新型コロナで見送られた成人式の懇親会を東京・中央区がoViceでバーチャル開催

人生でたった一度しかない成人式。2021年1月に発令された4都県への緊急事態宣言を受け、都内では少なくとも16の区が対面集合形式の成人式の中止を発表した。東京23区では、通常どおり1月10日に新成人をホールなどに集めて開催したのは杉並区のみ。2021年は各区ともに開催方法を模索し、渋谷区、千代田区、中野区などは時期を3月にずらして対面集合形式で実施、その他の区では式典コンテンツのオンライン配信を行い、対面型懇親会は中止という形式で行われた。

東京都中央区も式典をYouTubeでオンライン実施し懇親会を見送った区の1つだが、かつての同級生や恩師とも会えるその機会を少しでも取り戻そうと、同区職員と懇親会の実行委員会により2021年3月14日、oVice上でバーチャル交流会が行われた。中央区では毎年、成人式後に任意で参加可能な「新成人のつどい」という、ゲームや懇親を深める交流会を開催している。オンライン開催にあたって「あつまれ どうぶつの森」のようなアバター形式を利用するのがいいのではないかと探していたところ、oViceに辿り着いたという。

日本のスタートアップoViceが提供する同サービスは、バーチャルコミュニケーションツールの1つ。オフィスやパーティ会場などを模した画面上で、参加者が自分のアバターとなるアイコンを動かし交流を行う。参加者は自分のアイコンを自由に動かすことが可能で、他のアイコンに近づくとその人の声が聞こえてくるという対面コミュニケーションに近い感覚を得やすいところが特徴だ。また、ツール上で動画を共有し、一緒に閲覧することも可能。今回の懇親会では、交流、ゲームなどの催し、動画の共有などがすべて行えるツールということで採用された。oVice側も社会的意義を感じ、全面協力している。

oViceのUI / UXを活かしたマルバツクイズ(画像クレジット:oVice)

オンライン懇親会は、3月14日の14時から16時の2時間で開催された。まず実行委員によるoViceの使い方に関する丁寧なチュートリアルが行われた。14時半からは中央区にゆかりのある芸人コンビが、中央区エリアにちなんだオリジナルコントを披露。15時からは対面型で開催されていたクイズ大会が行われた。そして最後に、地元中学生からお祝いの吹奏楽の演奏が動画で流された。

oVice上で一緒に動画を閲覧(画像クレジット:oVice)

初めての試みということもあり、準備やリハーサルにはさまざまな部署の職員が20〜30名ほど協力している。今回、中央区は、1月に成人式ができなかった代わりに新成人へ記念品(タンブラー)を送っているが、そこに今回の案内を同封。さらに中央区や「新成人のつどい」の公式TwitterやLINEでも今回のイベントに関する告知を行い、YouTubeでもoViceの使い方解説動画を用意するなど、例年以上に事前準備に力を入れていた。

インタビューに答える新成人(画像クレジット:実行委員会)

2021年の「新成人のつどい」には新成人だけでなく教員や実行委員、オンラインの利点を活かして海外在住者も参加している。中学卒業以来、久しぶりに再会をした人たちもおり、開催してもらえてよかったという声も多かった。

中央区民部文化・生涯学習課長の岩田純治氏によると、終了後、練馬区や越谷市から問い合わせがあったという。中央区では、公式SNSの活用、YouTubeでの広報番組や講演の配信といったオンラインツールの活用を進めており、イベントについても引き続きオンライン対応を進める方針だ。

カテゴリー:イベント情報
タグ:東京oVice日本

2021年のフェイスブック年次開発者会議は6月2日に「F8 Refresh」としてバーチャル開催

新型コロナウイルスの懸念により、Facebook(フェイスブック)は2020年いくつかの試みの後に結局、年次開発者会議「F8」をキャンセルした。そして3月23日、同社はF8 Refreshというバーチャルのみのイベントを発表した。米国時間6月2日に1日限りのイベントとして開催すると述べた。こちらからF8 Refreshにサインアップできる。

現在、置かれている状況に即してすべての物事のサイズを適正化するというのは時代を「象徴するもの(Mark)」だ。F8はここ何年も規模とスコープを拡大してきたが(通常約5000人を集め、会場で多くのイベントがある)、Facebookは2021年を少し控えめなものにしようとしているようだ。

「Mark」というのはここでは重要な意味を持つ言葉だ。2021年キーノートにMark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)氏は登場しない、と同社は筆者に認めた。創業者でCEOの同氏の言葉の代わりに、プラットフォームパートナーシップ担当副社長Konstantinos Papamiltiadis(コンスタンティノス・パパミルティアディス)氏がイベントのオープニングプレゼンを行う。通常オープニングプレゼンでは同社の新たなサービス立ち上げについてアップデートがある。

会場開催の計画を前もって立てるのは今のところうまく機能しない、というのも現代を象徴するものだ。新型コロナウイルスをめぐっては感染、感染減少、そしてパンデミックの再発とこれまでにあまりにも多くの予期せぬ事態が展開され、発生から1年経った現在も世界の複数の当局はウイルスを抑え込むために活動をコントロール下に置こうとしている。

Facebookはこれまで、デベロッパーやパートナー、他の出席者が日程を確保して離れたところからの移動計画を立てられるよう、F8に出席する人々に余裕あるリードタイムを与えてきた。例えば2020年の2日間のイベントは2019年11月に発表された。もちろんその数カ月後に新型コロナウイルス感染症が発生し、2020年のF8はキャンセルを余儀なくされた一連のイベントの1つとなった。Facebookは当初、ローカルイベントに置き換える方策を模索したが、結局すべてをキャンセルした。

「F8は常に構築、そしてイノベートし、次に何がくるかと探している人々のすばらしいコミュニティを1カ所に集めてきました。そして過去1年にわたって、デベロッパーのコミュニティはあらゆる規模の事業者が変わった世界を受け入れてデジタルトランスフォーメーションを加速できるよう成長させました」とパパミルティアディス氏はブログへの投稿に記した。「これを認め、当社はF8をそのルーツに戻したいと考えています。祝福し、インスパイアし、そしてデベロッパーが成長するのをサポートする場所です」。

Facebookが6月にどんなトピックを取り上げるべきと考えているのか、というのが大きな疑問だ。現在候補として考えられている大きなテーマは、発展途上マーケットでどのように引き続き成長しようと計画しているのか、Clubhouseのような新興アプリに対抗するものを立ち上げるかどうか、立ち上げるとすればそれがどんなものになるのか、広告を超えてビジネスモデルをどのように多様化するか、 Noviとデジタル通貨Diemは立ち上げられるのか、Facebookがいかにプラットフォーム上の誤使用に引き続き取り組むのか、といったものだ。

巨大で影響力の大きな企業にとって、カバーすべきものは実に多い。しかし少なくとも今は、注力すべきものは控えめとみられる。大きな立ち上げや発表よりも、FacebookはF8でエコシステムとその中にいるデベロッパーにフォーカスし続けるようだ。パパミルティアディス氏はFacebook、Instagram、Messenger、WhatsApp、Oculusにビルトインするためのプロダクトツール、テクニカルディープダイブセッション、デモ、パネルに言及し、トピックは同氏が強調したエリアの中から取り上げられそうだ。

カテゴリー:イベント情報
タグ:FacebookF8 2021

画像クレジット:Andrej Sokolow/picture alliance / Getty Images

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(文:Ingrid Lunden、翻訳:Nariko Mizoguchi

4月のTCイベント:Early StageでPerkins Coie、Merus Capital、Brainbaseと知財・M&Aの戦略や注意点を語ろう

米国時間4月1日と2日に開催される第1回TechCrunch Early Stage 2021イベントまであとわずか数週間となった。この2日間のブートキャンプでは、創業間もないファウンダーがスタートアップを成功させるために必要な、起業家としてのコアスキルを身に付けられるように支援する。どれもその分野のエキスパートがリードする、必要不可欠なトピックだ。

例を挙げると、知的財産は基本的な飯の種であり、スタートアップはそれを保護するとともに、VCの視点から価値を理解する必要がある。また、アーリーステージの創業者であっても、M&Aのノウハウを学ぶのに早すぎるということはない。なぜなら、スタートアップが急速に成長した場合に、足元をすくわれるようなことがあってはならないからだ。

そこで今回は、Perkins Coie(パーキンス・コーイー)法律事務所、Merus Capital(メルス・キャピタル)、そしてBrainbase(ブレインベース)からそうそうたる顔ぶれを招き、M&Aと知的財産保護に関する専門知識を披露してもらうことにした。この3つのインタラクティブな分科会は業界最高クラスの頭脳によるものなので、お見逃しなく。

VCファイナンスにともなうIP価値の創出と保護Perkins Coie

VC投資家はテクノロジーやライフサイエンス分野のスタートアップへの出資を決定する際に、正式な知的財産(IP)権をどのように評価するのだろうか?また、IPのデューデリジェンスはどのように行われるのだろうか。投資家や創業者は、資金調達後、どのようにしてスタートアップ企業がイグジットバリュエーションを最大限に高めるようなIP戦略を追求するのだろうか。Perkins Coieの特許出願担当パートナーであるMichael Glenn(マイケル・グレン)氏と新興企業向けベンチャーキャピタル担当のMatt Oshinsky(マット・オシンスキー)氏が、経験豊富なベンチャーキャピタリストとともに、知的財産権の保護とすべての技術開発活動の価値を最大化するための質問に答える。Perkins Coieがお届けする。

スタートアップ創業者のためのM&Aプレイブック – グーグルとマイクロソフトからの教訓Merus Capital

創業チームが下す最も重要な決断の1つは、戦略的な買い手に会社を売却することを検討するタイミングだ。このセッションでは、どのように買収者にアプローチし、よくある落とし穴を避け、目を見張るようなバリュエーションを得るチャンスを最大にするかを学ぶ。Merus Capitalの創業パートナーであり、Google(グーグル)やMicrosoft(マイクロソフト)で10年間にわたり買収を指揮したSean Dempsey(ショーン・デンプシー)氏と、Dave Sobota(デイブ・ソボタ)氏から話を聞く。Merus Capitalがお届けする。

自社の知的財産のネーミングと保護Brainbase

世の中を変えるような製品やサービスのアイデアを思いついたとき、それを何と呼べばいいのだろうか?名前を決めたあと、他の誰かがその名前を使っていないことを確認するにはどうしたら?ドメインやTwitter(ツイッター)のハンドル名は利用可能だろうか?Brainbaseでは、誰でも簡単に、弁護士を通さずに商標登録を行うことができ、あらゆるチャネルで即座にブランドを所有することができる。このセッションでは、Brainbaseの共同創業者兼CEOであるNate Cavanaugh(ネイト・キャバノー)氏が、ブランド保護と資金調達のためのデューデリジェンスの両面から、自社の商標を所有することの重要性を説明する。Brainbaseがお届けする。

さて、これだけでもいい情報が盛りだくさんだ。Early Stage 2021のアジェンダには、他にも多くの貴重なプレゼンテーションが含まれている。ぜひチェックして、一日を戦略的に過ごそう。

TC Early Stage – Operations & Fundraising(アーリーステージ – 運営・資金調達)」イベントは米国時間4月1~2日にバーチャル開催される。こちらからパスを購入して、仲間と一緒にスタートアップを構築するための最良の方法を学ぼう。プロのヒント:2つのEarly Stage 2021イベントに両方参加すれば、知識が倍増する。「TC Early Stage 2021:Marketing and Fundraising(マーケティング・資金調達)」は7月8~9日に開催される。両イベントのダブルチケットの早期割引価格は、3月26日午後11時59分(PST)まで有効。期限前に購入すると、最大100ドルの割引となる。

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タグ:知的財産

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Alexandra Ames、翻訳:Aya Nakazato)

4月のTCイベント: Early Stageでクライナー・パーキンスのパートナーがシリーズA調達の前に考えるべきことを解説

Kleiner Perkins(クライナー・パーキンス)は、シリコンバレー全体で最も権威のあるベンチャー企業の一つだ。同社は、Twitter(ツイッター)、Google(グーグル)、Square(スクエア)、Peloton(ペロトン)、Spotify、Robinhood(ロビンフッド)など多くのスタートアップに投資してきた。その経験から、Kleiner Perkinsの人々は、企業の様々なステージで資金調達に何が必要とされるか熟知している。

中でも最も難しいジャンプの一つは、シードラウンドを調達してからシリーズAに進む部分だ。ファウンダーは、アイデアと製品市場の適合性に焦点を当てるのではなく、自社の製品がスケールアップできることを数字で示し、それを裏付ける必要がある。

そのプロセスは過酷で複雑になり得るが、4月1日と2日に開催されるTechCrunch Early Stage – Operations & Fundraising(アーリーステージ – 運営・資金調達)イベントでは、Kleiner PerkinsのパートナーであるBucky Moore(バッキー・ムーア)氏がその全体像を解説してくれる。

TC Early Stage – Operations & Fundraising」は、アーリーステージのファウンダーに焦点を当てたバーチャルイベントだ。このイベントでは、投資家やエキスパートが中心となって、資金調達やオペレーションなどのスタートアップのコアコンピタンスに重点を置き、ビジネスを構築する上で最も困難な部分を分析する数十の分科会が開催される。

ムーア氏は、4月1日から2日にかけてバーチャル開催されるこのイベントで、「シリーズAを調達する前に考えるべき4つのこと」と題したセッションをリードする。さらに、同氏は会場からの質問にも答える予定だ。

今回のプレゼンテーションではどのようなことに焦点を当てていくのか見ていこう。

シリーズAの資金調達で最も重要なのは、資金調達前の意思決定です。ファウンダーが驚くほどよく犯しがちな間違いは、投資家と話す前に4つの重要なエリアを考えていないことです。バッキー・ムーア氏が、シリーズAを成功させるためにファウンダーがどのように準備すればいいのか、また、投資家がシリーズAの小切手を書くときに何を求めているのかについてお話します。彼のアドバイスは、アーリーステージの資金調達を目指すすべての起業家にとって貴重なものとなるでしょう。

その4つのエリアとは?それを知るには、チケット(価格にはExtra Crunch1年分が含まれている)を購入して参加しなければならない

ムーア氏はNetlify、Materialize、CodeSandbox、Opstrace、そしてStackbitの取締役を務めており、デベロッパ向けのソフトウェアとインフラにエネルギーを注ぐ傾向がある。Kleiner Perkinsの前はCostanoa Venturesの投資家で、それ以前はBatteryに所属していた。

また同氏は、2021年に向けて最も興味を持っている分野のリストも発表している。それはこちらから見られる。驚くことではないが、データ、ML/AI、クラウド技術の進歩が中心となっている。

TechCrunch: Early Stage」でムーア氏の話を聞けるのが楽しみだ。イベントのチケットはこちらから購入できる。

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(文:Jordan Crook、翻訳:Nakazato)

Samsungが新製品発表イベント「Galaxy Unpacked」を日本時間1月15日午前0時に開催

すでにお聞きかもしれないが、Samsung(サムスン)の次世代フラッグシップは米国時間1月14日にデビューする予定だ。同社が次回の「Unpacked」イベントを、米国東部標準時の1月14日午前10時(日本時間15日午前0時)より開催する(もちろんバーチャルで)と発表した。そのテーマは「Welcome to the Everyday Epic」とされている。

「この1年間で、人々がリモートで仕事をしたり、家で過ごす時間が増えたりする中、モバイル技術は日常生活の中心的な役割を果たしてきました。モバイルファーストの世界への移行が加速したことによって、日常生活を非日常的な体験に変えることができるデバイスが求められています」と、同社は述べている。

イベントの興味深い日程は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がいまだに大いに懸念される中、2021年の奇妙なショーのスケジュールによって決まったものだ。過去のイベントUnpackedでは通常、Mobile orld Congress(モバイルワールドコングレス)の前後に開催されていた。例年2月後半に開催されてきMWCは2020年は中止され、2021年はリアル開催に戻れることを願いつつ、夏まで延期されることになっている。そこでサムスンは、例年より1カ月ほど早く次世代フラッグシップの発売に踏み切ることにしたわけだ。

今回のUnpackedイベントは、CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)のわずか数日後に開催される。毎年最大のハードウェアショーの後、ガジェットジャーナリストが数日の休みを取れる時代は過去のものとなった。それはまた、おそらくCESではサムスンの大きな発表がないだろうということの兆しでもある(とはいえこの電子産業の巨大企業は、それでもCESで興味深い存在感を保つのに十分以上の多くの部門を抱えているが)。

2021年のもう1つの奇妙な変化は、我々がまだ見てもいない「S21」をすでに予約できるということだ。それが堅実なスマートフォンであることは、まず間違いない。とはいえ、このスマートフォンの売れ行きが下降気味にある時代に、サムスンがどんな次の一手を打ってくるのか、多くは謎に包まれたままだ。現時点でリークされている情報では、ある種の物足りなさが感じられるものの、サムスンは通常、その袖の下にいくつかの楽しいサプライズを隠し持っている。「Galaxy Buds Pro」と呼ばれる新型ワイヤレスイヤフォンについては、すでに十分な情報が漏れ伝えられているので、実質的にサプライズの対象とはならない。しかし同社はイヤフォンの分野で十分な実績があるため、期待する理由にはなる。このAirPods Proの競合製品は、199ドル(約2万500円)というリーズナブルな価格になるといわれている。

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タグ:SamsungGalaxyスマートフォン

画像クレジット:Samsung

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(翻訳:TechCrunch Japan)

視覚障がい者がバーチャルイベントに参加することを想像し、あなたが主催する次のイベントでその想像を実践しよう

視覚障がい者が参加するバーチャルイベントをアクセシブルにするにはどうすればいいだろうか?

2020年6月にSight Tech Globalの準備を始めたとき、その答えはすぐに見つかるだろうと私は自信を持っていた。主催者が利用できるバーチャルイベントのプラットフォームやオンラインチケットの選択肢はたくさんあり、スクリーンリーダーや何らかのデバイスでウェブを操作する利用者に対するアクセシビリティの妥当な基準を満たすものが1つぐらいはあるはずだと考えていた。

残念ながら、私の考えは間違っていた。デューデリジェンスとしてさまざまなプラットフォームのCEOたちと話をする中で「我が社はWCAG(ウェブコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン)の要件を勉強中なんです」とか「時間のあるときに開発チームがフロントエンドのコードを書き直す予定です」という発言を何度も聞いた。つまり彼らは、そしてウェブ運営事業者の多くも、サービス開始時にはアクセシビリティに配慮してサイトをコーディングする手間をかけていない。アクセシビリティに配慮したコーディングは費用もかからず公正なアプローチであり、ADA(Americans with Disabilities Act、障がいを持つアメリカ人法)準拠であることはいうまでもない。

このことに気づいて大きな暗雲が立ち込めた。イベントの日付はすでに2020年12月2日〜3日と発表しており、もう引き返せない。デザイナーのDmitry Paperny(ディミトリー・ペイパニー)と私が解決策を見つける時間は限られていた。日程も重要だが、視覚障がい者のコミュニティを中心としたイベントであることを考えれば、視覚障がい者にとってイベントのバーチャル体験がうまく機能することも重要で不可欠だった。

我々はバーチャルイベント体験をオッカムの剃刀、つまり必要以上に多くを仮定せずシンプルな解決法で考えて、重要な問題の答えを探すことにした。重要な問題とは「何が不可欠か?」だ。バーチャルイベントのプラットフォームはたいてい機能が多く、アクセシビリティの問題が発生しやすい。我々にとって本当に必要なことを順位付けした結果、以下の3つにまとまった。

  • 「メインステージ」イベントのためのライブストリーミングビデオ
  • 操作しやすくインタラクティブなアジェンダ
  • ブレイクアウトセッション(分科会)に使用するインタラクティブなビデオ

ソーシャル、あるいはネットワーキングの要素を入れるかどうかも話し合い、簡単で圧倒的なソリューションが見つからない限りはオプションとすることにした。

次の問題は「どのツールを使うか?」だ。とても良いニュースは、YouTubeとZoomはアクセシビリティの点で優れているということだった。視覚障がい者はYouTubeにもZoomにも慣れていて、プレイヤーを操作するためのキーボードコマンドを知っている人が多い。我々は最初に口コミでこのことを知り、その後YouTubeとZoomにサポートのドキュメントが大量にあることを知った。そこでメインステージのプログラムをYouTubeで、ブレイクアウトをZoomで実施することにした。YouTubeとZoomならもちろんウェブサイトとの統合が極めて簡単なので、そのようにする計画を立てた。

次は「エクスペリエンス全体をどこでホストするか」という問題だ。我々はイベントの参加者を1つのURLに誘導したいと考えていた。幸い、アクセシブルなウェブサイトはイベントの告知用としてすでにある。ディミトリーはこのサイトのデザインとコーディングを通じて、全盲とロービジョンの両方のユーザーを考慮する重要性など多くのことを学んでいた。そこで我々は他社のイベントプラットフォームを使うのではなく、このサイト自体にイベントのエクスペリエンスを組み込むことにした。サイトのナビゲーションに「イベント」(現在はすでに非公開)と「アジェンダ」を追加することにしたのだ。

最初の(WordPress用語でいうところの)「ページ」にはYouTubeのライブプレイヤーが埋め込まれ、その下に現在のセッションと今後のセッションを説明するテキストがあり、アジェンダ全体へのリンクを目立つように配置した。なぜアジェンダを別のページにしたのかと思う人もいるかもしれない。それでは余計に複雑になるのではないか、と。それは良い質問だ。我々は障がい者のユーザビリティテストを専門とするパートナーのFableから多くの発見を得たが、アジェンダを別ページにしたのはその発見の1つだ。先ほどの質問の答えは、目で見るのではなくスクリーンリーダーでの操作を想像すればわかる。このように想像すれば答えが見つかることは何度もあった。もしアジェンダがYouTubeのプレイヤーの下にあったら、耳障りなことが起きてしまう。配信されているプログラムの内容を聴きながら、同時にその下にあるアジェンダを「読む」(すなわち「聴く」)ことを想像して欲しい。アジェンダのページを分ける方が適切だ。

アジェンダのページは最大の難関だった。情報量が多くフィルタも必要で、イベント期間中は「現在配信中」「これから配信」「終了」と複数のステータスがあるからだ。ディミトリーは絞り込みのためのドロップダウンやアジェンダのページを操作しやすくするための詳細を学び、我々はFableの専門家とともに何度も確認した。さらに、かなり珍しい段階を踏むことにした。参加登録をした視覚障がい者をイベント本番数日前の「練習用イベント」に招待し、フィードバックをお願いしたのだ。200人近くの人が2つのセッションを視聴した。FableのSam Proulx(サム・プルークス)氏やFacebookのMatt King(マット・キング)氏など視覚に障がいがあるスクリーンリーダーの専門家にも依頼して、質問に答えたりフィードバックをまとめたりしてもらった。

主なスクリーンリーダーが3種類あることに注意しなくてはならない。Windowsユーザーが主に使っているJAWS、Apple製品で使われるVoiceOver、オープンソースでMicrosoft Windows 7 SP1以降が動作するPCで使えるNVDAだ。この3種類の動作は同じではなく、それぞれのユーザーにはキーボードのコマンドをたくさん知っている熟練者から、たまに使う程度で基本的なスキルだけを習得している人まで、さまざまな人がいる。したがって、単なる不満と有用な提案を切り分ける専門家の存在は本当に重要だ。

テストでは自由参加形式のセッション1セッション2をZoomミーティングで実施した。これに関してはイベントの簡単な説明と動作を紹介しておいた。そしてイベントページ(YouTubeのプレイヤーが動作しているページ)とアジェンダのページへのリンクを設置し、テスト参加者にこのリンクを試してからZoomのセッションに戻ってフィードバックして欲しいと依頼した。ほかの部分でもそうだったが、ここでも結果は散々だった。基本的なところはできていたが、「聴く」だけの人と「見る」人がアジェンダの項目に関する情報を知るにはどうするのが最も良いかなど、微妙なところを見落としていた。幸いなことに、本番前にアジェンダのページを微調整する時間はあった。

練習用のセッションを実施したことにより、スクリーンリーダーの使用にあまり慣れていない参加者を支援するためにイベント期間中にライブのカスタマーサポートを提供しようという方針を決めることもできた。我々はBe My Eyesと連携することにした。Be My Eyesは視覚障がい者と晴眼者の支援者をつなぐモバイルアプリで、視覚障がい者は自分のスマートフォンのカメラで知りたいことを映し、それを晴眼者が見て情報を伝える。友人に肩越しに見てもらうような感じだ。我々は10人のボランティアを確保し、イベントに関する質問に答えられるようにトレーニングを実施した。Be My EyesはSight Tech Globalを「イベント」セクションに表示し、これに関するコールをボランティアに優先的に回した。Sight Tech Globalのホストを務めた素晴らしい人物であるWill Butler(ウィル・バトラー)氏はたまたまBe My Eyesのバイスプレジデントで、バーチャルエクスペリエンスに関して手助けが必要ならBe My Eyesを利用するようにと定期的に参加者に呼びかけてくれた。

イベントの1カ月前になり、我々はソーシャルでやりとりする機能を追加しても問題ないと確信した。Slidoの基本的なQ&A機能がスクリーンリーダーとの相性が良いという噂があり、実際にFableは自社のプロジェクトでSlidoのサービスを使っていた。そこで我々はSlidoをプログラムに追加した。YouTubeのプレイヤーの下にSlidoのウィジェットを埋め込めば晴眼者の参加者にとっては都合が良いがそのようにはせず、アジェンダの各セッションにスタンドアローンのSlidoページへのリンクを追加した。参加者はアジェンダやライブストリーミングと混乱することなくSlidoのページでコメントや質問を書き込むことができる。このソリューションはうまくいき、イベント期間中に750件以上のコメントや質問がSlidoに書き込まれた。

準備万端でついに12月2日を迎えた。しかし十分に計画しても往々にして計画倒れになるものだ。開始数分後にライブのクローズドキャプションが壊れてしまった。聴覚障がいの参加者のために、クローズドキャプションを再開できるまでイベントを中断することにした。苦労の末に、キャプションは復活した(キャプションの詳細は後述する)。

キャプションのトラブルを除けば、イベントはプログラムの観点からもアクセシビリティの点でもうまくいった。成果はどうだったかをお伝えしよう。2400人以上の参加登録者のうち45%はスクリーンリーダーを使う予定だと回答していた。イベント直後にスクリーンリーダー利用予定者を対象にアンケートを実施したところ95人から回答があり、エクスペリエンスは5点満点で4.6点だった。プログラムに関しては全参加者対象のアンケートで157件の回答があり、5点満点で4.7点だった。もちろん、我々はこの結果にたいへん喜んでいる。

問題点の1つは参加登録だった。当初、あるイベント申込プラットフォームがアクセシビリティの点で「優れている」と聞いていた。我々はそれを額面通りに受け取ったが、それが間違いだった。我々はテストをすべきだったのだ。登録しようとした人たちからのコメントや視覚障がい者からの申し込みが少なかったことから、その申し込みサイトは他のサイトよりは良かったかもしれないがやはり期待外れだったことが数週間後に判明した。たとえばある登壇者からの指摘で、画像にaltタグが付いていない(追加する方法もない)、そしてスクリーンリーダー利用者は「登録」などのリンクにたどり着くために山ほどの情報をタブで飛ばさなくてはならないとわかり、つらかった。

ウェブサイトのアプローチと同じようにシンプルにするのが最も良いと判断し、参加登録方法としてGoogleフォームを追加した。Googleフォームはアクセシビリティに優れている。参加登録者数、特に視覚障がい者の登録がすぐに激増した。最初に選んだ申し込み方法は我々がまさに参加して欲しいと思っていた人たちを除外していたのだと認識し、悔しい思いをした。

イベント参加費用が無料だったから、Googleフォームを使うことができた。参加費用を徴収するつもりだったら、Googleフォームを選ぶことはできなかった。なぜ我々は全参加者を無料にしたのか。それにはいくつかの理由がある。まずこのイベントをグローバルなものにし、視覚障がいに関心を持つすべての人が簡単に参加できるようにすることが我々の望みだったので、広く受け入れられる価格帯を設定することが難しかった。次に、支払いをしたりイベントにアクセスしたりするための「ログイン」機能を追加するとアクセシビリティの点で難しいことになりそうだった。我々は、アジェンダやイベントページへのリンクを知っていれば誰でもログインや登録を求められることなく参加できるようにするアプローチをとった。この方法だとイベント参加者の把握に抜けが生じることはわかっていた。実際、参加者数は登録者数より30%多かったため、かなりの抜けがあった。しかしイベントの性質を考えると、アクセシビリティ上の利点があるなら参加者の名前やメールアドレスを把握できないことは許容できた。

この経験から大切な教訓を得たとしたら、それはシンプルなことだ。イベント主催者はエクスペリエンスがアクセシブルかどうかを真剣に追求しなくてはならない。YouTubeやZoomのようにコミュニティ内ですば抜けた評判を得ているのでない限り、プラットフォームやテクノロジーベンダーを信用するだけでは不十分だ。サイトやプラットフォームが適切にコーディングされているかどうか(WCAGの基準に沿っているか、GoogleのLightHouseのようなツールを使っているか)を確認することが重要だ。そして実際のテストで視覚に障がいのあるユーザーを現実に観察し、エクスペリエンスが適切であるかどうかを確かめることも重要だ。最終的には、これが最も重要である。

最後に触れておこう。このイベントでは視覚障がい者にとってのアクセシビリティの問題を取り上げたが、我々はキャプションによって恩恵を受けられる人たちのためにキャプションを付けると当初から約束していた。最高品質のキャプションを付けられるのは(AIではなく)人間と判断し、VITACの協力でライブのZoomとYouTubeのセッションにキャプションを付けた。また永続的に残る記録の一部となるオンデマンド版と文字起こしには3Play Mediaの協力を得た。点字リーダーの利用者が簡単にダウンロードできるようにマークアップのない「プレーンテキスト」版の文字起こしが欲しいという要望もあり、これも提供した。こうしたリソースはこのページのようにまとめられている。ページ上にこのセッションに関するすべての情報があり、アジェンダの関連セクションからこのページにリンクが張られている。

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(翻訳:Kaori Koyama)

CTO of the year 2020、今年一番輝いたCTOはデザミスの小佐野剛氏

12月24日、今年一番輝いたスタートアップCTOを決めるピッチコンテスト「CTO of the year」が開催された。その結果、今年のCTO of the yearはデザミスの小佐野剛氏に決まった。デザミスは日本の農家が抱える問題をIoTのチカラで解決することを目指すスタートアップ。具体的には、ウシの行動モニタリングを行う「U-motion」を展開し、IoTデバイスを使って牛の行動データを24時間収集、解析し、発情兆候や疾病兆候、起立困難状態を検出するなどしている。

ピッチコンテストでは、審査員により、技術によるビジネスの貢献度について、独自性、先進性、業界へのインフルエンス、組織運営などを評価対象として審査が行われた。今年のコンテストでは、小佐野氏を含め8社8名のCTOがプレゼンを行った。

小佐野剛氏プロフィール

新卒で入社したERPパッケージベンダーにて製品開発に従事。その後、マルチクラウドインテグレーションを提供するSIerを経て、2016年より株式会社デザミスに参画。牧場向けIoTサービス「U-motion」の開発に携わる。CTOとして開発部門の責任者を務める傍ら、データ分析、センサーシステム開発、牛の観察など様々な業務に対応。

今年のCTO of the year はオンライン開催で生配信されていたが、その放送を見逃した読者のみなさん向けに、イベントのイベントレジストページにて見逃し配信も行っている。こちらもチェックしていただきたい。

デザミスは2020年3月に農林漁業成長産業化支援機構、三井住友海上火災保険から約5億1000万円を調達するなど、拡大を続けるスタートアップだ。TechCrunch Japanでは彼らのこれからの成長をお伝えしていくつもりなので、ぜひ注目していただきたい。

関連記事:今年一番の技術責任者を決めるCTO of the year 2020の登壇者を発表、スタートアップバトル出身者も登場するぞ

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2021年のCES代替イベントがアジアのカジノ都市マカオで開催予定

マカオの夜景。カジノビルがライトアップされている(画像クレジット:Getty Images)

現在世界最大のギャンブルセンターとなっている旧ポルトガルの植民地のマカオが、例年ラスベガスで開催されている有名なCESに匹敵するテックフェアを2021年に開催する予定だ。

この「Beyond(ビヨンド)」会議のブレーンを務めるのは、TechCrunchの元中国パートナーである、中国のテックニュースメディアTechNodeの創業者Lu Gang(ルー・ガン)氏と、マカオのベンチャー投資家であり、中国のトップ政治諮問機関であるCPPCC北京のメンバーであり、マカオ政府にも深いコネクションを持つJason Ho(ジェイソン・ホー)氏だ。

マカオ政府が一部出資するこのイベントは、現在カジノを中心としたその経済を、60万人の住民のために多様化させたいこの地域の長期戦略を示す一端となっている。この会議は深圳、香港、マカオなどの周辺都市で構成される「グレーターベイエリア」を標榜する広東省政府からも、サンフランシスコのベイエリアに張り合うために「支持」を得ている。

「マカオは、エンターテインメント産業やホテルといったインフラが充実していますので、人びとを惹きつけるイベントを行うにはとても適していると思います」とホー氏はTechCrunchのインタビューで語っている。

CESとは異なり、今回のテックフェアでは、消費者や企業向けの電子機器だけでなく、政府向けの技術にも焦点が当てられるとホー氏は述べる。現在同フェアは社会・環境技術、生命科学、先端技術、そして5G、スマートシティ、交通機関などのイノベーションを意味する中国の流行語「new infrastructure(新しいインフラ)」を専門とする企業を世界中から招いている。

マカオが地政学的に「中立」な立場にあることを考えると、このイベントは中国と世界の架け橋になることができるとホー氏は考えている。

「マカオは他の国が中国本土に進出したり、中国本土の企業がアジア太平洋地域や中東諸国に進出するためのプラットフォームになることができると思います」とホー氏は語る。

「多くの人たちが参加したいと思い、かつそれほど政治的なイベントだと感じないで済むような、国際的で中立なイベントを開催できるのは、香港とマカオだけだと思います」。

多くの人が、北京政府が旧英国植民地に対する締め付けを強化しているため、半自治区域としての香港の特別な地位が危うくなっている(The New York Times記事)と主張している。Web Summit(ウェブ・サミット)が、2019年まで香港で開催していた人気テックカンファレンスRise(ライズ)は、香港の政治的緊張が続いていることを受けて、クアラルンプールに移転した

ホー氏は、マカオも同様の課題に直面する可能性があることを認めながらも、香港のRiseから上海のCES Asiaに至る主要な国際的テックフェアが米中貿易戦争の影響もあって(South China Morning Post記事)行われなくなったことで、マカオがアジアのテックコミュニティからの参加者や、中国に関心を持つ人びとを引き付ける機会が増えるはずだと考えている。

「いずれはシンガポールと並ぶようになりたいという、大きな夢をいつも持っています」とホー氏はいう。さらにマカオ政府は海外企業に優しい政策の導入にも取り組んでいると付け加えた。

Beyondは2021年6月中旬に開催される予定だが、イベントの実施可能性は、今後数カ月間に進められる新型コロナウイルス対策の状況にかかっていることは間違いない。

Beyondはテック企業やスタートアップ以外にも、中国全土の学界、社会、省政府から影響力のあるメンバーを集めようとしている。イベント主催者はByteDance(バイトダンス)、DJI、SenseTime(センスタイム)、Alibaba(アリババ)、Tencent(テンセント)、Foxconn(フォクスコン)、BMWなどと交渉中であり、他の大企業幹部の招待も進めているという。

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カテゴリー:イベント情報
タグ:CES中国

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(翻訳:sako)

スタートアップバトルの見逃し配信がスタート!今年の激戦をもう一度振り返ろう

今年一番注目すべきスタートアップを決める大会「スタートアップバトル」は12月18日に閉幕した。今回はみなさんに見逃し配信のスタートをお伝えする記事なので、あえて今年の優勝者はここでは明かさないが、今年も寒い冬を暖かくしてくれるような熱い激戦が繰り広げられた。

5日間に渡って放送したスタートアップバトル。ファーストラウンドの各グループやファイナルラウンドを見逃してしまった、はたまた、もう一度その激戦を見直したいという方のために、TechCrunch Japan公式YouTubeページにてビデオアーカイブを公開したので、ぜひご視聴いただきたい。

ファーストラウンドAブロック(12月14日放送分)

ファーストラウンドBブロック(12月15日放送分)

ファーストラウンドCブロック(12月16日放送分)

ファーストラウンドDブロック(12月17日放送分)

ファイナルラウンド(12月18日放送分)

今年一番の技術責任者を決めるCTO of the year 2020の登壇者を発表、スタートアップバトル出身者も登場するぞ

今年一番注目すべきスタートアップを決める「スタートアップバトル」は先日閉会したばかりだが、今年一番のCTO(技術責任者)を決める「CTO of the year」がクリスマスイブが開催される。

CTO of the yearは、スタートアップ企業のCTO(最高技術責任者)によるピッチコンテストを開催して、技術によるビジネスの貢献度を審査するイベントだ。独自性、先進性、業界へのインフルエンス、組織運営などを評価対象として今年1年最も輝いたCTOが選出される。TechCrunch Japanは本イベントのメディアパートナーとして参加する。

今回の記事では、CTO of the yearに登壇者を紹介しよう。

登壇者一覧

神谷幸太郎氏(シンセティックゲシュタルト CTO)

京都大学大学院理学研究科にて数学専攻、ベイズ統計的決定理論を確率論や情報幾何学を用いて研究。修士課程を修了後、野村総合研究所のエンジニアとして、新規技術の研究開発や実証実験に従事。Deloitte Digital のコンサルタントとして、多岐に渡る産業のクライアントに向け、新規事業開発含むデジタル戦略の策定や実行の支援を実施。バイエル薬品のオープンイノベーションセンターにて、製薬業界の課題に対し、機械学習を用いたソリューションの提案や開発を推進。現在は、科学的発見の自動化を目指す SyntheticGestalt を創業し、CTO に就任。

伊藤桂一氏(アダコテック 取締役)

アダコテック創業エンジニア。大学院で遺伝的アルゴリズムの研究を行うにあたり産業技術総合研究所(AIST)との繋がりを持ち、AISTベンチャーに新卒入社。半導体設計ツールに研究開発に従事した。その後、AISTの非常勤職員などを得て、2012年4月にアダコテック創業メンバーとなる。2015年より現職。技術組織のマネジメントに加え、HLACの研究開発や、データ分析・コンサルティング業務に従事。

松浦隼人氏(オーティファイ CTO)

大手Webサービス会社にて、各サービスのサーバからミドルウェアまで幅広く担当するインフラエンジニア、チームマネージャーを兼務。
その後、GitHubにてRailsアプリケーションとその技術スタックに関わるテクニカルサポートエンジニアを担当。オライリー・ジャパン出版の「入門 監視」を始めとする技術専門書の翻訳も手掛ける。
2020年3月よりAutifyの取締役CTOに就任。2020年9月には、AWS Startup Architecture of the Year 2020において二冠を受賞。

為藤アキラ氏(クイッキン CTO)

Javaプログラマーとして金融系、日立のシステム開発、IT講師、SIer経験を経て独立。株式会社ブルーイッシュを創業し、Webやアプリ開発を中心に10社以上のスタートアップの開発プロジェクトをサポート。ORACLE MASTER Gold 11g, OJC-WC, LPIC、等、様々な資格を所有。2020年1月よりCUICIN株式会社のファウンダー兼、技術顧問としてジョインし、開発チームのマネジメントやプロジェクト全体をリード。

杉田允氏(ミドルフィールド CTO)

1988年生まれ。大阪府出身。株式会社サイバードにシステムエンジニアとして入社。メディア事業にて、WEBアプリケーションを中心に新規開発や保守運用を担当し、サーバサイドやインフラ領域を経験。その後複数社にて、WEBアプリケーションの新規開発等を担当。

青木光平氏(オー CTO)

メーカーで携帯電話の企画、開発を行ったのち、KLabに入社。サーバサイドやフロントの開発、マネージメント、ディレクションなどを経験。ベストプロジェクトマネージメント賞を獲得。その後、独立しフリーランスとして数多くの大手企業やスタートアップでフロントエンドのアーキテクト、開発コンサル、UXデザイナーとして支援する。スタートアップが抱える課題を最速で解決するにはもっと深く関わる必要があると考え、2020年8月に O: にジョイン。UX からUI設計、アーキテクト、開発まで行う。11月からCTOに正式に就任。現在は採用、マネージメントまで幅広く担当している。

高橋和也氏(センシンロボティクス執行役員 / 開発部長)

1978年生、北海道工業大学卒。システム開発会社、ウェブ制作会社などを経て、2009年に株式会社リアルワールド入社。新規事業開発等を経て、ゼネラルマネージャーとしてエンジニアの統括責任者、グループ会社REAL FINTECHの取締役CTOを歴任し、2017年8月より現職。

小佐野剛氏(デザミス CTO)

新卒で入社したERPパッケージベンダーにて製品開発に従事。その後、マルチクラウドインテグレーションを提供するSIerを経て、2016年より株式会社デザミスに参画。牧場向けIoTサービス「U-motion」の開発に携わる。CTOとして開発部門の責任者を務める傍ら、データ分析、センサーシステム開発、牛の観察など様々な業務に対応。

イベント概要

【日時】12月24日(木)15時〜17時(予定)
【会場】オンライン
【審査基準】技術によるビジネスへの貢献度(独自性、先進性、業界へのインフルエンス、組織運営についても評価対象)
【審査】CTO of the year 実行委員会による
【主催】CTO of the year実行委員会
【メディアパートナー】TechCrunch Japan
【運営パートナー】イベントレジスト
【企画、運営協力】アマゾン ウェブ サービス ジャパン
【チケット】無料(参加登録は必須)

IVS LAUNCHPAD SaaSの優勝者はカミナシ、創業4年目で事業をピボット

毎年、年2回程度開催されるInfinity Ventures Summit(インフィニティベンチャーズサミット、IVS)は、投資家やVC、スタートアップ企業を一堂に会するイベントだ。今年はコロナ禍で夏のイベントはオンライン主体のIVS 2020 SUMMERとして実施。冬のイベントは。セッションやパネルディスカッションを中止し、目玉のピッチコンテストであるLAUNCH PADとネットワーキングに絞り込んだ内容となった。12月18日に、SaaSに絞ったピッチコンテストLAUNCH PAD SaaSで優勝者が決定した。

LAUNCHPADは、 スタートアップの登竜門としてたピッチイベント。 厳選な選考を経て選ばれた決勝進出者は投資家・VC・大手企業など審査員の前でプレゼンテーションして順位を競う。今回は14社が最終選考の決勝ラウンドに進んだ。

優勝(1st Place)を勝ち取ったのは、手書き情報を効率化するための現場管理アプリSaaSを開発・提供するカミナシ。同社は2016年設立のスタートアップで、食品バーティカルSaaS事業からピボットして2020年6月にカミナシを作り上げた。

以下、2位はJunify Corporation、3位はTsunagu.AI、4位はSpiderLabs、5位はアスキャストが受賞した。

Junify Corporation

社内情報システム「Junify」を開発・運営。iOSやAndroid 上で動作するアプリで個人の認証情報を詰め込み、勤務中の状況を確認するセンサーの役割を果たす。独自のQR コードを用いたログインにより、スマートフォンでPC上でのセッション管理可能。重要な機密情報に触れる場所を、ジオフォフェンスを利用しGて、その業務を許可する人単位に指定することにより仮想的なオフィスのように指定することもできる。ユーザー名とパスワードを用いた VPN 経由のアクセスなどの手法よりも、高レベルのセキュリティを実現できるという。

Qasee

会社の効率化、組織改善を実現する「Qasee」を開発・運営。 各社員のPCでの作業を可視化することで、社員1人ひとりの意識と行動改革を促し、組織の問題点課題点を浮き彫りにすること可能とのこと。具体的には、経費や残業時間の削減、管理職の負担軽減、従業員のやる気向上などに支援する。

カミナシ

現場の業務フローをデジタル化するノーコードツール「カミナシ」を開発・運営。手書き情報のデータ化、目視チェック・承認、Excelへの転記・集計、メールでの報告・検索などを自動化できる。

関連記事:現場作業員の業務をiPadで効率化する「カミナシ」が正式ローンチ、入力内容を自動でExcel転記

NIMARU TECHNOLOGY

自由に話しかけられるバーチャル空間「oVice」を開発・運営。メンバーに近づけば声が大きく聞こえ、遠ざかれば小さくなっていくのが特徴。バーチャル空間でアバターを動かすだけで、現実のように自由自在に会話ができるのが特徴だ。話したい時に、話したい人に近づくだけで会話がスタートするため、新しい部屋やグループを作成する必要がない。

オンリーストーリー

決裁者のマッチング支援SaaS「ONLY STORY」を開発・運営。従業員数など、さまざまな条件で2000社以上の企業・経営者を検索できるほか、経営者の過去・現在・未来のSTORYを記事で読める。

関連記事:経営者マッチングプラットフォーム運営のオンリーストーリーが約3.45億円を調達

Tsunagu.AI

フロントエンド開発を自動化「FRONT-END.AI」を開発 。ウェブエンジニア向けローコードサービスで、ディープラーニングを始めとした、複数の機械学習モデルを独自に結合し学習をさせることで、デザインを理解できるよう開発されている。既存のワークフローのまま導入できるのが特徴だ。デザイナーが既存のフローで作成したデザインカンプを基にAIが初期コーディングを行うことで、初期コーディング時間を50%以上削減可能とのこと。

関連記事:ウェブエンジニア向けローコードサービスのTsunagu.AIがプレシリーズAで1億円を資金調達

アスキャスト

インテリアコーディネートを効率化するコーディネート用SaaS「Amour」を開発・運営。デザイナー・建築士向けインテリア提案ツールで、家具の選定・発注の時間が40%削減できるという。顧客の要望ヒアリングから商品選定、プレゼンボードや商品リストの作成まで、インテリア提案における全業務に対応。

SpiderLabs

アドフラウド(詐欺的な不正行為)対策ツール「Spider AF」を開発・運営。AIの精度の高いスコアリングを特徴としており、独自のAIがアドフラウドを検知してスコアリング可能。ダッシュボードを利用することで、Excel作業をより簡単に効率よく作業できる。

conect.plus

IoTアプリケーションSaaS「conect+」を開発・提供。情報可視化/IoTのデータデザインに特化したアプリケーション作成サービス。IoTアプリが作成できるエントリーサービスの「ct+ Lite」、
より高度なIoTデータデザインサービスを実現する「ct+ Studio」がある。

セルン

デジタルオンデマンド・サプライチェーン・プラットフォーム「BOOKSTORES.jp」を開発・運営。在庫を持たずに誰でもPOD書店をオープンできる。ECサイト開設、1冊から印刷・製本用、ECサイトでの受注・決済から発送まで一括して提供する。

STANDS

顧客のライフタイムバリュー最大化する「Onboarding」を開発・運営。オンボーディングの自動化、退会防止、アップセル施策を顧客に合わせて自動化、カスタマーサクセスの効率化などが可能。サイト内にJavascriptタグを設置するか、ブラウザの拡張機能を追加するだけで導入できる。

トルビズオン

上空シェアリングサービス「sora:share」を運営。土地所有者とドローンユーザーをつなぎ、空撮や練習するための空をシェアできる。ドローンユーザーは、今まで飛ばせなかった空を利用可能できる一方で、不動産所有者は自分の土地を登録すれば、その上空をドローンユーザに貸し出して新たな資産として運用できる。なお、民法207条「土地の所有権はその上下に及ぶ」とあり、一般的には上空300mまでは不動産所有者に権利が及ぶと解釈されている。

テレワーク・テクノロジーズ

テレワークのためのワークスペースシェアリング「テレスペ」を運営。LINEでテレスペを友達追加するだけで、リアルタイムにワークスペースの空席が地図上に表示され、予約なしでいきなり店舗へ行き、画面を提示することで利用できるのが特徴。

SOUSEI Technology

スマホで家の管理を実現する「マイホームアプリknot」を開発・提供。書類や取扱説明書、住宅会社などマイホームの情報をひとまとめにできる。担当者とチャットでやり取りできるほか、工事やメンテナンスなど自宅の記録をスマホアプリいつでも確認できるのが特徴だ。

関連記事:スマホやスピーカーで住宅をまるっとスマート化、「住宅のOS」手がけるSOUSEI Technologyが4.5億円調達

カテゴリー:イベント情報
タグ:IVSIVS LAUNCHPADカミナシ

今年のスタートアップバトル優勝は物流のラストワンマイルの変革を目指す207だ!

本日、12月14日から5日間に渡って開催してきたスタートアップバトルの最終日を迎えた。経営管理クラウドサービスを提供するログラス、スマホを利用したホテル向けスマートチェックインシステムのクイッキン、与信機能を後付けサービスとして企業に提供するCrezit、所有物を手放さずにファイナンスを受けられる質屋のDXサービスの提供するガレージバンク、物流のラストワンマイルの変革を目指す207、カスタマーサクセス支援ツールを開発するSTANDSの6社がファイナルラウンドに集結し、それぞれ5分間のピッチを披露した。

5名のファイナル審査員による厳正な審査の結果、今年の最優秀賞を手にしたのは207だった。207は、配達員向けに、自動生成の配達マップや荷受人の在宅管理ができる「TODOCUサポーター」を提供。それに加えて、ギグワーカーを活用したラストワンマイル配送サービスの「スキマ便」などを提供するスタートアップだ。2020年8月には、環境エネルギー投資、ベガコーポレーションを引受先とした8000万円の資金調達を実施している

TechCrunch Japanでは、これからスタートアップバトル優勝者となった207の活躍の様子を読者のみなさんにお伝えしていく予定だ。彼らの今後をぜひご期待いただきたい。

本日放送分

スタートアップバトル:明日のファイナルに進出する6社が決定!

TechCrunch Japanが毎年開催する創業3年未満のスタートアップによるピッチバトル「スタートアップバトル」が絶賛放送中だ。4日目の今日はグループDのプレゼンが放送され、これでグループAからDまですべてのスタートアップのプレゼンが終了した。

ファーストラウンド審査員による厳正な審査の結果、明日のファイナルラウンドに進出する6社が決定したのでお伝えしよう。

ファイナルラウンド進出企業

  • ログラス経営管理クラウドサービスを提供
  • クイッキンスマホを利用したホテル向けスマートチェックインシステムの開発
  • Crezit個人向け与信事業を提供したい企業向けに簡単に実装可能なシステム「Credit as a Service」を提供する。
  • ガレージバンク所有物を手放さずにファイナンスを受けられる質屋のDXサービスの提供
  • 207荷受人の在宅/不在の情報を配送員に提供し、宅配の効率化を目指すシステムの開発
  • STANDSB2Bサービスを改善するカスタマーサクセス支援ツールの開発

ファイナルラウンド審査員

  • マネックスグループ取締役会長 松本大氏
  • DRONE FUND創業者/代表パートナー 千葉功太郎氏
  • グローバルブレイン 代表取締役社長 百合本安彦氏
  • DNXベンチャーズ・エキスパート 山本康正氏
  • 米国版TechCrunch ニーシャ・タンベ(Neesha.A Tambe)

ファイナルラウンドではこの6社がそれぞれ5分のピッチを行う。それを見たファイナル審査員5名が審査をし、最優秀企業の1社が決定するという流れだ。明日の放送ですべてが決定するので、ぜひお見逃しなく!

本日放送分

スタートアップバトル:グループDとファイナル進出6社の発表を本日12時から放送

TechCrunch Japanが毎年開催する、創業3年未満のスタートアップによるピッチバトル「スタートアップバトル」の放送が始まった。4日目の今日は、グループDのプレゼンとファイナルに進出する6社の発表の様子を放送する。放送時間は12時から13時までだ。この記事、もしくはTechCrunch Japan公式Youtubeチャンネルで無料視聴できるので、ぜひチェックいただきたい。

出場企業

  • X Asia友だちや家族で一緒に購入すると、通常より10〜50%割引で買える「シェア買い」アプリの提供
  • STANDSB2Bサービスを改善するカスタマーサクセス支援ツールの開発
  • Onikle研究論文をより詳細にカテゴライズする独自のAI技術の開発
  • アクアステージ空き地など小さな余剰スペースでも運営可能な、省スペース完全閉鎖型陸上養殖システムの開発
  • ハイマネージャー人材のパフォーマンスなどをリアルタイムでデータ化して属人的な評価から脱却するためのHRサービスを提供

審査員

  • ALL STAR SAAS FUND創業パートナー 前田ヒロ氏
  • WiLジェネラル・パートナー 松本真尚氏
  • iSGS Investment Works代表取締役 五嶋一人氏

スタートアップバトル グループCは本日12時より放送!

TechCrunch Japanが毎年開催する、創業3年未満のスタートアップによるピッチバトル「スタートアップバトル」の放送が始まった。3日目の今日は、グループCを放送する。放送時間は12時から13時までだ。この記事、もしくはTechCrunch Japan公式Youtubeチャンネルで無料視聴できるので、ぜひチェックいただきたい。

出場企業

  • Crezit個人向け与信事業を提供したい企業向けに簡単に実装可能なシステム「Credit as a Service」を提供する。
  • ガレージバンク所有物を手放さずにファイナンスを受けられる質屋のDXサービスの提供
  • 207荷受人の在宅/不在の情報を配送員に提供し、宅配の効率化を目指すシステムの開発
  • Qoncept STLスマホを使ったスポーツ向け計測技術を提供
  • ナップワン福利厚生としても使える企業向けのフィットネスクラブ会員サービスの提供

審査員

  • 慶応イノベーション・イニシアティブ代表取締役社長 山岸広太郎氏
  • STRIVE代表パートナー 堤達生氏
  • Scrum Venturesジェネラル・パートナー 宮田拓弥氏

スタートアップバトル グループCは本日12時より放送!

TechCrunch Japanが毎年開催する、創業3年未満のスタートアップによるピッチバトル「スタートアップバトル」の放送が始まった。3日目の今日は、グループCを放送する。放送時間は12時から13時までだ。この記事、もしくはTechCrunch Japan公式Youtubeチャンネルで無料視聴できるので、ぜひチェックいただきたい。

出場企業

  • Crezit個人向け与信事業を提供したい企業向けに簡単に実装可能なシステム「Credit as a Service」を提供する。
  • ガレージバンク所有物を手放さずにファイナンスを受けられる質屋のDXサービスの提供
  • 207荷受人の在宅/不在の情報を配送員に提供し、宅配の効率化を目指すシステムの開発
  • Qoncept STLスマホを使ったスポーツ向け計測技術を提供
  • ナップワン福利厚生としても使える企業向けのフィットネスクラブ会員サービスの提供

審査員

  • 慶応イノベーション・イニシアティブ代表取締役社長 山岸広太郎氏
  • STRIVE代表パートナー 堤達生氏
  • Scrum Venturesジェネラル・パートナー 宮田拓弥氏

スタートアップバトル グループBは本日12時より放送!


TechCrunch Japanが毎年開催する、創業3年未満のスタートアップによるピッチバトル「スタートアップバトル」の放送がいよいよ今日から始まる。2日目の今日は、グループBを放送する。放送時間は12時から13時までだ。この記事、もしくはTechCrunch Japan公式Youtubeチャンネルで無料視聴できるので、ぜひチェックいただきたい。

グループB出場企業

  • フツパー工場の検品業務などで利用できる画像認識技術をエッジで提供
  • イークラウド株式投資型クラウドファンディングを提供
  • Legal Technology信頼できる法律専門書や官公庁等の資料をデータベース化し、オンライン上から自由に横断検索できるサービスの開発
  • アッテル機械学習を利用して人材評価を行うHRサービスの提供
  • セレンディクスパートナーズ自然災害に強い球体型の家を3Dプリンターで開発

審査員

  • Eight Roads Ventures Japanプリンシパル 深澤優壽氏
  • ディープコア代表取締役CEO 仁木勝雅氏
  • YJ Capital代表取締役社長 堀新一郎氏

いよいよ本日12:00から放送!スタートアップバトル グループA

TechCrunch Japanが毎年開催する、創業3年未満のスタートアップによるピッチバトル「スタートアップバトル」の放送がいよいよ今日から始まる。初日の今日は、グループAを放送する。放送時間は12時から13時までだ。この記事、もしくはTechCrunch Japan公式Youtubeチャンネルで無料視聴できるので、ぜひチェックいただきたい。

グループA出場企業

  • ログラス経営管理クラウドサービスを提供
  • クイッキンスマホを利用したホテル向けスマートチェックインシステムの開発
  • Sportip動作解析AI付きで自宅からトレーニングができるフィットネスアプリを提供
  • AI Commnuis金融機関のコンプライアンスモニタリング業務の高度化、効率化を支援するサービスの開発
  • NIMARU TECHNOLOGYそれぞれの人の距離に応じて聞こえる声の音量が変化するリモートワーク空間を提供

審査員

  • XTech代表取締役/CEO 西條晋一氏
  • W Ventures共同パートナー 新和博氏
  • サムライインキュベート代表取締役 榊原健太郎氏

LINEがブロックチェーン開発者向けイベント「LINE Blockchain Developers Meetup」開催

LINEがブロックチェーン開発者向けイベント「LINE Blockchain Developers Meetup」開催

LINEは12月10日、ブロックチェーン開発者対象のイベント「LINE Blockchain Developers Meetup」を初めて開催すると発表した。開催日時は2020年12月17日18時~19時40分。開催形式はオンライン(Zoomウェビナー)配信。参加費用は無料。参加するには、事前登録(先着順)が必要。

「LINE Blockchain Developers Meetup」開催概要

  • 開催日時:2020年12月17日18:00-19:40
  • 開催形式:オンライン(Zoomウェビナー)配信。開催当日に視聴URLとアンケートのURLを送付
  • 言語:日本語・英語(同時通訳を用意しており、日本語・英語のどちらかを選択して視聴できる)
  • 参加費用:無料
  • 申込方法:事前登録制(先着順)。「LINE Blockchain Developers Meetup #1」で申し込む

LINEでは、2018年4月に「LINE Blockchain Lab」を設立し、ブロックチェーン技術を応用したdAppsの開発や、P2Pネットワークによる分散システムや暗号化技術の研究を行ってきた。独自ブロックチェーン「LINE Blockchain」を開発し、それをベースとした独自暗号資産「LINK」の発行や、暗号資産取引サービス「BITMAX」および「BITFRONT」の運営など、グループ全体で様々なブロックチェーン関連の事業も進めている。

2020年8月には、開発プラットフォーム「LINE Blockchain Developers」を発表。企業がLINE Blockchain基盤のブロックチェーンサービスを簡単かつ効率的に構築できる開発環境の提供を開始した。すでにLINE Blockchain Developersを通じて開発したサービスもローンチされており、テスト環境への申込数は現在200を超えているという。

初開催となるLINE Blockchain Developers Meetupでは、ブロックチェーンに興味のある方や、LINE Blockchain導入を検討している方を対象に、LINE開発者によるdApps開発デモや、実際にLINE Blockchainを導入した企業からサービスの詳細を紹介する。また、LINEのブロックチェーン事業の技術ロードマップについても説明するとしている。

LINEがブロックチェーン開発者向けイベント「LINE Blockchain Developers Meetup」開催

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カテゴリー:ブロックチェーン
タグ:LINE(企業・サービス)LINE BlockchainLINE Blockchain Developers(製品・サービス)
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スタートアップバトル、グループD出場企業5社を紹介

TechCrunch Japanが毎年開催するピッチイベント「StartupBattle(スタートアップバトル)」の放送日が迫ってきた。ファーストラウンドの放送は、グループAが12月14日、グループBが15日、グループCが16日、グループDのプレゼンおよびファイナルラウンドに進出する6社の発表は17日だ。そして、最終戦のファイナルラウンドは18日に放送する(それぞれ正午より、TechCrunch Japan公式YouTubeチャネルで放送)。視聴は無料だが、こちらからプレゼント抽選付きの無料の事前視聴登録もできる。

この記事では、12月17日に登場するグループDの出場企業5社を紹介しよう。

X Asia

カウシェは、友だち家族など誰かと一緒に購入すると、HP価格より5%~50%割引された価格で購入できるシェア買いアプリだ。「シェアしないと割引価格で買えない」形にすることで、ショップはユーザーがユーザーを呼ぶプロモーションにつなげることができる。

STANDS

ソフトウェアにパーソナライズしたガイドを表示し「愛されるプロダクト」へ変革する「Onboarding」を運営。 ユーザーを最短でロイヤル化し、同時にカスタマーサクセスの効率を上げ、本質的な活動へ転換することを目指す。

Onikle


研究者向けに、AIによるレコメンド機能を搭載したプレプリントプラットフォームを開発・運用。年間1200時間を必要とする「論文の検索」をハックし、次世代の科学産業のインフラを構築、主導することを目指す。

アクアステージ

コンパクトな完全閉鎖循環式陸上養殖システム開発・養殖事業を実施。パートナー企業との連携のもと、養殖から販売まで一貫したバリューチェーンの構築を図り、地域特産品としてのブランディングを目指す。

ハイマネージャー


人事評価のDXを実現するリアルタイム評価サービス「HiManager」の提供及び、マネジメント・評価に関するコンサルティングを行う。

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