B&Oの第3世代Beoplay E8フルワイヤレスイヤフォンは最高の音質と着けごこち

Bang&Olufsen(B&O)は、家庭用オーディオ機器で高い評価を得ている。同社のフルワイヤレスイヤフォン、Beoplay E8の初代のモデルは、まだ競合する製品がほとんど見当たらないようなときから、このカテゴリーのリーダー的な存在だった。最近発売した第3世代のE8は、ハードウェアも最新のものに入れ替わり、バッテリー寿命、音質、便利な機能など、多くの点で進化したものとなっている。たとえば、1回の充電で最長7時間連続使用が可能なバッテリーは、無線充電もできるようになり、最新のBluetooth仕様に準拠したことで、音質の向上だけでなく、接続距離の延長、遅延の減少なども実現している。

その結果、このB&Oの最新ワイヤレスイヤフォンは、音質を重視する人にとっては、不可欠とも言える製品となった。さらに1日中着けたままでも快適に使用でき、遮音性も高い。音質は、高音のディテールを犠牲にすることなく十分な低音を確保しており、豊かで洗練された音質パフォーマンスを達成している。

デザイン

Beoplay E8イヤホンのデザインは、実のところ初代のものからそれほど変わっていない。ただし、それはむしろ優れた点の1つと言える。というのも、初代E8のデザインは、私にとって、歴代のフルワイヤレスイヤフォンの中で、いちばんお気に入りのものだったからだ。小さくて、ツヤがあって、丸っこくて、マニュアルコントロール可能なタッチセンサーを内蔵している。

とはいえ、B&Oはデザインにもいくつか微妙な変更を施している。たとえば、初代のデザインにあった、円形の側面から突き出したコブのような突起を取り除いている。また私がテストした本体カラーがブラックのバージョンでは、以前は縁の内側にシルバーメタリックのリング状のアクセントが施されていたが、新モデルでは、そこが光沢のあるブラックの仕上げになった。全体的には、地味ながら、さらに魅力的な雰囲気になったと言える。

オリジナルも素晴らしいフィット感を実現していたが、今回私が使ってみた範囲では、物理的な形状も改善され、フィット感はさらに向上している。これまでは、完全な遮音効果を得るために、片耳、あるいは両耳のイヤフォンの位置を調整する必要があったが、この第3世代のE8では、耳に着けるだけで自然に最適な位置に固定される。長く着けていてずれてくることもない。

デザインに関して最後に言っておかなければならいのは、ケースについてだ。オリジナルのケースよりも小さくなり、ポケットにもしまいやすくなっている。それでいてワイヤレス充電機能を備えている。つまり、最近のiPhoneやAndroidのスマホなどと同じく、Qi規格の充電パッドに乗せておくだけで、ケースと、中身のイヤフォンの両方を充電できる。ケースが内蔵するバッテリーと合わせると、B&Oによれば、合計で35時間の再生が可能だという。ケースの外装は、細かな凹凸のあるペブルドレザー仕上げで、素晴らしい質感を実現している。蓋はマグネットでしっかり閉じるので、移動中に不意に開いてしまったりすることはない。イヤフォンをケースに固定するのにもマグネットを利用しているため、充電用に適切な位置にぴったりと収まる。

パフォーマンス

第3世代のBeoplay E8にとって最大の利点は、その素晴らしい音質にある。私がこれまでに使ってきたワイヤレスイヤフォンの中でも、人気の高いAirPods ProやSonyのWF-1000MX3などと並んで、あらゆる点で最高の音質だ。特にE8は、筋金入りのオーディオマニアをも満足させるような音の分離と明瞭さを備えている。そのため、どんなジャンルの音楽を聴いても、素晴らしい再生音が得られる。もちろん、高品質のロスレスフォーマットの音源の再生で、特に効果を発揮する。

遮音性の面でも、Beoplay E8は優れている。アクティブなノイキャン機能は備えないが、パッシブなノイズブロックで、周囲の雑音を効果的に遮断している。そのため、B&Oが外部の音を透過して再生する機能を用意してくれたことが、ありがたく感じられるほどだ。これは、左側のイヤフォンをタップすることで有効となる。周囲に気を配りたい場合には、非常に役に立つ。Beoplay E8には、Comply(コンプライ)製の、一種の形状記憶イヤホンチップが付属している。これを使用すると、遮音性と快適性がいずれもさらに向上する。普通、どんなイヤフォンでも、Comply製のイヤホンチップは別売りなので、これはお得感が強い。

E8は、通話用のヘッドセットとしても優れている。内蔵マイクは、周囲のノイズをほとんど拾わないクリアな音声を実現している。さらにaptXとBluetooth 5.1を採用しているため、ビデオを視聴したり、ビデオ通話用として利用する場合も、スマホ、パソコン、いずれと組み合わせるのにも適している。遅延はほとんど気にならない。

結論

Bang&Olufsenは、高級品のメーカーであり、価格もそれなりに高い。このBeoplay E8 3rd Genの350ドル(約3万7600円)という価格も例外ではない。しかし、この金額を出せば、高級感のある製品品質、優れた美意識、そしてクラスをリードする音質を、すべて手に入れることができる。フルワイヤレスのイヤフォンとして、可能な限り最高のオーディオを求めている人にとって、これは買いだ。在宅勤務用として、1日中着用するのにも素晴らしいが、優れた携帯性や周囲の音を聞く機能は、外出用としても適している。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

Googleの‘何でもAssistant’路線、今度はBang & Olufsenの高級スピーカーに取り付く

Google AssistantとAmazon Alexaはもはや、自社製の安価なスマートスピーカーだけが自分の世界ではない。中でもとくにGoogleは、サードパーティのハードウェアメーカーに積極的に働きかけて、同社の消費者向けAIを、できるかぎり多様な製品に載せようとしている。

Bang & OlufsenのBeoSound 1と2は間違いなく、この路線のハイエンドに位置するだろう。その高価なスピーカーは、Google Assistantが載る同社の初めての製品だが、しかしB&Oは前から、それを同社のすべての製品に載せる、と約束していた。今回の二つの機種は、そのために必要な技術を最初から装備しており、たとえばマイクロフォンは5つ搭載している。

また上部には4つのボタンがあり、それらに、天気予報、ニュースなどさまざまな機能を割り当てられる。このAssistant搭載の新機種は来月初めに、1が1750ドル、2が2250ドルで発売される。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

バング&オルフセンの高級ワイヤレススピーカーは、マティーニシェーカーに似ている

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他のことはともかく、Bang and Olufsenはどうすれば人に強く印象を与えられるかを知っている。今日(米国時間8/31)デンマークのオーデォイ会社は、新しいワイヤレススピーカーを2機種発表した ― サイズ違いのスピーカー2台と言うべきかもしれない。アルミニウム製の円錐形デザインはたしかに人目を引く。

BeoSound 1と2(この名前が10年ほど前に作られたマルチルームスピーカーで既に使われていたことは興味深い)には様々なワイヤレス接続オプションがある。Goolge Cast、Apple Play、DNLA の他もちろんBluetoothにも対応して360度サウンドを送り出す。

スピーカーの上部は音響上の理由から開放され、金属製の筐体は設置面に直接触れていないため、低音が下部から出ていくことができる。近接センサーを内蔵していてユーザーが近くに来るとメニューがポップアップするのも面白い。

2つのシステムの違いは、2の方が大きく、使用中ケーブルをつないでおく必要があることだ。

BeoSound 1 と 2は、モバイル端末なしでSpotifyおよびDeezeをアクセス可能で、TuneInラジオとも統合されている。BeoSound 1は現在発売中、2は9月末に発売予定だ。もちろん安くはなく、価格は仰天の1495ドルと1895ドル。いったいマティーニが何杯飲めるだろうか。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook