Googleが台湾のオフィススペースを拡張、ハードウェア開発に本腰か?

Googleは米国時間3月26日、新北市板橋區(Banqiao District, New Taipei City)に新しい複合施設を建設して台湾のオフィススペースを拡張することを発表した。公園を兼ねたテクノロジー系工業団地、台北遠東テレコムパーク(Taipei Far Eastern Telecom Park)に建設されるその施設は、Taipei 101に今あるオフィスから車で20分ぐらいだ。Googleは現在、台湾に2000名の社員を抱えているが、さらに女性中心に数百名を新たに雇用する計画であるとGoogleのハードウェア部門のシニアバイスプレジデントであるRick Osterloh氏が記者会見で述べた。

その複合施設は、2018年5月に発表されたGoogleのIntelligent Taiwanプロジェクトでも重要な役割を演じる。昨年このプロジェクトは、約5000名の学生にAI技術を教育訓練し、50000名のデジタルマーケターを育成した。

中国で政府による検閲OKの検索エンジンを立ち上げるという、物議をかもしたProject Dragonflyの発表以来、同社が台湾やアジアのそのほかのハブでやることにも鋭い目が注がれるだろう。Googleは昨年Dragonflyを中止したと言われているが、その後の社員たちの話によると、そのプロジェクトが継続している証拠があるそうだ。Googleのスポークスパーソンは、その件と台湾オフィスの拡張は無関係だ、と言った。

2018年初頭にHTCのスマートフォン部門の大部分をGoogleが11億ドルで買収してからは、台湾が同社のアジア最大のエンジニアリングハブになった。Googleは2010年に検閲問題を原因として中国を撤退したが、その態度の打ち消しのようにも見えるProject Dragonflyは、Googleの社内でも問題視された。同社の中国再進出は、12月にGoogleのCEOであるSundar Pichai氏を喚問した下院の司法委員会でも質問が集中した

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

テキサス州当局に引き渡された3Dプリントで銃を作るCody Wilsonが保釈で出所

先週、Hatreon(ヘイトスピーチ・サイトのためのクラウドファンディング)の作者で、3Dプリント銃の普及活動家Cody Wilsonは、未成年者に対する性的暴行で告発されていたが、台北に逃亡して数日間逮捕を免れていた。しかし金曜日(米国時間9/21)に当局はWilsonの所在を突き止め、テキサス州に送還させた。Harris Countyの拘置所に勾留されたWilsonは、その後15万ドルの保釈金で保釈された。

[Cody Wilsonが台湾に逃亡](未訳)

Wilsonは金曜日に、アメリカの連邦保安官と台北警察、およびアメリカ国務省の協力により逮捕された。彼の嫌疑は、8月22日の事件において、彼がSugarDaddyMeet.comで見つけた16歳の少女に性的暴行を加え、North Austinのホテルにおける性行為で500ドルを彼女に払った、というものだ。

嫌疑は防犯カメラの映像にWilson自身と彼の会社の番号の車が写っていたことで確証された。告発者のカウンセラーは、その16歳の少女の話を聴き、彼女がWilsonを同定し、その性的暴行とされる行為を説明したため、告発に踏み切った。

Wilsonはオースチンに住み、国防関連企業Defense Distributedを保有し経営している。同社は、“アメリカの銃兵の役に立つ”研究開発を行っている、とされる。彼は、当局が逮捕のために彼を探している、という垂れこみ情報により台湾に逃亡した、とされる。

テキサス州西部地区担当の連邦保安官Susan Pamerleauは、こう語る: “台北市当局と、台湾当局、そしてアメリカの州と連邦の献身的かつ国際的共同努力により、逃亡犯を法の下(もと)に確保できた”。

一方、Wilsonの弁護士Samy Khalilは、地元メディアへの声明で、“Codyがテキサスに戻り、われわれが彼のために仕事ができるようになったことは、喜ばしい。クライアントを代表する者として、彼の弁護の準備をしたい”、と述べている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

猫の水飲み量を知ることは健康チェックに欠かせない、そこで電脳水飲み器Puraが登場

puracat

猫を水のところへ連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない。猫は腎臓疾患になりやすいが、それなのに頻繁に脱水状態になるのは、渇きの感覚が十分に発達していなかったり、飲水の選り好みが激しいからだ。台北在住のロボット学者が作ったPuraという水飲み器は、猫をその気にさせるデザインであるだけでなく、飼い主がお猫様の水の摂取量をチェックできる。

Puraは今Indiegogoで資金募集中だが、それを作った台北のNoacare社は、ロボット科学者のLi-wei WuがCEO兼CTOだ。彼はこれまで台湾のいろんなトップテクノロジ企業や航空宇宙企業に在籍した。Foxconnもその一つだ。同社にはRed Dot Design Awardという権威ある賞を受賞した人や、獣医、そして人工知能の研究者もいる。彼らが見せてくれたPuraの実動プロトタイプは先週、同社のオフィスで50匹の猫でテスト済みだ。

Pura app

Puraで猫が飲んだ水の量は、猫の首輪につけたBluetoothタグが教えてくれる。猫は一匹ずつそのプロファイルをセットアップし、するとアプリが猫の品種や年齢、体重、フードはドライかウェットか、などに基づいて、毎日飲むべき水の量を計算する。猫が水飲み器にやってくると、首輪のタグがPuraのモニタリングシステムをトリガし、猫が去ったら水の減った量を報告する。

アプリは、猫が飲んだ水の量が少なすぎたり多すぎるとアラートする。とくに、突然の多飲は腎臓や肝臓の疾患の疑いがある。

この水飲み器には、猫フレンドリーな工夫がいくつかある。猫はキッチンの蛇口やトイレの水洗など、動く水が好きなので、この水飲み器もたえず水が勢い良く流れている。ただし水の流れが猫のヒゲを濡らさないようにしてある(ヒゲが濡れると嫌がるので)。底の部分は重くて、滑り止めがしてある。不機嫌な猫がひっぱたいても、動かない(ほかの猫とチームを組めば動くかも)。

これまでの猫用水飲み器に比べると、おもしろい特徴がいっぱいあるが、おもしろいだけでなく耐久性もあり、洗いやすい。バクテリアの繁殖を防ぐために、水飲み器を洗うことと、水の交換は必須だ。

今の猫用水飲み器は、分解が面倒なのが多い。私は今、日本のGEXというブランドのを使っているが、電動フィルタを三つの部品に分解してから、ブラシで洗うのだ。ちょー面倒。Puraは下図のように、全体が三つのパーツから成る。最上部は水飲み用のお皿、その下が活性炭粒子を使ったフィルタ、いちばん下が水容器で、モニタリングシステムや撹拌機なども収まっている。分解して洗うのに数分しか、かからない。

Pura components
欠点らしきものといえば、首輪のタグを嫌がる猫もいるのでは、ということ。私の猫は、首輪そのものを嫌がる。だから、かんじんのアプリを使えない。タグが首輪の面から突出しない平滑なデザインは、部品が多くて無理だった。今後は、体内埋め込みのRFIDチップを使う方法など、いろいろ考える、と彼らは言っている。

Puraはクラウドファンディングの締め切りまであと25日あるが、すでに目標の10万ドルの半分まできている。製造は、台湾の工場で行う。Indiegogoに載せたのは、グローバルな関心を知りたかったからだ。資金募集に成功したら、発売は2016年4月を予定している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa