Google、軽量版「Gmail Go」をAndroid向けに公開

Googleは、主として新興市場向けに作られた同社アプリの軽量版、”Go” エディションに注目の製品を追加した。Gmail Goだ。他のGoアプリと同じく、スマートフォンのストレージ使用量が少なく、通常のGmailよりもモバイル通信のデータ量を節約する。

様々な記事のレポートよると、Gmail Goのダウンロードサイズは9.51MBで端末上で使用するストレージが約25MBなのに対して、通常のGmailはダウンロードが20.66MB、ストレージが47 MBだった。

アプリを試してみた一部ユーザーは、Gmail Goのスクロールは通常のGmailよりもスムーズでないと指摘している。また、同期の頻度を減らして通信料を節約している。

機能に関しては、GmailとGmail Goの間に大きな違いは見られない。

しかし,他のGoブランドアプリでは、必ずしもそうではない。たとえば、YouTube Goにはいくつか独自機能がありビデオをダウンロードしてオフライン視聴ができたり、ちかくの友達とシェアすることができる。Gmail Goの場合はAndroid Goで要求されているサイズと必要メモリーの条件を満たすように作られているだけのようだ。

Gmail Goは全ユーザー向けには公開されない。現時点で利用できるのはAndrod Oreo Goエディションの端末だけだ。

Goエディションアプリには他に、YouTube Go、Files Go、Google Go、Google Maps Go、Google and Assistant Goがある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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G Suiteのユーザーが未承認デベロッパーのアプリケーションを使おうとしたら警告画面が出る

Googleはこのところ、G Suiteのセキュリティ対策に熱心で、とくに最近の数か月は 、フィッシング対策ツールOAuthのアプリケーションホワイトリスト機能アプリケーションレビュープロセスの強化など、立て続けに新しいセキュリティ機能を導入してきた。今日(米国時間7/18)はそれらにさらに上乗せして、新しいWebアプリケーションやApps Scriptに対して、警告のための“未承認警告画面”(下図)が出るようになった。

この画面は、OAuthのGoogleによる実装を使ってユーザーデータにアクセスしているアプリケーションが、Googleの承認プロセスを経ていないデベロッパーの作であったときに出る。それによりユーザーは、これから使おうとしているアプリケーションが未承認であり、それでも使うなら自己リスクで使うことになるぞ、と自覚を促される。“続ける”ボタンや“OK”ボタンのような便利なものはなくて、そのまま続行するためにはキーボードからわざわざ”continue”と入力しなければならない。迂闊で不注意なユーザーを減らすための、工夫だ。

一応考え方としては、画面にアプリケーションとデベロッパーの名前が出るのだから、それだけでもフィッシングの危険性を減らせる、と言えるだろう。

Googleによれば、ユーザーはこの、突然お邪魔する画面を無視できるのだから、デベロッパーは承認プロセスを経ずに、もっと簡単にアプリケーションのテストができる。

Googleは今日の発表声明でこう言っている: “ユーザーとデベロッパーの健全なエコシステムを作りたい。これらの新しい警報によって、リスクの可能性をユーザーに自動的に伝え、ユーザーは自分が状況を知ってる状態で、自主的な判断ができる。またデベロッパーは、これまでより容易にアプリケーションのテストができる”。

同様の保護が、Apps Scriptにもかかる。デベロッパーはApps Scriptを書いてGoogle Sheets, Docs, Formsなどの機能を拡張できるが、ユーザーにはやはり、上図のような警告画面が提供される。

今のところ、警告画面が出るのは新しいアプリケーションのみだ。しかし数か月後には、既存のアプリケーションにも出るようになる。既存のアプリケーションのためにも、デベロッパーは承認プロセスを経た方がよいだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

GoogleのG Suite(元Google Apps for Work)がチームワークのための機能を充実、Slackの統合もあり

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GoogleのG SuiteGoogle Apps for Work)が今日(米国時間10/19)、小さいけど気の利いたアップデートを二つ発表した。今回特別のテーマはないけれども、だいたいのところは、大企業における既存のワークフローのサポートをより充実し、各アプリケーションの機能もGoogleの最新技術(とくに機械学習)によりアップする、というものだ。

仕事をほかの人に割り当てることの多い職場にいる人は、これらのアップデートのうち、最初の新機能に喝采を叫びたいだろう。たとえば“Mathew to create a document with all the upcoming earnings”(決算報告のドキュメントはマシューが作る)、とタイプすると、Docsは自動的に、アクションアイテムを作ってそれをマシューに割り当てるよう示唆する。ただしそのアクションアイテムを実際に作るのは、あなただ。

この自動化機能はデスクトップのDocsのみだが、マニュアル(手作業)による割当はデスクトップとモバイルのDocs, Sheets, Slidesでできる。仕事の割当は、その人にメールで行く。

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また、どのアクションアイテムが自分に割り当てられているか、どのドキュメントを見なければならないかが、簡単に分かるようになった。ファイルの上にバッジが表示され、そこに、それに付随するアクションアイテムと、他の人があなたのファイルに対して行った未解決の示唆が表示される。

Google Formsのアップデートもある。Googleお得意の機械学習を利用して、このサービスをやや使いやすくしている。Googleが示している例では: 今度の会社のイベントでは全員が会社のロゴ入りTシャツを着るので、みんなにそのサイズを尋ねるためのフォームを作りたい。すると、その質問をタイプするだけで、答えの項目が提案されるのだ(下図)。

また、今度からFormsでは、記入者にファイルのアップロードを求めることができる(ただしドメインを共有している者同士のみ)。

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そしてSlackを愛用している企業にとって嬉しいのは、Googleの生産性アプリケーション(G-Suiteの一連のアプリケーション)がSlackの会話に統合されたことだ。Slackのメッセージボックスの横の+ボタンをクリックすると、メニューが出るので、そこから、新しいドキュメントを作ったり、Google Driveからファイルをインポートしたりできる。

生産性アプリケーションに機械学習の機能を導入することでは、Microsoftも、Googleに負けたくないと頑張っている。長年退屈なプロダクトだったMicrosoft WordとGoogle Docsも、今では人工知能と高度なアナリティクスを装備して、ユーザーの関心を喚起し、フレッシュに若返ろうとしている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

GoogleのArts & Cultureアプリは、世界の美術館をスマートフォンに入れた

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世界の美術品が少し体験しやすくなった。Googleが新たに公開した「Arts & Culture」の最新バージョンは、世界70ヵ国の1000を越える美術館の作品を手のひらに収めた。しかもこのアプリは、静止画とテキストをただ見せるだけではない ― 作品をキーワードで検索したり、色別に鑑賞したりできるほか、一人の芸術家の作品が時間と共に変わっていく様子を見ることもできる。Google Cardboardを使った360度のバーチャルツアーや、カメラを向けて絵画を識別する機能もある。

Arts & Cultureアプリは以前からiOSとAndroidの両方で提供されていたが、このリリースではGoogleのより高度なテクノロジーを組み合わせることによって、芸術の発見、鑑賞、理解をより没頭的な体験にしている。

Googleフォトと同じようにあらゆる物が検索できる。例えば「」や「金の入っているもの」などの検索ができると最新リリースの発表記事に書かれている。

さらにテクノロジーは現実世界で不可能なことさえ可能にする ― 例えば一人の芸術家の全作品を時間軸に沿ってスクロールしながら一望することができる。つまるところ、多くの芸術家の作品は世界中の美術館に分散して所蔵されているため、生涯の作品群を包括的に比較するのは困難なのだ。

この機能が動作しているところはGoogleのArts & Cultureサイトで見ることができる。これはゴッホの作品が陰鬱から鮮明へと変化する様子だ。個々の画家の作品を見る画面では、上端のバーにある様々な色をクリックすることで、色によるふるい分けができる。例えばこれはクロード・モネのグレイの使い方だ。

こうした機能はユーザーが芸術を発見、理解する手助けになるが、いっそう興味深い機能がバーチャルツアーだ。Googleはすでに、有名なランドマークや人造あるいは自然の神秘をバーチャルに訪れる方法を“Expeditions”プログラムで提供している。同プログラムは学校にバーチャル・フィールドトリップを提供することを目的に作られた。

新しいArts & Cultureアプリのツアーもそれと大きくは違わない。Google Cardboard等のバーチャルリアリティー・ビュアーを使って、例えばローマのストリートアート風景をツアーしたり、古代ギリシャのゼウス神殿で景色を見回したりできる。対象となるツアーには小さなGoogle Cardboardアイコンが付加される。

ストリートビュー風のツアーも用意されていて、Googleマップと同じように指先でタップするだけで展示や場所を行き来できる。

もう一つ実に賢い機能が “Art Recognizer” で、ロンドンのダルウィッチ・ピクチャー・ギャラリーやシドニーのニュー・サウス・ウェールズ美術館、ワシントンDCのナショナル・ギャラリー等、一部の美術館で利用できる。これはスマホを絵画に向けると、その作品に関する情報が表示されるしくみで、曲名を教えてくれるShazamの絵画バージョンとも言える。

アプリは実際に美術館を訪れる際にももちろん役立つ。美術館のページで開館時間や展示内容を調べることがてきる。

アプリはiOSおよびAndroidのアプリストアで今すぐダウンロードできる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google for Workのサポートがさらに充実、Webホットラインも提供

Googleからサポートを得るのは、いつも容易とはかぎらない。たとえばAdSenseのアカウントを突如停止され、納得のいく説明が得られなかったことを、多くの人が経験している。でもここ数年同社は、徐々にサポートを充実させており、そのことはとくに、有料の生産性サービス(オフィス系サービス)で目立つ。たとえば2年あまり前には、Google Appsの有料ユーザに対する24/7の電話サポートを開始した。

そして今日同社は、Google for Workのアドミンサポートを拡張し、チャットによるサポートを加えるとともに、Google Appsのユーザが質問をしやすいようにした。

チャットによるサポートを、Googleはここ数か月テストしてきた。そのとき得られたフィードバックに基づいて、今回は英語版のAppsのアドミンたちにこのサポートサービスを提供するが、ほかの言語にも今後数か月以内に対応する。

Google Appsのユーザは、サポートのドキュメンテーションをより見つけやすくなり、また、万策尽きたときにはGoogleのサポートに容易にコンタクトできるようになる。GmailやDriveなどのGoogle Appsのサービスに登録している人は、これからはHelpメニューの右の”Contact Us”をクリックするとよい。Googleは長年、顧客との直接コミュニケーションを避けてきた企業だから、このささやかな変化が実は大きな変化の始まりかもしれない。

これらの新しいサポートオプション…24/7電話サポートやモデレータのいるヘルプフォーラムなども含む…はすべて、今日アップデートされる同社のTechnical Support Service Guidelineに明記される。

Google自身も、サポートの充実から嬉しい見返りを得ているようだ。たとえば最近のGoogle Appsのユーザ調査によると、95%の人がサービスに満足している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google Appsの管理者用コンソールがやっとAndroidアプリとしても提供

Googleはこれまで継続的に、企業や教育機関や政府機関における大規模なGoogle Appsの利用*を管理するITのプロフェッショナル向けの強力なツールとして、Google Apps Admin Consoleを作ってきた。しかしそれらのアドミンたちが入手できないものの一つが、モバイルアプリとして提供されるAdmin Consoleないしそのサブセットだった。しかし今日(米国時間5/29)Googleは、その初めての公式のAndroidアプリをリリースし、アドミンたちが携帯電話やタブレットからでもGoogle Appsの管理業務ができるようにした。〔*: Google Apps for Business, for Education, for Government〕

そのGoogle Adminと呼ばれるアプリが行う仕事の大半は、ユーザアカウントの管理だ。アドミンはこのアプリを使って、新規ユーザを加える、パスワードをリセットする、グループを管理する、プロフィールの画像をアップロードする、ユーザをサスペンドする、などのタスクを行える。またユーザ管理のほかに、連絡先(コンタクト)のサポート、ドメインのセッティングの変化を見る、監査ログを見る、などの作業もできる。

今日の発表のほんの数週間前にGoogleは、Admin Consoleの完全な新装バージョンをローンチし、また2週間前にはデベロッパ向けにAdmin SDKの提供を開始した。後者によりデベロッパは、彼らの会社や顧客向けに独自のツールを制作提供できる。

このアプリを使い始めるのは相当簡単だが、ユーザ企業がGoogle Apps管理APIのアクセスを有効にすることを忘れてはならない。またGoogleは、Google Apps for Businessのユーザが自己ドメインのDevice Policiesを有効にすることを推奨している(必須ではない)。もう一つおぼえておくべきは、このアプリへのログインは“スーパーアドミニストレータ”にしかできないこと。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Googleドライブのパワーユーザー向け高機能デスクトップクライアントのInsyncがいよいよ製品版を公開

Insyncは高機能なGoogleドライブのデスクトップ・クライアントだが、今日(米国時間3/26)、ベータを脱してMac版とWindows版の製品版をリリースした。

アップデートされたクライアントには多数の新機能(もちろんオリジナルのGoogleドライブにもない機能)が追加されている。その中には複数のGoogleアカウントのサポート、フォルダやファイルの選択同期、デスクトップへの通知、Googleドライブ以外のネットワーク・ドライブのサポート、柔軟な共有オプションなどが含まれている。

Insyncはシンガポールとフィリピンに本拠を置くスタートアップだが、当初はGoogleユーザー向けのDropboxに似たサービスを目指していた。当時GoogleドライブはGoogleドキュメントと呼ばれており、まだ本格的なクラウド・ストレージ機能を備えていなかった。しかしその後Googleはドライブにデスクトップクライアントを用意してDropbox風のサービスを自ら提供するようになった。そこでInsyncは方向を変えてGoogleのクライアントにまだない機能を開発し始めた。

「開発中にわれわれは非常に多くの人々がこういう機能を望んでいることに気づいた」と共同ファウンダー、CEOのTerence Puaは語る。 2008年にInsyncを創業するまでPuaはフィリピンのFriendsterを運営していた。

ユーザーのターゲットはGoogleドライブのパワーユーザーで、右クリックでフォルダやファイルの共有を開始できる機能も備えられている。その他フォルダやファイルの選択的同期などパワーユーザーが必要とする機能が多数ある。さらにギークな機能としてこの1.0にはシンボリック・リンクやエイリアス機能が含まれている。Puaは「これによってユーザーはInsyncのフォルダにいちいちドラッグアンドドロップでファイルやフォルダを移動することなくフォルダ階層を保ったままで利用できる」と説明する。

今回発表されたv1.0はMac版とWindows版で、Linux版はまだv0.9だという。しかしこれも近くリリースされる予定だ。Insyncは現在各プラットフォーム合計で数十万人のベータ・ユーザーがおり、その40%はGoogleAppsを利用しているビジネス・ユーザーだという。

今回の製品版のリリースにともなって料金も発表された。すべての機能が利用できるプロ・プランは9.99ドルの1回払い、数週間後に発表予定のビジネス・プランには企業のIT部門が利用状況をひと目で把握でき、社員別のアクセス管理ができるダッシュボードや優先サポート、 高度な検索などの機能が付加される。

Puaは「われわれの目的は単にGoogleドライブのクライアントを開発することではない。高度なクラウド・ストレージ・サービスの構築にある。ドライブのクライアントは第一歩にすぎない」と語る。

Insyncは2011年1月に80万ドルのエンジェル資金を得た。2009年にはad Reid Hoffman(LinkedInのファウンダー、CEO)、Tovio Annus (Skypeの共同ファウンダー)、Joi Ito(ネオテニーのファウンダー)、Santosh Jayaram(Twitterの元ビジネス運営担当副社長)らの投資家から30万ドルの.シード投資を受けている。

共同ファウンダーのMarte Solizaを含めてInsyncの社員は現在9人 で人材を募集中だ。

Insync 1.0はこちらからダウンロードできる

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+