「アルゴリズムが完全でないことはわかっている」、とニュースフィード製品担当マネージャーのGreg Marraは本誌に語った。Facebookが楽しく魅力であり続けるために、彼らはユーザーが見たいものを直接自分でコントロールできるようにニュースフィードの設定を改訂した。
Facebookはフィードで投稿を「最初に見る[”See First”]」友達やFacebookページを選ぶ機能を米国向けに提供開始した。先月私はこの機能をテストしているところを発見した。アップグレードされた設定セクションには、ユーザーのフィードに多く現れた人々の名前が表示され、アンフォローしたり、非表示にした人を再フォローしたり、興味に基づいてFacebookページを発見したりできる。新機能は今日から米国のiOSに登場し、他のプラットフォームもすぐに続く予定だ。
何年も前から誰を友達に追加すべきかを推奨してきたFacebookが、ようやくニュースフィードに誰が出てくるかを選択、整理できるようにした。これで親友が疎遠な知人に埋もれる心配がなくなる。”Discover New Pages”セクションでは、ユーザーが自主的に情報を明示することによって、Facebookをニュースリーダーとして使いやすくする。
その一方でSee Firstは、リーチが減少する中でFacebookページの読者を増やしたいマーケターにとって新たな聖杯となる。ブランドはユーザーがSee Firstセクションに自社を追加して記事を見逃がされないようにするべく、キャンペーンを行うだろう。
Facebookは昨年11月、「ニュースフィードの設定」を追加し、アンフォローの助言と再フォローの機能を提供したが、殺風景なインターフェースが設定作業を面倒に感じさせていたことをMarraは認めた。新バージョンは明快なアニメーションと日常用語を使った説明で、誰にでもわかりやすくなっている。
「ここを何か作業をする場所だと感じてほしくなかった」とMarraは言った。いたずらっぽいカニのマスコットは、設定を楽しくさえするかもしれない。これはFacebookを楽しくパーソナライズされたものにする、という重大な問題に対する気の張らない解決策だ。
ニュースフィードの設定はモバイルFacebookの設定メニューの奥深く隠されている。あまりに深すぎて多くの人が気付かないのは残念だ。多少なりとも目立たせるために、ユーザーがフィード内で何かを非表示にしたりアンフォローしたりすると、設定画面へ行くようFacebookが薦める。
4つのセクションの機能は以下の通り:
優先的にトップに表示する人を選択 – 投稿されるたびにフィードのトップに表示させたい友達やページを選択する。これは現在の、気に入った人たちの投稿が通知される機能よりはるかに役立つ。Se Firstがフィードを読んでいるその場所に投稿を挿入してくれるからだ。
フォローをやめて投稿を非表示にする – ここでは、誰が自分のフィードを独占しているか、最近の投稿数を見て知ることができる。これでその人をアンフォローするとどれだけスペースが空くかがわかるので、数年来フィードを混雑させてきた「友達追加の推奨」を相殺できる。
フォローをやめた人やページをもう一度フォロー – 彼らをソーシャルネットワークの深淵に沈める代わりに、Facebookはあなたがアンフォローした人々の一覧を表示する ― 万が一気が変わった時のために。
新しいページを発見 – 新しいニュースソースやブランドやミュージシャンや有名人を見つけてフィードに追加するのは、困難で厄介な作業だ。この新しい発見セクションは、私が2010年に紹介した機能の強化版だ。ユーザーの行動、似ている人がどのページをいいね!して推奨したか等、Facebook上のあらゆるデータを使用する。これは有償プレースメントに利用するチャンスにもなると思うが、Facebookは現時点でその計画はないと言った。
Marraは、これらの設定がマーケターに大きなインパクトを与えることはないはずだと言っているが、私はそう思わない。数年来、ブランドはFacebookの「いいね!」広告を買ってリーチを増やすよう言わてきた。Facebookは、時間と共に価値の下がったものを企業に売ることに関してちゃんの謝ったことがない。今彼らは、もはや「いいね!」だけではリーチに役立たないことを事実上認めたことになり、これが、自社ブランドをSee Firstに追加してもらうためのマーケティングキャンペーンを誘発するかもしている。
毎日、友達やFacebookページがFacebookに登録するたびに、人々のつながりが蓄積し、誰もがまた投稿する。それはわれわれがフィードを読む時間を上回る早さで増加し、その結果競争は激化しみんなのコンテンツとの有機的つながりは減少する。 Facebookは、限られたフィード空間を何で埋めるべきかを推論するために、これまで主としてテクノロジーに依存しきた。
しかし、今Facebookは、ユーザーに直接尋ねることが関連性を改善するだけでないことを知った。ユーザーは何が自分のオンライン時間を占めているかを、自分で制御していると感じられるようになるのだ。
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【日本語版注:記事には「米国のみ」と書かれているが、訳者の日本語環境(モバイル)でも利用できた】
(翻訳:Nob Takahashi / facebook)