SEO業者はコンテンツマーケッターに鞍替えするべきか?

2週間近く、SEO Japanの更新をご無沙汰してしまい失礼しました。新サービスのリリースで忙しかったのに加え、SEO関連でも色々動きがありまして。。。そんな状況でタイムリーな話題を1つ。従来行われていたSEOが最近注目のコンテンツマーケティングに取り込まれつつある、今後のSEOはコンテンツマーケティングの一環として扱われるべき、という動きや論調が業界内でありますが、今回はそんな業界の方向性に関して米国のサーチマーケティング会社が1つの見解を。 — SEO Japan

今月の初め、ガーディアンは、グーグルが「旧知の仲のSEOを嫌いになり、新たに台頭しつつあるコンテンツマーケティングとの関係を深めている」と指摘していた。しかし、SEOは今でもグーグルと良好な関係にある。また、ガーディアンが何と言おうと、グーグルはSEOなしでは生きていくことは出来ない…その上、コンテンツマーケティングは「新たに台頭」しているのではなく、検索エンジン業界にとって、新しいだけである。

この記事の著者(DBD Mediaのジョナサン・ピギンズ氏)は「SEOは、質の高い記事の作成とPR等、以前よりも遥かに広範なスキルが必要とされている..」と示唆しているが、この指摘は必ずしも正しいとは言えない。検索エンジンは、健全なウェブサイトを上位にランク付けすることを望んでおり、非常に多くのブランドが、コンテンツマーケティング戦略よりも、ウェブサイトのカノニカルタグから多くのメリットを得ている。


テクニカルSEOの担当者が、デザイナーになるべく勉強する必要がないように、コンテンツマーケッターに鞍替えする必要もない。フリーランサーの場合は別だが、全ての役割を一人でこなさなくてもよい。ちなみに、「とんでもなく魅力的なコンテンツ」を作る方法に加え、コーディングもマスターしているなら、高額な料金を請求することが出来るだろう。

Google is not trying to turn you into Shakespeare

グーグルは、SEOのエキスパートをコンテンツマーケッターに変えようと試みているわけではない。

このサイト(Branded3)の検索部門を統括するティム・グライスは、3月に開催されたBrightonSEOBranded3のデジタルマーケティングセミナーで行ったプレゼンで、「既に上位にランクインしているなら、リンクはあまり関係がない」と指摘した。

グーグルの検索結果で上位に君臨するサイトは、必ずしもリンクの数が多いわけでも、あるいは、優れたリンクを持っているわけでもない。ただ単にその他のサイトよりも質が遥かに高いだけである。良質なリンクやコンテンツの量が多くても、ユーザーエクスペリエンスがひどいなら、トップ3に食い込むことは難しい。だからこそ、SEOが今でも重要な鍵を握っているのだ。

コンテンツマーケティングは、ブラックハットSEOに対するリアクションなのか?

SEO業界の関係者が「ビッグデータ」と言うフレーズを聞くと「今SEO業者が計測しているデータであり、グーグルがますます巧妙にSEOから隠そうとしている」と考えてしまう。同じように、「コンテンツマーケティング」に関しては、デジタルマーケティング業界が、グーグルが積極的に与えるペナルティに反応し、もともと有効に働くべきではなかった以前のSEOの戦略から距離を置きたがるだけであり、あっさりと退けてしまいたくなる。事実上、これはスパム行為を行わないようにするための専門用語に過ぎない。

SEO、そして、私達(SEO業界)が「コンテンツマーケティング」と呼ぶ取り組みは、目的は似ているものの、内容は全く異なる。リンク構築、オンラインPR、そして、コンテンツマーケティングは、全て、SEOの一部である。コンテンツマーケティングは、他の取り組みよりも、よりグーグルの管理下に置かれていると言えるだろう – 良質なコンテンツを作成すると、自然にリンクを張ってもらえる。オンライン PRは、コンテンツを活用して、リンクを獲得するアプローチだが、リンクが関わらない場合でもPRは行われいる。そのため、グーグルを操作しているわけではないと考えられるのだ。

最近でも、昨年の11月、マット・カッツ氏が、SEOを「アクセス可能であり、クロール可能な優れたサイトを作り、ほぼマーケティングと同じような取り組みを行い、知ってもらう試み」だと定義していた。カッツ氏が、オンページSEOとアウトリーチ(外部への宣伝/接触)をSEOの重要な要素と見なしていることは明らかであり、なぜ、突然、テクニカルSEOのエキスパートが、キャリアを変える必要があるのか私には分からない。

SEOのエキスパートとコンテンツマーケッターは持ちつ持たれつの関係

ピギンズ氏は、次のように結論付けている:

「コラボレーションが、今後の鍵を握っている。コンテンツマーケティングとSEOの関係は、共存を目指すとき、最高のポテンシャルを発揮する。つまり、ブランドは、強固な内部のナビゲーション等、SEOの戦略を使って、コンテンツを支える必要があるのだ。」

The future of SEO

「コラボレーション」と言う用語は、一人で双方の取り組みを担当しなくても良いと示唆している。また、ウィル・クリッチロー氏が、「万能型のマーケッター」になることを薦めているが、現実には、スキルを拡大することは不可能である – 大企業の場合、2つの領域を把握している1名の人材ではなく、SEOを得意にする人材とコンテンツを得意にする人材を雇用する方が、効率が良い。

コンテンツマーケッターはSEOのエキスパートから学ぶ点が多い

これはどちらにも言えることである。SEOは、長年に渡って、コンテンツを濫用してきたが(今もなお濫用を続けている)、一流の広告代理店やマーケティング企業は、効果的なSEM戦略に多額の予算をどのように割り当てればいいのか、理解していない。

リー・オデン氏は、「コンテンツマーケティングは、SEOの一部ではない」と主張している。その通りだ。コンテンツマーケティングは、SEOの実行を望む全ての会社が実施するべき取り組みだが、だからと言って、一人で全て背負い込まなければいけないわけではない。

リンク構築は、クライアントが持つマーケティング素材を使っているなら、それがオフラインの取り組みであれ、あるいは、既に作成しているコンテンツであれ、自然に実施しやすい。しかし、特にコンテンツをリンクに値する作品にする時間は限られている場合、この素材を得ることは難しい。だからこそ、コンテンツマーケッターにはSEOの知識が求められているのだ。

…そして、SEOのエキスパートは、すぐそばに待機し、指示を送る必要がある。さもなくば、グーグルのような、収益性の高いチャンネルは無駄になり、また、その優れたコンテンツを誰にも活用してもらえなくなってしまう。


この記事は、Branded3に掲載された「Should SEOs become Content Marketers?」を翻訳した内容です。

立場がサーチマーケッターということもあるでしょうが、どちらが上というより持ちつ持たれつで協力・共存しながらより効果の高いウェブマーケティングを目指すべき、というお話でした。ま、私もどちらが重要か、という点には余り興味がありませんし、SEOをやってきた人はSEOにコンテンツマーケティングの視点を、コンテンツマーケッターはSEOの視点をより自身のウェブマーケティングに活かせればより良い結果が期待できる、ということかと思います。言葉は流行っているものの、未だ実施しているサイトの数は少ない、特にそれがSEOと連携したものは皆無のコンテンツマーケティングですが、さて今後どのように発展していくのでしょうか。そしてSEOは今までの形を変えてどのように進化していくのでしょうか。 — SEO Japan [G+]

Webサイトの利便性を高めるためにSEOの知識は必要である


SEOは特別なWebの技術であると一般には考えられている。

様々なWebに関連する職種の人と話をする機会がある。

Webデザイナー・コーダー・プログラマー・リスティング担当・ディレクターといった職種の人々だ。
これらの人々はすべてSEOの知識があっても不思議ではないし、むしろSEOを知っているべきである。
しかし、みんなSEOを知らないか、知っていると言いつつ時代遅れの知識だったり生半可な知識しかない。
(たまに詳しいなあって感心することがあるのは、アフィリエイターと、インハウスSEOの担当者)

一番残念だと感じるのは、

「今までさんざんSEOをやってきた。金ばっかり使って結果は出なかった。SEOなんか無駄だ。」

という考えを持っている人が多いことだ。
これほど間違った考え方はない。

どこが間違っているか?

全部である

この文脈で語られるSEOとは、SEO業者によるSEO施策のことである。
金ばかり使うということがその証拠だ。

  1. SEOをやってきた
    被リンクによる検索順位上昇施策はSEOではない。
    SEOは「検索エンジン最適化」であるが、被リンクによって検索順位を操作することは最適化のむしろ逆である。
  2. 金ばっかり使った
    本来SEOは金を使うものではなく手間をかけるものである。
  3. SEOは無駄だ
    SEOは正しく取り組めば必ず成果を出せるものだ。

真のSEOを知らずに、SEOを否定しているのが残念なのだ。

では真のSEOとは何か

検索エンジンとは何を目標として存在しているのか?
それを考えれば自ずと答えは出る。

「検索エンジンはユーザーの利用目的のために存在している」

つまり、ユーザーの利便性を高めるようにサイトを作ればいいのだ。
ユーザーが検索をするということは「何か」について

知りたいこと・欲しいもの

があるから行うのだ。
その「何か」があるページを見つけるために行うのだ。

検索エンジンはその「何か」の意図を理解して(アルゴリズムで行っている以上、限界はあるが)、できる限り適切なページを検索上位に表示させようとする。

だから、検索上位に表示させるためにすべきことは明らかである。

ユーザーの利便性の高いサイトを作ることである

そして、利便性について人間ではないGoogleが判断しているということに留意しなくてはならない。

人間とは違う方法で利便性を判断している。
だから、SEOはGoogleだけをだませばいいという発想も出てくるのだが、これもまた間違っている。

SEOの知識はGoogleの判断基準を知ることだといってよい。
Googleの判断基準は、ユーザーの利便性をどうとらえるべきか?という問題に対して明快な解答を与えてくれる。

Googleはこれまで多大な労力を費やして、いいサイトとは何かを客観的に評価するため(機械が評価するので)の指標を考え続けてきた。
これを知ることはSEOという閉じた技術ではなく、普遍的に良いWebサイトを作るために有益なのだ。

Googleはガイドラインとして「良質なサイトを作るためのアドバイス」を公開している。
いろいろなところで引用されているので今さらなのだが、これを引用してみよう。

  • あなたはこの記事に書かれている情報を信頼するか?
  • この記事は専門家またはトピックについて熟知している人物が書いたものか? それとも素人によるものか?
  • サイト内に同一または類似のトピックについて、キーワードがわずかに異なるだけの類似の記事や完全に重複する記事が存在しないか?
  • あなたはこのサイトにクレジット カード情報を安心して提供できるか?
  • この記事にスペルミス、文法ミス、事実に関する誤りはないか?
  • このサイトで取り扱われているトピックは、ユーザーの興味に基いて選択されたものか?それとも検索エンジンのランキング上位表示を目的として選択されたものか?
  • この記事は独自のコンテンツや情報、レポート、研究、分析などを提供しているか?
  • 同じ検索結果で表示される他のページと比較して、はっきりした価値を持っているか?
  • コンテンツはきちんと品質管理されているか?
  • この記事は物事の両面をとらえているか?
  • このサイトは、そのトピックに関して第一人者(オーソリティ)として認識されているか?
  • 中略

  • 健康についての検索に関し、あなたはこのサイトの情報を信頼できるか?
  • サイトの名前を聞いたときに、信頼できるソースだと認識できるか?
  • 記事が取り上げているトピックについて、しっかりと全体像がわかる説明がなされているか?
  • 記事が、あたりまえのことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を含んでいるか?
  • ブックマークしたり、友人と共有したり、友人にすすめたくなるようなページか?
  • 記事のメインコンテンツを邪魔するほど、過剰な量の広告がないか?
  • 記事が雑誌、百科事典、書籍で読めるようなクオリティか?
  • 記事が短い、内容が薄い、または役立つ具体的な内容がない、といったものではないか?
  • ページの細部まで十分な配慮と注意が払われているか?
  • このサイトのページを見たユーザーが不満を言うか?

Googleはこのような観点からWebサイトの良否を考えており、これをアルゴリズムで自動的に判断出来るように進化してきている。
この観点を知り、かつアルゴリズムを知ることでユーザーにとって良いサイトはどのようなものかを知るために有用だ。

SEOを知ることによって、これまで見落としてきたユーザーの利便性の観点を知ることができる。

例えば、

  • 共起語(あるキーワードについて語られるページについて、特徴的に出現するキーワード。例えば、タラバガニであれば「海産物」とか「甲殻類」といったキーワード)が含まれるページを作るべき。日常語で言い換えれば上位表示させたいキーワードについて、専門的に詳しく書けということになる。
  • 内容が重複するページは極力減らすべき。
  • 起点となるページから関連する情報にスムーズにアクセスできるようにする。
  • ユーザーが現在いる場所がわからなくなったりしないようにナビゲーションを適切に設定する。
  • ページのファーストビュー内の多くを広告が占めないように気を付ける。

といった、ユーザーに対する利便性のアドバイスとなるのがSEOの知識でもある。
ある意味、良いWebサイトを作るためののベストプラクティスともいうべきものだ。

だから、Webにかかわる職種の人はSEOを勉強すべきなのだ。

Google キーワードツールの終了、今後はキーワードプランナーで…

現在、AdWords にログインしていない状態で、キーワードツールを使おうとすると、下記のメッセージが表示されるようになりました。

(既に巷ではある程度ウワサにはなっているのですが、リスティング業界の人はログインして使用する人が多いせいか、あまり話題に上がらないので、遅ればせながら記事にさせて頂きます。リスティング業界の人にとっても、大事なツールですからね…)

Google キーワードツールの終了、今後はキーワードプランナー

今後数か月以内に、外部向けキーワードツールはご利用いただけなくなります。キーワード候補を取得するには、AdWords アカウントにログインして、キーワードプランナーをご利用ください。

ということで、長年親しんできた Google キーワードツールが終了し、今後はキーワードプランナーが代用ということになるようです。

今までキーワードツールで出来た基本的なことは、このキーワードプランナーで出来ますし、エンハンストやスマホの流れが進んでいる現在の状況を考えると、この流れは自然なことなのかもしれませんね。

ただ一つだけ気をつけなければいけないのは、今まではログインしてない状態でキーワードツールを使うことは出来たのですが、今後のキーワードプランナーに関してはログインしてない状態では使用不可ということです。

関連リンク

ウェブマスター ツールのナビゲーションが新しくなりました

本日は、新しく生まれ変わったウェブマスター ツールのナビゲーションについてご紹介します。今回の変更により、既存の機能が見つけやすくなっただけでなく、便利な新機能も追加されました。

検索の仕組みに合わせてナビゲーションを変更しました
ウェブマスター ツールの各機能を、検索の段階 ごとにグループにまとめました:

  • クロール: サイト内のコンテンツを、Google がどのように検出してクロールしたかを調べることができます。このグループに含まれる機能としては、クロールの統計情報クロール エラー、クロールがブロックされた URL、サイトマップURL パラメータFetch as Google などがあります。
  • Google インデックス: Google のインデックスに登録されているページ数や、Google がそれらのコンテンツをどのように把握しているかを調べることができます。たとえば、サイト全体でのインデックス登録数を確認したり(インデックス ステータス)、ページから検出されたキーワードを表示したり(コンテンツ キーワード)、検索結果からの URL の削除 をリクエストしたりできます。
  • 検索トラフィック: 各ページの検索トラフィックを把握できます。たとえば、ユーザーがどうやってサイトを見つけているか(検索クエリ)や、誰がサイトをすすめてくれているか(サイトへのリンク)を確認したり、他の内部ページからの参照リンクがあるサイトのページ例を見たりできます。
  • 検索のデザイン: ページをマークアップすることで、Google がインデックスに登録する際にコンテンツをより的確に把握できるようにします。これらのマークアップが、検索結果にページがどう表示されるかに影響する場合もあります。このグループに含まれる機能としては、構造化データ ダッシュボードデータ ハイライターサイトリンクHTML の改善点 があります。


設定メニューからアカウント レベルの管理タスクにアクセスできるようになりました
アカウント レベルの管理タスク(ユーザーの権限の設定、サイトの設定、アドレスの変更など)にすばやくアクセスできるよう、右上の歯車アイコン にまとめました:



これらの項目がすべて表示されるのはサイト所有者である場合のみです。一部の項目は、フル ユーザーや制限付きユーザーには表示されません。たとえば、[ユーザーとサイト所有者] は、制限付きユーザーには表示されません。


新しい [検索のデザイン] ポップアップ
[検索のデザイン] ポップアップ を追加し、サイトが検索結果にどのように表示されるかを視覚的に確認できるようにしました。また、各要素を改善するためにコンテンツや構造に加えるべき変更を調べることもできるようになりました:



このポップアップ ウィンドウにアクセスするには、画面横のナビゲーションの [検索のデザイン] メニューの横にある疑問符アイコンをクリックします。

このポップアップでは、タイトル、スニペット、URL といった検索結果の基本要素だけでなく、サイトリンク、パンくずリスト、サイト内検索、イベントや商品のリッチ スニペット、著者情報といったオプション要素も確認できます。

ウェブマスター ツールを最大限活用していただく上で、新しくなったナビゲーションがお役に立つことを願っています。ご不明な点がありましたら、いつもどおり ウェブマスター ヘルプフォーラム に投稿してください。


SEOのサービスの種類と導入の判断について


SEO業者の提供するサービスは最近は多岐にわたっている。

被リンクによるSEOサービスしかこれまではなかったといってよい。

順位保証型SEOサービス
月額固定の被リンクサービス

が代表的なものだった。
しかし、被リンクによるSEOが難しくなっているため、これらのサービスは成立しにくくなってきたのだ。

「SEO」というキーワードで検索した際にSEO業者のサイトが以前は上位に表示されていたが、現在はほとんどされていない。
以前は、「SEO」というキーワードで上位表示することがSEO業者にとってのステータスであり、実力の証明であった。

その種のSEO業者は、

ビッグキーワード「SEO」で上位表示の実力

といったうたい文句で優位性をアピールしたものだ。

「SEO」ってキーワードで上位表示できていない会社にSEOを任せていいんですか?

といったセールストークもあった。しかし、最近はめっきり見かけなくなった。
SEO業者が持っているノウハウを総動員してキーワードを狙っても、安定的に上位に表示させることはほぼ不可能になったということなのだ。
この意味では、人為的施策によるSEOは死んだと言える。

といったわけで、SEO業者にとって被リンクによる順位上げ以外にどのようなサービスを提供するか?
ここが生き残りの最重要課題となってきたわけだ。

私の知っている範囲でSEOに関連してこのようなサービスが展開されている。
※リスティング運用、アフィリエイトなどのSEO以外のサービスは除いた。

他にもいろいろあるかもしれない。もし面白いサービスをご存じであれば、コメント、Google+で教えていただけると幸甚である。
(なんだか偏っていますね・・・)

  1. ディレクトリ登録代行
    Yahoo!ビジネスエクスプレス・クロスレコメンド・Jエントリーといった有名ディレクトリサービスに登録を行ってくれるサービスである。
    これ自体は昔からあるものだが、被リンクの効果を前面にうたっているサービスは危険性があるかもしれないので要注意だ。
  2. SEO診断
    Webサイトの内部・外部要因について、SEOの観点から問題点を洗い出しレポーティングするサービス。
    以前からこのサービスは成果報酬型SEOにおいても提供されていたが、あくまで付加価値としての位置づけであることが多かった。
    これをメインのサービスとしたものである。
  3. 警告解除支援サービス
    Googleからのスパム警告の原因を特定し排除するためのコンサルティングや、不自然リンクを実際に削除するといったサービス。
    ある程度以上のSEOのスキルがある人が、数千件ものリンクを目視ですべて精査し削除申請しなければならない。
    特に不自然リンクの削除は近年ニーズが急上昇しているものの、これをやっている業者は多くはなく安いサービスではない。
  4. リンクベイトコンテンツ作成
    ナチュラルリンクを得るために、話題になるコンテンツを作成するサービス。
    美しいインフォグラフィックを作ったり、マンガや小説といったコンテンツを提供するケースもある。
    SEO業者ではないが、バーグハンバーグバーグはある意味最強のSEOサービスを提供しているんじゃないか?と私は思っているが、同意できる人も多いのではないか。
  5. アクセス保証型SEOサービス
    今までの順位保証型は検索順位を保証しているだけであって、検索順位が上がったから売上が上がるとは限らない。
    それに比べると、サイトへのアクセスによって料金が発生するこのアクセス保証型SEOは、順位保証型より収益につながる可能性が高いと考えられる。
    アクセスを集める方法としては、
    外部にPRサイトを作りそこからリンクを貼り、被リンクによる順位アップと実際の集客を狙う方法。
    主にロングテールSEOの手法による、内部強化といった方法がある。
    ビジネスモデルとしてはリスティングにやや近いかもしれない。
  6. コンバージョン保証型SEOサービス
    実際に問い合わせや購入といったコンバージョンの数に応じて、成果報酬が発生するSEOサービスだ。
    唯一、真の意味での成果報酬型のSEOサービスであると言えよう。
    検索エンジンからの集客に始まりコンバージョンに至る全ての経路において、障害要因があるとコンバージョンは著しく少なくなる(SEOは総力戦の時代だ参照のこと)。そのため、顧客のビジネスに深く入り込み、パートナーとして努力することが求められる難しいビジネス形態である。
    このビジネスをメニューとして提供するSEO業者はたいへん少ない。
    しかし、顧客のサイトの作りがよく集客できさえすればコンバージョンが充分望めるといった場合は、PRサイトを作りそこから集客するだけで目標を達成するため容易に受けてくれることもあり得る。この場合は、アフィリエイト広告に非常によく似た販促手法と言えよう。
  7. MEO
    Map Engine Optimization(マップ・エンジン・オプティマイゼーション)の略。
    ローカルSEOというのが正しいのだろうが、SEO業者が提供するサービス名としては圧倒的にMEOという呼称が使われているようだ。
    その証拠に、

    intitle:ローカルSEO では671件
    intitle:MEO では(日本語のページに限定して)22,000件

    である。
    それはともかくこのサービスが何かというと、Googleで検索したときに、ページ上部に表示されるマップ内に自店舗やサービスを表示させるサービスだ。
    比較的小さい金額で可能なサービスであるが、登録するだけで表示されることもあるためまずは自分でやってみることをお勧めする。

  8. ASO
    App Store Optimization(アプリ・ストア・オプティマイゼーション)の略。
    「App Store」「Google Play」でのアプリの表示順位を上昇させる施策である。
    近年アプリの開発費は非常に高騰しているため、注目されるビジネスになってきている。
  9. 逆SEO
    自社の社名やブランド名で検索したときに、良くない評判が書かれているページの検索順位を下げて目立たなくするサービスだ。通常のSEOであれば、一つのページの順位を上げればそれで終わりである。しかし逆SEOは一つのページの順位を下げるために、下げようとするページよりも下のページの順位を上げようとする。
    検索順位2位のページを下げようとした場合には、最低9つのページの順位を上げて2位のページよりも上に押し上げなといけない。

    前からあるサービスであるが、提供している業者はそれほど多くはない。
    それは二つの理由がある。

    一つは、普通のSEOよりも検索順位の操作の割合が大きいため、著しくユーザーの利便性を損なうという批判を浴びたためだ。この批判によって逆SEOを社業としてやらなくなったSEO業者はある(今でも裏メニューとしてやっているかも知れないが・・)。

    もう一つは、たとえスモールキーワードであっても、検索上位を独占してしまうことはQDDに強く逆らうため非常に難しいからだ。最も検索エンジンが嫌がることだと言っていいかもしれない。言い換えればやりたくても難しいからやれないっていう話である。


選択肢が増えることは顧客にとっても望ましいことであるが、2つ考えるべきことがあると私は思うのだ。

1.対価

サービスには必ず対価がある。

業者としてサービスを提供する以上は、利潤を出す必要がある。
もし、正社員が1日かかるのであれば、それに要する人件費は少なくとも2万円ぐらいにはなるだろう。

会社としてサービスを提供するのであれば、人件費の3倍程度はもらわないと適正な利潤が出ない。

言い換えてみよう。
実際の作業原価は3分の1以下だと言っていいということだ。

私は価格が高いサービスよりも、むしろ価格が安いサービスについてより警戒せねばならないと思っている。
月間3万円で提供されるサービスは、作業原価として1万円ぐらい、またしても言い換えると、3時間程度で終わってしまう作業であるということだ。

この程度で何ができるのか?

あなたの会社に置き換えてみて、3時間程度の作業で顧客にどんな価値を提供できるか?
その程度の作業でできることというのは、よほどのノウハウが必要な仕事でもない限り大したことはないはずだ。

それをさもありがたいことであるかのようにうたって提供しているサービスは、ちょっと疑ったほうがいいかもしれないと思うのである。

逆に高い場合は、当然のことながらそこから得られるであろう費用対効果について厳しく吟味せねばならない。

2.他の手法との比較

これらのサービスはSEOでなくても、ほかに代替の手段があるものばかりだ。
それらとの様々な角度から比較検討しなくてはならない。

他の手段の方がよければそれを採用すべきだし、あるいは予算配分を決めて併用するという方法もある。

ユーザー側にも評価する確かな目が必要になるのだ。
選択肢が増えるということは難しくなるということでもあることに留意しなければならない。

防ごう「サイトの不正なハッキング」

最近は日本でも、サイトのハッキングによる被害が多く見られます。

皆さんの中には、サイトが 不正なハッキング の被害を受け、コンテンツが改ざんされたり悪意のあるコンテンツが挿入されたりしてしまった、という話を耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

Google サーチ クオリティ チームでは、ウェブマスター ヘルプ フォーラムGoogle+ Webmaster Japan コミュニティ を通して "防ごう 「サイトの不正なハッキング」キャンペーン" と題してサイトの不正なハッキングによる被害を防ぐための予防策や、被害にあった際の対策などについて、情報発信を行ってきました。

ここで、今回のキャンペーンで発信した情報を改めてご案内します。



1: ウェブマスター ヘルプ フォーラム - 「Google 社員による豆知識 : サイトがハッキングの被害を受けたときの対応方法

ウェブマスター ヘルプ フォーラムでは、フォーラムに投稿されたハッキング被害のケースなどから、被害に遭ってからその解消までのプロセスを以下の 3 つにわけ、ウェブマスターの方がつまずきやすい点を整理してご紹介しました。
  • 原因の特定
  • ハッキングの被害の確認方法
  • 問題の修正後、再発を防ぐためにすべきこと
「サイトが不正なハッキングの被害にあったらまず読んで頂きたいポイント」という観点から内容をまとめました。今まで、被害に遭われた際に初めてその対策を調べたために問題の解消までに時間がかかってしまいサイト運営上大きな影響が出た、というケースが多く見られますので、被害に遭われる前に内容を確認しておくことを強くおすすめします。


2: Google+ Webmaster Japan コミュニティ - ウェブマスター ミニ Tips

Google+ Webmaster Japan コミュニティ 上では、イラストを使ってヒントをお伝えするウェブマスター ミニ Tips 形式で、特に重要なポイントを中心にご紹介しました。
これらのフレーズをどこか頭の隅に留めておき、「サイトの不正なハッキング被害はいつ起きてもおかしくない」という意識を持って頂けたらと思います。また、「ハッキングの影響は周囲にも。みんなで防ごう、注意しよう。」とご案内していますように、ハッキングされた上でマルウェアなど悪質なソフトウェアを仕込まれた場合、被害はサイトだけでなく、そのサイトを訪れたユーザーへの感染など周囲まで及びます。ご自身だけでなく周囲のウェブマスターやユーザーの方と、不正なハッキング防止のため、常に意識し、情報を共有していくことが重要です。ぜひ周囲のウェブマスターの方に、今回の情報についてご紹介をお願いします。

今後も Google サーチ クオリティ チームでは不正なハッキングを防ぐために役立つ情報の発信を強化していきます(ウェブマスター ヘルプ フォーラムでは、マルウェアへの感染、サイトのハッキングに関するカテゴリ を新設しました)。新しい情報をご紹介した際には、ぜひご確認ください。


エンハンストキャンペーンは、コンバージョンオプティマイザーにどう影響するの?

エンハンストキャンペーンの最終移行日が迫る中、表題にあるような質問を受けました。

質問をくれる人はまだイイのですが、コンバージョンオプティマイザーDCO:ディスプレイキャンペーンオプティマイザーについても同じ)を導入しているにもかかわらず、そのあたりを考慮しないまま7月22日を迎えようとしている人を目にするようにもなりました。

『コンバージョンオプティマイザーは、ユーザーのデバイスも考慮して自動的に単価調整を行なってくれるんだけど、そもそもモバイルの入札単価調整を手動で変更したらどうなるの?』って疑問に思ってる人すら少ない気がする。

まずはその答えから言うと、エンハンストキャンペーンでコンバージョンオプティマイザーを導入した場合、モバイルの入札単価調整を手動で設定しても、その入札調整は適応されません。(ただしモバイル単価を-100%にした場合に限り、モバイルへ配信されない設定になります。)

※ 言葉の確認ですが以下、モバイル=スマホという扱いで話を進めます。

PCのキャンペーンをアップデート

っということは、現在PC限定でコンバージョンオプティマイザーを導入しているキャンペーンを、エンハンストキャンペーンにアップデートすると、-100%にしない限り、自動的にモバイルに勝手な単価で出稿されます。

もっと言えば、アカウント内にモバイル用のキャンペーンが存在する場合は、その履歴を引き継いでくれるみたいなので良いのですが、エンハンストキャンペーンにアップデートすると同時にモバイルをはじめる場合は、そのモバイルの過去のパフォーマンスデータが存在しないので、どういう動きになるのか分かりません。

モバイル限定のキャンペーン

逆に、エンハンストキャンペーン導入後もモバイル限定のキャンペーンを使用しようと考えている方。

※ 話を聞いていると、『スマホキャンペーンを+300%にしてPCの単価を広告が出ないくらいの低単価にすることで、エンハンストキャンペーン導入後もモバイル限定のキャンペーンで運用する』という方が、結構な割合でいる気がします。

この場合、コンバージョンオプティマイザーを導入すると、+300%の入札調整を無視することになるので、必然的にPCの広告も出稿されることになります。

通話コンバージョン

更に、エンハンストキャンペーンになると、60 秒を超える通話を『通話コンバージョン』としてカウントできる設定にすることができるみたいなんだけど、そのコンバージョンをコンバージョンオプティマイザーの対象にカウントできるかどうかも、まだ開発中で未発表のまま。

まとめ

考えてみると、いろんなケースが想定されますので、今までPC・モバイルの両方に広告を出していて、その上でコンバージョンオプティマイザーを使っていた人でない限り、ちょっとコンバージョンオプティマイザーの仕様は控えたほうが良いような気がします。

グループ単位で『目標CPA』の設定もできたりするので、そういうことも絡めると、もっと話がややこしくなる気がしますし、エンハンストキャンペーン導入後にある程度コンバージョンが取れてきた後で導入のほうが、賢明かな… (良いツールなんだけどね。)

スタートアップ企業がロゴをデザインする前に考えるべき7つのこと

スタートアップブームが続く日本ですが、ロゴデザインの需要もそれと同時に高まってきているのか、最近はクラウドソーシングを使った格安のロゴデザインサービスも登場して人気を博しているようです。もちろん安ければ良いというわけではないですし、デザイナーに任せずに事業者側はきっちりとコンセプトやベースのイメージを考えておくことも重要。今回は、スタートアップがロゴデザインする際に気をつけるべきことを、的確にまとめてくれたThe Next Webの記事を紹介します。 — SEO Japan

あなたが一流のデザイン会社と一緒に取り組んでいようと、CS5の埃っぽいコピーを使って一人でそれをやっていようと、ロゴの作成は誰にとっても困難なプロセスになり得る。これは、あなたが自分自身のスタートアップのロゴをデザインしている場合は特に当てはまる―たった1つのロゴにそのアイデンティティ全体を入れることは言うまでもなく、会社を経営するのは十分に難しいことだ。

しかし、全ての企業がロゴデザインを必要とする。そして、もしあなたが顧客を引き寄せることに興味があるのなら、魅力的なものを作りたい。この冒険に乗り出す前に、スタートアップ・ロゴを作る前に考えておくべき7つのことをチェックしよう。

1. 名前は何?

まだ名前さえ確定していない場合は、あなたがPen Islandのような退屈な名前に行き詰る前に、ユーザーテストが最終決定をするのに役立つ。例えば、オンライン眼鏡通販で急成長中のWarby Parkerは、自分たちのニーズに完璧にフィットするものを見つけるまで何百もの名前をテストした。もしあなたがすでにこれを解決しているなら、No.2へ進もう。

2. トレンドに依存するな

デザイントレンドは移り変わるし、インターネットはトレンドの急転を加速化する一方だ。90年代のグランジタイプからWeb 2.0への傾斜から今日のフラットなスタイルまで、今流行っていることにあまりにも依存しているデザインは、ほんの数年で時代遅れに見えるようになる。

流行りから学ぶ代わりに、クラシックなデザインのルールに焦点を合わせ、長く続くものを作るのだ。自分のアイデンティティを最もシンプルな方法で伝える力強いデザインが欲しい。

3. 白黒

Timall68によるロゴデザイン

必要最小限と言えば、かなり多くのデザイナーが、まずは白黒でロゴをデザインし、プロセスの最後に色を付けることを推奨している。

歴史的に見ると、その必要性は印刷の限界に起因する。デザインは、白黒の印刷や忠実性の低いファックスや名刺などでも機能しなければならなかった。最近では、印刷はそれほど重要ではないが、白黒のルールは今でも従うに値する。色を画像から取り除くことによって、デザインの構造と余白に完全に焦点を合わせることができる。デザインプロセスの初期段階では、色がこれらの要素の邪魔になることがあるのだ。

4. 柔軟性

JacobParrによるロゴデザイン

先の白黒のアドバイスと合わせて、ロゴデザインの柔軟性が非常に重要だ。素晴らしいロゴは、壮大なランディングページからプレスリリース上のサムネールサイズのマークまで、様々なサイズで機能する。

私たちは、異なるサイズやさらには明るい背景と暗い背景用にロゴのバリエーションを作ることを推奨する。これを解決することが、長期的にあなたの役に立つだろう。

5. ロゴタイプとロゴマークの違い

JacobParrによるロゴマークとロゴタイプのデザイン

全ての企業が、ロゴタイプ―文字で作られたロゴ―を必要とすると言っても過言ではない。シンボルを使ってブランドを伝えるロゴマークは、いつも必要とされるわけではない。例えば、“Nike”と書かれたロゴはロゴタイプだが、Nikeのチェックマークはロゴマークだ。

特にもしあなたが外部のデザイナーと一緒に取り組んでいるのなら、このような用語を知ることがプロセスをより簡単にする。

6. ロゴタイプが何を伝えるのか?

pfunderによるロゴデザイン

アルファベットを伝える以上に、全ての書体には個性がある。あなたのブランドは大学生向け?それはモダン?それともクラシック?それはティーンエイジャーをターゲットにしている?それとも40代後半の既婚の社会人をターゲットにしている?

自分の会社の全体的なパーソナリティと自分が築きたい印象についてよく考え、それに同調する書体を見つけるのだ。筆記体は、あなたの会社にアーティスティックな感じを与え、セリフ書体は堅苦しく感じることが多く、丸サンセリフ体には遊び心がある。分かっただろうか。

7. インスピレーション

当たり前のことだが、これもリストに含めなければならなかった。好みは人それぞれだが、有名な素晴らしいロゴを研究することが、あなたを正しい決断へと押し出す。

Paul Randのような偉人からDribbble上の驚くほど才能のあるデザイナーまで、できる限り全てのことを吸収し、何が機能するかを学ぶのだ。私たちは特にNiiceのようなサイトを好む。十分にインスパイアされて上記全てのことを検討したなら、美しいものを作り始めようではないか。

ヘッダー画像クレジット: Thinkstock


この記事は、The Next Webに掲載された「7 things to think about before creating a logo for your startup」を翻訳した内容です。

改めて読むと基本的なことばかりですが、ロゴやデザインの基本知識がそもそもないスタートアップ起業家には役立つ内容だったのではないでしょうか?意外とデザイナーでもデザイン優先でこういった基礎知識を理解していない人もいる気がしますし、ロゴデザインを内製・外注するに関わらず基本知識は押さえた上で、外さないデザインをしたいですね。 — SEO Japan [G+]

Instagramの動画投稿サービスを徹底検証

日本でもすっかり定番写真アプリと化したInstagram、Facebookに買収された後、余り変化もなく、このままどうなるんだろう、と思っていた人も多いと思いますが、突然の動画投稿サービスをリリース!ということで、その内容を早速検証した記事をThe Next Webから。 — SEO Japan

そう、そうなのだ。Instagramに動画をアップロードすることができるようになったのだ。本日現在、Facebookが所有する写真共有ネットワークは、15秒のクリップに対応し、13種類の動画専用フィルターを提供し、“Cinema”と呼ばれる新しい手ぶれ補正機能を組み込んでいる。

もちろん、Instagramファンはこの変更について良い意味で気に掛けるだろう;Instagramは単純さで成功してきたが、動画は物事を複雑にする性質を持つからだ。

このアップデートはまだ発表されたばかりなので、まずは何が新しいのかを見ていこう。その後で、この変更に対する私たちの考えを述べることにする。

アプリを使ってみよう

Instagramで動画を撮影する時に最初に気が付くことは、写真が今も主役であるということだ。大きな写真撮影ボタンはそのままに、その隣にある新しいビデオカメラアイコンが目に入る。それをクリックすると、動画を撮影するように促される。

Instagramでは、15秒の動画を録画させてくれるが、それは実際にやってみるとかなり長く感じる。もちろん、自分の好みで短い動画を記録することもできるし、Vineのように複数のクリップを組み合わせることも可能だ。しかしながら、Vineと異なるのは、基本的な編集機能が、全体的にやり直さずにクリップを削除させてくれる点だ。

初めてのInstavidを撮影しようと思った時、あなたは直感的にランドスケープモードで撮ろうとするかもしれない。残念なことに、Instagramは現在のところ、横向きで録画した動画を反転させない。Facebookは、これはバグであり、すぐに修正される予定だと言っている。

Instagramの新しい動画フィルターを使ってみる

Instagramの創設者Kevin Systromが、Instagramが13種類の新しいフィルターを提供すると発表した時、恐らく、流行を追っかけるのを嫌う人達はみんな大きなうめき声を放ったことだろう。しかし、これらのフィルターを試してみると、Instagramはちゃんと分かっているようである。

フィルター使用に読み込みは必要なく、動画を再生するとすぐに適用される(上記写真参照)。たった1つの不満は、これらのフィルターの多くが似たり寄ったりだということだ;どれもが、一般的だがどこかノスタルジックなタッチのある似たような年代感を持っているのだ。

InstagramのCinema機能を実行中

ここで、Cinema機能に話を移す。フィルターオプションの上にある小さなアイコンが、手ぶれ補正機能‘Cinema’のONとOFFになる。デフォルトではONになっていて、これが驚くほど良く機能する―あまりにも良すぎて、私たちはOFFをタップするまでそれがONであることに気が付かなかった。それをOFFにする時には注意しないと、ひどく揺れた画面にびっくりさせられることになる。もしくは、ただ私の手が震えているだけかもしれない。

先に進んで、動画をフィルターにかけた後は、カバーフレームを選択するように言われる。これは、ユーザーがあなたの動画をスクロールする際に何を目にするかを決めるものだ。そこから、記録した動画はアップロードされ、「Like」の準備が整う。

カバーフレームを選択する

それは効果的なのか?

この動画機能はまだ非常に新しいが、私たちの第一印象はかなりポジティブだ。とは言うものの、自分のストリーム内にいくつかの動画を目にした後、ほぼすぐに、あなたのInstagram観は変わり始めるだろう。

動画はより摩擦の高いメディアだが、写真よりも興味をそそる。このような方法では、動画がこのネットワーク上での写真の重要性を小さくするように思える。これは必ずしも悪い変化ではないが、それは全ての人が好む変化でもない。

言い換えれば、もしあなたがVineを好きではないなら、今現在あなたがInstagramに満足することはないだろう。

フィード内では、動画の自動再生がデフォルトになっているが、これは設定で変えることができる。それらの動画は、右上の角に置かれたアイコンを除いては、あなたの写真にしっくりと溶け込む。

ビジネスチャンス

比較的短い時間の間に、Urban OutfittersやOreoといったブランドが、新規顧客と繋がることを期待してVineに押し寄せた。Vineのように、Instagram上の動画は、製品を販売する新しい方法を提示するし、企業があなたの注目を集めるための方法を素早く見つけ始めることは間違いない。

どのようにしてブランドがこの新しい機能を刺激的な方法で利用するかは容易に想像できる。実際に、LululemonやBurberryのような企業がすでにこの機能を試し始めている。

今現在、このシステムは完全にオプトインだ:あなたが企業の写真や動画を見るためにはその企業をフォローしなければならない。しかし、ストリーム内の広告や販売促進投稿が将来見込まれれば、動画は、一般の人々にとってよりもブランドにとって非常に有益なものになる可能性がある。

このような大きな変化には、反発がつきものだが、それはほんの少しのユーザーからのものになるだろう。動画は、ユーザーが他の人に自分の人生を共有したり自分自身を表現するための新しい方法をもたらす。私は、大部分のユーザーがそれを拒絶するとは思わない。

あなたは、可愛い子猫の動画や、プールサイドでくつろいでいる動画や、ハッと息をのむような動画を撮る準備はできているだろうか?準備はいいか、あなたのフィードはがらりと変わる。

画像クレジット: Ryan McVay / Thinkstock


この記事は、The Next Webに掲載された「Instagram video first look: Good for people, better for brands」を翻訳した内容です。

私もたまたま動画機能がアップデートした日にInstagramを新しいスマホ用にダウンロードしたのですが、動画をさくっと撮ってフィルターで色々遊べるのは楽しいですね。海外ではTwitterのVine、そしてこのInstavidも利用が着々と進んでいるようです。Instgaramファンは海外に負けじと多い日本、この動画機能はどこまで普及するでしょうか? — SEO Japan [G+]

Googleが面接試験で出題する超難問は単なる時間の無駄だったことが発覚

Googleといえば入社時の面接試験で、ほとんど意味不明に近い(でも頭が良い人が必死になって考えれば何かそれらしい答えが出てきそうな)超難問奇問を尋ねることでも有名です。実効果はともかく、ある種、Googleのブランディングにも大きく貢献している要素だったとも思いますが、この度、とあるインタビューでそれらの難問が面接時の質問としては全く意味が無かったことをGoogleの人事部門の責任者自身が答えていた記事を発見したのでご紹介。 — SEO Japan

Googleは、就職希望者に驚くほど難しい面接プロセスを受けさせることで有名だ。この会社は、非常に聡明な人材を探していて、答えるのが不可能に近い難問を付き付けることで知られている。

その中から私たちのお気に入りをいくつか紹介する:‘あなたの身長はニッケルの大きさに縮められ、あなたはブレンダ―の中に投げ込まれました。質量も減らされたため、密度はこれまでと一緒です。ナイフの刃は60秒以内に動き始めます。あなたはどうしますか?’‘4分間の砂時計と7分間の砂時計だけを使って、9分を正確に測定してください。’‘全ての親が男の子を欲しいと思っている国を想像してください。全ての家族は、男の子が生まれるまで子どもを産み続け、男の子が生まれたらストップします。この国における女の子と男の子の比率はいくつですか?’

しかし、これらの質問は、実際にGoogleがより良い候補者を見つけるのに役立つのだろうか?それは、この会社の質の高いスタッフに関する迷信の一部なのだろうか?それとも、個人の既成概念にとらわれない考えをテストする合理的な方法なのだろうか?

Google人事部のシニア・バイス・プレジデントであるLaszlo Bockが、The New York Timesとの最近のインタビューの中で、全体的に見て、それは無駄な取り組みだった、と打ち明けた。

“私たちは、難問が全く時間の無駄であることを悟った”、と彼は言った。“飛行機にゴルフボールをいくつ詰め込むことができますか?マンハッタンにはガソリンスタンドはいくつありますか?これらの質問は完全に時間の無駄だった。候補者の能力を何も予測できない。主として、面接官を賢い気分にさせるのに役立っていただけだ。”

それは驚くに当たらないが、Googleを必要以上に高尚な台座に置きたい人達にとっては少しがっかりすることだ。Bockは、この会社は候補者がどのように評価されるかに関していくつかの一貫性を提供する構造化された行動面接によって大きな成功を手にしていると説明した。

“行動面接も機能する―仮説に基づいた事柄を与えるのではなく、‘あなたが難しい問題を分析的に解決した例を教えてください’のような質問で始める。‘と、彼は付け加えた。”

“行動面接の興味深い点は、相手にその人自身の経験を話すようにお願いする時、あなたが2種類の情報を手にすることだ。一つに、あなたは現実世界のシチュエーションで彼らが実際にどのように行動したかを目にし、候補者についてあなたが得る価値のある‘メタ’情報は、彼らが何を難しいと考えるかについて教えてくれる。”

そういうことだ。完全な現実とはいえ、Googleによって投げられる騙しの質問は、実際には雇用の最終決定にほとんど貢献していなかったのだ。

画像クレジット:Adam Berry/Getty Images


この記事は、The Next Webに掲載された「Google reveals that its near impossible interview brainteasers were a ‘waste of time’ for hiring」を翻訳した内容です。

採用担当者ではなく人事全体の責任者の発言だけに実際、今は余りこういう質問は尋ねられなくなっているのでしょうか。しかし、面接担当官を賢く見せるだけ、というのは思わず笑ってしまいますが、これはこれで密かにGoogleブランディングには貢献していたとも思いますが、、、。記事にもあるように、これまでこれらの超難問奇問をGoogleの凄さと絶賛していた人も結構いたと思うのですが、その人たちの立場は?!と余計な心配をしてしまう私でした。 — SEO Japan [G+]

SEOは総力戦の時代だ


最近はSEOという技術領域を定義することが難しくなってきていると思う。

以前はSEOとは人工リンクの作成と若干の内部修正とほぼ同義だった。
特に重要だったのが安価に、大量に、見破られないリンクを作るノウハウ。
それがSEOだったと言っても言い過ぎではない。リンク作成という特定のスキルに特化した一種の職人芸だった。

しかし、この方法は過去のものになったといってよい。
以前であれば、強引なリンクビルディングによってビッグキーワードで無理やり上位表示させれば、他の要因が悪くてもコンバージョンは取れたのだ。

しかし、人工リンクによって検索順位を上げることが難しくなった現在、
自然検索から見込み客を集め、コンバージョン数を最大化させることがSEOの目的であるが、
検索エンジンのアルゴリズムの知識だけでは達成することが無理になったのである。

SEOのスキルセット/あるいはSEO業界へのお誘いという辻正浩氏のブログの記事の図を引用してみたい。


SEOのスキルセット
これを見ると実に必要だとされるスキルが多岐にわたっていることがわかる。

この図を見て、

いくらなんでもこれは多過ぎじゃない?

と思う人も多いだろう。
しかし、これは誇張でもなんでもない。

様々なスキルを持った上で、状況に応じて必要な手法を組み合わせて使い分けることが必要なのだ。
検索エンジンからのコンバージョンはどのようにしてなされるかを考えてみるとよくわかる。

検索エンジンからのコンバージョンを簡単にモデル化するとこうなる。

コンバージョン数 = 検索エンジンからの集客数 
            × コンバージョン率

検索エンジンからの集客数は更に分解が可能だ。

検索エンジンからの集客数 = 
      検索エンジンからのサイト全体の評価 × 
      検索結果への露出経路数 ×
      検索結果表示時のCTR(クリック率)

つまりSEOを成功させるためには、

  1. 検索エンジンからのサイト全体の評価
  2. 検索結果への露出経路数
  3. 検索結果表示時のCTR
  4. コンバージョン率

この4つをそれぞれ高めなければならない。
これらは足し算ではなく、掛け算の関係にあるため、どこか1か所でも低い箇所があると充分なコンバージョンを得ることができない。

一番大切なことは、最も低い箇所、つまりボトルネックを発見してこれをつぶすことなのだ。
ボトルネックになっている箇所を発見する知識と、ボトルネック箇所を改善する技術を持たなければならない。
だから、広範囲な知識と技術が必要になるのだ。

辻氏のSEOのスキルセットに準じて具体的に書いてみることにする。

  1. 検索エンジンからの自サイトの評価を高める
    ●バズマーケティング・ソーシャルメディア対応
     ナチュラルリンクを取るために最重要な仕掛けだ。
    ●テキストライティング・コンテンツ制作・映像
     そのそもリンクされるコンテンツを作ることが前提。
    ●その他マーケティング
     オフラインからの戦略も重要。
    ●IA・情報分類
     検索エンジンから評価されるためにIAへの配慮が非常に重要
    ●スマートフォンやタブレットといったデバイスの知識
     デバイス別の正規化などの知識がSEOには重要。
    ●HTML/CSS
     検索エンジンに高く評価されるサイトを作るため必要
  2. 検索結果に自サイトのページを露出させる
    ●『検索エンジン』の知識
     ここがいわゆる今までのSEOの知識とされている部分。
    ●キーワードマーケティング
     検索エンジンへの露出を増やすために必須。
  3. 検索結果表示時のCTR
    ●テキストライティング
     検索結果からのCTRに大きく影響する。
    ●リスティング広告
     SEOと補完関係にある。またSEOの予備調査などにも有効。
    ●セマンティックウェブ
     リッチスニペット表示やレシピ検索などの検索への対応。
  4. コンバージョン率
    ●UX・ユーザービリティ・Webデザイン
     PV・再訪率・コンバージョン率を伸ばすため必須。
    ●LPO
     コンバージョン率を伸ばす技術。

あとは、このプロセス内に入らないが全体にかかわる重要な技術がある。

●Webプログラミング
 HTMLのみならずプログラミングの知識はほぼ必須。
●セキュリティ
 クラッキングされると来訪者が激減する。
●サーバ
 レスポンスは検索順位に影響を及ぼす。
 また正規化やURL振り分けにも知識が必要。

そして重要なこと、

●アクセス解析・データマイニング
 全体のボトルネックを把握するための重要なスキル。
 辻氏はアクセス解析を最重要スキルだとしている。
 データマイニングは大規模サイトになると重要だ。
●営業
 最重要スキルかも知れない。
 Webサイトの成功のためには、社内外の人の協力が必須。
 それを取り付けるための技術だ。

※NLPだけはなんのことかわかりませんでした。
 自然言語処理(Natural Language Processing)の略でしょうか・・・
 それであれば『検索エンジン』の知識の一分野として包含されるものだと思われる。

これらのスキルを全て持っているのが理想であり、弱い分野はすなわちそのSEOコンサルタント、あるいはそのSEO業者の弱点となる。

しかし、実際のところ一人のSEOコンサルタントがスキルをすべて網羅するのは無理だ。
『検索エンジン』の知識は当然持っていなければならないのだが、その他の技術をいかに身に着けて、どれほど深く掘り下げることができるか?
そこがこれからのSEOコンサルタントの価値になってくるだろう。

SEOコンサルタントになる前の出自、あるいは他に得意な分野が重要になってくると思うのだ。

デザイナーであれば、
Webデザイン・HTML/CSS・UX・ユーザービリティ・アクセシビリティ・LPOについて深い洞察と技能を持ちそれを強みとする。

SEであれば、
Webプログラミング・セマンティックウェブ・セキュリティ・各デバイスの知識・アクセス解析・データマイニングを得意とする。

といったようにプラスアルファの強みを持つことが、これからのSEOコンサルタントとしての生きていくポジショニングだと思う。
その上でできる限り他の分野についても、自分ではできなくてもどんな解決策があるかだけは知っておく必要がある

コンサルタントはクライアントの課題を、できる限り最短距離で解決する知識が求められる。
そのためには自分の得意分野だけでなく、幅広く知識を得て、

「自分はできないけど、こういう解決策がありそれは○○さんに頼めばやってもらえる」

ということを知っている必要があろう。

これからのSEOは総力戦であり、局地的な強みだけでは勝利を得ることはできない。

自分の強みと弱みを知り、強みを最大限に生かすことがコンサルタントの個性で付加価値だ。
弱みについては外部から味方を得て、全局面において勝てるようにならなければならないと考えるわけである。

世界遺産の登録間近!数字で見る富士山(インフォグラフィック)

世界遺産への登録も間近、日本で一番高く美しい山「富士山」にまつわる数字をあつめたインフォグラフィックをご紹介。初心者にも玄人にも新しい発見があるかも!?必見です。– SEO Japan

数字で見る富士山(インフォグラフィック)※画像をクリックすると「フジヤマNAVI」のサイトに飛び、全体をご覧いただけます。

富士山の世界遺産登録が迫る中、予測される様々な問題やその解決策が盛んに議論されていますが、「富士山」そのものの魅力をもう一度探ってみましょうよ!ということで、デザインをお手伝いさせて頂いたフジヤマNAVIさんのインフォグラフィックです。

数字で見る富士山(インフォグラフィック)

富士山の裾野面積は沖縄本島とほぼ同じだった!富士山の体積は日本の年間水使用量17年分!?など、富士山の大きさをいろいろな視点から分析しているほか、各登山ルート比較、気象情報や、世界遺産に登録されるまでの7年以上の軌跡を、一枚の絵にまとめています。

数字で見る富士山(インフォグラフィック)

基本的な情報ですが、その数字を違う視点から比較してみると新しい発見があるのではないでしょうか?個人的には、有名な吉田ルートより富士宮ルートの方が距離もかかる時間も短いんだなという発見がありました。それだけ傾斜がきついということみたいです。世界遺産登録を機会に、登頂に挑戦してみてはいかがでしょう? — SEO Japan [G+]

寿司屋で使える専門用語をまとめたインフォグラフィック

知っていると便利かも!?寿司職人の間で使われる符牒(ふちょう)をまとめたインフォグラフィックを、グルメ情報サイト「ぐるなび」からご紹介。– SEO Japan

寿司屋で使える専門用語をまとめたインフォグラフィック※画像をクリックすると「ぐるなび」のサイトに飛び、全体をご覧いただけます。

インフォグラフィックは弊社がデザインお手伝いさせて頂きました。

今回の”ネタ”は「寿司用語」。寿司屋で変に玄人ぶるのも微妙ですが、職人さんたちの掛け声の中に知っている用語が聞こえたら楽しいのではないでしょうか。単純に一覧にしているだけでなく、『昔醤油は紫色だったからムラサキって言うらしいよ』とか話しのネタに使える解説もある(笑)、便利なインフォグラフィックです。

上の画像にある数字の呼び方は勘定時に聞いたことがあるかもしれませんが、他の客に金額が分からないように確認するための配慮だそうです。例えば「ダリバン」と聞こえたら4800円、時には酔っ払いの事を指すこともあるようですよ。

寿司屋で使える専門用語をまとめたインフォグラフィック

寿司屋で使える専門用語をまとめたインフォグラフィック

「お愛想」は本来客側が使わない言葉なんですね。。まあ今は一般用語化しているような気もしますが、意外と知らなかった情報もあったでしょうか?用語の使い方はお店によってもそれぞれですし、寿司の楽しみ方も自由なように、専門用語も楽しく使ってみてはいかがでしょうか。 — SEO Japan [G+]

拝啓。世界のデジタル広告の約半分はGoogle様が支配しています。

ネット広告。少し拡げてデジタル広告。その市場を過去10年でほぼ制覇してきたGoogleとそのライバル達の現状を改めて数値で見る。 — SEO Japan

私は暇を見つけると、株式会社の財務報告書を読む。大きなトレンドだけでなく、小さなトレンドが、この文書の中にハッキリと表れている。世界のデジタル広告への支出の55%は、グーグル、ヤフー!、マイクロソフト、フェイスブック、アマゾン、そして、AOLに集約されている。そして、コムスコア社によると、この6つの企業は、トラフィックが多いウェブサイトのトップ 6に該当する。

先日のアドエクスチェンジャーの記事は、GroupMが世界全体のデジタル広告への支出を1135億ドルと算出している点を指摘していた。その他のデータは、この6つの企業のフォーム-10k(年次報告書)を調べたララ・フィッシャーゼーニン氏の情報をベースにしている。

Ad Spend Chart

2011年にも同じようなレポートに遭遇していた。興味がある方はこのページで確認し、比較してもらいたい。

2013年、グーグルが目覚ましい勢いで成長する一方、ヤフー!は後退している。グーグルは、デジタル広告の41%を独占しており、2位のヤフー!は4%に留まっている。グーグルは、最大のライバルになんと10倍の差をつけているのだ。

アマゾンとフェイスブックが広告ビジネスを確立しているのは良い兆候と言えるだろう。しかし、どこから広告マネーは出ているのだろうか?そして、両社の代わりに、どこがシェアを失ったのだろうか?(もしくは広告への支出が全体的に増加しているのだろうか?)


この記事は、Darren Hermanに掲載された「These 6 Companies Controlled 55% of Worldwide Digital Ad Spend in 2012」を翻訳した内容です。

元記事の原題は「6社がデジタル広告の55%を独占する」というタイトルでしたが、そのうち40%がGoogle先生な状況に思わずタイトルも変えてしまいました。日本では圧倒的な存在の天下のD様も日本の広告市場のシェアは25%程度ですし、Googleの余りの圧倒的存在感が改めて浮き彫りになる数字ですよね。現状はあくまで「デジタル広告」と「広告」がわかれていますが、全てにおいてデジタル化が進む今日、数十年後の世界では一体どうなっているのでしょうか。。。 — SEO Japan [G+]

ネット広告代理店を雇う前に知っておくべき6つの鉄則

アベノミクス効果で経済も活性化された日本(と、信じたい)、自前でネット広告やマーケティングを管理するのを諦めてことから飛躍してネットに精通したマーケティングエージェンシー、ま、早く言うとネット広告代理店、の力を借りようと思っている企業さんも多いのではないでしょうか?とはいえ、信頼して仕事を任せられる代理店がどれだけあるかというと私も正直に答えられないわけですが、、、悩める企業の皆様がより優れたネット広告代理店を雇っていただくためのアドバイスを全米最強クラスのデジタルマーケッターがアドバイスします。 — SEO Japan

“あなたは私のために何ができますか?”

疑いようもなく、これは、Twist Imageに電話をかけてくる見込み客に私がされるナンバー1の質問だ。私たちのビジネス開発の最前線において、毎年70近いイベントでの講演を通して、過去7年間世界中で、他のデジタルマーケティングエージェンシーにいる仲間との率直な会話の中で、デジタルマーケティングエージェンシーと関わるとはどういうことかをしっかりと把握しているブランド(大、中、小を含む)は数少ないということが私にははっきりと分かっている。

デジタルマーケティングエージェンシーを雇う前に、あなたが考えるべきことは6つある:

  1. DNA: あなたの血にデジタルは流れているのか。デジタル世代の人である必要はないが、新しい消費者および彼らがどのように繋がっているのかを鋭く把握していなければならない。ブランドは自分のDNAを見て、自分が本当にデジタルマーケティング戦略に力を注ぐ準備が整っているのかどうかを自問自答しなければならない。もしあなたが1つか2つのプロジェクトで様子を伺うつもりなら、それが失敗に終わる可能性は高い。デジタルマーケティングの力は、あなたのDNAをキャンペーン広告の発想からコミットメントに転換することからやって来るのだ。
  2. プラン: デジタルマーケティングエージェンシーに電話をかける前に、自分が求める結果および予測する結果について自分独自のプランもしくはビジョンを作る時間を取ること。プラン―それが単純なものであろうとプロフェッショナルなものであろうと―は、デジタルマーケティングエージェンシーにあなたが持っている(もしくはあなたに欠けている)知識のレベルに関していくらかのアイディアを与える。これは大部分のブランドが耳にしたくないことだ。彼らは、自分がバカに見えることや、自分が洗練されていないことが理由でエージェンシーが有利に立つことを心配する。それは誤りだ。プランを立てることには、自分が確実に適切なエージェンシーと会うために下調べをすることも含まれる。周りに話を聞いたり、照会をチェックしたり、たくさんのオンライン調査をすることに時間をかけること。そこから、可能性のあるパートナーのリストを作成するのだ。練習だけでは完璧にはなれない。計画と練習が完璧を作るのだ。
  3. 予算: “これにはいくらかかるのですか?見積もりを下さい。私たちは予算がいくらなのか分かりません。” これらは、確実にあなたが最高の結果を手に入れなくする3つの簡単な方法だ。もしマーケティング予算がないのなら、エージェンシーパートナーに電話をする前に予算を作るのがベストだ。その予算全体のうち何パーセントをデジタルに費やしたいのかを把握すること。それに全力を注ぐのだ。そこから少し深く掘り下げる。この予算を使って何をしたいのか(これが上記No.2で述べたプランの一部になるべきだ)?新しい顧客のために何を支払うつもりなのか(これは顧客獲得単価としても知られる)?確かに、賢いデジタルマーケティングエージェンシーは、あなたがこのようなことを把握するのを手助けしてくれるが、あなたはまず自分で下調べをしなければならない。予算は確定されたものでなくていい。エージェンシーにいくらかのレールを与えるつもりで考えるのだ…共に働くためのしっかりとした範囲を。
  4. 人: Jim Collinsは、賢い人に自分のベストを尽くしてもらうことの婉曲表現として、バスで適切な席に適切な人間を置くことについて話す。現代では、デジタルマーケティングエージェンシーに頼ることが理にかなっていることは間違いない。ブランドは、全てのことを自分でするために時間やリソースを費やすことはできない(それができるブランドは、とても幸運だ)。そうは言っても、ブランドは、自分たちが何を購入しているのかを知り、リードすることができるように、適切な(賢く、プロフェッショナルで、経験豊富な)リーダーシップを持たなければならない。ブランドとエージェンシーの最高の関係は、並外れたものを作るために、常に両者が並んで一緒に仕事をしている関係だ。残念ながら、ブランドは、自分たちのエージェンシーパートナーが成功できるようにするために、適切な人を適切な場所に置いていない。これはブランドに対して根拠もなく反対しているわけではなく、デジタルマーケティングとは、四半期ごとに計画して、毎週状況をチェックするものではないのだ。これは、年中無休24時間リアルタイムの環境なのだ。これを正しく行うためには努力と献身が必要であり、全てはイタラティブでオーガニックで生のエンゲージメントから生じる。ウェブは今起きているのだ。
  5. 知識: これは全く新しい。20年という歳月は、この領域にいるには長い時間のように思えるが(私のような人にとって)、それはマーケティングのプロにとってはまだまだ新しいのだ。優れたエージェンシーパートナーとは知識を持っているエージェンシーではない。優れたエージェンシーパートナーは、知識を共有する。簡単に言うと、私たちは皆、時間とともに学び、進化している。私たちがFacebookが全てであると考え始めると、スマートフォンとiPadが表れ、それは、私たちのマーケティングは今後数年でどんなふうになるのかと一歩下がって疑問に思うことを強いる。それは正常であり、それは恐ろしい。私たちは皆、もっと知識豊富になって、その知識をお互いに共有しなければならない。もしあなたのブランドがその学習体験の一部になる意思がないのであれば、あなたがデジタルマーケティングエージェンシーから優れたサービスを得ることはますます難しくなるだろう。それは1つの簡単な理由からだ:正確に、自分が何を購入しているのかを、あなたが心から理解することはないからだ。
  6. パートナー: デジタルマーケティングエージェンシーをベンダーとして考えないこと。戦略パートナーとして考えるのだ。これがあなたのブランドがデジタルを自分のDNAの一部にするのを手助けし、それが戦略プランがどのように進化するかの最新情報を全ての人に絶えず伝え、そしてそれが予算とゴールを理解するのをより簡単にするだろう。それにも増して、全ての人が、一緒に、より賢くなるだろう。ブランド側のシニアマーケティングのプロフェッショナルと、エージェンシーがとっかえひっかえされている回数に関して言えば、私たちの業界が劇的な入れ替わりが激しい一番の理由は、真のパートナーになっているブランドとエージェンシーがほとんどいないという事実に直接関係していると私は信じている。

何か見逃していることはあるだろうか?デジタルマーケティングエージェンシーを雇う前にブランドが知っておくべき重要なことは他に何があるだろうか?


筆者について:ミッチ・ジョエルは数々の受賞歴を誇るカナダ発のデジタルマーケティング/コミュニケーションエージェンシー、Twist Imageの代表です。2008年にはカナダで最もソーシャルメディア上で影響力のある人物、そして40歳以下で最も有名な40人の一人、さらに世界で最も影響力のあるオンラインマーケッター100人の一人に選ばれました。著書である「Six Pixels of Separation」(Grand Central Publishing – Hachette Book Group)は、ビジネス/マーケティング書として英語圏で大ベストセラーになっています。ミッチのブログはこちらから。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Before You Hire A Digital Marketing Agency」を翻訳した内容です。

元々、原文ではDigital Marketing Agencyという言い方だったのですが、日本語の場合はベタながらネット広告代理店が一番置き換えられる言葉かと思いそうしました。書かれていることは、別にネットに詳しくなくとも理解できる真っ当&当然の内容だったと思います。問題は正しいパートナー選定ができない会社はそもそもこの文章の内容自体を理解できないというか余りピンとこなさそうな感じがしなくもないことですが・・・。

日本企業のネット化の遅れが問題であることは良くいわれますが、それ以前にマーケティングに対する基本知識や概念を理解している企業が少なすぎることの方が問題なのかもしれません。だからこそ、意味不明・搾取のみが目的の悪質ネット広告代理店(&SEO会社)に騙される会社が後を絶たないわけで。ネットやネット広告の普及がそういう状況を、数年で(ま、既に10年は立っていますけど)打破はできないまでも少しずつ改善していければまた少しでも日本経済復興のプラスにはなるのでは?と思う私でした。なんて偉そうにいっている私も日々常に勉強です。 — SEO Japan [G+]

ネット通販歴10年の経験で学んだECサイトSEOの8つの教訓

今年頑張って更新頻度を高めにしてきたSEO Japanですが6月は色々あって更新控えめで恐縮です。とはいえ、公開する記事はその分濃い目で、ということで今回はサーチエンジンランドからECサイトのSEOに関する有益な記事をどうぞ。 — SEO Japan

前回のコラム「SEOでEコマースの収益を2倍に増やした具体例」(日本語)のコメント欄で、クライアントのサイトに対して、実際に適用することが可能な具体的なeコマースSEOの手法を求めるコメントが寄せられた。

今回の記事では、eコマースサイトのSEOに10年以上携わった経験から得られた、貴重な教訓を紹介していく。以下の8つのeコマースSEO向けのアドバイスには、あらゆるオンラインビジネスに変化を与え、収益を後押しする手法が凝縮されている。

1. インフォメーションアーキテクチャ & URLの構造のSEOへの影響を理解する

E-Commerce SEO Tip #1

大半のSEOコンサルタントと同じように、ウェブサイトの開発プロセスの最後の段階、つまり、インフォメーションアーキテクチャとURLの構造が決定されてから、仕事を依頼されることがよくある。通常、サイトはほぼ完成している – あるいは、既にローンチされている状態である。

これはSEOにとって最悪の状況である。コンテンツの作成は終了し、製品カタログのインポートも終了している。検索エンジンはクロールとインデックスを終えている。既に顧客候補がサイトを訪問している。しかも、- SEOの観点から見て – 内部の構造が劣悪と言わざるを得ない状態になっている。

適切にURLの構造化を行っていない場合、内部のページは、サイト全体を強化するのではなく、お互いに競合してしまう。URLのパラメータ、セッション ID、そして、プリンタフレンドリなバージョンのおかげで、コンテンツが重複する問題がまん延している。ユーザーエクスペリエンスを強化する意図を持つ高度なフィルタリングと検索機能は、この問題を悪化させている。

通常、eコマースサイトのオーナーは、第三者を雇い、サイトの肉付けを行い、特別な機能の実装 & コーディングを行い、完成したサイトをアップロードする – これは、全てプロジェクト自体が完了する前に行わる。その後、様々な問題が発生する – そして、ある段階でサイトのオーナーは、コンサルタントに声をかけて、「SEOマジック」を期待する。SEOは、トラフィックを増やす上で効果があると言う噂を聞いたためだ。少しでもプラスに働くことは積極的にチャレンジする。

これは、SEOコンサルタントを最も困らせる状況(日本語)である。依頼するのが遅過ぎるのだ。多くの調整やコーディングのやり直しが求められる。それでも、ウェブサイトを一から作り直さなければ、マーケットのニーズを満たすことが出来ないサイトもある。このプロセスには、時間とコストが大幅に費やされる。

eコマースSEOのアドバイス #1: ウェブデザイナー、インフォーメーションアーキテクト、そして、SEOコンサルタントを初めからグループで作業させるべきである。すると、ウェブサイトは、より効果が上がり、より最適化が進み、そして、顧客候補が容易に利用することが出来るようになる。

仲間のコラムニスト、トム・シュミッツが、ウェブの構造と内部リンクに関して、SEOに最適なサイト構造と内部リンクの全て(日本語)の中で、適切なアドバイスを提供しているので参考にしてもらいたい。私自身もこの件を詳しく調査し、コンテンツをeコマースサイトに対して構造化する方法に関して実用的な提案を幾つか行っている。

2. 重複するコンテンツの原因を認識し、解決策を探す

新たなクライアントのためにサイトを分析する際、重大な重複するコンテンツの問題に遭遇することがよくある。全体のデザインとコードを修正することなく、この問題を解決するのは容易ではない。

コンテンツが重複する問題の原因は、不十分な計画、軽率なインフォメーションアーキテクチャ、そして、非直観的なウェブサイトの構造が該当することが多い。

eコマースサイトでは、URLパラメータ、セッション ID、そして、プリンタフレンドリなコンテンツのバージョンの利用が、この問題を発生させている犯人である可能性が高い。コンテンツ階層の通常の場所に加え、複数のカテゴリ[キャンペーン]や[オファー]で同じコンテンツが配信されている場合、さらに問題は悪化する。それぞれのシナリオを認識し、計画の段階で予防しなければならない。

eコマースSEOのアドバイス #2: コーディングを始める前に、ディベロッパーに重複するコンテンツの可能性と問題の解決策を把握させる。

デザイナーとディベロッパーは、高度な検索やフィルタリング、robots.txtファイル等の関連する問題、そして、メタディレクティブやロボットの除外の関連するメリットやリスク(利用するべきではないケースを含む)を熟知している必要がある。ページネーションもまたコンテンツの重複を生み出す可能性がある。また、グーグルに対して、正確なページネーションの属性を実装することも重要である。

3. 効率の良いリンク構造を用いて、リンクオーソリティを保つ

eコマースSEOプロジェクトにおいて、効果的なリンク構造は、インフォメーションアーキテクチャ、URLの構造、そして、製品の分類および整理の仕組みに左右される。論理的なカテゴリやサブトピックを割り当てるのではなく、場当たり的に製品を分類している場合、リンクのアーキテクチャは、SEOの観点から見て、効率が悪いと言わざるを得ない。

eコマースSEOのアドバイス #3: コマースサイト内の製品を、トピックおよびサブトピックに応じて、URLの階層に反映されるように、カテゴリとサブカテゴリに分類する。

こうすることで、eコマースサイトの最適化は強化され、人間のビジターに対するユーザビリティは改善される。新たに製品がサブカテゴリに加えられると、ブレッドクラムのナビゲーションが、URL階層内の各レベルに新しいURLを確保し、カテゴリページとホームページに遡る。サブナビゲーションメニューを特定のカテゴリに採用すると、高い階層に位置する、その他の関連するカテゴリにリンクを張ることが出来るようになる。

良質なキーワード分析を行い、完全一致のテキストを計画することで、事実上、内部リンク構築を自動的に実行させることが出来るようになる。新たに製品ページを加える度に(新しいランニングシューズ等)、URLの[shoes/running-shoes]を促進するだけでなく、同時にリンクジュースを高い階層にある[shoes]カテゴリにも送り込むことが可能になる。

関連するカテゴリにリンクを張ったセクション/カテゴリレベルのメニューを用いると、グーグルのクローラが、サイトの全てのセクションにアクセスし、その他のコンテンツとの関連性を考慮してページを確認して、容易にランクを決定させる効果が見込める。

一方、フラットなURL構造をもたらし、サイトの関連性の薄い部分にリンクを張ることがある、大きなメニューとドロップダウンメニューは避けておいた方が無難である。オーソリティ、パワー、そして、ページランクが漏れてしまうためだ。

4. SEOの自動化は(時折)有効

SEOに関して言えば、「自動化」と言う用語は、ネガティブな意味を持つことが多い。事実、私自身がSEOの「自動化」を回避する方針を持っている。しかし、自動化を促すことが有効に働く、例外のケースがある。例えば、プログラマーにオンサイトの要素(タイトルタグ等)をSEOのコンサルタントが決定したフォーマットを基に自動化してもらうケースが考えられる。

大量の製品を掲載するeコマースのストアでは、この取り組みは便利である。タイトルタグ等の要素を自動化して、適切なターゲットのキーワードを含めつつ、ユーザーフレンドリーな情報を提示させることが出来るためだ。

eコマースSEOのアドバイス #4: 大規模なeコマースサイトに関しては、新しいページに対して、SEOフレンドリーなタイトルタグとメタディスクリプションを作成する作業を自動化する方法をディベロッパーに伝える。

こうすることで、長期的に見ると全ての関係者の時間と手間を省くことが出来る – そのため、タイトルタグに通常費やす時間よりも長くかかっても、適切に実行することが肝要である。サイトワイドに展開される点を忘れないでもらいたい。タイトルタグとメタディスクリプションをeコマースサイトの製品ページに表示するコンテンツに応じて、言葉を選ぶ仕組みを技術者に対して、明確に指示する必要がある。

個別の製品名やタイトルをH1タグとタイトルタグで利用するだけでよい。ディベロッパーは、容易に、そして、速やかにプログラミングすることが出来るはずだ。また、ページのコンテンツ自体からテキストを集めて、製品ページに対するメタディスクリプションを動的に作成することも可能である。

申し分のない滑り出しだが、他にもやらなければならないことはある。リッチスニペットは、検索結果ページのCTRを高める効果がある。SEOコンサルタントが支援することで、ディベロッパーは、SEOの知識がなくても、素晴らしいタイトルやメタディスクリプションを提供することが出来るだろう。

5. 小さな反復プロセスは非常に効率が良い

計画に失敗すると、プロジェクト自体が失敗する。SEO戦略は全て重要だが、戦略および実装を行う際、ある要素が他の要素よりも重要になることがある – ここで「小さな規模でスタート」する方針が鍵を握る。

eコマースサイトのオーナー達は、全てを一度に変えようとする傾向がよく見られる。サイトを変身させ、全てのページをグーグルで上位にランクインさせようとするサイトのオーナーが後を絶たない。必要以上に変更を加え、効果が不確かな状態で、過剰に大きなリスクを取ってしまうのだ。

eコマースサイトSEOのアドバイス #5: サイトの一部に焦点を絞った小規模なプロセスを実施すると、飛躍的な効果が見込める。

変更をテストする必要がある。効果がある点を確認するのだ。何をするべきか、そして、どうするべきかを理解したら、サイト全体で変更を展開する。最も重要な変更点から手をつけよう。大半のディベロッパーやデザイナーは、仕事の時間が限られている。そのため、作業を第三者にアウトソースする際、スクラム、または同等のシステムを採用する可能性が高い。この際、重要になるのがタイミングである。一度に一つのタスクを割り当てる方が、通常、結果的に作業は捗る。

6. eコマースのトラッキングシステムを実装する

多くのウェブサイトのオーナーは、トラフィックの増加を、正しい方向に向かっており、賢く、効率的な取り組みを行っている良い兆候と見なす。しかし、トラフィックが売り上げにコンバートしていなくても同じことが言えるだろうか?

eコマースSEOのアドバイス #6: グーグルアナリティクスでeコマーストラッキングを有効にして、クライアントが実際に稼ぎだしている収益を把握する。

私のクライアントのほとんどは既にグーグルアナリティクスを利用している。コンサルタントとして、私は早い段階でeコマーストラッキングが設定/実装されていることを確認する。こうすることで、SEOの改善により、増加した収益の額が明らかになる。ページビュー、クリック数、あるいは、ランキングの増加よりも、実際の金額で成果を見せる方が効果的である。金額に勝るものはない。

サービスの価値を常にアピールしなくても済むなら、クライアントとの仕事は大幅に楽になる – エネルギーと集中力をより優先順位の高いアクティビティに投じることが出来る状況の方が、クライアントにとってもプラスに働くはずである。また、eコマーストラッキングは、クライアントのオンライン(またはオフライン)のマーケティングにおいて、効率的ではないセクション、または、ビジネスに十分な価値を与えていないセクションを素早く特定することが出来る。

データで武装することで、単なるグーグルの仲介者ではなく、eコマースビジネスの収益にとって有益な人物として認めてもらえるようになる。すると、採用期間が長くなる。私を雇う時間数について、クライアントが気にしなくなるのだ – 高いROIが実証されているためだ。SEOコンサルタントにとっても、クライアントにとってもお互いにメリットがある。

1年間で収益を100%増加させる計画を策定し、グーグルアナリティクスで進歩を共有しながら、計画を実行に移していくことで、提案した計画を実施し、最後まで実践する上で必要な支援と承認を得ることが出来るようになる。たった、10万ドルで1000万ドルを稼ぎだすことが出来るなら、反対する人などいるがない。抵抗ゼロで予算を確保することが出来るだろう。

7. 従来のSEOは今でもeコマースSEOに有効

従来のSEOは今でも十分に効果がある。eコマースサイトでは、製品ページのパフォーマンスが低いケースがよく見受けられる。コーディング、テキスト、そして、その他のコンテンツが原因になっている。また、製品の情報が少なすぎる、固有のコンテンツが欠けている、または、サイトの別の場所に同じアイテムが掲載されていることが、パフォーマンスを落としている可能性もある。

eコマースSEOのアドバイス #7: 製品に関すテキストが存在しないなら、上位にランクインすることも、検索トラフィックをサイトにもたらすことも不可能である。

コンテンツが必要である。イメージ、動画、そして、適切なキーワードのターゲティングが欠けているなら、競争の激しい分野で勝負するのは不可能に近い。ガイドチェックリストを使って、適切な取り組みを行ってもらいたい。

まずは、サイトの別の場所、または、別のオンラインのリソース(競合者のウェブサイトやベンダーのウェブサイト)に掲載されているコンテンツを再び配信する行為は慎むべきである。重複するコンテンツはグーグルの怒りを買う可能性があり、上位にランク付けしてもらえなくなる。

8. ダッシュボードを作成し、金額を報告する

派手な写真やカラフルなグラフやチャートを用意するだけでは、クライアントを説得することは出来ない。ビジター数、クリック数、ページビュー数についてアピールするだけでは、疲れるだけで、厳しい表情の経営者達を納得させることは不可能である。何が言っているのか分からない人も多いはずだ。つまり、信頼してもらうため、そして、予算を確保するために、さらに労力を費やさなければならなくなる。

eコマースSEOのアドバイス #8: グーグルアナリティクスでダッシュボードを作成し、SEOの取り組みを介して得た金額を明確に示す。

その他のマーケティングミックスの取り組みと比較しよう。SEOの取り組みが利益をもたらしている点を証明することが、契約の続行を勝ち取る上で鍵を握る。ダッシュボードを作成して、最も重要な数字を提示するのだ。

金額に焦点を絞るべきである。これはクライアントからの信頼を高める上で効果がある。クライアントは、SEOコンサルタントのことを食物連鎖の高い位置にいる存在であり、優先する必要があると考えるようになる。「単なるSEOに詳しい人」と過小評価されることはなくなるだろう。

優れたSEOコンサルタントは、優れたウェブアナリストでもある。しかし、クライアントはこの点を理解していない。ダッシュボードを利用することで、クライアントに自分の価値を分かってもらうためのスライドやスプレッドシートのプレゼンを作るために時間を無駄遣いしなくても済む。すると、クライアントの収益をさらに増やすアクティビティに時間を注ぐことが可能になる。

その他の教訓 & 収穫

  • SEOは飾りではない。初期の段階で盛り込む必要がある、重要な材料の一つである。
  • そのまま利用することが可能な、既成のSEOが施されたeコマースプラットフォームは存在しない。SEOフレンドリーなプラットフォームは、インストール後にSEOのエキスパートが調節および最適化を実施することが可能である。
  • SEOは応急措置ではない。この考え方に固執すると、多くのセールスを逃してしまうだろう。

今回の投稿では、多くの大規模なeコマースサイトにSEOを実施した経験から得られたアドバイスを紹介した。今度は皆さんの意見を聞かせて頂きたい。

  • 今回のアドバイスに関する感想を聞かせてもらいたい。
  • 皆さんにとっての最も効果的なeコマースSEOのアドバイスは何だろうか?
  • SEOコンサルタントとして、eコマースのSEOを担当した際に、特にどのような問題に苦労させられただろうか?
  • 最後にその他に何か質問はあるだろうか?

考え、提案、そして、コメントを聞かせてもらいたい。効果的なeコマースSEOについて熱い議論を交そうではないか。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「8 E-Commerce SEO Tips Gathered From A Decade Of Consulting」を翻訳した内容です。

10日ぶりの記事にふさわしい?、中々に充実した記事だったのではないでしょうか。私も現在、2つのECサイトを運用中ですが、ここに書かれた内容はどれも100%実用的&参考になりますし、改めて実践しきれてないと思うものもあり、早速担当者に伝えようと思った所です・・・(担当者さん、仕事増やしてごめんなさい)。 — SEO Japan [G+]

Google タグマネージャを使用してウェブマスター ツールでサイトを確認する

Google タグマネージャ を使用してサイト タグの追加と更新を行っている方であれば、コンテナ スニペット コード を用いてウェブマスター ツールで サイトの所有権を簡単に素早く確認 できるようになりました。

以下で方法をご説明します。
1. ウェブマスター ツールの ホームページ で、確認したいサイトの [サイトを管理] をクリックしてから、[このサイトを確認] を選択します。サイトをまだ追加していない場合は、右上にある [サイトを追加] ボタンをクリックすると追加できます。


サイトの追加を行うには、Google タグマネージャで [表示、編集、管理] の アカウント レベル権限 が必要です。

2. [確認] ページで、確認方法として [Google タグマネージャ] を選択し、画面上の指示に従います。




3. [確認] をクリックします。

これで完了です。

この確認方法についてご不明な点がある場合は、ウェブマスター ヘルプフォーラム をご利用ください。

キーワードツールは万能ではない


今回のテーマは、

キーワードツールは万能ではない

ということについて語ってみたいと思う。
キーワードツールは

この二つがなんといっても最重要なツールである。
検索エンジンからの公式の数値が得られるのはこの二つだけあり、リスティング広告の運用といったお金がからむ部分もあり信ぴょう性は高い。
ウェブマスターツールの検索クエリと、キーワードツールの検索数を見比べると、数値が近いことが多くかなり信用できると私は考えている。

キーワードツールを使ってどのキーワードを狙うべきか考える人は多いだろう。

これは基本的には間違いではないが、万能ではない。

理由は大きく二つある。

1.書くべきキーワードはキーワードツールから直接発見できない

これが最も重要な理由だ。
例えば、当ブログはSEOに関するブログなのだがアクセスを稼いでいるキーワードは何かというと、

当ブログの集客上位キーワード

こんな感じである。
私は2つ重要なことが読み取れると思う。

  • 意外なキーワードでアクセスが取れるブログの書き方:170クリック/月
    ブログ 書き方:90クリック/月
    ブログ 書き方:70クリック/月
    面白いブログの書き方:60クリック/月

    といったようにこれらを合計すると390クリック/月を稼いでいる。
    この数字はだいたいこのブログ全体の1日分のアクセスに相当するが、それはこの記事のためだ。

    誰でもちょっと人気になれるブログの書き方8つの方法

    実は、SEO Imagination!を運営している伊藤氏から

    「”ブログ 書き方”ってキーワードはアクセス結構取れるんですよ」

    って聞いたのでそれなら書いてみようと思って書いたのがこの記事だ。
    実際にかなりアクセスが取れて驚いた次第である。

    「SEO」という枠組みで考えていたら、いくらキーワードツールをいじくり倒しても、こんなキーワードには絶対に出会わない。
    キーワードツールはアクセスが取れるキーワードを教えてくれる魔法のツールではないということだ。

  • 意外にアクセスが取れないキーワードがある
    ウェブマスターツール:250クリック/月
    は検索数と順位の割にはアクセスが取れていない。この理由は、

    「ウェブマスターツール」というキーワードで検索するユーザーのニーズは、
    「ウェブマスターツール」にログインしたいというニーズがほとんどだということだ。

    現在は5位に表示されているのだが、もし仮に2位まで上がったとしても、劇的に多くのアクセス増は期待できないと思う。

    キーワードツールでの検索数が多かったとしても、それを鵜呑みにするのではなくユーザーの検索意図を読み取る必要があるのだ。

2.検索数の多いキーワードを全てコンテンツ化することには無理が伴う

ロングテールSEOを実行するために、数百記事作ろうとする。
数百記事とはとても多いように感じられるかもしれないが、決してそんなことはない。

シフィカス氏は「アフィリエイト野郎」の中で、アフィリエイト収入のために作るサイトは1000ページ弱程度作っていると述べていた。

個人でも真面目にサイトを作るとその程度のボリュームになるのだ。

さて、これほど多くの記事を作るために、キーワードツールに表示されるキーワードをもとにしてタイトルをつけるとどうなるか?

類義語が数多くピックアップされたりして、非常に偏ったものになる。

例えば、タラバガニのレシピを扱うサイトを作ったとする。
その場合に、

「タラバガニ レシピ」
「たらば蟹 食べ方」
「タラバガニ 食べ方」
「タラバガニ ご馳走 レシピ」
「タラバがに 献立 ご馳走」
「レシピ タラバ 材料」 

といったような似たようなキーワードが多数ピックアップされる。
リスティングであれば、これらすべてのキーワードに網を張っておくのは当然やるべきことである。

しかし、SEOで同じことをやるのはかなり無理がある。
これらを工夫して、不自然ではないタイトルを作るように努力するのは悪くはないのだが、これらのキーワードがタイトルに入った記事が並んでいたら違和感があるだろう。

表記が揺れているし、ほとんど同じ意味なのに違うキーワードが並ぶのはかなりカッコ悪い。

このようにキーワードツールから導かれるキーワードだけを使って、コンテンツを企画するのはサイトのブランドイメージを著しくおとしめる原因になるのだ。

といったわけで、キーワードツールだけではキーワードの選定や、コンテンツ企画ができるわけではないということがお分かりいただけたかと思う。
では、キーワードの選定やコンテンツ企画はどうすればいいのか?

簡単にできる魔法のツールはない

これが結論だ。
そんなものがあったら誰もが苦労しないし、もしそんなものがあったとしても誰もが使えれば同じキーワードに多くの人が殺到するだろう。

結局は知恵を絞ってキーワードは探さねばならないのである。

あなたのサイトを診断します! サイト クリニック 2013


Google サーチ クオリティ チームでは 昨年 に引き続き「サイト クリニック」を実施します。「サイト クリニック」とは、実在するサイトを題材に、Google 検索と相性の良いサイト運営の方法について考え、ディスカッションをするイベントです。これまでも スペインドイツインド などで開催し、ウェブマスターのみなさまに好評を頂いています。昨年日本で実施したサイト クリニックでも「Google 検索と相性の良いサイト運営の方法が紹介されたが、大変参考になった。検索と相性の良いサイトは、わかりやすい構造や内容になっているということが具体的に理解できた。」といった感想をいただくことができました。




今年は以下の要領で、 ハングアウト オンエアー 形式でオンライン上で多くの方に見ていただける形でサイト クリニックを実施します。

  1. サイト クリニックで扱うサイトの募集
    サイト クリニックで題材としてご紹介させていただけるサイトを募集します。応募はこちらのフォーム からお願いします。

    • 募集期間:6 月 14 日(金)~ 6 月 21 日(金)
    • 対象:公益性の高い事業を行っている団体・組織のサイト(特定非営利活動法人、公益社団法人、公益財団法人、ソーシャル ベンチャーなど)
    • ご注意点
    • サイトがブログやハングアウト オンエアー上で表示され、多くの方に閲覧される可能性があります。
    • 準備のため、事前に Google サーチ クオリティ チームからご連絡をさせていただく場合があります。ハングアウト オンエアーに参加をお願いする可能性もあります。

  2. ハングアウト オンエアー形式でのサイト クリニック
    応募いただいたサイトの中からいくつかのサイトを題材として、ハングアウト オンエアー形式でサイト クリニックを実施します。
  3. 後日、ブログ記事でもサイト クリニックの様子をご紹介します。

みなさまからのご応募をお待ちしております!

スマートフォン向け検索でのランキングの変更について

スマートフォン ユーザーは、インターネット ユーザーの中でも成長が非常に早く、重要なユーザー層となってきています。そして Google ではスマートフォンから Google を利用するユーザーにデスクトップ環境と変わらない、リッチなウェブ体験を提供したいと考えています。こうした携帯端末向けのリッチなウェブ サイト作成のため、「携帯端末に最適化されたウェブサイトの構築方法(推奨事項)」や「スマートフォン サイトによく見られるミス」といった情報をご提供してきました。

こうしたスマートフォン サイトによく見られるミスを防ぐと、スマートフォン ユーザーはあなたのサイトを快適に閲覧して、サイトのコンテンツをさらに閲覧するようになるかもしれないですし、検索ユーザーは探している情報をすぐに見つけることができるようになります。スマートフォン ユーザーへの更なる検索体験の向上と、スマートフォン環境での閲覧の支障を減らすため、Google では近日中に、誤った設定をおこなっているスマートフォン向けサイトに影響のある、いくつかのランキングの変更を予定しています。

以下では、最も多く見られる設定の誤り、ミスとその解消法をご紹介します。

間違ったリダイレクト

ウェブサイトで、デスクトップ ユーザー向けページとスマートフォン ユーザー向けページに対してそれぞれ別の URL を用意しているサイトも多いかと思います。ここで取り上げる間違ったリダイレクトは、デスクトップ ユーザー向けページに訪れたスマートフォン ユーザーをスマートフォン向けサイトにリダイレクトする際に、関連性の低いページにリダイレクトしてしまう、というものです。典型的な例としては、 デスクトップ ユーザー向けページを訪れたスマートフォン ユーザーをすべてスマートフォン向けサイトのトップ ページにリダイレクトするよう設定しているという、ケースがあります。以下の図にある、赤色のリダイレクトは間違ったリダイレクトと考えられます。


このようなリダイレクト設定は、ユーザーのスムーズなサイト閲覧を阻害し、そのユーザーがサイト上のページを見ることをやめて違うサイトへと離脱しまうことにつながるかもしれません。たとえユーザーがサイトから離れなかったとしても関連性の低いページへのリダイレクトは、特に回線速度の遅いモバイル ネットワークを使っているようなユーザーにとって、とてもわずらわしいものです。こうした間違ったリダイレクト設定はウェブ ページや動画、その他あらゆるものを探しているユーザーのリッチな検索体験を妨げるものですので、ウェブ検索や、他の種類の検索(イメージ検索、ビデオ検索など)において今回のランキングの変更の影響が及びます。

関連性の低いリダイレクト設定を避ける方法は簡単です:単純に、あるデスクトップユーザー向けページを訪れたスマートフォン ユーザーをそのページに対応したスマートフォンユーザー向けページへとリダイレクトさせるだけです。もしそのコンテンツがスマートフォン向けに最適化された形で存在していない場合でも、関連性の低いページにリダイレクトするよりも、リダイレクトをしないでそのコンテンツが載ったデスクトップ環境向けページを表示させる方がよいでしょう。

リダイレクトについてはより詳しい情報を「リダイレクトとユーザー エージェントの検出」でご紹介しています。また、デスクトップ ユーザー向けページとスマートフォン ユーザー向けページに対してそれぞれ別の URL を用意している場合は「推奨事項の詳細」もご確認ください。

スマートフォンでのみエラーが発生する

デスクトップ環境でアクセスするとコンテンツが表示される URL に、スマートフォンでアクセスするとエラー ページを返すようなサイトがあります。これは様々な状況によって発生しますが、よく見られるケースとしては以下のものがあります。

  • ユーザーが携帯端末からデスクトップ向けページにアクセスしていることを識別した際に、404 ページや ソフト 404 ページ を表示しているケースがありますが、それは避けましょう。そのページに対応するスマートフォン向けページが存在する場合は、そのページへリダイレクトするようにしましょう。
  • スマートフォン向けページ自体がエラー ページではないことを確認してください。また、コンテンツがスマートフォン向けに最適化されていない場合は、デスクトップ向けページを表示してください。エラー ページを表示されるよりも、(どのような形であれ)探していたコンテンツが表示される方がはるかによいユーザー エクスペリエンスとなります。
  • Googlebot-Mobile を不適切に扱わないようにしてください。典型的なミスとしては、デスクトップ向けサイトを訪れたスマートフォン向け Googlebot-Mobile を フィーチャー フォン向けに最適化されたサイト へと誤ってリダイレクトさせているために、さらにそこから デスクトップ向けサイトへとスマートフォン向け Googlebot-Mobile をリダイレクトさせ、もとに戻らせてしまうというものがあります。結果、リダイレクトの無限ループが発生し、Google 側ではエラーとみなしてしまうことになります。

    このミスを防ぐことも簡単です:
    すべての Googlebot-Mobile ユーザー エージェント は特定のモバイル デバイスのユーザー エージェント文字列を含みます。ウェブマスターは、Googlebot-Mobile ユーザーエージェントを特別扱いせず、それらのデバイスに対するのと同様に取り扱うようにしてください。例えば、スマートフォン向け Googlebot-Mobile は現在、iPhone のユーザー エージェント文字列を含むので、iPhone ユーザーに対するのと同じレスポンスを返してください。
  • 多くのウェブサイトがデスクトップ環境ではうまく再生できるのにスマートフォン端末で再生できない動画をページ上に埋め込んでいるのをよく見かけます。 例えば、再生に Adobe Flash が必要なコンテンツは iPhone やバージョン 4.1 以上の Android 端末で再生できません。

ここでは 2 つのよく見られるミスをご紹介しましたが、ウェブマスターにとって、「スマートフォン サイトによく見られるミス」で挙げているミスを防ぐことはとても重要です。可能な限り多くの種類のモバイル端末やオペレーション システム、またはそれらのエミュレーターで、掲載した動画の閲覧も含めたテストを行ってみてください。そうしたテストをすることで、モバイル ウェブがさらにリッチになり、サイトを訪れるユーザーがハッピーとなり、さらには検索ユーザーやあなたのサイトの訪問ユーザーがコンテンツをフルに楽しめることにつながります。

ご質問がありましたら ウェブマスター ヘルプフォーラム にお寄せください。


Original version: Changes in rankings of smartphone search results