Virgin Galacticの宇宙観光旅行チケットは2月16日から45万ドルで発売

宇宙に行きたくって45万ドル持ってる人は、明日(米国時間02/16)からチケットを入手できる。Virgin Galacticが同社の準軌道スペースプレーンの予約席を売るのだが、同社の言葉によるとそれは「完全会員制」であり、「お金では買えない体験」にアクセスできる。ただしそれは、45万ドル出せばお金で買える。

今のところ、予約で買える席は最大で1000までらしい。あるいはそれは、Virgin GalacticのCEO、Michael Colglazier氏の宇宙観光企業が、2022年の後半に開業したときに揃える席数かもしれない。またVirgin Galacticの約束では、50万ドル近くをポンと払って席を予約した人には、ニューメキシコ州のSpaceport Americaに宿泊施設をご用意し、「特製の旅行案内」と「ワールドクラスのアメニティ」をご提供するそうだ。

これらにさらに、90分の飛行がプラスされる。それは搬送用の航空機に縛り付けられたフェリーに乗ることに始まり、あなたが実際に体重ゼロになって宇宙の端から地球を見る「数分間」が含まれる。でも、今はたまたま15万ドルしかお金がない人も大丈夫。それだけで予約は確実に取れるし、残りはフライトの直前に払えばよい。

すごい、これなら宇宙は本当にみんなのものだ。

(文:Darrell Etherington、翻訳:Hiroshi Iwatani)
画像クレジット: Virgin Galactic

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テクノロジーの最も「ダサかった」瞬間を振り返る

2021年、テクノロジーは大きく進歩した。mRNAワクチンの普及! 小惑星軌道変更ミッション!物議を醸すノッチ付きの非常にパワフルなノートパソコン!しかし室内農業ロボットに驚嘆したことを思い出すよりも、最も困惑するような出来事を思い出す方が残念ながら簡単だ。

さあ、チューチューチューギートレインに跳び乗ろう。なお、お断りしておくが以下話題にするのは、イーロン・マスク氏が2021年にツイートした内容をまとめたものではない。

(訳注:「チューギー/Cheugy」とはネットスラングだが、基本的には「ダサい」「時代遅れ」「単純」といったニュアンスがある、この記事ではもっぱら「ダサい」に近いニュアンスで使っている。しかし日本語の「ヤバい」が肯定的な意味も否定的な意味も持つように「チューギー」も文脈によって肯定的もしくは否定的な意味を持っている)。


FacebookはMetaへ

関連記事:フェイスブックが「Meta」に社名変更、メタバースを中核事業に

2021年、最大かつ最も愚かなリブランディングは争う余地なくFacebook(フェイスブック)のリブランディングだ。最も知名度の高い企業の1つが無数の人びとに与えた取り返しのつかない決定や損害から目をそらす「メタバース」に焦点を合わせるためにMeta(メタ)に社名を変更した。このようなことは誰も頼んでいないし、誰もFacebookに主導権を握らせたいとも思っていない。

これをBlockしよう

関連記事:元Twitter CEOドーシー氏のSquareが「Block」に社名変更

2021年、歯ぎしりしたくなるようなリブランディングを行ったのは、Metaだけではない。さて、次にご紹介するのは……Block(ブロック)だ。もともとはSquare(スクエア)という会社だったスモールビジネスの王者だが、同社の四角い(スクエアな)カード読み取り装置は有名だった。現在、Blockは、新しい名前とアイデンティティのためにブロックチェーンを利用しているが、どうやらBlockの狙いはそれだけではないようだ。同社によると、それはブロックパーティ(コミュニティ作り)、コード開発、克服すべき障害物、そして「もちろん、タングステンキューブ 」(詳しくはこちら) にも関係しているという。おいおいジャック(BlockのCEOであるジャック・ドーシー氏のこと)ちょっと待ってくれ!H&R Block(H&Rブロック)はすでにBlockを商標権侵害で訴えている。名前はもちろんロゴのブロック、グリーンの配色などが、どれもちょっと似すぎている気がするからだ。そしてなにより税務申告準備で有名なH&R Blockは、中小企業向けの会計サービスや消費者向けのモバイルバンキングなど、Squareの…もといBlockのようなフィンテックサービスも販売しているからだ。どちらが先に手を引くか、落ち着くことができるのかは想像がつかない。

サタデーナイトマスク

「みなさんは腰をおろした方が良いかもしれません、私のいうことで少し腰を抜かすかもしれませんので」このセリフは、マスク氏がサタデーナイトライブ(SNL)内のコント「Gen Z Hospital」で医師役を演じたときのものだが、彼にしてみれば精一杯頑張ったものだろう。イーロン・マスク氏は、彼の後を追って一攫千金を狙っている世界中のファンたちの大部分をうまく騙してきたかも知れないが、結局のところ、このやり方はサタデーナイトライブでは通用しなかった。彼は俳優ではないし、さほどおもしろいわけでもない。世界有数の大金持ちであり、ソーシャルメディア上の主要なセレブであるという大きな力を持ってしても、彼のSNLのホスト役は…独りよがりで、でくのぼうで、退屈で、気まずい不発弾だった。そもそも、なぜ/どのように彼が注目を集めることになったのかには、疑問が残る(とはいえ、私はいつでも彼についてはそう思っているのだが)。

NFTオーナーのみなさん、ご機嫌はいかが?

関連記事:始まる前から終わっていた6人のベストセラー作家によるNFTの世界「廃墟の王国」の顛末

NFTのゴールドラッシュは、普段なら頭のいい人たちに残念なやり方でNFTを導入させようとした。数多くの企業がNFTに関連したプロジェクトを発表した。例えば、ファン作成のストーリー、ゲーム内アイテム、Discord絡みの何か(?)などをトークン化するなどだ。だがこの興味深い、しかし現時点では非常に疑わしい技術に対する、インターネット上での一般的な懐疑的意見を読み取ることができていなかったため、各社は大慌てで、場合によっては発表や噂のわずか数時間後に後退した。文字通り、誰もがダメなアイデアだと言ったはずだ。次の機会があったら質問してみると良いだろう。

ベゾス氏は、宇宙に向けて発射したお金を払ってくれた全員に感謝している

画像クレジット:Joe Raedle / Getty Images

Blue Origin(ブルー・オリジン)とVirgin Galactic(ヴァージン・ギャラクティック)による、初の「本物」の宇宙旅行をめぐる執拗な自己満足の騒動は、非常に疲れさせるものだった。ブランソン氏の会社が不透明な運用をしていたことで評判を落としたことや、ベゾス氏が巨大な帽子で不評を買ったことには多少溜飲も下がったが、ベゾス氏にとって最高の見せ場は、倫理的に破綻した彼の巨大企業で世界中の人に買い物をしてもらったことで、彼の自尊心を満たす旅の資金が得られたことを、トンチンカンな感謝の言葉として述べた瞬間だった。「Amazonの従業員のみなさん、そしてAmazonのお客様に感謝したいと思います。なにしろみなさんが、この費用を支払ってくれたのですからね」。彼はきっと一言一句を本気で言っているのだろうが、だからこそ最悪なのだ(また、ベゾス氏にイメージを台無しにされたカウボーイハットも哀れだ)。

Blue Originのイチャモンが次の月面着陸を遅らせることに

Blue Originは、ライバルのSpaceX(スペースX)にHuman Landing System(有人着陸システム)契約で大敗した後、不適切な行為があったとしてNASAを訴えた。同社の主張は非常に恥ずかしい形で却下されたが(NASAは業界全体を前にして同社を徹底的に非難した)、長大な手続きを経る必要に迫られたことで、2024年に予定されていた有人月面着陸は2025年に延期された。公平を期すために言っておくなら、皆がそうだと思ってはいたが、Blue Originは自身を完璧なスケープゴートに仕立てたのだ。この失態により、NASAとの関係は永久に悪化したかもしれない。これはBlue Originの唯一の資金源がNASAであることを考えると良い知らせではない(もちろん「Amazonの従業員のみなさん、そしてAmazonのお客様」は別勘定だが)。

OnlyFansの自粛

私たちはOnlyFansが何のためにあるのかを知っているが、とりわけセックスワーカーたちが自分自身で収益を上げることができるプラットフォームを手に入れることができたのはすばらしいことだ。しかし、プラットフォームをにぎやかな場所にしてくれた人たちが、今後は禁止されることが突然発表された。さようなら、お元気で!ということだ。だがその反発はすさまじく、上品ぶった銀行を理由としていたその決定は、納得が得られないまま1週間で覆された。教訓。自分を養ってくれている手を噛んではいけない(健全なファンタジーの一環としてその手が同意している場合は別だが)。

ドナルド・J・トランプ氏のデスクより

トランプ氏のソーシャルメディアとの激しい関係は、ここで扱うにはあまりにも重すぎる問題だが、その中でも知っておくことに価値がある一面がある。それは、短命に終わった「ソーシャル」プラットフォーム「From The Desk of Donald J. Trump」(ドナルド・トランプの机から)だ。この素朴なマイクロブログは、彼があらゆる主要なソーシャルメディア・ネットワークから排斥されたあと登場したが、最小限の機能しか持たず、アクセス数も少なかったために、1カ月も保たずに閉鎖されてしまった。それは明らかに、彼のメディアチームが、今度はMastodonのコードを借りて、次作のTruth Social(トゥルースソーシャル)を作ることに集中するためだった。しかしそれすらも、2021年の後半に私たちが見ることになった必死のピッチデッキやSPACの前段階に過ぎなかった。よく言われるように、最初に大失敗したら、あきらめず失敗して、また失敗せよだ。(訳注:英語には「最初に失敗しても、あきらめず挑戦して、また挑戦せよ」という諺があるのだがここではそれをもじって皮肉っている)。

上院議員が、Facebookの担当者に「フィンスタ(裏アカウント)をなくすと約束して欲しい」と要請

現在、Facebookの内部告発者として知られるFrances Haugen(フランシス・ハウゲン)氏は、雇用主だったFacebookから膨大な内部文書を流出させた。その中には、Instagram(インスタグラム)が10代の少女たちに悪影響を与えていることを認識していることを示す文書も含まれていた。その直後、Facebookのセキュリティ部門のグローバル責任者であるAntigone Davis(アンティゴーン・デイビス)氏が上院に召喚され、子どもたちのインターネットの安全性について証言を行った。

75歳のRichard Blumenthal (リチャード・ブルーメンタール)上院議員(民主党/コネチカット州)は、若者が親に隠した秘密のアカウントを使うことを心配していた。

上院議員は「フィンスタ(finsta、裏Instagramアカウントのこと)をなくすと約束できますか?」と問いかけた。

デイビス氏は辛抱強く「上院議員どの、説明させて下さい。私たちが実際にフィンスタというものを提供しているわけではありません。フィンスタとは、若い人たちがより強いプライバシーを確保したいと思って設定したアカウントのことなのです」と答えた。

Facebookの流出した福利厚生登録動画

2021年1月6日の暴動を止めるために十分なことをしなかったという大量の非難を受ける中で、Facebook(現在の呼び名はMetaだが)で働くのは大変だろう。しかし、福利厚生に加入しなければならない場合でも、Facebookで働くのは大変かもしれない。

ハウゲン氏がリークしたファイルには、かなりひどい内容が記されているが、メタバースの支配者に対する信じられない気持ちを少しでも味わってみたいひとは、このビデオを観て欲しい。Facebookには充実した福利厚生があるに違いない。なにしろ1兆ドル(約115兆円)の巨大テクノロジー企業なのだから。だがこんな振り付けダンスが関わっているとしたら、補助金を受けるだけの価値があるのだろうか?

NFTはゲートキーピングにも向いていない

Bored Apes Yacht Club(退屈している猿のヨットクラブ)とは、Coinbase(コインベース)を愛する人たちの友愛会(フラタニティ)のようなものだ。排他的なギリシャ式友愛会に参加するために会費を払う代わりに、52イーサリアム(出版時には約21万ドル[約2416万円])の「猿のNFT」を購入すれば、クールなクラブの一員になることができる。そう、タレントのJimmy Fallon(ジミー・ファロン)氏、プロバスケットボール選手のSteph Curry(ステフ・カリー)氏、ラッパーのPost Malone(ポスト・マローン)氏もYacht Club(ヨットクラブ)のメンバーだ。ちょうど、あなたが生まれる20年前にBリスト俳優(一瞬売れっ子になったが今ではそうでもない俳優)があなたの大学の友愛会に入っていたようなものだ。しかしそれは単なる猿ではない。派手なイベントや物品などにアクセスできるのがこのNFTの価値なのだ。そこで、ナイトライフ・ジャーナリストのAdlan Jackson(アドラン・ジャクソン)氏は、Bored Apesのパーティーに忍び込むために、巧妙な計画を立てた

結局、ある友人の上司が猿NFTを所有していて、ジャクソン氏にパーティーに参加できるQRコードのスクリーンショットを送ってくれた。しかし門番が、実際のNFTではなく、以前のイベントで使用したリストバンドの有無をチェックしていたため、彼は猿NFT(のQRコード)を持っていたにもかかわらず追い返されてしまった。夜遅くなって、ジャクソン氏は再び入場しようとして…今度はそのまま入場できた。リストバンドも、NFTも、何も必要なかった。排他性といってもそんなものだ!幸運なことに、ジャクソン氏は The Strokes(ザ・ストロークス)のフロントマン、Julian Casablancas(ジュリアン・カサブランカス)氏がステージ上でこんな発言をしているのを目にした「これはアートのようなものだよね?NFTだって?へえ、それって何かな。わかるのは…今夜はたくさんの男どもが集まっているということだけだね」。

こんなことはやめさせよう

もしいまNFTが、金融ソーシャルメディア(これにどうして短い名前がないのか。たとえばFiSoとか?)という投機バブルで吹き上がっているとしたら、その多くは、Gamestop(ゲームストップ)のおかげだ。ミーム銘柄と呼ぶこともできるだろう。テクノロジーの革新、消費者の習慣、エンターテインメントの嗜好の変化に押されて潰された他の多くの凡庸な小売業者と同じように、同社も忘却の彼方に向かっていたかもしれない。しかし、そうなる代わりに、同社はネットの過大な噂の波にさらわれて価格が成層圏まで押し上げられた。その結果、誰が取引の世界の門番になり、誰が金を稼ぎ、誰が最大の敗者になるのかという多くの疑問が生じたのだ。人が煽られるのを見るのは嫌だろうが、煽られて買った人たちが力のない貧乏人のように扱われるのを嫌がる理由も理解できるだろう。これでは誰も勝者にはなれない。しかし、驚くべきことに、この物語はまだ終わらないのだ。株価は2021年1月の成層圏ピークに比べて低いものの、現在でもそれほどかけ離れているわけではない

Spotifyまとめは「ダサい」

はい、はい、Spotifyまとめ(Spotify Wrapped)のシェアを行うことは基本的にSpotifyの無料PRになることはわかっている。しかし「Spotifyまとめ」のコピー文言は、40歳のコミュニケーションスタッフが姪っ子にZ世代(現在20〜30歳位の世代)が好きなフレーズを尋ねたように思える。Spotifyは、Mystic Michaela(ミスティック・ミカエラ)氏というオーラ鑑定士を雇うことまでしていて、音のオーラを生み出すための協力をしてもらっている。その結果は?チューギーだ。

「この1年、あなたの頭の中に住んでいるポッドキャストがありました」とそれはいう。

「あなたはいつも使命を理解していました」。

「他の人たちがみんなNFTとは何かを考えている間、あなたはある1曲を繰り返し聴いていましたね」。

「あなたにふさわしいのはスキンケアと同じくらいの時間のプレイリストです」。

Elizabeth Holmes(エリザベス・ホームズ)には熱狂的なファンがいる

Theranos(セラノス)の元創業者でCEOだったElizabeth Holmes(エリザベス・ホームズ)は、2021年に4カ月以上にわたり、刑事詐欺の容疑で裁判にかけられていた。しかし、裁判の初日、何人かのファン(間違いではない)が、エリザベス・ホームズに扮して登場したのだ。金髪ならば簡単だ。黒のタートルネックに赤の口紅をつけて、髪を低い位置でポニーテールにすればそれで一丁上がりだ!これでハロウィンパーティーの準備は万端!

しかしこのコスプレイヤーたちは、話を聞いた記者たちが見た限り、みな本気だった。虚偽の血液検査結果を出すことで、人びとの健康を積極的に脅かした会社を経営するという深刻な詐欺罪で起訴されたエリザベス・ホームズを、有罪かどうかはまだわからないものの彼らは心から称賛していた。だが、ひとそれぞれだ。

LinkedIn(リンクトイン)でさえTikTok(ティクトック)のようになりたいと思っている

基本的に、すべてのソーシャル / エンターテインメント・プラットフォームは、縦長のショートフォームビデオを組み込む方法を編み出している。TikTokの直接のライバルであるInstagramやSnapchat(スナップチャット)がこのようなことをするのは、非常に無機的で派生的な感じがするものの、理には適っている。しかし、2021年末になるころには、Netflix(ネットフリックス)、Spotify、Reddit(レディット)、Twitter(ツイッター)、Pinterest(ピンタレスト)といった企業までもが試行を始めていた。2022年にはLinkedInも加わる予定だ

プロフェッショナルネットワーキングプラットフォームのLinkedInは2021年、ストーリーを試みたが、Snapchatの丸パクリ機能を統合したInstagramほどの成功は収められなかった。

フリートよさらば

また、Twitterはフリートでもあまり良い結果を出せなかった。この件については、不吉な予感を感じることはできたのではないかと思う。まさにTwitterは、その名の通りフリートな運命を決定付けたのだ(英語のFleetは「束の間の」とか「はかない」という意味を持つ)。短くてすぐに消える動画に参入しようとした同社の試みは、Twitterユーザーの間で大きな反響を呼ぶことはなかった。Twitterユーザーたちは他のソーシャルメディアとは異なる機能を持つ従来のフォーマットを特に気に入っているからだ。すなわちユーザーのフォロー数に関係なく、鋭いユーモア、辛らつな批判、完璧なタイミングのフェイク、時折すばらしいものを垣間見させることができるテンポの速い単語や画像の応酬が好きなのだ。いまさらSnapchatやInstagramのストーリーのようなものを、一体誰がさらに必要としているというのだろうか?特にこの期に及んで、大した工夫もなく、簡単に利用できるものでもない機能を投入しているところは何をしたいのだろうか。

Instagramはウェブ上でティーン向けの安全機能をオンにし忘れていた

2021年7月にInstagramは、ユーザーの安全性を確保するために、これまでの欠点を覆うためのいくつかの新機能を導入した。そのうちの1つの機能は、16歳未満のユーザーが新規にアカウントを作成すると、デフォルトで非公開になるようにするというものだ。しかし、Marsha Blackburn(マーシャ・ブラックバーン)上院議員(共和党/テネシー州)は、何カ月も前から目の前にあったスクープを発掘してテックジャーナリストたちに恥をかかせた。10代の若者がウェブ上でInstagramのアカウントを作った場合、デフォルトでは公開になっていたのだ。

まあ公平な立場からみれば、Instagramをウェブで使う人はほぼいないだろう。しかし、これはかなり大きな見落としであると感じられたのだ。インスタグラムの責任者であるAdam Mosseri(アダム・モセリ)氏は、自分のチームが失敗したことを認めなければならなかった。それ自身かなり困惑させるものだったが、同時に2021年の秋に上院で、10代の安全へのコミットメントを繰り返し主張してきた同社にとっては、憂慮すべき痛恨の間違いだった。

この記事の見出について

もとはDevin(デビン)のアイデアだったが、Amanda(アマンダ)に喜んで賛成してもらえた。まだまだチューギーだ。

画像クレジット:Bryce Durbin / TechCrunch

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(文:Devin Coldewey、Amanda Silberling、Ingrid Lunden、翻訳:sako)

ヴァージン・ギャラクティック初の商用フライトは7月の事故原因調査のためFAAが飛行停止に

先の記事で、Virgin Galactic(ヴァージン・ギャラクティック)初となる商用飛行は2021年9月だと報じた。

早とちりしてしまったのかもしれない。米国時間9月2日午後、米連邦航空局(FAA)は、7月11日に行われたVirgin Galacticの有人飛行に関する調査結果が出るまで、追って通知があるまですべての同社を飛行停止にすると発表した。

「Virgin Galacticが最終的な事故調査報告書を承認するか、事故に関する問題が公共の安全に影響しないと判断するまで、SpaceShipTwoをフライトに戻すことはない」とFAAは述べている。

7月11日のミッションは、同社の億万長者で創業者のRichard Branson(リチャード・ブランソン)氏を含むスタッフとクルーに負傷なく完了したが、最近になって、スペースプレーンが許可された空域外で軌道を逸脱していたことが明らかになっている。

飛行時にスペースプレーンのダッシュボード上の赤い警告灯が点灯し、計画軌道を外れたことをを示した。FAAの発表によると、スペースプレーンは合計1分41秒間、軌道を外れて飛行した。その航路逸脱はThe New Yorkerが最初に報じた。

さらに規制当局は「FAAには商用宇宙輸送の打ち上げと再突入操作の際に、一般市民を保護する責任を負っています。FAAはニューメキシコ州スペースポート・アメリカ上空で起きた7月11日のSpaceShipTwoの事故について、Virgin Galacticによる調査を監督しています。SpaceShipTwoはスペースポート・アメリカへの帰還時に、航空管制の許可を逸脱しました」。

調査が完了しその結果次第では、9月に予定されていた初の商用飛行は地上に留まるかもしれない。その飛行はイタリア空軍と全米研究評議会のメンバーを宇宙の端っこに送って、微小重力への移行が人体に与える影響を研究することになっている。しかしそれまでは、リチャード・ブランソン氏の超音速機企業は「地上待機」となる。

【更新】Virgin Galacticの広報はTechCrunchに対して、同社はFAAと協力して問題解決に努めてきた、と語った。声明の全文は以下のとおりだ。

以前もお話したように、私たちはFAAとのパートナーシップにより、宇宙船がUnity 22の飛行の間に、許された高度の下へ落ちた短い時間について調べている。私たちはこの問題を真剣に捉え、目下その原因を究明するとともに、将来のミッションにおける再発を防ぐ方法を模索している。飛行の最終的な軌道は最初の計画から逸脱したにもかかわらず、制御され意図された飛行経路によりUnity 22は、宇宙への到達と、ニューメキシコの私たちのSpaceportへの安全な着陸に成功した。この軌道の変化により乗客とクルーが何らかの危険に置かれた時間はゼロであり、宇宙船が人口密集地区の上空を航行したことや、一般の人たちに危害を及ぼした時間もゼロであった。その飛行の間にはFAAの代表者が機の制御室に同席し、飛行後の報告会見にも同席された。

画像クレジット:Axelle/Bauer-Griffin/FilmMagic/Getty Images

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(文:Aria Alamalhodaei、翻訳:Hiroshi Iwatani)

ヴァージン・ギャラクティックが初の商業宇宙旅行を9月下旬〜10月上旬に予定、イタリア空軍・学術会議と

初の有人船打ち上げを祝ってからわずか2カ月後、米連邦航空局(FAA)の調査を受けている最中のVirgin Galactic(ヴァージン・ギャラクティック)は、再び宇宙に戻ろうとしている。

同社は9月下旬から10月上旬にかけて、同社の広大なSpaceport America施設から、ロケット搭載のスペースプレーン「VSS Unity」の23回目のフライトとなる同社初の商業ミッションを実施する予定だ。このフライトには、イタリア空軍とイタリア学術会議(CNR、Consiglio Nazionale delle Ricerche)から3名のクルーが搭乗する予定だ。それぞれの座席のために支払われた購入金額は公開されていない。また、Virgin Galacticのスタッフも1名搭乗する。

ミッションリードの役割を担うのは、イタリア空軍のWalter Villadei(ウォルター・ヴィラデイ)大佐、医師でもあるAngelo Landolfi(アンジェロ・ランドルフィ)中佐、イタリア学術会議を代表する航空宇宙エンジニアのPantaleone Carlucci(パンタレオーネ・カルルッチ)氏、そしてVirgin Galacticのチーフ宇宙飛行士インストラクターであるBeth Moses(ベス・モーゼス)氏である。スペースプレーンの操縦は、Michael Masucci(マイケル・マスッチ)氏とCJ Sturckow(CJ・スターカウ)氏が担う。

このミッションの目的は、微小重力環境に移行する際の「移行段階」における人体への影響を調査することで、そのために乗組員は生理的活動を測定するセンサーを装着する。そしてヴィラデイ氏はさらに、Virginが「イタリアのファッションスタイルとテクノロジーを取り入れた」スマートスーツを着用するとのこと。

今回の発表は、FAAが7月のVSS Unityの初有人飛行について調査していると発表してからわずか1日後のことである。このニュースはThe New Yorkerが最初に報じ、FAAが確認したもので、同社のスペースプレーンが「Spaceport Americaに戻る際に航空管制の許可を逸脱した」と航空規制当局は述べている。ジャーナリストのNicholas Schmidle(ニコラス・シュミットル)氏の報道によると、飛行中のUnityのコンソールには、予定していた軌道から逸脱したことを示す赤い警告ランプが点灯していたという。

関連記事:米連邦航空局はヴァージン・ギャラクティックの何年にもわたる宇宙船降下時の異常事態について調査中

その後、Virgin Galacticはこの記事に反論する声明を発表し「フライトの最終的な軌道は当初の計画から外れましたが、それは制御された意図的な飛行経路であり、Unity 22は無事に宇宙に到達し、ニューメキシコ州のSpaceport(America)に安全に着陸することができました」と述べた。

「この軌道変更の結果、乗客や乗員が危険にさらされることはありませんでした」と同社は付け加えている。

Virgin Galacticの超音速飛行の安全性に関するニュースをシュミットル氏が明るみに出したのは今回が初めてではない。彼の著書「Test Gods」には、飛行機の翼に深刻な問題が発生する可能性があった2019年のテスト飛行について、これまで知られていなかった記述も含まれている(その件は同書の中で、Virgin Galacticの元社員によって確認されている)。

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画像クレジット:Virgin Galactic

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(文:Aria Alamalhodaei、翻訳:Aya Nakazato)

米連邦航空局はヴァージン・ギャラクティックの何年にもわたる宇宙船降下時の異常事態について調査中

米連邦航空局(FAA)は、Richard Branson(リチャード・ブランソン)氏を宇宙へと運んだVirgin Galactic(ヴァージンギャラクティック)のフライト中の異常について調査している。特定のフライトだけでなく、同社の何年にもわたる安全に関するさまざまな問題を論じている記事の中で、The New YorkerはVirginの宇宙船が降下中にコースを逸れ「エントリーグライドコーン警告」が出た、と説明している。宇宙船はグライドコーン法を使っていて、これは水が円を描きながら排水溝を流れるように着陸する。明らかにこのミッションのパイロットは本来の角度で飛行せず、システムが警告を出す事態となった。

FAAの広報担当はロイターに対して「Spaceport Americaに戻る際、宇宙船が航空交通管制の許可から逸脱」し、この事案を調査中であることを認めた。FAAは、商業航空機との衝突を回避し、事故が起こった場合に民間人の死傷者数を最小限にするためにVirginの宇宙船に指定空域を通る許可を与えている。VirginのUnity 22ミッションは、パイロットがコースを修正する前の1分41秒間、指定空域から外れて飛行した。

The New Yorkerの記事の筆者、Nicholas Schmidle(ニコラス・シュミドル)氏は、数年前にミーティングに出席した際、Unity 22フライトと同じパイロットが、エントリーグライドコーン警告の赤いライトは「縮みあがらせる」と語った、と書いた。明らかにそれは手遅れを意味し、最も安全な策は試みを中断することだ。しかし記事掲載後に出した声明文の中で、Virgin Galacticは記事中の「誤解を招く描写と結論に異議を唱えます」と主張し、フライト搭乗者が飛行偏差で危険にさらされることはありませんでした、と述べた。声明は次の通りだ。

宇宙船が高高度で軌道を変えた風に遭遇したとき、パイロットとシステムはミッションのパラメータ内にとどまっていられるようモニターしました。当社のパイロットはこうした飛行状況の変化に、まさに訓練した通りに、そして確立された手順に厳密に従って適切に対応しました。フライトの最終的な軌道は当初の計画からそれましたが、管理された意図的な飛行経路であり、Unity 22は無事に宇宙に到達してニューメキシコにある当社のSpaceportに安全に着陸することができました。この軌道変更で搭乗者とクルーが危険にさらされることはありませんでした。

同社はまた、宇宙船は想定していた高度を下回って飛行したが、宇宙空間の横方向の制限外には飛行しなかった、とも述べた。そして「今後のフライトの空域に対処するためにFAAと提携して取り組んでいるとも付け加えた。

編集部注:本記事の初出はEngadget。執筆者Mariella Moon(マリエラ・ムーン)氏はEngadgetの共同編集者。

画像クレジット:Virgin Galactic

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(文:Mariella Moon、翻訳:Nariko Mizoguchi

ヴァージン・ギャラクティックのマイク・モーゼス社長が語る、成長を続ける同社の次なる展開

先にVirgin Galactic(ヴァージン・ギャラクティック)初となる無料乗客が創業者兼CEOのRichard Branson(リチャード・ブランソン)氏とともに宇宙へと飛び立った。打ち上げの後、筆者は同社社長のMike Moses(マイク・モーゼス)氏に話を聞く機会を得た。同氏は今回のオペレーションについて、またテスト飛行から商業飛行への移行計画についてまで細部にわたって精通している人物である。

関連記事:ヴァージン・ギャラクティックとブランソン氏は宇宙への乗客初打ち上げを祝う

不運なことに筆者のレコーダーが故障してしまったのだが、モーゼス氏は週明けに電話での対談を快く引き受けてくれ、次世代のスペースプレーンや同社が投資すべき分野などについて、再び話をしてくれた。以下にその内容をご紹介したい(このインタビューはわかりやすくするために編集されている)。

TC:まず初めに、テストフライト段階で今後まだ何を検証すべきなのか、そしていつ頃テストフライト段階が完了する予定かについて教えていただけますか?

モーゼス氏:現在私たちが行っている一連のテストフライトは、リチャードが乗ったフライトがその第一回となりましたが、空力特性や軌道、ハンドリングの質の調査などの従来の安全運航範囲テストから、機内での体験やトレーニング手順、後部座席の人々のためのハードウェアや彼らの体験を検証するという、より運用面を重視した点検へとシフトされたものです。

そのため製品の主要なマイルストーンや機能を実証するとともに、機内での体験を繰り返し向上させて最適化するため、具体的には3回のフライトを予定しています。ただし当然、これはあくまでも概念的な予定であり、スケジュールや数字は結果次第で変わります。うまくいけば3回のフライトで済むと思いますが、もしさらに調整が必要なら、学びに基づき必要に応じて追加していくことになるでしょう。

リチャードとクルーが前回のフライトから戻ってきた後に得られた結果によると、課題はいくつかあることがわかったものの、すべてはほぼ満足のいくものでした。

2021年の夏から夏の終わりにかけてこの一連のフライトを行う予定です。その後、前回の決算説明会で発表したように「改造段階」に移行して母船とスペースシップのアップグレードを行い、商用サービスに備えていく予定です。ここでの主な目的は、飛行頻度を向上させるための検証を行うことです。現時点のテストではすべてにおいて慎重になっているため、かなりゆっくりとしたペースで飛行しています [ここでいうペースとは速度ではなく、頻度のことである]。今後はそれを解消していきたいと考えており、そのためにはいくつかの変更が必要になります。改善点も把握しているものの、テストフライトを正式に終了する時期については、具体的には決めていません。

TC:スペースポートでお話しした際、クルーからはまだ正式な体験報告を受けていないとおっしゃいました。今ならリチャードやシリハ、そして実際に行った全員からのコメントについてもう少し情報があるのではないかと期待しているのですが、何か具体的なフィードバックはあったのでしょうか?

モーゼス氏:現在、まさにフィードバックや報告を受けている最中です。ご想像の通り、確認しなければならないデータが山積みです。そういったデータの中には機内に設置した16台のビデオカメラを同期させて、どこで何が起こっているかを確認し、ライブノートやフィードバック、それにともなうオーディオトラックと組み合わせるといった簡単なものもあります。確実に情報を集めていますが、現時点で公開できるようなリストはありません。みなさんには随時お知らせしていきたいと思います。

着陸後の同日も後日も、大まかな感想は「すべては最高だった」でしたね。これは科学的な答えではないですし、科学的な答えが必要なので、報告作業を進めさせるつもりです。

画像クレジット:Virgin Galactic

TC:「改造段階」について触れられていましたが、Unityはいわばプロダクションプロトタイプですね。最初の製品ラインとして、何か特別な維持管理があるのかどうか教えてください。

モーゼス氏:デザインや構造上、特別な手入れが必要な部分はありません。しかしテスト機体として、また我々にとっての最初の製品としてこの機体には特別な注意を払っています。定期的な点検はもちろんのこと、問題が見つかった場合にはテストを行い、寒さや負荷、ストレスの中でシステムがどのように機能するかなど、未知の部分がないということを本当に把握できているかどうかを確認するため、常に目を光らせています。

一連の測定を行い、設計範囲に基づいて機体がどのように動作したかを確認します。そして、設計範囲の限界に近づいたらモデルや予測が正しいかどうかを検証するために追加の検査を行います。この点では、新しい航空機の開発で最初の試作品を作るときに、保守点検プログラムを構築するのとよく似ています。つまり極めて保守的なものです。そして使っていくうちに、ポジティブなフィードバックに基づいて、その保守性を引き出していくのです。

しかし全体的に見ると、たしかにUnityには特別な注意を払っています。そして次の機体には、その一部が反映されていることでしょう。「次の機体では、毎回じゃなくて5回に1度くらいしか見なくてもいいようにこれを変更しよう」というように、私たちはすでにたくさんのことを学んでいます。

TC:以前お話を伺ったときに、少なくとも論理的にはUnityには数百回のフライト数を期待しているとおっしゃっていたと思います。

モーゼス氏:そうですね、何百回かはフライトが可能だと思います。ある程度の寿命を想定して設計し、それに合わせてテストを行ってその後はいつでも延命措置を取ることができます。4万回ではなく1万回のサイクルを行い、1万回の寿命に近づいたら、また戻ってきて他のサイクルを行うというようなこともできます。そしてさらに追加する、という具合です。「崖から転げ落ちる」ような寿命を持つ部品はあまりありません。

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TC:後継機や量産機には改造がいくらか施されるとのことですが、些細なことから大きなことまで、どのような違いがあるのでしょうか?機体の重量がいつ分かるかなど、そういったことを教えてください。

モーゼス氏:すでに機体の重量は決まっており、基本的には工場での大規模な組み立てから地上試験へと移行するロールアウトも完了しています。全システムが設置されたのでこれから地上での統合テストが始まり、コンピュータシステムやフライトコントロールシステムの点検などを行います。まだ地上にいて、飛べる状態ではありませんが、私たちはその統合テストを行っているところです。

ImagineとInspireでは、構造を設計する際、皮膚の下にある骨組みとして考えるとその骨組みを最適化し、スパーにある肋骨を荷重が最もかかる場所に移動させました。UnityはScaled Composites(スケールド・コンポジッツ)の当初の設計意図に基づいて作られていますが、飛行試験の結果、荷重が正確には予想されない場所にかかることがあることがわかりました。その負荷を考慮したため、Unityではかなりの重量増になっています。ImagineとInspireでは構造を最適化し、然るべき場所に配置することができました。

例えばUnityでは、追加作業があったために毎回確認しなければならないジョイントがありますが、Imagineでは最初からあるべき場所に設計されています。それでも確認することはありますが、より簡単にアクセスでき、より短い時間で検査ができるようになりました。

画像クレジット:Virgin Galactic

こういったことにより検査スケジュールが最適化されます。他にも単純なことですが、Unityでは後から追加しなければならなかったアクセスパネルを、初めから必要な場所に設置することができました。そしてクイックリリースファスナーなど、検査時間を短縮するようなものをデザインに追加することもできました。どれも些細なことですが、このようにかなり多くの変更を行い、機体のメンテナンスのし易さに大きな影響を与えています。

そしてデルタクラスの宇宙船の話を以前にもしましたが、次の段階では製造性を高めるための変更を行います。UnityやInspire、Imagineは、いわば一点ものの手作りの宇宙船です。しかし年間400回の飛行を実現するために何十機もの宇宙船を作るとなると、より低価格で、より短い期間で製造できるようにしなければなりません。次の設計では、そのような要素を盛り込むことになるでしょう。

TC:実は私が伺いたかったことの1つなのですが、商業運航に必要な信頼性と定時性をどうやって確保するご予定でしょうか。当然、航空機の数を増やすこともその1つですが、地上でのオペレーションやクルーの数を増やしたり、メンテナンスを充実させたり、そういったことはどうなるのでしょうか。

モーゼス氏:その通りですね。効率性のために複数の機体が必要です。これにより例えば天候などの予期せぬ事態にも対応できるようになるでしょう。さらに労働力です。労働力が増えれば24時間365日体制になり、複数のエキスパートを抱えることができます。1台の機体に注力するクルー、2台目を専門にするクルーという具合に。

我々は少しずつ前進すれば良いと考えています。最初から高い飛行頻度を目指すのではなく、少しずつ多くしていけば良いのです。2022年のUnityの目的は、このような運用スケジュールを検討し、追加の宇宙船ができたときのために、どこに倍率をかけるかを考えることなのです。

このビジネスモデルはすばらしいものなのですが、今後数年はUnityが8便あろうが、10便、12便あろうがあまり変わりません。つまり収益という意味ではそれほど大きな変化がないのです。しかし、オペレーションを学ぶという意味では、これは我々にとって重要なステップであり、その道をどのように進むかについては慎重でありたいと考えています。

 米国モハベ、10月10日(編集使用のみ、テレビ放送のドキュメンタリーや書籍での使用は不可)。2010年10月10日、カリフォルニア州モハベ上空で、初の滑空飛行に成功したヴァージン・ギャラクティック製ビークルSpaceShipTwo。(画像クレジット:Mark Greenberg/Virgin Galactic/Getty Images)

TC:フライトプランをほぼそのままにしておく理由をもう一度教えてください。もしかしたら、後に6人が乗る改訂版では、プロフィールを少し変えなければならない可能性があるのではないでしょうか?

モーゼス氏:それはこのQ&Aの冒頭でお話しした、テスト段階から運用準備段階への移行の話と同様のことです。これに伴いプロフィールも確定しているのです。パイロットが飛行する軌道や使用する技術については、今後も最適化していきますが、大きな修正は行いません。これらはすべて物理学に基づいた結果です。対気速度、角度、到達高度、搭載重量など、すべてが固定された変数であり、この方程式を変えることはできません。

Imagineに搭載される容量が増えることで、明確な軌道の変化はあるでしょうし、それによって若干異なる性能を持つことでしょう。そういった場合はその範囲を検証するということになります。しかしほとんどの場合、簡単に言えば物理学的な方程式によってできることが決まっているので、最初は4人の乗客を運ぶことしかできません。これを変更することもできますし、船内の軽量化も検討する予定ですが、やはり長期的に使用できる機体を建造したいと考えています。

TC:質問はこれですべてです。お時間をいただき本当にありがとうございました。

先に行われたヴァージン・ギャラクティックの打ち上げの様子はここからご覧いただける。

カテゴリー:宇宙
タグ:Virgin Galacticインタビュー民間宇宙飛行

画像クレジット:Virgin Galactic

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(文:Devin Coldewey、翻訳:Dragonfly)

ヴァージン・ギャラクティックとブランソン氏は宇宙への乗客初打ち上げを祝う

Virgin Galactic(ヴァージン・ギャラクティック)は、億万長者である創業者のRichard Branson(リチャード・ブランソン)氏を含む最初の乗客を宇宙に運ぶことに成功した。ニューメキシコ州のスペースポート・アメリカで開催されたイベントでは、ブランソン氏とクルーによる早朝のハリッドセットやヒーローウォークなどが行われ、報道関係者や従業員にとってちょっとした運動会となった。

「想像してみてくださいあらゆる年齢、あらゆるバックグラウンド、あらゆる性別、あらゆる民族の人々が宇宙に平等にアクセスできる世界を。新しい宇宙時代の幕開けにようこそ!」と着陸後、ブランソン氏は語る。

もちろん、この発言は時期尚早なものであり、そのような世界が訪れるのはまだ先のことだが、今回の打ち上げが、始まったばかりの宇宙旅行産業にとって歴史的な瞬間であることは間違いない。現在のところ、搭乗者はまだエリート階級となるが、この日の出来事は、その変化かつてないほど近づいていることを示している。

スペースポートへのシャトルは現地時間午前2時45分に、近くのラスクルーセスから出発したが、この日のイベントは遅れて始まった。一晩中、雷雨に見舞われたため、濡れてはいけない宇宙船を展開することができなかったのだ。

画像クレジット:Devin Coldewey / TechCrunch

やがて日が昇り、大勢の人々が集まってきた。VIP、従業員、地元の学生たち、そしてブランソン氏自身のゲストリスト(約150人と言われている)。Elon Musk(イーロン・マスク)氏も現れたが、おそらく宇宙飛行士仲間である億万長者から億万長者への個人的なお祝いのためだろう。

現地時間8時30分、VMS Eveのエンジンが始動した。VMS Eveは、ブランソン氏がヴァージン・ギャラクティックのBeth Moses(ベス・モーゼス)氏(2回目の飛行)、Sirisha Bandla(シリシャ・バンドラ)氏、そしてColin Bennett(コリン・ベネット)氏とともに宇宙の端まで乗るロケット動力の宇宙船VSS Unityを運ぶ「母船」だ。

VMS Eveが離陸(画像クレジット:Virgin Galactic)

VMS Eveは8時40分に車輪を上げて地上で待機し始め、約3万6000フィートまで上昇。VSS Unityは9時24分頃に切り離され、ロケットでの上昇を開始し、マッハ3に達した後、2分後には予定どおり、ピーク高度約28万2000フィート(約53マイル、約86km)に達した。

乗組員と乗客は1~2分間の微小重力を楽しみ、それを有効に活用したようだ。

画像クレジット:Virgin Galactic

ブランソン氏が予定していた空中でのスピーチは、信号が途切れ途切れになったために不可能となったが、機体自体はより信頼性が高く、9時38分に着陸した。

ブランソン氏は、Khalid(カリード)氏による短いコンサートに続いてステージに登場した。「暑いですね、すいません」と始まった話は、すぐに感動的なものになった。「子どもの頃からこの瞬間を夢見てきましたが、宇宙から見る地球の景色に対して何の準備もできませんでした。私たちは新たな宇宙時代の先頭に立っています」。

その後の記者会見では、ブランソン氏が小学生からの質問に答えたり、クルーが宇宙からの眺めや惑星を見たかどうかを説明した(パイロットが「降下中に振り払ったエイリアンを見ただけだ」というと、私が見た限り1人の子どもはそれを信じていた)。

宇宙への長い道のり

ヴァージン・ギャラクティック宇宙飛行システムに向かう同社のパイロットたち(画像クレジット:Virgin Galactic)

ヴァージン・ギャラクティックとブランソン氏にとって、これは長い間待ち望んでいた成功だ。同社は、宇宙旅行という野望を掲げて先行していましたが、2014年に行われたテストフライトでは墜落事故が発生し、パイロットの1人が亡くなっている。

しかし、ヴァージンのエンジニアとリーダーたちは、この事故を乗り越えて、より強力で優れた宇宙船開発し、当時まだ存命だったStephen Hawking(スティーブン・ホーキング)博士に「Unity(ユニティ)」と命名してもらっている(驚くなかれ、ホーキング博士はいつか乗ってみたいと思っていた)。

パイロットたちは何年にもわたってテスト飛行を繰り返し、徐々に出力を上げていき、2018年にはついに宇宙の端に触れることができた。ただし、大気が宇宙に放出される正確な高度が完全に合意されていないという点で、若干の論争がある。カルマン・ラインと呼ばれる仮想のラインを、海抜100kmとする専門家もいれば、50マイル(約80km)とする専門家もいる。

Unity 22は降下中にその「羽」を広げる(画像クレジット:Virgin Galactic)

ヴァージンは低い仮想ラインを使い、ライバルであるJeff Bezos(ジェフ・ベゾス)氏のBlue Originは高い仮想ラインを使っている。これを受けて、ベゾス氏はヴァージンのフライトに陰口を叩き、顧客は宇宙への旅に「注意点」があることを望まないと述べた。以前、このことについて質問したとき、ヴァージン・ギャラクティックの担当者は、NASAや米空軍と同じ基準を使っていると述べた(パイロットは高度50マイルを飛行すると「宇宙飛行士の翼」を与えられる)。

カールマン博士の言い分はさておき、宇宙への乗客輸送競争は最近激化している。ベゾス氏は先日、7月22日にブルーオリジンのNew Shepardロケットが初の有人打ち上げに参加することを発表した。その際には、2800万ドル(約31億円)を支払った謎の乗客であるベゾス氏の弟と、1961年に宇宙飛行士になるための訓練を受けたが宇宙に行けなかった最初の女性の1人であるWally Funk(ウォリー・ファンク)氏も一緒に参加するという。

しかし、その後すぐにブランソン氏はその約1週間後前に行われるヴァージン初の乗客がいる打ち上げ(クルーとパイロットは何度も打ち上げられている)に搭乗することを発表し、ベゾス氏のパレードに雨を降らせた。

ブランソン氏は、自分とベゾス氏との競争を気さくに否定しているが(「我々はジェフの成功を願っている」と述べ、飛行前にベゾス氏が好意的なメッセージを送ってきたと付け加えた)、それが完全に真実だとは思えない。しかし、ブランソン氏が単に宇宙に行くだけではなく(彼は生涯の夢だったと言っている)、新興のライバルよりも先に宇宙に行くことに満足しているのは確かだろう。本人がどんなに否定しても、この物語は完全に打ち消すにはあまりにも魅力的なものだ。

現在、ヴァージン・ギャラクティックが進むべき方向は、明らかに有料の顧客に向けたものであり、そのために多くの顧客が登録されている。もちろん、彼らはみんな25万ドル(約2750万円)の余裕がありますが、あなたはそうではないかもしれない。そんなあなたのために、ブランソン氏は特別なオファーを用意た。ブランソン氏はOmazeと提携しており、選ばれた慈善団体に寄付をすると、抽選でヴァージン・ギャラクティックのフライトのチケット2枚が当たるというものだ。「ウィリー・ウォンカの帽子をかぶって、スペースポート・アメリカのガイドツアーをご案内します」とブランソン氏は付け加えた。

ブランソン氏は、寄付が続く限り、このイベントが継続的なものになることを期待している。これが、彼が頻繁に約束している、誰もが宇宙を利用できるようにするための答えなのかもしれない。

当日の様子は、以下のヴァージンギャラクティックのライブストリームで観ることができる。

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カテゴリー:宇宙
タグ:Virgin Galacticロケット民間宇宙飛行

画像クレジット:Virgin Galactic

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(文:Devin Coldewey、翻訳:Katsuyuki Yasui)

無料で宇宙に招待、Virgin Galacticが宇宙旅行チケットが当たる懸賞を開催

無料で宇宙に招待、Virgin Galacticが宇宙旅行チケットが当たる懸賞を開催

Omaze/Virgin Galactic

創業者リチャード・ブランソン卿の宇宙旅行を無事に成功させたVirgin Galacticが、一般の人々にも同じ体験を提供すべく、SpaceShipTwoの商業宇宙飛行のチケットを無料で獲得できる懸賞を行うと発表しました。

これはVirgin GalacticとOmaze社の提携による企画。Omazeは商品や何らかの財産、著名人との何らかの体験などを懸賞として慈善団体への資金を集める企業。そのため今回のチケットも無料で応募することができるものの、宇宙旅行をもっと身近にするための慈善団体”Space for Humanity”への寄付をすれば応募口数を増やす(5ドルで50口、100ドルなら2千口)ことが可能になっています。

応募の〆切は9月1日(現地時間)までで、当選発表は9月29日。もし当選した場合は、通常なら約25万ドル(約2750万円)かかる宇宙へのチケットを無料で手にできる一方で、SpaceShipTwoに搭乗するために必要な訓練を受ける必要があるため、会社や学校を一定期間休む必要があります。なお、当選者には副賞として宇宙への発着場となるSpaceport Americaの見学ツアーもあります。

このキャンペーンはVirgin Galacticにとっては格好の宣伝材料になるはずです。さらにわれわれ庶民にとっても、お金か強運があれば宇宙へ行ける時代が唐突にやってきました。

(Source:OmazeEngadget日本版より転載)

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ヴァージン・ギャラクティック初の旅客機が宇宙へ離陸する様子をライブで観よう!グループ創設者ブランソン氏搭乗

Virgin Galactic(ヴァージン・ギャラクティック)社は、7月11日朝に、最初の乗客を宇宙に送り出す予定だが、その一部始終をここで見ることができる。打ち上げは太平時間午前6時(日本時間7月11日午後22:00)に予定されており、1時間後にはストリーミングによる祝賀イベントも始まる。

今回の打ち上げは、ヴァージン・ギャラクティック初の宇宙船であるVSS Unity(VSSユニティ)にとって22回目の大気圏外への打ち上げとなる。前回同様、ユニティはVMS Eve(VNSイブ)の腹部に取り付けられてスペースポートを離れ、大気の最も厚い部分から上昇する。

ドロップしたUnityは、ロケットエンジンに点火し、宇宙とされる最低高度の80km地点に到達するまで、マッハ3に近い速度で到達する。エンジンが停止すると、パイロットと乗客は短時間の無重力状態になり、すばらしい景色を楽しむことができる。

その様子は、地上から、接続が良ければ船体からもライブ配信される。無事に帰還した際には、凱旋記者会見が行われ、Khalid(カリード)のライブ演奏も披露される。

筆者は現地にいるが、私が目にする光景は以下の公式ストリーム配信で見ることができる。

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(文:Devin Coldewey、翻訳:Katsuyuki Yasui)

大富豪による宇宙飛行レースも最終局面、ヴァージンのブランソン氏がアマゾンのベゾス氏より早く大気圏外へ

2人の大富豪がカーマン・ライン(高度約100キロメートル)へのラストスパートで先頭を争っているが、Richard Branson(リチャード・ブランソン)氏が7月11日にVirgin Galactic(ヴァージン・ギャラクティック)の宇宙船で飛行し、現地時間7月20日にBlue Origin(ブルーオリジン)の New Shepard(ニューシェパード)カプセルでの飛行を予定しているJeff Bezos(ジェフ・ベゾス)を僅差で抑えるかもしれない。誰が勝つにせよ、ここでの真の教訓は、十分な資金があれば、本当に何でもできるということだ。

このニュースは、Virgin Galacticからの発表という形をとった。次の試験飛行の打ち上げウィンドウが米太平洋時間の7月11日午前6時に始まること、このミッションが2人のパイロット、3人のスペシャリスト、そして1人の大富豪というフルクルーを乗せた初めてのミッションになることが述べられている。(ブルーオリジンは独自の発表を行った)。

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Dave Mackay(デイブ・マッケイ)氏とMichael Masucci(マイケル・マスッチ)氏がVSS Unity宇宙船を操縦、チーフ宇宙飛行士インストラクターのBeth Moses(ベス・モーゼス)氏が飛行を監督、リード・オペレーション・エンジニアのColin Bennett(コリン・ベネット)氏が機内の設備と手順を監視、政府業務・研究業務担当副社長のSirisha Bandla(シリシャ・バンドラ)氏がフロリダ大学の微小重力実験を担当、最後にリチャード・ブランソン卿が「民間宇宙飛行士としての経験を評価する」としている。つまり、ブランソン氏は初めての一般人の旅客となる。

「私は、宇宙が私たち全員のものだと心から信じています」と、宇宙旅行会社の大富豪の創業者で個人的な出資者でもあるであるブランソン氏は、同社のプレスリリースで述べた。「16年以上にわたる研究、エンジニアリング、試験を経て、Virgin Galacticは新たな商業宇宙産業の先陣を切っており、宇宙を人類に開放し、世界を良い方向に変えようとしています。誰もが宇宙にアクセスできるようにするという夢を持つことと、信じられないようなチームが一丸となってその夢を現実のものにすることは別のことです。すばらしいミッションスペシャリストの一員として、未来の宇宙飛行士の旅を検証し、Virginに期待されているユニークな顧客体験を提供する役割に貢献できることを光栄に思います」。

このミッションは、Virgin Galacticの他の分野におけるスタイルと同様に、通常の方法で高い高度まで飛行した後、ロケットエンジンを搭載したVSS Unityが飛行機から切り離され、一般的に(誰もがそうとは限らないが)宇宙との境界であると考えられている80キロ以上の高さまで迫る。ブランソン氏は、将来のVirgin Galacticの宇宙旅行者が受けるのと同じ訓練を受け、もちろん同じ青い特別スーツを着用する。

すべてが計画通りに進めば、ブランソン氏はベゾス氏よりも1週間強早く宇宙に到達し、おそらく長年の賭けに勝つことになる。

ベゾス氏は(遅れをとっているものの)7月20日に、より伝統的なロケットであるBlue OriginのNew Shepardで、同氏の弟と幸運なチケットホルダーとともに宇宙へ向かう予定だ。幸運でリッチな、ということだ。つまり、このチケットはオークションにかけられ、2800万ドル(約31億円)で未公表の人物が落札した。

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しかし、同社は7月1日、初の有人飛行の4人目の乗客が、1961年に女性宇宙飛行士を養成したNASAのマーキュリー13プログラムの最初の卒業生であるWally Funk(ウォーリー・ファンク)氏であると発表した。当時、ミッションはキャンセルされ、ファンク氏は宇宙に行くことはなかった。50年間待ち続けた同氏に、ようやくチャンスが巡ってきたようだ。

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タグ:Virgin GalacticBlue OriginJeff Bezos民間宇宙飛行

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(文:Devin Coldewey、翻訳:Nariko Mizoguchi

米連邦航空局がヴァージン・ギャラクティックの商業宇宙旅行を許可

米国連邦航空局(FAA)は、Virgin Galactic(ヴァージン・ギャラクティック)に、同社の宇宙船「VSS」で民間人を宇宙へ運ぶ商業宇宙旅行を開始する許可を与えた。これは、プロフェッショナルのテストパイロットや宇宙飛行士を、同社のスペースプレーンで宇宙へ輸送することを許可していた既存のライセンスを拡大したものだ。このライセンス更新に先立ち、ヴァージン・ギャラクティックは2021年5月22日に、試験試験を成功させている。

今回の認可取得は、ヴァージン・ギャラクティックにとって、初の公式な「スペースライン」(宇宙のための航空会社)として事業運営を行う道が開かれたことを意味する。同社は旅行者や研究者のために、宇宙への準軌道飛行を定期的なサービスとして提供することを目指している。その約2時間の旅の間に、顧客は外から地球を眺めたり、数分間の無重力状態を体験することができる。

FAAの承認は大きな一歩だが、ヴァージン・ギャラクティックが実際に商業宇宙旅行の定期便を運行開始する前にクリアしなければならない最後の一歩というわけではない。その前に、同社は残りの3つの試験飛行を完了させる必要がある。それはヴァージン・ギャラクティックの宇宙船とその輸送用航空機が、初めて全定員を乗せて行う飛行だ。Michael Colglazier(マイケル・コルグラジエ)CEOによると「2021年の夏」に1回目のフライトを行うことを目標としているという。

2021年6月初めのParabolic Arc(パラボリック・アーク)の報道では、ヴァージン・ギャラクティックの創設者であるSir Richard Branson(リチャード・ブランソン卿)が次の試験飛行で搭乗する可能性があり、それが早ければ7月4日の週末に行われるかもしれないと伝えられていた。これは、ブランソン卿のロケット乗りとしてのライバルである億万長者Jeff Bezos(ジェフ・ベゾス)氏よりも、早く宇宙へ行けるということを意味する。ベゾス氏は7月20日に、自信が創設したBlue Origin(ブルーオリジン)のNew Shepard(ニューシェパード)宇宙船に搭乗する予定だ。ヴァージン・ギャラクティックは、次の試験飛行の時期を公式には発表していないが、情報筋によれば、Parabolic Arcの報道は誤りであるとのこと。

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タグ:Virgin Galactic民間宇宙飛行米国連邦航空局(FAA)

画像クレジット:Virgin Galactic

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(文:Darrell Etherington、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

ヴァージン・ギャラクティックが宇宙空間でのヘルスケア実験を行なう研究者を専用機で打ち上げ

Virgin Galactic(ヴァージン・ギャラクティック)に新たな顧客International Institute for Astronautical Sciences(IIAS)が加わった。同研究所は研究者、市民科学者、STEMインフルエンサーのKellie Gerardi(ケリー・ジェラルディ)氏を、Virgin Galacticの専用機に搭乗させる予定だ。ジェラルディ氏は、宇宙飛行が宇宙飛行士に与える影響をリアルタイムで調査するための新しいバイオモニターシステムなどのヘルスケア技術の研究を中心に、さまざまな実験を行う予定となっている。

ジェラルディ氏は、これまでにもパラボリック・リサーチ・フライト(宇宙空間の無重力環境を模擬した高高度の航空機飛行)を何度か経験している。しかし、宇宙に行くのは今回が初めてで、これまで無重力状態をシミュレートして研究を行ってきた研究者たちにVirgin Galacticが提供したいと考えているメリットを示すものだ。

画像クレジット:Kellie Gerardi

ジェラルディ氏がテストするバイオモニターシステムはカナダのスタートアップHexoskinがカナダ宇宙庁と共同開発したもので、そのセンサーの配列でできたウェアラブルデバイスは「Astroskin(宇宙皮膚)」と呼ばれ、打ち上げや低重力や再突入、着陸など宇宙への旅の主な局面が及ぼすインパクトをモニターする。ジェラルディ氏が行うもう1つの実験は、宇宙で使う加湿器や注射器などの設計のための流体動力学テストだ。

Virgin Galacticは以前にも同様のミッションに応じたことがある。科学者のAlan Stern(アラン・スターン)氏の専用打ち上げでは、NASAとサウスウエスト研究所のための実験を行った。同社は、個人宇宙飛行士がお金を払って乗る有料宇宙観光ツアーで話題になっているが、今回のような商用の研究目的も、同社にとって重要なものとなるだろう。

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カテゴリー:宇宙
タグ:Virgin Galactic実験

画像クレジット:Virgin Galactic

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(文:Darrell Etherington、翻訳:Hiroshi Iwatani)

Virgin Galacticが第3世代宇宙船「VSSイマジン」を初公開、CEOが語る消費者向け宇宙ブランドの構築

商業用有人宇宙飛行企業であるVirgin Galacticは、同社の主要な宇宙船デザインの3つ目となる、初の「Spaceship III」(スペースシップIII)を発表した。この新シリーズの第1弾は「VSS(Virgin SpaceShip) Imagine」(VSSイマジン)と名づけられ、2021年夏の初の滑空飛行を目指して地上試験が開始される。VSSイマジンの外観は、鏡面仕上げのラップアラウンド型で、地上から宇宙へと移動する際に変化する環境を反映するように設計されているが、それ以上に重要なのは、Virgin Galacticが宇宙船の大規模な製造のために必要なエンジニアリング目標の達成に近づいていることだ。

Virgin GalacticのCEOであるMichael Colglazier(マイケル・コルグラジア)氏に、VSSイマジンについて、そしてそれが当社にとって何を意味するのかを聞いた。

「これらはより速いペースで製造できます。次の段階の宇宙船に求める製造スピードと比べるとまだ遅いですが、ここで私たちが期待しているのは、(VSS) Unity(VSSユニティ)から学んだことをすべて取り入れ、これらの宇宙船をより速いペースで回転させるために必要なことを組み込んだことです。というのも、飛行可能なフライト数は、宇宙船の数と、それをどれだけ早く回転させることができるかに左右されるからです」と説明した。

Virgin Galacticが2016年9月に初飛行を行い、現在もニューメキシコ州で試験や商業打ち上げ準備プログラムに使用している宇宙船「ユニティ」とは異なり、イマジンは「モジュール式設計」を採用しているため、メンテナンスが非常に簡単で、後続のミッションを飛行できる確率も増加している。コルグラジア氏が述べたように、宇宙船の設計を、それぞれの宇宙港で年間約400回の飛行という会社の目標をサポートできるところまで持っていくには、まだ取り組むべき課題がある。しかし今回のアップグレードは重大なもので、当社はすでにスペースシップIIIクラスの2機目である「VSS Inspire」(VSSインスパイア)の製造作業を開始している。

画像クレジット:Virgin Galactic

イマジンとインスパイアは確かに技術的な成果だが、2020年7月にDisney Parks InternationalからVirgin Galacticに移ったコルグラジア氏は、同社の消費者ブランドの観点からも、今回の宇宙船のデビューの重要性を強調している。

「画像に現れているもの、衣服の選択、配信している映像は、消費者向けブランドの立ち上げという明確なステップであり、Richard Branson(リチャード・ブランソン)のフライトに向けて夏の間に構築していくものです。私たちは意図的に『宇宙の民主化』という高尚な言葉を使っていますが、宇宙すべての人のためのものです。すべての人がそこに到達するまでには、しばらく時間がかかるかもしれませんが、実現は近づいています。このことは消費者の立場に立った、『なぜこれをするのか』を問うことにつながります」と彼は語った。

実際、この消費者向けビジネスは、入社してからの8ヵ月間、コルグラジア氏の仕事の多くを占めている。彼が入社したVirgin Galacticには「世界的なチーム」があり、航空宇宙分野は完成されていたが、彼が特に貢献したのは、商業面でのビジネスをそれに見合うように構築することだったという。

「現在、この種のビジネスの拡大に慣れた人材を投入しています。Swami Iyer(スワミ・アイヤー)は先週の月曜日に勤務を開始しました。また、Joe Rohde(ジョー・ロード)のようにエクスペリエンスの分野で活躍している人材もいますが、こうした人材は代わりが利きません。このような人材は、このエクスペリエンス関連の中身を構築していくために必要なものです」と彼は語った。

アイヤー氏は、GKN Advanced Defence SystemsやHoneywell Aerospaceなど、商業宇宙活動分野および防衛産業での長年の経験を活かし、Aerospace Systemsの社長として入社した。一方、ロード氏は、長年ディズニーのイマジニアとして活躍し、Virgin Galactic初の「エクスペリエンス・アーキテクト」として入社し、宇宙飛行士の顧客とその友人や家族、さらには広く一般の人々にとってのVirgin Galacticの体験を意味付けすることに注力している。

コルグラジエ氏は、世界のどこで宇宙船に乗るかによって、体験のビジョンも変わってくるという。ヨーロッパ、アジア、インド、オーストラリアのどの宇宙港から旅立つのかによって、たとえ宇宙船自体がニューメキシコ州での使用と同じように使用されていても「劇的に異なるもの」になるはずだと語る。これはアナハイム、パリ、香港、上海、東京のディズニー・パークを率いた経験を持つ経営者の論理的なアプローチであることは間違いないだろう。

写真提供:Virgin Galactic

最終的には、Virgin Galacticが消費者ブランドとして追求する基本理念は、たとえ実際に「宇宙に行く」という部分が短期的には多くの人にとって手の届かないものであったとしても、インクルージョンに焦点を当てたものになるだろうとコルグラジア氏は語っている。

さらに彼は「これはすべての人のためのものですし、すべての人のためのものでなければなりません。この野望が実現するには、何年かかかるかもしれません。しかし、その間に、私たちのブランドや会社、私たちのさまざまな層の活動にすべての人々がアクセスできるような方法を見つけなければなりません。私たちはそうした目的意識を持って行動するつもりです。主に、頂点の体験について―具体的には新しい船を宇宙に運ぶということについて話すことになるでしょう。しかし、そうした話を細かく分解できるかどうかが非常に重要であり、私たちがすべての人に手を差し伸べるブランドであることができるかどうかも、非常に重要です」と語った。

それは、今日デビューするこの宇宙船へのアプローチから始まっており、同社が公開を記念して配信した動画の口調(上の埋め込み動画を参照)にも明らかだとコルグラジア氏はいう。また、Virgin Galacticには600人の乗客が予約しており、フライトを待っている。2021年末に予定されているブランソン氏のフライトの後には、当然ながらそれが重要な焦点となる。

最後に、コルグラジア氏にいつ宇宙に行くつもりなのか聞いてみた。彼は「お金を払ってくれるお客さんの前に割り込むことはしたくない」と言った。

「列を割り込むと600人くらいの人に怒られそうだから、消費者に集中し続けるつもりです」と彼はいう。「でも、600人の人々の後ろにはまだ誰も並んでいないから、誰かが並ぶ前に私が並んでしまいましょうか」。

写真提供:Virgin Galactic

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カテゴリー:宇宙
タグ:Virgin Galactic宇宙船

画像クレジット:Virgin Galactic

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(文:Darrell Etherington、翻訳:Dragonfly)

ヴァージン・ギャラクティック会長が同社の残り個人株を売却

Virgin Galactic(ヴァージン・ギャラクティック)と所有する持株会社のSocial Capital Hedosophia holding(ソーシャル・キャピタル・ヘドソフィア・ホールディングス)との合併により、現在のSPAC(特別買収目的会社)ラッシュの先駆けとなった人物が、宇宙旅行会社での個人的な残り持ち株を売却した。ヴァージン・ギャラクティックの取締役会会長を務めるChamath Palihapitiya(チャマス・パリハピティヤ)氏は、投資家のIan Osborne(イアン・オズボーン)氏との共同名義となる6.2%の株式をまだ保有しているが、彼の同社における単独保有率は現在ゼロになっている。

パリハピティヤ氏はVirgin Galactic経由で、TechCrunchに以下の声明を送った。

私は600万株を2億ドル(約216億8000万円)で売却しましたが、これは気候変動との戦いに向けた大規模な投資に振り向ける予定です。この投資の詳細は数カ月後に公開されます。私はこれまでと同様、ヴァージン・ギャラクティックのチーム、ミッション、そして将来の展望に献身的に取り組みます。

パリハピティヤ氏は380万株を2020年12月に売却し「2021年から始まるいくつかの新しいプロジェクト」に資金を提供して「流動性の管理を助けるため」に、株式を売却していたと言及した。その際パリハピティヤ氏は「SPCE(ヴァージン・ギャラクティックのニューヨーク証券取引所での株式ティッカー)の未来のために引き続きコミットし、また興奮している」と述べていた。

今週の売却は620万株で、パリハピティヤ氏は約2億1300万ドル(約230億9000万円)を手にした。

ヴァージン・ギャラクティックは、そのテストプログラムでいくつかの挫折を味わったが、その最初となる有料の商業観光客飛行の予定日を2021年中から2022年に延期している。同社は2020年7月にチーフスペースオフィサーに異動したGeorge Whitesides(ジョージ・ホワイトサイズ)氏に代わって、Disney Parks(ディズニー・パークス)のリーダーであるMichael Colglazier(マイケル・コルグラジエ)氏を新しいCEOに任命したが、3月4日にホワイトサイズ氏が退社することが明らかになっている。ホワイトサイズ氏の決定は、公共サービスの機会を追求したいという思いからだと言われている。

宇宙部門は最近のSPAC活動の温床となっており、Astra、Spire、Rocket Lab、BlackSky、Momentusを含む多くの企業の合併がこの1年の間に発表された。ヴァージン・ギャラクティックは最も初期の一企業として、この分野の基準を探している人なら誰でも注目するだろう。同社の株価は市場前に5%強下落しており、2021年2月半ばに史上最高値をつけて以来、着実に下落している。

カテゴリー:宇宙
タグ:Virgin Galactic

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Darrell Etherington、翻訳:塚本直樹 / Twitter

Virgin Galacticのテスト飛行は宇宙に到達せず中断、フェールセーフが発動

Virgin Galactic(ヴァージン・ギャラクティック)は米国時間12月13日土曜日にSpaceShipTwo Unity宇宙船のテスト飛行を試みたが、宇宙船が輸送機から切り離された後に飛行は中断された。これはロケットを監視しているコンピューターがエンジンとの接続を失ったため、フェイルセーフ(安全装置)が発動しロケットエンジンの燃焼を妨いだ結果だと、同社は12月14日月曜日に明らかにした。

フェールセーフの発動はSpaceShipTwo Unityと輸送機、そして搭乗していたパイロット全員が無事に地球に帰還し、着陸に成功したことを意味する。しかしこのテスト飛行は宇宙への飛行を意図していたものであり、ヴァージン・ギャラクティックのニューメキシコ宇宙港から最初の有人商業飛行の道を切り開くための、重要なイベントとなるはずだった。

ヴァージン・ギャラクティックは2018年と2019年の2回、宇宙への飛行を実施している。今回はニューメキシコからの初の軌道宇宙飛行となるはずで、これはこの運用拠点から商業サービスを顧客に提供するために必要な準備のステップだ。

「ヴァージン・ギャラクティックは現在、飛行後の分析を行なっており、現時点では推進システムを監視するオンボードコンピューターが接続を失い、ロケットモーターの点火を意図的に停止させるフェールセーフシナリオを引き起こしたことが報告できます」と、同社はブログ記事でテスト中の出来事を詳しく述べている。「このシステムは宇宙船の他のシステムと同様に、電力またはセンサーとの通信が失われると、常に安全な状態にデフォルト設定されるように設計されています。宇宙船のパイロットだけでなく、ミッションコントロールのエンジニアやパイロットも、輸送船からの離脱後にロケットモーターが発火しないシナリオを含め、飛行前のシミュレーション練習中に多くのシナリオを想定し練習し、どんな異常にも十分に備えています」。

これは明らかに上場済みのヴァージン・ギャラクティックにとって理想的な結果ではなく、市場の反応は公共投資家の失望を反映している。Virgin Galactic社のCEOであるMichael Colglazer(マイケル・コルグレイザー)氏は、このテスト飛行の結論は計画とは異なるが、安全対策が設計どおりに機能していることを示していると説明した。コルグレーザー氏によると、今回の試験をやり直した後にテスト飛行プログラムを継続するという。

カテゴリー:宇宙
タグ:Virgin Galactic

画像クレジット:Virgin Galactic

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter)

Virgin Galacticがニューメキシコ州の宇宙港で初のロケット推進飛行を計画、早ければ12月11日

Virgin Galactic(ヴァージン・ギャラクティック)は、ニューメキシコ州にあるピカピカの新しいSpaceport America(未訳記事)で初となるVSS Unity宇宙船のロケット推進飛行を行う計画を明らかにした。この宇宙船は早ければ12月11日(Virgin Galacticリリース)にも飛行する可能性があるという。

今回計画されている飛行は、将来の商業用宇宙港からの3回目の飛行となるが、過去2回の飛行はロケット推進飛行ではなく滑空飛行だった。VSS Unityがスロットルを開けるのは約2年ぶりとなる。この時、Unityはマッハ2.9ほどの速度を記録し、宇宙の端に触れた(未訳記事)。

その後、同社とその宇宙船は、カリフォルニア州モハーヴェからニューメキシコ州のSpaceport Americaにホームを移した。この新しい宇宙港はやがて、短い宇宙旅行へ飛び立つ前の乗客が集まるラウンジとなることが期待されている。

滑空飛行では、Unityは高高度までVMS Eveと呼ばれる母機によって運ばれ、地上へ制御降下した。すべてがきちんと組み上げられていること、そしてより本格的なロケット推進の厳しさにも準備が整っていることを示した。

本来ならば、この動力飛行は2020年のもう少し早い時期に行われる予定だったが、新型コロナウイルス(COVID-19)に対する予防措置のために遅れていた。しかし、天気に恵まれれば、来週には再びUnityの飛行を見ることができるはずだ。

この飛行は厳密にはテスト目的ではない。小規模な打ち上げプロバイダと契約しているNASAの飛行機会プログラム(Flight Opportunities Program)の下、宇宙とその近くで実験を行うためのペイロードをいくつか搭載する予定になっている。Blue Originのような宇宙旅行を志す他の企業も、大気圏の端を短時間訪問するためにペイロードを搭載している。

もちろん新型コロナウイルス感染症はまだ深刻な問題であるため、ヴァージン・ギャラクティックは現場にいる人を最小限に抑えることで感染予防に務める。現場にはメディアやゲストを入れず、必要な人員だけを配置することになっている。

関連記事:ヴァージン・ギャラクティックが民間宇宙船でのセカンドテストに成功、動力付き宇宙飛行へ一歩前進

カテゴリー:宇宙
タグ:Virgin Galactic

画像クレジット:Virgin Galactic

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(翻訳:TechCrunch Japan)