお話でした。

    じゃあどうすれば良いの?という点についてはここから書き始めるとまたエライことになりますが、割とこういう感じの話を勉強会形式のセミナーなんかでも話したりしていますので個別にご相談などあればぜひお越しいただければと。

    ちなみに最後の項目については、競合性の高い特定ワードの上位表示がビジネスに対してどの程度インパクトを与えるものなのか?によって優先度に線引きをする必要があると思います。

    それにこだわる必要がないようなインパクトであれば、そこだけに固執することは単に集客の可能性とWeb上の視野を狭めることにもつながりますのでお勧めしません。

    また、そこにこだわる必要があるようなインパクトがあったとしても、今のリンク中心の上位表示対策は以前に増してギャンブル性が高いものと言えますので、少なくともそれに全てを依存する、ということはやはりお勧めしません。その他の集客チャネルも視野に入れながら、短期~長期に渡りバランスよく施策を割り振るのが妥当と思います。

    何にせよ、特定の手法それ自体が何かの目的になることはありませんので、皆様その点ご注意ください。

    ヴォラーレ株式会社 土居

    SEOの本質|コンテンツイズキングの今改めて知るべきGoogleアルゴリズム

    現在では、SEOの本質は間違いなくコンテンツにある。 そしてあなたのコンテンツが検索エンジンで何位に表示されるかは、Googleのアルゴリズムによって自動で決まる。 そのためアルゴリズムを深く知れば、自分のサイトをずっと […]

    モバイル サイトを改善するためのチェック リストと動画をご紹介します

    スマートフォン用ウェブサイトを改善したいけれど、どこから手をつければよいかわからないとお困りではありませんか?多くのアドバイスの中からどれを優先すればよいのか知りたいと思いませんか?このたび Google では、モバイル サイトを効率よく改善する上で役立つチェック リストを公開しました。このチェック リストでは、複数のトピックから関連するビジネス ケースや研究・調査にリンクしています。また、一部のトピックでは、Google アナリティクスやウェブマスター ツールのデータをサイトの改善に効果的に利用する方法を解説した動画を用意しています(字幕を日本語にしてご覧ください)。こちらのリストは、チェック リスト(英語)の簡易版となります。ぜひ、サイトの改善にお役立てください。

    手順 1: ユーザーをイライラさせない
    • 簡単に閉じることのできない JavaScript ポップアップ。
    • 特にアプリをダウンロードするためのオーバーレイ表示(iOS 6 以降の Smart App Banner(英語)またはそれに相当するバナー、サイド ナビゲーション、メール マーケティングなどの使用を代わりにご検討ください)。
    • タスクを完了する前のアンケートの表示。
    • 端末に適した機能を提供する
    • ユーザーの端末で使用できないプラグインや動画を必要とする機能を削除します(たとえば、Adobe Flash は iPhone や Android バージョン 4.1 以降では再生できません)。| ビジネス ケース
    • タブレット ユーザーにはデスクトップ バージョン(可能な場合はタブレット バージョン)を配信します。| 研究・調査(英語)
    • デスクトップ バージョンの機能が携帯端末でもすべて利用できることを確認します。ユーザーがデスクトップ バージョンでの表示を選択した場合には、セッション中はすべてデスクトップ バージョンが保持されるようにします(つまり、各ページが読み込まれた後でユーザーがデスクトップ バージョンを選択しないで済むようにします)。| 研究・調査(英語)
    • トラフィックが多くユーザー エクスペリエンスが悪いモバイル向けページを改善する

    Google アナリティクスの直帰率とイベントのデータを使用して、トラフィックが多くユーザー エクスペリエンスが悪いモバイル向けページを改善する方法(スライド
    • パフォーマンス向上のための簡単な修正を加える(競合サイトよりもパフォーマンスが低い場合は継続して修正する)| ビジネス ケース(英語)

    モバイル サイトのパフォーマンスを向上するための簡単な修正を加え、競合サイトとパフォーマンスを比較する方法(スライド

    「ユーザーの利便性を妨げない」のすべてのトピックを確認するには、フル バージョンのモバイル サイトを改善するためのチェック リストをご覧ください。

    手順 2: 簡単にタスクを完了できるようにする
    • robots.txt によりアクセスを制限しているリソース(CSS、JavaScript)の制限を解除します。
    • あなたのモバイルサイトの実装に適した検索エンジンのベスト プラクティスを実装します。
    • サイトの一般的なモバイル ペルソナ ワークフローを最適化する

    Google ウェブマスター ツールと Google アナリティクスを使用して一般的なモバイル ワークフローを最適化する方法(スライド

    手順 3: ユーザーをファンに変える
    • モバイル アプリの検索への統合を考慮する(※ 2014/3/5 現在のところ日本では未対応です) | お知らせ情報(英語)
    • 価値を提供するための新しい方法をブレーン ストーミングする
    • 実際の店舗などにおいて買い物客がどのようにモバイルを使用するか、という点を考慮して制作します。| ビジネス ケース(英語)
    • スマートフォンの GPS、カメラ、加速度計を活用します。
    • 共有など、ソーシャルを活用します。| ビジネス ケース(英語)
    • スワイプ、シェイク、タップを使用した直感的かつ楽しい体感機能の実装を検討します。

    理系男子は宝くじに当選しやすい!?男女の本音が丸見えのインフォグラフィック

    グリーンジャンボ(第655回)の発売終了日が3月7日と迫っていますが、夢追い人のあなたはもう買いましたか?弊社でお手伝いさせて頂いたアンケート調査によると、宝くじで当選しやすいのは、夜型の生活で衝動的な性格の理系男子の模様!ほんとに??– SEO Japan

    お金に関するインフォグラフィック紹介第一弾「もし宝くじで5億円当たったら?」

    理系男子は宝くじに当選しやすい!?(インフォグラフィック)※画像をクリックすると「マネースクウェア・ジャパン(M2J)の運営するHarmoney.jp」のサイトに飛び、全体をご覧いただけます。

    20代~50代の男女200人ずつ、計400人に行ったアンケート調査によると、男性の80%、女性の71%が「宝くじを買ったことがある」と回答。人生一度は夢を見たことがある人が多いようです。

    理系男子は宝くじに当選しやすい!?(インフォグラフィック)

    5億円当選したら何をするか…妄想は楽しいですが、多くの人が「貯金」という現実的な回答をしました。しかし、(この画像では途中で切れてしまっていますが)4位以下をみると男女で大きな違いが出てきます。男性は株やFXに投資して金額をさらに増やしたい、女性は世界旅行に出かけて楽しみたい傾向が強いようです。

    理系男子は宝くじに当選しやすい!?(インフォグラフィック)

    宝くじ当選経験がある人と無い人で、生活スタイルや性格を尋ねたところ、「夜型」の生活で「衝動的」な性格の「理系」「男性」が宝くじに当選しやすいタイプという結論に!微妙な差ですが、、、文系or理系の差が大きいのには、何か理由があるかも?

    その他、既婚者に対して、5億円当選したら妻/夫に打ち明けるか?を聞いたところ、男性の方が秘密主義というデータが…など、本音がわかる情報が掲載されています。
    詳細は全体を表示してお楽しみください。

    Harmoney.jp – お金に関するテーマについて、日々発信していくマネー情報サイト -
    【インフォグラフィック】もし宝くじで5億円当たったら?

    本インフォグラフィックは弊社がリサーチ、デザインをお手伝いさせて頂きました。

    ちなみに株やFXで利益を得たことがある人は、「朝型」の生活で、「計画的」な性格の「女性」が多いという、宝くじと真逆の結果となりました。文系か理系かは関係無いようです。つまり、衝動的な性格の男性と計画的な性格の女性が結婚すれば良い事があるってこと・・・?! — SEO Japan [G+]

    『クリック率ってどれくらいが良いの?』の質問に、真面目に答えを出してみようじゃないか…

    クリック率が大事だっていうのは、AdWords をある程度やってる方であれば分かっていると思うのですが、セミナーやコンサルをやっていると、下記のような質問をよく受けます。

    クリック率って、どれくらいが良いんですか?

    品質スコアを1つ上げるのに、どれくらいクリック率を上げれば良いですか?

    これまでは、『順位とか予算とかマーケットなど、いろんな要素が絡んでくるから一概には言えないんだよね〜』と言って逃げてきたわけですが…

    今回は、真面目にこの質問の答えを出してみようかと思います。(厳密に言うと、真面目にこの質問の答えを出す努力をしてみようかと思います。)

    まずは出来る限り厳密にデータを処理するために、ジャンルの異なる様々なアカウントから完全一致のキーワードだけを取り出し、クリック数が 5 クリック以上のキーワード限定で検証してみました。(およそ3万キーワード、品質スコアの履歴は考慮してません。)

    そして、品質スコア別に平均順位とそのクリック率をだして散布図を作成し、累乗近似曲線を追加してみました。(縦軸がクリック率で、横軸が順位です。)

    順位とクリック率(品質スコア10の場合)

    順位とクリック率(品質スコア9の場合)

    順位とクリック率(品質スコア8の場合)

    順位とクリック率(品質スコア7の場合)

    順位とクリック率(品質スコア6の場合)

    順位とクリック率(品質スコア5の場合)

    順位とクリック率(品質スコア4の場合)

    順位とクリック率(品質スコア3の場合)

    順位とクリック率(品質スコア2の場合)

    順位とクリック率(品質スコア1の場合)

    このデータから、順位とクリック率と品質スコアには相関性があることが分かります。

    これを実際の数字で表にしてみると、下記のようになりました。

    品質スコアと順位におけるクリック率

    ※ 累乗近似曲線の計算式は以下とする。(X) = 順位

    • (品質スコア 10) = 0.1603(X)^-0.754
    • (品質スコア 9)=0.2177(X)^-1.108
    • (品質スコア 8)=0.0976(X)^-0.811
    • (品質スコア 7)=0.0711(X)^-0.844
    • (品質スコア 6)=0.0528(X)^-0.753
    • (品質スコア 5)=0.1158(X)^-1.346
    • (品質スコア 4)=0.0269(X)^0.0143
    • (品質スコア 3)=0.0129(X)^-0.063
    • (品質スコア 2)=0.0097(X)^-0.838
    • (品質スコア 1)=0.0034(X)^-0.077

    部分的に、想定外の数字が出ている部分もありますが、データをかなり増やしてみてもほぼ同じだったので、限界までデータをとって辞めました…泣(品質スコアが 9 のキーワードは、ブランドキーワードがより多かった気がするんだけど、そういうのが影響してたりするのかな?)

    累乗近似を使っているので、実際にこの数字を超えたらOKとかそういう意味ではありませんが、ひとつの指標にはなると思います。

    あと、気になったのが品質スコアが 4 以下になると、順位が1位〜8位までほとんど変わらないということはすごく面白いと思います。(これは、品質スコアが 4 以下になると、なかなかプレミアムポジションにいけないという良いデータだと思います。)

    数字が揃ってなくて気持ち悪い方へ

    品質スコアを

    • 10〜8
    • 7〜5
    • 4〜2

    の3つのグループに分けて、上記と同じグラフを作って見ると、かなり綺麗なデータが出たので、こちらも参考のために記載してきます。

    順位とクリック率(品質スコア10-8の場合)

    順位とクリック率(品質スコア7-5の場合)

    順位とクリック率(品質スコア4-2の場合)

    品質スコアと順位におけるクリック率②

    ※ 累乗近似曲線の計算式は以下とする。(X) = 順位

    • (品質スコア 10〜8)=0.0568(X)^-0.673
    • (品質スコア 7〜5)=0.0344(X)^-0.588
    • (品質スコア 4〜2)=0.0142(X)^-0.388

    まとめ

    今回の記事は、データの整理がちょっと大変でしたが、面白いデータがとれたのではないかと思います。

    暇な人は、自分の管理しているアカウントでもやってみてください。

    ウクライナ人との対話の続き、そしてウクライナ情勢をより深く理解するための地政学

    先日投稿したウクライナ人が語るウクライナ情勢 – 東西問題より深い政治腐敗という記事が多くの反響を呼びました。SEO Japanの記事もさることながら、Blogosに転載された内容は人気ランキング1位(3/4時点)となり、5万近いPV(現在も増加中)と多くのコメントを頂きました。ウクライナ人が伝えるウクライナの現状をより多くの人に知っていただき、記事を投稿して良かったと思いつつ、コメントやTwitter、メールでいただいたご意見に私自身も興味を抱き、今回、同じウクライナ人の友人に幾つかの質問をぶつけてみました。また前回の記事が、「あくまで一人の意見」と注釈はつけましたが、ここまで記事が拡散したことで前回の内容がウクライナ人全体の意見として捉えられてしまう怖さもあったため、改めて今回の紛争に対する地域毎の意見の差について個人的に調べた所、新たな発見もありましたのであわせてここに紹介します。 — SEO Japan

    まず前回ウクライナの現状を説明してくれた私の知人ですが、ウクライナ中央南寄りに位置するドニプロペトロウシクという人口100万人程度の工業都市に住む東スラブ系(いわゆる主流民族)ウクライナ人です。40代前半、大学を卒業して数十名規模のIT企業経営をしている教育レベルが高い人物です。都会が嫌いな自然主義者でわざわざ都市部から車で1時間離れた何もない村に家族で住んでいます。オーガニック食品しか食べず(そもそもウクライナの田舎の大半の食材がそうですが)、リサイクルできるものは限りなくリサイクルする極度のエコ志向です。ちなみに車は15年落ちのスバル(天然ガス仕様に改造)に乗っています。古い日本車は壊れないし、壊れても自分で直せるので最高だそうです。

    ドニプロペトロウシクを流れるドニプロ川の夕暮れ

    余談が増えましたが以下、Q&A形式にて:

    Q.
    デモや新政権を支援している極右政党のスヴォボダ / SVOBODA(註:自由の意味)は、ネオナチとして有名だが、ウクライナが過度に極右化しているのではないか?

    A.
    新政権に関して極右政党の参画に注目が集まっているようだが、実際はティモシェンコの「祖国」党、UDAR(「一撃」)、スヴォボダ「自由」、と複数の政党の集合体だ。新内閣にはスヴォボダから2名大臣(環境相、農業相)が選ばれているが、残りは「祖国」が占める。UDARは様々な事情で内閣登壇を拒否した。ちなみにUDARはウクライナでもっとも有名なボクサー/スポーツマンのビタリ・クリチコが党首だ(なので「一撃」と命名)。スヴォボダが中心になっているわけでは全くない。

    新政権とリーダーがネオナチや極右政党にコントロールされていると考えること自体がおかしい。新政権の首相アルセニー・ヤツェニュク、そしてウクライナ議会の議長アレクサンドル・トゥルチノフは共にユダヤ人だ。ユダヤ人がトップのネオナチ政権がありうるか?ウクライナのファシズムやネオナチ話の大半はロシア政権が作り上げた幻想だ。実際はロシア政権の方がはるかにファシスト的だろう。

    またスヴォボダに関しても、極右といわれるが、実際それよりもっと過激な極右政党がある。ただウクライナ国内でこれらの政党は一般的にネオナチと考えられていない。ロシア国内や他のヨーロッパ諸国のネオナチ運動の方がよほど過激に思える。私にはロシアのプロパガンダの結果としか思えない。

    Q.
    繰り返しになるが、極右政党のスヴォボダは世界ユダヤ人会議によってネオナチと認定されているという話もある。そんな党が与党の一部にいて良いのか?

    A.
    政治技術を使って対立を産み、「仮想敵」を作り、人々の意識に影響を与え、社会を分断することにより社会を支配する仕組みは、長年に渡って支配者に有効利用されてきた。ウクライナは過去の歴史や他国との複雑な関係性から今日までそれが悪用され続けている。その「認定」の話は知らなかったが、その1事実だけで判断するのは単純すぎる。

    実際、保守的なウクライナ人の一部にはスヴォボダをネオナチと恐れる者もいる。一方、一部の愛国主義者たちは、ヤヌコビッチを「ロシアからの侵略者」と恐れている(ヤヌコビッチの政党は元々限りなくロシア寄りだった)。国民はこういった「イメージ」により互いに対立し、政治家は選挙民から全てを奪ってきた。

    ちなみにスヴォボダを支援しているのは、ウクライナ最大の銀行のオーナーであるイゴール・コロモイスキーだが、ヨーロッパユダヤ人会議のトップでもある。こういった事実を知れば、スヴォボダをネオナチと同一視することに無理があることは明らかだが、それが政治であり権力闘争の悲しいゲームでもある。

    Q.
    政権交代をしたとはいえ、新政権の政党やメンバーに腐敗が無いとはいえない。政権が東西で変わっただけで、前と同じことになるのではないか?

    A.
    新政権を前政権よりは評価するものの、ウクライナ人が諸手を上げて賛美しているわけではない。デモに参加した人々の多くは、単に政権交代だけではなく、政府や地方自治における腐敗 – 特定の人間や政党による完全支配 – が撤廃されることを目標にしている。人々は、腐敗した関係性によって成り立っているのではなく、新しく、平等なリーダーがオープンな場所で選ばれることを求めている。

    新政権を実質支配しているティモシェンコは、幾つかの点でヤヌコビッチより悪質なリーダーでもある。人身操作に長けているポピュリストであり、彼女が指名した政治家や高官たちはヤヌコビッチの取り巻きと同等に腐敗しきっている。さらに新政権の閣僚の大半がティモシェンコの「祖国」党からの人間だ。実際、前回の政権から失脚後、逮捕された後も彼女は牢獄から「祖国」党を指揮し、デモも金銭面で支援していた。

    彼女は既に大統領に出馬表明しているが、国民の多くはそれを指示していない。彼女を「ウクライナを危機から救ってくれる救世主」と盲目に崇める人など今のウクライナにはほとんどいない。世界はこれまでと違う。新政権の閣僚の構成がティモシェンコにほぼ支配されているのは、本来のウクライナ国民の意図とは全く違う。しかしウクライナの立法制度の問題は余りに根が深すぎるのでここでは語りきれない。与党が全てを支配できる不正の塊のシステムになっているとだけいっておく。

    今回の政権交代は革命の終わりではなく、始まりに過ぎない。新政権に「一時的な」信頼は与えられているが、ヤヌコビッチ政権と同じ結果になることは国民が許さない。新政権に与えられた猶予期間は秋までだろう。

    Q.
    前政権やデモ鎮圧行動へのロシアの支援を非難しているが、実際はデモや新政権にも他国の支援があるのでは?結局同じことでは?

    A.
    真の実態を私が全て把握しているわけではないが、ウクライナがグローバル社会に存在する以上、複数の国の思惑が複雑に関係してくるのは避けられない。エジプト、シリア、リビア、ウクライナでもそれは同じことだ。

    しかし外的圧力とは別に、地政学な争いの結果は現地住民の支持に大きく影響される。エジプトやリビア、グルジアなど中東で革命が勝利し、ベラルーシやシリアでは失敗した。その全てに欧米の支援があったが、最終的には国民の意思が結果を決めた。そこに費やされた資金は関係なかった。

    仮にEUの支援が今回のデモにあったとしても、その影響力は目に見えないほぼ感じられないものだった。にも関わらずロシアは最初の戦いに敗れた。さらに領土保全や国際法の無視、軍隊介入 独立国家への武力侵攻、、、、現在の第二段階の紛争で起こっているロシアの介入レベルは、多くのウクライナ人にとって許容できないものだ。ロシアのメディアがウクライナ人の多くが「自由の軍隊」を歓迎していると報道しても、ウクライナ国民の多くがウクライナ領土に対するプーチンのポリシーに反発するのは自然なことだろう。

    同時に、前政権のロシア政策の失敗が、プーチンの復讐魂に火をつけ今の紛争を加速化させていることは間違いなく、さらなる紛争の拡大を心配している。

    青い空と黄色の小麦(収穫後)、ウクライナ国旗のモチーフでもあります。

    前回の投稿ではウクライナを東西問題で語るべきでないという趣旨の話でしたが、基本的にその路線自体に変わりはないものの、様々なウクライナの複雑な事情を理解した上で国の現状と将来を杞憂し、彼なりの考え方を述べていることが伺えます。

    同時に私自身も彼の意見は1意見として、ウクライナの地域性の違いは無視できないだろう、と色々調べたのですが、下記のブログで紹介されているキエフ国際社会学研究所が行った国民世論調査の結果がかなり参考になりましたので、下記に紹介したいと思います。実際、私の友人が考える以上に、東と中央、そして西と南(クレミア半島周辺)で意見の違いもあるようです。

    マイダンに関するウクライナ・ロシア世論調査比較

    詳細は上記記事を見ていただくとして、簡単にまとめると、ウクライナの世論調査によると政権腐敗への怒りがデモの理由という考えはウクライナ全体では42.9%と最大の理由ですが、西側の影響力行使の運動という意見も30%あります。またここからがポイントですが、地域別に見た時、西・中央においては政権腐敗への怒りが半数以上と圧倒的ですが、東・南ではそれもあるものの、西ウクライナが独自の影響力を持つための(ちなみに前政権のヤヌコヴィチ大統領は東出身です)抗議活動として捉えている人が多いようです。また民族主義を理由の一つに挙げる人も少なくはないようです。

    また新政権への指示率ではウクライナ全体としては40.1%と前政権の23.3%を大きく上回りますが、地域別に見るとこの数字はかなり変わってきます。西側で80.4%と圧倒的ですが、東部南部では指示率は30%前後と低いです。ただ、かといって前政権の指示が圧倒的というとそうでもなく(東で51.9%、南で32.2%)、意見を決めかねている層も40%と多いようです。

    デモ自体は西側を中心に起こったことは間違いなく、東・南の人間には単なる西ウクライナの抗議活動としてデモ活動が当初見られていたかもしれませんが、デモの勝利の結果である新政権に完全に反対しているわけではなく、ある種の期待と不安を持って見守っているという感じなのかもしれません(この分析自体が西寄りの見方として思われたらスミマセン)。

    メルヘンチックな文化遺産。広大な大地と自然が美しい国です。

    また後半の調査結果を見ると若年層程、前ヤヌコヴィチ政権を指示しない傾向が顕著にあるのは興味深いです。40代までは新政権支持率が40%前後、前政権支持率は20%程度ですが、70代を超えると前政権支持率が38%弱、新政権支持率が30%です。また教育レベルが高い程、新政権を指示する率が増えています。

    とはいえ、この調査を見る限り、前回の記事にあった友人のウクライナ人の意見「ロシア寄りの方針は、東ウクライナでさえ、少数の人々によって支持されているだけ」は少し言い過ぎな感じもします。ただ友人が住むドニプロペトロウシクはこの調査では「南」に区分けされているようです。実際に彼にこの調査結果を見せた所、「ウクライナ独立前のソ連時代に今のウクライナより良い生活をしていた東~南側のシニア世代は、当時へのノスタルジックな想い出があり、今でもロシアに幻想に過ぎない期待を抱いている人が多く、西側で起こること全てを否定する傾向がある。調査結果の地域差だけを見てイデオロギーの対立と判断することは必ずしも正しくない。同じ調査結果にもあるように、若い世代の多くは地域問わず今回のデモを支持している人が多い。」とのことです。

    特に教育レベルが高い若い(30代40代含む)世代には、腐敗した前ヤヌコヴィチ政権を非難し、新政権に期待するという傾向は地域問わず共通項としてあるのかもしれませんね。ただこれがより上の世代等、別の層になると過去への郷愁含めて全く意見が変わることもあるのでしょうし、地域毎の傾向は上の調査を見てもあるようです。だからといって東西問題で片づけられる程、単純な話ではないようですし、政治腐敗が今回の騒乱の大きな理由であり、そこに結果的にロシアが介入して混乱に拍車がかかっている現状がある、といった認識は間違っていないと感じます。

    とある湖畔の平和な午後。海が美しいクリミア半島の今後が心配です。

    デモ以前から日常的にウクライナ人と話す時、たまに日本とウクライナの違いが話題になる時、彼らが口にするのが東西の違いより地域問わず政治・行政の腐敗への怒りと絶望的な嘆きでした。そんな現状やそういった話を私にしないといけないこと自体を「ウクライナ人として恥ずかしい」と考えており、特に高い教育も受け(ウクライナの大学進学率は80%です)、若く意識も高い世代の政治腐敗に対する憤りは相当なものがあると常々感じてきました。そんな彼らの想いが今回のデモにつながったのではと感じますし、そこには国外、また東や南ウクライナの人が思うような「西側の意図」は余りないと個人的には思うのですけどね。もちろん、それが主目的でデモに参加している人もいたでしょうし、何らかの支援もあったかもしれませんが、純粋な心を持つ彼らと接している私としては主勢力ではなかったと信じたいです。

    前回の記事で頂いたご意見を元に(正直、そもそもこんなに反響あるとは思っておらず、余り勉強せず勢いで書いてしまいました)私自身も勉強した結果、ウクライナの現状に関してより幅広い理解が深まりましたので、補足記事として共有させていただければと思います。

    ウクライナについてより深く知りたい方はこの本が大変参考になるので是非。その複雑な歴史についてわかりやすく書かれており、今日のウクライナや地域間の違いを知る上で役立ちます。

    ちなみに重めの話ばかりだったので最後にウクライナの豆知識。日本でロシア料理として有名な「ボルシチ」は、実はウクライナ料理です。また日本でブームのパンケーキですが、ウクライナのフレッシュチーズを使ったパンケーキ「シルニキ」は個人的に世界No.1パンケーキです。機会あれば是非(日本じゃないかな?)。 — SEO Japan [G+]

    SEOで結果を出したいなら絶対に理解しておくべき検索エンジンの仕組み

    突然だが、あなたは検索エンジンの仕組みをしっかりと理解しているだろうか。 そして、Googleが、どのような理念を持って、アップデートやアルゴリズムの改善を行っているか知っているだろうか。 おそらく、大半の方はあまり知ら […]

    未来のSEOはSubject Experience Optimizationの略語になる

    SEOという言葉、Googleのアルゴリズムやウェブマーケティングの進化に伴い、Search Engine Optimizationという言葉の存在意義が問われてくるのではと思う気がしなくもない私ですが、SEOは形をどころか言葉を変えて進化する、という意見をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

    eating-words検索の未来を垣間見た。それは、キーワードを中心とした世界ではない。私はキーワードをユーザーの意図の目安として利用する取り組みを長年推奨してきたが、前言を撤回しようとしている。

    検索は、大勢のエキスパートが考えもしなかった方向に進みつつある…テクノロジーの面で複雑且つ多種多様なプラットフォーム、デバイス、そして、インプットを融合しているのだ。

    ユーザーが入力を始める前に計測することが可能な様々な要素 — 場所、検索の履歴、移動、サークル等 — を基にして、ユーザーの意図を発見する試みに検索エンジンが力を入れるようになるにつれ、ユーザーが実際に入力して、SERPにアクセスするワードの重要性は低くなった。また、グーグルナウやグーグルグラスで推し進められている会話型検索の台頭により、ユーザーは全く入力を行わない可能性もある。

    現実の世界にあるキーワード

    まずは、グーグルナウの仕組みを例にとって考えていこう。 「Who is the President of the United States?」(米国の大統領は誰?)と尋ねると、答え「it’s Barack Obama」(バラク・オバマです)が表示される。続いて、「Who is his wife?」(彼の妻は誰?)と尋ねると、答え「it’s Michelle Obama」(ミシェル・オバマです)」が再び表示される。しかし、ユーザーがこの答え、もしくは、SERPの別のページをクリックしたらどうなるだろうか?有名なファーストレディーがリストアップされたページが表示されるのかもしれない。サイトのオーナーは、リファラーのキーワードを[who is his wife](彼の妻は誰)だと考える。このキーワードは、[his](彼の)が示しているのが、オバマなのか、ジェファーソンなのか、もしくは、ワシントンなのか分からないため、有効ではない。

    これは、キーワードベースのリファラーが向かおうとしている未来である。また、同時に「Not Provided」が100%になっても、腹を立てる必要がない理由の一つである(この問題の駆け引き、データの共有、そして、データに対する支払いを問題にするなら、腹を立てる理由は多々ある)。しかし、表面上は、有益な顧客のデータに関しては、それほど失うことは多くはないと言えるだろう。

    ついにSEOは無用になるのか?

    SEOは今後も有効に作用する。キーワードも消えることはない。従来の検索ボックスが普段の生活から姿を消すことはないだろう。しかし、検索ボックスにキーワードを入力する方法のバリエーションは、大幅に増える。

    このような変化は、SEOを若干異なるコンセプトに成長させる上で欠かせない。念の為に伝えておくが、システムを操作する試みは、昨年のうちに、終了している。アルゴリズムをリバースエンジニアリングする試みは、多くの問題をもたらすだけである。

    しかし、SEOの未来は、やはり最適化が鍵を握っている。ある意味、[SEO]に対するコンセプトを若干調整する必要はあるが、過去の取り組みが、再び新しい取り組みになる。昨年のSXSWカンファレンスで、マット・カッツ氏は、SEOを「Search Experience Opitimization」(検索体験の最適化)と考えるべきだと主張していた。今回、私はさらに一歩踏み込み、次の定義を提案する…

    Subject Experience Optimization

    SEOの関係者は、「マーケティング」、つまり、製品やサービスの宣伝および販売する行為について考えるのではなく、Subject(対象者) – つまりビジターに対して、出来るだけ質の高い体験を提供することに力を入れるべきである。

    ユーザー体験を出来るだけ向上させるには、どのような要素の組み合わせを提示する必要があるのだろうか?ビジターは、ウェブサイトで、主にどのような行動を取ることを望んでいるのだろうか?そして、明確なヘッドラインとコピーを用いて、ビジターの基本的な動機と言葉に訴えかけるには、どうすればいいのだろうか?

    1969年にR.A. フェアスロンによって考案された「Aboutness」と言うコンセプトがある。このコンセプトは、70年代の半ばにジョン・ハッチンが、そして、最近では、シャリ・スロウによって、再び注目を浴びる存在となった。 もともとは、図書館と情報科学の分野で利用されていたこのコンセプトは、マーケティングの世界では、ユーザーに対して、ページの「About」(内容)を明確にする試みを指す。

    イメージを厳選し、適切な名前を与えることで、キーワードをベースとしたタイトルを作ることで、そして、ページの目的を明確に伝えるコピーを作成することで、アバウトネスを実現することが可能である。ここでキーワードが役に立つ。心を読むことが出来るなら話は別だが、ユーザーに行動を起こさせる言語を推測し、テストして、精度を高めなければならない。と言っても、より奥が深く、より詳細な「ユーザー体験の最適化」と混同しないでもらいたい。しかし、良質なSEOのエキスパートが考えるべき事柄と重複する部分も少しある。

    テクニカルな最適化も生き残る

    従来のSEO「Search Engine Optimization」の定義は、今後も有効であり、必要である。これは、検索エンジンを考慮して、ウェブサイトを最適化する方法に言及しており、検索エンジンがページをクロールして、複雑なコンテンツを理解してもらう取り組みから、schemaのマークアップに至るまで、様々な試みが含まれる。しかし、その他にも、今後注目するべき、さらに重要なSEOの要素が存在する。

    エンティティ検索の台頭

    今月の上旬に行われたSMX イーストでは、エンティティ検索、そして、今後のSEOに与える影響に関するパネル(私の知る限り、業界初)が行われた。デビッド・アマーランド氏は、セッションの冒頭で「木」についてオーディエンスに考えてもらいたいと呼び掛けていた。私は下の左の画像をイメージしたものの、すぐに、アマーランド氏が、右側の画像をイメージしてもらいたいのだと気が付いた:

    trees

    このセッションの残りの課題は、私が最初にイメージした事柄が原因で、とても鮮烈なものとなった。デビッド・アマーランド氏は、住んでいる世界によって、あるいは、木に対する理解によって、恐らく異なる事柄をイメージしたのではないかと指摘していた。私は、当時、エンティティとインフォメーションアーキテクチャについて考えていたため、「木」が左側の画像のように見えたのだ。

    この例は、– 言葉が、考えを正しく表現することは出来ない — と言う普遍の真理を具体的に表現している。

    グーグルが、居場所、前回撮影した写真、あるいは、検索履歴を基に、前回の休憩中に私がクライアントのためにインフォメーションアーキテクチャの作業を行っていたこと、もしくは、検索関連のカンファレンスに参加していたことを知っていたら、[木]に対する検索結果はその他のユーザーとは大幅に異なるものになった可能性がある。

    そのため、新たなSEO — Subject Experience Optimization — の定義の下、クライアントのエンティティを明確に定義し、示す責任を負うことになる。どこに顧客はいるのか、何を専門としているのか?このような特徴は、その他のエンティティに対する関係をどのように形成するのか?「ローカル検索」、「オーサーシップ」、「リンクグラフ」等、中には良く知っているものもあるが、部分部分を足すだけでは、全体像は見えてこない。

    SEOの未来は、キーワードではなく、「キーワード」がエンティティ、コンセプト、または、ターゲットに対してどのように関係を形成するのかがカギとなる。この点に関しては、エンティティ検索に関して、ポール・ブルーマーが投稿した記事を読んでおいてもらいたい。エマーランド氏のプレゼンにも目を通しておこう:

    それがどのような形式を採用するのか、または、かつてDMOZを捨てたように、SEO業界がFreeBaseに群がるのかどうかに関しては、名言を避けたい。しかし、未来型の検索はすぐにやって来る。そこで、SEOは、すぐにトレンドに適応し、競合者をリードしていく必要がある。

    クリエイティブコモンズの下、画像を利用した。

    この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「Eating My (Key)Words: Changing The Way We Think About SEO」を翻訳した内容です。

    内容自体は普通に今後のSEOの在り方を書いたものでしたが、Subject Experience Optimizationとは言葉遊びの側面もあるかもですが中々粋な感じです。SubjectじゃなくてUserやVistorでもいいんじゃない?という意見はさておき。最も、本来のSEO自体、以前からSubject Experience Optimizationの意味合いも強かったわけですが、これまで注力されすぎた検索順位改善以上のその次のステージも含めて全体的にSEOに取り組むべき時代に入っていることは間違いありません。 — SEO Japan [G+]

    いい加減に消え去ってほしい議論が無意味なSEOの10トピック

    SEO界隈で昔から何度も何度も話の話題になるトピックが存在します。ページランク、ブラックハット vs ホワイトハット、ランキングを追うことの意味、などなど。。。今回はSEO業界の陰の重鎮、SEO Bookのアーロン・ウォール先生がそんなぬるま湯議論を立て続けにブッタ切る爽快な記事を。 — SEO Japan

    SEO業界は、常にグラウンドホッグデイのような状況である — 巣穴から出来たグラウンドホッグ(小型の動物)が、自分の影を見て、巣穴に戻ったら、冬が続き、そのまま外にいたら、春がすぐにやって来る。同じトピックについて何度も話し合ったとしても、ほぼ定期的に同じ問題がブログ/ソーシャルメディアで再び登場する。そして、この問題が取り上げられる際、書き手は変わるものの、指摘、そして、反論は全く同じである。

    この悲しい状況を踏まえて、この手の問題/議論をまとめることにした。下のリストを見て、刺激を受けたら、あるいは、このような議論を始めようとする計画を頓挫させたら、この取り組みは成功したことになる。

    それでは、SEO業界で特に迷惑なディスカッションのトピックを挙げていく(順番は関係ない):

    ブラックハット vs. ホワイトハット

    このトピックは、何度も何度も議題に上がっているものの、いまだに自らこの議論に参加するものの、自分の、そして、反論する人の意見は変わらない、と言う当然の気分を味わう人が後を絶たない。自分達が別の取り組みを行っていることを理由に、モラルの問題を引き合いに出し始めると、嫌気が差すようになる。二度と議題に上げないことを条件に、もう一度だけ、この問題を見直していく — 基本的には、SEOの戦略に道徳的(ホワイトハット)も非道徳的(ブラックハット)もない。

    通常、ここで、クライアントのサイトへのダメージが引き合いに出されるが、この主張は、現実的ではない。まず、ホワイトハットは何か、そして、ブラックハットは何かに関して、議論が分かれている。この二つのコンセプトの定義は、とても流動的であり、時間の経過とともに変わっていく。定義が流動的になる理由の一つは、グーグルが、常にゴールポストを動かしていることだ。かつては、純粋なホワイトハットの手法と考えられ、あらゆるSEOの業者によって推薦されていたものの(プレスリリースの投稿、ディレクトリの利用、ゲスト投稿)が、次の日には「ブラックハット」、「非道徳的」扱いされてしまうのだ。また、グーグルのウェブマスターガイドラインに従わないものは、何もかも「ブラックハット」に該当すると主張する人達までいる — まるで、このガイドラインは、怒る神によって、石版に刻まれたルールのように考えられている。

    このコンセプトが、いかに現実的ではないかを分かってもらうため、あるシナリオを想像してもらいたい。ある企業、例えば、Ebayが、ルールのリストを作成し、その中の一つが、Ebayで商品を売りたいなら、GumtreeやCraigslistで売ることは認めないと規定していると仮定する。 別の会社が競争を阻害しているからと言う理由で、商品の顧客候補の人数を減らそうとするだろうか?検索から利益を得ていないなら、グーグルがその分得をする。もちろん、反対のケースもあり得る。

    モラルと言うよりも、問題はクライアントの犯罪的過失である。リスクを取るかどうか、そして、クライアントと自分自身に対して、誠実であるかどうか、さらには、このアクティビティやあのアクティビティを実施する上で発生する危険を把握しているかどうかである。競争におけるマーケティング戦略において、「モラル」を語る資格を持つ者はいない。リスクを取るつもりがないなら、それでも構わない。ただし、リスクが高過ぎると判断したなら、リスクを受け入れる人達を犯罪者扱いすることは許されない。

    「ホワイトハット」支持者をあざ笑う「ブラックハット」支持者にも同じことが言える。毎回大量のコメントスパムリンクを介して、ビジネスを再編する取り組みを好まない人達もいる。 それで問題ない。そのサイトほど早くランクを改善することは出来ないかもしれないが、上位にランクインしたら、ブラックハットな手法を用いたサイトよりも、その順位に長くとどまる可能性はある。ブラックハットとホワイトハットは、異なる戦略であり、どちらも筋が通っている。あらゆるエコシステムに、この2つの戦略が存在しており、品質よりも量を優先する戦略を「r」戦略、そして、少ない数の子供により多くの投資を行う戦略を「K」戦略と呼ぶ。

    象は、ネズミを非道徳的呼ばわりしないはずである。

    ランキングのチェックは無意味/誤っている/誤解を招く

    この議論は、長年この業界に存在しており、醜い主張を行う人が、時折現れる。とりわけ、自分自身でランキングをチェックしたため、もしくは、第三者のプロバイダーからランキングに関するデータを買ったため、SaaS業者が、サービスの一部を諦めざるを得ない状況をグーグルが作り出した結果、この議論が再燃する機会が増えた。「我は汝よりも神聖である」と指摘する人達が続出し、主な、もしくは、唯一のKPIとしてランキングを報告するSEO業者に天罰を与えるべきだと、声を上げるようになった。まずは、ブラックハット vs ホワイトハットの議論のように、専門家に任せるべきである。クライアントへの報告の手段が適切だと考えているなら、是非、その手法にこだわってもらいたい。「これが私のやり方です。クライアントも気に入っています」と堂々と主張すればよい。しかし、他の人達にあれこれ指導する行為は、慎んでもらいたい。

    この議論の大半は、SEO業者が、ランキングを主に、または、ランキングのみをKPIとして利用している、と言う架空の設定に基づいている。SEO業界に入って12年間が経過しているが、有能なマーケッターが、「キーワードの…でランキングが上がりました」と報告するケースを私は今まで見たことがない。2002年に遡ると、SEO業者がクライアントに提供していたレポートには、最適化のターゲットとして明示されたキーワードの章が別に用意されており、クライアントのサイトが、上位にランクインしたものの、トラフィック/コンバージョンが著しく増えなかった際は、キーワードが、マーケティング計画から排除されていた。

    最終的にコンバージョンが増えていないなら、ランキングは大して重要ではないことは、誰にでも分かりそうである。ランキングのレポートとモニタリングが、重要だと私が考える理由をここで挙げていくつもりはない。素人相手に議論を吹きかけるつもりなら、本当にその必要があるかどうかを見直した方が良い。

    ページランクは終わった/重要ではない

    これも素人相手の議論である。ツールバーのページランクのみを基にリンクを構築していれば、上位にランクインすることが出来ると本気で信じているリンクビルダーがいるなら、連れて来てもらいたい。2002年にSEOから足を洗った人ぐらいしか、そんなことは言わないはずだ。皮肉にも、ページランク、つまり、グーグルのランキングの要素として最も身近に見ることが出来るアイテムの利用を非難する人達は、他のマーケティング会社が作り出した独自の計測基準を自由に使い、グーグルでさえ定義することに苦労している難解なコンセプト、例えば、関連性やオーソリティの、非の打ち所がない代用品と呼んでいる。同じようなケースは他にも考えられる。例えば、PR 6のリンクをPR 3のリンクを得るために提供するSEOの関係者がいたら、連れて来てもらいたい。

    発表の5秒後に「グーグルのXXXアップデートがSEOに与える影響」をブログで投稿する

    グーグルのスパム対策を統括するマット・カッツ氏が、次のウェブマスターセントラル用の動画を撮影するためにTシャツを着替える前に、新しいアルゴリズムのアップデート/ペナルティ/インフラの変更/ランダムなアイテムが、日常生活の習慣に与える影響に関する記事、そして、安全地帯に逃げる方法に関する記事が、ブログで多数投稿されている。

    このような多産のライター達は、アップデートの名前のみが分かった状態で、ペナルティを回避する方法、あるいは、名誉を挽回する方法を提案している。この傾向は、パンダ初期に明確に表れていた。2回目のアップデートが展開される前に、アルゴリズムのアップデートから復帰する方法に関する「体験談」を語り、回復の嘘の証言、または、ランキングの変更に関する誤った解釈(疑わしい点を有利になるように解釈)が続出していた。

    タイプする手を止めて、事態が収拾するまで待つべきである。また、アルゴリズムの開発、もしくは、実装の関係者を知らないなら、一週間または二週間は静観しよう。その後、観察した結果を記事にまとめることが出来る。すると、この記事は、妥当と見なされる、あるいは、新しいアルゴリズムに関する興味深いレポートと考えてもらえるようになるかもしれない。それよりも早くレポートを提供する人は、「もう少し時間が経過するまでは、XXXアップデートの内容は良く分かりません」と言うお決まりのセリフで終わるブログの記事を使って、注目を集める話題に便乗することを望む、無知な、ページビューを増やすことしか考えていない人物だと位置づけられてしまうだろう。当たり前のことを、わざわざ言う必要はないのだ。

    アドワーズは自然のランキングを上げる効果がある

    これはヒドラ神話に近い — 頭を切り落としても、新しく頭が現れる。この疑問には、検索エンジンおよびSEOコミュニティ出身の大勢の人々が、何度も答えている。今さらこのトピックを取り上げるなら、別のトピックを取り上げることを回避し、このトピックで偽装しているのではないか、と私なら疑う。もちろん、グーグルウェブマスターセントラルの動画のことだ。これが*本当に*最も刺激的な質問なのだろうか?「not provided」、または、パーソナライズされていないランキングでのオーサーシップの役割、もしくは、オーサーシップがリンクを介して流れていくのかどうか、あるいは、その他のより適切で、興味深く、誰も答えを出していない疑問を差し置いて、この疑問を優先する理由がサッパリ私には理解できない。

    インフォグラフィック/ディレクトリ/コメント/フォーラムのプロフィールのリンクは役に立たない

    これはブラックハット/ホワイトハットの議論に似ており、「博士号取得者がゴロゴロ溢れるグーグルなら、当然、アルゴリズムでこの手の戦略をとっくに無効にしているはずだ」と言う指摘で裏付けられることが多い。これは典型的な「不信感が生み出す議論」であり、大学院の学位を知性と創造力のリトマス紙のように美化する人達が、陥ることが多い。このような主張をする人達は、多くの競争の激しい分野の被リンクプロフィールを見たことがないか、もしくは、博士号の取得を目指す、または、持っている人達を知らないかのいずれかに該当する。前者を軽視し、後者を過剰に評価する傾向が見られる。

    リンクはリンクであり、唯一の違いは、リンクプロフィールにおける、各タイプのリンクが占める割合のみである。面白いことに、タイプ Xのリンクは役に立たないと指摘する人達は、完全に自然で、無料のリンクを提供してくれた、正当で信頼されているサイトに対して、リンクの削除を要請している。不思議としか言いようがない。

    「グーグルに行ったことがある誰々が…て言っていたよ」

    その人は「not providedが、リファラーデータの最大10%を占めるようにしろ」と命令しただろうか?あるいは、「今年、ページランクのアップデートはないはずだ」と言っていただろうか?あるいは、「クロールしてもらいたくないnofollowのオフサイトのリンクを使うべきではない」と指摘していただろうか?それとも「でも、被害が出るわけではない」と語っていただろうか?

    グーグルの従業員が、一日中、SEOの仕事を支援することばかり考えている、と思っている人達が、いまだにいる。サイトへの訪問を積極的に阻止する企業が与えるアドバイスを基に、ビジネスを確立することなど出来るのだろうか?ナイキのマーケティングチームが、スニーカーをもっと売るために、アディダスの本社で、トレーニングを受ける姿が想像できるだろうか?

    次のフレーズを声に出して読んでもらいたい — グーグルは友達ではない。自分で考えるべきである。自分の経験を利用してもらいたい。テストを行い、自分の目で確かめる必要がある。

    もともとキーワードのデータなんて必要なかった

    これは大好きなトピックだ。昨日まで、リンク構築、ランディングページの最適化、ランキングレポート、コンバージョン率の最適化、そして、その他のオンラインキャンペーンのあらゆる取り組みをリファラーのキーワードデータに依存していた人達が、突然、手の平を返したように、キーワードのデータは重要視していなかったと伝える必要性を感じたのだ。SEO業界は、過去のトレンド、未来のトレンド、ランディングページ、そして、第三者のデータを基にしたデータを引き出して、闇雲に同じことばかりを繰り返していた方が、遥かに良い。

    たまには「今回ばかりはグーグルにこっぴどくやられた。進み具合を計測する方法に大きな影響が出るよ」と言っても良いのだ。何か良くないことが起きるわけではない。面目を失うわけでもない。SEOの各種の領域に対して、他にも有益な計測基準はあるものの、車を運転していて、急にブレーキが利かなくなった時に、「止まるのは負け犬のすることだ。前に進むことが出来るのに、誰が車を止めたいと思うんだ。今まで、ブレーキなんか一度も使ったことないしね。車の運転で最も重要なことは、ヘッドライトがちゃんと点くかどうかだよ」と言い出すのは、さすがに無理がある。

    SEOを実施することが出来なくなるのだろうか?そんなことはない。適応能力は、SEOに要求されるスキルの中でも特に重要であり、今までと同じように、今回もきちんと適応する。 100%「not provided」になっても、全く痛くないなどと、自分自身、そして、他の人達にデタラメを言うべきではない。

    「SEOは終わった」説に応じる

    「SEOは終わった」説は、ジワジワと苦しみながら滅亡する必要があることは、明白である。 素人のジャーナリストが、SEO業界を檻の外からつつく度に、大勢のSEOが立ち上がり、SEOは、滅びるのではなく、今も健在であり、さらに勢いを増している点を説得、いや、証明することを、ここでは問題視している。実は、私はこの件に関しては有罪である。(短い主張ではあるものの)この愚かなトピックを取り上げたことがある。しかし、一体、何度、同じ状況で、同じ主張を繰り返せばいいのだろうか?16年もの間続いているこの主張を新たな視点で取り上げることなど出来るのだろうか?また、独自のアイデアを加えることが出来ないなら、もともと出された際に美味しくなかった料理を温め直して、出すだけでは、業界全体の知識を高めることは出来ない。代わりにランキングをチェックするべきである。

    No. 10はない

    しかし、それでも大勢の人達が、「…する10の方法」系の記事を投稿している。リンクベイトになる数字に達するまでに、無理やり例を増やしているのだ。確かに「9の方法」や「23の方法」を読みたいとは誰も思わない。この考え方も消え去る必要がある。注目を集めると思うことではなく、言いたいことを記事にまとめるべきだ。マーケティングは化粧だが、素顔が可愛いことが前提である。うわべだけ綺麗にまとめたいなら、話は別だが…。


    この記事は、SEO Bookに掲載された「SEO Discussions That Need to Die」を翻訳した内容です。


    No.10はご愛嬌ですが、SEOに詳しければ詳しい程、筆者の知識レベルの高さはもちろん、文章の面白みが味わえる記事でした。 — SEO Japan [G+]

    WEBライティングでSEO効果を倍増させるために絶対やるべき18の事

    ユーザーが絶対に満足すると言い切れるぐらい素晴らしいコンテンツを作ったのに、そのページが検索エンジンでなかなか上位に表示されないというのはよく聞く話だ。 どれだけ良いコンテンツを作っても、それが検索上位に表示されなければ […]

    検索に関するご質問を!ウェブマスター オフィスアワーでお待ちしています!


    Google では、日本のウェブマスターのみなさまに向けて、昨年度から Google+ のハングアウト オンエア機能を利用したウェブマスター ハングアウトを行ってきました。

    みなさまからご好評を頂き、2014 年に入りハングアウト形式の情報発信を拡充しています。従来のオンライン講義形式のウェブマスター ハングアウトだけでなく、リアルタイムに Google 社員がみなさまからのご質問にお答えする「ウェブマスター オフィスアワー」と称したイベントを頻繁に開催し、多くの方にご参加頂いています。

    今回は「ウェブマスター オフィスアワー」についてその概要と参加方法をご紹介します。

    ウェブマスター ハングアウトとウェブマスター オフィスアワー

    2014 年から、Google サーチ クオリティ チームでは、2 種類のハングアウトを実施しています。

    従来から行っていた「ウェブマスター ハングアウト」では、オンライン授業形式で Google 社員より様々なトピックについてまとまった情報をお届けしています(実施例)。
    一方「ウェブマスター オフィスアワー」は、特定のトピックは決まっておらず、Google 社員がリ参加者から頂いた Google 検索やサイト運営上の質問にアルタイムで答えていく、カジュアルな Q&A セッションとなっています。例えば
    • Google 検索と相性の良いサイト運営法とは?
    • ウェブマスター ツール上でエラーが出たけれどどう対処すればいい?
    • Goolge 検索に関して、知っておくとよい最新の情報を教えて!
    といったご質問に Google 社員がリアルタイムでお答えします。

    参加するには?

    各回ごとに Google+ 上にイベント ページを設置しますので、そちらで参加表明をお願いします。Webmaster Japan コミュニティオフィスアワー サイトでも最新の日程をご確認いただけます。
    イベント当日は、イベント ページ上からライブ配信の動画を閲覧し、リアルタイムで質問をすることも可能です。イベント終了後は、録画された動画が公開されます。

    質問するには?

    ウェブマスター オフィスアワーで質問するには 2 つの方法があります。
    1. イベント ページ上に質問を投稿する:イベント ページ上にテキストで質問を投稿して頂けます。イベント開催前から質問の投稿は可能ですので、聞きたい質問を思いついた際には忘れない内にご投稿ください :) 頂いた質問にはオフィスアワーの時間内に、リアルタイムにお答えしていきます。 
    2. ハングアウトに直接参加する:ビデオ会議形式で、Google 社員が参加しているハングアウトに直接参加し、顔を見ながら会話ベースで質問をすることも可能です。こちらは、映像にご自身の顔(カメラをオフにして参加することも可能です)や発言が記録され、公開されることをご理解の上ご参加ください。なお、ハングアウトに参加しないで閲覧するだけでは顔が映ることはありませんのでご安心ください :) 
    「こんな質問をしたらレベルが低すぎて恥ずかしいかな」といった声を聞くこともありますが、ご心配は無用です。



    過去に実施したこちらのオフィスアワーの動画をご覧いただくとおわかり頂けるかと思いますが、初心者の方から上級者まで、どんなレベルの方でも気軽にご質問頂ける場となることを心がけていますので、疑問がありましたら、遠慮せずにご参加、ご質問をして頂けたらと思います。

    また、一度質問しても不明点が残った場合に追加で「○○ の部分をもう少し詳しく説明して欲しい」とリクエスト書き込んだり、ハングアウトで 直接参加して、質問の意図を説明してより詳しい回答を得たりといったことも可能です。リアルタイム、インタラクティブだからこそ、みなさまの疑問点をより具体的に解消できるのがウェブマスター オフィスアワーの魅力だと考えています。

    過去の動画をもっと見るには?

    こちらのプレイリストから過去の動画(ウェブマスター ハングアウト、ウェブマスター オフィスアワー)をご覧いただけます。 次回の開催は? 次回のウェブマスター オフィスアワーは 3 月 5 日 17:00 (日本時間)を予定しています。また、今後も 2 週間に 1 回程度の開催を予定していますので、ぜひお気軽にご参加ください。

    みなさまにウェブマスター オフィスアワーでお会いできることを楽しみにしております!

    ウクライナ人が語るウクライナ情勢 – 東西問題より深い政治腐敗

    日本でもニュースの冒頭で紹介されることも多くなってきたウクライナ紛争。SEO Japanを運営するアイオイクスでは、10年近くに渡ってウクライナに開発拠点を置き、ウェブ技術の開発開発を行ってきただけに気が気でなりません。日本でも様々な文脈で報道がされているようですが、欧米派 vs ロシア派の東西問題で語られることが多い気もしています。現地のウクライナ人の認識とは若干異なる点がある気もしており、今回は彼が語ってくれた内容を紹介したいと思います。 — SEO Japan

    冒頭にも書いたように、私はウクライナに開発拠点がある関係でほぼ毎日ウクライナ人とメールかskypeでやりとりしています。もちろん話の中心は仕事ですが、最近のデモやロシア介入等の話題をすることもあり、下記はその一連のやりとりの中で彼が発言したウクライナの現状に関する内容です。私が「日本では東西問題でウクライナ問題が語られることが多いが、実際どうなのか?」という問いかけに対する返事になっています。今回のウクライナ問題が起こった背景なども書かれており、ここまでに至る一連の流れを理解するのに最適な内容になっているのではと:


    今起こっているウクライナの問題を東西の違いで語ることは正しくない。元々デモは、ヤヌコビッチ(追放された前大統領)が行った外交ポリシーの急転換にある。半年以上に渡ってヤヌコビッチは、EUと関係構築の交渉をしていた。ちなみにそもそも、それ自体がウクライナに経済的なメリットをもたらすとは多くの国民は考えていなかった。ただ国民の多くは、それがEU参加につながる最初のステップになり得るとは考えていたし、最終的にそれが法制度の透明化や腐敗を排除するきっかけになればいいと思っていた。

    しかしヤヌコビッチの真意は別の所にあることは誰もが知っていた。1,600億ユーロの無償援助をEUから得た後(その代償として外国企業に国内市場を独占させ)、最終的にはその大半を自分がかすめ取るつもりだった。実際、以前にも対外債権で同じことが起こった。

    ヨーロッパの指導者たちは、ウクライナ政府の腐敗レベルの高さを理解しており、最終的にこの提案を断った。その途端、ヤヌコビッチはそれまでの方針を一転し、150億ユーロを支援してくれるというロシアに歩み寄った。

    最初のデモは、この急な方針転換に対してだった。国民の誰もがヤヌコビッチが国ではなく自身の利益だけを追求していることを知っていた。

    ヤヌコビッチが国民の意見を無視した結果、デモの規模は急速に拡大していった。デモの参加者の多くは「EU統合」を求めていたわけではない。大半の参加者は腐敗しきったヤヌコビッチ政権に反対していただけだ。デモの多くがウクライナ西部で行われていたことは事実だが、東部の人間も心情的には応援していた。東部でデモが起こっていないのは、ロシアに依存している企業が多く、デモに参加すると解雇されることを恐れる人が多いからにすぎない。

    プーチンにとってウクライナは地理的にきわめて重要な土地であり、この時点でロシアがデモを鎮静化させようと介入してきた。デモの抑圧は警察だけなく、ロシアに報酬を支払われた傭兵や反逆者によって行われた。暴力的な鎮圧行動はロシアによって暗黙に認可され、結果として暴動と混乱に拍車がかかった。しかしデモ参加者の大量虐殺にも関わらず、ヤヌコビッチ政権は失脚し、大半の関係者は外国に脱出した。

    今日現在、ロシア寄りの方針は、東ウクライナでさえ、少数の人々によって支持されているだけだ。支持派のグループの大半はロシアによって資金サポートを受けており、あたかもウクライナ東側民族固有の主張としてふるまってはいるが、皆が信じているわけではない。

    プーチンは今回のデモでは負けたわけだが、その負けを認めず、国際法を無視してクレミアに軍事介入し、新たな紛争を興そうとしている。

    複雑な状況下にあるのは事実だが、最新のウクライナの政府はコントロールされた状態にある。しかしプーチンは現政権を認めておらず、交渉する気が一切ない。米国やEUが外交レベルで介入しなければ、クレミア含めたウクライナ問題は解決しないだろう。クレミアは元々ロシアのメディアやTV放送が多く、過去半年以上に渡ってキエフのデモは全く違った形で報道されており、今後の行先が心配でもある。

    — Slawa Gorobets


    ウクライナ人だからといって彼のいうことが100%正しいと考えることも危険ですが、現地に生きる1ウクライナ人の考え方として今日のウクライナ問題を理解する上で参考にしていただければと思います。

    日本に住んでいるとそこまで意識することはないかもしれませんが(とりあえず何をしても何も変わらない、、とぼやいて済ませられるのはある意味幸せ?)、政治腐敗の問題は国の運命を左右する最大の問題でもあります。たまたまこの記事を読みましたが政治腐敗レベルでは世界トップクラスのウクライナだけに今回の問題は深刻だったようです。前政権が失脚したことが、少しでも良いきっかけにつながれば良いのですが、ロシア介入はまた面倒なことになってきましたね・・・。

    全方位を他国に囲まれている(それもかなり考え方が違う)ウクライナ、常に各国の戦略拠点と見なされ、何度となく土地を他国に奪われ翻弄されてきた大変な歴史があるわけですが、仮に今回の紛争が一段落したとしても、EUとロシアの狭間でがんじがらめになった状態で様々な問題を抱える国であることに変わりはないのも事実です。とりあえずは政治腐敗が少しでも改善し、一歩でも前に進むことを願うばかりです。

    私が昨夏、ウクライナを旅行した時、ガイドを務めてくれた女子大生が最後にチェルノブイリの復興記念コインと共に伝えてくれたコメントが今でも忘れられません:

    「日本で起こっている放射能問題に心を痛めています。素晴らしい技術があり勤勉な日本の皆さんであれば、きっと今回の苦難を乗り越えられると思います。同じ放射能問題を経験し、乗り越えてきたウクライナ人として日本の復興を心から願っています。」

    ウクライナ問題の解決を心より願っています。 — SEO Japan [G+]