「ゲーミング英会話」運営のREEVが「フォートナイト」を海外在住講師とプレイしながら楽しく学ぶ体験会開催

「ゲーミング英会話」運営のREEVが「フォートナイト」を海外在住講師とプレイしながら楽しく学ぶ体験会開催

ゲーミング英会話」を運営するREEV(リーブ)は8月3日、セブン&アイ・ホールディングス傘下のセブンカルチャーネットワークと業務提携し、オンラインゲーム「フォートナイト」をプレイしながら英語を学ぶ「ゲーミング英会話」の体験会を開催すると発表した。開催期日は、2021年8月21日と22日。開催場所は東京都豊島区の池袋コミュニティ・カレッジ。定員が上限に達した時点で締め切られる。参加費は2000円(税込)/日。申し込みは「ゲーミング英会話体験会予約フォーム」から。

「ゲーミング英会話」は、「eスポーツ×英語×プログラミング」教育によるグルーバル人材の育成を目的に開発された英語学習方式。フォートナイトを海外在住の英語講師とプレイしながら、楽しく英会話が学べる。

これからの時代を生きる子どもたちは英語力とITスキルが必須となるが、英語「を」勉強するのでは学習が継続しない。英語「で」好きなことをやることで、子どもたちは楽しみながら英語に「ハマり」、英語力が身につくとREEVは考えた。そうして生まれた「ゲーミング英会話」が、このイベントで体験できるということだ。

ゲーミング英会話体験会 in 池袋コミュニティ・カレッジ概要

  • 開催日:2021年8月21日15:30〜17:30(9階34番教室)、2021年8月22日15:00〜17:30(8階5番教室)
  • 開催時間:1組目15:30〜15:55、2組目16:00〜16:25、3組目:16:30〜16:55、4組目:17:00〜17:25
  • 開催会場:池袋コミュニティ・カレッジ(西武池袋本店別館8階と9階) 東京都豊島区南池袋1丁目28-1 西武池袋本店別館8・9階
  • 参加費:2000円(税込)/日。現金で当日支払い。クレジットカードによる事前決済希望の場合は、予約フォームの備考欄に「カード決済希望」と記入する
  • 定員:計12名(1組あたり2〜3名が定員)
  • 必要なもの
    フォートナイトができるゲーム端末(Nintendo Switchなど)、Zoomが動作する端末(スマートフォン、タブレット、ノートPCなど)、マイク付きイヤフォンまたはヘッドセット(先生との会話に必要)
  • 申し込み:「ゲーミング英会話体験会予約フォーム」より予約

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カテゴリー:EdTech
タグ:語学学習(用語)ゲーム(用語)Fortnite / フォートナイト(製品・サービス)REEV(企業)日本(国・地域)

Facebookがロボットを学習させるための本物そっくりな仮想の家を提供

AIを搭載したロボットが家の中で人の手伝いをするためには、ロボットは人間の環境で歩き回るための経験を数多く積まなければならない。それにはシミュレーター、つまり本物の家とまったく同じに見えて、同じように機能する視覚的世界が最適な訓練場となる。そこでFacebookは、現在最も先進的と言える、そうしたシステムを開発した。

その名は「Habitat」。Facebookのこのオープンソースのシミュレーターは、数カ月前に軽く紹介されていたが、米国時間6月15日に、CVPR(米電気電子技術者協会コンピュータービジョンおよびパターン認識に関する会議)にシステムに関する論文が提出されたことにともない、完全な内容が公表された。

現実世界を歩き回り単純な作業をさせるだけでも、ロボットを教育するには膨大な時間を要する。そのため、物理的空間で実際のロボットを動かす方法は現実性に欠ける。ある地点から別の地点へもっとも効率的に移動する方法や、引き出しの取っ手を掴んで引っ張り出す方法などを、実際に何度も繰り返し学ばせようとすれば、数百時間、実時間にして何年もかかってしまうだろう。

関連記事:WTFはコンピュータービジョンなのか?(未訳)

そうではなく、ロボットのAIを現実の家に相当する仮想環境に置く方法がある。結果として、基本的に、その3D世界を構築するコンピューターの最大の演算速度でもって超高速に訓練を重ねることができる。つまり、何百何千時間を要する訓練が、コンピューターの高速な処理速度により数分で完了するということだ。

Habitat自体は仮想世界ではなく、むしろシミュレーション環境を構築するプラットフォームだ。既存のシステムや環境(SUNCG、MatterPort3D、Gibsonなど)との互換性があり、利用者が現実世界の何百倍もの速度で効率的に訓練を実行できるよう最適化されている。

しかしFacebookは、仮想世界の最先端をさらに一歩進めたいとも考えている。そして作り出したのが「Replica」だ。これはHabitatのためのデータベースで、キッチン、浴室、ドア、長椅子が置かれたリビングルームなど、家全体を構成するあらゆる部屋の写実的なモデルが保管されている。FacebookのReality Labsが、現実環境の写真撮影と深度マッピングという血の滲むような作業の末に完成させた。

  1. habitat3

  2. replica1

  3. replica2

そこに再現された世界は非常に精細ではあるが、一部にノイズが見られる。とくに天井や手の届かない場所に多い。それはおそらく、AIビジョン・エージェントの動作には関係のない天井や部屋の遠い角などは、細かく再現する必要がないためだろう。椅子やテーブル、廊下を規定する壁などの形状のほうが、ずっと重要だ。

しかし、もっと重要なことは、開発チームが3Dデータに無数の注釈を加えたことだ。3D環境をただキャプチャーすれば済むというものではない。オブジェクトやサーフェイスには、一貫性のある完全なラベルを付ける必要がある。長椅子も、ただの長椅子ではなく、グレーの長椅子で青いクッションが複数置かれている長椅子という具合にだ。エージェントのロジックに応じて、それが「柔らかい」のか、「ラグの上に置かれている」のか「テレビの横」にあるのかなどの情報が必要になったり、ならなかったりする。

HabitatとReplicaは、意味論的ラベルごとにひとつの色で示される。

だが、こうしたラベル付けをしたお陰で、環境の柔軟度が高まり、包括的なAPIと作業言語は、「キッチンへ行きテーブルの上の花瓶の色を教えろ」といった複雑な複数の段階を含む問題をエージェントに与えることが可能になる。

結局のところ、このような支援は、たとえば家の中を自由に歩き回れない障害者を補助するなど、人の助けになることが想定されているが、それにはある程度の機転が利く必要がある。HabitatとReplicaは、そうした機転を養う手助けをするものであり、エージェントに必要な訓練をさせるためのものだ。

以上のような進歩があったとは言え、Habitatは完全に現実的なシミュレーター環境に至るまでの小さな一歩を踏み出したに過ぎない。ひとつには、エージェント自身が現実に即して再現されない点がある。ロボットの身長は高いものもあれば低いものもある。車輪で走行するのか脚で歩くのか、深度カメラを装備しているのかRGBなのか、さまざまだ。不変のロジックはある。たとえば、長椅子からキッチンまでの距離はロボットのサイズが違っても変化しない。しかし、変化するロジックもある。小型のロボットはテーブルの下を潜れるが、テーブルの上に何があるかを見ることができない。

Habitatは、さまざまな仮想ビジョンシステムで物を見る。

さらに、Replicaや、それに類するその他あまたの3D世界では、視覚化されたシーンの中に写実的に環境が描画されるのだが、これらは、物理法則やインタラクティブ性という意味においては、ほぼまったく機能しない。寝室へ行ってタンスの上から2番目の引き出しを見つけるように指示はできるが、引き出しを開けさせることはできない。実際には引き出しは存在しないからだ。そのようにラベル付けされた絵があるだけだ。動かしたり触れたりはできない。

見た目よりも物理法則に力を入れたシミュレーターもある。「THOR」などは、AIに引き出しを開けるといった実作業を教えるためのものだ。これは、一から教えようとすると驚くほど難しい作業になる。私は、THORの開発者2人にHabitatのことを聞いてみた。彼らは、AIが移動や観察を学ぶための非常に写実的な環境を提供するプラットフォームとして、Habitatを口を揃えて称賛した。しかし、とりわけインタラクティブ性が欠如しているために、学べることに限界があるとも指摘していた。

だが、どちらも必要であることは明らかであり、今のところ、それぞれが互いに代わりを務めることはできない。シミュレーターは、物理法則的にリアルになるか、見た目にリアルになるかのいずれかなのだ。両方は無理だ。しかし、Facebookも他のAI研究室も、それを目指して頑張っていることに間違いない。

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(翻訳:金井哲夫)

ソニーから子供でも楽しめるプログラミング学習キットKOOVが登場−−2月18日より発売予定

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IT人材の育成に向け、日本でもSTEM教育(科学・技術・工学・数学)への注目が集まっている。2016年4月、文部科学省は2020年をめどに小学校でのプログラミング教育の必修化を検討すると発表し、今後子供たちがプログラムやコードに触れる機会が増えそうだ。子供向けのプログラミング学習キットには、レゴのプログラミングロボットの「マインドストーム」や深センのスタートアップMakeblockが提供する「mBot」などが思い浮かぶ。今回、この市場にソニーも参入するようだ。

本日、ソニーグループのソニー・グローバルエデュケーションは、子供向けのロボット・プログラミング学習キット「KOOV(クーブ)」を発表した。ソニー・グローバルエデュケーションは、2015年4月に設立した会社で、教育サービス事業を展開する。同社は2016年3月にKOOVの概要を発表していたが、今回その詳細を明らかにした。

KOOVのアドバンスキットの内容

KOOVアドバンスキットの内容

KOOVの学習キットには、ブロックと電子パーツが入っている。電子パーツにはバッテリーとプログラムを転送するコア部分の他に、加速度センサーや光センサー、LEDライトなどのパーツがある。それらのパーツを組み合わせることで様々な動きをするロボットが作成できる。ブロックや電子パーツを接続するにはハンダ付けをする必要はなく、パーツを組み合わせるだけでいい。

ロボットのプログラミングには、WindowsのパソコンやiPad向けに提供されるKOOVの専用アプリを使う。このアプリでプログラムを作成し、ロボットに転送することで、ロボットを動かすことができる。

ただ、いきなり子供にブロックを与えても、ロボットを作ることは難しいだろう。そこでKOOVでは、子供一人でも学習を進めて、最終的には自由にロボットを作れるようになるアプリの学習メニューの開発に力を入れたという。

ワニのロボットレシピ

ワニのロボットレシピ

アプリの学習メニューには「ロボットレシピ」と「学習コース」がある。ロボットレシピでは、子供たちがアプリを見ながらブロックをつなげてロボットを作成できる。プログラムがあらかじめ用意されているので、あとはプログラムをロボットに転送するだけでロボットを動かすことができる。学習コースでは、プログラミングの基礎やパーツの使い方を学ぶ。課題をクリアすると、町が彩られ、バッチなどが手に入れられる。これらのロボットレシピや学習コースといったコンテンツは、今後さらに追加していく計画だという。

学習メニューの他には「自由制作」モードがある。学習コースを学び終えた子供たちは、ここで自由にロボットを作成し、プログラムを書くことができる。さらに作成したロボットの写真をアップロードして、世界中のKOOVユーザーとシェアできる「コレクション」機能もあるそうだ。

KOOVの制作にあたり、デザインにこだわったと担当者は話す。KOOVは8歳以上の子供向けの製品だ。そのため、子供でも遊びながらプログラミングを学べるよう、使いやすくなじみやすいデザインを取り入れている。例えば、カラーブロックの色合いやビジュアルプログラミングの画面、アプリ全体のUIなどに気を配った。また、プログラミングやロボットというと男の子向けと思われやすいが、女の子でも親しめるものを心がけたそうだ。

KOOVは価格はスターターキットが3万6880円、拡張パーツキットが2万1880円だ。スターターキットと拡張パーツキットの両方の内容が入ったアドバンスキットは4万9880万円だ。拡張パーツキットにはKOOVのメイン基盤が入っていないため、単体での利用はできない。KOOVはソニーストアの直営店とEコマースで、2月18日より発売を開始する。ソニーストアを確認したところ、すでに注文は受け付けているようだが、配送予定日は2月18日となっていた。

卒業後は起業もありーーフランス発のブートキャンプLe Wagonが日本進出

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プログラミングを独学で学ぶのはなかなか続かないし、身に付かない。日本でもプログラミングを学べる場所が増えてきたが、今回新たにフランス発のプログラミングブートキャンプLe Wagonが日本に上陸した。Le Wagonは目黒のコワーキングスペースImpact HUB Tokyoと連携し、2月27日からブートキャンプを開催する。Le Wagonでは9週間、朝から晩まで集中的にプログラミングを学ぶプログラムを提供する。講義は全編英語だ。

Le Wagonは2013年にパリで始まり、現在はヨーロッパに加え、ブラジルや中国、カナダなど19都市でブートキャンプを開催している。Le Wagonから卒業した生徒数は1000名以上になる。

9週間のプログラムの内、最初の7週間でレクチャーとプロジェクトをこなし、最後の2週間で自分のプロダクトを作る。ブートキャンプの最終日には、制作したプロダクトをピッチするデモデーを開催する。ブートキャンプが終わる頃には、ウェブ開発に必要なスキルを全て習得し、ポートフォリオにいくつかプロジェクトを掲載できる状態になるという。

ジャパン・ディレクターを務めるゴメル・ポール氏は生徒としてLe Wagonのブートキャンプに参加した経験がある。「Le Wagonではスタートアップエコシステムに関わるテクノロジー、コーディング、起業家精神の全てに触れることができます。この9週間は、人生が変わるような体験となるでしょう」と話す。

Le Wagonの魅力は、コミュニティーにあるとゴメル氏は説明する。ブートキャンプではテクノロジー業界で活躍する起業家を呼んでリアルイベントを開催し、スタートアップ業界とのつながりを作る場としても機能するという。コミュニティーがあることで卒業後の起業を支援できる。ブートキャンプで作成したプロダクトで起業した卒業生もいるそうだ。また、生徒と就職先との接点も作っていくため、ブートキャンプの卒業生の採用に興味を持つテクノロジー企業とのパートナーシップも進めているという。

日本にもプログラミングを学ぶ場として、夜間の学校やオンライン講座などがある。だがそうした講座はいずれもドロップ率が高いだろうとゴメル氏は指摘する。Le Wagonの9週間では、集中的にプログラミングを学ぶことになる。「難しいと感じる人も多いのですが、コードに没頭することでマインドセットが変わるのです」とゴメル氏は言う。

仕事を休んだり、辞めたりして9週間プログラミングを学ぶのをハードルが高いと感じる人も多いかもしれない。受講料も79万円と決して安い金額ではない。しかし、Le Wagonのブートキャンプは受講して終わりなのではなく、将来への投資になるとゴメル氏は話す。現在小さな会社で働いたり、独立してフリーランスとして働く人が増えている。プログラミングを学び、起業家精神を持つことは、柔軟な働き方をするきっかけになる。特に女性や若い世代にとって、そうした自由な働き方をする機会が広がるだろうとゴメル氏は言う。

Le Wagonのブートキャンプを開催するImpact HUB Tokyo

Le Wagonのブートキャンプを開催するImpact HUB Tokyo

東京でのブートキャンプの開催時期は2月27日から4月28日だ。ブートキャンプの応募者は面接とコーディングのテストで選考する。最も重要視しているのは、本気でプログラミングを学びたいというモチベーションがあるかという点だとゴメル氏は言う。ブートキャンプは10名から15名の少人数で行う予定だ。現在、参加者をLe Wagonのサイトから受け付けている

このフィッシャープライスのタブレット搭載可能サイクリングマシンの命運や如何に

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Think & Learn SmartCycleは既に毀誉褒貶を得ている。CESのキックオフイベントで 、5分ほどフィッシャープライスのブースの前に立って様子をみていたが、そこでの反応は、興奮したものから、当惑したもの、そして人類への完全な失望まで、様々なものだった。実際、誰かがこのようなデバイスの必要性について不平を言う理由は理解できるが、ともあれ、もう此処にそれはあるのだ。

子供たちは十分な運動をしていないし、学習教材はいつも楽しいとは限らないし、若者の目は、最近ますますのスクリーンに釘付けになっている。SmartCycleは、これらすべての現象の交差点に位置するものだ。教育的でインタラクティブなゲームをするためのタブレットホルダー付きのサイクリングマシンだ(タブレットは付属しない)。

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システムには算数、STEM、リーディング、そして科学/社会科を教えるために設計された4つの異なるアプリケーションがバンドルされる。これは、大人用のものを見かけたことがあるであろうハイエンドのインタラクティブバイクのようなもので、ペダリングとステアリングでゲームをすることが意図されている — 単にもっと学習することを目的にして。

イベントで披露されていたリーディングゲームでは、プレイヤー(子供用の自転車には少々窮屈そうな大人の担当者)が、単語を構成する文字を走り回って集めていた。他の沢山のアプリも、1つ5ドルでダウンロードできるようになる予定だ。

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このシステムは、セットトップストリーミングデバイスでも動作するので、Apple、Amazon Fire、Android TVを通じて大画面での生成が可能だ。この秋に150ドルで発売される予定である。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

英単語の高速暗記アプリ「mikan」、高校生10万人が使う必須の学習アプリに

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英単語を高速で暗記するためのアプリ「mikan」は、高校生の間で人気を博しているようだ。mikanは2回目となる「全国高等学校英単語選手権」を開催し、さらに多くの高校生ユーザーを獲得したい考えだ。

以前TechCrunch Japanでも紹介しているが、mikanは次々と繰り出す英単語のカードをスワイプして覚えていくアプリだ。知っている単語を右に、知らない単語は左にスワイプする。一回で覚えられず左にスワイプした単語は、ユーザーが覚えるまで何度も登場する。短時間でテンポよくスワイプすることで、効率的な英単語の学習を促進する仕組みだ。

mikanは当初、この「カードめくり学習」を押し出していたが、英単語の意味を4択から選択するテスト式も実装している。ユーザーは設定から自分に合った勉強法を選べるようになった。

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左がテスト式、右がカードめくり学習のUI

今回、mikanは高校生を対象とした「第二回全国高等学校英単語選手権」を開催する。mikanで学習するごとに獲得できるポイント数を学校別で競い、各都道府県から10月末時点で獲得ポイントの多い3校が決勝へと進む。決勝ではテストを実施し、優勝を決める。優勝校には100万円を贈呈し、優勝校の学生は学習した分に応じた金額を受け取る形だ。

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この記事の執筆時点での第二回全国高校学校英単語選手権のランキング

mikanは今年の6月に第一回全国高等学校英単語選手権を開催した。その影響で、mikanの高校生ユーザーは10万人を突破したとmikanの代表取締役、宇佐美峻氏は話す。特に大学受験を目指す進学校で多く利用されているという。第一回選手権の結果も1位は三重県の暁高校、2位開成高校、3位筑波大学附属駒場高校と上位に進学校が並んだ。

選手権に参加するにはmikanに通っている高校を入力する必要があるが、1人でも登録している学生がいる高校の数は4700近いと宇佐美氏はいう。これは全国の9割以上の高校にmikanユーザーがいる計算だという。

通常の広告出稿に100万円を使うより、マーケティング施策として良い効果が得られていると宇佐美氏は話す。

2回目となる今回は賞金100万円に加え、企業が提供するスポンサー賞も用意しているそうだ。レアジョブからは「Skype英会話」コース半年分を10名に、スクールウィズからは「セブ島留学」コースを1名に贈る。また勉強を記録・共有するSNS、Studyplusのスポンサーも受けている。

もともとmikanは高校生向けに特化したアプリではない。今でもmikanのアプリではセンター試験や大学受験を想定した英単語の他にTOEICやTOEFL対策の英単語も用意している。ただ、大学受験に向けて勉強している高校生がアプリの一番のボリュームゾーンとなると考え、高校生にアプリを訴求することにしたと宇佐美氏は話す。

高校生がメインのターゲットとした場合、彼らに直接課金してマネタイズすることは難しいだろう。宇佐美氏はマネタイズについて、学校や塾向けのサービスや機能開発を検討していく計画と話す。例えば、学校で勉強している内容とmikanでの学習コンテンツが連動する機能や教師から生徒に課題を設定する機能などを検討しているという。「mikanで英単語を学ぶだけでなく、高校生たちが英語ができるようになってほしい」と宇佐美氏は話している。

Apple、販売店で子供向けのコード・キャンプを開催

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Appleは今年の夏から、Apple Campのセッションのラインアップを拡張し、子供たちに基本的なコーディングを教えるコースを新設する。8歳から12歳向けの子供たちを対象に、3日間かけて行われるセッションは、Tynkerのソフトウェアを使用して、ブロックベースでコーディングのコンセプトを教える。また、子供たちはSpheroのロボットをプログラムすることもできる。これらのクラスは少人数で開催し、上限は12名ほどだ。今朝から、他のサマーキャンプシリーズと共に登録の受付を開始した

(日本版編集部追記:日本のサマーキャンプページはこちら。)

Appleは何年も前からApple Campを開催してきたが、今回初めて「ゲームのコーディングとロボットのプログラミング」コースを提供する。AppleはHour of Codeのプログラムにも参加しているが、12月の開催予定でキャンプとは別の取り組みだ。

Appleは、より若いユーザーにコーディングを行ってもらえるよう注力している。このコードを学ぶクラスの開催を決めたのもその施策の一環だ。WWDCのイベントで、AppleはSwift PlaygroundsというiPadアプリを発表した。これは子供たちにSwiftを教えるものだ。

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しかし、Swift Playgroundsアプリは12歳以上の、もう少し上の年齢の子供を対象としている。

セッションの内の1日では、子供たちはTynkerの学習ソフトウェアを使って、コードのコンセプトを学ぶ。

Tynker710万ドルを追加調達したばかりで、自社サービスを学校や学習目的のキャンプに普及させたい考えだ。Tynkerはブロックを使ってプログラミングの仕組みを子供たちに教えるビジュアル・インーフェイスを提供している。また、Spheroのロボットをプログラミングするのにも使うことができる。

コードクラスの別日には、子供たちは実際にコマンドを使って、ロボットを動かしたり、光らせたりする方法を学ぶ。

Apple Campは、子供たちにAppleのテクノロジーとソフトウェアに親しんでもらうことを目的に2003年から始まった。Appleは世界中の販売店でセッションを提供しているが、親が子供たちを預けて仕事に行けるという意味での本格的な「サマーキャンプ」ではない。

子供たちは90分間のコースで新しいテクノロジーを学んでいる間、親はクラスが開催されているAppleの販売店で待つ。その間、スタッフは親に子供たちが学んでいる内容を伝えたり、Appleのプロダクトにあるファミリー向け機能の使い方を教えたりする。例えば、子供たちの端末に制限を設けたり、自宅で複数の端末を管理する方法などだ。

Appleは以前からiBooksやiMovieのセッションも提供してきた。これらに関しても今日からサインアップすることができる。iBooksのキャンプでは子供たちはイラストやエフェクトを使って物語を作ることができ、セッションが終わったら親に出来上がった本を見せることができる。今年はiPad ProとPencilを使うクラスも追加される。

iMovieのキャンプでは、子供たちはApple端末を使って撮影と編集を行い、映画を作ることができる。

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Appleは7月の各週にセッションを提供する。セッションを提供している時間はその日によって異なる。7月11日から18日は、iBooksとiMovieのクラスが集中している(「iMovieで物語を動かそう」や「iBooksでインタラクティブブックを楽しもう」といった内容だ)。7月の最終週には、コードのワークショップが開催される。

コースは無料で受けられるが、早いもの順で埋まっていく。クラスは少人数制なので、場所によってはクラスへの申し込みがすぐにいっぱいになってしまうかもしれない。Appleは今年のApple Campでも6万人の子供たちにクラスを提供する。

iBooksとiMovieのセッションは全てのAppleの販売店で開催されるが、コードのクラスはそうではない。アメリカ、イギリス、カナダ、中華圏の販売店でしかこのコースは提供していない。他の国では、各ストアの7月最終週のクラスは別のクラスを提供している。

[原文へ]

(翻訳:Nozomi Okuma /Website

イラストの描き方を動画で学ぶ「パルミー」が朝日やDeNAなどから数千万円規模の資金調達

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イラストやマンガの描き方の動画学習サイト「Palmie(パルミー)」を運営するパルミーがDeNA朝日新聞社Viling Venture Partnersから資金調達を行ったことを発表した。調達金額は非公開だが、関係者らの話によれば数千万円規模の模様。また、2016年6月1に社名をスーパーフラットからパルミーに変更している。

2014年12月にローンチしたパルミーはイラストレーター、漫画家、アニメーターを目指す人向けに絵の描き方が学べる動画を提供している。例えば、下記の動画ではキャラクターの髪の描き方を説明している。

パルミーではPhotoshopやCLIP STUDIO PAINTといったツール別や身体、衣装、背景といった描く対象別に、学習目的に合わせて動画を見つけることができる。また、パルミーの「カリキュラム」からは、数本の学習動画を順序立てたコースを受講することができる。例えば、顔や体の描き方を基本から学べる4つの動画授業をまとめた「初級コース」や盾、鎧といった金属の質感表現が学べる「上級コース」などがある。これらの動画にはユーザーが動画を視聴するだけでなく、手を動かして実際にイラストを作成し、それを提出する「イラレポ」機能がある。動画視聴とイラストの提出の両方を行うことで、コースの完了率が上がっていく仕組みだ。また、提出した「イラレポ」はユーザー同士で「いいね」やコメントを付けたり、あるいはTwitter上でパルミーのハッシュダグを付けて進捗具合を発信したりと、ユーザー間のコミュニケーションが生まれているとパルミーのファウンダーで代表取締役の伊藤貴広氏は言う。これらは全て無料で利用でき、現在掲載している動画本数は170本以上あるそうだ。

講座画面

パルミーの講座画面

2015年12月からは、有料の「プレミアム講座」を提供しているという。これは第一線で活躍するイラストレーターやアニメーターによる生放送の授業だ。受講生は生放送中に先生に質問をしたり、授業によっては添削を依頼することも可能だ。放送は録画されているので、受講日から半年間は授業を繰り返し見ることもできる。90分1コマの授業が4回というのが基本的な講座内容で、見たところ価格は1万円台のものが多い。

DeNAから資金調達を行った理由について、DeNAはゲームやエンタメ事業においてクリエイターとの深い関わりがあるためと伊藤氏は説明する。伊藤氏の前職がDeNAだったというつながりもある。すでにDeNAが提供するアプリ「マンガボックス」にマンガを投稿するインディーズ作家向けにパルミーの動画を提供する取り組みを始めているそうだ。今後もクリエイターの育成面での連携を行っていくと伊藤氏は話す。一方、朝日新聞社とは同社の広いネットワークを介して様々な企業とのアライアンスができることに期待しているという。パルミーは朝日新聞社メディアラボが主催する「朝日新聞アクセラレータープログラム」に採択されていたスタートアップの中の一社なので、朝日新聞社からの出資は順当な話のようだ。

伊藤氏はもともと漫画家を目指していたと話す。だが、伊藤氏の出身の福岡には絵の学校が少なく、東京の美大に進学したという。当時、本の教材などもあったが、地方では本が届くのに何日もかかったり、そもそも本だと絵を学びにくいと感じたという。そういった問題を解決するため、伊藤氏は2014年10月にパルミーを創業し、同年12月からサービスの提供を開始した。これまでに累計で50万人の利用があったと言う。今回の資金調達では主に「プレミアム講座」の販売を軸に事業を成長させていくと話す。また、海外、特にヨーロッパから講座を購入している人も多く、来年後半移行から海外での売上も伸ばしていく計画だと話している。