カテゴリー: SEO(検索エンジン最適化)
SEO (Search Engine Optimization)
検索エンジンの検索結果のページの表示順の上位に自らのWEBサイトが表示されるように工夫すること。
また、そのための技術やサービスです。
現在、SEOはWEBにおけるマーケティングの主流となっています。
WEBサイトがこうも多くなってしまうと、SEOを施さなければユーザーにとって発見しがたいサイトとなってしまいます。
ここではSEOに関連したニュース・情報をまとめています。
WEBマーケティングに関係する情報もこちらで提供します。
2013.2.26 SEOセミナー開催レポート:「基礎と累積の2軸で考え、まずはスタートラインに立つ」
先の2月26日、弊社主催の無料SEOセミナーを開催させて頂きました。スピーカーの實川自身は今回が初となるセミナーでしたが、アンケートではなかなかの高評価を頂いておりました。ご参加頂いた皆様、大変お忙しい中ご足労下さり、誠に有難うございました。
今回のセミナーでは、SEOの基本である内部対策、外部対策やその考え方について、基本的な部分を中心に90分弱お話させて頂きました。概要を以下にレポートとしてまとめます。
1.SEOをとりまく環境の変化とその背景
2.SEOの考え方と取り組み方
3.具体的に何をすれば良いの
4.まとめ
SEOをとりまく環境の変化とその背景
SEOをとりまく環境
ここ最近の低品質外部リンクの淘汰や各種アルゴリズムアップデートを経て、これまで多くの企業(SEO会社を)がSEOの中で目指してきたベクトルと、検索エンジンが向かうベクトルに差異があることが結果として露呈するようになりました。
・企業の目標
色んなキーワードで上位表示して、自然検索経由の流入を増やしたい。
・検索エンジンの目標
検索サービスとしての価値を向上し、検索ユーザー数を維持、拡大したい。
企業としては最終的には売上・業績を伸ばすことを目的に、ウェブサイトへのトラフィックを増やす一つの手段としてSEOに取り組み、ゴールを見据えた目標設定をします。
しかし検索エンジンとしては、ユーザーの「検索して情報を見つける」という一連の行為の満足度を向上させることができるような検索結果を返せるようにする、ことがまず前提としてあり、この視点が欠落した施策が逆効果、裏目に出たり効果が薄れてきたりしている、という背景があります。
検索エンジンの変化
例えば外部リンクが検索順位に大きく影響するため「リンクを購入する」という考え方があります。しかし検索エンジンは昔よりもはるかに精度が向上していますので、リンクを貼れば順位が上がる時代から、少し間違えばそうしたリンクが原因となってサイトへの評価が思い切り下げられるような時代へと変化しました。
Googleが不正リンクを使ったランキング操作の抑制や、低品質なウェブサイト(中身がない、コピーサイト、重複するコンテンツなど)を検索結果から除外するための動きが、最近では過去に比べより活発になり、そうした施策に対するSEOのリスク、特にそうした施策にばかり依存したSEOを行うことのリスクが顕在化してきています。
※筆者補足※
一方で仮に有料リンク、人工リンクだったとしてもその累積によりウェブサイトへのアクセスや売上が一定量担保出来ている場合だと、すぐにその状況から脱却する(つまりそうした恩恵を破棄して、やり方を一新する)、といった選択肢を取ることも企業的な諸事情により難しいケースが多いのもまた事実と思います。
つまり「わかっちゃいるんだけど、さあどうしたもんかね」という状態にある方が比較的多いのではないかな、ということですね。
そうした中、今後は、一気には難しいけど徐々にそういう方向にシフトしていく流れが今後も加速していくでしょう、ということと、問題提起されている人工リンク施策については次第に衰えていくもののしばらくは健在で、リンク提供型のSEOサービスに対しても一定量の需要が引き続き残るでしょう、とは思っていますし、多分これが多くのSEO関係者の共通認識だと思います。そのことの是非については特に触れませんが、基本的にはそういうことだと思っています。
SEOの考え方と取り組み方
このような状況において、今後どうやってサイト運営に取り組めば良いのでしょうか。「人工的なリンク施策に頼るは怖いからコンテンツをとにかく増やそう」というような考え方はもちろん良いのですが、そうは言っても時間や労力、場合によってはお金がかかるお話ですのですぐ行動!とする前に一旦落ち着いて考えてみる必要があるのではないでしょうか。
SEOを2つの軸で考える
今回のセミナーでは、SEOを行う上で考えるべき軸を大まかに以下の2軸として解説していました。
①累積する資産:コンテンツやリンク
- ユーザーがサイトを訪れる理由になる(コンテンツ)
- 独自の資産となり、競合優位性を築く
- 結果が出るまでには大抵それなりの時間がかかるしその覚悟が必要
- 成功すれば、無料の検索トラフィックが安定して獲得できる
- 基本的には終わりがない取り組み
②基礎となる土台:サイト設計
- 累積したコンテンツやリンクを適切に認識、評価させる
- 初歩的なWeb/SEO知識でもある程度改善できる
- ちょっとした改善で大きな効果があることもある。(逆も然り。)
- 応用的な改善は非常に難しいし高い専門知識が必要
以上を踏まえ、少しばかり乱暴な分類ではあるかもしれませんが、以下のようなマトリックスでウェブサイトのSEOを考えてみると整理しやすいのではないでしょうか。(セミナーの前後の細かい文脈は割愛しますのでセミナー時資料とは若干修正入れています)
縦軸をコンテンツやリンクの軸、横軸をサイト設計の軸として、右上に行けば行くほどSEOとしては優れていて、左下のような状態(基本的な最適化も出来ていなければコンテンツもリンクも乏しい)は当然優れたSEOには程遠い、というイメージです。
SEOに優れたサイトにするためには縦軸、横軸どちらか一方だけ優れていれば良い、というわけではなく、どちらも基本的なことはしっかり出来ていなければ継続的にSEOに取り組んだとて、十分な結果を得ることは難しいということですね。
ですので次の図のように自社のサイトがマトリックスの右下枠に該当するのであれば、細かなチューニングにこだわるのではなく、コンテンツを見直したり増やしながらリンクを獲得していく必要がありますし、左上枠に該当する場合は、闇雲にそのまま突っ走るのではなく、改めてSEO設計を見直すことでコンテンツやリンクの評価を正しく受けることができるようになります。
優れたサイトとして検索結果での露出アップを目指すために、何もないところからいきなり完璧を目指すのではなく、まずはスタートラインを目指す、ひとまず「損をしない」ところまでを見据えてSEOに取り組む、というのが今回の一つの主なテーマになります。
具体的に何をすれば良いの
ここから先は、ごく基本的なSEOの内容について概要を説明させて頂きました。このブログの読者の多くの方には改めて解説するようなことではないことも含まれるかもしれませんが、
- 検索キーワードの考え方や探し方
- 目標とするSEOキーワード選定の基準
- コンテンツマップや主要なキーワード
- キーワードチューニングの考え方と方法
- クロールやインデックスの仕組み、その制御について
- 内部リンクのSEO上で考慮するポイント
等について、事例も含めながら少し駆け足で解説しました。今回のセミナーではいずれもごく基本的な事柄でしたので記事ボリュームの関係から詳細についてはここでは割愛させて頂きます。
※筆者補足※
基本的なこととは言っても、本来これら一つ一つの項目でも最低1時間ずつくらいはかけてお話しないといけないくらい、考えることや知らなければいけないことは多いと感じているのですが、一つのセミナーでまとめて語ることはやっぱり難しいです(昔一度トライしましたが2時間半の予定が4時間くらいかかってなお、全然話しきれなかったです)
まとめ
基本的なこと、一般的にこうした方が良い、と言われていることをとにかくやってみる、ということが出来れば、度合いはともあれ基本的にSEOとは一定以上の効果が得られるものです。見る限り、世の中に公開されているウェブサイトの大半は、SEOの基本的なことがキチンと実践できているとは言い難い状態である、というのが現実だと思います。
何か素晴らしいSEOの事例、素晴らしい技術、最新の動向などを知ることもとても大切と思いますが、まずは走り出しの段階で、当たり前にやった方が良いことを当たり前に実践できているか、ということがその後のSEOの成否を大きく左右することにつながると思います。
情報収集される際の注意として、主にリンク関連の話題、「上位表示対策」についての話題などでインターネット上にある情報は玉石混交、かつ内訳は石が大半という印象ですので、情報の取捨選択に自信がない方や相応のリスクを負えない方、そもそもどういうリスクがあるかがよく分からないという方は、何かしらの根拠がない限りはあまり参考にされないほうが今は無難だと思います(SEO関連の書籍につきましても良著とそうでないものは同様に分かれる、という印象です)。
最後に、今後も定期的にSEOセミナーは開催します(直近では3月に別テーマで開催させて頂く予定です)。基本的にはこうした基礎的なセミナーは無料で開催するスタンスですが、夏あたりに少し突っ込んだテーマで有料のセミナーも開催させて頂く予定ですので、その際には改めて告知させて頂きます。
と、今回の記事は比較的堅苦しい感じで終わらせて頂きます。このブログにつきましても、基本的には若いメンバーを中心に(今度こそ)継続的に更新していく予定ですので、引き続きよろしくお願い致します。
文責:ヴォラーレ株式会社 土居
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ウェブマスター ヘルプフォーラム ユーザー アンケート 2013
さて、今年もウェブマスター向け公式ヘルプ フォーラムをご利用の皆さまを対象としたアンケートを実施します。毎年アンケートでお寄せいただいく回答はウェブマスター ヘルプ フォーラム チームにとって大変貴重な情報となっています。昨年はアンケートでいただいたご意見をもとに、ヘルプ フォーラムでの豆知識の投稿 や、 Google Webmaster Central YouTube Channel に日本語字幕を追加 するなどの取り組みへとつながりました。今回のアンケートの結果も今後のフォーラム運営や、ウェブマスター ハングアウト で取り上げるトピックの参考にさせていただきたいと思います。
アンケートに回答してくださった方の中から抽選で 20 名様に Google オリジナル グッズをプレゼントいたします。そして今年はさらに、アンケート回答者の中から 5 名の方を Google 東京オフィスにお招きし、直接ウェブマスター フォーラムへのご意見を伺えればと思っています。なお、日程は 4 月 1 日を予定しています。詳細はアンケートフォームをご確認ください。
より便利なウェブマスター向け公式フォーラムのために皆さまのご意見をお聞かせください。
アンケートのご回答はこちらからよろしくお願いいたします。 (アンケートは終了いたしました。ご回答いただきましたみなさま、ありがとうございました。)
*回答受付期間: 2013 年 3 月 7 日(木) ~ 3 月 27 日(水)
みなさまのご回答、お待ちしております!
パンダに襲われた!と騒ぐ前に確認したいこと
ランキングやトラフィックの減少に気づくと、「パンダに襲われたのか?」と思い込み、すぐにパニックに陥る人達がいる。グーグルがパンダアップデート導入してから2年(日本語)が経過しているが、その不安が的中している可能性は低いだろう。ランキングとトラフィックは様々な理由で変動する。そして、その多くは、検索エンジンのペナルティとは無関係だ。
それでは、どのように判断すればいいのだろうか?ランキング全体を確認する代わりに、キーワードのカテゴリをチェックするべきである。キーワードのカテゴリをトピック別に区切っているなら、サイトの特定のコンテンツの領域に関連するトレンドを容易に見つけ出すことが出来るだろう。問題がある場合、通常はこの領域に最初に現れる。
そこで今回は、より大きな問題の兆候を評価するため、作業に取り掛かる上で便利なプロトコルを作成した:
ランキングが落ちてしまった!助けてくれ!
1. 本当に落ちたのか?
- トラフィックも同様に落ちているか?
- 答えが「Yes」の場合、2日間待ってみよう。その間に復活するかもしれない。ランキングとトラフィックは常に変動している。
- 答えが「No」の場合、特に心配する必要はない。一週間後にもう一度チェックしてみよう。
様々な理由で、レポートが精度を欠いている可能性がある点を留意する必要がある。分析データで、自然のトラフィックが減っていないなら、恐らく、問題はないだろう。
2. ダブルチェックしてみたけど、やはり落ちていた。分析ツールでも同様の結果が出ていた。
- 平静を保とう。
- 落下の相関関係を確認する。一つのキーワードのグループで起きているだろうか?ウェブサイトの特定のページに関連しているだろうか?
3. 落下が全て特定のキーワードのカテゴリで起きている場合、引き続き読み進めていってもらいたい。そうではないなら、ステップ 4にむ。
- 当該のキーワードで上位にランク付けされているサイトをチェックする。新しいサイトだろうか?いきなりトップのランクを獲得したのだろうか?その場合、件のサイトと自分のサイトとの取り組みの違いを確かめてみよう。コンテンツがより新鮮なのか?より最適化されているのか?ソーシャルメディアでより共有されているのか?自分のサイトがただ単に遅れを取っているだけかもしれない。
- 最近、急激に上位に躍り出たサイトが存在しないなら、誰もサイトに大きな変更を加えていないか確かめてみよう。技術的な問題が発生している可能性もある。
- それでも原因が分からないなら、申し訳ないが、SEOコンサルタントを雇って、徹底した分析を行った方がいいかもしれない。
4. 特定のカテゴリが原因ではなく、同じページまたはセクションで減少が発生している場合、当該の領域が原因になっている可能性がある。
- 上位にランクインしていた/多くのトラフィックを獲得していたページをチェックする。変わりなく配信されているだろうか?最近何か大きな変更を加えただろうか?
- 偏見を持たずにコンテンツを評価する。本当に質は高いだろうか?重複しているだろうか?質が低いのではないだろうか?このページに詳細なチェックリストが用意されている。
- 他の場所に重複するページは存在するだろうか?ページから固有のテキストを一部コピーし、グーグルで引用符を使って検索をかけてみよう。そうすれば、コンテンツがコピーされているかどうかが分かる。
- 思いがけずインデックスを無効にしたり、誤ってカノニカルタグを用いている等、技術的な問題はないか?
5. 上述した問題(技術的な問題を除く)が見受けられたなら、パンダペナルティの第一段階に足を踏み入れている可能性がある。
現在現れているトレンドは、パンダの影響を受けている初期の兆候かもしれないので、すぐに当該のコンテンツに対する処理を行おう。
パンダに関する事実 & 作り話
- パンダは、手動ペナルティではなく、アルゴリズムである。先程取り上げたような初期の兆候を見かけても、通常は、次回のパンダの更新が行われるまでに、十分にコンテンツを一掃する時間が与えられている。
- パンダは、基本的にドメイン全体、または、サブドメイン全体に適用される。その結果、自然なトラフィックが大幅に減る可能性が高い。
- パンダの打撃を受けても、ランキングを維持することは可能だ(特に30位-40位)。完全に抹殺されるわけではないものの、実際には抹殺されたような気分になる。
- 通常は、パンダの攻撃を受ける兆候が現れる。ただし、露骨にスパムを行っている場合は、手動ペナルティを招く可能性がある。
- 大半のサイトは、パンダの影響を受けることはない。
- パンダは、重複以外の問題も重視するものの、原因として最も多く挙げられるのは重複である。また、劣悪な文章や内容のない文章等も危険である。
- 複数のページの重複、あるいは、質の低いコンテンツの一部の重複は、パンダの攻撃を招く可能性は低い。通常、重複の規模は遥かに大きい。
これでパンダと戦う準備が整ったことになる。コンピュータと戦っている点を忘れないでもらいたい。コンピュータは、ミスを犯すこともあるが、ごく稀である。
アルゴリズムのアップデートによる打撃を受けたことがあるなら、恐らく、回避するべきであった近道を選んでしまったのではないだろうか。また、パンダの仕組みを理解しているのはグーグルだけである点に留意してもらいたい。私の意見は経験に基づいたものだが、例外や反対の意見があって当然である。コメント欄で気軽に意見を発表してもらいたい。
この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。
この記事は、Search Engine Landに掲載された「How To Stop The Panic Before Asking “Have I Been Panda Slapped?” 」を翻訳した内容です。
アクセンチュアのトップコンサルタントが語るデジタルマーケティングの最新トレンド
アクセンチュア・インタラクティブのデジタルコンサルティング部門でグローバルマネッジングディレクターを務める、グレン・ハートマン氏は、テクノロジーとマーケティングの融合を目の当たりにしている。2013年になってさらに競争が激化する中、アクセンチュア・インタラクティブは、CMO(マーケティングの責任者)が変化する課題に取り組む上で支援する活動に焦点を絞り、クライアントの規模に合わせた適切なデジタルマーケティングを策定している。
「適切なメッセージを提供する取り組みは、素晴らしく、また、重要であり、ブランドに対して、または、製品のローンチに対して、キャンペーンベースでこの取り組みを実施することが可能な企業が数多く存在します。しかし、規模に合わせてこの取り組みを実施する必要があるのです… これは大きな問題であり、顧客がマーケティングサービスのプロバイダーに求めている点です。」とハートマン氏はアドエクスチェンジャーに述べている。
2013年が幕を開ける中、どのようなマーケティングおよび広告のトレンドが現れていますか?
グレン・ハートマン: マーケティングが成長している点が、色濃く表れています。「マーケティングの4つのPを見つける取り組み」が最も重要視される時代は、幕を閉じました。CMOの課題は拡大しています。今後数年間で、CMOがCIOよりもテクノロジーに多くの資金を投じるのではないかと言われています。メディア、データを介したクリエイティブ、分析、そして、テクノロジーの集中が進んでおり、この集中に対処することで、マーケティングはテクノロジーと表裏一体である – と言う新たな真実に向き合うことになります。
この取り組みは、消費者の経験、そして、消費者がブランドと交流する仕組みを中心に据えて動いています。今までとは大きく仕組みが変わっているのです。一時的なキャンペーンを脱し、継続的なコミュニケーションを行うと言う考えが生まれています。また、エンゲージメントが、マーケティングのパフォーマンスと効果を計測する新たな手段として採用されているのです。
大きくトレンドが変化しています — 当たり前のことですが — モバイル、特にモバイルを避雷針のように用いて、全てのアイテムをまとめるトレンドが生まれています。キャンペーンから継続的な経験への移行に関するコンセプトにおいて、モバイルは原動力であり、欠かせない存在なのです。モバイルは、別のチャンネルとして扱うのではなく、このようなキャンペーンの拡大(または継続的な経験)を実現する上で貢献しています。
テクノロジーとマーケティングのコンサルティング業界は、Sapient、Cognizant、そして、WPP等の企業が投資を増やしていることもあり、競争が激化しています。2013年、このマーケットはどのように展開していくと思いますか?
とても興味深いです。CMOは、CFOに対して、どのように投資に対する利益を得るのか、そして、CEOに対して、どのようにビジネスのインパクトを与えたのかを説明する難題、さらには、テクノロジーのチームとCIOを結びつける難題を抱えています。また、以前は気にする必要も、解決する必要もなかった様々な課題が生じています。
そのため、CMO、ブランドマネージャー、そして、マーケッターは、新しいタイプのマーケティングサービスプロバイダーを探しているのです。私達が話題に取り上げているトレンド、つまり、データおよび分析を介したメディアとテクノロジーの集中に対処することが可能な会社やサービスが必要とされています。このような領域の中心に存在し、CMOが新しい課題に向き合うことが出来るように支援するサービスが求められているのです。
マーケティング戦略は、激増するデータソース – ソーシャル & モバイル – そして、このデータソースと店内の購入のデータ、販売地点管理のデータ、そして、場所によるデータの違いと相互参照する方法を理解する取り組みに焦点を絞っています。このデータ、そして、このデータを取り扱う分析サービスは、クリエティブおよびブランド戦略に力を入れていた以前のサービスの能力とは大幅に異なります。このような新しいサービスは、新しいタイプの基準の厳格さ、そして、この厳格な基準を支えるテクノロジーを必要としているのです。
親会社のテクノロジーサービスとの提携、または、買収や統合に注目すると、この業界が、クリエイティブのプロセスを理解する取り組み(重要)、テクノロジーサイド、そして、データと分析の活用の間の中心に向かって競争していることが分かります。割と複雑であり、このような — 3つ、もしくは、4つの領域を全て理解する製品の中心 — を提供することが出来るようになるのは、まだ時間がかかりそうです。
この統合を介して、そして、マーケットに参入するエージェンシーを介して、多くの会社が、独自のシステムを売り、独自のプラットフォームを作ろうとしています。これは良い傾向だと言えるでしょう。しかし、この分野では、クライアントに代わって、既に多くの投資が行われています。私達は、プラットフォームにとらわれないアプローチを中心に採用しており、また、既に行われた投資を活用することが出来るように、そして、無理強いするのではなく、クライアントに見合った最善のソリューションを特定することが出来るように、このようなシステムを詳細に調査し、専門的な見解を得られるよう努力しています。速やかに行動を起こしたいのなら、…既に投資済みの取り組みを足場とする手段を見つける一方で、この取り組みを革新する必要があるのです。
アクセンチュア・インタラクティブとして、デジタルマーケティングにどのように対処していますか?また、どのように企業名やブランドを宣伝していますか?
このビジネスに参入したのは、クライアントの要請がきっかけでした。クライアントは、アクセンチュアを熟知しており、アクセンチュア、そして、複雑なグローバルレベルのテクノロジーの問題を処理する私達のスキルを信頼しています。私達は、この評判に基づいて取り組みを行い、CMOが抱える課題に向け、この評判をマーケティングに活用しています。CMOが、徹底的なマーケティングソリューションの全て – 戦略、顧客分析、キャンペーン、先程取り上げたその他の全体的なチャンネル – にアクセスし、さらに、規模に応じて利用することが出来る手段を作り出す: これが私達にとっての大きな強みです。
アクセンチュアのルーツを考慮し、テクノロジーのプロバイダーと見られることが多いため、この点はなかなか伝わらないかもしれませんが、私達は以前からCMOと行動を共にしています。私達は強固なCRM、分析ツール、そして、顧客サービスを用意しています。 アクセンチュア・インタラクティブは、現在、メディアおよびマーケティングの支出を合わせると100億ドルを超えるクライアントを抱えています。これは、マーケティングの課題の最前線であり、アクセンチュアインタラクティブの成長の要素であり、CMOと共に前に進むため、力を入れている分野でもあるのです。
この記事は、AdExchangerに掲載された「Accenture Interactive On Convergence of Creative, Data, And Tech」を翻訳した内容です。
バカ売れキャッチコピーをサクサク作れるプロ直伝の4つのテクニック
4歳児に学ぶ9つの説得力の秘訣
あなたは自分の説得術にどれくらい自信があるだろうか?
何か月もの間、自分の最も価値のある教えを提供した後、あなたがついにオーディエンスにオファーをする時には、コオロギの鳴き声が聞こえるほどに寂しい状態にあるのでは?
フィードバックもなければ、売り上げもない。Eメールリスト購読者を獲得することは困難を極める。
そして、他のパブリッシャーは、彼らがオンラインでやっている全てのことに対して大量の返答を獲得しているようだ。
あなたはこれらの人々が誰なのか知っている。彼らはトラフィックを獲得し、コメントを獲得し、売り上げをあげている。人々は彼らに反応を示す。
彼らに遅れを取るのはうんざり?もしそうなら、説得力のある4歳児があなたを窮地から救うかもしれないということを私に説明させて欲しい。
そう、私は、4歳児と確かに書いた…
説得力の秘密を暴く
彼の名はイライジャ。自分の欲しいものはほとんどいつも手に入れる子だ。
彼はどのように説得力があるのか?
彼はスーパーにいる女性にまだ支払ってもいないポテトチップの袋を開けてもらう。
彼はハロウィンの時、全ての家で平均して2回キャンディをもらう。
彼はスポーツイベントで見知らぬ人を適当に選び―私が介入する前に―、その人に自動販売機からグミキャンディーの大袋を買ってもらう。私は、イライジャが彼に何と言ったのかいまだに知らないのだが、とにかくうまくいったようだ。
このようなことがいつも起こるのだ。そして、私は彼が自分の息子であることが本当にうれしい―だって、もし彼がライバルのマーケッターのところで働くなら、私は命懸けで彼を外出禁止にすることができる。
彼はただただ説得の技術に長けている。毎回のように、自分がして欲しいことを相手にさせることついて、息子が私に教えてくれた9つのことを紹介しよう…
1. 依頼の技術
最近の旅行中、ハードウェアストアにはケーキはないと繰り返しイライジャに言っているにもかかわらず、イライジャは従業員に近づいて行って“ケーキはありますか?”と尋ねた。
その従業員は背を向ける代わりに、私たちを従業員ラウンジへと連れて行った。偶然にもそこでは誰かの誕生日が祝われていた。
彼らは喜んでイライジャに誕生日ケーキを分けてくれた。そして私は、説得の最も基本的な教訓の1つを学んだのだ。
説得の秘訣1: あなたは自分が欲しい物を要求しなければならない。さもなければ、誰かに何かをするように説得することは決してない。
そして、ハードウェアストアでケーキを要求したように、多くの場合ライターが欲しい物を要求しようとは思わない共通した場所が2つある。
その1:記事の最後でお願いする― 誰かに価値あるもの(サイト上のためになる情報など)を与えるときはいつでも、あなたのEメールリストに参加することや、あなたの提供するサービスや製品を詳しく見ることを優しく促すのに適した時間だ。
その2:彼らが行動を起こした後にもう一度お願いする― もし誰かが行動を起こしたら―あなたのEメールリストに加わったり、何かを購入したり―、直ちに、さらなる行動を起こすよう勧めるのだ。彼らには行動を起こす勢いがある。だから、断ることができないオファーをするのにぴったりの時なのだ。
あなたが何をするにしても、具体的な行動喚起を含まずに何かを書かないこと。
2. 適切な切り口を見つける
イライジャはディズニーの“不思議の国のアリス”を何度となく見ている。そこで私が、彼がやりたくないことをするように言うと、彼は力強く言った:
“ダディ、首をはねろ!”
“それは良い言葉じゃないね“と私は言った。
すると彼は声の調子を変えてこう言った:“首をはねてください?”
説得の秘訣2: どんなメッセージでも、異なるアプローチをテストして、何が一番有効かを確かめると、より説得力を持つようになる。自分のコピーをテストするのに効果的な方法がいくつかある:
- スプリットテスト: 訪問者の半分に1つのメッセージを提示し、もう半分にそのメッセージのわずかに異なるバージョンを提示する。どちらがより良い結果を生み出すか確かめるのだ。
- 見込み客に尋ねる: 自分のターゲット市場をオンラインで探して、彼らにあなたが提供するものとメッセージを評価するようにお願いするのだ。私はかなり反応の良いLinkedInグループを見つけたことがある。
- クレーム: これは改善のチャンスだ。あなたのビジネスに関するクレームやあなたの競合相手に関するクレームは同じくらい役に立つ。
- 顧客に尋ねる: それぞれの購入者に何があなたのオファーを受け入れるように説得したのかを尋ね、それに従って自分のメッセージを改良する。
常に自分のコピーをテストし改良すること。プロのコピーライターとマーケッターは、自分のメッセージをテストして調整して最も説得力のあるアプローチを発掘することについてあまりにも熱心だ。
3. 全体のプロセスを扱いやすいステップに分ける
私の家では、子どものDVDコレクションはイライジャの手の届かない所に置いてある。イライジャは自分がそれらをかき回して探すことができるように私に自分を持ち上げるように何度も頼んでいた(そして断られていた)のだが、ついに新しい戦法を採用した。
“ダディ…立って。”私は彼の他のリクエストを繰り返し却下していたところだったので、そのお願いを聞き入れた。
私が立ち上がると、彼はこう言った。“僕を持ち上げて。”OK、私は彼を持ち上げた。
“そしたら、そこに立って。”と、彼はDVDが置いてある場所を指し示した。
私は笑わずにはいられなかった。この子はすでに私に目的の半分までさせている。そこで、私は映画が置いてある場所に近づき、イライジャはそれらを選び始めたのだった。
やるな、息子よ。
説得の秘訣3: もし人々があなたの求めることをしていないのなら、そのプロセスを分解して人々が進めるようなステップにすることはできるだろうか?
電話をかけたり、無料トライアルを設けたり、スペシャルオファーをしたりすることはできるだろうか?人々が行動を起こしていないような場所で、これを試してみるのだ。
インターネットマーケティングコーチとして、私は、新しいFacebook上の友達へのダイレクトセールスピッチは効果がないことが分かった。
しかし、私が彼らにEメールで無料のアドバイスを与え、その後に無料の電話相談を提供し、さらに私のプログラムへの無料トライアルを提供すると、Facebook上の友人の多くが、簡単に有料クライアントになったのだ。なぜなら、各ステップが彼らにとって進むのがとても容易だったからだ。
何かをすることを説得するのに苦労している時にはこれを試そう。
4. 成功する戦略を模倣する
“ローレン!” イライジャは庭をはさんで隣の家の人に向かって叫んだ。“そのドレス着ると素敵だね!”
“ありがとう、イライジャ!” ローレンは叫び返した。
“ママ、” イライジャは小さな声でささやいた。“素敵ってどういう意味?”
説得の秘訣4: 他の人に有効なことなら、自分自身でも試してみるのだ。
競合相手のウェブサイトを見たり、彼らのEメールリストに加わったり、彼らのウェビナーに参加したりするのだ。彼らはどんな説得力のあることを言うのか、どのようにしてそれを言うのか?それは効果があるように見えるか?
次に、自分の業界の外でセールスピッチと説得力のあるコピーを詳しく見てみること。あなたを説得するためにどんなことを言っているのか?何があなたを行動へと移させるのか?あなたはそれを自分のコピーに取り入れることができるか?
誰かがあなたに何かを購入することを説得するのに成功した時にはいつも、“彼らはどうやってそれをしたのか?私はそれを自分のビジネスにとって理にかなった方法で採用することができるか?”と、自分自身に尋ねるのだ。
5. 褒め言葉を集める
イライジャは自分自身をかなり高く評価していて、それに同意する人々を見つけることにも苦労しない。彼は、“超かわいい”というフレーズを何度も聞いたことがあり、それが自分の名前だと思っていた。
彼は行く先々で褒め言葉を集める。あなたもそうすべきだ。
説得の秘訣5: 褒め言葉とテスティモニアルは、適切に使用した場合、極めて説得力がある―特に以下の2つのタイプのテスティモニアルが役立つ:
ストーリー・テスティモニアル
もしあなたが自分のクライアントのために成功を収めたのなら、何が起きたのか詳しい物語を書くのだ。あなたがそのクライアントのストーリーを色鮮やかに描けば描くほど良い。クライアントが、あなたが参入する前、途中、後にどのように感じていたのかを詳しく描くのだ。ストーリー・テスティモニアルは、あなたのクライアントと同じ状況にある見込み客に語りかけるだろう―そして、話をしているのはあなたの顧客であるため、あなたが自慢しているわけではないのだ。
コメント・テスティモニアル
あなたは自分のウェブサイト上で、たくさんの小さなテスティモニアルとなるポジティブなコメントを見たことがあるだろうか?私はポジティブなコメントを集め、それらを自分のEメール購読ページに載せ、そのページ上で37%の登録率を獲得した。
あなたはどう思うだろう?それらのポジティブなコメントが、製品サイト上のカスタマーレビューのように機能すると思うだろうか?それらは心の底から自然発生的に生まれたものであるため、とても説得力がある。
6. リッチな言語を使用する
イライジャは時々、私の介入を必要とする“大変”、“すごい”、“危険”、“エキサイティング”な状況で私をオフィスから誘い出そうとする。
今日彼は、私のドアの下の隙間に口を押しつけて、どのようにして自分のぬいぐるみが架空の重要な書類を故意に食べているかを説明した。“ダディ…ネコちゃんがダディの紙を食べてるよ。ゾッとする!”
説得の秘訣6: “ゾッとする(horrified)”のような、エネルギー豊富な言葉で自分のコピーを満たすと、あなたが行動を起こすことを読者に要求する時に、彼らは行動を起こすエネルギーを持つことになる。
驚くほどの(amazing)、豪華な(gorgeous)、ひどい(terrible)、ものすごい(magnificent)、胸くそ悪い(repulsive)、極上の(exquisite)、究極の(ultimate)、途方に暮れた(bewildered)、おびただしい(immense)、驚異的な(tremendous)、などの言葉だ…
思慮深く使用すれば、これらの言葉はあなたのライティングに興奮と人を引き付ける力とパーソナリティを加えることができる。もし読者があなたのコピーを読んでエネルギーを与えられれば、行動を起こすのは簡単だ。
7. 読者のために鮮明な絵を描く
“イライジャ、冷蔵庫の取っ手にぶら下がらないで“と、私は彼に注意した。
手を放す代わりに、彼は取っ手から逆さまにぶら下がって、“僕は落っこちて、頭がぱっくりと割れる?”と聞いた。
説得の秘訣7: あなたが読者の頭の中に描く絵が鮮明であればあるほど、彼らの思考はあなたのライティングに関わることになる。
私が使用する多くのグラフィックフレーズの中の1つ、“頭をぱっくりと割る”は、“止めないと怪我するよ”という標準的な親の言うセルフよりもインパクトがある。私たちは言葉で考えるのではなく、絵で考えるのだ。
では、あなたはこの視覚的な説得のテクニックをどのように適用することができるのか?注文プロセスを最初から最後まで経験させるのはどうだろう?
もしくは、もう少し説得力を追加して、テスティモニアルを使用することによって注文プロセスを最初から最後まで経験させるのはどうだろう?
それはこんな風に聞こえるかもしれない…
“私は、その今すぐ注文ボタンをクリックし、できるだけ早く自分の情報を入力しました“と、満足している顧客が解説する。“私は注文プロセスの流れに乗って、すぐにあなたのeブックをダウンロードしました。そして、読むのを止められなかった!その情報は即座に影響を与えたのです。”
例えば、これをセールス動画の最後に置くつもりなら、その動画を見た見込み客は、自分たちが注文してその成果を得ることを視覚化するかもしれない。
もし彼らがすでにそれを自分たちの頭の中で見ていれば、現実にその行動を起こすことはずっと簡単になる。
8. 愛を示す
リクライニングがミルクシェイクをかぶってしまったという事実をうやむやにすることはできない。
しかし、イライジャは、自分がピンチの時にただそれを言うわけではない。彼の説得力の秘密は、様々な状況で、自分の愛情を定期的に表現することだ。
説得力の秘訣8: 人に何かをして欲しいのなら、彼らに愛を示すことだ。以下のような短いコメントが、人々にあなたが求めることの多くをする気にさせるだろう:
もっとコメントが欲しい?“人々が思慮深いコメントを返してくれる時、私は本当にそれを感謝している。正直、そのおかげで私は幸せな気分になる。”ということを読者に知らせるのだ。
もっと売り上げが欲しい?買う前にさえ、“購入ありがとうございます!あなたと一緒に働くのを楽しみにしています。”と、言うのだ。
もっと多くのツイート、いいね!、プラス1が欲しい?“あなたからの最大の賛辞は、あなたがこれを他の人に共有することです。私は心からそれを感謝します。”と言ってみるのだ。
感謝の気持ちを伝えることによってあなたが彼らにして欲しいことを知らせるのだ。
9. 自分の望みを伝える
イライジャは、私がシャワーを浴びている時にバスルームに入ってきて、電気を消し、“暗い!”と言い、私は彼に同意する。
そして、彼は、“パパが真っ暗なうんちの洞窟(電気のついていないバスルームのことだと思われる)で楽しんでくれるといいな!”とクスクス笑ってドアを閉めるのだ。だから私は残りのシャワーの時間を真っ暗な中で過ごす。
説得力の秘訣9: ここでのキーフレーズは、“・・・するといいな”である。そして、説得力の秘訣は、読者にあなたが何を気にかけているのかを知らせるためにどのようにこの言葉を使うかを知ることだ。
あなたは、記事の中に“私がこの記事からあなたが学び取ってくれるといいなと思っていることは…”と書き、あなたが書いたものを読んでいる間に読者が学び経験することをあなたが期待していること全てを続けて彼らに伝えたことがあるだろうか?
これをすることが読者に立ち止まってあなたについて考えさせるだろう。彼らは、あなたが自分の時間を犠牲にして、彼らのためになることを願って自分の知識を精いっぱい提供した本物の人間であることに気が付くだろう。
試してみるのだ。“この記事からあなたが学び取ってくれるといいなと思うこと”というタイトルの締めくくりの言葉を書くのだ。それを心から書けば、オーディエンスも心から応えるだろう…
この記事からあなたが学び取ってくれるといいなと思うこと…
あなたがそれぞれの“説得力の秘訣”を読んで価値あることを学び取ってくれることを願っている。私は、それぞれの秘訣を以前に何十回も聞いたことのあるようなことを超えたものにしようと努めた。もしそうだったなら、少なくとも私は、あなたがそれらを自分のオンラインでのライティングに組み込むユニークな方法をいくつか与えられたのではないかと思っている。
あなたがやってみようと思うことを1つか2つ見つけたことを願っている。そして、もし自分のライティングの中で違いを経験したなら、私に教えて欲しい。あなたがこれらの提案をどのように組み込んだのかを是非見てみたい。
他のことはともかく、あなたがイライジャの偉業を読んで笑い、彼の粘り強さにインスパイアされたならうれしい。
そして、説得力のある文章を書くことの1つの大きな秘訣がある―効果があるかもしれないことを学んで、それをテストすることだ。
もしこの記事の中で読んだことがアイディアをひらめかせたなら、忘れる前にそれを書き出そう!そして、自分のライティングの中でそれをテストするのだ。
あなたが自分のオーディエンスのために配信する全てのことは―それが失敗しようと成功しようと―、彼らにより役に立つためにどうすればよいかを教え、あなたが生まれながらに説得力のある人間になる手助けをする。
この記事は、CopyBloggerに掲載された「9 Persuasion Lessons from a 4-Year-Old」を翻訳した内容です。
ソーシャルメディアとブランドに関する10の統計グラフ
消費者はソーシャルメディア上でブランドをどのように見ているのか
あなたは、顧客がソーシャルメディア上のどこで参加するか、彼らが何をしているか、どうやって参加するか知っているだろうか?
もっと重要なことに、彼らがあなたのブランドのソーシャルメディアエンゲージメントをどのように見ているかを知っているだろうか?あなたが多くのマーケッターと同じなら、さっぱり分からないだろう。
消費者がソーシャルメディア上でどのようにブランドを見るかについてのマーケティングの見解を提供するため、ここでは、2013 Digital Influence Reportのために1,200以上の顧客からのデータを集めたTechnorati Mediaの調査、およびcomScoreの2013 US Digital Future調査の分析をする。
1.ソーシャルメディアとコンテンツ:顧客は何をし、何を言うのか
comScoreによると、2012年、最も訪問者数が多かったのはGoogleだったが、エンゲージメントに関してはFacebookが勝った。全体の時間に対する割合が1%のコンテンツリッチなコマースサイトAmazonが訪問者数で5位につけたことは注目に値する。加えて、13歳~24歳の層を引き付けることが理由で大部分のマーケッターに見過ごされている傾向のあるプラットフォームTumblrは、全体のエンゲージメントの0.7%だった。
消費者にとっては、YouTube (80%)とFacebook (74%)が他のコンテンツに勝る。YouTubeの高い順位は、ソーシャルメディアサイトとしてというよりは動画消費手段として使われることが理由のようである。人々は、小売店サイト(50%)、Google+ (47%)、ブログ(45%)でもコンテンツを消費する。マーケティング予算を急いでシフトする前に、Google+の比較的高い順位は、名前の認知に基づく検索エンジンとの混同が原因かもしれないことを考慮しよう。さらに、メディアサイト―ニュース(36%)およびオンラインマガジン(15%)―は混雑を突破することを要求される。
実用的なマーケティングのアドバイス:動画を作ってYouTubeで共有する。また、まだブログをやっていないのなら、自分のコンテンツマーケティングミックスにブログを追加する。さらに、もしあなたのビジネスが25歳以下の層をターゲットにしているのなら、すぐにでも自分のソーシャルメディアポートフォリオにTumblrを含めること!
2.Facebookは今でもソーシャルメディア上の参加時間を支配している
いまだにFacebookはソーシャルメディアで過ごす参加時間の大きな割合を占める。驚くのは、PinterestやTwitterやLinkedInよりも目立たないTumblrが、ソーシャルネットワーキングサイトで過ごす時間の5.7%を占めて2位に入っていることだ。
2012年の間、TwitterとLinkedInは合計ユニークビジター数に関して比較的近かった。面白いのは、立ち直るのを難しくするような6月から9月のTwitterの下降である。注目すべき重要な点は、Twitterがソーシャルメディアプラットフォームとして頭打ちになったのかどうかということだ。
真っ直ぐな道ではないものの、LinkedInは成長し続けてきた。FacebookやTwitterとは違って、LinkedInにはより多様化した収益モデルがある―プレミアム登録料と広告のコンビネーションだ。一方、Facebookはその収益モデルを多様化しようとしているし、Twitterはその広告提供を定義することにいまも努めている。
写真がなかったらソーシャルメディアはどうなるのだろう!他の測定と同様に、Facebookが完全に画像数を独占している。とは言っても、Tumblr、Pinterest、Instagram(今ではFacebookに所有されている)は全て画像中心のソーシャルネットワーキングサイトだ。以下に示されているように、TumblrはPinterestとInstagramと比較して安定した成長を経験している。
実用的なマーケティングのアドバイス:ソーシャルメディアプレゼンスを多様化する。Facebookは大部分のメトリクスによると今も800パウンドのゴリラであるため、あなたはそこでの存在を必要とする。マーケッターとしてあなたは、自分の得意分野を主張して、自分のブランドとビジネスのために相応しいソーシャルメディアエンティティを築き始めたことを保証する必要がある。
3.消費者によるソーシャルシェアは信用にはつながらない
Technoratiの調査によると、客は小さなプラットフォームよりも大きなサイトを信用するが、一般的にはソーシャルメディアを信用しない。回答者のおよそ5分の1が信用するブランドサイトは並みである。
信用性の相対的欠如にもかかわらず、消費者はソーシャルメディアサイトからコンテンツを共有することに前向きだ。4分の1の人がブログ(ソーシャルメディアの1つの形式)から情報を共有するが、客はブランドサイトからはコンテンツを共有しない。
実用的なマーケティングのアドバイス:動画とブログコンテンツを作って、自分のブランドのウェブサイトに頼るよりもソーシャル共有を奨励する。どのようにして自分のコンテンツをオーディエンスにとって便利なものにするか検討する。
4.消費者はソーシャルメディアでブランドをフォローする:その理由は?
ブランドがソーシャルメディア上に存在しなければならない理由は、消費者がそれらの場所を使ってブランドや製品の情報を探し求めるからだ。これは、あなたがプロモーションを使って彼らにスパムを送るべきだという意味ではないので、注意すること!
- YouTube (61%)は製品とサービスについて知ることにおいて勝っている。これは、Blendtec’s Will It Blendのような面白い動画の他に、ハウツーや製品の360度ビューを意味する。
- ソーシャルメディアとはディスカウントのある場所だ!消費者が積極的にディスカウントを探し求めていることを理解しよう。(ディスカウントが高い順位にある価格設定調査がある。)これらの値引きを自分の価格設定に含めることを忘れずに。
- 回答者のおよそ4分の1がコミュニティの一員になることに興味を持っていた。(以下参照)
- あらゆるコミュニケーションポイントと同様、顧客のフィードバックは、ネガティブなものとポジティブなものの両方を予期すること。ソーシャルメディア上では、批判する人は他の人が耳にするメガホンを持っているということを理解すること。これは、ソーシャルメディアプラットフォーム上のカスタマーサービスに返答する準備の整っている人々を持つことにつながる。
ソーシャルメディア投稿に関しては、大部分の消費者はブランドがアクティブすぎると考えている。もしあなたが自分のブランドソーシャルメディア投稿を疑わしいと思うなら、ファンにあまりにも頻繁に投稿しすぎている可能性が高い。
実用的なマーケティングのアドバイス:自分の製品の使い方やスタイルを見せる動画を作ってソーシャルメディア上に配信する。さらに、自分の価格設定にソーシャルメディア上で使用するディスカウントとプロモーションを組み込んで、それが競争に勝てるものであるようにする。さらに、見込み客のコンバートに役立つような状況に応じたランディングページを作る。
5.小さなコミュニティほど消費者に大きな影響を及ぼす
見込み客、顧客、ファン、一般大衆との関わりを求めているブランドにとっては、コミュニティの規模を検討することが非常に大切だ。グループが大きくなるにつれて、同じレベルのエンゲージメントで互いに交流し合うことはより難しくなる。
実用的なマーケティングのアドバイス:自分のソーシャルメディアコミュニティを築く前に、どのように参加者に関与して欲しいか、どのようにそれが自分のビジネスゴールを前進させるのかを決める。
自分のターゲットオーディエンスがソーシャルメディア上のどこにいるか、彼らがどのようにあなたのコンテンツを見て使用するのかを理解することは、マーケティングのゴールを達成する重要な部分だ。見込み客と顧客が探し求め、共有する情報を作ることがカギだ。
ソーシャルメディアプラットフォーム上でのあなたのブランド観は何だろう?
この記事は、Heidi Cohenに掲載された「Social Media and Brands: 10 Charts You Need」を翻訳した内容です。
Instagramに学ぶビジュアルコンテンツマーケティングの極意
Instagramの調査と実用的なアドバイス
トップブランドのおよそ60%がInstagram上に存在する。あなたのブランドも?
もしそうでないなら、再検討すべきだ。なぜなら、Instagramは、現在Pinterestと互角の勝負をしているソーシャルメディアサイトだからだ。Facebookが所有するInstagramは、Simply Measuredによると、毎月9,000万人のアクティブユーザー、1日4,000万の写真、毎秒8,500のlikeを誇る。
Instagram: トップレベルの視聴者数
Pew Internet Researchによると、インターネットユーザーの13%がInstagramを使って写真を撮って共有する。多くのソーシャルメディア発生地における参加者と同様に、Instagramを使用しているのは男性よりも女性の方が多い。年齢は、18歳~29歳がInstagramのスイートスポットだ。
実用的なマーケティングのアドバイス: 自分のターゲットオーディエンスについて、彼らがどのように写真を使ったり見たりするかという観点から理解する。これを自分のマーケティング・ペルソナの1つの要素として加える。
Instagramの採用
Instagram使用数は増加し続けていて、画像が豊富で高成長しているソーシャルメディアサイトPinterestとGoogle+との差を縮めている。InstagramはまだFacebookとTwitterには遅れを取っている。(ブランドとソーシャルメディアでのInstagramを含む追加調査はこちら。)Simply Mesuredのデータを詳しく見てみると、PinterestとInstagramの成長率は共に減速していることが分かる。
comScoreが示しているように、2012年のホットなソーシャルメディアサイトであるPinterestが平板化しているように見える中、Instagramは今も出世コースにいるが、どちらもまだビジュアルブロギングサイトのTumblrの下をうろついている。
実用的なマーケティングのアドバイス: 写真に焦点を合わせたソーシャルメディアプラットフォームの使用を多様化して、両面作戦をとる。写真は、テキストコンテンツに比べると簡単に撮れるし、簡単に共有できるということを心に留めておこう。
Instagramとブランド
5つのうち3つのブランドがInstagram上に存在するのだから、あなたもこの写真ソーシャルメディアを自分のマーケティング戦略に追加することを検討する時なのでは?それは自分のビジネスには当てはまらないと断言する前に、B2BおよびB2Cビジネスがこの画像フレンドリーなサイトで安息の場所を見つけたことを知ろう。さらに言うと、すでにInstagramを使用しているビジネスの10社に1社が100,000人以上のフォロワーを所有している。
Instagram上のトップ10ブランドには、ファッションや画像に焦点を合わせたB2Cに加えて、メディアエンティティ(MTV)やB2Bを焦点としたビジネス(GE)が含まれていることは興味深い。
実用的なマーケティングのアドバイス: 自分のブランドを写真の中でどのように表現するかを決めること。それはあなたの製品、または従業員、または顧客のクリエイティブな視点かもしれない。自分のブランドをどのように人気のあるハッシュタグや画像と関連付けるかを決めること。競争に勝つためには、週に2回は写真を投稿すること。
Instagram: 全てのマーケッターが必要とするソーシャルコンテンツマーケティング
Simply Measredの調査によると、Instagramは1000以上のシェアに値する。コンテンツマーケティングの燃料として、Instagramはソーシャルメディア・ゴールドを提供する。ユーザーは、自分の画像のほぼ60%をTwitter、100%をFacebookで共有する。Simply Measuredによると、これは写真ごとに22のツイートと274のFacebookのやり取りにつながる。
Simply Mesuredによると、Instagram上でのブランドエンゲージメントはこの前の四半期ではトップ100ブランドの中で3番目に増加した。Instagram上のトップ8位までのブランドが、このソーシャルプラットフォーム上でのエンゲージメントの80%を占める。マーケッターが理解すべき重要なことは、このトップブランドが自らのエンゲージメントをおよそ5番目に増加していることだ。一つには、これはこのプラットフォームの早期導入者であることに起因する。
Twitterのサポートの変更は、そのソーシャルネットワーク上でのエンゲージメントの著しい減少を引き起こした。これは、様々なネットワークにわたって自分のソーシャルメディアを宣伝する必要性とブログやEメールリストのようなオウンドメディアエンティティを持つ必要性を強調する。
実用的なマーケティングのアドバイス: 自分の製品やビジネスの別の視点を示すことによって見込み客の気を引くため、または、たくさんのクリエイティビティを必要としないコンテンツもしくは参加者側の作品に顧客に社会的に関与してもらうために、Instagram写真を使用する。
過去四半期におけるInstagramの成長とこのプラットフォーム上でのトップブランドによるエンゲージメントのレベルは、マーケッターの注目に値するものだ。これは特に、あなたの提供する物が写真フレンドリーである場合には重要である。
あなたは自分のソーシャルプレゼンスを築くためにInstagramを使用したことはあるだろうか?もしないのなら、その理由は何だろうか?
この記事は、Heidi Cohenに掲載された「Instagram Hearts Visual Content Marketing」を翻訳した内容です。
日本ではまだまだYouTubeを活用した映像コンテンツどころか、画像を活用したコンテンツマーケティングも未開拓の分野ですよね。この辺の差がどこから出てくるのか、日本人も決して映像はともかく画像や写真に関しては欧米に比べて一般的な普及率や利用度では差がないと思うのですが(というか、もっと使われているような)、企業のマーケティング活用となると、何故か静かになってしまうのはインターネットやソーシャルメディアの活用がまだまだ遅れているだけなのか、新しいことに消極的な日本企業の文化なのか、いまいち理由がわかりませんが、日本でももっと映像や画像を活用したコンテンツマーケティングが普及していくと楽しくなりそうなんですけどね。 — SEO Japan [G+]
Googleパンダアップデートの余波を探る – 被害を受けたサイトのオーナーにインタビュー
(編集者による注記: これは、2011年2月24日に導入されたグーグルのパンダアルゴリズムアップデートのその後に注目したシリーズ記事の最終章である。前回の投稿をまだ読んでいないなら、Googleパンダアップデートの余波を探る ? 敗者は復活できたのか?(日本語)とパンダアップデートの余波を探る ? 売却 & 閉鎖に追い込まれたサイト(日本語)に目を通しておいてもらいたい)
グーグルがパンダアップデートをデビュー(日本語)させてから2年が経過する中、敗者の多くは今も尚負け組から抜け出すことが出来ず(日本語)、また、その一部はランキングやSEOを超越したインパクトを受けてきた。
HubPages.comは、この2つのカテゴリの双方に当てはまるサイトである。
2006年に立ち上げられたHubPages.comは、現在、約13万人の作者を抱え、110万本の記事(同サイトでは“hub”と呼ばれている)を配信している。同サイトは、パンダで大きな打撃を受けたサイトとして常にリストアップされており、CEOのポール・エドモンソン氏もこの点を認め、「パンダによって、トラフィックおよび収益が大幅に減った」と述べている。しかし、少なくともその他の一部の大打撃を受けたサイトとは異なり、HubPagesは、方向性を変え、質を改善することに力を入れようとしている。
このシリーズの1本目と2本目を作成するためにリサーチをしている際、私はパンダによってダメージを被った(そして、厳しい期限であるため容易に連絡を取れる)複数の会社に接触した。最初に連絡を受けたのがHubpagesであり、その他の会社からは、時間、移動等の問題で要請に応じられないと言う答えが返ってきた。と言うわけで、パンダ導入後の2周年を記念して連載してきたこのシリーズを、HubPagesのポール・エドモンソンCEOへのインタビューで締めさせてもらう。
HubPagesのCEOに問うグーグルパンダに関する5つの質問
筆者: パンダアップデートによる初期のサイトへのインパクトは、どのようなものでしたか?
ポール・エドモンソン: パンダアップデートにより、トラフィックと収益が大幅に減りました。まるで、サイトの一部に掲載されていた質の低いコンテンツ(グーグルにも質が低いと評価されました)に影響を与えるため、鈍器でサイト全体を打ちつけられたような気分でした。
グーグルが、質の低いページを選び出し、ランキングを下げるようなピンポイントのアプローチではなく、強引な手に打って出た点は、若干意外でした。私達は、コンテンツは大幅に拡大することが出来るとグーグルは伝えようとしているのだと思いました。
グーグルの検索アルゴリズムのアップデートは、慎重に作られ、私達と同じ目標(オンラインのオーディエンスが目にするコンテンツの質を改善する)を基に構築されている点を理解し、私達はすぐにパターンを探し出し、内部の質の問題を解決する作業に取り組みました。
2年前、パンダに対して、短期的に、そして、長期的にどのような対応を行ってきましたか?
テクノロジーと収益の戦略を大幅に変更しました。
収益に関して、HubPagesは、サイトのコンテンツを管理するため、従業員を増やす必要がありました。その一方で、収益は大幅に減り、当時獲得していたトラフィックも著しく価値が落ちていました。
後続のパンダアップデートにより、収入はさらに減少し、数名を解雇せざるをえなくなりました。その後も、トラフィックの増減に合わせて、引き続きコスト構造を調整してきました。
技術的には、サイトをパンダから逃す様々な手段を試し、グーグルがコンテンツと作者を別々に対応するかどうかを確かめました。最終的に、HubPages.comはサブドメインに焦点を絞りました。[編集者による注記: この件に関する詳細は次のエントリで確認してもらいたい: サブドメインに移すことでパンダから逃れられるのか?]
また、私達は、サイトのコンテンツが以前別の場所で配信されていたかどうかを確認するテクノロジーを構築して、サイトから重複するコンテンツを削除し、加えられる記事が増加しないように対策を取りました。
そして、作者の一人が、質の問題を抱えているとグーグルから指摘された後(むしろ質が高いと私達は考えていました)、ページごとに質を評価するシステムの構築に乗り出しました。より優れた品質に関するガイドラインを策定するためです。この取り組みは現在も引き続き行われています。
私達は、HubPagesのチームおよびコミュニティの特徴、そして、粘り強さを改めて知ることになりました。グーグルが頻繁に変更を加えるものの、私達は諦めず、今後に対して希望を持っています。前に進む道があるはずであり、絶対に見つけます。
サブドメインを選ぶ前に、HubPagesはその他にどのような手段を試しましたか?
サブドメインではなく、作者別のサブディレクトリに注目した時期もあります。大規模なテストは実施しませんでしたが、同じような結果をもたらすようです。最終的に、私達は作者一人一人が自分のサイトを宣伝する必要があると感じ、サブドメインを用いることで、作者により大きな責任感を持ってもらえると考えたのです。また、トピック別にサブドメインを整理する方針も検討しましたが、この方法で整理したサイトを調査した結果、このアプローチによって、グーグルに十分に区別してもらえるとは思えませんでした。
タグのページや答えが投稿されていない質問のページ等、多くのページのインデックスを無効にしました。“薄っぺらい”ページを削除するためです。一方で、 「質疑応答」セクションやフォーラム等、長期間に渡って他のセクションとな異なる仕組みで編成されていた一部のセクションを維持しました。Q&Aは最終的にサブドメインに移動しています。フォラームはHubPages.comのドメインに残しましたが、大半の投稿のインデックスを無効にしています。
ユーザーが作成する記事を完全に放棄しようとは思いませんでしたか?(例えば、Suite101.comのように)
いいえ。HubPagesは、根本的に熱意を持つ人達のコミュニティである点を理解しなければなりません。私達が実施してきた取り組み、そして、今も継続している取り組みは、オーディエンスが好むコンテンツを識別する品質システムを構築することです。 ある意味、HubPagesのシステムは、グーグルが構築しようと試みているアルゴリズムに似ていますが、私達のアプローチは、大部分において人間の評価をベースにしています。人とは違う意見に対して、発見される機会を与える点を私達は重要視しています。そのため、読者が好むコンテンツを目立たせることが可能な柔軟性のあるシステムの構築に取り掛かっていますが、かと言って、個性を失わせるほど厳格化しないように注意する必要があります。HubPages.comのシステムは、マーク・エウビーのユーモア溢れるスタイルから、HubPagesに参加して間もないライターの作品に至るまで、様々な記事を取り上げます。
パンダアップデートは、実施されて良かったと思いますか?
良かったかどうかは、今の段階では分からないのではないでしょうか。現在、個人レベルでオーディエンスを見つけることが難しくなっています。事実、グーグルで取り上げられてもらえない質の高い新しいページは、数多くあります。
グーグルがトラフィックを送るコンテンツのタイプがころころ変わるため、そして、クリエター達がコンテンツをSERPに掲載してもらえるか分からなくなり、不安が増したことで、コンテンツの作成が大幅に遅くなったと思います。
長く、情報が豊かなページを作るには、より高いコストが必要とされますが、私達のデータを参考にする限り、ページの質が上がると、実際の収益は下がるのです。質の高いページを金銭的な面で作成する状況を作り出すには、トラフィックを大幅に変化させる必要があります。この経済面での変化によって、(低いコスト構造を受け入れ & コンテンツ作成プロセスのあらゆる領域をすぐに統合することが出来る)本物の独立した熱心なクリエイターに成功するチャンスが到来するかもしれません。
この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Panda Two Years Later: 5 Questions With HubPages CEO Paul Edmondson」を翻訳した内容です。
日本でこの規模でパンダアップデートの被害に合ったサイトはあるかは不明ですが、それなりの検索トラフィックに依存していたサイトがある日パンダかどうかはともかく何らかの理由でトラフィックを失い収益に大打撃を喰らってしまったケースはあると思います。過激なSEOをやりすぎたせいかもしれませんし、単純にGoogleのアルゴリズムにたまたま影響を受けすぎたせいかもしれませんが、Googleに依存しないビジネスが重要とは理解しつつも、検索がウェブ上で最も行われる行動の1つである以上、検索にビジネスを依存することはある種仕方のないことですよね。。。。ま、SEOがダメでも有料検索広告もあるわけですし。検索広告で成り立たないビジネスは元々の基盤が危うすぎたといえるかもしれません。
しかし話は変わりますが、このHubpages、Googleでアドセンスを活用している事例としてGoogle自身に紹介されているんですよね。ただし何故か日本語はあるのに英語の紹介はないという不思議。パンダの後、英語の記事は削除されたのでしょうか。逆にいえば、パンダでHubpagesの順位が下げられる前は、Google自身がHubpagesをアドセンスで収益を上げている成功事例として紹介していたということですし、まぁ、広告部門とアルゴリズム改善部門は余り関係がないのでしょうけど、世界の大企業Google先生ならではの巧みなダンスですね。 — SEO Japan [G+]
Google、スパム取締りの手動アクション対応の推移をグラフで初公開
グーグルは、スパム行為を実施しているウェブサイトに対して、どのぐらいの頻度で「手動アクション」を実行しているのだろうか?グーグルは、10年近く前まで遡って、このデータに関するグラフを初めて公開した。
このグラフは、グーグルの新しい取り組み -「検索の仕組み」(日本語)の一部であり、2004年の8月から現在までのデータが反映されている(クリックすると拡大する):
【チャート右側のカテゴリの翻訳(上から下)】 純粋なスパム レガシー ハッキングされたサイト サイトから不自然なリンクが外部に向けられている 自動生成されたコンテンツおよび無限の空間 クローキング/悪意のあるリダイレクト 価値をほとんど/全く加えない薄っぺらいコンテンツ サイトに不自然なリンクが向けられている パークドメイン ユーザー生成スパム テキスト隠し/キーワードスタッフィング スパムな無料のホストおよび動的DNSプロバイダー
「レガシー」は、具体的なカテゴリを用いていなかった時代に行われたアクションを意味する、とグーグルが説明してくれた。2007年の年末あたりまでは、「不自然なリンク」か「レガシー」- つまり“その他”に分類されていた。
純粋なスパムに比べて少ない不自然なリンク
全体的に見て、最も多くのアクションが行われているカテゴリは、「純粋なスパム」である。これは、不自然なリンクやクローキング等(どちらもカテゴリが用意されている – そして、比較的、アクションが行われる回数は少ない)、特定の方法以外の方法でグーグルのガイドラインを違反する行為を指す。
グーグルは、関連するページで上述したタイプの定義を提供している。奇妙にも、「純粋なスパム」は、カテゴリが与えられている一部のスパムのタイプも含むと定義されている:
純粋なスパム: 意味のないコンテンツを自動的に生成する手法、クローキング、その他のサイトからコンテンツをコピーする行為、グーグルのウェブマスターガイドラインを何度も、または、大幅に違反する行為等、攻撃的なスパムの手法を用いていると思われるサイト
純粋なスパムの次にアクションが行われている回数が多いカテゴリは、「ハッキングされたサイト」である。グーグルは、ハッキングされただけでなく、もともと提供していた、ランク付けの対象になっていたコンテンツが既に提供されなくなっているサイトに対して、ペナルティを与えている。
一方、昨年大きな注目を集めた(日本語)、不自然なリンクに対するアクションは、少ない部類に入る。
自動アクションは反映されず
当然ながら、グーグルは、例えば、2011年に「薄っぺらいコンテンツ」対策として導入したパンダアップデート、そして、昨年、不自然なリンクに対抗するために実施したペンギンアップデート等、ウェブサイトに対して「自動アクション」も並行して実行している。このタイプのケースでは、通知は行われない。自動的にペナルティを科されるだけである。
この点を考慮すると、このグラフは、グーグルが実施するスパムのアクションを完全に反映しているとは言えない。完全なデータが反映されたグラフをいつか見てみたい気もするが、この取り組みは始まったばかりなので、今後に期待したい。
スパムのピーク & スパムの年表
このグラフには「トータル」の項目が欠けているが、「レガシー」、そして、「純粋なスパム」の線を見ていくと、手動アクションがピークを迎えた時期が何となく見えてくる。「スパム」のピークは、1ヶ月間に55万3994回の手動アクションが行われた時期である:
残念ながら、カウントの隣に日付は表示されていない。しかし、その他の大半の時点に対する日付は掲載されているため、このピークの前後の日付から、最も多くの手動アクションが行われたのは、2011年6月であったことが分かる。
ここで関連する年表が役に立つ。グラフの下には、次のように、グーグルのスパム対策の歴史の中で重要な出来事が記載されている:
しかし、2011年6月に最多のアクションを発動させた出来事は年表で取り上げられていない。パンダアップデート 4(以前はパンダ 2.2と呼ばれていた)が当時行われていたが、これは自動(または“アルゴリズム”主導)のアクションであり、手動のアクションに反映されていないはずだ。
再審査リクエスト
自動アクションの打撃を受けたウェブサイトは、サイトに変更を加え、後はグーグルが自動的に変更点を見つけ、潔く検索結果に戻してくれることを祈るしかない。この件の詳細は次のエントリで確認してもらいたい:
一方、手動アクションに対しては、再審査リクエストと呼ばれる要請書をグーグルに提出することが出来る。どれぐらいの頻度でこの要請は行われているのだろうか?グーグルは別のグラフでこのデータを公開している:
残念ながら、日付は明記されておらず、週の番号しか表示されていない。それでも、週の数を変換するサイトのおかげで、再審査リクエストの投稿が得に多かった2010年の43週目が10月25日-31日に当たることが分かった。
年表には、この急激な増加の理由が記されている。この時期にグーグルの通知システムがアップデートされ、手動アクションに関するメッセージの送信が増え始めた結果、再審査リクエストが増加したようだ。
このリクエストのうち、実際に認められたリクエストの割合はどの程度なのだろうか?残念ながら、このデータを示すグラフは公開されていない。
この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Charts “Manual Actions” Against Spam In Search For First Time」を翻訳した内容です。
最後の再審査リクエスト数もチャートで出ていましたが、Googleの対応が遅れ気味になるのもむべなるかな、というボリュームでした。対応が遅い・無いと無駄に再審査リクエストの再リクエストを出すのは、じっと我慢する忍耐力も必要そうです。 — SEO Japan [G+]
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Google、「検索の仕組み」を描いた公式インフォグラフィックを公開
グーグルの検索エンジンが、どのように動き、どのようにウェブでページを見つけ、そして、検索クエリに対して、どのようにページをリストアップするのか、誰しも気になったことがあるはずだ。グーグルがこの質問に答える新しいリソースを用意してくれた。本日発表された、How Search Works(検索の仕組み)と呼ばれるこの新しい取り組みは、インタラクティブなインフォグラフィックであり、グーグルがスパムを処理する方法を含む、検索のプロセスが詳しく描かれている。
この新しい取り組みは、グーグルがeメールを処理する方法を説明するため、昨年リリースしたインタラクティブなインフォグラフィック The Story Of Send(送信物語)に着想を得て、誕生した。
「マット・カッツ[グーグルのウェブスパム対策の責任者]と私を含む[検索]チームの数名で、このサイト[The Story of Send]を一緒に見ていた時、グーグル検索のプロダクトマネージャーを務めるジェイク・ハバートが「同じような形式で、検索に関する情報が提供されていないのはなぜか?」と言い出した。
ハバートは、グーグルは、以前からこのトピックに関するリソースをサイトに用意しているものの、消費者の重視したフォーマットで提供していたわけではない点にすぐに気が付いた。「How Search Works」は、検索の仕組みを説明するために作成されているものの、後半では、パブリッシャーが、グーグルが自分のサイトに満足していない場合に何をすればいいのかを理解してもらうことを目的として、情報を提供している。」
クロール & インデックス
このインフォグラフィックは、3つのパートに分けられている。1つ目は、グーグルがウェブページを探して(クロール)、検索可能にして、(「インデックス」と呼ばれる大きなバーチャルな本の中で)保存する仕組みが取り上げられている:
この領域を調べていると、リンク、そして、隠された「イースターエッグ」が見つかる。カーソルを合わせて、クリックすると、より多くの情報が提示される。
アルゴリズムを使ってページのランク付けを行う
2つ目のパートでは、グーグル検索に対してマッチしたページを返す仕組み、そして、グーグルがインデックスから上位にランク付けするべきページを判断する仕組みが描かれている。これは全てグーグルの「アルゴリズム」によって決定される。アルゴリズムは、200種類以上のランキングシグナルを確認し、表示するべきページを決定している:
1つ目のパーツと同じように、様々なアルゴリズムの仕組みをさらに学ぶために、調べることが出来る:
スパム対策
3つ目のパーツは、グーグルのスパム対策を取り上げている:
ここでは、「リアルタイムでスパム」がどのようにグーグルの検索結果から削除されるかを実際に確認することが出来る。実際にはリアルタイムではないが、スパムが行われてから1時間以内に削除された検索結果が提示されることが多い。私達のサイトの記事で詳細を確認してもらいたい: 検索結果からスパムが削除される模様をグーグルが生中継
このパーツには、グーグルが以前までは公開していなかった、「手動アクション」- グーグルの従業員で構成されたウェブスパム対策チームが、サイトに対して何かしらの対策を講じる – に関するチャートが含まれている:
また、パブリッシャーが手動アクションに対する再審査を要請する際に提出する「再審査リクエスト」のチャートも用意されている:
この点に関しては、さらに詳しく調査した記事 – グーグル、スパム対策の「手動アクション」の表を初公開(日本語)で確認してもらいたい。
検索のポリシー
インフォグラフィックと並行して、グーグルは、検索に関連する多くのポリシーの新しいガイドを作成している:
因みに、来月私達が主催するSMX West サーチカンファレンスの「Walk A Mile In Google’s Shoes: Dealing With Tough Calls In Organic Search」セッションでは、グーグルの検索ポリシーのスペシャリスト パトリック・トーマス氏を招き、グーグルが検索のポリシーを策定する仕組みを説明してもらい、また、質疑応答にも参加してもらう予定だ。
今回のインフォグラフィックは、全体的に有益な情報と言えるだろう。パブリッシャーを含め、- グーグルの検索の仕組みを理解する上で何から手をつければいいのか分からない人達は大勢いる。良質な公式のソースが存在することに越したことはない。ただし、だからと言って、非公式なソース(サーチエンジンランド等)の価値が下がるわけではない。いずれにせよ、検索の問題を話す際に、共通の用語と基礎知識を持つことが出来るようになるはずだ。
この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Releases Interactive Infographic: “How Search Works”」を翻訳した内容です。
リスティングとSEOの違いと共通点
SEM-LABOの阿部圭司氏の講演Webマーケティング・リレーセミナー #10 『Sexyなリスティング広告プレイヤーになるために…』 を一番前列の真ん中近くに座って拝聴した。
一言で感想を述べてみるならば、
「感動した」
のである。
と思った。
講演では具体的なノウハウ論ではなく、リスティングの本質的な考え方について述べていた。
巧みなプレゼンであったが、単に巧みなだけでなく経験に裏付けされた自信と深淵とも言える深みを感じさせられた。
私は、SEOを日々考えて生きているのだが、リスティングというまったく次元の異なる思考方法に触れて、めまいがするほどしびれたのである。
そんなわけで、私はリスティングは不得手であるのだがSEOの違いについて述べてみたく、あえて記事にしてみることにしたのである。
今回のセミナーでは海外SEO情報ブログの鈴木謙一氏が座談会の相手として登壇していた。
SEOとリスティングの違いについて、
- リスティング:成果が出るのが早いが、継続的に費用が発生する
- SEO:成果が出るのが遅いが、継続に費用はかからない
と対談の中で話されていた。
これは一般的に語られていることであるのだが、非常に大きな違いだ。
両者は運用する担当者に真逆の志向性を要求することに気が付いたのである。
リスティングは科学的、統計的思考が必須だ。SEOは科学である一面もあるのだが、
- 定量的に効果を予測することが非常に困難
- 実施手法の多くが科学的な思考と異なる
といった特徴がある。
SEOにおいて最も重要なものは根性と知恵だ。
科学的な思考は必要ではあるものの、重要性が高いものではない。
施策の結果が改善につながったかどうかは、結局わからないことが多い。
しかし、情熱を傾けていればいずれは成果が表れる。
これに比較して、リスティングは冷徹に数字を見て日々改善をはかっていくことが可能であり、そうしなければならない。
阿部氏はPDCAサイクルの話をしていた中で、Pを特に念入りに行い、DCAは超高速で回していかなくてはならないと述べていた。
SEOにおいては、リスティングよりPをとりわけ念入りに行う必要があるが、その後は結果が出るまでひたすらDをやるといったプロセスになる。
決めたことをひたすら愚直にやっていくのがSEOだ。
SEOとリスティングを両方とも高いレベルで運用できるプレーヤーはほとんどいないのは、このような性質の違いのためだと私は思っている。
リスティングは即応的思考、SEOは持久的思考が必要で、正反対の志向性が要求される。
では二者間に共通することはあるのだろうか?
大いにあると思う。
阿部氏はリスティングはWebの集客の中において、わずかな領域を占めているに過ぎず、限界があると述べていた。
リスティングを担当していると、常にリスティングで集客することだけを考えてしまいがちだが、できないことを知っておくことは重要であると強調していた。
SEOにも限界があり決して万能ではない。
SEO人は何でもSEOの問題として考えがちであるが、SEOで解決できない問題があることを念頭に置いておいたほうがよいことも確かである。
キャンペーンなどで、集客に緊急性が求められるようなケースではSEOが役に立たないことは言うまでもない。
それだけではなく集客に役立つキーワードが非常に少なく、かつ上位表示されている競合サイトが非常に強い場合などもSEOでの集客はあまり期待できない。
参考:超高難易度キーワードでSEO対策する際の考え方 エムスリー研究第2弾医療系求人業界SEO対策研究
限界を知って、ある程度のところで見切りをつけることは重要だ。
リスティングで費用が高すぎるキーワードは、SEOにおいては上位表示させるための労力が大きすぎたり、苦労しても上位表示する可能性が低い。 このようなキーワードに深入りすることを避け、勝ち目のあるキーワードで勝負したほうがよい。
コンバージョンするキーワード、あるいはPV数の多いキーワードが重要であることはまったく共通である。
キャッチコピーからどのように訴求するか? 方法は様々であるが、どのようなユーザーがどのように感じるか? を考えなければ集客効果が上がらない。
まとめてみると、リスティングも、SEOも集客の手法であるため共通してマーケティングの発想が必要であるが、違う手法であるため異なったノウハウや思考方法が必要であるということである。
検索の仕組み: 毎日の莫大な数の検索に一瞬で答えを出すために
このサイトにアクセスすると、ウェブから始まって、クロール、インデックス、アルゴリズムに基づいたランキングと検索結果の配信、ウェブ スパム対策まで、1 つの検索キーワードがたどるサイクルを知ることができます。このサイトは、このブログ、ヘルプセンター、ヘルプ フォーラム、ウェブマスター ツール、詳細な 研究報告書 (英語)といった既存の資料を補完する内容となっています。
たとえば、次のような情報をご覧いただけます:
- Google 検索に関するインタラクティブな図解(英語)
- 主な検索アルゴリズムと検索機能に関する詳しい説明
- 検索結果の評価方法を説明した 43 ページのドキュメント(英語)
- 最近対策を行ったスパム サイトのライブ スライドショー
- ウェブスパムの問題とその対策について示すグラフ
- 法的な理由による削除など、コンテンツの削除に関するポリシーのリスト
この新しいサイト をご覧いただければ、検索結果が表示されるまでのほんの一瞬の間に起きていること、仕組みについてご理解いただけることと思います。アニメーションを用いたサイトは英語版のみですが、テキスト バージョンは 43 か国語でご利用いただけます。
Googleパンダアップデートの余波を探る:売却&閉鎖に追い込まれたサイト
(編集者の注記: これは、2011年2月24日に導入されたグーグルのパンダアルゴリズムアップデートのその後に注目した、シリーズ記事の第2弾である。1本目を読んでいない方は、遅れを取り戻すため、この記事を読む前に1本目の記事に目を通してもらいたい: Googleパンダアップデートの余波を探る ? 敗者は復活できたのか?(日本語)
2年前にリリースされた(日本語)、グーグルのパンダアルゴリズムのアップデートは、SEO業界、そして、オンラインパブリッシング業界全体に大きなインパクトを与えた。
グーグルのアルゴリズムが変更される度に、検索結果において、勝つ者もいれば、負ける者もいる。このシリーズの第1弾では、パンダの初期の負け組のビジビリティの現状、そして、その移り変わりに注目した。
しかし、パンダがサイトに与えた影響は、ランキングや検索結果に留まらなかった。一部の会社は名前を変え、ビジネスモデルを変え、従業員を解雇せざるをえなくなり、また、閉鎖に追い込まれた会社もあった。
それでは、この2年の間、パンダの敗者の一部に起きた出来事を振り返っていく。
HubPages.com
2006年に立ち上げられたHubPages.comは、ユーザーが作成するコンテンツを配信するサイトであり、作者は記事の投稿(同サイトはhubと読んでいる)、質疑応答、そして、フォーラムでのコミュニケーションを実施することが出来る。このサイトには110万本以上の記事が投稿されており、「コンテンツファーム」の定義に当てはまる。
HubPagesのCEO、ポール・エドモンソン氏は、パンダアップデートが原因で、「トラフィックと収益を大幅に失った」と述べている(明日、インタビューを紹介する予定)。サーチメトリクスのデータによると、HubPagesのSEOのビジビリティは、パンダアップデートが行われる前と比べると、62%低い数値になっている。
下の表には、パンダがHubPagesに与えた強烈なダメージが記されている(オレンジ色の線)。
(Mahalo.comとSuite101.comのセクションでも、再びこの表に触れる)
HubPagesは、当初、コンテンツをサブドメインに移すことで、2011年の夏にビジビリティを若干取り戻すことに成功していた。
現在、HubPagesはユーザー生成コンテンツモデルを用いて、運営を続けている。作者はそれぞれのサブドメインで記事を配信している。エドモンソン氏は、「サイトの未来を楽観視している」と話しているものの、明日投稿するインタビュー記事の中でも取り上げられているように、そして、上の表が示唆しているように、同社は今も長期的なソリューションを模索している。「前に進む道があることは分かっている。そして、絶対に見つける」と同氏は述べていた。
Mahalo.com
Mahaloは2007年に人間が管理する検索エンジンとしてスタートし、ユーザーが、ウェブの人気の高い検索用語の多くにマッチするコンテンツを作成するサイトを謳っていた。Mahaloは、アンサーセクション(ヤフー!アンサーズと同様のコーナー)を2008年に加え、最終的に、リンクの提供と“検索結果”から、出来るだけ多くのコンテンツを作成するサイトに方針を転換した(Mahaloの元従業員が綴った、「コンテンツファームの手口」には、このサイトが進化する経緯に関する観点が興味深く描かれている)。
上の表(HubPagesのセクション)にも示されているように、パンダはMahaloに大きなダメージを与えた。サーチメトリクスによると、マハロのSEOのビジビリティは、パンダが行われた後、77%下落し、その後も改善は見られず、現在のビジビリティは、パンダの前と比べると、92%下回っている。
パンダがローンチされてから1週間が経過した頃、Mahaloを設立したジェイソン・カラカニス氏は、「トラフィックと収益が大幅に減ったため」従業員の10%を解雇すると述べていた。また、Mahaloを中止し、コンテンツ制作を見直すものの、動画作成は切り詰めないと話していた。実際に、現在のMahaloは「How To」および「Courses」セクションにおいて、大幅に動画に偏っている。
アップデート: カラカニス氏が、コメント欄でMahalo.comの最新情報を提供してくれた:
「Mahalo.comに関して、私達は段階的に規模を縮小しており、アドセンスの広告に頼るビジネスモデルを見限った。質の高い動画およびアプリを作成し、手堅く成功を収めるべく、全力を注いでいるものの、まだピンチを乗り切ったわけではない。
今後、検索での露出を必要としないInside.comと言う新しい製品を第2四半期または第3四半期に導入する予定である。私達はパンダアップデートから多くの教訓を得た。その中でも最も身に染みたのは、(前の会社で、エンガジェット、オートブログ、ジョイスティック等で実施したように)直接的な顧客のベースを自ら構築し、検索のトラフィックは、“現れては消える”おまけと考える必要がある点だ。」
Suite101.com
上の表には、ユーザーが作成した記事をベースとするサイト、Suite101.comのビジビリティの推移も描かれている。サーチメトリクスのデータによると、Suite101.comのSEOのビジビリティは、パンダアップデートが行われてから1週間で81%減少し、その後も減少を続けていった。現在のビジビリティは、パンダが行われる前のビジビリティと比べ、96%低い数値になっている。。
現在、Suite101.comはビジネスモデルを完全に変更するプロセスを行っている。2012年1月にマイケル・ケッダ氏がCEOに就任するや否や、新しい方向性を模索する取り組みを始めた。2012年11月のブログの記事のの中で、ケッダ氏は、同社が数年間に渡って採用してきた「浅はかな、広告およびグーグルボットのためのコンテンツモデル」を一掃するために全力を尽くしていると述べていた:
今年の始めに私達が引き継いだSuite101は、もはや抜き差しならない状況に追い込まれていた。このブランドは目標を見失い、量と競争に固執するあまり、質と連帯感が失われていた。このサイトは、一つの目的 – もっと増やせ -をひたすら追求するようになった。広告、クリックスルー、キーワード、SEOの技術、ライター、そして、コンテンツ等、全てを増やすことに一心不乱になっていた。
Suite101が採用していたインセンティブの構造が問題を悪化させていた。寄稿者に対して、読者ではなく、検索エンジンのアルゴリズムと広告ユニットをターゲットにさせていたのだ。2009年、新しいメンバーに向けて配布されていたチュートリアルには、「言葉ではなく、広告が読者のニーズを満たすように作品を構成すること」と記載されていた。
しかし、当時、Suite101はライターのネットワークに過ぎなかった。
しかし、変革の時はやって来た。
先週、ケッダCEOは、寄稿者のコミュニティをアップデートし、新たな方向性を見出した。同氏は、Suite101は「記事」&「チャンネル」と私達が読んでいるコンテンツの配信を止めると発表した。このブログのエントリのコメント欄で、ケッダ氏は、今後3-4週間でこのプロセスを行うことになると述べ、また、数ヶ月前に発表した変更だけでは不十分だと付け加えていた:
多くのライターが、パフォーマンスをベースとして収益を上げることを念頭に多数の記事を投稿する行為を続けている – これはコンテンツファームの定義そのままである。
今後の方向性の詳細は明らかにされていないものの、Suite101は「ディスカッション、意見、そして、熱意に溢れた好奇心を下地にした、新しいタイプのソーシャルナレッジ」として、ブランド再生を進めようとしている。
Associated Content/ヤフー!
2005年に設立されたAssociated Contentは、大規模なコンテンツファームであり、大きな成功を収めていた。その結果、2010年に推定1億ドルでヤフー!によって買収されることになった。comScoreによると、買収が行われた当時、Associated Contentは約38万人の寄稿者を抱え、毎週、約1万本の記事を投稿し、トラフィックの90%を検索から得ていた。リサーチ会社のExperian Hitwiseは、トラフィックの約55%はグーグルから獲得していたと指摘している。
そして、ヤフー!が同サイトを買収してから1年も経過しないうちにパンダアップデートが行われた。
ほぼ全てのパンダ後の勝者/敗者のレポートに、Associated Contentは、敗者の部門で登場している。サーチメトリクスが先週提供してくれたデータによると、パンダが行われた3週間後、同サイトは、76%のグーグルの検索結果のビジビリティを失っていたようだ。 このデータは、昨日投稿した同シリーズの1本目の記事(日本語)で利用していたスプレッドシートに掲載されている。
Associated Contentを設立し、買収後にヤフー!のバイスプレジデントに就任したルーク・ビーティー氏は、パンダアップデートが行われた数週間後に開催されたSMX Westカンファレンスで講演を行い、Associated Contentの記事の3分の2において、グーグルからもたらされるトラフィックが大幅に減少したことを明らかにしていた。
ヤフー!は問題を解決するため、抜本的な対策を講じた: Associated Contentの名称とドメインを抹殺し、ヤフー!ボイス( voices.yahoo.com)としてブランドを一新し、その一方で、75000本以上の記事を削除した。
ヤフー!ボイスは、現在も引き続きサービスを提供しているものの、Associated Contentの時代よりも厳しいコンテンツのガイドラインの下、運営が行われている。また、ヤフー!は寄稿者アカデミーを立ち上げ、「良質なウェブコンテンツの作り方」&「倫理にかなった、偽りのないコンテンツのプロモーション」を行い、ビジターを集める方法を伝授している。このアカデミーには、SEOの基礎やヤフー!のサイトで特集されるに値するコンテンツの作成等のコースが含まれている。
About.com
コンテンツベースのウェブサイトとして長い歴史を持つAbout.comは、パンダの負け組として、一部の第三者のレポートに名前が挙げられていた。
パンダアップデートが実施された2ヶ月後の2011年4月、ニューヨークタイムズのジャネット・ロビンソンCEOは、業績報告会で、「この四半期で実施されたグーグルのアルゴリズムの変更によって、ややネガティブな影響がページビューにもたらされた」と述べていた。
それから16ヶ月が経過した2012年の8月、ニューヨークタイムズは、3億ドルでIACにAbout.comを売却した。同社がAboutの買収に費やした金額、4億1000万ドルから大幅に棒引きされた金額で、同サイトを手放すことになった。この売却に関するロイターの記事は、売却とパンダを明確に関連付けているわけではないが、About.comがグーグルの変更によって大きな打撃を受け、ニューヨークタイムズがIACにAboutを売却する前に、価値を1億9500万ドル低く見積もったと指摘している。
MerchantCircle.com
サーチメトリクスのデータによると、パンダアップデートが行われてから数週間で、MerchantCircleはSEOのビジビリティを61%失っていたようだ。当時、インパクトは報じられているほど大きなものではないが、同サイトは、「検索経験を改善することを目標に、サイトのレイアウトおよびトポロジーに修正を加えることが出来る」領域を再評価すると述べていた(日本語)。
MerchantCircleは、パンダが行われた4ヶ月後にReply! Inc.によって買収され、2012年の始めまでにデザイン変更を行っていた。Reply!は、過去のMerchant Circleのフロントエンドを撤廃し、ビジネスのオンラインディレクトリから、地域のサービスプロバイダーを消費者が探す際に手を貸す取り組みに力を入れると宣言していた。
FindArticles
これは記事を検索するエンジンであり、以前投稿された無数の記事(私の記憶が正しければ、その多くは新聞や雑誌の記事)にアクセスするためのサービスであった。無料で閲覧することが出来る記事もあれば、有料制を敷いている記事もあった。私自身、2008年に出版したロックバンドに関する本を綴っていた時、FindArticlesを何度も利用した。
現在、FindArticles.comは姿を消し、ドメインはSearch.com(このサイトは、CNETを所有する、CBS インタラクティブによって運営されている)にリダイレクトされる。
今回は、私達が把握しているパンダのその後のストーリーを紹介した。今回取り上げたサイトの他にも、Suite101.comのように大きな変更を行ったサイト、Associated Contentのようにブランドを一新したサイト、Merchant CircleやAbout.comのように売却されたサイト、そして、FindArticlesのように閉鎖されたサイトは存在するのではないだろうか。
大勢の優秀なSEOコンサルタントが、ここ数年の間に指摘してきたように、単一のソースから無料のウェブトラフィックを得る取り組みをベースにビジネスモデルを構築する方針は、やはり賢明とは言えない。
これは、導入後2年目を迎えたグーグルのパンダアップデートに関するシリーズ記事の第二弾である。明日はHubPages.comのポール・エドモンソンCEOのインタビューを提供する。
(ストックイメージは、ライセンス契約の下、Shutterstock.comのコンテンツを利用している)
この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Panda Two Years Later: The Real Impact Beyond Rankings & SEO Visibility」を翻訳した内容です。
検索エンジンに依存はある程度せざるえないと思いますが、極端な手法やトリックで検索エンジンからのトラフィックを一気に無くす可能性があるSEOは避けた方が無難なのは間違いないですよね。コンテンツマーケティングの重要性も叫ばれていますが、この記事に上げられていたような低品質コンテンツを過度に量産してパンダアップデートにかかってしまうような悲劇だけは繰り返したくないものです。 — SEO Japan [G+]
品質スコアの履歴を AdWords Script を使って管理する方法
品質スコアを最適化するために広告文を変更したりすることはあっても、その前と後の変化をデータを取って検証している人は意外と少ないですし、『品質スコアの履歴があったら良いけど、マニュアルで管理するのも面倒だな〜』と思っている方もいると思います。
そんな時に、AdWords Script を使って品質スコアの履歴を管理することができます。【参照: PPC Hero(英語)】
手順
①. まずは下準備ですが、AdWords にログインした状態で、こちらのスプレッドシートを開き、ご自身のGoogle Drive などに保存します。
②. あらかじめ、Campaign(キャンペーン)AdGroup(グループ)Keyword(キーワード) の項目に、ご自身で運営している項目をそれぞれ反映させておきます。
③. 次に、AdWords アカウントにあるスクリプトを作成の画面に移ります。
④. そこに、下記にあるスクリプトを貼り付けます。【参照: PPC Epiphany(英語)】
var spreadsheet_url = “INSERT_SPREADSHEET_URL_HERE”;
var email_address = “YOUR_EMAIL_HERE”;function main() {
var matches = new RegExp(‘key=([^]*)’).exec(spreadsheet_url);
if (!matches || !matches[1]) throw ‘Invalid spreadsheet URL: ‘ + spreadsheetUrl;
var spreadsheetId = matches[1];
var spreadsheet = SpreadsheetApp.openById(spreadsheetId);
var sheet = spreadsheet.getSheetByName(‘Input Keywords’);
var sheet_values = sheet.getDataRange().getValues();
var result_range = new Array(); // holds the results to write back
var alert_text = new Array();
var history = new Array();
var currentTime = new Date();
var today = (currentTime.getMonth() + 1) + “/” + currentTime.getDate() + “/” + currentTime.getFullYear();for(i = 1; i < sheet_values.length; i++){
// make sure there is actually some data here
if(sheet_values[i][0] == "") continue;
result_range[i] = [today, 0];
var campaign_name = sheet_values[i][0];
var adgroup_name = sheet_values[i][1];
// remove single quotes at the beginning of the keyword (Excel sometimes adds them in front of modified broad matches, like: '+keyword)
var keyword_text = sheet_values[i][2].replace(/^[']+/g, "");
var latest_check = sheet_values[i][3];
var old_quality_score = sheet_values[i][4];var keywordIterator = AdWordsApp.keywords()
.withCondition("CampaignName = '" + campaign_name + "'")
.withCondition("AdGroupName = '" + adgroup_name + "'")
// this won't let us filter for phrase or exact matches so we have to remove brackets and quotation marks (broad match modifiers are fine)
.withCondition("Text = \"" + keyword_text.replace(/[\[\]\"]/g, "") + "\"")
.get();
while(keywordIterator.hasNext()){
var keyword = keywordIterator.next();
// since we couldn't filter phrase or exact matches directly, we have to make sure that this is the right keyword
if(keyword.getText() == keyword_text){
var current_quality_score = keyword.getQualityScore();
// save quality score for results
result_range[i][1] = current_quality_score;
// for the history we also note the change or whether this keyword is new
if(old_quality_score > 0) var change = current_quality_score – old_quality_score;
else var change = “NEW”;
var row = [today, campaign_name, adgroup_name, keyword_text, current_quality_score, change];
history.push(row);
// if we have a previously tracked quality score and it’s different from the current one, we make a note to log it and send it via email later
if(old_quality_score > 0 && current_quality_score != old_quality_score){
alert_text.push(current_quality_score + “\t” + old_quality_score + “\t” + change + “\t” + latest_check + “\t” + keyword_text);
}
// we’ve found the keyword we were looking for so we look no further
break;
}
}
}
// write results to spreadsheet
result_range.splice(0,1);
sheet.getRange(2, 4, result_range.length, 2).setValues(result_range);
// write history to spreadsheet
var history_sheet = spreadsheet.getSheetByName(‘QS history’);
history_sheet.getRange(history_sheet.getLastRow()+1, 1, history.length, 6).setValues(history);
// if we’ve made notes for alerts then we send them via email
if(alert_text.length){
var message = “The following quality score changes were discovered:\nNew\tOld\tChange\tPreviously checked\tKeyword\n”;
for(i = 0; i < alert_text.length; i++) message += alert_text[i] + "\n";
// also include a link to the spreadsheet
message += "\n" + "Settings and complete history are available at " + spreadsheet_url;
// if we have an email address we send out a notification
if(email_address && email_address != "YOUR_EMAIL_HERE"){
MailApp.sendEmail(email_address, "AdWords quality score changes detected", message);
}
// log the message
Logger.log(message);
}
}
INSERT_SPREADSHEET_URL_HERE の部分に、先ほど保存したスプレッドシートの URL を入力します。(必要に応じて、YOUR_EMAIL_HERE の部分に、メールアドレスも入力します。)
⑤. スクリプトを実行することで、それぞれの品質スコアをスプレッドシートに反映することができます。
⑥. あとは、AdWords アカウントより実行の頻度を決めたり、それをメールで配信することも可能ですし、それらのデータを加工することでアカウント全体の品質スコアをみながら最適化していくことも可能です。
AdWords Script に関しては、他にもキーワードや広告の管理にもいろいろ使用出来ると思うので、そのあたり今後いくつかご紹介していけたら良いなと思っています。
Operaブラウザの開発者向けツール”Dragonfly” その機能
私は常日頃からブラウザはOperaを愛用しています。今回はそのOperaの知られざる便利機能”Dragonfly”をご紹介します。
このDragonflyは、SEOにも一役買うはずです。
ところで、そもそもみなさんはOperaをご存じでしょうか?
そもそも「Opera」ってなに?
ウェブブラウザです。
公式サイト : Opera Web ブラウザ http://jp.opera.com/browser/
世界でのシェアは2%弱とされています。マイナーです。日本でのシェアは更に少なく1.5%弱とされていて、数としては絶対的少数派であろうブラウザです。
参照: 「世界&国内のブラウザシェア(2012年11月更新)」
http://groomee.com/blog/web-design/browser-share/
Operaでなにができるの?
- きっとクロームよりも速い(はず)
- 回線が遅いときでも「Opera turbo」という加速装置が作動するので速い(はず)
- マウスジェスチャー機能で「戻る」「更新」などが俊足で行える
- 空白タブに「Speed Dial」という、よく使うブックマークを見やすい場所にまとめておける
- 「Private Tab」で、リファラはかない&キャッシュもたない&履歴残さない状態でブラウズできる(しかも右クリックで瞬時に起動)
- Ctrl + Enter で自動でログインできる(もしくは鍵マークをポチ)
- タブをグループにしてまとめておける(しかもグループ単位で最小化できる)
- 「ページ情報」からtitle, meta keywords,description, 外部cssファイル, Javascriptファイル, ページのバイト数などの情報を瞬時に見られる
- 広告ブロック、フィッシング対策も標準装備
- タブを数多く開いた際に、二段にして表示できる
- Opera Linkで自分のPCのすべてのOperaのブックマークを同期できる
- Opera Miniというモバイル用のブラウザも完備(Opera Linkも実装しているのでPCと同期)
- 利用者人口が少ないので、セキュリティ上相対的に安全
Opera Turbo設定画面
などの機能がエクステンション(一般的なブラウザでいうアドオン)なしのデフォルトで使えます。Operaは基本的にデフォルトで使うものなのです。
ですが、はっきり言えば、こんなことは他のブラウザでも代替できてしまうことなので、誠に残念ながら「Operaでないとできない」というほどのことではありません。
なので早速本題、”Dragonfly”の便利機能にうつりたいと思います。
Opera Dragonflyとは
Dragonflyとは、一言でいえばOperaに実装されたディベロッパーツールです。
「Opera Dragonfly | 解き放たれた新しいプレデター」 http://jp.opera.com/dragonfly/
Dragonfly (とんぼ)というネーミングは、Bug(虫)を片端から食べていくことからきているそうです。この機能はOperaにデフォルトで入っているので、ブラウザをインストールすればすぐに利用することができます。
Dragonflyの使い方
ソースを検証したいページを開いて、左クリックし、「要素を検証する」という項目をクリックします。すると、とんぼがぱたぱたと羽ばたくエフェクトとともに、颯爽とOpera Dragonflyが起動します。
Dragonflyの便利機能
このDragonflyには便利機能がたくさんついていますが、Operaの公式サイトでも何故かその使い方の詳細が載っていません。なので、ここでその便利な機能を列記します。
- HTMLソースをUIから選択して見れる
- 外部CSSをHTMLから参照してくれる
- そのページを取得するまでに何秒かかったか / ファイルをいくつ参照したかがわかる
HTMLソースをUIから選択して見れる
↑こんな感じで、UIから部分を選択してソースを検証できます。
クロームその他のディベロッパーツールでは、「ソースを選択→UIの該当部分を表示」というあんばいですが、Opera Dragonflyでは違います。UIを選択すると該当ソースが、ソースを選択すると該当UIがと、どちらからでも検証できるのです。
たとえば「この画像にどんなalt属性(画像の代替となるテキスト要素)が記載されているかどうか見たい」と思った時には、Dragonflyを起動してその画像をクリックすることで調べられるわけです。
外部CSSをHTMLから参照してくれる
また、Dragonflyはlink要素で参照されている外部CSSファイルも読み込んでくれます。たとえば、先の画像がimgでなくbackground-imageであった場合にも、その記述を確認することができるわけです。
また、そこで不適切にtext-indentが使用されていないか等も、あわせてチェックできます。
そのページを取得するまでに何秒かかったか / ファイルをいくつ参照したかがわかる
そのページがどれだけのHTML、画像、CSS、Javascriptファイルを呼び出しているかを確認することができ、またそれらを呼び出すのにどれだけの時間、バイト数を要したかを項目別に一覧することができます。
つまり、読み込みがものすごく遅いページがあり、ユーザビリティやクローラビリティを損なうと考えられる場合に、いったい何がその原因なのかを判断することができるのです。
(ただ、この機能は今はまださほど完成度が高くないので、やたらめったら時間のかかる場合もあります。)
ほか詳しくは書きませんがこんなこともできる
- Javascriptだけひっぱってきて検証できる (Scripts)
- W3C Validationを瞬時にかけられる (Errors)
- ピクセルをマウス指定してそのカラーコードやRGBを取得できる (Utilities)
- ページ内のオブジェクトの大きさをピクセル単位で測れる (Utilities)
まとめ
まとめると、Operaを使うとこのような機能がデフォルトで利用でき、とても便利なのです。
とはいえ、率直にいえばこれらの機能は他のブラウザでもアドオンやエクステンション次第でほとんど実現できるので、絶対にOperaでなければならない強烈な理由があるかと問われれば、やっぱり見当たりません。
Opera最強伝説?
あとこれは補足なんですが、Operaは基本的にGoogleとの相性が良くありません。一例としては、Google docsが見れないことがよくあります。おまけにキーワードツールも使えません。そして、なににつけ「クロームのような最新のブラウザにしませんか?」とか提案されて涙目です。Operaも最新のブラウザなのに。
例えばOperaからAdWordsキーワードツールを開くと、”Your Browser is no longer supported” だなんてけんもほろろの素っ気なさです。
結論
つまるところ、Operaを使う理由は、その機能面にではなく、全体としてのまとまりのよさ、使いやすさにあるのです。
さて、そんなこんなで不遇の感があるOperaですが、私がもともと根っからのOperaユーザなのでこんな記事を書いてみました。でも、少なくともSEOに関わる方であれば出来ればChromeなどその他のブラウザを利用することをお薦めせざるを得ません。
皆さま、今後ともOperaをよろしくお願いします。
文責 : 植木
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Googleパンダアップデートの余波を探る – 敗者は復活できたのか?
(編集者による注記: これは、2011年2月24日に導入されたグーグルのパンダアルゴリズムアップデートのその後に注目したシリーズ記事の第一弾である)
2年前の今日、グーグルは、パンダアルゴリズムのアップデート(日本語)を導入し、SEO業界だけでなく、オンラインパブリッシング業界全体に衝撃を与えた。
もともと、このアップデートは、グーグルが主に「コンテンツファーム」をターゲットにしていため、「ファーマー」アップデートと呼ばれていた。「コンテンツファーム」とは、質の低いコンテンツを大量に作成するサイトの総称であり、このタイプのコンテンツはグーグルの検索結果に上位にランクインすることがあった。このアップデートが立ち上げられた際、グーグルはコンテンツファームを具体的に狙ったとは明言していないものの、ウェブスパム対策を統括するマット・カッツ氏は、当時、次のように述べていた: 「私達が話題にしているサイトのタイプは、何となく伝わるでしょう」
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そして、グーグルのターゲットは、ローンチの数日後にさらに明白になっていった。複数の検索および検索ソフトウェア会社が、勝者と敗者 – グーグルのアルゴリズムの変更によりダメージを受けたサイト、反対に恩恵を受けたサイト – をリストアップし始めたためだ。
もちろん、検索結果でのビジビリティを失った敗者がいる一方で、ビジビリティを獲得した勝者が存在した。しかし、パンダがローンチされてから2年が経過するものの、恩恵を受けたことを発言するサイトは皆無に等しい。
これから説明していくが、20を超える敗者の中で、パンダが行われる3週間前のSEOのビジビリティの状態に戻ることが出来たサイトは、たった2つだけである。その他のサイトは、今も尚検索のビジビリティを取り戻すことが出来ていない。
パンダの打撃を受けた後、回復したサイトは他にも存在するものの、全てのサイトが完全に回復したわけではなかった。この点に関しては、この記事の後半で詳しく説明する。まずは、背景を確認しよう
背景: パンダの勝者と敗者
たった2日間で、パンダアップデートの勝者と敗者(日本語)が判明した。サーチメトリクス、Sistrix等のサービスが、それぞれのツールやデータを駆使して、グーグルの検索結果でビジビリティを失ったサイト、そして、得たサイトを発表した。こういったレポートは、公式のレポートではないものの、打撃を受けたサイトの多くは、最終的に自ら影響を受けた点を認めた。
初期の勝ち組の中には、ユーチューブやウィキペディア等の巨大なコンテンツサイト、そして、eBayやアマゾン等の大規模なブランドが含まれていた。その他にも、多くの様々な規模のサイトが、敗者がいる一方で、ビジビリティを高めていった。先程も申し上げたように、グーグルの検索結果から、あるサイトが漏れる一方で、別のサイトがその位置を埋めているのだ。
パンダの初期(日本語)の負け組に関するレポートでは、大勢のサイトをリストアップしたが、以下にその他のレポートでも名前が挙げられていたサイトを幾つか挙げていく:
- EzineArticles.com
- HubPages.com
- AssociatedContent.com
- Mahalo.com
- Examiner.com
- Suite101.com
- Buzzle.com
- Squidoo.com
- Buzzillions.com
ディマンドメディアのサイトがリストアップされると思った方もいるかもしれないが、ディマンドメディアは、基本的に負け組み入りを免れていた。この件に関しては、後ほど詳しく説明する。
パンダの負け組の現状
簡単に言うと、いまだに負け組から抜け出せずにいる。
事実、敗者の一部は、もはや存在せず、また、名前/ビジネスモデルを完全に変更したサイトもある。この件は明日のエントリで詳しく取り上げる。
先日、私はサーチメトリクスに2年前のパンダの敗者のリストを振り返り、再び敗者に対する「SEOのビジビリティ」レポートを実施してもらった。 先週、サーチメトリクスはレポートを実施し、多くの情報を提供してくれた(ちなみに、Sistrixにも同じ作業を要請したものの、この記事にデータを掲載するための期限内に返事をもらえなかった)。
サーチメトリクスは、22サイトのパンダの敗者に注目し、3つの時期で、グーグルの検索結果でのビジビリティを比較した:
- パンダが行われる前(2011年2月11日)
- パンダが行われた後(2011年3月13日)
- 現在(2013年2月17日)
その結果、22サイトのうち、パンダが行われる前のビジビリティを取り戻したサイトは1つもなく、また、パンダが行われた後から現在に至るまでにビジビリティを改善したサイトは、2つのみであった。
以下にサーチメトリクスから提供されたスプレッドシートを掲載する(クリックすると拡大する):
(注記: 数字はサーチメトリクスの「SEO ビジビリティ」スコアを反映しており、失ったトラフィックの量の予想値ではない。これは、同社が計測した無数のキーワードにおけるグーグルの検索結果において、当該のドメインのビジビリティのレベルを表している)
上のイメージ内で、右側のカラム – HとIに注目してもらいたい。このスプレッドシートは、- 例えば、Suite101.comは、パンダアップデートが行われる前と比べ、ビジビリティを96%落とし、パンダが行われた後と比べ、81%落とした – と読む。
カラム Iを上から下に目を通していくと、プラスのデータを得ているサイトは2つしかない点に気づくだろう。MerchantCircle.comとBusiness.comは、共に十分に回復を遂げ、現在のSEOのビジビリティスコアが、パンダが行われた後のスコアよりも高くなっている。しかし、カラム Hが示しているように、共にパンダが行われる前と比べると、ビジビリティは低く、この傾向はその他の20のサイトにも共通する。
Business.comのSEOのビジビリティの表は非常に興味深い。
2011年2月のパンダの影響は明白であり、同サイトのビジビリティはまるでノコギリのように変動している。2011年の年末、または2012年の年始にビジビリティを回復させている。それぞれ、パンダ 9、パンダ 10が行われた時期と一致する。その後、何度か回復を経験し、現在は、パンダアップデートが行われた直後と比べると若干好転しているものの、アップデートの前には遠く及ばない。
ディマンドメディアのサイトのその後
ディマンドメディアのサイトは上のレポートには含まれていない。もともとパンダの敗者としてリストアップされていなかったことが要因だ。
ディマンドメディアを代表するサイト、eHow.com – 「コンテンツファーム」を連想させるサイト – は、パンダがローンチされた際、実はビジビリティを増やした(日本語)と報じられていた。しかし、この状況は長続きせず、数ヶ月後、グーグルがパンダ2.0を導入した際に打撃を受けていた。サーチメトリクスの表には、2011年2月、eHowはビジビリティを獲得したものの、2011年4月、ビジビリティを失っている(日本語)事実が反映されている。
このサイトのビジビリティは、2012年9月に若干改善されているものの、パンダが行われる以前のレベルと比べると、63%下回っている。
別のディマンドメディアのサイト、Livestrong.comは、昨年、1年間通じて、パンダから徐々に回復していった。
サーチメトリクスによると、同サイトのSEO ビジビリティは、パンダが行われた数週間で35%落ちているものの、その他のサイトと比べると傷は浅かった。しかし、下の表にも記されているように、Livestrong.comは2012年に回復を遂げただけでなく、少なくとも2012年の後半までは、パンダが行われる前のビジビリティを超えるレベルに達していた。
1年間を通じてビジビリティを再び獲得した後、Livestrong.comは、11月下旬に行われたパンダアップデート 22の打撃を受けたようだ。それ以来、ビジビリティは下がり続けている。現在、Livestrong.comのビジビリティは、パンダ以前よりも約13%下回っている。
パンダはディマンドメディアに確実にダメージを与えている: 1年前、ロサンゼルスタイムズは、ディマンドメディアが、2011年の第1四半期に640億ドルの減益を出した要因をパンダだと報じていた。
しかし、先週、最新の業績報告書の中で、同社は、2012年、ディマンドメディアが所有/運営するサイトのページビューが(2011年と比べ)24%増加し、- 主にeHowとLivestrongのトラフィックの増加を要因と挙げていた。報告書の中で、リチャード・ローゼンブラットCEOは、同社が「2012年にコンテンツの質を改善」し、「現在、2013年のコンテンツへの投資を大幅に増加する準備を進めている」と述べている。
ローゼンブラットCEOは楽観視しているものの、ディマンドメディアのサイトは、パンダ後の回復に関しては、現時点では、必ずしものんきに構えている状況ではないように思える。
しかし、少なくとも1つのサイトは好調を維持している。
MotorTrend.com: パンダ危機から完全復活を遂げる
Motor Trendは、長年に渡って刊行されてきた雑誌であり、ウェブサイトは信頼されているようだ。また、毎年恒例の「Car of the Year」は自動車業界では権威ある賞として浸透している。私はMotor Trendの読者ではなく、また、MotorTrend.comのウェブサイトを実際にじっくりと目を通したこともない。そのため、パンダの打撃を受けるに値するサイトであったかどうかは断言することは出来ない。しかし、実際に、下の表にも示されているように、同サイトはパンダの影響を受けていた:
MotorTrend.comは初回のパンダアップデートの衝撃を受け、その後、パンダ 5がリリースされた2011年7月に回復している。パンダ 7の導入によって再びビジビリティを失い、その後、以前の記事の中でも取り上げたように、数週間後のパンダ 8のリリース時に再びビジビリティを取り戻すことに成功していた。
現在、MotorTrend.comのビジビリティは、サーチメトリクスのスコアを参考にする限り、安定しているように思える。実際に、パンダ以前のビジビリティを上回るスコアを獲得している。同サイトのパンダ対策に関する記事を読んだ記憶はないが、あるなら是非読んでみたい(同サイトが、5ヶ月間のビジビリティの下落に気づいていると仮定して)。
MotorTrendがパンダの打撃を受け、その後、回復した点において皮肉だったのは、パンダにターゲットにされたウェブマスターに対して、グーグルが挙げた質問の中の一つに、その記事は、印刷版の雑誌、百科事典、または書籍に掲載されていてもおかしくないですか?と言う質問があったことだ。
恐らく、グーグルはこの質問に対する答えが「はい」であった点に気づいたのだろう。
これは、導入後2年目を迎えたグーグルのパンダアップデートに関するシリーズ記事の第一弾である。
(ストックイメージは、ライセンス契約の下、Shutterstock.comのコンテンツを利用している)
この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Panda Two Years Later: Losers Still Losing & One Real Recovery」を翻訳した内容です。
そういったサイトが低品質のコンテンツを整理し順位改善したとしても、単純に以前よりコンテンツ量が少なく、結果現状のコンテンツの順位が高いとしても以前までのトラフィックは得られないケースは普通にあると思います。なので、パンダアップデート以前よりトラフィックが少ないからといってパンダアップデートから回復できていないとは必ずしも言い切れないことには注意したいです。
日本では余りこの種の順位比較調査は行われてきませんでしたが、悲喜こもごもな状況は様々あるのでしょうね。 — SEO Japan [G+]
最初のスタートアップを始める前に知っていれば良かったと思う11のこと
私はいくつかの会社を共同創設してきたが、初めて自分のスタートアップを作ったのは7年前だ。最初のそれは、ウェブサイトをもっと使用可能にするのを手助けするCrazy Eggだった。そして、4年半前に、初めてベンチャーの支援を受けたスタートアップKISSmetricsを共同創設した。
よく言われるように、スタートアップライフは上り下りのあるジェットコースターだ。だから、もしあなたがそれを始めようと思っているのなら、このブログ記事が役に立つだろう。
それでは、私が最初のスタートアップを始める前に知っていれば良かったと思う11のことを紹介しよう:
レッスン1: 投資家はなぜ自分が投資をしたくないかについて言い訳をするのが好き
Crazy Eggのピッチを始めた時、私たちに小切手を書こうという投資家はいなかった。それは彼らの失敗ではなかった。だって、私と共同創設者はピッチが下手くそだったのだ。彼らはなぜ投資したくないかについてみんな異なる理由を持っていて、投資家から20以上の“No”の返事を受け取った後、私は何かが間違っていることに気が付いた。誰もが“No”に砂糖をふりかけて、良く見えるようにしてそれをあなたに伝えるのだ。
悪い評判が欲しい投資家などいないのだから、彼らに文句を言うつもりはない。しかし、私が起業家として学んだ1つのことは、投資家があなたに“No”と言う時、あなたは自分のピッチを改善するためにどういう風にすればよかったのかを尋ねるべきであるということだ。これを尋ねることによって、あなたは自分のピッチ全体を改善して資金調達の可能性を上げるために使用することができるフィードバックを手にするだろう。
レッスン2: たくさんのお金を調達するからと言って、あなたが高い給料をもらうという意味ではない
KISSmetricsのためのシードラウンドは100万ドルで、シリーズAは300万ドルだった。私たちがシードラウンドを調達した時、外部から資金調達をしたのは始めてだったし、自分たちが給料をもらえることをとても喜んで、私と共同創設者は有頂天になった。私たちは、6ケタの給料がもらえることさえも期待していたのだ。
私たちのリード投資家True Venturesはかなりフレキシブルで、私たちがもらう給料がいくらかに関して制限をしなかった。彼らは、私たちの相談に乗り、もし私たちが望むなら高い給料を取ることもできるが、それが全体の資金燃焼を増やすことになり、それは会社がもっと多くのお金を早く集めなければならないことを意味し、それが私と共同創設者にとって希薄化をもたらすことになる、と説明した。
このことにより、私たちは月5000ドルの給料だけをもらうことに決めた…300万ドルのラウンドを調達した後さえも。
さらに、私が、年収60,000ドルではなく月収5,000ドルをもらったのだと言う理由は、物事が自分たちの思うようにいかなかった時にはお金を節約しなければならなかったので毎月いつも自分たちに給料を支払えたわけではなかったからだ。長い目で見ると、全て上手くいったが、もし私たちが倹約していなかったら―自分たちの給料だけでなく全てのことにおいて、私たちはやって行けなかっただろう。
もしあなたが資金調達をするつもりなら、自分にたくさんのお金を支払うようなバカなことはしないことだ。それは単にあなたがもっとたくさんのお金を調達しなければならないという結果を引き起こし、それはあなたが自分自身の会社をそれほど所有しないことを意味する。
レッスン3: オプションは希薄化をする最速の手段
特にベイエリアでは、従業員と顧問は株式の4分の1から2分の1を求めることで有名だ。もちろん、優れた従業員は、GoogleやFacebookで働くよりは少ない給料であなたのために働くのだから、たくさんの株を手にするにふさわしい。
しかし、私たちの過ちは、大量の顧問との契約にサインし、彼らが早くから求めたものを彼らの多くに与えたことだ。このせいで、私たちはオプションプールを早く使い尽くすことになったため、私たちが次のラウンドを調達した時にはオプションプールを10%いっぱいにリフレッシュしなければならなかった。これによって、私と共同創設者は、期待していたよりも多く希薄化されることになったのだ。これは私たちの顧問のせいではなかった。彼らはたくさんの価値を提供してくれた。私たちがより良い契約交渉をすべきだったのだ。
自分のオプションをゴールドのように扱うこと。自分の大切な従業員に渡すことができるように、それらを手放さないこと。もし顧問がたくさんの株を求めたら、それらの株に対して彼らが何をあなたに提供することになるのかについて必ず書面での契約を交わすようにすることだ。
そして、顧問が大きなパーソナルブランドを持っている場合、彼らにはあなたを助ける時間はあまりないかもしれないということを頭に入れておくことだ。だから、株に対して彼らがあなたに何を提供するのかについて書面による契約を手に入れるのだ。(これは、彼らがたくさんの株を要求している場合にのみ必要)。
レッスン4: スタートアップネットワーキングイベントの90%が時間の無駄
大部分のスタートアップネットワーキングイベントであなたが学ぶことは、オンラインで学べることと同じだ。唯一の違いは、スタートアップイベントは一般的にお金がかかるということだ。参加する価値のあるネットワーキングイベントもいくつかあるが、ほとんどはそうではない。
カンファレンスやネットワーキングイベントに登録する前に参加者リストを探すこと。見込みクライアントもしくは自分よりもずっと賢い人のどちらかがそのイベントにいることを確かめるのだ。もしも、会社を経営する方法についてあなたが教える側なら、何かが間違っている。自分よりも賢い人々がイベントにいる場合にのみ、あなたは学ぶことができるのだ。
もし良いネットワーキングイベントに参加したいのなら、私的で招待制のものを探すこと。それらのイベントに参加するのは難しいが、もし参加すれば、それには価値がある。それこそが、新しいフレンドシップとビジネスパートナーシップを作ることを可能にするイベントのタイプだ。
レッスン5: サンフランシスコに住む。でも、そのために作らないこと。
私はサンフランシスコに住んでいないが、よくそこにいる。それに、私のビジネスパートナーはこの街をちょっと出たところに住んでいる。私たち二人の過ちの1つは、テック部門にいる個人から得たフィードバックを元にビジネスを築いたことだ。
これは、本当に賢い人々からフィードバックを得るのだから賢いことのように最初は思われるかもしれないが、あなたは、彼らが自分の理想の顧客ではないかもしれないということに一歩下がって気が付く必要がある。スタートアップの人達は物事にお金を支払うことを好まないし、彼らは世界の人口のほんのわずかな一部を占めているにすぎない。
製品やサービスを作る時には、ベイエリアの外に住む人達全てを考慮する必要があるのだ…リンカーン・ネブラスカに住んでいるかもしれない人のように。世界の大部分の人は、テック中心地に住んでいるわけではないということを忘れずに。
しかし、あなたの顧客がサンフランシスコに住んでいないかもしれないからと言って、あなたがサンフランシスコに住むべきではないないという意味ではない。あなたは、サンフランシスコでは他のどんな場所よりも多くのテック投資家を見つけることになるだろう。そして、彼らは自分たちが知っていて信じている人に投資する傾向がある。あなたは、彼らの近くに住まないことには、彼らのことをよく知ることはできない。
レッスン6: お金を稼ぎ始めるのに時期が早すぎるということはない
初めて資金を調達する時には、自分のスタートアップへの利益の流れを作る緊急性は少ない。シリーズAラウンドを受ける時には、顧客にお金を払ってもらうよりも、多くの時間を製品を作ることに費やすことになる。その一方、もしあなたが自分の会社を作るのに自分の個人的な貯金を使っているのなら、できる限り早く収支が合うようにしたいだろう。
私たちがKISSmetricsで犯した最大の過ちは、早くに販売し始めなかったことだ。私たちは優れた製品を作ることや、プロダクトマーケットフィットに手が届くこと、そしてスタートアップがするその他全てのことに焦点を合わせていた。しかし、プロダクトマーケットフィットを手にする前、もしくは製品に取り組む前でさえ、販売を始めることができないというわけではないのだ。
私たちがこの会社にセールス部長を加えてから1年以上が経つが、彼の参加から6か月以内に、私たちの利益は急上昇し始め、ふさわしいところに達した。どんなに販売に長けている人でも、自分の製品を販売したりそこから利益の流れを生み出す方法を見つけ出すのにはしばらく時間がかかるものだ。
私たちは、製品を作り終える前に販売プロセスを始めるべきだったのだ。なぜなら、それは、お金を取り入れて資金燃焼を減らすのに役立つだけでなく、お金を支払う顧客からより速く学ぶことを可能にするからだ。
レッスン7: 経験のある従業員がハングリーな従業員よりも優れているわけではない
あなたのスタートアップが銀行に数百万ドルを持っている時には、雇用に関してたくさんのフレキシビリティがあることになる。これが理由で、あなたは最も賢い人間を探すだろう。そう、エグゼクティブのように、たくさんの経験を積んだ人間、あなたがしたいことをしたことのある人間だ・・・。
私がすぐに学んだことは、それらの高賃金の人達は直近の仕事では成功したが、それはあなたの会社でも成功するという意味ではないということだ。多くの場合、彼らは大企業の環境の中でより良い結果を出す。彼らに欠けていることは、速く動き、他人に依存せずにそれをする能力だ。
それらの企業エグゼクティブは、自分達で物事を行う方法を見つけることよりも、仕事を請け負うことに慣れている。スタートアップが若い時、これらの人々とは距離を置くことを私はお薦めする。その代わりに、まだキャリアの中でそのような大きなブレイクを経験していないハングリーな人間を雇いたい。戦いを厭わず、成功するためなら何でもする人間を。
あなたは後で企業エグゼクティブを雇うことはできるが、初期の頃は彼らを必要としない。
レッスン8: ソーシャルサークルがあなたを定義づける
子どもの頃、賢い子と付き合うように両親に言われただろうか?私はそうだった…私の両親は、私に影響が及ぶことを恐れて、バカな子や行いの悪い子と付き合って欲しくなかったのだ。
同じことが起業家精神にも当てはまる。私が、自分がどれくらいうまくやるかに自分の仲間が大きな影響を与えるということに気が付いたのは、私のキャリアがだいぶ進んでからだった。もしあなたの友人が成功している賢い起業家なら、それはあなたが良い結果を出すのを後押するだろうし、あなたは起業家としてより早く発展するだろう。
例えば、私のビジネスパートナーはたくさんの製品側の人間やエンジニアと付き合いがある。彼はそのことに大変満足している。なぜなら製品を築くこととなると、それが彼のスキル向上に役立つからだ。そして、私はたくさんのビジネス/ファイナンス側の人間と付き合いがあり、それは、資金調達をする方法や企業買収を組み立てる方法のようなことを理解するのに役立っている。
ビジネスパートナーも私も、私たちが発展するのを助ける人々と付き合い始めたのは、最初のスタートアップを作ってしばらくしてからだった。もし私たちが事前にこのことを知っていたら、もっと前にオレンジ・カウンティから出ていただろう。
あなたは、自分が人生で求める場所に達するのを手助けしてくれる人々に囲まれることができるような場所に移るべきだ。そして、それと同時に、必ず、彼らに報いて、あなたができることは何でもするようにすることだ。
レッスン9: 隣の庭の芝生はいつも青い
もしあなたが勤め人の世界の出なら、恐らくTechCrunchを読んだことがあり、どのようにして若い子が何百万ドルの資金調達をして自分の会社を10億ドルでFacebookに売却しているかを目にしているはずだ。
もしあなたがスタートアップの世界にいるなら、あなたは常に、どのようにして人々が大企業で働いて無料の食事のような特権の付いた6ケタの稼ぎを得ているのかについて耳にしている。特に、彼らは9時から17時まで働けばいいので、たくさんのストレスがない。
現実は、上記2つの状況はどちらも正確ではない。スタートアップの世界にいる人々は、身を粉にして働き、大した給料も手にせず、成功することはめったにない。そして、勤め人の世界にいる人は、常に高い給料をもらっているわけではなく、彼らの多くは、週40時間働いた給料しかもらっていないにも関わらず、週70時間働いている。
起業家的なライフスタイルを送りたいからといって、起業家にならないこと。そして、簡単な仕事が欲しいからといって、勤め人の世界で働かないこと。
私が初めて起業家になったのは、率直にいって金持ちになりたかったからだ。もちろん、私は金銭的にはとても上手くいっているが、これまでにたくさんの失敗をした。私が今起業家であるのは、自分が情熱を持っている問題を解決するという困難が好きだからだ。しかし、もし私が自分の労働意欲を持って勤め人の世界に直行していたとしても、恐らく金銭的には成功していただろう。
私がしたように、単にお金のためだけにキャリアを選ばないことだ。スタートアップの世界は、大部分の人が裕福になるような場所ではない。幸運にも私はうまくいったが、もし私があなたなら、運は考慮しない。もしあなたが、自分が情熱を持っている問題を解決したいのなら、お金のためではなく、それを理由に起業家になるのだ。お金は、人々が直面している問題を解決することの副作用である。
レッスン10: 自分が知っていることにこだわる
Warren Buffettは、自分が理解する企業に投資をすることで有名だ。彼はBill Gatesなどの人々と親しいが、彼は、自分がテック業界を理解していないことが理由でMicrosoftに思い切って投資をすることはない。
私はかつて会社を始めたり自分が情熱を持っていることに投資をしていたが、多くの場合、自分が興味を持っていたことを理解していなかった。しかし、私が早いうちに知らなかった1つのことは、情熱は成功するビジネスを作るのに十分ではないということだ。もし私が自分が理解するビジネスを作ることにこだわっていたなら、自分のスタートアップをもっと先に進めていたことだろう。
例えば、KISSmetricsでは、共同創設者と私は、人々がお金を払ってもいいと思うような物を手にするまでたくさんの製品イタレーションを経験した。私たちの製品の以前のバーションはオンラインゲーム企業のために問題を解決することに焦点を合わせていた。
その当時、Facebookゲームがかなり人気になっていたが、1つ大きな問題があった。ビジネスパートナーも私も、ゲームを作ったことがなかったため、ゲームについてあまり理解していなかったのだ。一方、私たちの現在の製品はマーケッターが直面している問題を解決する。それは、マーケティング企業を所有するビジネスパートナーと私がよく理解していることだ。あなたがそのビジネスを見てみると、私たちの成長は、私たちが自分のしていることを知っているために拡大しているということが分かる。
もしも自分の成功する確率を上げたいのであれば、Buffettのアドバイスに従って自分が知っていることにこだわるのだ。
レッスン11: 成功している人が常に、何が一番かを知っているわけではない
始めた当初、私は他の成功している起業家から指導を受けていた。年間を通して、彼らのアドバイスは役に立ったし、彼らがいなかったら私は今ここにいないだろう。
しかし、私が失敗し続けていた1つのことは、これらのメンターからのアドバイスに疑問を持たなかったことだ。1億ドルで自分のビジネスを売ったことのある人に私が偉そうに疑問を持つことではないという理由で、もし彼らが何かを言ったら、私はそれに従った。
メンターは一般的なビジネスのアドバイスをすることやあなたを導くことに優れているが、その人物があなたの業界についてたくさんの知識を持っているのでない限りは、彼らから特定の業界に関するアドバイスを得ることが常に賢いアイディアというわけではない。
成功しているからといって、その人があなたのビジネスにとって何が一番良いかを知っているという意味ではないのだ。ある成功している人が、私たちにKISSmetricsでソーシャルゲーム市場を狙うように言った…しかし、それは私たちにはうまくいかなかった。そして、それは彼らの失敗ではない…それは、そのアドバイスに疑問を持たなかった私たちの失敗なのだ。
結局、私たちは、ピボットして、顧客のニーズに基づいて独自の方向性を築き、それが上手くいった。私たちのメンターは素晴らしく、私たちをたくさん助けてくれた。ただ私たちは、適切な質問をする方法を学ばなければいけなかっただけだ。
最後に
このブログ記事が、あなたが思い切って起業家精神に飛び込むことを止めなければいいのだが。私自身はそれを気に入っているし、自分が他のことをできたとは思わない。あなたはただ、思い切って飛び込む時に現実的な期待を持つ必要があるだけだ。自分はたくさんのお金を集めて、最高の会社を作って、それをFacebookに10億ドルで売却するのだと考えることは現実的ではない。
あなたは会社を始めることについてどう考えるだろうか?思い切って飛び込む前に知っていれば良かったと思うことはあるだろうか?
この記事は、Quick Sproutに掲載された「11 Things I Wish I Knew Before Starting My First Startup」を翻訳した内容です。