iPadでGIF動画が撮れるPhhhotoにみんながはまった、ヘンな名前のアプリなのに

6月の終わりごろローンチしたPhhhotoは、写真をgifの動画で撮ってSNSなどで共有する、というアプリだ。でも、共有される写真の点数が100万を超えた今では、やや変わり始めている。

作者のOmar ElsayedとChamp BennettとRussell Armandは、デジタルエージェンシーHyperHyper.comの出身で、今でも同社に在籍している(今Playboy.comへのデザイン変更中)。2012年にオフィスで行ったパーティーで、iPadでgifを撮る写真ブース*を三人で作ろうという話になった。遊びで。〔写真ブース、photo booth、証明写真やスピード写真を撮るような小さな‘写真小屋’。屋内ならパーティションで囲ったもの。〕

その写真ブースはパーティーに来た人たちの人気になり、そこで彼らは、照明装置などのある、持ち運びできるブースを作ることにした。彼らはそれをPhhhoto Proと名づけて、パーティーや催事の会場などに貸し出すことにした。料金はイベントの種類によって違うが、数千ドル程度だ。

その、ポータブルなgif撮影ブースは、至るところで好評となり、いろんなイベントで計20万人の人が利用した。でも、大きな不平があった: アプリにしろよ!

そこで彼らは、Phhhotoという、動く写真を撮ってソーシャルネットワークで共有するアプリを作った。それは、4枚の連続写真を撮ってそれをgif画像に変換する、という超簡単なアプリだ。でもInstagramなどのソーシャルメディアと統合したので、Instagramへの写真の投稿が毎日の習慣になってる人たち(==わたしたち)が、自然に使えるアプリになっっている。

クールなPhhhotosをいっぱい見たい人はここへ、アプリをダウンロードしたい人はここへ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Flickrが20歳未満のフォトグラファーたちの作品集とコンテストを立ち上げ

若いアーチストをユーザとして獲得したいFlickrが、20歳未満のアーチスト20名(collection of 20 artists under the age of 20)と題する、若き天才や名人たちの作品集を立ち上げた。

ユーザは好きな作者を選び、1)創造性、2)技術力、3)ポートフォリオ全体のクォリティ、という三つのカテゴリーで作品をノミネートする。そして優勝者の表彰式が10月1日にニューヨークで行われる。

表彰式の会場では、Laurence Philomeneの作品の展示も行われる。Vogue誌の写真部長Ivan ShawがPhilomeneの作品を選び、今後1年間彼女を指導する。

Yahooのサンフランシスコのオフィスで行われた説明会でFlickrのVP Bernardo Hernandezは、この展示会を行う動機はMalcolm Gladwellの“Outliers”日本語訳)で言われている“1万時間の法則”(10,000-hours rule)と関係がある、と言った。 これは、何かの達人になるためには累積練習/実践時間が1万時間以上必要、という、反論も多い説だ〔米Amazonでは同書のコメントが3000近くある〕。Flickrの論理は、これらの若いフォトグラファーたちが将来陽の目を見るためには、若い頃からその才能を伸ばすための適切な機会を与えられことが必要、というものだ。しかも今では、テクノロジのおかげで写真家の生産性はずっと高くなっている。

ぼくの想像では、これらのフォトグラファーたちは、他人のお世話にならなくても自力で大量の時間を制作につぎ込んでいると思う。中には、すでにFlickr上に2000点近い写真アップロードしている人もいる。

以下は、この20 under 20に選ばれたフォトグラファーたちの作品の一部だ:

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


新規タブを開くたびにGIFアニメを表示するクローム拡張機能

人生に「お楽しみ」が足りないと思っている人は多いのではなかろうか。そんな人におすすめするのが、ブラウザのタブを開くたびに楽しむことのできる「スパイス」を提供するサービスだ。

「否、それはいらないだろう」と冷静に主張する人も、ちょっとこの記事の続きを見てもらいたい。

紹介したいのはanimatedTabsという、Chromeの拡張機能だ。ブラウザで新しくタブを開くたびに、何かしらのGIFアニメを表示してくれる。

私自身、この拡張機能をインストールしたのは「たまたま」のことだった。ほんの偶然にインストールしたのだ。しかし思いがけなく面白いのだ。

もちろん、「なんのやくにも立たない」ものだろうし、膨大な評価額に基づいた多額の出資を受けることもないだろうと思われる。しかしタブを開くたびについ笑ってしまう。そうした「ちょっとしたお楽しみ」は人生に必須のアイテムではないかと思うのだ。

ちなみにGIFのソースについて、開発者は言及してはいない。しかしどうやら多くはredditの/r/gifs/からのものであるようだ。

メジャーなソースから引いているので当然のことながら、GIFはいずれも多くの人の目に触れているものであるケースが多いようだ。Comic-Conに投稿されたばかりの「ゲーム・オブ・スローンズのNG集」からのGIFのもあった。何かが話題になるたびに、ぴったりのGIFを送ってくる人がみなさんの身近にもいることだろう。この拡張機能を使っていれば、きっとあなた自身がそういう存在になれるのではないかと思われる。

尚、こちらで確認した限りでは、とくにエロ系に走ったようなものもないように見えた。しかしまあ人によっては気分を悪くするようなものがないでもない。職場で利用するPCにはインストールしない方が良さそうだ

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(翻訳:Maeda, H


Mozilla、開発中の高性能JPEGエンコーダーの最新版をリリース

Mozillaが、JPEGエンコードに用いるmozjpegイメージエンコーダーの最新版をリリースした。新しいバージョンは既にfacebook.comにてテストが行われた。ちなみにFacebookはMozillaに対してプロジェクトの継続を目的として6万ドルを寄付している。

読者の方はよくご存知のことだが、ウェブで用いられている画像フォーマットといえばPNGとJPEGがほとんどを占めるという状況だ。MicrosoftやGoogleは独自フォーマットをリリースしたりということもしているが、広く利用されるようにはなっていない。GoogleはChrome利用者向けに自サイトでWebPをアピールしているが、マウンテン・ビュー外部ではほとんど利用されていないといった状況だ。

Mozillaはバージョン2.0ではベースラインおよびプログレッシブの双方で、平均5%の軽量化を行うと主張している。画像によって圧縮率は当然異なるが、最大で15%の軽量化を見込んでいる。もちろん5%に至らないものもある。最初のリリース時にはプログレッシブJPEGのみに対応していたが、今回からはベースラインにも対応してきている。

MozillaのCTOであるAndreas Galは、WebPやMicrosoftのJPEG XR、あるいはその他のロイヤルティフリーの新フォーマットは、導入の手間などを考えればJPEGにとってかわるものとなり得ないと考えている。そのようなわけで、Mozillaは最も広く利用されている不可逆圧縮フォーマットであるJPEGに注力しているわけだ。

また、写真が多く投稿されるFacebookにとってみれば、ファイルサイズを小さくすることができれば、サイトの読み込み速度があがり、帯域確保にかかる費用が安くなるという意味がある。そのような観点からFacebookはプロジェクトへの協力を行なっているわけだ。

Facebookのソフトウェアエンジニアリング部門マネージャーのStacy Kerkela曰く「Facebookは、Mozillaが見た目を犠牲にすることなく、より小さなJPEGファイルを生成するエンコーダーを構築するプロジェクトを支援しています」と述べる。「mozjpeg 2.0により、画像のオプティマイズが行えるようになり、Facebook上での交流がさらに盛んになるだろうと期待しています」とのこと。

今年はじめに最初のバージョンをリリースしたときにMozillaが言っていたように、新たなバージョンではビデオエンコーディングで用いられてきたトレリス量子化を利用している。またインプットにJPEGを用いることができるようになっていて、既存イメージの再圧縮にも活用しやすくなっている。また、各種改良作業により、既存JPEGエンコーダーとの互換性もアップしている。

Mozillaが新たなフォーマットを採用すれば、そのフォーマットが広まるきっかけとはなり得る。しかしそうした動きを生むためには、新フォーマットが既存の形式に対して明白な利点を持つことが必要だ。WebPなどがJPEGではサポートしていない機能(アニメーションなど)を持っていることは認めるものの、しかしMozillaではそうした新形式を迅速にサポートしようとは動いていない。新形式を求める努力により、進化がもたらされるであろうことはGalも認めている。しかし新たなフォーマットを求める動きはパテントによって保護されているケースも多く、Mozillaとしても積極的なサポートには動きにくい状況であるのだ。そうした中、Mozillaとしてはビデオ圧縮フォーマットのDaalaのサポートの方が先になる可能性の方が高そうだ(静止画像にも適用可能なフォーマットだ)。こちらの方はXiph.Orgとのパートナーシップにより開発中だ。

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(翻訳:Maeda, H


GoProを搭載してユーザーを自動追尾飛行するドローン、AirDogとHexo+がKickstarterに登場

AirDogをご紹介しよう。GoProを搭載して自律飛行するアクションスポーツ撮影用ドローンだ。

現在ホームメードのアクション・スポーツビデオの多くは、GoProのようなアクションをカメラをストラップなどでユーザーの体などにくくりつけて撮影されている。その結果、動画はほとんどが一人称視点になってしまう。しかし最近普及が著しいドローン・テクノロジーを使えば、これまでプロしか可能でなかった空撮が可能になる。

この問題に対するラトビアのスタートアップ、Helico Aerospace IndustriesのソリューションがAirDogだ。今日(米国時間6/16)、この完全自動飛行が可能なアクションスポーツ撮影用ドローンがKickstarterでクラウド・ファンディングを開始した。

Helicoのファウンダー、Edgars Rozentalsは「“GoProはアクションスポーツ・ビデオに革命を起こした。しかし一人称視点の動画ばかりでは、たとえばサーファーが乗っている波が実際どのくらい巨大なのかは十分に伝えられない。しかしたとえドローンを使っても空撮にはリモコン飛行の技術をもった写真家の協力が必要で、おそろしく金がかかった」と開発の動機を語った。

GoProを搭載するリモコン・ヘリならこれまでにも開発されている。しかしAirDogがユニークなのは完全自動飛行できる点だ。ユーザーはAirLeashという腕時計タイプのコントローラーを装着するだけでよい。するとAirDogはAirLeashを自動的に追尾する〔leashは犬などの引き綱の意味〕。離陸も着陸も自動だ。飛行中はジャイロ安定化テクノロジーにより、ユーザーを常にフレーム内に捉え続けるという。

念のために申し添えると、私はまだこのデバイスをテストしていないしライブのデモも見ていない。しかしスペックとしてはすばらしいものだ。

Rozentalsによれば、AirDogは折りたたみ式でバックパックに収納してどこにでも持ち運べる。組み立てたらユーザーはAirLeashを腕ないいヘルメットに装着してボタンを押すだけでよい。するとAirDogは望みの高度、アングルを保ってユーザーを自動的に追尾飛行するという。

GoProはアクション・スポーツ・カメラという巨大な市場を創造した。Helicoはこの大きな波に乗ろうとしている。

ただしAirDogはやはりその高機能に見合う価格となっている。最初100人のアーリーバード枠が995ドルからだ。

ドローンの重量は1.7 kg、AirLeashとの通信には長距離Bluetoothを利用し、スピードは時速64km、飛行時間は10分から15分。23ノット(秒速12m)までの風で運用できる。

AirDogの出荷までには1年ほどかかるもよう。

アップデート:なお昨夜はKickstarterでHexo+というGoPro搭載自動飛行ドローンのプロジェクトもスタートしていた。こちらはすでに目標額を達成。

〔日本版〕Hexo+はスマートフォンアプリから撮影アングル、距離を簡単に指定できる。。最高速度は70km、飛行時間は15分程度。MAVLINKプロトコルでユーザーのスマートフォンと通信して自動追尾する。ジャンプ系スポーツの場合は軌道を予測して追尾する機能がある。 現在のプレッジ価格はは599ドルから。Hexo+の方が高機能かつ開発も進んでいる印象。

下にHexo+のデモビデオをエンベッドした。すでにライブのデモが行われている。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


老朽化FlickrがPhotoDriveの天才Jeff Bargmannをスカウト、ついに本格的な化粧直し(インタフェイスの現代化)が始まる

Flickrを利用するすばらしい写真アップロードサービスPhotoDriveが、閉鎖される。でもそれは、ファウンダのJeff Bargmannが当のFlickrに移籍するからだった。

この社員兼社長一人だけのスタートアップがわれわれの目と心にとまったのは、彼のモバイルアプリと、その後の写真アップロードサービスPhotoDriveを見てからだ。サービスはややDropboxに似ていて(というかDropboxが最近買収したLoomに)、ユーザに“無限のカメラロール”を提供するのだ。しかもPhotoDriveはストレージを自分で持たず、Flickrが無料で提供する1TBのストレージを利用する。

PhotoDriveが私のレーダーに映ったのは、まだベータだった1月だ。そのとき彼は、一般公開は春、と言っていた。でも3月が近づくと彼は、もうちょっと手直ししないと一般公開はできない、と言った。 だから厳密に言うとPhotoDriveは、Yahooが(==Flickrが)彼をつまみ上げたとき、まだテスト中だったのだ。

今は世の中の至るところにデジタル写真が氾濫しているが、それらと消費者との対話的な関係をBargmannほど徹底的に考えぬいた人物は、あまりいないだろう。本誌TechCrunchも、彼の初期のモバイルアプリPhotofulPhotoSocialを二つとも取り上げている。ユーザ数は、二つ合わせて20万を超えた…BargmannはPhotoDriveのWebサイトに掲載したお別れメッセージの中で、そう言っている。

そしてPhotoDriveサービスそのものは閉鎖されるが、そのメッセージは、今後のもっと良いものをほのめかしている。

“一人の人間の全人生の写真を管理することは、たいへんな仕事だ。でもYahooの規模と人材があれば、そのでかい仕事に取り組めるのではないか、とワクワクしている。これまでのぼくのプロダクトを気に入ってくれたなら、次のプロダクトもきっと気に入ってくれると思う”、と彼は書いている。

何か、PhotoDrive–のようなもの–が、Flickrのプロダクトになるのか? 楽しみだね。

PhotoDriveは、Flickrの大量の無料ストレージをうまく利用しているからグレートだったわけではない。アップロードした写真の整理や発見のためのインタフェイスが優れていたのだ。Flickrにも整理ツールはあるが、それは古生代(スマートフォン以前の時代)の遺物みたいで、写真の集合とかコレクションとかを、自分の手作業で作らなければならないのだ。

PhotoDriveでは、そのWebサイトの説明によると、日付や場所、カテゴリー(“私の犬の写真”とか)で検索できる。iOSのアプリ上で行った変更は、Mac上のPhotoDriveフォルダにシンクする。またMacからファイルをアップロードしたら、それをまたiOSアプリにアップロードする二度手間は必要ない。

本誌が理解しているところによると、YahooはPhotoDriveの技術を買収したわけではないから、Bargmannがそのサービスを閉鎖する必要はなかった。閉鎖は、あくまでも彼の選択だ。Yahooも、そのことを認めた。でも今は、FlickrのPhotoDriveみたいなものの開発が進行中らしい。それが、今のFlickrのアップローダー(率直に言ってやや老朽化している)に置き換わるのだろう。

この件に関してYahooは、“将来のビジネスプランについてはコメントしない”、と木で鼻だ。

これからのBargmannは、FlickrのプロマネVP Bernardo Hernandezの部下、という形になる。このVPは、前任のMarkus SpieringがスタートアップEyeEmを作るために退社したその後釜だ。

そのHernandezはYahooのブログで、Bargmannの才能とビジョンに感動した、と述べている:

“Jeffは、プログラミングもデザインも事業化も、何もかも彼一人でやった。この三つのどれもが、完璧だった。彼の才能とスキルには独特の深さがあることに、気づかない人はいないだろう。彼がFlickrのチームに来てくれたことに、感激している。彼のビジョンを、われわれが愛してやまないプロダクトに、どんどん取り入れていきたい”。

 

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))