「ビジネスでもっと割り込め」と女性を激励するシェリル・サンドバーグの新著 “Lean In” が発売初日でAmazonのベストセラー1位に

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FacebookのCOO、シェリル・サンドバーグの新著、Lean In: Women, Work, and the Will to Lead はアメリカ中で女性の社会的地位とフェミニズムの現状に関する議論を巻き起こしている。しかしそればかりではない。発売初日で早くもAmazonのベストセラー・リストのトップに躍り出た。

この本から上がる利益は全額がLeanIn.orgの運営資金に充てられる。これは女性の社会的、経済的地位の向上を目指す国際的なNPOで、賛否議論スタート前から戦わされている。サンドバーグの試みに反対する主張というのは、女性の地位の強化を試みる本の内容に反対というより、著者に対する反感だと思われる。裕福な家庭に生まれてハーバードで教育を受けてた女性は一般女性の現実の苦闘とは無縁だというのだろう。

しかしこれは見当はずれな議論だ。

ちなみにLean Inでサンドバーグは「女性が仕事上で控え目に振る舞おうとするのを止めるべきだ」と励ましている。そして「強引に割り込め。もっと大胆に挑戦せよ」と勧める。サンドバーグは「女性はもっと本音をぶちまけ、もっとアグレッシブにならなくてはいけない」と主張する。サンドバーグは先週末に60 Minutesに出演した際、「男の子ならリーダーシップがあると褒められるはずなのに、私は女の子だったのでbossy〔小生意気な、偉ぶった〕だと言われたものです」と述べた。

実際サンドバーグは組織の階段を登るたびに身をもって女性であるがゆえのの苦労を体験してきたのだと思う。

ただし、他のビジネス上のアドバイスと同様、サンドバーグのメッセージも全女性に向けられたものではない。このことが誤解を生む一因になっているようだ。サンドバーグのメッセージは、ブルーカラーの低所得女性労働者や誰も助けてくれる人がいないので子供の世話以外何もすることができないシングルマザーなどの置かれている状況を改善するものではない。なるほどそうした問題に注意を向けることは重要だが、だからといってLean Inの価値が減じるるわけではない。

この本が想定している読者は、少なくともある程度の所得や資産があり、自分のキャリヤ形成を真剣に考えているような女性たちだろう。その日その日の衣食住をまかなうことで精一杯の女性たちのための本ではない。だが、この本は参政権や中絶の権利のようなすべての女性に等しく関連する問題を扱っているわけではないのだ。そのメッセージがアメリカ中の全女性に当てはまらないとしてもまったく問題はない。この本が呼びかけようとしている種類の女性の幾分かでもアドバイスに従うなら、仕事上で成功する女性の割合が増えるという現実の効果があるだろう。組織のトップレベルでの男女平等の促進というのは追求するに足る重要な課題だ。

しかしこれはもっと広い範囲にわたる問題の一部に過ぎない。男性は家事にもっと「割り込む」べきだろうし、男女を問わず、家庭をもっと大切にできる環境を支える法律や公的政策が必要だ。

Lean Inはもっと早くから議論されるべきであったこのテーマに対する関心の火付け役となるに違いない。しかし議論だけでは終わってはならないだろう。

〔日本版〕 lean in あるいはlean into は字義どおりには「~の方向に傾ける」という意味。"As you walk into the wind, lean in a little bit".( 風に逆らって歩くときは少し前かがみになる。) また自転車やオートバイでカーブを曲がるときに体を傾けることもいう。 「体重をかける」から転じて 「誰(何)かに圧力をかける」という意味にも使われる。サンドバーグの著書では「もっと自己主張してトップを目指せ」という意味で使われているようだ。日本語にすれば「割り込め」というのがニュアンスとして近いかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

Picasaウェブアルバムは終了間近。PicasaのURLはGoogle+にリダイレクト中

Image (1) picasalogo210.gif for post 21654Googleが、写真共有サービスについてPicasaからGoogle+に誘導したがっているらしいのはわかっていた。そしてGoogleは、いよいよこの動きを本格的に加速しようと考えているようだ。PicasaのURL(picasweb.google.com)をGoogle+の方にリダイレクトし始めたのだ。ちなみに現在のところ、リダイレクト後にPicasaウェブアルバムに戻るためのリンクも表示されるようになっている。

Google Operating Systemブログ(非オフィシャルのGoogle関連情報ブログ)の記事によれば、https://picasaweb.google.com/lh/myphotos?noredirect=1のリンクを使えば、リダイレクトしてから戻るのではなく、直接Picasaの方に飛ぶことができる。

全員が今すぐにGoogle+の方で写真を管理したいと考えているわけではないので、今回適用されるようになったリダイレクトでも、完全に移行が完了するまでは利用者の最終判断が記憶されるようになっている。すなわち、Picasaに飛ぼうと思ってGoogle+にリダイレクトされたが、しかしそこでPicasaに戻るのリンクをクリックした利用者については、クッキーによってその選択を記憶しておき、次回からはリダイレクトせずにPicasaに飛ばすようになっている。

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リダイレクトについては、突然設定されたわけではなく、これまでにも徐々に適用されてきていたようだ。但し、これについての公式アナウンスはなかった。しかしGoogle+を使っていた人は、Picasaウェブアルバムへのリンクをクリックしても、実はGoogle+に飛ばされるということが、これまでにもあったのだ。

今回から新しく現れてきた現象とは、Picasaウェブアルバムのリンクを「入力」しても、Google+の方にジャンプさせられるようになったというものだ。この現象は1週間ほど前から徐々に確認されるようになったらしい。徐々に、静かに、そして注意深く、Picasaサービスの終了を準備しているというわけだろう。

もうPicasaを使わなくても大丈夫という人も、Picasaから写真を移動させる必要はない。写真はすべてGoogle+の方で操作できるようになっている。昨年の段階からアップロードした写真や、その他処理の状況を双方のサービスで同期するようになっているのだ。過去にPicasaウェブアルバムに登録した写真についても同期が完了している。しばらくの時間をかけてPicasaサービスの終了を準備してきたGoogleの作業も完了に近づいている。

PicasaウェブアルバムのMac用アップローダーやiPhotoプラグインについては、ダウンロード済のものについては動作してはいたものの、2012年の春段階でサポートを終了している。同時にLinux版のサポートも終了していた。但し、ウィンドウズ版のデスクトッププログラムについてはPicasaのホームページにはダウンロード用のリンクもまだ存在している。

Google+ Photos用Chromeアプリケーションも間もなく登場

PicasaからGoogle+に完全に移行するにあたり、写真管理用のChromeアプリケーションも準備中だ。Chromebook Pixelのニュースカンファレンスにて「数週間のうちに」登場予定である旨がアナウンスされている。

2月末には、ディベロッパーのFrancois BeaufortがGoogleのコードを渉猟しているときに、発表前のChromeアプリケーションを発見してもいる。投稿された写真には自動アップロードの様子、起動画面、アプリケーションのメイン画面などが表示されている(Saša Stefanovićから転載している写真もある)。

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(翻訳:Maeda, H)

デザイン画などからモバイルアプリケーションのプロトタイプを作成するAppGyver。カメラ制御なども実現可能

prototyper_logo世の中には多くのDIYアプリケーションビルダーが存在する。そうしたツールを使えばコーディングのノウハウがあまりなくてもアプリケーションを作ることができる。またコンポーネントをドラッグ&ドロップするだけでモバイル版のウェブサイトや簡単なアプリケーションを作成することができるものもある。今回紹介するAppGyver(大ヒットテレビシリーズのMacGyverと似せている)は、少々異なるアプローチをとるものだ。アプリケーションの開発ツールではなく、アプリケーションの「プロトタイプ」を作るするためのものなのだ。アプリケーション開発にあたって、デザイン設計段階などで便利に活用できるものだ。

AppGyverがスタートしたのは、もうしばらく前のことになる。アントレプレナーのMarko Lehtimaki(CEO)およびHenri Vahakainu(共同ファウンダー)が立ち上げたサービスだ。しかしサービスがプライベートベータとなったのは昨年12月のこと。それまでは、他のビジネスで行なっていたアプリケーション開発のプレゼンテーション用内部ツールとして利用されていたのだった。

「ビジネスのアイデアを説明する際、まずは相手側に“いったい何の話をしているのか”を理解してもらうのに時間がかかったものでした」とLehtimakiは言う。「提供しようとするアプリケーションの使用感などを伝えるツールが必要であると思ったのです」とのこと。

AppGyverは、DIYアプリケーション作成ツールと競合する部分もあるだろう。またプロトタイプ作成サービスとしてはjustinmindなども存在する。しかしLehtimakiによるとAppGyverの方が使い方も簡単ですぐに利用できる点で便利だとのこと。

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「デザイナーやプロダクトマネージャーの方に便利にお使い頂けると思います」とLehtimakiは説明する。「構成案やモックアップ、フォトショップで作った画像などがあれば、それらをもとにAppGyverを使ってすぐにインタラクティブなプロトタイプを作成することができます。数分で完了することもあります」とのこと。AppGyverではハードウェア的に準備されたUIやカメラなどにアクセスできるのも、競合と比較した際の強みとなっている。

プライベートベータでのテストは8週間にわたって行われたが、規模もさまざまの企業から2000名がテストに参加してきたのだそうだ。すぐにもプロトタイプ作成が必要になりそうなスタートアップからの参加もあった。

「スタートアップ企業にとっては、間違いなく便利なサービスだと思います。さまざまな機能調整やバージョンアップを短時間で行なっていくのに、プロトタイプの作成は欠かせないからです」とLehtimakiは自信を見せる。「投資家やメディアに対して、実際に動作するデモンストレーション用プロトタイプを簡単に作成することができるのです」。

テストに参加したうちの5%が有料正規版の利用を開始しているのだそうだ。ちなみに現在もまだ無料版も公開されている。有料版については、月間9ドルでBASIC版が利用できる。チェーンリアクションに対応したり、プロジェクトをZIPファイルでダウンロードできるなどのオプションを加えたPRO版は月間39ドルとなっている。

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現在はサンフランシスコに拠点をおき、7名でのサービス展開を行なっている。エンジェル投資家、友人、家族、およびファウンダー自身が60万ドルを出資して運営中で、シードラウンドの実施を計画中だ。事業内容もプロトタイプのみではなく、さらに拡大して行きたい考えなのだそうだ。

「プロトタイピングは、アプリケーション開発プロセスの最初に位置するものです。そこからアプリケーション完成までにさまざまな段階を踏むことになります」とLehtimakiは説明する。「私たちはアプリケーション開発のさまざまな面におけるサービスを展開していきたいと考えています」とのことだ。

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(翻訳:Maeda, H)

Googleが検索の仕組みを楽しいインフォグラフィックで説明, 結果から削除したスパムサイトの実例も

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Googleの、検索に関するホームページと言えるInside Searchが今日(米国時間3/1)アップデートされ、Googleの検索の仕組みや原理を分かりやすく説明する対話的教材のようなコンテンツが載った。今、Web上のページの数が30兆を超えていることは、もしかしてあなたも知らなかったのでは? Googleが行う検索の回数が月に一千億を超えていることも? Googleが検索のために作って使っているインデクスの量が一千億ギガバイトを超えていることも? こんなクイズネタ的な情報が好きな人は、長い巻物のようなインフォグラフィック“How Search Works”を頑張ってスクロールしよう。そこにあるリンクの先には、たとえばスパムの現状やGoogleのスパム対策をビジュアルに説明したページなどがある。

昨年はこれと同じように、Gmailの仕組みをThe Story of Sendで説明した。今回のはそれよりもやや高度な内容で、ユーザがGoogleの検索ボックスに何かをタイプしたあとに、一体何が行われているのかを、一般人向けにかみ砕いて説明している。

説明はGoogleの検索の仕組みだけでなく、その背後のアルゴリズムや、技術の特徴、検索に関するGoogleのポリシーなども図解している。また、検索結果の選択や順位付けについては、43ページものドキュメントで解説している(これの内容はあまりにも専門的すぎるかもしれない)。

でも、たぶんいちばんおもしろいのは、スパムのリアルタイム実例集 〔日本語〕 だ。Googleがスパムと認定したサイトの例が約50例、スクリーンショットと共に紹介されている*が、それはほんの数分前に検索結果から削除したやつだ(そう言う意味で、このスライドショウはライブ〜リアルタイムだ)。スパムはもぐらたたきのように、次から次に出てくる。それをつまみ上げるGoogle検索の動きが、またおもしろい。〔*: それらのリンクはChrome上でもFirefox上でも無効化され、実物のスパムサイトを見ることはできない。〕

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ついでに、みんなが今、何をググっているかリアルタイムで分かったら、おもしろいのにね、…..

私、今、ちょっとやばいこと、言ったかな???

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

現実店舗の「ショールーム」化のリスクは家電以外のあらゆる量販店に及ぶ―Pacedが詳細レポートを発表

Mobile price check

Madrona Ventrue Groupが支援する位置情報分析を専門とするスタートアップ、Placedがいわゆる「ショールーム化」のトレンドが現実店舗に与える影響を詳細に分析したレポートを発表した。このレポートはショールーム化がeコマース企業、特にAmazonに与えるメリットも分析している。ちなみに、MadronaはAmazonに最初期に投資したことで知られている。

Placedの調査はショールーム化について過去最大かつもっとも詳細なものだ。ショールーム化というのは消費者が興味ある商品を手に取ってチェックするためだけに現実店舗に立ち寄り、購入はオンラインですませてしまうという傾向を指す用語だ。昨年、comScoreのU.S. Internetレポートは回答者の35%がショールーム化に相当する行動を取っていると認めた。またショールーム化の傾向は若い層ほど高く、 25-34歳では55%にも上っていた。

今日(米国時間2/27)発表されたPlacedの調査は、今年1月に全米の1万5000人の調査員から得た10億件のデータをベースにしている。comScoreのmobileLensのモニタ・パネルの方が規模は大きいがPlacedのコア・ビジネスは位置情報分析であり、その面で優位に立っている。Placedのモニタ・パネルからの情報や分析ツールはモバイル・アプリのデベロッパーがユーザーの現実世界での振る舞いを理解し、適切なターゲティングを行う上で大いに役立つだろう。

分析結果によれば、ショールーム化によってもっとも影響を受ける可能性がある企業のトップはWalmartとTargetだという。Amazonの顧客のうち、25.2%がWalmartを利用しており、10.7%がTargetを利用している。この順位を下に辿ると、Walgreensm、CVS、BestBuy、Home Depot、Lowe’s、Sam’s Club、Dollar Tree、Costco、GameStop、RiteAid、Kohl’s、PetSmart、RadioShackなどとなる。もちろんAmazonと顧客が重なってだけではショールーム化が進んでいるかどうかは分からない。この点について下で詳しく紹介する。

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女性Walmartがお好みのようだ。利用者の割合が男性より37%多い。Targetはさらに女性に強く 60.5も多い。Best BuyとGameStopは男性優位だ。

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しかし購入状況をみると、Amazonで過去3ヶ月に100ドル以上購入している顧客は、スーパーマーケットよりもCostco(平均より52%多い)やBJs Wholesale Club(47%多い)、Toys R Us(43%多い)のような大型量販店をよく利用する傾向が見られた。

big spenders

しかしこの調査でもっとも重要な発見は実物店舗への影響の数字だ。Best BuyとTargetはショールーム化の影響を受けるトップで、BestBuyの顧客はショールーム行動を取る率が平均より20%も高く、Targetでは15%高かった。これらのチェーン店が数ヶ月前から「対Amazon価格保証」キャンペーンを開始しているのはおそらく偶然ではないだろう。

しかし影響を受けているのはBest Buyだけではない―Bed, Bath & Beyond、PetSmart、Toy R Us、Searsその他多くの現実店舗がショールーム化によるリスクにさらされている

Walmartも影響を受けているが、ショールーム行動を取る顧客はBest Buyより10%も低いので比較的安全といえる。Targetよりも15%低い。ショールーム行動を取る顧客の割合が高いハイリスク・グループにはPetSmart (位)、Toys R Us(3位)、Best Buy(4位)、Sears(5位)。しかしながら、危険率で1位となったのは、やや意外にもBed, Bath & Beyond〔寝装品、浴室用品〕で、顧客のショールーム行動の割合は平均より27%も高かった。

amazon showroomers

男女比は伝統的なく分のとおりで、男性はBest Buy、The Home Depot〔DIY〕、Lowe’s〔DIY〕の利用が多く、女性はKohl’s〔女性向けアパレル〕、PetSmart〔ペット用品〕、Bed,Bath & Beyond、Marshalls〔アパレル〕、Old Navy〔アパレル〕の利用が多かった。

male vs female chart 2

PlacedはまたAmazon Price Checkアプリを利用しているユーザーの行動を調査している。このアプリは簡単にいえばショールーム行動を容易にするのが目的だ。このアプリのユーザーがもっとも好む現実店舗はT.J.Maxx〔ブランド・ファッション〕だった(注意:これはアプリがこの店舗でもっとも頻繁に使われたことを意味するわけではない。このアプリを利用するユーザーの中でT.J.Maxxがもっとも頻繁に訪問されているということだ)。Costco、OfficeDepot、AT&T Wireless、Toys R Usもこのアプリのユーザーに好まれている。

amazon price check shoppers

レポートにはさらに詳しいデータや分析が掲載されている。全体として大いに興味深い調査だが、欲をいえば、バーコード・スキャン・アプリがどこでどれほど使われているか、また価格チェックアプリの使用がeコマースでの成約率にどれほどの影響を与えるかについても調査、分析が欲しかったところだ。こうした調査は困難だろうが今後の挑戦に期待したい。

一方で、Ipsos MediaCTとIABによる最近の調査は、ショールーム行動は現実店舗での売上増をもたらしているとしている。価格チェックアプリのユーザーは42%がオンラインで購入するが、現実店舗で」購入するユーザーも 30%存在するというのだ。現実店舗の経営者は消費者がこうしたオンラインでの価格チェックを行うことを前提とsちた上で競争力のある価格と対面販売ならではの優れたサービスを提供していくことがもっとも賢明な道だろう。

写真、図版:トップはFourthsource; 他はPlaced

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

ABCのアカデミー賞オンライン公開のやり方は、未来の「イベント番組」中継の先例になるかもしれない

昨夜のアカデミー賞テレビ中継に関するオンラインでの評判を聞いた人は、授賞式が失敗だったという印象を受けたかもしれない。たしかに、そのコメディー調な部分や時には露骨な不快感を与えたことに関して気まずい雰囲気はあった。しかし広告に関しては、何ら恥ずべきことはなかった。ABCは170~180万ドルの30秒スポットCM枠を売り尽した。過去5年間の最高値だ。同局はオスカーに関連した宣伝費を最大限にすべく、放映直後に授賞式をネット公開した。

東海岸時間午前6時、オスカーはABC.com、iOS版ABCプレーヤー、Hulu、購読方式のHulu Plus、およびABCのVODサービスであるABC On Demandで閲覧可能になった。

これは、オスカー中継の全編がネット公開されたのが初めてだっただけでなく、あらゆる主要テレビ授賞式を通じても初めての試みだった。つまり、式の〈コンテンツ〉そのものをどう感じたにせよ、われわれは、将来この種の大型テレビイベントでテレビ、ストリーミング、およびオンデマンドサービスがどう協調できるかの先例となる瞬間を目撃したことになる。

オスカーのストリームは、月曜日に始まり2月27日水曜日の東時間深夜まで公開され、15秒および30秒のCMスポットが入る。スポンサーの一部はテレビ中継にも大枚をはたいた会社だ。ストリーミングの広告主は、Blue Diamond、Diet Coke、Hyundai、JC Penny、Samsung、およびThe University of Phoenix。Samsungは特に大型のスポンサーで、CMブレークの殆どにあのゾンビ・ユニコーンCMを送り込んでいた(こちらでご覧あれ)。

翌日のネット公開は授賞式番組として画期的だったが、ABCはオスカーをライブネット中継しないことを選択した ― 誰がどの賞を取ったのかをすぐ知るのが目的のこういう番組は、ライブの方が似合ってはいるのだが。それでも同局は、放映中にもビデオハイライトをリアルタイムで公開し、オンライン視聴者をある程度引きつけようとしていた。

オンラインに移りゆく視聴者を、テレビCM収入を損うことなくどのように扱うべきかを探っている各テレビ局にとって、今は転換期だ。ABCの翌日公開という決断は、CBSがスーパーボウルで2度目のライブストリーミングを行ったのに続くものだ。現在テレビ視聴者の数はオンライン視聴者を圧倒しているため(2011年スーパーボウルの場合、NBCのオンライン中継を見たのが200万人だったのに対してテレビ中継は1億人)、利益に本格的影響を与える前にテレヒ局が実験する時間は残されている。

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(翻訳:Nob Takahashi)

Appleがクッキーを利用しているアプリを拒絶へ: Ad Identifierへの統一がねらい

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HTTPのクッキーを利用してユーザステータスを保存/取り出ししているモバイルアプリは今後、Appleが承認を拒否することになるだろう、と一部の業界筋が言っている。クッキーがあるおかげで、Safariブラウザを使ってそれを読むアプリは、たとえばユーザの広告との対話履歴などを知ることができる。その情報を読むためにアプリは、わざわざSafariを立ち上げる。そのおかしな振る舞いは良質なユーザ体験とは言えないが、今では廃れてしまったUDIDに代わってよく使われる。AppleがUDIDを廃止する計画を発表したのは、2011年の半ばだった。

UDIDは計40文字の数字と文字の文字列で、デベロッパや広告ネットワークはこれを利用してユーザに関するデータを集めることができる。UDIDそのものにはユーザ個人に関する情報はないが、ユーザのアプリ利用行動、対話的アクション、各種の入力などから得られる情報(名前、住所、好み、アプリの使い方などなど)にUDIDのタグを付けて保存しておけば、クッキー同様の利用価値がある。

AppleがUDIDの廃止を発表したのは2011年だが、Appleが実際にUDIDを使っているアプリを拒否し始めた昨年の初めごろから、デベロッパたちもついに、UDIDに代わる技術に殺到するようになった。クッキーもその一つだ

クッキーはデスクトップ時代からある技術で、それが使われるようになってから今年で20年近くになる。モバイルでも技術的にはデスクトップと同じで、ユーザ側のストレージを利用して情報を記録する。また今のSafariのようなHTML5対応のブラウザでは、古典的なクッキーではなくHTML5のLocal Storage(Web Storage) APIを利用してユーザ情報を保存することもある。“Local Storageではデベロッパがトークン、すなわちユーザのIDを保存するので、クッキーと同じように使える”、とモバイルアプリのマーケティング企業Fiksuの事業開発担当VP Craig Palliが説明してくれた。

彼の会社は、Appleがクッキーを利用しているアプリケーションを拒絶するという話を、数週間前から聞いている。でも、実際にどれだけのアプリに‘被害’が出るのか、今の時点では明言できない、と言う。でもAppleは、同社の今後の方向性を業界に暗示しているのだろう、と。Appleのねらいは、デベロッパたちが今後、同社独自のAd Identifier技術を使っていくことではないか、とPalliは言う。

Advertising Identifierは、AppleのiOS 6の設定のところ(General –> About –> Advertising –> Limit Ad Tracking)で説明されている。そこには“将来はすべての広告ネットワークがAdvertising Identifierを使用しなければならない”、と書かれている。

つまりAppleは、クッキーなどに代わってこちらをスタンダードにしたいのだ。

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“HTMLやHTML5の技術に依存せず、Apple独自の方法へ移行したい、という兆候は明らかにある”、とPalliはクッキーの拒絶についてこう言う。Appleが信ずる正しいユーザ体験とアプリのクッキー利用は、マッチしないのだ。アプリがいちいちSafariを立ち上げて、HTML/HTML5経由でユーザのストレージに勝手に書き込み/書き換えをやるところが、Appleから見ればだめなんだろうね”。

ユーザから見ても、目的のアプリのユーザインタフェイスが出る前にSafariをロードする、というアプリの振る舞いは、おかしいと感ずる。なにか、いかがわしいことをアプリがやっているのではないか、と感じてしまう。もちろん実際には、悪事はいっさい、やっていないのだけど。

UDIDについては、かなり前にAppleは廃止したにもかかわらず、その不使用をデベロッパに強制する措置は今のところない。Palliによると、UDIDを使っているアプリはまだとても多いし、またクッキーやデジタル指紋を使っているアプリもある。つまり、どれか一つに収束しつつあるのではなくて、いまだにばらばらだ。

Palliの指摘では、優秀なマーケターにとっては、方法が統一されてないほうがむしろ好都合だ。クッキーなど特定の方法を、使えないモバイル事業者もある。しかし大企業などは伝統的にクッキーだけしか使っていないので、そういうところは今回のAppleの新方針の犠牲者になるかもしれない。とはいえ、Appleとしても、そういうところには対応が難しいだろう、とPalliは言う。

彼自身が個人的に気にしているアプリは半ダース以下しかないが、でもその中にはダウンロード数が100万を超える大物もある。本誌TechCrunchが知ってる範囲でもPricelineやHotels.comのような超有名なアプリが、やはりクッキーを利用している。ただし今のところこれらのアプリは、クッキーの利用も含め、何もなかったかのように順調に動作するが。

アプリ測定プラットホームAppsFlyerのCEO Oren Kanielも最近のApp Storeのクッキー拒絶説を最初に耳にした人の一人だが、彼が旅行の予約アプリやモバイルの広告代理店から聞いた話では、今すでに、クッキーを使っているアプリは拒絶され始めているそうだ。Kanielは、App Storeに審査用に提出するアプリではクッキーを使っておらず、いったん承認されるとクッキーを使い始めるアプリもある(一部のアクセス分析/アプリの利用分析アプリなど)から、取り締まる側のAppleにとっても一筋縄ではいかない、と言う。

アプリのクッキー利用に関するリーダー格がAd-Xで、そこに今回の件に関するコメントを求めているが、まだ何も言ってこない(時差の関係か?)。コメントが得られ次第、この記事をアップデートしよう。

モバイルアプリの調査プロダクトを提供しているHasOffersのAryeh Altshulによると、同社はクッキーは情報の精度が悪いので使っていないから、Appleから拒否されていないが、確かにクッキーは劣悪なユーザ体験だ、と言う。“今でもアプリがクッキーを使っている企業は、主に初期からのモバイルゲームの企業で、未だに、技術を新しいやり方に変えていないところだ”、と彼は述べた。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

飽和に達しそうなアプリストア, 新人はわずかに全体の2〜3%

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アプリストアの分析サービスを提供しているDistimoが今日発表したレポートによると、iPhone App Storeの最上位250社のパブリッシャー(デベロッパ企業)のうち、“新人”はわずかに2%にすぎない。AndroidのストアであるGoogle Playでは、3%だ。今日のモバイルアプリストアでヒット作を生むことがいかに難しいかを、これらの数字は物語っている。

同じレポートによると、小さな国では新人の比率がやや高くて、Google PlayもiPhone App Storeも共に6%だ。

最上位250社の全売上額の中で、新人たちのシェアはどれぐらいだとお思いか? iPhone App Storeでは、わずかに0.25%、Google Playでは1.2%だ。非常に厳しい市場である。

Google Playでは、新人が比較的好調なのは最初の一瞬だけだ。これらのことが暗示しているのは、ストアが、あるいは市場が、完全な飽和状態に達しているのかもしれない、ということだ。数の多さでいえば、やや先輩であるiOS Storeの方がGoogle Playより多いのだけれど。

New publishers represent a small part of the revenue

このレポートは、2012年10月から2013年1月までのiOS App StoresとGoogle Playにおけるトレンドを調べている(下図)。ただし、時期が時期だけに、クリスマス関連作品の成績がやや良い。Elf on the ShelfやElf Yourself(OfficeMax社)が上位にあるのも、そのためだ。

Top 10 new publishers in he U.S. (Oct 2012- Jan 2013)

上の図は、iPad、iPhone、Google Playの三ストアにおける同期間中のベスト10だ。ゲームが多いのは予想どおりだが、ゲーム以外では写真やビデオ関連に人気がある。例外的にGoogle Playでは、Snapchatがトップの座を奪っている。

さらに興味深いのは、人気作の中で、新作≠新人の作、であることだ。つまり人気の新作は、すでにブランドが確立しているデベロッパ企業のプロダクトが多い。

Google PlayとiOS App Storeを比べると、新作の比率が高いのは前者だ。上の図では、Google Playが6、App Storeが2だ。App Storeの承認過程が難関であるため、とDistimoは推量している。

新作はGoogle Playの方が儲かる

新人が実績を上げることが困難なマーケットプレースではあるが、新作がヒットするという事例は、わりと頻繁にある。合衆国では、iPhone App Storeの上位300アプリのうち17%が新作、Google Playでは12%だ。また上位300アプリの全売上に占める新作の比率は、Google Playが18%(アプリ内購入を含む)に対して、iPhone App Storeは12%となり、新作にとってはAndroidがやや有利だ。

The revenue share of Google Play s new applications is larger than the Apple App Stores

100万の節目に達するのは…

新作アプリのどれだけが、100万というマイルストーン(milestone, 里程標, 節目)に達するのだろう? 本誌TechCrunchでは、ダウンロード数やアクション/アップデート数やユーザ/ビジター数が100万に達したスタートアップやプロダクトを、お祝いの意味でよく取りあげる。今、ダウンロード数100万に達することは、どれぐらいのハードルなのか?

Temple Run 2やGoogle Maps、LINE POPなどの有名プロダクトは、ローンチ後わずか2日でこの節目をクリアしている。このレポートの調査期間中に100万に達した新作アプリの上位10は: Temple Run 2、Google Maps、LINE POP、Disney Where’s My Valentine?、Facebook Poke、Angelina’s Valentine、NokiaのHERE Maps、Majic Jungle SoftwareのThe Blockheads(本当の新人!)、そしてGameloftのZombiewoodとHeroes of Order & Chaosだ。

Top 10 new applications to achieve one million downloads worldwide (Oct 2012-Jan 2013)

ダウンロード数よりお金が重要

次は、ダウンロード数100万ではなく、売上100万ドルという節目だ。このレポートには有名ブランドが多く載っている(下図)。Angry Birds Star Wars (とHD)は、1週間で100万ドルをクリアした。Grand Theft Auto: Vice CityとTemple Run 2もだ。なお、上位10のうちの8つが有料アプリ(Paid)で、さらにその半分はアプリ内購入(In-App)がある。2つの無料アプリ(Free)にも、アプリ内購入がある。

Top 10 new apps to reach $1M revenue milestone worldwide (Oct 2012-Jan 2013)

[画像クレジットImages:Distimo]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

中国、世界スマートデバイス市場でアメリカを抜く


昨年11月、モバイルアプリサービス会社のFlurryは、2013年第1四半期中に中国がiOSとAndroidのインストール数で米国を上回るだろうと発表した。今日(米国時間2/18)Flurryはそれが現実になったことを伝えた。中国は米国を抜き、AndroidとiOSのスマートフォンおよびタブレットのアクティブ数世界一の国となった。一年前に同国はスマートデバイス市場で最も成長の早い国になった

本レポートのために、Flurryは世界中のアプリケーション27万5000種から集めた毎日の匿名アプリセッション記録24億件からなるデータセットを分析した。同社は、世界スマートデバイスの90%以上での活動状況を正確に測定していると言っている。

今年1月、米国と中国はスマートデバイスのインストール数において、それぞれ2.22億台対2.21億台という僅差で争っていた。Flurryは今月末までに米国が2.30億台、中国が2.46王億台になるだろうと予測している。

重要なのは、中国の人口(13億人、米国は3.1億人)を踏まえると、ひとたびこのシフトが起こった後、米国がリードを奪い返すことはないだろうということだ。同レポートも、今後中国に挑戦できる国はインドだけだと言っている。インドの人口は12億人を超えたところだ。しかし中国におけるスマートデバイスのインストール数は、現在アクティブデバイスがわずか1900万台のインドよりも桁違いに多い。

アクティブiOS、Androidデバイス数の国トップ10の中では、米国と中国が圧倒的で、いずれも第3位の英国を5倍以上上回っている。Flurryによると両国とも急成長を続けている。米国は2012年1月から2013年1月の間に5500万台デバイスが増えた。同時期に中国は1.5億台を加えた。この期間がホリデーシーズンでなければ、中国はもっと早く米国を抜いていただろう。

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Flurryは、この最速成長スマートデバイス市場の、2012年1月から先月までの1年間についての最新情報も載せている。中国の71機種、209%という数字は、もはや成長率という意味では最大ではない。

この一年間で、中国以上の速さで伸びたのは、コロンビア、ベトナム、トルコ、ウクライナ、およびエジプトの国々だ。

ブラジル、ロシア、インド、および中国は、〈最速〉成長ではないものの、過去1年間で著しい数のデバイスを増やした。ブラジルが1150万、ロシア1200万、インド1240万、中国1.495億台の増加だった。

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中国の益々大きくなる存在感は、モバイル業界を大きく揺るがす可能性を秘めている。Appleは、バランスシート上で数年来「アジア大平洋」グループにまとめられていた中国を独立させた。Appleは1月に、中国の売上は前四半期から67%増加して68億ドルになったと発表した。これは日本の売上44億ドルよりも多い。しかし中国では売上に関してAndroidがiOSをリードしている。複数のレポートによると、Androidはスマートフォン売上の3/4近くを占めており、その23%はSmasungによるものだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)

Dropbox、PDFの閲覧性能を大幅にアップした新しいiOS版アプリケーションを公開中

dropbox-logo先日掲載したDropbox for Teamsの新機能は使ってみただろうか。新機能が登場したばかりに思うのだが、新しいiOS版も出ていて、そちらも大いに使い勝手が良くなっている。たとえばPDFの閲覧では、サムネイルをクリックして見たいページに直接ジャンプするような機能も加わっている。またAndroid版に実装されていた、誰かがフォルダを共有指定した際のプッシュ通知機能も追加されている。

Dropbox-PDF-Viewer今回実装されたPDFビュワーの機能は、とくにビジネスユースに便利なものだろう。PDFドキュメントをマルチページで表示してくれるだけでなく、キーワードによる検索もできるようになっているのだ。ところでDropboxのStephen Polettoが興味深いことをツイートしていた。すなわち新たに実現したPDF関連の機能は、PSPDFKitという有料のサードパーティー製コンポーネントを利用して実現されているそうだ。

また、Dropbox内のファイルを変更日でソートできるようになったのを喜ぶ利用者も多いことだろう。フォルダを共有して、コラボレーションプラットフォームとして活用している人も、簡単にリビジョン管理が行えるようになったわけだ。

今回のバージョンアップは機能全体からみれば少しのアップデートだということになるのかもしれないが、しかし多くの人が便利になったと感じるものであると思う。

さらに言えば、Dropboxがビジネス利用についても真剣に考え始めていることを示すアップデートであったということにもなるのかもしれない。ビジネスユースについてはやや苦手とする面であったと思うが、多少なりとも挽回することができたと言えそうだ。

プッシュ通知は、誰かがフォルダを共有した際に送られるものだ。これはビジネス用途でも個人用途でも便利な機能だ。Android版に続いてiOS版でも実装された。但しPDF関連の新機能は、Android版にはまだ実装されていない。しかし昨今、DropboxはiOS版とAndroid版の機能差を少なく、かつ両者間のリリース間隔を短くする傾向があるように見える。すなわちAndroid版にPDF関連の新機能が追加されるのも、そう遠い日のことではないように思われる。

iOS版のアップデートはこちらから入手できる。Android版はこちらから。

Image credit: appadvice.com

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(翻訳:Maeda, H)

GoogleはGmailユーザのメールを読んでいる–Microsoftのマーケティングが警告

Scroogled

Microsoftさん、2004年さんからお電話よ。同社は今、プライバシー侵害をめぐる昔の言い争いを蒸し返そうとしている。このところなぜか元気の良すぎるMicrosoftは、Googleの検索ショッピングやメールを激しく攻撃している。とくにメールに関しては、同社の悪名高いScroogledサイト*で派手に取りあげている。そこで主張されているGoogleの罪状は、彼らはあなたのGmailを読んで広告のターゲティングに利用している、というものだ。〔*: scroogle, Googleをscrew(やっつける)するという意味の新造語…screw google。〕

この件のあほらしさを理解するためには、ちょっと2004年にタイムスリップする必要がある。その年の初めに、Googleが近く立ち上げるWebメールサービスをめぐる大論争がメディア上で燃え上がった。それは“厄介なプライバシー問題”を抱えるとされ(出典: PCMag)、ジャーナリストやブロガーだけでなく、World Privacy ForumやElectronic Privacy Information Centerなどのプライバシー擁護団体も議論に加わった。それらの中には、“Google Mailは悪である!”という、宣告もあった。

そのときは、Googleがユーザのメールを読んでそのユーザへのターゲット広告に利用している、という嫌疑があった。Google.comが何らかの方法でユーザの個人的な私信を覗いている、というのだ。そうだとしても、それをするのはボットであり、指にチートスの食べかすが付いてる、むさくるしいIT人間ではない、という事実はどこかへ置き忘れられ†、誰もがプライバシーの侵害を怒った。そのデータはどこに保存されるのだ? いつまで? 誰がそれを共有するのか? [†原注: Microsoft Exchangeのメールは、本物の人間が読んでいた。私の昔の職場がそれだったから、そう、この私もチートスを食べながらユーザのメールを読んだわ。]

それは、当時としては意味のある議論だった。そのとき私たちは、プライバシーを代償にしてサービスを得る時代の入り口に立っていた。Facebookが、学生のためのサイトからプライベートなネットワークサービスへと離陸しようとしていた。まだ当時は、ニューズフィードのトラブルもなく、モバイルもない。“共有する!”ボタンなど、どこにもない。ビジネスの、新しいやり方が始まろうとしていたし、それは全面的な検証に値した。

数年たつと、誰も自分のプライバシーを心配していないことが、明らかになった(お怒りのコメントをどうぞ)。もちろん、心配する人もいた。ものすごく、深刻に。でも、数百万、数十億というユーザ数のレベルでは、大多数の人びとがGmailのプライバシー問題に無関心だった。Facebookに関してもそうだ。今では10億人もの人たちがFacebookに、自分のデータを広告主に売ることを許している。

Googleの場合は、Gmailがこれまでのメールソフトやメールサービスよりも優れていたから、ユーザはプライバシーのことなど忘れてしまった。メールがすごく便利になるなら、プライバシーを売ったっていいわ、という次第。

Gmailのプライバシー論争は下火になり、そしてむしろ、Gmailの犠牲者になったのはMicrosoftやYahooのメールだった。Gmailの今のユーザ数は4億2500万あまりで、Hotmail(約3億6000万)やYahoo Mailより多い。Outlook.comの2500万あまりのユーザのうち、昨年の立ち上げ時にGmailから移ってきた人はその1/3にすぎず、そのうち今何人が残っているかは分からない。Outlook.comでMicrosoftは、Gmailと互角に戦える足場を持ったわけだが、巧妙なマーケティング戦略により、プライバシー問題の再燃は起きなかった。

むしろそれは、土俵際の悪あがきに近い。

あるいは、溺れる者は藁をもつかむ、とも言う。

Microsoftは、ユーザがターゲット広告に関してプライバシーを気にしないのは、それを知らないからだ、と主張するかもしれない。“無知こそ幸せなり”だ。でも、ユーザはそのことを知るべきだ、と信ずるMicrosoftは、Gmailユーザを教育しようとする。

Scroogledはこう述べる:

あなたのメールは、あなたにしか用のないもの。しかしGoogleはそれを、自分たちのビジネスにしている。あなたがGmailのユーザでない場合でも、Gmailへ送られたあなたの個人的なメールを調べて、その内容を広告を売るために利用する。

企業による個人情報の扱いを人びとが気にしない本当の理由は、GoogleでもFacebookでも、ほかのどこかでも、実害が起きないからだ。Facebookへの投稿から、クビになったり逮捕されたりする人がたまにいるが、それはFacebookがあろうとなかろうと、いずれクビや逮捕につながる理由からだ。Facebookが守秘をしなかったから、ではない。

でも、MicrosoftがScroogledで嬉々として指摘しているように、個人情報の無断利用の最悪のケースは、それによって精度が向上するターゲット広告だ。

それはまさに、恐怖だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Facebookのグラフ検索はあなたのプライバシー設定を無視していない。そう感じるだけだ

「きゃっ、Facebookのグラフ検索が私のプライベート写真を世間に曝した!」 Facebookの未だベータの新検索サービスを紹介して以来、この種のメールがTechCrunchのタレコミ箱に送られてくる。暴露には興味をかき立てられる ― Mark Zuckerbergとサルの格好をした赤ん坊!スタートレックのコスプレをしたMatt Burns記者! 中指を立てるEric Eldon!など(そう、本誌でも楽しんでいる)。しかし、見た目とは裏腹に、Facebookはあなたのプライバシーを実際には侵していない。そう感じるだけだ。

もしあなたが、最近Facebook友達でもない人に過去の恥かしい写真を見られたことに気付いたなら、恐らくFacebookグラフ検索のせいだろう。ユーザーの写真を見つけるために、グラフ検索は、あらゆるFacebookユーザーがあなたの名前を入力し、検索バーの下に現れる「・・・の写真」などの親切な助言にしたがって検索することを許している。その結果、全くの赤の他人かもしれないそのFacebookユーザーは、あなたの写真を大量に見ることができる!

そして、そのうちの何枚かはシェアしたくないものかもしれない。

eldon-birdこれが直ちに一部の反感を呼んだ。例えば、顔認識APIを作っているLambda LabsのStephen Balabanは、「Facebookグラフ検索はユーザーのプライバシー設定を無視する」というタイトルでこの問題をブログに書いた

そしてそれは、ある意味では正しい。ただし〈厳密には〉違う。

Balabanが記事で指しているのは、彼の兄のようにプライバシーに敏感なユーザー ― 何年にも渡って友達以外がプロフィールページを訪れても何も見えないようにプライバシー設定を注意深く調整している ― でさえ、新機能によって露出されてしまうという事実だ。Balabanの兄の名前をグラフ検索しただけで、何十枚もの写真が見つかると彼は書いている。兄は激怒している。

この問題の根本は、グラフ検索で重要なのは〈あなたの〉プライバシー設定だけではなく、あなたのFacebook友達がどれだけあなたのプライバシーを尊重しているかにも関わってくるということだ。例えば、私自身をうぬぼれグラフ検索(今のトレンドだよね?)すると、大学時代の友人が「公開」でアップした昔の少々恥かしい写真に私や他の友達がタグ付けされたものが見つかる。〈おお、友よありがとう!〉

過去において、これは大きな問題ではなかった。そんな写真はいずれタイムラインの彼方に埋もれていくからだ。写真は依然として公開状態にあるが、グラフ検索と比べればさほど挑戦的ではない。

しかし、それ以上に複雑な問題は、友達が間違って(あるいは無知で)公開した写真ではなく、友達同志ではない2人に共通の友人がいる場合に起こる。この場合写真には全体公開を示す地球アイコンではなく「友達のみ」のアイコンが表示される。この友達のアイコンをクリックすれば、なぜその写真が自分に見えているかがわかる。例えば、〈共有範囲:ユーザーAおよびユーザーBの友達〉、あるいは、〈ユーザーBの友達の友達〉、あるいは、〈ユーザーBの友達およびタグ付けされている人〉など様々なバリエーションがある。

colleen-empty-profile私が、TechCrunchの同僚、Colleen Taylorのプロフィールページでは1枚しか写真が見えないのに、グラフ検索すると20枚も出てくるのはこれが理由だ。この実験をした時点でColleenと私はFacebook友達ではなかった(そう、これは解決するつもり!)、しかし共通の友達はたくさんいた。私はそれらの友達の写真を見ることができ、彼らはColleenを写真にタグ付けしていた。だから、私に写真が見えたのだ。

つまり、私は〈以前から〉それらの写真を見ることが可能だった。それは、私のFacebook友達が彼の友達とシェアした写真であり、私は彼のFacebook友達だから。しかし、以前はそういう写真を発掘するのがずっと大変だった。グラフ検索はそれを簡単にした。

もちろんこれは、Facebookのいつものやり口だ。この会社は、ユーザーが公開あるいは準公開で共有しているデータをもってきて、もっとオープンな場に押し出す。Facebookは、自分たちが「世界をもっとオープンでつながった状態にしている」と同社の理念で語っており、グラフ検索はその新たな一例にすぎない。

そしてこれは写真だけに留まらない。 「Facebookグラフ検索の実際」と題したTumblrブログにあるように、人々はあらゆる種類の情報を不本意にFacebookで公開しており、その中には、間抜けに見えたり、カッコ悪いヘアスタイルや酔っぱらった写真などより、はるかに恥かしくて有害なものもある。

それでは、シェアされていることを知らなかった写真についていったい何が出来るのだろうか。まずは、そこから自分のタグを外すことだ。友達がうっかりシェアしてしまったものに対しては即効性のある修正だ。さらに徹底するなら、その写真を通報する。やり方は、タグを削除したのと同じ画面 ― 写真の下の「オプション」― で「タグを報告または削除」をクリックし、選択肢の2番目(「Facebookからの削除を希望します」)をチェックして理由を書く。そうすれば永久削除のためのプロセスが始まる。たぶん、恐らく。あるいは削除は構わないという友達もいる

しかしこれは非常にややこしく、まさしくそこがポイントだ。Facebookのプライバシー設定は複雑で、Facebookがユーザーにデータをもっと制御できるようにと試みても、結果的にもっと複雑になってしまう。ついて行けてる人いる? そもそもまだ挑戦する気ある?

この数年間、今回グラフ検索がもたらしているような露出に対する怒号は耳をつんざくばかりだ。今回それは、公式発表からジョークねたにまでなった。どうやらわれわれはFacebookの変更によって露出過多になることに慣れつつあり、もはや戦う力は残っていないらしい。グラフ検索によって「もう無理、Facebookをやめる!」と宣言する一握りの人たちに対して、それ以外の10億人なりの人々は、ただ笑うだけ、あるいはもっとありそうなのは、そもそも気にしていないのだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi)

Web総覧情報の老舗Alexaに挑戦するSimilarWebが$2.5Mを調達

Similarweb Light logo

テルアビブのSimilarGroupが最近立ち上げたSimilarWebは、Webを計測するツールとして、Webサイトランク付けサービスの強豪Alexaを打ち負かすことをねらっている。そのSimilarGroupが今日、250万ドルの新たな資金調達を発表した。その投資ラウンドを仕切ったMoshe Lichtmanは、Microsoftのイスラエル研究開発センターの社長だった人だ。彼は投資の一環として、SimilarGroupの取締役会に加わった。

【中略(そのほかの投資家たち)】

2009年に創業された同社は、最近まで、SimilarWeb、SimilarSitesなど‘Similar’ブランドの一連のブラウザプラグインで知られていた。ユーザが今訪れているサイトに基づいて同様のサイトを提案したり、そのサイトのランクやトラフィック(出所、行き先)を教えてくれるプラグインだ。このたびローンチしたWeb計測サービスSimilarWebは、それらのプラグインのアルゴリズムを主に利用している。

しかしAlexaと勝負するためには、主にマーケターやSEOのプロたちが使っていたわずかなプラグインだけでは不足だ。実は同社には、数え切れないほど多くの消費者向けプラグインがあり、ソーシャルプラグインやゲームなどその種類も豊富だ。これらのプラグインのユーザは、SimilarWebのサイトランク付けのためのデータを自分が提供している、とは思わない。消費者用プラグインには、‘Similar’ブランドが付いていない。

同社の一連のプラグインは、全部合わせると数千万回もダウンロードされていて、そのポータルサイトであるSimilarSites.comは、毎月のビジターが今や1000万を超えている。当然、ユーザから得られるデータも大量だ。そして、これだけのプラグインが使われているからには、うちはAlexaよりも正しい、そして深い、Web総覧情報を提供できるはずだ、と同社は考えているのだ。

SimilarGroupのCEO Or Offerは、今のAlexaはブランド力で保(も)ってるだけで、信頼性はとっくにない、と言う。そのツールバーを使っているのはマーケティングの人たちであり、ふつうのWebユーザではない。“そのWebサイトは広告が多くて醜い”と彼は付け加える。“SimilarWebは一年半もかけて苦労して作った。これが次のAlexaになることを期待したい”。

SimilarWebが使っている独自の技術と、“大量のデータ”により、Alexaよりも正しい計測結果を提供できる、と同社は信じている。データの正確さの比較は社内的にたえず行っているので、それだけの自信も出てくるのだ。正確さではどの競合他社にも負けない、とOfferは言う。今日(米国時間1/29)はローンチからまだ10日目だが、彼によるとエンゲージメントもリピートユーザも相当高い。ユーザの半数以上が再帰し、滞留時間が5分を超えるユーザも少なくない。

Offer曰く、SimilarGroupの25名のチームは、機械学習やビッグデータや統計学などでPhDを取ったやつがいたりして、高級である。“うちは、テクノロジに関して造詣の深い企業である。サーバファームなんかサーバが100台以上もあってすごくでっかい。毎月、Web上の10億以上のページを分析している”。

またSimilarWebはユーザに細かい情報を提供する: トラフィックの出所、ランク、オーガニック検索vs.有料検索、ソーシャルのトラフィック、関連サイト、などなど。SimilarWeb vs. Alexaの、箇条書きによる詳細比較は、同社のブログのこのページを見てみよう。データの提示の仕方も、クリーンでモダンで、インフォグラフィック的なおもしろさがある。ユーザのエンゲージメントをそそるのだ。

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なお、新たに得られた資金は、有料のサービス“Pro”バージョンの開発に充てられ、会費制により、同社の今後の収益源となる。今すでに提供しているAPIパッケージも有料になるが、ランク付けのAPIだけは無料を続ける。なぜなら、“うちのランキング方式をインターネット全体のデフォルトにしたいからだ。そうやって、Alexaのランキングを亡き者にしたい”。

同社は今年の終わりごろニューヨークにオフィスを開く予定だ。そこで営業とマーケティングを充実し、Proなどのパッケージ製品を売っていきたい、という。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Microsoft、一般ユーザー向けクラウド版Office、 365 Home Premiumをリリース―5年遅れでやっとGoogleドライブに反撃開始?

officeballmer

2006年にGoogleは後にGoogleドキュメントとなるサービスを初めて公開した。GoogleドキュメントはさらにGoogleドライブとなった。そして2013年に入ってやっとMicrosoftはGoogleの動きに反撃する決心をしたようだ〔*原注〕。

今日(米国時間1/29)、MicrosoftはOfficeの一般ユーザー向けオンライン版の最上位バージョン、Office 365 Home Premiumの再リリースを発表した。このサービスは(そうサービスだ)、 最大5台までのデバイスをサポートし、Word、Excel、PowerPoint、OneNoteその他主要なOfficeアプリケーションがすべて利用できる。   また追加料金なしでSky Driveのオンライン・ストレージが20GB、 Skype通話が毎月60分まで利用できる。

このサービスはWindowsパソコン、タブレット、Macで利用でき、料金はアメリカでは年額99.99だ(月額8.34相当)。Office 365の大学版(学生、教職員向け)は4年間の契約で79.99ドルに割引される。

一回払いの箱入りソフトウェアも依然として購入可能だが、Microsoftはこのオプションをあまり宣伝する気はないようだ。Office Home/Student2013、 Office Home/ Business 2013、Office Professional 2013はそれぞれ伝統的箱入りソフトウェアとしても提供されるという。企業向けOffice365の最新版は2月27日にリリース予定。

Microsoftの公式ブログでCEOのスティーブ・バルマーは「今回一般消費者が初めてMicrosoft Officeを利用料金定期払い形式で利用できるようになった。これはわれわれのソフトウェア・ビジネスの根本的な変化に対応するものだ。Microsoftは今後、ソフトウェア事業者からデバイス・メーカー、サービス事業者へと変貌する」と宣言している。

変化だって? 変化が始まったことは5年(あるいはそれ以上)も前に誰の目にも明らかになっていたのではないだろうか?

バルマーは「現在Offeceを〔デスクトップで〕利用している10億人以上のユーザーの過半数はOffice 365サービスに移行するだろう」と主張するが、これは楽観的に過ぎる予測だ。もちろん企業向けソフトの世界ではMicrosoftは巨大な存在であり続けるだろう。しかし一般消費者、個人ユーザーは何年も前からクラウド上の軽量なアプリの利用へとシフトしている。Microsoftの次世代ユーザーとなる30歳以下の若い層はオンラインやモバイル・ネットワークで提供されるGoogleのアプリ(Googleドライブ)やAppleのiWorkで十分以上に満足している。Googleはたまたま(ではないかもしれないが)、昨日、iOS版のモバイルGoogleドライブのアップデートを発表した。これにはQuickOfficeが新たにサポートされている。Googleが昨年買収したQuckOfficeは従来のGoogleドライブ・アプリでは機能が不足する場合に有力なOffice代替機能を提供する。

一方でタブレットをメインのデバイスとして使うユーザー層は年齢を問わず、そもそもMicrosoft Officeを買おうと考えなくなっている。というのもタブレット版のMicrosoft Officeは存在しないからだ。OfficeのiPad/Androidネーティブなソフトウェアはまだリリースされていない(開発中だという情報はあるものの、一般公開はまだされていない。もちろんブラウザ版は存在する)。AndroidないしiOS版のデバイスのネーティブ・アプリが存在しない中で利用料金定期払い形式のサービスへの移行を急ぐのはリスクの高い戦略だと私は思う。Windows 8のセールスの出足が鈍い現状ではますますその感を深くする。

Microsoftはあらゆるプラットフォーム向けのネーティブなOfficeアプリの開発を急ぐべきだ。Google、Apple、に加えてCloudOnのようなスタートアップまで主要なすべてのモバイル・デバイスで動作するOffice代替アプリを提供し始めている中、 Microsoftがユーザーに有料のOffice-as-a-service(OaaS?)への転換を要求するのは容易ではあるまい。

〔原注〕* Officeの既存のウェブアプリはGoogleドライブのライバルとして勘定に入らないと思う。この記事を公開したところ賛否の反応が大きかったので、私の考えを補足しておきたい。まず私がOfficeとGoogleドライブやiWorkを比較した理由を簡単に説明しよう。Googleドライブは各種ブラウザとモバイル・プラットフォーム(iOS/Androidのネーティブ・アプリ)で単一のプロダクトとして作動する。iWorkはデスクトップ・ソフトウェアとiOSネーティブ・アプリとして作動する。しかしOffice 365は、その名前でも分かるとおり、デスクトップも含めて生産性ツールとしてのあらゆる機能をサポートすることを目的としている。しかしOffice Web Appsは365とは別系統の軽量プロダクトという扱いだった(Officeを非Windows環境で動作させるためにブラウザを経由させた)。Microsoftはこの軽量バージョンのOfficeをデスクトップとWindows 8タブレット以外のプラットフォームでもネーティブ・アプリとしてサポートすべきだった。365が一日も早く他のプラットフォームでもサポートされてこの状況が改善されることが望まれる。Office Web Appsは単なるGoogleドキュンントの後追いだった。今回のOffice 365のリリースで、初めてMicrosoftはSkypeやSkyDriveとの連携という独自性を打ち出すことに成功した。これでライバルに対するの競争力が大きく増したと思う。

〔Office 365 Home PremiumはMicrosoftの日本版サイトでは未発表。アメリカサイトのプレビューページ〕〕

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

Tumblr、投稿画面をリニューアル。「軽量ブログ」プラットフォームから、Twitter風のインタフェースに変更

tumblr logoTumblrがダッシュボードのリニューアルを行ったのには、お気づきだろうか。ダッシュボードをコンパクトにして、閲覧と投稿との間にあったギャップも取り去ってしまおうとする目的で行われたようだ。従来は、全画面にわたるブログ風のダッシュボードから投稿・共有を行うようになっていた。それが新たにTwitter風の軽量投稿画面に変わったのだ。

これまでTumblrは「軽量ブログプラットフォーム」として、自らを位置づけてきていた。ブログとしては「軽量」ということで、気軽に使ってもらえるようにと考えてのことだ。WordPressサイトを構築するような苦労はいらない。ドメインを取得して、自前のサーバを用意するなどということも、もちろん必要ないということが、従来の売り文句だった(何を言っているかわからないかもしれないが、昔はサイトを運営するときにはそういう諸々の準備が必要だったのだ)。

しかしTumblrは「ブログ」にルーツを持ちながら、写真などのメディアや、リンクの「共有」に力点を置きつつある様子。写真ミームのための場所として存在感を示しつつ、また昔なつかしのアニメーションGIFの再発見の場所としても利用されつつあり、Tumblr側もそうした利用方法を推奨していくつもりのようだ。

マイナーチェンジに見えるかもしれないが、Tumblrの方向性を示すものとなるだろう。簡易ブロギングというようりも、一層「ソーシャル」を意識した存在となっていくのだと思われる。利用者も実際のところ、簡易版ワードのような編集画面で投稿する「簡易ブログ」の世代ではなく、Google DocsやTwitterないしはFacebookの編集画面に慣れた「ソーシャル世代」が多いようだ。

Tumblerによれば、今回の変更はダッシュボードと閲覧画面にて、統一性のあるエクスペリエンスを提供するためのものだとのこと。「読んでいる時と同じような感じで、そのまま投稿することができるのです」とのことだ。

もちろん、今回の変更に反対する人もいる。投稿画面がシンプルになった分、いろいろなオプションが指定できなくなった。たとえば写真投稿ページでは、以前はできたレイアウト選択ができなくなっている(ドラッグしてレイアウト指定をすることができるとTumblr側は言っている)。

旧版と新版の画面を貼っておく。徐々に新しい画面が広まっていくものと思われる(訳注:本記事は2日ほど前のものですが、訳者の環境に新しい画面が来たタイミングで翻訳いたしました)。

旧版

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新版

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(翻訳:Maeda, H)

Tumblr、投稿画面をリニューアル。「軽量ブログ」プラットフォームから、Twitter風のインタフェースに変更

tumblr logoTumblrがダッシュボードのリニューアルを行ったのには、お気づきだろうか。ダッシュボードをコンパクトにして、閲覧と投稿との間にあったギャップも取り去ってしまおうとする目的で行われたようだ。従来は、全画面にわたるブログ風のダッシュボードから投稿・共有を行うようになっていた。それが新たにTwitter風の軽量投稿画面に変わったのだ。

これまでTumblrは「軽量ブログプラットフォーム」として、自らを位置づけてきていた。ブログとしては「軽量」ということで、気軽に使ってもらえるようにと考えてのことだ。WordPressサイトを構築するような苦労はいらない。ドメインを取得して、自前のサーバを用意するなどということも、もちろん必要ないということが、従来の売り文句だった(何を言っているかわからないかもしれないが、昔はサイトを運営するときにはそういう諸々の準備が必要だったのだ)。

しかしTumblrは「ブログ」にルーツを持ちながら、写真などのメディアや、リンクの「共有」に力点を置きつつある様子。写真ミームのための場所として存在感を示しつつ、また昔なつかしのアニメーションGIFの再発見の場所としても利用されつつあり、Tumblr側もそうした利用方法を推奨していくつもりのようだ。

マイナーチェンジに見えるかもしれないが、Tumblrの方向性を示すものとなるだろう。簡易ブロギングというようりも、一層「ソーシャル」を意識した存在となっていくのだと思われる。利用者も実際のところ、簡易版ワードのような編集画面で投稿する「簡易ブログ」の世代ではなく、Google DocsやTwitterないしはFacebookの編集画面に慣れた「ソーシャル世代」が多いようだ。

Tumblerによれば、今回の変更はダッシュボードと閲覧画面にて、統一性のあるエクスペリエンスを提供するためのものだとのこと。「読んでいる時と同じような感じで、そのまま投稿することができるのです」とのことだ。

もちろん、今回の変更に反対する人もいる。投稿画面がシンプルになった分、いろいろなオプションが指定できなくなった。たとえば写真投稿ページでは、以前はできたレイアウト選択ができなくなっている(ドラッグしてレイアウト指定をすることができるとTumblr側は言っている)。

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(翻訳:Maeda, H)

Tumblr、投稿画面をリニューアル。「軽量ブログ」プラットフォームから、Twitter風のインタフェースに変更

tumblr logoTumblrがダッシュボードのリニューアルを行ったのには、お気づきだろうか。ダッシュボードをコンパクトにして、閲覧と投稿との間にあったギャップも取り去ってしまおうとする目的で行われたようだ。従来は、全画面にわたるブログ風のダッシュボードから投稿・共有を行うようになっていた。それが新たにTwitter風の軽量投稿画面に変わったのだ。

これまでTumblrは「軽量ブログプラットフォーム」として、自らを位置づけてきていた。ブログとしては「軽量」ということで、気軽に使ってもらえるようにと考えてのことだ。WordPressサイトを構築するような苦労はいらない。ドメインを取得して、自前のサーバを用意するなどということも、もちろん必要ないということが、従来の売り文句だった(何を言っているかわからないかもしれないが、昔はサイトを運営するときにはそういう諸々の準備が必要だったのだ)。

しかしTumblrは「ブログ」にルーツを持ちながら、写真などのメディアや、リンクの「共有」に力点を置きつつある様子。写真ミームのための場所として存在感を示しつつ、また昔なつかしのアニメーションGIFの再発見の場所としても利用されつつあり、Tumblr側もそうした利用方法を推奨していくつもりのようだ。

マイナーチェンジに見えるかもしれないが、Tumblrの方向性を示すものとなるだろう。簡易ブロギングというようりも、一層「ソーシャル」を意識した存在となっていくのだと思われる。利用者も実際のところ、簡易版ワードのような編集画面で投稿する「簡易ブログ」の世代ではなく、Google DocsやTwitterないしはFacebookの編集画面に慣れた「ソーシャル世代」が多いようだ。

Tumblerによれば、今回の変更はダッシュボードと閲覧画面にて、統一性のあるエクスペリエンスを提供するためのものだとのこと。「読んでいる時と同じような感じで、そのまま投稿することができるのです」とのことだ。

もちろん、今回の変更に反対する人もいる。投稿画面がシンプルになった分、いろいろなオプションが指定できなくなった。たとえば写真投稿ページでは、以前はできたレイアウト選択ができなくなっている(ドラッグしてレイアウト指定をすることができるとTumblr側は言っている)。

旧版と新版の画面を貼っておく。徐々に新しい画面が広まっていくものと思われる(訳注:本記事は2日ほど前のものですが、訳者の環境に新しい画面が来たタイミングで翻訳いたしました)。

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(翻訳:Maeda, H)

複数(20あまり)のアクセス分析サービスのAPIを簡単に呼び出せるSegment.io

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Segment.ioは、Y Combinatorが育てたアクセス分析系のスタートアップだ。その売りは、デベロッパが複数のアクセス分析サービスのAPIを自分のアプリケーションに統合できること。今サポートしているのは、20のアクセス分析プロバイダで、その中にはもちろんGoogle Analytics、KISSmetrics、Mixpanel、Chartbeatなどの有名どころもある。またHubSpotやSalesforceのような、アクセス分析専業というより、企業向けの経営〜マーケティングサービスも含まれる。

クライアントサイドとサーバサイド両方の分析をサポートするが、近くモバイルにも対応する予定だ。

ファウンダPeter Reinhardt、Ilya Volodarsky、Calvin French-Owenの三名はMITのルームメイト、四人目のIan Storm Taylorandはロードアイランドのデザイン学校出身だ。四人とも大学〜学校をドロップアウトしてY Combinatorの2011年夏の育成事業に参加した。最初はGoogle AnalyticsやKISSmetricsに対抗するプロダクトを作るつもりだったが、自分たちのプロダクトに乗り換えてくれる人はそう簡単にいない。しかし彼らが作っていた、分析サービスとAPI呼び出しを合わせたようなライブラリAnalytics.jsは好評だったので、それをオープンソース化してGitHubに載せた。

“そのオープンソースバージョンは、坂を転がり落ちる雪だるまのように勝手に成長していった”、とReinhardtは回顧する。“そこで、われわれも悟った。デベロッパたちが欲しているのは、ビューティフルでシンプルな分析APIなんだ、と”。方向転換は12月に行われた。そのときオープンソースバージョンのユーザは1800名いたが、それはそのまま引き継いだ。そして12月からは、有料バージョンの開発を開始した。今日(米国時間1/25)現在では数千の登録会員がおり、300あまりの現在進行中のプロジェクトが、このサービスを利用している。

難しいのは、アクセス分析に関してはAPIに標準性がなくて、各社ばらばらであることだ。リンク連鎖追跡が得意なのがあれば、カスタムイベントの追跡が得意なのや、メールのターゲティング専門みたいのもある。“デベロッパは、これらのAPIを全部ながめ渡して、自分の目的にどれとどれを使えるか判断しなければならない。それは彼らにとって未知の世界だから、悪夢のような作業になる”、とReinhardtは言う。

そこでSegment.ioでは、単一のシンプルなAPIがすべてのアクセス分析プロバイダをカバーするようにしている。APIの加除も簡単にできるので、デベロッパの時間を大いに節約する。Reinhardtによると、Segment.ioを使えば、自分のアプリケーションにアクセス分析の部分を盛り込む作業が2時間以内で終わる。SalesforceやMarketoのようなエンタプライズサービスのAPIによる統合は、もっと大きな時間の節約量になる。“連中のAPIを直接使おうとしたら、それは黴の生えたようなSOAP XMLだからね。今のデベロッパはRESTしか使わないのに”。Segment.ioのユーザの中には、以前は統合に数か月を要したが、今では数時間で済む、という人たちもいる。

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火曜日(米国時間1/22)に同社は、これまでのブラウザ直接のJavaScriptライブラリに加えて、RubyやNode.js、Python、Java、それに.NETから呼び出せるライブラリをローンチした。今は、ユーザからのリクエストの多いPHP用を制作中だ。また、サポートするアクセス分析プロバイダも、週に2〜3ずつ増やしていく。来週は、Pardotが加わる。

同社からホストされるクライアントサイドのライブラリ(主にAnalytics.js)は無料だが、サーバサイドのライブラリは有料だ。最低料金の月額30ドルではサーバサイドのAPI呼び出し100万回まで、150ドルでは1000万回までだ。HubSpot、Marketo、Omniture、Salesforceなどエンタプライズ向けの統合は150ドルの方の有料サービスに含まれる。なお、メールのサポートは30ドルでも150ドルでもどちらにもある

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Segment.ioが提供する価値は、開発時間の節約だ。しかしもっと広い意味では、アプリケーションがよりデータ駆動型になるというメリットがある。Reinhardtはそう主張するが、それは、シンプルなAPIをちょっと使っていろんなアクセス分析を呼び出すだけで実現するのだ。“これまでは、デベロッパが自分のアプリケーションの中で複数のアクセス分析の結果を利用しようとすると、たいへんな作業になった。たいへんすぎて、やらないデベロッパも多かった。でも、これからは違う”、とReinhardtは自負を述べる。

Analytics.jsのユーザ登録はここで。

Segment.ioは、NEA、General Catalyst、およびそのほかのエンジェル投資家たちから計60万ドルのシード資金を調達している。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

年末年始のゲームプレイ時間調査:子供の世界でも人気を集めたのはやはりAngry Birdsシリーズ

angry-birds-star-wars-splash_wide-4_3_r560スマートフォンやタブレットを教育用に使おうという目的のゲームやアプリケーションが数多く登場してきている。しかし実際にプレイするゲームはどのようなものかといえば、やはり「教育的」なゲームよりも、純粋に面白いゲームが選ばれる傾向にあるようだ。少なくともKytephoneの調査によればそのような結果が出ている。

KytephoneはAndroidにペアレンタルコントロールを導入して、子供にも安全にAndroidフォンを使わせようとするアプリケーションを提供している。同社は、プレイ時間による人気ゲーム調査を展開し、それによるとリリース以来最もプレイされたゲームはRovioのAngry Birds Star Warsとなるらしい。他にもRovio発のゲームがいろいろとランクインしている。

Kytephoneが調査対象としたのは8歳から14歳までで、70ヵ国に住む13000名の子供たちだ。Kytephoneの共同ファウンダーであるAnooj Shah曰く、調査結果に地域差はあまり見られなかったとのこと。「どこに住んでいるかに関係なく、みんなRovioが大好きなようだ」とのこと。調査は年末のホリデーシーズンにまず行い、そこからの変化があるかどうかを確認するために年明けにも再度行われた。

ホリデーシーズンにおけるAngry Birdsシリーズ内での比較を見てみよう。Angry Birds Star Warsは、Angry Birdsの40%しかインストールされていないはずなのだが、プレイ時間はStar Wars版の方が51%長かった。またStar Wars版とSpace版の比較では、前者のインストール数は57%に過ぎないはずなのだが、プレイ時間は197%長かったのだそうだ。

同調査による人気ゲームは以下の通りだ。

  • Angry Birds Star Wars
  • Angry Birds
  • Bad Piggies
  • MineCraft (demo)
  • Angry Birds Seasons
  • MineCraft
  • Angry Bird Space
  • Temple Run
  • Logo Quiz

そして年初の調査では若干の変化があった。トップスリー自体はStar Wars、Bad Piggies、オリジナルのAngry Birdsということで変わらない。しかしBad Piggiesのプレイ時間が伸びて首位に踊りでたのだとのこと。

ちなみにAngry Birds Star Warsのインストール数はBad Piggiesに比べて60%多い。そしてホリデー期間にAngry Birds Star Warsのインストール数が60%伸びたのに対し、Bad Piggiesは50%の伸びだった。

しかしゲームプレイ時間でみるとBad Piggiesの方のプレイ時間は、インストール台数あたり1.12時間ということになった。Star Warsの方はインストール台数あたり0.8時間なのだそうだ。オリジナルのAngry Birdsの方は0.27時間ということになっている。

プレイ時間による比較データというのは、なるほどダウンロード数やアクティブ数とは違った側面を教えてくれる。Kytephoneは、ゲームが眼に触れた頻度っではなく、実際にプレイされた時間でランク付けしようと試みているわけだ。面白い調査ではあるが、少々注意も必要だ。というのもKytephoneは現在のところAndroidのみを対象に提供されているサービスなのだ。そしてiOSプラットフォームでは、ゲームも子供向けアプリケーションも、Android環境よりも多様なものが提供されている。またKytephoneの調査が、やや年齢層の高い子供を対象としていることも意識しておくべきだろう。すなわち、自分のスマートフォンを持っている子供が対象となっているのだ。パパやママからスマートフォンを借りて、ちょっと遊ぶというスタイルはかなり一般的なものだと思われる。しかしKytephoneの調査では、そういうシーンにおける人気アプリケーションの情報はわからないことになる。また、iOSベースのスマートフォンのみならず、iPadが調査対象外となっているのは大きい。iPadこそ子供向けゲーム環境だとして、注力しているゲームプロバイダーも多いのだ。

しかしそうはいっても、この調査は面白い。少なくとも子供たちの世界においてはRovioのゲームが人気で、習慣性を持つものであることが証明されたわけだ。

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(翻訳:Maeda, H)

ヌード写真を検索できるからダメ!, AppleがApp Storeから写真共有アプリ500pxを外す

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トロントの写真共有スタートアップ500pxが今日(米国時間1/22)、同社の二つのアプリ500px for iOS同社が最近買収したISO500が共に、ヌード写真に関する懸念によりApple App Storeから下ろされた、と報告した。500pxのCOO Evgeny Tchebotarevによると、二つのアプリ合わせてダウンロード数は100万を超えており、内訳はメインの500pxが100万弱、ISO500が20万強だ。

これらのアプリは、東部時間で今朝の1時ごろApp Storeからの削除が決まり、お昼頃にはすでに影も形もない。昨夜は、Appleのリビュワー(査定官)の手に渡っていた500px for iOSの新バージョンに関する議論が行われ、その直後に削除の決定が行われた。

Appleのリビュワーは500pxに対して、そのアップデートは承認できない、なぜならユーザがそのアプリ内でヌード写真を検索できるからだ、と告げた。それはある程度正しいが、しかし500pxはそれ(ヌード写真の検索)を難しくしている、とTchebotarevは説明する。彼によると、新規のユーザがそのアプリを立ち上げただけでは、ヌード画像を見つけることはできない。そのほかのソーシャル写真共有サービス、InstagramやTumblrなどでは簡単にそれができるのに、逆に500pxでは、デフォルトのモードが“セーフ(安全)検索”になっていて、それ的な写真は隠されている。ユーザがセーフ検索を解除するためには、同社のデスクトップのWebサイトへ行って、モードの変更を意識的に行わなければならない。

Tchebotarevによると、それは、子どもなどが偶然ヌード写真に出会ったりしないためだ。“アプリを使うのが大人だけとは限らないから、デフォルトではセーフ検索にしてある”、と彼は言う。

しかも、500pxの“ヌード写真”は、そのほかの写真共有コミュニティにあるようないわゆるヌード画像ではない。つまり、500pxのは、ポルノ性がない。“ポルノ的な画像は許可しない。それはうちのサービス規約に違反しているから、投稿されれば削除する”、とTchebotarevは言明する。

彼によると、500pxはプロの写真家や高度な写真ファンのコミュニティだから、ヌード写真はあるとしても“芸術的な”、作品としての写真に限る。“ポルノではなくて美術作品だ”、と彼は力説する。

現在500pxは、不適切な画像の発見をコミュニティに依存しているが、同社が今開発中の顔認識技術は、ヌード画像の検出にも使えるという。ということは、将来はヌード写真の発見を自動化できる、ということ。そしてそれらを、検索結果から外すこともできる。そういう技術は将来の話だが、 Tchebotarevによると、今でも、ヌードなど、既存の分類カテゴリーに当てはまらない写真はすべて、アプリの新規ユーザに対しては隠される。

同社は昨日Appleに対して、アプリを改作して問題の解決を図る、それにより、アプリのAPIを呼び出している10あまりのほかのアプリに対しても自動的に対策が行き渡る、と告げた。それらの中には、FlipboardやGoogle Currentsなどの大物もいる。しかしその新たなアップデートには丸一日かかるので、それを待ちきれないAppleは、アプリの取り外しを選んだ。

“App Storeに2011年の10月から半年近くあったアプリが、今急に外されるなんて、そんなの想像できる?”、とTchebotarevは不平をぶつける。アップデートは昨年11月に行われてインタフェイスが豪華になったが、ヌード写真を見つけやすくするための改造などは行われていない。彼によると、Appleに申し出た改作はもう完了して、結果をApp Storeに提出済みだ。それで再び、アプリがApp Storeに戻ってくるとよいのだが。

ユーザたちも一様に、信じられない!という反応を寄せている。ほかのアプリではもっと簡単に、いくらでもヌード写真を見つけられるのだから。いや、アプリだけでなく、Webブラウザでも。

アップデート: 以下は、500pxの削除に関するAppleの公式声明だ:

このアプリはポルノグラフ的な画像や素材を提示しており、弊社のガイドラインに明らかに違反するため、App Storeから削除された。弊社はまた、児童ポルノの疑いがあるとの、顧客からの苦情を受け取った。弊社はデベロッパに対し、ポルノグラフ的な画像と素材を防ぐための安全措置を設けることを求めた。.



[ツイート訳: Redditも外すべきだね。
       Safariブラウザも外すべきだよ。何と愚かな連中だろう。
(後略)
]

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))