企業内サイトの検索精度を向上させるYextが手間いらずで必要な情報を探し出すHitchhikersを発表

Yext(イエクスト)は米国時間9月23日、企業内のサイト検索精度を向上させる「Yext Answers」サービスの顧客層を広げるために、Hitchhikers(ヒッチハイカーズ)と名付けた新しいプログラムをローンチした。

同社が2019年10月にYext Answersをローンチしたときの目標は、企業やブランドのウェブサイトをGoogle検索の結果のように何もかも見せるのではなく、そのブランドの有益な情報源にすることだった。今年の初めに90日の無料試用を始めた(未訳記事)とき、CEOのHoward Lerman(ハワード・ラーマン)氏は「もっと多くのパートナーが新型コロナウイルス関連の良質な情報を提供できるようにしたい」と述べた。

しかしながら今週ラーマン氏は「Yext Answersにはまだセットアッププロセスという関門があり、Yextの社員がそのソフトウェアよく理解して顧客企業の知識グラフを作らなければならない。そのため、去っていく顧客もいた」とのこと。Hitchhikersにはそんな面倒な手順がないのが特徴だ。

チーフストラテジーオフィサーのMarc Ferrentino(マルク・フェレンティーノ)氏によると、このプログラムはデジタルのマーケターやSEOのスペシャリスト、それにITのプロフェッショナルが想定ユーザーだ。目標は、彼らが自社のサイト検索体験を作るために必要とする、あらゆるものを提供することだ。それは、各業界向けにカスタマイズされた知識グラフから始まり、顧客はそれに自社のコンテンツを入れていく。

教育的な目的もある。フェレンティーノ氏によるとHitchhikersは「テクノロジーの初心者でも」アクセスでき、さまざまなトラックやモジュールをハンズオンや小テストで経験しながらHTMLやCSS、JavaScriptなどについて早く理解し、一人前になっていく。

Yext Answersと同じく、Hitchhikersも90日の試用期間がある。Hitchhikersという名前の由来についてラーマン氏は、Douglas Adamsの古典的小説「The Hitchhikers Guide to the Galaxy」(銀河ヒッチハイク・ガイド)を挙げる。特に重要なのが、そこにある究極の質問(The Ultimate Question)という考えだ。Hitchhikersも、企業が自分に関する究極の質問に答えられるためのツールだ。

この前のLerman氏との会話では「ブランドの重要性と、知識の源としての企業、そして権威ある情報」というテーマが繰り返された(未訳記事)。そしてHitchhikersについても同氏は同じことを強調する。例えば、Google検索で「essential travel(必要不可欠な旅)で検索したときを例に挙げる。最上位の結果は人気の旅行ブロガーの記事であり、米国国務省(Yext Answersの顧客)の公式の定義「新型コロナウイルスの感染蔓延で、感染予防のために『必要不可欠な旅』しかしてはいけない、というときの政府の公式定義」ではない。

ラーマン氏は「ギフトカードがクリスピー・クリームものである主張できる究極の情報源はクリスピー・クリーム自身です。ある地域におけるインターネットの不通に関する究極の情報源はプロバイダーのCoxです。もっと重要なのは、そういう情報をユーザーに届けること。誤報と偽情報が氾濫するおそろしい年には、それが特に重要なのです」と語る。

関連記事: CEO Howard Lerman on building a public company and the future of Yext(未訳記事)

画像クレジット: Yext

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

企業サイト内の検索精度を上げるYext Answers

検索とウェブにおける企業のプレゼンスの管理を支援しているYextが、米国時間10月29日、企業のウェブサイト上でのエクスペリエンスを向上させるYext Answersを公開した。

画像:Yext

YextのCEOのHoward Lerman(ハワード・ラーマン)氏は筆者に対し「Yext Answersを使うと、企業のウェブサイト上で自社のブランドに関する質問にGoogleのようなエクスペリエンスで答えられる」と語った。

ラーマン氏はYext Answersについて同社のOnwardカンファレンスで正式に発表したが、これが以前から検討されていた構想だったことは明らかだ。今年5月のインタビューで同氏は、ユーザーが生成するコンテンツは「絶対的」と表現し、Yextの設立の原則は「ビックマックのカロリーに関する究極の第一人者はマクドナルドということだ」と主張していた。

Yext Answersの公式発表の前日、ラーマン氏は筆者に対する新しいプロダクトのデモで、Google検索を何度も見せた。例えば「学生の当座預金口座」と検索したら、ブランドが検索結果として表示されてほしいが、実際の検索結果はほとんどがSEO最適化されたアドバイスだったり、第三者のサイトに掲載されているハウツー記事だったりする。

「検索の世界は、こうした自称専門家たちによって混乱してしまっている」と同氏は言う。

Yext Answersは、ブランドのウェブサイトを特定のトピックに関する消費者の情報源にすることを目指している。ラーマン氏は、サイト内検索に問題があることが大きな障害だという。「企業のサイトで使われているのは1995年のアルゴリズムだ。キーワードベースのドキュメント検索をいまだに利用している」。だから、正しいキーワードを正しい順番で入力しなくては、役に立つ検索結果を得られない。そこでYextはおそらく2年間かけて、自然言語処理テクノロジーを活用した独自の検索エンジンを構築した。

こうして「10分以内で作れるブロッコリーチーズスープのレシピ」といった複雑な話し言葉の質問を扱えるようになったことを、ラーマン氏は筆者に示した。同氏は、質問に対して直接答えを表示したり、店舗の場所を検索したら地図で示すなど、Googleのように検索結果をさまざまな形式で提示することに挑戦しているとも話した。

さらにYext Answersを利用する企業は、人々が自社のサイトで何を検索しているかを分析することもできる。サイトに答えがない質問が検索されていれば、自社のナレッジベースを利用して新たな内容を公開できるかもしれない。そしてその結果、新しい内容はほかのケースでも検索結果として表示されるようになる。

Yext Answersは、Three Mobile、BBVA USA、IHA、医療機関のHealthcare Associates of Texasなどでベータテストが実施されてきた。Yextのサイトで実際に試してみることもできる。

Healthcare Associates of Texasのマーケティングディレクター、Lori Gillen(ロリー・ギレン)氏は声明の中で次のように述べている。「Yext Answersのレベルは高く、検索が予測と洞察を得られるツールへと進化したため、患者が我々のサイトで何を見つけたがっているかをこれまで以上に理解できるようになった。Yext Answersはインテリジェントで、我々に固有の事実に関する複雑な関係を分析できる。例えば医師と治療の関係や、専門性と所在地の関係といったことだ。その結果、我々の患者が何を知りたがっているかがわかる」。Yext Answersは英語圏の国で利用できる。

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(翻訳:Kaori Koyama)

Yextが2017第三四半期の決算報告を発表、売上は前年比で39%アップ

企業やブランドに関して検索や音声アシスタントなどが吐き出す情報を、その企業の最寄りのお店の位置情報などで拡充するサービスYext)が、木曜日(米国時間11/30)の市場終了後に本年第三四半期の決算報告を発表した。

ニューヨークに拠を構える同社は、今期の売上4430万ドルを計上した。これは、前年同期比で39%の成長である。アナリストたちの予想は、4385万ドルだった。

調整後の損失は1株あたり12セントとなり、ウォール街が予想した調整後13セントより良好だった。

CEOのHoward Lermanはこう語った: “事業の勢いは持続している。われわれは、ニューヨークを代表するような大きなソフトウェア企業を育てたい”。

Yextは、McDonald’sやMarriottなどの企業を顧客にし、彼らのお店がGoogleの検索で表示されるようにする。最近はWeChatとパートナーして、中国でも同様の位置サービスを提供している。

Lermanによると、たとえばファストフードのArby’s〔日本からは完全撤退〕の場合は、Yextのサービスによりタクシーやナビへの走行方向指示リクエストが1100万件生成されている。Yextは、“同社に大量のうずまきフライを作らせているのさ”、とLermanは述べる。

食べ物がいちばんうまくいっている業種なので、今後はメニューでも結果が出るようにしたい、という。つまり、単に「ピザ」とメニュー指示を検索入力するだけで、ご近所のピザ屋さんが見つかるのだ。

また今後は、位置情報だけでなくEventbriteなどとのパートナーシップにより、イベント情報(イベントガイド)も得られるようにしたい。

同社が今作っている“知識アシスタント”機能は、顧客が店の場所の写真を撮ると、それがそのお店の情報に加わり、今後は表示される、というものだ。

Lermanは曰く、“どのブランドや企業も自分のWebサイトを持つのがインテリジェントな未来だが、それだけでなく、自分の知識グラフも持たなければならない”。それがなければ、お客さんに有意な情報を提供することもできない。

Yextは4月に、一株11ドルで上場された。木曜日(米国時間11/30)の引けは、14ドル31セントだった。決算報告後の時間外では、3%上げで取り引きされた。

〔訳注: Yext日本法人。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

検索結果に位置データを入れるYextが赤字持続のままIPOを申請

検索結果に位置データをつけているYextが、IPOを申請したことを公表した。上場の予定は、4月と早い。

調達目標は1億ドルとされているが、それは今後変わるかもしれない。今後の方針変化等については、その都度お伝えしよう。

Best Buy, McDonald, Marriottなどが同社の顧客だが、Yextのおかげでこれらの企業の検索結果やソーシャルメディア、地図などには位置情報が入る。同社は当初、その企業のWebサイトへ行かなくても近くのお店の場所が分かることを、目標としていた。

昨年の、10月で終わる9か月の売上は8860万ドル、損失が2860万ドルだった。売上は前年同期の6400万ドルよりアップ、しかし損失も1820万ドルからアップした。

同社はIPO申請書のリスク要素のところで、“弊社はこれまで一貫して損失を計上しており、今後も利益を上げないこともありえる”、と言っている。サードパーティのリセラーへの依存にも言及しており、それが売上の大きな部分を占める、と言っている。

協同ファウンダーはその多くがSalesforce出身者で、Yextの一部の社員はカリスマ的リーダーHoward Lermanを尊敬し、SalesforceのトップMarc Benioffに似ている、と言っている。

2006にローンチしたYextは、数年前から上場の噂があった。これまでは、5億ドルの評価額で1億1700万ドルあまりを調達している。

Yextの23.6%を握るSutter Hill Venturesが、IPOの幹事会社となり、またInstitutional Venture Partners, Marker Financial Advisors, Insight Venture Partnersらの持ち分も大きい

この申請によりYextは、スタートアップから株式市場への旅路を歩んだニューヨークの数少ない企業の仲間入りをする。EtsyやOnDeckも、最近の仲間だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

FedExも使うニューヨークの位置情報サービス、Yextがブレーク中―売上8880万ドル、成長率48%

attending the Yext Launch Party at 1 Madison Ave., NY on Oct 1, 2015 Photo By: (Ken Arcara/Guest of a Guest)

YextはこのほどGoogleマップを同社のPowerListingsネットワークに追加した。つまり、クライアントの店舗や企業はGoogle検索でマップに表示される店舗や支店の位置をリアルタイムで変更できる。このアップデートでYextは100種類以上の地図、アプリ、検索エンジン、カーナビなどの位置情報にアクセスできるようになった。

YextはすでにApple、Facebook、Bing、Yahooなどの位置情報サービスを管理してきた。

Yextによれば、全世界で60万ヶ所の位置データが登録されており、各ネットワーク上の情報を管理できるという。ユーザーにはCitibank、FedEx、Sunglass Hutが含まれる。

TechCrunchの取材に対し、「Salesforceが顧客データを管理するうように、われわれは位置データを管理できる。Yextは位置情報の総合システムだ」とCEO、Howard
Lermanは述べた。

Yextはまだ黒字化していないが、同社は調達した資金を積極的に再投資しており、来るべき株式上場の前にできるかぎり規模を拡大することに務めているという。「その時が来たら〔上場を〕やる」とLermanは語った。

Yext 2006年の資金調達以來、少なくとも1億1500万ドルを資本として保有しているInsight Venturesは2014年に5億2500万ドルの評価額で5000万ドルのシリーズFラウンドをリードしている。IVP、CrunchFund、SV Angelも株主だ。

Insight Venture Partnersのマネージング・ディレクター、Deven Parekhは「Yextのビジネスは絶好調だ。しかもこの市場はまだ始まったばかりだ」と述べた。

Yextの社員も昨年度38%増えて455人となった。本社はマンハッタンの中心部、マジソン・スクエア・パークに隣接する1 Madisonにある。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+