Google、ハングアウトのAndroid版をバージョンアップ―スタンプ集やスマート機能など

今日(米国時間12/10)、パリで開催中のLeWebカンファレンスで、GoogelのGoogle+プロダクト担当副社長、Bradley HorowitzがAndroid版ハングアウト・アプリv2.4にメジャーアップデートされたことを発表した。新機能のいくつかは主としてウケ狙いだが、使い勝手を実際に向上させる改良もいくつか含まれている。またGoogleがハングアウトを将来どういう方向に展開しようと考えているかも見えてくる。

面白機能には、16ページのスタンプ集といくつかのイースターエッグ(新バージョンのチャットで“woot”ないし“happy birthday”と入力する)が含まれる。

またビデオチャットにフィルターが用意された。(hope、sepia、vignette、 black and whiteなど)。

しかし、今回のアップデートにはもっと重要な新機能がある。ハングアウトがだいぶスマートになった。誰かが Where you are? と尋ねると、ハングアウトは自動的に「位置を共有」の画面を表示する。ただしGPSによる実際の位置を表示するのではなく、ユーザーが地図の上にピンを落とすという仕組みだ(現在の居場所を公開するのに差し障りがある場合に便利だ)。これまでもハングアウトには位置共有機能があったが、今回のアップデートでチャットの内容を解読してそれに応じたオプションを表示するように進化した。〔日本語に対応するかどうかは不明〕

また連絡相手には「前回オンライン日時」が表示される。これによって相手が現在オンラインかどうかがはっきり分かる。またAndroidに登録されたすべての「連絡相手」をインポートする機能も追加された。

またGoogleはテキスト・メッセージとハングアウトを統合していこうとしている中で、チャットに内容を解析するスマート機能が組み込まれるのはうれしい。位置共有のスマート化は初歩的だが、Googleの自然言語解析能力をもってすれば、こうしたスマート化を広範囲に進めることが可能だろう。

Googleは「今どこにいるの?」という文を認識するだけでは終わらないだろう。「今時間ある?」という文を認識するとGoogleカレンダーを検索するというような機能もやがて実装されるかもしれない。

あと、みんな大好きなスタンプだが(スタンプだ!うれしい!)、以下にサンプルを貼っておこう。〔原文に全ページを紹介するスライドショーあり〕

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(翻訳:滑川海彦@Facebook <A hre


日本のLINE、ユーザー作成スタンプを6ヵ月で3000万ドル販売


スタンプ[stickers]は単なる派手なエモーティコンではなく、ビッグビジネスであることをご存じだろうか。チャットアプリLINEの売上の大半を占めているのはゲームだが、2013年以来毎月1000万ドルの売上をスタンプから得ており、今年からはユーザーがオリジナルのスタンプを作って売ることもできるようにした。

同社のユーザー作成クリエイターズマーケットは4月に開設され、LINEの発表によると、マーケット開設後6ヵ月間に個人の「クリエイター」が販売したスタンプは、3000万ドル(35.9億円)以上に上る。既存のライセンスドスタンプ事業にとって、これは嬉しい追加だ。

売上の半分はLINEの収入になり、残り半分がスタンプを作ったアーティストに入る(誰が配布しているかを考えれば、悪い取引きではない)。

合計約3600万のスタンプセットがクリエイターズマーケットで購入されたとLINEは言っている。これは計27万人のクリエイターが作ったものだ。

平均的スタンプ作者がどの程度を売上げているかを知ることは難しい。LINEによると、トップ10ユーザー作成スタンプセットの売上は平均31万ドル、トップ1000は平均2万3000ドルだった。また、クリエイターズマーケットのスタンプの41%が、85ドル以上の売上を得ているとLINEは言っているが、これはかなり低い金額であり、スタンプの中には ― アプリストア同様 ― 山ほどの駄作があるか、少なくとも発見されにくさの問題があることを示唆している。

当然殆どのクリエイターはこうしたトップクラスのリターンを得ていないわけだが、登録メンバー数5億人、毎月利用するユーザー1.7億人のLINEネットワークにリーチできるチャンスに引き込まれたデザイナーにとって、一獲千金の夢が魅力であることは間違いない。

クリエイターズマーケットは、デザイナーに収入の機会を与えるだけでなく、LINEが数多ある他のメッセージングアプリとの差別化をはかる上でも重要だ。LINEは日本、台湾、タイ等のアジア地区で既に大きな存在感を見せているが、ヨーロッパ、中南米、および米国でも強力に推進している ― 無料でコンテンツを作る数十万人の新しいアーティストを加えている他、既に主要な有名ブランドやエンターテイメント企業からコンテンツやスタンプをライセンスするために膨大な投資を行っている。

LINEの2014年第3四半期の売上は1.92億ドルで前年から倍増した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


好きな写真やイラストから簡単にiPhone向けカスタム絵文字が作れるアプリ、Imojiが登場

スマートフォンのメッセージ・アプリが人気を得るにつれて、絵文字、ステッカー、スタンプがわれわれの日常生活の一部となってきた。しかしiPhoneにプレインストールされた絵文字のバラエティはかなり限られている。今日(米国時間7/24)、この点を変えるべく、imojiという新しいアプリが登場した。ユーザーは既存の写真やイラストを簡単な操作でカスタム絵文字に変えてiMessageで利用できる。

ImojiWhatsAppのような独自メッセージ・サービスではなく、Appleのデフォールト・メッセージ・アプリのiMessageのエクステンションとして機能するアプリだ。その点ではUltratextやGIF共有のNutmegに似ている。

Imojiではウェブで見つけた画像あるいはiPhoneのギャラリーに保存された写真を選び、好みの部分を切り出してステッカーが作れる。

最初の1、2回はズーム、トリミング、切り出しなどのツールの使い方を学ぶために多少時間がかかるかもしれないが、慣れてしまえば非常に簡単だ。.

制作したステッカーは公開、非公開を選択でき、タグ付けすることもでき、 iMessageのテキスト中で利用できる。

また他のimojiユーザーが作って公開しているステッカーを検索する機能もある。

下のビデオでステッカーの作り方と利用の仕方がデモされている。

Imojiを作ったのはカルチャーやデザインをテーマにした月間モバイル雑誌Offlineの共同ファウンダーで、元AppleのTom Smithだ。

「絵文字、ステッカーの普及は目を見張るものがある。ユーザーが自分の置かれた状況や感情を簡単に表現できる能力を大きく拡張する新しいコミュケーションの手段が生まれた」とSmithは言う。「しかし外国でポピュラーなステッカーが必ずしも北アメリカで人気があるとは限らない。そうしたステッカーをあまりにふざけている、漫画的すぎる考えるユーザーも多い」とSmithはimojiの開発の動機を語った。

将来はimojiアプリにユーザー・プロフィールの拡充やお気に入りのステッカー・クリエーターをフォローする機能など、ソーシャルな要素をさらに取り入れて行く計画だ。ビジネスモデルとしては制作されたステッカーの一部を企業がマーケティング用に利用することなどが考えられている。

Imojiの開発はこれまで全額自己資金で賄われてきたが、現在、投資家との交渉が始まったところだという。.

アプリはiTunesで無料ダウンロードできる

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Facebookメッセージのスタンプに、ザッカーバーグの愛犬ビーストが登場

これであなたもFacebookのCEOも、同じようにくつろげるようになった。ビーストと遊ぼう。ビリオネアのプーリー犬に専用のFacebookスタンプパックができた。文字を入力する代わりに、Beastが遊んだり、おねだりしたり、コーンをかぶったりしているアニメーション画像を友達に送ることができる。「一体それがどうした?」と言う前に、これが複雑な感情を効率よく伝える手助けをするFacebookの探求の一環であることを知るべきだ。

もしFacebookに、最も表現力豊かで効率のよいメッセージング・システムが出来れば、人々はSMSやiMessageやGoogle Hangouts、Path、Line、WhatsApp、Snapchat等々のアプリよりもこちらを使うだろう。これは大きい。みんなメッセージには多大な時間を費していて、そこに広告やEコマースの機会が生まれるからだ。メッセージを常用することによって、誰と一番近しいか、という最重要なデータも手に入る。Facebookはそれを使ってターゲット広告の精度を高め、より関連性の高いコンテンツをニュースフィードに送ることができる。

スタンプがメッセージで大流行しているのはそれが理由だ。アジアのアプリ、Lineなどでは何年も前から使われていたが、今年に入ってPathが取り入れ、Facebookも無料スタンプソストアで後を追った。iOS、AndroidのFacebookおよびMessengerアプリにある小さなスマイルアイコンから利用できる。

一見無意味で子供っぽい印象を受けるが、考えてみるとこれはテキストメッセージに人間味(この場合は犬味)をもたらしてくれるものだ。

表情もボディーランゲージも声の調子もないテキストでは、興奮や皮肉、あるいは真剣味は伝わらない。つまり、ジョークを文字通りに受け取ったり、誰かが真面目であることに気付かなかったりしかねない。しかし、遊び心をもって気持ちを表現できるようになれば、テキストにビーストがおもちゃをかじっている画像を付けて送ることができる。あるいは彼が怒って見える画像を付ければ、あなたがふざけていないことを示すこともできる。エモーティコンが登場してから久しいが、小さくて抽象的だった。スタンプはずっと大きく、もっと特徴的で、アニメーションによって生き生きとした感情を表現できる。

Facebookがスタンプを無料提供しているのも有効で、スタンプのパックを最大15セットダウンロードできる。きのう登場し、今日Gabe Riveraが見つけたビーストのパック以外に、海賊と人魚がいっぱいのファーストメイト、少々ゴス寄りのスカリングトン、ちょっとヒップなワイドアイズなどのパックが新たに追加された。こうした多様性によって、ユーザーは自分のスタイルに合ったスタンプを見つけることができ、 “LOL” や “I love you” などの気持ちを昔ながらの文字テキストではなく、楽しくグラフィカルな方法で伝えられる。

私も何枚かビーストのスタンプを送ってみたところ、その可愛いらしさにみんなが一言触れた。Facebookが感情の研究者と共同作業してきたことが花開き、同社のメッセージング製品に優位性が一つ加わったようだ。メッセージング戦争勝利の鍵はキュートさかもしれない。

個人的には、煮えきらない友達にはビーストが自分のしっぽを追いかけているスタンプを、何かをお願いする時には子犬の目をしたビーストを使いまくる予定だ。どうか、お願いだからあの完売のコンサートにぼくを入れてください。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Lineが2013Q1の決算を発表–売上の半分はゲームのアプリ内購入から

NHN Japan Corpが作っている使用時無料のメッセージングアプリLineは最近、全世界のユーザ数が1億5000万を超えたが、このほど2013Q1の決算報告を発表した。それを見ると、今回初めて、売上の内訳が分かる。Lineは無料のソーシャルメッセージングとゲームサービスでユーザを集め、アプリ内で購入できるお楽しみアドオンで収益を得ている。

Q1の結果としては、まず、売上(総額5890万ドル, 58億2000万円)の大多数…80%…が日本からである。また売上総額は2012Q4に比べ92%増加した(ほぼ倍増):

コンテンツのタイプでは、ゲームのアプリ内購入が売上の約半分(50%)、ステッカーの売り上げが約1/3(30%)だった。Lineには、無料のステッカーもある。

いわゆる“シードゲーム”が今では24あることも公表された。それらは、メインのメッセージングアプリからダウンロードできるゲームのことだ。ステッカーの種類は192、セレブやブランド用のオフィシャルアカウントは日本、タイ、台湾の計で92だという。

決算報告は今後定期的に行う、と同社は述べている。それにまた、新しい種類のアプリ内エンタテイメントが加わるらしい。その主力はショッピングと音楽だそうだ。

さらに同社によると、今後はアジア、スペイン、および南米におけるマーケティングを強化する。しかし、1月にLineがローンチした合衆国の名は挙がっていない。

アジアは言うまでもなく今後もLineのメインの市場だが、この地域では多種多彩なメッセージングアプリがしのぎを削っている。たとえばWhatsAppの中国版ライバルWeChat(Tencent制作)は、月間アクティブユーザ数が今や1億9000万を超えている

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))