今後100年愛されるブランドを目指す、クイックサービスレストラン「Salted」

ロサンゼルスでデジタルネイティブなクイックサービスレストラン(QSR)のブランドを展開するSaltedが、シリーズAで1600万ドル(約18億2000万円)を獲得し、全国展開を続けていくことになった。

同社は7年前にCEOのJeff Appelbaum(ジェフ・アペルバウム)氏が創業し、約3年前には、健康的なQSRブランドを提供して総年商3250億ドル(約37兆313億円)のフードデリバリー業界の仲間入りをすることになった。アペルバウム氏がTechCrunchに語ったところによると「デジタル時代のYum! Brands(ヤム・ブランズ)」になりたいという。

Saltedはこれまでに、moonbowls、Califlower Pizza、lulubowlsなど6つのブランドを作った。それらは中華のテイクアウトやピザ、サラダなどのブランドだ。

「私たちの技術とSalted Analyticsプロダクトにより、希望どおりの成長率を達成しています。良質な顧客体験も維持されています。自分たちのことをゴーストキッチンとは呼びたくはありません。今後100年間、栄える新興ブランドの創造者です。優れた価値はドミノ・ピザやPanda Expressなどと同様にブランド自体にあり、彼らはブランドを多くの人が愛するスケールにまで育てました」とアペルバウム氏は語る。

このシリーズAはCreadevがリードし、Proof VenturesとB. Riley Financialが参加した。その前には5月に、400万ドル(約4億6000万円)のシードラウンドを調達した。そのときアペルバウム氏は資金を成長資金として使い、今度の資金でもその戦略を継続して「次のチポトレ」を目指すという。

今社員はキッチンのスタッフを含めて200名おり、最近19番目の場所をオープンした。同社がフードを提供している州は、カリフォルニアやイリノイ、オハイオなど計7つの州となる。1つの場所が4つから6つのブランドを提供している。アペルバウム氏の予想では、2022年には50カ所を超えるだろう。

これらの立地は全体としては黒字であり、年商は100万ドル(約1億1000万円)から250万ドル(約2億8000万円)の間だという。

Creadevの投資ディレクターであるAdrien Lejal(エイドリアン・レハル)氏によると、Saltedに惹かれた理由は「より健康的な食品の選択肢に近道をせず、そしてミッションに忠実であることだ。そのことがチームの価値になっている」、という。

彼は同社をおよそ18カ月追ってみて、Aラウンドの調達を始めたとき乗ることに決めた。QSRはCreadev通常の投資分野ではなかったが、食品チェーンには投資しており、また「今後の成長性が大きい」企業にも投資している。Saltedはその興味深い例だ、とレハル氏はいう。

さらにレハル氏は「現在の同社は2018年に創られたものだが、すでに7つの州で営業しており、スケーラビリティと実行能力とクオリティとスピードを備えている。私たちはもっぱら人に投資しますが、ジェフのリーダーシップと経営スタイルは、短期間でマイルストーンに達したやり方を見てもすばらしいと思います」という。

画像クレジット:Salted

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(文:Christine Hall、翻訳:Hiroshi Iwatani)

コロンビアのクラウドキッチンFoodologyが約17億円調達、中南米全体へサービス拡大

FoodologyのCEOで共同創業者のダニエラ・イスキエルド氏と共同創業者フアン・ギレルモ・アズエロ(画像クレジット:Foodology)

Foodologyはクラウドキッチンとバーチャルレストランをベースとするレストランブランドで、2019年以降、コロンビアとメキシコで急伸している。今回新たな資金を得たことにより、ラテンアメリカ全体に拡大することを希望している。

ボゴタを拠点とする同社はこのほど、Andreessen HorowitzとBase PartnersがリードするシリーズAのラウンドで1500万ドル(約17億円)を調達した。これまでの投資家であるKayyak VenturesとJaguar Ventures(今はWollef)も参加し、またInstacartの社長Nilam Ganenthiran(ニラム・ガネンティラン)氏やKavakのCEOであるCarlos Garcia(カルロス・ガルシア)氏、UaláのCEOであるPierpaolo Barbieri(ピエルパオロ・バルビエリ)氏、Burger Kingの元会長Dick Boyce(ディック・ボイス)氏、そしてMeramaのCEOであるSujay Tyle(スジェイ・タイル)氏らのエンジェルたちも投資に加わった。これでFoodologyの調達総額は2000万ドル(約22億7000万円)を超えた。

同社を創業したCEOのDaniela Izquierdo(ダニエラ・イスキエルド)氏とJuan Guillermo Azuero(フアン・ギレルモ・アズエロ)氏は、ハーバード・ビジネス・スクールのレストラン産業コースで出会った。イスキエルド氏は、元々料理が大好きだったので、それをビジネスにしたいと願った。

「リスクの多い業界で、破産や閉店が頻繁に起こります。小さな店でさえ、開店までに相当の資本が必要です。私たちはテクノロジーとデータの力をもっと効率的に利用して、来たるべきバーチャルの世界に備えたいと考えています。バーチャルレストランを、フードデリバリーが支える。これまでは、デリバリーの顧客に奉仕するために、レストランはまったく何も変化しませんでした」という。

さらにアズエロ氏は「フードデリバリーは顧客にとってまあまあの体験であり、すばらしい食体験ではありませんでした」という。食べ物のパッケージングも、あまり良いものではない。Foodologyは、それを変えようとしている。彼らが作ったモデルであれば、レストランのラテンアメリカ全域への規模拡大が短期間ででき、また顧客が喜ぶ食事を配達できる。

そのためにまずFoodologyは、ユーザーの好みに関するデータを収集する。そしてそれを近隣の食べ物の既存の選択肢と対照し、オリジナルの料理を作り、そしてデリバリーに載せる。

イスキエルド氏によると、同社のクラウドキッチンを通常は7つから10のレストランが利用し、各自がよく売れる料理を研究開発し、シェフたちのチームとともにメニューを創造する。

Foodologyのキッチンは現在、コロンビアの6都市に計20、メキシコに10あり、企業従業員は60名、キッチンの労働者は300名を超えている。コロンビアでは、毎月のオーダーが10万件で、総オーダー数は100万のマイルストーンを超えたばかりだ。イスキエルド氏の計画ではさらに6つのキッチンを開き、また今回の資金で2022年にブラジルとペルーにも進出したい。

ラテンアメリカのフードサービス業界は2020年の推計値で2640億ドル(約29兆9820億円)という規模だ。その成長に乗り遅れないためにはキッチンの数を増やすとともに、製品開発にも投資して売上を月額で50%上げたい。そのためにはメキシコでその数を増やすこと、そして新市場の開拓が重要だ。アズエロ氏によると、目標は500のキッチンをサポートすることだ。

「現在、は多くの人にバーチャルレストラン求められているが、この地域では大きなモデルがまだほとんどありません。ラテンアメリカでは私たちが、圧倒的に最大のプレイヤーなのです」とイスキエルド氏はいう。

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(文:Christine Hall、翻訳:Hiroshi Iwatani)

レストランをクラウドキッチンに変えるAcelerate、成功の鍵は地元重視

Acelerateは、レストランが自分のインフラを有効利用できるためのソフトウェアを開発している。同社は米国時間7月14日、Sequoia CapitalがリードするシリーズAで1444万ドル(約16億円)の資金調達を完了したことを発表した。

同社を創業したGeorge Jacobs(ジョージ・ジェイコブス)氏は、家族のピザ屋を手伝いながら育った。彼は、そのGeorgee’s Pizzaをもっと大きくするために経営学の学位を取ろうと南カリフォルニア大学に入ったが、テクノロジーの時代である今、家族のレストランだけではなく、あらゆる種類のレストランを助けることにビジネスチャンスがあると悟った。

Doordashで2年働いた彼は、そこでAcelerateのアイデアを温めた。それは、レストランに彼らのインフラを有効利用するやり方を教えるというものだ。

同社初のちょっとしたビジネスは、オーダーの管理、価格設定、メニューの更新や変更、営業、マーケティングといっやレストラン経営のあらゆる面をデジタル化して管理するシンプルなソフトウェアだ。レストランの売り上げが発生する場所はほとんどその店舗となるが、今やそれにDoordashやUber Eats、Seamlessなどが加わっている。しかも彼らのレストランはOpenTableやYelpなど、マーケティングのプラットフォームにも掲載されている。

管理すべきものは、意外と多い。

AcelerateのSaaSプロダクトにより、レストランはこれらのプラットフォームのすべてを1箇所で管理できるようになる。

しかし同社における、他社との最大の差別化要因はライセンス事業だ。Acelerateは、それぞれメニューが異なる7つのレストランブランドを開発。それらのブランドをライセンスし、その際、レシピと調理教本と、自分のオンライン販売ポータルの売り上げを増やしたいと願うレストランのためのトレーニングガイドを付ける。

たとえばAcelerateで仕事をすることになったアイスクリームショップは、夏好調だが冬は厳しいだろう。その同じアイスクリームショップがAcelerateのレストランで完全なキッチンを持つと、通常ならそこでアイスクリームとコーンを作るだけだ。

そこでAcelerateはそのショップに、同じ場所でバーガーショップやバーベキュージョイントの営業ライセンスを取らせ、従業員にベーコンチーズバーガーやリブのラックの作り方を教えて、そのレストランのアイスクリームが売れない月の売上を作り出す。

画像クレジット:Georgee’s Pizza

さらに、Acelerateは自分のブランドをライセンスするだけでなく、既存のレストランブランドと協力して彼らのメニューを他のレストランパートナーにライセンスする。

今のところAcelerateがブランドライセンスのパートナーとして契約している既存のレストランは3店ある。

Applebeesのような大型チェーンはAcelerateのソフトウェアを利用するだけだが、小さなレストランは事業拡大の方法としてプロダクトのライセンスを求める傾向がある。クラウドキッチンというトレンドは上げ調子だから、同社は既存のレストランをクラウドキッチンにする方法を見つけたのだ。

同社のソフトウェア事業は、誰もが想定するような月額のサブスクリプション方式だ。ライセンス事業は、レストランがAcelerateから提供されるブランドの1つをライセンスする。自家製のブランドもあれば、サードパーティー製もある。Acelerateはレストランパートナーから40%の料金を徴収する。それがカバーするのは、サードパーティのマーケットプレイスやオーダーの処理、デリバリー料金、それに宣伝費などだ。同社は食料品の全国的流通企業と交渉して、レストランの原材料の充実を目指している。

ジェイコブス氏によると、Acelerateのソフトウェア事業は数千店のレストランが利用している。そしてAcelerateのブランドは、数百店にライセンスされている。

今度得た資金はチームの拡大とプロダクトの多様化に当てられる。目下Acelerateのフルタイム社員は11名で、その半分が女性やマイノリティーだという。

ジェイコブス氏の説明によると、同社のユニークな力は、ソフトウェア専業ではないところにある。ソフトウェアはそれでなくても複雑なテクノロジースタックを抱えすぎている。

「レストランにはテクノロジーと実際の営業という二面性があるところが強い。その二面性を活かすためには、顧客にできるかぎり接近することが重要だ。そのために、いつもレストランの地元にチームを作って、日常的な営業の現実から離れないように努力している」とジェイコブス氏はいう。

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カテゴリー:フードテック
タグ:Acelerateゴーストキッチン

画像クレジット:Acelerate

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(文:Jordan Crook、翻訳:Hiroshi Iwatani)

個人宅の台所をクラウドキッチンにして家で働けるようにするDishServeがジャカルタで事業拡大中

クラウドキッチンは、配達用の食事を準備するための集約された施設で食事を提供することで食品・飲料ブランドにかかるインフラの負担を減らす。これは、クラウドキッチン運営側にはレストラン顧客からの需要を満たすだけの十分な施設をもつ責任があり、その一方で消費者への素早い配達も確保しなければならないことを意味する。

インドネシアのDishServe(ディッシュサーブ)は、資産保有を最小限にするクラウドキッチンネットワークを運営する方法を考案した。格安ホテルスタートアップのRedDoorz(レッドドアーズ)の元COOによって立ち上げられたDishServeは自社施設を借りたり購入したりする代わりに個人宅の台所であるホームキッチンと提携している。現在はジャカルタの約100のホームキッチンと協業し、中小の食品・飲料ブランドのラストマイル配達ネットワークになることに注力している。2020年秋に創業されたDishServeは額非公開のプレシード資金をInsignia Ventures Partnersから調達した。

DishServeは2020年9月にRishabh Singhi(リシャーブ・シンギ)氏によって創業された。シンギ氏は2019年末にRedDoorzを去ったのち、ニューヨークに移った。あらゆる商業スペースをSoho Houseのような会員クラブにすばやく変えることができる新たなホスピタリティスタートアップを立ち上げようという計画だった。新生スタートアップはサンプルのプレハブの部屋を作り、2020年3月に新型コロナウイルスによってニューヨーク市がロックダウンとなったまさにそのときに不動産のリースを始めようとしていた。シンギ氏は、何をすべきか、東南アジアに戻るべきかどうか、数カ月の間「自己分析にふけった」と話した。

そして同氏は、多くのレストランがパンデミック時代を生き残るためにオンライン注文と配達に切り替えなければならず、これがMcDonald’s(マクドナルド)のような大手と競っている小規模の食品・飲料ブランドにとって平等をもたらす機会になるかもしれないと気づいた。しかしロックダウンは多くの人が住まいの近くにある限られたレストランから食事を取らなければならないことを意味した。と同時に、お金を稼ぎたいが、主婦のように家の外で働くことができない人が大勢いることにも同氏は気づいた。

DishServeは3者を結びつけるために立ち上げられた。多額の資金をかけずに事業を拡大したい食品・飲料ブランド、在宅起業家、そしてより多くの食事の選択肢を求めている消費者だ。同社の他の創業者はRedDoorzの初期従業員でフィリピンの責任者を務めたStefanie Irma(ステファニー・イルマ)氏、連続起業家のVinav Bhanawat(ヴィナブ・バナワット)氏、スリランカのオンデマンドタクシーサービスPickMeの共同創業者Fathhi Mohamed(ファティ・モハメド)氏だ。

1〜15店舗を運営し、新しく店舗を開設することなく配達を増やしたいと考えている食品・飲料ブランドとDishServeは協業している。DishServeの顧客にはまた、配達とケータリングのサービスのカバーエリアを拡大するためのラストマイルの配達でホームキッチンネットワークを活用するクラウドキッチン企業も含まれる。

「ブランドは前払い費用を払う必要はありません。また商品を配達する安価な方法でもあります。というのもブランドは電気代や配管作業費などを払う必要がないからです」とシンギ氏は話した。「そして業務を請け負う代理店(ホームキッチン運営者)にとっては家にいながら稼ぐチャンスとなります」

仕組み

ネットワークにホームキッチンを加える前、DishServeはまず一連の写真を送ってもらい、その次に実際に直接訪れてキッチンをチェックして申込者をふるいにかける。そしてキッチンがOKであれば、DishServeはネットワーク内の他のホームキッチンと同じ機器や機能性をもたせるべく申込者のキッチンをアップグレードする。アップグレードにかかる費用は同社が負担する。アップグレードの所要時間は通常3時間、費用は500ドル(約5万5000円)だ。機器の所有権は同社が持ち、ホームキッチンオーナーがDishServeを辞めると決めると、DishServeが機器を回収する。通常、キッチンの運営が始まって4カ月で同社はアップグレードの費用を回収できる、とシンギ氏は述べた。

ホームキッチンはまずトライアルとして、他のブランド向けに展開する前にDishServeの自前のホワイトレーベルブランドにサービスを展開することから始める。各ホームキッチンは追加で3つのブランドにサービスを提供することができる。

重要な留意点は、通常1人が運営するDishServeのホームキッチンは実際には調理しないということだ。食材は食品・飲料ブランドが用意し、ホームキッチン運営者はピックアップと配達のために手順に従って食事を温めてまとめ、包装する。

DishServeのホームキッチン運営者と顧客向けのアプリのスクリーンショット

DishServeは、頻繁に行うオンラインでの監査を通じて標準的な運用手順と衛生基準が保たれるようにしている。キッチン運営者はチェックリスト(食品準備エリア、フロア、壁、手洗いエリア、冷凍庫内)に基づき定期的にキッチンの写真とビデオを提出する。キッチン運営者の90%が年齢30〜55歳の女性で、平均世帯収入は1000ドル(約11万円)だとシンギ氏は話した。DishServeで働くことで、4つのブランドの業務を引き受けるようになればキッチン運営者は通常1カ月あたり600ドル(約6万6000円)稼ぐ。DishServeは食品・飲料ブランドに課金し、それをキッチン運営者と分け合う売上共有モデルを通じて収益をあげている。

食品・飲料ブランドはDishServeに加わると、協業したいホームキッチンを選び、食材を届ける。そしてDishServeのリアルタイムダッシュボードを使ってストック状況を確認する。一部の食材は保存可能期間が6カ月あり、その一方で農産物や乳製品、卵といった腐りやすいものは毎日配達される。新たに利用を始めるブランド向けのDishServeの「スターターパック」ではキッチン5カ所を選ぶことができるが、大半のブランドは、ジャカルタでより多くのエリアに配達し、また大量の食事を準備することで節約できるよう、通常10〜20のキッチンで開始するとシンギ氏は説明した。

DishServeは少なくとも2021年末までは他都市に事業を拡大せず、ジャカルタでのネットワーク成長に注力する計画だ。「当社が食品・飲料産業で変えようとしていることの1つは、現在あるようなかなり集中・集約された食品事業の代わりに、マイクロ起業家をディストリビューションネットワークとして作用させて事業を分散させるというものです」とシンギ氏は述べた。

カテゴリー:シェアリングエコノミー
タグ:DishServeジャカルタインドネシアクラウドキッチン

画像クレジット:DishServe

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(文:Catherine Shu、翻訳:Nariko Mizoguchi

インドネシアのクラウドキッチンHangryが約14億円調達、レストラン展開も

グローバルな食品・飲料会社になることを目指すインドネシアのクラウドキッチンスタートアップHangry(ハングリー)がシリーズAで1300万ドル(約14億円)を調達した。同ラウンドは既存投資家のAlpha JWC Venturesがリードし、Atlas Pacific Capital、Salt Ventures、Heyokha Brothersが参加した。調達した資金は、他国に進出する前にまず今後2年で初の店内食事型レストランなどインドネシアでの店舗拡大に使われる。

Alpha JWCとSequoia CapitalのSurgeプログラムから300万ドル(約3億円)を調達した以前のラウンドを含め、Hangryの累計調達額は1600万ドル(約17億円)となった。Hangryは現在、ジャカルタ首都圏とバンドンでクラウドキッチン40店を展開していて、そのうち34店は2020年に立ち上げた。同社は2021年、店内食事型のレストランを含め、120店以上に拡大する計画だ。

Abraham Viktor(アブラハム・ビクトール)氏、Robin Tan(ロビン・タン)氏、Andreas Resha(アンドリアス・リシャ)氏が2019年に創業したHangryは、インドネシアで急成長中のクラウドキッチン産業の一角を占める。テック大企業Grab(グラブ)とGojek(ゴジェック)もフードデリバリーサービスを統合したクラウドキッチンネットワークを運営しており、その他にスタートアップのEverplateやYummyもこの業界にはいる。

Hangryが他社と差異化を図っている主な方法の1つが、クラウドキッチン施設やサービスをレストランやその他のサードパーティの顧客に提供するのではなく、自社ブランドへの注力だ。同社は現在、インドネシア鶏料理(Ayam Koplo)や日本食(San Gyu)など4つのブランドを展開している。各料理の価格は約1万5000〜7万ルピア(約110〜530円)だ。Hangryのアプリに加えてGrabFood、GoFood、ShopeeFoodを通じて注文できる。

「Hangryがインドネシアで広範なクラウドキッチンネットワークを築いたことを踏まえ、当然のことながら当社のネットワークを活用しようと他のブランドから関心が寄せられました」とCEOのビクトール氏はTechCrunchに語った。「しかし当社は自社ブランドを成長させることにフォーカスしています。というのも、当社のブランドはインドネシアで急速に人気を得ていて、全潜在能力を現実のものとするのに欠かせないキッチンリソースすべてを必要とするからです」。

新型コロナウイルスによるロックダウンと社会的距離の維持が実施された間に、Hangryはフードデリバリーの提供で成長した。しかし10年以内にグローバルブランドになるためには複数のチャンネルで展開する必要がある、とビクトール氏は付け加えた。

「いつの日か、店内での食事も含めてすべてのチャンネルで顧客にサービスを提供しなければならないと認識しています。当社はまずデリバリー事業という難しい分野でスタートし、顧客の家まで良い味で届けるという難題に直面しました。そしていま、当社はレストランで顧客にサービスを提供する用意ができています。店内食事型のコンセプトは配達分野で行ってきたあらゆることの拡大となります」。

報道機関向けの発表文の中で、Alpha JWC VenturesのパートナーであるEko Kurniadi (エコ・クルニアディ)氏は「1年半という期間でHangryはさまざまな味やカテゴリーの複数のブランドを立ち上げ、それらのほぼすべてが複数のプラットフォームでのレーティングでベストセラー入りしているというのは、プロダクトマーケットに適していることを如実に示しています。これは始まりにすぎず、Hangryがインドネシアでトップの食品・飲料会社に成長すると予見できます」と述べた。

カテゴリー:シェアリングエコノミー
タグ:Hangry資金調達インドネシアクラウドキッチン

画像クレジット:Hangry

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(文:Catherine Shu、翻訳:Nariko Mizoguchi

実店舗を持たない21世紀のレストランチェーン構築を目指すパリのTasterが約40億円調達

フランスのスタートアップTasterはシリーズBのラウンドで3700万ドル(約40億円)を調達した。資金はOctopus Venture、Battery Ventures、LocalGlobe、HeartCore、楽天、GFC、Founders Futureからのものだ。同社はフードデリバリープラットフォーム上にしか存在しないレストランを、数十店舗運営している。テーブルがないので、予約はできない。

Tasterはこれまで「Bian Dang(台湾料理)」「A Burgers(植物性バーガー)」「Mission Saigon(ベトナム料理)」「Out Fry(韓国料理)」「Stacksando(日本のストリートフード)」という5つのストリートフードにインスパイアされたコンセプトに注力してきた。その後、同社は40の異なる都市で数十のキッチンをオープンし、DeliverooやUber Eatsなどのフードデリバリープラットフォームにキッチンを掲載している。

Tasterは21世紀の新しいレストランチェーンを構築したいと考えている。同社は実店舗を持つレストランをオープンする代わりにフードデリバリーに焦点を当てているが、これは今ブームとなっている分野だ。パリではTasterのレストランは、McDonald’s(マクドナルド)とBurger King(バーガーキング)に次ぐDeliverooの中で第3のレストラングループとなっており、1日あたり5000食以上を提供している。

自前のキッチンを運営してきたTasterは、DeliverooやUber Eatsで注文が少ない既存のレストランと提携したいとも考えている。Tasterは独自のブランドとメニュー、そして技術的なツールを持っている。

TasterはAndroidとiOS向けに独自の配達アプリを開発したが、サードパーティーのプラットフォームでもTasterのレストランを見つけることができる。同スタートアップは車輪を再発明して、食品注文プラットフォームを置き換えることは望んでいない。しかし、エンドユーザーに直接サービスを提供するのは理に適っている。

Tasterのブランドがより身近なものになれば、初日から需要が生まれるはずだ。レストランでは最初の1週間で4000ユーロから6000ユーロ(約53万〜79万円)の収益が期待できる。Tasterはこのパートナーシップモデルにより、2025年までに1000都市で事業を展開したいと考えている。

画像クレジット:Taster

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タグ:Tasterフランス資金調達レストランゴーストキッチン

画像クレジット:Roam Robotics

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(文:Romain Dillet、翻訳:塚本直樹 / Twitter

クラウドキッチンスタートアップJustKitchenがカナダのTSX Venture Exchangeに上場へ

クラウドキッチンのスタートアップであるJustKitchenは米国時間4月15日木曜日の朝、トロント証券取引所(TSX)のVenture Exchangeの取引を開始する。すでに同社は3000万ドル(約33億円)の評価額で800万ドル(約8億7000万円)を調達しており、普通株式による直接上場を行う。

JustKitchenによると、これは北米で最初ではないにしても、クラウドキッチン企業として初期に上場した会社の1つとなる。同社は2020年に台湾で事業を開始し、現在はカナダで法人化され、香港、シンガポール、フィリピン、米国にも進出する計画だ。TSX Ventureは、業種によって一定のしきい値に達するとメインボードに移行できる、スタートアップを含む新興企業のためのトロント証券取引所のボードだ。

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「これは市場に参入するための非常に便利な方法で、特にゴーストキッチン業界ではアーリーステージであり、多くの滑走路があります」と、共同創業者兼CEOのJason Chen(ジェイソン・チェン)氏はTechCrunchに次のように語っている。「私達はできるだけ早く事業を開始し、市場に進出する必要性を感じていました」。

JustKitchenのIPOラウンドには、(2020年同社のアクセラレータープログラムに参加した)以前からの投資家であるSparkLabs Taipeiや、トロントの投資機関、リテール顧客などが参加した。チェン氏によると、JustKitchenの発行済み株式の半分以上は同社の役員、取締役、従業員が所有しているという。

JustKitchenがTSX Venture Exchangeへの上場を決めた理由の1つは、チェン氏がカナダの資本市場と密接な関係にあることだ。同氏は投資銀行家として勤務した後、台湾に渡ってスタートアップを立ち上げた。またJustKitchenの役員の中にも、TSX Venture ExchangeのLocal Advisory CommitteeのメンバーであるDarren Devine(ダレン・ディバイン)氏をはじめ、カナダの資本市場で活躍している人が数名いる。

これらの要因のため、JustKitchenの今回のボードへの上場は自然な選択だったと、チェン氏はTechCrunchに語った。その他の理由としては、企業が一定の基準(時価総額や純利益率など)をクリアすれば、自動的にTSXのメインボードに進めることや、他国での二重上場が容易であることなどが挙げられる。JustKitchenも、米国のOTCQBとドイツのフランクフルト証券取引所に上場する準備を進めている。

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タグ:JustKitchenゴーストキッチンカナダ新規上場台湾

画像クレジット:JustKitchen

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マイクロモビリティHelbizがSPACと合併しゴーストキッチン事業へ参入

欧州と米国で事業展開するマイクロモビリティスタートアップのHelbiz(ヘルビズ)が、公開企業となるために特別買収目的会社(SPAC)と合併する。公開することで同社はマイクロモビリティ分野における自社よりも小さい企業との競合に打ち勝つための軍資金、そしてフードデリバリーへの業務拡大の一環として「クラウド」あるいは「ゴースト」キッチンと呼ばれるものに参入するためのリソースを得る。

Helbizは2021年第2四半期にGreenVision Acquisition Corpと合併する。合併企業の社名はHelbiz Inc.で、ティッカーシンボル「HLBZ」でNASDAQナスダックに上場する。

合併取引には機関投資家が主体の3000万ドル(約32億円)のPIPEが含まれ、正味売上高約8000万ドル(約84億円)がユーザー270万人を抱えるHelbizのマイクロモビリティと広告事業に注がれる。

Helbizは合併会社のバリュエーションが4億800万ドル(約430億円)になり、CEOのSalvatore Palella(サルバトーレ・パレーリャ)氏のもとHelbizの現経営陣で運営されると述べた。

パレーリャ氏は「この取引を通じて我々はシームレスなラストマイルソリューションになるのにマイクロモビリティを使うことで交通に革命を起こすというビジョンを実現することを約束します」と話した。

同氏はさらに、配達時間5分を導入する目的で同社が2021年後半ミラノとワシントンDCに「ゴーストキッチン」を設置する計画であることを筆者に明らかにした。

Helbizは、電動スクーターや電動自転車、電動モペッドを1つのプラットフォームで提供することでLime(ライム)やBird(バード)といった競合他社と差異化を図ってきた。

Helbizのサービスの鍵は、スクーターがあちこちに放置されるのを好まない市当局にアピールする統合ジオフェンスプラットフォーム、そして簡単に充電できる交換式バッテリーだ。同社のサブスクではユーザーは電動自転車や電動スクーターの30分乗車を毎月無制限に利用できる。

同社は現在、欧州ではミラノ、トリノ、ベローナ、ローマ、マドリッド、ベオグラードで、米国ではワシントンDC、アレクサンドリア、アーリントン、マイアミで電動スクーターと電動自転車のサービスを展開している。

GreenVisionの会長兼CEOのDavid Fu(デイビッド・フ)氏は「Helbizは電動スクーター、電動自転車、電動モペッドを1つのユーザーフレンドリーなプラットフォームで提供することで差別化を図ってきました。Helbizはすでに証明済みのハードウェアとソフトウェア、広範な顧客関係をともなうサービスを組み合わせたキャピタルライトのビジネスモデルを持っています」とコメントした。

カテゴリー:モビリティ
タグ:HelbizSPACゴーストキッチン

画像クレジット:Helbiz

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(文:Mike Butcher、翻訳:Nariko Mizoguchi

料理人が飲食店の空き時間にオリジナルお弁当を販売できる「smallkitchens」が資金調達

料理人が飲食店の空き時間にオリジナルお弁当を販売できる「smallkitchens」が資金調達

料理人と飲食店のマッチングプラットフォーム「smallkitchens」(スモールキッチンズ)を運営するGifukuru(ギフクル)は1月26日、個人投資家複数名からエンジェルラウンドの資金調達を終えたと発表した。

smallkitchensは、「料理が得意な作り手」が加盟飲食店の店舗の空き時間を使い、オリジナルのお弁当を販売できるマッチングプラットフォーム。「初期費用無料」「集客はすべて運営が代行」「好きな日に1日から販売可能」を実現し、自分の料理を初めて販売するハードルを大きく下げるものとしている。同社は2021年1月現在までに、築地・浅草橋・蒲田エリアの3店舗で検証を回しており、今回の資金調達を皮切りに店舗展開を進めていくという。

料理人が飲食店の空き時間にオリジナルお弁当を販売できる「smallkitchens」が資金調達

資金不足や失敗時のリスク、全産業の平均に対して約2倍の廃業率(中小企業庁「2017年版小規模企業白書」)などの理由から、飲食業界の開業率は16%程度という(中小企業庁「2017 中小企業白書」起業希望者および総務省「平成24年経済センサス」飲食業の開業実績)。また新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、さらに開業のハードルが上がることが予想される。一方、飲食業界では15万人の開業希望者がいるとされ、smallkitchensのターゲットはこれら未来の挑戦者としている。

smallkitchensはビジネスモデル上、従来飲食店が成り立たなかった立地で営業することが可能という。作り手が日替わりお弁当屋をすべての人の近所に作り、新たな食生活の仕組みの役割を担うべく事業開発をしていくとしている。

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カテゴリー:フードテック
タグ:Gifukuruゴーストキッチン / クラウドキッチン / ダークキッチン(用語)資金調達(用語)日本(国・地域)

クラウドキッチンで次世代のレストランフランチャイズを作る台湾のJustKitchen

JustKitchen(ジャストキッチン)はクラウドキッチンを運営している。しかし同社は配達用の料理にのための調理施設を提供する以上のことをしている。同社は音楽や番組の代わりに、レシピやブランディングなど食をコンテンツとしてとらえており、食品フランチャイズの次の再実行を創造したいと考えている。JustKitchenは現在、台湾で「ハブアンドスポーク」モデルを展開しており、香港やシンガポールなど他の4つのアジアマーケットに、そして2022年には米国に事業を拡大する計画だ。

2020年創業のJustKitchenは現在、台湾でSmith & WollenskyやTGI Fridaysなど14のブランドに対応している。材料はまず「ハブ」キッチンで下準備される。その後、下準備されたものが最終的に組み合わされる小規模の「スポーク」に送られ、そこでUber EatsやFoodpandaといった配達パートナーにピックアップされる。運営コストを抑制するために、すばやい配達につながるようスポークは街のあちこちにある。そして各ブランドはそのエリアでどの料理の注文が最も多いかに基づいて準備する。

ライセンス契約に加えて、JustKitchenは自前のブランドも展開し、パートナーのためのR&Dも請け負っている。それを可能にするためにJustKitchenは分散型のモデルに移行している、と最高執行責任者のKenneth Wu(ケネス・ウー)氏はTechCrunchに語った。これはハブキッチンが主にR&Dに使われ、一部のスポークキッチンでの製造が他の食品販売業者や製造業者に外注されることを意味する。JustKitchenの長期的計画はスポークの運営をフランチャイズにライセンス貸しし、その一方で品質を一定に保つために注文管理ソフトウェアやコンテンツ(レシピや包装、ブランディングなど)を提供することだ。

食事やグローサリーの配達の需要は新型コロナウイルスパンデミックの間に急激に増えた調査会社Statistaによると、米国では2020年のレストランマーケットの約13%をフードデリバリーが占めた。この数字はパンデミック前の予測では9%で、2025年までに21%に増えることが予想されている。

しかしオンデマンドフードデリバリー事業は、値上げや手数料にもかかわらずマージンが少なく、運営コストが高いことで知られている。食品の下準備とピックアップを集約することで、クラウドキッチン(ゴーストキッチン、ダークキッチンとも呼ばれている)は標準化された品質を確保しながら収益を増やすようだ。驚くことではないが、この分野の企業はかなりの注目を集めてきた。こうした企業には、Uberの前CEOであるTravis Kalanick(トラビス・カラニック)氏のCloudKitchensKitchen United、そして最近ソフトバンクがリードしたラウンドで10億ドル(約1040億円)を調達したREEFが含まれる。

自身のフードデリバリースタートアップMilk and Eggsが2019年にGrubHubに買収されたウー氏は、JustKitchenがキッチンのインフラに加えて主に運営とコンテンツにフォーカスしていることで他社と差異化を図っていると話した。レストランや他のブランドと提携する前に、JustKitchenはテークアウトとデリバリー専用のメニューをデザインするためにミーティングを持つ。メニューが決まれば、ブランドに変わってJustKitchenが開発し、ロイヤルティーが支払われる。実在店舗1店のみを運営するレストランにとって、JustKitchenのクラウドキッチンは近隣や複数の町(あるいは、JustKitchenが海外展開を始めたら海外)に同時に事業を拡張する機会となる。オンデマンド配達時代にとってフランチャイズモデルの新たなテイクだ。

JustKitchenの配達食事の1つ(画像クレジット:JustKitchen)

各スポークキッチンは配達パートナーに渡す前に食事の最終仕上げをする。スポークキッチンはハブよりも小さく、顧客に近い。そして最終目標は高い面積比売上を出すことだ。

「一般的な定説は、どのように規模の経済、ハブでの容量、調理するセントラルキッチンを経て、顧客までの短いラストマイル配達を行えるスポークからコミュニティ各地に届けるかです」とウー氏は述べた。

JustKitchenは業界の標準配達時間を半分にすることができ、提携しているレストランは前月比40%成長している、と同社は話す。また、Uber Eatsのような配達プロバイダーが注文を整理しやすくなるようにしており、1人のドライバーが異なる住所への配達3、4件を1度にピックアップすることもできる。これはコストを削減するが、通常ファーストフード店のような取扱量の多いレストランでのみ可能だ。JustKitchenは1つのスポークで複数のブランドに対応しているため、デリバリープラットフォームは異なるブランドからの注文を扱うことができる。

提携に加え、JustKitchenは需要を予測するのにいくつかのソースからのデータ分析を使いながら自前のフードブランドを展開している。第1のソースは自前のプラットフォームで、顧客はJust Kitchenから直接注文できる。それぞれの地域における食事の好みや購買の規模を把握することができる配達パートナーからのハイレベルなデータも入手し、また人口密度、年齢層、平均年収と支出に関する情報を提供している政府やサードパーティプロバイダーからの一般的な人口統計データも使っている。JustKitchenは朝食、昼食、夕食を提供しているため、こうしたデータ分析によって、どのブランドをどの地域で、そしてどの時間帯で展開するかを計画できる。

JustKitchenはカナダで法人化されているが、人口密度とフードデリバリーの人気ゆえにまず台湾で事業を開始した。新型コロナパンデミック前、米国と欧州におけるフードデリバリー浸透率は20%以下だった。しかし台湾では30〜40%に達していた、とウー氏は話した。米国の新たなフードデリバリー需要は「ニューノーマルの一部であり、今後も続くと確信しています」と同氏は付け加えた。JustKitchenはシアトルとカリフォルニア州のいくつかの都市で立ち上げを準備していて、すでにパートナーとキッチンインフラを確保している。

「当社の最終目標はソフトウェアとコンテンツにフォーカスし、フランチャイズ事業者がすぐさま展開できるようただただちに使える状態を提供することです」とウー氏は述べた。「当社はコンテンツを持っていて、彼らはほしいものを選択できます。彼らは統合するソフトウェアとレシピを持っていて、当社は食品製造と品質管理のためのソーシングを行い、最終的に彼らは1カ所で操業します」。

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カテゴリー:フードテック
タグ:JustKitchenクラウドキッチン

画像クレジット:JustKitchen

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(翻訳:Mizoguchi