スタートアップバトル、過去の出場企業を紹介(3):空


スタートアップバトルの出場登録の締め切りは、10月25日までだ。応募要件に合致していて、出場を迷っている起業家のみなさんにはぜひご登録いただきたい。そんなあなたの背中をそっと押すために、過去のスタートアップバトルに登場した企業を紹介し、彼らの現状を伝えていこう。

今回紹介するのは、TechCrunch Tokyo 2017の「スタートアップバトル」で最優秀賞を獲得した空だ。「世界中の価格を最適化する」というミッションを掲げる同社は、ホテル向けプライシングサービス「MagicPrice」を提供している。客室料金を検討する際に必要な予約状況などのデータを自動収集・分析し、AIが適切な販売料金を提案するMagicPriceは、ホテルの担当者が簡単な操作で客室料金設定ができ、旅行予約サイトへの料金反映も自動で行える。

スタートアップバトルに出場後の彼らの軌跡は、以下の記事から確認できる。また、スタートアップバトルへの本登録は記事末のリンクから可能だ。

2020年2月

Google for Startups Acceleratorが国内でスタート、空やRevcommが選出

2020年1月

“PriceTech”の空が駐車場の料金最適化に向け、NTTル・パルクと実証実験開始

2019年11月

“PriceTech”の空が電通とのタッグでリテール業界進出へ、実証実験店舗を募集開始

2019年9月

“PriceTech”の空にグロービスが出資、ラウンド全体で3億円を調達

2019年5月

最適なホテル料金設定を支援する“PriceTech”の空がUB Venturesから資金調達

2018年7月

ホテルの市場分析・料金設定を支援する「ホテル番付」の空が1.7億円を調達

2017年10月

データでホテルの適正価格を自動算出、「MagicPrice」運営の空が8000万円調達

スタートアップバトルの本登録はこちらから

スタートアップバトル、過去の出場企業を紹介(2):ムスカ


スタートアップバトルの出場登録の締め切りは、10月25日までだ。応募要件に合致していて、出場を迷っている起業家のみなさんにはぜひご登録いただきたい。そんなあなたの背中をそっと押すために、過去のスタートアップバトルに登場した企業を紹介し、彼らの現状を伝えていこう。

今回紹介するのは、2018年のスタートアップバトルで最優秀賞を獲得したムスカだ。同社は、約50年間1200世代の選別交配を続けて誕生したイエバエの幼虫を利用して、1週間程度で家畜から出る糞尿や家庭から出る生ゴミを肥料化、さらには肥料化に使用したイエバエの幼虫を乾燥させてタンパク質を多く含む飼料として再生できる、バイオマスリサイクルシステムの構築技術を擁する2016年12月設立のスタートアップだ。

スタートアップバトルに出場後の彼らの軌跡は、以下の記事から確認できる。また、スタートアップバトルへの本登録は記事末のリンクから可能だ。

2020年8月

昆虫テックのムスカが個人向け園芸肥料をMakuakeにて先行販売開始、熊本県菊池市とのアグリ実証実験も開始

2020年6月

畜糞を1週間で肥料化する昆虫テックのムスカがECサイト開設、代表取締役2名の新体制に

2019年12月

昆虫テックのムスカ試験プラントは2020年中に稼働へ、肥料や飼料を試験導入した農家の反応は良好

2019年6月

超抜ハエ技術のムスカが新生銀行と戦略的パートナーシップ、丸紅・伊藤忠に続き3社目

2019年4月

飼料と肥料に革命を起こすハエ技術のムスカ、丸紅に続き伊藤忠と提携し10億円超調達へ

2019年3月

蠅テックのムスカが新経営陣発表、元三井物産の安藤氏、元ゴールドマン・サックスの小高氏が加わる

スタートアップバトルの本登録はこちらから

スタートアップバトル、過去の出場企業を紹介(1):RevComm

スタートアップバトルの出場登録の締め切りは、10月25日までだ。応募要件に合致していて、出場を迷っている起業家のみなさんにはぜひご登録いただきたい。そんなあなたの背中をそっと押すために、過去のスタートアップバトルに登場した企業を紹介し、彼らの現状を伝えていこう。

今回紹介するのは、昨年のスタートアップバトルで見事最優秀賞を勝ち取ったRevCommだ。同社は、電話営業や顧客対応を可視化する音声解析AI搭載型クラウドIP電話サービス「MiiTel」(ミーテル)を提供。電話営業や電話での顧客対応の内容をAIがリアルタイムで解析することで、成約率を上げつつ、解約率と教育コストの低下を目指す。顧客管理システムとの連携も可能で、顧客名をクリックするだけで簡単に発信できるほか、着信時に顧客情報を自動表示するいった機能もある。電話での会話内容は顧客情報に紐付けてクラウド上に自動録音されるため、すぐにアクセスできる。一部を抜粋して共有することも可能だ。

スタートアップバトルに出場したあとの彼らの軌跡は、以下の記事から確認できる。また、スタートアップバトルへの本登録は記事末のリンクから可能だ。

2020年2月

2020年5月

2020年10月

スタートアップバトルの本登録はこちらから

アクセシビリティにおける次世代のブレイクスルーは文字通り「あなたの頭の中」にある

視覚障がい者にとってのテクノロジーの未来を予想することは、おそらくあなたが考えるよりも簡単だ。2003年に私はAmerican Foundation for the Blindが出している「Journal of Visual Impairment & Blindness」に「あなたの手の中で」というタイトルの記事を書いた。iPhoneが登場する4年前だが、支援技術の中心はデスクトップPCからスマートフォンへ移行すると私は自信をもって予想することができた。

私は「100ドル(約1万600円)を切った携帯電話は、見えない人のために見て、読めない人のために読み、話せない人のために話し、覚えられない人のために覚え、迷ってしまった人を案内することができるようになるだろう」と書いた。ありそうもないようにも思えたかもしれないが、その当時の技術のトレンドを見ると、そうした移行は必然だった。

私たちは今、同じような時期にいる。だから12月2〜3日にバーチャルで開催されるイベントのSight Tech Globalに参加できることをたいへん楽しみにしている。このイベントにはトップクラスの技術者が集い、AIや関連テクノロジーが、視覚障がい者のためのアクセシビリティと支援技術がめざましく進化する新しい時代をどう先導するかが議論される。

未来を目指すために過去を振り返ってみよう。1990年代に、私は支援技術起業家のパイオニアで視覚に障がいのあるJoachim Frank(ヨアヒム・フランク)氏と一緒にドイツの都市、シュパイヤーを歩いていた。ヨアヒム氏は私に、その時点で支援技術にできることと対比して本当はどうして欲しいか、空想を語ってくれた。彼は街を歩きながら、技術が進化したら自分にとってはこんなふうに役に立つという印象に残るストーリーを3つ話した。

  • 街やスーパーマーケットを歩くときに、看板をすべて読み上げて欲しいわけではない。でも、カスラーキプヒェン(好物の燻製ポークチョップ)を売っているという看板があってそれがお得な値段だったら、私の耳元でささやいて欲しい。
  • 向こうから若い女性が歩いてきたら、その人が結婚指輪をつけているかどうかを知りたい。
  • 誰かが私の後を2ブロック付けてきていて、その男が強盗だとわかっているなら、そのことを知りたい。そして歩く速度を上げ、50メートル前進し、右へ曲がり、さらに70メートル進めば警察に着くと教えて欲しい!

ヨアヒム氏の話に私は圧倒された。彼は短い散歩の間に、テクノロジーは自分のために何ができるかについての大胆なビジョンを細かいところに捕らわれず簡潔に語った。お金を節約し、新しい友人に出会い、自身の安全を守って欲しいと彼は望んでいた。視覚に障がいがない人と同等の能力に止まらず、さらにそれを上回りたいと望んでいた。そして特に「彼について」、そして「彼の」希望やニーズを理解するツールを望んでいた。

私たちは、ヨアヒム氏の夢を現実にできる時期に近づいている。アシスタントが耳元でささやくのか、ダイレクト神経インプラントを使って通信するのかは問題ではない。おそらく今後、 両方とも出てくる。しかしテクノロジーの細胞間結合のネクサスは頭の中で動き、アクセスの平等を実現するためのパワフルな道具になるだろう。サービスとしての知覚を持つ新しいテクノロジースタック。アルゴリズムによる識別を上回る対応策。テクノロジーのパーソナライズ。手頃な価格。

そうしたエクスペリエンスは、クラウドの豊富なアプリケーションとたやすく利用できるテクノロジースタックの上に構築されるだろう。テクノロジーにアクセスするコストが安くなればなるほど、プロダクトデザイナーはすばやく作り、実験することができる。最初のうちは高価でも、おそらくは障がい者以外の人々にも採用されるようになれば、それほど時間はかからずに価格は下がる。視覚障がい者向け技術に関する私のキャリアは、読み取り技術の価格を半額の5000ドル(約52万8000円)に引き下げたことで大きな話題となった読み取り機の開発から始まった。今ではそれより性能の良いOCRをスマートフォンの無料アプリで利用できる。

我々がどのようにしてヨアヒム氏の夢を現実にし、多くの視覚障がい者のニーズを満たすかを、12月2〜3日のSight Tech Globalで詳しく掘り下げる。そしてこのイベントでは、テクノロジーのツールであなたの想像をどのように実現できるかを世界有数のエキスパートとともに探る。これはたいへん興味深い。

登録は無料で、誰でも参加できる。

日本語版注:本稿を執筆したJim Fruchterman(ジム・フルヒターマン)氏は、社会貢献活動を支援する技術開発者の非営利団体、Tech MattersおよびBenetechの創業者だ。

カテゴリー:イベント情報
タグ:アクセシビリティSight Tech Global

画像クレジット:RyanJLane / Getty Images

原文へ

(翻訳:Kaori Koyama)

Google Pixel 5のお披露目イベントは日本時間10月1日午前3時開始、このページで視聴可能

Google(グーグル)は新型スマートフォン「Google Pixel 5」のお披露目イベントを開催する。今回はバーチャルイベントで、ライブで視聴可能だ。イベントは日本時間10月1日午前3時(米国太平洋初時感9月30日午前11時)にスタートする。

噂では1台だけではなく、複数のデバイスが登場するという。Pixel 5に加えて、いくつかのアップデートされたコネクテッドスピーカー、新しいChromecastも登場するかもしれない。Google HomeとGoogle Home Maxはしばらくアップデートされていないので、こちらのアップデートにも期待だ。

グーグルはすでに5G端末のリリースに高い関心を示している。つまり、Pixel 5の5G版が登場すると予想されるが、同社は最新のチップセットを採用しない可能性がある。

画像クレジット:Justin Sullivan / Getty Images

原文へ

(翻訳:TechCrunch Japan)

日本スタートアップ界の新星を見よ、StartupBattle Online 2020出場企業の募集開始

新型コロナウイルスの影響により、これまで毎年開催してきた「TechCrunch Tokyo」の開催を見送ったことは、すでに以前の告知記事でお知らせしたとおりだ。しかし、僕たちTechCrunchは転んでもタダでは起きない。数千人規模の人々が1つの場所に集まるリアルイベントのTechCrunch Tokyoは開催できなくとも、その目玉コンテンツである「StartupBattle(スタートアップバトル)」はオンラインで開催する。まあ、21世紀も始まってもう20年が経つのだから、これは必然の進化だったのかもしれない。

開催日は今年の12月中旬を予定している。詳しい視聴方法などはまた追ってお知らせするが、今回のスタートアップバトルの視聴は無料だ。どなたでも簡単に、どこにいても、(そして師走で財布が空っぽでも)このイベントに参加できる。

手前味噌だけれど、このスタートアップバトルは「日本スタートアップ業界の頂点を決めるピッチバトル」と言っても過言ではないと自負している。毎年多くのスタートアップ関係者、投資家、オーディエンスが、その年の出場企業に熱い視線を向ける。バトルの勝者には優勝賞金100万円が贈られるほか、このピッチバトルがきっかけで実際に投資家からの出資が決まったというスタートアップもいる。

また、これは初めての試みだが、今年のスタートアップバトルの優勝者には、米国版TechCrunchが2021年に開催予定の「TechCrunch Disrupt 2021」に登壇する権利が与えられる。Disruptはスタートアップの本場とも言える米国で開催されることもあり、参加者数も日本とは桁違いの数万人規模で、世界中から参加者が集まる一大イベントだ。自社のビジネスプランやサービスを世界中にアピールする絶好のチャンスなので、楽しみにしていただきたい。

昨年は過去最多となる約130社の応募があり、最終的に20社がファイナリストに決定。初日のファーストラウンドを勝ち抜いたのは、Linc’well、オーティファイ、SE4、RevComm、KAICO、Bassetの6社だった。

翌日に開催されたファイナルラウンドを勝ち抜き見事最優秀賞を手に入れたのは、音声解析AIを搭載したクラウド型IP電話サービス「MiiTel(ミーテル)」を開発・販売するRevCommだった。

今年の最優秀賞を受け取るのは、今この記事を読んでいるあなたかもしれない。もしあなたが起業家でなかったとしても、将来の日本スタートアップ業界をリードしうる新星たちの姿を、ぜひこのイベントで目に焼き付けていただきたい。

すでに今月はじめに出場企業の「仮登録」を開始しているが、本日よりスタートアップバトルの本登録を開始する。応募用件は以下の通り。ぜひご応募を。

■応募条件

  • 未ローンチまたは2019年10月以降にローンチしたデモが可能なプロダクトを持つスタートアップ企業であること。
  • 法人設立3年未満(2017年10月以降に設立)で上場企業の子会社でないこと。

スタートアップバトルの本登録はこちらから

視覚障がい者が自動運転タクシーを呼ぶ際の困難をWaymoはどう解決か、12月のSight Tech Globalで探ろう

想像してほしい。視覚に障がいがあって車の運転ができないとしたら、あなたの生活はどう変わるだろうか。私はそれを毎日、家で目の当たりにしている。私の妻は法律で認められる盲人で、とても忙しい人なのだ。妻はUberとLyftを敬愛している。いつでも、どこへでも行ける素晴らしい選択肢を提供してくれているからだ。だから1年前、Waymoの自動運転タクシーにちょっと乗る機会を得たときに、彼女はどれほど喜んだか。セイフティドライバーは彼女に、シートベルトを締めて「スタート」ボタンを押すように言った。まったくなんということか。スタートボタンはどこにあるの?

彼女の外出の用件はフェニックスですでにサービスを開始しているWaymoの自動運転タクシー開発におけるアクセシビリティへの取り組みについて話すことだったので、私たちは皆笑ってしまった。WaymoはフェニックスのFoundation for Blind Children(FBC)と緊密に連携して体験のフィードバックを集め、サンフランシスコのLighthouse for the Blindにも助言を求めている。12月2~3日に開催されるバーチャルイベントのSight Tech Globalでは、Waymoのアクセシビリティへの取り組みを紹介する。このイベントは、AI関連テクノロジーが障がい者支援技術やアクセシビリティに今後どのような影響を与えるかをテーマとする。参加は無料で現在登録を受け付けている

Waymoのアクセシビリティのセッションには重要な人物が3人登場し、Waymoの取り組みを紹介する。Clement Wright(クレメント・ライト)氏(LinkedIn)はWaymoでユーザーエクスペリエンスとアクセシビリティを担当するプロダクトマネージャーだ。ライト氏は、障がいを持つ人も含めてすべての利用者が安全で快適で便利にWaymoの完全ドライバーレスサービスを利用できるよう努めている。Marc Ashton(マーク・アシュトン)氏(LinkedIn)は、フェニックスに本拠地を置くFoundation for Blind ChildrenのCEOで、視覚障がい児教育のリーダーとして全米で知られている。自身の息子に視覚障がいがあることからアシュトン氏はこの分野に関心を持ち、2007年にCEOになった。Bryan Bashin(ブライアン・バシン)氏(Lighthouse for the Blindサイト)はサンフランシスコにあるLighthouse for the BlindのCEOだ。このNPOはカリフォルニアのほか世界中の視覚障がい者に教育、トレーニング、支援、コミュニティを提供している。バシン氏は大学生の頃から視覚に障がいがあり、キャリアの大半を視覚障がい者の平等、アクセス、トレーニング、メンタリングに捧げてきた。

Waymoはアクセシビリティに優れた自動運転車両の利用を追求しているが、これは簡単なチャレンジではない。ライト氏は「現在、タクシードライバーは厳密な運転以外の業務をこなしている。ドライバーはピックアップ時に窓を開けて乗客と話したり、乗客が車を見つけられるようにしたりする。我々がWaymo Driverの構築にあたって取り組んでいる最大の課題のひとつは、人間の乗務員がいない車で利用者の付加的なニーズを理解することだ」と語る。

WaymoはFBCの成人メンバーと連携し、Waymoタクシーを呼ぶときに使うモバイルアプリのフィードバックを得ている。例えばアプリからタクシーのクラクションを鳴らして車を見つけるメカニズムなどだ。ライト氏は「特定の人々、例えば視覚障がい者を支援するために組み込んだ機能が実はその他の利用者にもとても役立つということを、我々は何度も目にしてきた。このことから我々はインクルーシブデザインにさらに幅広く取り組むようになった。特定の利用者のニーズから重要な課題を理解し、それを活かしてすべての人に役立つソリューションを構築する」と語っている。

自律車両には、法律上の盲人である130万人の米国人などの障がい者が安全で効率よく目的の場所へ移動できるようにする可能性がある。Waymoがプロダクト開発サイクル全体でアクセシビリティにどう取り組んでいるかを詳しく知り、全盲とロービジョンの両方のユーザー、そして視覚障がいをもつ人々の代表にあたる協力組織からのフィードバックが開発プロセスにおいて果たす重要な役割を探ろう。12月2~3日に開催されるSight Tech Globalのセッションに参加してほしい。今すぐ無料で申し込める

Sight Tech Globalではスポンサーを募集している。現在、Verizon Media、Google、Waymo、Mojo Vision、Wells Fargoがスポンサーとなっている。イベントはボランティアによって運営され、イベントの収益はすべてシリコンバレーにあるNPOのVista Center for the Blind and Visually Impairedの収入となる。

画像クレジット:Waymo

[原文へ]

(翻訳:Kaori Koyama)

2021年MWCは新型コロナ影響で6月に延期、現地開催にはこだわりを見せる

過去数カ月、新型コロナウイルスによって物事を2021年に先送りすることは問題ではないということが驚くほどクリアになった。やや言いにくそうにしていたが、全米民生技術協会(CTA)は最終的に1月のコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)をオンラインでのみ開催するという決断を下した。他のテックショーも同様で、良くてもまだ決まっていないだけのことだ。また、このほどベルリンで開催されたIFAのような例もあるが、それでもかなり収容人数を減らしての実施だった。

例年2月下旬から3月上旬にかけて開催されるMobile World Congress(MWC、モバイル見本市)はパンデミックのためにキャンセルされた最初の主要テックショーだ。それは当然のことながら土壇場での苦渋の決断だった。しかし今となっては主催者のGSMAが正しい判断を下したことは明らかだ。

今週、MWCの主催団体はフラッグシップイブニングはバルセロナで開催されるが、催しは数カ月後に延期されることを発表した。現在のところ、6月28日〜7月1日を予定している。もちろんそれまでに多くのことが起こり得る。新規患者の数は少なくなるかもしれないし、ワクチンの接種が始まるかもしれない。しかし現状では、MWCのような規模のショーを開催するというのはあまりにも楽観的のように思える。

スケジュール調整した結果、GSMAはMWC上海イベントを2月にもってくる。こちらは比較的小さいイベントだ。どちらのイベントもしっかりとしたオンライン開催の計画を準備することになる。たとえ物事がまったく計画どおりにいったとしても、参加する可能性のある人の多くが移動や人混みを敬遠するのはもっともなことだ。MWCのようなイベントはその後に開催される計画中のイベントをどのように扱うかにも影響を及ぼす。

ハードウェアのショーの扱いは確かに難しい。というのも、ハードウェアショーは直接デバイスを手にしていじれるというのが魅力だからだ。それは2020年にオンラインでのみの開催となったハードウェアのイベントに共通する欠点だった。そうしたショーはコンピュータースクリーンを通じて開催されるとなると存在感をかなり失ってしまう。

画像クレジット: Josep Lago / AFP / Getty Images

[原文へ]

(翻訳:Mizoguchi

Disrupt 2020のStartup Battlefieldの勝者は大麻栽培者向けERPプラットフォーム開発のCanix

TechCrunchは、20社の印象的なスタートアップからこのコンペティションを始めた。まったく新しいバーチャルなStartup Battlefieldでの5日間の熾烈なピッチの後、勝者が決まった。

Startup Battlefieldに参加しているスタートアップ企業はすべて、競争の激しいスタートアップ・コンペティションに参加するために厳選な審査を通過した。今年は、物理的なコンテストの興奮をバーチャルなステージに移した前代未聞の年だった。彼らは全員、審査員を務める複数のVCやテックリーダーのグループの前でプレゼンテーションを行い、10万ドル(約1060万円)と栄誉あるDisrupt Cupを獲得するチャンスを手にした。

何時間もの審議の後、TechCrunchの編集者は審査員のメモに目を通し、最終的に5つのファイナリストに絞り込んだ。Canix、Firehawk Aerospace、HacWare、Jefa、Matidorである。これらのスタートアップ企業は最終審査員である審査員の前でデモを行い、フィナーレを迎えた。最終審査員を務めたのは以下の6人だ。

  • Caryn Marooney(キャリン・マルーニー)氏/Coatue Managemen
  • Ilya Fushman(イリヤ・フッシュマン)氏/Kleiner Perkins
  • Michael Seibel(マイケル・セイベル)氏/Y Combinator
  • Sonali De Rycker(ソナリ・デ・リッカー)氏/Sequoia)
  • Troy Carter(トロイ・カルテ)氏/Q&A
  • Matthew Panzarino(マシュー・パンザリーノ)/TechCrunch

そしてTechCrunch Battlefield 2020の優勝はCanixに決定した。

Canixは、大麻栽培者のデータ入力にかかる時間を短縮するために設計された堅牢なエンタープライズリソースプランニングプラットフォームを構築。このプラットフォームは、一般的な会計ソフトウェアや、業界全体の規制プラットフォームであるMetrcとうまく統合されている。創業者によると、このプラットフォームは、人件費を改善することで、生産者の利益を増加させることができるという。Canixについての詳細はこちらしてほしい。

【Japan編集部注】大麻は米国ではカリフォルニア州など一部の州、カナダ、オランダなどでは全土で解禁されているが、日本国内では大麻取締法で規制されており、栽培、所持、譲渡することは違法となる。

準優勝はMatidorだ。

Matidorは、コンサルタントやエンジニアが単一のダッシュボードでプロジェクトや地理空間データを追跡するためのプロジェクトプラットフォームを構築。エネルギーや環境サービス分野の顧客にオールインワンのデータ可視化スイートを提供している。Matidorの詳細についてはこちら参照してほしい。

画像クレジット:TechCrunch

原文へ

(翻訳:TechCrunch Japan)

Disrupt 2020 Startup Battlefieldのファイナリスト5組が決定

TechCrunchは今週、いつもとは違うStartup Battlefield(スタートアップ・バトルフィールド)を開催した。起業家と審査員、観衆、司会の全員が別の場所にいて、WebExを通じて全力でやり取りした。

それでも20社のスタートアップ(未訳記事)がプロダクトのデモンストレーションを行い、自らのビジョンを説明した後、専門家のジャッジによる評価を受けた。そしてジャッジの意見を基にTechCrunchチームが5組のファイナリストを選んだ。

ファイナリストは米国時間9月18日の米国太平洋夏時間10時40分(日本時間9月19日午前2時40分)から、まったく新しい審査員チームの前で再度発表する機会を得る。これらの模様はTechCrunchにログインしてライブストリーミングを見ることができる、さらに、Disruptをフルに体験するのは今からでも遅くない。優勝者と準優勝者が審査員チームによって選ばれ、優勝者は10万ドル(約1060万円)を株式を提供することなく持ち帰えることができる。

5組のファイナリストは以下のとおりだ。

Canix

Canixは、大麻栽培業者がデータ入力する時間を削減するための堅牢の企業リソース計画プラットフォームを開発した。システムは一般的な会計ソフトウェアや業界の規制プラットフォームであるMetrcなどと協調して動作する。Canixの詳細はこちらで読める(未訳記事)。

Firehawk Aerospace

ハイブリッド・ロケットは新しいアイデアではないが、性能と推進出力の点で常に大きな制約に直面してきた。Firehawk Aerospaceは、安定した、コスト効率のいいハイブリッドロケット燃料エンジンを開発中で、工業規模の3Dプリンティングを導入することでこれまでの障壁や制限を克服しようとしている。Firehawk Aerospaceの詳細はこちらで読める

HacWare

Tiffany Ricks氏は2017年にテキサス州ダラスでHacWareを創立し、中小企業に高いメールセキュリティーを提供することを目指している。そのためのテクノロジーは同社のメールサーバー上にあり、機械学習を利用して各メッセージのリスクを分類・分析する。HacWareの詳細はこちらで読める(未訳記事)。

Jefa

Jefaは、ラテンアメリカ(中南米)の女性向けに特化したチャレンジャーバンクを作っている。同社は女性が銀行口座の開設や管理で遭遇する問題を解決することに重点を置いている。Jefaの詳細はこちらで読める(未訳記事)。

Matidor

Matidorはコンサルタントやエンジニアがプロジェクトと地理空間情報を1つのダッシュボードで管理できるプロジェクトプラットフォームを構築している。エネルギーや環境サービス分野の顧客向けにオールインワンのビジュアル化ツールを提供する。Matidorの詳細はこちらで読める(未訳記事)。

関連記事:Announcing the Startup Battlefield companies at TechCrunch Disrupt 2020(未訳記事)

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Disrupt 2020の目玉企画Startup Battlefieldのファイナリスト20社を紹介

TechCrunchは、Startup Battlefieldでピッチする20社を発表することに興奮している。世界中の創業者がリモートで接続し、Disrupt 2020のバーチャルステージでライブピッチを行う。これまでで最も競争の激しいこのバッチでは、スタートアップ企業が10万ドル(約1060万円)の賞金と一流の投資家や世界的な報道陣の注目を集めている。

競争は熾烈だ。選ばれたスタートアップ企業は厳格な応募プロセスを経ており、合格率はたった2%。なお、今年のバッチもバラエティに富んでいる。グリーンエンジンのデザインからソーシャルネットワーキングのビデオツール、GIS構築管理、中米の女性向け銀行プラットフォーム、サハラ以南のアフリカの適応型交通機関、医療費の手ごろな価格化に至るまで、各社はそれぞれの分野で画期的なイノベーションを起こしている。インドでの節水型垂直農業、スクリーンレスインターフェース、セキュリティ技術、多言語対応の子供向け学習玩具、さらには3Dプリントのロケット燃料を開発しているスタートアップもある。

各チームはStartup Battlefieldチームと数週間にわたってトレーニングを受け、ピッチとライブデモに磨きをかけ、事業立ち上げ戦略を強化してきた。9月14日の月曜日から9月18日の木曜日まで、スタートアップは6分間のプレゼンテーションを行い、そのあとに専門家の審査員による6分間の質疑応答が行われる。9月19日の金曜日には、最終選考に残った企業が新たな審査員を迎えてStartup Battlefieldの最終ラウンドに向けて再びピッチで戦う。

Startup Battlefieldのモデレーターは、TechCrunchシニアライターでおなじみのAnthony Ha(アンソニー・ハー)が登場する。ライブストリームを見るには、TechCrunch.comにログインしてほしい。また、Disrupt 2020のフル体験にアクセスすることもできる

それでは、各社をチェックしておこう。

【編集部注】Startup Alleyの一環として、DaVinci Kitchen、Vibeはワイルドカードからの選出でStartup Battlefieldの参加券を獲得した。これらの企業はイベントの数日前に選出された。

画像クレジット:TechCrunch

原文へ

(翻訳:TechCrunch Japan)

12月開催のSight Tech Globalでスクリーンリーダー「JAWS」アーキテクトが講演

視覚障がい者にとって、驚くほど高度なコントロールと読み上げおよび点字の出力精度を備えたJAWSは、Windows PCを操作する自由の代名詞だ。JAWSはキーボードドリブンのアプリケーションで、ウェブサイトやWindowsソフトのGUIベースのインターフェイスを操作できるようにする。JAWSを使いこなす人がPCを操作する様子を聞けば、操作する人のスピードとJAWSから返ってくる機械音声の早口に驚嘆するはずだ。ちなみにJAWSはJob Access With Speechの頭文字をとった名前である。

自宅のオーディオスタジオにいるJAWSアーキテクトのグレン・ゴードン氏

JAWSは25年近くスクリーンリーダーの分野をリードし、世界中で何十万もの人々に使われている。現代の支援技術の中で最も素晴らしい功績のひとつであることは間違いない。25年以上にわたってJAWSのアーキテクトを務めているGlen Gordon(グレン・ゴードン)氏をSight Tech Globalのプログラムに迎えることになった。Sight Tech Globalは2020年12月2~3日に開催されるバーチャルイベントで、AI関連テクノロジーが障がい者支援技術やアクセシビリティに今後どのような影響を与えるかをテーマとする。参加は無料で現在登録を受け付けている

生まれつき視覚に障がいのあるゴードン氏は「グラフィカルユーザーインターフェイスをアクセシブルにすることができるかどうかまったくわからなかった時代にWindowsを使いたいと思ったわがままな願望」からアクセシビリティに関心を持った。同氏はUCLAアンダーソンスクールでMBAを取得し、「アクセシブルでないソフトウェアを使う厳しい体験と大変なフラストレーション」を通じてソフトウェア開発を学んだ。オーディオとブロードキャスティングに詳しく、Freedom Scientific社のポッドキャスト、FSCastのホストでもある。

JAWSの最新のパブリックベータでは、この名高いソフトウェアの未来が垣間見える。ユーザーの音声コマンドで動作する「ボイスアシスト」が搭載され、画像の説明がこれまで以上にスムーズになったのだ。どちらも、Freedom ScientificのJAWSチームがJAWSやFUSION(JAWSと画面拡大ソフトのZoomTextを組み合わせたツール)で使っているAIテクノロジーのおかげだ。このアップデートでJAWSの難題が2つ解決される。おじけづいてしまうユーザーもいるほどのキーボードのコマンドセットの複雑さと、画像を十分に説明しているとは限らないaltタグだ。

ゴードン氏は「JAWS、ZoomText、Fusionの今後のバージョンでは、自然言語処理によりスクリーンリーダーのコマンドの多くを話し言葉で実行できるようになる。おそらくすべてのコマンドをしゃべるのは望ましくないだろうが、あまり使わないコマンドにボイスアシスト機能を使えば覚えなくてはならないキーの組み合わせを最小限にすることができる」と説明する。

「大まかに言うと、小さなコマンドセットで効率よく使えるようにしたいと思っている。これは基本的には、我々のプロダクトをもっと賢くし、ユーザーのしたいことやニーズをそれまでのアクションに基づいて予測できるようにするという意味だ。そこに至るプロセスは精度が低く、我々は引き続きユーザーからのフィードバックをもとに優れた機能にしていく」(ゴードン氏)。

次世代のスクリーンリーダーではさまざまなテクノロジーとともにAIが活用される。このことは、2020年12月2〜3日に開催されるSight Tech Globalの主要なトピックとなるだろう。無料のパスを今すぐ申し込もう

Sight Tech Globalではスポンサーを募集している。現在、Verizon Media、Google、Waymo、Mojo Vision、Wells Fargoがスポンサーとなっている。イベントはボランティアによって運営され、イベントの収益はすべてシリコンバレーにあるNPOのVista Center for the Blind and Visually Impairedの収入となる。

[原文へ]

(翻訳:Kaori Koyama)

アップルのハードウェアイベントのライブ中継はここで観られる(日本時間9月16日午前2時から)

Apple(アップル)は米国時間9月15日のイベントでいくつか新製品を発表する。今回、同社はバーチャルイベントに切り替えたので、誰でもライブストリーミングで観ることができる。イベントは西海岸時刻午前10時(日本時間9月16日午前2時)に始まる。

噂されているところによると、アップルはApple Watchの新バージョンと新しいiPad Airを披露する予定らしい。Apple Watch Series 6には、血中酸素飽和度などの新しい測定機能が加わるかもしれない。睡眠状態トラッキングも大きく取り上げられるはずだ。

iPad Airについては、大きなデザイン変更が予定されているらしい。新機種はiPad Proに似たベゼルの細いデザインになるかもしれない。ただしFace IDが付くかどうかは不明で、同社はパワーボタンにTouch IDセンサーを組み込もうとしている。果たしてアップルがLightningポートをUSB-Cポートに置き換えるかどうかも注目だ。

iPhoneはどうなのか? アップルは新しい世代のスマートフォン開発に励んでいるが、新型iPhoneは間に合わないだろう。アップルは株主に向けて、いつもより若干遅れそうだと伝えている。言及はするかもしれないが、しないかもしれない。

ライブストリーミング中継はこのページで直接見ることができる。今回、アップルはYouTubeでイベントをストリーム配信するからだ。

Apple TVを持っている人は、(Apple TVの)App StoreからApple Eventsアプリをダウンロードするといい。今回のイベントだけでなく、過去の回をもう一度見ることもできる。アプリのアイコンは数日前からイベント用に書き換わっている。

Apple TVを持っていなくて、YouTubeも使いたくない人のために、アップルは公式ウェブサイトの Apple Eventsセクションでもライブストリームを配信する。このビデオはSafari、Microsoft Edge、Google Chrome、Mozilla Firefoxなど主要ブラウザならどれでも見ることができる。

関連記事:日本時間9月16日午前2時開催のアップルのハードウェアイベントに期待すること

カテゴリー:イベント情報

タグ:Apple

画像クレジット:David Paul Morris / Bloomberg / Getty Images

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

The Black Listのフランクリン・レナード氏、「なぜ勝者を選ぶことが敗者を作ることを意味しないのか?」

テクノロジーとハリウッドが交わることはあまりないが、フランクリン・レナードの考え方に従えば、そうすべきなのかもしれない。

レナードは、今年最も過小評価された脚本を集めたコレクション「The Black List(ブラックリスト)」の制作者として最もよく知られている。2005年にサイドプロジェクトとして始まったこの作品は、今では本格的なヒット作となっている。過去13回の作品賞受賞者のうち、4回がこのリストからの受賞となっている。全体では、『ブラックリスト』の54作品がアカデミー賞を受賞し、300作品以上がノミネートされている。そして、興行収入の数字によると、リストからの映画は、あまりにも多くの収入を得ることができる。

TechCrunch Disrupt 2020のバーチャルステージでの会話の中で、レナードは、彼の取り組みの背後にある哲学と、なぜクリエイターの仕事を高めることがゼロサムゲームではないのかについて、さらに詳しく語ってくれた。

ゲートを開く

ハリウッドもベンチャーキャピタルも、見落とされていた人材を見つけることが、食物連鎖の下層の人々だけでなく、すべての人に利益をもたらすという事実の発覚には鈍感だ。

“干し草の山がいっぱいの大地に出て、彼らを使って何かできることはないかと針を見つけることは、業界の利益になります」とレナードは言う。

「これは問題解決のためのものです。最初の問題は、業界の中で良いものをどうやって見極めるかということでした。第二の問題は、どうやって世界規模で良い脚本家と良い作家を見極めるかということでした」とレナードは加えた。

レナードの見解では、これらの質問に対する答えを見つけるためには、門番の役割を引き受けることは意味がない。ブラックリストは、発見されていない脚本を特定して壁を作って利益を得るのではない。その代わりに、すでに存在する優れた作品を増幅し、クリエイターが業界のリソースを提供する側とつながることを支援しているのだ。

「私が最も誇りに思っていることは、良い作品の良いニュースを共有する機会を作家に求めないエコシステムを作ることができたことだと思います」とレナードは言う。

「私たちは彼らのポケットに手を突っ込んでいるわけではなく、私たちへのアクセスを民主化しているわけでもありません。映画を作るかもしれない人、良い作家を見つけることに興味を持っている人へのアクセスを民主化しているのですが、もしあなたが彼らとの関係を持ちたくないのであれば、彼らと一緒に仕事をする機会を得ることができる」。

「それは私たちの倫理観の基本的な性質であり、実際には私のための倫理的なアプローチでもありますが、ビジネス的なアプローチでもあります」。

この視点は倫理的にも筋の通った考えだが、市場の観点からもそうだ。レナードは、ブラックリストを、既存のシステムが失敗していたプロセスに介入して合理化したツールだと考えている。

「私は、市場に根本的な非効率性がある場合には、すべての船を上昇させる潮目と機会を信じています。はっきり言って、エンターテイメントには大規模なものがあります」とレナードは述べる。彼は、『ブラックリスト』は業界を変革したというほど業界を「混乱させた」わけではないと主張する。

「混乱は勝者と敗者との関連性があり、多くの点で誰もがブラックリストで勝つ可能性を持っています」とレナードは言う。「作家も、業界の専門家も、ブラックリスト自体も。そしてそれは、市場が効率的に運営することができなかったからです」。

パワーダイナミックを反転させる

テック業界はライジング・タイドに完全に取り組んでいるわけではありませんが、非効率性の中にチャンスがあるという考え方は、テック業界が自分たちをどう見ているかという点では非常に核心をついている。しかし、ブラックリストのようなものがクリエイターを昇格させる方法と、テックプラットフォームが独自の民主化をどのように進めてきたかの間には、重要な違いがある。

「かなりのエゴがあると思います。例えば、私たちがプラットフォームを構築して、それを利用している人たちがいて、私たちがプラットフォームを提供することで素晴らしいことをしたのに、彼らは私たちのビジネスについて何を語ることができるのでしょうか?それは間違いだと思います。プライドが先に立つのは常だ」とレナードは言った。

しかし、ソーシャルメディア企業が伝統的な産業をひっくり返したとしても、彼らは富と権力を最上位に集中させ続けるという経済性を維持してきた。レナードの見解では、底辺の人々は仕事のほとんどを行い、トップの少数の人々は彼らの仕事から不釣り合いな価値を抽出する。「私はそれが最適なモデルだとは信じていません」レナードは言った。

「もしあなたが今、主要なプラットフォームを運営していて、役員室やシニアスタッフの会議を見渡しても、世界と同じような人たちがいないとしたら、あなたには本当に2つの選択肢があります。早く解決するか、今やっていることをそのまま続けるか…そして、誰かがあなたを解雇するか、別の会社にシェアを奪われるかのどちらかの理由で、あなたの代わりになる人が出てくるでしょう」。

十分に長い時間軸で考えれば、コンテンツを作成し、プラットフォームに力を与え、トレンドを鼓舞する人々が最終的に真の力を発揮するので、パワーの不均衡は是正されるとレナードは信じている。

Disrupt 2020は現在絶賛開催中だ。以下の特設ページを経由すれば、5%割引が提供された当日チケット(75ドル)を手に入れることができる。

Disrupt 2020特設ページへ

[原文へ]

(翻訳:Dragonfly)

TechCrunch Disrupt:ドリュー・ヒューストン氏、コロナ禍中のスタートアップの構築とデジタルトランスフォーメーションについて語る

ヒューストン氏はスタートアップの創設者としてこれまでもインタビューに登場してきた。2007年にはY Combinatorに参加、2008年にはTechCrunch 50(TechCrunch Disruptの前身)に初登場し、その後はBlackrock、Sequoia、Index Venturesなどの企業から17億ドル(約1800億円)の資金を集め、2018年にはDropbox新規株式公開にこぎつけた

ヒューストン氏と共同創設者のArash Ferdowsi(アラシュ・フェルドーシ)氏の当初のアイデアはいたってシンプルなものだった。インターネット上でさまざまなものに簡単にアクセスできるようにしようとした。当時はファイルをUSBに入れたり、メールで自分宛てに送ったりするのが普通であったが、そうではなく、クラウドにハードドライブがあったらどんなにいいだろうと考えたのだ。この方法なら、ユーザーは場所に関係なくどこででもログオンでき、自分のコンピュータを使っていない時でもファイルにアクセスできる。

この方法をとことんシンプルにしたかった両氏は、スマートフォンやタブレットが登場する前にこの目標を達成し、最近の決算報告によると売上4億6740万ドル(約504億円)、予測年間売上18憶ドル(約1900億円)を超えるまでに会社を成長させた。現在、Dropboxの時価総額は80億ドル(約8480億円)を超えている。

気が付けば世界中がパンデミックの渦中にいる今、ヒューストン氏のようなビジネスは突如としてこれまでにない脚光を浴びている。社員が在宅で勤務し、安全な方法で作業ファイルにアクセスして同僚と簡単に共有できるように企業がクラウドへの移行を加速しているからだ。

Dropboxは創業以来、何年にもわたって単なるコンシューマ向けのファイル共有サービスからビジネスツールを拡充してその守備範囲を広げてきた。ファイルをチームで共有する、中央コンソールからファイルを管理・保護するなどのほか、パスワードマネージャ、重要なファイルを保存できるオンライン保管庫、フルバックアップなどのツールや、昨年HelloSignを買収したことで得られた電子署名やワークフローなどのツールも充実している。

TechCrunch Disrupt 2020では、ヒューストン氏からこのあたりの話がすべて聞けるはずだ。最初のアイデアから現在のDropboxになるまでの紆余曲折はきっと興味深い。すべてのスタートアップ創設者が夢見る成功の実現に向けて何をすべきかなどについても話してくれるだろう。下記の特設ページで当日チケットも販売(同ページ経由で5%オフ)しているので、ぜひ参加してもらいたい。

Disrupt 2020特設ページへ

[原文へ]

(翻訳:Dragonfly)

Disrupt 2020、Interswitch CEOが語るアフリカのフィンテック

アフリカ全土で事業を展開しているフィンテックのユニコーン企業、Interswitch(インタースイッチ)のCEOであるMitchell Elegbe(ミッチェル・エレグベ)氏が、日本時間9月17日にTechCrunch Disrupt 2020で講演する。同氏はかつて大部分が連携していなかったナイジェリアの銀行システムを連携させるべく、2002年にラゴスに同社を設立した。

Interswitchはその後10年以上にわたって、アフリカ全土でデジタル決済の普及を加速させ、今ではアフリカ大陸で珍しいフィンテックのユニコーン企業の1つとなった。同社はグローバルな取引所に上場する準備もできており、実現すればアフリカの次なる大手テック企業IPOとなる。

TechCrunchのDisrupt 2020では、アフリカ大陸のフィンテックシーンに関するエレグベ氏の見解、Interswitchのベンチャープラン、COVID-19がアフリカのスタートアップにもたらした経済的影響などを語ってもらう予定だ。今年のDisruptは100%バーチャルで行われるため、インターネット接続環境があれば誰でもサインインしてエレグベ氏の会社やアフリカのデジタルイノベーションについて学ぶことができる。

ロンドン、バンガロール、サンフランシスコのVCや創設者は、近い将来アフリカのテクノロジー業界と関わることになるだろう。金銭的価値から見れば、アフリカ大陸のテクノロジーエコシステムは深圳やシリコンバレーの基準と比べると劣っている。しかしベンチャーキャピタル、スタートアップ設立、テクノロジーハブの前年比での成長を見ると、アフリカ大陸が世界で最も急成長しているテクノロジー市場の1つだということが分かるだろう。

その大きな要因は、アフリカ大陸の銀行を持たない大勢の人々や十分な資金を有していな消費者、中小企業にオンライン環境をもたらしたことだ。世界銀行のデータによると、アフリカのサハラ砂漠以南に住む10億人のうち、約66%が銀行口座を持っていない

そのためフィンテックはアフリカで最も資金を集めたテクノロジーセクターとなり、2019年にはVCで推定20億ドル(約2100億円)を集めてスタートアップに投入されている。

Interswitchは、アフリカ大陸の金融をデジタル化するためのインフラ構築で先駆者となった。同社はアフリカで最も認知されているフィンテックのユースケースの1つであるSafaricom(サファリコム)のM-Pesa製品を通じて、ケニアにおけるモバイルマネーの台頭以前から存在している。

Interswitchがスタートアップからユニコーン企業へと成長するまでの道のりは、2002年に会社を設立する前にナイジェリアの大学で電気工学を学んだCEOのエレグベ氏のビジョンにさかのぼる。同社はナイジェリアを皮切りに、製品イノベーションと事業規模拡大を続けてきた。Interswitchはナイジェリアの金融機関がATMとPOSを通信、操作できる最初の電子スイッチを作成した。現在では、ナイジェリアのオンラインバンキングシステムに多くのレールを提供している。

Interswitchはその後、支払いカードのVerveと支払いアプリのQuicktellerで大規模な個人およびビジネス向けの金融業に移行した。既にスタートアップのフェーズをはるかに超え、アフリカ全土および世界的な活躍を遂げている。アフリカ23か国で製品を販売し、ウガンダ、ガンビア、ケニアには実店舗を置いている。2019年8月、InterswitchはVerveカードの所有者がDiscover(ディスカバー)のグローバルネットワークで支払いを行えるようにするためのパートナーシップを開始した。

Image Credits: Interswitch

Interswitchは2015年、ePayment Growth Fund(イーペイメントグロースファンド)と呼ばれるグローバルなベンチャー部門も立ち上げた。そして2019年11月、さらなるマイルストーンが訪れる。Visa(ビザ)がInterswitchの2億ドル(約210億円)とされる少数株式を取得すると、同社はユニコーンに相当する評価額である10億ドル(約1060億円)を達成したのだ。Interswitchのその他の支援者には、IFCとHelios Investment Partners(ヘリオスインベストメントパートナーズ)が含まれる。

ナイジェリアがアフリカで最も人口が多く、経済規模が最も大きい国になった現在では、同社がナイジェリア発企業であり、ナイジェリアで運営していることの重要性がさらに高まっている。西アフリカに位置する同国は、アフリカ大陸における非公式のテクノロジーハブかつフィンテックの首都となった。Partech(パーテック)の調査によると、現在ナイジェリアのスタートアップがアフリカにおけるほとんどのVCを獲得している。

2020年に入り、ますます勢いをつけ次の功績を掴むための準備が整ったInterswitchが目指すのはIPOだ。COVID-19危機を受けて上場がどうなるかについては、Disrupt 2020で最も伺いたい質問の1つだ。CEOのエレグベ氏と様々なトピックを討論できるのをとても楽しみにしている。

Disrupt 2020は現在絶賛開催中だ。以下の特設ページで当日チケットも入手できるので、ぜひ参加してほしい。

Disrupt 2020特設ページへ

[原文へ]

(翻訳:Dragonfly)

ChiefのCEO Carolyn Childers氏、 Reboot.ioのCEO Jerry Colona氏、Ureekaの共同創業者Melissa Bradley氏がDisrupt 2020に登場

リーダーとして成功するためのスタイルは1つではない。どのスタートアップにも、業種や社内文化によって独自のニーズがある。

難しいのは、CEOまたは創業者の個性と、スタートアップやその従業員のニーズと文化に合った最適なリーダーシップのスタイルを見つけることだ。

日本時間9月15日~19日にバーチャルで開催されるTechCrunch Disrupt 2020では、専門知識やインサイトを持つ方々に、スタートアップの創業者や経営幹部クラスの役員を務める皆さん、さらに、その立場を目指す皆さんが事業に適したリーダーシップのスタイルを見つけられるよう話を伺う予定だ。女性リーダーシップネットワークChief(チーフ)の共同創業者兼CEO Carolyn Childers(キャロリン・チャイルダーズ)氏、SMBネットワーキングプラットフォームUreeka(ユリーカ)の共同創業者Melissa Bradley(メリッサ・ブラッドリー)氏、エグゼクティブコーチング会社Reboot.io(リブートアイオー)の共同創業者兼CEO Jerry Colonna(ジェリー・コロンナ)氏をExtra Crunchステージにお招きし、リーダーシップのスタイルについてお話していただく。

登壇者3名には、リーダーとして成功する秘訣、適切なマネジメントスタイルを見つける方法、そして創業者、CEO、他の役員が起業時に直面するその他の問題に対処する方法について掘り下げてもらう。

ブラッドリー氏の会社Ureekaは、スモールビジネスに対し成長に必要な専門知識を提供している。同氏はビジネス開発プログラム1863 Ventures(1863ベンチャーズ)の創業者兼マネージングパートナーでもあり、New Voices Foundation(ニューボイスズファンデーション)、New Voices Fund(ニューボイスズファンド)、Halcyon Fund(ハルシオンファンド)の顧問も務めている。過去にはNational Advisory Council for Innovation and Entrepreneurship(米国イノベーション・起業諮問委員会)の共同議長を務め、2018年にはThe Most Entrepreneurial Women Investors(最も起業家精神にあふれる女性投資家)の1人に選ばれた。

チャイルダーズ氏は、パートナーのLindsay Kaplan(リンゼイ・カプラン)氏と共同で、女性のシニアリーダー向けにより多くの女性が役職に就いて活躍できるようサポートするプライベートネットワークChiefを2019年1月に立ち上げた。Chief創業以前、チャイルダーズ氏はHandy(ハンディ)の事業部シニアバイスプレジデントを務め、Quidsi(クイジ) のサイトSoap.comのローンチを手掛け、アマゾンによる買収時にはゼネラルマネージャーとして活躍した。同氏の業績は高く評価され、Inc.(インク)誌の2019 Female Founders 100(2019年度女性創業者100人)に選出されている。

コロンナ氏の会社Reboot.ioでは、エグゼクティブコーチングとリーダーシップ育成を専門としている。経営幹部、ベンチャーキャピタリスト、ジャーナリスト、役員の経験を持つ同氏は『REBOOT: Leadership and the Art of Growing Up(Reboot 良きリーダーになるための9つの質問)』の著者でもある。

すでにお聞き及びかもしれないが、今年のDisruptはバーチャルで開催される。このため、これまでよりもたくさんの人に安全にイベントに参加してもらうことができる。Disrupt 2020は日本時間9月15日~19日に予定されている。Disrupt Digital Pro PassまたはDigital Startup Alley Exhibitor Packageを今すぐ購入しよう。メインステージでのインタビューのほか、実用的なアドバイスが聞けるExtra Crunchステージでのワークショップ、AIを利用した無料のネットワーキングプラットフォームのCrunchMatchなどすべてのプログラムにアクセスできる。Disruptに登録した瞬間からCrunchMatchにアクセスができ、人々と繋がることが可能だ。潜在的な顧客や投資家との1対1のビデオ通話を予定したり、将来の従業員を面接したりして、このツールを最大限に活用しよう。

それではDisruptで!

Disrupt 2020特設ページへ

[原文へ]

(翻訳:Dragonfly)

Disruptにて、YCのAnu Hariharan氏、InitializedのGarry Tan氏、GGVのHans Tung氏が、大混乱の中で資金を調達する方法について語る

パンデミックにより混乱に陥った1年が終わりに近づく中、はっきりしていることが1つある。それは、何もかもが変わってしまったということである。たとえそれが僅かであったとしても。

米国は依然として勢いの衰えないウイルスへの対処に追われ、ワクチン開発に取り組んでいる。ワクチンについては、それが開発され効果が証明されても、国民全体に行き渡るのに数ヶ月はかかるだろう。つまり、ニューノーマルとなったバーチャルな、社会的に距離を置く現在のあり方が少なくともしばらくは続くだろう。

しかし、従来なら歩き回り、握手し、資料を手渡し、Sand Hill RoadあるいはSouth Parkといった難所を切り抜け新しく起こした会社のための融資を得る必要のあるスタートアップ起業家にとって、この状況はなにを意味するのだろう?

日本時間9月15日から19日にかけて開催されるDisrupt 2020に参加されるなら(是非参加いただきたい)、Y CombinatorのAnu Hariharan(アヌ・ハリハラン)氏、InitializedのGarry Tan(ガリー・タン)氏、GGVのHans Tung(ハンス・タング)氏が、興味深くも悩ましい混乱の時代に、どのように資金調達すべきかについて、ヒントやコツを語るのを聞くことができる。

業界でも指折りの投資家からのアドバイスが聞けるのだ。

ハリハラン氏はAndreessen Horowitzで働いた後、Continuity FundのジェネラルパートナーとしてY Combinatorの投資チームに参加。これまでにBoom、Brex、Convoy、Gusto、Instacartへの投資を担当してきた。

タン氏は2013年にAlexis Ohanian(アレクシス・オハニアン)氏とともにInitialized Capitalを共同で創設し、Coinbase、Flexport、Instacart、Cruiseなどの初期段階の企業を支援してきた。Initialized創設前は、Y Combinatorのパートナーとして、1000社を超す企業にアドバイスと投資を行った。タン氏はこれまでに、後にTwitterに買収されたPosterousをYCの支援で共同創設した他、Palantirではエンジニアとして働き、企業ロゴまでデザインした経験を持つ。

パネルの最後の1人はタング氏である。彼は現在Forbes Midasリストの第10位につけており、New York TimeおよびCB Insightsによりトップベンチャーキャピタリストの1人として位置付けられている。タング氏は、テクノロジー企業への投資を少なくとも3つの大陸で数十年にわたって行ってきたキャリアを持つ。タング氏はGGVで、Affirm、Airbnb、Bytedance、Coinbase、Lime、Meili、OfferUp、Peloton、Poshmark、Slack、SmartMi、StockX、Udaan、Wish、Xiaohongshu、Xiaomiを含む16のユニコーン企業に投資してきた。

これら3氏が変動の激しい投資海域を航行する力量を持ち、また不況時の大混乱を沈静化することのできる資金へいかにアクセスするかについて一家言持っているのは間違いない。

今年のDisrupt 2020は日本時間9月15日から19日まで、バーチャル形式で開催される。今すぐDisrupt Digital ProパスまたはDigital Startup Alley Exhibitor Packageを購入し、このセションを最前列でチェックしてほしい。他の登壇者情報など、イベント詳細は以下の特設ページで確認できる。なお、同ページを経由してチケットを購入すると5%割引が適用されるので、ぜひ活用いただきたい。

それでは会場で。

Disrupt 2020特設ページへ

[原文へ]

(翻訳:Dragonfly)

NSAのAnne Neuberger氏がDisrupt 2020でサイバーセキュリティ―について語る

日本時間9月15日から19日まで開催されるDisrupt 2020に、アメリカ国家安全保障局のサイバーセキュリティ・ディレクターであるAnne Neuberger(アン・ニューバーガー)氏をお迎えする。

メディアは時として、秘密裏に行動する政府機関に対し辛辣な見出しを付け報道を行うが、NSAも例外ではない。情報漏洩により、同機関が関わる極秘の情報収集活動が暴露されたこともある。しかし、国家のサイバーセキュリティ防御を鉄壁にするスパイ機関の重要な役割は見過ごされがちである。

諸外国の敵対者を混乱させ、アメリカの安全を維持するための新しい活動の一環として、ニューバーガー氏は、1年前にサイバーセキュリティ総局の新規発足を指揮した。同氏は以前、同機関最初となる最高リスク管理者としての役割を担った。

NSAの任務のほとんどは、諸外国の敵対者の情報収集そしてアメリカへの脅威を妨害することで、これらは秘密裏に行われており、ニューバーガー氏の部門は防御が専門だ。NSAは、公営企業と民間企業が直面する最大の脅威に関して独自のインサイトを持ち、その情報を駆使して、混乱から国の最も重要となるインフラストラクチャやシステムを保護する。

総局発足から1年間、NSAは、ハッカーを招集し、混乱を招くマルウェアの新種に対して警告をし、深刻な脆弱性にパッチを当てる方法や緩和する方法などを助言してきた。つまり、非機密扱いの、しかし実用的な情報を、それを必要とするネットワークディフェンサーに提供してきたのである。

日本時間9月15日から19日まで開催のDisrupt 2020では、ニューバーガー氏から同機関がどのようにスパイ技術と情報収集および防御型サイバーセキュリティのバランスを保っているかを聞いてみたい。他の登壇者情報など、イベント詳細は以下の特設ページで確認できる。なお、同ページを経由してチケットを購入すると5%割引が適用されるので、ぜひ活用いただきたい。

Disrupt 2020特設ページへ

[原文へ]

(翻訳:Dragonfly)

TrillerのCEO、Mike Lu氏がDisrupt 2020でTikTokについて語る

数か月前、世界がこれほど複雑になる前にも、TikTok(ティックトック)が無視できない勢力であり、その巨大な成長がシリコンバレーと世界のテックシーンの両方に大きな意味を持つことは明らかだった。ByteDance(バイトダンス)が所有するこのソーシャルメディアアプリは、トランプ政権がアプリの所有権売却を促す強硬姿勢を示したことで政治的危機に陥っており、アプリの未来をめぐる議論はさらに激しくなっている。

テック大手がこのアプリの入札を検討している間に、この分野の競合他社は参入の余地を見出し、その機運を掴むべく、ユーザーに彼らが作ったものが受け入れられるように動いている。Snapchat(スナップチャット)の新機能やFacebook(フェイスブック)のReelsをはじめとする競合の常連たちがクローンを推しているが、ベンチャー支援スタートアップの多くも同様の展開を見せている。おそらく最も説得力があるのはロサンゼルスに拠点を置くTriller(トリラー)だろう。同社はこの不確実性を伴う契機を捉える意識を高めており、自社アプリの月間アクティブユーザー数は6500万人を超えていると主張する。

Triller(トリラー)のCEOであるMike Lu(マイク・ルー)氏を9月のTechCrunch Disruptにお招きし、同氏の会社の野望、そしてソーシャルメディアが音楽業界を変革する新しい方法をどのように切り拓いているかについて語るのを楽しみにしている。

TikTokの地政学的舞台が展開する中、Trillerは外部からの投資を増やすことで王座を目指している。同社は、TikTokのアプリデザインがTrillerの所有する特許を侵害しているとしてByteDanceを提訴しているが、10億ドル(約1062億円)と評価される資金調達ラウンドを見据えている。Trillerを支援している投資家のリストには、Lowercase CapitalやPegasus Tech Venturesなどの機関投資家だけでなく、Snoop Dogg(スヌープ・ドッグ)、The Weekend(ザ・ウィークエンド)、Marshmello(マシュメロ)、Lil Wayne(リル・ウェイン)といったミュージシャンも名を連ねている。

日本時間9月15日から19日まで開催されるDisrupt 2020で、ルー氏がTrillerの設立経緯や今後の展望について語ってくれる。是非この魅力ある講演に耳を傾けてほしい。他の登壇者情報など、イベント詳細は以下の特設ページで確認できる。なお、同ページを経由してチケットを購入すると5%割引が適用されるので、ぜひ活用いただきたい。

Disrupt 2020特設ページへ

[原文へ]

(翻訳:Dragonfly)