Samsung Galaxyシリーズにもロックスクリーンからパスワードなしで通話できるバグあり

iOS 6のロックスクリーンにバグがあったことは記憶に新しい。iPhoneを手にした侵入者がいくつか巧妙な指の動きをするとパスワードを入力せずに通話をしたりいくつかの重要なアプリを起動できたりすることが発見された。昨日(米国時間3/19)、Appleは急きょiOSをアップデートしてこの問題を修正した

しかし同様のバグはSamsungのAndroidスマートフォンにも発見されている。

Terence Edenによれば、パスワード、PINその他の手段で画面をロックしていても、ハッカーがダイアラーその他のウィジェットにアクセスできる欠陥があるという。

iOSの場合と同様、Samsungのセキュリティーのバグも、緊急通話ダイアラーに関連しているようだ。緊急通話ダイアラーを利用した場合、画面を閉じる前に短時間だがハッカーが他のアプリを起動したり通話したりするチャンスがあるという。Edenは2月にこの欠陥を発見し、Samsungに報告した。Edenは「修正がリリースされるまで公表を差し控えてもよい」と申し出たが、Samsungは提案を受け入れなかったという。

Edenはこれより前に、やはり緊急通話ダイアラーに関連するバグを発見している。これはスクリーンのある場所を同時に押すことでホームスクリーンにアクセスが可能になるというものだ。2つのバグは密接に関連しているものとみられる。Samsungはこれらのバグを認識しており、修正作業に取り組んでいるという。

これらのセキュリティー問題は他のAndroid OS搭載機では報告されておらず、SamsungがカスタマイズしたAndroid 4.1.2特有の問題とみられる。バグが確認されているのはGalaxyNote II、Galaxy S IIIだが、他のAndroid搭載デバイスにも存在している可能性がある。われわれはこの点についてSamsungに問い合わせているが、まだ回答がない。

Edenはこちらにハッキングの詳しい方法を掲載している。この記事によれば、現在バグを回避する方法はROMの交換しかないという。これはあまり現実的な方法とはいえない。

GalaxyシリーズはSamsungのベストセラー製品だから、読者の中にもユーザーは多いことだろう。Androidのセキュリティー問題はこちらに詳しい

[via SlashGear]

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


モバイル広告ランキングでは未だにiPhoneがGalaxyを大きくリード(Velti調べ)

数多くのメディアが、新しいGalaxy S4を刺激的な宣伝やマインドシェアにおけるiPhoneへの挑戦者候補として、大きく取り上げているが、モバイル広告会社のVeltiは、2月の同社ネットワークから集めたデータを基に、異なる見解を示している。同社によると、Androidデバイスの急上昇にもかかわらず、モバイル広告主の間では未だにiOSとiPhoneが支配的だ。

Veltiによると、同社が全世界の広告で扱ったデバイスの10台中8台はiPhone 5、iPhone 4S、iPhone 4を含むiOS機だった。Samsungはトップ10中2席を何とか確保したが順位は比較的低く、Galaxy SIIとGalaxy SIIIがそれぞれ7位と10位だった。Galaxy SIIは、全地域を通じて唯一トップ5に食い込み、ヨーロッパ全体の5位だった。一方旧型電話機が支配的(その多くがアクティブ)なアジアでも、iPhoneはすでにトップ3入りしている。これは、最近この地域に進出し、力を入れているAppleにとって明るいニュースだ。

AppleのiPhoneおよびiPodは、Veltiの広告インプレンション全体の38.1%を占めてトップに君臨し、iPadは全モデル合わせて17.2%だった。対するGalaxyは、全機種合わせても2月のトラフィックのわずか5%以下だった。iOS上の広告は広告表示1000回当たり収益(eCPM)の実績でも、Androidより20%高かった。これはAndroidの高いクリック率とは裏腹の結果であり、クリック率で見るとGoogleモバイルプラットフォームの方がAppleよりも約50%高かった。

タブレット単独で見ると、iOSにはおよそライバルと言えるものがない。Veltiの調べによると、Androidタブレット全体の占める割合はわずか0.7%、iPadは97.5%で、2013年1月から2月にかけて標準iPadからiPad miniへの変遷が起きている。

全般的に、Androidの全世界販売台数の伸びにかかわらず、広告主側から見た景観はあまり変わっていないようだ。iOSは1、2月の間にもシェアを伸ばし、これは0.3%とごくわずかだったが、過去6ヵ月間に広告主からの需要は60%以上増えているとVeltiは言っている。

SamsungのGalaxy S4は、さまざまな理由で注目されているが、中でも興味深いのはモバイル広告主の目を向けさせられるかどうかだろう。スパイスを制する者が世界を制すと言うが、ここではAppleがモバイル広告界を支配しているという事実が、デベロッパーやメディアコンテンツプロバイダーの支持を集める力となっていることは間違いない。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Twitter、iOS版およびAndroid版、そしてモバイルサイト版をアップデート。「発見」機能のさらなる強化が目的

3414271359_dfb8ec357b_zTwitterがiOS版およびAndroid版アプリケーション、およびモバイルサイトのアップデートを行った。面白そうなコンテンツが常に流れてくるように、また検索による発見を、より便利に行えるようにというところに主眼をおいたものだ。先月の記事にも記したように、Twitterでは昔のツイートも検索結果に表示されるようにしている。今回の変更ではこうした流れを一層強化する変更を行ったわけだ。

「強化」した内容といえば、古いツイートに加えて検索語に基づくトピックやユーザーのサジェッションも行うようになったことだ。リアルタイムのサービスにこうした機能が加わるのは、なかなか興味深いことではある。

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また、今回のアップデートによりサポートを停止された動画サービスもある(Mobypicture、Vodpod、およびPosterous)。繁体字は新たにサポートされるようになった。アップデート内容をまとめると、SXSWに備えて「発見」関連の機能に大幅な機能追加をしたということになるのかもしれない。

また、細かいところながら、Twitterからウェブリンクを開いた際、ウェブページの下にツイートが表示され続ける(iOSのみ。トレイの中にツイートが表示されるようになっている)のは面白いと思う。ウェブページをタップすることでツイートは消すことができる。

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iOS版のアップデート説明には次の用に記されている。

  1. 「検索」ではリアルタイムの情報をもとにより多くのツイートとユーザーを表示できるようになりました。また@ユーザー名や#(ハッシュタグ)を検索し、そこからツイートをすると、それらのユーザー名やハッシュタグが自動挿入されます。
  2. 検索バーに言葉を入れると、その言葉から始まる最近のトップニュースの候補を表示します。また、その中の1つをタップするとその検索結果を表示します。
  3. ツイートに添付されているリンクを開いた時に、画面下の3本線を引き上げると、そのリンクがついていたツイートが表示されます。
  4. ツイートの詳細には紐づくすべてのツイートが表示されるので、会話を見逃すことがありません。
  5. アプリからユーザーをブロックすると自動的に「つながり」タブから該当ユーザーからのアクティビティが消去されます。
  6. 「見つける」タブは下に引き下げることで新しい情報を読み込みます。
  7. 繁体中国語での利用が可能になりました。
  8. 端末の設定からではなく、アプリからログアウトできるようになりました。
  9. 不具合の修正を行いました。

検索を行った際の画面の様子を掲載しておこう。

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「election」(選挙)で検索したところでは、過去ツイートとして出てきたのはプロモーションのもののみだった。これがもう少し有効に機能するようになればと思う。いずれにせよ、Twitterは、発見機能を強化することでツイートしない人もリンクを眺めたり、人びとをフォローすることで楽しめるようにしたいと考えているわけだ。

[Photo credit: Flickr]

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(翻訳:Maeda, H)

モバイルプラットホームの分裂はインディーのアプリデベロッパを殺すだろうか?–開発環境の成熟が彼らを救う

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今日(米国時間3/5)Flurry発表した調査報告書によると、アプリを世の中で使われている多くのモバイル製品に合わせて最適化することは、今やますます難しい仕事になっている。Flurryのデータによると、現用製品の80%で自分のアプリが無事動いてほしいと思ったら、156種類の機種に対応しなければならない。目標を60%まで下げれば、37機種となる*。Flurryの結論によると、このような分裂の激化により、とくにインディーのアプリデベロッパの市場参入が難しくなっている。

この分裂という問題が、なくなるとか、軽症になることはありえないだろう。とくにデバイスのメーカーは製品の多様化に走りがちだ(PadFoneやFonePadなんてものもいずれ…)。Appleでさえ、画面サイズや解像度は次第に多様化し、アプリ開発がより難しくなっている。まあ、OSのバージョンが同じであることに安心できないAndroidに比べれば、ずっとましだけど。

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それでも、Flurryの数字によると、現用機の数が他を圧して多いのはApple製品だ。だから個人や小企業が、あまり苦労せずにすむ最大のユーザのいる市場からスタートしようと考えたら、iOSで決まりだ。しかしその後、真のグローバル化、グローバルな成功を目指したなら、できるだけ多くのAndroid機でテストしアプリの調整をしなければならない。しかもAndroidの場合は、機種間の差異がどれだけ大きくても、アプリのマーケットプレースやリビューは同じ場所に集まっている。ある特定の製品のユーザグループを怒らせたら、リビューに悪評が混じることになり、悪評はたちまちネット上に広まる。

だから、どうなんだ? 複数の製品で十分なテストをしてリーチを広げるだけの資力のないインディーのデベロッパは死ね、ということか? 答は、イエス、そしてノーだ。スタートアップやインディーのデベロッパがアプリの世界で成功する機会は、まだまだたくさんある。とりわけAppleは、大手のデベロッパだけでなく、斬新で革新的な作品をApp Storeで優遇してくれる。またそういうアプリは、あちこちのブログなどで記事になりやすい。ときおり、無名の企業や個人による優れた作品に光を当てることは、Appleというプラットホームの健康にも寄与する。

アプリ開発の風土が変わったことによって、中位置に付けているデベロッパが有利になったと言える。彼らは最新のクロスプラットホーム開発ツールから多くを学び、また、Facebook6WunderkinderBrightcoveなどが最近学んだ教訓…Webアプリよりもネイティブアプリの方が良い場合が多い…にも配慮する。分裂状態に対応するアプリの試験は今、それ専門のSaaSが現れつつある。それだけ、デベロッパのニーズが増え、また今および今後は、テストツールやAPIのプロバイダからもそんな専門サービスへのニーズがある。さらにまた、インディーデベロッパのアイデアを導入して、クロスプラットホームな成功作品を作るというデベロッパサービスも、今後ますます流行(はや)るだろう。

〔*訳注: Flurryのオリジナルのレポートでもこの点は曖昧ですが、この156機種とか37機種という数値は単純にボリューム構成(例: 200品目ある某レストランの売り上げの60%は上位10品目が占める、など)であり、実際に必要なアプリ調整作業の件数は156や37よりもずっと少ない、と思われます。原文のコメントに見られるデベロッパの意見も、Androidの分裂をそれほど深刻視していません。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

モバイルコンテンツ利用量はタブレットがスマートフォンを侵食。Androidが依然リード(Jumptap調査)

タブレットはモバイルデータ消費用画面としての優位を勝ち取りつつある。モバイル広告ネットワーク、Jumptapの最新データによる。同社は、米国内1.34億人、全世界2.06億人のモバイルユーザーを擁する自社の広告ネットワークで、どのプラットフォームが力を発揮しているかを毎月報告している。レポートによると、2012年末時点でタブレットは同ネットワークの全トラフィック中18%を占め、スマートフォンは78%、多機能電話は4%だった。しかし、過去数ヵ月間の利用傾向からみて、2013年末にはタブレットの割合が全トラフィックの1/3弱(29%)となり、スマートフォンは70%に減ると同レポートは予測している。

tablets vs smartphones jumptap feb 2013

この数字が示しているのは、タブレット市場はスマートフォンよりもまだ小さいが、それとは不釣り合いな割合で利用されていることだ。IDCおよびGartnerのデータを見ると、今年タブレットはスマートデバイスの全売上の10%程度になると見られている。しかし、Jumptapの29%という数字は、これらの大画面たちの方がより多く利用されていることを意味しているようだ。

またJumptapは、最近の利用データを基にAndroid、AppleのiOSおよびその他のプラットフォームが今年どんな実績を上げるかも占っている。本誌やアナリストらが以前指摘したように、ここでは2頭立て(正確には2頭と仔馬1匹)のレースが展開されている。しかし、市場シェア内での成長は頭打ちのようで、Androidは過去2年に続いて最も人気のあるプラットフォームを座を守り、Appleが僅差で追っているが、伸びはこれまでと比べると小さい。

jumptap platforms

スマートフォンの売上で見ると、AndroidはAppleを大きく上回っており、そのシェアは広がる一方であることは興味深い(例えばGartnerは、2012年末のシェアはAndroid 70%対Apple 20%、2011年は50%対20%だったと報告している)。しかし、利用量となると、両プラットフォームはずっと対等に近づき、その差はわずか8%になる。

最後に、Jumptapは数あるAndroid機の中でどの端末が優勢かも分析している。そして他の利用量データが市場シェアと不一致だったのに対して、こちらは合っているようだ。Samsungがは、現在世界最大のAndroid機メーカーであり、かつモバイルウェブのトラフィックとアプリ利用量でも第1位だった。

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Jumptapによると、Samsungは2012年末に同ネットワークの全トラフィック中56%を占め、今年は60%を超えると予測している。「Android市場をターゲットしている広告主は、他のデバイスを明示的に指定しない限り、自社広告の半数以上がSamsungのスマートフォンに表示されていることを知っておくべきだ」とJumpstartは書いている。

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(翻訳:Nob Takahashi)

Chrome for Androidでは(なんと!)Web通信がすべてGoogleのプロキシサーバを経由する

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Googleがさきほど(米国時間3/5)、Chrome for Androidのベータに、モバイルのChromeユーザのWeb閲覧を高速化し帯域を節約するための新機能を実装した、と発表した。それは一種のプロキシサーバ機能で、この機能をonにしておくと、ユーザのWebリクエストとそれに対するレスポンスがすべてGoogleのサーバを経由するようになり、そこでGoogleは同社のPageSpeedライブラリを使ってコンテンツを圧縮し最適化する。そしてその後の、Googleのサーバとブラウザ間の通信はSPDYプロトコルで行われることになり、なお一層の最適化が図られる。

このプロキシは、データ量を約半分に圧縮する。今のWebは伝送量の約60%が画像データだから、画像をJPEGやPNGからPageSpeedライブラリのWebP形式〔日本語〕に変換するだけでも、違いは大きい。GoogleのソフトウェアエンジニアでモバイルWebのパフォーマンス向上を担当しているMatt Welshが今日の発表声明の中で、“HTMLとJavaScriptとCSSのリソースにインテリジェントな圧縮縮小を施すことにより、不要なホワイトスペースやコメント、およびそのほかの、ページのレンダリングには不必要なメタデータが取り除かれる”、と書いている。DNSの参照もプロキシが独自に行い、また、この機能をonにすると、ブラウザは自動的にSafe Browsingモード〔日本語〕になる。

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この機能をonにするには、ブラウザでchrome://flagsへ行き、“Enable Data Compression Proxy”をセレクトする。

この機能がonのときでも、HTTPSによるリクエストは直接、目的サイトへ行き、その通信はGoogleのサーバを経由しない。シークレットウィンドウ/タブに関しても同じだ。

Operaがモバイルとデスクトップの両方で提供しているTurboモードによく似ているが、違いはページのレンダリングをすべてユーザのブラウザが行うことと、JavaScriptの処理もすべてローカルに行われることだ。

Chromeのこの新たなベータバージョンではさらに、パスワードと自動補完のシンクがサポートされる。この機能はこれまで、デスクトップのChromeにしかなかったが、しかし今回の主役は言うまでもなく、プロキシサーバによるSPDYのサポートだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Google、Android、iPhone、iPad版Chromeをアップデート―高速化して検索、共有を強化

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GoogleがChromeブラウザのモバイル版を発表して以来、デスクトップ版と同期して使える便利さを多くのユーザーが体験してきた。デスクトップのブックマークや履歴などすべての環境がモバイル版で再現されるのはありがたい。しかしモバイル版のChromeがiPhone版Safariなみに高速で動かなければその便利さも半減してしまう。

Googleもこの点は十分認識しており、スピードアップに重点を置いたAndroid、iPhone、 iPad版のChromeのアップデートを発表した。

Android版の場合、HTML5のサポートの拡大と最新のV8 JavaScriptエンジンによってブラウジングは25%も高速化されたという。Googleによれば、この高速化はiOS版にも近く導入される。

GoogleのGrace KlobaとRohit Raoはこう述べている。

GoogleはAndroid版、iOS版のChromeについて、安定性とセキュリティの改善、バグ修正など目に見えない改良を続けています。現在Google PlayApp Storeで公開されている最新版のChromeについてのフィードバックをお待ちしています。

iOS版のChromeについては、検索と共有機能の強化が行われた。従来、この点ではOSと密接な連携ができるAndroid版に一日の長があった。GoogleはiOS版でその改良を行うためにはかなり頭を使う必要があったに違いない。

オムニボックスに長々しいURLを表示する代わりに、最新版ではユーザーが入力した検索キーワードがそのまま表示される。ユーザーは醜いURLを見ることなく、検索キーワードを変えたり、さらに絞り込んだりできる。Chromebookをしばらく使ったみて、私はモバイルデバイスの小さな画面で二度とURLを見たくないと思い始めていたところだったからこれはうれしい改良だ。

これが新旧対照のスクリーショットだ。全ユーザーに公開されるまでにはあと数週間かかるかもしれない。

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iOS版では、共有と履歴も改良された。「戻る」ボタンをタップするだけで今まで訪問したページをすべて見ることができる。またどのページでもメニューから「共有」を開くだけで共有が可能だ。共有オプションが増やされているが、特に重要なのは任意のウェブ・ページを直接iOSメッセージを通じて共有できるようになったことだろう。これは以前から強く望まれていた。

Chromeはすべてのデバイスでモバイル・ブラウザを完全に支配しているわけではない。しかしデスクトップでナンバーワンのブラウザの地位を勝ち取ったことはモバイル分野でもシェア増加の有力な要因となるだろう。たいていのユーザーがいつか一度はChromeを試してみる気になるだろうし、そうなればGoogleはデスクトップとの同期という強力な機能によって新しいユーザーを囲い込むことが可能になる。AppleはGoogleによってiOSのブラウザが完全に乗っ取られてしまう前にSafariの強化に本気で取り組む必要がある。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

Fujitsuのシニア向けスマートフォンはAndroidを賢く使って複雑さを隠している

日本の電子機器メーカーFujitsuは、国内スマートフォン市場からの脱皮に慎重だった。同社はその細身で洗練されたハイエンド機で知られているが、今月ヨーロッパ進出を発表し、そこでは混み合っている高級機市場を避け、カスタム化Androidベースのスマートフォンでシニア層のニッチを狙う。 Stylistic S-01は、年長の人たちが使いやすいようにデザインされている。Fujitsuは、同機をFrance Telecom/Orangeと提携して6月にフランスで発売する予定だが、今回モバイル・ワールド・コングレスでお披露目し、本誌も手に取ることができた。

ちなみに、シニアモバイル分野に参入するのはFujitsuが最初ではない。実績のあるところで、Emporiaはもっぱら簡素化した多機能電話を作っているし、Doroもさまざまな端末を作っている(タブレット用ソフトにも手を出している)Doroは、昨年のMWCで独自のAndroidベースのシニア向けスマートフォンを発表している。

本体は持ちやすいようにラバー地でコーティングされ、〈今日の〉スリムで洗練されたハイエンド機よりも曲線的で手になじみやすく、通常の板状電話よりも落としにくい。前面には4インチのタッチ画面の下に明瞭に表記されたホームボタンが置かれている。ボタンはわずかに出っぱっていて押しやすい。側面には、電源、音量の上下ボタンがあり反対側には専用のカメラボタンがついていて、それぞれラベルがついている(ただしアイコンによる)。これらのキーはわずかに出っぱっているが、うっかり押してしまうほどではない。

Fujitsuは、静電容量タッチスクリーンの感度を意図的に低くすることによって、ターゲットのユーザー層が誤ってキーを押す可能性を減らしている。私がいじっている間、レスポンスが悪いと感じたことはなかったが、画面上のボタンを意識的に強く押さなければならない場面はあったが、これは狙っている機能を再確認させるものだった。

ハードウェア面にはいくつか奇妙な点が見られた。Micro USBポートにはカバーがかかっていて、爪で開いてやる必要がある。このカバーは防塵防水のためと思われるが、充電が簡単ではないことを意味している。

本機は、非常時のためのアラーム機能も備えている。これは、持ち主がトラブルに見舞わらた時に近隣に大きな音の警報を鳴らすと同時に、事前に選んでおいた相手に自動的に電話がかかるしくみだ。アラームボタンは本体背面のカメラレンズの左側にある。この機械式ボタンはやや小さい上に、これまた爪などで引っぱり出す必要がある。もちろん、誤ってアラームが鳴るのは困るが、非常時に鳴らすのは少々難しそうだ。

AndroidであってAndroidでない

ソフトウェアに話を移そう。ここはまさしくこの端末が他のAndroid集団と一線を画している部分だ。簡易化されたカスタムUIは、キーを前面に押し出し、複雑さを奥にしまい込み、持ちやすさがよく考えられている。ヘルプボタンとガイドの他、説明書も電話機に内蔵されている。ホーム画面には大きくはっきりと名前を付けられたアイコンが並べられ、下方へスクロールして使用頻度が少ないと思われる機能になるとアイコンが小さくなる。2つある大きなボタンは、「発信」と「電話帳」(”phonebook”。”contacts”[連絡先]よりもシニアに優しい表現)だ。

メッセージとメールもホーム画面のトップにあり、他に1~3の数字がついたプリセットできるボタンがある。ずっと下までスクロールすると、最新ニュースと天気を表示する情報ウィジェットがある。その下には、様々な機能が格子状に配置されていて、これも明確に名前が付いている。インターネット、カメラ、マップ、ビデオ、ギャラリー、ヘルプフォーラム、マニュアルなどだ。唯一やや地味で目立っているのが「Play Store」と書かれたボタンだ(ありがとうGoogle)。

Androidアプリは、Play Storeまたは「アプリをダウンロード」ボタンを使ってダウンロードできる。他のプレインストールされたアプリは「その他のアプリ」と「Orangeのサービス」の下に隠されているので、簡易化されていると言っても機能そのものが削除されているわけではない。むしろ、利用者が少し堀り下げてみる勇気がでるまで危険を回避している。

デザインにはよく考えられた小さな工夫が数多くある。電話帳アプリは伝統的ファイロファクスに似せてあり、「私の電話番号」というボタンが自分の番号を覚えられない人を助けてくれる。ギャラリーにも「写真を撮る」ボタンがあり、カメラを探してギャラリーに行った人を正しい方向へ導いてくれる。バックボタンにもはっきり”back”と書かれていて、暗号めいたシンボルで混乱させられることがない。そしてブラウザーのトップには “?” ボタンがあり、初めてのモバイルウェブ利用者にブラウズ方法を説明してくれる。

他のアプリもうまく削ぎ落として簡易化されわかりやすく表示されている。例えばカメラアプリにはカメラボタンとフラッシュのオンオフ切換ボタンしかないし、電話アプリにはダイアルオプションと通話履歴のフォルダー型タブが2つあるだけだ。FujitsuのUIデザイナーたちは長い時間をかけ、シニアユーザーがスマートフォンに慣れるための小さな一歩を心地よく踏みだせるよう、見事にAndroidを隠している。

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(翻訳:Nob Takahashi)

モバイル・ファースト世代が購入を考える車とは?!

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車を買おうかと思っている。近場の移動に手軽に使えて、暖かい季節になったらコテージに出かけるのにも使いたい。荷物はたくさん積める方がいい。重視するのはサイズ、燃費、馬力、積載量、そしてFWDないしAWDであることといった具合だ。ただ、本当のところを言えば、これらいずれについても「大してこだわっていない」。移動手段として利用できれば何でも良いのだ。但し、車内で利用するエンターテインメントシステムにはこだわっている。とくに、ふだん利用しているモバイルデバイスとの連動性を重視したいと考えている。

既にお分かりの通り、私はいわゆる「車好き」ではない。よって車に何を求めるのかというのは、車好きの人とは大いに異なっている。車そのものについてはあまり興味はないのだ。但し、車に乗っていない時と同様、車の中でもスマートフォンを便利に使えるということは重視したいと思っている。長い時間運転したり、渋滞に巻き込まれたりすることも考えれば、車の中でこそスマートフォンを快適に使えるようにしておくべきだとも思う。Zipcarを利用したり、一般のレンタカーを利用したりして、いつも使っているiPhoneとうまく連携してくれるかどうかで、ドライブが楽しいものになるのかどうかが決まることを学習した。うまく連携してくれる車でドライブすると気持ちも安らぎリラックスできるのだ。普段使っているスマートフォンと連携してくれない車だと、ドライブ中ずっとフラストレーションを感じて神経が疲れてしまうのだ。

これからの車載エンターテインメントシステムが、いかにスマートフォンと連携していくべきかを書いてみたいと思う。現在の技術で全く問題なく実現できるものもあれば、今のところ現実的でないというものもあるかもしれないが、気にせずに書いてみることとしたい。

  • Option 1:手持ちのスマートフォンをすぐに認識してくれるBluetoothないしは他の手段による接続方式の準備。たとえばオーディオ面でも予め準備したものしか再生できないカーオーディオよりも、AndroidやiOSベースのオーディオシステムの方が柔軟性が高い。iTunes Match、RdioないしSpotifyなどが使えた方が、音楽をはるかに楽しむことができる。楽曲のメタデータはすべて自動的に認識され、曲のスキップ動作もごく自然に行うことができる。楽曲の選択などはすべてスマートフォン側に任せ、車内のオーディオシステムは単純に音を鳴らす部分のみを提供してくれれば良いと思うのだ。現在のところは、とりあえずAUXケーブルを接続して対処するのがベストだろうか。
  • Option 2:自動車メーカー独自のシステムは無用で、メジャーOSであるiOSないしAndroidが普通に使えるようにして欲しい。AppleやGoogleのの協力を得て、SYNCやQNX、またはその他もろもろの独自仕様は放棄して欲しいと思う。ユーザーが現在保有しているスマートフォンとシームレスに動作するiOSないしAndroidシステムを搭載した方がはるかに便利だ。自身で経験した所では、SYNCなどの独自仕様インタフェースは、自然に動作する既存OSにわけのわからない使用感を備えさせるだけにしか役立っていないように思う。利用者を混乱させるだけだと思う。iPad miniをダッシュボードに搭載した方がはるかに便利に使えると思うが如何だろうか。

(via Reddit)

GM、Honda、Audiなどの自動車メーカーも、Siriのインタフェースを使って、既存OSの機能をそのまま提供しようとする動きを見せてはいるようだ。しかしこうした動きもシボレーのMyLinkなどのシステムと「統合」しようとするものだ。こうしたやり方はまるで(あくまでも個人的意見ではあるが)素のままで便利なはずのAndroid OSに各社が独自なインタフェースを無理やりかぶせているようなものだと思う。

自動車にAndroidを搭載するのは今年のCESでも多く見られていた。しかし依然として「車載Android」のデモを行なっているというような段階だ。デモばかりで、なかなか利用できるようにならない。カーナビゲーションや、車内エンターテインメントシステム、あるいは各種ユーティリティについて、今更自動車メーカーが頭を悩ませるようなことは、ほとんど存在しないのだということを認識すべきではないだろうか。自動車メーカーに採用される前に、すでに十分使えるものに仕上がっているのだ。たとえば自動車メーカーは、運転中に運転手の注意を削がないことが大事だと言う。しかし既存の車載システムを使ってもわかる通り、気を散らさないということがシステムの主目的であるわけではない。ドライバーの注意力を散漫にしないためにという議論は見当違いなものとなっているケースも多いように思う。

自分の使っているモバイルデバイスを有効に使いたいという意識は、さまざまな点で非常に強くなりつつある。日常行動に関わる選択も、モバイルデバイスを有効に活用できるかという観点で行われるようなケースが増えてきている。利用者のこうした気持ちを汲んで、アクセサリーやアプライアンスの分野で新たなエコシステムが誕生してきている。自動車メーカーもこうした傾向を「単なる好み」と捉えるのではなく、優先度の高い選択基準なのだと理解すべきだろう。自動車のエンターテインメントシステムをiPadに置き換えてくれたメーカー(但し標準状態のiPadで、メーカーによる拡張はなし)が勝利をおさめると、予測しておこう。

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(翻訳:Maeda, H)

CloudOn 4.0でMicrosoft OfficeがAndroid携帯にやってくる

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CloudOnは、iOS(スマートフォン/タブレット)とAndroid(タブレットのみ)からMicrosoft Officeにアクセスできるアプリだが、今日(米国時間2/21)からはAndroidのスマートフォンでもOfficeの文書を作る・見る・編集する・共有するができるようになる。

CloudOnによると、現在そのアプリのダウンロード数は平均して月に54000回だ。これまでで最高の日は、昨年の12月20日の9万回あまりだった。

ファイルに生じたアクティビティをニューズフィード的に教えてくれるFileSpaceもアップデートされた。知らせてくれるのは、ファイルへの注記記入、メモ記入、編集などの至近の履歴だが、CloudOnによれば、誰がいつ何をした、なんてことは、そのファイルがメールに乗ってあちこち行き来しているあいだに、分からなくなってしまいがちな情報だ。

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Androidスマートフォン用のバージョンでは、Microsoft Officeのリボンの改良版が導入された。これがあると、タッチ型のデバイスでは、アイコンとアイコンのあいだにスペースをあけたり、アイコンを大きくしたりして、作業をやりやすくすることができる。フォントサイズを指定したり、トラックを変更したり、テーブルを作ったりなどの頻用される機能が、より簡単にできるようになる。

iOSとAndroidのタブレットバージョン同様に、Androidスマートフォンでも文書をランドスケープで見られる、どんなファイルにも注記記入ができる、そして、ファイルはDropboxやSkyDrive、Google Driveなどのクラウドストレージサービスにあるやつでも、CloudOnからアクセスできる。CloudOn自身は、ストレージサービスをやる気はない。

CloudOnのCEO Milind Gadekarが今日の発表声明で、“CloudOnがAndroidのエコシステム全体で可利用になったことを、嬉しく思います。これまでよりもさらに多くの熱心なお客様にお会いできることが、楽しみです”、とごあいさつを述べている。“Microsoft OfficeをAndroidの携帯電話に持ち込むだけでなく、コンテンツを作るためのベターな方法をご提供し、また製品の今後の成長と共に、文書を取り巻く重要なコンテキスト情報にもアクセスできるようにしていく所存です”、だと。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

webOSで痛い失敗をしたHP、Androidスマートフォンとタブレットを開発中との報道

ReadWriteの最新の記事によると、HPはモバイル・ハードウェア市場に再参入しようとしているという。Vergeもこの報道を別の情報源から確認したとしている。HPはwebOSを買収してPalmプラットフォームを搭載するタブレットの製造に乗り出し、TouchPadをリリースした。しかしこの製品は無残な失敗に終わり、HPはモバイル・ハードウェア事業から早々に撤退した。

HPはwebOSを使ったスマートフォンVeer 4Gも売りだしたこともある。 しかしこれも消費者の関心を呼ぶことはできなかった。HPはこの失敗後もモバイル・ハードウェア市場への復帰を狙っていたようだ。ReadWriteの情報源によると、NVIDIATegra 4チップを搭載したAndroidタブレットが間もなくリリースされるという。またAndroidベースのスマートフォンも計画されているらしい。Vergeは「順序ほぼそのとおりだが、スケジュールはまだ変更の可能性がある」としている。

Meg WhitmanはHPのCEOに就任した際に、「途上国の多くの人々にとってスマートフォンが入手しうる唯一のコンピュータとなっている事実をも考え合わせ、HPは最終的にこのような人々をも助けるようなスマートフォンを提供していく」と語った。しかし、しかし後にWhitmanは製品のリリースは2013中には行われないと述べた。

しかし2011にWhitmanは「HPはwebOSベースのタブレットを2013年に再リリースする」という意味の発言をしている。HPがWhitmanのスケジュールに合わせるために、自社の独自OS(webOSは現在オープンソースになっている)ではなく、Androidベースの製品の開発に方針を転換した可能性は十分ある。

最初に痛い失敗を経験したとはいえ、HPがモバイル・ハードウェア市場に復帰を試みるのは不思議ではない。モバイルはまさにコンピュータ産業の未来であり、AppleのiPadは一夜にしてほとんど独力でノートなどの既存のモバイル・コンピュータを圧倒して巨大なタブレット市場を成立させた。HPは2012年第4四半期の業績が予測を下回るなどハードウェア事業の不振が続いている。

しかしタブレットもHPにとって救いの神となるかどうかは不明だ。Android版タブレット市場にはまだiPad’シリーズに対抗できるような人気機種が出ていない。しかも市場にはライバル製品は無数に出まわって消費者の注意を分散させている。HPであろうと誰であろうとAndroidタブレットで成功するには既存のライバルよりはっきり高性能で価格にも魅力がある製品を開発しなければならない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

超高級スマートフォンのVertuが初のAndroid機を発売–お値段は1万ユーロ

以前はNokiaがオーナー企業だったVertuは、泣きたくなるほど高価な、革張りの、宝石をちりばめた、イギリスで手作りされている、‘超高級’スマートフォンのメーカーだ。同社がこのほど、Android搭載の機種、Vertu Tiを発売した。

10月にNokiaと別れた同社は、噂によると、Nokia時代にファンから切望されていたこと、すなわちSymbianを捨ててAndroidを採用することを計画していた。そして今日(米国時間2/12)Vertuは、その噂どおりに、初のAndroid搭載機をお目見えした。そのスローガンは、“イギリスで手作り, Androidで動く”だ。

Vertu TiはAndroid 4.0搭載だが、その上にVertuのUIを着ている。お値段は7900ユーロから最高が11000ユーロまで。画面は3.7インチ、結晶サファイヤで覆われ、“ほとんど擦過傷がありえない”という。ケースはグレード5のチタン合金製で軽量かつ強力。デュアルコア1.7 GHzプロセッサ、1GB RAM、8メガピクセルのリアカメラが1080pのビデオキャプチャ、フロントカメラは1.3メガピクセルだ。内部メモリは64GB、サウンドシステムは’Bang & Olufsen製’である。ございませんものは…、4Gだ。

BBCの取材に対してVertuのCEO Perry Oostingが説明して曰く、NokiaがWindowsなのになぜAndroidに決めたのか: “今後ほかのデバイスとの統合などを考えると、エコシステムの一員である必要がある。Windowsは成功するだろうが、まだマーケットシェアが小さすぎる。Androidのような、グローバルなリーチがない。全世界ベースで言えば、Androidのマーケットシェアは約60%もある”、ということだ。

Oostingは、Androidが自由にカスタマイズできることを挙げなかったが、Windows Phoneはデバイスのメーカーが独自のスキンを着せることをMicrosoftが拒否している。またホーム画面のLive Tile以外では独自のブランド化も許していない。

やっとエコシステムの重要性に目ざめたVertuだが、顧客層は言うまでもなく限られている。携帯電話に1万ユーロを払える、大金持ちの人たちだ。BBCによると、今年で創業10年になるVertuのスマートフォンのユーザは、わずかに32万6000人だ。同社の最大の市場は、なんと、中国だそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Silenceは、自動的にマナーモードに切り換えて(恥をかかせないで)くれるAndroidアプリ


誰もが経験したことだろう。大切な場面の真最中に、突然鳴り出した携帯電話を探して右往左往し、うるさいシラミを追い払うサルのようにスイッチを切る。そうかと思えば、マナーモードを〈オフ〉にするのを忘れて大切な電話を逃がしたことも。中庸というものがあっていい筈だ。

そう、もちろんある。ここ数日間AndroidアプリのSilenceを試しているが、私にとってこれは魔法と言っても過言ではない。

この控えめなアプリ名は、実際の能力を正しく伝えていない。簡単に言えば、このアプリは事前に設定したイベントに従って、携帯電話を黙らせる(あるいはバイブレーションさせる)。そしてあらかじめ決めておいた時間が経過すると、いつもの騒々しいスマートフォンに戻る。しかも、作れるイベントの数には制限がないので、まるまる一週間分設定しておくこともできる。たしかに、普通なら時間をかけない些細な仕事に対して、ちょっとした計画が必要になるが、少なくとも先週の私は、電話に出ないイヤな奴にならずに済んで少々穏やかな気持ちでいられた。

Silenceは、正確に言うと新しいアプリではないが、つい最近2.0のアップデートが公開されて多くの嬉しい新機能が追加された。例えばモバイルのデータ通信をオン・オフしたり、Googleカレンダーのイベントを取ってくることもできるようになった。恐らくもっとも重要なのは、通知、メディア、およびアラームの音量も、自動的に事前に設定した値に変えられるようになったことで、これで葬儀の真只中に間違いメールを受け取っても(起きたのだ、私に)、あまりうろたえずに済むことだろう。

確かにこれは、誰もが備えておくべき類のアプリではないが、その働きぶりは見事だ。コンセプトはシンプル、動きもスマートで、少々の広告が気にならなければ価格(無料!)もお手頃だ。SilenceはGoogle Play Storeのここで入手できる。

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(翻訳:Nob Takahashi)

ABI調査:AndroidおよびAppleの2社寡占に風穴は空くのか? 2013年14億台中Windows Phoneが4500万、BlackBerry 10は2000万ほどの見込み

Huawei Windows Phone 8今年はAndroid + iPhoneによる寡占状況に変化があるかもしれない。市場調査を行なっているABI Researchのレポートだ。レポートによると、スマートフォン市場全体でGoogleが57%を占め、AppleのiOSが5分の1ほど(21%)となるそうだ。両者を合わせたシェアは78%ということになる(Strategy Analyticsによると、昨年第4四半期では両者で92%のシェアを握っていた)。

もちろん78%が大きなシェアであることは言うまでもない。Windows Phone 8のMicrosoftや、BlackBerry 10のBlackBerryもそれぞれ数百万単位のデバイスを販売することとなると思われるが、シェアで見ると1桁のシェアに留まることになろう。Windows Phoneの方は3%、BlackBerry 10の方がさらにその半分と予測されている。

利用台数をもう少し詳しく見ると、Windows Phoneが4500万台でBlackBerry 10が2000万台だとしている。ABI ResearchのアナリストであるAapo Markkanen曰く「2013年はMicrosoftとBlackBerryも、若干の成長を遂げることになるのではないでしょうか」とのこと。2013年末時点でのスマートフォン台数は全体で14億台になると見込んでおり、Androidが8億台、iOSが3億台を占めることになりそうだとのこと。MicrosoftおよびBlackBerryの入り込む余地も残されているわけだ。

もちろん薔薇色の未来というわけではない。ABIで企業部門のディレクターを務めるDan Shey曰く、BlackBerryは企業と消費者の双方に対して強くアピールしていく必要があるとのこと。「BlackBerryとしては企業ユーザーをメインターゲットとして想定しています。しかしコンシューマー側からの支持も必要となるでしょう。Android、Apple、そしてWindows Phoneとの戦いに勝ち残って、個人利用者にもBB10を選択してもらう必要があります。そうでなければ昨今のBYOD(Bring your own device)傾向の中を勝ち残っていくのは厳しくなります」ということだ。

タブレットについてみると、ABIは2億6800万台が利用されることになるだろうと予測している。そのうち62%がiOS搭載機で、28%がAndroidになりそうだとのことだ。Windowsを搭載したものも、年末時点で550万台の普及が見込まれるとのこと。

ABIは、対2012年比でスマートフォンは44%の成長となり、タブレットの方は125%の成長を達成する見込みだとのこと。各種データはこちらで詳しく見ることが出来る。

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(翻訳:Maeda, H)

Microsoftは2014年にOfficeのLinuxバージョン提供か–新戦略としてのオープンソース化

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いよいよ、大きな時代の変わり目だ。MicrosoftがOfficeのLinuxバージョンを2014年に提供することを検討している。

ExtremeTechによると、MicrosoftはOfficeのLinuxポートを2014年にリリースすることを“真剣に検討”している。これは、ただごとではないし、しかも完璧に理にかなっている。Officeは、プロプライエタリなソフトウェアだが、企業向けソフトウェアとしての往年の栄光はもはや取り戻せないだろう。Officeをオープンソースにすれば、.NET宇宙の外のデベロッパたちとのコラボレーション、という可能性の窓(window)が開く。これは、駄洒落を意図していない。

Extreme Techの記事によると、OfficeのLinuxバージョンという噂は、先週末にブラッセルで開かれたオープンソース関連の年中行事カンファレンスFOSDEMで浮上した。そのとき情報筋はExtremeTechに、MicrosoftがLinuxも一つの意義ある商用的機会であると認識したために、その真剣な検討というものが始まった、と言った。

それはまた、Androidのモバイルデバイス上で使えるOfficeを開発しよう、というMicrosoftの計画からの派生でもある。ExtremeTechはこう書いている:

Androidは、ご存じのように、Linuxベースのオペレーティングシステムである。ということは、OfficeのAndroidバージョンの開発により、OfficeのLinuxポートという作業も、その大半が完成することになる。そうすれば、あと一歩で、OfficeのUbuntuへのポートも完成するだろう。Microsoftが気に入っているかもしれない、そのほかのディストリビューションに関しても。

過去にMicrosoftのソフトのLinuxバージョンが提供されたことは、一度もない。

このお話への、ぼくの感想: Linuxに商業的機会があるなんて、今さら言う話じゃないだろ、ばか。Microsoftが考えているのは、同社の最優良資産をオープンソースにすることさ。

〔訳注: この記事の原文へのコメントの大半が、Microsoft Officeオープンソース化説に対しては否定的見解だ。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

OUYAのゲーム不足解消への一歩: Double Fineスタジオの二作が年内に登場

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本誌TechCrunchのRomain Dilletが昨日(米国時間2/5)、期待が盛り上がっているAndroidゲーム機OUYAにはまだかんじんのゲームがない、という記事を書いた。今日はそれに答えるかのように、OUYAのファウンダでCEOのJulie UhrmanがDICEカンファレンスのステージから、このKickstarterで育ったプロジェクトのローンチパートナーを紹介した。そこで新たに発表されたゲームは、ゲーム界の伝説の男Tim SchaferのスタジオがやはりKickstarterで資金集めに成功したDouble Fine Adventureと、Rob GilbertのThe Caveだ(これもDouble Fineスタジオ)。

Double Fineの2作に加えてステージ上のUhrmanは、Words With Friendsで有名なPaul BettnerがOUYAのためのタイトルを開発中だ、と述べた。それについてまだ具体的な話はないが、モバイルで大成功を収めたゲーム作家からOUYAはいわば、お墨付きをもらったことになるだろう。

昨日Romainが嘆いたのは、OUYAの人気を一気に高めるような、集客力の大きいビッグゲームの不在だ。彼の論旨は、すでにAndroid携帯やiOS製品の上でプレイされているゲームをOUYAに移植しても、それはOUYAを買う動機にはならない、というもの。新作のビッグタイトルを伴って発売しなければ、OUYAは売れない、買った人も棚の上に置き忘れてしまう、と彼は主張する。

OUYAが今日発表したタイトルも、同機のソニックやマリオになるほどのゲームではない。OUYAでしか体験できないすごいゲーム体験を与えてくれるタイトルではない。でもDouble Fineは、安定した実力があり、ゲーマーたちからも信頼され評価されているスタジオだ。

Double Fine Adventureの発売予定は2013Q2だから、3月のOUYAの発売には間に合わない。The CaveはOUYA版の開発がまだ始まっていない。だからDouble Fineスタジオがローンチパートナーでも、発売直後の同機の人気盛り上げには貢献しないだろう。でも、今後良質なゲームがOUYAに登場してくるための、道は開かれた、とは言える。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

2013年のスマートフォン総台数は14億, 3位Windows Phoneは4500万, 4位BlackBerry 2000万

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ABI Researchが、世界のスマートフォンとタブレットの市場動向に関する2013年の予測を発表した。まず、ユーザが日常使用している総台数はスマートフォンが14億台、タブレットが2億6800万台、前者ではAndroidがリード、後者はAppleの支配が続く。MicrosoftとBlackBerryはささやかなシェアで市場に残るが、デベロッパにそっぽを向かれるほどの小ささではない。ABIの報告書は、“2頭の馬と2頭のポニーのレースだ”、と言っている。

ABIの数字がIDCStrategy AnalyticsGartnerなどのそれと違うのは、製品の出荷数ではなくて、ユーザの手元数に着目しているところだ。そこで、ABIによると、MicrosoftのWindows PhoneとBlackBerry 10は、小さくてもまだゲームを続けられるだけの力はある。

2013年の終わりには、世界中でWindows Phoneデバイスは4500万台、BlackBerry 10は2000万台がユーザの手中にある。そのマーケットシェアはそれぞれ、3.2%と1.4%だ。Androidは7億9800万(57%)、iOSは2億9400万(21%)だから、2頭のポニーはとても小さいが、でもデベロッパが手を出す気になるだけの数は維持している。消費者がスマートフォンに求めるものはアプリだから、この点は重要だ。

“MicrosoftとBlackBerryは、シェアが小さすぎてデベロッパが関心を向けず、それに伴って新しいアプリが登場せず、将来の売れ行きがさらにダウンすることを恐れていたが、弊社の見解としては、これだけのインストールベースがあれば両者は十分、ゲームに残れる”、ABIのアナリストAapo Markkanenがこう書いている。

Windows PhoneのハンドセットのトップメーカーであるNokiaとBlackBerry(旧社名RIMから社名を変更)二者は、これを読んで複雑な心境だろう。それは、行けるかもしれないという希望の兆候であると同時に、今のAndroidの勢いを見るかぎり、マーケットシェアが二桁になるのは近未来ではなさそうだ。相当長期間デベロッパの関心をつなぎ止めるためには、さらなる投資と労苦が必要だろう。

Markkanenは本誌TechCrunchの取材に対して、“現在の販売予測から見て、BBやWPのインストールベースでのシェアが向こう5年以内に二桁になることはない。伸びるとしても急激には伸びない。むしろ、二人の弱者が生き残りを賭けて食い合いをすることもありえる。市場は、よく言われる2頭の馬のレースではなく、3頭でも4頭でもない。2頭の馬と2頭のポニーのレースかもしれない”、と語った。

2013年のタブレットに関しては、IDCが今朝(米国時間1/31)、昨年の最終四半期に売れたタブレットの過半数がiOS製品だ、と報告した。ABIのユーザの手元数の数字でも、iPadは1億6600万台強の62%に対し、Androidタブレットはわずかに7500万台だ。Windowsタブレットは、今年の終わりで現用数が550万台、という予測である。

スマートフォンとタブレットは全体として今年も大きく売れ行き〜現用台数を伸ばすので、その大きな成長カーブには、MicrosoftやBlackBerryにとっての機会もある。ABIが予測する成長率は、スマートフォン44%、タブレット125%だ(対2012年比)。

画像: Flickr

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Microsoft Office 2013のWindows優先は裏目に–サードパーティの機会が増大

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Microsoftが、最新版のMicrosoft Office 2013をSurfaceタブレットのWindows RTにしか提供しないので、多くのCIOたちが困っている。この、クロスプラットホーム性を欠く姿勢によりMicrosoftは、より明確で完全なモバイルのワークフローを提供するサードパーティのベンダたちに、大きなチャンスを与えている。

ThinkJarのファウンダでアナリストのEsteban Kolskyの説では、OutlookはMicrosoftの最有力アプリケーションの一つだが、同社はSurfaceやそのほかのモバイル製品向けにそれをリリースする気配がない。それどころかMicrosoftは、Office365をクラウドに置いて事足れりとしている。しかしそれは、現状では、Microsoft Officeのデスクトップバージョンの20〜30%の機能しかない。Office365については、本誌のSarah Perezが、昨日(米国時間1/30)記事を書いている

またForrester ResearchのアナリストPhil Karcherによると、MicrosoftはWindows RTとWindows Phone向けにモバイルアプリの完全なスイートを提供しているが、iOSとAndroid製品向けにはLyncとOneNoteがあるだけだ。SharePoint 2013へのアクセスはiOSとAndroidでも良くなったが、かんじんの、メインのオフィス生産性アプリケーション(Word、Excel、PowerPoint)のモバイルバージョンがない。Microsoftがほかのプラットホームに城を明け渡すのは時間の問題、とKarcherは見ている。

しかしKarcherはまた同時に、Microsoftと競合するサードパーティたちにも問題がある、と見ている:

Google Driveのエディティング機能はAndroidデバイスでは多いがiOSでは少ない。iOSにエディティング機能が導入されたのは、やっと昨年の9月だが、それはdocsだけでスプレッドシートやプレゼンテーションにはない。IBMのDocsはiOSもAndroidもネイティブアプリがあり、機能も完全に揃っている。たとえば、これらのモバイルデバイスからコラボレーションによるドキュメントの編集ができる。しかしユーザの大きな不満は、ドキュメントの形式が独特でほかのアプリとの互換性がないことだ。オフィス生産性全般に関しては、GoogleとAndroidがモバイルの人気プラットホーム上にネイティブアプリを提供して、Microsoftの牙城を脅かしている。しかしモバイルのサポートでいちばん早かったというアドバンテージは、長くは保(も)たないと私は思う。

ZohoのエヴァンジェリストRaju Vegesnaは、Officeのそのような現状は、Windows Phoneの貧しいマーケットシェアも影響している、と言っている。とりわけ、デスクトップの重要性が薄れたことが大きい:

Windows Phoneのシェアは5%足らずを維持し、OfficeのiOSとAndroidバージョンはない。当然ユーザは、それに代わるものを求める。忘れてならないのは、モバイルにおけるシェアの方が、将来的にはデスクトップのマーケットシェアよりも重要であることだ。インドなどの国では、デスクトップユーザの10倍のモバイルユーザがいる。

Office365がもっと地位を固めれば、それが一つの節目になるだろう。今のOfficeが抱える最大の問題が、ポータビリティ(可搬性)だ。これからは、どんなドキュメントでも、デバイスやOSの種類を問わずふつうに開けて、モバイルを含めいつでもどこでも、シームレスなワークフローが得られないと、仕事にならない。

でも、そのシームレスなワークフローを一社だけでまかなっているところはない。今は、複数のベンダのいろんなツールを組み合わせて使わざるをえない。たとえばIBM DominosはIBM Travelerを統合してメールをモバイルにプッシュしている。IBM Docsは OpenSocialを利用してクリーンなWeb体験を提供している。しかし、少なくとも私が知っているIBMの顧客は、SAPのAfariaでモバイルデバイスを管理している。自分なり(〜自社なり)のワークフローを確保するために行うアプリの混成的な編成が、これからますます、このように多様化するのだろう。

〔参考記事。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Kantarレポート:スマートフォンの世界的人気はAndroid(サムスン)。但しアメリカと日本ではiPhoneが絶好調

androidrobotAndroidスマートフォンが、昨年末ホリデーシーズンの覇者となった。Android搭載機種の中でもサムスンが絶好調だ。但し、アメリカおよび日本ではiPhoneがトップということになったらしい。この統計を出しているのはKantar Worldpanel Comtechだ。WPPの一部門で、12週間毎に携帯電話の販売統計を出している。また、MicrosoftのWindows Phone OSは、アメリカおよび中国という巨大市場で苦戦が続いているようだ。ヨーロッパでは普及に向けた多少の兆しも見られるようだが、未だにほとんどのところで一桁パーセントの普及に留まっている。

スマートフォン利用率は各国で増加傾向にあり、従来型フィーチャーフォンを上回りそうになっている場所も増えてきている。Kantarによると、スマートフォンの普及率で言うと調査対象国の中でイギリスが最も高く、61%にのぼるのだそうだ。2番手につけているのはオーストラリアで54%、3位がフランスで46%となっている。以下、次のように続く:イタリアとスペインが双方45%、アメリカが42%、中国が39%、ドイツが38%、そして日本が24%(日本では携帯電話の普及率が高く、スマートフォン以前からずっと使っているという人が多いのだろう)。

各地で好調なスマートフォン市場だが、ここを引っ張るのはAndroidだ。12月23日までの12週間におけるスマートフォン売り上げを見ると、さらにリードは広げそうな様子だ。たとえばスペインでは販売されたスマートフォン中、なんと87%がAndroid端末となっている。また拡大しつつある中国でも4分の3近く(72%)がAndroidという状況になっている(その他のデータは末尾に掲載しておいた)。

Androidの中で見ると、首位のブランドはサムスンだ。Kantar Worldpanelのグローバルコンシューマーインサイト部門のディレクターであるDominic SunneboがTechCrunchに話してくれたところによると、ヨーロッパの5大市場(イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、そしてスペイン)における全携帯電話中でサムスンデバイスが占める割合は43%にのぼるのだそうだ。ちなみにアメリカでは27%、オーストラリアでは32%、そして中国都市部では23%だとのこと。但し日本ではこれが6%にまで落ち込む。9つの市場を合算すると、サムスンの販売台数シェアは27%になるのだそうだ。

Appleの強さが光っているマーケットもある。たとえばアメリカ市場もそのひとつだ。iPhone 5が好調で、iOSがスマートフォン全体の中で51.2%を占める。これは昨年比で6.3%伸びている。また日本はiPhoneとAndroidのギャップが最も大きな市場と言えそうだ。iPhone率は66%で、Androidは32%となっている(日本については昨年途中からデータを取り始めたばかりで、過去のデータと比較することはできない)。

ところでKantarは、Androidも飽和点に近づきつつあると分析している。「飽和点」という言葉には2つの意味があるだろう。つまりひとつはスマートフォン全体にわたっての飽和状態だ。フィーチャーフォンからスマートフォンに買い換える需要は一段落し、これからは購入者が減っていくだろうというもの(メーカー全体にとって悪いニュースだ)。また、Androidに対する「飽き」のようなものを意味するものでもあるだろう。たとえば新しいもの好きな消費者などは「次のターゲット」を探して動き出すこともあるとのこと(シェア拡大を狙っているMicrosoftはこれに賭けたいところだろう)。

但し、Kantarの分析では前者の意味が強いようだ。Sunnebo曰く「2012年末の統計では、スマートフォンに用いられるOSの中で、Androidが勝利していました。しかしこの1年での利用者増加率は確実に落ち込んできています。初めてスマートフォンを購入するという人が減ってきているのです」とのこと。

Windows Phoneについてはどうだろうか。ヨーロッパでそれなりの人気を獲得しているのは、現地におけるノキアのブランド力によるところが大きいのだろう。イタリアでは未だにSymbianユーザーがかなりの数にのぼる。昨年末時点のスマートフォン販売台数のうち、20%をSymbian OS搭載機が占めていた。前年比で5%減少はしたものの、まだこの割合を保っているのだ。そしてノキアが大好きだという人が、自然とLumiaに移行しつつあるということもあるのだろう。ハイスペック機と普及機の双方を用意したのも成功だったようだ。ノキアにとってみれば、もっとはやくSymbianから移行すべきだったということになるのかもしれない。そうすればもう少し多くの利用者を獲得できた可能性もありそうだ。

但し、そうは言ってもヨーロッパの主要マーケット全体で見ると、Windows Phoneの占める割合は5.4%に過ぎない。

さらにMicrosoft(およびノキア)は2大市場における結果が全く出ていないのも心配な点だ。Sunnebo曰く、アメリカと中国においては「全く芽が出ていない状態だ」とのこと。アメリカにおけるWindows Phoneの販売割合は2.6%で、中国(ここでも一時Symbianがトップの人気を集めたことがある)では1%にも満たないようだ。「2013年もMicrosoftは苦戦を続けることになりそうです」とのこと。

Kantarは、スマートフォン率が61%に達したイギリス市場についての詳細もレポートしている。メーカー比較ではサムスンがAppleを僅差でリードしているとのこと。販売数中、サムスンが35%を占め、Appleが32%となっているのだそうだ。ちなみにノキアについては「状況が変わりつつあるようです」とのこと。Windows PhoneとSymbianをあわせても6.2%となっているのだ。昨年同時期には50%以上を占めていたのだった。またRIMも在庫がなかなか売れない苦しみを味わっている。RIM好きもBB10を待っているという状況もあるだろう。しかしBlackBerryの率は、わずか6.4%に留まっている。

kantar worldpanel comtech

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(翻訳:Maeda, H)

実際のところ、Androidは安いけれども出来が悪い

初めてAndroidが出てきた時、私にはヒットの予感があった。初期のOSはいただけなかったが ― G1はSidekickの増強版みたいだった ― 私にはAndroidデバイスが世界を覆いつくすであろうと考える単純な理由があった。それが無料であり、キャリアーはJavaスタックや出来の悪い自家製OSの心配をする必要がなくなるからだ。代わりに彼らは、ほぼ全世界中のAndroid機と同じように動くスマートフォンを売ることができる。それは、あらゆる方面からの競争に面していた業界に対すGoogleからの贈り物だった。

そして計画は成功した。しかし、なぜ「フリー」仮説が通用するのか私はかねがね疑問だった。

今日(米国時間1/23)、GizmodoのSam Biddleは、なぜそこまでAndroidが人気なのかを調べたすばらしいレポートを発表した。その電話機は安価であらゆる地域のユーザーに広く受け入れられている。一方iPhone(黒いメタルと豪華なガラスの風貌)はよくて299ドル、キャリアー契約なしなら500ドルはする。Motorola Atrix HDなら契約込みで99セントだ。

Biddleがこう書いている。

常に高価で羨望の的の美しく面取りされたiPhoneと、それ以外全てとの違いは明白だ。iPhoneは広く一般に良いと考えられている。それ以上のAndroid機も十分に良いと考えられている。しかし端的に言ってしまえば、価格の割には十分良いということだ。そしてこの特質は、他のどんな新機能よりもGoogleの〈人民のための電話メーカー〉としての役割を保証している。それは民主的ガジェットであり、一方Appleは、その特権的立場を、眼力のありすぎる上部階層の裕福な財布と繋ぐことに成功したにすぎない。

要するに、スマートフォンの普及にかけて、GoogleはOSを誰にでも無料で与えることによって完璧にこなしている。それは本質的に「完全無料」のソフトウェアであり、メーカーは使える確かなOSを、遅くて出来の悪いハードウェアに載せて安く売ることができる。その結果のAndroid(およびSamsung)人気は、上部より下部の階層によって支えられている。

Biddleは記事の中でさらに深く堀下げているが、このiOSとAndroidの極めて重要な差異を覚えておくことは重要であると私は思う。Androidは勝ち続けている。これは紛れもない真実であるが、Androidは市場のローエンドを猛スピードで吸い込むことによって勝ち続けているのである。 根っからのiPhoneボーイである私でさえ欲しくなるような美しい旗艦スマートフォンでも出て来ない限り、Androidは、最高だからではなく、最安値であることによって世界を征服しつつある。しかし、一たびAndroidがその両方の要素をものにすれば、これは要注意だ。RIMとMicrosoftは叩きのめされ、Appleは、その筋金入りのファン層にもかかわらず、いよいよ真の競争に曝されるだろう。酒飲みなら誰でも言うように、この世には良いウィスキーと安いウィスキーがあり、ごく稀に安くて良い酒もある。Googleは、そのスイートスポットを捕える必要がある。そうなったとき市場はいよいよ軌道に乗るだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi)