過去にFacebook、Instagram、Foursquare、そしてTwitterなどに投稿した記事や写真を、Timehopで楽しんでいるという人も多いことだろう。このTimehopについにAndroid版が登場した。
ご存じない方のために説明しておくと、Timehopは1年前や2年前、あるいはさらにその前の今日(同じ日)に、自分がいったいどのような投稿をしたのかを見せてくれるサービスだ。自分自身の投稿で振り返る「今日は何の日」風のアプリケーションだと言えばわかりやすいだろうか。
Timehopは昨年夏に、従来に引き続いてSpark Capitalの主導により300万ドルを追加調達しており、Android版の開発にはその資金も役立てられている。
iOS版の方はこれまでに100万回以上ダウンロードされており、エンゲージメント率も非常に高いアプリケーションとなっているそうだ。TimehopのファウンダーだるJonathan Wegenerによれば、40%の人が、毎日アプリケーションを起動しているらしい。ユーザー数の増加率などについての詳細は教えてもらえなかったが、アメリカのアプリケーションストアでは、Top 200内に位置している。
写真共有を目的とするソーシャルアプリケーションは数多くあるが、Timehopはそうしたものを活用しつつ、自分自身の過去を振り返るためのユニークで頭の良い方法を生み出したといえるのだろう。
スマートフォンの普及とともに、写真は印刷してアルバムにおさめ、家族や友人と何度も振り返ってみるというものではなくなりつつある。体験をリアルタイムでシェアして、そしてそのまま忘れ去られるものとなってきているのだ。
忘れ去るのはプリントしないからという理由だけではなく、非常に多くの写真を撮るようになったということも関係している。おかげで撮った写真をすべて記憶に残しておいたり、または何度も繰り返してみるという行為が非現実的なものともなってきているのだ。
実のところ、Instagramなどもこうした動きの中でこそ、人気を集めることになったアプリケーションだということもできよう。撮りっぱなしの写真をそのままそこらに投稿しておしまいにするのではなく、写真に適したフィルタを適用するなどすることで、写真に対する思い入れを強めているわけだ。
Timehopも「思い出」を大事にするわけだが、こちらはInstagramとは違ったアプローチをとっている。数年前のこの日に、自分がどこにいて何をしていたのか、いわゆるタイムトラベルを体験させることで、利用者のノスタルジーを満たそうとしているのだ。懐かしい友だちを思い出し、思い出のバカンスをついこの間のことのように感じつつパーティーやイベントを再体験したり、あるいは子供の成長を振り返ったりすることができる。
「作ったコンテンツというのは、時の流れの中で輝きを強めるものだと思うのです。年月を経るにつれ、撮影した写真への思いが大きくなるということもあるはずです」とWegenerは言っている。「多くの人が、ソーシャルメディア上に数年分の思い出を蓄積するにいたっています。そうした人が過去を味わい楽しむためのツールとして、Timehopを利用してくれればと思っているのです」。
Timehopの利用者は、今のところ高校や大学に通う女性が多いのだそうだ。しかしより幅広い層に利用されるAndroid版をリリースしたことで、利用者の年齢構成なども変わってくることになるのだろう。
アプリケーションは無料で、Google Playよりダウンロードできる。
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(翻訳:Maeda, H)