Google 検索におけるコンテンツのプレビューをもっと制御できるようになります

Google では、文字形式のスニペットを始めとする様々な形式のコンテンツをプレビューとして検索結果に表示していますが、これは、検索結果と検索クエリとの間に関連性があるかどうかを、ユーザーが判断しやすくすることを目的としています。どのような形式のプレビューが表示されるかは数多くの要因によって決められており、その要因の中には、ユーザーが探しているコンテンツの形式や、そのときに使用しているデバイスなどが含まれます。

例えば、Google でレシピの検索を行っているユーザーには、サムネイル画像やレビュー スコアが表示されます。なぜなら、何を食べたいか決める際は、文字形式のスニペットよりも、そういった情報のほうが参考になると考えられるからです。上記のような形式の情報は、パブリッシャーが構造化データを使ってページを作成しているおかげで表示が可能になっています。

Google は、表示された検索結果がユーザーのクエリと関連性が高く訪問したくなるサイトが表示されていることを分かりやすく示すために、プレビューを自動的に生成します。一方で、サイト オーナー側でも、プレビューで表示される情報をある程度調整したいという要望があることを私たちも理解しています。そこで本日は、ウェブマスターが行える新たな設定項目をいくつかご紹介します。これらの設定により、スニペットに表示する文字列はどの部分からどのくらいの長さであるべきか、その他の形式の情報はプレビューに表示するべきかどうか、などをそれぞれのサイトが簡単に定義できるようになります。

スニペットとコンテンツ プレビューの設定を Google に知らせる

これまでは、文字形式のスニペットの表示を許可するかどうかのみが設定可能でした。今回紹介する方法を使用することで、検索結果のページに対して表示されるプレビュー コンテンツを、より細かく設定できるようになります。その方法は、二種類の新しい設定を駆使して行います。その二種類とは、robots メタタグによる設定と、HTML 属性による設定です。

robots メタタグを使用する

robots メタタグは HTML ページの <head> 要素内に追加するか、x-robots-tag HTTP ヘッダー で指定します。ページのプレビュー コンテンツの設定で使用する robots メタタグは、以下の通りです。

  • "nosnippet"
    既存の設定値です。ページに対して文字形式のスニペットを表示したくないときに使用します。
  • "max-snippet:[number]"
    新しい設定値です!ページに対して表示するスニペットの最大文字数を設定します。
  • "max-video-preview:[number]"
    新しい設定値です!動画再生プレビューの最長再生時間(秒)を設定します。
  • "max-image-preview:[setting]"
    新しい設定値です!ページ内の画像がプレビューで表示されるときの最大サイズを指定します。指定可能な設定値は、"none"、 "standard"、 "large" のいずれかです。

上記のメタタグは 2019 年 10 月 より有効になります。設定値は以下のようにまとめて記述することが可能です。

例:

<meta name="robots" content="max-snippet:50, max-image-preview:large">

新しい data-nosnippet HTML 属性を使用する

"data-nosnippet" HTML 属性は、ページ内のコンテンツのうち、スニペットとして表示してよい部分を制限するのに役立つ新しい方法です。span、div、section 要素で使用出来ます。"data-nosnippet" HTML 属性が指定された要素は、そのページに対する文字形式のスニペットとして表示されなくなります。

例:

<p><span data-nosnippet>Harry Houdini</span> is undoubtedly the most famous magician ever to live.</p>

"data-nosnippet" HTML 属性は今年中に有効になります。詳しくは、robots メタタグと X-Robots-Tag HTTP ヘッダーの仕様に関する開発者ドキュメントを参照してください。

リッチリザルトと強調スニペットについて

構造化データ内のコンテンツは、検索結果におけるリッチリザルトとして表示することが可能です。リッチリザルトは、上記のメタ robots による設定で制限することは出来ませんが、構造化データ内のコンテンツ自体を制限したり修正したりすることで、より柔軟な設定が可能になります。例えば、レシピが構造化データに含まれている場合、その構造化データのコンテンツは、検索結果のうち、レシピのカルーセル内に表示されることがあります。そのような表示を制限するために、パブリッシャーは構造化データ内のコンテンツの量や形式を制限することが出来ます。

検索の特別な機能の中には、プレビュー コンテンツが利用可能な場合のみ動作可能になるものがあります。つまり、プレビューを制限することで、それらの特別な機能の領域でコンテンツが使用されるのを防ぐことが出来ます。例えば、強調スニペットは表示するのに必要な最低文字数があり、それに満たない場合は表示されません。しかしながら、これは言語によって様々なので、強調スニペットで確実に表示されるための具体的な max-snippets の値は存在しません。強調スニペットとしてコンテンツを表示したくない場合は、 max-snippets の値を小さくしてみてください。強調スニペットから確実にオプトアウトしたい場合は、nosnippet を指定してください。

AMP フォーマット

AMP フォーマットには確実なメリットがあります。例えば、検索結果Google Discover のフィード画面で、より多くの注目を集めるような形でサムネイル画像を表示することが可能になります。このような特徴により、パブリッシャーはさらに多くのトラフィックを記事ページに誘導できるようになりました。一方で、パブリッシャーの中には、AMP ページが検索や Discover で表示された際に、大きいサムネイル画像を表示してほしくない場合があるかもしれません。その場合は、上記の meta robots タグのうち、max-image-preview に対して “standard” か “none” を指定します。

本日ご紹介した新しい方法は、世界中のコンテンツ所有者の皆様が利用でき、全世界どこでも同じように機能し検索結果に反映されます。Google 検索におけるサイトの価値を最適化し、ビジネスの目標を達成するうえで、今回の方法が皆様のお役に立つことを願っています。さらに詳しい情報は、メタタグに関する開発者ドキュメントを御覧ください。ご質問がある場合は、私たちにお知らせいただくか、ウェブマスター ヘルプ フォーラムまでお越しください。

Google 検索でインデックスの問題が発生: その対処法と教訓

ほとんどの時間は、Google の検索エンジンは正常に動作しています。私たちは、ウェブを検索しているユーザーや、Google にインデックス登録されているサイトのウェブマスターに影響を及ぼすような、技術的な問題が起きないように尽力しています。同様に、検索エンジンの基盤となるシステムも、ほとんどの場合意図したとおりに動作しています。わずかな障害が発生しても、サービスの運用を担当するチーム以外はほとんどわかりません。ただし、複雑なシステムである以上、大規模な障害が発生することがあり、ユーザーとウェブマスターの双方に影響する可能性があります。

過去数か月の間に、インデックス登録システムで問題が発生し、インフラストラクチャの他の部分にも波及しました。できる限り迅速に状況の改善に取り組みましたが、ユーザーとウェブエコシステムに高品質のサービスを継続的に提供するという目標に反することになり、誠に申し訳ありませんでした。

その後、何が起きたのかを綿密に精査しました。その過程で得られたいくつかの教訓をここで皆さんと共有したいと思います。このブログ投稿では、発生した問題について詳細に説明したのち、今後同様の問題が発生した場合にどのようにみなさまにお伝えする予定でいるかを共有します。その上で、Google への問い合わせ方法ついてウェブマスターの方々に改めてお伝えします。

数か月前に発生した問題

4 月に、インデックスに関する問題がいくつか発生しました。Google の検索インデックスは、ウェブからクロールした、ユーザーの質問に答えるのに有用と思われる数千億のウェブページを保持するデータベースです。ユーザーが Google 検索エンジンでクエリを入力すると、ランキング アルゴリズムが検索インデックスに登録されているページの中から、最も有益で関連性の高い検索結果を瞬時に見つけます。では、何が起こったのか、詳しく見ていきましょう。

1. インデックス登録の問題

はじまりは検索インデックスの一部が一時的に失われたことでした。
「インデックスの一部が失なわれた」とはどういうことでしょうか。

基本的に、検索結果をユーザーに提供する場合、サービス速度を向上させるために、ユーザーのクエリは Google 検索サービスをサポートする最も近いデータセンターに「旅」します。ここで Search Engine Results Page(SERP)が生成されます。そのため、インデックスの構成に変更(一部のページの追加や削除、ドキュメントの統合、または他の種類のデータ変更)がある場合、対象となるすべてのデータセンターに変更を反映する必要があります。結果として、世界中のユーザーに、最新バージョンのインデックスから一貫したページが提供されます。

Google は、上記の写真のようなデータセンター世界中で所有して運営しており、24 時間年中無休でサービスを稼働させています(出典)。

すべてのデータセンターで同一のインデックスを維持し続けることは簡単な作業ではありません。大規模なユーザー向けサービスの場合、まず 1 つのデータセンターで更新をデプロイし、関連するすべてのデータセンターが更新されるまで拡大していきます。慎重に扱うべきインフラストラクチャについては、数日間にわたってロールアウトを実施し、異なる地域のインスタンスにインターリーブすることもあります(出典)。

予定していた検索インデックスに対する変更を進めている最中の 4 月 5 日(金)にデプロイシステムの一部が破損しました。具体的には、一部のデータセンターでインデックスを更新しているときに、少数のドキュメントが誤ってインデックスから削除されてしまいました。これが「インデックスの一部が失なわれた」ということです。

幸いにも、Google のオンコール エンジニアが問題を即座に察知しました。これは、私たちがソーシャル メディア上で問題を認識し始めたのと同時でした(週末に Google に連絡してくれた皆さん、ありがとうございました!)。その結果、問題が察知されてからわずか数時間で、すべてのデータセンターの検索インデックスを以前の安定した状態に戻し始めることができました(Google では、このような事態に備えてインデックスのバックアップを保持しています)。

Google は 4 月 7 日(日)に、この問題を認識しており、正常な状態に戻りつつあることを報告しました。データセンターのインデックスが徐々に安定した状態に戻りつつある中、Twitter での発信を続けました(4 月 8 日4 月 9 日)。これは、4 月 11 日にすべてのデータセンターのインデックスが完全に元通りになったと確信できるまで続きました。

2. Search Console の問題

Search Console は、ウェブマスターが利用できる一連のツールやレポートであり、ウェブサイトの検索に関するパフォーマンスのデータにアクセスできます。たとえば、毎日のオーガニック検索結果における表示回数やクリック数、または検索インデックスに登録されているページ、未登録のページに関する情報を確認できます。

検索インデックスに上記の問題が発生した結果、Search Console でも不整合が見られるようになりました。これは、Search Console で表示されるデータの一部が検索インデックス自体から抽出されているためです。

  • インデックス カバレッジ レポートは、データセンター間で整合性が取れた検索インデックスに依存します。
  • 検索インデックスにページを格納するとき、ページにリッチリザルトのマークアップが含まれている場合など、ページに関する重要なシグナルでエントリにアノテーションを付けることができます。したがって、検索インデックスの問題は Search Console のリッチリザルト レポートに影響を及ぼす可能性があります。

基本的に、Search Console の個別レポートの多くは、専用データベースからデータを抽出しています。このデータベースの一部は、検索インデックスから取得した情報を使用して構築されています。以前のバージョンの検索インデックスに戻す必要があったため、Search Console データベースの更新も一時停止する必要がありました。これにより、一部のレポート(および URL 検査ツールなどの他のレポート)のデータが横ばい状態になりました。

2019 年 4 月の Search Console のデータの更新頻度に関する問題を示す、インデックス登録ページのインデックス カバレッジ レポート。2 回の更新の間隔が通常よりも長くなっている。

問題が発生した検索インデックス全体のロールバックに数日かかったため(上記の説明を参照)、インデックス登録の問題が修正された数日後まで Search Console データベースの修正に取り掛かることができませんでした。Google は 4 月 15 日に、Search Console に問題があり、修正に取り組んでいることをツイートで明らかにしました。修正が完了したのは 4 月 28 日(レポートで新しいデータの収集を再開した日。上のグラフを参照)でした。4 月 30 日には Twitter で問題が解決したことを報告しました(ツイート)。

3.(インデックス登録の問題とは無関係な)その他の問題

Google 検索は数多くのシステムで構成されており、それぞれが別のシステムと密に連携しています。問題が同時期に起きた場合そこには因果関係があることが多いですが、場合によっては同時期に直接関係のない複数の問題が発生することもあります。

たとえば今回のケースでは、上記で説明したインデックス登録の問題とほぼ同時期に、新しい Google ニュースにおける最新のコンテンツの収集に関する問題が短時間発生しました。さらに、ページのレンダリング中に、特定の URL が Googlebot を他の無関係なページにリダイレクトし始めました。この問題はインデックス登録の問題とは関係ないもので、すぐに解決することができました(ツイート 1ツイート 2)。

Google のコミュニケーションとその改善予定

数週間の間に行った(これまでご紹介してきた)ソーシャル メディアを使用した報告に加え、2 つの別チャネル(Search Console と Search Console ヘルプセンター)でウェブマスターに詳細を説明しました。

Search Console ヘルプセンター記事

Google は、問題を完全に特定した後、Search Console のデータの異常に関するヘルプページを更新しました。このページは、多数のウェブマスターに影響が及ぶ場合に、データ破損に関する情報を Search Console サービスに伝えるために使用されます。

Search Console

すべてのユーザーがソーシャル メディアや外部のヘルプセンター ページを読むわけではないので、Search Console レポートにアノテーションを追加して、データが正確でない可能性があることをユーザーに通知しました(下の画像を参照)。この情報は、問題が解決した後に追加したものです。[詳細を見る] をクリックすると、ヘルプセンターの「データの異常」ページに移動します。

インデックス登録ページのインデックス カバレッジ レポートで、特定の問題をユーザーに通知するために含めることができるデータ アノテーションの例。

今後のコミュニケーションについて

問題が発生した場合、Google には「事後分析」の文化があります。障害に関して報告するドキュメントを作成し、同じ問題が今後発生しないよう努めます。プロセス全体について詳しくは、Google サイト信頼性エンジニアリングのウェブサイトをご覧ください。

4 月のインデックス登録の問題をきっかけに、大規模なシステム障害が発生した場合にウェブマスターに明確に伝える方法を事後分析に含めました。主な決定事項は次のとおりです。

  1. Search Console 内で広範な問題に関する情報を迅速に共有する方法を探り、機能停止が疑われる場合にウェブマスターが確認すべき主な参照ポイントとして役立つ情報を提供します。
  2. 必要に応じて、より迅速に Search Console のデータの異常ページに投稿します(Search Console データに長期間にわたって障害が見られる場合)。
  3. このような問題の発生時に、Google が問題を認識しており、その解決が近いことを速やかに知らせてウェブマスターの方々に安心していただけるよう、可能な限り速やかに Twitter で発信を続けます。

上記のコミットメントは、今後起こり得る同様の状況に備えて、ウェブマスターに対し全体的な透明性を確保するためのものです。

改善策の実施例「新しい URL のインデックスが登録されない」

5 月 22 日に別の問題が発生した際、新しいコミュニケーション方法を試しました。発生した問題は、特定の URL の処理中、予定されていたインフラストラクチャ アップグレードの後に重複管理システムのメモリが不足し、すべての受信 URL の処理が停止したというものです。

上記 の 3 つのポイントに加えて、コミュニケーションについて考慮した結果を時系列で示します。

  1. Google が問題を認識(カリフォルニア時間 5 月 22 日午前 5 時半頃)
    現在発生中の問題についてツイート(同 5 月 22 日午前 6 時 40 分頃)
    解決したことをツイート(同 5 月 22 日午後 10 時頃)
  2. ヘルプセンターの「データの異常」ページを更新することを検討しましたが、大部分のウェブマスターの Search Console データに長期的な影響はないと判断し、更新を見送ることにしました。
  3. この問題によりご迷惑をかけたことで、「いずれかの Google システムに問題が発生し、ウェブマスターに影響を及ぼす可能性がある」ことを Search Console 上で明確に知らせる手段が必要という以前の結論が裏付けられることになりました。こうしたソリューションの実装には時間がかかる場合があります。このトピックは今後も引き続き取り上げていく予定です。

8 月にも同様のインデックスの問題が発生しました。5 月 22 日の時と同じように、みなさんに問題の発生と問題解決に取り組んでいることをお伝えするツイートを行い、問題が解決した際にもツイートしてお知らせしました。

デバッグ方法とお問い合わせについて

この投稿により、Google のシステムの複雑さと、時にはシステム障害が発生する事を知っていただけたことと思います。また、問題が発生したときに Google がどのようにお知らせするかをご理解いただく一助となれば幸いです。ただし、この投稿ではシステムの広範囲にわたる障害に焦点を当てていますが、ほとんどのウェブサイトにおけるインデックス登録の問題は、個々のウェブサイトの構成に原因があります。構成によっては Google 検索が対象のウェブサイトのインデックスを適切に登録できない場合がありますので、ご留意ください。そのような場合、ウェブマスターは Search Consoleヘルプセンターを使用して問題をデバッグすることができます。デバッグした結果、自身のサイトの問題ではないと考えられる場合、または解決方法がわからない場合は、Google や Google コミュニティまでご連絡ください。いつでもお待ちしております。Google に問題を報告する方法は次のとおりです。

  • ウェブマスター コミュニティを確認する。他のウェブマスターが報告した問題で、あなたのサイトに影響を及ぼすものが含まれている場合があります。
  • 直接、報告する。イベントの際などにも直接ご報告ください。いつでもお待ちしています(カレンダー)。
  • Google プロダクト内で報告する。Search Console のフィードバック ツールをご利用いただくと、非常に助かります。
  • TwitterYouTube もぜひご活用下さい。

構造化データを使用して、検索結果上でコンテンツを目立たせましょう

Google では長年にわたり、優れた検索エクスペリエンスを提供するために、ウェブサイトで構造化データを使用することを推奨してきました。マークアップをコンテンツに追加すると、検索エンジンがページのさまざまなコンポーネントを認識できるようになります。Google のシステムにページをより具体的に認識させることで、本ブログ記事で紹介する魅力的な機能を使用して、Google 検索でコンテンツを際立たせることができます。これにより、ユーザー エクスペリエンスを向上させ、アクセス数を増やすことができます。

Google では、Google 検索の結果にウェブサイトがどのように表示されるか、また解決できる問題があるかどうか、この 2 点を把握するためのツールを提供するための取り組みを進めてきました。今回から、複数の記事にわたって構造化データの概要についてご紹介いたします。今回はまず構造化データについて簡単に紹介し、おすすめの方法について説明します。次回からは、Search Console を使用して構造化データを処理する方法に焦点を当てます。

構造化データとは

構造化データは、ページとそのコンテンツに関する情報を提供するための一般的な手段です。そのためには schema.org の仕様に従ってマークアップを記述することをおすすめします。Google では、JSON-LD(推奨)、Microdata、RDFa の 3 種類のページ内マークアップ形式をサポートしています。検索機能が異なると、必要になる構造化データも異なります。詳細については、検索ギャラリーをご覧ください。Google のデベロッパー向けドキュメントでは、構造化データの基本について詳細に記載されています。

構造化データを記述することによって、Google のシステムがコンテンツをより正確に認識できるようになり、これにより、ユーザーもより関連性の高い結果が得られるようになります。構造化データを実装すると、Google の検索結果でページをさらに際立たせるための準備は完了です。

免責条項: ページが正しくマークアップされていても、構造化データが検索結果に表示されるとは限りません。構造化データを使用して、ある機能が表示されるよう設定することはできますが、その機能が必ず表示されるとは限りません。詳細については、構造化データに関するガイドラインをご覧ください。

サイトで構造化データを使用して検索結果を改善する

ここ数年間で、エコシステムで構造化データを採用する動きが拡大してきました。リッチリザルトは一般的に、ユーザーが検索を行ったときに、検索している内容とページがどのように関連しているかを理解するのに役立ちます。そのため、リッチリザルトはウェブサイトに大きなメリットをもたらします。Google の事例紹介の中から、成果をいくつかご紹介します。

  • Eventbrite では、イベントの構造化データを使用したことで、検索からのトラフィックが前年比で 100% 増加しました。
  • Jobrapido では、Google 検索のしごと検索を導入したことで、自然検索トラフィックが 115% 増加し、自然検索トラフィックからの新規ユーザー登録数が 270% 増加しました。また、Google から求人ページにアクセスしたユーザーの直帰率は 15% 低下しました。
  • 楽天ではレシピ検索を使用したことで、検索エンジンからのトラフィックが 2.7 倍に増加し、セッション継続時間も 1.5 倍に増加しました。

構造化データの使用方法

サイトで構造化データのメリットを活用するには、いくつかの方法があります。以下では、目標(ブランド認知度を高める、コンテンツを紹介する、商品情報を紹介する)ごとに例を説明します。

  1. ブランド認知度を高める
  2. 構造化データを使ってブランドを宣伝する方法の 1 つとして、ロゴローカル ビジネスサイトリンク検索ボックスなどの機能を利用することが挙げられます。構造化データを追加するだけでなく、サイトのナレッジパネルを確認して、Google マイビジネスでビジネスを登録する必要があります。以下は、ロゴ付きのナレッジパネルの例です。

  3. コンテンツを紹介する
  4. ウェブ上でコンテンツを公開している場合、業界に応じて、コンテンツを宣伝してユーザーへの訴求力を高めるのに役立つ機能が多数用意されています。たとえば、記事パンくずリストイベント求人情報Q&Aレシピレビューなどがあります。レシピのリッチリザルトの例を示します。

  5. 商品情報を紹介する
  6. 商品を販売している場合、商品の構造化データ(価格、在庫状況、評価など)をページに追加できます。次に関連検索で商品がどのように表示されるかを示します。

お試しいただいたご意見やご感想をお寄せください

これで構造化データの重要性を理解していただけたと思います。Codelab を利用して、ページに構造化データを追加する方法を確認してください。本ブログでは、今後も構造化データについてご説明いたします。次回は、Search Console を使って構造化データによる効果を分析する方法について説明します。

構造化データの有効な使用方法について、お客様のご意見、ご感想、事例をお待ちしています。フィードバックをご提供いただける場合は Google のコミュニティ フォーラムをご利用ください。

Googleが検索結果表示を改定、サイトオーナーとパブリッシャーを強調

米国時間5月22日、Google(グーグル)はモバイル検索結果の表示方法を変更し、サイトオーナーは自らのブランドを前面に押し出し出せるようになった。これまで検索結果はブルー、情報ソース(パブリッシャーのサイトなど)はその下に小さなグリーンのフォントで表示されていた。今度はパブリッシャーが主役になった。新しい画面では、検索結果のソースがサイト独自のアイコンとともにトップに表示される。

これは小さな変更だが、パブリッシャーにとってはブランドを売り込めるうれしい変更だ。ウェブ検索する人は、たとえ検索結果ページの下のほうにあっても、よく知っているパブリッシャーのサイトをクリックしたくなるものだ。

さらに、ウェブサイトをブランディングすることで、利用者はその情報がどこから来たのか、公式サイトなのか有名なニュースサイトなのかを理解しやすくなる。今回のアップデートはGoogle検索の広告の表示にも影響を与える。

これまでは小さなグリーンのボックスに入った「Ad」という文字がソースへのリンクの前に付けられていた。今度は、「Ad」の文字はボールドの黒いフォントでウェブサイトのアイコンの来る位置に表示されている。検索結果のトップが広告だということには以前より少し気づきにくくなったかもしれない。これは利用者の目がブルーの文字に注目しがちなのと「Ad」の文字がボックスで囲まれなくなったためだ。

新しいデザインは、同社が検索結果カードにアクションボタンやプレビューを追加する準備を整えつつ、情報ソースを明確にすることができるものだとGoogleは言っている。

Googleは先日のGoogle I/Oで、新しい検索機能の計画として検索結果へのAR導入ニュース記事やポッドキャスト検索の改善などを発表した。ポッドキャストについては検索結果画面で直接聞いたり、保存してあとで聞くためのツールも提供する。

なお、サイトオーナーやパブリッシャーで、オーガニック検索結果に表示するアイコンをカスタマイズしたい人はこちらで作ることができる。

新デザインはまずモバイルユーザー向けに今後数日をかけて公開されるとGoogleは言っている。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

求人情報ガイドラインを守って、より多くのトラフィックを集めましょう

今年 1 月、仕事探しをよりスムーズにするために日本でもGoogle しごと検索がローンチしました。ウェブマスターが求人情報の構造化データを設定すると、求職者をあなたのサイトの求人情報に結びつけることにつながり、より関心の高い求職者をあなたのサイトの求人情報に誘導できます。そこで、求職者が満足できるよう、求人情報ガイドラインを遵守することが重要です。ここでは、以下の三点についてお知らせいたします。

  • 期限切れの求人情報を削除する
  • 求人の詳細ページに構造化データを配置する
  • 求人情報の詳細と構造化データ内の情報を一致させる

期限切れの求人情報を削除する

求職者が求人情報を見つけ、応募しようとしても、求人情報の有効期限がきれて応募できないのは、とても残念なことです。求職者は、求人情報に応募しようと決めたあとに、期限切れの求人であると気づくことがあります。期限切れの求人ページをあなたのサイトから削除することで、トラフィックが増加する可能性があります。求人情報を削除する方法については、求人情報を削除するを参照してください。

求人の詳細ページに構造化データを配置する

求職者は、求人情報の詳細ページにたどりつきたいのであり、求人リストにたどりつくのが目的ではありません。求人リストへのアクセスを回避するには、可能な限りもっとも詳細なページに構造化データを配置することです。求人リストの表示ページ(たとえば、求人検索結果ページ)に構造化データを配置しないで下さい。ひとつの仕事について詳細に記載されている求人情報ページにのみ、構造化データを配置してください。

求人情報の詳細と構造化データ内の情報を一致させる

JobPosting 構造化データに、求人掲載に存在しない情報が含まれているサイトがあります。Google しごと検索で表示される求人の詳細と、求人情報の説明ページが一致しない場合、求職者は混乱します。JobPosting 構造化データ内の情報が、常に求人掲載ページの情報と一致していることを確認してください。ここでは例を示します。

  • 構造化データに給与情報を追加する場合は、同一内容を求人情報の説明ページにも追加します。両方の給与の数字は一致させてください。
  • 構造化データの location は、求人掲載ページの職場と一致させてください。

求人掲載ページのコンテンツと整合性のある構造化データを提供することは、求職者が仕事を見つけるのに役立つだけではなく、あなたの求人情報に対し、より関心の高い候補者を集められることにつながり、求人に適した候補者を見つけられるようになります。

あなたのサイトが求人情報ガイドライン(このブログ投稿のガイドラインも含む)に違反している場合、Googleでは、あなたのサイトに対して手動による対策を実行し、Google しごと検索に求人を表示することができなくなる可能性があります。よくみられる違反例としては、構造化データの title フィールドに、給与や会社情報、キャッチコピーなどを詰め込んでいるケースです。タイトルには「ソフトウェア エンジニア」のように職務の名称のみを指定してください。求人情報のタイトルではありません。また、構造化データの hiringOrganization プロパティには、職務をを提供している組織名、会社名のみ指定してください。所在地や求人情報は含めないでください。手動による対策を受けた場合、問題を修正し、再審査リクエストを送信すると再審査を行えます。再審査で問題の修正が承認されると、あなたのサイトやページが、手動による対策から解除されます。

詳細については、Job Posting 開発者向けドキュメントおよび Job Posting よくある質問を参照してください。

Search Console で Discover のパフォーマンス データの提供を開始しました

Discover は、検索をしていなくてもお気に入りのトピックに関する最新情報を入手できる機能として広く利用されています。そしてこのたび、ウェブマスターのみなさんがご自身のサイトへの Discover 経由のトラフィックを詳細に把握できるように、Google Search Console に新しいレポートを追加しました。このレポートにより、関連性の高い統計情報を共有し、次のような疑問に対する回答を見つけられます。

  • 自分のサイトはユーザーの Discover にどのくらい表示されているか?どのくらいのトラフィックがあるのか?
  • Discover で特にパフォーマンスの高いコンテンツはどれか?
  • 従来の検索結果と比べて、Discover ではコンテンツのパフォーマンスがどのように変化しているか?

Discover とは

Discover は Google 検索の一機能で、検索をしていなくてもお気に入りのトピックに関する最新情報を入手できます。ユーザーは、Google アプリや Google.com のモバイル版ホームページで、または Pixel スマートフォンのホーム画面から右にスワイプすることで、Discover を体験できます。2017 年のリリース以降、Discover は大幅な成長を遂げており、今や 1 か月のアクティブ ユーザーは 8 億を超えます。関心の高いトピックに関する記事や動画などのコンテンツを表示してユーザーを引き付け、新しい情報の探索を促しています。ユーザーは、トピックを直接フォローできます。また、表示させたいトピックや表示させたくないトピックを Google に伝えることもできます。さらに、Discover の魅力は最新情報の表示だけではありません。レシピから社会情勢、ファッション動画まで、公開日に関係なく最適なウェブ コンテンツを表示します。Discover 用のサイトの最適化方法については、こちらのガイドをご覧ください。

Search Console における Discover

新しい Discover レポートは、Discover に表示された実績が十分にあるウェブサイトに表示されます。なお、2019 年 3 月からのデータが表示対象となります。最適なコンテンツ戦略を策定し、公開日を問わず、魅力的な情報をユーザーに見つけてもらえるようにするうえで、このレポートがお役に立てば幸いです。

レポートについてご不明な点やご意見などありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムまでお寄せいただくか、他のチャネルよりお問い合わせください。

Google ニュースでより成果を上げるために

本記事では、Google ニュースでより成果を上げるために、ニュース メディアの皆様におすすめの方法やアドバイスをご紹介いたします。

一般的なアドバイス

Google ニュースのニュース メディア向けヘルプセンターには、検討すべき有益な情報が多数掲載されています。特に、コンテンツ技術的なガイドラインに関する記事をご覧ください。

見出しと日付

  • 明確な見出しを提示する: Google ニュースでは、HTML のタイトルタグやページで最も目立つテキストなど、さまざまなシグナルを確認して記事の見出しを決定しています。見出しに関するヒントをご覧ください
  • 正確な日付と時刻を提示する: Google ニュースでは、記事に表示する日時の判断をさまざまな方法で行っています。次の点をご確認いただくことで、適切な判断に役立ちます。
  • 明確な日時を示す: 日付に関するガイドラインに基づいて、見出しと記事のテキストの間に明確な日時をはっきりと示してください。可能な限り、他の日付(関連記事の日付など)がページに表示されないようにしてください。
  • 構造化データを使用する: datePublished および dateModified プロパティを使用し、AMP非 AMP ページに正しいタイムゾーンの値を記述します。
  • 不自然に記事を更新しない: 大きな変更を加えた記事の場合、日時を更新するのは意味のあることです。しかし、やむを得ない理由もなしに、重要な情報を追加しないまま記事を不自然に更新するのはやめてください。また、以前に公開した記事をわずかに更新しただけの記事を作成し、古い方の記事を削除して、新しい記事にリダイレクトすることも避けてください。このような手法は、記事の URL に関するガイドラインに違反しています。
  • 重複するコンテンツ

    Google ニュースでは、発信元のニュース メディアを評価することにより、独立性のあるオリジナルの報道コンテンツに報いたいと考えています。これは、ユーザーにとってもメディアにとっても望ましいことです。つまり、重複したコンテンツ(無断複製されたコンテンツ、書き換えられたコンテンツ、再公開されたコンテンツなど)のパフォーマンスが元のコンテンツより有利にならないように努めています。そのため、ニュース メディアの皆様は、以下のガイドラインに準拠してください。

    • 無断複製されたコンテンツをブロックする: 一般に、無断複製とは別のサイトから素材を流用することを指し、自動化されている場合もよくあります。コンテンツを無断複製しているサイトでは、無断複製されたコンテンツを Google ニュースからブロックする必要があります。
    • 書き換えられたコンテンツをブロックする: 書き換えとは、別のサイトから素材を流用し、まったく同じにはならないように、その素材を書き換えることを指します。実質的な内容や明確な付加価値を加えずにコンテンツの書き換えを行っているサイトでは、書き換えたコンテンツを Google ニュースからブロックする必要があります。たとえば、わずかに変更しただけの書き換えや、多くの語句を置換しているものの、元の記事の全体的な意味は変わらない書き換えなどが挙げられますが、これらに限定されません。
    • 再公開されたコンテンツをブロックするか、canonical の使用を検討する: 再公開とは、あるニュース メディアが別のメディアや著者から元のコンテンツ(通信社の素材や、他のメディアと提携している素材など)を再公開する許可を受けている場合を指します。
      他のメディアにコンテンツの再公開を許可しているニュース メディアは、元のバージョンの記事が Google ニュースに適切に掲載されるように、再公開しているメディアにブロックcanonical の使用を依頼することができます。
      一方で、素材を再公開しているニュース メディアでは、Google ニュースが元のコンテンツを適切に識別して評価できるように、再公開されたコンテンツのブロックcanonical の使用を積極的に行うよう検討されることをおすすめします。
    • 重複したコンテンツを避ける: コンテンツを共有するニュースサイトのネットワークを運営している場合にも、再公開に関する上記のアドバイスが当てはまります。元の記事に相当するコンテンツを選択したうえで、重複したコンテンツをブロックしたり、canonical を使って元の記事を指定したりすることを検討してください。

    透明性

    • 透明性を保つ: サイトの訪問者は、コンテンツを公開している当事者や記事を書いた人に関する情報を把握して信頼したいと考えています。そのため Google のコンテンツに関するガイドラインでは、明確な署名、著者に関する情報、ニュース メディアの連絡先情報をコンテンツに明記するよう強調しています。
    • 虚偽の振る舞いをしない: Google のコンテンツ ポリシーでは、他人や組織になりすましたサイトやアカウント、または自らのオーナーや主な目的を偽ったり隠したりしているサイトやアカウントは認められません。ユーザーに誤解を与えるよう組織的に取り組んでいるサイトやアカウントも許可されません。たとえば、虚偽の前提のもとに配信元の国を偽装、隠ぺいしたり、コンテンツを別の国のユーザーに配信したりするサイトやアカウントなどが該当します。

    その他のヒント

    • リンク プログラムへの参加を避ける: リンク プログラム(大規模な記事マーケティング プログラムや PageRank を転送するリンクの販売など)には参加しないでください。詳しくは、リンク プログラムに関するページをご覧ください。
    • リッチな表示向けに構造化データを使用する: AMP ページと非 AMP ページのどちらを使用する場合でも、構造化データを使用して、リッチリザルトやカルーセル形式の表示向けにコンテンツを最適化できます。
    • ユーザーとそのデータを保護する: ウェブサイトのすべてのページを HTTPS で保護し、ユーザーがサイト上でやり取りするデータの完全性と機密性を確保することを検討してください。HTTPS を実装する場合のおすすめの方法では、さらに役立つヒントをご紹介しています。

    まとめ

    ニュース メディアの皆様に Google ニュースを適切に実装いただくうえで、上記のヒントが役立つことを願っています。Google ニュースについてさらにご質問がある場合、Google は 1 対 1 のサポートを行うことはできません。しかし、最近リニューアルされた Google ニュースのニュース メディア向けフォーラム(英語版)を確認し、多数のニュース メディアに同時に役立ちそうなご質問がある場合は、ガイダンスを提供しています。このフォーラムは、ニュース メディアの皆様にヒントやアドバイスを互いに共有していただける、素晴らしい情報源となっています。

    ライブストリーム用の Indexing API と構造化データを導入します

    ここ数年、ライブ動画のオンライン ストリーミングがこれまでになく簡単になり、セレブ動画からイベント動画まで大きな広がりを見せています。しかし、どの動画が進行中なのか、またいつ動画が始まるのかを見付けるのは必ずしも簡単ではありません。

    そこで、Google 検索やアシスタントでライブストリームを簡単に見つけられるようにするため、本日新たに「ライブストリーム構造化データ」を導入しました。ライブストリーム構造化データと Indexing API を使用すると、ライブ動画をいつストリーミングするかを Google に知らせることができます。それにより、ストリーミング中のライブ動画に赤色の「進行中」バッジを表示することも可能になります。

    ライブストリーム構造化データをページに追加する

    ウェブサイトでライブ動画をストリーミングする場合は、ライブストリームに関するデベロッパー向けドキュメントを参照し、動画がライブ配信であることを示すとともに、配信の開始時間と終了時間を指定してください。さらに、ページ上に動画があることを Google に伝えるために、VideoObject 構造化データを追加する必要があります。

    Indexing API でクロールをリクエストする

    今回の導入に伴い、Indexing API がライブストリーム構造化データに対応しました。Indexing API を呼び出して、ライブ配信に間に合うようにサイトのクロールをリクエストしてください。Indexing API は、ライブストリームの開始時と終了時、構造化データに変更を加えたときにも呼び出すことをおすすめします。

    詳しくは、デベロッパー向けのドキュメントをご覧ください。ご不明な点がありましたら、ウェブマスター ヘルプフォーラムまでお寄せください。皆様のライブ動画が、Google 検索に表示されるのを楽しみにしております。

    リッチリザルトが Q&A サイトにも対応します

    検索ユーザーはさまざまな疑問の答えを求めて Google を利用しています。

    求めている答えが、ユーザー同士が質問に答え合う Q&A サイトで見つかる場合も少なくありません。Q&A サイトには、人気のソーシャル ニュース サイト、エキスパート フォーラム、ヘルプやサポートに関するメッセージ ボードなどがあります。

    「USB ケーブルがポートから抜けなくなってしましまいました」というページの検索結果に、そのページの上位回答の一覧が追加されている例を示すスクリーンショット

    疑問に対する最適な回答を検索結果の中から簡単に見つけられるよう、Google は Q&A サイト向けの新しいリッチリザルトを開発しました。対応する Q&A ページの検索結果には、上位の回答のプレビューが表示されます。この新しい表示方法により、サイト所有者はコンテンツに適したユーザーにリーチでき、ユーザーは疑問に対する適切な情報をすばやく取得できるようになります。

    「タッチスクリーンでタッチが誤認識されてしまう」というページの検索結果に、そのページの上位回答のプレビューが追加されている例を示すスクリーンショット

    この機能に対応するには、Q&A コンテンツを掲載しているページに Q&A 構造化データを追加します。構造化データ テストツールを使用することで、ページがこの機能に対応していることを確認し、検索結果でどのように表示されるかをプレビューできます。Search Console では、統計情報とマークアップ エラーの例を確認できます。また、検索パフォーマンス レポートでは、どのような検索クエリに対して検索結果に Q&A リッチリザルトが表示されているかを確認したり、検索結果の推移を確認したりできます。

    ご不明な点がありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムをご利用ください。

    モバイル ファースト インデックスに向けてサイトを準備するためのヒント

    Google がモバイル ファースト インデックスの実験を開始することを発表した約 1 年前、この取り組みの進捗状況については追ってサイト運営者の皆様にお知らせすることを約束し、この数か月間、ハングアウト オンエアによるオフィスアワーPubcon などのカンファレンスで発表を行ってきました。

    概要を説明すると、Google の現在のクロール、インデックス登録、ランキングのシステムは、主にデスクトップ版のコンテンツを見ています。ただし、デスクトップ版とモバイル版でコンテンツが大きく異なる場合、この方法ではモバイル検索に不都合が生じる可能性があります。モバイル ファースト インデックスは、インデックス登録とランキングの決定についてモバイル版のコンテンツを使用することで、ユーザー(主にモバイル ユーザー)が探している情報を見つけやすくするための仕様です。この変更後は、スマートフォン用 Googlebot によるクロール回数が大幅に増え、検索結果に表示されるスニペットや Google のキャッシュ ページ内のコンテンツにはモバイル版のページのものが使用されるようになります。

    昨年のブログでご説明したように、レスポンシブ ウェブ デザインを採用しているサイトや動的な配信(デスクトップ版と同等のコンテンツとマークアップをすべて含んでいる)を正確に実装しているサイトに関しては、通常は特に何もする必要はありません。ここでは、モバイル ファースト インデックスに向けてサイトを確実に準備していただけるよう、いくつかのヒントをご紹介します。
    • モバイル版のサイトでも、高品質で重要なコンテンツを揃えるようにします。テキスト、画像(alt 属性を設定)、動画などを、通常のクロールやインデックス登録が可能な形式で準備します。
    • インデックス登録やユーザーが使いやすい検索機能を実現するためには、構造化データが重要です。モバイル版とデスクトップ版の両方のサイトに構造化データを追加するようにしましょう。モバイル ページの構造化データの URL はモバイル版にアップデートしましょう。
    • メタデータはモバイル版と デスクトップ版のどちらのサイトにも必要です。インデックス登録や検索結果の表示の際に、メタデータがコンテンツについてのヒントとなります。タイトル、メタ ディスクリプションなどは、モバイル版と PC 版の両方のサイトの全ページで同じ内容にしましょう。
    • モバイル用の別の URL を使用するサイトでは、モバイル版とデスクトップ版をリンクするための既存の rel=canonical 要素と rel=alternate 要素をそのまま使用します。
    • モバイル用 URL の hreflang リンクを確認します。国際化対応のために link rel=hreflang 要素を使用する場合は、モバイル用 URL とデスクトップ用 URL 間のリンク要素を個別に設定します。モバイル用 URL の hreflang では、別の言語や地域のバージョンのモバイル用 URL を指定する必要があります。デスクトップ用 URL の場合も同様にして hreflang リンク要素を使用します。
    • サイトをホストするサーバーについて、クロール速度が上がった場合に対応できるだけの容量があることを確認します。これは、モバイル版のサイトを別のホスト(たとえば m.example.com)から配信している場合に必要です。レスポンシブ ウェブ デザインを採用しているサイトや動的な配信を行っているサイトには関係ありません。
    Google では上記の基準に基づいて、モバイル ファースト インデックスに対応しているかどうかをサイトごとに評価し、準備が整ったサイトから移行していく予定です。このプロセスは、ごく一部のサイトに対してすでに開始されており、検索チームが経過を注意深く観察しています。

    モバイル ファースト インデックスの導入については、今後も慎重に取り組んでまいります。Google では、このように時間をかけて進めていくことで、ウェブマスターの皆様にモバイル ユーザー向けのサイトを準備していただけると考えています。そのため、モバイル ファースト インデックスのロールアウトを完了する時期についても、現在のところ特に定めていません。ご不明な点などございましたら、お気軽にウェブマスター ヘルプ フォーラムライブイベントなどでお知らせください。

    医療や健康に関連する検索結果の改善について

    Google では、今週、日本語検索におけるページの評価方法をアップデートしました。

    この変更は、医療や健康に関する検索結果の改善を意図したもので、例えば医療従事者や専門家、医療機関等から提供されるような、より信頼性が高く有益な情報が上位に表示されやすくなります。本アップデートは医療・健康に関連する検索のおよそ 60% に影響します。Google では、医療や健康だけに限らず、今後も継続的に検索の改善に取り組んで行きます。

    現在、毎日数百万件以上の医療や健康に関する日本語のクエリが Google で検索されています。これを分析してみると、医療の専門用語よりも、一般人が日常会話で使うような平易な言葉で情報を探している場合が大半です。日本のウェブには信頼できる医療・健康に関するコンテンツが多数存在していますが、一般ユーザー向けの情報は比較的限られています。

    もし、あなたが医療関係者で、一般のユーザーに向けたウェブでの情報発信に携わる機会がありましたら、コンテンツを作る際に、ぜひ、このような一般ユーザーの検索クエリや訪問も考慮に入れてください。ページ内に専門用語が多用されていたら、一般ユーザーが検索でページを見つけることは難しくなるでしょう。内容も分かりづらいかもしれません。ユーザーがあなたのサイトを見つけるために使用している検索キーワードのリストは、Search Console で確認することができます。もし、そのリストが専門用語で占められていたら、一般ユーザーの多くはあなたのサイトの情報にアクセスできていない可能性があります。

    Google では、アルゴリズムの改善やウェブマスターへの情報提供などを通じ、検索の改善に日々努めています。もし問題のある検索結果を見つけた場合には、デスクトップでは「フィードバックを送信」から、モバイルの場合は「ご意見・ご要望」からお知らせください。検索を改善するための情報として活用させて頂きます。

    画像検索にバッジを表示して必要な情報を見つけやすく

    たとえば、カップケーキを作りたいとしましょう。どんなカップケーキを作るか迷ったときは、画像検索でいろいろな写真を見ると良いアイデアが浮かぶかもしれません。ただし、画像検索からレシピを見つけるのはなかなか大変です。おいしそうな写真をクリックしてみたら、ケーキ屋さんのメニューが表示されるかもしれませんし、お気に入りのカップケーキを集めただけでレシピは載せていないサイトにたどり着くかもしれません。

    このたび Google では、ユーザーが必要な情報を簡単に見つけられるようにするため、モバイル端末で画像検索を実行したときのサムネイルにバッジ(英語)が表示されるようになりました。現時点では、レシピ、動画、商品、アニメーション画像(GIF)のバッジを用意しています。

    サイトに画像を掲載している場合は、ウェブページで適切な構造化データを使用することで、その画像がどのような内容なのかユーザーが簡単に把握できるようになります。これにより、ユーザーが必要としているコンテンツを簡単に見つけられるようになるだけでなく、ターゲットとしているユーザーがサイトにアクセスする可能性も高くなります。

    サイトでレシピを公開しているなら、ページにレシピ マークアップ(英語)を追加します。商品を販売しているなら商品マークアップ(英語)、動画を公開しているなら動画マークアップ(英語)です。GIF の場合はマークアップ不要で、アルゴリズムによって自動的にバッジが追加されます。画像検索の画像に必ずバッジが表示されるとは限りませんが、必須のフィールドに加えて推奨の構造化データ フィールドを追加することで、その可能性が高まります。

    なお、ページにエラーがあると画像検索バッジは表示されませんのでご注意ください。ページのエラーは、構造化データ テストツールでチェックできます。マークアップに関する統計情報は、Search Console のリッチカード レポートで確認できます。

    この機能についてご不明な点などありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムでお気軽にご質問ください。

    ユーザーに役立つ検索スニペット

    本を買う前に、自分の時間を割いて読む価値があるかを見極める方も多いですよね。あらすじや前書きに目を通したり、序章を読んだりして、自分が求めている情報がその本に含まれているかどうかを判断します。

    検索結果のスニペットも、これと似ています。そのスニペットが含まれているページに時間を割く価値があるかどうか、ユーザーが判断するのに役立つのです。


    検索結果のスニペットの説明がわかりやすく、また検索キーワードとの関連性が高いほど、ユーザーのクリック数は増え、表示されたページへの満足度が高まります。これまでスニペットは、以下の 3 か所から取得されていました。
    1. ページのコンテンツ
    2. メタ ディスクリプション
    3. DMOZ リスティング
    ページのコンテンツは、検索結果のスニペットとして最適です。多くの場合、抽出されるコンテンツはユーザーの検索キーワードと最も関連性が高いと言えます。ただし、コンテンツがスニペットの最適なソースとならない場合もあります。たとえばユーザーがある本の出版社を検索するとします。検索結果には関連性の高いホームページが表示されるかもしれませんが、そのページに会社の画像、ロゴ、リンクしか含まれていない場合、これらはいずれもスニペットとしては役に立ちません。

    検索スニペットとして使えるテキスト コンテンツがページに多く含まれていない場合は、代わりにメタ ディスクリプションを使用することができます。これはコンテンツを簡潔にまとめた、短い宣伝文です。

    スニペットの生成に使用されるテキスト コンテンツが多く含まれておらず、かつメタ ディスクリプションがない、ページとの関連性が低い、質が低いといった場合は、これまでは DMOZ(Open Directory Project)を利用することができました。Google は 10 年以上にわたって、スニペットとして DMOZ を活用してきました。DMOZ スニペットは、ウェブマスターの皆様にメタ ディスクリプションでご提供いただく内容よりも良質で、またページ内から抽出されるコンテンツよりもしっかりと説明されている場合が多かったためです。

    DMOZ の終了にともない、Google もスニペットに DMOZ のリスティングを使用することを停止しております。そのため、ウェブマスターの皆様から、ページにコンテンツを追加できない場合には、適切なメタ ディスクリプションを提供していただくことがより重要になりました。

    どのようなメタ ディスクリプションが適していますか?

    メタ ディスクリプションとして適しているのは、ページのコンテンツについて正確に説明している短い宣伝文です。そのページがまさに探していたものだとユーザーに確信させる、宣伝文句のようなものです。さらに詳しいヒントとして、このトピックに関する記事をヘルプセンターにご用意していますので、ぜひご覧ください。また、必ずパソコン向けとモバイル向けの両方のページに、タイトルとメタ ディスクリプションの両方を含めるようにしてください。

    メタ ディスクリプションについて、よくある問題を教えてください

    メタ ディスクリプションは通常、検索エンジンやその他のソフトウェアでしか見えないため、ウェブマスターの皆様がその存在を忘れ、空白のままになっていることがあります。同様の理由で、同じメタ ディスクリプションが複数の(そして多数の)ページで使われていることも多くあります。また、メタ ディスクリプションの内容が的外れである、質が低い、スパムのように見えるというケースも比較的見うけられます。Google はそのようなメタ ディスクリプションは使用しないことにしています。ユーザーが最適な検索結果を得られない原因となるためです。

    メタ ディスクリプションに文字数制限はありますか?

    メタ ディスクリプションの長さに制限はありません。ただし検索結果のスニペットは必要に応じて切り詰められます(端末の幅に合わせる場合など)。

    「NOODP」robots ディレクティブを使用するとどうなりますか?

    DMOZ(ODP)の終了にともない、Google では DMOZ データの利用を停止しています。そのため NOODP ディレクティブは処理することができません。

    ページのコンテンツをスニペットとして使用されないようにすることはできますか?

    「nosnippet」robots ディレクティブを指定すると、Google はスニペットを生成しなくなります。ページのコンテンツのみをスニペットに使用しないように指定することはできません。

    ご不明な点がありましたら、フォーラムTwitter でお気軽にお問い合わせください。

    Google 検索における最新の品質向上について

    検索には、必ず、いつもどこかに改善の余地がある。1999 年に Google 検索の提供を開始したときから、覚悟していたことです。当時のインターネットは驚異的な速さで拡大しており、情報の爆発的な増加を考慮したうえで、情報を整理し、ユーザーが探している情報にたどり着けるように、Google の検索結果をデザインする必要がありました。当時、これらの取組みは、「ページランク」という、ページの重要さを測るアルゴリズムに関連するものが中心でした。情報を整理する以外にも、低品質なコンテンツファームや隠しテキストといった手法で検索エンジンを騙し、検索結果上で不正に上位表示を狙う個人やシステムとの駆け引きも絶えず存在しています。Google はアルゴリズムの改善や新機能を導入することで、長年に渡り、そうした問題への対応を続けています。

    毎日毎分、大量のページがインターネット上に出現するようになった今日、検索エンジンを出し抜こうとする新たな手法も登場しました。この中でも、もっとも顕著なものの一つが、明らかに誤解を招く内容や、低品質かつ攻撃的なコンテンツ等によって、悪意のある情報を広める「フェイクニュース(偽ニュース)」です。このような「フェイクニュース」は、これまでにあった問題とは異なった様相を呈してはいるものの、Google が実現したいと思っていること -- 「利用可能な最も信頼できるソースにもとづく、関連性の高い情報にユーザーがアクセスできるようにする」ことは依然として変わりません。必ずしも全て思ったとおりにならないこともしばしばですが、この目標を実現するために日々、努力し、改良を続けてきました。一方で、長期的に、インパクトのある形で検索を改善するために、より構造的なアプローチが必要だと考えています。

    長期的な改善の取組みを念頭に、本日 Google では、より高品質なコンテンツを表示されやすくしていくための諸々の変更を加えました。この変更の中には検索ランキングの改善や、ユーザーがより簡単にフィードバックを提供できるシンプルなツールの導入が含まれます。

    検索ランキング

    Google の複数のアルゴリズムは、インデックスされた数千億のページの中から、信頼性の高い情報源を検出することに使われています。しかし、毎日のトラフィックのごく一部(約 0.25% )のクエリにおいて、ユーザーが求めていないような攻撃的な内容や明らかに誤解を招く情報が表示されていることが明らかになりました。このようなコンテンツが、この一部のクエリにおいて表示され、拡散されることを防ぐために、Google では、評価方法の改善及びアルゴリズムのアップデートを実施しました。
    • 新しい検索品質評価者ガイドライン: 検索に変更を加える場合、「実験」というプロセスが必要になります。このために、Google では、検索結果の品質を評価する人、「評価者」を置いており、彼らは「実験」に対して、フィードバックを返す役割を担っています。「評価者」による評価は、個別ページのランキングを直接決定することはありませんが、Google は、この評価を検索結果の品質を把握するためのデータとして収集し、改善が必要な部分を特定するために利用しています。先月、Google では、この評価者向けに公開している検索品質評価基準を改訂し、誤解を招く情報、予期せぬ不快な検索結果、悪意のある行為、根拠のない陰謀説などを含む低品質なウェブページについて、より詳細な例を追記しました。これにより、評価者の方たちは、Google に対して、より適切にフィードバックを返すことができるようになります。改訂した評価基準は、今後、こういった品質の低いコンテンツを表示させないようにしたり、検索の改善を行うために役立ちます。
    • ランキングの変更: 検索クエリを受取ると、Google のシステムは、”コンテンツの新しさ”や、”検索されているクエリがページ内に現れる回数” 等を含む、数百ものシグナルを組み合わせて、そのクエリに対して表示する結果を決定しています。今回、より信頼性の高いページを表示し、低品質のコンテンツのランキングを下げるように、シグナルを再調整しました。これにより、昨年 12 月に話題となった ホロコーストを否定するような類のコンテンツが表示されにくくなります。

    フィードバックのためのツール

    Google では、必要な情報にすばやくアクセスできるように、検索しようとしているクエリを予測して、入力をサポートするオートコンプリート機能や、関連する情報をハイライトして検索結果ページの上部に表示する強調スニペットを提供しています。これらの機能で表示される項目は、アルゴリズムによって自動的に生成されており、多くのユーザーが検索していることが反映されていたり、ウェブ上に存在しているものが表示されます。そのため、時として予期しない結果や、不正確または不快な内容が表示されることがあります。これらについても、本日から、オートコンプリート機能に表示されるクエリ候補に、ユーザーがフィードバックを返せる仕組みを追加しました。さらに、強調スニペットについても、フィードバック画面の項目に、明確にラベル分けしたカテゴリを記載することで、より簡単に不適切なコンテンツを Google にお知らせいただくことが出来るようになります。Google は、お寄せいただいたフィードバックを今後のアルゴリズムの改善に活用して参ります。

    オートコンプリートの新しいフィードバックリンク
    オートコンプリートの新しいフィードバックリンク


    更新された強調スニペットのフィードバックリンク
    更新された強調スニペットのフィードバックリンク


    製品に関する透明性の向上

    ここ数カ月間、オートコンプリートに衝撃的な内容や不快な予測が表示されることについて、厳しいご意見をいただきました。これらのご批判を踏まえ、Google ではコンテンツポリシーを見直し、改善の必要な部分について修正しました。この内容を ヘルプセンターに本日公開します。オートコンプリート及び、削除ポリシーについてはこちらをご確認下さい。

    Google では年間に数兆もの検索が行われています。しかも、Google で行われる検索のうち、毎日 15% は、これまでに一度も検索されたことのない、まったく新しいクエリです。つまりは、検索クエリに対して、幅広い信頼できるソースから、ベストな答えをお返しするためには、常に新しい課題に挑戦し続けなくてはならないということを意味します。残念ながら、Google の検索結果が、真に「完璧」になることはこれからもないでしょう。しかし、私たちは、皆さんの信頼にお応えし、ユーザーの皆さん全員にとって役立つ製品の開発と提供に尽力してまいります。

    Google 画像検索の「似ている商品」機能で、商品をもっと見つけやすく

    画像検索で「似ている商品」というサービスを、モバイルウェブと Android 版検索アプリで開始しました。「似ている商品」は、ユーザーが写真の中で気になった商品を Google 画像検索で見つけやすくする機能です。この機能は画像認識技術を使用しており、日常生活で目にする画像の中で商品を識別し、類似する商品をユーザーに表示します。「似ている商品」が現在サポートしているのはハンドバッグ、サングラス、靴ですが、今後数か月以内に衣料品やホーム&ガーデンといった他のカテゴリにも対応する予定です。

    この機能は、ユーザーが目に留まったファッションの写真をブラウジングしてショッピングしたり、興味がある商品の情報を見つけたりするのに役立ちます。「ブランド ハンドバッグ」のようなクエリで検索結果を開くと、実際の機能をお試しいただけます。

    画像検索の機能に対するユーザーからのリクエストで多かったもののひとつは「価格や在庫状況を見つけやすいこと」でした。 「似ている商品」のカルーセル表示では、毎日世界中で何百万というインプレッションとクリックが発生しています。

    サイトで扱っている商品を「似ている商品」に対応させるには、schema.org の商品メタデータをページに追加して管理します。schema.org の商品マークアップを使用すると、Google がウェブ上で商品を見つけられるようになり、商品情報の概要をユーザーに表示できるようになります。

    サイトの商品を「似ている商品」の表示対象にするには、以下の操作を行ってください。

    • ページに掲載している商品に、schema.org の商品マークアップ(画像参照を含む)を追加します。ホストページで商品の名前、画像、価格と通貨、在庫の各メタデータを記述すると、「似ている商品」の表示対象となります。
    • Google の構造化データ テストツールでページをテストして、商品マークアップの形式が正しいことを確認します。
    • 画像検索で「site:<ドメイン名>.com」というクエリを入力し、商品の画像を確認します。検索結果にマークアップが正しく適用されている場合は、サイトの商品画像をタップすると商品情報が表示されます。なお、Googlebot がウェブサイトを再クロールするまでに 1 週間程度かかることがあります。
    現在、「似ている商品」は全世界のモバイル ブラウザと Android 版 Google 検索アプリでご利用いただけます。2017 年には、さらに多くのプラットフォームに拡大する予定です。

    ご不明な点がありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムまでお寄せください。商品の画像が「似ている商品」に表示されないようにしたい場合は、Google 画像検索からオプトアウトすることができます。

    購入可能な商品をショーケースのようにして紹介することで、皆さんのサイトの商品がユーザーにとって見つけやすくなれば幸いです。さらに手軽なオンライン ショッピングを実現するために、今後ともご協力をお願い申し上げます。

    リッチカードが世界中で利用できるようになりました

    リッチカードが英語の検索結果に表示できるようになったのが 2016 年 5 月。この度、Google がサポートするすべての地域でリッチカードをご利用いただけるようになりましたのでお知らせします。

    リッチカードは、ご好評いただいているリッチ スニペットをもとに開発した新しい検索結果形式です。リッチ スニペットと同様、schema.org 構造化マークアップを使用して、より視覚に訴えかける魅力的な形式でコンテンツを表示します。オープンソースの AMP 形式にも対応しており、モバイル ユーザーに高速なエクスペリエンスを提供できます。


    リッチカードを実装すると、検索結果の表示は大きく変わります。たとえばユーザーが [餃子 レシピ] のような料理のレシピを検索すると、結果がカルーセル形式のリッチカードとして表示され、左右にスクロールしながらさまざまなレシピを簡単に閲覧できます。

    サイトを所有している方は、リッチカードを活用して検索結果を目立たせることで、ターゲットとするユーザーからのページアクセスを増やすことが可能です。たとえばレシピサイトを運営しているなら、おいしそうな料理の画像をカード形式で表示してユーザーの目を引くことができます。探しものが画像ですぐに見つかるため、「特定の料理のレシピ」を探しているターゲット ユーザーをより確実にサイトに誘導できます。

    現時点でリッチカードが表示されるカテゴリは、レシピ、映画、飲食店の 3 つで、すべて AMP 形式に対応しています。各種のリッチカードをギャラリーで紹介しています。スクリーンショットや、マークアップのコードサンプルも用意していますので、コンテンツに合ったタイプを見つける場合はこちらをご利用ください。リッチカードをサポートするカテゴリやデータ形式は、今後も積極的に増やしていく予定です。

    サイト所有者やデベロッパーの皆様にリッチカードの実装から掲載結果の確認までをお試しいただけるよう、デベロッパー向けドキュメントを更新し、充実したツールを用意いたしましたのでいくつかご紹介します。

    • 構造化データ テストツールを使用すると、マークアップ エラーを確認したり、検索結果に表示されるカードをプレビューしたりできます。
    • Search Console のリッチカード レポートを見ると、どのカードにエラーがあるか、マークアップを追加して拡張できるのはどのカードか、などがわかります。
    • AMP テストでは、AMP ページだけでなく、ページ上のマークアップも検証できます。

    何かご不明な点がありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムで質問してください。

    サイトを一時停止する場合の対応方法

    : この投稿は、Google のウェブ検索に固有のものです。Google の他のサービスについては、適切なヘルプセンター(Google ショッピングなど)またはヘルプ フォーラムに問い合わせてください。


    今や「年中無休」が当たり前となっている世の中ですが、オンラインサービスでは、サイトを一時的に停止しなければならない場合もあります。今回は、検索結果の掲載順位に影響を及ぼすことなく、サイト(またはその一部機能)を一時停止する方法をご紹介します。

    方法 1: カート機能をブロックする

    ユーザーによる購入のみを停止したい場合は、その特定の機能だけを無効にする方法が一番簡単です。ほとんどの場合、ショッピング カート ページのクロールかインデックス登録のどちらかをブロックすることで対応できます。クロールは robots.txt ファイルで、インデックス登録は robots メタタグでブロックできます。検索エンジンによるコンテンツの検出またはインデックス登録が停止するため、それを適切な方法でユーザーに伝える必要があります。たとえばカートへのリンクを無効にする、適切なメッセージを表示する、カートの代わりに情報ページを表示するなどの方法があります。

    方法 2: インタースティシャルやポップアップを常に表示する

    ユーザーがサイト全体にアクセスできないようにする場合は、サイトが一時的に利用できないことを示すメッセージ、情報ページ、またはポップアップを表示し、サーバーから 503 HTTP ステータス コード(「サービスはご利用いただけません」)を返します。503 ステータス コードを返すことで、ユーザーに表示する一時的なコンテンツが Google にインデックス登録されるのを防ぐことができます。503 ステータス コードを返さないと、インタースティシャルなどがウェブサイトのコンテンツとしてインデックス登録されてしまうことがありますのでご注意ください。

    Googlebot は 503 を返すページに対して、最長で 1 週間ほどクロールを再試行します。その期間を過ぎても 503 を返すページはパーマネント エラーとして扱われ、検索結果から除外されます。Retry-After ヘッダーを追加すると、サイトが利用できない期間を示すことができます。ただしサイトのブロックが 1 週間を超えると、サイトを停止している方法に関わらず、サイトの検索結果に悪影響が及ぶ可能性があります。

    方法 3: ウェブサイト全体をオフにする

    サーバーを完全にオフにするという方法もあります。サーバーを別のデータセンターに物理的に移動する場合などはこの方法がよいでしょう。この方法を使用する場合は、一時的なサーバーを用意してユーザー向けの情報ページを表示し、すべての URL で503 HTTP ステータス コードを返します。その期間中は DNS を切り替えて、この一時的なサーバーを経由するようにします。

    1. 切り替えの数日前に、DNS TTL の時間を短く(5 分など)設定しておきます。
    2. DNS を一時的なサーバーの IP アドレスに変更します。
    3. リクエストが一時的なサーバーに送信されるようになったら、メインサーバーをオフラインにします。
    4. ... サーバーがオフラインになりました ...
    5. 戻す準備ができたら、メインサーバーを再びオンラインにします。
    6. DNS をメインサーバーの IP アドレスに戻します。
    7. DNS TTL を通常の設定に戻します。

    これらの方法が、ウェブサイトを一時停止するときにお役に立てば幸いです。ご不明な点などありましたら、ウェブマスター ヘルプフォーラムでお気軽にご質問ください。

    なお、地域密着型のビジネスを展開されている方は、ローカル リスティングの営業時間にビジネスの停止期間を設定することも忘れないでくださいね。

    Posted by John Mueller, Webmaster Trends Analyst, Switzerland

    日本語検索の品質向上にむけて

    Google は、世界中のユーザーにとって検索をより便利なものにするため、検索ランキングのアルゴリズムを日々改良しています。もちろん日本語検索もその例外ではありません。

    その一環として、今週、ウェブサイトの品質の評価方法に改善を加えました。今回のアップデートにより、ユーザーに有用で信頼できる情報を提供することよりも、検索結果のより上位に自ページを表示させることに主眼を置く、品質の低いサイトの順位が下がります。その結果、オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようになります。

    今回の変更は、日本語検索で表示される低品質なサイトへの対策を意図しています。このような改善が、有用で信頼できるコンテンツをユーザーに提供する皆さんを、正当に評価するウェブのエコシステム作りの助けとなることを期待しています。

    この変更で、Google が認識する日本語検索の問題すべてを解決できるとは考えていません。検索品質向上のために、継続的にサイトの品質評価アルゴリズムのさらなる改善を行って参ります。

    モバイル ファースト インデックスに向けて

    最近では、Google 検索を使用しているほとんどのユーザーは、モバイル端末から検索を行うようになりました。しかし依然として、Google のランキング システムは、主にデスクトップ版のコンテンツを用いてユーザーとの関連性を評価しています。この方法では、モバイル版のページのコンテンツがデスクトップ版のページのそれよりも少ないケースにおいて、問題が発生します。なぜなら、モバイル検索ユーザーが実際に見ているページを Google のアルゴリズムは評価していないからです。

    そこでユーザーにとってさらに価値ある検索結果を提供するために、Google ではモバイル ファーストのインデックス登録に向けた実験を開始しています。Google 検索のインデックスは、サイトやアプリについての単一のインデックスとして存続しますが、将来的に Google のアルゴリズムはモバイル版のコンテンツを主に使用するようになります。つまり、ページのランキングを決定したり、構造化データを理解したり、検索結果にスニペットを表示する際も、モバイル版のコンテンツが使用されるようになります。もちろん、Google のインデックスがモバイル版のコンテンツで形成されるようになっても、デスクトップ端末かモバイル端末かに関わらず、すべてのユーザーに素晴らしい検索体験を提供し続ける点は変わりません。

    この変更は Google のインデックス登録に関する重要な変更であり、慎重に取り組むべき課題であると私たちは考えています。そのため、今後数カ月にわたって小規模の実験を入念に行い、素晴らしいユーザー体験を提供していると自信をもって判断した時点でより広範囲にわたって変更を反映していきます。まだ始まったばかりですが、モバイル重視のインデックスに向けてウェブマスターの皆さまが取り組める項目をご紹介しますので、参考にしてください。
    • レスポンシブデザイン動的な配信を行っているサイトで、主要なコンテンツやマークアップがモバイル版とデスクトップ版で同一である場合は、何も変更する必要はありません。
    • 主要なコンテンツやマークアップがモバイル版とデスクトップ版で異なるようなサイトの設定を行っている場合、いくつか変更を検討してみてください。
    • 構造化データ マークアップがデスクトップ版とモバイル版の両方で配信されるようにします。
    • 構造化データ マークアップの同一性を確認するには、構造化データ テストツールにデスクトップ版とモバイル版の両方の URL を入力し、出力結果を比較します。
    • モバイルサイトへ構造化データを追加する際は、それぞれのドキュメント特有の情報に関係のないマークアップを大量に追加するのは控えます。
  • robots.txt テスターを使用してモバイル版のコンテンツに Googlebot がアクセス可能であることを確認します。
  • rel="canonical" リンク要素を変更する必要はありません。デスクトップとモバイルのそれぞれの検索ユーザーにとって適切な結果を表示するために、Google はそれらのリンク要素を引き続き使用します。
  • Search Console でデスクトップ版のサイトしか確認していないサイト所有者は、モバイル版のサイトの追加および確認を行ってください
  • デスクトップ版のサイトしか存在しない場合、Google は引き続きデスクトップ版のサイトをインデックスします。モバイルユーザーエージェントを使用してアクセスする際も問題ありません。
    • デスクトップ ユーザーにとって使いやすいサイトは、壊れたり不完全なモバイルサイトよりも、モバイルユーザーにとって好ましい場合があります。モバイルサイトを作成する際は、サイトが完成し準備が整ってから公開することをおすすめします。
    ご不明な点などございましたら、お気軽にウェブマスター ヘルプ フォーラムライブ イベントなどでお知らせください。全ての質問に対して個別にお答えできるわけではありませんが、頂いたフィードバックには目を通しております。また、今回の変更はある程度の時間を要すると私たちは考えています。システムの移行に関して進展がありましたら、また皆さまにご報告します。

    ウェブマスター フォーラムに寄せられた AMP に関する質問をご紹介します!

    Google ウェブマスター セントラルでは、ここ数週間にわたって、 Accelerated Mobile Pages を詳しく紹介する記事を投稿してきましたが、お役に立ちましたでしょうか。一連の投稿では以下のような話題を取り上げました。

    また、Google 検索で AMP を使用し始めるにあたって、さまざまな質問がウェブマスター フォーラムに寄せられています。ここでは、特に寄せられることの多い質問を取り上げます。

    Q:サイトに追加する AMP ページの作成を検討しています。AMP にはどのようなメリットがありますか。また、どのようなサイトやページが AMP に適していますか。

    ユーザーは待つのが嫌いです。コンテンツがすばやく読み込まれることを望んでいます。AMP 形式を使用してモバイル端末にコンテンツをすばやく読み込むことで、サイトやページの魅力をさらに高めることができます。ある研究によると、コンテンツの読み込みに 3 秒以上かかると、40% のユーザーが他のページに移動することがわかっています。The Washington Post では、AMP の採用により記事の読み込み時間を 88% 短縮した結果、モバイル検索からのリピーターが 23% 増えました。

    AMP 形式は、あらゆるタイプの静的なウェブ コンテンツ(ニュース、レシピ、映画情報、製品ページ、レビュー、動画、ブログなど)で大きな効果を発揮します。

    Q: Search Console にログインすると、既に問題を解決したはずの AMP ページのエラーが表示されます。これらのエラーがまだ表示されるのはなぜですか。

    これは、AMP ページに加えた変更が Search Console に反映されるまでに 1 週間ほどかかることによるものです。詳しくは、こちらの投稿(英語)をご覧ください。Google の Webmaster Trends Analyst、John Mueller が、Search Console の待ち時間の問題について解説しています。

    Q: 作成した AMP ページが Google 検索に表示されません。どうしたらよいですか。

    Google 検索に表示されるのは、有効な AMP ページのみです。新しいコンテンツが常に有効であることを確認しましょう。AMP ページが有効かどうかを確認するには、AMP HTML Web ValidatorChrome または Opera の拡張機能、cron ジョブなどによる自動処理を使用してください。

    また、基本的には、AMP ページに schema.org 構造化データを含めることをおすすめします(JSON-LD を推奨)。特にニュース パブリッシャーの場合は重要で、有効なマークアップ プロパティが含まれているニュース コンテンツは、Google 検索結果のトップニュース内に表示される可能性があります。構造化データをテストするには、構造化データ テスト ツールをお試しください。

    他にご不明な点などございましたら、下のコメント欄または Google+ の Google ウェブマスター コミュニティからお問い合わせください。フィードバックもお待ちしています。質問がある場合は、お気軽にウェブマスター ヘルプ フォーラムに投稿してください。