中国のスマートフォンおよびスマートデバイスメーカー、Xiaomiが同社初のノートPCを発表した ― そしてそのルックスは「A」で始まる会社の製品とよく似ている。
中国のIT巨人は今日のプレスイベントで新しいスマートフォン、Redmi Proを発表したが、さらにMi Notebook Airを被露して人々を驚かせた。名前まで聞き慣れているって?
ノートPCのサイズは2種類 ― 13.3インチと12.5インチ ― 、フルHDディスプレイ塔載でWindowsが走り、フルメタルボディーにタイプCのUSB充電とUSBスロット2つを備える。フルサイズのキーボードは個々のキーがApple風にバックライトで照らされる。同社のソフトウェアであるXiaomi Synchがプレインストールされており、Xiaomiスマートフォンとのデータ同期やウェアラブルのMi Bankを使ったノートPCのアンロックが可能。
価格は12.5インチモデルが3599CNY(人民元)、約540ドルからで、大型のメインモデルは4999 CNY(750ドル)。海外での発売は期待しないこと。なぜならXiaomi製品の多くは ― 特に新規参入のカテゴリーでは ― 中国のみが対象だからだ。今わかっているのは中国で8月2日から売り出されることだけだ。
内部にはIntel Core i5プロセッサーとDDR4 RAM 8GBおよび256GBのPCI SSD と拡張スロットが入っている。ゲーム用には専用グラフィックカードのNVIDIA GeForce 940MXがある。サイズは306.9 mm x 210.9 mm x 14.8 mmで、重量は1.28 kg。
小型モデルではスペックがやや下がり、Intel Core M3プロセッサー+内蔵グラフィックカードにRAM 4GBおよび拡張可能な 128 GB SSDが載る。
例によってXiaomi製品を比較する基準はAppleだ。中国メーカー曰くMi Notebook Airは、同等のMacbook Airより薄く(13%)、5.56 mmのベゼルの効果でサイズはライバルより11%小さいという。
XiaomiのノートPCについては昨年から多くの憶測が飛び交っていたが、こうして実際の製品となった今、果たしてXiaomiがこれを何台出荷するのか興味深い。ちなみにこの会社は450億ドルという膨大な評価額の正当化に苦慮しているところだ。同社は2015年に「7000万台以上」の端末を販売しており、業界他社の多くが出荷を減らす中で前年の実績を上回ったことは評価に値するが、Xiaomiの当初目標には届かなかった。加えて、同社のスマートホームへの取り組み ― Xiaomiが中国消費者のための製品エコシステムを構築するというアイデア ― は未だに結実していない。
スマートホームはXiaomiの巨大な評価額を支える重要な促進力だ。ハードウェアビジネスは Xiaomiの賢い部品調達方式をもってしても薄利で競争が熾烈なため、点と点をつなぐデータとサービスのビジネスは、Xiaomiがライバルと一線を画すのに一役買うことになるだろう。
ノートPCは不必要な製品ラインだと見る向きもあり、モバイルファーストのインターネットユーザーが中心の中国では特にそうだが、ノートPCは中国消費者世帯のつながるデバイス全部を所有するというXiaomiの野望にぴったりあてはまる。少なくとも、あらゆるタイプのインターネット接続ハードウェア製品にとって魅力的なオプションであることは確かだ。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)