【レビュー】Appleの14インチMacBook Pro(2021)、新・旧機能の融合

TechCrunchスタッフのリアクションはすばやく、私の知る限り、全員共通だった。特定の新機能についてこれほど多くの同僚たちが心から興奮したところを見たことがかつてあっただろうか。MagSafeが帰ってきた。iPhoneバージョンではないオリジナル(あちらにも魅力がないわけではないが)。MacBookバージョンだ。2017年にApple(アップル)が、オールUSB-C / ThunderboltのMacBook到来とともにあっさりと見捨てたあのバージョンだ。

これが、新しいプロ向けノートパソコンの長文レビューの始まりとして奇妙であることはよくわかっている。MagSafeが、2021 MacBook Proの最重要ポイントではない。最大の特徴はほぼ間違いなく、新しいチップ「M1 Pro」と「M1 Max」だ。しかし、この独自コネクターは重要な縮図である。ポートに喜び、ポートに悲しみながらこのシリーズにこだわってきた長年の信奉者にとっては魅力的な目玉となる。

新モデルは全部のせノートパソコンではない。実際Appleはそういう製品を出さない。しかし、同社はいくつかの新機能を追加するとともに、多くのユーザーが消えてしまうことを恐れていたに違いないかつての大好物を復活させた。MacBookが進化する過程において、さまざまな機能がやってきてはいなくなった。去る2016年にヘッドフォンジャックが廃されたとき、Appleはそれを「勇気」と呼び不評を買った。あれはAppleが明確に時代の先頭にいた数多くの場面の1つだった。ただし、それは勇気の話だ。ものごとはいつも予定どおりに運ぶわけではない。

画像クレジット:Brian Heater

我々消費者は、変化を要求し、一方でそれについて不満をいう。我々を満足させるのは大変だ。中には、ヘッドフォンジャックやその前のディスクドライブのケースのように、メインストリームの消費者の利用形態が追いつき、多くの人にとってその機能がほとんど惜しまれないこともある。メーカーの勇み足だったこともある。USB-AからUSB-Cへの転換についていえば、あれは明らかに不可避な進化の兆候だった。しかしMagSafeを失ったのは痛かった。

そのコネクターは、幸いにも帰ってきた。改良された形状で。他にSDXCカードスロット(SD 4.0規格、UHS-I、UHS-II SDXCカード対応)、HDMIポート、そして現在のMacラインナップから消えていたファンクションキーの隊列(窮地にたたされたTouch Barを置き換えた)も。USB-Cポートは3つで、13インチモデルの4つから減った。ポートを失いたい人などいないが、HDMIとMagSafeの復活は多くの人が正当なトレードオフだと感じているに違いない。個人の意見だが。

Appleは、同社のパソコン製品ラインナップにとって長年基盤となっているクリエイティブのプロたちを奪還しようと組織的な努力を行った。そして、多くの意味で、新しいProモデルはその最も純粋な意思表示だ。それはパワフルで図体の大きいMacの未来を示唆するマシンであるとともに、過去のヒットをいくつか再現している。

1年経ってみると、2020年の13インチMacBook Proは一種の珍しい存在になるのだろう、2016年のMacBookと同じように。現在も14インチ、16インチモデルの13インチの姉妹として製品ラインナップに残っている。奇妙な位置づけだ。実際のところ13インチMacBookのDNAは、同時に発売されたAirとの共通点の方が多く、たぶんMacBook Pro LiteかMacBook Air+ のようなものだ。当時、2つのモデルに我々が期待したような違いは見られなかったが、2021年のProモデルは「差」をはっきりさせた。

新モデルの中心は、もちろん、Appleの最新シリコンだ。我々は2021年10月の「Unleashed(パワー全開)」イベントで新チップが登場することを予測していたが、Appleは2種類のチップで我々を驚かすことに成功した。M1 ProとM1 Maxだ。いずれもM1(同じ5nmアーキテクチャーで作られている)のパワーアップ版だが、ほとんどのユーザーのほとんどのシナリオでは、2つのチップの違いは取るに足らない。そもそもほとんどのユーザーのほとんどのシナリオでは普通の古いM1が十分仕事をこなす。しかし、Appleのデモがターゲットにしているのはほとんどのユーザーではない。それはクリエイター層という、3Dレンダリング、8Kビデオ編集をはじめとする10年前のノートパソコンでは不可能に近かった作業でシステムを限界まで押し広げる人たちだ。

画像クレジット:Apple

要約すると。

  • M1:160億トランジスタ、8 CPUコア、7/8 GPUコア、メモリ帯域幅68.25 GBps、最大メモリ16 GB
  • M1 Pro:337億トランジスタ、8/10CPUコア、14/16 GPUコア、メモリ帯域幅200 GBps、最大メモリ32GB
  • M1 Max:570億トランジスタ、10CPUコア、24/32 GPUコア、メモリ帯域幅400 GBps、最大メモリ64GB

AppleがProとMaxを発表した後、すぐに湧いた疑問はAppleが2つのチップをどう使い分けるかだった。結局、同社は正しい選択をしたと私は思う。Maxを両方のシステムのアップグレードとして提供した200ドル(日本では2万2000円)で。もちろん金額はすぐにかさむが、Apple.comのショッピングカートにとっては歓迎だ。AppleはM1 Max、10コアCPU、32コアGPU、64GB RAM、2TBストレージという構成のシステムを編集部に送ってくれた。


メモリのオプションは16~64GB(後者はMaxでのみ使用可)、ストレージは512GBから最大8TBまで選択可能。この構成のシステムは4100ドル(日本では税込47万5800円)。ストレージを8TBに増やすと5899ドル(税込67万3800円)になる(ちなみに16インチにすると約68万円を超える)。これはエントリー構成の1999ドル(税込23万9800円)より3900ドル(約43万円以上)高い。



このベンチマークはスペックの違いを裏づけている。GeekBenchのAppleシリコン向けシングルコア・テストは大きな違いを見せておらず、2020年MacBook Proの1711に対して1781だが、マルチコアのスコアは7549から1万2674と飛躍的に向上している。



このGFXBench Metalグラフィックテストでは、新しいGPUがAztecデモで3490フレーム(54.3fps)から7717.5(120fps)へ、オフスクリーン版で4981フレーム(77.4fps)から1万7981(279.6fps)へと急上昇している。前者では一部のNVIDIA GPUより劣っているが、後者では他を圧倒している。中でも特に注目すべきなのは、Appleが高い性能数値をほとんどのライバルより著しく少ない電力消費で実現していることだ。

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本機が熱を持たないという表現は行き過ぎだ。アルミニウム筐体の底部は快適な温かさになるが、真実はといえば内蔵ファンを働かせるためにはシステムにかなりの負荷をかける必要がある。バッテリー持続時間も長い。1回の充電でApple TV+を17時間29分見ることができた(新作のドキュメンタリー、Velvet Undergroundはいい。なぜわかるかというと「何度も」見たから)。ちなみに復活したMagSafeによる充電は高速で、0から50%まで30分で充電できた(96または140Wの電源アダプター使用)。3つあるUSB-Cポートでも充電が可能(専用プラグを家に忘れた時に重要)だが、速度は落ちる。

MagSafeプラグにはすてきなブレイデッドケーブルが付いてくるが、外見を除けばみんなが知っていてほとんどの人が愛する簡単着脱プラグと驚くほどよく似ている。

新しいMacBookは新しい内部に合わせてデザイン変更もなされている。たとえば16インチモデルは先行機よりも厚く、重くなり、4.3から4.7ポンド(2.1、2.2kg)に、高さ0.64(1.62cm)から0.66インチ(1.68cm)に増えている。14インチは13インチの3ポンド(1.4kg)対して3.5ポンド(1.6kg)だが高さは小さな姉妹と変わらない。

2020年版Airを持ち歩いている1人(時々アパートを離れるとき)として、これは無視できる違いではない。私の大胆な憶測は(少なくとも今のかたちの)13インチMacBookの将来を危ぶんでいるが、薄くて軽いAirがいなくなることは想像できない。

画像クレジット:Brian Heater

14.2インチのディスプレイは大きくて明るい3024×1964画素。13インチの227ppiに対して254ppiだ。2020年の輝度500nitは、持続時1000ニト、ピーク時1600ニトへと上昇した。これはミニLEDアレイと120Hzのリフレッシュレートのおかげだ(ProMotionテクノロジーによって作業に適応する)。支えているテクノロジーは最新のiPad Proや多くのノートパソコンに見られるものと類似している。

MacBook Air 2020(左)、:MacBookPro 2021(右)

このリモートワーク時代にはありがたいことに、FaceTimeカメラがアップデートされ、2021年の新iMacと同じ1080pカメラになった。これは2020年のProとAirに搭載されていた720pカメラからのうれしいアップグレードで、これまでは画像処理技術とM1の性能に頼ってホワイトバランスの改善や画像ノイズを減らしていた。上の画像でわかるように、最新のAirと比べてかなり劇的な向上だ。

画像クレジット:Brian Heater

ベゼル(前面カバー)は前モデルより24%減少した。エッジ・トゥー・エッジまではいかないが、近づきつつある。この変更にともない、おそらく最も賛否を呼ぶ変更が、恐ろしいノッチ(切り欠き)の追加だ。このノッチの活発な評価についてはDevin(デビン・コールドウェイ)の記事を読んで欲しい。私は概してノッチにとらわれない立場で、つまり当然フルスクリーンがベストだが、ノッチが存在する理由も理解している。これは、Appleが4年前のiPhone X発売以来iPhoneで採用し続けているものだ。

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先のイベントで会社がいうには「これはコンテンツに余分なスペースを与える実にスマートな方法であり、フルスクリーンモードでは16対10のウィンドウが得られ、見た目もすばらしい。これはシームレスです」。慣れるまでに少し時間が必要であることは間違いないと私はいっておく。

他のモバイル機器メーカーには、ピンホールあるいはスクリーン下カメラを採用しているところもある。後者は大部分が失敗で、画質が著しく損われる。Zoom会議の時代のウェブカムには決してあってほしくない事態だ。ノッチの採用は実質的にこれまでベゼルがあった上部にスクリーン財産が追加されたことを意味している。ほとんどの場合、適切な暗い背景や、フルスクリーン動画ならレターボックスの黒いバーが隠せないものではない。

しかし、フルスクリーンモードで、特にメニューシステムに依存の強いアプリにとっては厄介だ。メニューバーは自動的にノッチを回り込む。デベロッパーは何もする必要がなく、メニュー項目が隠されないうようにシステムがメニューバー移動する。これはノッチ対応はもちろんまだでAppleシリコンバージョンをまだ出していないAudacityの場合だ。ちなみにマウスポインターは、実質的にノッチの下を通過して動く。

14インチ画面以上のものが必要になった時(そういうときもあるだろう?)、ProチップはPro Display XDRを2台同時にサポートできる。Maxなら、Pro Display XDRと4K TVを動かせる。復活したHDMIポートは4K60およびHDRビデオに対応している。

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キーボードはここ何年かMacBookラインナップにとって一種の弱点だった。うれしいことに、2020年同社はようやく実績ある機構に戻した。キーの固着や最終的にキーボード交換プログラムに至った惨劇を受けてのことだ。現在の構成は、ノートパソコンのキーボードではソフトな側に寄っているが、数年前の頑強な過ちより何光年も前進している。

Touch Bar(タッチバー)がそれ自身「頑強な過ち」に当たるかかどうかは視点の問題だが、Appleの予想に達しなかったことはかなりはっきりしている。キーボード上部に超薄型タッチディスプレイを置くことは理論上は興味深いアイデアだったが、定常的に触れ合った人が多くいたとは思えない。これは、好きになりたいけれども、最終的に存続する理由を正当化できずに提案を断念する類いのものだった。つまり、私は、それが消えゆくことを悲しまない1人だ。

画像クレジット:Brian Heater

完全な死を悼むにはまだ早い、なぜなら13インチMacBookにはまだ必死でしがみついていくのだから。しかし、まあ、その入力デバイスの未来は決して明るいとはいえない。代わりに、フルハイトのファンクションキーが戻り、Appleはその復活をすばらしい新機能として位置づけた。会社はこう書いている。

このたび、Magic Keyboardがフルハイトのファンクションキーを初めてMacBook Proにもたらしました。プロの愛するメカニカルキーの感触とともに。

キーには、明るさ、音声入力、音量、Spotlight、Siri、おやすみモード、音楽再生などが割り当てられている。さらに、常にTouch Barの最高の部分であったものを維持している。Touch IDだ。今度は2020年のAirに付いていた小さな突起ではなくフルサイズのキーだ。

画像クレジット:Brian Heater

MagSafeの復活と同じく、Touch Barの放棄は、新しいMacBookが数年来で最高と言われる主要な理由だ。彼らはいくつかの重要な ブレイクスルーを成し遂げてきた過去の世代のテクノロジーと学習に基づき、何よりもユーザーのフィードバックに耳を傾けて開発してきた。それは、うまくいかないものから離れ、うまくいくものを強化することを意味し、とりわけ重要なのは消費者にとって何がベストであるかを自分が知っていると思わないこと、非常に特化したクリエイティブのプロが相手となればなおさらだ。

税込23万9800〜67万3800円という価格は、みんなのためのMacBookという感じではない。ほとんどの消費者にとってはMacBook Airが役割を果たすかそれ以上だろう。しかし、マシンの限界を求めるような使い方をする人には、新しいProはMacBookライン最高の要素の集大成だろう。

画像クレジット:Brian Heater

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(文:Brian Heater、翻訳:Nob Takahashi / facebook

アップル発表イベント「Unleashed(パワー全開)」でアナウンスされた内容まとめ

前回の大きな発表会から数週間しか経っていないが、Apple(アップル)はすでに次のイベントを開催した。

前回のイベントでは、iPhoneとApple Watchが中心だった。今回は?新しいチップ、新しいAirPods、そして新しいMacBook Proが主役だった。

ライブで見られなかった方のために、何が発表されたか要点をまとめてみた。

新しいAirPods

画像クレジット:Apple

ベースレベル(つまりProでない)AirPodsがアップグレードされる。新しい外観、空間オーディオのサポート、音楽や通話をコントロールするProラインの「フォースセンサー」、耐汗耐水性能の向上などだ。Appleによると、バッテリー駆動時間も改善され、1回の充電での駆動時間が5時間から6時間になったとのこと。新たにMagSafeでの充電に対応する。

第3世代のAirPodsは、本日より179ドル(国内税込価格2万3800円)で予約注文が可能、来週から出荷される。

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M1 ProとM1 Max

Appleは、2020年に独自の高速チップ「M1」を発表して人々の度肝を抜いた。今回、同社は「M1 Pro」と「M1 Max」という2つの新しいM1チップを発表し、さらにその性能を高めた。

Apple によれば、M1 ProのCPUはオリジナルのM1に比べて最大70%高速で、GPUスピードは最大2倍、32GBのユニファイドメモリ、200GB/sのメモリ帯域幅を備えている。

一方、M1 Maxでは、ユニファイドメモリが64GBにアップしている。M1 Pro、M1 Maxともに、CPUは最大10コア、GPUはProが最大16コア、Maxが最大32コアをサポートしている。

両プロセッサとも、非常に速くなることは間違いない。

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新しいMacBook Pro

画像クレジット:Apple

この新しいチップを有効に利用するために、Appleは新世代のMacbook Proを発表した。そして、MacBook Proの最近の変更点のうち、反発が多かったものについていくつか、同社にしては珍しく巻き戻す決断をした。

ハイライトは次の通り。

  • サイズは16インチと14インチの2種類
  • MagSafeが復活!Touch Barは廃止!SDカードスロットやHDMIなどのポートを搭載!
  • 120HzのProMotionに対応し、よりスムーズなスクロールを実現
  • このモデルでおそらく最も議論されるであろう点は、カメラ部分のノッチだ。これにより画面を少し大きくすることが可能だが、しかしそれは、ノッチデザインを意味する
  • カメラは1080pにアップグレードされ、Appleは低照度下での2倍のパフォーマンスを約束している
  • オーディオシステム全体が見直され、ツィーターとウーファーがより大きくなり、オーディオの忠実度が向上している。
  • 14インチモデルは1999ドル(税込23万9800円)から、16インチモデルは2499ドル(税込29万9800円)から

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その他の発表

  • SiriにApple Musicでテーマ別のプレイリストを再生させることができるようになった。例えば、リラックスするためのプレイリスト、ディナーパーティー用のプレイリスト、ハイキング用のプレイリストなどだ
  • Appleは、Apple Musicで新しく、月額5ドル(日本では480円)の「ボイスプラン」を提供する。基本的には、従来のインターフェイスを捨ててSiriだけで楽曲をリクエストしたいユーザーのための安価なプランだ
  • HomePod miniに、ダークブルー、オレンジ、イエローの3色の新色が追加された

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画像クレジット:Apple

画像クレジット:Apple

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(文:Greg Kumparak、翻訳:Aya Nakazato)

アップルのMacBook Proがデザイン一新、新M1チップとMagSafeを採用した14・16インチモデル登場

Appleシリコンが搭載された初代MacBook Proが発売されてから1年も経たないうちに、Appleが早くも次のモデルを発表した。ご存知のように、2020年版のMacBook Proは、M1版のProとAirの境界線が完全には明瞭ではなかったために、少々売るのが難しい代物だった。

それを正そうとするべく、本日Appleが発表したのは、MacBook Proの新バージョンだ。この新バージョンでは、長年にわたって人気を博してきた薄型軽量の兄弟機(Air)との間に、より明確な線引きが行われている。

画像クレジット:Apple

この新しいシステムには、本日のイベントで発表された改良版チップである新しいM1 ProまたはM1 Maxが搭載される。この10コアのチップは、16コアのGPU(Proの場合)と相まって、M1チップの最大3倍のメモリ帯域幅を可能にするという。一方、MaxではGPUのコア数が一気に32に増える。明らかなのは、同社の主力ユーザーであるクリエイティブのプロたちを、2020年モデルとは違うやり方でターゲットにしていることだ。

2020年モデルとは異なり、今回のモデルでは14インチと16インチの2種類が用意されており、デザインも一新されている。高性能なアプリケーションのためにファンも内蔵されているものの、Appleによればそれが回ることはほとんどないという。また、今回のシステムでは、あまり好評ではなかったTouch Barが廃止され、代わりに物理的なフルファンクションキーが採用されている。

こうして1つのフィーチャーが去り、昔の人気者が戻って来た。Magsafeが復活したのだ(解き放たれたというべきだろうか)。この第3世代の充電機構は独自のポートを採用しているものの、ユーザーはこれまで通りにThunderbolt / USB-Cポートを使って充電を行うこともできる。そして、もちろんこのマシンにはたくさんのポートが用意されている。具体的には、3つのThunderbolt 4 / USB-Cと、HDMI、そしてSDXCカードスロットだ。

ベゼルを薄くする代わりに、iPhoneスタイルのノッチをディスプレイ上部に設けることでウェブカメラを収納している。うれしいことに、ウエブカメラはいまや日常となったリモート会議用に1080pへとアップグレードされており、より大きなセンサーと広い開口部を備えている(残念ながら4Kではないが、従来のモデルより改善されている)。

16インチ(正確には16.2インチ)ディスプレイの解像度は3456×2234、14インチ(同じく14.2インチ)ディスプレイの解像度は3024×1964だ。ピーク輝度は1600ニトで、リフレッシュレートは120Hz。さらに音声も大幅に改善されている。表面の多くを占めるグリル部の下には、4つのウーファーと2つのツイーターから構成される6つのスピーカーシステムが隠されている。

Appleによれば、これらのシステムはより高速な充電に対応しており、かつビデオ再生で最大21時間のバッテリー駆動時間を実現している。このノートパソコンの「野獣」は軽くはない。それぞれの重量は、4.7ポンド(2.1kgと2.2kg)と3.5ポンド(1.6kg)だ。14インチは税込23万9800円から、16インチは税込29万9800円からとなっている。またいずれのモデルでもM1 Max版へのアップグレードが可能で、24コアGPU版へは税込2万2000円、32コアGPU版へは14インチは税込4万4000円、16インチは税込5万4000円の追加料金がかかる。

本日より予約受付を開始し、来週、10月26日に発売される。また、13インチのProも当面は継続され、標準的なMacBookが担っていた役割を実質的に果たすことになる。

画像クレジット:Apple

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(文:Brian Heater、翻訳:sako)

アップル、MagSafeコネクタを新MacBook Proで復活

Appleは「接続性のジェットコースター」に私たちを乗せるのが大好きなようだ。新しいMacBook Proは、MacBookシリーズがこれまで頼りにしてきたUSB-Cコネクタでは対応できないほど電力を消費する。これまでどおりThunderboltポートを使って充電することもできるが、新しいM1 ProM1 Maxプロセッサーを1ミクロンでも長く使いたいなら、MagSafeを使うべきだ。

これは実にクレバーな設計だ。MagSafe 3の充電器は、メインのワークステーションに置いておきそこでヘビーな作業を行う。一方、外出先でテキストをまとめたり、ウェブを閲覧するときには、性能は低いが小型の充電器を使うことができる。もちろん、USB-Cケーブルにはすぐ外れるというMagSafeのメリットはないが、これは両方の長所を活かす最良の組み合わせだ。ちょっと馬鹿げているが、もし誰かがケーブルにつまずくようなことがあれば、それは自宅や職場のデスクで安全に過ごしているときではなく、外出中であることが多いものだ。

新開発のMagSafe 3コネクタと、MacBook Proの新しいポート

新しいMagSafeポートには、2006年にアップルが開発したおなじみのマグネット式クイックリリースが搭載されており、誰かが電源コードにつまずいてもノートパソコンが床に落ちることはない。当時Appleは、このマグネット式クイックリリースを「コンピュータの転倒によるトラブルをすべて解決する」と謳っていた。

Macbook Pro 2021のMagSafeポート。新しいMagSafe 3コネクタはマグネットを採用

その10年後、Appleは方針転換し全面的にUSB-Cを採用したが、結局のところ、パソコンの落下問題は大したことではないのだろうか?AppleのノートパソコンにMagSafeが戻ってくるのは喜ばしいことだが、この変更にはどのような意味があるのだろうか。

Appleは単に、USB-Cが確実に供給できる以上の電力を必要としていたのではないだろうか(ご存知のとおり、多くの人がW数が小さいスマートフォン用充電器でノートパソコンに接続していた)。

MagSafe 3は、本日発売されたAppleの新しいMacBook Proシリーズに搭載されている。

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(文:Haje Jan Kamps、翻訳:Katsuyuki Yasui)

アップルの新MagSafeウォレットは紛失時に「探す」アプリと連動

新しい「iPhone 13」の発表と並行して、Appleはアップグレードされたフラッグシップデバイスを補完するための新アクセサリーをいくつか紹介した。そのアクセサリーの中でも特に興味深いのは、Appleの「探す(Find My)」サービスと連動する新MagSafe対応iPhoneレザーウォレットだ。iPhoneからウォレットが誤って外れて紛失しても、他のAppleデバイスやAppleのAirTagsが取りつけられたアイテムと同様に「探す」アプリを起動してウォレットを探せるようになる。

MagSafeレザーウォレットは、ウォレットがiPhoneから外れた最後の場所をユーザーに通知する。ただし、リアルタイムでの追跡はできない。

これは、AppleのMagSafe製品のユーザーにとって、小さいが、しかしクレバーな追加機能だ。この技術は、iPhoneユーザーがケース、財布、三脚、カーマウントなど、あらゆる種類の製品をiPhoneの背面に取り付けられるようにするために、2020年秋に初めて導入された。また、iPhone 13に搭載されるMagSafeバッテリーパックのようなApple独自の充電用アクセサリーもある。MagSafeは、iPhoneの背面に磁気センサー、銅黒鉛のシールド、2つのシールド、複数のマグネット、NFCアンテナなどを重ねることで、アクセサリーを装着する仕組みになっている。

関連記事:アップルが「MagSafe」でアクセサリーとワイヤレス充電器の新エコシステムを構築

しかし、これまではMagSafeのパワーと「探す」の機能を組み合わせることはできませんでした。

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今回「探す」と連携した「MagSafe対応iPhoneレザーウォレット」の発売にともない、MagSafeとの連携を前提としたiPhone用のレザーとシリコンのMagSafeケース、およびMagSafe搭載のクリアケースといった新ケースやカラーバリエーションが発売される。いずれも本日から注文できる。

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(文:Sarah Perez、翻訳:Katsuyuki Yasui)

アップルがiPhone 12用MagSafeバッテリーパック発表、最大15Wでワイヤレス充電が可能で税込1万1800円

iPhone 12シリーズにMagSafeが追加されたことで、アクセサリーメーカーにはさまざまな充電方法を提供できるようになったが、中でもスナップオン式のバッテリーパックが最も便利だという声をよく聞く。AnkerやMophieをはじめとする多くのサードパーティーは独自のバッテリーパックを発売しているが、今度はAppleがその流れに乗る

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    画像クレジット:Apple
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    画像クレジット:Apple

「MagSafeバッテリーパック」と名づけられたこのバッテリーパックは、本日よりアップルのサイトで99ドル(日本では税込1万1800円)で予約受付が開始され、7月19日到着の予定となっている(日本では7月20日〜22日)。カラーはホワイト(背面にはファーストパーティー製品であることを示すグレーのAppleロゴを配置)で、最大15Wのワイヤレス充電が可能だ。

現時点では、このパックで何回分の充電ができるかなど、その他の詳細は不明。するどい人は、本体の背面に1460mAhの大きさを示す細かい文字があることに気づくだろう。バッテリーパックの充電にはLightningポートを使用しており、スマートフォンに装着したままパックを接続することで、バッテリーパックとスマホバッテリーの両方を一度に急速充電することができる。

5000mAhのバッテリーで45~50ドル(5000〜5500円)程度のAnkerやMophieの製品と比べると割高感がある。

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:AppleバッテリーiPhoneMagSafe

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(文:Brian Heater、翻訳:Katsuyuki Yasui)

MagSafeとAppleシリコン搭載の新MacBook Proを2021年後半に計画中か、Touch Barが廃止の可能性も

Bloomberg(ブルームバーグ)の最新記事によると、Apple(アップル)は2021年後半に新型MacBook Proの発売を計画しているという。これらの新モデルには14インチと16インチがあり、同社が2020年末に新型MacBook Airと新型13インチMacBook Proで投入したような、改良された新型の独自プロセッサが搭載される。また、MagSafe充電器(USB-Cの代わりに電源を供給するマグネットを利用した専用充電ポート)も復活し、最新のMacBook Proのキーボードに内蔵されている小さな有機ELディスプレイであるTouch Barが廃止される可能性もある。

Bloombergのレポートによるとこれらの新型MacBook Proには、現行のノートパソコンに内蔵されている既存のM1チップよりも多くのコアと、優れたグラフィックス性能を備えたプロセッサが搭載され、さらによりコントラストが高く明るいディスプレイが採用されるという。またその外見は既存モデルに似ているものの、電源ポートはUSB-C以前に使われていた磁気充電専用インターフェイスであるMagSafeが復活するという。

MagSafeには、誤って接続中の電源コードにつまずいた場合でも、ラップトップが引っ張られずに簡単に切断されるという利点がある。またMagSafeが搭載されれば、すべての外部ポートがアクセサリー用として利用できる。Bloombergによると、新しいノートパソコン向けに復活するMagSafeはそれらのメリットに加え、USB-Cよりも高速な充電を提供するという。

登場以来、議論の的になってきたTouch Barについては、特にプロユーザーがこのインターフェイスを好まない傾向にある。なぜなら、プロのワークフローで有用な専用の物理キーを置き換えるためだ。記事によると、Appleは「Touch Barをなくしたバージョンをテスト済み」だとしている。同社が最終的に決断するかどうかは不明だが、実現すれば多くの人に歓迎されるだろう。

最後にBloombergによると、Appleは新しいデザインのMacBook Airも計画しているという。ほんの数カ月前に更新されたばかりの同製品だが、レポートによると新型MacBook Proの「ずっと後」に登場するとしており、2021年に登場する可能性は低いようだ。

関連記事:「らしさ」を取り戻したMacBook Pro 16インチモデル

カテゴリー:ハードウェア
タグ:AppleAppleシリコンMacBook ProMagSafe

画像クレジット:Apple

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

確かに便利だ、しかし高価で少々期待外れなアップルの新充電器「MagSafeデュアル充電パッド」

Apple(アップル)の新しいMagSafeデュアル充電パッドを試すことができた。これは折りたたみ式のデュアルトラベルチャージャーで、MagSafeを使ったiPhoneと、従来のマグネットチャージャーを利用するApple Watchの両方を充電することができる。

もちろん、宣伝どおりに充電できる。MagSafeのiPhone側にiPhoneを置けば、内部の磁石が適切に位置を合わせてくれる。Apple Watch側は充電器部分がポップアップされるので、クローズドループのバンドでも簡単に使うことができる。また簡単に折りたためるので持ち運びやすく、一方を使わないときも後ろに折りたたむこともできる。MagSafeデュアル充電パッドは確かに使える。

しかしこの折りたためることが、もやもやを感じる原因でもある。このMagSafeデュアル充電パッドは129ドル(日本では税別1万4800円)で販売されるが、70ドル(約7350円)の商品であるように感じるということをご理解いただきたい。電源アダプターが付属しない充電器だとわかったら、40ドル(約4200円)であっても私は驚かないだろう。この充電器にはLighting to USB-Cケーブルが同梱されている。つまり、本製品はユーザーがUSB-Cケーブル対応充電器を持っていることを前提としているが、この充電器はまだ一般的ではないと私は思う。MagSafeデュアル充電パッドにはLightingポートがあるが、ここにはLightning充電ケーブルを挿して使うことができる。

ヒンジと筐体は、プレス成型されたようなソフトタッチゴムでコーティングされている。​ヒンジは正常に動くが、グラグラしておりすぐにシワになる。ゴムは十分に厚く、すぐに破れてしまう印象はないが、信頼性は低い。ヒンジは安価なものであり、アップル製品ではなく価格重視のサードパーティ製アクセサリーのもののようだ。

全体がプレス成形されているため、本体の外周にはこのようなラインが存在する。シールが貼られているが、よく見るとラミネートの層も見える。傷やほつれ、曲げ、汚れの対策になっているようだが、バッグの中に入れるものとしては決して素晴らしいものではない。

白というカラーも良い選択ではない。私の持っているものはすでに薄汚れてしまい、外に持っていけなくなっている。

​充電は十分速く、デバイスはしっかりとロックされる。​Apple Watchの充電部分は、滑らかな小さなクロームのヒンジで最も高級感がある。​MagSafe充電パッドとApple Watchの充電器は、アップルによくある表面処理加工が施されたアルミニウム製だ。​Apple WatchとiPhoneを同時に20Wの電源アダプタで充電できるかどうかはテストできなかった。その結果は今後、更新する予定だ。

​しかし残念ながら、先にAirPowerが大々的に紹介されたが最終的には消滅してしまったことを考えると、全体的には少々期待外れだ。アップルは​、AirPowerを実現させようとしていたときからずっとこの製品を計画していたのかもしれないが、この充電器にまでたどり着いた物語の最後は、実にフワフワフワフワという悲しいトロンボーンの音色のようだ。

MagSafeデュアル充電パッドは確かに機能するし、エンジニアリングにおいて明るい点もいくつかある。​しかし129ドル(日本では税別1万4800円)の充電器と必要な19ドルの20Wの電源アダプタを購入する時点でそれだけの価値があると感じることはないだろう。ほぼ同様の機能を持つサードパーティー製アクセサリーも販売されている。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:AppleMagSafeレビュー

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(翻訳:TechCrunch Japan)

あらゆるスマホに対応する新しくて完璧な端末固定ソリューション「Mobile by Peak Design」

Kickstarter(キックスターター)のキャンペーンで、続けて成功を収めてきたPeak Design(ピーク・デザイン)が、またまたMobile by Peak Design(モバイル・バイ・ピーク・デザイン)という新製品をひっさげ戻ってきた。カメラ用マウントやパッキングギアの豊かなエコシステムを作り上げてきたこのスタートアップは、まるでApple(アップル)の磁石を使った新しいiPhone用アクセサリー体系MagSafe(マグセーフ)の登場を待っていたかのようなスマートな相互接続システムを打ち出した。しかし、Peak Designの製品はあらゆるスマートフォンとモバイル機器に対応する。

Peak DesignのCapture(キャプチャー)、Anchor(アンカー)およびマウンティングプレートシステムと同様にMobile by Peak Designは、スマートフォンをあらゆる種類のアクセサリーへの接続方法を提供する。このシステムは、SlimLink(スリムリンク)とPeak Designが呼ぶコネクターを中心に構築されている。磁石と物理的なマウントをうまく組み合わせたもので、スマートフォンを特定の用途にも汎用の粘着式アクセサリーにも対応できる。さらにSlimLinkはソフトロックとハードロック、つまり磁石のみ(ソフト)と磁石と物理的な固定具の併用(ハード)のどちらのアクセサリーでも使えるため、一連のマウントに応じた、さまざまなレベルの安定性が得られる。

Peak DesignはKickstarterでクラウドファンディングキャンペーンを行っているが、製品はすでにデザインができており、高いレベルの品質で製造されている。各メディアには、SlimLink汎用スマホマウント、自転車のハンドル用マウント、三脚、磁石式と粘着式の汎用マウント用パッド、自動車のダッシュボード用マウントといった一連のMobileラインアップのサンプルが送られている。

画像クレジット:Peak Design

私はこれらを2週間ほど使っているが、驚くほど用途が広く便利であることがわかった。Peak DesignはiPhone 11 Pro用のケースも提供してくれたが、私はiPhone 11 Pro Maxを使っているので、両面テープで固定する汎用プレートを、付属のサイズと位置の調整ガイドに従ってiPhoneに直接貼り付けた。大変にしっかりと保持してくれる上に、厚みはほどんど気にならない(iPhone 11 Proをテーブルに置いたときに、カメラ部分の出っ張りがぶつからない程度に、わずかな隙間が開くようになっている)。

iPhoneとソフトロックとの磁石によるホールドには十分な強度があり、緩んでしまうのではないかという不安は一切感じない。私はよく汎用の磁石マウントで冷蔵庫にスマホをくっ付けているが、スマホがズレることはない。物理的な固定具が追加されている自転車用のマウントは、自転車を乗り回してもしっかりとスマホを保持してくれる。アームも、スマホをベストな位置に保てるようになっているので(縦横どちら向きにもできる)自転車用のナビとして使える。

画像クレジット:Peak Design

実際、Peak Designのシステムデザインは、他社製品よりも大きく秀でているのだが、それが本当によく現れているのが三脚だ。とてもうまく考えられた非常に小型の三脚で、全体の面積はクレジットカードよりも小さく、やや厚みがある程度だ。ポケットに入れてどこへでも持ち運べる上に、タイムラプス写真の撮影にもとても安定したプラットフォームとなる。付属の六角レンチを使えば、どの角度でもしっかりと固定できる。

自動車用のマウントは、粘着テープでダッシュボードに貼り付けるようになっている。スマホ本体に取り付けたマウントにもケースにも、SlimLinkスロットにはめ込む突起があり、物理的に爪で固定しなくてもスマホを保持できる仕組みになっている。試したところ、保持力は大変に高くし、特に程よい固さのボールジョイントは、いちいちネジを締めるなどの必要がなく、自由な角度にスマホを調整できる。この汎用マウントには、いまのところ1つだけ不満がある。Nomad(ノマド)のワイヤレス充電器Base Station Pro(ベース・ステーション・プロ)との互換性がないことだ。これについてPeak Designは、現在、ワイヤレス充電アクセサリーのテスト中であり、将来、互換性に関するアドバイスを行うと話している。しかしPeakのスマホケースEveryday(エブリデイ)は、すでに数多くのQi(チー)充電器に対応している。

  1. PD-Mobile-03-AutoMount01

  2. PD-Mobile-03-AutoMount05

  3. PD-Mobile-04-DeskMount02

  4. PD-Mobile-05-WallMount04

  5. PD-Mobile-03-AutoMount03

  6. PD-Mobile-05-WallMount03

  7. PD-Mobile-04-DeskMount01

  8. PD-Mobile-03-AutoMount04

  9. PD-Mobile-03-AutoMount02

  10. PD-Mobile-02-MobileTripod01

  11. PD-Mobile-02-MobileTripod04

  12. PD-Mobile-08-MotoBarMount01

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    画像クレジット:Peak Design
  14. PD-Mobile-02-MobileTripod03

  15. PD-Mobile-02-MobileTripod02

  16. PD-Mobile-01-EverydayCase-01

  17. PD-Mobile-01-EverydayCase-02

  18. PD-Mobile-01-EverydayCase-03

  19. PD-Mobile-09-MotoStemMount01

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    画像クレジット:Peak Design
  22. PD-Mobile-11-UniversalAdapter01

  23. PD-Mobile-06-OutFrontBikeMount03

  24. PD-Mobile-06-OutFrontBikeMount02

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  26. PD-Mobile-07-UniversalBikeMount02

  27. PD-Mobile-07-UniversalBikeMount01

Peak Designは、デザインは変更される場合があるという。当然のことながら、世界中の誰もがそう感じたように、MagSafeの登場は同社にとっても驚きだった。Peak Designは、今もiPhone 12シリーズ用ケースの開発を計画しているが、同社のすべてのソフトロック型アクセサリーは、アップルのMagSafe対応iPhoneとケースの両方を固定できると話している。レザーウォレットなどのアップル純正のMagSafeアクセサリーも、Peak Designのマウントまたはケースを装着したMagSafe対応iPhoneに、普通に取り付けることができる。

競合製品が市場に投入されるより早く、それを時代遅れにしてしまうものをアップルが発表したとき、Peak Designも同じ憂き目に遭っていたかもしれないのだが、Mobileシステムデザインによって協調的な立場を実現できた。つまり、それがなければMagSafeが提供するものだけが利用できる環境になっていたところへ、スマホとアクセサリーの両方に、ほぼ同等の恩恵をもたらすことができるわけだ。

Kickstarterキャンペーンは米国時間10月19日から始まった。Peak Designでは、Mobileシステムのケースとアクセサリーを2021年の春から出荷できると考えている。

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画像クレジット:Peak Design

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(翻訳:金井哲夫)

アップルがフラグシップとなる5GモデルiPhone 12 ProとPro Maxを発表

米国時間10月13日に開かれたApple(アップル)のiPhoneイベントで、一連の新型iPhoneが公開されたが、その筆頭は発表されたばかりのフラグシップモデルであるiPhone 12 Pro(10万6800円〜)と、iPhone 12 Pro Max(11万7800円〜)だ。5Gに対応したこの新型モデルは、全面が画面となるRetina XDRディスプレイ、A14 Bionicチップ、セラミックシールドのフロントカバー、LiDARスキャナーそしてもちろんiPhoneで最上級のカメラシステムを備えている。

iPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxには128GB、256GB、512GBの3つの仕様があり、仕上げはグラファイト、シルバー、ゴールド、パシフィックブルーという4種類から選べる。

画像クレジット:Apple

当然ながら、5Gが最大のセールスポイントだ。この新技術によりスピードが格段に上がる。つまり、ダウンロードとアップロードが速くなり、ストリーミングの画質が上がり、ゲームのレスポンスが向上し、アプリの反応も速くなるなど、さまざまな恩恵がある。

もちろん新しい5Gスマホの当面の需要は、特に新型コロナウイルスがいまだに手の付けられない状態にある米国などの市場では、パンデミックによって沈静化される恐れがある。自宅勤務をしているユーザーたちも、パンデミック前とは違い、今すぐ5Gにアップグレードする必要性を感じていないだろう。1日の大半を自宅で過ごす人たちの多くは、Wi-Fiが使える環境にあるからだ。

米国では、iPhone 12 Proは人が混み合う場所であっても、最大4Gbpsの速度で使えるとアップルは話している。データ使用量とバッテリーパワーのバランスをリアルタイムでインテリジェントに調整するSmart Data(スマートデータ)機能が、さらにデータ転送の高速化を助ける。

この新型iPhoneの内部には、16コアのNeural Engine(ニューラル・エンジン)を採用したA14 Bionic(バイオニック)チップが搭載され、性能は80%向上したとアップルは主張している。これは、1秒間に11兆回の演算が行える処理能力だ。以前のモデルよりも高速で効率性も高い。

美的観点からも、この新型iPhoneはどこか違っている。

6.1インチのiPhone 12 Proと6.7インチのiPhone 12 Pro Maxは、フラットエッジデザインとなり、縁が狭く、端から端まで有機ELディスプレイが広がっている。エッジが「より四角く」なったことで、昔のiPhoneのデザインを思い起こさせる。

Pro Maxには、これまでで最大の画面が搭載され、解像度もほぼ350万ピクセルと最高になった。

背面はマットなガラス仕上げで、エッジにはステンレス製のベルトが巻かれている。しかし、新しいのはアップルが「Ceramic Shield(セラミックシールド)」と呼ぶものだ。いわば「ひび割れしにくい」頑丈なフロントカバーで、落としたときの耐久性はiPhone 11 Proの4倍だとアップルはいう(これは確かめなければ!)。

画像クレジット:Apple

iPhone 12 Proは、水深6メートルで30分間耐えられる防水性も備えている(IP68等級)。

もうひとつ、このハイエンド機の大きな魅力といえば、もちろんカメラシステムだ。

今度のカメラは、新しい画像信号プロセッサー(ISP)とA14 Bionicに支えられ、2020年中に「Apple ProRAW」形式に対応するとのことだ。この形式は、アップルのマルチフレーム画像処理技術と計算写真学的性能にRAWの汎用性を組み合わせたものだ。具体的には、iPhone上でネイティブに、あるいはサードパーティー製の写真編集アプリを使って、色、ディテール、ダイナミックレンジをクリエイティブに調整できるようになる。

iPhone 12 Proにはさらに、絞り値ƒ/1.6の新しい7枚構成の広角カメラが搭載された。処理速度はiPhone製品の中では最高となり、暗い場所での動画や写真の画質の向上が期待される。超広角カメラは視野角が12度となり、焦点距離52ミリの望遠カメラには4倍の工学ズームが備えられた。

iPhone 12 Pro Maxではさらに、センサーが47%大きくなり、ピクセル幅が1.7μmとなったことで、暗い場所での画質が87%向上するとアップルは話している。超広角カメラと焦点距離65ミリ、工学ズーム5倍の望遠カメラも備える。

ナイトモードがフロントのTrueDepthカメラと超広角カメラでも使えるようになり、タイムラプスをナイトモードにすれば、より鮮明な動画が撮影できる。iPhoneを三脚に固定すれば、光の軌跡や露光の変化もさらに滑らかに撮れる。

Deep Fusionも高速化され、スマートHDR 3の画像はより実際に近いものみなるとアップルは説明している。

画像クレジット:Apple

動画は最大60fpsのDolby Vision対応HDRの撮影が可能となり、安定度が増した。4K Dolby Visionの動画は、AirPlayで共有できる。

その上、新たにLiDARスキャナーが搭載された。AR(拡張現実)に対応するための機能だ。

これは、暗い場所でも6倍速くなったオートフォーカスとの組み合わせで、より高速でリアルなARを提供するも。これを使うことで、Snapchat(スナップチャット)のフィルターのような、おもしろいアプリやアプリ内体験が現れる可能性がある(特に解説はなかったが、デモの中でSnapchatがちらりと見えた)。

もうひとつ、この新型iPhoneの消費者にとってうれしい機能は、MagSafe(マグセーフ)だろう。これは、無線充電を可能にするものであり、同時に、磁石でくっ付くアクセサリーを使えるようにするものだ。新しいアップルのMagSafe対応iPhoneレザーウォレットなどがそれにあたる。米国時間10月16日にはMagSafe充電器、iPhone 12 Pro用シリコンケースとクリアケースのセットが発売される。Leather Caseの発売は米国時間12月6日。MagSafe Duo ChargerとLeather Sleeveが、その後に発売が開始される。

画像クレジット:Apple

iPhone 12 Proの米国での予約は、米国太平洋夏時間で10月16日金曜日午前5時から受付が開始される。米国での販売は米国時間10月23日より。iPhone 12 Pro Maxの予約受付は米国太平洋夏時間11月6日午前5時から。米国での販売は米国時間11月13日からとなる(日本ではPro、Pro Maxともに10月16日午後9時から予約開始)。

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カテゴリー: ハードウェア
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画像クレジット:Apple
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(翻訳:金井哲夫)

PopSocketsもアップルのMagSafeが使えるiPhoneアクセを開発中

TechCrunchが確認したところでは、PopSockets(ポップソケッツ)はApple(アップル)のMagSafeに対応する。つまり、使ったり洗ったりするうちに粘着力がなくなる背面のステッカーを心配することなく、このユビキタスなiPhoneアクセサリーを伸ばしたり縮めたりさせることができるようになる。

アップルの充電ブランドMagSafeは現在、iPhoneのワイヤレス充電と取り付け簡単なアクセサリーのための新しいシステムとなった。米国時間10月13日に同社のiPhoneイベントで発表された

ワイヤレス充電コイルの周囲に新たに配置されたマグネットのおかげで、iPhoneはアップルのMagSafeチャージャーとMagSafe Duoチャージャーにつなげたときにうまく連携する。これらのチャージャーはiPhone 12、iPhone 12 Pro、Apple Watchのためのものだ。

しかしこのシステムはまた、一連のMagSafeアクセサリーをiPhone 12と使えるようにもする。

アップルはiPhone 12モデルの背面に簡単に取り付けられる新しいシリコン、レザー、クリアのケース、取り付け可能なiPhoneウォレットといった独自のアクセサリーを発表した。同社はまた、さまざまなMagSafeアクセサリーがサードパーティからリリースされるだろうとも述べた。

筆者はなぜか、アップルのイベント前にPopSocketsについて考えていた。だからこそMagSafeが発表されたときに「あっ、PopSockets!」と最初に頭に浮かんだ。

おそらく筆者だけではないだろう。

PopSocketsは2014年の発売以来、1億6500万個超のPopSockets Gripsを販売した。スマホの背面に取り付けて滑りにくくするためのものから、鏡やリップグロス付きのPopSockets、小さいバージョン、ウォレット付きのPopSockets、Otterとコラボのスマホケース、ネイルにマッチするPopSocketsに至るまで、バリエーションを拡充してきた(同社は現在ユーザーのPopSocketsにマッチするフェイスマスクも展開している)。

PopSockets Gripsは何回も取り外せるが、次第に粘着力が失われていく。その対策は、洗ってから10分ほど空気乾燥させ、iPhoneの背面に取り付けて数時間そのままにしておくことだと同社は話す。

これはやや面倒なプロセスだ。だからこそ同社は、交換に対応するPopTopsというカバー付きのPopSockets Gripsをリリースした。

しかしMagSafeに対応するPopSocketsのラインナップでは、PopSocketsの粘着力が失われることを心配する必要はなさそうだ。結果として、ユーザーはこうしたiPhoneのドングルを購入する方へと誘惑されるかもしれない。

また、PopSockets Gripsを利用するために、iPhoneにケースを使わなければならないことをユーザーが忘れるかもしれないことも意味する(iPhone 11のユーザーは現在ケースを使用しなければならない)。

逆にアクセサリーマーケットでPopSocketsがさらに競争にさらされることも考えられる。Gripsや同社の特許(PR Newswireリリース)で保護されているテクノロジーを避けて開発する必要がなくなるからだ。その代わり、ライバル企業は売上高を伸ばすためにMagSafe対応のアイテムを投入して既存のプロダクトラインを純粋に拡充することができる。

PopSocketsはMagSafeプロダクトを開発中としたが、現時点では詳細を明らかにしていない。

注意:写真はMagSafe対応プロダクトではない。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:PopSocketsMagSafeiPhone

画像クレジット:PopSockets

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(翻訳:Mizoguchi

ライブ配信を見逃した人のためのアップル新iPhone発表イベントまとめ、iPhone 12シリーズ、HomePod mini、MagSafe復活

9月のイベントから1カ月弱でApple(アップル)はまたビッグイベントを開催した。誰もが今度こそは新しいiPhoneが登場すると期待していたはずだ。期待は裏切られず、アップルはiPhone 12を4モデル発表した。また新しいHomePod miniもリリースされた。

イベントをライブで見なかった読者のために発表の内容を簡単にまとめておこう(詳しくは私たちの個別記事を参照)。

HomePod Mini

画像クレジット:Apple

アップルは新しいHomePod Miniの紹介からイベントをスタートさせた。名前のとおりこれはHomePodスマートスピーカーのミニ版だ。

Home Pod miniの狙いは、消費者に複数買わせて家のあちこちに配置してもらうことのようだ。アップルはまずSiriのスマートホーム機能の説明から始め、続けてインターコムという新機能を紹介した。ユーザーは他のHomePodをはじめiPhone、Apple Watch、CarPlayからHome Podに音声メッセージを送ることができる。また1部屋にHome Podを2台置けば、自動的にステレオ再生が設定されるとという。

HomePod Miniは日本では1万800円(税別)、カラーバリエーションは標準サイズのHome Podと同じく、ホワイトとスペースグレーの2種類だ。予約受付は11月6日から開始され、出荷は11月16日からスタートする。

iPhone 12シリーズ4モデル

iPhone 12シリーズ(画像クレジット:Apple)

アップルは新しいiPhoneを1種類のみならず4モデルも発表した

機種が多くなり、製品構成がややわかりにくくなったかもしれない。アップルがイベントで発表したiPhoneは、12 Mini(7万4800円〜)、12(8万5800円〜)、12 Pro(10万6800円~)、12 Pro Max(11万7800円〜)の4モデルだ(いずれも日本での価格、税別)。どのモデルも驚くほどではないが少しずつ改善され、少しずつ大きくなり、少しずつ価格が高くなっている。簡単に各モデルを比較してみよう。

セールスポイントはすべてのモデルで5G接続をサポートする点であり、それに加えてディスプレイも改良された。カメラは超広角がサポートされ、広角に夜間モードが追加された。筐体のデザインは、以前のiPhone 4、5を思わせるフラットな側面となっている。

iPhone 12 Miniのディスプレイは5.4インチ、12は6.1インチ、12 Proは12と同サイズの6.1インチだが、筐体がステンレス製となる(他のモデルはアルミ製)。またカメラアレイに12メガピクセルの望遠カメラが搭載される。12 Pro Maxは6.7インチの大型ディスプレイとLiDARセンサーを備える。これにより低照度状態でも高速で精密にフォーカスを合わせることが可能となり、また室内を3Dスキャンすることができるという。

新しいiPhoneのディスプレイにはCorningと提携して開発されたCeramic Shieldテクノロジーが使われている。アップルによれば、従来のモデルと比べて4倍の落下耐久性があるという。iPhone 12、12 Miniのカラーバリエーションはブルー、グリーン、レッド、ホワイト、ブラックの5色だ。一方、12 Pro、12 Pro Maxはブルー、ゴールド、ブラック、ホワイトとなっている。

IPhone 12の全モデルはアップル製のA14 Bionicを搭載する。これは2020年8月に発表されたiPad Airと同じチップだ。

iPhone 12、12 mini、12 Pro各モデルとも予約受付が開始されているが、Pro Maxの予約は11月6日からとなる。また、アップルは価格を下げてiPhone 11の販売を続けると発表している(詳細はアップルサイトを参照)。

MagSafe

iPhone 12 Proシリコーンケース、MagSafeレザーウォレット(画像クレジット:Apple)

MagSafeが復活した。少なくともこの名前は復活した。

以前のMacノートの充電システムから名前を借りたものだが、iPhoneのMagSafeは無線充電器にiPhoneを載せると、自動的に最適な位置に密着する。これはMagSafe対応のiPhoneケース、クレジットカードホルダーなども同様だ。

MagSafe Duoは折りたたみ式でiPhoneとApple Watchを同時に充電できる。またBelkinなどのサードパーティがMagSafe対応の製品を準備中だと発表された。

MagSafe Duo Charger(画像クレジット:Apple)

充電アダプター、イヤフォンは同梱されず

しばらく前から噂として出ていたが、公式に確認された。アップルは今後イヤフォン、充電アダプターを同梱しない。同社は理由として環境に対する負荷を挙げているが、同時に、互換性ある充電器などが市場に「無数に出ている」とも述べている。ただし新しいiPhoneにはUSB-CとLightningの変換ケーブルは同梱される。

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画像クレジット:Apple
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