Spheroがロボティック学習用のSTEMキットRVRを発売

100万ドル(約1億円)もの資金を集めた今年初めのクラウドファンディングキャンペーンを経て、Sphero(スフィロ)からSTEM/STEAMキットRVRが発売された。米国コロラド州に拠点を置く同社初のKickstarterキャンペーンの一環として2月に発表されたRVRは、あらゆる点でこれまでのSphero製品とは少し異なる。

まずはじめに、Orbotix以来、同社のプロジェクトの大半がリモートコントロールのボールデザインだったが、今回はそうではない。RVRは四輪システムで、それにも増して教育にフォーカスしている最近の動向に沿って、子どもがPythonやJavaScriptのようなランゲージを学習するのをサポートする。

RVRはまた、ロボティックスの基礎を教えるようなものになっている。しかしSpheroが記しているように、それでもRVRは箱から出してわずかな組み立てをすれば走らせることができる。加えて、ユーザーは同社が最近買収したlittleBitsのプロダクト、そしてRaspberry PiやArduinoのようなサードパーティーのボードをUSBポートを通じて搭載できる。

「今年初めにKickstarterでRVRを立ち上げたとき、反響の大きさに驚いた」と共同創業者でクリエイティブ責任者のAdam Wilson(アダム・ウィルソン)氏はリリースで述べた。「メーカー、デベロッパー、そして教師といった人たちが、実際にRVRを手にする前にキャンペーンが成功するようRVRに群がった。RVRはあらゆる年代、そしてあらゆるコーディング能力の人たちにアピールできている。人々がRVRで作るものを見るのが楽しみだ」。

RVRはSpheroのオンラインショップといくつかの小売店で販売されていて、価格は250ドル(約2万7000円)からとなっている。

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(翻訳:Mizoguchi)

Spheroが音楽教育スタートアップを買収

Spheroの教育分野への方向展開が、初期段階の今どのように進んでいるのかを正確に述べるのは難しいが、同社は最近資金調達を行い、既に新しいスタートアップたちを買収している。このBB-8の玩具で有名になったメーカーは、本日(米国時間6月22日)の朝、Specdrumsを買収したことを発表した。Specdrumsはコロラド州ボルダーのスタートアップで、指輪に接続したアプリを用いて音楽を作成できるプロジェクトでKickstarterを成功させた

一見したところ、それは奇妙な組み合わせだが、Spheroは明らかにSpecdrumsが持つウェアラブル技術を、新しいSTEAM(科学/技術/工学/芸術/数学)教育への注力に向けての力強い援軍だと考えている。

「私たちは音楽演奏が素晴らしい教師だと確信しています。Specdrumsの追加によって、私たちは製品ロードマップの中のSTEAMの”A”を強化しています」とSpheroのCEO、Paul Berberianはニュースに関連したプレスリリースで述べている。「Spheroの持つ基盤と、Specdrumsの創業者たちがすでに完成させた基礎によって、教室やそれ以外の場所で、好奇心を大いに触発し続ける大きなチャンスを手にできたと考えています」。

Specdrumsが、より大きな会社にどのように適応していくかはまだ見守る必要がある、しかし現時点ではSpheroは、今年の終わりから来年の始まりにかけて、最初の音楽製品を再発売することを約束している。Spedrumsの最初の製品は、同社が2017年に行ったクラウドファンディングキャンペーンの終了後に完売していた。

一方Spheroは、同社から沢山出されたディズニーブランドのロボット玩具が、以前のStar Warsのときのような成功を続けることができなかったことから、数十人の従業員を解雇し、今年はあまり調子のよくないスタートを切っていた。当時、同社は教育への注力を倍増することを約束し、最近行った資金調達ラウンドの1200万ドルを使って、その目標を達成しようとしている。

今回の買収に関する条件は開示されていない。

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(翻訳:sako)

Sphero、教育分野注力で1200万ドル調達

今年はSpheroにこれまでのところタフな年となっている。コロラド拠点のこのトイロボティクスの会社は、ディズニーブランドで出した商品の売れ行きが芳しくなかったため、社員数十人の解雇で年をスタートさせた。

しかしながら、ここへきてようやくいいニュースが出てきた。Crunchbaseによると、1200万ドルの資金を調達し、累計調達額を1億1900万ドルとした。この最新の資金は、BB-8製造元であるSpheroが教育専門の企業となるのに活用される。

「今回の資金調達で、これまでの累計調達額は1億2000万ドルとなった。我々は最終的に累計2億ドル調達できると踏んでいる」。SpheroはTechCrunchに対し、こうコメントしている。資金はこれまでの出資元と、新規によるもので、「これは我々の、遊んで学んでの分野に注力するという大きな戦略を進めるのに活用される」としている。

コーディング用玩具の分野の競争が激しくなっている現状を考えると、これはやや際どい戦略のように思える。しかしSpheroはこれまで、コンシューマーにフォーカスした製品を展開してきており、この分野でそれなりの地位を長きにわたって築いている。

スター・ウォーズのBB-8がヒットしたのち、スパイダーマンやCarsのライトニング・マクイーンといったハイテックなディズニー関係の商品を売り出したが、同社の売り上げは4分の1に落ちた。

「[教育]というのは、我々がこれまでそれなりに成果を出してきた分野だ」。解雇が発表されたのち、Spheroは私にこう明かしている。「我々が今うまくやっている分野というのは、これでいこうと決めた最初から培ってきた、100%自信をもってやれることなのだ」。

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(翻訳:Mizoguchi)

$49.99でSphero体験ができるSphero Mini登場

Spheroにとっては大忙しの1年だった。R2-D2スパイダーマン、あるいはライトニング・マックィーンといったプロダクトをたてつづけに送り出していたのだ。なお、そうしたプロダクトに埋もれがちではあるが、Spheroはライセンス製品以外も開発している。今回発表されたものもノンライセンスのプロダクトで、名前をSphero Miniという。Sphero製品の中で、もっとも安価なモデルともなっている。

「Sphero製品をおおぜいの方に使ってもらいたかったのです」と、共同ファウンダー兼ソフトウェア・アーキテクトであるAdam Wilsonは述べている。

このSphero Mini、基本的にはSphero 2.0の廉価版だ。サイズは42mm x 42mmで、重さは46グラムとなっている。サイズをコンパクトにするために、2.0からワイヤレス充電などの機能を削っている(防水でなくなっていて、耐久性も2.0には劣るとのこと)。

そうはいっても、このMiniにも2.0の主要機能は搭載されている。スマートフォンのアプリケーションを利用して操作することができるし、スマートフォンゲームのコントローラーとして利用することもできる。Sphero Eduのアプリケーションを使えば、プログラミングを楽しむこともできる。

さらに新機能としてFace Driveを備えてもいる。これは表情によってMiniをコントロールするものだ。私も試してみたが、操縦者が笑顔を見せたりしかめっ面をしたり、あるいは首をかしげるなどしてMiniをコントロールするのはなかなかおもしろい。

さらにMiniには、近くにあるMiniを検知する機能も備わっているのだとのこと。ただし、この機能を活かした動作はまだ実装されていないとのことだ。

「たしかにディズニーなどとのコラボレーションからうまれてくる製品は面白いが、メジャーな映画やキャラクターとは無関係なMiniのようなデバイスに果たして魅力はあるのだろうか」と考える人もいるかもしれない。Wilsonによれば、紐付きでないことで、むしろFace Driveのような新機能を試すことができたのだとのこと。また、Spheroの基本方針である「プログラマブルでハッカブル」を自由に試すことができるのだとも話している。

「わたしたちSpheroにとっては、キャンペーンも、また製品のキャラクターも自由に設定することができるという魅力があります」とWilsonは述べる。「また、新しい技術は自社ブランドプロダクトに埋め込んでみたいという考えもあります」。

Sphero Miniはすでに販売開始となっており、価格は49ドル99セントだ。Sphero 2.0の半額ほどの値段になる。製品にはミニ・ボーリングピンやコーンも同梱されている。個性を発揮したいという人には、カラーバリエーションも容易されている。

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(翻訳:Maeda, H

SpheroのBB-8ウェアラブルがIFTTTに対応。「フォース」でスマートホームを制御可能に

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SpheroのBB-8は、昨年の大作『フォースの覚醒』に便乗した商戦の中で最も記憶に残る商品だった。それは完璧なシナジーを形成していた ― ハードウェアスタートアップの優れたリモート制御テクノロジーを活かして、映画で最大の市場価値を持つキャストに命を吹き込んだ。

今年同社はさらに一歩進めて、商品ラインにForce Bandを追加した。愛らしいロボットをジェスチャーで制御できるウェアラブルで、映画の中のフォース・プッシュ/プルを真似ている。楽しい新製品だが、使うには少々コツがいる ― 単体で80ドルという価格も少し高い(本体とのセットは200ドル)。

時期もふさわしくブラックフライデーの週に、SpheroはIFTTT (If This Then That) に対応してForce Bandの能力を新たなレベルに引き上げた。これでウェアラブルユーザーは、あらゆるものをリストバンドで制御できるようになった。ユーザーはコマンドを作成してスマートホームの機能をプッシュ、プル、あるいはストップで操作できる。見よ、ジェダイコーヒーメーカーを。

Spheroの公式ページには作成済み機能がいくつか用意されている ― Philip Hue等のスマート照明の制御は当然ある。そして、ツイートやSlackの投稿をフォース・プルしたり、音楽をフォース・ストップしたくない人などいるだろうか? おそらく胸を張って役に立つ、と言うより楽しいと言うべきだろうが、まだフォースがかなり強いことを感じさせてくれる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Spheroの新しいリストバンドは、BB-8をジェスチャーで制御できる ― フォースでも

「私たちはすべてのスターウォーズファンにフォースの力を授ける」とSpheroのCEO Paul Berberianは言った。

彼は今日(米国時間1/6)CESでTechCrunchのステージに立ち寄り、Force Bandを披露してみせた。同社のロボット、BB-8をジェスチャーで制御できる装置だ。どうやって使うかを聞かれて、Berberianは最初、「フォースが不思議な形で働く」と答えたが、最終的にもう少し詳しく話した。

「実際に何が起きているかと言うと、[ユーザーの]体のあらゆる動きを検出し、その動きをBB-8の中のセンサーと同期している ― 両者は完全に一致している」と彼は言った。

Force Bankは今年の秋には提供される予定だが価格は未定だと彼は付け加えた。

本誌は、このロボティックスタートアップが、どうやってDisneyと協力して、最新の映画スターウォーズのBB-8をベースにしたスマホ制御ロボットを作るに至ったのかについても話を聞いた。彼はBB-8がこれまでに何台売れたかは明かさなかったが、Spheroの製品ライン全体で2015年に100万台以上のロボットを売ったと言った。「〈以上〉を強調して」。そしてもちろん、BB-8がトップセラーだった。

CES 2016

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

注目すべきはPrime Airのみならず。Amazonの陸上配送に新システム登場か?!

Amazonは本気でドローンによる無人空輸システムを考慮中であるようだ。リリースされたコンセプトビデオもなかなかの出来だったように思う。しかし思わぬところから「ちょっと待った」の声がかかった。アピールしてきたのはiPhoneやAndroid端末から操作するボール型玩具を開発するSpheroだ。Amazon Prime Airに対抗して、「Amazon Ground」と名づけた配送システムを提案するビデオをリリースしている。

Spheroとはスマートフォンやタブレットからコントロールするボール型ロボットだ。光輝き、1台ないし複数のSpheroを使って遊ぶための各種アプリケーションが用意されている。上のビデオはもちろんパロディのためのものだが、Spheroの可愛らしさ(と有用さ?)はよく現れているかもしれない。今年初めにSphero 2.0がリリースされており、Amazonが、主要小売パートナーとなっている。

紹介ビデオを下に掲載しておく。

もちろん、実際にSpheroを輸送用に使うと馴れば問題は山積みだ。人によってはこんなちっぽけなものがごそごそと道路を動き回っているのを見れば、蹴り飛ばしたい衝動に駆られることもあるに違いない。いや、Spheroに悪意があるわけではない。むしろSpheroはとても可愛い。しかしボールというのは蹴られるべきものなのだ。Prime Airのパロディとして作ったビデオはとても楽しく見せてもらった。しかしやはりこうした球形ロボットは基本的に道路に出てくるべきものではないように思える。もちろん特別なチューンアップをすれば、なにがしかの用途に使える可能性はある。将来的には路上を走り回るSpheroを目にすることも、0%というわけではないのかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H