Apple株は、新製品発表を追って変動する


株価は上がり、株価は下がり、売上、噂、そしてアナリストの意見はともかく、公開銘柄全体がほぼ同期して動いていく。しかし、やがてどこかの会社が新製品や価格情報を一挙に発表する日が来る。それは、バイヤーや投資家、個人に対して、少なくとも来年のいつかは形にするという企業の意志表示だ。

多くの場合、そんなニュースに対する投資家の反応は薄い。大分わかってきたことだが、彼らは製品の最新ニュースを入念に調べることなく上場会社の株をいじくり回すが、反例もある。私は、会社の多様化が進んでいればいるほど。受ける影響は少なくなると推測してる。
そしてAppleである。多様なハードウェア売上と並んでソフトウェアやクラウドの売上を組み合わせた複合的要素を持つこの会社の製品発表日には、他の会社以上にメディアの大きなスポットライトが付き物である。このため、Appleがしゃべると市場が耳を傾けることさほど驚きはない。

下に、GoogleファイナンスのデータにZeroHedgeおよびBusiness Insiderが検証したメモを書き加えたグラフを貼った:

イベントが始まり、新MacBook発表の間株価は上がり続ける。Watch部分の始まりが株価のピークだった。その後、AppleがWatchの価格を発表するや株価は下落する。その後Apple株は通常取引終了時までにプラス領域まで復帰した。

Apple株の1%の変化は、約75億ドルに相当するので、2~3%の上下でも、市場の大きな力に押された中型株の同じ動きを見るよりも面白い。

今日Appleは少なくとも市場の期待に答えたが、投資家の与えた称賛は控え目だった。投資家が悲観的すぎるのか、それともAppleが良き製品発表の日を迎えることによる高値は、もう株価に折り込み済みだったのか?おそらくその両方だろう。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


ポートが1つの新MacBook、ACにつないでiOS機器を充電するには別売りのアダプタを利用

Appleは本日、新しいMacBookをアナウンスした。いかにもAppleらしく、「全く新しい」スタイルが採用されている。充電、データのインプット、およびビデオ出力を、すべてひとつのUSB-Cポートで行うというスタイルだ。MacBookをACにつなぎながら、同時にiPhoneを充電したい場合にはどうすれば良いのだろう。もちろん対策は用意されている。Apple製の別売りアダプターを購入するのだ。

新しいMacBookのUSB-C用にさまざまなアクセサリーが用意されている。通常のUSBを使いたいのなら2200円のアダプターを購入する。Digital AV MultiportアダプターおよびVGA Multiportアダプターはいずれも9500円だ。MultiportアダプターにはUSBポートおよびUSB-Cポートも搭載されている。

間違いのないように書いておこう。新MacBookでは、アダプターなしにiOSデバイスを充電することはできない。AppleがUSB-C Lightningケーブルをリリースする可能性もあるわけだが、今のところは2200円のアダプターを使う以外に選択肢はない。

Appleはしばしば、利用者の都合を無視する形で「未来」に突き進んでいくことがある。1998年にはiMac G3からフロッピードライブおよびシリアルポートを失くしてしまった。FirewireおよびCD-ROMドライブを捨て去ってしまったこともある。

今回の「単一ポート化」も「未来」への一歩だということなのかもしれない。確かにポートをひとつだけにすれば、シンプルかつエレガントになるだろう。ただ、ノートパソコンの使い方としては、ACから電源供給しながら外部モニタにつなぎ、そして他のデバイスの充電をするというのは「基本的」な用途だと思うのだ。消費者のニーズを無視した「進化」だと思うのだが、どうだろうか。

原文へ]

(翻訳:Maeda, H


Apple Watchを競合製品と比較する

あーでもないこーでもない、と気をもむ半年が過ぎて今日やっと、Apple Watchの詳細が明らかになった。発売日も価格も、そしてユーザ体験もはっきりした。気持ちが落ち着いた今は、椅子にゆったりと座って、AWをそのほかのスマートウォッチと比較してみよう。

なるべく公正を期すために、他社製品は金属とガラスを使った高級品に限定し、しかも、これからは一々ポケットの中のスマホを取り出して見なくてもよいように、スマートフォンとの通信機能が完備しているモデルを選ぼう。

Apple WatchのGlancesは、ユーザが日常的に頻用するようなアプリを集めたコレクションで、Android WearにあるGoogle Nowのカードにも似ている。それらはスマートフォンと同じように、必要な情報を迅速簡便に提供してくれる。Android WareもApple Watchも、Uberに車を頼んだり、ツイートに応答するなどの、ちょっと面倒なことも十分にできるはずだ。少なくとも向こう数か月はiOSとAndroidの差は微小だから、どっちを選んでも損はしない。

いかにも‘時計’らしく、時間を意識したインタフェイスになっているのが、Pebble Time Steelだ。重要な情報をタイムライン上に表示し、先を見たり、手前を見たりできる。このPebble機は、Pebbleのコミュニティがこれまでに作った6500あまりのアプリも立派に使えるが、ただしそれらのアプリにはタイムライン機能がない。

Pebbleや、Android OEM製品の多くは、市販の腕時計用のバンドも使えるが、Appleは独自のバンドだ。おしゃれなミラネーズループもふつうのリンクバンドも、高級感を打ち出してウォッチの性能を強調している。ストレージの容量やCPUのスピードなどのオプションは、あえてないから、ぱっと飛びついて買う衝動買いにも向いている。ただし一部には、あくまでもバンドのカスタマイズにこだわるユーザもいると思うけど。

一部のAndroid OEMはステンレスなどで高級感を出そうとしているが、Appleだけは、純金製を提供している。そのApple Watch Editionは、お値段1万ドルだ。1万ドルあれば、今後市場に出るスマートウォッチをすべて買えるね…少なくとも向こう数年間は。

今なら、人にスマートウォッチをすすめるのは簡単だ。根っからのiPhoneファンには、Apple Watch。カスタマイズにこだわる人には、Android Wareデバイス。スマートフォンなんかほとんど使わない人は、スマートウォッチも欲しがらないだろう。

AndroidもiPhoneも両方使うか、またはどちらかへ乗り換える、という人には、両OSと互換性のあるPebbleできまりだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa


Apple Watchがあれば、iPhoneはポケットに入れたままでいい


これは助手ではない。単なる相棒でもない。Apple Watchは多くの状況でポケットからiPhoneを出す必要を排除する。それが今日の発表イベントのテーマだった。

これは単なる通知のための第2画面でない。そう、Apple Watchは時間を節約する。しかし、Apple Watchは仕事をこなす。Uberを呼び出す。Instagramをながめて「いいね!」をつける。WeChatメッセージに返信する。マイクとスピーカーで電話を受ける。

これまで、スマートウォッチの概念は単なるスマートフォンの相棒にすぎなかった。手軽にアラートを受け取ったり、ウェアラブルで基本的な処理を行うことはあっても、何かをちゃんとやる時にはスマホを出してくる必要があった。
しかしAppleは、腕に着けたこいつに仕事をさせたがっている。これは、最大の批判を打ち破るものかもしれない:われわれの生活は複雑すぎる。

すでに多くの人たちがテクノロジーに圧倒されている。常にそこにある画面、メールの山、タブレットやスマートテレビが視線を遮ぎる、そして何より気に障るのが、止まない通知等を読むためにスマホを取り出さなくてはならないこと。

一部のテクノロジーおたくは、逸早く通知を受け取る方法に飢えていたのでPebbleに飛び付いた。しかし、スマートフォンとスマートウォッチの間で機能を行き来しなければならないことは、問題をむしろ悪化させた。

今日のステージで見せたWatchアプリによって、Appleはジャグリングの練習をしなくて良いことを明確にした。

スマートフォンは今もブレインであり、発信装置であり、Apple WatchのためのApp Storeポータルである。完全に脱することはできない。しかしWatchが仕事をちゃんとこなしていれば、iPhoneはズボンかバッグ中にしっかりしっておける ― 手の中ではなく。それを立ち上げるために捨てていた時間は本来の生活のために使えるようになる。Apple Watchのおかげで、自分たちの生活のコントロールをスマホから取り返せるのだ。

そしてそれは、この新しいデバイスを何年も前にスティーブ・ジョブズが示した哲学と符合させる。彼はこう言った:「人間はこの世界に変化をもたらす者である。人はシステムやしくみの上に立つべきあり、従うべきではない」

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Apple Watchのバッテリーはアキレス腱かもしれない


Appleは、Apple Watchは「一日中使え持続するバッテリー」を持つと誇らしく主張している。しかし、それは何を意味するのか? まあ、あなたのワークアウトが30分以上続かないことを願うばかりだ。

AppleはApple Watchのバッテリー寿命をここで定義している。このページによると「一日中持続する」(All Day)バッテリーとは、以下の使い方で18時間のことだ:時刻のチェック 90回、通知 90件、アプリ利用 45分、Bluetooth経由でApple Watchで音楽を聞きながらのワークアウト 30分。

このページはApple Watch商品紹介ページの奥深くしまわれている。Appleにこの時計をバッテリー寿命で売るつもりがないことは明白だ。

具体的な利用形態によって寿命は変わる。Appleは、心拍センサーをオンにした場合ワークアウト中にApple Watchのバッテリーは7時間持つと言っている。音楽を再生すると6.5時間、電話をかけた場合は3時間だ。しかし、時計として使った時バッテリーは最大48時間持続する。

Apple Watchのバッテリーが一定の残量になると、自動的に省電力モードに入り、あと最大72時間時刻を表示できる。

またAppleは、Watchが2.5時間でフル充電、80%なら1.5時間で充電できると言っている。

Appleによると、これらのデータは2015年3月に、試作段階のApple Watchを試作ソフトウェアを通じてiPhoneとペアリングした時に集められたものだ。Appleは、実際の結果は利用形態や構成によって異なると注意している。

バッテリー寿命はApple Watchのアキレス腱になるかもしれない。それは紛れもなく美しくて有能なデバイスだが、もしバッテリー寿命がほんの少しでも宣伝文句より短いようなら、多くのユーザーは時を刻むだけでUberを呼べないデバイスを腕に着けていることになる。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Apple Watchは「オート・オルロジュリー」の世界に入った


時計売場に立ち寄ったことのある人ならおわかりのように、高級腕時計は高い。驚くほど高い。ステンレス側の安いロレックスが約7500ドル、パネライやパテックは1万2000ドル以下では手に入らない。そしてApple Watch Editionが着地したのは正にそこだ ― オート・オルロジュリー[高級複雑時計製造]の高尚な世界への仲間入りだ。

Appleが “Edition” モデルに1万ドルを越える法外な値を付けたことに不満を漏らす前に、なぜこの数字が成り立つかを理解する必要がある。第一に、1万ドルのモデルはわれわれのためにない。これは、腕時計偏執狂または驚くべき金持ちのためにある。彼らにとって1万ドルはローエンドだ。

つまりAppleは、不思議なモノが異常に高価である高級品市場に参入したので ある。それには正当な理由がある。今から数ヵ月のうちに誰もがApple Watchを着けるようになるだろうが、ステンレスのSportモデルと、より高価なEditionモデルとの違いに対する社会的信号は殆どない。たしかに金側はそれとわかるかもしれないが、時計に1万ドルを使うような人間は、スリルのためあるいはそんな装飾品から連想される社会資本のためにやっている。これは、ルイヴィトンが昔ながらのデザインにこだわり、クリスチャンルブタンが真赤な靴底を採用しているのと同じ理由だ。わずかな違いだが重要だ。つまるところ、この時計が人気を博す場所、特にアジアとロシアでは、1万ドルの腕時計はビジネス世界における手持ちのポーカーチップなのだ。

腕時計や身繕いに興味のない人は、安心してEditionモデルは存在しないことにしてよい。あれはAppleがウェアラブルに参入することによってプレイを強制されたゲームへの答であり、いずれ巻き返しをはかるメーカーから高級Android Wearや豪華Pebbleが出てくる。それはアクセサリーが車より高くなる世界における必要悪であり、買い手は5万ドルの携帯電話には目もくれないのである

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Apple、噂のレティナMacBook Airを発表。1299ドルから

今日(米国時間3/9)サンフランシスコで行われたイベントで、Appleは長らく続いて1月に再浮上した噂を肯定した。MacBookの次の主要製品ラインは、12インチのレティナスクリーンで、Appleのこれまでの最先端デザインよりも薄くて軽い。

今日Appleがステージ上で披露したノートパソコンは、今年報じられた噂とほぼ一致していた。画面まわりのベゼルは細くキーボードは本体の両端に届く。トラックパッドは、従来の意味でのクリックをしない ― 代わりに、Apple Watchで使われるのと同じ”Taptic Engine”がクリックの感覚をシミュレートしてフィードバックする。さらに、通常より強く押すことによって別のシェスチャーとして解釈させることができる。Watchと同じように。

初代MacBook Airが従来のポートやDVDドライブを取り払って拡張に対する概念を変えたのと同じように、新しい12インチMacBook Airは、主要なコンピューティング機器はノートパソコンではなく、スマートフォンであることを前提に作られている。

新しいMacBookには、ヘッドホン端子以外たった一つしかポートがない。それは新しい反転可能なUSB-Cコネクターで、充電、外部ディスプレイの接続、およびUSB 3速度による転送が可能だ。この新しいコネクターに移行することでAppleはこのノートをいっそう薄くすることができた。ただし、周辺機器をつなぐためには外付けUSBハブが必要になる(おそらく来年くらいには新しいAirの充電/アクセサリーの接続ができる新しいAppleディスプレーが出てくることが期待できるだろう)。

ファイルや写真を共有する必要があれば、殆どのユーザーはWiFiかBluetoothでiCloudやAirDropを使うことをAppleは想定している。

新しいMacBook Airの重さはわずか2ポンド(約908 g)で、厚さは13.2 mmと11インチMacBook Airより24%薄い。2304 x 1440のディスプレイはAir製品ラインで初めてのレティナ品質だ。プロセッサーのCore MはIntelの超低消費電力チップの一つで、最近のWindows OEMタブレット・ノート・ハイブリッド機に使用されている。Appleは「オールデー・バッテリー」と称して、 ウェブ利用9時間、HDビデオ10時間を約束した。

新MacBook Airは4月10日発売で、8GB RAM、256 GB SSDの入門モデルが1299ドル。iPad、iPhoneと同じく新しいMacBookにはシルバー、スペースグレー、ゴールドの3種類がある。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook